JP2002267915A - 光記録用レンズ組立体 - Google Patents

光記録用レンズ組立体

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JP2002267915A
JP2002267915A JP2001067694A JP2001067694A JP2002267915A JP 2002267915 A JP2002267915 A JP 2002267915A JP 2001067694 A JP2001067694 A JP 2001067694A JP 2001067694 A JP2001067694 A JP 2001067694A JP 2002267915 A JP2002267915 A JP 2002267915A
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lens
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lens assembly
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light guide
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JP2001067694A
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Teruo Sakai
照男 坂井
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 調芯によりレンズの間隔が変化したり傾斜し
たりしない構造の光記録用レンズ組立体を提供する。 【解決手段】 円筒状レンズ枠1にレンズ及び間隔環5
が収納された光記録用レンズ組立体において、レンズの
両面の外周部に光軸方向に対して垂直な平面部Fが設け
られている。レンズの少なくとも1つはレンズ枠1内に
同軸的に位置する内部レンズ枠25a,25bに固定されてお
り、内部レンズ枠25a,25bの両端面は光軸方向に垂直な
平面である。一つの内部レンズ枠に複数のレンズを固定
するのが好ましい。円筒状レンズ枠1の貫通孔3から注
入された光硬化型接着剤によりレンズ及び/又は内部レ
ンズ枠25a,25b並びに間隔環5は固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光情報記録媒体に情
報を記録、あるいは記録された情報を再生するシステム
に内在する光記録用レンズ組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク、光磁気ディスク、DVD等
の光情報記録媒体のマスターを作製するシステムに使用
する光記録用レンズ組立体は、凹面及び/又は凸面を有
する複数のレンズを円筒状のレンズ枠に固定した構造を
有する。このようなレンズ組立体の例は、例えば特開平
5-19162号,6-3586号,6-11648号及び6-11649号等に記
載されている。このような光記録用レンズ組立体は、集
光スポット径を小さくして大容量の記録が可能である必
要があり、そのためこれらのレンズの透過波面収差とし
ても、0.05λrms以下という高精度な仕様となることが
要求されている。
【0003】このような高精度の光記録用レンズ組立体
を複数枚組み合わせて収差を補正するタイプにおいて
は、各レンズの製造において加工誤差を伴うため、レン
ズの調芯を行うことが要求されている。従来から行われ
ているレンズの調芯方法の一例を、図15を用いて説明す
る。円筒形のレンズ枠1に、各々のレンズ4及び間隔環
5を所定の順に収納し、押さえ環2である程度緩く固定
して仮締めを行う。次に調芯用穴3に調芯ピン40を差込
み、マイクロヘッド又はピエゾ素子等の微調整部材で調
芯ピン40を矢印に示す径方向に動かし、各レンズ4を調
芯してゆく。
【0004】調芯後のレンズ4の位置を正確に固定する
ことも要求されている。光記録用レンズ組立体のレンズ
4を固定する方法としては、従来からUV硬化型接着剤
等の光硬化型接着剤を使用してレンズを接着する方法が
知られている。レンズ4の調芯後、レンズ枠1の円筒部
に設けた複数の貫通孔3からUV硬化型接着剤を注入
し、レンズ枠1の外側から、光ファイバーより紫外線
(λ=365nm)を各貫通孔3内のUV硬化型接着剤に
照射し、硬化させる。UV硬化型接着剤の硬化により、
各レンズ4及び各間隔環5はレンズ枠1の内面に固定さ
せる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしレンズは片面又
は両面が曲面状であるので、隣接する間隔環の端面(光
軸方向に垂直な平面部)と線接触しているだけである。
従って、これらのレンズを調芯ピンにより径方向(光軸
方向に対して垂直な方向)に動かすと、隣接する間隔環
がスラスト方向に動いてレンズ間隔が変化したり、レン
ズが傾斜したりし、アスやコマ収差等のレンズ性能が劣
ることになる。そのため、正確なレンズの調芯を行なう
ためには、これらの問題を解消する必要がある。
【0006】その上、レンズの調芯後に注入されたUV
硬化型接着剤のうち、光が照射された部分では硬化する
が、レンズ枠1と各レンズ4及び間隔環5との隙間であ
るレンズ調整隙間6に進入した部分には光が当たらない
ため、未硬化のUV硬化型接着剤が残存してしまうとい
う問題もある。
【0007】従って、本発明の目的は、調芯によりレン
ズの間隔が変化したり傾斜したりしない構造の光記録用
レンズ組立体を提供することである。
【0008】本発明のもう一つの目的は、上記光記録用
レンズ組立体であって、未硬化接着剤が残存せず、高精
度でレンズ及び間隔環を固定できる光記録用レンズ組立
体を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の光記録用レンズ
組立体は、筒部に複数の貫通孔が設けられたレンズ枠に
レンズ及び間隔環が収納されたもので、各レンズは両側
面の外周部に光軸方向に垂直な平面部が設けられている
ことを特徴とする。
【0010】本発明の好ましい一実施例では、前記レン
ズの少なくとも1つは前記レンズ枠内に同軸的に位置す
る内部レンズ枠に固定されており、前記内部レンズ枠の
両端面は光軸方向に垂直な平面である。レンズの調芯を
容易にするために、一つの内部レンズ枠に複数のレンズ
が固定されているのが好ましい。
【0011】レンズ及び/又は内部レンズ枠並びに間隔
環は、レンズ枠の貫通孔から注入された光硬化型接着剤
により固定するのが好ましい。この際、光硬化型接着剤
に未硬化部分があっても間隔環とレンズとの隙間に未硬
化接着剤が流入しないように、間隔環とレンズとの境目
と貫通孔とは互いにずれているのが好ましい。
【0012】本発明の好ましい別の実施例では、レンズ
及び/又は内部レンズ枠並びに間隔環とレンズ枠の内面
との間の隙間に複数の導光リング部材が設けられてお
り、導光リング部材は導入された光を伝播させるととも
に、光硬化型接着剤を硬化させるのに十分な光を表面か
ら放出するようになっており、もって光硬化型接着剤が
実質的に完全に硬化している。導光リング部材は光を表
面から放出するための部位を有するのが好ましい。導光
リング部材の光放出部位は粗面、凹部、凹凸部、段差及
びこれらの組合せであるのが好ましい。
【0013】レンズ及び間隔環は環状溝を有し、各導光
リング部材は各環状溝に収容されているのが好ましい。
導光リング部材は切れ目を有するのが好ましい。また環
状溝に収容された導光リング部材が環状溝の底面に密着
するように、導光リング部材は環状溝の内径より僅かに
小さな内径を有するのが好ましい。さらに導光リング部
材の外径は前記レンズ及び前記間隔環の外径よりも大き
いのが好ましい。
【0014】導光リング部材は高屈折率樹脂でコートさ
れた光透過性素材からなるのが好ましい。また導光リン
グ部材は照射された紫外線を可視光に変換して放出する
材質からなるのが好ましい。具体的には、導光リング部
材は蛍光アクリル樹脂又は蛍光ガラスからなるのが好ま
しい。また光硬化型接着剤は可視光又は紫外線により硬
化するものが好ましい。
【0015】レンズ枠の貫通孔は、前記光硬化型接着剤
を注入するための第1の貫通孔と、前記導光リング部材
に光照射を行うための第2の貫通孔とからなるのが好ま
しい。第1の貫通孔はレンズの調芯用としても利用でき
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の光記録用レンズ組立体を
添付図面を参照して詳細に説明する。 [1] 第1の形態 図1〜3は本発明の第1の形態による光記録用レンズ組
立体を示す。レンズ枠1内に収容する複数のレンズ4及
び複数の間隔環5はそれぞれ同一の外径を有し、各レン
ズ4及び間隔環5の外径はレンズ枠1の内径より僅かに
小さいために、レンズ4及び間隔環5の外面とレンズ枠
1の内面との間には隙間6が形成される。この隙間6は
レンズ4の調芯用のスペースとして活用する。複数のレ
ンズ4及び複数の間隔環5はレンズ枠1内に収納されて
おり、レンズ枠1の他端のネジ部1bに押さえ環2が螺
合されている。この光記録用レンズ組立体では、各レン
ズ4の両面の外周部に光軸方向に垂直な平面部Fが形成
されている。またレンズの平面部Fに接する間隔環5の
端面も光軸方向に対して垂直な平面となっている。
【0017】これらレンズ4を、マイクロヘッド又はピ
エゾ素子等の微調節部材により調芯ピン40を矢印の径方
向に動かし、図示してはいないが、干渉計で透過波面を
観察しながらサブミクロンの微調整を行って調芯する。
ここで、感度の高いレンズから低いレンズの順に調芯を
行うことにより、粗調から微調へと調整することがで
き、調芯が容易となる。またこれら調芯ピン40を差し込
む調芯用穴(貫通孔)3は、配置される個数が特に制限さ
れるものではないが、通常はレンズ枠円周上に等間隔で
4カ所配置しており、またレンズの外径が小さい場合に
は3カ所配置してもよい。
【0018】このように調芯によって各レンズ4を径方
向に移動させても、隣接する他の部材(レンズ4又は間
隔環5)に対してスラスト方向に力を及ぼすことがない
ため、レンズ間隔の変化あるいはレンズ4の傾斜を防止
することができる。
【0019】次に調芯後のレンズ4および間隔環5をレ
ンズ枠へ固定する。図2は光記録用レンズ組立体の軸方
向断面図であり、図3は、図2のA−A線に沿った径方
向断面図である。図2に示すように、接着剤注入用穴も
兼ねる調芯用穴3に光硬化型接着剤50を注入し、光ファ
イバー52を介して光を照射して光硬化型接着剤50を硬化
させ、レンズ4及び間隔環5をそれぞれレンズ枠1に接
着させる。また図3は、レンズ枠1の外周から光硬化型
接着剤50に光照射している状態を示す。このように光硬
化型接着剤50を使用することで、短時間でレンズ4等を
レンズ枠1に固定することができる。
【0020】[2] 第2の形態 図4及び5は本発明の第2の形態を示す。図4は光記録
用レンズ組立体の軸方向断面図であり、レンズ枠1に
は、内部レンズ枠25a,25bが装着されたレンズ4a,4b,
4c,4d、外周部両面に平面部Fが形成されているレン
ズ4e、及び間隔環5がそれぞれ収納され、押さえ環2
で仮止めされている。図4に示すように、一つの内部レ
ンズ枠に複数枚のレンズが装着されており(例えば内部
レンズ枠25aにレンズ4a,4b)、内部レンズ枠25a,25b
の端面E及び間隔環5の端面Gもそれぞれ光軸方向に対
して垂直な平面となっている。
【0021】内部レンズ枠25a,25bにレンズ4を装着す
る手段としては、レンズ精度に影響を及ぼさない限り、
公知のレンズ固定方法を用いることができるが、図示す
るように、例えば内部レンズ枠25aにレンズ4a,4bを収
納し、内部レンズ枠25a用の押さえ環29で内部に固定す
る方法が挙げられる。また内部レンズ枠25a,25bを装着
する際に留意すべき点として、各レンズ4間の間隔を維
持し、レンズ4の傾きが発生しないようにすることが挙
げられる。
【0022】レンズ4の調芯は、第1の形態と同様に、
マイクロヘッド又はピエゾ素子等の微調節部材により調
芯ピン40を矢印の径方向に動かし、干渉計で透過波面を
観察しながらレンズ4e、及び内部レンズ枠25a,25bの
サブミクロンの微調整を行う。第2の形態では複数枚の
レンズを1つの内部レンズ枠に装着しているので、調芯
箇所が減り、調芯が容易になるという利点がある。調芯
後のレンズ4、間隔環5及び内部レンズ枠25a,25bのレ
ンズ枠1への固定は第1の形態と同様に行なうことがで
きる。
【0023】[3] 第3の形態 図6は、光硬化型接着剤を注入する前の第3の形態によ
る光記録用レンズ組立体を示す。各レンズ4及び各間隔
環5の外面には少なくとも1つの環状溝8が設けられて
いる。各環状溝8には導光リング部材9が収容されてい
る。各環状溝8に各導光リング部材9を装着した複数の
レンズ4及び複数の間隔環5は、レンズ枠1内に収納さ
れている。この例では、各環状溝8は各貫通孔3と半径
方向にほぼ整合した位置にある。
【0024】図6のB−B断面図である図7から明らか
なように、各貫通孔3は4つの第1の貫通孔31と、1つ
の第2の貫通孔32とからなる。第1の貫通孔31は、レン
ズ4の調芯の際に調芯ピンを挿入するための貫通孔とし
て利用されるとともに、光硬化型接着剤を注入し、光照
射を行うための貫通孔としても利用されるものである。
一方、第2の貫通孔32は各導光リング部材9に光照射を
行うために利用されるものである。
【0025】図7及び図8に示すように、各導光リング
部材9は切れ目9aを有する。各導光リング部材9が環
状溝8の内径より僅かに小さな内径を有すると、環状溝
8に収容された導光リング部材9は環状溝8の底面に密
着するので、好ましい。また導光リング部材9の外径は
レンズ4及び間隔環5の外径と同じであるが、光硬化型
接着剤に対する光照射を効率的に行うために導光リング
部材9の外径はレンズ4及び間隔環5の外径よりも大き
いのが好ましい。
【0026】図9は、切れ目を有する代わりに凹凸状に
段部10aを有する導光リング部材10を示す。各段部10a
は円周上に等間隔に設けられており、小径部11と大径部
12は交互に連なっている。小径部11の内径は環状溝8の
内径以上であり、また大径部12の外径は円筒状レンズ枠
1の内径以下である。複数の段部10aにより、導光リン
グ部材10は若干拡開自在であるので、切れ目がなくても
各レンズ4及び各間隔環5の環状溝8内に収納すること
ができる。
【0027】導光リング部材9は、貫通孔3を経て導入
された光を減衰することなく伝播するとともに、光硬化
型接着剤を硬化させるのに十分な光量を放出できる必要
がある。このため導光リング部材9は、光の伝播性を改
善するために高屈折率樹脂でコートされた光透過性素材
からなるのが好ましい。この構造により、導入された光
は表面の高屈折率樹脂層で反射し、内部反射を繰り返し
ながら伝播する。またそのままでは外部に光が放出され
ないので、導光リング部材9に光放出部位を設けるのが
好ましい。
【0028】光硬化型接着剤として可視光で硬化する光
硬化型接着剤を使用する場合、導光リング部材9は導入
された紫外線を可視光に変換して放出する材質からなる
のが好ましい。具体的には、導光リング部材は蛍光アク
リル樹脂又は蛍光ガラスからなるのが好ましい。例えば
市販の蛍光ガラスとして、ルミラス−G、ルミラス−
R、ルミラス−B((株)住田光学ガラス製)等が挙げ
られる。具体的には、これらの素材は紫外線の照射によ
り、内部で波長変換(例えばλ=365nm→λ=405n
m)を起こし、可視光に変換することができる。このよ
うな素材からなる導光リング部材9を用いることによ
り、効率良く可視光を放出することができ、さらに放出
される可視光は紫外線よりも低エネルギーであるため、
可視光が照射される部位の温度上昇を抑制することがで
きる。
【0029】内部を伝播する光を放出するために、導光
リング部材9に光放出部位を設ける。光放出部位は、高
屈折率樹脂コーティングを不均一にしたり、導光リング
部材9の表面に平滑でない箇所を設けたりして、光の反
射又は乱反射を起こさせたところである。光放出部位の
具体例として、図10は導光リング部材9の光放出部位と
して凹部15及び凸部16が組合された形状を示し、図11は
導光リング部材9の光放出部位として粗面を有する凹部
18を示し、図12は導光リング部材9の光放出部位として
断面三角形状の凹部20を示す。これらの光放出部位の他
に、例えば導光リング部材9の表面を粗面状にしたり、
段差を設けたりすることにより、光の放出を容易にして
も良い。
【0030】光硬化型接着剤は可視光又は紫外線により
硬化する。光硬化型接着剤は、レンズ4の保護のためガ
ス発生のないこと、また低エネルギーで速やかに硬化す
ることが望ましい。また導光リング部材9として蛍光ア
クリル樹脂リング又は蛍光ガラスリングを用いた場合、
導光された紫外線が可視光に変換されて放出されるた
め、可視光で硬化する光硬化型接着剤を用いる。
【0031】図14は光照射により光硬化型接着剤を硬化
させる方法を示す。光照射の方法は特に限定されず、例
えば可視光により硬化する光硬化型接着剤を使用した場
合、円筒状レンズ枠1の各第1の貫通孔31に光ファイバ
ー52により可視光を照射するとともに、第2の貫通孔32
に別の光ファイバー53により紫外線を照射するのが好ま
しい。光ファイバーを用いて光照射を行うことにより、
光の照射範囲を限定することができ、光硬化型接着剤50
の周囲の余分な温度上昇を防ぐことができる。また光フ
ァイバー53の紫外線を導光リング部材9に集光するため
に、集光レンズ54を介して光照射を行うのが好ましい。
【0032】光硬化型接着剤自体は公知であり、一般に
光重合性ポリマー又はオリゴマーであるか、光開始剤及
び/又は光架橋剤を含有する重合性ポリマー又はオリゴ
マーである。このような光硬化型接着剤として、例えば
光硬化型エポキシ樹脂、光硬化型アクリル樹脂、光硬化
型シリコーン樹脂等が挙げられる。また弾性を有するゴ
ム状の光硬化型接着剤を使用することもでき、その場合
にはレンズに歪みを与えることなく、調芯後のレンズの
位置を保持することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の光記録用レンズ組立体は、半径
方向外周部に平面部を形成したレンズを用いるので、レ
ンズを径方向に微動させる調芯を行ってもレンズ間の間
隔が変化したり、レンズが傾斜したりすることがない。
そのため光記録用レンズ組立体の精度を著しく高く維持
することができる。また一つのレンズ枠に複数枚のレン
ズを装着させることによりレンズ調芯箇所を減少させる
ことができ、光記録用レンズ組立体の作製を容易にする
ことができる。
【0034】また調芯用隙間に、導入された光を伝播さ
せるとともに光硬化型接着剤を硬化させるのに十分な光
を表面から放出するようになっている導光リング部材を
設けることにより、導光リング部材から放出された光で
光硬化型接着剤を実質的に完全に硬化させることができ
る。そのため、未硬化接着剤の残存を防止することがで
き、未硬化接着剤の悪影響を防止することができる。ま
た導光リング部材により、調芯隙間にある光硬化型接着
剤の部分を短時間の光照射で硬化させることができ、レ
ンズの位置整度の低下や透過波面収差の増大を抑制する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の形態による光記録用レンズ組
立体の軸方向断面図であって、レンズの調芯を行う状態
を示す断面図である。
【図2】 本発明の第一の形態による光記録用レンズ組
立体の軸方向断面図であって、光硬化型接着剤によりレ
ンズ等の固定を行う状態を示す断面図である。
【図3】 図2のA−A線に沿った径方向断面図であ
る。
【図4】 本発明の第二の形態による光記録用レンズ組
立体の軸方向断面図であって、内部レンズ枠が装着され
ているレンズ等の調芯を行う状態を示す断面図である。
【図5】 本発明の第二の形態による光記録用レンズ組
立体の軸方向断面図であって、レンズ等の固定を行う状
態を示す断面図である。
【図6】 本発明の第三の形態による光記録用レンズ組
立体であって、レンズ及び間隔環の外周の環状溝に導光
リング部材を装着し、レンズの調芯を行う状態を示す断
面図である。
【図7】 図6のB‐B断面図である。
【図8】 導光リング部材の一例を示す斜視図である。
【図9】 導光リング部材の別の例を示す斜視図であ
る。
【図10】 導光リング部材に設けた光放出部位の一例を
示す断面図である。
【図11】 導光リング部材に設けた光放出部位の別の例
を示す断面図である。
【図12】 導光リング部材に設けた光放出部位のさらに
別の例を示す断面図である。
【図13】 図6の部分拡大断面図である。
【図14】 図7に相当する断面図であって、第1の貫通
孔から光硬化型接着剤を注入した後、それぞれ第1の貫
通孔及び第2の貫通孔から光照射する状態を示す断面図
である。
【図15】 従来の光記録用レンズ組立体を示す軸線方向
断面図である。
【符号の説明】
1・・・円筒状レンズ枠 2・・・押さえ環 3・・・貫通孔 31・・・第1の貫通孔 32・・・第2の貫通孔 4,4a,4b,4c,4d,4e・・・レンズ 5・・・間隔環 6・・・調芯隙間 25a,25b・・・内部レンズ枠 29・・・内部レンズ枠用押さえ環 8・・・環状溝 9,10・・・導光リング部材 10a・・・段部 15・・・凹部 16・・・凸部 18・・・粗面を有する凹部 20・・・断面三角形状の凹部 40・・・調芯用ピン 50・・・光硬化型接着剤 52,53・・・光ファイバー 54・・・集光レンズ E・・・レンズ枠の平面部 F・・・レンズの平面部 G・・・間隔環の平面状端面

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒部に複数の貫通孔が設けられたレンズ
    枠にレンズ及び間隔環が収納された光記録用レンズ組立
    体であって、各レンズは両側面の外周部に光軸方向に垂
    直な平面部が設けられていることを特徴とする光記録用
    レンズ組立体。
  2. 【請求項2】 筒部に複数の貫通孔が設けられたレンズ
    枠にレンズ及び間隔環が収納された光記録用レンズ組立
    体であって、前記レンズの少なくとも1つは前記レンズ
    枠内に同軸的に位置する内部レンズ枠に固定されてお
    り、前記内部レンズ枠の両端面は光軸方向に垂直な平面
    であることを特徴とする光記録用レンズ組立体。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の光記録用レンズ組立体
    において、一つの内部レンズ枠に複数のレンズが固定さ
    れていることを特徴とする光記録用レンズ組立体。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の光記録
    用レンズ組立体において、前記貫通孔から注入された光
    硬化型接着剤により前記レンズ及び/又は前記内部レン
    ズ枠並びに前記間隔環が固定されていることを特徴とす
    る光記録用レンズ組立体。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の光記録用レンズ組立体
    において、前記レンズ及び/又は前記内部レンズ枠並び
    に前記間隔環と前記レンズ枠の内面との間の隙間に複数
    の導光リング部材が設けられており、前記導光リング部
    材は導入された光を伝播させるとともに、前記光硬化型
    接着剤を硬化させるのに十分な光を表面から放出するよ
    うになっており、もって前記光硬化型接着剤が実質的に
    完全に硬化していることを特徴とする光記録用レンズ組
    立体。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の光記録用レンズ組立体
    において、前記導光リング部材は光を表面から放出する
    ための部位を有することを特徴とする光記録用レンズ組
    立体。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の光記録用レンズ組立体
    において、前記導光リング部材の光放出部位は粗面、凹
    部、凹凸部、段差及びこれらの組合せであることを特徴
    とする光記録用レンズ組立体。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれかに記載の光記録
    用レンズ組立体において、前記レンズ及び前記間隔環は
    環状溝を有し、各導光リング部材は各環状溝に収容され
    ていることを特徴とする光記録用レンズ組立体。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の光記録用レンズ組立体
    において、前記導光リング部材は切れ目を有することを
    特徴とする光記録用レンズ組立体。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9に記載の光記録用レンズ
    組立体において、前記導光リング部材の外径は前記レン
    ズ及び前記間隔環の外径よりも大きいことを特徴とする
    光記録用レンズ組立体。
  11. 【請求項11】 請求項5〜10のいずれかに記載の光記録
    用レンズ組立体において、前記導光リング部材は高屈折
    率樹脂でコートされた光透過性素材からなることを特徴
    とする光記録用レンズ組立体。
  12. 【請求項12】 請求項5〜11のいずれかに記載の光記録
    用レンズ組立体において、前記導光リング部材は照射さ
    れた紫外線を可視光に変換して放出する材質からなるこ
    とを特徴とする光記録用レンズ組立体。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の光記録用レンズ組立体
    において、前記導光リング部材は蛍光アクリル樹脂又は
    蛍光ガラスからなることを特徴とする光記録用レンズ組
    立体。
  14. 【請求項14】 請求項5〜13のいずれかに記載の光記録
    用レンズ組立体において、前記光硬化型接着剤は可視光
    又は紫外線により硬化することを特徴とする光記録用レ
    ンズ組立体。
  15. 【請求項15】 請求項5〜14のいずれかに記載の光記録
    用レンズ組立体において、前記貫通孔は前記光硬化型接
    着剤を注入するための第1の貫通孔と、前記導光リング
    部材に光照射を行うための第2の貫通孔とからなること
    を特徴とする光記録用レンズ組立体。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の光記録用レンズ組立体
    において、前記第1の貫通孔はレンズの調芯用でもある
    ことを特徴とする光記録用レンズ組立体。
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