JP2003156701A - マルチビーム光走査装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

マルチビーム光走査装置及びそれを用いた画像形成装置

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JP2003156701A JP2001356256A JP2001356256A JP2003156701A JP 2003156701 A JP2003156701 A JP 2003156701A JP 2001356256 A JP2001356256 A JP 2001356256A JP 2001356256 A JP2001356256 A JP 2001356256A JP 2003156701 A JP2003156701 A JP 2003156701A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 型成型が可能で、またスリット部材と筐体と
が一体で成型された簡易な構造で、装置の光学性能を損
ねることなく構成することが可能なマルチビーム光走査
装置及びそれを用いた画像形成装置を得ること。 【解決手段】 半導体レーザ光源11から射出した光束
を規制する第1の光学系12と、光束を被走査面で走査
するための偏向手段15と、偏向面近傍に主走査方向に
長い線像を結像させる第2の光学系13と、被走査面上
に光スポットとして結像させる第3の光学系16とを有
し、偏向手段により反射偏向された光束を利用して走査
された複数の光束それぞれに対して走査開始タイミング
を検知する同期検知手段18とを備え、同期検知手段1
8は、副走査方向に長い開口部22を有するスリット部
材と、スリット部材の開口部22を通過した光束を受光
する同期検出素子18Cとを有し、開口部の光束の主走
査方向の長さが、副走査方向で異っていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマルチビーム光走査
装置及びそれを用いた画像形成装置に関し、特に高速、
高記録密度を達成するために光源手段から生成される複
数の光束(レーザビーム)を用いて画像形成を行うよう
にした、例えばレーザビームプリンタやデジタル複写機
やマルチファンクションプリンタ(多機能プリンタ)等
の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来のマルチビーム光走査装置
の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)である。
【0003】同図において複数の発光点1a,1bを有
する光源手段(半導体レーザ光源)1から光変調され射
出した2つの光束A、Bはそれぞれコリメーターレンズ
2により略平行光束もしくは収束光束に変換され、シリ
ンドリカルレンズ3に入射する。シリンドリカルレンズ
3に入射した光束のうち主走査断面内においてはそのま
まの状態で射出して開口絞り4を通過する(一部遮光さ
れる)。また副走査断面内においては収束して開口絞り
4を通過し(一部遮光される)光偏向器5の偏向面5a
にほぼ線像(主走査方向に長手の線像)として結像す
る。そして光偏向器5の偏向面5aで反射偏向された2
つの光束A、Bは各々走査レンズ系6により被走査面と
しての感光ドラム面7上にスポット状にそれぞれ結像さ
れ、該光偏向器5を矢印R方向に回転させることによっ
て、該感光ドラム面7上を矢印D方向(主走査方向)に
等速度で光走査している。これにより記録媒体である感
光ドラム面7上に画像記録を行っているこのとき感光ド
ラム面7上を光走査する前に該感光ドラム面7上の走査
開始位置のタイミングを調整する為に、光偏向器5で反
射偏向された2つの光束A、Bの一部(BD光束)を走
査レンズ系6により同期検出用のスリット部材(BDス
リット)8a面上に集光させた後、同期検出用の結像レ
ンズ(BDレンズ)8bを介して同期検出用の光検出素
子(BDセンサー)8cに導光している。そしてBDセ
ンサー8cからの出力信号を検知して得られた同期信号
(BD信号)を用いて感光ドラム面7上への画像記録の
走査開始位置のタイミングを各BD光束毎に調整してい
る。
【0004】このようなマルチビーム光走査装置におい
ては、図12に示すように2つの発光点(光源)1a、
1bを副走査方向に縦に並べて配置すると、被走査面7
上で副走査方向のそれぞれの走査線の間隔が記録密度よ
りも大幅に開いてしまう。
【0005】このために通常は図13に示すように2つ
の発光点1a、1bを副走査方向に対し斜めに配置し、
その傾斜角度αを調整することで被走査面7上の副走査
方向の各走査線の間隔を記録密度に合わせて正確な調整
を行なっている。
【0006】このとき、2つの発光点1a、1bがコリ
メーターレンズ2の光軸から主走査方向へ距離を置いて
配置されるため、コリメーターレンズ2から射出される
光束は双方異なった射出角となり、これは同時に2つの
光束A、Bが射出された場合、光偏向器5の偏向面5a
上で反射偏向される方向も異なることとなる。
【0007】すると被走査面7上では主走査方向におい
てスポットが間隔をおいて形成されてしまうため、その
角度の差異分を見込んで、例えば発光点1aからの光束
aが被走査面7上に結像する位置に、他方の発光点1b
からの光束Bの結像位置を合わせるように所定時間δT
だけタイミングをずらして画像データを送り、整合性を
採っている。
【0008】BDスリット8aは各BD光束の主走査方
向の結像位置を同一とするため、図14に示すように走
査される方向に対して1対のスリット壁8a1,8a2
が垂直な方向に配置されるのが基本であるが、実際には
それぞれの光源(発光点)の光量差や被走査面上でのス
ポット形状の差、光源の電気的立ち上がり特性、または
光束の光強度分布の差等があり、その結果、各光束の同
期検知のタイミングにずれが生じ、これが各光束の被走
査面への結像位置のずれとなって印字精度の低下や画質
の劣化を招いてしまう。
【0009】そこで従来では、例えば特開2000−2
84194号公報で提案されているようにBDスリット
を光軸に対し所定の角度だけ傾けることによって、複数
ビームの同期検知のタイミングのずれを補正している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の補正方法によっ
てマルチビーム光走査装置内部の各要因で発生する同期
検知のタイミングのずれの補正は可能となるが、実際に
は製作する上でBDスリットを平行な開口を設けた部品
として同期検知手段に配置すると、その分製作が難しく
なり、かつコストアップになる。
【0011】またBDスリットをモールドで成型しよう
とした場合、例えばBDスリットの上部が開放状態にな
っていても下部へ向け広がる方向のBDスリットになっ
ていると、成型の際、型を抜くのに適した構造にはなら
ないという問題点がある。
【0012】本発明はBDスリットをモールド成型で製
作可能な構造とすることで、部品点数の削減(低コスト
化)を図り、更に同期検出精度の維持向上をも図ること
ができるマルチビーム光走査装置及びそれを用いた画像
形成装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のマルチ
ビーム光走査装置は、複数の発光点を有する半導体レー
ザ光源、または複数の半導体レーザ光源と、該半導体レ
ーザ光源から射出した光束を所望の拡がり角に規制する
第1の光学系と、該光束を被走査面に等角速度で走査す
るための偏向手段と、該第1の光学系と該偏向手段との
光路中に配置された偏向面近傍に主走査方向に長い線像
を結像させる第2の光学系と、該偏向手段にて反射偏向
された複数の光束を副走査方向に所定の間隔で被走査面
上に光スポットとして結像させる第3の光学系とを有
し、該偏向手段により反射偏向された光束を利用して走
査された複数の光束それぞれに対して走査開始タイミン
グを検知する同期検知手段とを備えたマルチビーム光走
査装置において、該同期検知手段は、副走査方向に長い
開口部を有するスリット部材と、該スリット部材の開口
部を通過した光束を受光する同期検出素子とを有し、該
開口部の光束が通過可能な主走査方向の長さが、副走査
方向に沿った方向で異っていることを特徴としている。
【0014】請求項2の発明は請求項1の発明におい
て、前記複数の光束のうち、光量の大きい光束が前記ス
リット部材の開口部を横切る主走査方向の開口部の長さ
をDM、光量の小さい光束がスリット部材の開口部を横
切る主走査方向の開口部の長さをDLとするとき、DL
>DMであることを特徴としている。
【0015】請求項3の発明は請求項1又は2の発明に
おいて、前記スリット部材の開口部を通過する複数の光
束の光量のうち、最も大きい光量をBa、最も小さい光
量をBbとし、光量比をE(E=Bb/Ba)、開口部
の副走査方向の開口角をθとするとき、 θ=2×atan(1−E) であることを特徴としている。
【0016】請求項4の発明は請求項1の発明におい
て、前記スリット部材の開口部の間隙は、前記同期検出
素子の筐体、またはマルチビーム光走査装置の筐体の底
面に対して副走査方向で変化していることを特徴として
いる。
【0017】請求項5の発明は請求項1の発明におい
て、前記スリット部材は、前記同期検出素子の筐体、も
しくはマルチビーム光走査装置の筐体と一体で構成され
ていることを特徴としている。
【0018】請求項6の発明は請求項1、2又は3の発
明において、前記同期検知手段により検知される走査開
始タイミングは、前記同期検出素子に入射した光量が一
定量を上回ったときに発せられる同期信号により検知す
ることを特徴としている。
【0019】請求項7の発明は請求項1、2又は3の発
明において、前記同期検知手段により検知される走査開
始タイミングは、前記同期検出素子に入射した光量が一
定量を下回ったときに発せられる同期信号により検知す
ることことを特徴としている。
【0020】請求項8の発明のマルチビーム光走査装置
は、複数の光束を射出する光源手段と、該光源手段から
射出した複数の光束を所望の拡がり角に規制する第1の
光学系と、該複数の光束を反射偏向する偏向手段と、該
第1の光学系からの光束を該偏向手段の偏向面又はその
近傍であって主走査方向に長い線像として結像させる第
2の光学系と、該偏向手段にて反射偏向された複数の光
束を副走査方向に所定の間隔で被走査面上に光スポット
として結像させる第3の光学系とを有し、該偏向手段に
より反射偏向された複数の光束を利用して走査開始タイ
ミングを検知する同期検知手段と、を備えたマルチビー
ム光走査装置において、該同期検知手段は、副走査方向
に長い開口部を有するスリット部材と、該開口部を通過
した光束を受光する同期検出素子とを有し、該開口部を
通過する複数の光束の光量のうち、最も大きい光量をB
a、最も小さい光量をBbとし、光量比EをE=Bb/
Ba、該スリット開口部の副走査方向の開口角をθとす
るとき、 0.8×{2×atan(1−E)}<θ<1.2×{2×a
tan(1−E)} であることを特徴としている。
【0021】請求項9の発明は請求項8の発明におい
て、前記複数の光束のうち、光量の大きい光束が前記ス
リット部材の開口部を横切る主走査方向の開口部の長さ
をDM、光量の小さい光束がスリット部材の開口部を横
切る主走査方向の開口部の長さをDLとするとき、 DL>DM であることを特徴としている。
【0022】請求項10の発明は請求項8の発明におい
て、前記スリット部材の開口部の間隙は、前記同期検出
素子の筐体、またはマルチビーム光走査装置の筐体の底
面に対して副走査方向で変化していることを特徴として
いる。
【0023】請求項11の発明は請求項8の発明におい
て、前記スリット部材は、前記同期検出素子の筐体、も
しくはマルチビーム光走査装置の筐体と一体で構成され
ていることを特徴としている。
【0024】請求項12の発明は請求項8又は9の発明
において、前記同期検知手段により検知される走査開始
タイミングは、前記同期検出素子に入射した光量が一定
量を上回ったときに発せられる同期信号により検知する
ことを特徴としている。
【0025】請求項13の発明は請求項8又は9の発明
において、前記同期検知手段により検知される走査開始
タイミングは、前記同期検出素子に入射した光量が一定
量を下回ったときに発せられる同期信号により検知する
ことことを特徴としている。
【0026】請求項14の発明の画像形成装置は、請求
項1乃至13の何れか1項に記載のマルチビーム光走査
装置と、前記被走査面に配置された感光ドラムと、前記
マルチビーム光走査装置で走査された光束によって前記
感光ドラム上に形成された静電潜像をトナー像として現
像する現像器と、現像されたトナー像を被転写材に転写
する転写器と、転写されたトナー像を被転写材に定着さ
せる定着器とを有することを特徴としている。
【0027】請求項15の発明の画像形成装置は、請求
項1乃至13の何れか1項に記載のマルチビーム光走査
装置と、外部機器から入力したコードデータを画像信号
に変換して前記マルチビーム光走査装置に入力せしめる
プリンタコントローラとを有していることを特徴として
いる。
【0028】
【発明の実施の形態】[実施形態1]図1は本発明の実
施形態1のマルチビーム走査光学装置の光学系の主走査
方向の要部断面図(主走査断面図)である。
【0029】尚、本明細書において光偏向器によって光
束が反射偏向(偏向走査)される方向を主走査方向、走
査レンズ系の光軸及び主走査方向と直交する方向を副走
査方向と定義する。
【0030】同図において11は光源手段であり、例え
ば2つの発光点(光源)11a,11bを有する半導体
レーザ光源より成っている。2つの発光点11a,11
bは前記図13に示すように主走査方向及び副走査方向
に対して各々離れて配置されている。12は第1の光学
系としての集光レンズ(コリメーターレンズ)であり、
半導体レーザ光源11から射出した2つの光束A、Bを
所望の拡がり角に規制(略平行光束もしくは収束光束に
変換)している。13は第2の光学系としてのシリンド
リカルレンズであり、副走査方向のみに所定の屈折力を
有しており、集光レンズ12を通過した光束を副走査断
面内で後述する光偏向器15の偏向面(反射面)5aに
ほぼ線像として結像させている。14は開口絞りであ
り、シリンドリカルレンズ13から射出された2つの光
束A、Bを所望の最適なビーム形状に成形している。
【0031】尚、コリメーターレンズ12、シリンドリ
カルレンズ13、開口絞り14等の各要素は入射光学手
段の一要素を構成している。
【0032】15は偏向手段としての光偏向器であり、
例えば回転多面鏡(ポリゴンミラー)より成り、モータ
等の駆動手段(不図示)により図中矢印R方向に一定速
度で回転している。
【0033】16は結像性能とfθ特性を有する第3の
光学系としての走査レンズ系であり、2つのレンズを有
し、光偏向器15により反射偏向された2つの光束A、
Bを被走査面17上にスポット状に結像させ、2本の走
査線を所定の間隔で形成している。走査レンズ系16は
副走査断面内において光偏向器15の偏向面15a近傍
と被走査面17近傍との間を共役関係にすることによ
り、倒れ補正機能を有している。
【0034】17は被走査面としての感光ドラム面であ
る。
【0035】19は同期検出用の折り返しミラー(以
下、「BDミラー」と記す。)であり、被走査面17上
の走査開始位置のタイミングを調整するために光偏向器
15により反射偏向された2つの光束A、Bの一部(B
D光束)を後述する同期検出素子18c側へ反射させて
いる。
【0036】18は同期検知手段(以下、「BD検知手
段」と記す。)であり、光偏向器15により反射偏向さ
れた2つの光束A、Bの一部(BD光束)を利用して、
走査された2つの光束A、B、それぞれに対して走査開
始位置のタイミングを検知している。
【0037】同期検知手段18は副走査方向に長い開口
部(スリット開口部)22を有するスリット部材(以下、
「BDスリット」と記す。)18aと、該BDスリット
18aの開口部22を通過したBD光束を同期検出用の
結像レンズ(以下、「BDレンズ」と記す。)18bを
介して受光する同期検出素子(以下、「BDセンサー」
と記す。)18cとを有している。
【0038】BDスリット18aはモールド成型で製作
可能な構造より成り、画像の書き出し位置を決めてい
る。即ち、本実施形態におけるBDスリット18aは、
その開口部22の主走査方向の長さが、副走査方向で異
なるように構成されており、またBDスリット18aの
開口部22の間隙は、BDセンサー18cの筐体、また
はマルチビーム光走査装置の筐体の底面に対して副走査
方向で変化するように構成されている。さらにBDスリ
ット18aはBDセンサー18cの筐体、もしくはマル
チビーム光走査装置の筐体と一体で構成されている。
【0039】BDレンズ18bはBDミラー19とBD
センサー18cとを共役な関係にする為のものであり、
BDミラー19の面倒れを補正している。BDセンサー
18cは2つのBD光束を各々検知している。
【0040】本実施形態において画像情報に応じて光源
手段11から光変調され射出した2つの光束A、Bはそ
れぞれコリメーターレンズ12により所望の拡がり角に
規制され、シリンドリカルレンズ13に入射する。シリ
ンドリカルレンズ13に入射した光束のうち主走査断面
内においてはそのままの状態で射出して開口絞り14を
通過する(一部遮光される)。また副走査断面内におい
ては収束して開口絞り14を通過し(一部遮光される)
光偏向器15の偏向面15aにほぼ線像(主走査方向に
長手の線像)として結像する。
【0041】このとき、光源手段11は前述の如く2つ
の発光点11a,11bを副走査方向に沿った方向に並
ぶように配置した状態から必要な走査密度となるよう光
軸に沿って回転させている。そのため偏向面15a近傍
及び被走査面17において2つの光束A、Bは、その時
点での倍率による副走査方向への距離をおいて集光する
こととなる。
【0042】そして光偏向器15の偏向面15aで反射
偏向された2つの光束A、Bは各々走査レンズ系16に
より被走査面17上にスポット状にそれぞれ結像され、
該光偏向器15を矢印R方向に回転させることによっ
て、該被走査面17上を矢印D方向(主走査方向)に等
速度で光走査している。これにより記録媒体である感光
ドラム面17上に画像記録を行っているこのとき被走査
面17上を光走査する前に該被走査面17上の走査開始
位置のタイミングを調整する為に、光偏向器15で反射
偏向された2つの光束A、Bの一部(BD光束)をBD
ミラー19を介してBDスリット18a面上に集光させ
た後、BDレンズ18bを介してBDセンサー18cに
導光している。そしてBDセンサー18cからの出力信
号を検知して得られた同期信号(BD信号)を用いて被
走査面17上への画像記録の走査開始位置のタイミング
を各BD光束毎に調整している。
【0043】本実施形態においてBD検知手段18によ
り検知される走査開始タイミングは、BDセンサー18
cに入射した光束の光量が一定量を上回ったときに発せ
られる同期信号(BD信号)により検知している。
【0044】尚、図1は説明を簡便にする為に2つの発
光点11a,11bを有する光源手段11を用いた2ビ
ーム走査光学装置を示しているが、発光点は3つ以上で
も良い。
【0045】本実施形態において光源手段11から射出
した2つの光束A、Bは前述のように異なった角度を持
って偏向面15aに入射するため、同時間では異なった
方向へ反射偏向されていて副走査方向に揃っていない。
【0046】すると被走査面17上では同じ主走査方向
の位置に集光すべき情報をもった光束が、主走査方向に
間隔をおいて形成されてしまうため、その角度の差異分
を見込んで、例えば発光点11aからの光束が被走査面
17上に結像する位置に、他方の発光点11bからの光
束の結像位置を合わせるように所定時間δTだけタイミ
ングをずらして画像データを送り、整合性を取ってい
る。
【0047】このようにして基本的には主走査方向のス
ポットの位置合わせは完了するが、ここに光束ごとの実
際の光量差や光量分布、または配置(走査角の大きさ)
によっては光偏向器で光束の一部にケラレが生じ、その
ケラレ量の差も加わってタイミングのずれが発生する。
【0048】さらに2つの光束の光量差が生じる原因と
しては、例えば走査角を増大すると光偏向器の偏向面で
の2つの光束のケラレ量が異なってくることがある。
【0049】図2はBDセンサーにおいて検知される2
つのBD光束の光量がBDスリットを通過してBDセン
サーで検知されたBD光束が時間的に積分されていく様
子を示した説明図である。同図においては前記の諸原因
によりBD検知手段へ向かう2つのBD光束のうち、B
D光束Aの光量がBD光束Bと比較して大きい場合を示
している。
【0050】光量の多いBD光束Aの方がBD光束Bと
同じタイミングでBDスリットに入射し、BDセンサー
でその光量が積分されていくと、同期検知信号(BD信
号)を発生するスレッショルドレベルSに対してBD光
束Aの方が先に到達し、BD光束Bが遅れて到達するこ
ととなる。
【0051】これがBD検知手段で検知されるタイミン
グがずれてしまう要因であるが、これらを見込んで、B
D検知手段18におけるBDスリット18aを所定の角
度傾かせる。ここでは成型品で構成するために図3に示
すように2つのBD光束A、BがBDスリット18aを
横切る際、該BDスリット18aへの光入射側のスリッ
ト壁18a1を所定角度傾かせ、一方のスリット壁18
a2を走査線に対して垂直となるように構成している。
これによって開口部22の主走査方向の長さが副走査方
向で異なるようにしている。
【0052】特に本実施形態ではBDスリット18aの
開口部(スリット開口部)22を通過する2つのBD光
束A、Bの光量のうち、最も大きいBD光束Aの光量を
Ba、最も小さいBD光束Bの光量をBbとし、光量比
EをE=Bb/Ba、該BDスリット18aの開口部2
2の副走査方向の開口角をθとするとき、該開口角θ
は、 θ=2×atan(1−E) ‥‥‥(1) としている。上記関係式(1)を満足させるのが最も好
ましいが、 0.8×{2×atan(1−E)}<θ<1.2×{2×atan(1−E)} ‥(2) の範囲内に開口角θを設定すれば略目的を達成すること
ができる。
【0053】また本実施形態では2つのBD光束A、B
のうち、光量の大きいBD光束AがBDスリット18a
の開口部22を横切る主走査方向の開口部22の長さを
DM、光量の小さいBD光束BがBDスリット18aの
開口部22を横切る主走査方向の開口部22の長さをD
Lとするとき、 DL>DM ‥‥‥(3) である。
【0054】このように本実施形態ではBDスリット1
8aを構成することにより、BD検知手段18をBDス
リット一体で型成型する前提でも上方に型を抜くよう抜
き勾配が形成可能な形状となるため、該BDスリット1
8aを傾かせた状態においても別部品を用いることなく
構成でき、しかも光量差に必要な角度を無理なく設定す
ることができ、しいてはコストダウンをも図ることがで
きる。さらには同期検出精度(BD検出精度)の維持向
上をも図ることができる。
【0055】図4は本実施形態におけるBD検知手段の
要部斜視図である。同図において図1に示した要素と同
一要素には同符番を付している。
【0056】同図において18dは固定部材であり、B
D検知手段18を図示しないマルチビーム光走査装置の
筐体に固定している。同図に示すようにBDスリット1
8aはBDセンサー18cの筐体と一体で構成されてい
る。
【0057】同図においては傾斜をつけたスリット壁1
8a1とそれと対になって構成されているスリット壁1
8a2との間をBD光束が通過する。BDスリット18
aを通過したBD光束はBDレンズ18bにより集光さ
れ、BDセンサー18cへ入射する。このBDセンサー
18cにBD光束が入射すると、該BDセンサー18c
から発せられた同期検出信号(BD信号)が同期信号検
出回路(不図示)へと伝達され、ここでは2つのBD光束
の同期検出信号を測定、処理することで書き出しタイミ
ングを半導体レーザ光源11へとフィードバックする。
【0058】また走査方向がBD検知手段18に対して
水平ではなく斜めに走査する場合もあるが、これはBD
検知手段18を走査レンズ系と同一面上に置かないで、
BDミラーにより該BD検知手段18を副走査方向にず
らすように構成された場合である。この場合、垂直に置
かれたBDスリット18aに対して斜めにBD光束が横
切っていくこととなるが、その斜行する角度をBDスリ
ット18aの開口部22の開口角θに加えておくことで
対応できる。
【0059】またBDスリット18aの開口部22の開
口角θは、図面上の公差や試作の段階で条件を決定する
ことが可能であり、仮に光源手段11の光量差が予測と
異なっていたとしても、BD光束に対してスリット壁を
垂直に向き合わせたBDスリットの構成よりも同期検出
の精度は高い。
【0060】尚、本実施形態においては光源手段11を
2つの発光点11a,11bを有する半導体レーザ光源
より構成したが、これに限らず、例えば単一の発光点を
有する半導体レーザ(光源)を複数用いて構成しても良
い。
【0061】また本発明においては、同期検知に使用す
る光路を光偏向器15以降で走査レンズ系16と別光路
としたが、走査レンズ系16の走査面上の画像有効範囲
外で同期検知を行う系とした場合でも同様の効果が得ら
れる。また本実施形態においては走査レンズ系16を2
枚のレンズより構成したが、これに限らず、例えば単
一、もしくは3枚以上のレンズより構成しても良い。
【0062】[実施形態2]図5は本発明の実施形態2
のBDスリットの正面図である。同図において図1に示
した要素と同一要素には同符番を付している。
【0063】本実施形態において前述の実施形態1と異
なる点はBD光束Bの検出を遅らせるようにBDスリッ
ト28aを構成したことである。その他の構成及び光学
的作用は実施形態1と略同様であり、これにより同様な
効果を得ている。
【0064】即ち、同図において28aはBDスリット
であり、光入射側のスリット壁28a1をBD光束に対
して垂直のままとして構成し、スリット壁28a2を所
定角度傾かせ、そのBDスリット28aの開口部32の
副走査方向の開口角θを前述の関係式(1)または条件
式(2)を満足するように設定している。
【0065】ここで実施形態1の例を露襲すると、図6
に示すようにBDスリット48aの光入射側を覆い被さ
るように該BDスリット48aを構成すればBの検出を
遅らせることができるが、このままでは成型によりBD
検知手段の筐体と一体構造を取ろうとするときにBDス
リット48aの部分が構成できない。
【0066】そこで本実施形態においては、前記図5に
示すように光入射側のBDスリット28aのスリット壁
28a1をBD光束に対して垂直のままとして構成し、
スリット壁28a2を所定角度傾かせ、かつBDスリッ
ト28aの開口部32の副走査方向の開口角θが前述の
関係式(1)または条件式(2)を満足するように設定
することにより、BD光束Aの検出を遅らせる構成と
し、かつBD光束がスリット間隙を抜け出る際のタイミ
ングを利用している。
【0067】即ち、BD検知手段18により検知される
走査開始タイミングは、BDセンサー18cに入射した
光束の光量が一定量を下回ったときに発せられる同期信
号(BD信号)により検知している。
【0068】ここでのBDスリット28aは前述の実施
形態1とは丁度、構造的には上下逆転した構成を成した
ものであり、図7に示すように構成することで、BD検
知手段28の筐体に対しては固定部材18dで固定する
ことにより、前述の実施形態1における構造を変えるこ
となく構成することができる。
【0069】本実施形態では図8に示すようにBD光束
がBDスリットの間隙を抜けていく際に、BDセンサー
で積分されている光量が減少していく途中のスレッショ
ルドレベルSに対する差異を見込んで、抜け出す側のB
Dスリットに開口角θを設けておくことになるが、BD
検知手段は実施形態1と上下が反転した構造であるた
め、実施形態1と同様の効果が得られるとともに、成型
加工が可能な構造とすることができる。
【0070】[実施形態3]図9は本発明の実施形態3
のBDスリットの正面図である。同図において図1に示
した要素と同一要素には同符番を付している。
【0071】本実施形態において前述の実施形態1と異
なる点はBDスリット38aを副走査方向の上方に対し
て両側のスリット壁38a1,38a2が開いた形状と
成るように構成したことである。その他の構成及び光学
的作用は実施形態1と略同様であり、これにより同様な
効果を得ている。
【0072】即ち、同図において38aはBDスリット
であり、副走査方向上方に対して両側のスリット壁38
a1,38a2が開いた形状と成るように構成され、そ
のBDスリット38aの開口部42の副走査方向の開口
角θが前述の関係式(1)または条件式(2)を満足す
るように設定されている。
【0073】光学性能を損ねることなくコストダウンを
進めるうえで、前述の実施形態1,2のような構造をと
ることにより有益性が得られるが、近年ではある装置そ
のものだけでなく、多機種にわたって共通部品とするこ
とで更なるコストダウンを図っている。
【0074】本実施形態におけるBDスリット38aは
副走査方向上方に対して両側のスリット壁38a1,3
8a2が開いた形状と成るように形成することで、前述
のように型抜きが可能となり、これによりマルチビーム
光走査装置またはBD検知手段と一体の筐体構造とする
ことが可能となる。
【0075】さらに本実施形態においては、上記関係式
(1)または条件式(2)を満足するように開口角θを
設定し、かつ2つのスリット壁38a1,38a2に対
して異なった角度を持たせることで多機種に渡って利用
することが可能な構造としている。
【0076】即ち、本実施形態においては光入射側のス
リット壁18a1では走査方向に対して3.5度の傾斜
をつけてあり、一方のスリット壁18a2では5.4度
の傾斜となっている。このように構成することで2機種
間、もしくはそれ以上で共通して使用することができ
る。設定角度はもちろんずれた量に対して必要な量を設
定することになるが、必要であればこの例のBDスリッ
トを1機種のばらつきの大きい機種に採用すれば、組上
げた際のずれの量に応じて設定することも可能である。
【0077】[画像形成装置]図10は、前述した実施
形態1、2又は3のマルチビーム光走査装置を用いた画
像形成装置(電子写真プリンタ)の実施形態を示す副走
査方向の要部断面図である。図10において、符号10
4は画像形成装置を示す。この画像形成装置104に
は、パーソナルコンピュータ等の外部機器117からコ
ードデータDcが入力する。このコードデータDcは、
装置内のプリンタコントローラ111によって、画像デ
ータ(ドットデータ)Diに変換される。この画像デー
タDiは、各実施形態1、2、3で示した光走査ユニッ
ト100に入力される。そして、この光走査ユニット
(マルチビーム光走査装置)100からは、画像データ
Diに応じて変調された光ビーム(光束)103が射出
され、この光ビーム103によって感光ドラム101の
感光面が主走査方向に走査される。
【0078】静電潜像担持体(感光ドラム)たる感光ド
ラム101は、モータ115によって時計廻りに回転さ
せられる。そして、この回転に伴って、感光ドラム10
1の感光面が光ビーム103に対して、主走査方向と直
交する副走査方向に移動する。感光ドラム101の上方
には、感光ドラム101の表面を一様に帯電せしめる帯
電ローラ102が表面に当接するように設けられてい
る。そして、帯電ローラ102によって帯電された感光
ドラム101の−表面に、前記光走査ユニット100に
よって走査される光ビーム103が照射されるようにな
っている。
【0079】先に説明したように、光ビーム103は、
画像データDiに基づいて変調されており、この光ビー
ム103を照射することによって感光ドラム101の表
面に静電潜像を形成せしめる。この静電潜像は、上記光
ビーム103の照射位置よりもさらに感光ドラム101
の回転方向の下流側で感光ドラム101に当接するよう
に配設された現像器107によってトナー像として現像
される。
【0080】現像器107によって現像されたトナー像
は、感光ドラム101の下方で、感光ドラム101に対
向するように配設された転写ローラ(転写器)108に
よって被転写材たる用紙112上に転写される。用紙1
12は感光ドラム101の前方(図10において右側)
の用紙カセット109内に収納されているが、手差しで
も給紙が可能である。用紙カセット109端部には、給
紙ローラ110が配設されており、用紙カセット109
内の用紙112を搬送路へ送り込む。
【0081】以上のようにして、未定着トナー像を転写
された用紙112はさらに感光ドラム101後方(図1
0において左側)の定着器へと搬送される。定着器は内
部に定着ヒータ(図示せず)を有する定着ローラ113
とこの定着ローラ113に圧接するように配設された加
圧ローラ114とで構成されており、転写部から撒送さ
れてきた用紙112を定着ローラ113と加圧ローラ1
14の圧接部にて加圧しながら加熱することにより用紙
112上の未定着トナー像を定着せしめる。更に定着ロ
ーラ113の後方には排紙ローラ116が配設されてお
り、定着された用紙112を画像形成装置の外に排出せ
しめる。
【0082】図10においては図示していないが、プリ
ントコントローラ111は、先に説明したデータの変換
だけでなく、モータ115を始め画像形成装置内の各部
や、光走査ユニット100内のポリゴンモータなどの制
御を行う。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば前述の如く同期検知用の
スリット部材の開口部を副走査方向上方に対して開いた
構造とすることにより、型成型が可能となり、スリット
部材と筐体とが一体で成型された簡易な構造とすること
ができ、またその際に装置の光学性能を損ねることなく
構成することが可能なマルチビーム光走査装置及びそれ
を用いた画像形成装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1のマルチビーム光走査装
置の主走査断面図
【図2】 本発明の実施形態1の光束のスリットへの入
射時による光量の差異による同期検知のずれを示すグラ
【図3】 本発明の実施形態1のスリット部材の正面図
【図4】 本発明の実施形態1の同期検出手段の要部斜
視図
【図5】 本発明の実施形態2のスリット部材の正面図
【図6】 スリット部材の正面図
【図7】 本発明の実施形態1の同期検出手段の要部斜
視図
【図8】 本発明の実施形態1の光束のスリットへの射
出時による光量の差異による同期検知のずれを示すグラ
【図9】 本発明の実施形態3のスリット部材の正面図
【図10】 本発明のマルチ光走査装置を用いた画像形
成装置(電子写真プリンタ)の構成例を示す副走査方向
の要部断面図
【図11】 従来のマルチビーム光走査装置の主走査断
面図
【図12】 複数の発光点の配置を示す説明図
【図13】 複数の発光点の配置を示す説明図
【図14】 従来のスリット部材の正面図
【符号の説明】
1 光源手段(半導体レーザーアレイ) 2 集光レンズ系(コリメーターレンズ) 3 開口絞り 4 シリンドリカルレンズ 5 光偏向器(ポリゴンミラー) 6 駆動手段 7 走査光学手段(fθレンズ系) 8 被走査面(感光ドラム面) 9 BDミラー 10 同期検知手段 11 BDスリット 12 BDセンサー 13 BDレンズ 100 マルチビーム光走査装置 101 感光ドラム 102 帯電ローラ 103 光ビーム 104 画像形成装置 107 現像装置 108 転写ローラ 109 用紙カセット 110 給紙ローラ 111 プリンタコントローラ 112 転写材(用紙) 113 定着ローラ 114 加圧ローラ 115 モータ 116 排紙ローラ 117 外部機器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/113 H04N 1/04 104A Fターム(参考) 2C362 AA03 AA10 AA13 BA56 BA58 BA69 BA89 BA90 BB30 BB31 BB32 DA09 2H045 BA22 BA32 CA89 DA02 5C051 AA02 CA07 DB22 DB24 DB30 DC07 5C072 AA03 HA02 HA06 HA09 HA11 HA12 HB08 HB13 XA05

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発光点を有する半導体レーザ光
    源、または複数の半導体レーザ光源と、該半導体レーザ
    光源から射出した光束を所望の拡がり角に規制する第1
    の光学系と、該光束を被走査面に等角速度で走査するた
    めの偏向手段と、該第1の光学系と該偏向手段との光路
    中に配置された偏向面近傍に主走査方向に長い線像を結
    像させる第2の光学系と、該偏向手段にて反射偏向され
    た複数の光束を副走査方向に所定の間隔で被走査面上に
    光スポットとして結像させる第3の光学系とを有し、該
    偏向手段により反射偏向された光束を利用して走査され
    た複数の光束それぞれに対して走査開始タイミングを検
    知する同期検知手段とを備えたマルチビーム光走査装置
    において、 該同期検知手段は、副走査方向に長い開口部を有するス
    リット部材と、該スリット部材の開口部を通過した光束
    を受光する同期検出素子とを有し、該開口部の光束が通
    過可能な主走査方向の長さが、副走査方向に沿った方向
    で異っていることを特徴とするマルチビーム光走査装
    置。
  2. 【請求項2】 前記複数の光束のうち、光量の大きい光
    束が前記スリット部材の開口部を横切る主走査方向の開
    口部の長さをDM、光量の小さい光束がスリット部材の
    開口部を横切る主走査方向の開口部の長さをDLとする
    とき、 DL>DM であることを特徴とする請求項1記載のマルチビーム光
    走査装置。
  3. 【請求項3】 前記スリット部材の開口部を通過する複
    数の光束の光量のうち、最も大きい光量をBa、最も小
    さい光量をBbとし、光量比をE(E=Bb/Ba)、
    開口部の副走査方向の開口角をθとするとき、 θ=2×atan(1−E) であることを特徴とする請求項1又は2記載のマルチビ
    ーム光走査装置。
  4. 【請求項4】 前記スリット部材の開口部の間隙は、前
    記同期検出素子の筐体、またはマルチビーム光走査装置
    の筐体の底面に対して副走査方向で変化していることを
    特徴とする請求項1記載のマルチビーム光走査装置。
  5. 【請求項5】 前記スリット部材は、前記同期検出素子
    の筐体、もしくはマルチビーム光走査装置の筐体と一体
    で構成されていることを特徴とする請求項1記載のマル
    チビーム光走査装置。
  6. 【請求項6】 前記同期検知手段により検知される走査
    開始タイミングは、前記同期検出素子に入射した光量が
    一定量を上回ったときに発せられる同期信号により検知
    することを特徴とする請求項1、2又は3記載のマルチ
    ビーム光走査装置。
  7. 【請求項7】 前記同期検知手段により検知される走査
    開始タイミングは、前記同期検出素子に入射した光量が
    一定量を下回ったときに発せられる同期信号により検知
    することことを特徴とする請求項1、2又は3記載のマ
    ルチビーム光走査装置。
  8. 【請求項8】 複数の光束を射出する光源手段と、該光
    源手段から射出した複数の光束を所望の拡がり角に規制
    する第1の光学系と、該複数の光束を反射偏向する偏向
    手段と、該第1の光学系からの光束を該偏向手段の偏向
    面又はその近傍であって主走査方向に長い線像として結
    像させる第2の光学系と、該偏向手段にて反射偏向され
    た複数の光束を副走査方向に所定の間隔で被走査面上に
    光スポットとして結像させる第3の光学系とを有し、該
    偏向手段により反射偏向された複数の光束を利用して走
    査開始タイミングを検知する同期検知手段と、を備えた
    マルチビーム光走査装置において、 該同期検知手段は、副走査方向に長い開口部を有するス
    リット部材と、該開口部を通過した光束を受光する同期
    検出素子とを有し、該開口部を通過する複数の光束の光
    量のうち、最も大きい光量をBa、最も小さい光量をB
    bとし、光量比EをE=Bb/Ba、該スリット開口部
    の副走査方向の開口角をθとするとき、 0.8×{2×atan(1−E)}<θ<1.2×{2×
    atan(1−E)} であることを特徴とするマルチビーム光走査装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の光束のうち、光量の大きい光
    束が前記スリット部材の開口部を横切る主走査方向の開
    口部の長さをDM、光量の小さい光束がスリット部材の
    開口部を横切る主走査方向の開口部の長さをDLとする
    とき、 DL>DM であることを特徴とする請求項8記載のマルチビーム光
    走査装置。
  10. 【請求項10】 前記スリット部材の開口部の間隙は、
    前記同期検出素子の筐体、またはマルチビーム光走査装
    置の筐体の底面に対して副走査方向で変化していること
    を特徴とする請求項8記載のマルチビーム光走査装置。
  11. 【請求項11】 前記スリット部材は、前記同期検出素
    子の筐体、もしくはマルチビーム光走査装置の筐体と一
    体で構成されていることを特徴とする請求項8記載のマ
    ルチビーム光走査装置。
  12. 【請求項12】 前記同期検知手段により検知される走
    査開始タイミングは、前記同期検出素子に入射した光量
    が一定量を上回ったときに発せられる同期信号により検
    知することを特徴とする請求項8又は9記載のマルチビ
    ーム光走査装置。
  13. 【請求項13】 前記同期検知手段により検知される走
    査開始タイミングは、前記同期検出素子に入射した光量
    が一定量を下回ったときに発せられる同期信号により検
    知することことを特徴とする請求項8又は9記載のマル
    チビーム光走査装置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13の何れか1項に記載
    のマルチビーム光走査装置と、前記被走査面に配置され
    た感光ドラムと、前記マルチビーム光走査装置で走査さ
    れた光束によって前記感光ドラム上に形成された静電潜
    像をトナー像として現像する現像器と、現像されたトナ
    ー像を被転写材に転写する転写器と、転写されたトナー
    像を被転写材に定着させる定着器とを有することを特徴
    とする画像形成装置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至13の何れか1項に記載
    のマルチビーム光走査装置と、外部機器から入力したコ
    ードデータを画像信号に変換して前記マルチビーム光走
    査装置に入力せしめるプリンタコントローラとを有して
    いることを特徴とする画像形成装置。
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