JP2007178466A - 電子写真用有機感光体、及びそれを用いる画像形成装置 - Google Patents
電子写真用有機感光体、及びそれを用いる画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007178466A JP2007178466A JP2005373609A JP2005373609A JP2007178466A JP 2007178466 A JP2007178466 A JP 2007178466A JP 2005373609 A JP2005373609 A JP 2005373609A JP 2005373609 A JP2005373609 A JP 2005373609A JP 2007178466 A JP2007178466 A JP 2007178466A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substituted
- unsubstituted
- divalent
- group
- aromatic hydrocarbon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Abstract
【解決手段】導電性支持体上に感光層を有し、前記感光層の少なくとも一層が、下記一般式(I−1)及び(I−2)で示される構造から選択された少なくとも1種を部分構造として含む繰り返し構造を有する電荷輸送性ポリエステルを含有することを特徴とする電子写真用有機感光体、及びそれを用いる画像形成装置。
(Xは2価の複素環もしくはベンゼン環、複素環を含んでもよい2価の多核芳香族炭化水素もしくは縮合多環芳香族炭化水素を、Tは炭素数1〜6の2価の直鎖状炭化水素基または炭素数2〜10の2価の分枝鎖状炭化水素基を、mは0〜3の整数を、k及びlは0又は1を、Arは複素環を含んでもよい1価の多核芳香族炭化水素もしくは縮合多環芳香族炭化水素を表す。)
【選択図】なし
Description
さらにまた、特定のビススチリルビスアリールアミンを主鎖としたポリエステルが開示されている(例えば、特許文献8参照)。
即ち、本発明は、
<1> 導電性支持体上に感光層を有する電子写真用有機感光体であって、前記感光層の少なくとも一層が、下記一般式(I−1)及び(I−2)で示される構造から選択された少なくとも1種を部分構造として含む繰り返し構造を有する電荷輸送性ポリエステルを含有することを特徴とする電子写真用有機感光体である。
本発明に係るポリエステルにおいてArは、置換もしくは未置換の1価の多核芳香族炭化水素、置換もしくは未置換の1価の縮合多環芳香族炭化水素、少なくとも1種の複素環を含む置換もしくは未置換の1価の多核芳香族炭化水素または少なくとも1種の複素環を含む置換もしくは未置換の1価の縮合多環芳香族炭化水素を表し、下記構造の基であることが好ましい。
なお、当該多核芳香族炭化水素及び縮合芳香族炭化水素とは、本発明においては、具体的には以下に定義されることを意味する。
すなわち、「多核芳香族炭化水素」とは、炭素と水素から構成される芳香環が2個以上存在し、環同士が炭素―炭素結合によって結合している炭化水素を表し、環同士が、ビニレン基あるいはエチニレン基を介して結合されているものも含む。具体的には、ビフェニル、ターフェニル等が挙げられる。
また、「縮合芳香族炭化水素」とは、炭素と水素から構成される芳香環が2個以上存在し、環同士が1対の炭素原子を共有している炭化水素を表す。具体的には、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、ピレン、フルオレン等が挙げられる。
本発明に係るポリエステルは、Arに比較的大きな共役構造を有するため、Xとしては、以下に下記構造を有する基が溶媒への溶解性、光吸収波長の短波長化の点で好ましい。
また、表13〜17に記載の具体例は、一般式(II−1)又は(II−2)におけるRの位置には、水素原子、アルキル基、置換もしくは未置換のアリール基、または置換もしくは未置換のアラルキル基の何れが入ってもよい。更に、B及びB’の位置には、−O−(Y−O)n−Rまたは−O−(Y−O)n−CO−Z−CO−O−R’(n、Y、R、R’は前述の通りである。)の何れが入ってもよい。
図1は、本発明の電子写真用有機感光体に好適な一実施形態を模式的に示す断面図である。図1に示す電子写真用有機感光体は機能分離型感光体(積層型感光体)である。図1中、導電性支持体11上に、下引き層12、電荷発生層13、電荷輸送層14がこの順で積層され、電荷発生層13及び電荷輸送層14により感光層15が形成されている。
る。
更に、下引き層12を設けるときに用いる塗布方法としては、ブレードコーティング法、ワイヤーバーコーティング法、スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティング法等の通常の方法を用いることができる。
また、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレン、ポリシラン等の有機光導電性ポリエステルから選択することもできる。好ましい結着樹脂としては、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアリレート樹脂(ビスフェノールAとフタル酸の重縮合体等)、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルピリジン樹脂、セルロース樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂等の絶縁性樹脂をあげることができるが、これらに限定されるものではない。これらの結着樹脂は単独あるいは2種以上混合して用いることができる。
図2に本発明の画像形成装置の一例の概略構成図を示す。
図2に示す画像形成装置において、既述の本発明の電子写真用有機感光体である電子写真感光体1は、矢印の方向に所定の回転速度で回転可能となっている。図2に示す画像形成装置10は、電子写真感光体1及びその回転方向に沿って、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写装置5、クリーニング装置7がこの順で配置され、さらに、転写装置5を経た被転写媒体8が搬送される定着装置6を備えている。
また、前記導電性粒子あるいは半導電性粒子としては、カーボンブラック、亜鉛、アルミニウム、銅、鉄、ニッケル、クロム、チタニウム等の金属、ZnO−Al2O3、SnO2−Sb2O3、In2O3−SnO2、ZnO−TiO2、MgO−Al2O3、FeO−TiO2、TiO2、SnO2、Sb2O3、In2O3、ZnO、MgO等の金属酸化物を用いることができ、これらの材料は単独あるいは2種以上混合して用いてもよく、微粒子はフッ素系樹脂の微粒子を用いることができる。
また、膜厚としては0.01〜1000μmが好ましく、0.1〜500μmがより好ましく、さらに好ましくは0.5〜100μmである。
また、以下の合成例により得られる電荷輸送性ポリエステルにおいて、一般式(II−1)又は(II−2)におけるRの位置には、水素原子、アルキル基、置換もしくは未置換のアリール基、または置換もしくは未置換のアラルキル基が混在している。更に、B及びB’の位置には、−O−(Y−O)n−Rまたは−O−(Y−O)n−CO−Z−CO−O−R’(n、Y、R、R’は前述の通りである。)が混在している。
一般式(I−1)で示される構造(構造番号:26)を有するモノマー2.0g、エチレングリコール10.0gおよびテトラブトキシチタン0.1gを50mlのフラスコに入れ、窒素気流下、200℃で3時間加熱攪拌した。原料モノマーが消費されたことを確認した後、0.5mmHgに減圧してエチレングリコールを留去しながら200℃に加熱し、4時間反応を続けた。その後、室温まで冷却し、トルエン50mlに溶解して不溶物を0.1μmのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルターにて濾過し、その濾液をメタノール250mlを撹拌している中に滴下してポリマーを析出させた。得られたポリマーを濾過し、十分にメタノールで洗浄した後、乾燥させ、1.8gの電荷輸送性ポリエステル(本発明に係るポリエステル(例示化合物:11))を得た。得られた電荷輸送性ポリエステルの分子量は、GPCにて測定し、Mw(重量平均分子量)=1.1×105(ポリスチレン換算)であり、モノマーの分子量から求めたpは約124であった。
一般式(I−1)で示される構造(構造番号:26)を有するモノマー0.6g、テレフタル酸0.6g、エチレングリコール10.0gおよびテトラブトキシチタン0.1gを50mlのフラスコに入れ、窒素気流下、200℃で3時間加熱攪拌した。原料モノマーが消費されたことを確認した後、0.5mmHgに減圧してエチレングリコールを留去しながら200℃に加熱し、4時間反応を続けた。その後、室温まで冷却し、トルエン50mlに溶解して不溶物を0.1μmのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルターにて濾過し、その濾液をメタノール250mlを撹拌している中に滴下してポリマーを析出させた。得られたポリマーを濾過し、十分にメタノールで洗浄した後、乾燥させ、1.8gの電荷輸送性ポリエステル(本発明に係るポリエステル(例示化合物:12))を得た。得られた電荷輸送性ポリエステルの分子量は、GPCにて測定し、Mw=1.1×105(ポリスチレン換算)であり、モノマーの分子量から求めたpは約99であった。
一般式(I−2)で示される構造(構造番号:294)を有するモノマー1.0g、エチレングリコール10.0gおよびテトラブトキシチタン0.1gを50mlのフラスコに入れ、窒素気流下、200℃で4時間加熱攪拌した。原料モノマーが消費されたことを確認した後、0.5mmHgに減圧してエチレングリコールを留去しながら200℃に加熱し、6時間反応を続けた。その後、室温まで冷却し、トルエン50mlに溶解して不溶物を0.1μmのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルターにて濾過し、その濾液をメタノール250mlを撹拌している中に滴下してポリマーを析出させた。得られたポリマーを濾過し、十分にメタノールで洗浄した後、乾燥させ、1.4gの電荷輸送性ポリエステル(本発明に係るポリエステル(例示化合物:77))を得た。得られた電荷輸送性ポリエステルの分子量は、GPCにて測定し、Mw=7.5×104(ポリスチレン換算)であり、モノマーの分子量から求めたpは約68であった。
一般式(I−2)で示される構造(構造番号:294)を有するモノマー0.6g、テレフタル酸0.6g、エチレングリコール10.0gおよびテトラブトキシチタン0.1gを50mlのフラスコに入れ、窒素気流下、200℃で5時間加熱攪拌した。原料モノマーが消費されたことを確認した後、0.5mmHgに減圧してエチレングリコールを留去しながら200℃に加熱し、7時間反応を続けた。その後、室温まで冷却し、トルエン50mlに溶解して不溶物を0.1μmのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルターにて濾過し、その濾液をメタノール250mlを撹拌している中に滴下してポリマーを析出させた。得られたポリマーを濾過し、十分にメタノールで洗浄した後、乾燥させ、1.6gの電荷輸送性ポリエステル(本発明に係るポリエステル(例示化合物:78))を得た。得られた電荷輸送性ポリエステルの分子量は、GPCにて測定し、Mw(重量平均分子量)=8.0×104(ポリスチレン換算)であり、モノマーの分子量から求めたpは約78であった。
1,3−ジイミノイソインドリン30部、3塩化ガリウム9.1部をキノリン230部中にいれ、200℃において3時間反応させた後、生成物をろ別し、アセトン、メタノールで洗浄し、次いで、湿ケーキを乾燥した後、クロロガリウムフタロシアニン結晶28部を得た。得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶3部を、自動乳鉢(Lab−Mill UT−21型、ヤマト科学社製)で3時間乾式粉砕し、0.5部を、ガラスビーズ(1mmφ)60部とともに室温下、ベンジルアルコール20部中で24時間ミリング処理した後、ガラスビーズをろ別し、メタノール10部で洗浄し、乾燥して、粉末X線回折スペクトルで2θ±0.2°=7.4°,16.6°,25.5°及び28.3°に強い回折ピークを持つクロロガリウムフタロシアニン結晶を得た。
フタロニトリル50gおよび無水塩化第2スズ27gを、1−クロルナフタレン350ml中に加え、195℃において5時間反応させた後、生成物をろ別し、1−クロルナフタレン、アセトン、メタノール、次いで水で洗浄した後、減圧乾燥して、ジクロロスズフタロシアニン結晶18.3gを得た。得られたジクロロスズフタロシアニン結晶5gを、食塩10g、メノウボール(20mmφ500gとともにメノウ製ポットにいれ、遊星型ボールミル(P−5型、フリッチュ社製)にて400rpmで10時間粉砕したのち、十分に水洗し、乾燥した。その0.5gを、THF15g、ガラスビーズ(1mmφ)30gとともに室温下24時間ミリング処理した後、ガラスビーズをろ別し、メタノールで洗浄し、乾燥して、粉末X線回折スペクトルで2θ±0.2°=8.5°,11.2°,14.5°及び27.2°に強い回折ピークを有するジクロロスズフタロシアニン結晶を得た。
合成例5で得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶3部を濃硫酸60部に0℃にて溶解した後、5℃の蒸留水450部に上記溶液を滴下し、結晶を再析出させた。蒸留水、希アンモニア水等で洗浄した後、乾燥し、2.5部のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を得た。この結晶を自動乳鉢にて5.5時間粉砕したのち、0.5部をジメチルホルムアミド15部、直径1mmのガラスビーズ30部とともに24時間ミリング後、結晶を分離し、メタノールで洗浄後乾燥し、粉末X線回折スペクトルで2θ±0.2°=7.5°,9.9°,12.5°,16.3°,18.6°,25.1°及び28.3°に強い回折ピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を得た。これをCG−3とする。
3−ジイミノイソインドリン30部、チタニウムテトラブトキシド17部を1−クロルナフタレン200部中に入れ、窒素気流下190℃において5時間反応させたのち、生成物をろ過し、アンモニア水、水、アセトンで洗浄し、オキシチタニウムフタロシアニン40部を得た。得られたオキシチタニウムフタロシアニン結晶5部と塩化ナトリウム10部を自動乳鉢(Lab−MILL UT−21、ヤマト科学製)を用いて3時間粉砕した。その後、蒸留水で充分に洗浄し、乾燥して4.8部のオキシチタニウムフタロシアニン結晶を得た。得られたオキシチタニウムフタロシアニン結晶は、粉末X線回折スペクトルで2θ±0.2°=27.3°に明瞭なピークを示すものであった。得られたオキシチタニウムフタロシアニン結晶2部を蒸留水20部、モノクロロベンゼン2部の混合溶50℃において1時間撹拌した後、ろ過し、メタノールで十分洗浄し、乾燥して、粉末X線回折スペクトルで2θ±0.2°=27.3°に強い回折ピークを有するオキシチタニウムフタロシアニン水和物結晶を得た
以下のようにして図1に示す構造の電子写真用有機感光体を以下のように作製した。
粗面化処理した20mmφのステンレス円筒基板上に、ジルコニウム化合物(商品名:オルガチックスZC540、マツモト製薬社製)100部およびシラン化合物(商品名:A1110、日本ユンカー社製)10部とi−プロパノール400部およびブタノール200部からなる溶液を浸漬コーティング法で塗布し、150℃において10分間加熱乾燥し膜厚0.5μmの下引き層を形成した。電荷発生材料として合成例5で得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶10部を、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBM−S、積水化学社製)10部および酢酸n−ブチル500部と混合し、ガラスビーズとともにペイントシェーカーで1時間処理して分散した後、得られた塗布液を上記下引き層上に浸漬コーティング法で塗布し、100℃において10分間加熱乾燥して、電荷発生層13を形成した。
また、(株)ケット社製の電磁膜厚計LE−200Jを用いて、電子写真用感光体の有機層全体の膜厚を計測し、画質評価前の値から評価後(50000枚コピー後)の膜厚の差を求めて最表面層(電荷輸送層14)の磨耗量を求めた。その結果を表18に示す。
合成例5で得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶を、同量の合成例6で得られたジクロロスズフタロシアニン結晶に変えた以外は、実施例1と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例5で得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶を、同量の合成例7で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶に変えた以外は、実施例1と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例5で得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶を、同量の合成例8で得られたオキシチタニウムフタロシアニン水和物結晶に変えた以外は、実施例1と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例1で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:11)を、同量の合成例2で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:12)に変えた以外は、実施例1と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例1で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:11)を、同量の合成例2で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:12)に変えた以外は、実施例2と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例1で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:11)を、同量の合成例2で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:12)に変えた以外は、実施例3と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例1で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:11)を、同量の合成例2で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:12)に変えた以外は、実施例4と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例1で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:11)を、同量の合成例3で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:77)に変えた以外は、実施例1と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例1で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:11)を、同量の合成例3で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:77)に変えた以外は、実施例2と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例1で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:11)を、同量の合成例3で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:77)に変えた以外は、実施例3と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例1で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:11)を、同量の合成例3で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:77)に変えた以外は、実施例4と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例1で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:11)を、同量の合成例4で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:78)に変えた以外は、実施例1と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例1で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:11)を、同量の合成例4で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:78)に変えた以外は、実施例2と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例1で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:11)を、同量の合成例4で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:78)に変えた以外は、実施例3と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例1で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:11)を、同量の合成例4で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:78)に変えた以外は、実施例4と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例1で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:11)を、同量の下記繰り返し構造を有するポリエステル化合物(Mw=1.5×105(ポリスチレン換算))に変えた以外は、実施例1と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例5で得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶を、同量の合成例6で得られたジクロロスズフタロシアニン結晶に変えた以外は、比較例1と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例5で得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶を、同量の合成例7で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶に変えた以外は、比較例1と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例5で得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶を、同量の合成例8で得られたオキシチタニウムフタロシアニン水和物結晶に変えた以外は、比較例1と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例1で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:11)を、同量の下記繰り返し構造を有するポリエステル化合物(Mw=1.2×105(ポリスチレン換算))に変えた以外は、実施例1と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例5で得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶を、同量の合成例6で得られたジクロロスズフタロシアニン結晶に変えた以外は、比較例5と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例5で得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶を、同量の合成例7で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶に変えた以外は、比較例5と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例5で得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶を、同量の合成例8で得られたオキシチタニウムフタロシアニン水和物結晶に変えた以外は、比較例5と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例1で得られた電荷輸送性ポリエステル(例示化合物:11)を、同量の下記繰り返し構造を有するポリエステル化合物(Mw=1.3×105(ポリスチレン換算))に変えた以外は、実施例1と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例5で得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶を、同量の合成例6で得られたジクロロスズフタロシアニン結晶に変えた以外は、比較例9と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例5で得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶を、同量の合成例7で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶に変えた以外は、比較例9と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
合成例5で得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶を、同量の合成例8で得られたオキシチタニウムフタロシアニン水和物結晶に変えた以外は、比較例9と同様にして電子写真用有機感光体を作製し、画質評価及び磨耗量の測定を行った。その結果を表18に示す。
テトラフェニルフェニルベンジジン系電荷輸送高分子を用いた比較例1〜4に示した有機感光体及びそれを用いた電子写真方式の画像形成装置は、電荷輸送層が50μmと厚い条件においては光応答性が不足し満足な画像を得ることはできず、50000枚印刷後では、電荷輸送層の磨耗により帯電電位が不足して満足な画像を得ることができなかった。
また、中央に縮環、複環構造を導入した電荷輸送高分子を用いた比較例5〜8、及び9〜12では、ある程度の改善は見られるものの、初期における光応答性、及び50000枚印刷後での特性の変化は極めて大きい。
それに対し、実施例1〜16に示すように、本発明の電子写真用有機感光体及びそれを用いた電子写真方式の画像形成装置は、電荷輸送層が50μmと厚い条件においても高速な光応答性により良好な画像を与え、また優れた耐刷性により、50000枚印刷後での特性の変化は極めて小さかった。
2 帯電装置
3 露光装置
4 現像装置
5 転写装置
6 定着装置
7 クリーニング装置
8 被転写媒体
10 電子写真装置
11 導電性支持体
12 下引き層
13 電荷発生層
14 電荷輸送層
15 感光層
Claims (7)
- 導電性支持体上に感光層を有する電子写真用有機感光体であって、
前記感光層の少なくとも一層が、下記一般式(I−1)及び(I−2)で示される構造から選択された少なくとも1種を部分構造として含む繰り返し構造を有する電荷輸送性ポリエステルを含有することを特徴とする電子写真用有機感光体。
- 前記一般式(I−1)及び(I−2)で示される構造から選択された少なくとも1種を部分構造として含む繰り返し構造を有する電荷輸送性ポリエステルが、下記一般式(II−1)または(II−2)で示されるポリエステルであることを特徴とする請求項1に記載の電子写真用有機感光体。
- 前記感光層が電荷輸送層を有し、該電荷輸送層が前記一般式(I−1)及び(I−2)で示される構造から選択された少なくとも1種を部分構造として含む繰り返し構造を有する電荷輸送性ポリエステルを含有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真用有機感光体。
- 前記電荷輸送層が最表面層であることを特徴とする請求項4に記載の電子写真用有機感光体。
- 前記感光層が電荷発生層を有し、該電荷発生層がハロゲン化ガリウムフタロシアニン結晶、ハロゲン化スズフタロシアニン結晶、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶またはオキシチタニウムフタロシアニン水和物結晶を含有することを特徴とする請求項4に記載の電子写真用有機感光体。
- 請求項1に記載の電子写真用有機感光体を用いることを特徴とする電子写真方式の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005373609A JP4696903B2 (ja) | 2005-12-26 | 2005-12-26 | 電子写真用有機感光体、及びそれを用いる画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005373609A JP4696903B2 (ja) | 2005-12-26 | 2005-12-26 | 電子写真用有機感光体、及びそれを用いる画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007178466A true JP2007178466A (ja) | 2007-07-12 |
JP4696903B2 JP4696903B2 (ja) | 2011-06-08 |
Family
ID=38303759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005373609A Expired - Fee Related JP4696903B2 (ja) | 2005-12-26 | 2005-12-26 | 電子写真用有機感光体、及びそれを用いる画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4696903B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010079108A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
JP2011170206A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置用像保持体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
JP2011247992A (ja) * | 2010-05-25 | 2011-12-08 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置用像保持体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
JP2012022209A (ja) * | 2010-07-15 | 2012-02-02 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置用像保持体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01134456A (ja) * | 1987-11-20 | 1989-05-26 | Kao Corp | 電子写真感光体 |
JPH0959365A (ja) * | 1995-08-25 | 1997-03-04 | Fuji Xerox Co Ltd | 電荷輸送性樹脂の精製方法、それを利用した電子写真感光体および電子写真装置 |
JP2003268090A (ja) * | 2002-03-14 | 2003-09-25 | Fuji Xerox Co Ltd | 電荷輸送性ポリマー |
-
2005
- 2005-12-26 JP JP2005373609A patent/JP4696903B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01134456A (ja) * | 1987-11-20 | 1989-05-26 | Kao Corp | 電子写真感光体 |
JPH0959365A (ja) * | 1995-08-25 | 1997-03-04 | Fuji Xerox Co Ltd | 電荷輸送性樹脂の精製方法、それを利用した電子写真感光体および電子写真装置 |
JP2003268090A (ja) * | 2002-03-14 | 2003-09-25 | Fuji Xerox Co Ltd | 電荷輸送性ポリマー |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010079108A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
JP2011170206A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置用像保持体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
JP2011247992A (ja) * | 2010-05-25 | 2011-12-08 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置用像保持体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
JP2012022209A (ja) * | 2010-07-15 | 2012-02-02 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置用像保持体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4696903B2 (ja) | 2011-06-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4885535B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP6677212B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
WO2014021341A1 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、画像形成装置、及びトリアリールアミン化合物 | |
JP2009169023A (ja) | 電子写真感光体および画像形成装置 | |
JP4696903B2 (ja) | 電子写真用有機感光体、及びそれを用いる画像形成装置 | |
JP6160370B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、画像形成装置、及びトリアリールアミン化合物 | |
JP5636728B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP5353078B2 (ja) | エナミン骨格を有する化合物を用いた電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP2012141648A (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、および画像形成装置 | |
JP2005292817A (ja) | 光導電性材料、並びにそれを用いた電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ及び画像形成装置 | |
JP5803743B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ及び画像形成装置 | |
JP5482399B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP4696928B2 (ja) | 電子写真用有機感光体、及びそれを用いる画像形成装置 | |
JP5655490B2 (ja) | 電子写真感光体、該感光体を用いた画像形成装置、および電子写真カートリッジ | |
JP4696905B2 (ja) | 電子写真用有機感光体及び画像形成装置 | |
JP5152300B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2013097270A (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、および画像形成装置 | |
JP5509732B2 (ja) | 新規スチルベン系化合物を含有する電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、画像形成装置、及び新規スチルベン系化合物 | |
JP5556327B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置 | |
JPH0959365A (ja) | 電荷輸送性樹脂の精製方法、それを利用した電子写真感光体および電子写真装置 | |
JP2007156454A (ja) | 電子写真感光体、電子写真用カートリッジ、および画像形成装置 | |
JP4661613B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2014095868A (ja) | 新規ブタジエン骨格を持つ化合物を含有する電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、画像形成装置、及び新規ブタジエン骨格を持つ化合物 | |
JP5835105B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、および、画像形成装置 | |
JP5369736B2 (ja) | 新規エナミン系化合物を含有する電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081120 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100810 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100817 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101015 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110201 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110214 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4696903 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |