JP5381408B2 - ヘッダ及び温調マット - Google Patents

ヘッダ及び温調マット Download PDF

Info

Publication number
JP5381408B2
JP5381408B2 JP2009155453A JP2009155453A JP5381408B2 JP 5381408 B2 JP5381408 B2 JP 5381408B2 JP 2009155453 A JP2009155453 A JP 2009155453A JP 2009155453 A JP2009155453 A JP 2009155453A JP 5381408 B2 JP5381408 B2 JP 5381408B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connection port
return
pipe connection
hole
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009155453A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011012849A (ja
Inventor
沙織 下屋敷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
Priority to JP2009155453A priority Critical patent/JP5381408B2/ja
Publication of JP2011012849A publication Critical patent/JP2011012849A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5381408B2 publication Critical patent/JP5381408B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)

Description

本発明は、共通の主配管からの流体を複数本の副配管に分配するためのヘッダに係り、特に、主配管が接続されるようにボディー部から突設された主配管接続口と、副配管が接続されるように該ボディー部から突設された複数個の副配管接続口と、該ボディー部に設けられた、該主配管接続口と各副配管接続口とを連通する流体流路とを備えたヘッダに関する。
また、本発明は、建物の部屋の床、壁、天井等の暖房や冷房を行うための温調マットに係り、特に、板面に配管配設用の溝及びヘッダ配置用スペースが設けられた略方形の基板と、該スペース内に配置されたヘッダと、該ヘッダの各副配管接続口に接続され、該溝内に引き回された流体循環用配管とを備えた温調マットに関する。
基板の上面の溝に温水循環用配管を引き回した温調マットを床に敷設した床暖房構造が周知である。
この温水循環用配管を複数本引き回し、各温水循環用配管を温水が循環するように構成した温調マットが特開平9−269135号に記載されている。
第8図は、同号の図2に記載の温調マットの平面図であり、第9図(a),(b),(c),(d)はそれぞれ同号のヘッダの平面図、B−B線断面図、C−C線断面図及びD−D線断面図である。
この温調マット100は、略方形の基板101を有している。この基板101に2本の温水循環用配管(以下、温水配管と略す。)102a,102bが引き回されている。基板101には、3本の小根太103が配設されている。各小根太103は、基板101の一辺と略平行方向(第8図の上下方向)に延在している。小根太103同士は、各々の延在方向と直交方向(第8図の左右方向)に間隔をあけて略平行に配列されている。以下、上下方向及び左右方向とは、第8図の上下方向及び左右方向をいう。
基板101の左右方向の中央部に配置された小根太(以下、中央小根太という。)103は、上端を該基板101の上辺に揃えて配置され、その下端は該基板101の下辺から離隔している。この基板101の下辺の左右方向の中央部に、ヘッダ配置用スペース101a(同号では記載なし。)が設けられ、このヘッダ配置用スペース101aにヘッダ104が配置されている。このヘッダ配置用スペース101aと中央小根太103の下端との間は、配管引き回し用スペース101b(同号では記載なし。)となっている。
基板101の左端側及び右端側に配置された各小根太(以下、それぞれ左端側小根太及び右端側小根太という。)103は、下端を該基板101の下辺に揃えて配置され、その上端は該基板101の上辺から離隔している。この左端側及び右端側の各小根太103の上端と、基板101の上辺との間も、それぞれ配管引き回し用スペース101c,101d(同号では記載なし。)となっている。
温水配管102a,102bは、それぞれ、これらの配管引き回し用スペース101b,101c,101dを通って各小根太103を迂回しつつ、基板101の板面を周回するように引き回されている。温水配管102a,102b同士は、互いに間隔をあけて全体として略平行に配設されている。中央小根太103と右端側小根太103との間、該右端側小根太103と基板101の右辺との間、中央小根太103と左端側小根太103との間、並びに左端側小根太103と基板101の左辺との間においては、各温水配管102a,102bは、それぞれ各小根太103と略平行に直線状に延在している。
各温水配管102a,102bの両端側は、それぞれヘッダ配置用スペース101aの左右両側から該ヘッダ配置用スペース101aに臨んでいる。このヘッダ配置用スペース101aの近傍において、各温水配管102a,102bの両端側は基板101の下辺と略平行に延在している。
第9図(a)の通り、このヘッダ104は、ボディー部105と、外部温水循環路113の温水送給用の往管(往き側主配管)114及び温水返送用の戻り管(戻り側主配管)115がそれぞれ接続されるように該ボディー部105から突設された往管接続口(往き側主配管接続口)106及び戻り管接続口(戻り側主配管接続口)107と、各温水配管102a,102bの一端側がそれぞれ接続されるように該ボディー部105から突設された1対の往き側温水配管接続口(往き側副配管接続口)108,109と、各温水配管102a,102bの一端側がそれぞれ接続されるように該ボディー部105から突設された1対の戻り側温水配管接続口(戻り側副配管接続口)110,111とを備えている。
第9図(a)〜(d)の通り、ボディー部105は、1対の主板面105a,105bと、4側面105c,105d,105e,105fとを有した略方形盤状体である。
このボディー部105の一側面105c(第8図及び第9図(a)における下向き面)から前記往管接続口106及び戻り管接続口107が突設されている。また、この側面105cと直交する二側面105d,105fのうち、一方の側面105d(第8図及び第9図(a)における右向き面)から往き側温水配管接続口108及び戻り側温水配管接続口110が突設され、他方の側面105f(第8図及び第9図(a)における左向き面)から往き側温水配管接続口109及び戻り側温水配管接続口111が突設されている。ボディー部105を挟んで往き側温水配管接続口108と反対側には戻り側温水配管接続口111が配置されており、戻り側温水配管接続口110と反対側には往き側温水配管接続口109が配置されている。
ボディー部105内には、該往管接続口106と各往き側温水配管接続口108,109とを連通する往き側温水流路(往き側流体流路)120と、戻り管接続口107と各戻り側温水配管接続口110,111とを連通する戻り側温水流路(戻り側流体流路)121とが設けられている。
同号では、この往き側温水流路120は、往管接続口106と往き側温水配管接続口108とを連通した第1の往流路と、往管接続口106と往き側温水配管接続口109とを連通した第2の往流路とを備えている。
該第1の往流路は、一端側が往管接続口106に連通した大口径流路120aと、該大口径流路120aの他端側に連なる中口径流路120bと、該中口径流路120bに連なる小口径流路120cと、一端側が該小口径流路120cに連なり、他端側が往き側温水配管接続口108に連通した大口径流路120dとにより構成されている。この往管接続口106側の大口径流路120aの延在方向の途中部には、T字路を形成するように大口径流路120eの一端側が連なっており、この大口径流路120eの他端側が往き側温水配管接続口109に連通している。これらの大口径流路120a,120eにより、第2の往流路が構成されている。該中口径流路120b及び小口径流路120cは、大口径流路120a,120d,120eよりも口径の小さなものとなっている。
また、戻り側温水流路121は、戻り管接続口107と戻り側温水配管接続口111とを連通した第1の戻り流路と、戻り管接続口107と戻り側温水配管接続口110とを連通した第2の戻り流路とを備えている。
該第1の戻り流路は、一端側が戻り管接続口107に連通した大口径流路121aと、該大口径流路121aの他端側に連なる中口径流路121bと、該中口径流路121bに連なる小口径流路121cと、一端側が該小口径流路121cに連なり、他端側が戻り側温水配管接続口111に連通した大口径流路121dとにより構成されている。この戻り管接続口107側の大口径流路121aの延在方向の途中部には、T字路を形成するように大口径流路121eの一端側が連なっており、この大口径流路121eの他端側が戻り側温水配管接続口110に連通している。これらの大口径流路121a,121eにより、第2の戻り流路が構成されている。該中口径流路121b及び小口径流路121cは、大口径流路121a,121d,121eよりも口径の小さなものとなっている。
第8図の通り、このヘッダ104は、往き側温水配管接続口108及び戻り側温水配管接続口110がボディー部105から右方に突出し、往き側温水配管接続口109及び戻り側温水配管接続口111がボディー部105から左方に突出し、往管接続口106及び戻り管接続口107がボディー部105から下方に突出するように、前記ヘッダ配置用スペース101aに配置されている。
ヘッダ104の右側から温水配管102aの一端側が往き側温水配管接続口108に接続されると共に、温水配管102bの一端側が戻り側温水配管接続口110に接続されている。また、ヘッダ104の左側から温水配管102aの他端側が戻り側温水配管接続口110に接続されると共に、温水配管102bの他端側が往き側温水配管接続口109に接続されている。
この温調マット100が室の床上に敷設され、ヘッダ104の往管接続口106に外部温水循環路113の往管114が接続されると共に、戻り管接続口107に外部温水循環路113の戻り管115が接続され、この温調マット1上に床仕上げ材が敷設されることにより、暖房床が構築される。
この外部温水循環路113の該往管114及び戻り管115は、それぞれ熱源器116に連なっている。この熱源器116からの温水が該往管114を介してヘッダ104に送給され、各温水配管102a,102bに分配される。そして、各温水配管102a,102bを流れてヘッダ104に戻ってきた温水が戻り管115を介してヘッダ104から熱源器116に返送される。このようにして各温水配管102a,102bを温水が循環することにより、床暖房が行われる。
このような温調マットを建物の壁や天井に設置することも行われている。また、冷媒を流通させて冷房を行うこともある。
特開平9−269135号
第9図(a)の通り、上記特開平9−269135号のヘッダ104にあっては、中口径流路120b及び小口径流路120cは板状のボディー部105の第9図(b)〜(d)における下面側に位置しており、中口径流路121b及び小口径流路121cはボディー部105の上面側に位置している。上面側の120b,120cは、下面側の流体121b及び121cと短絡してはならないから、これらの流体120b,120c及び流体121b,121cの孔径を小さくしなければならない。そのため、流体120b,120c,121b,121cの通水圧損が大きなものとなっていた。
本発明は、流体流路の通水圧損が小さいヘッダと、このヘッダを備えた温調マットとを提供することを目的とする。
請求項1のヘッダは、流体源に連なる往き側主配管からの流体を複数本の往き側副配管に分配すると共に、複数本の戻り側副配管からの流体を戻り側主配管に集合させるためのヘッダであって、板状のボディー部と、往き側主配管が接続されるようにボディー部から突設された往き側主配管接続口と、戻り側主配管が接続されるようにボディー部から突設された戻り側主配管接続口と、往き側副配管が接続されるように該ボディー部から突設された複数個の往き側副配管接続口と、戻り側副配管が接続されるように該ボディー部から突設された複数個の戻り側副配管接続口と、該ボディー部に設けられた、該往き側主配管接続口と各往き側副配管接続口とを連通する往き側流体流路と、該戻り側主配管接続口と各戻り側副配管接続口とを連通する戻り側流体流路と、を備えたヘッダにおいて、該往き側流体流路及び戻り側流体流路のうち往き側主配管接続口側大径部となっており、それよりも遠い奥側該大径部よりも小径の小径部となっており、前記ボディー部は長手方向と短手方向とを有した長方形状であり、前記往き側主配管接続口及び戻り側主配管接続口はボディー部の1つの短手側面に設けられ、前記往き側副配管接続口及び戻り側副配管接続口はボディー部の双方の長手側面にそれぞれ複数個設けられており、前記往き側流体流路は、ボディー部長手方向に延在した縦孔と、該縦孔と往き側副配管接続口とを連通する横孔とからなり、戻り側流体流路は、ボディー部長手方向に延在した縦孔と、該縦孔と戻り側副配管接続口とを連通する横孔とからなり、往き側流体流路の縦孔大径部に対し往き側主配管接続口側の往き側副配管接続口が横孔を介して連通し、戻り側流体流路の縦孔大径部に対し戻り側主配管接続口側の戻り側副配管接続口が横孔を介して連通し、往き側流体流路の縦孔小径部に対し、往き側主配管接続口から遠い側の往き側副配管接続口が横孔を介して連通し、戻り側流体流路の縦孔小径部に対し、戻り側主配管接続口から遠い側の戻り側副配管接続口が横孔を介して連通しており、往き側流体流路の縦孔大径部に連なる往き側副配管接続口と小径部に連なる往き側副配管接続口とは互いに反対側のボディー部側面に配置され、戻り側流体流路の縦孔大径部に連なる戻り側副配管接続口と小径部に連なる戻り側副配管接続口とは互いに反対側のボディー部側面に配置されており、往き側流体流路の小径部及びそれに連なる横孔は、ボディー部の一方の面に近い側に設けられており、戻り側流体流路の小径部及びそれに連なる横孔は、ボディー部の他方の面に近い側に設けられており、往き側流体流路の小径部に連なる横孔と、戻り側流体流路の小径部に連なる横孔とは、ボディー部の厚み方向において重なり合わない配置関係にて設けられていることを特徴とするものである。
請求項のヘッダは、請求項において、前記往き側流体流路及び戻り側流体流路の縦孔大径部は、それに連なる最も奥側の横孔よりもさらに奥側にまで延在していることを特徴とするものである。
請求項の温調マットは、板面に配管配設用の溝及びヘッダ配置用スペースが設けられた略方形の基板と、該スペース内に配置された請求項1又は2に記載のヘッダと、該ヘッダの前記副配管接続口に接続され、該溝内に引き回された流体循環用配管とを備えたものである。
本発明のヘッダにあっては、往き側流体流路のうち往き側主配管接続口側及び戻り側流体流路のうち戻り側主配管接続口側を各々の奥側よりも大径の大径部としており、このように大径部とした分だけ流体流路の通水圧損が小さい。
本発明のヘッダにあっては、縦孔奥側が小径部となっているが、往き側流体流路の縦孔奥側は温水の一部が既に往き側副配管接続口に分流したものとなっており、流量が少ないので、通水圧損が小さい。戻り側往き側の縦孔奥側にあっては、戻り側副配管接続口からの戻り水の一部がまだ合流していないので、流量が少なく、通水圧損が小さい。
本発明では、往き側副配管接続口は、ボディー部の一方の側面において往き側主配管接続口側に配置され、他方の側面において往き側主配管接続口から遠い側に配置される。そして、戻り側副配管接続口は、ボディー部の一方の側面において戻り側主配管接続口から遠い側に配置され、他方の側面において戻り側主配管接続口側に配置される。なお、往き側副配管接続口と戻り側副配管接続口とを上記と逆としてもよい。
本発明では、往き側流体流路の小径部及びそれに連なる横孔はボディー部の一方の面に近い側に配置し、戻り側流体流路の小径部及びそれに連なる横孔は、ボディー部の他方の面に近い側に配置する。この往き側流体流路の小径部に連なる横孔と戻り側流体流路の小径部に連なる横孔とは、ボディー部の厚み方向において重ならない配置関係とする。このようにすることにより、往き側の横孔と戻り側の横孔との間隔を大きくし、ボディー部の強度を高くすることができる。また、ボディー部の製作時における横孔穿孔作業時に、誤って往き側横孔と戻り側横孔とを連通させてしまう作業ミスをなくすことができる。
なお、請求項のように、縦孔大径部を、それに連なる最も奥側の横孔よりもさらに奥側にまで延在させることにより、通水圧損が減少する。
本発明(請求項)の温調マットは、かかる本発明のヘッダを備えているので、温水などの流体を低圧損にて流通させることができる。
実施の形態に係るヘッダの平面図である。 図1のIIa−IIa〜IId−IId線に沿う断面図である。 図1のIIIa−IIIa,IIIb−IIIb,IIIc−IIIc線に沿う断面図である。 別の実施の形態に係るヘッダの平面図である。 さらに別の実施の形態を示す平面図である。 さらに別の実施の形態を示す平面図である。 温調マットの一部の断面図である。 従来の温調マットの平面図である。 従来のヘッダの平面図と断面図である。
以下、図面を参照して実施の形態に係るヘッダ1について説明する。なお、第1図では、長方形板状のヘッダボディー部2を長辺が上下方向となるように図示しており、以下の説明では、左、右を第1図における左右を指称する。
このヘッダ1は前記第8図の如く温調マットに用いられるものである。
<第1図〜第3図のヘッダ1の説明>
このヘッダ1は、長方形の板状のボディー部2と、それぞれ該ボディー部2から突設された主配管接続口としての第1の主ノズル11、第2の主ノズル12及び副配管接続口としての第1〜第8の副ノズル21〜28を備えている。
主ノズル11,12は、長方形のボディー部2の短手方向の1つの側面に設けられている。副ノズル21〜24は、ボディー部2の長手方向の一方の側面(第1図左側の側面)に設けられ、副ノズル25〜28は他方の側面(第1図の右側の側面)に設けられている。
各主ノズル11,12及び副ノズル21〜28は、軸方向に貫通する内孔11a,12a,21a〜28aを備えている。また、主ノズル11,12及び副ノズル21〜28は、樹脂製の温水用配管が外嵌状に差し込まれるように外周面が筍状となっている。
ボディー部2内には、第1の主ノズル11の内孔11aに連通する縦孔31と、第2の主ノズル12の内孔12aに連通する縦孔32と、第1の副ノズル21の内孔21aに連通する横孔41と、第2の副ノズル22の内孔22aに連通する横孔42と、第3の副ノズル23の内孔23aに連通する横孔43と、第4の副ノズル24の内孔24aに連通する横孔44と、第5の副ノズル25の内孔25aに連通する横孔45と、第6の副ノズル26の内孔26aに連通する横孔46と、第7の副ノズル27の内孔27aに連通する横孔47と、第8の副ノズル28の内孔28aに連通する横孔48とが設けられている。
縦孔31,32は、ボディー部2の長手方向に延在している。縦孔31は第1図の右辺近傍に位置し、縦孔32は第1図の左辺近傍に位置している。縦孔31,32のうち長手方向の約半分(主ノズル11,12側)は大径部31a,32aであり、それよりも奥側(主ノズル11,12から遠い側)は小径部31b,32bである。大径部31a,32aの孔径は、ボディー部2の厚みの50〜85%特に62〜71%程度が好ましい。小径部31b,32bの孔径は、ボディー部2の厚みの10〜40%特に25〜33%程度が好ましい。
大径部31a,32aはボディー部2の厚み方向の中央に設けられている。小径部31bはボディー部の上面側に設けられ、小径部32bはボディー部2の下面側に設けられている。大径部31a,32aは、それに連なる最も奥側の横孔46,42よりもさらに奥側(主ノズル11,12から遠い側)にまで所定距離(好ましくは8mm以上)延在している。このようにすることにより、圧損が減少する。
横孔41,42は、縦孔32の大径部32aからボディー部2の短手方向(第1図の左方向)に延設され、横孔43,44は、縦孔31の小径部31bから左方向に延設されている。横孔45,46は、縦孔31の大径部31aから右方向に延設され、横孔47,48は縦孔32の小径部32bから右方向に延設されている。
横孔41,42,45,46は、大径であり、それぞれ1本ずつ設けられ、ボディー部2の厚み方向の中央に位置している。この横孔41,42,45,46の孔径は、縦孔大径部31a,32aと同一か、それよりも若干小さい(例えば50〜100%程度)孔径となっている。
横孔43,44,47,48は小径であり、各々2本ずつ平行に設けられている。横孔43,44,47,48の孔径は、縦孔小径部31b,32bの孔径と略同一となっている。横孔43,44は、ボディー部2の上面側に設けられ、横孔47,48はボディー部2の下面側に設けられている。
横孔43,44は横孔47,48と重なり合わない位置関係にて設けられている。即ち、横孔43,44の間においてボディー部2の下面側に横孔48が配置されている。また、横孔43よりも主ノズル11,12側にずれた位置においてボディー部2の下面側に横孔47が配置されている。なお、副ノズル23,24間の間隔は副ノズル27,28間の間隔と同じである。
ボディー部2の1つの短手側面には、主ノズル11,12の基端側が嵌合し、ろう付けなどにより固着された凹穴51,52が設けられている。ボディー部2の左側の側面には、副ノズル21〜24の基端側が嵌合し、ろう付けなどにより固着された凹穴53〜56が設けられ、右側の側面には副ノズル25〜28の基端側が嵌合し、ろう付けなどにより固着された凹穴57〜60が設けられている。各凹穴51〜60は、ボディー部2の厚み方向の中央に位置している。
縦孔31は凹穴51の奥底面に臨み、縦孔32は凹穴52の奥底面に臨み、横孔41は凹穴53の奥底面に臨み、横孔42は凹穴54の奥底面に臨み、横孔43は凹穴55の奥底面に臨み、横孔44は凹穴56の奥底面に臨み、横孔45は凹穴57の奥底面に臨み、横孔46は凹穴58の奥底面に臨み、横孔47は凹穴59の奥底面に臨み、横孔48は凹穴60の奥底面に臨んでいる。2個の横孔43,43又は44,44が1つの凹穴55又は56の上半側にのみ臨んでおり、2個の横孔47,47又は横孔48,48が1個の凹穴59又は60の下半側にのみ臨むようにしている。
このヘッダ1は、温調マットに組み込まれ、第1の主ノズル11に対し給湯機からの往き側給湯管(往き側主配管)が接続され、第2の主ノズル12に対し給湯機への戻り側主配管が接続される。
また、温調マットの4本の温水循環用配管のそれぞれの一端(往き側)が副ノズル25,26,23,24に接続され、それぞれ他端(戻り側)が副ノズル21,22,27,28に接続される。
第1の主ノズル11に給湯側主配管を接続し、第2の主ノズル12に戻り側主配管を接続した場合、縦孔31及び横孔45,46,43,44によって往き側流体流路が構成される。また、縦孔32及び横孔41,42,47,48によって戻り側流体流路が構成される。
従って、第1の主ノズル11の内孔11aに供給された温水は縦孔31、横孔45,46,43,44を介して副ノズル25,26,23,24に送られ、温水配管に供給される。この温水配管からの戻り水は、副ノズル21,22,27,28から横孔41,42,47,48及び縦孔32を介して第2の主ノズル12に達する。なお、第2の主ノズル12を往き側とし、第1の主ノズル11を戻り側とした場合には、上記と逆の流れとなる。
この実施の形態では、縦孔31,32の主ノズル11,12側が大径部31a,32aとなっており、流量の多い主ノズル11,12側において縦孔31,32の孔径が大きい。従って、通水圧損が小さい。また、この大径部31a,32aに臨む横孔45,46,41,42も孔径が大きいので、通水圧損が小さい。縦孔31,32の奥側は小径部31b,32bとなっているが、主ノズル11,12側に比べて通水量は少ないので、通水圧損は小さい。
この実施の形態では、水路長が横孔45,46,41,42よりも長い横孔43,44,47,48が小径ではあるが、各々2本ずつ設けている。従って、横孔43,44,47,48の通水圧損も小さい。また、上面側の横孔43,44と下面側の横孔47,48とが重なり合わないようにずれて配置されているので、各横孔43,44の孔径を大きくしても、上面側横孔43,44と下面側横孔47,48との間の距離が大きいものとなり、ヘッダの強度が大きい。また、製作時(横孔の穿孔時)に横孔同士が連通してしまう製作ミスも解消され、製造コストが低くなる。
なお、この実施の形態では、ベース部2の中央部に、厚み方向の貫通孔よりなるビス孔63が設けられている。このビス孔63を通してビスを床などにねじ込むことにより、ヘッダ1を床などに固定することができる。
<第4図〜第6図のヘッダ>
上記実施の形態のヘッダ1では、ボディー部2は1枚物となっているが、第4図のようにボディー部半体2A,2Bに2分割したヘッド半体1A,1Bとし、これらヘッド半体1A,1Bの縦孔31,32同士をジョイント管64で連通させてもよい。ジョイント管64は、この実施の形態ではロウ付けにより各ボディー部半体2A,2Bに固着されている。
ジョイント管64を用いる代りに、第5図のヘッダ半体1D,1Cのように、各々のボディー部2D,2Cの縦孔31,32の露呈部にノズル71〜74を取り付け、ノズル71,73同士、ノズル72,74同士をそれぞれ合成樹脂チューブ75,76で接続してもよい。
さらに、第6図のように、第5図のヘッド半体1Dをさらに半割した形状のヘッド四分体1E,1Fを用いてもよい。各々のボディー部四分体2E,2Fにはノズル71,72がそれぞれ固着されており、第5図と同じくノズル71,73同士、ノズル72,74同士をそれぞれ合成樹脂チューブ75,76で接続している。
第4図〜第6図のその他の構成は前記第1図〜第3図の構成と同じであり、同一符号は同一部分を示している。この第4図〜第6図のヘッダによっても第1図〜第3図と同様の効果が奏される。
なお、温調マットは、発泡ポリスチレンなどの発泡合成樹脂よりなる基板を用いている。背景技術の欄において説明した通り、基板上面に溝が設けられ、溝内に温水配管が引き回されている。この基板上面にはアルミ箔が貼着されている。
複数の基板を並設してなる温調マットにあっては、基板同士を重ね合わせるように折り畳んで運搬、販売されることが通例である。この折り畳みに際し、基板上面側が山折りされることがある。このように山折りする場合、アルミ箔を基板間の突き合わせ部分に沿って分断しておく必要がある。このアルミ箔の分断を容易に行うようにするために、第7図の基板80のように、基板上面の角縁を角落し状の斜面81としておくのが好ましい。この場合、ヘラのような工具84をアルミ箔82に押し当てることにより、アルミ箔82を容易に分断することができる。ヘラを斜面81,81間の溝に沿って移動させることにより、アルミ箔82を容易に直線状に分断することができる。ヘラは、アルミ箔82を切断するような鋭利なものではなく、単に押し破るものであるので、誤って基板80を切ることがない。
<異なる実施の形態>
上記実施の形態では、上面側横孔43,44と下面側横孔47,48とが重なり合わないように配置しているが、重なり合う位置関係としてもよい。即ち、横孔43の下方に横孔47を配置し、横孔44の下方に横孔48を配置してもよい。
上記実施の形態では、横孔43,44,47,48を2本ずつ設けているが、1本ずつでもよい。また、このように1本の横孔とする場合、瓢箪形断面形状の横孔としてもよい。
上記実施の形態では、副ノズルは左右にそれぞれ4個ずつ設けられているが、2個ずつ、3個ずつ、5個ずつ又はそれ以上に設けられてもよい。
上記実施の形態は、いずれも本発明の一例であり、本発明は図示以外の形態とされてもよい。
1 ヘッダ
1A,1B,1C,1D ヘッド半体
1E,1F ヘッド四分体
2 ボディー部
2A,2B ボディー部半体
2E,2F ボディー部四分体
11,12 主ノズル
11a,12a 大径部
11b,12b 小径部
21〜28 副ノズル
31,32 縦孔
41〜48 横孔
71〜74 ノズル
80 基板
81 斜面
82 アルミ箔
84 工具

Claims (3)

  1. 流体源に連なる往き側主配管からの流体を複数本の往き側副配管に分配すると共に、複数本の戻り側副配管からの流体を戻り側主配管に集合させるためのヘッダであって、
    板状のボディー部と、
    往き側主配管が接続されるようにボディー部から突設された往き側主配管接続口と、
    戻り側主配管が接続されるようにボディー部から突設された戻り側主配管接続口と、
    往き側副配管が接続されるように該ボディー部から突設された複数個の往き側副配管接続口と、
    戻り側副配管が接続されるように該ボディー部から突設された複数個の戻り側副配管接続口と、
    該ボディー部に設けられた、該往き側主配管接続口と各往き側副配管接続口とを連通する往き側流体流路と、
    該戻り側主配管接続口と各戻り側副配管接続口とを連通する戻り側流体流路と、
    を備えたヘッダにおいて、
    該往き側流体流路及び戻り側流体流路のうち往き側主配管接続口側大径部となっており、それよりも遠い奥側該大径部よりも小径の小径部となっており、
    前記ボディー部は長手方向と短手方向とを有した長方形状であり、
    前記往き側主配管接続口及び戻り側主配管接続口はボディー部の1つの短手側面に設けられ、前記往き側副配管接続口及び戻り側副配管接続口はボディー部の双方の長手側面にそれぞれ複数個設けられており、
    前記往き側流体流路は、ボディー部長手方向に延在した縦孔と、該縦孔と往き側副配管接続口とを連通する横孔とからなり、戻り側流体流路は、ボディー部長手方向に延在した縦孔と、該縦孔と戻り側副配管接続口とを連通する横孔とからなり、
    往き側流体流路の縦孔大径部に対し往き側主配管接続口側の往き側副配管接続口が横孔を介して連通し、戻り側流体流路の縦孔大径部に対し戻り側主配管接続口側の戻り側副配管接続口が横孔を介して連通し、
    往き側流体流路の縦孔小径部に対し、往き側主配管接続口から遠い側の往き側副配管接続口が横孔を介して連通し、戻り側流体流路の縦孔小径部に対し、戻り側主配管接続口から遠い側の戻り側副配管接続口が横孔を介して連通しており、往き側流体流路の縦孔大径部に連なる往き側副配管接続口と小径部に連なる往き側副配管接続口とは互いに反対側のボディー部側面に配置され、戻り側流体流路の縦孔大径部に連なる戻り側副配管接続口と小径部に連なる戻り側副配管接続口とは互いに反対側のボディー部側面に配置されており、
    往き側流体流路の小径部及びそれに連なる横孔は、ボディー部の一方の面に近い側に設けられており、
    戻り側流体流路の小径部及びそれに連なる横孔は、ボディー部の他方の面に近い側に設けられており、
    往き側流体流路の小径部に連なる横孔と、戻り側流体流路の小径部に連なる横孔とは、ボディー部の厚み方向において重なり合わない配置関係にて設けられていることを特徴とするヘッダ。
  2. 請求項において、前記往き側流体流路及び戻り側流体流路の縦孔大径部は、それに連なる最も奥側の横孔よりもさらに奥側にまで延在していることを特徴とするヘッダ。
  3. 板面に配管配設用の溝及びヘッダ配置用スペースが設けられた略方形の基板と、
    該スペース内に配置された請求項1又は2に記載のヘッダと、
    該ヘッダの前記副配管接続口に接続され、該溝内に引き回された流体循環用配管と
    を備えた温調マット。
JP2009155453A 2009-06-30 2009-06-30 ヘッダ及び温調マット Active JP5381408B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009155453A JP5381408B2 (ja) 2009-06-30 2009-06-30 ヘッダ及び温調マット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009155453A JP5381408B2 (ja) 2009-06-30 2009-06-30 ヘッダ及び温調マット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011012849A JP2011012849A (ja) 2011-01-20
JP5381408B2 true JP5381408B2 (ja) 2014-01-08

Family

ID=43591939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009155453A Active JP5381408B2 (ja) 2009-06-30 2009-06-30 ヘッダ及び温調マット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5381408B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7206823B2 (ja) * 2018-11-05 2023-01-18 三菱ケミカルインフラテック株式会社 ヘッダ及び温水マット

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3487984B2 (ja) * 1995-09-22 2004-01-19 株式会社ガスター 冷・暖房装置の接続ヘッダー
JP3754491B2 (ja) * 1996-03-29 2006-03-15 株式会社ガスター 冷・暖房装置およびその接続ヘッダー
JP2004324919A (ja) * 2003-04-22 2004-11-18 Soichi Mizui 流体分配器
JP4803120B2 (ja) * 2007-06-14 2011-10-26 三菱樹脂株式会社 冷暖房用放熱パネル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011012849A (ja) 2011-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5557157B2 (ja) 複数列熱交換装置
KR100991113B1 (ko) 마이크로채널 열교환기
JP5381408B2 (ja) ヘッダ及び温調マット
JP2014535031A (ja) 給湯熱交換器
JP5381197B2 (ja) ヘッダ及び温調マット
JP5453901B2 (ja) ヘッダー及び温調マット
JP5482087B2 (ja) ヘッダーアッセンブリ及び温調マット
JP3580534B2 (ja) 冷暖房用パネルユニット
JP7206823B2 (ja) ヘッダ及び温水マット
JP4093896B2 (ja) 床暖房パネル用熱媒ヘッダ
JP3754491B2 (ja) 冷・暖房装置およびその接続ヘッダー
JP2009180444A (ja) 冷媒分流器
JP2010078179A (ja) ヘッダ及び温調マット
JP2010078180A (ja) ヘッダ及び温調マット
JP2019039606A (ja) 床暖房システム
JP5685982B2 (ja) 床暖房配管接続構造
JP5375087B2 (ja) 温調マット
JP2022185723A (ja) ヘッダー及び温水マット
JP3487984B2 (ja) 冷・暖房装置の接続ヘッダー
JP2001194087A (ja) 熱交換器
JP2022066145A (ja) 床暖房パネル設置構造及び設置方法
JP4881076B2 (ja) 流体分岐ヘッダ及び床冷暖房用マット
JP5577822B2 (ja) 床暖房配管接続構造
JP4090387B2 (ja) 床暖房パネル用熱媒ヘッダ
JPH102572A (ja) 暖房装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130701

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130916

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5381408

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350