JP5564811B2 - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
請求項1に係る発明は、
基体と、該基体上に形成された複数の層からなり、
前記複数の層の最表面層が、硬化性の電荷輸送性材料の少なくとも一種を含む塗布液を用いて形成された架橋物を含んで構成され、
前記最表面層の形成に用いられる前記塗布液の全固形分中における前記硬化性の電荷輸送性材料の含有量が、90質量%以上99質量%以下であり、
前記硬化性の電荷輸送性材料が、下記一般式(I)で示される化合物であり、
かつ前記最表面層の弾性変形率が45%以上55%以下、ユニバーサル硬さが185N/mm2以上210N/mm2以下であり、
前記最表面層と接する下層の弾性変形率が35%以上45%以下、ユニバーサル硬さが180N/mm2以上250N/mm2以下であることを特徴とする電子写真感光体である。
F−((−R1−X)n1R2−Y)n2 (I)
(一般式(I)中、Fは正孔輸送能を有する化合物から誘導される有機基、R1及びR2はそれぞれ独立に炭素数1以上5以下の直鎖状若しくは分鎖状のアルキレン基を示し、n1は0又は1であり、n2は1以上4以下の整数である。Xは酸素原子、NH、及び硫黄原子から選択される何れかを示し、Yは−OH、−OCH3、−NH2、−SH、及び−COOHから選択される何れかの基を示す。)
前記最表面層の弾性変形率と前記下層の弾性変形率との差が、10%以下であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体である。
前記最表面層の塑性変形硬さが340N/mm 2 以上400N/mm 2 以下であり、かつ前記下層の塑性変形硬さが300N/mm 2 以上360N/mm 2 以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子写真感光体である。
請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の電子写真感光体と、該電子写真感光体を帯電する帯電手段、前記電子写真感光体表面に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段、及び前記電子写真感光体表面に残存したトナーを除去するためのトナー除去手段からなる群より選ばれる少なくとも一種と、を備えることを特徴とするプロセスカートリッジである。
請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の電子写真感光体と、該電子写真感光体を帯電する帯電手段と、帯電した前記電子写真感光体に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記電子写真感光体表面に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、前記電子写真感光体表面に形成されたトナー像を被転写体に転写する転写手段と、前記電子写真感光体表面に残存したトナーを除去するためのトナー除去手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に係る発明によれば、最表面層の弾性変形率と下層の弾性変形率との差が10%以下でない場合に比べて、最表面層か下層から剥がれず、かつ最表面層に異物痕が残ることが抑制され、更に最表面層の磨耗が抑制されるという効果が顕著になる。
請求項1に係る発明によれば、硬化性の電荷輸送性材料が一般式(I)で示される化合物でない場合に比べて、最表面層か下層から剥がれず、かつ最表面層に異物痕が残ることが抑制され、更に最表面層の磨耗が抑制されるという効果が顕著になる。
ただし、前記最表面層の形成に用いられる前記塗布液の全固形分中における前記硬化性の電荷輸送性材料の含有量は、90質量%以上99質量%以下であり、かつ、前記硬化性の電荷輸送性材料には、下記一般式(I)で示される化合物が適用される。
F−((−R1−X)n1R2−Y)n2 (I)
(一般式(I)中、Fは正孔輸送能を有する化合物から誘導される有機基、R1及びR2はそれぞれ独立に炭素数1以上5以下の直鎖状若しくは分鎖状のアルキレン基を示し、n1は0又は1であり、n2は1以上4以下の整数である。Xは酸素原子、NH、及び硫黄原子から選択される何れかを示し、Yは−OH、−OCH3、−NH2、−SH、及び−COOHから選択される何れかの基を示す。)
最表面層の弾性変形率が45%以上55%以下、ユニバーサル硬さが185N/mm 2 以上210N/mm 2 以下であることにより、最表面層はキャリア等の異物がぶつかっても元の状態に戻ることができ、また前記最表面層と接する下層の弾性変形率が35%以上45%以下、ユニバーサル硬さが180N/mm 2 以上250N/mm 2 以下であることにより、最表面層に異物がぶつかり元の状態に戻る際、最表面層が下層から剥れることを防ぐ。よって、異物痕に強く、磨耗に強い感光体が得られる。この効果は、前記最表面層の弾性変形率と前記下層の弾性変形率との差が、10%以下であることを満たすことにより、顕著になる。
Hu(N/mm2)=F/As(h)=F/26.43×h2 (1)
の一例を示す模式断面図である。
以下、代表例として図1に示す電子写真感光体7に基づいて、各要素について説明する。
基体4は、ドラム状、シート状、プレート状等、何れの形状でもよく、例えば、アルミニウム、銅、亜鉛、ステンレス、クロム、ニッケル、モリブデン、バナジウム、インジウム、金、白金等の金属又は合金を用いて構成される金属板、金属ドラム、及び金属ベルト、又は、ポリマー、酸化インジウム等やアルミニウム、パラジウム、金等の金属又は合金を塗布、蒸着又はラミネートした紙、プラスチックフィルム、ベルト等が挙げられる。
中間層1は、残留電位が低く良好な電子写真特性を示すため、有機ジルコニウム化合物、有機チタン化合物、有機アルミニウム化合物のほか、その他有機金属化合物、とくに有機ジルコニウム化合物、有機チタニル化合物、有機アルミニウム化合物を含有することが望ましい。
中間層1は、上記材料を含有する塗布液を塗布したものを乾燥させて得られるが、通常、乾燥は溶剤を蒸発する温度で行われる。
電荷発生層2は電荷発生材料及び結着樹脂を含有する層である。
前記電荷発生材料は、赤外領域に光感度を持ち、高感度であるフタロシアニン系が望ましく、特にCukα線を用いたX線回折スペクトルのブラッグ角度(2θ±0.2)において、少なくとも7.5,9.9,12.5,16.3,18.6,25.1,28.1の位置に回折ピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン、あるいはCukα線を用いたX線回折スペクトルのブラッグ角度(2θ±0.2)において、少なくとも7.6,18.3,23.2,24.2,27.3の位置に回折ピークを有するチタニルフタロシアニンが望ましい。
分散に用いる溶剤としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、ベンジルアルコール、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸n−ブチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチレンクロライド、クロロホルム、クロルベンゼン、トルエン等が挙げられ、これらは1種を単独で又は2種以上を混合して用いられる。
電荷輸送層3は、電荷輸送材料と結着樹脂を含有して、又は高分子電荷輸送材を含有して形成される。尚、図1に示す電子写真感光体7においては、電荷輸送層3が下層になる。
前記電荷輸送材料としては、p−ベンゾキノン、クロラニル、ブロマニル、アントラキノン等のキノン系化合物、テトラシアノキノジメタン系化合物、2,4,7−トリニトロフルオレノン等のフルオレノン化合物、キサントン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノビニル系化合物、エチレン系化合物等の電子輸送性化合物、トリアリールアミン系化合物、ベンジジン系化合物、アリールアルカン系化合物、アリール置換エチレン系化合物、スチルベン系化合物、アントラセン系化合物、ヒドラゾン系化合物などの正孔輸送性化合物等の公知の電荷輸送材料が挙げられる。これらの電荷輸送材料は1種を単独で又は2種以上を混合して用いられるが、これらに限定されるものではない。
保護層5は、図1に示す電子写真感光体7における最表面層である。
保護層5は、硬化性の電荷輸送性材料の少なくとも一種を用いた架橋物を含んで構成されている。ここで、硬化性の電荷輸送性材料とは、トリフェニルアミンなどの電荷輸送性材料骨格に反応性の置換基を有する電荷輸送性材料をいい、−OH、−OCH3、−NH2、−SH、及び−COOHから選択される置換基の少なくとも1つを持つ電荷輸送性材料が挙げられる。保護層5に含有される電荷輸送性材料については後述する。
F−((−R1−X)n1R2−Y)n2 (I)
なお、一般式(II)におけるDの総数は、一般式(I)におけるn2に相当し、望ましくは、2以上4以下であり、さらに望ましくは3以上4以下である。つまり、一般式(I)や一般式(II)において、望ましくは一分子中に2以上4以下、さらに望ましくは3以上4以下とすると、架橋密度が上がり、より強度の高い架橋膜が得られ、特にブレードクリーナーを用いた際の電子写真感光体の回転トルクが低減され、ブレードへのダメージの抑制や、電子写真感光体の磨耗が抑制される。この詳細は不明であるが、反応性官能基の数が増すことで、架橋密度の高い硬化膜が得られ、電子写真感光体の極表面の分子運動が抑制されてブレード部材表面分子との相互作用が弱まるためと推測される。
保護層5は、機械強度、耐傷性、粒子分散性、粘度コントロール、トルク低減、磨耗量コントロール、ポットライフの延長などの目的でアルコールに溶解する樹脂を更に加えてもよい。
保護層形成用塗布液の調製は、無溶媒で行うか、必要に応じてメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン等のエーテル類等の溶剤を用いて行ってもよい。かかる溶剤は1種を単独で又は2種以上を混合して使用してもよいが、望ましくは沸点が100℃以下のものである。溶剤としては、特に、少なくとも1種以上の水酸基を持つ溶剤(例えば、アルコール類等)を用いることがよい。
本実施形態に係る画像形成装置は、既述の本実施形態に係る電子写真感光体と、該電子写真感光体を帯電する帯電手段と、帯電した前記電子写真感光体に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記電子写真感光体表面に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、前記電子写真感光体表面に形成されたトナー像を被転写体に転写する転写手段と、前記電子写真感光体表面に残存したトナーを除去するためのトナー除去手段と、を備えることを特徴とする。本実施形態に係る画像形成装置は、既述の本実施形態に係る電子写真感光体を用いることにより、長期に渡り濃度ムラが抑制された画像が得られる。
以下、本実施形態に係る画像形成装置を図を用いて説明する。
図2に示す電子写真装置100は、電子写真感光体(本実施形態に係る電子写真感光体)1を備えている。この電子写真感光体7の周囲には、電子写真感光体7の外周面の移動方向に沿って、帯電装置(帯電手段)8、露光装置(静電潜像形成手段)10、現像装置(現像手段)11、転写装置(転写手段)12、クリーニング装置(トナー除去手段)13及び除電器(イレーズ装置)14がこの順で配置されている。
トナーの平均形状係数SF1は、スライドグラス上に散布したトナー粒子、またはトナーの光学顕微鏡像を、ビデオカメラを通じてルーゼックス画像解析装置(ニレコ社製)に取り込み、50個以上のトナーの最大長と投影面積を求め、下記式(4)によって計算し、その平均値を求めることにより得られるものである。
SF1=(ML2/A)×(π/4)×100 ・・・ 式(4)
前記式(4)中、MLはトナー粒子の最大長、Aはトナー粒子の投影面積を各々示す。
また、前記トナーの体積平均粒径については、マルチサイザーを用いて測定し求められる。
また、転写装置12がローラー状である場合、その硬度は適度な硬さが求められる。具体的にはアスカーC硬度(SRIS0101(日本ゴム協会標準規格)に規定)で20以上50以下の範囲にあることが望ましく、さらに望ましくは25以上40以下の範囲である。
本実施形態に係るプロセスカートリッジは、既述の本実施形態に係る電子写真感光体と、該電子写真感光体を帯電する帯電手段、前記電子写真感光体表面に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段、及び前記電子写真感光体表面に残存したトナーを除去するためのトナー除去手段からなる群より選ばれる少なくとも一種と、を備えることを特徴とする。本実施形態に係るプロセスカートリッジは、本実施形態に係る電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、及びトナー除去手段からなる群より選ばれる少なくとも一種と、を一体構成で画像形成装置に脱着するもので、本実施形態に係る画像形成装置と同様の効果が得られる。
[中間層の形成]
酸化亜鉛(平均粒子径70nm:テイカ社製:比表面積値15m2/g)100質量部をトルエン500質量部と攪拌混合し、シランカップリング剤(KBM603:信越化学社製)1.5質量部を添加し、2時間攪拌した。その後トルエンを減圧蒸留にて留去し、150℃で2時間焼き付けを行い、シランカップリング剤による表面処理を施した酸化亜鉛顔料を得た。
このアリザリンを付与した酸化亜鉛顔料60質量部、硬化剤(ブロック化イソシアネート スミジュール3175:住友バイエルンウレタン社製)15質量部、及びブチラール樹脂(BM−1(積水化学社製))15質量部をメチルエチルケトン85質量部に溶解した溶液38質量部と、メチルエチルケトン25質量部とを混合し、1mmφのガラスビーズを用いてサンドミルにて2時間の分散を行い、分散液を得た。
中間層を形成したアルミニウム基材上に、電荷発生材料として、ヒドロキシガリウムフタロシアニンを用い、その15質量部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂(VMCH、日本ユニオンカーバイト社製)10質量部およびn−ブチルアルコール300質量部からなる混合物をサンドミルにて4時間分散した。得られた分散液を、浸漬塗布し、100℃にて10分間加熱乾燥して、膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。
電荷発生層まで形成したアルミニウム基材上に、電荷輸送層形成用塗布液として、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン42質量部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂(TS2050:粘度平均分子量50,000:帝人化成社製)58質量部とを、テトロヒドロフラン280質量部及びトルエン120質量部に溶解混合した塗布液を、浸漬塗布し、135℃、40分で乾燥することにより、膜厚19μmの電荷輸送層を形成した。
電荷輸送層まで形成したアルミニウム基材上に、保護層形成用塗布液として、例示化合物:I−11を50質量部、例示化合物:I−16を50質量部、前記例示化合物:(B)−8を1質量部、t−BuOH:200質量部に溶解させた塗布液を、浸漬塗布し、150℃、40分で乾燥することにより、膜厚5μmの保護層を形成して、実施例1の電子写真感光体(感光体)を得た。
○:はがれが発生せず。
△:若干はがれが発生するが実使用上問題なし(はがれは発生するが画像には出ない)。
×:はがれが発生し、使用不可
◎:確認される異物痕が5個未満である。
○:確認される異物痕が5個以上10個未満である。
△:確認される異物痕が10個以上20個未満である(実使用上問題なし)。
×:20個以上の異物痕が確認される(広範な領域に異物痕あり)。
実施例1の感光体と同様に支持体上に、中間層、電荷発生層を形成した。次に、電荷輸送層形成用塗布液として、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン47質量部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂(Z800:粘度平均分子量80,000:三菱ガス化学社製)53質量部とを、テトロヒドロフラン280質量部及びトルエン120質量部に溶解混合した塗布液を、前記電荷発生層上に浸漬塗布し、135℃、40分で乾燥することにより、膜厚19μmの電荷輸送層を形成した。
実施例1の感光体と同様に支持体上に、中間層、電荷発生層を形成した。次に、電荷輸送層形成用塗布液として、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン46質量部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂(TS2050:粘度平均分子量50,000:帝人化成社製)54質量部とを、テトロヒドロフラン280質量部及びトルエン120質量部に溶解混合した塗布液を、浸漬塗布し、135℃、40分で乾燥することにより、膜厚19μmの電荷輸送層を形成した。
実施例1の感光体と同様に支持体上に、中間層、電荷発生層を形成した。次に、電荷輸送層形成用塗布液として、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン40質量部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂(TS2050:粘度平均分子量50,000:帝人化成社製)60質量部とを、テトロヒドロフラン280質量部及びトルエン120質量部に溶解混合した塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、135℃、40分で乾燥することにより、膜厚19μmの電荷輸送層を形成した。
実施例1の感光体と同様に支持体上に、中間層、電荷発生層を形成した。次に、電荷輸送層形成用塗布液として、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン47質量部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂(Z800:粘度平均分子量80,000:三菱ガス化学社製)53質量部とを、テトロヒドロフラン280質量部及びトルエン120質量部に溶解混合した塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、135℃、40分で乾燥することにより、膜厚19μmの電荷輸送層を形成した。
実施例1の感光体と同様に支持体上に、中間層、電荷発生層を形成した。次に、電荷輸送層形成用塗布液として、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン46質量部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂(TS2050:粘度平均分子量50,000:帝人化成社製)54質量部とを、テトロヒドロフラン280質量部及びトルエン120質量部に溶解混合した塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、135℃、40分で乾燥することにより、膜厚19μmの電荷輸送層を形成した。
実施例1の感光体と同様に支持体上に、中間層、電荷発生層を形成した。次に、電荷輸送層形成用塗布液として、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン40質量部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂(TS2050:粘度平均分子量50,000:帝人化成社製)60質量部とを、テトロヒドロフラン280質量部及びトルエン120質量部に溶解混合した塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、135℃、40分で乾燥することにより、膜厚19μmの電荷輸送層を形成した。
実施例1の感光体と同様に支持体上に、中間層、電荷発生層を形成した。次に、電荷輸送層形成用塗布液として、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン47質量部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂(Z800:粘度平均分子量80,000:三菱ガス化学社製)53質量部とを、テトロヒドロフラン280質量部及びトルエン120質量部に溶解混合した塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、135℃、40分で乾燥することにより、膜厚19μmの電荷輸送層を形成した。
実施例1の感光体と同様に支持体上に、中間層、電荷発生層を形成した。次に、電荷輸送層形成用塗布液として、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン46質量部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂(TS2050:粘度平均分子量50,000:帝人化成社製)54質量部とを、テトロヒドロフラン280質量部及びトルエン120質量部に溶解混合した塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、135℃、40分で乾燥することにより、膜厚19μmの電荷輸送層を形成した。
実施例1の感光体と同様に支持体上に、中間層、電荷発生層を形成した。次に、電荷輸送層形成用塗布液として、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン40質量部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂(TS2050:粘度平均分子量50,000:帝人化成社製)60質量部とをテトロヒドロフラン280質量部及びトルエン120質量部に溶解混合した塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、135℃、40分で乾燥することにより、膜厚19μmの電荷輸送層を形成した。
実施例1の感光体と同様に支持体上に、中間層、電荷発生層を形成した。次に、電荷輸送層形成用塗布液として、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン47質量部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂(Z800:粘度平均分子量80,000:三菱ガス化学社製)53質量部とを、テトロヒドロフラン280質量部及びトルエン120質量部に溶解混合した塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、135℃、40分で乾燥することにより、膜厚19μmの電荷輸送層を形成した。
実施例1の感光体と同様に支持体上に、中間層、電荷発生層を形成した。次に、電荷輸送層形成用塗布液として、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン38質量部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂(Z800:粘度平均分子量80,000:三菱ガス化学社製)62質量部とを、テトロヒドロフラン280質量部及びトルエン120質量部に溶解混合した塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、135℃、40分で乾燥することにより、膜厚19μmの電荷輸送層を形成した。
実施例1の感光体と同様に支持体上に、中間層、電荷発生層を形成した。次に、電荷輸送層形成用塗布液として、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン46質量部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂(TS2050:粘度平均分子量50,000:帝人化成社製)54質量部とを、テトロヒドロフラン280質量部及びトルエン120質量部に溶解混合した塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、135℃、40分で乾燥することにより、膜厚19μmの電荷輸送層を形成した。
実施例1の感光体と同様に支持体上に、中間層、電荷発生層を形成した。次に、電荷輸送層形成用塗布液として、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン40質量部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂(TS2050:粘度平均分子量50,000:帝人化成社製)60質量部とを、テトロヒドロフラン280質量部及びトルエン120質量部に溶解混合した塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、135℃、40分で乾燥することにより、膜厚19μmの電荷輸送層を形成した。
実施例1の感光体と同様に支持体上に、中間層、電荷発生層を形成した。次に、電荷輸送層形成用塗布液として、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン48質量部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂(Z400:粘度平均分子量40,000:三菱ガス化学社製)52質量部とを、テトロヒドロフラン280質量部及びトルエン120質量部に溶解混合した塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、135℃、40分で乾燥することにより、膜厚19μmの電荷輸送層を形成した。
実施例1の感光体と同様に支持体上に、中間層、電荷発生層を形成した。次に、電荷輸送層形成用塗布液として、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン48質量部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂(Z400:粘度平均分子量40,000:三菱ガス化学社製)52質量部とを、テトロヒドロフラン280質量部及びトルエン120質量部に溶解混合した塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、135℃、40分で乾燥することにより、膜厚19μmの電荷輸送層を形成した。
実施例1の感光体と同様に支持体上に、中間層、電荷発生層を形成した。次に、電荷輸送層形成用塗布液として、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン48質量部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂(Z400:粘度平均分子量40,000:三菱ガス化学社製)52質量部とを、テトロヒドロフラン280質量部及びトルエン120質量部に溶解混合した塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、135℃、40分で乾燥することにより、膜厚19μmの電荷輸送層を形成した。
実施例1の感光体と同様に支持体上に、中間層、電荷発生層を形成した。次に、電荷輸送層形成用塗布液として、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン48質量部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂(Z400:粘度平均分子量40,000:三菱ガス化学社製)52質量部とを、テトロヒドロフラン280質量部及びトルエン120質量部に溶解混合した塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、135℃、40分で乾燥することにより、膜厚19μmの電荷輸送層を形成した。
実施例1の感光体と同様に支持体上に、中間層、電荷発生層を形成した。次に、電荷輸送層形成用塗布液として、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン38質量部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂(Z800:粘度平均分子量80,000:三菱ガス化学社製)62質量部とを、テトロヒドロフラン280質量部及びトルエン120質量部に溶解混合した塗布液を、前記電荷発生層上に浸漬塗布し、135℃、40分で乾燥することにより、膜厚19μmの電荷輸送層を形成した。
実施例1の感光体と同様に支持体上に、中間層、電荷発生層を形成した。次に、電荷輸送層形成用塗布液として、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン38質量部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂(Z800:粘度平均分子量80,000:三菱ガス化学社製)62質量部とを、テトロヒドロフラン280質量部及びトルエン120質量部に溶解混合した塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、135℃、40分で乾燥することにより、膜厚19μmの電荷輸送層を形成した。
実施例1の感光体と同様に支持体上に、中間層、電荷発生層を形成した。次に、電荷輸送層形成用塗布液として、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン38質量部とビスフェノールZポリカーボネート樹脂(Z800:粘度平均分子量80,000:三菱ガス化学社製)62質量部とを、テトロヒドロフラン280質量部及びトルエン120質量部に溶解混合した塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、135℃、40分で乾燥することにより、膜厚19μmの電荷輸送層を形成した。
2 電荷発生層
3 電荷輸送層
4 基体
5 保護層
7 電子写真感光体
8 帯電装置
10 露光装置
11 現像装置
12 転写装置
13 クリーニング装置
100 電子写真装置
Claims (5)
- 基体と、該基体上に形成された複数の層からなり、
前記複数の層の最表面層が、硬化性の電荷輸送性材料の少なくとも一種を含む塗布液を用いて形成された架橋物を含んで構成され、
前記最表面層の形成に用いられる前記塗布液の全固形分中における前記硬化性の電荷輸送性材料の含有量が、90質量%以上99質量%以下であり、
前記硬化性の電荷輸送性材料が、下記一般式(I)で示される化合物であり、
かつ前記最表面層の弾性変形率が45%以上55%以下、ユニバーサル硬さが185N/mm2以上210N/mm2以下であり、
前記最表面層と接する下層の弾性変形率が35%以上45%以下、ユニバーサル硬さが180N/mm2以上250N/mm2以下であることを特徴とする電子写真感光体。
F−((−R1−X)n1R2−Y)n2 (I)
(一般式(I)中、Fは正孔輸送能を有する化合物から誘導される有機基、R1及びR2はそれぞれ独立に炭素数1以上5以下の直鎖状若しくは分鎖状のアルキレン基を示し、n1は0又は1であり、n2は1以上4以下の整数である。Xは酸素原子、NH、及び硫黄原子から選択される何れかを示し、Yは−OH、−OCH3、−NH2、−SH、及び−COOHから選択される何れかの基を示す。) - 前記最表面層の弾性変形率と前記下層の弾性変形率との差が、10%以下であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記最表面層の塑性変形硬さが340N/mm2以上400N/mm2以下であり、かつ前記下層の塑性変形硬さが300N/mm2以上360N/mm2以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子写真感光体。
- 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の電子写真感光体と、該電子写真感光体を帯電する帯電手段、前記電子写真感光体表面に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段、及び前記電子写真感光体表面に残存したトナーを除去するためのトナー除去手段からなる群より選ばれる少なくとも一種と、を備えることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の電子写真感光体と、該電子写真感光体を帯電する帯電手段と、帯電した前記電子写真感光体に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記電子写真感光体表面に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、前記電子写真感光体表面に形成されたトナー像を被転写体に転写する転写手段と、前記電子写真感光体表面に残存したトナーを除去するためのトナー除去手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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