JPH11352432A - 光源装置およびその組み立て方法 - Google Patents

光源装置およびその組み立て方法

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JPH11352432A
JPH11352432A JP10170659A JP17065998A JPH11352432A JP H11352432 A JPH11352432 A JP H11352432A JP 10170659 A JP10170659 A JP 10170659A JP 17065998 A JP17065998 A JP 17065998A JP H11352432 A JPH11352432 A JP H11352432A
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adhesive
light source
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cylindrical portion
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JP10170659A
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Jiyunya Asami
純弥 阿左見
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、接着剤の充填不良による強度不足
や、接着剤の偏りによる局部的な硬化収縮の増大をなく
し、ピントや光軸等に狂いのない、高精度な光源装置お
よびその組み立て方法を提供することを目的としてい
る。 【解決手段】本発明は、レーザ光源を取り付けるための
保持部と円筒部とを有する光源保持手段と、該光源保持
手段の円筒部が挿入可能な円筒状部を有するコリメータ
レンズを取付けるためのレンズ保持手段とを備え、該レ
ンズ保持手段の円筒状部に該光源保持手段の円筒部を挿
入し、該円筒状部と該円筒部の隙間に接着剤を充填・硬
化させ、これらを固定するようにした光源装置およびそ
の組み立て方法において、前記レンズ保持手段の円筒状
部が、透明部材からなる周方向に複数に分割された接着
部によって形成され、該レンズ保持手段の円筒状部とこ
れに挿入された前記光源保持手段の円筒部との間で、該
複数に分割された接着部との対向部にのみ中粘度の光硬
化型接着剤が充填され、これらを固定するように構成さ
れていることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はレーザプリンタやデ
ジタル複写機等の書き込み用偏向光学装置に用いられ
る、光源装置およびその組み立て方法に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】従来、レーザプリンタ等の書き込み用偏
向走査光学装置に用いられる光源装置は、図10に示す
ような構成であった。なお、図10の上半分は断面図を
示している。同図において、101はレーザ光源である
半導体レーザ、102は半導体レーザ101から出射し
たレーザ光束を平行又は収束光束に変換するコリメータ
レンズ、103は半導体レーザ101が圧入によって固
定されているレーザホルダー、104はコリメータレン
ズが接着固定されているレンズ鏡筒であり、透明樹脂で
出来た略円筒形状の部材である。105は光学絞り、1
06は半導体レーザ101を変調駆動するための駆動回
路基板であり、リードピン107で半導体レーザ101
と結線されている。 【0003】ここで、レーザホルダ101は円筒状の接
着剤塗布部108を有しており、そこに光硬化型接着剤
109が全周にリング状に塗布された後、レンズ鏡筒1
04が被せられる。接着剤塗布部108とレンズ鏡筒1
04の間には径方向及び軸方向に隙間が有り、その隙間
を利用してピント、光軸の調整を行った後、レンズ鏡筒
104の上から紫外線を照射し、光硬化型接着剤109
を硬化させる。また、レンズ鏡筒の接着部は、軸方向に
沿って入った複数のスリット110によって分割されて
いる。この為、分割された接着部は各々独立して撓む事
が出来、レーザホルダー103とレンズ鏡筒104が偏
心していた場合に、光硬化型接着剤が硬化する時に生じ
る収縮によって特定の方向にレンズ鏡筒104が引張ら
れて光軸が狂うのを防いだり、高低音の温度環境に晒さ
れた時に各部材の線膨張係数の違いによって光硬化型接
着剤109が剥離するのを防ぐクッションの役割を果た
している。また、光硬化型接着剤は、リング状に塗布さ
れた状態で、自重によって下に垂れるのを防ぐために、
30000cps程度の高粘度の物が用いられる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例では、高粘度の光硬化型接着剤をリング状に塗布す
るものであるため、つぎのような欠点があった。一般的
に温度が変わると、接着剤の粘度は図11に示す様に大
きく変化する。このため、従来例の様に高粘度の接着剤
をリング状に塗布したのでは、組み立て環境が低温の時
には高粘度になり過ぎ、レンズ鏡筒を被せると大部分の
接着剤が後ろに押し出され、充填不良による接着強度不
足や、押し出された接着剤の硬化収縮によってレンズ鏡
筒が引っ張られ、ピント調整の狂いが生じる。また、組
み立て環境が高温の時には低粘度過ぎて、ピント、光軸
調整を行っている間に接着剤の自重で垂れてきて下方に
溜まってしまい、そこだけ接着剤の硬化収縮が大きくな
り、光軸調整に狂いが生じてしまうという問題がある。 【0005】そこで、本発明は、上記した従来のものに
おける課題を解決し、接着剤の充填不良による強度不足
や、接着剤の偏りによる局部的な硬化収縮の増大をなく
し、ピントや光軸等に狂いのない、高精度な光源装置お
よびその組み立て方法を提供することを目的とするもの
である。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために、光源装置およびその組み立て方法を、つ
ぎのように構成したことを特徴とするものである。すな
わち、本発明の光源装置は、レーザ光源の保持部と円筒
部とを有する光源保持手段と、該光源保持手段の円筒部
が挿入可能な円筒状部を有するコリメータレンズを取付
けるためのレンズ保持手段とを備え、該レンズ保持手段
の円筒状部に該光源保持手段の円筒部を挿入し、該円筒
状部と該円筒部の隙間に接着剤を充填・硬化させ、これ
らを固定するようにした光源装置において、前記レンズ
保持手段の円筒状部が、透明部材からなる周方向に複数
に分割された接着部によって形成され、該レンズ保持手
段の円筒状部とこれに挿入された前記光源保持手段の円
筒部との間で、該複数に分割された接着部との対向部に
のみ中粘度の光硬化型接着剤が充填され、これらを固定
するように構成されていることを特徴としている。ま
た、本発明の光源装置は、これに用いられる光硬化型接
着剤の粘度が3000〜15000cpsであることを
特徴ととしている。また、本発明の光源装置は、前記光
源保持手段の円筒部が、前記レンズ保持手段の円筒状部
の複数に分割された接着部に対向する位置に、軸方向に
沿って溝部又は平面部が設けられ、該溝部又は平面部に
光硬化型接着剤が塗布されるように構成されていること
を特徴としている。また、本発明の光源装置は、前記溝
部又は平面部が、前記レンズ保持手段の円筒状部の複数
に分割された接着部より長く形成されていることを特徴
としている。また、本発明の光源装置は、前記溝部又は
平面部が、前記光源保持手段の円筒部の先端から数mm
の間隔を置いて設けられていることを特徴としている。
また、本発明の光源装置は、前記溝部が、前記光源保持
手段の円筒部から突出した該円筒部の軸方向に平行な突
起部によって囲まれ、該突起が該光源保持手段の円筒部
をレンズ保持手段の円筒状部に挿入した際に、該レンズ
保持手段の円筒状部の複数に分割された接着部と接着部
との間隙に嵌合するように構成されていることを特徴と
している。また、本発明の光源装置は、前記レンズ保持
手段の円筒状部の複数に分割された接着部には、軸方向
に沿って溝部が設けられ、該溝部に光硬化型接着剤が塗
布されるように構成されていることを特徴としている。
また、本発明の光源装置の組み立て方法は、上記した本
発明のいずれかの光源装置の組み立て方法であって、前
記光源保持手段の円筒部をレンズ保持手段の円筒状部に
挿入するに際し、前記光源保持手段の円筒部における前
記レンズ保持手段の円筒状部の複数に分割された接着部
に対向する位置、または前記溝部又は平面部、または前
記突起部によって囲まれた溝部、または前記レンズ保持
手段の円筒状部の複数に分割された接着部に設けられた
溝部に、中粘度の光硬化型接着剤を塗布した後に、該円
筒部の接着剤塗布部にレンズ保持手段の円筒状部の複数
に分割された接着部を被せ、またはその溝部に接着剤を
塗布した前記レンズ保持手段の接着部を該円筒部に被せ
て、該円筒部と該円筒状部との間隙を利用してレンズ保
持手段の円筒状部を3次元的に移動させて光軸・ピント
調整等を行い、しかる後に、接着部の上から光照射して
光硬化型接着剤を硬化させ、これらを固定するようにし
たことを特徴としている。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明は、上記したように、光源
保持手段(レーザホルダー)の接着剤塗布部の、複数に
分割されたレンズ鏡筒の接着部の各々に対向する位置の
みに、中粘度(3000〜15000cps)の光硬化
型接着剤を塗布するように構成したことによって、接着
剤の粘度が中粘度であるため、レンズ保持手段(レンズ
鏡筒)とレーザホルダーの隙間に回り込み易く、従っ
て、充填不良による強度不足や、押し出された接着剤の
硬化収縮によるピント調整の狂いが生じない。また、接
着剤は従来例の様に接着剤塗布部の全周に塗布されるの
ではなく、それぞれ独立して塗布されるため、個々に塗
布する接着剤は少量で済み、軽量である為に粘度が低く
とも接着剤が垂れて下に溜まるということがない。した
がって、充填不良による強度不足や、接着剤の偏りによ
る局部的な硬化収縮の増大がなくなり、光軸調整の狂い
が生じず、高精度な光源装置を提供することができる。
また、本発明においては、レーザホルダーの接着剤塗布
部の、複数に分割されたレンズ鏡筒の接着部各々に対向
する位置に、接着部の軸に平行な溝または平面部を設け
た構成を採ることにより、接着剤は、溝部又は平面部に
留まり、接着剤塗布部の円筒面を伝わって垂れて、下に
溜まることがない。したがって、これによっても、充填
不良による強度不足や、接着剤の偏りによる局部的な硬
化収縮の増大がなくなり、光軸調整の狂いが生じず、高
精度な光源装置を提供することができる。また、本発明
においては、複数に分割されたレンズ鏡筒の接着部各々
に、レンズ鏡筒の軸に平行な溝部を設け、該溝部に光硬
化型接着剤を塗布した構成を採ることにより、接着剤
は、溝部又は平面部に留まり、接着剤塗布部の円筒面を
伝って垂れて、下に溜まることがない。したがって、こ
れによっても、充填不良による強度不足や、接着剤の偏
りによる局部的な硬化収縮の増大がなくなり、光軸調整
の狂いが生じず、高精度な光源装置を提供することがで
きる。 【0008】 【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。 [実施例1]図1は本発明の実施例1を最も良く表す図
であり、同図において、1は図示しない半導体レーザを
固定しているレーザホルダー、2はレーザホルダー1に
設けられた、円筒状の接着剤塗布部、3は前記半導体レ
ーザから出射する発散光束のレーザ光を平行又は収束光
束に変換するコリメータレンズ、4はコリメータレンズ
3が接着等で固定されているプラスチック製のレンズ鏡
筒であり、これには、不透明(前記レーザ光を透過しな
い)の遮蔽部5と、透明(紫外線を透過する)の接着部
6が例えば2色成形によって一体に形成されている。ま
た、遮蔽部5には光学絞り7が設けられており、接着部
6は周方向に等間隔に複数設けられたスリット8によっ
て分割されている。9は接着剤塗布部に塗布された紫外
線硬化型接着剤、10は前記半導体レーザを発光駆動さ
せるための回路基板であり、レーザホルダー1にビス等
で固定されている。11は本光源装置を図示しない走査
光学装置等にビス止めするためのビス穴である。 【0009】次に、本光源装置の組み立て手順を説明す
る。まず、レーザホルダー1に前記半導体レーザ、駆動
回路基板10が取り付けられる。次に、紫外線硬化型接
着剤9が接着剤塗布部2に塗布される。紫外線硬化型接
着剤9は粘度3000〜15000cps程度のいわゆ
る中程度の接着剤を用い、図1に示す様に、レンズ鏡筒
4のスリット8によって分割された接着部6各々に対向
する位置に塗布される。次に、レンズ鏡筒4をレーザホ
ルダー1の接着剤塗布部2に被せる。レンズ鏡筒4の接
着部6と接着剤塗布部2の間には、光軸方向及びそれに
直交する方向に数百μmの隙間が空いており、この隙間
を使ってレンズ鏡筒を3次元的に移動させることで光
軸、ピント調整を行った後に、接着部の上から紫外線を
照射し、紫外線硬化型接着剤9を硬化させて、組立てを
終わる。 【0010】次に、本実施例の作用を図2、図3を用い
て説明する。まず、紫外線硬化型接着剤9は接着剤塗布
部2に塗布されると、図2(a)の様に、表面張力によ
って盛り上がる。次に、レンズ鏡筒4をレーザホルダー
1の接着剤塗布部2に被せるのであるが、この時、高粘
度の接着剤であると、図2(b)の様に紫外線硬化型接
着剤9の一部が後ろに押し出され、接着剤塗布部2と接
着部6の間に空いた隙間12に十分充填されず、強度不
良を起こすとともに、後ろにはみ出した接着剤13は硬
化時の収縮で図2の右方向にレンズ鏡筒4を引張るの
で、ピント調整も狂ってしまう。また、後ろにはみ出し
た接着剤13はピント、光軸調整の間に自重で下に垂れ
て溜まってしまい、そこだけ硬化時の収縮が大きくな
り、光軸調整も狂わしてしまう。しかし、紫外線硬化型
接着剤9の粘度が適度に低ければ、紫外線硬化型接着剤
9は隙間12に浸透していき、図2(c)の様に接着剤
塗布部2と接着部6の間に完全に充填され、接着剤のは
み出し13がほとんど発生しないので、前述の様な光軸
やピントの狂いが生じない。 【0011】また、粘度の低い紫外線硬化型接着剤9を
用いて、従来例の様に紫外線硬化型接着剤9を接着剤塗
布部2の全周に塗ると、図3(a)の様に自重で垂れて
下に溜まってしまうが、本実施例の図3(b)に示すよ
うに円周状に分割して塗布すると、個々の質量が小さく
て済むので、垂れてくることがない。よってここでも局
部的な硬化収縮の増大が起こらず、光軸、ピント調整の
狂いが生じない。ただし、紫外線硬化型接着剤9の粘度
があまり低過ぎると、図2(a)の様に盛り上がらず、
すぐに下に垂れてしまう。隙間12は光軸調整の調整範
囲をカバーするために数百μmあるので、この隙間12
に充填されなければならないので、接着剤の粘度として
は組立時の温度環境内で3000〜15000cpsの
物が適当である。したがって、上記構成を用いれば、接
着剤の充填不良による強度不良や、紫外線硬化型接着剤
9が一部分に溜まって、局所的な硬化収縮の増大を生じ
てピント、光軸調整を狂わせることが無く、高精度な光
源装置を提供することができる。なお、本実施例では、
使用する接着剤を紫外線硬化型としたが例えば可視光硬
化型など、要は接着剤塗布部2と接着部6の間に充填さ
れた接着剤を素早く完全硬化出来る接着剤であれば何で
も良い。これは、後述する他の実施例でも同様である。 【0012】[実施例2]図4は、本発明の実施例2を
表す図であり、同図においては、14はレーザホルダー
1の接着剤塗布部2に設けられた溝部であり、この溝部
はレンズ鏡筒4の分割された接着部6各々に対向する位
置に、接着部6よりも長く、接着剤塗布部の軸に平行
に、接着部の分割数と同数設けられている。その他の構
成は、実施例1と同じであり、説明は省略する。本実施
例では、紫外線硬化型接着剤9は図5の様に溝部14に
塗布される。この為、塗布した接着剤が接着剤塗布部2
の円筒面を伝って下に垂れ難く、紫外線硬化型接着剤9
が下に溜まるのを防ぐ効果が前述の実施例1よりも更に
高い。 【0013】また、実施例1の構成を採っても紫外線硬
化型接着剤9の粘度が15000cps近くなると僅か
に後ろにはみ出してしまうが、本実施例では、紫外線硬
化型接着剤9を溝部14の接着部6が被さる部分にのみ
塗布しておけば(図6(a)参照)、溝部14が接着部
6より長いので、紫外線硬化型接着剤9は図6(b)の
様に溝部14を伝って押し出され、溝部14内に留ま
り、はみ出した分が下に垂れることが無い。なお、溝部
14は、いわゆるDカット状の平面部としても良い。こ
れは、後述の実施例3でも同様である。したがって、上
記構成を用いれば、実施例1で示した効果を更に高め、
より高精度な光源装置を提供することができる。 【0014】[実施例3]図7は、本発明の実施例3を
表す図であり、同図において、15はレーザホルダー1
の接着剤塗布部2に設けられた溝部であり、この溝部は
レンズ鏡筒4の分割された接着部6各々に対向する位置
に接着剤塗布部の軸に平行に、接着部の分割数と同数設
けられているが、実施例2と違い、接着剤塗布部2の先
端から数mmの間隔を空けて設けられている。溝部15
の長さは実施例2と同じく、接着部6よりも長い。ま
た、紫外線硬化型接着剤は、実施例2と同様に溝部15
の接着部6が被さる部分に塗布される。その他の構成
は、実施例2と同じであり、説明は省略する。実施例1
ないし2の構成では、紫外線硬化型接着剤9の粘度が低
めの場合には、紫外線硬化型接着剤9が接着剤塗布部2
の先端よりも先にはみ出し、レーザホルダー1の内部に
回り込んでしまう可能性がある。内側に回り込んだ接着
剤は、硬化時にも紫外線が当たらず、未硬化のまま残っ
てしまう。未硬化の接着剤は、輸送中にかかる振動など
で移動し、コリメータレンズ3や半導体レーザの出射面
に付着する恐れがある。しかし、本実施例の構成を用い
れば、接着剤は溝部15内に留まり、レーザホルダー1
の先端側にはみ出し、内側に回り込むことは無い。した
がって、上記構成を用いれば、実施例2で示した効果に
加え、レーザホルダーの内側に回り込んで未硬化のまま
残ってしまう接着剤を無くし、長期にわたって高精度を
維持することができる。 【0015】[実施例4]図8は、本発明の実施例4を
表す図であり、同図において、16はレーザホルダー1
の接着剤塗布部2に設けられた突起部であり、これは、
レンズ鏡筒4がレーザホルダー1に被せられた時に、ス
リット8に嵌合する様に、接着剤塗布部の軸に平行に、
スリット8と同数設けられている。紫外線硬化型接着剤
は、突起部16同士で囲まれた部分の接着部6が被さる
部分に塗布される。その他の構成は、実施例1と同じで
あり、説明は省略する。本実施例の構成を用いれば、突
起部16は、紫外線硬化型接着剤が下に垂れるのを防ぐ
防壁の役目を果たし、実施例2と同様の効果がある。そ
れと共に、紫外線硬化型接着剤と、被接着物であるレー
ザホルダー1の接着剤塗布部2の接触面積を広げること
が出来、接着強度を大幅に増すことが出来る。したがっ
て、上記構成を用いれば、実施例2で示した効果に加
え、レーザホルダー1とレンズ鏡筒4の接着強度を増
し、輸送中の衝撃などで剥離することの無い、信頼性の
高い光源装置を提供することができる。 【0016】[実施例5]図9は、本発明の実施例5を
表す図であり、同図において、17はレンズ鏡筒4の接
着部6の内側に設けられた溝部であり、これは、レンズ
鏡筒4の軸に平行に、接着部の分割数と同数設けられて
いる。その他の構成は、実施例1と同じであり、説明は
省略する。本実施例では、紫外線硬化型接着剤9は接着
部6の内側の溝部17に塗布される。この為、接着剤が
接着部6の外にはみ出すことが無く、実施例2と同様の
効果が得られる。また、溝部17を接着部6の根元まで
設けず、レーザホルダー1の接着剤塗布部2と対向する
部分までにすれば、接着剤が接着剤塗布部2の先端から
はみ出し、内部に回り込んでしまうことも無く、実施例
3と同様の効果が得られる。したがって、上記構成を用
いれば、実施例2及び3で示した効果と同様の効果を得
ることができ、高精度の光源装置を提供することができ
る。 【0017】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、複数に
分割された接着部を有するレンズ保持手段の円筒状部と
これに挿入された光源保持手段の円筒部との間で、該複
数に分割された接着部との対向部にのみ中粘度の光硬化
型接着剤を充填し、これらを固定するように構成したこ
とにより、これらレンズ保持手段の円筒状部と光源保持
手段の円筒部の隙間に接着剤が回り込み易く、したがっ
て、充填不良による強度不足や、押し出された接着剤の
硬化収縮によるピント調整の狂いが生じず、また、接着
剤は従来例の様に接着剤塗布部の全周に塗布されるので
はなく、それぞれ独立して塗布されるため、個々に塗布
する接着剤は少量で済み、軽量であるために粘度が低く
とも接着剤が垂れて下に溜まることがなく、接着剤の充
填不良による強度不足や、接着剤の偏りによる局部的な
硬化収縮の増大をなくし、ピントや光軸等に狂いのな
い、高精度な光源装置およびその組み立て方法を実現す
ることができる。また、本発明においては、レーザホル
ダーの接着剤塗布部の、複数に分割されたレンズ鏡筒の
接着部各々に対向する位置に、接着部の軸に平行な溝ま
たは平面部を設けた構成を採ることにより、接着剤を溝
部又は平面部に留めることができ、より確実に接着剤塗
布部が円筒面を伝わって垂れて、下に溜まることを防止
することができる。また、本発明においては、複数に分
割されたレンズ鏡筒の接着部の各々に、レンズ鏡筒の軸
に平行な溝部を設け、該溝部に光硬化型接着剤を塗布し
た構成を採ることにより、接着剤をこの溝部に留めるこ
とができ、これによっても同様に接着剤塗布部の円筒面
を伝って垂れて、下に溜まることを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例1を説明する図である。 【図2】本発明の実施例1の作用を説明する図である。 【図3】本発明の実施例1の作用を説明する図である。 【図4】本発明の実施例2を説明する図である。 【図5】本発明の実施例2の作用を説明する図である。 【図6】本発明の実施例2の作用を説明する図である。 【図7】本発明の実施例3を説明する図である。 【図8】本発明の実施例4を説明する図である。 【図9】本発明の実施例5を説明する図である。 【図10】従来例を説明する図である。 【図11】一般的な接着剤の粘度と温度の関係を説明す
る図である。 【符号の説明】 1:レーザホルダー 2:接着剤塗布部 3:コリメータレンズ 4:レンズ鏡筒 5:遮蔽部 6:接着部 7:光学絞り 8:スリット 9:紫外線硬化型接着剤 12:隙間 14:溝部 15:溝部 16:突起部 17:溝部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項l】レーザ光源を取り付けるための保持部と円
    筒部とを有する光源保持手段と、該光源保持手段の円筒
    部が挿入可能な円筒状部を有するコリメータレンズを取
    付けるためのレンズ保持手段とを備え、該レンズ保持手
    段の円筒状部に該光源保持手段の円筒部を挿入し、該円
    筒状部と該円筒部の隙間に接着剤を充填・硬化させ、こ
    れらを固定するようにした光源装置において、 前記レンズ保持手段の円筒状部が、透明部材からなる周
    方向に複数に分割された接着部によって形成され、該レ
    ンズ保持手段の円筒状部とこれに挿入された前記光源保
    持手段の円筒部との間で、該複数に分割された接着部と
    の対向部にのみ中粘度の光硬化型接着剤が充填され、こ
    れらを固定するように構成されていることを特徴とする
    光源装置。 【請求項2】前記光硬化型接着剤は、粘度が3000〜
    15000cpsであることを特徴とする請求項1に記
    載の光源装置。 【請求項3】前記光源保持手段の円筒部は、前記レンズ
    保持手段の円筒状部の複数に分割された接着部に対向す
    る位置に、軸方向に沿って溝部又は平面部が設けられ、
    該溝部又は平面部に光硬化型接着剤が塗布されるように
    構成されていることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の光源装置。 【請求項4】前記溝部又は平面部が、前記レンズ保持手
    段の円筒状部の複数に分割された接着部より長く形成さ
    れていることを特徴とする請求項3に記載の光源装置。 【請求項5】前記溝部又は平面部が、前記光源保持手段
    の円筒部の先端から数mmの間隔を置いて設けられてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の光源装置。 【請求項6】前記溝部が、前記光源保持手段の円筒部か
    ら突出した該円筒部の軸方向に平行な突起部によって囲
    まれ、該突起が該光源保持手段の円筒部をレンズ保持手
    段の円筒状部に挿入した際に、該レンズ保持手段の円筒
    状部の複数に分割された接着部と接着部との間隙に嵌合
    するように構成されていることを特徴とする請求項3に
    記載の光源装置。 【請求項7】前記レンズ保持手段の円筒状部の複数に分
    割された接着部には、軸方向に沿って溝部が設けられ、
    該溝部に光硬化型接着剤が塗布されるように構成されて
    いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    光源装置。 【請求項8】請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載
    の光源装置の組み立て方法であって、前記光源保持手段
    の円筒部をレンズ保持手段の円筒状部に挿入するに際
    し、 前記光源保持手段の円筒部における前記レンズ保持手段
    の円筒状部の複数に分割された接着部に対向する位置、
    または前記溝部又は平面部、または前記突起部によって
    囲まれた溝部、または前記レンズ保持手段の円筒状部の
    複数に分割された接着部に設けられた溝部に、中粘度の
    光硬化型接着剤を塗布した後に、 該円筒部の接着剤塗布部にレンズ保持手段の円筒状部の
    複数に分割された接着部を被せ、またはその溝部に接着
    剤を塗布した前記レンズ保持手段の接着部を該円筒部に
    被せて、該円筒部と該円筒状部との間隙を利用してレン
    ズ保持手段の円筒状部を3次元的に移動させて光軸・ピ
    ント調整等を行い、 しかる後に、接着部の上から光照射して光硬化型接着剤
    を硬化させ、これらを固定するようにしたことを特徴と
    する光源装置の組み立て方法。
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