JP2004047573A - レーザ光源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度なコリメータレンズの接着を可能にし、光学性能に対する信頼性の高いレーザ光源装置を提供する。
【解決手段】突起部23の内向き凸部26に対応する接着領域部分はコリメータレンズ3との接着層8aが部分的に薄い為、早く硬化されることによってコリメータレンズ3の位置決めを行い、内向き凸部26周辺部の接着層8bの層が厚い部分は、接着面積を広げると同時に、内向き凸部26により接着層8aが薄くなる部分に比べ、遅延して硬化し、接着強度を向上する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、電子写真プロセスを有するレーザビームプリンタやデジタル複写機等の画像形成装置に好適に用いられるレーザ光源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、光源である半導体レーザと、レーザ光を略平行光化するコリメータレンズと、から構成されるレーザ光源装置として、例えば半導体レーザを保持するホルダ部材に対してコリメータレンズを保持する鏡筒を所定位置に調整し、接着固定するものがあった。
【0003】
しかし、近年においては、低コスト化が要求されるため鏡筒を介さずにコリメータレンズをホルダ部材に直接固定するものがある。その構成の一例としては、図9に示すようなものがある。
【0004】
図9(a)は図9(b)のG部拡大図であり、図9(b)はレーザ光源装置R2の上視図であり、図9(c)は図9(b)のFF断面図である。図9では、コリメータレンズ3を保持する鏡筒を廃止し、コリメータレンズ3をホルダ部材2に直接固定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図9に示すレーザ光源装置R2においては、半導体レーザ1を保持するホルダ部材2に対し、コリメータレンズ3を高精度に調整し、半導体レーザ1とコリメータレンズ3の相対位置関係を崩さずに固定保持する為に各部品精度や組立精度を要する。
【0006】
しかしながら、ホルダ部材2とコリメータレンズ3の接着において、接着剤8の塗布量のバラツキ又は光硬化型の接着剤8を硬化させる照射光のむらによって、接着剤8の硬化収縮によるコリメータレンズ3の位置変動を引き起こし、レーザ光の焦点距離、照射位置を悪化させることが懸念されていた。
【0007】
また、コリメータレンズ3の外形は光学設計による制約を受け、接着領域が小さくなる為、剥離強度の向上が課題であった。
【0008】
このような課題を有する従来技術の具体的なコリメータレンズ3の装着方法の一例を以下に示す。
【0009】
ホルダ部材2のコリメータレンズ3を保持する円筒部内にコリメータレンズ3を挿入する。
【0010】
ホルダ部材2のコリメータレンズ3の収納部には、コリメータレンズ3をクランプする為に内周から外周に貫通する切り欠き部24を備えており、2つの切り欠き部24の間に形成される突起部23内に紫外線硬化型接着剤を充填する接着溝が設けてある。
【0011】
レンズクランプ工具は、切り欠き部24から挿入され、コリメータレンズ3をチャックし、コリメータレンズ3の焦点距離(光軸方向)及び照射位置(光軸に直交する方向)を所定位置に調整する。
【0012】
紫外線硬化型接着剤8は、接着溝に塗布され、ホルダ部材2とコリメータレンズ3とが配置された隙間部に流れ込むことで接着層を形成する。
【0013】
接着層形成後に、接着部位に紫外線等を照射し、接着剤8を硬化させてホルダ部材2とコリメータレンズ3を接着固定する。
【0014】
上記接着工程において、接着剤8の塗布量のバラツキ又は紫外線照射光量にむらを生じる場合には、ホルダ部材2とコリメータレンズ3の各接着部位に接着剤8の硬化収縮に差を生じて、コリメータレンズ3の挙動が不安定になることから、光照射後の半導体レーザ1とコリメータレンズ3の相対位置を変化させる。この結果、レーザ光の焦点距離、照射位置が所定位置から変動し、光学特性に悪影響を及ぼす。
【0015】
また、接着剤8の塗布量のバラツキ又は紫外線照射光量にむらを生じると、各接着部位において、接着剤8の硬化状態が異なる為、未硬化部分が発生しないように、最も塗布量の多い接着箇所や照射光量が低い部分が完全硬化するのに要する光量又は照射時間が必要になる。
【0016】
光照射の条件が各接着部位によって異なれば、接着剤8の硬化反応熱や特に樹脂材質で構成されるホルダ部材2の熱膨張によって、コリメータレンズ3が各接着部位の方向に不均一な熱応力を受けて、コリメータレンズ3の位置変動を生じる。従って、これに応じた紫外線の照射位置、光量分布などの照射条件の設定が複雑になり、組立効率の悪化が懸念される。
【0017】
本発明は上記従来技術に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、高精度なコリメータレンズの接着を可能にし、光学性能に対する信頼性の高いレーザ光源装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、
半導体レーザと、
該半導体レーザから発光されるレーザ光を略平行光化するコリメータレンズと、
前記半導体レーザを一端に保持し、前記コリメータレンズを他端に保持するホルダ部材と、
を備え、
前記ホルダ部材の前記コリメータレンズを接着する内周面に内向き凸部を設け、前記ホルダ部材と前記コリメータレンズとが接着固定される接着層の厚みを部分的に変えたことを特徴とする。
【0019】
上記構成では、コリメータレンズが接着されるホルダ部材の内周面に位置する内向き凸部とコリメータレンズとの間の接着層は、内向き凸部の周辺部に形成される接着層が厚い部分に比べて部分的に薄くなることから、照射光にむらを生じたとしても早く硬化してレンズの位置決めを行う。
【0020】
また、接着層が厚い内向き凸部の周辺部は遅れて硬化することから、硬化収縮の影響を受け難く、接着面積を広げることが可能となり、接着強度を得る為に効果的である。
【0021】
なお、接着剤の塗布量にバラツキがある場合においても、内向き凸部から掻き出された接着剤は内向き凸部の周辺部に溜ることで、接着剤の塗布量のバラツキによるレンズの位置変動を受ける影響が無く、接着面積を広げて接着強度を高める効果を期待できる。
【0022】
前記内向き凸部は、前記ホルダ部材の前記コリメータレンズを接着する内周に等配されていることが好適である。
【0023】
上記構成では、接着剤による硬化収縮によるコリメータレンズの挙動を径方向にバランスよく分散することができ、安定したコリメータレンズ接着を可能にする。
【0024】
半導体レーザと、
該半導体レーザから発光されるレーザ光を略平行光化するコリメータレンズと、
前記半導体レーザを一端に保持し、前記コリメータレンズを他端に保持するホルダ部材と、
を備え、
前記コリメータレンズの前記ホルダ部材に保持される外周面は、前記ホルダ部材と接着される部位の表面粗さが部分的に異なることを特徴とする。
【0025】
上記構成では、表面粗さが異なることによるコリメータレンズ外周面の光透過率が高い部位は、ホルダ部材との接着部位にて接着層の一部分を早く硬化できることによってコリメータレンズの位置決めを行い、その周辺部の光透過率が低い部位は、遅延して硬化することによって接着強度を向上させる為の接着領域とすることができる。
【0026】
半導体レーザと、
該半導体レーザから発光されるレーザ光を略平行光化するコリメータレンズと、
前記半導体レーザを一端に保持し、前記コリメータレンズを他端に保持するホルダ部材と、を備え、
前記ホルダ部材と前記コリメータレンズとが光硬化型の接着剤によって接着固定される場合に、前記接着剤を硬化させる光照射ファイバの光照射口の接着部位に対する照射領域を変更して光照射を行ったことを特徴とする。
【0027】
上記構成では、照射領域を変更することによる光照射量が多い部位は、ホルダ部材との接着部位にて接着層の一部分を早く硬化できることによってコリメータレンズの位置決めを行い、その周辺部の光照射量が少ない部位は、遅延して硬化することによって接着強度を向上させる為の接着領域とすることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0029】
(第1の実施の形態)
図1〜図6を参照して、第1の実施の形態について説明する。
【0030】
図1は第1の実施の形態に係るレーザ光源装置R1の構成を示す図である。図1(a)はレーザ光源装置R1の上視図であり、図1(b)は図1(a)のAA断面図である。
【0031】
図2はレーザ光源装置R1の要部を示す図である。図2(a)は図1(b)のBB断面図であり、図2(b)は図2(a)のC部拡大図である。
【0032】
図3はレーザ光源装置R1の組立工程による図である。また、図4はコリメータレンズ接着工程における図である。
【0033】
図において、半導体レーザ1は光源である。ホルダ部材2は半導体レーザ1を固定するものである。コリメータレンズ3はレーザ光を略平行光に形成するためのものである。レーザ駆動回路基板4は半導体レーザ1を発光させる為のものである。
【0034】
ホルダ部材2は、下方に半導体レーザ1を保持する圧入孔21が形成され、コリメータレンズ3を保持する円筒部22を上方に有する。
【0035】
円筒部22には、コリメータレンズ3を保持するクランプ工具5の可動領域とする切り欠き部24と、2つの切り欠き部24の間で突出してコリメータレンズ3の接着部位となる突起部23と、が等配されている。
【0036】
突起部23の先端には、紫外線硬化型接着剤8を充填する接着溝25が形成されている。
【0037】
また、突起部23の内周面には、コリメータレンズ3が接着される内向き凸部26が設けてある。
【0038】
一方、ホルダ部材2の円筒部22の下方には、円筒部22よりも一回り大きくレーザ光源装置R1を走査光学装置の筐体6に嵌合する嵌合部29が設けられている。
【0039】
また、レーザ駆動回路基板4をねじ固定する取付部27と、一体化されたレーザ光源装置R1を筐体6にねじ固定する取付部28と、を有する。
【0040】
コリメータレンズ3は、ホルダ部材2と直接接着される外周面31を備える。
【0041】
このような上述した構成において、半導体レーザ1は圧入によってホルダ部材2の圧入孔21に固定保持される。
【0042】
また、半導体レーザ1のリードピン11はレーザ駆動回路基板4と半田付けで締結される。レーザ駆動回路基板4は、ねじ7によってホルダ部材2に締結される。
【0043】
そして、次の接着工程においては、ホルダ部材2と、コリメータレンズ3とを固定する接着剤の塗布量と接着領域は、接着工程及び接着後のコリメータレンズ3の位置や傾き等が変化しないことや所定の接着強度が得られるように規定される。
【0044】
これを満たす為に、コリメータレンズ3は、ホルダ部材2のレンズ接着部が鉛直方向とする姿勢において、図4に示すように切り欠き部24から挿入されるクランプ工具5によって半導体レーザ1に対する光軸の偏心と傾きとを規制された状態で保持され、半導体レーザ1から発光されるレーザ光に対して、焦点距離及び照射位置を3軸(X、Y、Z)方向の所定位置に調整する。
【0045】
この調整後に、接着溝25及び隙間部の接着部に、紫外線硬化型の接着剤8が充填されて、紫外線が照射される。
【0046】
ここで、図2に示すように、突起部23の内向き凸部26に対応する接着領域部分はコリメータレンズ3との接着層8aが部分的に薄い為、早く硬化されることによってコリメータレンズ3の位置決めを行い、内向き凸部26周辺部の接着層8bの層が厚い部分は、接着面積を広げると同時に、内向き凸部26により接着層8aが薄くなる部分に比べ、遅延して硬化し、接着強度を向上する。
【0047】
また、接着剤8の塗布量がばらついた場合においても、内向き凸部26によって形成されたその周辺部が接着溜りとなり、内向き凸部26から掻き出された接着剤8が流れ込むことによって接着領域を広げ、接着強度を高めることが可能になる。さらには、接着剤塗布量のバラツキによる硬化収縮時のレンズの位置ズレを抑制することができる。
【0048】
加えて、薄い接着層8aは、紫外線の受光量が多い為、厚い接着層8bに比べて、時間経過と共に強固に固めることができ、コリメータレンズ3を所定位置で、より規制できる効果を得る。
【0049】
コリメータレンズ3が接着固定された後に、クランプ工具5は、退避する。
【0050】
以上により、一体化されてレーザ光源装置R1が完成する。
【0051】
なお、本実施の形態では、紫外線硬化型の接着剤を用いたが、これに限定するものではなく、例えば、瞬間硬化型接着剤等を用いることもできる。
【0052】
さらに、突起部23の円弧形状の内周面上に設けられる内向き凸部は、本実施の形態で説明した突起部23の中央に形成される形状に限定されず、コリメータレンズ3の径方向に接着剤8の硬化収縮等の外部応力が均一に生じる形状であれば、例えば図5に示すように厚い接着層8bが中央にくる接着部位が凹形状となる突起部23の両端に2つ形成される内向き凸部26’であってもよい。
【0053】
また、本実施の形態では、ホルダ部材2とコリメータレンズ3の接着部は3箇所の突起部23によって構成されているが、接着部の数量や位置は円周等分又は接着部位の中心に対して対象形状であれば任意でよい。
【0054】
例えば、図6(a)に示すように、ホルダ部材2’のコリメータレンズ3が接着される円筒部22’がレンズ接着の作業効率向上の為、光軸に垂直な断面で開口されている場合や、図6(b)のように部品点数削減の為、光学箱6’に半導体レーザ1を固定し、これに対してレンズを光学箱6’の接着台座61に直接接着される場合等、コリメータレンズ3の被接着部品形状に制約を受けた時については、コリメータレンズ3の径方向に均一に配置されなくてもよく、接着部位の中心に対して対象の段差形状であればよい。なお、図6(a),(b)の内向き凸部26”は各図のEE断面図である図6(c)に示すように表される。
【0055】
以上、説明したように、コリメータレンズ3の接着部位において、接着層の厚みを部分的に変えることで、接着剤8の硬化状態に分布を持たせ、接着剤8の塗布量のバラツキや光硬化型接着剤を硬化させる照射光のむらが発生した場合においても、接着剤8の硬化収縮によるコリメータレンズ3の位置ズレを低減でき、かつコリメータレンズ3の接着部位が内向き凸部で形成されることから接着領域を増加でき剥離強度を高めることができる。よって、コリメータレンズ3の接着の組立精度及び信頼性を向上することができる。
【0056】
(第2の実施の形態)
図7には、第2の実施の形態が示されている。図7は第2の実施の形態のコリメータレンズ外周面に表面加工を施した例の接着部の詳細図を示す図である。同図は、図2(b)と同様な部分の要部拡大図であり、第1の実施の形態と同一の部材には、同一符号を記している。
【0057】
コリメータレンズ3の外周面31には、ホルダ部材2との接着部位に対し研磨加工を施されている研磨面31aと研磨されていない粗面31bとの表面粗さが異なる面が存在する。
【0058】
ホルダ部材2との1つの接着部位に対して研磨面31aが中心に位置し、粗面31bが研磨面31aに対して略対象に位置する。
【0059】
紫外線照射された接着剤8は、粗面31bと比較して研磨面31aが紫外線の透過率が高いことから、粗面31bに対応する接着層8dより研磨面31aに対応する接着層8cが早く硬化する。よって、接着層8cでコリメータレンズ3の位置決めが行える。
【0060】
以上、説明したように、コリメータレンズ3の外周面31の表面粗さを部分的に変えることで、接着剤8の硬化状態に分布を持たせ、接着剤8の塗布量のバラツキや光硬化型接着剤を硬化させる照射光のむらが発生した場合においても、接着剤8の硬化収縮によるコリメータレンズ3の位置ズレを低減でき、かつコリメータレンズ3の接着部位が遅延して硬化される部分では接着強度を向上させる為の接着領域として剥離強度を高めることができる。よって、コリメータレンズ3の接着の組立精度及び信頼性を向上することができる。
【0061】
(第3の実施の形態)
図8には、第3の実施の形態が示されている。図8は第3の実施の形態の光照射領域が変更可能な場合のコリメータレンズ3の接着部の詳細図を示す図である。同図は、第1の実施の形態と同一の部材には、同一符号を記している。
【0062】
紫外線硬化型接着剤8を硬化させる為の紫外線照射ファイバ9は、照射領域を可変できる絞り部9’を備えており、絞り部9’は、コリメータレンズ3の接着領域に対して、照射時間の経過と共に除々に開放されていく。
【0063】
接着層は、紫外線照射に分布をもち、初期の狭い照射領域で接着層8eを照射して、コリメータレンズ3を位置決め固定し、開放されていくと同時に接着層8fを硬化させる。
【0064】
上記構成においては、コリメータレンズ3の被接着部材と、コリメータレンズ3の成形、加工等をすることなく容易に第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0065】
すなわち、紫外線照射ファイバ9の照射領域を可変できる絞り部9’で照射領域を変更することで、接着剤8の硬化状態に分布を持たせ、接着剤8の塗布量のバラツキや光硬化型接着剤を硬化させる照射光のむらが発生した場合においても、接着剤8の硬化収縮によるコリメータレンズ3の位置ズレを低減でき、かつコリメータレンズ3の接着部位が遅延して硬化される部分では接着強度を向上させる為の接着領域として剥離強度を高めることができる。よって、コリメータレンズ3の接着の組立精度及び信頼性を向上することができる。
【0066】
なお、上記第1〜第3の実施の形態は、それぞれ単独で実施されるものでもよいし、また例えば第1、第2の実施の形態や第2、第3の実施の形態などを組み合わせて実施することでもよい。もちろん組み合わせた方がその効果が相乗することで高まるものである。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、接着剤の硬化時間に分布を持たせることで、接着剤の塗布量のバラツキや光硬化型接着剤を硬化させる照射光のむらが発生した際にも接着剤の硬化収縮によるコリメータレンズの位置変動を抑制すると共に、接着強度を向上させて剥離強度を高めることができる。よって、コリメータレンズの接着による組立精度を向上し、光学性能に対する信頼性の高いレーザ光源装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るレーザ光源装置を示す図である。
【図2】第1の実施の形態に係るレーザ光源装置の要部を示す図である。
【図3】第1の実施の形態に係るレーザ光源装置の組立工程の図である。
【図4】第1の実施の形態に係るレーザ光源装置のレンズ接着工程の図である。
【図5】第1の実施の形態に係るレーザ光源装置の要部の他の例を示す図である。
【図6】第1の実施の形態に係るレーザ光源装置のレンズ接着部の他の例を示す図である。
【図7】第2の実施の形態に係るレーザ光源装置の要部を示す図である。
【図8】第3の実施の形態に係るレーザ光源装置の要部を示す図である。
【図9】従来技術のレーザ光源装置を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ
2 ホルダ部材
3 コリメータレンズ
4 レーザ駆動回路基板
5 クランプ工具
6 筐体
6’ 光学箱
8 接着剤
8a〜8f 接着層
9 紫外線照射ファイバ
9’ 絞り部
11 リードピン
21 圧入孔
22 円筒部
23 突起部
24 切り欠き部
25 接着溝
26,26’,26” 内向き凸部
31 外周面
31a 研磨面
31b 粗面
61 接着台座

Claims (4)

  1. 半導体レーザと、
    該半導体レーザから発光されるレーザ光を略平行光化するコリメータレンズと、
    前記半導体レーザを一端に保持し、前記コリメータレンズを他端に保持するホルダ部材と、
    を備え、
    前記ホルダ部材の前記コリメータレンズを接着する内周面に内向き凸部を設け、前記ホルダ部材と前記コリメータレンズとが接着固定される接着層の厚みを部分的に変えたことを特徴とするレーザ光源装置。
  2. 前記内向き凸部は、前記ホルダ部材の前記コリメータレンズを接着する内周に等配されていることを特徴とする請求項1に記載のレーザ光源装置。
  3. 半導体レーザと、
    該半導体レーザから発光されるレーザ光を略平行光化するコリメータレンズと、
    前記半導体レーザを一端に保持し、前記コリメータレンズを他端に保持するホルダ部材と、
    を備え、
    前記コリメータレンズの前記ホルダ部材に保持される外周面は、前記ホルダ部材と接着される部位の表面粗さが部分的に異なることを特徴とするレーザ光源装置。
  4. 半導体レーザと、
    該半導体レーザから発光されるレーザ光を略平行光化するコリメータレンズと、
    前記半導体レーザを一端に保持し、前記コリメータレンズを他端に保持するホルダ部材と、
    を備え、
    前記ホルダ部材と前記コリメータレンズとが光硬化型の接着剤によって接着固定される場合に、前記接着剤を硬化させる光照射ファイバの光照射口の接着部位に対する照射領域を変更して光照射を行ったことを特徴とするレーザ光源装置。
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