JP2010079108A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】機械的強度及びクリーニング性に優れるとともに、繰り返し使用時の残留電位の上昇を抑制し、高水準の画質が長期にわたって安定的に得られる電子写真感光体、及び該電子写真感光体を用いたプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】導電性基体1と、該導電性基体上に設けられ、フッ素含有樹脂粒子、炭素数2以下のフッ化アルキル基を有する重合体、及び電荷輸送性高分子を含有する最表面層7と、を備えることを特徴とする電子写真感光体、及び該電子写真感光体を用いたプロセスカートリッジ及び画像形成装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置に関する。
電子写真方式による電子写真装置において、画像形成は、通常、以下のようにして行われる。先ず、電子写真感光体(以下、単に「感光体」という場合がある。)を帯電させ、これに露光光を照射することにより、感光体上に静電潜像を形成する。次いで、トナーを含有する現像剤により静電潜像を現像し、形成したトナー像を感光体から用紙などの被転写体に転写する。トナー像が転写された被転写体は、必要に応じて像定着工程に供された後、装置外部に排出される。一方、転写工程後の感光体は、クリーニング工程による残存トナーの除去・回収、さらに必要に応じて除電が行われた後、次の画像形成サイクルに供される。
このような画像形成に用いられる感光体としては、有機感光体が広く普及している。該有機感光体としては、例えば、従来の積層型感光体は導電性支持体上に電荷発生層、電荷輸送層が順次積層されたものが主流であり、したがって、電荷輸送層が感光体の表面層となる場合が多い。
また、電荷輸送材料として電荷輸送性高分子を用いることが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。該電荷輸送性高分子としては、例えば、テトラアリールベンジジン骨格を有するポリマーが挙げられる。上記従来の電荷輸送性高分子は、電荷輸送機能を有する部分(以下、電荷輸送機能部という)と、互いに隣接する電荷輸送機能部を結ぶための多価官能基とを含む繰り返し単位によって構成されており、その多くは分子中の電荷輸送機能部が占める割合が高いものである。そして、このような構成を有する上記従来の電荷輸送性高分子を用いることによって、電子写真感光体における光電特性を満足しながら、機械的強度を向上させることができる。
更に、感光体の機械的強度及びクリーニング性を改善すべく、感光層の特性を改善する方法の一つとして、感光体の表面層中にフッ素含有樹脂粒子を分散することで、感光体表面層の表面エネルギーを低減する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の方法によれば、フッ素含有樹脂粒子の分散により表面層の摩擦係数を低下せしめ、摩耗やキズに対する耐久性が向上するものと考えられる。また、フッ素系樹脂微粒子の分散によりトナーと表面層との間の摩擦力が低下すると、一方ではトナーとクリーニング装置のブレードとの間の摩擦力は変化がないために、ブレードによりトナーを除去することが容易となり、クリーニング性が向上するものと考えられる。
特開昭63−221355号公報 The Sixth International Congress on Advances in Non−impact Printing Technologies,306(1990)
一般的に、有機感光体は、無機感光体に比べて機械的強度が低いため、クリーニングブレード、現像ブラシ、被転写媒体などの機械的外力による摺擦傷又は摩耗が起こりやすく、寿命が短いという問題がある。更に、感光体の磨耗が増加した場合、感度の低減による画像濃度の低下、帯電電位の低下による画像へのカブリ発生などが起こりやすくなる。
また、電荷発生層、電荷輸送層が順次積層され、積層構造を有する感光体を用いた場合には、帯電性などの電気的な特性を満足することは可能であるものの、低分子の電荷輸送材料が結着樹脂中に分散された電荷輸送層においては結着樹脂が本来的に有する機械的強度が低下して磨耗しやすくなるという欠点がある。
一方、近年主流となりつつある接触帯電方式を用いたシステムでは、コロトロンによる帯電方式に比べて感光体の摩耗が大幅に増加する。従って、十分な耐久性を有する感光体が好まれている。非特許文献1に記載の方法は、電子写真感光体の機械的強度を改善する方法であるが、従来の電荷輸送性高分子を用いた場合であっても、接触帯電方式を用いたシステムでは、放電ストレスにより電荷輸送性高分子が脆化するので、繰り返し使用した場合の耐久性は不十分である。
また、上記の画像形成においては乳化重合等により作製される球形トナーが使用されることがあるが、球形トナーは、その表面の平滑性に起因して、クリーニング装置のブレードに接触しても、感光体表面から剥離し難いという性質を有する。そのため、クリーニング工程を経ても、残存トナーの感光体表面からの除去が不十分となる場合がある。
一方、前記特許文献1に記載の感光体の表面層中にフッ素含有樹脂粒子を分散することで、感光体表面層の表面エネルギーを低減する方法であっても、長期間の繰返し使用により残留電位が上昇しやすいという課題があり、電子写真特性の悪化することが多かった。そのため、十分な耐久性と、安定した電子写真特性とを両立することは非常に困難であり、電子写真感光体にはさらなる改善の必要があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、機械的強度及びクリーニング性に優れるとともに、繰り返し使用時の残留電位の上昇を抑制し、高水準の画質が長期にわたって安定的に得られる電子写真感光体、及び該電子写真感光体を用いたプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題は、以下の手段により解決される。即ち、
請求項1に係る発明は、
導電性基体と、
該導電性基体上に設けられ、フッ素含有樹脂粒子、炭素数2以下のフッ化アルキル基を有する重合体、及び電荷輸送性高分子を含有する最表面層と、
を備えることを特徴とする電子写真感光体である。
請求項2に係る発明は、
前記電荷輸送性高分子が、下記一般式(1)で表される構造を繰り返し構造として有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体である。
Figure 2010079108
(一般式(1)中、R、R、R、およびRはそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルコキシ基、置換アミノ基、置換もしくは無置換のアリール基、またはハロゲン原子を表す。Tは炭素数1以上10以下の直鎖状または分岐鎖状の2価の炭化水素基を表す。Xは置換または無置換の2価の芳香族炭化水素基を表す。k、l及びmはそれぞれ独立に0又は1を表す。)
請求項3に係る発明は、
前記電荷輸送性高分子が、下記一般式(2−1)、(2−2)、及び(2−3)の何れかで表されることを特徴とする請求項2に記載の電子写真感光体である。
Figure 2010079108
(一般式(2−1)、(2−2)、及び(2−3)中、Aは前記一般式(1)で表される構造を表す。Y及びZはそれぞれ2価の炭化水素基を表す。Rは水酸基、アルキル基、アルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。mは1以上5以下の整数を表す。nは0又は1を表す。pは5以上5000以下の整数を表す。)
請求項4に係る発明は、
前記電荷輸送性高分子が、下記一般式(3)で表される構造及び下記一般式(4)で表される構造を含む、繰り返し構造を有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体である。
Figure 2010079108
(一般式(3)中、R〜R19はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルコキシ基、置換アミノ基、置換もしくは無置換のアリール基、またはハロゲン原子を表し、Uは分岐してもよい2価の脂肪族基を表し、nは0又は1を表す。また、一般式(4)中、Yは置換もしくは無置換のアルキレン基、または置換もしくは無置換のアリーレン基を表す。)
請求項5に係る発明は、
前記電荷輸送性高分子が、下記一般式(5−1)、(5−2)、及び(5−3)の何れかで表されることを特徴とする請求項4に記載の電子写真感光体である。
Figure 2010079108
(一般式(5−1)、(5−2)、及び(5−3)中、A’は前記(3)で表される構造、及び下記一般式(4)で表される構造を含む繰り返し構造を表す。Rは水酸基、アルキル基、アルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。mは1以上5以下の整数を表す。nは0又は1を表す。pは5以上5000以下の整数を表す。)
請求項6に係る発明は、
前記炭素数2以下のフッ化アルキル基を有する重合体が、下記一般式(6)で表される構造を有することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の電子写真感光体である。
Figure 2010079108
(一般式(6)中、kは1又は2を表し、mは0又は1を表す。)
請求項7に係る発明は、
前記炭素数2以下のフッ化アルキル基を有する重合体が、下記一般式(7)で表される構造を有することを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の電子写真感光体である。
Figure 2010079108
(一般式(7)中、Rは、−0−(CH−(CF−CFを表す。ここで、kは1以上2以下の整数を表し、mは0又は1を表す。nは1以上100以下の整数を表す。)
請求項8に係る発明は、
請求項1〜7の何れか1項に記載の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体を帯電する帯電手段、帯電した前記電子写真感光体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段、前記電子写真感光体上に残存するトナーを除去するクリーニング手段、及び前記クリーニング手段により除去されたトナーを前記現像手段へ供給するトナー搬送手段から選ばれる少なくとも1種と、
を備えることを特徴とするプロセスカートリッジである。
請求項9に係る発明は、
請求項1〜7の何れか1項に記載の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体を帯電する帯電手段と、
帯電した前記電子写真感光体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
前記電子写真感光体上に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記トナー像を被転写体に転写する転写手段と、
前記電子写真感光体上に残存するトナーを除去するクリーニング手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項10に係る発明は、
前記クリーニング手段により除去されたトナーを前記現像手段へ供給するトナー搬送手段を更に備えることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置である。
請求項1に係る発明によれば、機械的強度及びクリーニング性に優れるとともに、繰り返し使用時の残留電位の上昇を抑制し、高水準の画質が長期にわたって安定的に得られる電子写真感光体が提供される。
請求項2に係る発明によれば、耐摩耗性が向上する。
請求項3に係る発明によれば、耐摩耗性が向上するという効果がよりより顕著になる。
請求項4に係る発明によれば、耐摩耗性が向上する。
請求項5に係る発明によれば、耐摩耗性が向上するという効果がよりより顕著になる。
請求項6に係る発明によれば、機械的強度及びクリーニング性に優れるとともに、繰り返し使用時の残留電位の上昇を抑制し、高水準の画質が長期にわたって安定的に得られるという効果がより顕著になる。
請求項7に係る発明によれば、機械的強度及びクリーニング性に優れるとともに、繰り返し使用時の残留電位の上昇を抑制し、高水準の画質が長期にわたって安定的に得られるという効果がより顕著になる。
請求項8に係る発明によれば、機械的強度及びクリーニング性に優れるとともに、繰り返し使用時の残留電位の上昇を抑制し、高水準の画質が長期にわたって安定的に得られるプロセスカートリッジが提供される。
請求項9に係る発明によれば、機械的強度及びクリーニング性に優れるとともに、繰り返し使用時の残留電位の上昇を抑制し、高水準の画質が長期にわたって安定的に得られる画像形成装置が提供される。
請求項10に係る発明によれば、良好なクリーニング性が長期にわたって、維持される。
<電子写真感光体>
本実施形態に係る電子写真感光体(以下、「本実施形態に係る感光体」という場合がある。)は、導電性基体と、該導電性基体上に設けられ、フッ素含有樹脂粒子、炭素数2以下のフッ化アルキル基を有する重合体(以下、「特定フッ素系重合体」という場合がある。)、及び電荷輸送性高分子を含有する最表面層と、を備えることを特徴とする。
本実施形態に係る電子写真感光体では、最表面層を上記構成とすることで、機械的強度及びクリーニング性に優れるとともに、繰り返し使用時の残留電位の上昇を抑制し、高水準の画質が長期にわたって安定的に得られる。
これは、フッ素含有樹脂粒子が特定フッ素系重合体により、良好に分散され、フッ素含有樹脂粒子が有する潤滑性が効果的に維持される。一般に、フッ素含有樹脂粒子を分散する目的でフッ素系添加剤を加えると、残留電位が上昇しやすくなるが、本実施形態では、フッ素含有量が少ない特定フッ素系重合体を用いることで、感光層内に電荷が蓄積しにくくなり、残留電位の抑制につながると考えられる。
特定フッ素系重合体は、フッ素含有樹脂粒子の分散性に特に優れるため、フッ素含有樹脂粒子と併用することにより、優れたクリーニング特性と安定した電気特性とが両立する。
更に電荷輸送性高分子がもつ機械的強度と相まって、摩耗やキズに対する耐久性が著しく向上するものと考えられる。
これらのことより、本実施形態に係る電子写真感光体によって、光電特性、耐久性、およびクリーニング性の全てが高水準でバランスよく達成される。
ここで、上述した効果のうちクリーニング特性が向上する点について、より具体的に説明する。例えば、乳化重合によって得られた球形トナーを用いる場合、トナー表面の平滑性に起因して、トナーがクリーニング手段のブレードに接触しても、感光体から剥離し難くなる。そのため、従来の感光体を用いた場合には、クリーニング工程を経ても、トナーが感光体の表面に残存しやすくなる。これに対して、本実施形態に係る電子写真感光体を用いた場合、感光体の最表面層とトナーとの摩擦力が低下するため、残存トナーが除去される。
また、混練粉砕法により製造された不定形トナーを用いる場合、該トナーが画像形成時に比較的容易に粉砕されて微粉化する。そのため、従来の感光体を用いた場合には、クリーニング工程を経ても、トナーが感光体の表面に残存することがある。これに対して、本実施形態に係る電子写真感光体を用いた場合、トナーの感光体の表面への残存は抑制される。したがって、現像剤として該トナー及びキャリアを含有してなる二成分系現像剤を用いた場合であっても、微粉化されたトナーがキャリア若しくは現像スリーブへ融着して現像剤の帯電劣化が加速される、という従来見られた現象の発生が抑制される。
更に、現像剤として磁性トナーまたは非磁性トナーを含有してなる一成分系現像剤を用いた場合、トナーが微細化されることによって、トナーの付着力が強くなり、感光体からの転写が不十分になりやすい。そのため、従来の感光体を用いた場合には、画質の安定性が低下しやすい。これに対して、本実施形態に係る電子写真感光体は、磁性トナー又は非磁性トナーを含有してなる一成分系現像剤を用いた場合であっても、高水準の転写性を維持して良好な画質が得られる。
以下、本実施形態に係る電子写真感光体について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の図面において、同一又は相当部分には同一符号を付することとし、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態に係る電子写真感光体の一例を示す模式断面図であり、電子写真感光体1を導電性基体2及び感光層3の積層方向に沿って切断したものである。図1に示す電子写真感光体1はいずれも機能分離型感光体であり、各感光体が備える感光層3には電荷発生層5と電荷輸送層6とが別個に設けられている。より詳しくは、図1に示した電子写真感光体1においては、導電性基体2上に、下引き層4、電荷発生層5及び電荷輸送層6がこの順で積層されて感光層3が構成されている。
導電性基体2は、導電性を有していれば特に限定されず、例えば、アルミニウム、銅、鉄、亜鉛、ニッケル等の金属ドラム或いは金属パイプを使用することができる。また、ポリマー製シート、紙、プラスチック、又はガラス上に、アルミニウム、銅、金、銀、白金、パラジウム、チタン・ニッケルークロム・ステンレス鋼・銅−インジウム等の金属を蒸着することによって導電処理したドラム状・シート状・プレート状のものが使用される。
更には、ポリマー製シート、紙、プラスチック、又はガラス上に、酸化インジウム・酸化スズなどの導電性金属化合物を蒸着するか、又は金属箔をラミネートすることによって導電処理したドラム状・シート状・プレート状の物のもの使用できる。また、この他にも、カーボンブラック・酸化インジウム・酸化スズ−酸化アンチモン粉・金属粉・沃化銅等をバインダー樹脂に分散し、ポリマー製シート、紙、プラスチック、又はガラス上に塗布することによって導電処理したドラム状・シート状・プレート状のものなども使用される。
ここで、金属ドラム或いは金属パイプ基材を導電性基体2として用いる場合、その表面は素管のままであってもよいが、事前に鏡面切削、エッチング、陽極酸化、粗切削、センタレス研削、サンドブラスト、ウエットホーニング若しくは着色処理などの処理が行なれたものであることが好ましい。基材表面を粗面化することにより、レーザビームのような可干渉光源を用いた場合に発生しうる感光体内での干渉光による木目状の濃度斑を防止する。
下引き層4は、導電性基体2表面における光反射の防止、導電性基体2から感光層3への不要なキャリアの流入の防止などの目的で、必要に応じて設けられる。下引き層4の材料としては、アルミニウム、銅、ニッケル、銀などの金属粉体や、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛などの導電性金属酸化物や、カーボンファイバ、カーボンブラック、グラファイト粉末などの導電性物質等を結着樹脂に分散し、基体上に塗布したものが挙げられる。また、金属酸化物粒子は2種以上混合して用いることもできる。さらに、金属酸化物粒子へカップリング剤による表面処理を行うことで、粉体抵抗を制御して用いてもよい。
下引き層4に含まれる結着樹脂としては、ポリビニルブチラールなどのアセタール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、カゼイン、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ゼラチン、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂などの公知の高分子樹脂化合物、また電荷輸送性基を有する電荷輸送性樹脂やポリアニリン等の導電性樹脂などを用いることができる。中でも上層の塗布溶剤に不溶な樹脂が好ましく用いられ、特にフェノール樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂などが好ましく用いられる。
下引き層4中の金属酸化物粒子と結着樹脂との比率は特に制限されず、所望する電子写真感光体特性を得られる範囲で任意に設定できる。
下引き層4の形成の際には、上記成分を所定の溶媒に加えた塗布液が使用される。かかる溶媒としては、例えば、トルエン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素系溶剤、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n―ブタノール等の脂肪族アルコール系溶剤、アセトン、シクロヘキサノン、2−ブタノン等のケトン系溶剤、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコール、ジエチルエーテル等の環状あるいは直鎖状エーテル系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル系溶剤、などの有機溶剤が挙げられる。これらの溶剤は単独又は2種以上混合して用いることができる。混合する際、使用される溶剤としては、混合溶剤として結着樹脂を溶解可能であれば、いかなるものでも使用することが可能である。
また、下引き層形成用塗布液中に金属酸化物粒子を分散させる方法としては、ボールミル、振動ボールミル、アトライター、サンドミル、横型サンドミル等のメディア分散機や、攪拌、超音波分散機、ロールミル、高圧ホモジナイザー等のメディアレス分散機が利用できる。さらに、高圧ホモジナイザーとして、高圧状態で分散液を液−液衝突や液−壁衝突させて分散する衝突方式や、高圧状態で微細な流路を貫通させて分散する貫通方式などが挙げられる。
このようにして得られる下引き層形成用塗布液を導電性基体1上に塗布する方法としては、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等が挙げられる。下引き層4の膜厚は15μm以上が好ましく、20μm以上50μm以下がより好ましい。下引き層4には、表面粗さ調整のために下引き層中に樹脂粒子を添加することもできる。樹脂粒子としては、シリコーン樹脂粒子、架橋型PMMA樹脂粒子等を用いることができる。
また、表面粗さ調整のために下引き層4の表面を研磨することもできる。研磨方法としては、バフ研磨、サンドブラスト処理、ウエットホーニング、研削処理等を用いることもできる。
また、図示は省略するが、電気特性向上、画質向上、画質維持性向上、感光層接着性向上などのために、下引き層4上に中間層をさらに設けてもよい。中間層に用いられる結着樹脂としては、ポリビニルブチラールなどのアセタール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、カゼイン、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ゼラチン、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂などの高分子樹脂化合物のほかに、ジルコニウム、チタニウム、アルミニウム、マンガン、シリコン原子などを含有する有機金属化合物などがある。これらの化合物は単独にあるいは複数の化合物の混合物あるいは重縮合物として用いることができる。中でも、ジルコニウムもしくはシリコンを含有する有機金属化合物は残留電位が低く環境による電位変化が少なく、また繰り返し使用による電位の変化が少ないなど性能上優れている。
中間層の形成に使用される溶媒としては、公知の有機溶剤、例えば、トルエン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素系溶剤、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n―ブタノール等の脂肪族アルコール系溶剤、アセトン、シクロヘキサノン、2−ブタノン等のケトン系溶剤、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコール、ジエチルエーテル等の環状あるいは直鎖状エーテル系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル系溶剤等が挙げられる。また、これらの溶剤は単独あるいは2種以上混合して用いることができる。混合する際、使用される溶剤としては、混合溶剤として結着樹脂を溶かす事ができる溶剤であれば、いかなるものでも使用することが可能である。
中間層を形成する塗布方法としては、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等の通常の方法を用いることができる。
中間層は上層の塗布性改善の他に、電気的なブロッキング層の役割も果たすが、膜厚が大きすぎる場合には電気的な障壁が強くなりすぎて減感や繰り返しによる電位の上昇を引き起こす。したがって、中間層を形成する場合には、0.1μm以上3μm以下の膜厚範囲に設定される。また、この場合の中間層を下引き層4として使用してもよい。
電荷発生層5は、電荷発生物質を適当な結着樹脂中に分散した状態で形成されるものである。電荷発生物質としては、フタロシアニン顔料、キノン顔料、ペリレン顔料、インジゴ顔料、ビスベンゾイミダゾール顔料、アントロン顔料若しくはキナクリドン顔料等を使用することができる。また、これらの電荷発生物質は、1種を単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。これらの中で、該電荷発生物質としては、無金属フタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニン、ジクロロスズフタロシアニン若しくはチタニルフタロシアニン等のフタロシアニン顔料が、優れた画像を得る観点から好ましい。
前記電荷発生物質としてより具体的には、CuKα線を用いたX線回折スペクトルのブラッグ角(2θ±0.2°)が少なくとも7.4°、16.6°、25.5°及び28.3°の位置に強い回折ピークを有するクロロガリウムフタロシアニン結晶、CuKα線を用いたX線回折スペクトルのブラッグ角(2θ±0.2°)が少なくとも7.7°、9.3°、16.9°、17.5°、22.4°及び28.8°の位置に強い回折ピークを有する無金属フタロシアニン結晶、CuKα線を用いたX線回折スペクトルのブラッグ角(2θ±0.2°)が少なくとも7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、25.1°及び28.3°の位置に強い回折ピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶、または、CuKα線を用いたX線回折スペクトルのブラッグ角(2θ±0.2°)が少なくとも9.6°、24.1°及び27.2°の位置に強い回折ピークを有するチタニルフタロシアニン結晶を使用することが好ましい。
電荷発生層5における結着樹脂としては、特に限定されるものではなく、公知の材料を使用することができる。例えば、好ましい結着樹脂としては、ビスフェノールAタイプあるいはビスフェノールZタイプ等のポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリビニルアセテート樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリスルホン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、塩化ビニリデン−アクリルニトリル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリアミド樹脂若しくはポリ−N−ビニルカルバゾール樹脂等が挙げられる。これ等の結着樹脂は、1種を単独で、あるいは2種以上を混合して用いる。
また、電荷発生物質と結着樹脂の配合比は、質量比で10:1〜1:10の範囲が好ましい。
電荷発生層5の形成の際には、上記成分を所定溶剤に加えた塗布液が使用される。かかる溶剤としては、例えば、トルエン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素系溶剤、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール等の脂肪族アルコール系溶剤、アセトン、シクロヘキサノン、2−ブタノン等のケトン系溶剤、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコール、ジエチルエーテル等の環状あるいは直鎖状エーテル系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル系溶剤、などの有機溶剤が挙げられる。これらの溶剤は単独あるいは2種以上混合して用いることができる。混合する際、使用される溶剤としては、混合溶剤として結着樹脂を溶解可能であれば、いかなるものでも使用することが可能である。
電荷発生材料を樹脂中に分散させるために、塗布液には分散処理が施される。分散方法としては、ボールミル、振動ボールミル、アトライター、サンドミル、横型サンドミル等のメディア分散機や、攪拌、超音波分散機、ロールミル、高圧ホモジナイザー等のメディアレス分散機が利用できる。さらに、高圧ホモジナイザーとして、高圧状態で分散液を液−液衝突や液−壁衝突させて分散する衝突方式や、高圧状態で微細な流路を貫通させて分散する貫通方式などが挙げられる。
このようにして得られる塗布液を下引き層4上に塗布する方法としては、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等が挙げられる。電荷発生層5の膜厚は、好ましくは0.01μm以上5μm以下、より好ましくは0.05μm以上2.0μm以下の範囲に設定される。
電荷輸送層6は電子写真感光体1における最表面層に相当し、既述の通り、フッ素含有樹脂粒子、特定フッ素系重合体、及び電荷輸送性高分子を含有する。
前記フッ素含有樹脂粒子としては、4フッ化エチレン樹脂、3フッ化塩化エチレン樹脂、6フッ化エチレンプロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂及び2フッ化2塩化エチレン樹脂並びにこれらの共重合体から選ばれる1種または2種以上の樹脂からなることが好ましい。
また、フッ素含有樹脂粒子の平均一次粒子径は、0.05μm以上1.0μm以下であることが好ましい。フッ素含有樹脂粒子の平均一次粒子径が0.05μm未満であると、分散時の凝集が進行しやすくなる場合がある。また、1.0μmを超えると、画質欠陥が発生しやすくなる場合がある。フッ素含有樹脂粒子の平均一次粒子径は0.1μm以上0.3μm以下であることがより好ましい。
表面層即ち電荷輸送層6の固形分全量に対するフッ素含有樹脂粒子の含有量は、フッ素含有樹脂粒子が良好に分散され、潤滑性が効果的に維持される点で、1質量%以上30質量%以下が好ましく、2質量%以上15質量%以下がより好ましい。
本実施形態において、前記炭素数2以下のフッ化アルキル基を有する重合体(特定フッ素系重合体)は、フッ化アルキル基のフッ素が結合している炭素の数が2以下の重合体をいう。また、特定フッ素系重合体は、アルキレンオキサイド構造を有することが好ましく、該アルキレンオキサイド構造内に、フッ化アルキル基を有していることがより好ましい。特定フッ素系重合体としては、下記一般式(6)で表される構造を有することが更に好ましい。
Figure 2010079108
一般式(6)中、kは1又は2を表し、mは0又は1を表す。
特定フッ素系重合体におけるフッ素原子の含有量は、1質量%以上90質量%以下であることが好ましく、5質量%以上60質量%以下であることがより好ましい。前記フッ素原子の含有量が1質量%未満であると、感光体表面の離型性が十分に発揮されにくくなる場合があり、90質量%を超えると、バインダー樹脂との相溶性が悪くなったり、アンカー効果が十分に得られず、界面に移行しやすくなる場合があり、磨耗時に効果が得られにくくなったり、上に保護層を設ける場合には保護層が剥離しやすくなる場合がある。
また、特定フッ素系重合体におけるフッ素原子の含有量を1質量%以上90質量%以下にするために、フッ化アルキル基は主鎖末端よりも側鎖に含有される方が、フッ化アルキル基を多く含有させることができるため好ましい。この点から、特定フッ素系重合体としては、下記一般式(7)で表される構造を有することが特に好ましい。
Figure 2010079108
一般式(7)中、kは1以上2以下の整数を表し、mは0以上1以下の整数を表す。また、nは1以上100以下の整数を表し、2以上50以下の整数であることが好ましい。
以下に、特定フッ素系重合体の好適な具体例(例示化合物:III−1〜III−11)を以下に示すが、本実施形態における特定フッ素系重合体はこれら具体例に限定されるものではない。
Figure 2010079108
Figure 2010079108
特定フッ素系重合体は適宜合成しても市販品を用いてもよい。
該市販品としては、例えば、AT−1005、AT−1046、AT−1084、AT−1085、AT−1116、PF−136A、PF−151N、PF−156A、PF−636、PF−651、PF−652、PF−656、PF−3305、PF−3320、PF−3510、PF−6320、PF−6520(いずれもオムノバ・ソリューション社製)が好適に挙げられる。
また、フッ素系重合体は1種類、または2種類以上を組み合わせて用いることができる。
本実施形態に係る電子写真感光体におけるフッ素系重合体の含有量は、電荷輸送層全量に対して0.01質量%以上20質量%以下であることが好ましく、0.1質量%以上10質量%以下であることがより好ましい。前記フッ素系重合体の含有量が0.01質量%未満であると、フッ素含有樹脂粒子を良好に分散されない場合があり、10質量%を超えると、キャリヤのトラップの原因となり、繰り返し使用による残留電位の上昇が生じ易くなる場合がある。
前記電荷輸送性高分子は、下記一般式(1)で表される構造を繰り返し構造として有することが好ましい。
Figure 2010079108
一般式(1)中、R、R、R、およびRはそれぞれ独立に水素原子、アルキル基(好ましくは炭素数1以上5以下のアルキル基)、アルコキシ基(好ましくは炭素数1以上5以下のアルコキシ基)、置換アミノ基、置換もしくは無置換のアリール基、またはハロゲン原子を表し、Tは炭素数1以上10以下の直鎖状または分岐鎖状の2価の炭化水素基を表し、Xは置換または無置換の2価の芳香族炭化水素基を表し、k、l及びmはそれぞれ独立に0又は1を表す。
一般式(1)中、Tは炭素数1以上10以下の直鎖状または分岐鎖状の2価の炭化水素基を表し、炭素数 以上 以下の直鎖状または分岐鎖状の2価の炭化水素基であることが好ましく、具体的には、以下の基(T−1〜T−33)が挙げられる。
Figure 2010079108
Figure 2010079108
Xとしては、下記の基(1)〜(7)から選択されたものがあげられる。
Figure 2010079108
〔上記の基(1)〜(7)中、Rは、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、置換もしくは未置換のフェニル基、または置換もしくは未置換のアラルキル基を表し、R〜R12は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、置換もしくは未置換のフェニル基、置換もしくは未置換のアラルキル基、またはハロゲン原子を表し、aは0または1を意味し、Vは、下記の基(8)〜(17)から選択されたものを意味する。
Figure 2010079108
bは、1〜10の整数を意味し、cは、1〜3の整数を意味する。
また、YおよびZとしては、下記の基(18)〜(24)から選択されたものがあげられる。
Figure 2010079108
上記の基(18)〜(24)式中、R13およびR14は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、置換もしくは未置換のフェニル基、置換もしくは未置換のアラルキル基、またはハロゲン原子を表し、dおよびeは、1〜10の整数を意味し、fおよびgは、0、1または2の整数を意味し、hおよびiは、0または1を意味し、Vは前記したものと同意義を有する。
以下に、前記一般式(1)で表される構造の具体例として、例示化合物:I−1〜I−92を示すが、本実施形態はこれらの例示化合物に限定されるものではない。
Figure 2010079108
Figure 2010079108
Figure 2010079108
Figure 2010079108
Figure 2010079108
Figure 2010079108
Figure 2010079108
Figure 2010079108
Figure 2010079108
Figure 2010079108
また、本実施形態の感光体は、前記電荷輸送性高分子が、下記一般式(3)で表される構造及び下記一般式(4)で表される構造を含む、繰り返し構造を有することが好ましい。
Figure 2010079108

一般式(3)中、R〜R19はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基(好ましくは炭素数1以上5以下のアルキル基)、アルコキシ基(好ましくは炭素数1以上5以下のアルコキシ基)、置換アミノ基、置換もしくは無置換のアリール基、またはハロゲン原子を表し、Uは分岐してもよい2価の脂肪族基を表し、nは0又は1を表す。また、一般式(4)中、Yは置換もしくは無置換のアルキレン基、または置換もしくは無置換のアリーレン基を表す。
前記Uで表される分岐してもよい2価の脂肪族基としては、置換もしくは無置換のアルキレン基が挙げられ、メチレン、エチレンが好ましい。
以下に、前記一般式(3)で表される構造及び前記一般式(4)で表される構造を含む、繰り返し構造の具体例として、例示化合物:II−1〜II−78を示すが、本実施形態はこれらの例示化合物に限定されるものではない。
Figure 2010079108
Figure 2010079108
Figure 2010079108
Figure 2010079108
Figure 2010079108
Figure 2010079108
本実施形態に用いられる電荷輸送性高分子は、既述のように、前記一般式(1)で表される構造、又は、前記一般式(3)で表される構造及び下記一般式(4)で表される構造を、繰り返し構造として有することが好ましいが、互いに隣接する電荷輸送機能部がエステル結合、カーボネート結合、エーテル結合、ウレタン結合、炭素−炭素結合などを有する2価の官能基を介して連結することによって高分子化することができる。特に、エステル結合またはカーボネート結合を有する2価の官能基により高分子化された電荷輸送性高分子が光電特性および機械的強度に優れるという点で好ましい。
前記電荷輸送性高分子は、下記一般式(2−1)、(2−2)、及び(2−3)の何れかで表されることがより好ましい。
Figure 2010079108
一般式(2−1)、(2−2)、及び(2−3)中、Aは前記一般式(1)で表される構造を表す。Y及びZはそれぞれ2価の炭化水素基を表す。Bは−O−(Y’−O)m’−又は−Z’−を表し、Z’およびY’はそれぞれ2価の炭化水素基を表し、m’は1以上5以下の整数を表す。Rは水酸基、アルキル基、アルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。mは1以上5以下の整数を表す。nは0又は1を表す。pは5以上5000以下の整数を表す。
以下に、前記一般式(2−1)で表される電荷輸送性高分子の具体例を化35に、前記(2−2)で表される電荷輸送性高分子の具体例を化36に、前記(2−3)で表される電荷輸送性高分子の具体例を化37に示すが、本実施形態は、これら具体例に限定されるものではない。尚、以下の具体例において、それぞれの一般式の「R」に該当する箇所は、水酸基、アルキル基、アルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基のいずれかである。
Figure 2010079108
Figure 2010079108
Figure 2010079108
また、前記電荷輸送性高分子は、下記一般式(5−1)、(5−2)、及び(5−3)の何れかで表されることがより好ましい。
Figure 2010079108
一般式(5−1)、(5−2)、及び(5−3)中、Y、Z、R、m、n及びpは、前記一般式(2−1)、(2−2)、及び(2−3)におけるY、Z、R、m、n及びpとそれぞれ同様である。
また、A’は前記(3)で表される構造、及び下記一般式(4)で表される構造を含む繰り返し構造を表す。
一般式(5−1)、(5−2)、及び(5−3)中、Aは前記一般式(1)で表される構造を表す。Y及びZはそれぞれ2価の炭化水素基を表す。Rは水酸基、アルキル基、アルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。mは1以上5以下の整数を表す。nは0又は1を表す。pは5以上5000以下の整数を表す。
以下に、前記一般式(5−1)で表される電荷輸送性高分子の具体例を化39に、前記(5−2)で表される電荷輸送性高分子の具体例を化40に、前記(5−3)で表される電荷輸送性高分子の具体例を化41に示すが、本実施形態は、これら具体例に限定されるものではない。尚、以下の具体例において、それぞれの一般式の「R」に該当する箇所は、水酸基、アルキル基、アルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基のいずれかである。
Figure 2010079108
Figure 2010079108
Figure 2010079108
以上の電荷輸送性高分子の重量平均分子量は、機械的強度の点で、20,000以上200,000以下であることが好ましく、30,000以上100,000以下であることがより好ましい。
電荷輸送層6は、従来より公知の電荷輸送材料をさらに含有してもよい。具体的には、2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール等のオキサジアゾール誘導体、1,3,5−トリフェニル−ピラゾリン、1−[ピリジル−(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノスチリル)ピラゾリン等のピラゾリン誘導体、トリフェニルアミン、トリ(p−メチルフェニル)アミニル−4−アミン、ジベンジルアニリン等の芳香族第3級アミノ化合物、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン等の芳香族第3級ジアミノ化合物、3−(4’−ジメチルアミノフェニル)−5,6−ジ−(4’−メトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン等の1,2,4−トリアジン誘導体、4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾン等のヒドラゾン誘導体、2−フェニル−4−スチリル−キナゾリン等のキナゾリン誘導体、6−ヒドロキシ−2,3−ジ(p−メトキシフェニル)ベンゾフラン等のベンゾフラン誘導体、p−(2,2−ジフェニルビニル)−N,N−ジフェニルアニリン等のα−スチルベン誘導体、エナミン誘導体、N−エチルカルバゾール等のカルバゾール誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾールおよびその誘導体などの正孔輸送物質、クロラニル、ブロアントラキノン等のキノン系化合物、テトラアノキノジメタン系化合物、2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン等のフルオレノン化合物、キサントン系化合物、チオフェン化合物等の電子輸送物質などが挙げられる。
また、電荷輸送層は、前記電荷発生層と同様の結着樹脂をさらに含有してもよい。
電荷輸送層6は、上記の構成材料を所定の溶剤に加えた塗布液を用いて形成することができる。電荷輸送層形成用塗布液の溶媒としては、例えば、トルエン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素系溶剤、メタノール、エタノール、n―ブタノール等の脂肪族アルコール系溶剤、アセトン、シクロヘキサノン、2−ブタノン等のケトン系溶剤、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコール、ジエチルエーテル等の環状もしくは直鎖状のエーテル系溶剤、あるいはこれらの混合溶剤などを用いることができる。
電荷輸送層形成用塗布液を調製するに際し、フッ素含有樹脂粒子を分散させる方法としては、ロールミル、ボールミル、振動ボールミル、アトライター、サンドミル、高圧ホモジナイザー、超音波分散機、コロイドミル等の方法が挙げられるが、ガラスメディアを用いない高圧ホモジナイザーを用いることが好ましい。
また、高圧ホモジナイザーとしては、高圧状態でフッ素含有樹脂粒子懸濁液を液−液衝突若しくは液−壁衝突させて分散する衝突方式のもの、又は高圧状態で微細な流路を貫通させて分散する貫通方式のものが好ましい。
また、高圧ホモジナイザーの圧力条件としては、例えば貫通方式の場合、30MPa以上70MPa未満が好ましい。圧力が30MPa未満の場合は、フッ素含有樹脂粒子の凝集物が残留しやすくなる傾向にある。一方、この圧力を70MPa以上とする場合も、フッ素含有樹脂粒子の凝集物が生成しやすくなる傾向にある。その結果、感光体のトナーに対する低摩擦性の維持が困難になるために、繰返し使用後においてトナーの転写率の低下やクリーニング不良を引き起こす場合がある。なお、圧力を70MPa以上に設定した場合にフッ素含有樹脂粒子が凝集しやすくなる要因は必ずしも明確ではないが、温度上昇による粘度変化、フッ素系グラフトポリマーのフッ素含有樹脂粒子表面からの脱着若しくは破断等が考えられる。
また、高圧ホモジナイザーによる処理の回数は特に制限されないが、2回以上処理することが好ましく、4回以上8回以下処理することがより好ましい。1回のみの処理ではフッ素含有樹脂粒子の分散性が不十分となるおそれがあり、一方、8回を超える回数だけ処理しても、処理回数の増加に見合う効果が得られず、時間、労力及びコストを過剰に消費することになる。
また、得られた塗布液を電荷発生層5上に塗布するに際し、その塗布方法としては、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、スプレー塗布法、ロールコータ塗布法、グラビアコータ塗布法などが挙げられる。
電荷輸送層6の膜厚は一般に5μm以上50μm以下、好ましくは10μm以上40μm以下の範囲に設定される。
本実施形態では、それぞれ電子写真装置中で発生するオゾンや酸化性ガス、あるいは光、熱による劣化を防止する目的で、感光層3を構成する下引き層4、電荷発生層5、電荷輸送層6の一部又は全部に酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤などの添加剤を添加することができる。酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン、パラフェニレンジアミン、アリールアルカン、ハイドロキノン、スピロクロマン、スピロインダノンおよびそれらの誘導体、有機硫黄化合物、有機リン化合物等が挙げられる。また、光安定剤としては、ベンゾフェノン、ベンゾアゾール、ジチオカルバメート、テトラメチルピペン等の誘導体が挙げられる。また、感光体1の表面(導電性支持体2と反対側の面)の平滑性を向上させる目的で、表面層である電荷輸送層6中にシリコーンオイル等のレベリング剤を添加することができる。
<プロセスカートリッジ、画像形成装置>
本実施形態に係るプロセスカートリッジは、既述の本実施形態に係る感光体と、前記電子写真感光体を帯電する帯電手段、帯電した前記電子写真感光体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段、前記電子写真感光体上に残存するトナーを除去するクリーニング装置、及び前記クリーニング手段により除去されたトナーを前記現像手段へ供給するトナー搬送手段から選ばれる少なくとも1種と、を備えることを特徴とする。
また、本実施形態に係る画像形成装置は、既述の本実施形態に係る感光体と、前記電子写真感光体を帯電する帯電手段と、帯電した前記電子写真感光体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記電子写真感光体上に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を被転写体に転写する転写手段と、前記電子写真感光体上に残存するトナーを除去するクリーニング手段と、を備えることを特徴とする。
以下、本実施形態に係るプロセスカートリッジ及び画像形成装置を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
図2に示す画像形成装置1000は、電子写真方式を採用したモノクロの片面出力プリンタである。この画像形成装置1000は、電子写真方式用の積層型の像保持体(電子写真感光体)であって、図の矢印B方向に回転する像保持体61と、電源65Aから電力の供給を受けて、像保持体61に接触しながら回転することで像保持体を帯電する帯電部材(帯電手段)65とを備えている。本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体61として、本実施形態に係る感光体を用いる。
また、図2に示す画像形成装置1000には、像保持体61に向けてレーザ光を発し、像保持体61上に、静電潜像を形成する露光部(静電潜像形成手段)17、静電潜像にモノクロ(黒)のトナーを付着させて現像することで現像像を形成する現像器(現像手段)64、現像像が形成された像保持体61に、搬送されてくる用紙を押圧することで現像像の転写を行う転写ロール(転写手段)50、用紙上に転写された転写像に対し熱および圧力を加えることで転写像の用紙への定着を行う定着器10、像保持体61に接触し、現像像の転写後に像保持体61に付着したまま残留したトナーをクリーニングするクリーニング装置(クリーニング手段)62、現像像の転写後に像保持体61に残留した電荷を除去する除電ランプ17Aも備えられている。
図2に示す画像形成装置1000では、帯電部材65および像保持体61は、いずれもロール状であって、それぞれのロールの両端は、いずれも支持部材100aに、ロールが回転可能な様態で支持されている。また、支持部材100aには、クリーニング装置62および現像器64も接続されており、このように帯電部材65、像保持体61、クリーニング装置62、および現像器64が支持部材100aに一体化されることで、プロセスカートリッジ100が構成されている。画像形成装置1000にこのプロセスカートリッジが組み込まれることにより、これらのプロセスカートリッジの構成要素である各部が画像形成装置1000に備えられることとなる。このプロセスカートリッジ100が、本実施形態に係るプロセスカートリッジの一実施形態に相当する。
以下、画像形成装置1000における画像形成の動作について説明する。
画像形成装置1000には、黒のトナーが蓄えられた不図示のトナーカートリッジが備えられており、このトナーカートリッジにより現像器64にトナーの補給が行われる。また、現像像が転写されるために用いられる用紙は、用紙蓄積部材11の中に蓄えられており、ユーザから画像形成が指示されると用紙蓄積部材1から搬送されて、転写ロール50において現像像の転写が行われた後、図の右方向に向かって搬送されていく。図Aにおいては、この時の用紙搬送路が、右向きの矢印で示す経路として示されており、用紙はこの用紙搬送路を通って定着器10において、用紙上に転写された転写像の定着が行われた後、右方向に排出される。
次に、現像器64、及び後述する現像器64K,64C,64M,64Yに好ましく使用されるトナーについて説明する。かかるトナーとしては、特に限定されないが、平均形状係数(ML/A×π/4×100、ここでMLはトナー粒子の最大長を表し、Aはトナー粒子の投影面積を表す)が100以上150以下であることが好ましく、100以上140以下であることがより好ましい。さらに、トナーとしては、体積平均粒子径が2μm以上12μm以下であることが好ましく、3μm以上12μm以下であることがより好ましく、3μm以上9μm以下であることがさらに好ましい。この如く平均形状係数及び体積平均粒子径を満たすトナーを用いることにより、他のトナーと比べ、高い現像、転写性、及び高画質の画像が得られる。また、既述したように、本実施形態に係る感光体を用いているので、感光体の最表面層とトナーとの間の摩擦力が低下し、残存トナーが除去される。
トナーは、上記平均形状係数及び体積平均粒子径を満足するものが好ましく、特に製造方法により限定されるものではないが、例えば、結着樹脂、着色剤及び離型剤、必要に応じて帯電制御剤等を加えて混練、粉砕、分級する混練粉砕法;混練粉砕法にて得られた粒子を機械的衝撃力又は熱エネルギーにて形状を変化させる方法;結着樹脂の重合性単量体を乳化重合させ、形成された分散液と、着色剤及び離型剤、必要に応じて帯電制御剤等の分散液とを混合し、凝集、加熱融着させ、トナー粒子を得る乳化重合凝集法;結着樹脂を得るための重合性単量体と、着色剤及び離型剤、必要に応じて帯電制御剤等の溶液を水系溶媒に懸濁させて重合する懸濁重合法;結着樹脂と、着色剤及び離型剤、必要に応じて帯電制御剤等の溶液とを水系溶媒に懸濁させて造粒する溶解懸濁法等により製造されるトナーが使用される。
また、上記方法で得られたトナーをコアにして、さらに凝集粒子を付着、加熱融合してコアシェル構造をもたせる製造方法等、公知の方法を使用してもよい。なお、トナーの製造方法としては、形状制御、粒度分布制御の観点から水系溶媒にて製造する懸濁重合法、乳化重合凝集法、溶解懸濁法が好ましく、乳化重合凝集法が特に好ましい。
トナー母粒子は、結着樹脂、着色剤及び離型剤からなり、必要であれば、シリカや帯電制御剤を含有して構成される。
トナー母粒子に使用される結着樹脂としては、スチレン、クロロスチレン等のスチレン類、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン等のモノオレフィン類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類等の単独重合体及び共重合体、ジカルボン酸類とジオール類との共重合によるポリエステル樹脂等が挙げられる。
特に代表的な結着樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル樹脂等が挙げられる。さらに、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフィンワックス等が挙げられる。
また、着色剤としては、マグネタイト、フェライト等の磁性粉、カーボンブラック、アニリンブルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオキサレート、ランプブラック、ローズベンガル、C.I.ピグメント・レッド48:1、C.I.ピグメント・レッド122、C.I.ピグメント・レッド57:1、C.I.ピグメント・イエロー97、C.I.ピグメント・イエロー17、C.I.ピグメント・ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブルー15:3等を代表的なものとして例示される。
離型剤としては、低分子ポリエチレン、低分子ポリプロピレン、フィッシャートロピィシュワックス、モンタンワックス、カルナバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス等を代表的なものとして例示される。
また、帯電制御剤としては、公知のものが使用されるが、アゾ系金属錯化合物、サリチル酸の金属錯化合物、極性基を含有するレジンタイプの帯電制御剤が用いられ得る。湿式製法でトナーを製造する場合、イオン強度の制御と廃水汚染の低減の点で水に溶解しにくい素材を使用することが好ましい。また、トナーとしては、磁性材料を内包する磁性トナー及び磁性材料を含有しない非磁性トナーのいずれであってもよい。
現像装置25に用いるトナーとしては、上記トナー母粒子及び上記外添剤をヘンシェルミキサー又はVブレンダー等で混合することによって製造される。また、トナー母粒子を湿式にて製造する場合は、湿式にて外添することも可能である。
また、トナーはキャリアと混合して使用されるが、キャリアとしては、鉄粉、ガラスビーズ、フェライト粉、ニッケル粉又はそれ等の表面に樹脂コーティングを施したものが使用される。また、キャリアとの混合割合は、任意に設定される。
図3は、本実施形態に係る画像形成装置の別の例を示す概略構成図である。
図3に示す実施形態の画像形成装置1000’は、片面出力用のカラープリンタである。
図3に示す画像形成装置1000’には、図の矢印Bk,Bc,Bm,By方向にそれぞれ回転する、電子写真方式用の積層型の像保持体61K,61C、61M,61Yが備えられている。図3に示す画像形成装置1000’では、像保持体61K,61C、61M,61Yとして、本実施形態に係る感光体を用いている。また、各像保持体の周囲には、各像保持体に接触しながら回転して各像保持体を帯電する帯電部材(帯電手段)65K,65C,65M,65Y、帯電された各像保持体上にレーザ光の照射によりブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色についての静電潜像を形成する露光部(静電潜像形成手段)17K,17C,17M,17Y、各像保持体上の静電潜像を各色のトナーを含む現像剤で現像して各色の現像像を形成する現像器(現像手段)64K,64C,64M,64Yが備えられている。
図3に示す画像形成装置1000’では、上記の各構成要素のうち、ブラック用の、帯電部材65K、像保持体61K、クリーニング装置62K、および現像器64Kは、一体化されてプロセスカートリッジ100Kの構成要素となっており、同様に、シアン用の、帯電部材65C、像保持体61C、クリーニング装置62C、現像器64Cの組、マゼンタ用の、帯電部材65M、像保持体61M、クリーニング装置62M、現像器64Mの組、および、イエロー用の、帯電部材65Y、像保持体61Y、クリーニング装置62Y、現像器64Yの組が、それぞれ一体化されてプロセスカートリッジ100C,100M,100Yの構成要素となっている。画像形成装置1000’にこれら4つのプロセスカートリッジが組み込まれることにより、これらのプロセスカートリッジの構成要素である各部が画像形成装置1000’に備えられることとなる。これらのプロセスカートリッジ100K,100C,100M,100Yそれぞれが、本実施形態に係るプロセスカートリッジの一実施形態に相当する。
また、この画像形成装置1000’には、各像保持体上で形成された各色の現像像の転写(1次転写)を受けて1次転写像を運搬する中間転写ベルト5、中間転写ベルト5への各色の現像像の1次転写が行われる1次転写ロール(転写手段)50K,50C,50M,50Y、用紙への2次転写が行われる2次転写ロール対9、用紙上の2次転写像の定着を行う定着器10’、4つの現像器にそれぞれの色成分のトナーをそれぞれ補給する、4つのトナーカートリッジ14K,14C,14M,14Y、用紙を蓄える用紙蓄積部材11’も備えられている。ここで、中間転写ベルト15は、駆動ロール15Aから駆動力を受けながら2次転写ロール9Bと駆動ロール15Aとに張架された状態で図の矢印A方向に循環移動する。
次に、この画像形成装置1000’による画像形成の動作について説明する。
4つの像保持体61K,61C、61M,61Yは、帯電部材65K,65C,65M,65Yによりそれぞれ帯電され、さらに露光部17K,17C,17M,17Yから照射されるレーザ光を受けて各像保持体上に静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、現像器64K,64C,64M,64Yによってそれぞれの色のトナーを含む現像剤で現像されて現像像が形成される。このようにして形成された各色の現像像は、各色に対応した1次転写ロール50K,50C,50M,50Yにおいて、中間転写ベルト5上に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に順次転写(1次転写)されて重ね合わされていき、多色の1次転写像が形成される。そして、この多色の1次転写像は、中間転写ベルト5により2次転写ロール対9まで運搬されていく。一方、このような多色の1次転写像の形成と呼応して、用紙が用紙蓄積部材11’から取り出されて搬送ロール3によって搬送され、さらにレジロール対8によって位置を整えられる。そして、2次転写ロール対9によって、上述の多色の1次転写像が、搬送されてきた用紙に転写(2次転写)され、さらに定着器10’によって用紙上の2次転写像に定着処理が施される。定着処理後、定着像を有する用紙は、送出ロール対13を通過して、排紙入れ12に排出される。
また、本実施形態においては、クリーニング手段により除去されたトナーを現像手段へ供給するトナー搬送手段(トナーリサイクル手段)を更に備えると好ましい。トナー搬送手段を備えた画像形成装置(プロセスカートリッジ)においては、通常、一度画像形成サイクルを経て微粉化されたトナーがクリーニング装置により回収され、そこから現像装置に搬送されて再使用される。そのクリーニング装置による回収の際に、クリーニング装置のブレードと感光体との作用によりトナーの微粉化が一層進行するため、現像剤の帯電劣化がより顕著になり、トナーの感光体への付着力が一層強くなり、トナーの転写率の低下若しくはクリーニング不良という不具合が生じる。しかしながら、本実施形態に係る画像形成装置(プロセスカートリッジ)は、本実施形態に係る電子写真感光体を備えることにより、クリーニング装置による回収の際に、トナーが容易に感光体から剥離除去されるため、そこでのトナーの微粉化は十分に抑制されると考えられる。したがって、上述したような不具合は発生し難い。
前記トナー搬送手段としては、例えばクリーニング手段で回収されたトナーを搬送コンベア、搬送スクリュー、空気輸送、自由落下、などを利用して現像器中に投入する手段が挙げられる。また、現像手段中への投入方法も特に限定はされないが、例えば直接現像手段内に添加してもよいし、補給用トナーホッパー、カートリッジへ添加されトナーと共に現像手段中に追加されてもよい。或いは補給用トナーと中間室で混合した後現像手段中へ供給されてもよい。
以下、実施例及び比較例に基づき本実施形態を更に具体的に説明するが、本実施形態は以下の実施例に何ら限定されるものではない。尚、以下の実施例において、特に断らない限り「部」は「質量部」を、「%」は「質量%」を示す。
(実施例1)
酸化亜鉛(平均粒子径:70nm、テイカ株式会社製、比表面積値:15m/g)100部をテトラヒドロフラン500部と攪拌混合し、シランカップリング剤として、KBM603(信越化学工業株式会社製)1.25部を添加し、2時間攪拌した。その後、テトラヒドロフランを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、シランカップリング剤による表面処理を施した酸化亜鉛粒子を得た。
得られた表面処理を施した酸化亜鉛粒子60部と、アリザリン0.6部と、硬化剤としてブロック化イソシアネート(スミジュール3173、住友バイエルンウレタン社製)13.5部と、ブチラール樹脂(BM−1、積水化学社製)15部とを、メチルエチルケトン85部に溶解した溶液38部と、メチルエチルケトン25部とを混合し、直径1mmのガラスビーズを用いてサンドミルにて4時間の分散を行い分散液を得た。
得られた分散液に、触媒としてジオクチルスズジラウレート0.005部と、シリコーン樹脂粒子(トスパール145、GE東芝シリコーン社製)4.0部とを添加し、下引き層用塗布液を得た。得られた下引き層用塗布液を、浸漬塗布法にて直径30mmのアルミニウム基材上に塗布し、180℃、40分の乾燥硬化を行い厚さ20μmの下引き層を形成した。
次に、電荷発生材料としての塩化ガリウムフタロシアニン15部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂(VMCH、日本ユニオンカーバイト社製)10部及びn−ブチルアルコール300部からなる混合物をサンドミルにて4時間分散した。得られた分散液を、上記下引き層上に浸漬塗布し、乾燥して、膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。
更に、四フッ化エチレン樹脂粒子(ダイキン工業株式会社製、ルブロンL−2)10部、炭素数2以下のフッ化アルキル基を有する重合体(例示化合物:(III−9))0.20部を、テトロヒドロフラン49部及びトルエン21部に攪拌混合して、四フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液を調製した。
一方、例示化合物(20−2)で表される繰り返し単位を有し末端基Rに水酸基を有する電荷輸送性高分子(重量平均分子量:94,000)100部を、テトラヒドロフラン231部及びトルエン99部に溶解して樹脂溶液を得た。
この樹脂溶液に、上記の四フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液を加えて、攪拌混合した後、微細な流路をもつ衝突式チャンバーを装着した高圧ホモジナイザー(ナノマイザー株式会社製、商品名LA−33S)を用いて、50MPaまで昇圧しての分散処理を6回繰返すことで、電荷輸送層形成用塗布液を得た。得られた塗布液を上記電荷発生層上に浸漬塗布し、乾燥することにより、膜厚30μmの電荷輸送層を形成し、目的の感光体(電子写真感光体)を得た。
得られた感光体を富士ゼロックス株式会社製Docu Centre Color f450改造機に装着して、図3に示す構成を有する画像形成装置を作製した。
次に、得られた画像形成装置を用いて、28℃、85%RHの高温高湿環境下にて、初期帯電電位(VH)を720(−V)、露光後電位(VL)を350(−V)となるように調整し、A4サイズの用紙を用い、エリアカバレッジ5%の画像をもとに100,000枚プリント試験を行ったプリント試験後のVH、VL、除電後残留電位(RP)、及びエリアカバレッジ5%の画像について画質(1)を評価した。また、同様に作製した感光体をトナー搬送手段を備えた富士ゼロックス株式会社製Docu Print 505改造機に装着し、得られた画像形成装置を用いて、28℃、85%RHの高温高湿環境下にて、初期帯電電位(VH)を720(−V)、露光後電位(VL)を200(−V)となるように調整し、A4サイズの用紙を用い、エリアカバレッジ5%の画像をもとに100,000枚プリント試験を行い、プリント試験後にエリアカバレッジ5%の画像について画質(2)の評価を行った。
(実施例2〜7)
フッ素系重合体、及び電荷輸送性高分子を表1に示すフッ素系重合体、及び電荷輸送性高分子(いずれも末端基Rは水酸基、重量平均分子量:94,000)のように変更したこと以外は実施例1と同様に感光体を作製した。更に得られた感光体を用いたこと以外は実施例1と同様にして、電子写真装置の作製及びプリント試験を行った。評価結果を表2にす。
Figure 2010079108
(比較例1)
感光体を、電荷発生層まで実施例1と同様に作製した後、以下のように電荷輸送層を形成した。例示化合物(20−2)で表される繰り返し単位を有す有し末端基Rに水酸基を有る電荷輸送性高分子(重量平均分子量:94,000)100部をテトロヒドロフラン231部及びトルエン99部に十分に混合溶解した。得られた塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布し、乾燥することにより、膜厚30μmの電荷輸送層を形成し、目的の感光体を得た。更に得られた感光体を用いたこと以外は実施例1と同様にして、電子写真装置の作製及びプリント試験を行った。評価結果を表2に示す。
(比較例2)
例示化合物:(III−9)を、パーフルオロアルキル基含有オリゴマー(大日本インキ化学工業株式会社 メガファックF−478)に変更したこと以外は実施例1と同様に感光体を作製した。更に得られた感光体を用いたこと以外は実施例1と同様にして、画像形成装置を作製し、評価を実施した。その結果を表27に示す。
(比較例3)
感光体を、電荷発生層まで実施例1と同様に作製した後、以下のように電荷輸送層を形成した。四フッ化エチレン樹脂粒子(ダイキン工業株式会社製 ルブロンL−2)10部、炭素数2以下のフッ化アルキル基を有する重合体(例示化合物:(III−9))0.20部、テトロヒドロフラン49部及びトルエン21部に十分に攪拌混合して、四フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液を調製した。
一方、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン40部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量40,000)60部とをテトロヒドロフラン280部及びトルエン120部に十分に溶解して樹脂溶液を得た。この樹脂溶液に、上記の四フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液を加えて、攪拌混合した後、微細な流路をもつ衝突式チャンバーを装着した高圧ホモジナイザー(ナノマイザー株式会社製、商品名LA−33S)を用いて、50MPaまで昇圧しての分散処理を6回繰返すことで、電荷輸送層形成用塗布液を得た。得られた塗布液を上記電荷発生層上に浸漬塗布し、乾燥することにより、膜厚30μmの電荷輸送層を形成し、目的の感光体を得た。更に得られた感光体を用いたこと以外は実施例1と同様にして、画像形成装置を作製し、評価を実施した。その結果を表2に示す。
Figure 2010079108
表27より、実施例1〜7は、いずれも、かぶりや画像流れの無い良好な画質を得られることがわかる。これに対して、比較例1は、クリーニング不良による筋状欠陥、電荷輸送層の膜厚が薄くなった(磨耗した)ことに由来する、かぶり及び濃度低下が発生した。また、比較例2は、露光後電位の上昇に由来する濃度低下が発生した。更に、比較例3は、電荷輸送層の膜厚が薄くなったことに由来するかぶり及び濃度低下が発生した。
本実施形態に係る電子写真感光体の一例を示す断面図である。 本実施形態に係る画像形成装置の第一の例を示す全体構成図である。 本実施形態に係る画像形成装置の第二の例を示す全体構成図である。
符号の説明
1 電子写真感光体
2 導電性基体
3 感光層
4 下引き層
5 電荷発生層
6 電荷輸送層
11 用紙蓄積部材
12 排紙受け
13 搬送ロール
15 中間転写ベルト
7A 除電ランプ
17 露光部
8 レジロール対
9 次転写ロール対
10 定着器
13 送出ロール対
50 転写ロール
61 像保持体
62 クリーニング装置
64 現像器
65 帯電部材
65a 電源
100 プロセスカートリッジ
100a 支持部材
1000、1000’ 画像形成装置

Claims (10)

  1. 導電性基体と、
    該導電性基体上に設けられ、フッ素含有樹脂粒子、炭素数2以下のフッ化アルキル基を有する重合体、及び電荷輸送性高分子を含有する最表面層と、
    を備えることを特徴とする電子写真感光体。
  2. 前記電荷輸送性高分子が、下記一般式(1)で表される構造を繰り返し構造として有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
    Figure 2010079108

    (一般式(1)中、R、R、R、およびRはそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルコキシ基、置換アミノ基、置換もしくは無置換のアリール基、またはハロゲン原子を表す。Tは炭素数1以上10以下の直鎖状または分岐鎖状の2価の炭化水素基を表す。Xは置換または無置換の2価の芳香族炭化水素基を表す。k、l及びmはそれぞれ独立に0又は1を表す。)
  3. 前記電荷輸送性高分子が、下記一般式(2−1)、(2−2)、及び(2−3)の何れかで表されることを特徴とする請求項2に記載の電子写真感光体。
    Figure 2010079108

    (一般式(2−1)、(2−2)、及び(2−3)中、Aは前記一般式(1)で表される構造を表す。Y及びZはそれぞれ2価の炭化水素基を表す。Rは水酸基、アルキル基、アルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。mは1以上5以下の整数を表す。nは0又は1を表す。pは5以上5000以下の整数を表す。)
  4. 前記電荷輸送性高分子が、下記一般式(3)で表される構造及び下記一般式(4)で表される構造を含む、繰り返し構造を有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
    Figure 2010079108

    (一般式(3)中、R〜R19はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルコキシ基、置換アミノ基、置換もしくは無置換のアリール基、またはハロゲン原子を表し、Uは分岐してもよい2価の脂肪族基を表し、nは0又は1を表す。また、一般式(4)中、Yは置換もしくは無置換のアルキレン基、または置換もしくは無置換のアリーレン基を表す。)
  5. 前記電荷輸送性高分子が、下記一般式(5−1)、(5−2)、及び(5−3)の何れかで表されることを特徴とする請求項4に記載の電子写真感光体。
    Figure 2010079108

    (一般式(5−1)、(5−2)、及び(5−3)中、A’は前記(3)で表される構造、及び下記一般式(4)で表される構造を含む繰り返し構造を表す。Rは水酸基、アルキル基、アルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。mは1以上5以下の整数を表す。nは0又は1を表す。pは5以上5000以下の整数を表す。)
  6. 前記炭素数2以下のフッ化アルキル基を有する重合体が、下記一般式(6)で表される構造を有することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の電子写真感光体。
    Figure 2010079108

    (一般式(6)中、kは1又は2を表し、mは0又は1を表す。)
  7. 前記炭素数2以下のフッ化アルキル基を有する重合体が、下記一般式(7)で表される構造を有することを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の電子写真感光体。
    Figure 2010079108

    (一般式(7)中、Rは、−0−(CH−(CF−CFを表す。ここで、kは1以上2以下の整数を表し、mは0又は1の整数を表す。nは1以上100以下の整数を表す。)
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の電子写真感光体と、
    前記電子写真感光体を帯電する帯電手段、帯電した前記電子写真感光体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段、前記電子写真感光体上に残存するトナーを除去するクリーニング手段、及び前記クリーニング手段により除去されたトナーを前記現像手段へ供給するトナー搬送手段から選ばれる少なくとも1種と、
    を備えることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  9. 請求項1〜7の何れか1項に記載の電子写真感光体と、
    前記電子写真感光体を帯電する帯電手段と、
    帯電した前記電子写真感光体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
    前記電子写真感光体上に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
    前記トナー像を被転写体に転写する転写手段と、
    前記電子写真感光体上に残存するトナーを除去するクリーニング手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記クリーニング手段により除去されたトナーを前記現像手段へ供給するトナー搬送手段を更に備えることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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