JP4881076B2 - 流体分岐ヘッダ及び床冷暖房用マット - Google Patents

流体分岐ヘッダ及び床冷暖房用マット Download PDF

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Description

本発明は、冷熱媒を床冷暖房用マットの冷熱媒流通管に供給する流体分岐ヘッダ及び流体分岐ヘッダを備えた床冷暖房用マットに関する。
近年、一般住宅や宿泊施設などの建造物において、居住性を高めるために床冷暖房が使用されている。この床冷暖房に用いられる従来の床冷暖房システムは、図5のとおりである。床冷暖房システム100は、床面の下に、熱拡散用の放熱シート(図示省略)を床面側の面(以下「表面」という。)に貼り付けた床冷暖房用マット101を備えている。ここでは、2枚の床冷暖房用マット101a、101bを結合して構成する床冷暖房用マット101を示す。床冷暖房用マット101は、流体分岐ヘッダ(以下単に「ヘッダ」ということがある。)102を介して冷熱媒供給源103と接続される。冷熱媒供給源103には、ボイラや冷凍機コンプレッサなどが使用され、ヘッダ102と冷熱媒供給源103とは、冷熱媒の往き管104及び戻り管105で接続される。床冷暖房用マット101a、101bには、平面状に複数の細長い木製支持体(以下「小根太」という。)107、107、…が略平行に配置されている。この小根太の107、107、…の間隔は、一般には建造物において根太が配置される間隔であり、303mmとされる。小根太107、107、…の間には、パネル108、108、…が設置され、このパネル108、108、…にヘッダ102及び冷熱媒流通管(以下「配管」ということがある。)106、106、…が埋設される。ここでは、4本の配管106、106、…が、床冷暖房用マット101の全体を巡るようにして配置されている。そして、各配管106、106、…の両端がヘッダ102に接続される。小根太107、107、…には、配管106を床冷暖房用マット101全体に巡らすため、配管を通す部分(以下「不連続部」という。)109、109、…が設けられている。床面は、床冷暖房用マット101の上に床材110を並べて固定することで構成される。床材110は長尺の板材であり、小根太107、107、…とそれぞれの長手方向を直交する向きで、接着剤とステープルとの併用などにより取り付けられる。図5では、見易さのために、不連続部109の一部の符号を省略し、また1枚の床材110のみを破線で示す。なお、特許文献1には、上述した床冷暖房用マット101が開示されている。
これにより、床冷暖房システム100では、暖房時には、冷熱媒供給源103において加温された熱媒が、往き管104でヘッダ102に供給される。熱媒は、ヘッダ102で各配管106、106、…へ供給され、配管106、106、…を通って床冷暖房用マット101を循環した後に、ヘッダ102に戻る。そして、熱媒は、ヘッダ102から戻り管105で冷熱媒供給源103へ送られる。床冷暖房用マット101は循環した熱媒と熱交換することで加熱され、床冷暖房用マット101により温められた床面が、熱交換により室内を暖房する。一方、冷房時は、冷熱媒供給源103において冷却された冷媒が、ヘッダ102に供給されることで床冷暖房用マット101が冷却され、床冷暖房用マット101により冷やされた床面が室内から吸熱することで、冷房される。
一方、特許文献2には、4本の配管を接続可能であるヘッダが開示されている。特許文献2に記載のヘッダを、図6に示す。このヘッダは、図5に示されているヘッダ102として使用され得る物である。そのため、特許文献2のヘッダを、ヘッダ102とする。なお、図6では、説明のために図5におけるヘッダ102及びその周辺部を、ヘッダ本体121、往き管104、戻り管105及び配管106、106、…を透視して図示する。ヘッダ102は、平板状のヘッダ本体121と、ヘッダ本体121の側面に形成された配管連結部122、122、…及び123、123とを備える。ヘッダ本体121は、内部に独立した2本の流路124a、124bを有している。流路124a、124bは、紙面下側の側面121aに各1箇所の開口部を有し、紙面左右の側面121c、121dに、各2箇所の開口部を有している。流路124a、124bは、高さ(ヘッダの厚み方向;紙面垂直方向。以下同じ。)が異なるため交差しない。側面121c、121dの各開口部には、配管連結部122、122、…が設けられ、側面121aの開口部には配管連結部123、123が設けられる。配管連結部123、123は、往き管104及び戻り管105と接続される。これにより、往き管104は流路124aと、戻り管105は流路124bと接続されている。4本の配管106、106、…の一端は、流路124aの配管連結部122、122、…に接続され、他端は流路124bの配管連結部122、122、…に接続される。なお、側面121c、121dの配管連結部の数は、床冷暖房用マット101(図1参照)に配置される配管106、106、…の本数と同数であり、配管106、106、…の本数に応じて変わる。
これにより、冷熱媒が、冷熱媒供給源103(図5参照)から往き管104でヘッダ102の流路124aへ供給される。冷熱媒は、流路124aを通り、側面121c、121dに設けられた流路124aの開口部から配管連結部122、122、…を通って配管106、106、…へ供給される。そして、冷熱媒は熱交換しながら床冷暖房用マット101(図5参照)の全体を巡回し、配管連結部122、122、…を通ってヘッダ102の流路124bに入る。冷熱媒は、流路124bから戻り管105を通って、冷熱媒供給源103(図5参照)へ送られる。
特開2002−106865号公報 特開2006−29676号公報
この床冷暖房を行う床冷暖房システムでは、上述したように床冷暖房用マットの小根太に床材を固定して、床面を形成している。この床材は、床冷暖房などにより温度や湿度が変化することで、反りや寸法変化などの変形が生じる場合がある。そのため、小根太の間隔を狭くし、床材と小根太との固定部を多くすることで、床材の変形を防止することが考えられる。
一方で、従来のヘッダは、図5及び図6のとおり配管を接続する配管連結部が、紙面左右の側面にのみ設けられているため、紙面上方から配管を接続するときは、配管を曲げて、紙面左右の側面の配管連結部に接続する必要がある。一方で、配管の曲げ半径は、配管の座屈防止の観点等から、所定の大きさ以上とすることが必要である。そのため、紙面上方からの配管をヘッダの配管連結部に接続するには、配管を大きく曲げる必要があった。床材の変形を防止するために小根太の間隔を狭くした場合には、この配管の曲げ部が小根太と位置的な干渉を生じるため、この干渉を避けるために、小根太の不連続部を長手方向に大きくすることが必要であった。これにより、床材を床冷暖房用マットに取り付けた時に、床材の幅方向端部が小根太の不連続部に配置されることを避けることができない場合が生じる。この場合、不連続部では床材を小根太に固定することができないため、床材を固定しない範囲が大きくなり、床材が変形しやすいという問題があった。
そこで、本発明は、小根太の間隔が狭い場合でも、床材の変形を防止することができる流体分岐ヘッダ及び床冷暖房用マットを提供することを課題とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、流体分岐ヘッダ(30a、30b、40)を備える床冷暖房用マット(10)であって、略平行に配置された複数の長尺な小根太(11a、11b、…)と、小根太の間に設置されたパネル(14、14、…)と、パネルに設けられた溝に埋設された冷熱媒流通管(15、15、…)とを備え、隣り合う小根太の長手方向の中心軸の間隔が250mm以下であり、小根太が冷熱媒流通管を通すための不連続部を有し、流体分岐ヘッダの少なくとも一部が、隣り合う不連続部の間に配置され、流体分岐ヘッダは、ヘッダ本体(31、41)と、該ヘッダ本体の側面に設けられた配管連結部(32、32、…、33、33)とを備えており、ヘッダ本体の内部には独立した2本の流路(34a、34b、44a、44b)を有し、ヘッダ本体は上面及び下面が長方形の板状体であり、該長方形の短辺に対応する側面(31a、31b、41a、41b)と、該長方形の長辺に対応する側面(31c、31d、41c、41d)とのそれぞれにおいて、流路の開口部が形成さており、開口部に配管連結部が設けられている、床冷暖房用マット(10)である。
ヘッダ本体の各側面には、流路ごとに同数の開口部が設けられる。なお、各側面で数が同数であれば、対の開口部が隣接して配置される必要はない。また、配管連結部は開口部に備えられるが、すべての開口部に配管連結部が備えられるとは限らない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の床冷暖房用マット(10)において、流体分岐ヘッダが、開口部を塞ぐ閉塞部材を備えていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の床冷暖房用マット(10)において、不連続部の長手方向の大きさが130mm以下であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、2箇所の配管連結部が備えられた一の側面の配管連結部を往き管及び戻り管を介して冷熱媒供給源に接続することで、他の側面を配管に接続することができる。これにより、配管は3方向からヘッダに接続可能であり、従来、配管の配置方向がヘッダの配管連結部の方向と直交することなどにより、配管を大きく曲げてヘッダに接続していた配管を、大きく曲げることなくヘッダに接続することが可能である。そのため、小根太の間隔を狭くした場合でも、配管と小根太の干渉が起こりにくくなり、小根太の不連続部が小さくなる。したがって、床材の幅方向端部が小根太の不連続部に配置されることを防ぐことが可能となることで、床材の変形を防止することができる。また、隣接する小根太の長手方向の中心軸の間隔を従来より狭い250mm以下とすることで、床材が小根太に固定される部分を多くすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、従来のヘッダに流路と開口部の一部を追加加工し、使用しない開口部を閉塞部材で塞ぐことにより、容易に本発明に係るヘッダを製造することができる。また、使用しない開口部を塞ぐ閉塞部材を複雑な形状にしないことで、ヘッダ内部の流路内の流体の流れを安定化し、流体の圧力損失を抑制できる。
請求項に記載の発明によれば、不連続部の長手方向の大きさを130mm以下とすることで、一般に流通している最小幅150mmの床材であっても、不連続部を覆うように床材を配置し、床材を不連続部の両端の小根太で固定して取り付けることができる。これらにより、床材の変形を防止することができる。
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための最良の形態から明らかにされる。
以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明するが、以下に説明するものは本発明の実施形態の一例であって、本発明はその要旨を超えない限り以下の説明になんら限定されるものではない。
図1は、1つの実施形態にかかる一部に床面20を設置した床冷暖房用マット10の平面図である。なお、図1において、同一の部材が繰り返し現れる場合には、一部の部材のみに符号を付して、他の部材の符号は省略する。床冷暖房用マット10は、床面20の下に配置され、冷熱媒供給源と、往き管及び戻り管を介して接続される。図1では、図の見易さのために、床面20を構成する床材21、21、…を破線で示す。床冷暖房用マット10は、幅(紙面左右方向の大きさ。以下同じ。)が2400mm、長さ(紙面上下方向の大きさ。以下同じ。)が約3000mmである。床冷暖房用マット10は、幅方向に隣接配置された2枚の床冷暖房用マット10a、10bを備え、表面には熱拡散用の放熱シート(図示省略)が貼り付けられている。
床冷暖房用マット10a、10bには、長尺な小根太11b、11a、11b、11a、…(以下「小根太11a、11b、…」とする。)が、床冷暖房用マット10の幅方向に向けて略並行に配置される。各小根太11a、11b、…は、中間部に不連続部12、12、…を有することで、端部に小小根太13a、13b、…を有している。各小根太11a、11b、…には、隣接して硬質ポリプロピレンなどの発泡樹脂で形成されたパネル14、14、…が設置される。パネル14、14、…には、溝が刻設され、配管15、15、…が埋設されている。また、床冷暖房用マット10aには、パネル14の一部に設けた切欠部にヘッダ30aが設置されている。
床冷暖房用マット10では、4本の配管15、15、…が設置されている。そのため、ヘッダ30aは、2本の独立した流路を有し、各流路の開口部に5箇所の配管連結部が設けられている。そして、一の流路の配管連結部に、4本の配管15、15、…の一端及び往き管が接続される。また、他の流路の配管連結部に、4本の配管15、15、…の他端及び戻り管が接続される。配管15、15、…は、各パネル14、14、…の端部を巡り、不連続部12、12、…を通って床冷暖房用マット10の全体を巡るように配置される。
ここで、ヘッダ30aが床冷暖房用マット10aに配置されるため、2本の配管15、15が床冷暖房用マット10aから床冷暖房用マット10bへ通され、床冷暖房用マット10bの全体を巡るように配置される。残りの2本の配管15、15は、床冷暖房用マット10aの全体を巡るように配置される。床面20は、床冷暖房用マット10の上に床材21、21、…を並べて固定することで構成される。床材21、21、…は、長尺の板材であり、小根太11a、11b、…に接着剤とステープルとの併用などにより、それぞれの長手方向が直交するようにして取り付けられる。
図2は、ヘッダ30a及びその周辺を拡大した平面図である。なお、図2では、説明のために、ヘッダ本体31及び配管15、15、…を透視して図示する。ヘッダ30aは、ヘッダ本体31と、ヘッダ本体31の側面に設けられた配管連結部32、32、…及び33、33とを備えている。ヘッダ本体31は、上面及び下面(紙面垂直上及び下の面。以下同じ。)が長方形の平板状であるため、この長方形の短辺に対応する側面31a、31bと、長辺に対応する側面31c、31dとを有している。
ヘッダ本体31の内部には、独立した2本の流路34a、34bが略水平に設けられている。なお、流路34a、34bは、高さを変えることで交差せずに独立している。流路34a、34bは、それぞれ最終的には側面31a側と31b側とに連通されている。流路34a、34bは、その間において、ヘッダ30aの長手方向に対して斜行するように設けられるとともに、側面31c及び31dで折り返され、かつ、側面31c及び31dに、交互に2箇所の開口部を有するよう形成されている。これにより、流路34a、34bの各開口部を対として、側面31a、31bに各1対、側面31c、31dに各2対の開口部が設けられている。ここで、側面31cの開口部は、1対の開口部が閉塞部材35a、35aにより塞がれている。そして、側面31b、31c、31dの開口部には、配管連結部32、32、…が設けられ、側面31aの開口部には、配管連結部33、33、…が設けられている。流路34aの配管連結部32、32、…には、配管15、15、…の一端が接続され、配管連結部33には往き管が接続されている。また、流路34bの配管連結部32、32、…には、配管15、15、…の他端が接続され、配管連結部33には戻り管が接続されている。
かかる構成により、暖房時には、冷熱媒供給源において加温された熱媒が、往き管を通って配管連結部33からヘッダ30aに供給される。熱媒は、ヘッダ30aの流路34aを通り、配管連結部32から配管15、15、…の一端へ供給される。熱媒は、配管15、15、…を通って床冷暖房用マット10を循環した後に、配管15、15、…の他端から配管連結部32を通り、ヘッダ30aへ戻る。そして、熱媒は、流路34bを通り、配管連結部33から戻り管を通って冷熱媒供給源へ送られる。これにより、床冷暖房用マット10は熱媒により加熱され、床冷暖房用マット10で温められた床面20が、熱変換により室内を暖房する。一方、冷房時には、冷熱媒供給源から冷却された冷媒を供給することで、床冷暖房用マット10は冷媒により冷却され、床冷暖房用マット10で冷やされた床面20が室内から吸熱することで、冷房される。
ここで、ヘッダ30aには、側面31bに配管連結部32、32が設けられている。これにより、床冷暖房用マット10の幅方向からの配管15、15を側面31bの配管連結部32、32に接続することができる。そのため、従来のように、幅方向からの配管15、15を大きく曲げる必要がない。これにより、床材21、21、…の変形を防止するために小根太11a、11b、…の間隔を狭くした場合でも、配管と小根太の干渉が起こりにくくなることで、小根太の不連続部を小さくすることができる。したがって、床材の幅方向端部が小根太の不連続部に配置されなくなることで、床材の変形を防止することができる。
また、ヘッダ30aは、従来のヘッダに流路34a、34bと開口部の一部を追加加工し、使用しない開口部を閉塞部材35a、35aにより塞ぐことで、製造することができる。さらに、ヘッダ30aの流路34a、34bは、開口部間で短いため加工が容易である。したがって、ヘッダ30aを容易に製造することができる。なお、閉塞部材35aの形状を複雑にしないことで、ヘッダ内部の流路内の流体の流れを安定化し、流体の圧力損失を抑制することができる。
本発明に係る床冷暖房用マット10においては、上述のとおり、ヘッダ30aの側面31bに配管連結部32、32が設けられることで、小根太11a、11b、…と配管15、15との位置的な干渉が起こりにくくなる。そのため、小根太11a、11b、…の間隔と、不連続部12、12、…の大きさとを小さくすることが可能である。そこで、本発明に係る床冷暖房用マット10においては、小根太11a、11b、…の中心軸間を250mm以下とし、不連続部12、12、…の大きさを、130mm以下とすることが好ましい。こうすることで、床材21、21、…が小根太11a、11b、…に固定される部分が多くなり、かつ一般に流通している最小幅150mmの床材であっても不連続部が覆われるため、床材21、21、…が不連続部12、12、…に配置されることを防ぐことができる。これにより、床材の変形を防止することが可能である。
なお、ヘッダ30aにおける閉塞部材35a、35aで塞がれた2箇所の開口部のように、必ずしもすべての開口部に配管連結部が設けられるとは限らない。すなわち、閉塞部材35a、35aで塞がれた開口部は、請求項1に記載の発明の構成(開口部に設けられる配管連結部)における、配管連結部が設けられる開口部には、該当しない開口部である。したがって、ヘッダ30aは、そのような開口部を含むが、本発明に係る流体分岐ヘッダの構成をすべて満たしているため、本発明の技術的範囲に属することは明らかである。
図3は、本発明に係るヘッダの第二の実施形態であるヘッダ30bの構造図である。なお、図2と同じ構成を採るものについては、図2にて使用した符号を付し、その説明を省略する。また、図3では、説明のために、ヘッダ本体31を透視して図示する。ヘッダ30bは、閉塞部材35b、35bとして、配管連結部32と概ね同じ大きさの円柱部材を用いている。そのため、配管連結部32の取り付けと同様にして、閉塞部材35bをヘッダ30bに取り付けることができる。これにより、作業効率が向上するため、生産費を低減することが可能である。
図4は、本発明に係るヘッダの第三の実施形態であるヘッダ40の構造図である。なお、図2と同じ構成を採るものについては、図2にて使用した符号を付し、その説明を省略する。また、図4では、説明のために、ヘッダ本体41を透視して図示する。ヘッダ40は、ヘッダ本体41と、ヘッダ本体41の側面に設けられた配管連結部32、32、…及び33、33とを備えている。ヘッダ本体41は、上面及び下面が長方形の平板状であるため、この長方形の短辺を有する側面41a、41bと、長辺を有する側面41c、41dとを有している。ヘッダ本体41の内部には、独立した2本の流路44a、44bが、略水平に設けられている。なお、流路44a、44bは、高さを変えることで、交差せずに独立している。流路44a、44bは、それぞれ側面41aと41bとの間を直線的に結ぶ1本の流路と、この流路と側面41cの間を結ぶ1本の流路と、及び側面41dとの間を結ぶ2本の流路とを有している。そのため、流路44a、44bの開口部を対として、側面41a、41b、41cに各1対、側面41dに2対の開口部が設けられている。そして、流路44a、44bの側面41b、41c、41dの開口部には、配管連結部32、32、…が設けられ、側面41aの開口部には、配管連結部33、33が設けられている。流路44aの配管連結部32、32、…には、配管15、15、…(図2参照)の一端が接続され、配管連結部33には往き管が接続される。また、流路34bの配管連結部32、32、…には、配管15、15、…の他端が接続され、配管連結部33には戻り管が接続される。
かかる構成により、ヘッダ40では、上述したヘッダ30aと同様に、冷熱媒供給源において加冷された冷熱媒が、往き管を介して配管連結部33からヘッダ40に供給される。冷熱媒は、流路44aを通り、配管連結部32から配管15、15、…(図2参照)の一端へ供給される。冷熱媒は、配管15、15、…を通って床冷暖房用マット10(図1参照)を循環した後に、配管15、15、…の他端から配管連結部32を通り、ヘッダ40へ戻る。そして、冷熱媒は、流路44bを通って、配管連結部33から戻り管を介して冷熱媒供給源へ送られる。これにより、冷熱媒により加冷された床冷暖房用マット10が床面20(図1参照)を介して熱交換を行うことで、室内は冷暖房される。
ここで、ヘッダ40は、側面41bに配管連結部32、32が設けられているため、上述したヘッダ30aと同様に、床材の変形を防止するという効果を得ることができる。また、ヘッダ40では、流路44a、44bが、側面41a〜41dと直交しているため、特別な加工を必要としない。さらに、閉塞部材35a、35b(図2、図3参照)を取り付ける必要がない。したがって、生産費を安くすることができる。
なお、本発明に係るヘッダ30a、30b、40の材料は特に限定されない。所定の耐熱性、強度、及び時間的耐久性を備えていれば、金属、合成樹脂、セラミック等が使用可能である。これらの中でも、強度、及び耐熱耐久性のバランスを高く保つという観点から金属製とすることが好ましく、加工性の観点から、真鍮などの銅合金やアルミニウムなどが好適に使用される。一方、床冷暖房用マット10の厚みが薄く、ヘッダ本体31、41の厚みが制限を受ける場合には、多少加工性を犠牲にしても、SUS304やSUS430などのステンレス鋼を使用することが好ましい。
また、本発明に係るヘッダ30a、30b、40は、一の側面において4箇所、他の側面において2箇所の配管連結部を有するが、床冷暖房用マットにおける配管の配置及び本数に応じ、各側面の配管連結部の本数を変更することが可能である。例えば、床冷暖房用マットに6本の配管が配置されるときには、ヘッダ30aにおいて、側面31a、31bに2箇所、側面31cに4箇所、側面31dに6箇所の配管接続部32、32、…33、33を設けることが可能である。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う流体分岐ヘッダもまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
床冷暖房用マットの平面図である。 図1の床冷暖房用マットに用いるヘッダの周辺拡大図である。 第二の実施形態に係るヘッダの平面図である。 第三の実施形態に係るヘッダの平面図である。 従来の床冷暖房システムを示す概略図である。 従来のヘッダの構成図である。
符号の説明
10 床冷暖房用マット
11a、11b 小根太
12 不連続部
15 配管
30a、30b ヘッダ
31 ヘッダ本体
32 配管連結部
33 配管連結部
34a、34b 流路
35a、35b 閉塞部材
40 ヘッダ
41 ヘッダ本体
44a、44b 流路

Claims (3)

  1. 流体分岐ヘッダを備える床冷暖房用マットであって、
    略平行に配置された複数の長尺な小根太と、前記小根太の間に設置されたパネルと、前記パネルに設けられた溝に埋設された冷熱媒流通管とを備え、
    隣り合う前記小根太の長手方向の中心軸の間隔が250mm以下であり、
    前記小根太が前記冷熱媒流通管を通すための不連続部を有し、
    前記流体分岐ヘッダの少なくとも一部が、隣り合う前記不連続部の間に配置され、
    前記流体分岐ヘッダは、ヘッダ本体と、該ヘッダ本体の側面に設けられた配管連結部とを備えており、
    前記ヘッダ本体の内部には独立した2本の流路を有し、
    前記ヘッダ本体は上面及び下面が長方形の板状体であり、該長方形の短辺に対応する側面と、該長方形の長辺に対応する側面とのそれぞれにおいて、前記流路の開口部が形成さており、
    前記開口部に前記配管連結部が設けられている、床冷暖房用マット。
  2. 前記流体分岐ヘッダが、前記開口部を塞ぐ閉塞部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の床冷暖房用マット。
  3. 前記不連続部の長手方向の大きさが130mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の床冷暖房用マット。
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