JP2007225680A - 走査光学装置およびカラー画像形成装置 - Google Patents

走査光学装置およびカラー画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007225680A
JP2007225680A JP2006043772A JP2006043772A JP2007225680A JP 2007225680 A JP2007225680 A JP 2007225680A JP 2006043772 A JP2006043772 A JP 2006043772A JP 2006043772 A JP2006043772 A JP 2006043772A JP 2007225680 A JP2007225680 A JP 2007225680A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scanning
lens
optical
lenses
polygon mirror
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006043772A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisamichi Kobayashi
久倫 小林
Atsushi Sano
敦史 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2006043772A priority Critical patent/JP2007225680A/ja
Publication of JP2007225680A publication Critical patent/JP2007225680A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、走査線の曲がり相対差を抑制することができる走査光学装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る走査光学装置の代表的な構成は、光束を出射する少なくとも2つ以上の半導体レーザ301a〜301dと、この半導体レーザ301a〜301dから出射された光束を異なる面に入射偏向させて偏向走査する回転多面鏡305と、この回転多面鏡305で偏向走査された光束を走査する少なくとも2つ以上の走査レンズ307a、307bと、この走査レンズ307a、307bを光軸方向に加圧する少なくとも2つ以上のバネ311A5、311B5と、を有する走査光学装置300において、バネ311A5、311B5は、2系統の走査レンズ307a、307bの一方を光束の入射側、他方を光束の出射側から加圧することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真プロセスを有するレーザビームプリンタやデジタル複写機等のカラー画像形成装置及びこれに搭載される走査光学装置に関するものである。
従来、2系統の走査レンズ群を有する走査光学系を用いた走査光学装置がある(特許文献1参照)。この走査光学装置は、複数の光源部から照射された光束を回転多面鏡の異なる面に入射偏向させて偏向走査する。そして、回転多面鏡に対して略対称に配置された2系統の走査レンズ群が、対向走査された光束を所定面上に集光させる。
また、走査レンズをレンズ光軸方向に加圧し、板バネ等の固定手段にて固定した走査光学装置がある(特許文献2参照)。この走査レンズの固定状態が安定していない場合、像面上において、走査線に「曲がり」、「傾き」や左右で倍率が異なる「片倍率差」を生じる。
片倍率差について、図9、図10を用いて具体的に説明する。図9に示すように、片倍率差とは、光センサをセンサLからセンサCまでの走査時間とセンサCからセンサRまでの走査時間の差を測定して比較したものである。センサCはレーザ光の走査方向の中心線上に配置され、センサL、Rは走査方向の中心線に対称な位置に配置されている。
「曲がり」、「傾き」、「片倍率差」は、特にカラー画像形成装置において、複数の走査光学装置で形成する場合、複数の走査線を重ね合わせる為、各走査線の相対差が色ずれとして画像劣化の要因になる。具体的には、光学部品を単純に取り付けると、取付精度のばらつきにより、各色の走査線の「曲がり」、「傾き」、「片倍率」が誤差をもつことで、十分に走査線が重ならずに、高精細な画像形成が困難になる。これらの走査線の状態を図10に示す。
図10からも分かるように、全ての走査線が正確に重ならずにずれを生じる。よって、厳密な調整と安定した固定方法と、例え照射位置がずれた場合においても、各走査線の相対差を保つことが必要である。特に、カラー画像を高精細に形成するには、「曲がり」、「傾き」や「片倍率差」を十分に抑えると同時に、各走査線の相対差つまり色ずれを抑制することが重要とされる。
特開2003−140070号公報 特開2001−100133号公報
しかしながら、特許文献2に記載の技術では、走査レンズの固定に板バネを用いている為、部品代や組付けの為の工数がかかる。
また、板バネの代わりに、樹脂によって構成される筐体の一部を用いてバネを形成し、スナップフィットによって走査レンズを固定する場合には、金型の構成上バネの形状を形成する為の型の抜き穴が必要になる。
走査レンズの位置決めは、光束の走査方向(主走査方向)と、主走査方向と垂直な方向(副走査方向)と、レンズの光軸方向との3軸方向に必要である。例えば、走査レンズの位置決めに関し、主走査方向については、特開2003−207734号公報に提案がなされている。副走査方向については、レンズの挿入方向と位置決め方向とが同一である為、必然的にバネを形成することが困難であるので、接着等で補助することが必要不可欠である。但し、接着においては、組立工数増加や環境変動要因となるので最低限に制限することが好ましい。そして、レンズ光軸方向は、一体バネによって走査レンズを加圧し、姿勢を位置決めすることが一例として挙げられる。
しかしながら、近年においては、レーザビームプリンタの低コスト化及び装置の小型化が求められており、光学部品を収納する光学箱は樹脂で成形されている。このため、加圧された際に光学部品の固定部位が変形してレンズがお辞儀して位置ずれを生じる恐れがある。また、光束のレンズ透過位置が変化する為に各像高における屈折率が異なるので、走査線は屈曲する。つまり、「曲がり」を生じることが懸念される。
なお、コンパクト化により容積が小さくなり、その内部には光学部品が近接して配置されていることや、他の光学部品の固定手段によってスペースに制約を受けて設計の自由度が無いので、変形を防止する為の補強リブを形成することも極めて困難である。
また、複数の走査系を有する走査光学装置が、特開平2003−131158号公報に提案されており、偏向走査装置が光学箱と例えば防塵機能を備える蓋に密閉されている。このため、偏向走査装置が有する駆動ICや巻線等の発熱によって、光学箱内の昇温が著しくなる。この時、偏向走査装置は隣接するように配置されているので、相互に熱的な干渉を生じて、環境温度の変化はもとより、自己昇温によって光学箱が熱変形することによるレンズのお辞儀も同様に懸念される。
そこで、光学箱と一体化した樹脂バネの代わりに接着剤を用いて走査レンズを固定する方法も提案されている。しかし、支持点にて接着を行った場合、支持点と走査レンズの間に接着剤が介在する。このため、走査レンズの初期の位置精度が悪化することや、環境における熱や湿度によって接着剤が膨張及び収縮することで走査レンズの位置が変動するといった問題が起こり得る。
ここで、図7(a)に示すように、特に複数色を重ねるカラー画像形成装置で、かつ1つの回転多面鏡305aを対称に光学部品が配置され、かつ対称に部品が固定された光学系を用いて走査する形態の走査光学装置を用いた系を示す。図7(a)において、上述したように走査レンズ307a、307bが光束の走査平面と直交する方向にお辞儀して倒れた場合を考える。ここでは、走査レンズ307aがα方向、走査レンズ307bがβ方向に各々偏向走査装置を挟んで対称方向に位置ずれするものとする。
この場合には、走査線の湾曲だけでなく、反射ミラー309a、309bに反射されることによって、各色の走査線La、Lbの湾曲方向が相反する方向になる。従って、画像として重ね合わせた時に、各色毎の相対差として色ずれ量は増加するので、画像品質に大きく悪影響を及ぼすことが懸念される。
そこで本発明は、走査線の曲がり相対差を抑制することができる走査光学装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る走査光学装置の代表的な構成は、光束を出射する少なくとも2つ以上の光源と、この光源から出射された光束を異なる面に入射偏向させて偏向走査する回転多面鏡と、この回転多面鏡で偏向走査された光束を走査する少なくとも2つ以上の走査レンズと、この走査レンズを光軸方向に加圧する少なくとも2つ以上の加圧手段と、を有する走査光学装置において、前記加圧手段は、2系統の前記走査レンズの一方を光束の入射側、他方を光束の出射側から加圧することを特徴とする。
本発明によれば、走査線の曲がり相対差を抑制することができ、画像品質の高い走査光学装置を得ることができる。特に、インラインカラーにおいては副走査方向の色ずれを抑制できる。
[第一実施形態]
本発明に係る走査光学装置およびカラー画像形成装置の第一実施形態について、図を用いて説明する。図1は第一の走査レンズの固定部の詳細図である。図5は本発明の特徴を最も良く表す走査光学装置の上面図である。図6は図5に示した走査光学装置の断面図である。
(走査光学装置300)
図1、図5、図6に示すように、走査光学装置300は、光源である半導体レーザ301a〜301d、レーザ駆動回路基板302a、302b、コリメータレンズ303a〜303d、シリンドリカルレンズ304a〜304dを有している。また、回転多面鏡305a、305b、偏向走査装置306a、306b、第一のトーリックレンズ307a〜307d及び第二のトーリックレンズ308a〜308dを有している。また、反射ミラー309a〜309d、走査開始信号検出機310a、310b、光学箱311、集光レンズ320a、320bを有している。
半導体レーザ301a〜301dとコリメータレンズ303a〜303dは、光源部を構成する。レーザ駆動回路基板302a、302bは、半導体レーザ301a、301b、301c、301dを駆動する。コリメータレンズ303a、303b、303c、303dは、半導体レーザ301a〜301dから出射されたレーザ光La、Lb、Lc、Ldを各々所定形状にする。
シリンドリカルレンズ304a、304b、304c、304dは、副走査方向のみ屈折率をもつ。回転多面鏡305a、305bは、集光された光束の線像近傍に反射面を有する。
偏向走査装置306a、306bは、回転多面鏡305a、305bの回転手段である。第一のトーリックレンズ307a、307b、307c、307d及び第二のトーリックレンズ308a、308b、308c、308dは走査レンズである。
図1に示すように、第一の走査レンズ307a〜307dは、主走査方向に位置決めする為の凸部307a1、副走査方向基準面307a2、光軸方向基準面307a3を有している。凸部307a1、副走査方向基準面307a2、光軸方向基準面307a3は、各々レンズ光軸に対して対象に配置されている。
走査レンズ307a〜307d、308a〜308dは、回転多面鏡305a、305bの偏向反射面で反射される光束を集光する。走査レンズ307a〜307d、308a〜308dは、集光された光束が感光体1C、1M、1Y、1BK面上においてスポットを形成するように設計されており、前記スポットの走査速度が等速に保たれるように設計されている。
反射ミラー309a、309b、309c、309dは、走査されるレーザ光を感光体1C〜1BKへと導く。集光レンズ320a、320bは、走査開始信号検出機310a、310bにレーザ光を導く。
偏向走査されたレーザ光La〜Ldの一部は、走査開始信号検出機構310a、310bへ入射され、そこからの出力信号により光源である半導体レーザ301a〜301dから出射されるレーザ光La〜Ldが書き込みの変調を開始する。
光学箱311は、2つの走査光学系を筐体枠内に収納する。光学箱311は、各光学部品を固定する為のバネ部(スナップフィット)が一体成形されている。光学箱311は、拘束部311a、311b、311c、311d、311e、311fを介して、本体上の光学台313に取り付けられる。
レンズ固定部312a、312b、312c、312dには、走査レンズ308a、308b、308c、308dが接着される。光学箱311には、上述した光学部品が組み込まれて一体化されて走査光学装置300になる。
(走査光学装置300の組立)
上記構成において、光学箱311には、入射光学系である光源部(半導体レーザ301、コリメータレンズ303)の調整がなされ、第二のトーリックレンズ308以外の光学部品を組付ける。
次に、第二のトーリックレンズ308を組立調整するにあたり、光学箱311のレンズ固定部312a〜312dには、あらかじめ接着固定する為の接着層が設けてあり、レンズ固定部312a〜312dに紫外線硬化型接着剤を塗布する。
走査レンズ308a〜308dを光学箱311のレンズ固定部312a〜312dに設置させて、接着層には接着剤が充填され、浸透していく。
次に、走査レンズ308a〜308dの短手方向の両端部を図示しない治工具でクランプし、走査線の照射位置、傾きを調整する。一方で、走査レンズ308a〜308dの長手方向の端部をクランプして片倍率が所定位置になるようにして、各々XY平面上を2次元調整する。
そして、接着面に対して直交する方向から、紫外線を照射して接着固定する。以上によって、走査光学装置となる。なお、本実施形態では、曲がり特性においてはレンズ特性で保証されているものとする。
(走査光学装置300の画像形成装置への搭載)
図4に示すように、走査光学装置300は、光学箱の拘束部311a〜311fによって、画像形成装置が有する光学台313に取り付けられて、ねじの締結によって固定され、画像形成装置に搭載される。
光学箱311は、画像形成装置内に在る光学台313の板金によって上面を略密閉され、同時に図示しない位置決めピン等によって、本体上での組付け位置が定められて取り付けられる。これは、光学部品の中でも特に、回転多面鏡305の防塵の機能も兼ね備えた構成である。具体的には、回転多面鏡305a、305bが高速回転することによるレーザ光La〜Ldの反射面への塵埃付着を防止している。
一体化された走査光学装置300において、光源部から出射するレーザ光La〜Ldは、シリンドリカルレンズ304a〜304dを通過し、回転多面鏡305によってそれぞれ異なる方向に走査される。回転多面鏡305a、305bによって走査された光束La〜Ldは、それぞれ第一の走査レンズ307a〜307dを透過する。そして、折り返しミラー309a〜309dによって方向を変えられて、第二の走査レンズ308a〜308dを透過し、感光体1C〜1BK上に結像する。
このような走査光学系を2対並列に並べることで、4つの感光ドラム1C〜1BK上に走査光を導いて画像記録を行っている。感光体に結像するレーザ光La〜Ldが、回転多面鏡305a、305bの回転方向に走査(主走査)することで、走査線を形成し、感光体1C〜1BKが回転する(副走査)ことにより、静電潜像が形成される。
また、半導体レーザ301aから出射された光束Laは、回転多面鏡305aにより走査レンズ307aに偏向入射する位置より上流側で、集光レンズ320aを通過し、集光レンズ320aによって光センサ310aに導光される。これにより画像書き出しタイミングを計っている。
なお、この集光レンズ320a及び光センサ310aは、半導体レーザ301a側にしか有していない。同様に半導体レーザ301c側も同じ構成をとっている。
(第一の走査レンズ307の固定)
次に、第一の走査レンズ307の固定について、図1を用いて詳細に説明する。なお、ここでは走査レンズ307aと307bを例に説明するが、他の色の走査レンズ307c、307dも同様な構造にて構成されている。また、図1では走査レンズ307aの固定部分を説明する為に、レンズ組付前の状態を示している。
まず、走査レンズ307を固定する為の位置決め方向は、光束の走査方向(主走査方向)と、主走査方向と垂直な方向(副走査方向)と、レンズの光軸方向との3軸方向に必要になる。3軸方向におけるレンズの位置決め固定方法について各々説明する。
(主走査方向)
光学箱311には位置決めピン311A1が設けられている。位置決めピン311A1は対向するように一対設けてある。
一対の位置決めピン311A1は、それぞれ対向する基準面を有している。走査レンズ307は、主走査方向の中央部近傍に凸部307a1を有している。凸部307a1の側面を位置決めピン311A1の基準面に当接させることで、走査レンズ307の主走査方向の位置決めを行う。
ここで、凸部307a1を一対の位置決めピン311A1の間に挟み込ませることで、第一の走査レンズ307aを容易にかつ確実に位置決めすることができる。この場合に、少なくとも一方の位置決めピン311A1を弾性変形可能とすることで、弾性的に凸部307a1を挟み込めば、嵌合ガタを抑制できる。
(副走査方向)
副走査方向の位置決めにおいて、走査レンズ307の挿入方向と位置決め方向とが同一である。このため、金型の構成上、副走査方向に加圧するバネの形状を形成する為の型抜用の穴と位置決めする基準面311A3が各々干渉することによって、必然的にバネを形成出来ない。そこで、光学箱311の主走査方向の中央部311A2において接着等で補助固定している。但し、接着においては、組立工数増加や環境変動要因となるので最低限に制限することが好ましい。
(レンズ光軸方向)
第一走査レンズ307は、光軸方向基準面307a3が光学箱311の立壁311A6が有する基準面311A4に当接した状態で固定される。光軸方向基準面307a3は、光学箱311の一部で形成されているバネ311A5によって基準面311A4に付勢されている。
この時、図2に示すように、加圧するバネ311A5の荷重によって、立壁311A6は走査レンズ307aを介して応力Fを受ける。そして、応力Fに対して立壁311A6の剛性が劣る為に、応力Fを受けた部位が変形して偏向走査装置側に倒れてしまう。
そこで、変形部位(加圧箇所)の対向面側にはその倒れを防止する為の補強リブが必要である。しかし、対向面側には偏向走査装置306aが配置されているので補強リブを設けるための十分なスペースを確保できない。また、その周りはその他の光学部品及び固定手段が設けられており、設計の自由度が無い。
立壁311A6の変形を改善する為には、光学箱311の剛性を上げる為にガラスファイバーやフィラー等を混合させることも可能であるがコストアップになる。また、立壁311A6の肉厚を増すと均一性が損なわれ成形性が悪化する為、コストアップになるとともに生産性が低下する。
従来の走査光学装置においては、図7(a)に示すように、走査レンズ307が相反する方向に加圧され、矢印α方向、矢印β方向に各々の立壁311A6、311B6が倒れる。これにより、図3(a)のように、走査レンズ307a、307bが矢印α、β方向に傾き、光束La、Lbは反対向きに湾曲し、各走査線La、Lbを重ね合せた時に色ずれや色味の変化を起こしてしまう。
本実施形態の走査光学装置300においても、図7(b)、図8に示すように、走査レンズ307a、307bは、回転多面鏡305aを挟んで対称側に配置されており、バネ311A5、311B5によって加圧される。バネ311A5、311B5は、走査レンズ307a、307bを光軸方向に加圧する少なくとも2つ以上の加圧手段である。バネ311B5は2系統の走査レンズの一方(走査レンズ307b)を光束の入射側、バネ311A5は他方(走査レンズ307a)を光束の出射側から加圧する。これにより、立壁311A6、311B6が矢印α方向に倒れ、像面上の走査線La、Lbに湾曲は発生する。
しかしながら、走査レンズ307a、307bを加圧する方向は、同一方向(矢印α方向)である。このため、走査レンズ307a、307bが同一方向(矢印α方向)に傾き、光束La、Lbは、ほぼ同一量かつ同一方向に湾曲する。従って、図3(b)のように光束La、Lbを重ね合わせた際の色ずれや色味の変化は発生しない。
なお、実際には上記構成の走査光学装置300を2系統配置することによって、ブラック、イエロー、マゼンダ、シアンに夫々相当する光束を走査することが可能となる。従って、その場合には各走査レンズ307a〜307dの加圧方向が一方向に揃っていればよい。但し、事前に走査レンズ307の成形時の曲がり方向を調べ、その曲がりを相殺する方向に加圧方向を設定するとより効果的である。
また、走査線の書き出し位置を制御する為に、走査レンズ307に偏向入射する位置,すなわち画像印字幅より上流側における走査光を用いて、光センサ310aに導光している。しかし、走査レンズ307を支持する立壁311A6、311B6は、書き出し検知用の光路を確保する為に、壁形状は任意であってもよい。つまり、立壁311A6、311B6の倒れ方向と倒れ量が略同等であればよい。
このように、1つの回転多面鏡305を挟んで対称に配置された光学部材群における走査レンズ307の固定方向において、各走査レンズ307が加圧される方向を各色毎揃える。これにより、像面湾曲に起因する色ずれを防止することができる。また、組立時だけでなく、その後の環境時における変形が生じた場合にも、同一方向の略同量変形するので走査線曲がりの相対差を保つことができる。
なお、走査レンズ307の加圧バネ311A5が型構成や光学部品等の規制によって形成できない場合には、接着固定においても走査レンズ307の相対位置関係は略同等に保つことができる為、同等の効果がある。
また、本実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、光学配置などは、特に特性記載が無い限りは、本発明の範囲をそれらに限定するものでは無い。
[第二実施形態]
次に本発明に係るカラー画像形成装置の第二実施形態について図を用いて説明する。図4は本実形態にかかるカラー画像形成装置の構成図である。図5は走査光学装置の上面図である。図6は走査光学装置の断面図である。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図4に示すように、カラー画像形成装置100は、像担持体としての感光ドラム1C〜1BKを等間隔に配置している。
走査光学装置300から、画像情報に基づいて各々光変調された各レーザ光束(レーザビーム)LC、LM、LY、LBKを出射する。出射されたレーザ光束は、各々対応する感光ドラム1C〜1BK面上を走査する。そして、1次帯電器2C、2M、2Y、2BKによって各々一様に帯電している感光ドラム1C〜1BK面上に潜像が形成される。
この潜像は、現像器4C、4M、4Y、4BKによって各々、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックのトナー像として可視像化される。可視像化されたトナー像は、転写ベルト10上を搬送されてくるシート材Pに転写ローラ5C、5M、5Y、5BKによって順に静電転写され、カラー画像が形成される。
感光ドラム1C〜1BK面上に残っている残留トナーは、クリーナー6C、6M、6Y、6BKによって除去される。そして、感光ドラム1C〜1BKは、次のカラー画像を形成するために再度、1次帯電器2C〜2BKによって一様に帯電される。
シート材Pは、給送トレイ7上に積載されており、給送ローラ8によって1枚ずつ順に給送される。給送されたシート材Pは、レジストローラ9によって画像の書き出しタイミングに同期をとって転写ベルト10上に送り出される。シート材Pは、転写ベルト10上を精度よく搬送されている間に、感光ドラム1C〜1BK面上に形成されたシアン〜ブラックの画像を順に転写され、カラー画像が形成される。
駆動ローラ11は、転写ベルト10の送りを精度よく行っており、回転ムラの小さな駆動モータ(図示しない)と接続している。カラー画像を形成されたシート材Pは、定着器12によって加圧、加熱定着された後、排出ローラ13によって装置外に排出される。
第一実施形態にかかる走査光学装置におけるレンズ固定部の詳細図である。 レンズ固定部の変形図である。 走査線の重ね合せを説明する図である。 第二実形態にかかるカラー画像形成装置の構成図である。 走査光学装置の上面図である。 走査光学装置の断面図である。 走査レンズの倒れの説明図である。 走査レンズの倒れの説明図である。 走査レンズの調整方法の説明図である。 走査線の説明図である。
符号の説明
L …レーザビーム
La、Lb …走査線
P …シート材
1 …感光ドラム
2 …1次帯電器
4 …現像器
5 …転写ローラ
6 …クリーナー
7 …給送トレイ
8 …給送ローラ
9 …レジストローラ
10 …転写ベルト
11 …駆動ローラ
12 …定着器
13 …排出ローラ
100 …カラー画像形成装置
300 …走査光学装置
301 …半導体レーザ
302 …レーザ駆動回路基板
303 …コリメータレンズ
304 …シリンドリカルレンズ
305 …回転多面鏡
306 …偏向走査装置
307、308 …トーリックレンズ(走査レンズ)
307a1 …凸部
307a2 …副走査方向基準面
307a3 …光軸方向基準面
309 …反射ミラー
310 …走査開始信号検出機構
310a …光センサ
311 …光学箱
311A2 …中央部
311A3、311A4 …基準面
311A5、311B5 …バネ
311A6、311B6 …立壁
311a〜311f …拘束部
312 …レンズ固定部
313 …光学台
320 …集光レンズ

Claims (3)

  1. 光束を出射する少なくとも2つ以上の光源と、この光源から出射された光束を異なる面に入射偏向させて偏向走査する回転多面鏡と、この回転多面鏡で偏向走査された光束を走査する少なくとも2つ以上の走査レンズと、この走査レンズを光軸方向に加圧する少なくとも2つ以上の加圧手段と、を有する走査光学装置において、
    前記加圧手段は、2系統の前記走査レンズの一方を光束の入射側、他方を光束の出射側から加圧することを特徴とする走査光学装置。
  2. 前記光源、前記回転多面鏡、前記走査レンズを収納する光学箱を有し、
    前記加圧手段は、前記光学箱に一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の走査光学装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の走査光学装置と、
    この走査光学装置から出射されたレーザ光束を走査される像担持体と、
    この像担持体上に形成された潜像を現像してカラー画像を形成する画像形成手段と、を有することを特徴とするカラー画像形成装置。
JP2006043772A 2006-02-21 2006-02-21 走査光学装置およびカラー画像形成装置 Pending JP2007225680A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006043772A JP2007225680A (ja) 2006-02-21 2006-02-21 走査光学装置およびカラー画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006043772A JP2007225680A (ja) 2006-02-21 2006-02-21 走査光学装置およびカラー画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007225680A true JP2007225680A (ja) 2007-09-06

Family

ID=38547597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006043772A Pending JP2007225680A (ja) 2006-02-21 2006-02-21 走査光学装置およびカラー画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007225680A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8373736B2 (en) 2008-08-06 2013-02-12 Ricoh Company, Ltd. Optical scanning device and image forming apparatus
US9854120B2 (en) 2015-11-18 2017-12-26 Canon Kabushiki Kaisha Optical scanning device and image forming apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8373736B2 (en) 2008-08-06 2013-02-12 Ricoh Company, Ltd. Optical scanning device and image forming apparatus
US9854120B2 (en) 2015-11-18 2017-12-26 Canon Kabushiki Kaisha Optical scanning device and image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5218081B2 (ja) 光源装置、光ビーム走査装置及び画像形成装置
JP5317409B2 (ja) 光学走査装置
JP6489410B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
KR20180036608A (ko) 광주사 장치 및 화상 형성 장치
US20080285095A1 (en) Scanning optical device, image forming device and jitter correction method
US20070019269A1 (en) Optical scanning device and image forming apparatus
JP5196733B2 (ja) 光学走査装置
JP4965142B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP2007171626A (ja) 光走査装置・画像形成装置
JP4799138B2 (ja) 光学部品固定機構、光走査装置、及び画像形成装置
JP4818070B2 (ja) 走査式光学装置及び画像形成装置
US7450142B2 (en) Scanning optical device with post-deflection diffraction element supported by an end-side swing member to suppress vibration
US8902269B2 (en) Optical scanning apparatus
JP2008112041A5 (ja)
JP2007225680A (ja) 走査光学装置およびカラー画像形成装置
JP5721002B2 (ja) 光走査装置、画像形成装置および光学素子組み付け方法
JP5446031B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2006243028A (ja) 走査光学装置および画像形成装置
JP2014013329A (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP2010026146A (ja) 光学走査装置
JP5316315B2 (ja) 光源装置、光ビーム走査装置及び画像形成装置、並びに光源調整方法
JP5151064B2 (ja) 光学素子の固定接合方法
JP4500666B2 (ja) 走査光学装置の照射位置調整方法
JP2006184650A (ja) 走査光学装置及び画像形成装置
JP2005156914A (ja) 走査光学装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080116