JP2010078180A - ヘッダ及び温調マット - Google Patents
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Abstract
【課題】主配管接続口からの流体流路の流路長が小さい副配管接続口にも、主配管接続口からの流体流路の流路長が大きい副配管接続口にも略均等に流体を分配することが可能なヘッダと、このヘッダを備えた温調マットとを提供する。
【解決手段】ヘッダ20は、ボディー部21と、該ボディー部21から突設された往管接続口22及び戻り管接続口23と、該ボディー部21からそれぞれ突設された複数個の往き側温水配管接続口24及び戻り側温水配管接続口25と、該往管接続口22及び戻り管接続口23と各往き側温水配管接続口24及び各戻り側温水配管接続口25とをそれぞれ連通する往き側流体流路26及び戻り側流体流路27とを備えている。往管接続口22及び戻り管接続口23から各往き側温水配管接続口24及び各戻り側温水配管接続口25までの流体流路26,27の流路長が大きいほど、それぞれ、該往き側温水配管接続口24及び該戻り側温水配管接続口25の口径が大きくなっている。
【選択図】図1
【解決手段】ヘッダ20は、ボディー部21と、該ボディー部21から突設された往管接続口22及び戻り管接続口23と、該ボディー部21からそれぞれ突設された複数個の往き側温水配管接続口24及び戻り側温水配管接続口25と、該往管接続口22及び戻り管接続口23と各往き側温水配管接続口24及び各戻り側温水配管接続口25とをそれぞれ連通する往き側流体流路26及び戻り側流体流路27とを備えている。往管接続口22及び戻り管接続口23から各往き側温水配管接続口24及び各戻り側温水配管接続口25までの流体流路26,27の流路長が大きいほど、それぞれ、該往き側温水配管接続口24及び該戻り側温水配管接続口25の口径が大きくなっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、共通の主配管からの流体を複数本の副配管に分配するためのヘッダに係り、特に、主配管が接続されるようにボディー部から突設された主配管接続口と、副配管が接続されるように該ボディー部から突設された複数個の副配管接続口と、該ボディー部に設けられた、該主配管接続口と各副配管接続口とを連通する流体流路とを備えたヘッダに関する。
また、本発明は、建物の部屋の床、壁、天井等の暖房や冷房を行うための温調マットに係り、特に、板面に配管配設用の溝及びヘッダ配置用スペースが設けられた略方形の基板と、該スペース内に配置されたヘッダと、該ヘッダの各副配管接続口に接続され、該溝内に引き回された流体循環用配管とを備えた温調マットに関する。
基板の上面の溝に温水循環用配管を引き回した温調マットを床に敷設した床暖房構造が周知である。
この温水循環用配管を複数本引き回し、各温水循環用配管を温水が循環するように構成した温調マットが特開平9−269135号に記載されている。
第10図は、同号の図2に記載の温調マットの平面図であり、第11図(a),(b),(c),(d)はそれぞれ同号のヘッダの平面図、B−B線断面図、C−C線断面図及びD−D線断面図である。
この温調マット100は、略方形の基板101を有している。この基板101に2本の温水循環用配管(以下、温水配管と略す。)102a,102bが引き回されている。基板101には、3本の小根太103が配設されている。各小根太103は、基板101の一辺と略平行方向(第10図の上下方向)に延在している。小根太103同士は、各々の延在方向と直交方向(第10図の左右方向)に間隔をあけて略平行に配列されている。以下、上下方向及び左右方向とは、第10図の上下方向及び左右方向をいう。
基板101の左右方向の中央部に配置された小根太(以下、中央小根太という。)103は、上端を該基板101の上辺に揃えて配置され、その下端は該基板101の下辺から離隔している。この基板101の下辺の左右方向の中央部に、ヘッダ配置用スペース101a(同号では記載なし。)が設けられ、このヘッダ配置用スペース101aにヘッダ104が配置されている。このヘッダ配置用スペース101aと中央小根太103の下端との間は、配管引き回し用スペース101b(同号では記載なし。)となっている。
基板101の左端側及び右端側に配置された各小根太(以下、それぞれ左端側小根太及び右端側小根太という。)103は、下端を該基板101の下辺に揃えて配置され、その上端は該基板101の上辺から離隔している。この左端側及び右端側の各小根太103の上端と、基板101の上辺との間も、それぞれ配管引き回し用スペース101c,101d(同号では記載なし。)となっている。
温水配管102a,102bは、それぞれ、これらの配管引き回し用スペース101b,101c,101dを通って各小根太103を迂回しつつ、基板101の板面を周回するように引き回されている。温水配管102a,102b同士は、互いに間隔をあけて全体として略平行に配設されている。中央小根太103と右端側小根太103との間、該右端側小根太103と基板101の右辺との間、中央小根太103と左端側小根太103との間、並びに左端側小根太103と基板101の左辺との間においては、各温水配管102a,102bは、それぞれ各小根太103と略平行に直線状に延在している。
各温水配管102a,102bの両端側は、それぞれヘッダ配置用スペース101aの左右両側から該ヘッダ配置用スペース101aに臨んでいる。このヘッダ配置用スペース101aの近傍において、各温水配管102a,102bの両端側は基板101の下辺と略平行に延在している。
第11図(a)の通り、このヘッダ104は、ボディー部105と、外部温水循環路113の温水送給用の往管114及び温水返送用の戻り管115がそれぞれ接続されるように該ボディー部105から突設された往管接続口106及び戻り管接続口107と、各温水配管102a,102bの一端側がそれぞれ接続されるように該ボディー部105から突設された1対の往き側温水配管接続口108,109と、各温水配管102a,102bの一端側がそれぞれ接続されるように該ボディー部105から突設された1対の戻り側温水配管接続口110,111とを備えている。
第11図(a)〜(d)の通り、ボディー部105は、1対の主板面105a,105bと、4側面105c,105d,105e,105fとを有した略方形盤状体である。
このボディー部105の一側面105c(第10図及び第11図(a)における下向き面)から前記往管接続口106及び戻り管接続口107が突設されている。また、この側面105cと直交する二側面105d,105fのうち、一方の側面105d(第10図及び第11図(a)における右向き面)から往き側温水配管接続口108及び戻り側温水配管接続口110が突設され、他方の側面105f(第10図及び第11図(a)における左向き面)から往き側温水配管接続口109及び戻り側温水配管接続口111が突設されている。ボディー部105を挟んで往き側温水配管接続口108と反対側には戻り側温水配管接続口111が配置されており、戻り側温水配管接続口110と反対側には往き側温水配管接続口109が配置されている。
ボディー部105内には、該往管接続口106と各往き側温水配管接続口108,109とを連通する往き側温水流路120と、戻り管接続口107と各戻り側温水配管接続口110,111とを連通する戻り側温水流路121とが設けられている。
同号では、この往き側温水流路120は、往管接続口106と往き側温水配管接続口108とを連通した第1の往流路と、往管接続口106と往き側温水配管接続口109とを連通した第2の往流路とを備えている。
該第1の往流路は、一端側が往管接続口106に連通した大口径流路120aと、該大口径流路120aの他端側に連なる中口径流路120bと、該中口径流路120bに連なる小口径流路120cと、一端側が該小口径流路120cに連なり、他端側が往き側温水配管接続口108に連通した大口径流路120dとにより構成されている。この往管接続口106側の大口径流路120aの延在方向の途中部には、T字路を形成するように大口径流路120eの一端側が連なっており、この大口径流路120eの他端側が往き側温水配管接続口109に連通している。これらの大口径流路120a,120eにより、第2の往流路が構成されている。該中口径流路120b及び小口径流路120cは、大口径流路120a,120d,120eよりも口径の小さなものとなっている。
また、戻り側温水流路121は、戻り管接続口107と戻り側温水配管接続口111とを連通した第1の戻り流路と、戻り管接続口107と戻り側温水配管接続口110とを連通した第2の戻り流路とを備えている。
該第1の戻り流路は、一端側が戻り管接続口107に連通した大口径流路121aと、該大口径流路121aの他端側に連なる中口径流路121bと、該中口径流路121bに連なる小口径流路121cと、一端側が該小口径流路121cに連なり、他端側が戻り側温水配管接続口111に連通した大口径流路121dとにより構成されている。この戻り管接続口107側の大口径流路121aの延在方向の途中部には、T字路を形成するように大口径流路121eの一端側が連なっており、この大口径流路121eの他端側が戻り側温水配管接続口110に連通している。これらの大口径流路121a,121eにより、第2の戻り流路が構成されている。該中口径流路121b及び小口径流路121cは、大口径流路121a,121d,121eよりも口径の小さなものとなっている。
第10図の通り、このヘッダ104は、往き側温水配管接続口108及び戻り側温水配管接続口110がボディー部105から右方に突出し、往き側温水配管接続口109及び戻り側温水配管接続口111がボディー部105から左方に突出し、往管接続口106及び戻り管接続口107がボディー部105から下方に突出するように、前記ヘッダ配置用スペース101aに配置されている。
ヘッダ104の右側から温水配管102aの一端側が往き側温水配管接続口108に接続されると共に、温水配管102bの一端側が戻り側温水配管接続口110に接続されている。また、ヘッダ104の左側から温水配管102aの他端側が戻り側温水配管接続口110に接続されると共に、温水配管102bの他端側が往き側温水配管接続口109に接続されている。
この温調マット100が室の床上に敷設され、ヘッダ104の往管接続口106に外部温水循環路113の往管114が接続されると共に、戻り管接続口107に外部温水循環路113の戻り管115が接続され、この温調マット1上に床仕上げ材が敷設されることにより、暖房床が構築される。
この外部温水循環路113の該往管114及び戻り管115は、それぞれ熱源器116に連なっている。この熱源器116からの温水が該往管114を介してヘッダ104に送給され、各温水配管102a,102bに分配される。そして、各温水配管102a,102bを流れてヘッダ104に戻ってきた温水が戻り管115を介してヘッダ104から熱源器116に返送される。このようにして各温水配管102a,102bを温水が循環することにより、床暖房が行われる。
特開平9−269135号
第11図(a)の通り、上記特開平9−269135号のヘッダ104にあっては、往管接続口106と往き側温水配管接続口108とを連通した第1の往流路は、往管接続口106と往き側温水配管接続口109とを連通した第2の往流路よりも流路長が長いものとなっている。また、第2の往流路は、大口径流路120a,120eを介して往管接続口106と連通しているのに対し、第1の往流路は、それよりも口径の小さい中口径流路120b及び小口径流路120cを介して往管接続口106と連通している。
このため、往管接続口106から往き側温水流路120に流入した温水は、第1の往流路よりも第2の往流路に流れ込み易く、往き側温水配管接続口108に送給される温水流量が少なくなるおそれがある。
また、同号では、戻り管接続口107と戻り側温水配管接続口111とを連通した第1の戻り流路は、戻り管接続口107と戻り側温水配管接続口110とを連通した第2の戻り流路よりも流路長が長いものとなっている。また、第2の戻り流路は、大口径流路121a,121eを介して戻り管接続口107と連通しているのに対し、第1の戻り流路は、それよりも口径の小さい中口径流路121b及び小口径流路121cを介して戻り管接続口107と連通している。
このため、戻り側温水配管接続口111から第1の戻り流路に流入した温水よりも、戻り側温水配管接続口110から第2の戻り流路に流入した温水の方が戻り管接続口107まで流れ易く、戻り側温水配管接続口111から戻り管接続口107に戻る温水流量が少なくなるおそれがある。
この結果、往き側温水配管接続口108及び戻り側温水配管接続口111に接続された温水配管102aを循環する温水流量が、往き側温水配管接続口109及び戻り側温水配管接続口110に接続された温水配管102bよりも少なくなり、温調マット100の表面に温度ムラが生じるおそれがある。
本発明は、主配管接続口からの流体流路の流路長が小さい副配管接続口にも、主配管接続口からの流体流路の流路長が大きい副配管接続口にも略均等に流体を分配することが可能なヘッダと、このヘッダを備えた温調マットとを提供することを目的とする。
本発明(請求項1)のヘッダは、主配管からの流体を複数本の副配管に分配するためのヘッダであって、主配管が接続されるようにボディー部から突設された主配管接続口と、副配管が接続されるように該ボディー部から突設された複数個の副配管接続口と、該ボディー部に設けられた、該主配管接続口と各副配管接続口とを連通する流体流路とを備えたヘッダにおいて、各副配管接続口の口径は、前記主配管接続口から該副配管接続口までの前記流体流路の流路長が大きいほど大径となっていることを特徴とするものである。
なお、本発明においては、各副配管接続口を、主配管接続口からの流体流路の流路長が所定値よりも大きいものと、主配管接続口からの流体流路の流路長が所定値以下であるものとにグループ分けし、この流路長が所定値より大きいグループに含まれる各副配管接続口の口径を、流路長が所定値以下であるグループに含まれる各副配管接続口の口径よりも大きくし、且つ同一グループ内では各副配管接続口同士の口径を略同一とするように構成してもよい。
この際、各副配管接続口を2個のグループに分けてもよく、3個以上のグループに分けてもよい。
請求項2のヘッダは、請求項1において、各副配管接続口は、前記ボディー部から突設された管状体よりなり、該ヘッダは、該管状体と、該ボディー部とが別体に製作され、該管状体を該ボディー部に固着したものであることを特徴とするものである。
請求項3のヘッダは、請求項2において、各管状体は、外径が略同一であることを特徴とするものである。
請求項4のヘッダは、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記主配管接続口は、流体源から流体が送給される往き側主配管が接続される往き側主配管接続口と、流体源に流体を返送する戻り側主配管が接続される戻り側主配管接続口とを備えており、前記流体流路は、該往き側主配管接続口に連なる往き側流体流路と、該戻り側主配管接続口に連なる戻り側流体流路とを備えており、前記副配管接続口は、該往き側流体流路を介して該往き側主配管接続口に連通する往き側副配管接続口と、該戻り側流体流路を介して該戻り側主配管接続口に連通する戻り側副配管接続口とを備えており、該往き側副配管接続口と戻り側副配管接続口とは同数個設けられており、前記ボディー部から同一方向に、該往き側副配管接続口と戻り側副配管接続口とが交互に突設されていることを特徴とするものである。
本発明(請求項5)の温調マットは、板面に配管配設用の溝及びヘッダ配置用スペースが設けられた略方形の基板と、該スペース内に配置された請求項1ないし4のいずれか1項に記載のヘッダと、該ヘッダの前記副配管接続口に接続され、該溝内に引き回された流体循環用配管とを備えたものである。
本発明(請求項1)のヘッダにあっては、各副配管接続口の口径は、主配管接続口から該副配管接続口までの流体流路の流路長が大きいほど大径となっている。そのため、主配管接続口からの流体流路の流路長が小さい副配管接続口に優先的に流体が流れることが防止され、主配管接続口からの流体流路の流路長が大きい副配管接続口にも略均等に流体が流れる。
請求項2のヘッダにあっては、各副配管接続口は、ボディー部から突設された管状体よりなり、該ヘッダは、この管状体とボディー部とが別体に製作され、この管状体をボディー部に固着したものである。このように構成することにより、口径の異なる複数個の副配管接続口を備えたヘッダを歩留まりよく製造することができる。
請求項3のヘッダにあっては、各管状体は、外径が略同一であるため、各管状体に接続される副配管として、同一内径の共通品を用いることができる。
請求項4のヘッダにあっては、往き側副配管接続口と戻り側副配管接続口とが1個ずつ対をなし、それぞれ流体循環回路を形成する。請求項4では、ボディー部から同一方向に、往き側副配管接続口と戻り側副配管接続口とが交互に突設されている。これにより、隣り合う副配管接続口に接続された副配管同士は、流体の流れ方向が逆向きとなる。
副配管を流れる流体は、往き側副配管接続口で最も温度が高く、戻り側副配管接続口に近づくほど温度が低くなるが、このように隣り合う副配管接続口に接続された副配管同士の間で流体流れ方向が逆向きとなっていることにより、これらの副配管から周囲に伝達される熱量の和がこれらの副配管の延在方向の略全体にわたって略均等化される。
本発明(請求項5)の温調マットは、かかる本発明のヘッダを備えているので、主配管接続口からの流体流路の流路長が小さい副配管接続口に接続された流路循環用配管にも、主配管接続口からの流体流路の流路長が大きい副配管接続口に接続された流路循環用配管にも、略均等に流体が流れる。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、床暖房マット用ヘッダ及びこのヘッダを備えた床暖房マットへの本発明の適用例である。なお、以下の実施の形態は本発明の一例であり、本発明は以下の実施の形態以外の形態をもとりうる。
[実施の形態に係るヘッダ20及びこのヘッダ20を備えた温調マットとしての床暖房マット1]
第1図は第1の実施の形態に係るヘッダ20の平面図、第2図(a)は第1図のIIA−IIA線矢視図、第2図(b)は第1図のIIB−IIB線矢視図、第3図はこのヘッダ20の各温水配管接続口24又は25の軸心線方向に沿う断面図である。また、第4図はこのヘッダ20を備えた温調マットとしての床暖房マット1の平面図、第5図は第4図のV−V線に沿う断面図、第6図は第5図と同様部分の分解断面図、第7図は第4図のVII部分の概略的な平面図、第8図は第7図のVIII−VIII線に沿う断面図である。なお、第4図及び第7図では均熱板及び均熱シートの図示が省略されている。
第1図は第1の実施の形態に係るヘッダ20の平面図、第2図(a)は第1図のIIA−IIA線矢視図、第2図(b)は第1図のIIB−IIB線矢視図、第3図はこのヘッダ20の各温水配管接続口24又は25の軸心線方向に沿う断面図である。また、第4図はこのヘッダ20を備えた温調マットとしての床暖房マット1の平面図、第5図は第4図のV−V線に沿う断面図、第6図は第5図と同様部分の分解断面図、第7図は第4図のVII部分の概略的な平面図、第8図は第7図のVIII−VIII線に沿う断面図である。なお、第4図及び第7図では均熱板及び均熱シートの図示が省略されている。
<ヘッダ20の構成>
このヘッダ20は、ボディー部21と、往き側主配管及び戻り側主配管としての外部温水循環路の往管40及び戻り管41(第7図)がそれぞれ接続されるように該ボディー部21から突設された往管接続口22及び戻り管接続口23と、副配管としての床暖房マット1の各温水配管3がそれぞれ接続されるように該ボディー部21から突設された複数個の往き側温水配管接続口24及び戻り側温水配管接続口25と、該往管接続口22と各往き側温水配管接続口24とを連通するようにボディー部21に設けられた往き側流体流路26と、該戻り管接続口23と各戻り側温水配管接続口25とを連通するようにボディー部21に設けられた戻り側流体流路27等を備えている。
このヘッダ20は、ボディー部21と、往き側主配管及び戻り側主配管としての外部温水循環路の往管40及び戻り管41(第7図)がそれぞれ接続されるように該ボディー部21から突設された往管接続口22及び戻り管接続口23と、副配管としての床暖房マット1の各温水配管3がそれぞれ接続されるように該ボディー部21から突設された複数個の往き側温水配管接続口24及び戻り側温水配管接続口25と、該往管接続口22と各往き側温水配管接続口24とを連通するようにボディー部21に設けられた往き側流体流路26と、該戻り管接続口23と各戻り側温水配管接続口25とを連通するようにボディー部21に設けられた戻り側流体流路27等を備えている。
該往管接続口22及び戻り管接続口23は、それぞれ1個設けられている。また、この実施の形態では、往き側温水配管接続口24及び戻り側温水配管接続口25は、それぞれ4個設けられている。これらの往き側温水配管接続口24と戻り側温水配管接続口25とは、1個ずつ対をなし、それぞれ温水循環回路を構成する。即ち、この実施の形態では、ヘッダ20は、計4個の温水循環回路を構成するものとなっている。
この実施の形態では、第1図及び第2図(a),(b)の通り、ボディー部21は、1対の主板部21a,21bと4側面21c,21d,21e,21fとを有した略方形盤状体よりなる。該主板部21a,21bは略長方形状であり、側面21c,21eはそれぞれ主板部21a,21bの長手辺同士を繋ぎ、側面21d,21fはそれぞれ主板部21a,21bの短手辺同士を繋いでいる。
往管接続口22と戻り管接続口23とは、それぞれ、このボディー部21の第1の側面21cから該第1の側面21cの延在方向と略直交方向に突設されている。この実施の形態では、該往管接続口22及び戻り管接続口23は、第1の側面21cの長手方向の一端側(第1図における左端側)近傍に配置されている。これらの往管接続口22と戻り管接続口23とは、第1の側面21cの長手方向に間隔をおいて並列状に配列されている。この実施の形態では、戻り管接続口23が往管接続口22よりも第1の側面21cの長手方向の中間側に配置されている。
この実施の形態では、該ボディー部21の第1の側面21cと、これと対向する第2の側面21eとからそれぞれ往き側温水配管接続口24及び戻り側温水配管接続口25が所定個数ずつ突設されている。この実施の形態では、該第1の側面21cからは、往き側温水配管接続口24が1個突設されると共に、戻り側温水配管接続口25が2個突設されている。また、第2の側面21eからは、往き側温水配管接続口24が3個突設されると共に、戻り側温水配管接続口25が2個突設されている。
第1の側面21c側の往き側温水配管接続口24及び戻り側温水配管接続口25は、それぞれ、該第1の側面21cから往管接続口22及び戻り管接続口23と略同一方向に突設されている。また、第2の側面21e側の往き側温水配管接続口24及び戻り側温水配管接続口25は、それぞれ、該第2の側面21eから往管接続口22及び戻り管接続口23と略反対方向に突設されている。
この実施の形態では、該第1の側面21c側の往き側温水配管接続口24及び戻り側温水配管接続口25は、いずれも、戻り管接続口23よりも第1の側面21cの延在方向の他端側(第1図における右端側)に配置されている。また、これらの往き側温水配管接続口24と戻り側温水配管接続口25とは、第1の側面21cの長手方向に間隔をおいて交互に配列されている。この実施の形態では、戻り管接続口23に近い方から戻り側温水配管接続口25、往き側温水配管接続口24及び戻り側温水配管接続口25の順に配列されている。以下、これらの戻り側温水配管接続口25のうち戻り管接続口23に近い方を第1の側面21c側の1番目の戻り側温水配管接続口25といい、遠い方を第1の側面21c側の2番目の戻り側温水配管接続口25ということがある。
第2の側面21e側においても、往き側温水配管接続口24と戻り側温水配管接続口25とは、該第2の側面21eの長手方向に間隔をおいて交互に配列されている。この実施の形態では、該第2の側面21eの長手方向の前記一端側(第1図における左端側)から往き側温水配管接続口24、戻り側温水配管接続口25、往き側温水配管接続口24、戻り側温水配管接続口25及び往き側温水配管接続口24の順に配列されている。以下、これらの往き側温水配管接続口24のうち第1図の左端側のものを第2の側面21e側の1番目の往き側温水配管接続口24といい、中央のものを第2の側面21e側の2番目の往き側温水配管接続口24といい、右端側のものを第2の側面21e側の3番目の往き側温水配管接続口24ということがある。また、これらの戻り側温水配管接続口25のうち第1図の左側のものを第2の側面21e側の1番目の戻り側温水配管接続口25といい、右側のものを第2の側面21e側の2番目の戻り側温水配管接続口25ということがある。
なお、第1の側面21c側に配置される往き側温水配管接続口24と戻り側温水配管接続口25との個数及び配置、並びに第2の側面21e側に配置される往き側温水配管接続口24と戻り側温水配管接続口25との個数及び配置はこれに限定されない。
往管接続口22と戻り管接続口23との間隔は、10〜30mm、特に15〜22mmであることが好ましい。
隣り合う往き側温水配管接続口24と戻り側温水配管接続口25との間隔は、10〜30mm、特に14〜20mmであることが好ましい。
第1の側面21cにおいて、戻り管接続口23と、これに最も近接した戻り側温水配管接続口25との間隔は、20〜100mm、特に40〜70mmであることが好ましい。
第1図の通り、これらの往管接続口22及び戻り管接続口23、並びに各往き側温水配管接続口24及び戻り側温水配管接続口25は、それぞれ、ボディー部21から突設された管状体よりなる。
この実施の形態では、各往き側温水配管接続口24及び各戻り側温水配管接続口25を構成する管状体と、ボディー部21とは、それぞれ別々に製作されたものであり、各管状体をボディー部21に溶接や接着等によって固着することにより、ヘッダ20が構成されている。
往管接続口22と戻り管接続口23とがそれぞれ同一の外径及び内径の管状体により形成されている。また、各往き側温水配管接続口24と各戻り側温水配管接続口25とがそれぞれ同一の外径の管状体により形成されている。往管接続口22及び戻り管接続口23の外径及び内径は、各往き側温水配管接続口24及び戻り側温水配管接続口25の外径及び内径よりも大径となっている。
このヘッダ20においては、往管接続口22から各往き側温水配管接続口24までの該往き側流体流路26の流路長が大きいほど、該往き側温水配管接続口24の内径(即ち口径)が大きくなっている。また、戻り管接続口23から各戻り側温水配管接続口25までの戻り側流体流路27の流路長が大きいほど、該戻り側温水配管接続口25の内径が大きくなっている。
各往き側温水配管接続口24の内径及び各戻り側流体流路27の内径の詳細については、後で述べる。
この実施の形態では、該往き側流体流路26は、往管接続口22と第2の側面21e側の1番目の往き側温水配管接続口24とを連通する第1の往き側流体流路26aと、該往管接続口22と残りの往き側温水配管接続口24とを連通する第2の往き側流体流路26bとからなる。この第2の往き側流体流路26bは、まず往管接続口22と第2の側面21e側の2番目の往き側温水配管接続口24とを連通し、次いで、この第2の側面21e側の2番目の往き側温水配管接続口24と第1の側面21c側の往き側温水配管接続口24とを連通し、次いで、この第1の側面21c側の往き側温水配管接続口24と第2の側面21e側の3番目の往き側温水配管接続口24とを連通するようにジグザグ状に延設されている。
また、戻り側流体流路27は、まず戻り管接続口23と第2の側面21e側の1番目の戻り側温水配管接続口25とを連通し、次いで、この第2の側面21e側の1番目の戻り側温水配管接続口25と第1の側面21c側の1番目の戻り側温水配管接続口25とを連通し、次いで、この第1の側面21c側の1番目の戻り側温水配管接続口25と第2の側面21e側の2番目の戻り側温水配管接続口25とを連通し、次いで、この第2の側面21e側の2番目の戻り側温水配管接続口25と第1の側面21c側の2番目の戻り側温水配管接続口25とを連通するようにジグザグ状に延設されている。
なお、往管接続口22及び戻り管接続口23から各往き側温水配管接続口24及び戻り側温水配管接続口25までの往き側流体流路26及び戻り側流体流路27の延在ルートは上記のルートに限定されない。
また、この往き側流体流路26及び戻り側流体流路27の形成方法は任意であり、特定の形成方法に限定されない。例えば、ボディー部21を真鍮等の金属製のブロックにて形成し、このブロックにバイス等の切削工具にて、上記のように往管接続口22と各往き側温水配管接続口24、並びに戻り管接続口23と各戻り側温水配管接続口25とをそれぞれ連通するように貫通孔を形成することにより、往き側流体流路26(26a,26b)及び戻り側流体流路27を形成してもよい。もちろん、これ以外の方法により往き側流体流路26及び戻り側流体流路27を形成してもよい。なお、ボディー部21の材質は金属に限定されるものではなく、例えば合成樹脂であってもよい。
この実施の形態では、往管接続口22からボディー部21の第2の側面21e側の3番目の往き側温水配管接続口24までの往き側流体流路26bの流路長が最も大きく、第1の側面21c側の往き側温水配管接続口24までの往き側流体流路26bの流路長が2番目に大きく、第2の側面21e側の2番目の往き側温水配管接続口24までの往き側流体流路26bの流路長が3番目に大きく、第2の側面21e側の1番目の往き側温水配管接続口24までの往き側流体流路26aの流路長が最も小さい。
そのため、第3図に示すように、これらの往き側温水配管接続口24のうち、該第2の側面21e側の3番目の往き側温水配管接続口24の内孔24a4の内径が最も大きく、該第1の側面21c側の往き側温水配管接続口24の内孔24a3の内径が2番目に大きく、該第2の側面21e側の2番目の往き側温水配管接続口24の内孔24a2の内径が3番目に大きく、第2の側面21e側の1番目の往き側温水配管接続口24の内孔24a1の内径が最も小さなものとなっている。
また、この実施の形態では、戻り管接続口23からボディー部21の第1の側面21c側の2番目の戻り側温水配管接続口25までの戻り側流体流路27の流路長が最も大きく、第2の側面21e側の2番目の戻り側温水配管接続口25までの戻り側流体流路27の流路長が2番目に大きく、第1の側面21c側の1番目の戻り側温水配管接続口25までの戻り側流体流路27の流路長が3番目に大きく、第2の側面21e側の1番目の戻り側温水配管接続口25までの戻り側流体流路27の流路長が最も小さい。
そのため、これらの戻り側温水配管接続口25に関しても、該第1の側面21c側の2番目の戻り側温水配管接続口25の内孔25a4の内径が最も大きく、該第2の側面21e側の2番目の戻り側温水配管接続口25の内孔25a3の内径が2番目に大きく、該第1の側面21c側の1番目の戻り側温水配管接続口25の内孔25a2の内径が3番目に大きく、第2の側面21e側の1番目の戻り側温水配管接続口25の内孔25a1の内径が最も小さなものとなっている。
各往き側温水配管接続口24の内孔24a1〜24a4の内径及び各戻り側温水配管接続口25の内孔25a1〜25a4の内径は、それぞれ、計算により求めてもよく、実験的に求めてもよい。
なお、この実施の形態では、各往き側温水配管接続口24の内孔24a1〜24a4及び各戻り側温水配管接続口25の内孔25a1〜25a4は、各々の基端側から先端側まで一様な内径となっているが、途中部に小径部を設けたり、該先端側に向って内径が小さくなるテーパ状などとしてもよい。
これらの往管接続口22及び戻り管接続口23、並びに往き側温水配管接続口24及び戻り側温水配管接続口25を形成する各管状体の外周面には、それぞれ、その軸心線方向に間隔をあけて複数個の大径部(符号略)が形成されている。各管状体の他端(先端)側及び該大径部同士の間の外周面は、それぞれ、該先端側に向って縮径するテーパ形状となっている。これにより、各管状体は、配管に挿入しやすく、且つ挿入後には配管から抜けにくい形状となっている。
この実施の形態では、往管接続口22及び戻り管接続口23の基端側に、それぞれ、該往管接続口22及び戻り管接続口23に外部温水循環路の往管40及び戻り管41を接続するためのスムーサーと称される工具(図示略)が係止される溝22a,23aが周設されている。
この実施の形態では、ボディー部21に、該ボディー部21を床等に固定するためのビスなどの留付具29(第7図)が挿通される留付具挿通部28が設けられている。この実施の形態では、該留付具挿通部28は、ボディー部21をその厚み方向に貫通する貫通孔により形成されている。なお、留付具挿通部28の構成はこれに限定されるものではなく、例えば、ボディー部21から耳状の突片を突設し、この突片に、留付具29が挿通される孔を設けた構成であってもよい。また、この留付具挿通部28を構成する孔は、該ボディー部21の側面や耳状の突片の外縁に連通したものであってもよい。
<床暖房マット1の構成>
上記のように構成されたヘッダ20を備えた床暖房マット1の構成について次に説明する。なお、以下の説明において、左右方向及び上下方向とは第4図における左右方向及び上下方向と合致する。
上記のように構成されたヘッダ20を備えた床暖房マット1の構成について次に説明する。なお、以下の説明において、左右方向及び上下方向とは第4図における左右方向及び上下方向と合致する。
この実施の形態では、床暖房マット1は、それぞれ略長方形状の小マットA〜Hを配列してなる。
第4図の通り、小マットA〜Dがこの順に一列に配列され、小マットE〜Hがこの順に、且つ該小マットA〜Dに隣接するように一列に配列されている。
小マットA〜D及びE〜Hは、それぞれ、互いの長辺同士を突き合わせるように配置されている。また、小マットA〜Dの列と小マットE〜Hの列との間では、小マットA,E同士、B,F同士、C,G同士及びD,H同士が、それぞれ、互いの短辺同士を突き合わせるように配置されている。
符号T1は、小マットA,B間及びE,F間の突き合わせ部を示し、T2は小マットB,C間及びF,G間の突き合わせ部を示し、T3は小マットC,D間及びG,H間の突き合わせ部を示し、T4は小マットA〜Dの列と小マットE〜Hの列との間の突き合わせ部を示している。
この実施の形態では、小マットA,B間、B,C間、C,D間、E,F間、F,G間、G,H間及びA,E間において、それぞれ各突き合わせ部T1〜T4を跨いで一方の小マットから他方の小マットに連続して温水配管3が引き回されており、この温水配管3により、小マットA,B同士、B,C同士、C,D同士、E,F同士、F,G同士、G,H同士及びA,E同士が連結されている。
この実施の形態では、小マットA〜H間を該突き合わせ部T1〜T4に沿って折ることにより、床暖房マット1を折り畳むことができるようになっている。
この実施の形態では、小マットA,D,E,Hは、それぞれ、3枚の帯板状(細長い長方形状)の樹脂ボード10〜12と、2本の小根太30とを、各々の長手方向を各小マットA,D,E,Hの長辺方向として、各小マットA,D,E,Hの短辺方向に交互に配列した如き構成となっている。
また、小マットB,C,F,Gは、それぞれ、4枚の帯板状の樹脂ボード13〜16と、3本の小根太30とを、各々の長手方向を各小マットB,C,F,Gの長辺方向として、各小マットB,C,F,Gの短辺方向に交互に配列した如き構成となっている。
各樹脂ボード10〜16は、各々の長側辺を隣接する小根太30に突き合わせるようにして配置されている。各樹脂ボード10〜16の長さは、各小マットA〜Hの長辺方向の幅と略等しい。また、各小根太30の長さは、各樹脂ボード10〜16の長さよりも短い。
小マットA,D,E,Hにおいては、それぞれ樹脂ボード10,11同士の間の小根太30は、一端を該樹脂ボード10,11の一端に揃えるようにして配置され、樹脂ボード11,12同士の間の小根太30は、他端を該樹脂ボード11,12の他端に揃えるようにして配置されている。
また、小マットB,C,F,Gにおいては、それぞれ樹脂ボード13,14同士の間及び樹脂ボード15,16同士の間の各小根太30は、一端を各樹脂ボード13〜16の一端に揃えるようにして配置され、樹脂ボード14,15同士の間の小根太30は、他端を各樹脂ボード13〜16の他端に揃えるようにして配置されている。
各小マットA,D,E,Hの樹脂ボード10,11同士、並びに各小マットB,C,F,Gの樹脂ボード13,14同士及び15,16同士は、それぞれ、各々の間の小根太30の前記他端側を回り込むように形成された連結部31によって連結されている。また、各小マットA,D,E,Hの樹脂ボード11,12同士、並びに各小マットB,C,F,Gの樹脂ボード14,15同士は、各々の間の小根太30の前記一端側を回り込むように形成された連結部31によって連結されている。
これらの樹脂ボード10〜16及び小根太30により、各小マットA〜Hの基板が構成されている。
第4図の通り、小マットA,Eは、それぞれ、樹脂ボード12を小マットB,Fの樹脂ボード13に突き合わせるように配置されている。また、小マットC,Gは、それぞれ、第4図における上下方向を小マットB,Fと逆にして、各々の樹脂ボード16を該小マットB,Fの樹脂ボード16に突き合わせるように配置されている。さらに、小マットD,Hは、それぞれ、第4図における上下方向を小マットA,Eと逆にして、各々の樹脂ボード12を小マットC,Gの樹脂ボード13に突き合わせるように配置されている。
以下、小マットA〜Dの列及び小マットE〜Hの列の各小根太30を、それぞれ、第4図において最も左側に配置された小根太30から順に1列目の小根太30、2列目の小根太30、3列目の小根太30、4列目の小根太30、5列目の小根太30、6列目の小根太30、7列目の小根太30、8列目の小根太30、9列目の小根太30及び10列目の小根太30と称する。
第4図の通り、この実施の形態では、小マットA〜Dの列においては、奇数列目の小根太30の前記突き合わせ部T4と反対側の端部(以下、この突き合わせ部T4と反対側の端部を外側端部ということがある。)がそれぞれ各小マットA〜Dの該突き合わせ部T4と反対側の辺(以下、この突き合わせ部T4と反対側の短辺を外側辺ということがある。)に揃っており、これらの小根太30の該突き合わせ部T4側の端部(以下、この突き合わせ部T4側の端部を内側端部ということがある。)と各小マットA〜Dの該突き合わせ部T4側の辺(以下、この突き合わせ部T4側の短辺を内側辺ということがある。)との間のスペースにそれぞれ連結部31が配置されている。
また、この小マットA〜Dの列における偶数列目の小根太30の内側端部はそれぞれ各小マットA〜Dの内側辺に揃っており、これらの小根太30の外側端部と各小マットA〜Dの外側辺との間のスペースにそれぞれ連結部31が配置されている。
小マットE〜Hの列においては、奇数列目の小根太30の内側端部がそれぞれ各小マットE〜Hの内側辺に揃っており、これらの小根太30の外側端部と各小マットE〜Hの外側辺との間のスペースにそれぞれ連結部31が配置されている。また、この小マットE〜Hの列における偶数列目の小根太30の外側端部はそれぞれ各小マットE〜Hの外側辺に揃っており、これらの小根太30の内側端部と各小マットE〜Hの内側辺との間のスペースにそれぞれ連結部31が配置されている。
各樹脂ボード10〜16の上面には、それぞれ、各樹脂ボード10〜16の長辺方向に延在する4条の配管収容用の溝2が延設されている。
以下、各樹脂ボード10〜16において、それぞれ、第4図において最も左側に配置された溝2から順に1列目の溝2、2列目の溝2、3列目の溝2及び4列目の溝2と称する。
連結部31によって連結された樹脂ボード10〜16同士の間においては、これらの溝2同士が該連結部31を通って連続している。
詳しい図示は省略するが、小マットAの樹脂ボード10においては、各溝2の小マットE側の端部は、それぞれ突き合わせ部T4に臨んでいる。また、小マットEの樹脂ボード10においても、各溝2の小マットA側の端部は、それぞれ突き合わせ部T4に臨んでいる。マット展開時には、この小マットA側の各溝2と小マットE側の各溝2の端部同士がそれぞれ対面し、これにより、各溝2は該突き合わせ部T4を跨いで小マットAから小マットEに連続したものとなる。
また、小マットA,B間及びE,F間においては、小マットA,Eの樹脂ボード12の各溝2の端部がそれぞれ突き合わせ部T1に臨んでいると共に、小マットB,Fの樹脂ボード13の各溝2の端部がそれぞれ突き合わせ部T1に臨んでおり、マット展開時には、この小マットA,E側の各溝2と小マットB,F側の各溝2の端部同士がそれぞれ対面し、これにより、各溝2は該突き合わせ部T1を跨いで小マットA,Eから小マットB,Fに連続したものとなる。
小マットB,C間及びF,G間においては、小マットB,F側及び小マットC,G側の双方の樹脂ボード16の各溝2の端部がそれぞれ突き合わせ部T2に臨んでおり、マット展開時には、この小マットB,F側の各溝2と小マットC,G側の各溝2の端部同士がそれぞれ対面し、これにより、各溝2は該突き合わせ部T2を跨いで小マットB,Fから小マットC,Gに連続したものとなる。
小マットC,D間及びG,H間においては、小マットC,Gの樹脂ボード13の各溝2の端部がそれぞれ突き合わせ部T3に臨んでいると共に、小マットD,Hの樹脂ボード12の各溝2の端部がそれぞれ突き合わせ部T3に臨んでおり、マット展開時には、この小マットC,D側の各溝2と小マットD,H側の各溝2の端部同士がそれぞれ対面し、これにより、各溝2は該突き合わせ部T3を跨いで小マットC,Dから小マットG,Hに連続したものとなる。
温水配管3は、これらの溝2に沿って、各小マットA〜Hにおいて樹脂ボード10〜16上を連続して引き回されると共に、小マットA,B間、B,C間、C,D間、E,F間、F,G間、G,H間及びA,E間において、それぞれ各突き合わせ部T1〜T4を跨いで一方の小マットから他方の小マットに連続して引き回されている。
この実施の形態では、第5図に示すように、各溝2の内面から各樹脂ボード10〜16の上面まで延在する均熱板6が設けられている。この均熱板6は、各溝2の内面に沿うU字部6aと、該U字部6aの両端(上端)から各基板10〜16の上面に沿って側方に延出する1対のフランジ部6bとを有した略Ω字形断面形状のものである。
この均熱板6のU字部6aが各溝2内に配置され、その上から、温水配管3がこのU字部6a内に嵌め込まれるようにして各溝2に収容されている。
この均熱板6は、アルミや銅等の金属箔よりなる。この均熱板6の厚さは、通常、40〜200μm、特に70〜150μm、とりわけ100μm程度であることが好ましい。
この実施の形態では、小マットEの樹脂ボード10に前記ヘッダ20が配置されている。このヘッダ20は、該樹脂ボード10の外側辺の近傍部に配置されている。該樹脂ボード10の外側辺と、該樹脂ボード10の小根太30と反対側の側辺とのコーナー部には、切欠状のヘッダ配置用スペース10aが形成されている。
このヘッダ20は、ボディー部21の長手方向を該樹脂ボード10の長辺方向と略直交方向とし、各接続口22,23,24,25がそれぞれボディー部21から該長辺方向に向って突出するようにして該樹脂ボード10に配置されている。第7図に示すように、このヘッダ20の往管接続口22と戻り管接続口23とがヘッダ配置用スペース10aに臨んでいる。
樹脂ボード10の内側辺側から外側辺側に延在した各溝2の該外側辺側の端部は、1列目から順に、ヘッダ20の第2の側面21e側の1番目の往き側温水配管接続口24、1番目の戻り側温水配管接続口25、2番目の往き側温水配管接続口24及び2番目の戻り側温水配管接続口25にそれぞれ臨んでいる。
即ち、この樹脂ボード10の1列目の溝2に収容された温水配管3は、ヘッダ20の第2の側面21e側の1番目の往き側温水配管接続口24に接続され、2列目の溝2に収容された温水配管3は1番目の戻り側温水配管接続口25に接続され、3列目の溝2に収容された温水配管3は2番目の往き側温水配管接続口24に接続され、4列目の溝2に収容された温水配管3は2番目の戻り側温水配管接続口25に接続されている。
ヘッダ20の残りの温水配管接続口24,25には、該樹脂ボード10の外側辺側の連結部31を通って小マットEの樹脂ボード11の各溝2に連なる溝の端部がそれぞれ臨んでいる。この実施の形態では、該樹脂ボード11の各溝2の端部は、1列目から順に、ヘッダ20の第2の側面21e側の3番目の往き側温水配管接続口24、ヘッダ20の第1の側面21e側の2番目の戻り側温水配管接続口25、該第1の側面21e側の往き側温水配管接続口24及び該第1の側面21e側の1番目の戻り側温水配管接続口25にそれぞれ臨んでいる。
即ち、この樹脂ボード11の1列目の溝2に収容された温水配管3は、ヘッダ20の第2の側面21e側の3番目の往き側温水配管接続口24に接続され、2列目の溝2に収容された温水配管3は第1の側面21e側の2番目の戻り側温水配管接続口25に接続され、3列目の溝2に収容された温水配管3は第1の側面21e側の往き側温水配管接続口24に接続され、4列目の溝2に収容された温水配管3は第1の側面21e側の1番目の戻り側温水配管接続口25に接続されている。
各温水配管3を各温水配管接続口24,25に接続した後、バンド(図示略)で各温水配管3を各温水配管接続口24,25に固定する。このバンドは、C字形のリング部と、該リングの両端からそれぞれ側方へ延出した、該リング部を拡径させるための1対の摘み部とを有している。各温水配管3をこのバンドで各温水配管接続口24,25に接続した後、このバンドの摘み部を横向きにして温水配管接続口24,25同士の隙間に配置し、該摘み部が上方又は下方へ張り出さないようにする。
この実施の形態では、隣り合う温水配管接続口24,25同士の間に10〜30mmの間隔があいているので、各温水配管3の各温水配管接続口24,25への接続作業及びバンドによるこれらの固定作業を容易に行うことができると共に、バンドで各温水配管3を固定した後に、バンドの摘み部を容易に且つ十分に温水配管接続口24,25同士の間に配置することができる。
第4図の通り、この実施の形態では、ヘッダ20から小マットEの樹脂ボード10の内側辺側と樹脂ボード11側とに、それぞれ2回路の温水配管3が引き回されている。
ヘッダ20から小マットEの樹脂ボード10の内側辺側に引き回された2回路の温水配管3のうちの一方の温水配管3は、一端が該ヘッダ20の第2の側面21e側の1番目の往き側温水配管接続口24に接続され、他端が該第2の側面21e側の2番目の戻り側温水配管接続口25に接続されている。また、他方の温水配管3は、一端が該第2の側面21e側の2番目の往き側温水配管接続口24に接続され、他端が該第2の側面21e側の1番目の戻り側温水配管接続口25に接続されている。
これら樹脂ボード10の内側辺側の2回路の温水配管3は、互いに平行に、ヘッダ20から該小マットEの樹脂ボード10から突き合わせ部T4を跨いで小マットAの樹脂ボード10に引き回され、次いで、この小マットAの樹脂ボード10から各連結部31及び該小マットAの樹脂ボード11,12、小マットBの13〜16、小マットCの樹脂ボード16〜13、小マットDの樹脂ボード12,11を通って該小マットDの樹脂ボード10まで引き回され、次いで、この小マットDの樹脂ボード10でUターンして、再び各連結部31及び該小マットDの樹脂ボード11,12、小マットCの樹脂ボード13〜16、小マットDの樹脂ボード16〜13、小マットAの樹脂ボード12,11を通って該小マットAの樹脂ボード10に戻り、その後、この小マットAの樹脂ボード10から突き合わせ部T4を跨いで小マットEの樹脂ボード10に引き回され、他端がヘッダ20に接続されている。
ヘッダ20から小マットEの樹脂ボード11側に引き回された2回路の温水配管3のうちの一方の温水配管3は、一端が該ヘッダ20の第2の側面21e側の3番目の往き側温水配管接続口24に接続され、他端が第1の側面21e側の1番目の戻り側温水配管接続口25に接続されている。また、他方の温水配管3は、一端が該第2の側面21e側の往き側温水配管接続口24に接続され、他端が該第1の側面21e側の2番目の戻り側温水配管接続口25に接続されている。
これら樹脂ボード11側の2回路の温水配管3は、互いに平行に、ヘッダ20から連結部31を通って小マットEの該樹脂ボード11に引き回され、次いで、この小マットEの樹脂ボード11から各連結部31及び該小マットEの樹脂ボード12、小マットFの13〜16、小マットGの樹脂ボード16〜13、小マットHの樹脂ボード12,11を通って該小マットHの樹脂ボード10まで引き回され、次いで、この小マットHの樹脂ボード10でUターンして、再び各連結部31及び該小マットHの樹脂ボード11,12、小マットGの樹脂ボード13〜16、小マットFの樹脂ボード16〜13、小マットEの樹脂ボード12を通って該小マットEの樹脂ボード11に戻り、その後、この小マットEの樹脂ボード11から連結部31を通って小マットEの樹脂ボード10に引き回され、他端がヘッダ20に接続されている。
なお、温水配管3の配管ルートはこれに限定されない。
各温水配管3を上記の配管ルートにて引き回した後、小マットA〜Hの上面を覆うように均熱シート7が配置され、この均熱シート7が各小マットA〜Hの上面に接着剤等により貼り付けられている。この実施の形態では、小マットA〜Dの上面を覆う均熱シート7は、これらの小マットA〜D同士の突き合わせ部T1〜T3を跨いで連続したものとなっている。また、小マットE〜Hの上面を覆う均熱シート7も、これらの小マットE〜H同士の突き合わせ部T1〜T3を跨いで連続したものとなっている。この小マットA〜Dの列を覆う均熱シート7と、小マットE〜Hの列を覆う均熱シート7とは、突き合わせ部T4に沿って分断されている。
なお、このように小マットA〜Dの上面に連続して均熱シート7を貼着することにより、各小マットA〜Dを構成する樹脂ボード10〜16及びこれらの間の各小根太30が連結されると共に、小マットA〜D同士も離反不能に連結されている。また、小マットE〜Hの上面に連続して均熱シート7を貼着することにより、各小マットE〜Hを構成する樹脂ボード10〜16及びこれらの間の各小根太30が連結されると共に、小マットE〜H同士も離反不能に連結されている。
第8図に示すように、この均熱シート7の貼着に際し、小マットEの樹脂ボード10のヘッダ配置用スペース10aの近傍部においては、このヘッダ配置用スペース10aの側縁と、このヘッダ配置用スペース10aに最も近接した溝2との間の樹脂ボード10の上面に均熱シート7を貼着する。
この際、ヘッダ配置用スペース10aに最も近接した溝2に配置された均熱板6が樹脂ボード10に対し貼着されないようにするために、この溝2からヘッダ配置用スペース10a側に張り出した均熱板6のフランジ部6bよりも、均熱シート7を該ヘッダ配置用スペース10a側に張り出させて樹脂ボード10の上面に貼着している。この実施の形態では、ヘッダ20の戻り管接続口23と第1の側面21cの1番目の戻り側温水配管接続口25との間に、20〜100mmの間隔があいているため、ヘッダ配置用スペース10aと、これに近接した溝2との間の樹脂ボード10の幅を十分に確保することができ、これにより、この溝2に配置された均熱板6が樹脂ボード10に貼着されないように均熱シート7を樹脂ボード10に貼着することができる。
この実施の形態では、基板A〜Dの列を各突き合わせ部T1〜T3に沿って谷折りすると共に、基板E〜Hの列も各T1〜T3に沿って谷折りし、その後、基板A,E間を突き合わせ部T4に沿って山折りすることにより、床暖房マット1を折り畳むことができる。
この床暖房マット1を用いて暖房床を構築するに当たっては、室の床下地の上にこの床暖房マット1を広げて敷く。そして、ヘッダ20のボディー部21を、留付具挿通部28を介してビス等の留付具29で床下地に留め付ける。次いで、床下に引き回された外部温水循環路の往管40及び戻り管41をヘッダ配置用スペース10aに引き出し、それぞれヘッダ20の往管接続口22に該往管40を接続すると共に、戻り管41を戻り管接続口23に接続する。その後、この床暖房マット1の上に床仕上げ材(図示略)を施工することにより、暖房床が構築される。
このヘッダ20及び床暖房マット1の作用効果は次の通りである。
このヘッダ20においては、往管接続口22から各往き側温水配管接続口24までの往き側流体流路26(26a,26b)の流路長が大きいほど、該往き側温水配管接続口24の内径(即ち口径)が大きくなっている。また、戻り管接続口23から各戻り側温水配管接続口25までの戻り側流体流路27の流路長が大きいほど、該戻り側温水配管接続口25の内径が大きくなっている。そのため、往管接続口22からの往き側流体流路26の流路長が小さい往き側温水配管接続口24に優先的に温水が送給されることが防止され、往管接続口22からの往き側流体流路26の流路長が大きい往き側温水配管接続口24にも略均等に温水が送給される。また、戻り管接続口23までの戻り側流体流路27の流路長が小さい戻り側温水配管接続口25から優先的に温水が戻り管接続口23に戻ることが防止され、戻り管接続口23までの戻り側流体流路27の流路長が大きい戻り側温水配管接続口25からも略均等に戻り管接続口23に温水が戻る。
これにより、このヘッダ20を備えた床暖房マット1にあっては、往管接続口22からの往き側流体流路26の流路長が小さい往き側温水配管接続口24と、戻り管接続口23までの戻り側流体流路27の流路長が小さい戻り側温水配管接続口25とに接続された温水配管3にも、往管接続口22からの往き側流体流路26の流路長が大きい往き側温水配管接続口24と、戻り管接続口23までの戻り側流体流路27の流路長が大きい戻り側温水配管接続口25とに接続された温水配管3にも、略均等に温水が流れる。これにより、各温水配管3付近でマット表面に温度ムラが生じることを防止することができる。
この実施の形態では、各往き側温水配管接続口24及び各戻り側温水配管接続口25は、それぞれボディー部21から突設された管状体よりなり、ヘッダ20は、この管状体とボディー部21とが別体に製作され、この管状体をボディー部21に固着したものである。このように構成したことにより、口径の異なる複数個の管状の往き側温水配管接続口24及び戻り側温水配管接続口25を備えたヘッダ20を歩留まりよく製造することができる。
この実施の形態では、各往き側温水配管接続口24及び各戻り側温水配管接続口25を構成する管状体は、いずれも、外径が略同一であるため、各往き側温水配管接続口24及び各戻り側温水配管接続口25に接続される各温水配管3として、同一内径の共通品を用いることができる。
この実施の形態では、ヘッダ20のボディー部21から同一方向に、往き側温水配管接続口24と戻り側温水配管接続口25とが交互に突設されている。そのため、隣り合う温水配管3,3同士の間では温水流れ方向が逆向きとなる。温水配管3を流れる温水は、往き側温水配管接続口24で最も水温が高く、戻り側温水配管接続口25に近づくほど水温が低くなるが、このように隣り合う温水配管3,3同士の間で温水流れ方向が逆向きとなっていることにより、これらの温水配管3,3から均熱板6を介して均熱シート7に伝わる熱量の和がこれらの温水配管3,3の延在方向の略全体にわたって略均等化される。これにより、マット表面に温度ムラが生じることが防止される。
[ヘッダ20のその他の構成]
上記の実施の形態では、往き側流体流路26及び戻り側流体流路27は、それぞれ、往管接続口22及び戻り管接続口23からボディー部21の第2の側面21e側及び第1の面側の各往き側温水配管接続口24及び各戻り側温水配管接続口25を順次に連通するように延設されているが、該往き側流体流路26及び戻り側流体流路27の構成はこれに限定されない。
上記の実施の形態では、往き側流体流路26及び戻り側流体流路27は、それぞれ、往管接続口22及び戻り管接続口23からボディー部21の第2の側面21e側及び第1の面側の各往き側温水配管接続口24及び各戻り側温水配管接続口25を順次に連通するように延設されているが、該往き側流体流路26及び戻り側流体流路27の構成はこれに限定されない。
第9図は、ヘッダ20の往き側流体流路26及び戻り側流体流路27の別の構成例を示す平面図である。
この実施の形態では、往き側流体流路26及び戻り側流体流路27は、それぞれ、ボディー部21に、該ボディー部21の長手方向の一端側近傍から他端側近傍まで延在したバイパス流路26m,27mを有している。往き側流体流路26のバイパス流路26mの一端側は往管接続口22に連なり、戻り側流体流路27のバイパス流路27mの一端側は戻り管接続口23に連なっている。
この往き側流体流路26のバイパス流路26mの延在方向の途中部及び他端側からそれぞれ第1の側面21c側及び第2の側面21e側の各往き側温水配管接続口24に連なる枝流路26nが分岐している。これらのバイパス流路26m及び各枝流路26nを介して往管接続口22と各往き側温水配管接続口24とが連通している。
また、戻り側流体流路27のバイパス流路27mの延在方向の途中部及び他端側からも、それぞれ、第1の側面21c側及び第2の側面21e側の各戻り側温水配管接続口25に連なる枝流路27nが分岐している。これらのバイパス流路27m及び各枝流路27nを介して戻り管接続口23と各戻り側温水配管接続口25とが連通している。
この実施の形態のその他の構成は前述の実施の形態と同様であり、第9図において第1〜7図と同一符号は同一部分を示している。
[ヘッダのその他の構成]
(1) 図示は省略するが、本発明のヘッダは、温水循環回路を2個又は3個構成するもの(即ち往き側温水配管接続口24及び戻り側温水配管接続口25がそれぞれ2個又は3個設けられたもの)であってもよく、温水循環回路を5個以上構成するもの(即ち往き側温水配管接続口24及び戻り側温水配管接続口25がそれぞれ5個以上、同数個ずつ設けられたもの)であってもよい。
(1) 図示は省略するが、本発明のヘッダは、温水循環回路を2個又は3個構成するもの(即ち往き側温水配管接続口24及び戻り側温水配管接続口25がそれぞれ2個又は3個設けられたもの)であってもよく、温水循環回路を5個以上構成するもの(即ち往き側温水配管接続口24及び戻り側温水配管接続口25がそれぞれ5個以上、同数個ずつ設けられたもの)であってもよい。
(2) 上記の各実施の形態では、各往き側温水配管接続口24及び各戻り側温水配管接続口25は、それぞれ、往管接続口22及び戻り管接続口23からの流体流路26,27の流路長が長くなるほど、順次、口径が大きくなるように構成している。即ち、上記の実施の形態では、各往き側温水配管接続口24同士及び各戻り側温水配管接続口25同士は、それぞれ、往管接続口22及び戻り管接続口23からの流体流路26,27の流路長に応じて口径が全て異なっている。
本発明においては、各往き側温水配管接続口24及び各戻り側温水配管接続口25を、それぞれ、往管接続口22及び戻り管接続口23からの流体流路26,27の流路長が所定値よりも大きいものと、往管接続口22及び戻り管接続口23からの流体流路26,27の流路長が所定値以下であるものとにグループ分けし、この流路長が所定値より大きいグループに含まれる各往き側温水配管接続口24及び各戻り側温水配管接続口25の口径を、流路長が所定値以下であるグループに含まれる各往き側温水配管接続口24及び各戻り側温水配管接続口25の口径よりも大きくし、且つ同一グループ内では各往き側温水配管接続口24同士及び各戻り側温水配管接続口25同士をそれぞれ略同一口径とするように構成してもよい。
例えば、詳しい図示は省略するが、第1図のヘッダ20において、往管接続口22からの流体流路26の流路長が最も大きい第2の側面21e側の3番目の往き側温水配管接続口24と、往管接続口22からの流体流路26の流路長が2番目に大きい第1の側面21c側の往き側温水配管接続口24とを第1のグループとし、往管接続口22からの流体流路26の流路長が最も小さい第2の側面21e側の1番目の往き側温水配管接続口24と、往管接続口22からの流体流路26の流路長が2番目に小さい第2の側面21e側の2番目の往き側温水配管接続口24とを第2のグループとする。そして、この第1のグループの各往き側温水配管接続口24の口径を第2のグループの各往き側温水配管接続口24の口径よりも大きくし、且つ同一グループ内の各往き側温水配管接続口24同士をそれぞれ略同一口径とする。
このように構成することにより、各往き側温水配管接続口24を形成するための管状体として、第1のグループ用と第2のグループ用の2種類の管状体を用意すれば足りるため、ヘッダ20の製造に用いられる管状体の種類が過度に多くなることが防止される。
各戻り側温水配管接続口25についてもこれと同様に構成することができる。
なお、本発明においては、各往き側温水配管接続口24及び各戻り側温水配管接続口25を3個以上のグループに分けてもよい。
(3) 上記の実施の形態では、ヘッダ20は、ボディー部21の第1の側面21c及び第2の側面21eの2面から各配管接続口22〜25が突設されているが、このボディー部21の3面以上から各配管接続口22〜25が突設されてもよい。
即ち、図示は省略するが、本発明は、前記特開平9−269135号のようにボディー部から3方に各配管接続口が突設されたタイプのヘッダや、ボディー部から4方以上に各配管接続口が突設されたタイプのヘッダにも適用可能である。
[床暖房マットのその他の構成]
上記の実施の形態では、第4図の通り、ヘッダ20は床暖房マット1のコーナー部付近(上記の実施の形態では小マットEの樹脂ボード10の外側辺の近傍部)に配置されているが、ヘッダ20の配置はこれに限定されない。例えば、ヘッダ20は、床暖房マット1の一辺(例えば第4図における下辺)の延在方向の中間付近に配置されてもよい。この場合、床暖房マット1は、該ヘッダ20を挟んで略左右対称の構成とされてもよい。もちろん、これ以外の部位にヘッダ20を配置してもよい。
上記の実施の形態では、第4図の通り、ヘッダ20は床暖房マット1のコーナー部付近(上記の実施の形態では小マットEの樹脂ボード10の外側辺の近傍部)に配置されているが、ヘッダ20の配置はこれに限定されない。例えば、ヘッダ20は、床暖房マット1の一辺(例えば第4図における下辺)の延在方向の中間付近に配置されてもよい。この場合、床暖房マット1は、該ヘッダ20を挟んで略左右対称の構成とされてもよい。もちろん、これ以外の部位にヘッダ20を配置してもよい。
[材質等]
上記各部材の材質の一例として次のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
上記各部材の材質の一例として次のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
床暖房マットの基板を構成する樹脂ボードとしては、例えば発泡ポリプロピレン、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリウレタン等の発泡合成樹脂のほか木材等を用いることができる。発泡合成樹脂としては、断熱性の点から、内部の気泡が独立気泡となっているものが好ましい。
小根太としては、木材や、釘打ち可能な合成木材又は合成樹脂あるいは合成樹脂発泡体等が好ましい。図示は省略するが、小根太本体の上下両面に補強板を貼り付けた構成であってもよい。
均熱シート及び均熱板としては、アルミ又は銅等の金属箔が好ましい。
均熱シートの表面にポリエチレンテレフタレート等のフィルムをラミネートすることにより、温調マットの梱包時や運搬時等に均熱シートの破損を防止することができる。なお、このフィルムの材質はポリエチレンテレフタレート以外であってもよい。
温水配管としては、可撓性のポリエチレン等の合成樹脂チューブや銅パイプが例示される。
ヘッダの各部は、金属製であってもよく、合成樹脂製であってもよい。また、ボディー部の形状は、方形盤状に限定されるものではない。例えば流体流路を形成する部分と、この流体流路を床下地と床仕上げ材との間に支持する支持部等を残して肉抜きされた形状や、複数のブロックを組み合わせた形状などであってもよい。
なお、上記の実施の形態は、いずれも本発明の一例を示すものであり、本発明は図示の構成に限定されない。
本発明の温調マットの基板を構成する樹脂ボードの枚数に特に制限はなく、上記以外の枚数の樹脂ボードを用いて温調マットの基板を構成してもよい。上記の実施の形態では、床暖房マット1は複数の小マットA〜Hを配列してなるものであるが、全体が小マットに分割されない1個のマットであってもよい。上記の枚数以外の枚数の小マットを配列したものであってもよい。
上記の実施の形態は、床暖房マットに関するものであるが、本発明の温調マットは、壁や天井等に配置されてもよい。また、水以外のオイル、不凍液等の熱媒体を流通させてもよい。冷媒を流通させて冷房に使用してもよい。
1 床暖房マット
2 配管収容用溝
3 温水配管
6 均熱板
6a U字部
6b フランジ部
7 均熱シート
10〜18 樹脂ボード
30 小根太
20 ヘッダ
21 ボディー部
21c 第1の側面
21e 第2の側面
22 往管接続口
23 戻り管接続口
24 往き側温水配管接続口
25 戻り側温水配管接続口
26 往き側流体流路
27 戻り側流体流路
2 配管収容用溝
3 温水配管
6 均熱板
6a U字部
6b フランジ部
7 均熱シート
10〜18 樹脂ボード
30 小根太
20 ヘッダ
21 ボディー部
21c 第1の側面
21e 第2の側面
22 往管接続口
23 戻り管接続口
24 往き側温水配管接続口
25 戻り側温水配管接続口
26 往き側流体流路
27 戻り側流体流路
Claims (5)
- 主配管からの流体を複数本の副配管に分配するためのヘッダであって、
主配管が接続されるようにボディー部から突設された主配管接続口と、
副配管が接続されるように該ボディー部から突設された複数個の副配管接続口と、
該ボディー部に設けられた、該主配管接続口と各副配管接続口とを連通する流体流路と
を備えたヘッダにおいて、
各副配管接続口の口径は、前記主配管接続口から該副配管接続口までの前記流体流路の流路長が大きいほど大径となっていることを特徴とするヘッダ。 - 請求項1において、各副配管接続口は、前記ボディー部から突設された管状体よりなり、
該ヘッダは、該管状体と、該ボディー部とが別体に製作され、該管状体を該ボディー部に固着したものであることを特徴とするヘッダ。 - 請求項2において、各管状体は、外径が略同一であることを特徴とするヘッダ。
- 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記主配管接続口は、流体源から流体が送給される往き側主配管が接続される往き側主配管接続口と、
流体源に流体を返送する戻り側主配管が接続される戻り側主配管接続口と
を備えており、
前記流体流路は、該往き側主配管接続口に連なる往き側流体流路と、
該戻り側主配管接続口に連なる戻り側流体流路と
を備えており、
前記副配管接続口は、該往き側流体流路を介して該往き側主配管接続口に連通する往き側副配管接続口と、
該戻り側流体流路を介して該戻り側主配管接続口に連通する戻り側副配管接続口と
を備えており、
該往き側副配管接続口と戻り側副配管接続口とは同数個設けられており、
前記ボディー部から同一方向に、該往き側副配管接続口と戻り側副配管接続口とが交互に突設されていることを特徴とするヘッダ。 - 板面に配管配設用の溝及びヘッダ配置用スペースが設けられた略方形の基板と、
該スペース内に配置された請求項1ないし4のいずれか1項に記載のヘッダと、
該ヘッダの前記副配管接続口に接続され、該溝内に引き回された流体循環用配管と
を備えた温調マット。
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Citations (2)
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JP2004360843A (ja) * | 2003-06-06 | 2004-12-24 | Toshiba Plant Systems & Services Corp | 管の分岐体構造 |
JP2006029676A (ja) * | 2004-07-15 | 2006-02-02 | Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp | 冷熱媒流通ヘッダー及びそれを用いた冷暖房パネル |
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2008
- 2008-09-24 JP JP2008244292A patent/JP2010078180A/ja active Pending
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