JP2001203862A - レーザビームスキャナ - Google Patents

レーザビームスキャナ

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JP2001203862A
JP2001203862A JP2000012970A JP2000012970A JP2001203862A JP 2001203862 A JP2001203862 A JP 2001203862A JP 2000012970 A JP2000012970 A JP 2000012970A JP 2000012970 A JP2000012970 A JP 2000012970A JP 2001203862 A JP2001203862 A JP 2001203862A
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Japan
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laser beam
lens
scanning direction
focusing
sub
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Ryota Kato
亮太 加藤
Koji Ito
孝治 伊藤
Yutaka Hattori
豊 服部
Yasushi Tamaru
靖 田丸
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Brother Industries Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/04Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa
    • H04N1/047Detection, control or error compensation of scanning velocity or position
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主として副走査方向にパワーを有するfθレ
ンズおよび感光体の周辺の省スペース化を図ることがで
きるとともに、製造コストを低減できるレーザビームス
キャナを実現する。 【解決手段】 主として主走査方向にパワーを有する第
1fθレンズ21を通過し、主として副走査方向にパワ
ーを有する第2fθレンズ22を通過しないレーザビー
ムLBをミラー25で反射し、その反射光を第1シリン
ダレンズ13と共有の第2シリンダレンズ14によって
副走査方向に集束し、BDセンサ49に導く。BDセン
サ49の検出信号に基づくBD信号は、時間軸方向の精
度が求められるが、レーザビームLBは第1fθレンズ
21を通過することにより主走査方向に集束されている
ため、BD信号の時間軸方向の精度を高めることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザビームを
感光体上に走査することにより、画像を露光するレーザ
ビームスキャナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のレーザビームスキャナと
して、たとえば図8に示すものが知られている。図8
は、従来のレーザビームスキャナの主要構成を示す説明
図である。レーザビームスキャナ100は、半導体レー
ザ素子およびコリメートレンズが一体化したレーザ光源
101と、このレーザ光源101から出射されたレーザ
ビームを集束するシリンダレンズ102と、このシリン
ダレンズ102を通過したレーザビームを偏向するポリ
ゴンミラー103と、このポリゴンミラー103にて偏
向されたレーザビームを感光体ドラム110上に集束す
る第1fθレンズ104,第2fθレンズ105と、こ
の第2fθレンズ105を通過したレーザビームを検知
する光検知素子106と、第2fθレンズ105を通過
したレーザビームをBDセンサ106に集束するBD結
像レンズ107とを備える。第1fθレンズ104は、
主として主走査方向にパワーを有しており、第2fθレ
ンズ105は、主として副走査方向にパワーを有する。
BDセンサ106は、半導体レーザ素子101から出射
されたレーザビームの走査開始タイミングを検出するも
のであり、感光体ドラム110における有効走査領域を
外れた範囲であってレーザビームが集束する位置に設け
られている。また、第2fθレンズ105を通過したレ
ーザビームをミラーで反射し、その反射光をBD結像レ
ンズ107を通過させることにより、BDセンサ106
に集束する構成のレーザビームスキャナも知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レーザビー
ムスキャナを用いたレーザプリンタやデジタル複写機な
どでは、より一層の小型化が要求されており、特に、主
走査方向に幅のある第2fθレンズおよび感光体ドラム
の周辺の省スペース化が問題となっている。しかし、上
記各従来のレーザビームスキャナ100は、いずれもf
θレンズ105を通過したレーザビームをBDセンサ1
06に集束する構成であり、第2fθレンズおよび感光
体ドラムの周辺にBD結像レンズ107およびBDセン
サ106などを設けるため、上記問題を解決することが
困難である。また、上記各従来のレーザビームスキャナ
100は、いずれもレーザビームを集束するためにシリ
ンダレンズ102やBD結像レンズ107など、種類の
異なるレンズを用いており、共有部品数がないため、製
造コストが高いという問題もある。
【0004】そこでこの発明は、上記諸問題を解決する
ためになされたものであり、主として副走査方向にパワ
ーを有するfθレンズおよび感光体の周辺の省スペース
化を図ることができるとともに、製造コストを低減でき
るレーザビームスキャナを実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用および発明の効果】
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1ないし
請求項3に記載の発明では、レーザ光源と、このレーザ
光源から出射されたレーザビームを集束する第1の集束
手段と、この第1の集束手段によって集束したレーザビ
ームを偏向走査する偏向走査手段と、この偏向走査手段
と感光体との間に配置されており、主として主走査方向
にパワーを有する第2の集束手段と、この第2の集束手
段と前記感光体との間に配置されており、主として副走
査方向にパワーを有する第3の集束手段と、前記偏向走
査手段によって偏向走査されたレーザビームを検出する
ことにより、前記レーザビームの走査開始タイミングを
検出する検出手段とを備え、前記偏向走査手段によって
偏向走査されたレーザビームを前記第2の集光手段およ
び第3の集光手段を通して前記感光体に集光するレーザ
ビームスキャナにおいて、前記第1の集束手段は、前記
レーザ光源から出射されたレーザビームを単方向性集束
レンズを用いて前記偏向走査手段上に副走査方向に集束
し、前記検出手段は、前記第2の集束手段から出射し、
前記第3の集束手段に入射しないレーザビームを前記第
1の集束手段に備えられた単方向性集束レンズと同じ単
方向性集束レンズを用いて副走査方向に集束し、その集
束したレーザビームを検出するという技術的手段を用い
る。
【0006】検出手段は、第2の集束手段から出射し、
第3の集束手段に入射しないレーザビームを第1の集束
手段に備えられた単方向性集束レンズと同じ単方向性集
束レンズを用いて副走査方向に集束し、その集束したレ
ーザビームを検出する。つまり、検出手段は、第3の集
束手段から出射したレーザビームを検出するのではな
く、第2の集束手段から出射したレーザビームを検出す
るため、第3の集束手段(たとえば、副走査方向にパワ
ーを有するfθレンズ)および感光体の周辺に検出手段
を設けなくてもよいので、その周辺の省スペース化を図
ることができる。また、検出手段は、第1の集束手段に
備えられた単方向性集束レンズと同じ単方向性集束レン
ズを用いて副走査方向に集束するため、共有部品が増加
するので、レーザビームスキャナの製造コストを低減で
きる。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のレーザビームスキャナにおいて、前記第1の集束手
段に備えられた単方向性集束レンズおよび前記検出手段
に備えられた単方向性集束レンズは、兼用であるという
技術的手段を用いる。
【0008】つまり、第1の集束手段に備えられた単方
向性集束レンズは、検出手段に備えられた単方向性集束
レンズを兼用するため、単方向性集束レンズの必要数を
半減できる。したがって、単方向性集束レンズを取付け
る工程数が半減するため、レーザビームスキャナの製造
効率を高めることができるとともに、製造コストを低減
できる。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載のレーザビームスキャナにおいて、前
記単方向性集束レンズの副走査方向における物像間距離
をL、焦点距離をfcyとしたとき、L<4fcyとな
る場合は、副走査方向における前記レーザビームの広が
りが、前記検出手段の副走査方向における検出範囲内と
なるように前記単方向性集束レンズを配置したという技
術的手段を用いる。
【0010】つまり、単方向性集束レンズの副走査方向
における物像間距離をL、焦点距離をfcyとしたと
き、L<4fcyとなる場合は、副走査方向におけるレ
ーザビームの広がりが、検出手段の副走査方向における
検出範囲内となるように単方向性集束レンズを配置する
ことにより、ビームスポットの高さが、検出手段に備え
られた受光部よりも小さくできる。したがって、ビーム
スポットが、副走査方向に十分集束できない場合でも、
検出手段に十分な光量を入射することができるため、検
出精度を高めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、この発明
に係るレーザビームスキャナの第1実施形態について図
を参照して説明する。なお、以下の各実施形態では、こ
の発明に係るレーザビームスキャナとしてレーザプリン
タに使用するレーザビームスキャナを例に挙げて説明す
る。 (レーザプリンタの主要構成)最初に、レーザプリンタ
の主要構成について図1を参照して説明する。図1は、
レーザプリンタ1を用紙搬送方向に直交する方向から側
面視した一部断面を示す説明図である。なお、図1にお
いて矢印Xで示す面を前面、矢印Yで示す面を上面、手
前側を左側面とする。
【0012】レーザプリンタ1は、全体形状が本体フレ
ーム11により概ね直方体に形成されており、本体フレ
ーム11の下部には用紙Pを収容して給紙する給紙部1
9が設けられている。用紙Pは、給紙部19から装置前
方部を経由して搬送部18に搬送される。搬送部18の
上部には、プロセスユニットとして一体に構成された現
像部17が配置されており、さらに現像部17の上方に
は、この実施形態に係るレーザビームスキャナ12が配
置されている。現像部17に備えられた感光体ドラム7
7は、その上方に設けられた帯電器78によって一様に
帯電され、レーザビームスキャナ12は、画像信号によ
って変調された1本または複数本のレーザビームを感光
体ドラム77上に走査して潜像を形成する。
【0013】一方、現像部17に収容されたトナーT
は、供給ローラ74によって現像ローラ75に供給さ
れ、現像ローラ75の周面に付着したトナーTは、感光
体ドラム77に形成された潜像を現像して顕在化させ、
トナーによる画像を形成する。なお、現像ローラ75の
周面に付着したトナーTは、層厚規制ブレード76によ
って適正な層厚に制御される。搬送部18に搬送された
用紙Pは、感光体ドラム77と転写ローラ87とによっ
て挟持押圧されることにより、感光体ドラム77上の画
像が用紙Pに転写され、後方の定着部15へ搬送され
る。続いて用紙Pは、ヒートローラ52と加圧ローラ5
4とによって挟持押圧されることにより、用紙P上のト
ナーは溶融して用紙Pの繊維内に浸透し、用紙Pは後方
へ搬送される。続いて用紙Pは、第1排紙ローラ55と
これに従動する第1従動ローラ56および第2従動ロー
ラ57により排紙部16を通って印刷済み用紙載置部6
9に排紙される。
【0014】(レーザビームスキャナの主要構成)次
に、レーザビームスキャナ12の主要構成などについて
図2および図3を参照して説明する。図2はレーザビー
ムスキャナ12の主要構成を示す説明図である。図3
(A)はレーザビームスキャナ12の露光系において主
走査する原理を示す説明図であり、図3(B)はレーザ
ビームスキャナ12の露光系において副走査する原理を
示す説明図であり、図3(C)はレーザビームスキャナ
12のBD検出系において主走査する原理を示す説明図
であり、図3(D)はレーザビームスキャナ12のBD
検出系において副走査する原理を示す説明図である。
【0015】レーザビームスキャナ12は、レーザダイ
オード(図3中に47aで示す)およびコリメートレン
ズ(図3中に47bで示す)を一体化したレーザ光源4
7と、第1シリンダレンズ13と、ポリゴンミラー23
と、第1fθレンズ21と、第2fθレンズ22と、ミ
ラー25と、第2シリンダレンズ14と、スリット48
aを有する部材48と、BDセンサ49とを備える。第
1シリンダレンズ13および第2シリンダレンズ14
は、同一のシリンダレンズである。レーザ光源47から
発射されたレーザビームLBは、第1シリンダレンズ1
3によって主として副走査方向に集束されてポリゴンミ
ラー23に投射される。ポリゴンミラー23は、図示し
ないスキャナモータによて矢印で示す方向に高速回転
し、レーザビームLBを等角運動するように偏向する。
この等角運動するレーザビームLBは、第1fθレンズ
21により、主として主走査方向に集束され(図3
(A))、さらに第2fθレンズ22により、主として
副走査方向に集束され(図3(B))、感光体ドラム7
7上を主走査方向に移動するように照射され、感光体ド
ラム77上に潜像を形成する。
【0016】レーザビームLBは、感光体ドラム77を
走査する直前にミラー25によって反射される。この反
射されたレーザビームLBは、主として副走査方向にパ
ワーを有する第2fθレンズ22を通過していないた
め、主として副走査方向にパワーを有する第2シリンダ
レンズ14を通過させることにより、主として副走査方
向に集束させる(図3(D))。第2シリンダレンズ1
4によって主として副走査方向に集束されたレーザビー
ムは、部材48に副走査方向に延びるように形成された
スリット48aを通過し、BDセンサ49に受光され
る。また、感光体ドラム77は、図示しないステッピン
グモータにより主走査のタイミングに同期するように回
転する。感光体ドラム77が回転することで、感光体ド
ラム77の表面に形成された感光体が相対的に副走査さ
れ、順次照射することにより感光体全体を露光して潜像
を形成する。
【0017】(ビームスポット形状と検出波形との関係
に関する実験)本発明者らは、ビームスポット形状と検
出波形との関係について実験を行った。図4(A)はレ
ーザビームが集束する状態を副走査断面において示す説
明図であり、図4(B)はレーザビームが完全に集束し
ない状態を副走査断面において示す説明図であり、図4
(C)は主走査方向に集束したビームスポットとスリッ
トとの関係を示す説明図である。図5(A)は主走査方
向および副走査方向に集束したビームスポットとスリッ
トとの関係を示す説明図であり、図5(B)は図5
(A)に示すビームスポットがスリットを通過した場合
のBDセンサ49の出力波形を示す説明図であり、図5
(C)はBD信号の説明図である。図6(A)は主走査
方向および副走査方向に完全に集束していないビームス
ポットとスリットとの関係を示す説明図であり、図6
(B)は図6(A)に示すビームスポットがスリットを
通過した場合のBDセンサ49の出力波形を示す説明図
であり、図6(C)はBD信号の説明図である。
【0018】図5(A)に示すように、主走査方向およ
び副走査方向共にビームスポットBSを十分に集束させ
てスリット48aを通過させた場合は、BDセンサ49
の出力波形は、図5(B)に示すような波形になる。こ
の波形は、アナログ波形であり、これにしきい値V1を
設定すると、図5(C)に示すデジタルのBD信号を得
る。このとき、ゆらぎや雑音などにより、図5(B)に
示すようにアナログ信号のしきい値V1が上下にΔV変
動する。このため、図5(C)に示すようにBD信号に
は時間軸t方向に誤差Δt1が発生する。同じように、
図6(A)に示すように、ビームスポットBSを主走査
方向および副走査方向に完全に集束していない状態でス
リット48aを通過させた場合は、BDセンサ49の出
力波形は、図6(B)に示すように図5(B)に示した
ものよりも勾配の緩やかな波形になる。これにしきい値
V1を設定すると、図6(C)に示すBD信号を得る。
このとき、アナログ波形の勾配が緩やかな分、しきい値
V1の変動ΔVが誤差Δt2となって発生する。ここ
で、Δt1<Δt2である。
【0019】さらに、図4(C)に示すように、副走査
方向には集束していないが、主走査方向に集束したビー
ムスポットBSをスリット48aを通過させた場合は、
図5(B),(C)に示した波形と同じ波形を得た。つ
まり、ビームスポットBSが主走査方向および副走査方
向共に完全に集束していない状態では、BD信号の時間
軸方向の十分な精度を得ることができないが、主走査方
向に集束していれば、BD信号の時間軸方向の十分な精
度を得ることができることが分かった。つまり、この実
施形態に係るレーザビームスキャナ12(図2)のよう
に、BDセンサ49へ導くビームスポットは、ビームス
ポットを主走査方向に集束させる第1fθレンズ21を
通過しているため、第2fθレンズ22を通過していな
くても、BDセンサ49によるBD信号の時間軸方向の
十分な精度を得ることができることが分かった。なお、
この実施形態に係るレーザビームスキャナ12では、第
1fθレンズ21を通過したビームスポットをBDセン
サ49の受光範囲内に入る大きさにするために第2シリ
ンダレンズ14を設けており、ビームスポットを副走査
方向に集束させる。
【0020】(第2シリンダレンズ14の配置位置)次
に、本発明者らは、第2シリンダレンズ14の好適な配
置位置を求めるための考察を行った。以下の説明におい
て、第2シリンダレンズ14の副走査方向における物像
間距離(ポリゴンミラー23からBDセンサ49までの
距離)をL、焦点距離をfcyとする。また、ポリゴン
ミラー23から第2シリンダレンズ14の中心までの距
離をL1、第2シリンダレンズ14からBDセンサ49
までの距離をL2とする。
【0021】図4(A)に示すように、ビームスポット
がBDセンサ49に集束している場合は、次の結像式が
成り立つ。
【0022】 (1/fcy)=(1/L1)+(1/L2)・・・1式
【0023】ただし、L1,L2の符号は正である。1
式より、主走査方向にビームスポットが集束する距離で
ある物像間距離L(=L1+L2)が最小値となる場合
は、L1=L2=2fcyとなる場合である。つまり、
L≧4fcyの条件であれば主走査方向、副走査方向と
もにビームスポットが集束するように光学部材を配置す
ることが可能である。また、第2シリンダレンズ14の
焦点距離fcyおよび物像間距離Lが、上記最小値を下
回る条件、つまりL<4fcyの場合は、図4(B)に
示すように、副走査方向に完全に結像することができな
い。図4(B)において、最も外側を通過するビーム
が、第2シリンダレンズ14およびBDセンサ49と通
過するときの光軸からの高さをそれぞれh1,h2とす
ると、次の2式〜5式が成り立つ。
【0024】 h2=h1−L2u2 ・・・2式 u2=(h1/fcy)−u1・・・3式 u1=h1/L1 ・・・4式 L=L1+L2 ・・・5式
【0025】上記2式〜5式により、次の6式が導かれ
る。
【0026】 h2=L1u1−L2((L1u1/fcy)−u1)=(u1/fcy)( Lfcy−LL1+L12 ) ・・・6式
【0027】6式より、BDセンサ49に入射するビー
ムスポットの副走査方向の広がりが求められる。ここ
で、図4(C)に示すように、BDセンサ49の受光部
(スリット48a)の副走査方向の広がりをHとする
と、次の7式が求まる。
【0028】 H≧2h2 ・・・7式 つまり、副走査方向におけるビームスポットの広がり
が、BDセンサ49の受光部の副走査方向における検出
範囲内となるように第2シリンダレンズ14を配置する
ことが望ましいことが分かった。
【0029】以上のように、第1実施形態のレーザビー
ムスキャナ12を使用すれば、第1fθレンズ21を通
過し、第2fθレンズ22を通過しないレーザビームを
用いて走査開始タイミングを高精度で検出することがで
きるため、第2fθレンズ22および感光体ドラム77
の周辺にBDセンサ49などを設けなくてもよいので、
その周辺の省スペース化を図ることができる。また、第
1シリンダレンズ13および第2シリンダレンズ14
は、同一のシリンダレンズを用いることができるため、
共有部品が増加するので、レーザビームスキャナ12の
製造コストを低減できる。
【0030】また、6式より、h2=0、つまり1点に
結像できる条件を導くことができる。6式の右辺をL2
についての2次方程式とすると、解と係数との関係よ
り、実数解が得られる条件は、次の8式のようになる。
【0031】 (−L)2 −4fcyL≧0 ・・・8式
【0032】 L≧4fcy ・・・9式
【0033】を満たす場合は1点に結像できる。1点に
結像できず、副走査方向にビームスポットが広がる場
合、つまりL<4fcyのとき、h2が最小となる条件
は、次の10式のように、6式をL1で微分して最小値
を求めればよい。
【0034】 (dh2/dL1)=(u1/fcy)(−L+2L1)・・・10式
【0035】10式よりL1を求めると、
【0036】 L1=L/2 ・・・11式
【0037】したがって、11式の条件を満たすとき、
h2は最小値となる。つまり、BD光路において副走査
方向にビームスポットを十分集束できない場合には、1
1式を満たす位置に第2シリンダレンズ14を配置する
のが望ましい。ただし、7式を満たせば、11式は必ず
しも満たす必要はない。
【0038】[第2実施形態]次に、この発明に係るレ
ーザビームスキャナの第2実施形態について図7を参照
して説明する。図7は、この第2実施形態に係るレーザ
ビームスキャナの主要構成を示す説明図である。この第
2実施形態に係るレーザビームスキャナは、第1シリン
ダレンズが第2シリンダレンズを兼用していることを特
徴とする。なお、前述の第1実施形態と同じ構成につい
ては、説明を簡略化する。ただし、BDセンサの位置が
反対方向に移ったため、ポリゴンミラーの回転方向が異
なっている。
【0039】レーザ光源47から出射したレーザビーム
LBは、第1シリンダレンズ13によってポリゴンミラ
ー23に集束され、ポリゴンミラー23にて偏向された
レーザビームLBは、第1fθレンズ21によって主走
査方向に集束される。第1fθレンズ21を通過したレ
ーザビームLBは、ミラー25によって第1シリンダレ
ンズ13の方向へ反射され、その反射されたレーザビー
ムLBは、第1シリンダレンズ13によってBDセンサ
49に集束される。以上のように、第2実施形態のレー
ザビームスキャナ12を使用すれば、第1シリンダレン
ズが第2シリンダレンズを兼用でき、第2シリンダレン
ズ14(図2)が不要であるため、第2シリンダレンズ
14を設置する工程が不要な分、レーザビームスキャナ
12の製造効率を高めることができる。また、第2シリ
ンダレンズ14が不要な分、製造コストを低減できる。
【0040】[他の実施形態]上記各実施形態では、こ
の発明に係る単方向性集束レンズとしてシリンダレンズ
を例に挙げたが、レーザビームを単方向に集束できる性
質を有するものであれば、他のレンズまたはレンズの組
合せを用いることもできる。また、この発明に係るレー
ザビームスキャナとしてレーザプリンタに使用されてい
るレーザビームスキャナを例に挙げて説明したが、この
発明に係るレーザビームスキャナをコピー機、ファクシ
ミリ装置に備えられたプリンタなどにも使用できること
は勿論である。
【0041】[各請求項と実施形態との対応関係]第1
シリンダレンズ13が請求項1に係る第1の集束手段に
対応し、ポリゴンミラー23が偏向走査手段に対応す
る。また、第1fθレンズ21が第2の集束手段に対応
し、第2fθレンズ22が第3の集束手段に対応する。
さらに、BDセンサ49が検出手段に対応し、第2シリ
ンダレンズ14が単方向性集束レンズに対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーザプリンタ1を用紙搬送方向に直交する方
向から側面視した一部断面を示す説明図である。
【図2】レーザビームスキャナ12の主要構成を示す説
明図である。
【図3】図3(A)はレーザビームスキャナ12の露光
系において主走査する原理を示す説明図であり、図3
(B)はレーザビームスキャナ12の露光系において副
走査する原理を示す説明図であり、図3(C)はレーザ
ビームスキャナ12のBD検出系において主走査する原
理を示す説明図であり、図3(D)はレーザビームスキ
ャナ12のBD検出系において副走査する原理を示す説
明図である。
【図4】図4(A)はレーザビームが集束する状態を副
走査断面において示す説明図であり、図4(B)はレー
ザビームが完全に集束しない状態を副走査断面において
示す説明図であり、図4(C)は主走査方向に集束した
ビームスポットとスリットとの関係を示す説明図であ
る。
【図5】図5(A)は主走査方向および副走査方向に集
束したビームスポットとスリットとの関係を示す説明図
であり、図5(B)は図5(A)に示すビームスポット
がスリットを通過した場合のBDセンサ49の出力波形
を示す説明図であり、図5(C)はBD信号の説明図で
ある。
【図6】図6(A)は主走査方向および副走査方向に完
全に集束していないビームスポットとスリットとの関係
を示す説明図であり、図6(B)は図6(A)に示すビ
ームスポットがスリットを通過した場合のBDセンサ4
9の出力波形を示す説明図であり、図6(C)はBD信
号の説明図である。
【図7】この発明の第2実施形態に係るレーザビームス
キャナの主要構成を示す説明図である。
【図8】従来のレーザビームスキャナの主要構成を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 レーザプリンタ 12 レーザビームスキャナ 13 第1シリンダレンズ(第1の集束手段) 14 第2シリンダレンズ 21 第1fθレンズ(第2の集束手段) 22 第2fθレンズ(第3の集束手段) 23 ポリゴンミラー(偏向走査手段) 25 ミラー 47 レーザ光源 49 BDセンサ(検出手段) LB レーザビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 豊 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 田丸 靖 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 Fターム(参考) 5C072 AA03 BA02 CA06 DA02 DA21 DA23 HA02 HA09 HB02 HB08 HB10 JA07 RA12 XA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源と、 このレーザ光源から出射されたレーザビームを集束する
    第1の集束手段と、 この第1の集束手段によって集束したレーザビームを偏
    向走査する偏向走査手段と、 この偏向走査手段と感光体との間に配置されており、主
    として主走査方向にパワーを有する第2の集束手段と、 この第2の集束手段と前記感光体との間に配置されてお
    り、主として副走査方向にパワーを有する第3の集束手
    段と、 前記偏向走査手段によって偏向走査されたレーザビーム
    を検出することにより、前記レーザビームの走査開始タ
    イミングを検出する検出手段とを備え、前記偏向走査手
    段によって偏向走査されたレーザビームを前記第2の集
    光手段および第3の集光手段を通して前記感光体に集光
    するレーザビームスキャナにおいて、 前記第1の集束手段は、 前記レーザ光源から出射されたレーザビームを単方向性
    集束レンズを用いて前記偏向走査手段上に副走査方向に
    集束し、 前記検出手段は、 前記第2の集束手段から出射し、前記第3の集束手段に
    入射しないレーザビームを前記第1の集束手段に備えら
    れた単方向性集束レンズと同じ単方向性集束レンズを用
    いて副走査方向に集束し、その集束したレーザビームを
    検出することを特徴とするレーザビームスキャナ。
  2. 【請求項2】 前記第1の集束手段に備えられた単方向
    性集束レンズおよび前記検出手段に備えられた単方向性
    集束レンズは、兼用であることを特徴とする請求項1に
    記載のレーザビームスキャナ。
  3. 【請求項3】 前記単方向性集束レンズの副走査方向に
    おける物像間距離をL、焦点距離をfcyとしたとき、
    L<4fcyとなる場合は、副走査方向における前記レ
    ーザビームの広がりが、前記検出手段の副走査方向にお
    ける検出範囲内となるように前記単方向性集束レンズを
    配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載のレーザビームスキャナ。
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