JPH11231237A - 光源装置、および光源装置の調整・組立方法 - Google Patents
光源装置、および光源装置の調整・組立方法Info
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- JPH11231237A JPH11231237A JP10050077A JP5007798A JPH11231237A JP H11231237 A JPH11231237 A JP H11231237A JP 10050077 A JP10050077 A JP 10050077A JP 5007798 A JP5007798 A JP 5007798A JP H11231237 A JPH11231237 A JP H11231237A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】最初に接着剤を充填した状態で、ピント・照射
位置調整を行なっても安定的な接着固定が可能な、特に
マルチビームレーザを光源とする調整時間の長い光源装
置の調整・組立方法を提供する。 【解決手段】光源である半導体レーザSを保持するレー
ザホルダ10と、レーザ光を略平行光化するコリメータ
レンズCを半導体レーザと所定距離に保持するレンズホ
ルダとを有し、前記レーザホルダと前記レンズホルダと
は相互に嵌合状態で組み合せて構成される光源装置にお
いて、これらのレーザホルダまたはレンズホルダのいず
れか一方の、他方に対して嵌合状態で組み合せられる部
位に光軸方向に開口する凹部44が形成され、これに対
する他方の嵌合状態で組み合せられる部位に該凹部への
挿入部を備え、該凹部と嵌合状態で組み合わせられる該
挿入部が、該凹部に充填された接着剤Qによって接着固
定されることを特徴とするものである。
位置調整を行なっても安定的な接着固定が可能な、特に
マルチビームレーザを光源とする調整時間の長い光源装
置の調整・組立方法を提供する。 【解決手段】光源である半導体レーザSを保持するレー
ザホルダ10と、レーザ光を略平行光化するコリメータ
レンズCを半導体レーザと所定距離に保持するレンズホ
ルダとを有し、前記レーザホルダと前記レンズホルダと
は相互に嵌合状態で組み合せて構成される光源装置にお
いて、これらのレーザホルダまたはレンズホルダのいず
れか一方の、他方に対して嵌合状態で組み合せられる部
位に光軸方向に開口する凹部44が形成され、これに対
する他方の嵌合状態で組み合せられる部位に該凹部への
挿入部を備え、該凹部と嵌合状態で組み合わせられる該
挿入部が、該凹部に充填された接着剤Qによって接着固
定されることを特徴とするものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームプリ
ンタ・レーザファクシミリ等の画像記録装置や、半導体
レーザを利用する光ディスクのピックアップユニット等
に用いられる光源装置に関するものである。
ンタ・レーザファクシミリ等の画像記録装置や、半導体
レーザを利用する光ディスクのピックアップユニット等
に用いられる光源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザビームプリンタ、レーザファクシ
ミリ等の画像記録装置や、半導体レーザを利用する光デ
ィスクのピックアップユニット等の光源装置は、半導体
レーザから発生されたレーザ光を平行化して所定の断面
形状のレーザ光を得るためのコリメータレンズや、半導
体レーザを駆動用IC等を搭載した回路基板と結合さ
れ、ユニット化される。図12は、上記画像記録装置の
一般的な構成を説明するもので、ユニット化された光源
装置E0から発生されたレーザ光J0はシリンドリカル
レンズC0を経てポリゴンミラーR0に照射され、これ
によって走査偏向され、結像レンズF0を経て折返しミ
ラーM0によって反射され、図示しない感光ドラムの表
面に結像される。感光ドラムに結像されるレーザ光は、
ポリゴンミラーR0の回転による主走査および感光ドラ
ムの回転による副走査によって静電潜像を形成する。ま
た、ポリゴンミラーR0によって偏向走査されたレーザ
光の一部分は検出ミラーB0によって走査開始信号検出
器D0へ導入され、走査開始信号検出器D0の出力信号
によって、光源装置E0の半導体レーザが書き込み変調
を開始する。なお、光源装置E0、ポリゴンミラーR
0、結像レンズF0、検出ミラーB0、走査開始信号検
出器D0、折り返しミラーM0等は筐体H0に取付けら
れ、筐体H0の上部開口は図示しないふたによって閉塞
される。
ミリ等の画像記録装置や、半導体レーザを利用する光デ
ィスクのピックアップユニット等の光源装置は、半導体
レーザから発生されたレーザ光を平行化して所定の断面
形状のレーザ光を得るためのコリメータレンズや、半導
体レーザを駆動用IC等を搭載した回路基板と結合さ
れ、ユニット化される。図12は、上記画像記録装置の
一般的な構成を説明するもので、ユニット化された光源
装置E0から発生されたレーザ光J0はシリンドリカル
レンズC0を経てポリゴンミラーR0に照射され、これ
によって走査偏向され、結像レンズF0を経て折返しミ
ラーM0によって反射され、図示しない感光ドラムの表
面に結像される。感光ドラムに結像されるレーザ光は、
ポリゴンミラーR0の回転による主走査および感光ドラ
ムの回転による副走査によって静電潜像を形成する。ま
た、ポリゴンミラーR0によって偏向走査されたレーザ
光の一部分は検出ミラーB0によって走査開始信号検出
器D0へ導入され、走査開始信号検出器D0の出力信号
によって、光源装置E0の半導体レーザが書き込み変調
を開始する。なお、光源装置E0、ポリゴンミラーR
0、結像レンズF0、検出ミラーB0、走査開始信号検
出器D0、折り返しミラーM0等は筐体H0に取付けら
れ、筐体H0の上部開口は図示しないふたによって閉塞
される。
【0003】図13は、光源装置E0を拡大して示すも
のである。S1は、光源であるところの半導体レーザで
あり、P1は、半導体レーザS1を駆動するIC(不図
示)を有する回路基板である。100はレーザホルダで
あり、このレーザホルダ100は円筒部111の内周部
112の一端に前記半導体レーザS1を保持し、円筒部
111の半導体レーザS1側に、筐体H0の嵌合穴(不
図示)に嵌合する円筒部113と、筐体H0に光源装置
E0をネジK10にて固定する取付け部114と、回路
基板P1と半導体レーザS1を接続しネジK20にて固
定する取付け部115によって構成されている。C1
は、半導体レーザS1のレーザ光を平行光化するコリメ
ータレンズである。200はレンズホルダであり、この
レンズホルダ200はコリメータレンズC1を内蔵する
取付け穴210と半導体レーザS1のレーザ光を所定の
スポット形状にする光学絞り220を有するところのレ
ンズ保持部230と、内周部250をレーザホルダ10
0の円筒部111の半導体レーザ保持部と反対側部位と
外嵌しレーザホルダ100の円筒部111の外周とレン
ズホルダ200の内周部250の間に充填された接着剤
Q1によって、レーザホルダ100と一体的に形成され
ている。
のである。S1は、光源であるところの半導体レーザで
あり、P1は、半導体レーザS1を駆動するIC(不図
示)を有する回路基板である。100はレーザホルダで
あり、このレーザホルダ100は円筒部111の内周部
112の一端に前記半導体レーザS1を保持し、円筒部
111の半導体レーザS1側に、筐体H0の嵌合穴(不
図示)に嵌合する円筒部113と、筐体H0に光源装置
E0をネジK10にて固定する取付け部114と、回路
基板P1と半導体レーザS1を接続しネジK20にて固
定する取付け部115によって構成されている。C1
は、半導体レーザS1のレーザ光を平行光化するコリメ
ータレンズである。200はレンズホルダであり、この
レンズホルダ200はコリメータレンズC1を内蔵する
取付け穴210と半導体レーザS1のレーザ光を所定の
スポット形状にする光学絞り220を有するところのレ
ンズ保持部230と、内周部250をレーザホルダ10
0の円筒部111の半導体レーザ保持部と反対側部位と
外嵌しレーザホルダ100の円筒部111の外周とレン
ズホルダ200の内周部250の間に充填された接着剤
Q1によって、レーザホルダ100と一体的に形成され
ている。
【0004】このような半導体レーザとコリメータレン
ズのピント・照射位置調整及びレーザホルダとレンズホ
ルダの接着組立の一例として、特開平8−136781
号公報(射出光学装置およびその自動調整装置。キヤノ
ン)が知られる。図14に、この調整装置300の概略
を示し、その構成を説明する。311は、半導体レーザ
を保持するレーザホルダを位置決め固定する固定手段で
あり、また、312は、コリメータレンズを内蔵するレ
ンズホルダを保持するクランプ手段である。313は、
312クランプ手段を搭載し、保持されているレンズホ
ルダを光軸方向とこれと直交する平面上の2次元方向に
それぞれ移動および位置決めするための3次元位置決め
機構部である。314は、コリメータレンズを通過した
レーザビームの外径と前記2次元方向における照射位置
およびレーザビームの光量を検知する検出手段であっ
て、315はレーザビームを拡大する対物レンズ、31
6は対物レンズを保持する鏡筒、317はTVカメラに
て構成される。318は、TVカメラ317によって撮
影されたレーザビームの画像処理装置であり、319
は、ピント・照射位置の調整後に、レーザホルダとレン
ズホルダを接着固定する接着剤塗布装置であり、320
は、接着剤を硬化する紫外線照射装置である。上記調整
装置は、レーザビームの光軸が水平方向となるように配
置・構成される。
ズのピント・照射位置調整及びレーザホルダとレンズホ
ルダの接着組立の一例として、特開平8−136781
号公報(射出光学装置およびその自動調整装置。キヤノ
ン)が知られる。図14に、この調整装置300の概略
を示し、その構成を説明する。311は、半導体レーザ
を保持するレーザホルダを位置決め固定する固定手段で
あり、また、312は、コリメータレンズを内蔵するレ
ンズホルダを保持するクランプ手段である。313は、
312クランプ手段を搭載し、保持されているレンズホ
ルダを光軸方向とこれと直交する平面上の2次元方向に
それぞれ移動および位置決めするための3次元位置決め
機構部である。314は、コリメータレンズを通過した
レーザビームの外径と前記2次元方向における照射位置
およびレーザビームの光量を検知する検出手段であっ
て、315はレーザビームを拡大する対物レンズ、31
6は対物レンズを保持する鏡筒、317はTVカメラに
て構成される。318は、TVカメラ317によって撮
影されたレーザビームの画像処理装置であり、319
は、ピント・照射位置の調整後に、レーザホルダとレン
ズホルダを接着固定する接着剤塗布装置であり、320
は、接着剤を硬化する紫外線照射装置である。上記調整
装置は、レーザビームの光軸が水平方向となるように配
置・構成される。
【0005】上記構成によって、固定手段311に保持
されたレーザホルダ100とクランプ手段312に保持
されたレンズホルダ200は、レーザホルダ100の円
筒部111の外周部とレンズホルダ200の内周部25
0が嵌合する状態となる(詳細は図13参照)。半導体
レーザS1を保持するレーザホルダ100と、コリメー
タレンズC1を保持するレンズホルダ200は、レンズ
ホルダ200の内周部とレーザホルダ100の円筒部1
11の外周部の径方向の隙間範囲で、半導体レーザS1
のレーザ光とコリメータレンズC1の照射位置調整を行
い、レンズホルダ200の光軸方向の移動で、コリメー
タレンズC1のピント調整を行う。この後に、レーザホ
ルダ100の円筒部111の外周部とレンズホルダ20
0の内周部250の隙間に充填された接着剤によって、
レンズホルダ200とレーザホルダ100を接着固定・
一体化して光源装置となる。
されたレーザホルダ100とクランプ手段312に保持
されたレンズホルダ200は、レーザホルダ100の円
筒部111の外周部とレンズホルダ200の内周部25
0が嵌合する状態となる(詳細は図13参照)。半導体
レーザS1を保持するレーザホルダ100と、コリメー
タレンズC1を保持するレンズホルダ200は、レンズ
ホルダ200の内周部とレーザホルダ100の円筒部1
11の外周部の径方向の隙間範囲で、半導体レーザS1
のレーザ光とコリメータレンズC1の照射位置調整を行
い、レンズホルダ200の光軸方向の移動で、コリメー
タレンズC1のピント調整を行う。この後に、レーザホ
ルダ100の円筒部111の外周部とレンズホルダ20
0の内周部250の隙間に充填された接着剤によって、
レンズホルダ200とレーザホルダ100を接着固定・
一体化して光源装置となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、レーザ光の光軸が水平方向となるようなレン
ズホルダと半導体レーザを保持するレーザホルダの配置
であるため、レーザホルダの円筒部外周に塗布される接
着剤は、重力により下方側に垂れる。この結果、レンズ
ホルダとレーザホルダ嵌合状態で、上方の接着剤層が薄
く下方の接着剤層が厚くなり、円周方向の接着剤層の厚
みが不均一になる。これにより、接着剤層の薄い上方部
分ではレンズホルダとレーザホルダの接着部の接着剤充
填量が不足し接着強度が低くなる。また、接着剤が垂れ
て接着層の厚い下方部分では、上方部分に比べ硬化のた
めの時間を要する。また、接着剤に紫外線硬化型接着剤
を使用する場合には、上方部分で紫外線照射量が過剰で
あって、下方部分では紫外線照射量が不足して未硬化状
態になるという問題が生じる。したがって、接着剤塗布
全周で接着剤量にあった紫外線量を照射しなければなら
ないのであるが、実際には最も接着剤量の多い部分にあ
った紫外線量を照射し、同じ接着剤量が全周に均一に塗
布されたときに比べて、過剰の紫外線量を照射してい
る。さらに、接着剤塗布層の不均一により接着剤の硬化
収縮状態も不均一となり、レーザ光が水平方向の状態で
あることにより、特に鉛直方向でのレンズホルダのレー
ザホルダに対する傾きや相対位置も変動し易く、この結
果、接着固定前後でのピント・照射位置が変動する。
来例では、レーザ光の光軸が水平方向となるようなレン
ズホルダと半導体レーザを保持するレーザホルダの配置
であるため、レーザホルダの円筒部外周に塗布される接
着剤は、重力により下方側に垂れる。この結果、レンズ
ホルダとレーザホルダ嵌合状態で、上方の接着剤層が薄
く下方の接着剤層が厚くなり、円周方向の接着剤層の厚
みが不均一になる。これにより、接着剤層の薄い上方部
分ではレンズホルダとレーザホルダの接着部の接着剤充
填量が不足し接着強度が低くなる。また、接着剤が垂れ
て接着層の厚い下方部分では、上方部分に比べ硬化のた
めの時間を要する。また、接着剤に紫外線硬化型接着剤
を使用する場合には、上方部分で紫外線照射量が過剰で
あって、下方部分では紫外線照射量が不足して未硬化状
態になるという問題が生じる。したがって、接着剤塗布
全周で接着剤量にあった紫外線量を照射しなければなら
ないのであるが、実際には最も接着剤量の多い部分にあ
った紫外線量を照射し、同じ接着剤量が全周に均一に塗
布されたときに比べて、過剰の紫外線量を照射してい
る。さらに、接着剤塗布層の不均一により接着剤の硬化
収縮状態も不均一となり、レーザ光が水平方向の状態で
あることにより、特に鉛直方向でのレンズホルダのレー
ザホルダに対する傾きや相対位置も変動し易く、この結
果、接着固定前後でのピント・照射位置が変動する。
【0007】また、接着剤が下方に垂れ難いことに着目
すれば、高い粘性の接着剤を使用することが考えられる
が、ここで使用される接着剤量は一般的には30mg〜
80mgという微量であり、この量を精度良くまた短時
間に塗布する必要があるため、接着剤塗布の制御や装置
にとっては、高粘性の接着剤は非常に使用しにくいもの
である。また、高粘性の接着剤は、温度による粘性変化
も大きい傾向にあり、使用される周囲温度などの環境に
よって、塗布量や塗布後の下方垂れの状態も大きく変動
する。また、従来例で示す光源装置では、レンズホルダ
の内周面とレーザホルダの外周面の間で作られる円筒状
空間を接着剤で充填する、という構成であるが、各部品
の寸法精度や半導体レーザの発光点の位置精度などで、
所定のピント位置と照射位置に合わせた状態でも、接着
剤を充填する円筒状空間の半径方向隙間は一様にならな
い可能性がある。この円筒状空間に均一に接着剤を充填
するのは困難であり、実際には、円筒状空間の体積から
求められる充填量以上の接着剤を塗布して接着性の安定
性と接着強度を確保している。したがって、従来例のも
のにおいては、接着剤量と紫外線照射量および照射時間
の過剰、さらに紫外線照射による接着剤の反応熱が高く
なること等による組立性について問題がある。
すれば、高い粘性の接着剤を使用することが考えられる
が、ここで使用される接着剤量は一般的には30mg〜
80mgという微量であり、この量を精度良くまた短時
間に塗布する必要があるため、接着剤塗布の制御や装置
にとっては、高粘性の接着剤は非常に使用しにくいもの
である。また、高粘性の接着剤は、温度による粘性変化
も大きい傾向にあり、使用される周囲温度などの環境に
よって、塗布量や塗布後の下方垂れの状態も大きく変動
する。また、従来例で示す光源装置では、レンズホルダ
の内周面とレーザホルダの外周面の間で作られる円筒状
空間を接着剤で充填する、という構成であるが、各部品
の寸法精度や半導体レーザの発光点の位置精度などで、
所定のピント位置と照射位置に合わせた状態でも、接着
剤を充填する円筒状空間の半径方向隙間は一様にならな
い可能性がある。この円筒状空間に均一に接着剤を充填
するのは困難であり、実際には、円筒状空間の体積から
求められる充填量以上の接着剤を塗布して接着性の安定
性と接着強度を確保している。したがって、従来例のも
のにおいては、接着剤量と紫外線照射量および照射時間
の過剰、さらに紫外線照射による接着剤の反応熱が高く
なること等による組立性について問題がある。
【0008】そこで、本発明は、上記従来の技術に有す
る課題を解決し、レーザホルダとレンズホルダの接着固
定について、接着剤量と塗布状態の均一化による接着強
度を向上させ、使用接着剤の粘性特性を問うことなく接
着固定することができ、紫外線硬化型接着剤の使用が可
能で、接着時間を短縮することのできる光源装置、およ
び光源装置の調整・組立方法を提供することを目的とす
るものである。また、本発明は、組立時のピント・照射
位置性能の安定性を向上させることができ、接着範囲の
縮小による、使用接着剤量の低減、接着硬化時間の短
縮、紫外線照射量と時間の低減などの組立性コストダウ
ン化を図ることができ、マルチビームレーザなどの調整
で、調整時間が長くなるような光源装置であっても最初
に接着剤を充填した状態で、ピント・照射位置調整を行
なっても安定的な接着固定が可能な、特にマルチビーム
レーザを光源とする調整時間の長い光源装置に対して有
効な光源装置、および光源装置の調整・組立方法を提供
することを目的としている。
る課題を解決し、レーザホルダとレンズホルダの接着固
定について、接着剤量と塗布状態の均一化による接着強
度を向上させ、使用接着剤の粘性特性を問うことなく接
着固定することができ、紫外線硬化型接着剤の使用が可
能で、接着時間を短縮することのできる光源装置、およ
び光源装置の調整・組立方法を提供することを目的とす
るものである。また、本発明は、組立時のピント・照射
位置性能の安定性を向上させることができ、接着範囲の
縮小による、使用接着剤量の低減、接着硬化時間の短
縮、紫外線照射量と時間の低減などの組立性コストダウ
ン化を図ることができ、マルチビームレーザなどの調整
で、調整時間が長くなるような光源装置であっても最初
に接着剤を充填した状態で、ピント・照射位置調整を行
なっても安定的な接着固定が可能な、特にマルチビーム
レーザを光源とする調整時間の長い光源装置に対して有
効な光源装置、および光源装置の調整・組立方法を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するため、光源装置の調整・組立方法をつぎのように
構成したことを特徴とするものである。すなわち、本発
明の光源装置は、光源である半導体レーザを保持するレ
ーザホルダと、レーザ光を略平行光化するコリメータレ
ンズを半導体レーザと所定距離に保持するレンズホルダ
とを有し、前記レーザホルダと前記レンズホルダとは相
互に嵌合状態で組み合せて構成される光源装置におい
て、これらのレーザホルダまたはレンズホルダのいずれ
かの一方の、他方に対して嵌合状態で組み合せられる部
位に光軸方向に開口する凹部が形成され、これに対する
他方の嵌合状態で組み合せられる部位に該凹部への挿入
部を備え、該凹部と嵌合状態で組み合わせられる該挿入
部が、該凹部に充填された接着剤によって接着固定され
ることを特徴としている。また、本発明の光源装置は、
前記凹部が環状凹部であり、前記挿入部が該環状凹部と
嵌合する円筒形状とされていることを特徴としている。
また、本発明の光源装置は、前記円筒形状部が、光軸方
向に延びる複数のスリットを有することを特徴としてい
る。また、本発明の光源装置は、前記環状凹部が、2つ
の環状部材からなり、該環状部材の少なくとも外側の環
状部材が紫外線を透過する材質で形成され、これと嵌合
状態で組み合わせられる前記円筒部も紫外線を透過する
材質で形成され、これらが嵌合状態で組み合わせられ該
環状凹部に充填された紫外線硬化型接着剤によって接着
固定されることを特徴としている。また、本発明の光源
装置は、前記凹部が、光軸に直交する平面上で概略同一
円周上でかつ概略円周等分に、複数の光軸方向にのみ開
口する凹部により形成され、前記挿入部が該凹部と嵌合
する光軸方向に延びる突起によって形成されていること
を特徴としている。また、本発明の光源装置は、前記凹
部が透明な樹脂で形成され、前記突起が金属あるいは有
色樹脂で形成され、これらが嵌合状態で組み合わせられ
該凹部に充填された紫外線硬化型接着剤によって接着固
定されることを特徴としている。また、本発明の光源装
置の調整・組立方法は、上記したいずれかの光源装置の
調整・組立方法であって、レーザホルダまたはレンズホ
ルダのいずれか一方の、他方に対して嵌合状態で組み合
せられる部位における光軸方向に開口する凹部の該開口
が、鉛直上方になるように配置して調整・組立すること
を特徴としている。
成するため、光源装置の調整・組立方法をつぎのように
構成したことを特徴とするものである。すなわち、本発
明の光源装置は、光源である半導体レーザを保持するレ
ーザホルダと、レーザ光を略平行光化するコリメータレ
ンズを半導体レーザと所定距離に保持するレンズホルダ
とを有し、前記レーザホルダと前記レンズホルダとは相
互に嵌合状態で組み合せて構成される光源装置におい
て、これらのレーザホルダまたはレンズホルダのいずれ
かの一方の、他方に対して嵌合状態で組み合せられる部
位に光軸方向に開口する凹部が形成され、これに対する
他方の嵌合状態で組み合せられる部位に該凹部への挿入
部を備え、該凹部と嵌合状態で組み合わせられる該挿入
部が、該凹部に充填された接着剤によって接着固定され
ることを特徴としている。また、本発明の光源装置は、
前記凹部が環状凹部であり、前記挿入部が該環状凹部と
嵌合する円筒形状とされていることを特徴としている。
また、本発明の光源装置は、前記円筒形状部が、光軸方
向に延びる複数のスリットを有することを特徴としてい
る。また、本発明の光源装置は、前記環状凹部が、2つ
の環状部材からなり、該環状部材の少なくとも外側の環
状部材が紫外線を透過する材質で形成され、これと嵌合
状態で組み合わせられる前記円筒部も紫外線を透過する
材質で形成され、これらが嵌合状態で組み合わせられ該
環状凹部に充填された紫外線硬化型接着剤によって接着
固定されることを特徴としている。また、本発明の光源
装置は、前記凹部が、光軸に直交する平面上で概略同一
円周上でかつ概略円周等分に、複数の光軸方向にのみ開
口する凹部により形成され、前記挿入部が該凹部と嵌合
する光軸方向に延びる突起によって形成されていること
を特徴としている。また、本発明の光源装置は、前記凹
部が透明な樹脂で形成され、前記突起が金属あるいは有
色樹脂で形成され、これらが嵌合状態で組み合わせられ
該凹部に充填された紫外線硬化型接着剤によって接着固
定されることを特徴としている。また、本発明の光源装
置の調整・組立方法は、上記したいずれかの光源装置の
調整・組立方法であって、レーザホルダまたはレンズホ
ルダのいずれか一方の、他方に対して嵌合状態で組み合
せられる部位における光軸方向に開口する凹部の該開口
が、鉛直上方になるように配置して調整・組立すること
を特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明においては、上記したよう
に、レーザホルダまたはレンズホルダのいずれかの一方
の、他方に対して嵌合状態で組み合せられる部位に光軸
方向に開口する凹部が形成され、これに対する他方の嵌
合状態で組み合せられる部位に該凹部への挿入部を備
え、該凹部と嵌合状態で組み合わせられる該挿入部が、
該凹部に充填された接着剤によって接着固定するように
構成することにより、またその際、凹部を環状凹部と
し、前記挿入部を円筒形状とすることによって、接着剤
の量と塗布状態の安定性を向上させることができる。ま
た、本発明においては、上記円筒形状部に光軸方向に延
びる複数のスリットを形成することによって、スリット
の各面が接着剤と接し接着強度の向上と、接着剤の硬化
収縮による外力を各スリットが独立で受けるため、接着
硬化後のレーザホルダとレンズホルダの相対位置変化や
傾きを抑制することができる。また、本発明において
は、前記環状凹部を、2つの環状部材で構成し、該環状
部材の少なくとも外側の環状部材を紫外線を透過する材
質で形成し、これと嵌合状態で組み合わせられる前記円
筒部も紫外線を透過する材質で形成して、これらが嵌合
状態で組み合わせられ該環状凹部に充填された紫外線硬
化型接着剤によって接着固定するように構成することに
より、接着時間の短縮と接着剤の塗布や管理を容易にす
ることができる。また、本発明においては、前記凹部
を、光軸に直交する平面上で概略同一円周上でかつ概略
円周等分に、複数の光軸方向にのみ開口する凹部により
形成し、前記挿入部を該凹部と嵌合する光軸方向に延び
る突起によって形成することによって、接着剤量の低減
と接着剤塗布に要する時間の短縮を図ることができる。
また、本発明においては、前記凹部を透明な樹脂で形成
し、前記突起を金属あるいは有色樹脂で形成し、これら
が嵌合状態で組み合わせられ該凹部に充填された紫外線
硬化型接着剤によって接着固定されるように構成するこ
とによって、レーザホルダが紫外線を透過しない材質で
あっても、紫外線硬化型接着剤による固定が可能とな
る。また、本発明においては、上記したいずれかの光源
装置の調整・組立方法を、レーザホルダまたはレンズホ
ルダのいずれかの一方の、他方に対して嵌合状態で組み
合せられる部位における光軸方向に開口する凹部の該開
口が、鉛直上方になるように配置して調整・組立するよ
うに構成することによって、低粘性の接着剤の使用が可
能となり、接着剤の種類によらず接着性や接着強度およ
び接着剤硬化によるピント・照射位置などの性能を向上
することができる。
に、レーザホルダまたはレンズホルダのいずれかの一方
の、他方に対して嵌合状態で組み合せられる部位に光軸
方向に開口する凹部が形成され、これに対する他方の嵌
合状態で組み合せられる部位に該凹部への挿入部を備
え、該凹部と嵌合状態で組み合わせられる該挿入部が、
該凹部に充填された接着剤によって接着固定するように
構成することにより、またその際、凹部を環状凹部と
し、前記挿入部を円筒形状とすることによって、接着剤
の量と塗布状態の安定性を向上させることができる。ま
た、本発明においては、上記円筒形状部に光軸方向に延
びる複数のスリットを形成することによって、スリット
の各面が接着剤と接し接着強度の向上と、接着剤の硬化
収縮による外力を各スリットが独立で受けるため、接着
硬化後のレーザホルダとレンズホルダの相対位置変化や
傾きを抑制することができる。また、本発明において
は、前記環状凹部を、2つの環状部材で構成し、該環状
部材の少なくとも外側の環状部材を紫外線を透過する材
質で形成し、これと嵌合状態で組み合わせられる前記円
筒部も紫外線を透過する材質で形成して、これらが嵌合
状態で組み合わせられ該環状凹部に充填された紫外線硬
化型接着剤によって接着固定するように構成することに
より、接着時間の短縮と接着剤の塗布や管理を容易にす
ることができる。また、本発明においては、前記凹部
を、光軸に直交する平面上で概略同一円周上でかつ概略
円周等分に、複数の光軸方向にのみ開口する凹部により
形成し、前記挿入部を該凹部と嵌合する光軸方向に延び
る突起によって形成することによって、接着剤量の低減
と接着剤塗布に要する時間の短縮を図ることができる。
また、本発明においては、前記凹部を透明な樹脂で形成
し、前記突起を金属あるいは有色樹脂で形成し、これら
が嵌合状態で組み合わせられ該凹部に充填された紫外線
硬化型接着剤によって接着固定されるように構成するこ
とによって、レーザホルダが紫外線を透過しない材質で
あっても、紫外線硬化型接着剤による固定が可能とな
る。また、本発明においては、上記したいずれかの光源
装置の調整・組立方法を、レーザホルダまたはレンズホ
ルダのいずれかの一方の、他方に対して嵌合状態で組み
合せられる部位における光軸方向に開口する凹部の該開
口が、鉛直上方になるように配置して調整・組立するよ
うに構成することによって、低粘性の接着剤の使用が可
能となり、接着剤の種類によらず接着性や接着強度およ
び接着剤硬化によるピント・照射位置などの性能を向上
することができる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。 [実施例1]図1は、本発明の特徴を最もよく表わす実
施例1の光源装置Eの模式図を示す。図2は、図1のT
T断面図を示す。Sは、光源であるところの半導体レー
ザであり、半導体レーザSは、レーザチップ(不図示)
を支持するステムS10とレーザチップを保護するキャ
ップS20を備える。Pは、半導体レーザSを駆動する
IC(不図示)を有する回路基板である。10は、内周
部11を半導体レーザのレーザ光光路とする、外周部1
3でなる円筒部14と、円筒部14の一端に設けられる
半導体レーザSを保持する取付け穴15を含み、レーザ
光光軸に直交する面に、平板状なるフランジ16とが一
体的に形成されるレーザホルダである。17は、円筒部
14のフランジ16側に設けられる筐体(不図示)の嵌
合穴(不図示)に嵌合される円筒部である。
施例1の光源装置Eの模式図を示す。図2は、図1のT
T断面図を示す。Sは、光源であるところの半導体レー
ザであり、半導体レーザSは、レーザチップ(不図示)
を支持するステムS10とレーザチップを保護するキャ
ップS20を備える。Pは、半導体レーザSを駆動する
IC(不図示)を有する回路基板である。10は、内周
部11を半導体レーザのレーザ光光路とする、外周部1
3でなる円筒部14と、円筒部14の一端に設けられる
半導体レーザSを保持する取付け穴15を含み、レーザ
光光軸に直交する面に、平板状なるフランジ16とが一
体的に形成されるレーザホルダである。17は、円筒部
14のフランジ16側に設けられる筐体(不図示)の嵌
合穴(不図示)に嵌合される円筒部である。
【0012】18は、フランジ16に配せられる、筐体
に光源装置EをねじK1によって固定するための取付部
であり、また、19は、フランジ16に配せられる、半
導体レーザSが接続された回路基板PをねじK2によっ
て固定するための取付部である。Cは、半導体レーザS
のレーザ光を平行光化するコリメータレンズである。4
0は略円筒状のレンズホルダであり、この一端側にはコ
リメータレンズCを保持する孔部41と半導体レーザS
のレーザ光を所定のスポット形状にする光学絞り42を
有する。他端側には光軸方向に開口する環状凹部44が
設けられている。Qはレンズホルダ40の環状凹部44
に充填され、レーザホルダ10とレンズホルダ40を接
着固定する接着剤である。
に光源装置EをねじK1によって固定するための取付部
であり、また、19は、フランジ16に配せられる、半
導体レーザSが接続された回路基板PをねじK2によっ
て固定するための取付部である。Cは、半導体レーザS
のレーザ光を平行光化するコリメータレンズである。4
0は略円筒状のレンズホルダであり、この一端側にはコ
リメータレンズCを保持する孔部41と半導体レーザS
のレーザ光を所定のスポット形状にする光学絞り42を
有する。他端側には光軸方向に開口する環状凹部44が
設けられている。Qはレンズホルダ40の環状凹部44
に充填され、レーザホルダ10とレンズホルダ40を接
着固定する接着剤である。
【0013】図3に上述する構成の光源装置の調整・接
着組立装置を示す。60は、定盤であり、61は、半導
体レーザSと基板Pを装着したレーザホルダ10を位置
決め固定する固定手段である。62は、コリメータレン
ズCを保持しているレンズホルダ40をクランプするク
ランプ手段である。63は、クランプ手段62を搭載
し、クランプ手段62に保持しているレンズホルダを半
導体レーザSの光軸方向Jとこれに直交する平面上の2
次元方向にそれぞれ移動する3次元位置決め機構部であ
る。64は、コリメータレンズCを通過したレーザ光の
外径あるいは光量と前記2次元方向(YZ平面)におけ
る照射位置を検知する検知手段であり、レーザ光を拡大
する対物レンズ65と鏡筒66およびTVカメラ67で
構成される。68はTVカメラ67によって撮影された
レーザ光の画像処理装置であり、69は接着剤塗布装置
であり、70は紫外線硬化型接着剤を使用したときの紫
外線照射装置であり、71は反射ミラーである。
着組立装置を示す。60は、定盤であり、61は、半導
体レーザSと基板Pを装着したレーザホルダ10を位置
決め固定する固定手段である。62は、コリメータレン
ズCを保持しているレンズホルダ40をクランプするク
ランプ手段である。63は、クランプ手段62を搭載
し、クランプ手段62に保持しているレンズホルダを半
導体レーザSの光軸方向Jとこれに直交する平面上の2
次元方向にそれぞれ移動する3次元位置決め機構部であ
る。64は、コリメータレンズCを通過したレーザ光の
外径あるいは光量と前記2次元方向(YZ平面)におけ
る照射位置を検知する検知手段であり、レーザ光を拡大
する対物レンズ65と鏡筒66およびTVカメラ67で
構成される。68はTVカメラ67によって撮影された
レーザ光の画像処理装置であり、69は接着剤塗布装置
であり、70は紫外線硬化型接着剤を使用したときの紫
外線照射装置であり、71は反射ミラーである。
【0014】上記構成の調整・接着組立装置の配置は、
検知手段64は対物レンズ65とTVカメラ66とでな
る光学中心線が定盤60の基準面に平行に据付けられ、
また、レンズホルダ40の環状凹部44の開口側が上方
になり、レンズホルダ40の上方にレーザホルダ10が
配置され、コリメータレンズCを通過した半導体レーザ
Sのレーザ光の光軸Jが鉛直方向となるように、固定手
段61、クランプ手段62と3次元位置決め機構部63
が配置される。そして、コリメータレンズCを通過した
鉛直方向のレーザ光を反射ミラー71にて水平方向に光
学中心を持つ検知手段64に入射するよう調整配置され
る。
検知手段64は対物レンズ65とTVカメラ66とでな
る光学中心線が定盤60の基準面に平行に据付けられ、
また、レンズホルダ40の環状凹部44の開口側が上方
になり、レンズホルダ40の上方にレーザホルダ10が
配置され、コリメータレンズCを通過した半導体レーザ
Sのレーザ光の光軸Jが鉛直方向となるように、固定手
段61、クランプ手段62と3次元位置決め機構部63
が配置される。そして、コリメータレンズCを通過した
鉛直方向のレーザ光を反射ミラー71にて水平方向に光
学中心を持つ検知手段64に入射するよう調整配置され
る。
【0015】上記構成において、図4に、固定手段61
に取付けられたレーザホルダ10とクランプ手段62に
クランプされたレンズホルダ40の状態を示す。調整・
組立装置に装着されたレーザホルダ10とレンズホルダ
40は、図に示すように、鉛直上方に開口するレンズホ
ルダ40の環状凹部44にレーザホルダ10の円筒部1
4の先端が挿入、嵌合関係となる。この環状凹部44と
円筒部14で作られる空間が許す範囲で、光軸Jに直交
する2次元面上(YZ平面)移動させて、半導体レーザ
Sのレーザ光とコリメータレンズCの照射位置調整を行
い、レンズホルダ40を光軸J方向(X方向)ヘ摺動さ
せてピント調整を行う。以上の照射位置、ピント調整が
完了した状態で、レンズホルダ40の環状凹部44に充
填された接着剤Qにより、環状凹部44と円筒部14が
接着部位となり、レーザホルダ10とレンズホルダ40
は接着固定され、レンズホルダ40とレーザホルダ10
を一体化して光源装置となる。接着剤の充填は、接着硬
化の時間などによって、調整・組立が最短時間となるよ
うなタイミングで充填される。本実施例は上記のように
構成されているから、レーザホルダとレンズホルダを鉛
直方向に配置して、調整・接着組立することにより、接
着剤硬化前後での、特に光軸に直交する平面上での傾き
変化を抑制することができる。また、接着剤の粘性特性
に制約を受けずに接着剤の選定・使用が可能となる。ま
た、環状凹部の各内面と円筒部の各外面が接着剤と接
し、多くの接着面を有する事で、接着強度の向上ができ
る。さらに、本実施例においては、接着部の光軸方向範
囲を小さくすることが可能となり、接着剤硬化時間を短
縮することができる。
に取付けられたレーザホルダ10とクランプ手段62に
クランプされたレンズホルダ40の状態を示す。調整・
組立装置に装着されたレーザホルダ10とレンズホルダ
40は、図に示すように、鉛直上方に開口するレンズホ
ルダ40の環状凹部44にレーザホルダ10の円筒部1
4の先端が挿入、嵌合関係となる。この環状凹部44と
円筒部14で作られる空間が許す範囲で、光軸Jに直交
する2次元面上(YZ平面)移動させて、半導体レーザ
Sのレーザ光とコリメータレンズCの照射位置調整を行
い、レンズホルダ40を光軸J方向(X方向)ヘ摺動さ
せてピント調整を行う。以上の照射位置、ピント調整が
完了した状態で、レンズホルダ40の環状凹部44に充
填された接着剤Qにより、環状凹部44と円筒部14が
接着部位となり、レーザホルダ10とレンズホルダ40
は接着固定され、レンズホルダ40とレーザホルダ10
を一体化して光源装置となる。接着剤の充填は、接着硬
化の時間などによって、調整・組立が最短時間となるよ
うなタイミングで充填される。本実施例は上記のように
構成されているから、レーザホルダとレンズホルダを鉛
直方向に配置して、調整・接着組立することにより、接
着剤硬化前後での、特に光軸に直交する平面上での傾き
変化を抑制することができる。また、接着剤の粘性特性
に制約を受けずに接着剤の選定・使用が可能となる。ま
た、環状凹部の各内面と円筒部の各外面が接着剤と接
し、多くの接着面を有する事で、接着強度の向上ができ
る。さらに、本実施例においては、接着部の光軸方向範
囲を小さくすることが可能となり、接着剤硬化時間を短
縮することができる。
【0016】[実施例2]図5に、本発明の実施例2で
あるところの光源装置の模式断面図を示す。図6に、図
5のTT断面図を示す。レンズホルダ40の環状凹部4
4と嵌合関係となるレーザホルダ10の円筒部14の先
端部は、光軸方向に延びるスリット21が形成される。
上述以外の構成とピント・照射位置調整および接着組立
方法は実施例1と同様である。上記構成において、ピン
ト・照射位置調整および接着組立は、実施例1と同様に
行なわれる。図6のTT断面図に示すように、接着剤は
スリット21の間にも充填される。
あるところの光源装置の模式断面図を示す。図6に、図
5のTT断面図を示す。レンズホルダ40の環状凹部4
4と嵌合関係となるレーザホルダ10の円筒部14の先
端部は、光軸方向に延びるスリット21が形成される。
上述以外の構成とピント・照射位置調整および接着組立
方法は実施例1と同様である。上記構成において、ピン
ト・照射位置調整および接着組立は、実施例1と同様に
行なわれる。図6のTT断面図に示すように、接着剤は
スリット21の間にも充填される。
【0017】本実施例は上記のように構成されているか
ら、レンズホルダの環状凹部に接着剤を充填された状態
で、ピント・照射位置調整を行なう時、照射位置調整に
よって、環状凹部と円筒部の相対位置が光軸に直交する
2次元平面(YZ面)で変化し、このとき、円筒部内側
と外側の接着剤はスリットを通して移動する事ができる
ので、前記内側と外側での接着剤の充填状態に著しいバ
ラツキを生じることなく安定させることができる。ま
た、本実施例においては、レーザホルダが樹脂材料のと
き、接着剤の硬化収縮時による外力を各スリットで分割
される円筒部位が独立で受けることができる。したがっ
て、この硬化収縮による外力によるレーザホルダの変形
あるいはレンズホルダとレーザホルダとの位置・傾き変
化を抑制することができる。
ら、レンズホルダの環状凹部に接着剤を充填された状態
で、ピント・照射位置調整を行なう時、照射位置調整に
よって、環状凹部と円筒部の相対位置が光軸に直交する
2次元平面(YZ面)で変化し、このとき、円筒部内側
と外側の接着剤はスリットを通して移動する事ができる
ので、前記内側と外側での接着剤の充填状態に著しいバ
ラツキを生じることなく安定させることができる。ま
た、本実施例においては、レーザホルダが樹脂材料のと
き、接着剤の硬化収縮時による外力を各スリットで分割
される円筒部位が独立で受けることができる。したがっ
て、この硬化収縮による外力によるレーザホルダの変形
あるいはレンズホルダとレーザホルダとの位置・傾き変
化を抑制することができる。
【0018】[実施例3]図7に、本発明の実施例3で
あるところの光源装置の模式断面図を示す。レンズホル
ダ40には、コリメータレンズCを保持する孔部41と
光学絞り42と連続・一体的に形成される第1環状部材
45と、該第1環状部材45と同心で、第1環状部材4
5の外径より大きい内径を持つ第2環状部材46が設け
られる。環状凹部44は、第1環状部材45の外周面と
第2環状部材46の内周面で作られる環状空間がレーザ
ホルダ10の円筒部14側に開口し、これと反対側は閉
じられた形状によって形成される。第1環状部材45
は、孔部41と光学絞り42と同材料であり、ここでは
レーザ光を透過しない有色樹脂である。第2環状部材4
6は、紫外線を透過する透明樹脂であって、この第1環
状部材45と第2環状部材46は、2色成形などで一体
的に構成される。
あるところの光源装置の模式断面図を示す。レンズホル
ダ40には、コリメータレンズCを保持する孔部41と
光学絞り42と連続・一体的に形成される第1環状部材
45と、該第1環状部材45と同心で、第1環状部材4
5の外径より大きい内径を持つ第2環状部材46が設け
られる。環状凹部44は、第1環状部材45の外周面と
第2環状部材46の内周面で作られる環状空間がレーザ
ホルダ10の円筒部14側に開口し、これと反対側は閉
じられた形状によって形成される。第1環状部材45
は、孔部41と光学絞り42と同材料であり、ここでは
レーザ光を透過しない有色樹脂である。第2環状部材4
6は、紫外線を透過する透明樹脂であって、この第1環
状部材45と第2環状部材46は、2色成形などで一体
的に構成される。
【0019】レーザホルダ10の前記レンズホルダ40
の環状凹部44に嵌合関係となるレーザホルダ10の円
筒部14先端には、紫外線を透過する透明な樹脂で形成
される第2円筒部22が設けられる。第2円筒部22を
除くレーザホルダ10の部位は、レーザ光を透過しない
有色樹脂であって、両者は2色成形などで一体的に構成
される。レンズホルダ40の環状凹部44には紫外線硬
化型接着剤が充填され、嵌合関係なる第2円筒部22と
で接着固定される。上述以外の構成とピント・照射位置
調整は、実施例1と同様である。また、図3に示す調整
・組立装置に搭載される紫外線照射装置70によって、
紫外線硬化型接着剤を硬化させる。
の環状凹部44に嵌合関係となるレーザホルダ10の円
筒部14先端には、紫外線を透過する透明な樹脂で形成
される第2円筒部22が設けられる。第2円筒部22を
除くレーザホルダ10の部位は、レーザ光を透過しない
有色樹脂であって、両者は2色成形などで一体的に構成
される。レンズホルダ40の環状凹部44には紫外線硬
化型接着剤が充填され、嵌合関係なる第2円筒部22と
で接着固定される。上述以外の構成とピント・照射位置
調整は、実施例1と同様である。また、図3に示す調整
・組立装置に搭載される紫外線照射装置70によって、
紫外線硬化型接着剤を硬化させる。
【0020】本実施例は上記のように構成されているか
ら、レンズホルダの環状凹部を形成される外側の第2環
状部材とレーザホルダの円筒部先端の第2円筒部は紫外
線を透過する樹脂で形成されているので、レンズホルダ
の環状凹部に充填する接着剤を紫外線硬化型接着剤とす
ることができる。したがって、接着剤硬化の時間をある
程度制御することが可能であり、接着時間の短縮や接着
工程の管理を容易化することができる。また、実施例1
で述べたように、従来例に比べて、光軸方向の接着部範
囲を小さくできるので、これに対応する紫外線照射装置
70(図3に示す)の光軸方向照射面積を小さくでき、
紫外線照射装置70を小型化できる。
ら、レンズホルダの環状凹部を形成される外側の第2環
状部材とレーザホルダの円筒部先端の第2円筒部は紫外
線を透過する樹脂で形成されているので、レンズホルダ
の環状凹部に充填する接着剤を紫外線硬化型接着剤とす
ることができる。したがって、接着剤硬化の時間をある
程度制御することが可能であり、接着時間の短縮や接着
工程の管理を容易化することができる。また、実施例1
で述べたように、従来例に比べて、光軸方向の接着部範
囲を小さくできるので、これに対応する紫外線照射装置
70(図3に示す)の光軸方向照射面積を小さくでき、
紫外線照射装置70を小型化できる。
【0021】[実施例4]図8に、本発明の実施例4で
あるところの光源装置の模式半断面図を示す。図9に、
図8のTT断面図を示す。レンズホルダ40には、光軸
方向に延びレーザホルダ10側に開口する凹部となる円
筒部47が、光学絞り42が設けられている光軸に直交
する面42Fにほぼ同一円周上で円周等分に3ヶ所設け
られている。レーザホルダ10には、前記レンズホルダ
40の円筒部47の凹部の位置に対応して、円筒部47
の凹部と嵌合関係なる突起23が設けられている。上述
以外の構成とピント・照射位置調整および接着組立方法
は実施例1と同様である。本実施例は上記のように構成
されているから、接着部位数とこれに必要な接着剤量を
低減することができ、これによって接着剤硬化時間の短
縮が可能となる。
あるところの光源装置の模式半断面図を示す。図9に、
図8のTT断面図を示す。レンズホルダ40には、光軸
方向に延びレーザホルダ10側に開口する凹部となる円
筒部47が、光学絞り42が設けられている光軸に直交
する面42Fにほぼ同一円周上で円周等分に3ヶ所設け
られている。レーザホルダ10には、前記レンズホルダ
40の円筒部47の凹部の位置に対応して、円筒部47
の凹部と嵌合関係なる突起23が設けられている。上述
以外の構成とピント・照射位置調整および接着組立方法
は実施例1と同様である。本実施例は上記のように構成
されているから、接着部位数とこれに必要な接着剤量を
低減することができ、これによって接着剤硬化時間の短
縮が可能となる。
【0022】[実施例5]図10に、本発明の実施例5
であるところの光源装置の模式半断面図を示す。図11
に、図10のTT断面図を示す。レンズホルダ40の光
学絞り42が設けられている光軸に直交する面42F
に、ほぼ同一円周上で円周等分に設けられ、光軸方向に
延びレーザホルダ10側に開口する凹部となる円筒部4
7が紫外線を透過する透明な樹脂であり、レーザ光を透
過しない有色樹脂であるレンズホルダの他の部位と2色
成形などで一体的に構成される。また、レーザホルダ1
0は実施例4と同様の形状であって、その材質は、紫外
線を透過しない有色の樹脂あるいは金属である。レンズ
ホルダ40の円筒部47の凹部には紫外線硬化型接着剤
が充填され、レーザホルダ10の突起23とで接着固定
される。上述以外の構成は実施例1と同様である。ま
た、ピント・照射位置調整装置に搭載される紫外線照射
装置70によって、紫外線硬化型接着剤を硬化させる。
であるところの光源装置の模式半断面図を示す。図11
に、図10のTT断面図を示す。レンズホルダ40の光
学絞り42が設けられている光軸に直交する面42F
に、ほぼ同一円周上で円周等分に設けられ、光軸方向に
延びレーザホルダ10側に開口する凹部となる円筒部4
7が紫外線を透過する透明な樹脂であり、レーザ光を透
過しない有色樹脂であるレンズホルダの他の部位と2色
成形などで一体的に構成される。また、レーザホルダ1
0は実施例4と同様の形状であって、その材質は、紫外
線を透過しない有色の樹脂あるいは金属である。レンズ
ホルダ40の円筒部47の凹部には紫外線硬化型接着剤
が充填され、レーザホルダ10の突起23とで接着固定
される。上述以外の構成は実施例1と同様である。ま
た、ピント・照射位置調整装置に搭載される紫外線照射
装置70によって、紫外線硬化型接着剤を硬化させる。
【0023】上記構成において、図11に示すように、
レンズホルダ40の円筒部47が奇数個のとき、各円筒
部47は光軸に直交する面42Fにほぼ同一円周上でか
つ円周等分に配置されているので、各円筒部47の円周
上の対向する方向には障害となるものもなく空間とな
る。図に示す紫外線照射装置70からの紫外線(矢印で
示す)が照射される。したがって、各円筒部47の全外
周面に紫外線を照射することが可能となる。本実施例は
上記のように構成されているから、レンズホルダの凹部
に嵌合関係となるレーザホルダの部位が、紫外線を透過
する材質でなくても、紫外線硬化型接着剤によってレー
ザホルダとレンズホルダを接着固定・一体化することが
できる。
レンズホルダ40の円筒部47が奇数個のとき、各円筒
部47は光軸に直交する面42Fにほぼ同一円周上でか
つ円周等分に配置されているので、各円筒部47の円周
上の対向する方向には障害となるものもなく空間とな
る。図に示す紫外線照射装置70からの紫外線(矢印で
示す)が照射される。したがって、各円筒部47の全外
周面に紫外線を照射することが可能となる。本実施例は
上記のように構成されているから、レンズホルダの凹部
に嵌合関係となるレーザホルダの部位が、紫外線を透過
する材質でなくても、紫外線硬化型接着剤によってレー
ザホルダとレンズホルダを接着固定・一体化することが
できる。
【0024】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、接着固定時のレーザホルダとレンズホルダの相対
位置変化を抑制し、光源装置のピント・照射位置の精度
向上を図ることができる、レーザホルダとレンズホルダ
の多くの面が接着部位となるため、接着強度を向上させ
ることができ、使用する接着剤特性(特に粘性特性)に
制約を受けず、また、簡単な構成で紫外線効果型接着剤
の使用が可能となり、安価で高性能・高精細の光源装置
を実現することができる。また、本発明においては、レ
ーザホルダまたはレンズホルダのいずれかの一方の、他
方に対して嵌合状態で組み合せられる部位に光軸方向に
開口する凹部が形成され、これに対する他方の嵌合状態
で組み合せられる部位に該凹部への挿入部を備え、該凹
部と嵌合状態で組み合わせられる該挿入部が、該凹部に
充填された接着剤によって接着固定するように構成する
ことにより、またその際、凹部を環状凹部とし、前記挿
入部を円筒形状とすることによって、接着剤の量と塗布
状態の安定性を向上させることができる。また、本発明
においては、上記円筒形状部に光軸方向に延びる複数の
スリットを形成することによって、スリットの各面が接
着剤と接し接着強度の向上と、接着剤の硬化収縮による
外力を各スリットが独立で受けるため、接着硬化後のレ
ーザホルダとレンズホルダの相対位置変化や傾きを抑制
することができる。また、本発明においては、前記環状
凹部を、2つの環状部材で構成し、該環状部材の少なく
とも外側の環状部材を紫外線を透過する材質で形成し、
これと嵌合状態で組み合わせられる前記円筒部も紫外線
を透過する材質で形成して、これらが嵌合状態で組み合
わせられ該環状凹部に充填された紫外線硬化型接着剤に
よって接着固定するように構成することにより、接着時
間の短縮と接着剤の塗布や管理を容易にすることができ
る。また、本発明においては、前記凹部を、光軸に直交
する平面上で概略同一円周上でかつ概略円周等分に、複
数の光軸方向にのみ開口する凹部により形成し、前記挿
入部を該凹部と嵌合する光軸方向に延びる突起によって
形成することによって、接着剤量の低減と接着剤塗布に
要する時間の短縮を図ることができる。また、本発明に
おいては、前記凹部を透明な樹脂で形成し、前記突起を
金属あるいは有色樹脂で形成し、これらが嵌合状態で組
み合わせられ該凹部に充填された紫外線硬化型接着剤に
よって接着固定されるように構成することによって、レ
ーザホルダが紫外線を透過しない材質であっても、紫外
線硬化型接着剤による固定が可能となる。また、本発明
においては、上記したいずれかの光源装置の調整・組立
方法を、レーザホルダまたはレンズホルダのいずれかの
一方の、他方に対して嵌合状態で組み合せられる部位に
おける光軸方向に開口する凹部の該開口が、鉛直上方に
なるように配置して調整・組立するように構成すること
によって、低粘性の接着剤の使用が可能となり、接着剤
の種類によらず接着性や接着強度および接着剤硬化によ
るピント・照射位置などの性能を向上することができ
る。
ので、接着固定時のレーザホルダとレンズホルダの相対
位置変化を抑制し、光源装置のピント・照射位置の精度
向上を図ることができる、レーザホルダとレンズホルダ
の多くの面が接着部位となるため、接着強度を向上させ
ることができ、使用する接着剤特性(特に粘性特性)に
制約を受けず、また、簡単な構成で紫外線効果型接着剤
の使用が可能となり、安価で高性能・高精細の光源装置
を実現することができる。また、本発明においては、レ
ーザホルダまたはレンズホルダのいずれかの一方の、他
方に対して嵌合状態で組み合せられる部位に光軸方向に
開口する凹部が形成され、これに対する他方の嵌合状態
で組み合せられる部位に該凹部への挿入部を備え、該凹
部と嵌合状態で組み合わせられる該挿入部が、該凹部に
充填された接着剤によって接着固定するように構成する
ことにより、またその際、凹部を環状凹部とし、前記挿
入部を円筒形状とすることによって、接着剤の量と塗布
状態の安定性を向上させることができる。また、本発明
においては、上記円筒形状部に光軸方向に延びる複数の
スリットを形成することによって、スリットの各面が接
着剤と接し接着強度の向上と、接着剤の硬化収縮による
外力を各スリットが独立で受けるため、接着硬化後のレ
ーザホルダとレンズホルダの相対位置変化や傾きを抑制
することができる。また、本発明においては、前記環状
凹部を、2つの環状部材で構成し、該環状部材の少なく
とも外側の環状部材を紫外線を透過する材質で形成し、
これと嵌合状態で組み合わせられる前記円筒部も紫外線
を透過する材質で形成して、これらが嵌合状態で組み合
わせられ該環状凹部に充填された紫外線硬化型接着剤に
よって接着固定するように構成することにより、接着時
間の短縮と接着剤の塗布や管理を容易にすることができ
る。また、本発明においては、前記凹部を、光軸に直交
する平面上で概略同一円周上でかつ概略円周等分に、複
数の光軸方向にのみ開口する凹部により形成し、前記挿
入部を該凹部と嵌合する光軸方向に延びる突起によって
形成することによって、接着剤量の低減と接着剤塗布に
要する時間の短縮を図ることができる。また、本発明に
おいては、前記凹部を透明な樹脂で形成し、前記突起を
金属あるいは有色樹脂で形成し、これらが嵌合状態で組
み合わせられ該凹部に充填された紫外線硬化型接着剤に
よって接着固定されるように構成することによって、レ
ーザホルダが紫外線を透過しない材質であっても、紫外
線硬化型接着剤による固定が可能となる。また、本発明
においては、上記したいずれかの光源装置の調整・組立
方法を、レーザホルダまたはレンズホルダのいずれかの
一方の、他方に対して嵌合状態で組み合せられる部位に
おける光軸方向に開口する凹部の該開口が、鉛直上方に
なるように配置して調整・組立するように構成すること
によって、低粘性の接着剤の使用が可能となり、接着剤
の種類によらず接着性や接着強度および接着剤硬化によ
るピント・照射位置などの性能を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施例1の光源装置を示す模式
断面図。
断面図。
【図2】図1の光源装置のTT断面図。
【図3】光源装置の調整・組立装置の概要図。
【図4】図3の調整・組立装置の光源装置部分の拡大
図。
図。
【図5】本発明における実施例2の光源装置を示す模式
断面図。
断面図。
【図6】図5の光源装置のTT断面図。
【図7】本発明における実施例3の光源装置を示す模式
断面図。
断面図。
【図8】本発明における実施例4の光源装置を示す模式
半断面図。
半断面図。
【図9】図8の光源装置のTT断面図。
【図10】本発明における実施例5の光源装置を示す模
式半断面図。
式半断面図。
【図11】図10の光源装置のTT断面図。
【図12】画像記録装置全体の説明図。
【図13】従来例の光源装置を示す模式断面図。
【図14】従来の光源装置の調整・組立装置の概要図。
J・J0:レーザ光光軸 E・E0:光源装置 H0:筐体 S・S1:半導体レーザ P・P1:回路基板 C・C1:コリメータレンズ 10・100:レーザホルダ 20・200:レンズホルダ 11:円筒部 21:スリット 22:第2円筒部 23:突起 44:環状凹部 47:円筒部
Claims (7)
- 【請求項1】光源である半導体レーザを保持するレーザ
ホルダと、レーザ光を略平行光化するコリメータレンズ
を半導体レーザと所定距離に保持するレンズホルダとを
有し、前記レーザホルダと前記レンズホルダとは相互に
嵌合状態で組み合せて構成される光源装置において、 これらのレーザホルダまたはレンズホルダのいずれか一
方の、他方に対して嵌合状態で組み合せられる部位に光
軸方向に開口する凹部が形成され、これに対する他方の
嵌合状態で組み合せられる部位に該凹部への挿入部を備
え、該凹部と嵌合状態で組み合わせられる該挿入部が、
該凹部に充填された接着剤によって接着固定されること
を特徴とする光源装置。 - 【請求項2】前記凹部が環状凹部であり、前記挿入部が
該環状凹部と嵌合する円筒形状とされていることを特徴
とする請求項1に記載の光源装置。 - 【請求項3】前記円筒形状部が、光軸方向に延びる複数
のスリットを有することを特徴とする請求項2に記載の
光源装置。 - 【請求項4】前記環状凹部が、2つの環状部材からな
り、該環状部材の少なくとも外側の環状部材が紫外線を
透過する材質で形成され、これと嵌合状態で組み合わせ
られる前記円筒部も紫外線を透過する材質で形成され、
これらが嵌合状態で組み合わせられ該環状凹部に充填さ
れた紫外線硬化型接着剤によって接着固定されることを
特徴とする請求項2または請求項3に記載の光源装置。 - 【請求項5】前記凹部が、光軸に直交する平面上で概略
同一円周上でかつ概略円周等分に、複数の光軸方向にの
み開口する凹部により形成され、前記挿入部が該凹部と
嵌合する光軸方向に延びる突起によって形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。 - 【請求項6】前記凹部が透明な樹脂で形成され、前記突
起が金属あるいは有色樹脂で形成され、これらが嵌合状
態で組み合わせられ該凹部に充填された紫外線硬化型接
着剤によって接着固定されることを特徴とする請求項5
に記載の光源装置。 - 【請求項7】請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載
の光源装置の調整・組立方法であって、レーザホルダま
たはレンズホルダのいずれかの一方の、他方に対して嵌
合状態で組み合せられる部位における光軸方向に開口す
る凹部の該開口が、鉛直上方になるように配置して調整
・組立することを特徴とする光源装置の調整・組立方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10050077A JPH11231237A (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 光源装置、および光源装置の調整・組立方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10050077A JPH11231237A (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 光源装置、および光源装置の調整・組立方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11231237A true JPH11231237A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=12848956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10050077A Pending JPH11231237A (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 光源装置、および光源装置の調整・組立方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11231237A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8023209B2 (en) | 2006-08-23 | 2011-09-20 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Method of manufacturing light source device and the light source device |
US8059148B2 (en) | 2006-08-23 | 2011-11-15 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Light source device and manufacturing method thereof |
-
1998
- 1998-02-16 JP JP10050077A patent/JPH11231237A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8023209B2 (en) | 2006-08-23 | 2011-09-20 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Method of manufacturing light source device and the light source device |
US8059148B2 (en) | 2006-08-23 | 2011-11-15 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Light source device and manufacturing method thereof |
US8493426B2 (en) | 2006-08-23 | 2013-07-23 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Light source device and manufacturing method thereof |
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