JP5375087B2 - 温調マット - Google Patents

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基板の板面に、該基板の一端側近傍部から他端側近傍部に向って延在する複数条の温調配管配設用溝よりなる溝群が設けられている温調マット用基板を複数枚連結した温調マット用基板連結体の温調配管配設用溝に複数本の温調配管を配設してなる温調マットに関する。
板状の基板の上面の溝に温水配管を引き回した温調マットを床に敷設した床暖房構造が周知である。
特開2002−106865号には、温調マット用基板を複数枚連結し、温水配管がこれらの基板に跨って配設された温調マットが記載されている。第12図は、同号の温調マットの平面図であり、第13図は第12図のXIII−XIII線に沿う断面図である。
この温調マット100は、略長方形板状の2枚の基板101,102を備えている。これらの基板101,102は、各々の長辺同士を突き合わせるようにして配列されている。なお、同号公報では、これらの基板101,102は、これらを合わせた大きさの略長方形状の基板をその短辺方向の中間付近で二分したものとして説明されている。符号T100は、これらの基板101,102同士の突き合わせ辺を示している。以下、これらの基板101,102の長辺方向一端側(第12図における下方)を手前側といい、長辺方向他端側(第12図における上方)を奥側といい、短辺方向(第12図における左右方向)を左右方向ということがある。
各基板101,102の板面には、それぞれ、各基板101,102の長辺方向に間隔をおいて複数本の小根太103が配設されている。各小根太103は、各基板101,102の短辺方向に延在している。以下、各基板101,102において最も手前側の小根太103から最も奥側の小根太103まで順に、1列目〜10列目の小根太103と称する。各基板101,102における奇数列目の各小根太103は、左端側が各基板101,102の左辺に臨むように配設され、偶数列目の各小根太103は、右端側が各基板101,102の右辺に臨むように配設されている。この奇数列目の各小根太103の右端側は、各基板101,102の右辺から所定距離離隔しており、偶数列目の各小根太103の左端側は、各基板101,102の左辺から所定距離離隔している。
各基板101,102における奇数列目の各小根太103の右端側と該基板101,102の右辺との間、並びに偶数列目の各小根太103の左端側と該基板101,102の左辺との間は、それぞれ配管引き回し用スペース(同号では記載なし。)となっている。
各基板101,102の板面のうち、該基板101,102の手前側の短辺と1列目の小根太103との間、隣り合う小根太103,103同士の間、並びに10列目の小根太103と該基板101,102の奥側の短辺との間(以下、これらを総称して各小根太103間という。)に、それぞれ、各基板101,102の左辺近傍部から右辺近傍部に向って延在する4条の温水配管配設用溝(以下、単に溝と略すことがある。)104よりなる溝群が設けられている。以下、各基板101,102において、該基板101,102の手前側の短辺と1列目の小根太103との間の溝群から、10列目の小根太103と該基板101,102の奥側の短辺との間の溝群まで、順次、第1〜第11の溝群と称する。また、各溝群において、最も手前側の溝104から最も奥側の溝104まで順次、1列目〜4列目の溝104と称する。
各溝104は、各基板101,102の左辺近傍部から右辺近傍部まで、各小根太103と略平行に直線状に延在している。
基板101の第1の溝群のうち、1列目及び2列目の各溝104は、基板104の右辺に連なっており、各々の右端が、該基板101の右手前側の隅部付近において、前記突き合わせ辺T100に臨んでいる。また、基板101の第2の溝群のうち、3列目及び4列目の各溝104は、該基板101の右辺近傍部において手前側に向って延在し、該基板101の1列目の小根太103の右端側の配管引き回し用スペースを通過した後、右方に向って延在して該基板101の右辺に連なっている。即ち、この第2の溝群の3列目及び4列目の各溝104の右端も、第1の溝群の1列目及び2列目の各溝104と隣接して、基板101の右手前側の隅部付近において突き合わせ辺T100に臨んでいる。
この基板101の第1の溝群の3列目及び4列目の各溝104の右端側は、それぞれ、該基板101の1列目の小根太103の右端側の配管引き回し用スペースを通って第2の溝群の2列目及び1列目の各溝104の右端側に連なっている。
基板101の第1の溝群においては、1列目及び4列目の各溝104の左端側同士、並びに2列目及び3列目の各溝104の左端側同士が、それぞれ、該基板101の左辺近傍部において相互に連続したものとなっている。
基板102の第1の溝群の各溝104の左端側は、それぞれ、該基板102の左辺に連なっている。即ち、この基板102の第1の溝群の各溝104の左端は、それぞれ、該基板102の左手前側の隅部付近において前記突き合わせ辺T100に臨んでいる。温調マット100を展開した状態においては、この基板102の第1の溝群の各溝104の左端は、突き合わせ辺T100を挟んで基板101の第1の溝群の1列目及び2列目の各溝104の右端、並びに該基板101の第2の溝群の3列目及び4列目の各溝104の右端にそれぞれ対面する。これにより、基板102から基板101に各溝104が連続して延在したものとなる。
基板102の右手前側の隅部付近にヘッダ設置用スペースが設けられている。基板102の第1の溝群の各溝104の右端側は、このヘッダ設置用スペースの手前側の端辺に連なっている。基板102の第2の溝群の各溝104の右端側は、該基板102の1列目の小根太103の右端側の配管引き回し用スペースを通り、このヘッダ設置用スペースの奥側の端辺に連なっている。
各基板101,102において、それぞれ、第2及び第3の溝群の各溝104の左端側同士、第3及び第4の溝群の各溝104の右端側同士、第4及び第5の溝群の各溝104の左端側同士、第5及び第6の溝群の各溝104の右端側同士、第6及び第7の溝群の各溝104の左端側同士、第7及び第8の溝群の各溝104の右端側同士、第8及び第9の溝群の各溝104の左端側同士、第9及び第10の溝群の各溝104の右端側同士、並びに第10及び第11の溝群の各溝104の左端側同士は、それぞれ、該基板101,102の各小根太103の左端側又は右端側の配管引き回し用スペースを通って相互に連続したものとなっている。
各基板101,102の第11の溝群においては、それぞれ、1列目及び2列目の溝104の右端側同士、並びに3列目及び4列目の各溝104の右端側同士が、それぞれ、該基板101,102の右辺近傍部において相互に連続したものとなっている。
これにより、各基板101,102の板面には、それぞれ、各基板101,102の手前側から各小根太103を迂回して各基板101,102の奥側まで延在した後、各基板101,102の右奥側の隅部付近でUターンし、再び各小根太103を迂回して各基板101,102の手前側まで戻るように各基板101,102の板面を巡回した2条の溝104が形成されている。
基板101の板面を巡回した2条の溝104の両端側は、それぞれ、基板101の右手前側の隅部付近で突き合わせ辺T100を横切って基板102の右手前側の隅部付近まで延在し、前記ヘッダ設置用スペースの手前側の端辺に連なっている。また、基板102の板面を巡回した2条の溝104の両端側は、それぞれ、該基板102の1列目の小根太103の右端側の配管引き回し用スペースを通って該ヘッダ設置用スペースの奥側の端辺に連なっている。
該ヘッダ設置用スペースにはヘッダ105が設置されている。このヘッダ105に4本の温水配管106が接続されている。
一般的に、このヘッダ105は、熱源機からの温水供給用配管が接続される温水流入口と、熱源機への温水返送用配管が接続される温水流出口と、温水配管106が接続される温水往口及び温水戻口と、該温水流入口と各温水往口とを連絡する往側連絡流路と、該温水流出口と各温水戻口とを連絡する戻側連絡流路とを有している。同号では、ヘッダ105は、この温水往口及び温水戻口を4個ずつ有している。該温水往口に各温水配管106の一端がそれぞれ接続され、温水戻口に各温水配管106の他端がそれぞれ接続されている。これにより、該温水流入口から往側連絡流路、各温水往口、各温水配管106、各温水戻口及び戻側連絡流路を経て該温水流出口に至る4個の温水流通経路が形成されている。
4本の温水配管106のうちの2本は、基板101の板面を巡回する2条の溝104にそれぞれ引き回され、残りの2本は、基板102の板面を巡回する2条の溝104にそれぞれ引き回されている。
この温調マット100が室の床上に敷設され、ヘッダ105の温水流入口に熱源機からの温水供給用配管が接続されると共に、温水流出口に熱源機への温水返送用配管が接続され、この温調マット100上に床仕上げ材が敷設されることにより、暖房床が構築される。該熱源機からの温水が各温水配管106を流れることにより、床暖房が行われる。
特開2002−106865号
上記特開2002−106865号の温調マットにあっては、基板101,102の各小根太103間において、各温水配管配設用溝104がそれぞれ各基板101,102の左辺近傍部から右辺近傍部まで延在している。そのため、各温水配管106も、それぞれ、各小根太103間において、この溝104の延在ルートに従って各基板101,102の左辺近傍部から右辺傍部まで引き回される。このため、各温水配管106の長さは、往路側と復路側とを合わせて、実質的に各基板101,102の左辺近傍部から右辺傍部までの距離の偶数倍とされる。
しかしながら、このように各温水配管106の長さが制限されると、温水流通経路間の流通圧力損失の差を十分に小さくすることができないことがある。
即ち、複数個の温水往口及び温水戻口を有したヘッダ105にあっては、温水流入口から各温水往口までの連絡流路の流路長が大きくなるほど、各連絡流路における流通圧力損失も大きくなる。そのため、温水流通経路間の流通圧力損失の差を小さくするために、温水流入口から温水往口までの連絡流路の流路長が大きくなるほど、この温水往口に接続される温水配管106の長さを短くすることが考えられる。
しかしながら、前述の通り、各温水配管106の長さは、実質的に各基板101,102の左辺近傍部から右辺近傍部までの距離の偶数倍とされるため、各温水配管106の長さを変更する場合の最小単位は、実質的に各基板101,102の左辺近傍部から右辺近傍部までの距離の2倍となる。そのため、各温水配管106の長さを変更した場合には、各温水流通経路の流通圧力損失の変動量も大きなものとなる。従って、各温水流通経路の流通圧力損失を細かく調節することができず、温水流通経路間の流通圧力損失の差を十分に小さくすることができないことがある。
本発明は、温調配管の長さ調節の自由度を向上させることが可能な温調マットを提供することを目的とする。
本発明(請求項1)の温調マットは、基板の板面に、該基板の一端側近傍部から他端側近傍部に向って延在する複数条の温調配管配設用溝よりなる溝群が設けられている温調マット用基板を複数枚連結してなる温調マット用基板連結体と、該温調マット用基板連結体の温調配管配設用溝に配設された複数本の温調配管とを備えてなる温調マットであって、各温調マット用基板に、前記溝群の延在方向と直交方向に間隔をおいて複数本の小根太が配設されており、各小根太は該溝群の延在方向と略平行方向に延在しており、該温調マット用基板同士は、各々の小根太の延在方向が略同一方向となるように連結されており、該温調マット用基板連結体において、該溝群の延在方向と直交方向に隣り合う小根太間の各温調マット用基板の板面(以下、溝群形成領域という。)に、それぞれ該溝群が設けられており、該溝群の延在方向と直交方向に隣り合う少なくとも一部の該溝群形成領域の溝群同士が連続したものとなっており、該温調マット用基板連結体において、各温調マット用基板の溝群は、隣接する少なくとも1枚の他の温調マット用基板の溝群と連続したものとなっており、各温調配管は、別々の温調媒体流通経路を構成するものであり、少なくとも一部の温調配管は、複数枚の温調マット用基板に跨って配設されており、少なくとも一部の温調マット用基板(以下、配管折り返し基板という。)において、少なくとも隣接する2条の前記温調配管配設用溝は、該配管折り返し基板の一端側近傍部から該溝群の延在方向の途中まで延在する第1の短溝と、該配管折り返し基板の他端側近傍部から該溝群の延在方向の途中まで延在する第2の短溝と、隣接する第1の短溝の該他端側の端部同士を繋ぐ第1の繋ぎ溝と、隣接する第2の短溝の該一端側の端部同士を繋ぐ第2の繋ぎ溝とを有しており、該第1の繋ぎ溝は、該第2の短溝側に向って突出するように湾曲しており、該第2の繋ぎ溝は、該第1の短溝側に向って突出するように湾曲しており、対をなす第1の短溝と第2の短溝とのうち、該第1の短溝の該一端側に連なる温調配管配設用溝(以下、第1の温調配管配設用溝といいます。)と、該第2の短溝の該他端側に連なる温調配管配設用溝(以下、第2の温調配管配設用溝といいます。)とは、前記温調マット用基板連結体の全体において非連続となっており、該配管折り返し基板に、少なくとも異なる2個の温調媒体流通経路を構成する温調配管が引き回されており、これらのうちの一方の温調媒体流通経路を構成する温調配管は該第1の温調配管配設用溝に配設され、他方の温調媒体流通経路を構成する温調配管は該第2の温調配管配設用溝に配設されていることを特徴とするものである。
請求項2の温調マットは、請求項1において、該温調マットに、複数の温調媒体往口及び温調媒体戻口を有したヘッダが設置され、各温調配管の一端が該温調媒体往口に接続され、他端が該温調媒体戻口に接続されていることを特徴とするものである。
請求項3の温調マットは請求項2において、該ヘッダは、熱源機からの温調媒体の流入口と、熱源機への温調媒体の流出口とを有しており、該流入口から温調媒体往口、温調配管及び温調媒体戻口を経て流出口に至る温調媒体流通経路の流通圧力損失が各温調媒体流通経路において略同等であることを特徴とするものである。
請求項4の温調マットは、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記温調マットは、各温調配管を、これらが配設される全ての溝群形成領域において該溝群形成領域の前記一端側近傍部から他端側近傍部まで引き回した場合には、各温調配管により構成される温調媒体流通経路の流通圧力損失が各温調媒体流通経路において略同等とならないものであることを特徴とするものである。
請求項5の温調マットは、請求項4において、前記温調マットに、6個の温調媒体流通経路が設けられており、少なくとも前記配管折り返し基板において、前記小根太間の前記溝群は、4条の前記温調配管配設用溝よりなることを特徴とするものである。
請求項6の温調マットは、請求項4において、前記温調マットに、3個の温調媒体流通経路が設けられており、少なくとも前記配管折り返し基板において、前記小根太間の前記溝群は、4条の前記温調配管配設用溝よりなることを特徴とするものである。
請求項の温調マットは、請求項1ないし6のいずれか1項において、前記温調マット用基板は、複数の板状ピースを組み合わせて形成されており、前記配管折り返し基板において、前記第1の繋ぎ溝と第2の繋ぎ溝とは、共通の板状ピース(以下、配管折り返し板状ピースという。)に設けられており、該第1の繋ぎ溝の両端側は、直接的に又は前記第1の短溝を介して、該配管折り返し板状ピースの前記一端側の端辺に連なっており、該第2の繋ぎ溝の両端側は、直接的に又は前記第2の短溝を介して、該配管折り返し板状ピースの前記他端側の端辺に連なっていることを特徴とするものである。
本発明の温調マットの配管折り返し基板にあっては、該基板の一端側近傍部から他端側近傍部に向って延在する複数条の温調配管配設用溝よりなる溝群のうち、少なくとも隣接する2条の温調配管配設用溝は、該基板の一端側近傍部から該溝群の延在方向の途中まで延在する第1の短溝と、該基板の他端側近傍部から該溝群の延在方向の途中まで延在する第2の短溝と、隣接する第1の短溝の該他端側(即ち第2の短溝側)の端部同士を繋ぐ第1の繋ぎ溝と、隣接する第2の短溝の該一端側(即ち第1の短溝側)の端部同士を繋ぐ第2の繋ぎ溝とを有している。即ち、本発明によれば、1枚の温調マット用基板に、該基板の一端側近傍部から他端側近傍部まで延在する溝と、それよりも該基板の中央側で折り返す溝とが混在した構成とすることができる。そのため、温調配管をこの第1又は第2の繋ぎ溝に配設することにより、温調配管を溝群の延在方向の途中、即ち基板の一端側近傍部及び他端側近傍部よりも基板中央側で折り返すように引き回すことができる。
温調マットを構成する温調マット用基板連結体の少なくとも一部を、かかる配管折り返し基板にて構成し、温調配管をこの配管折り返し基板の第1又は第2の繋ぎ溝に配設することにより、この配管折り返し基板において温調配管を溝群の延在方向の途中で折り返すように引き回すことができるので、温調配管を必ず各基板の一端側近傍部から他端側近傍部まで引き回す必要がなく、温調配管の長さ調節の自由度が高いものとなる。
本発明のように、第1の繋ぎ溝を、第2の短溝側に向って突出するように湾曲させ、第2の繋ぎ溝を、第1の短溝側に向って突出するように湾曲させることにより、隣接する一方の第1の短溝から他方の第1の短溝へ、又は隣接する一方の第2の短溝から他方の第2の短溝へ、温調配管を座屈させることなく各繋ぎ溝に沿って湾曲させて引き回すことができる。
本発明によれば、温調マット用基板連結体の少なくとも一部に適宜、配管折り返し基板を配設し、各温調配管をこの配管折り返し基板の第1又は第2の繋ぎ溝に配設して溝群の延在方向の途中で折り返すように引き回すことにより、各温調配管の長さを細かく調節することができる。これにより、請求項のように、温調マットに、複数の温調媒体往口及び温調媒体戻口を有したヘッダを設置し、該ヘッダの温調媒体流入口から各温調媒体往口、各温調配管及び各温調媒体戻口を経て該ヘッダの温調媒体流出口に至る複数個の温調媒体流通経路を形成した場合に、各温調媒体流通経路において流通圧力損失を略同等とすることが可能である。これにより、各基板間において温度ムラが生じることが防止ないし抑制される。
なお、本発明において、各温調媒体流通経路において流通圧力損失が略同等であるとは、温調媒体流通経路間の流通圧力損失の差が好ましくは0〜10kPa、特に0〜5kPa程度であることをいう。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。以下の各実施の形態は、床暖房マットへの本発明の適用例である。なお、以下の各実施の形態は本発明の一例であり、本発明は以下の実施の形態以外の形態をもとりうる。
[第1の実施の形態に係る温調マットとしての床暖房マット1]
第1図は第1の実施の形態に係る床暖房マット1の平面図、第2図はこの床暖房マット1の均熱シートを省略した平面図、第3図は第1図のIII−III線に沿う断面図、第4図は第5図と同様部分の分解断面図、第5図は第1図のV−V線に沿う断面図、第6図はこの床暖房マット1を構成する基板Aの平面図、第7図は第1及び第2の繋ぎ溝を有した板状ピースの平面図、第8図はこの床暖房マット1のヘッダ付近の平面図である。
第1図に示すように、この床暖房マット1は、略長方形の平面視形状を有している。以下、この床暖房マット1の長辺方向(第1図における左右方向)を左右方向といい、短辺方向の一端側(第1図における下方)を手前側といい、該短辺方向の他端側(第1図における上方)を奥側という。
この実施の形態では、該床暖房マット1の上面の面積は11.8mとなっている。この床暖房マット1の長辺方向の幅及び短辺方向の幅は、それぞれ、実質的に303mmの整数倍とされている。なお、本発明において、実質的に303mmとは、±0〜30mm程度の寸法誤差を許容することを示している。好ましくは、この許容誤差は±5mm程度である。
この実施の形態では、床暖房マット1は、それぞれ略長方形状の基板A〜Hを配列してなる基板連結体と、各基板A〜Hの上面に設けられた温水配管配設用の溝3と、この溝3に収容されて各基板A〜Hに引き回された温水配管4と、この温調配管4が接続されたヘッダ5と、溝3を覆うように各基板A〜Hの上面に貼り付けられた均熱シート6等を備えている。
第1図の通り、基板A〜Dがこの順に一列に配列され、基板E〜Hがこの順に、且つ該基板A〜Dに隣接するように一列に配列されている。
基板A〜D及びE〜Hは、それぞれ、互いの長辺同士を突き合わせるように配置されている。また、基板A〜Dの列と基板E〜Hの列との間では、基板A,E同士、B,F同士、C,G同士及びD,H同士が、それぞれ、互いの短辺同士を突き合わせるように配置されている。
符号Tは、基板A〜Dの列と基板E〜Hの列との間の突き合わせ辺を示し、Tは基板A,B間の突き合わせ辺を示し、Tは基板B,C間の突き合わせ辺を示し、Tは基板C,D間の突き合わせ辺を示し、Tは基板E,F間の突き合わせ辺を示し、Tは基板F,G間の突き合わせ辺を示し、Tは基板G,H間の突き合わせ辺を示している。
この実施の形態では、床暖房マット1は、基板A,B間、B,C間、C,D間、E,F間、F,G間及びG,H間をそれぞれ突き合わせ辺T〜Tに沿って谷折りすると共に、基板A〜Dの列と基板E〜Hの列との間を突き合わせ辺Tに沿って山折りすることにより、折り畳み可能となっている。
基板A〜Hは、複数枚の帯板状(細長い長方形状)の樹脂ボード11〜42と、複数本の小根太2とを該基板A〜Hの短辺方向に交互に配列した構成となっている。これらの樹脂ボード11〜42及び小根太2は、各々の長手方向を各基板A〜Hの長辺方向として配設されている。
基板Aは、4枚の樹脂ボード11〜14と3本の小根太2とにより構成され、基板Bは、5枚の樹脂ボード15〜19と4本の小根太2とにより構成され、基板Cは、4枚の樹脂ボード20〜23と3本の小根太2とにより構成され、基板Dは、3枚の樹脂ボード24〜26と2本の小根太2とにより構成され、基板Eは、4枚の樹脂ボード27〜30と3本の小根太2とにより構成され、基板Fは、5枚の樹脂ボード31〜35と4本の小根太2とにより構成され、基板Gは、4枚の樹脂ボード36〜39と3本の小根太2とにより構成され、基板Hは、3枚の樹脂ボード40〜42と2本の小根太2とにより構成されている。
各樹脂ボード11〜42は、各々の長側辺を各小根太2に突き合わせるようにして配設されている。床暖房マット1が展開された状態にあっては、基板A〜Dの各樹脂ボード11〜26の奥側の端辺がそれぞれ基板E〜Fの各樹脂ボード27〜42の手前側の端辺に突き合わされている。基板A,B間、B,C間、C,D間、E,F間、F,G間及びG,H間(即ち前記突き合わせ辺T〜T)においては、樹脂ボード14,15同士、19,20同士、23,24同士、30,31同士、35,36同士及び39,40同士がそれぞれ小根太2を挟まずに突き合わされている。
この実施の形態では、隣り合う小根太2,2の幅方向の中心間距離(配列ピッチ)は、実質的に303mmとされている。各小根太2の幅は、好ましくは10〜80mm、特に好ましくは40〜50mmとされている。
樹脂ボード11〜13,16〜18,21,22,25,26,27〜29,32〜34,37,38,41,42の幅は、それぞれ、この小根太2の配列ピッチから1本の小根太2の幅を引いた寸法、即ち、好ましくは223〜293mm、特に好ましくは263〜253mmとされている。
小根太2を挟まずに突き合わされた樹脂ボード14,15,19,20,23,24,30,31,35,36,39,40の幅は、樹脂ボード11〜13,16〜18,21,22,25,26,27〜29,32〜34,37,38,41,42の略半分、即ち、好ましくは111.5〜146.5mm、特に好ましくは131.5〜126.5mmとされている。
この実施の形態では、各樹脂ボード11〜40の長さは、床暖房マット1の短辺方向の幅の略半分とされている。
樹脂ボード33,34間の小根太2の長さは各樹脂ボード11〜42の長さと略同等となっており、この小根太2は、両端を樹脂ボード33,34に揃えて配設されている。これ以外の各小根太2の長さは、各樹脂ボード11〜42の長さよりも所定寸法短いものとなっている。
樹脂ボード11,12間、13,14間、16,17間、18,19間、21,22間、24,25間、27,28間、29,30間、32,33間、34,35間、37,38間及び40,41間においては、各小根太2は、各々の手前側の端部を各樹脂ボード11〜42の手前側の端辺に揃えて配設されている。また、これらの小根太2の奥側の端部は、各樹脂ボード11〜42の奥側の端辺よりも所定距離手前側に位置している。
これらのうち樹脂ボード16,17間及び18,19間の各小根太2は、他の小根太2よりもさらに所定長さ短いものとなっており、これらの小根太2の奥側にはそれぞれ短小根太2’が配設されている。これらの小根太2の奥側の端部と各短小根太2’の手前側の端部とはそれぞれ所定距離離隔している。各短小根太2’は、奥側の端部を各樹脂ボード16〜19の奥側の端辺に揃えて配置されている。
樹脂ボード12,13間、15,16間、17,18間、20,21間、22,23間、25,26間、28,29間、31,32間、36,37間、38,39間及び41,42間においては、各小根太2は、各々の奥側の端部を各樹脂ボード11〜42の奥側の端辺に揃えて配設されている。また、これらの小根太2の手前側の端部は、各樹脂ボード11〜42の手前側の端辺よりも所定距離奥側に位置している。
これらのうち樹脂ボード17,18間の小根太2は、前述の樹脂ボード16,17間及び18,19間の各小根太2と同様に、他の小根太2よりもさらに所定長さ短いものとなっており、この小根太2の手前側には短小根太2’が配設されている。この小根太2の手前側の端部と短小根太2’の奥側の端部とは所定距離離隔している。この短小根太2’は、他の短小根太2’よりも長さが短く、その手前側の端部は、他の小根太2と同程度、各樹脂ボード17,18の手前側の端辺よりも奥側に位置している。
樹脂ボード11,12間、13,14間、21,22間、24,25間、27,28間、29,30間、32,33間、34,35間、37,38間及び40,41間においては、それぞれ、各小根太2の奥側の端部を回り込むようにしてこれらの樹脂ボード11,12同士、13,14同士、21,22同士、24,25同士、27,28同士、29,30同士、32,33同士、34,35同士、37,38同士及び40,41同士を連結する連結部43が形成されている。
また、樹脂ボード12,13間、15,16間、17,18間、20,21間、22,23間、25,26間、28,29間、31,32間、36,37間、38,39間及び41,42間においては、それぞれ、各小根太2又は短小根太2’の手前側の端部を回り込むようにしてこれらの樹脂ボード12,13同士、15,16同士、17,18同士、20,21同士、22,23同士、25,26同士、28,29同士、31,32同士、36,37同士、38,39同士及び41,42同士を連結する連結部43が形成されている。
さらに、樹脂ボード16,17間、17,18間及び18,19間においては、各小根太2と各短小根太2’との間を横切るようにして、これらの樹脂ボード16,17同士、17,18同士及び18,19同士を連結する連結部43が形成されている。
これらの連結部43は、それぞれ、隣り合う樹脂ボード11〜42と一連一体に形成されている。
各連結部43の小根太方向の幅は、好ましくは10〜80mm、特に好ましくは40〜50mmとされている。
この実施の形態では、床暖房マット1の左右方向の中間付近の手前側に配置された基板Bの樹脂ボード17にヘッダ設置用スペース44が設けられている。このヘッダ設置用スペース44は、該樹脂ボード17の手前側の端辺を部分的に略長方形状に切り欠くようにして形成されている。このヘッダ設置用スペース44内に前記ヘッダ5が設置されている。
第8図に示すように、このヘッダ5は、熱源機からの温水供給用配管(図示略)及び熱源機への温水返送用配管(図示略)がそれぞれ接続される温水流入口5a及び温水流出口5bと、前記温水配管4が接続される6個の温水往口5c及び温水戻口5dと、該温水流入口5aと各温水往口5cとを連絡する往側連絡流路(図示略)と、該温水流出口5bと各温水戻口5dとを連絡する戻側連絡流路(図示略)とを有している。
このヘッダ5にあっては、該温水往口5cと温水戻口5dとが1個ずつ対になってそれぞれ温水循環回路(温水流通経路)を形成する。即ち、このヘッダ5は、温水循環回路を6個形成する6回路用ヘッダである。
第8図の通り、温水流入口5a及び温水流出口5bは、ヘッダ5の手前側の側面に配設されている。また、温水往口5cと温水戻口5dとは、ヘッダ5の左右の側面にそれぞれ3個ずつ、交互に配設されている。
この実施の形態では、床暖房マット1は、該ヘッダ設置用スペース44を有する樹脂ボード17及びその右側の樹脂ボード18からなる第1エリアAと、この第1エリアAの左側の樹脂ボード11〜16からなる第2エリアAと、この第1エリアAの右側の樹脂ボード19〜26からなる第3エリアAと、床暖房マット1の奥側の左右方向の中間付近から左端までの樹脂ボード27〜33からなる第4エリアAと、該第4エリアAの右側の樹脂ボード34〜42からなる第5エリアAとに区画されている。
該第1エリアAは、好ましくは床暖房マット1の上面全体の5〜20%、特に好ましくは9〜12%を占め、第2〜第5エリアA〜Aは、それぞれ、好ましくは床暖房マット1の上面全体の20〜45%、特に好ましくは28〜37%を占めている。
第2図に示すように、第1エリアAの各樹脂ボード17,18の上面には、それぞれ配管配設用の溝3が6列延設されている。即ち、各樹脂ボード17,18においては、それぞれ、これら6列の溝3により1個の溝群が構成されている。以下、各樹脂ボード17,18において、これらの溝3を左側から順に1列目の溝3、2列目の溝3、3列目の溝3、4列目の溝3、5列目の溝3及び6列目の溝3と呼ぶ。
また、第2図に示すように、第2〜第5エリアA〜Aの各樹脂ボード11〜16,19〜42の上面には、それぞれ、配管配設用の溝3が4列延設されている。即ち、各樹脂ボード11〜16,19〜42においては、それぞれ、これら4列の溝3により1個の溝群が構成されている。以下、各樹脂ボード11〜16,19〜42においても、これらの溝3を左側から順に1列目の溝3、2列目の溝3、3列目の溝3及び4列目の溝3と呼ぶ。
この実施の形態では、該第2〜第5エリアA〜A(樹脂ボード11〜16,19〜42)においては、単位面積(m)当りの温水配管の配設量が好ましくは10〜15m/m、特に好ましくは12〜14m/mとなるように、各樹脂ボード11〜16,19〜40に溝3が配設されている。
各溝3の大部分は、それぞれ樹脂ボード11〜42の手前側の端辺近傍部から奥側の端辺近傍部に向って延在している。樹脂ボード17,18においては、隣り合う溝3,3同士の幅方向の中心間距離(配列ピッチ)は、好ましくは25〜55mm、特に好ましくは30〜55mmとされている。また、樹脂ボード11〜16,19〜40においては、この溝3の配列ピッチは、好ましくは60〜80mm、特に好ましくは70〜80mmとされている。
樹脂ボード17の各溝3は、それぞれ、該樹脂ボード17の手前側の端部付近において前記ヘッダ設置用スペース44の左側へ回り込むように延在し、各々の該手前側の端部がこのヘッダ設置用スペース44の左側の側辺に臨んでいる。樹脂ボード17の1列目から3列目の溝3は、それぞれ、該樹脂ボード17の奥側において、樹脂ボード17,16間の連結部43を通って樹脂ボード16に入り、この樹脂ボード16の2列目から4列目の各溝3の奥側の端部に連なっている。樹脂ボード17の4列目から6列目の各溝3は、それぞれ、樹脂ボード17の奥側の端辺に連なっており、各々の該奥側の端部が前記突き合わせ辺Tに臨んでいる。
樹脂ボード18の1列目から3列目の溝3は、それぞれ、樹脂ボード18の手前側において、樹脂ボード17,18間の小根太2と短小根太2’との間の連結部43を通って樹脂ボード17まで延在している。また、樹脂ボード18の4列目から6列目の溝3は、樹脂ボード18の手前側において、樹脂ボード17,18間の該短小根太2’の手前側の連結部43を通って樹脂ボード17まで延在している。これらの溝3は、ヘッダ設置用スペース44の右側に回りこむように延在し、各々の該手前側の端部がこのヘッダ設置用スペース44の右側の側辺に臨んでいる。
樹脂ボード18の1列目から3列目の溝3は、それぞれ、樹脂ボード18の奥側の端辺に連なっており、各々の該奥側の端部が前記突き合わせ辺Tに臨んでいる。樹脂ボード18の4列目から6列目の溝3は、それぞれ、該樹脂ボード18の奥側において、樹脂ボード18,19間の連結部43を通って樹脂ボード19に入り、この樹脂ボード19の1列目から3列目の各溝3の奥側の端部に連なっている。
樹脂ボード16の1列目の溝3は、該樹脂ボード16の奥側において、樹脂ボード17,16間の連結部43を通って樹脂ボード17に入り、該樹脂ボード17の奥側の端辺に連なっている。即ち樹脂ボード17の奥側においては、この樹脂ボード16の1列目の溝3の端部と、樹脂ボード17の4列目から6列目の各溝3の端部とがそれぞれ突き合わせ辺Tに臨んでいる。
樹脂ボード19の4列目の溝3は、該樹脂ボード19の奥側において、樹脂ボード18,19間の連結部43を通って樹脂ボード18に入り、該樹脂ボード18の奥側の端辺に連なっている。即ち樹脂ボード18の奥側においては、この樹脂ボード19の4列目の溝3の端部と、樹脂ボード18の1列目から3列目の各溝3の端部とがそれぞれ突き合わせ辺Tに臨んでいる。
突き合わせ辺Tを挟んで樹脂ボード17と反対側の樹脂ボード33の各溝3は、それぞれ該樹脂ボード33の手前側の端辺に連なっており、各々の該手前側の端部が突き合わせ辺Tに臨んでいる。また、突き合わせ辺Tを挟んで樹脂ボード18と反対側の樹脂ボード34の各溝3も、それぞれ該樹脂ボード34の手前側の端辺に連なっており、各々の該手前側の端部が突き合わせ辺Tに臨んでいる。
床暖房マット1を展開した状態においては、突き合わせ辺Tに臨んだ樹脂ボード17側の各溝3の端部と樹脂ボード33側の各溝3の端部とが向かい合うと共に、樹脂ボード18側の各溝3の端部と樹脂ボード34側の各溝3の端部とが向かい合う。これにより、樹脂ボード17から樹脂ボード33へ4条の溝3が連続して延在したものとなると共に、樹脂ボード18から樹脂ボード34へ4条の溝3が連続して延在したものとなる。なお、第2図の通り、これらの溝3は、それぞれ、樹脂ボード17,18から樹脂ボード33,34にかけて略S字形に延在しており、これらの溝3のうち突き合わせ辺Tを横切る部分は、それぞれ、該突き合わせ辺Tに沿って略左右方向に延在したものとなっている。
突き合わせ辺Tに臨む樹脂ボード14の各溝3は、該樹脂ボード14の奥側において、樹脂ボード13,14間の連結部43を通って樹脂ボード13の各溝3に連なっている。樹脂ボード14の1列目及び2列目の溝3は、それぞれ、該連結部43から樹脂ボード14の手前側へ向って延在した後、該樹脂ボード14の手前側の端辺近傍において突き合わせ辺T側へ曲がり、各々の末端が該突き合わせ辺Tに臨んでいる。樹脂ボード14の3列目及び4列目の溝3は、それぞれ、該連結部43から突き合わせ辺T側へ延在し、各々の末端が樹脂ボード14の奥側の端辺近傍において該突き合わせ辺Tに臨んでいる。
突き合わせ辺Tを挟んで樹脂ボード14と反対側の樹脂ボード15の各溝3は、該樹脂ボード15の手前側において、樹脂ボード15,16間の連結部43を通って樹脂ボード16の各溝3に連なっている。樹脂ボード29の1列目及び2列目の溝3は、それぞれ、該連結部43から突き合わせ辺T側へ延在し、各々の末端が樹脂ボード15の手前側の端辺近傍において該突き合わせ辺Tに臨んでいる。樹脂ボード15の3列目及び4列目の溝3は、それぞれ、該連結部43から樹脂ボード15の奥側へ向って延在した後、該樹脂ボード15の奥側の端辺近傍において突き合わせ辺T側へ曲がり、各々の末端が該突き合わせ辺Tに臨んでいる。
床暖房マット1を展開した状態においては、突き合わせ辺Tに臨む樹脂ボード14,15の1列目の溝3の端部同士、2列目の溝3の端部同士、3列目の溝3の端部同士及び4列目の溝3の端部同士がそれぞれ向かい合い、これにより、樹脂ボード14から樹脂ボード15へ各溝3が連続して延在したものとなる。なお、第2図の通り、これらの溝3も、それぞれ、樹脂ボード14から樹脂ボード15にかけて略S字形に延在しており、これらの溝3のうち突き合わせ辺Tを横切る部分は、それぞれ、該突き合わせ辺Tに沿って延在したものとなっている。
第2図の通り、この実施の形態では、突き合わせ辺Tを挟んだ樹脂ボード19,20の構成、突き合わせ辺Tを挟んだ樹脂ボード30,31の構成、並びに突き合わせ辺Tを挟んだ樹脂ボード35,36の構成は、それぞれ、この突き合わせ辺Tを挟んだ樹脂ボード14,15の構成と同様となっている。即ち、樹脂ボード14,15と樹脂ボード19,20,30,31,35,36とは、共通の樹脂ボードにより構成されている。
また、第2図の通り、突き合わせ辺Tを挟んだ樹脂ボード23,24の構成及び突き合わせ辺Tを挟んだ樹脂ボード39,40の構成は、それぞれ、この突き合わせ辺Tを挟んだ樹脂ボード14,15の構成と左右対称となっている。即ち、樹脂ボード23,24,39,40は、樹脂ボード14,15と左右対称に成形された樹脂ボードにより構成されている。
樹脂ボード11,27においては、それぞれ、該樹脂ボード11,27の手前側の端辺近傍において、各々の溝群のうち1列目の溝3と4列目の溝3とが連続し、2列目の溝3と3列目の溝3とが連続したものとなっている。
また、樹脂ボード26,42においては、それぞれ、該樹脂ボード26,42の奥側の端辺近傍において、各々の溝群のうち1列目の溝3と4列目の溝3とが連続し、2列目の溝3と3列目の溝3とが連続したものとなっている。
上記以外の、連結部43によって連結された樹脂ボード11〜13同士、20〜23同士、24〜26同士、27〜30同士、31〜33同士、34,35同士、36〜39同士及び40〜42同士の間においては、これらの樹脂ボードの各溝3同士がそれぞれ該連結部43を通って連続したものとなっている。
連結部43を挟んで隣り合う樹脂ボード同士の間においては、該連結部43を介して一方の樹脂ボードの1列目の溝3と他方の樹脂ボードの4列目の溝3とが連続し、該一方の樹脂ボードの2列目の溝3と該他方の樹脂ボードの3列目の溝3とが連続し、該一方の樹脂ボードの3列目の溝3と該他方の樹脂ボードの2列目の溝3とが連続し、該一方の樹脂ボードの4列目の溝3と該他方の樹脂ボードの1列目の溝3とが連続したものとなっている。
この床暖房マット1にあっては、基板Aの樹脂ボード12、基板Cの樹脂ボード23、基板Eの樹脂ボード28及び基板Hの樹脂ボード41の各溝群のうち2条の溝が、それぞれ、該溝群の延在方向の途中で手前側と奥側と折り返すように延設されている。
第6図は基板Aの拡大図である。即ち、第6図の通り、基板Aの樹脂ボード12においては、その溝群のうち3列目及び4列目の各溝3は、それぞれ、該樹脂ボード12の手前側の端辺近傍部から該樹脂ボード12の長手方向の中間付近まで延在する第1の短溝45a,45bと、該樹脂ボード12の奥側の端辺近傍部から該樹脂ボード12の長手方向の中間付近まで延在する第2の短溝46a,46bと、隣接する第1の短溝45a,45bの奥側の端部同士を繋ぐ第1の繋ぎ溝47と、隣接する第2の短溝46a,46bの手前側の端部同士を繋ぐ第2の繋ぎ溝48とを有している。
なお、第1の短溝45a,45bの長さと第2の短溝46a,46bの長さとは同等であってもよく、一方が他方よりも長くてもよい。
第1の繋ぎ溝47は奥側に向って突出するように湾曲しており、第2の繋ぎ溝48は手前側に向って突出するように湾曲している。これらの繋ぎ溝47,48の湾曲の曲率半径は、温水配管4の最小曲げ半径(温水配管4を座屈させずに湾曲させたときの最小半径)よりも大きなものとなっている。これらの繋ぎ溝47,48同士は互いに離隔している。これらの繋ぎ溝47,48同士の最近接部における距離は0〜80mm、特に0〜30mm程度であることが好ましい。
詳しい図示は省略するが、基板Cの樹脂ボード23においては、その溝群のうち1列目及び2列目の各溝3が、それぞれ、該樹脂ボード23の手前側の端辺近傍部から該樹脂ボード23の長手方向の中間付近まで延在する第1の短溝45a,45bと、該樹脂ボード23の奥側の端辺近傍部から該樹脂ボード23の長手方向の中間付近まで延在する第2の短溝46a,46bと、隣接する第1の短溝45a,45bの奥側の端部同士を繋ぐ第1の繋ぎ溝47と、隣接する第2の短溝46a,46bの手前側の端部同士を繋ぐ第2の繋ぎ溝48とを有したものとなっている。
基板Eの樹脂ボード28においては、その溝群のうち1列目及び2列目の各溝3が、それぞれ、該樹脂ボード28の手前側の端辺近傍部から該樹脂ボード28の長手方向の中間付近まで延在する第1の短溝45a,45bと、該樹脂ボード28の奥側の端辺近傍部から該樹脂ボード28の長手方向の中間付近まで延在する第2の短溝46a,46bと、隣接する第1の短溝45a,45bの奥側の端部同士を繋ぐ第1の繋ぎ溝47と、隣接する第2の短溝46a,46bの手前側の端部同士を繋ぐ第2の繋ぎ溝48とを有したものとなっている。
基板Hの樹脂ボード41においては、その溝群のうち1列目及び2列目の各溝3が、それぞれ、該樹脂ボード28の手前側の端辺近傍部から該樹脂ボード28の長手方向の中間付近まで延在する第1の短溝45a,45bと、該樹脂ボード28の奥側の端辺近傍部から該樹脂ボード28の長手方向の中間付近まで延在する第2の短溝46a,46bと、隣接する第1の短溝45a,45bの奥側の端部同士を繋ぐ第1の繋ぎ溝47と、隣接する第2の短溝46a,46bの手前側の端部同士を繋ぐ第2の繋ぎ溝48とを有したものとなっている。
これにより、基板B,Aの上面には、全体として、ヘッダ設置用スペース44から各連結部43を通ると共に突き合わせ辺Tを横切って樹脂ボード17〜11の順に延在し、該樹脂ボード11の手前側の端辺近傍部においてUターンして樹脂ボード12に戻り、該樹脂ボード12の長手方向の中間付近(第2の繋ぎ溝48)でUターンして樹脂ボード11に戻り、該樹脂ボード11の手前側の端辺近傍部において再びUターンし、樹脂ボード17〜11の順に延在してヘッダ設置用スペース44に戻るように連続した1条の溝3が形成されている。
基板B〜Dの上面には、全体として、ヘッダ設置用スペース44から各連結部43を通ると共に突き合わせ辺T,Tを横切って樹脂ボード17〜26の順に延在し、該樹脂ボード26の奥側の端辺近傍部においてUターンして樹脂ボード23まで戻り、該樹脂ボード23の長手方向の中間付近(第2の繋ぎ溝48)でUターンして樹脂ボード26に戻り、該樹脂ボード26の奥側の端辺近傍部において再びUターンし、樹脂ボード26〜17の順に延在してヘッダ設置用スペース44に戻るように連続した1条の溝3が形成されている。
基板B,F,Eの上面には、全体として、ヘッダ設置用スペース44から突き合わせ辺T,Tを横切ると共に各連結部43を通って樹脂ボード17,33〜27の順に延在し、該樹脂ボード27の手前側の端辺近傍部においてUターンして樹脂ボード28に戻り、該樹脂ボード28の長手方向の中間付近(第2の繋ぎ溝48)でUターンして樹脂ボード27に戻り、該樹脂ボード27の手前側の端辺近傍部において再びUターンし、樹脂ボード27〜33,17の順に延在してヘッダ設置用スペース44に戻るように連続した1条の溝3が形成されている。
基板B,F〜Hの上面には、全体として、ヘッダ設置用スペース44から各連結部43を通ると共に突き合わせ辺T,T,Tを横切って樹脂ボード17,18,34〜42の順に延在し、該樹脂ボード42の奥側の端辺近傍部においてUターンして樹脂ボード41に戻り、該樹脂ボード41の長手方向の中間付近(第1の繋ぎ溝47)でUターンして樹脂ボード42に戻り、該樹脂ボード42の奥側の端辺近傍部において再びUターンし、樹脂ボード42〜34,18,17の順に延在してヘッダ設置用スペース44に戻るように連続した1条の溝3が形成されている。
基板B,A,F,Eの上面には、全体として、ヘッダ設置用スペース44から各連結部43を通ると共に突き合わせ辺Tを横切って樹脂ボード17〜12の順に延在し、該樹脂ボード12の長手方向の中間付近(第1の繋ぎ溝47)でUターンして樹脂ボード12〜17の順に延在し、次いで、突き合わせ辺T,Tを横切ると共に各連結部43を通って樹脂ボード17,33〜28の順に延在し、該樹脂ボード28の長手方向の中間付近(第1の繋ぎ溝47)でUターンして樹脂ボード28〜33,17の順に延在してヘッダ設置用スペース44に戻るように連続した1条の溝3が形成されている。
基板B〜D,F〜Hの上面には、全体として、ヘッダ設置用スペース44から各連結部43を通ると共に突き合わせ辺Tを横切って樹脂ボード17〜23の順に延在し、該樹脂ボード23の長手方向の中間付近(第1の繋ぎ溝47)でUターンして樹脂ボード23〜18の順に延在し、次いで、突き合わせ辺T,T,Tを横切ると共に各連結部43を通って樹脂ボード18,34〜41の順に延在し、該樹脂ボード41の長手方向の中間付近(第2の繋ぎ溝48)でUターンして樹脂ボード41〜34,18,17の順に延在してヘッダ設置用スペース44に戻るように連続した1条の溝3が形成されている。
即ち、この床暖房マット1にあっては、基板A〜Hの連結体の上面には、全体として、6条の溝3が形成されている。
この6条の溝3のうちの1条は、ヘッダ設置用スペース44から前記第1エリアAを通って第2エリアAに入り、該第2エリアAを周回した後、再び第1エリアAを通ってヘッダ設置用スペース44まで戻るように連続したものである。別の1条は、ヘッダ設置用スペース44から第1エリアAを通って第3エリアAに入り、該第3エリアAを周回した後、再び第1エリアAを通ってヘッダ設置用スペース44まで戻るように連続したものである。さらに別の1条は、ヘッダ設置用スペース44から第1エリアAを通って第4エリアAに入り、該第4エリアAを周回した後、再び第1エリアAを通ってヘッダ設置用スペース44まで戻るように連続したものである。さらに別の1条は、ヘッダ設置用スペース44から第1エリアAを通って第5エリアAに入り、該第5エリアAを周回した後、再び第1エリアAを通ってヘッダ設置用スペース44まで戻るように連続したものである。さらに別の1条は、ヘッダ設置用スペース44から第1エリアAを通って第2エリアAに入り、該第2エリアAを周回した後、第1エリアAを通って第4エリアAに入り、該第4エリアAを周回した後、再び第1エリアAを通ってヘッダ設置用スペース44まで戻るように連続したものである。残りの1条は、ヘッダ設置用スペース44から第1エリアAを通って第3エリアAに入り、該第3エリアAを周回した後、第1エリアAを通って第5エリアAに入り、該第5エリアAを周回した後、再び第1エリアAを通ってヘッダ設置用スペース44まで戻るように連続したものである。
この実施の形態では、これらの溝3に沿って第1エリアAから第2〜第5エリアA〜Aにそれぞれ温水配管4が引き回され、該第2〜第5エリアA〜Aにそれぞれ独立した1個の温水循環回路が形成されている。また、第2エリアAと第4エリアAとに連続して温水配管4が引き回され、該第2エリアAと第4エリアAとに跨る1個の温水循環回路が形成されている。さらに、第3エリアAと第5エリアAとに連続して温水配管4が引き回され、該第3エリアAと第5エリアAとに跨る1個の温水循環回路が形成されている。これにより、第2〜第5エリアA〜Aにそれぞれ2個の温水循環回路が形成されたものとなっている。
この床暖房マット1においては、これら6個の温水循環回路同士の間の流通圧力損失の差が同程度となるように(好ましくは、この差が0〜10kPa、特に0〜5kPa程度となるように)、各温水配管4の長さが決定されている。そして、この床暖房マット1を構成する基板A〜Hの連結体においては、前記第1エリアAから第2〜第5エリアA〜Aにそれぞれ延設された各溝3の長さが、各々に引き回される各温水配管4の長さと略同等となるように、基板Aの樹脂ボード12、基板Cの樹脂ボード23、基板Eの樹脂ボード28及び基板Hの樹脂ボード41の長手方向の中間付近にそれぞれ前記第1及び第2の繋ぎ溝47,48が設けられている。
なお、前記第1〜第5の各エリア内A〜Aにおける溝3の延設ルートは、上記のルートに限定されない。
この実施の形態では、樹脂ボード11〜42は、それぞれ、複数の板状ピースa〜sを組み合わせて形成されている。以下に、この板状ピースa〜sの構成について詳しく説明する。
第2図に示すように、板状ピースa〜fは、それぞれ、前記第2〜第5エリアA〜Aの各樹脂ボードのうち両端近傍を除いた部分、即ち溝3がこれらの長手方向に直線状に延在した部分をそれぞれ構成する略長方形板状のものである。板状ピースa〜cは、小根太2,2同士の間隔と略等幅のものであり、その上面には、各々の長手方向に延在した4列の溝3が形成されている。板状ピースd〜fは、幅が板状ピースa〜cの略半分となっている。この板状ピースd〜fの上面には、その長手方向に延在した2列の溝3が形成されている。板状ピースb〜fは、それぞれ、板状ピースaよりも所定寸法だけ長さが短いものとなっている。また、板状ピースbの一端側には、後述の板状ピースpが係合する切欠き部(符号略)が形成されている。
板状ピースaは、樹脂ボード11,13,21,22,25〜27,29,32〜34,37,38,42にそれぞれ用いられている。板状ピースbは樹脂ボード16に用いられており、前記切欠き部が樹脂ボード16,17間の連結部43に臨むように配設されている。板状ピースdは、樹脂ボード14,15,20,24,30,31,35,36,39,40にそれぞれ用いられている。板状ピースeは樹脂ボード19に用いられている。
板状ピースcは、前記第1及び第2の短溝45a,45b,46a,46b並びに第1及び第2の繋ぎ溝47,48が設けられた樹脂ボード11,28,41に用いられている。この板状ピースcは、各樹脂ボード11,28,41において、それぞれ、各樹脂ボード11,28,41の長手方向に間隔をあけて2枚ずつ配設されており、これらの間には、それぞれ、繋ぎ溝47,48を有した後述の板状ピースrが配設されている。各樹脂ボード11,28,41において、一方の板状ピースdの溝群のうちの2条の溝3がそれぞれ第1の短溝45a,45bとなり、他方の板状ピースdの溝群のうちの2条の溝3がそれぞれ第2の短溝46a,46bとなる。
板状ピースfは、樹脂ボード23に用いられている。この板状ピースfも、樹脂ボード23において、該樹脂ボード23の長手方向に間隔をあけて2枚配設されており、これらの間には後述の板状ピースsが配設されている。樹脂ボード23において、一方の板状ピースfの各溝3がそれぞれ第1の短溝45a,45bとなり、他方の板状ピースfの各溝3がそれぞれ第2の短溝46a,46bとなる。
板状ピースg〜iは、それぞれ、前記第2〜第5エリアA〜Aにおいて、連結部43によって連結された樹脂ボードの端部同士を一連一体に構成するものである。
板状ピースgは、各樹脂ボードの端辺に臨む連結部43と、その両側の樹脂ボードの端部とを構成する略コ字形のものである。この板状ピースgのうち、連結部43を挟んだ両側の樹脂ボードの端部を構成する部分は、それぞれ、前記板状ピースaと略等幅となっている。板状ピースgは、樹脂ボード11,12の奥側の端部同士、12,13の手前側の端部同士、21,22の奥側の端部同士、25,26の手前側の端部同士、27,28の奥側の端部同士、28,29の手前側の端部同士、32,33の奥側の端部同士、37,38の奥側の端部同士、並びに41,42の手前側の端部同士をそれぞれ構成するのに用いられている。
板状ピースh,iも、各樹脂ボードの端辺に臨む連結部43と、その両側の樹脂ボードの端部とを構成する略コ字形のものであるが、この板状ピースh,iのうち、連結部43を挟んだ一方の樹脂ボードの端部を構成する部分(一半側)は、前記板状ピースaと略等幅となっており、他方の樹脂ボードの端部を構成する部分(他半側)は、前記板状ピースdと略等幅となっている。この板状ピースh,iは、互いに左右対称形状となっている。
板状ピースhは、樹脂ボード13,14の奥側の端部同士、15,16の手前側の端部同士、20,21の手前側の端部同士、29,30の奥側の端部同士、31,32の手前側の端部同士、並びに36,37の手前側の端部同士をそれぞれ構成するのに用いられている。この板状ピースhは、前記他半側の連結部43と反対側の端辺がそれぞれ突き合わせ辺T,T,T,Tに臨むように配設されている。
板状ピースiは、樹脂ボード22,23の手前側の端部同士、24,25の奥側の端部同士、38,39の手前側の端部同士、並びに40,41の奥側の端部同士をそれぞれ構成するのに用いられている。この板状ピースiも、前記他半側の連結部43と反対側の端辺がそれぞれ突き合わせ辺T,Tに臨むように配設されている。
板状ピースjは、各溝3がUターンする樹脂ボードの端部を構成するものである。この板状ピースjは、板状ピースa〜cと略等幅となっている。板状ピースjは、各樹脂ボードの1列目と4列目の溝3同士及び2列目と3列目の溝3同士をそれぞれ連続させるように延在した2条の略U字形ないし略コ字形の溝3が設けられている。
板状ピースjは、樹脂ボード11の手前側の端部、26の奥側の端部、27の手前側の端部及び42の奥側の端部を構成するのに用いられている。
板状ピースk,lは、それぞれ、突き合わせ辺T〜Tを挟んで前記板状ピースh,iと反対側の樹脂ボードの端部を構成するものである。この板状ピースk,lは、互いに左右対称形状となっている。板状ピースkは、樹脂ボード14の手前側の端部、15の奥側の端部、19の手前側の端部、20の奥側の端部、30の手前側の端部、31の奥側の端部、35の手前側の端部及び36の奥側の端部を構成するのに用いられており、板状ピースlは、樹脂ボード23の奥側の端部、24の手前側の端部、39の奥側の端部及び40の手前側の端部を構成するのに用いられている。この実施の形態では、板状ピースlは、樹脂ボード16の奥側の端部のうち後述の板状ピースpと反対側の部分(左半側)を構成するのにも用いられている。
板状ピースmは、樹脂ボード33,34の手前側の端部を構成するものである。この板状ピースmの各溝3は、それぞれ樹脂ボード33,34の手前側の端辺に連なっている。
上記の板状ピースa〜mは、いずれも、一般的な規格品の床暖房マットを構成するのに用いられるものである。
板状ピースnは、前記第1エリアAの各樹脂ボード17,18のうち両端近傍を除いた部分、即ち溝3がこれらの長手方向に直線状に延在した部分をそれぞれ構成した略長方形板状のものである。板状ピースnは、小根太2,2同士の間隔と略等幅のものであり、その上面には、その長手方向に延在した6列の溝3が形成されている。
板状ピースoは、該第1エリアAにおいて、樹脂ボード17,18の手前側の端部同士を、これらを連結した連結部43と共に一連一体に構成したものである。この板状ピースoの樹脂ボード17側にヘッダ設置用スペース44が形成されている。
板状ピースpは、連結部43によって連結された該第1エリアAの樹脂ボード17と第2エリアAの樹脂ボード16との奥側の端部同士を、該連結部43と共に一連一体に構成したものである。この板状ピースpのうち樹脂ボード17の奥側の端部を構成する部分には、6列の溝3が設けられている。この樹脂ボード17側の溝群のうち3列目から6列目の各溝3は、樹脂ボード17の奥側の端辺に連なっている。また、この樹脂ボード17側の溝群のうち1列目から3列目の溝3は、連結部43を通って樹脂ボード16に入り、それぞれ該樹脂ボード16の4列目、3列目及び2列目の各溝3に連なっている。この樹脂ボード17側の3列目の溝は、樹脂ボード16の奥側の端部の左半側に配置された板状ピースlを介して該樹脂ボード16の2列目の溝3に連なっている。
この板状ピースpのうち樹脂ボード16の奥側の端部を構成する部分には、板状ピースlを介して該樹脂ボード16の1列目の溝3に連なる溝3が形成されている。この溝3は、連結部43を通って樹脂ボード17に入り、該樹脂ボード17の奥側の端辺に連なっている。
この樹脂ボード17の奥側の端辺に臨む各溝3の端部は、床暖房マット1を展開した状態においては、樹脂ボード33の手前側の端部を構成する板状ピースmの各溝3の端部と対面する。これにより、樹脂ボード17から33へ各溝3が連続したものとなる。
板状ピースqは、樹脂ボード18,19の奥側の端部及びこれらを連結した連結部43を一連一体に構成したものである。この板状ピースqは、板状ピースpと左右対称の構成となっている。即ち、この板状ピースqにおいても、樹脂ボード18側の溝群のうち1列目から2列目の各溝3は、樹脂ボード18の奥側の端辺に連なっている。この樹脂ボード18側の溝群のうち4列目の溝3は、連結部43を通って樹脂ボード19に入り、該樹脂ボード19の奥側の端辺近傍部において該樹脂ボード19の右辺に連なっている。また、樹脂ボード18側の溝群のうち5列目及び6列目の各溝3は、連結部43を通って樹脂ボード19に入り、前記板状ピースeの各溝3に連なっている。この板状ピースqのうち樹脂ボード19の奥側の端部を構成する部分には、一端が樹脂ボード19の奥側の端辺近傍部において該樹脂ボード19の右辺に連なると共に、他端側が連結部43を通って樹脂ボード18に入り、該樹脂ボード18の奥側の端辺に連なる溝3が設けられている。
この樹脂ボード18の奥側の端辺に臨む各溝3の端部は、床暖房マット1を展開した状態においては、樹脂ボード34の手前側の端部を構成する板状ピースmの各溝3の端部と対面する。これにより、樹脂ボード18から34へ各溝3が連続したものとなる。また、樹脂ボード19の右辺に臨む各溝3の端部は、床暖房マット1を展開した状態においては、樹脂ボード20の奥側の端部を構成する板状ピースkの各溝3の端部と対面する。これにより、樹脂ボード19から20へ各溝3が連続したものとなる。
板状ピースrは、前記第1及び第2の繋ぎ溝47,48を有している。第7図は、この板状ピースrの斜視図である。この実施の形態では、該板状ピースrは、前記板状ピースcと略等幅の略長方形状となっており、その板面には、第1及び第2の繋ぎ溝47,48と、2条の溝3とが設けられている。第1の繋ぎ溝47の両端及び各溝3の一端は、それぞれ、この板状ピースrの該幅方向と直交方向の一端側の端辺に連なっており、第2の繋ぎ溝48の両端及び各溝3の他端は、それぞれ、この板状ピースrの該幅方向と直交方向の他端側の端辺に連なっている。
この板状ピースrは、樹脂ボード11,28,41において、板状ピースc,c同士の間に挟まれるようにして配設されている。板状ピースrを挟んだ一方の板状ピースcの溝群のうち2条の溝3は、この板状ピースrの第1の繋ぎ溝47の両端にそれぞれ連なり、他方の板状ピースcの溝群のうち2条の溝3は、この板状ピースrの第2の繋ぎ溝48の両端にそれぞれ連なっている。これらの板状ピースc,cの残りの溝3は、板状ピースrの各溝3の両端にそれぞれ連なっている。
板状ピースsも、前記第1及び第2の繋ぎ溝47,48を有したものである。この板状ピースsは、板状ピースrの略半幅(即ち板状ピースfと略等幅)となっており、該板状ピースrから、溝3,3が設けられた部分を切除した如き構成となっている。
この板状ピースsは、樹脂ボード19において、板状ピースf,f同士の間に挟まれるようにして配設されている。板状ピースsを挟んだ一方の板状ピースfの各溝3は、この板状ピースsの第1の繋ぎ溝47の両端にそれぞれ連なり、他方の板状ピースfの各溝3は、この板状ピースsの第2の繋ぎ溝48の両端にそれぞれ連なっている。
上記の板状ピースo〜sは、この床暖房マット1の専用品である。即ち、これらの板状ピースo〜sは、新規の金型により成形されたものである。
この実施の形態では、第2図に示すように、前記第2〜第5エリアA〜Aにおいて、板状ピースa〜f,rの各溝3の内面から該板状ピースa〜f,rの上面まで延在する均熱板7が設けられている。この均熱板7は、第3,4図の通り、各溝3の内面に沿うU字部7aと、該U字部7aの両端(上端)から各板状ピースa〜f,rの上面に沿って側方に延出する1対のフランジ部7bとを有した略Ω字形断面形状のものである。
板状ピースa〜f,rにおいては、この均熱板7のU字部7aが各溝3内に配置され、その上から、温水配管4がこのU字部7a内に嵌め込まれるようにして各溝3に収容されている。
この均熱板7は、アルミや銅等の金属箔よりなる。この均熱板7の厚さは、通常、40〜200μm、特に70〜150μm、とりわけ100μm程度であることが好ましい。
なお、必要に応じ、第2〜第5エリアA〜Aにおいて、板状ピースa〜f以外の板状ピースg〜mの各溝3及び板状ピースrの各繋ぎ溝47,48にも、この均熱板7が装着されてもよい。
この実施の形態では、第1エリアAにおいては、各樹脂ボード17,18に溝3がそれぞれ6列設けられているので、第1エリアAにおける放熱量と第2〜第5エリアA〜Aにおける放熱量とを略均等とするために、この第1エリアAの各溝3には均熱板7が装着されていない。ただし、必要に応じ、この第1エリアAの各溝3にも均熱板7が装着されてもよい。
各温水配管4を引き回した後、各樹脂ボード11〜42の上面を連続して覆うように均熱シート6が配置され、この均熱シート6が各樹脂ボード11〜42並びに各小根太2及び短小根太2’の上面に接着剤等により貼り付けられている。この実施の形態では、樹脂ボード11〜26の上面を覆う均熱シート6は、樹脂ボード14,15間、19,20間及び23,24間の突き合わせ辺T〜Tを跨いで連続したものとなっている。また、樹脂ボード27〜42の上面を覆う均熱シート6は、樹脂ボード30,31間、35,36間及び39,40間の突き合わせ辺T〜Tを跨いで連続したものとなっている。この樹脂ボード11〜26の上面を覆う均熱シート6と、樹脂ボード27〜42の上面を覆う均熱シート6とは、突き合わせ辺Tに沿って分断されている。
なお、このように樹脂ボード11〜26の上面に連続して均熱シート6を貼着することにより、これらの樹脂ボード11〜26並びにこれらの間の各小根太2及び短小根太2’が連結されている。また、樹脂ボード27〜42の上面に連続して均熱シート6を貼着することにより、これらの樹脂ボード26〜40並びにこれらの間の各小根太2が連結されている。
この実施の形態では、これらの樹脂ボード11〜42からなる基板A〜Hの連結体を、各突き合わせ辺T〜Tに沿って谷折りし、その後、突き合わせ辺Tに沿って山折りすることにより、床暖房マット1を折り畳むことができる。
このように構成された床暖房マット1の作用効果は次の通りである。
この床暖房マット1にあっては、基板Aの樹脂ボード12、基板Cの樹脂ボード23、基板Eの樹脂ボード28及び基板Hの樹脂ボード41の各溝群のうち2条の溝が、それぞれ、該樹脂ボード12,23,28,41の手前側の端辺近傍部から該樹脂ボード12,23,28,41の長手方向の中間付近まで延在する第1の短溝45a,45bと、該樹脂ボード12,23,28,41の奥側の端辺近傍部から該樹脂ボード12,23,28,41の長手方向の中間付近まで延在する第2の短溝46a,46bと、隣接する第1の短溝45a,45bの奥側の端部同士を繋ぐ第1の繋ぎ溝47と、隣接する第2の短溝46a,46bの手前側の端部同士を繋ぐ第2の繋ぎ溝48とを有したものとなっている。そのため、温水配管4をこの第1又は第2の繋ぎ溝47,48に配設することにより、温水配管4を各樹脂ボード12,23,28,41の延在方向の中間付近で折り返すことができ、各温水配管4を必ず各樹脂ボード11〜42の手前側の端辺近傍部から奥側の端辺近傍部まで引き回す必要がないので、各温水配管4の長さ調節の自由度が高い。
この実施の形態では、各温水配管4によって形成される6個の温水循環回路同士の間の流通圧力損失の差が同程度となるように、各温水配管4の長さが決定されている。そして、この床暖房マット1を構成する基板A〜Hの連結体においては、前記第1エリアAから第2〜第5エリアA〜Aにそれぞれ延設された各溝3の長さが、各々に引き回される各温水配管4の長さと略同等となるように、基板Aの樹脂ボード12、基板Cの樹脂ボード23、基板Eの樹脂ボード28及び基板Hの樹脂ボード41の長手方向の中間付近にそれぞれ第1及び第2の繋ぎ溝47,48が設けられている。これにより、基板A〜H間で温度ムラが生じることが防止ないし抑制される。
この実施の形態では、第1の繋ぎ溝47は、奥側に向って突出するように湾曲しており、第2の繋ぎ溝48は、手前側に向って突出するように湾曲しているので、隣接する一方の第1の短溝45aから他方の第1の短溝45bへ、又は隣接する一方の第2の短溝46aから他方の第2の短溝46bへ、各温水配管4を座屈させることなく各繋ぎ溝47,48に沿って湾曲させて引き回すことができる。
この実施の形態では、6回路用ヘッダ5が用いられており、このヘッダ5に接続された6本の温水配管4により6回路の温水循環回路が形成されている。そのため、床暖房マット1を大面積としても、各温水配管4における圧力損失を小さくすることができる。
この実施の形態では、ヘッダ設置用スペース44及びその近傍部を含む第1エリアAと、該第1エリアAの左側の第2エリアAと、該第1エリアAの右側の第3エリアAと、床暖房マット1の奥側の左右方向の中間付近から左端までの第4エリアAと、該第4エリアAの右側の第5エリアAとに区画されており、該第2〜第5エリアA〜Aにおいては、温水循環回路が2回路形成される。これにより、第2〜第5エリアA〜A用の樹脂ボード11〜16,19〜42の大部分を構成する板状ピースa〜mとしては、一般的な規格品の床暖房マットを構成する板状ピースと共通のものを用いることができる。
この床暖房マット1においては、第1エリアAには6本の温水配管4が引き回されるので、この第1エリアA用の樹脂ボード17,18を構成する板状ピースo〜qとして専用品を用いる必要がある。また、繋ぎ溝47,48を有する板状ピースr,sとしても専用品を用いる必要がある。しかしながら、この床暖房マット1にあっては、床暖房マット1の全体の80〜95%の大部分を第2〜第5エリアA〜Aが占め、第1エリアAは床暖房マット1の全体の5〜20%程度であり、且つ板状ピースr,sも、床暖房マット1の全体の大きさに比べてごく小さなものなので、この床暖房マット1の大部分を規格品の床暖房マットの板状ピースa〜mにて構成することができ、専用の板状ピースo〜sは少なくて済む。
即ち、この床暖房マット1においては、第1エリアA専用の板状ピースo〜sは全部で5種類であり、これらを成形するための金型を新たに5個製作すれば済むので、床暖房マット1の製造コストを低く抑えることが可能である。
また、このように各樹脂ボード11〜42を、それぞれ板状ピースa〜sを組み合わせて構成することにより、第1及び第2の繋ぎ溝47,48を有する板状ピースr,sの配置の自由度も高いものとなる。
この実施の形態では、第2〜第5エリアA〜Aにおける単位面積(m)当りの温調配管の配設量は、12〜14m/mである。これにより、該第2〜第5エリアA〜Aにおけるマット表面の放熱量が一般的な規格品の温調マットと同程度となる。
この実施の形態では、各樹脂ボード11〜16,19〜42上にそれぞれ温水配管4が4列延在する第2〜第5エリアA〜Aにおいては、各溝3の内面から各樹脂ボード11〜16,19〜42の上面にかけて延在する均熱板7を装着しているので、各樹脂ボード17,18上にそれぞれ温水配管4が6列延在する第1エリアAにおける放熱量と、これらの第2〜第5エリアA〜Aにおける放熱量とも略均等となっている。
[第2の実施の形態に係る温調マットとしての床暖房マット1A]
第9図は第2の実施の形態に係る床暖房マット1Aの平面図、第10図はこの床暖房マット1Aのヘッダ付近の平面図である。
この床暖房マット1Aは、略長方形状の2枚の基板I,Jの連結体を備えている。各基板I,Jは、それぞれ略長方形状のものであり、各々の長辺を突き合わせるようにして配列されている。符号Tは、これらの基板I,J同士の突き合わせ辺を示している。
基板Iは、樹脂ボード50〜60と小根太2とを該基板Iの長辺方向に交互に配列した構成となっており、基板Jは、樹脂ボード61〜71と小根太2とを該基板Jの長辺方向に交互に配列した構成となっている。これらの樹脂ボード50〜71及び小根太2は、各々の長手方向を各基板I,Jの短辺方向として配設されている。この実施の形態でも、小根太2の配列ピッチは実質的に303mmとされ、各樹脂ボード50〜71の幅は、この小根太2の配列ピッチから1本の小根太2の幅を引いた寸法とされている。また、各小根太2の長さは、各樹脂ボード50〜71の長さよりも所定寸法短いものとなっている。
第9図において左端側に位置する小根太2を1列目として、各基板I,Jにおける奇数列目の各小根太2は、各々の奥側の端部を各樹脂ボード50〜72の奥側の端辺に揃えて配設されている。また、これらの小根太2の手前側の端部は、各樹脂ボード50〜71の手前側の端辺よりも所定距離手前側に位置している。
これらのうち1列目(樹脂ボード50,51間及び61,62間)の各小根太2は、他の小根太2よりもさらに所定長さ短いものとなっており、これらの小根太2の手前側にはそれぞれ短小根太2’が配設されている。これらの小根太2の手前側の端部と各短小根太2’の手前側の端部とはそれぞれ所定距離離隔している。基板Jの短小根太2’は、手前側の端部を各樹脂ボード61,62の手前側の端辺に揃えて配置されている。基板Iの短小根太2’は、基板Jの短小根太2’よりもさらに長さが短く、その手前側の端部は、他の小根太2と同程度、各樹脂ボード50,51の手前側の端辺よりも奥側に位置している。
各基板I,Jにおける偶数列目の各小根太2は、各々の手前側の端部を各樹脂ボード50〜72の手前側の端辺に揃えて配設されている。また、これらの小根太2の奥側の端部は、各樹脂ボード50〜71の奥側の端辺よりも所定距離手前側に位置している。
樹脂ボード50,51間、52,53間、54,55間、56,57間、58,59間、63,64間、65,66間、67,68間及び69,70間においては、それぞれ、各小根太2及び短小根太2’の手前側の端部を回り込むようにしてこれらの樹脂ボード50,51同士、52,53同士、54,55同士、56,57同士、58,59同士、63,64同士、65,66同士、67,68同士及び69,70同士を連結する連結部43が形成されている。
樹脂ボード61,62間においては、小根太2と短小根太2’との間を横切るようにして、これらの樹脂ボード61,62同士を連結する連結部43が形成されている。
樹脂ボード51,52間、53,54間、55,56間、57,58間、59,60間、62,63間、64,65間、66,67間、68,69間及び70,71間においては、それぞれ、各小根太2の奥側の端部を回り込むようにしてこれらの樹脂ボード51,52同士、53,54同士、55,56同士、57,58同士、59,60同士、62,63同士、64,65同士、66,67同士、68,69同士及び70,71同士を連結する連結部43が形成されている。
これらの連結部43は、それぞれ、隣り合う樹脂ボード50〜71と一連一体に形成されている。
各樹脂ボード50〜71には、それぞれ、各樹脂ボード50〜71の長手方向に延在する4条の温水配管配設用溝3が設けられており、これらの4条の溝3により1個の溝群が構成されている。
連結部43によって連結された樹脂ボード50〜60同士の間及び61〜71同士の間においては、それぞれ、これらの樹脂ボードの各溝3同士が該連結部43を通って連続したものとなっている。この連結部43を通って、隣り合う樹脂ボードのうち一方の樹脂ボードの1列目の溝3と他方の樹脂ボードの4列目の溝3とが連続し、該一方の樹脂ボードの2列目の溝3と該他方の樹脂ボードの3列目の溝3とが連続し、該一方の樹脂ボードの3列目の溝3と該他方の樹脂ボードの2列目の溝3とが連続し、該一方の樹脂ボードの4列目の溝3と該他方の樹脂ボードの1列目の溝3とが連続している。
この床暖房マット1Aにおいては、基板Iの左端の樹脂ボード50にヘッダ設置用スペース44が設けられている。このヘッダ設置用スペース44は、該樹脂ボード50の手前側の端辺を部分的に略長方形状に切り欠くようにして形成されている。このヘッダ設置用スペース44内に前記ヘッダ5Aが設置されている。
第10図に示すように、この実施の形態では、ヘッダ5Aは、温水往口5c及び温水戻口5dを3個ずつ有する3回路用ヘッダである。このヘッダ5Aに3本の温水配管4が接続されている。
樹脂ボード50の1列目から3列目の溝3は、それぞれ、該樹脂ボード50の手前側の端部付近においてヘッダ設置用スペース44の左側へ回り込むように延在し、各々の該手前側の端部がこのヘッダ設置用スペース44の左側の側辺に臨んでいる。この樹脂ボード50の4列目の溝3は、樹脂ボード50,51間の小根太2と短小根太2’との間の連結部43を通って樹脂ボード51の1列目の溝3に連なっている。
樹脂ボード50の各溝3の奥側の端部は、それぞれ、該樹脂ボード50の奥側の端辺に連なり、前記突き合わせ辺Tに臨んでいる。
樹脂ボード51の2列目の溝3は、樹脂ボード51の手前側において、樹脂ボード50,51間の小根太2と短小根太2’との間の連結部43を通って樹脂ボード50まで延在している。また、樹脂ボード51の3列目及び4列目の各溝3は、樹脂ボード50,51間の該短小根太2’の手前側の連結部43を通って樹脂ボード50まで延在している。これらの溝3は、ヘッダ設置用スペース44の右側に回りこむように延在し、各々の該手前側の端部がこのヘッダ設置用スペース44の右側の側辺に臨んでいる。
基板Jの左端の樹脂ボード61の各溝3は、該樹脂ボード61の奥側の端辺近傍部において、1列目と4列目の溝3同士が連続すると共に、2列目と3列目の溝3同士が連続したものとなっている。この樹脂ボード61の1列目及び2列目の各溝3は、それぞれ、この樹脂ボード61の手前側の端辺に連なり、各々の端部が前記突き合わせ辺Tに臨んでいる。樹脂ボード61の2列目及び3列目の各溝3は、樹脂ボード61,62間の連結部43を通って樹脂ボード62の2列目及び1列目の各溝3に連なっている。
樹脂ボード62の3列目及び4列目の各溝3は、樹脂ボード61,62間の連結部43を通って樹脂ボード61に入り、該樹脂ボード61の手前側の端辺に連なっている。即ち、即ち樹脂ボード61の手前側においては、この樹脂ボード61の1列目及び2列目の各溝3の端部と、樹脂ボード62の3列目及び4列目の各溝3の端部とがそれぞれ突き合わせ辺Tに臨んでいる。
床暖房マット1Aを展開した状態においては、この樹脂ボード61の手前側の端辺に臨む各溝3の端部と樹脂ボード50の奥側の端辺に臨む各溝3の端部とが対面し、これらの溝3が突き合わせ辺Tを横切って樹脂ボード50から61へ連続したものとなっている。
基板Iの樹脂ボード60の各溝3は、該樹脂ボード60の手前側の端辺近傍部において、1列目と4列目の溝3同士が連続すると共に、2列目と3列目の溝3同士が連続したものとなっている。また、基板Jの樹脂ボード71の各溝3も、該樹脂ボード71の手前側の端辺近傍部において、1列目と4列目の溝3同士が連続すると共に、2列目と3列目の溝3同士が連続したものとなっている。
この床暖房マット1Aにおいては、前述の床暖房マット1における基板Aの樹脂ボード28等と同様に、基板Iの樹脂ボード55及び基板Jの樹脂ボード67の各溝群の1列目及び2列目の溝3が、それぞれ、該溝群の延在方向の途中で手前側と奥側と折り返すように延設されている。
詳しい図示は省略するが、この床暖房マット1Aにおいても、各樹脂ボード55,67の1列目及び2列目の溝3は、それぞれ、該樹脂ボード55,67の手前側の端辺近傍部から該樹脂ボード55,67の長手方向の中間付近まで延在する第1の短溝45a,45b(第9図では符号略。第6図参照。)と、該樹脂ボード55,67の奥側の端辺近傍部から該樹脂ボード55,67の長手方向の中間付近まで延在する第2の短溝46a,46b(第9図では符号略。第6図参照。)と、隣接する第1の短溝45a,45bの奥側の端部同士を繋ぐ第1の繋ぎ溝47と、隣接する第2の短溝46a,46bの手前側の端部同士を繋ぐ第2の繋ぎ溝48とを有している。
これにより、基板I,Jの上面には、ヘッダ設置用スペース44から各連結部43を通って樹脂ボード50〜60の順に延在し、該樹脂ボード60の手前側の端辺近傍部においてUターンして樹脂ボード55に戻り、該樹脂ボード55の長手方向の中間付近(第2の繋ぎ溝48)でUターンして樹脂ボード55に戻り、該樹脂ボード60の手前側の端辺近傍部において再びUターンし、樹脂ボード60〜50の順に延在してヘッダ設置用スペース44に戻るように連続した1条の溝3が形成されている。
また、ヘッダ設置用スペース44から突き合わせ辺Tを横切ると共に各連結部43を通って樹脂ボード50,61〜71の順に延在し、該樹脂ボード71の手前側の端辺近傍部においてUターンして樹脂ボード67に戻り、該樹脂ボード67の長手方向の中間付近(第1の繋ぎ溝47)でUターンして樹脂ボード71に戻り、該樹脂ボード71の手前側の端辺近傍部において再びUターンし、樹脂ボード71〜61,50の順に延在してヘッダ設置用スペース44に戻るように連続した1条の溝3が形成されている。
さらに、ヘッダ設置用スペース44から各連結部43を通って樹脂ボード50〜55の順に延在し、該樹脂ボード55の長手方向の中間付近(第1の繋ぎ溝47)でUターンして樹脂ボード55〜50の順に延在し、該樹脂ボード50から突き合わせ辺Tを横切ると共に各連結部43を通って樹脂ボード61〜67の順に延在し、該樹脂ボード67の長手方向の中間付近(第1の繋ぎ溝47)でUターンして樹脂ボード67〜61,50の順に延在してヘッダ設置用スペース44に戻るように連続した1条の溝3が形成されている。
なお、詳しい図示は省略するが、この実施の形態でも、各樹脂ボード50〜71は、複数枚の板状ピースを組み合わせて構成されている。このうち、樹脂ボード55,67は、それぞれ、その長手方向の中間付近に第7図の板状ピースrが配設されたものとなっている。
これらの3条の溝3にそれぞれ温水配管4が引き回されている。この床暖房マット1Aにおいては、これら3本の温水配管4により形成される温水循環回路同士の間の流通圧力損失の差が同程度となるように(好ましくは、この差が0〜10kPa、特に0〜5kPa程度となるように)、各温水配管4の長さが決定されている。そして、この床暖房マット1Aを構成する基板I,Jの連結体においては、これら溝3の長さが、各々に引き回される各温水配管4の長さと略同等となるように、基板Iの樹脂ボード55及び基板Jの樹脂ボード67の長手方向の中間付近にそれぞれ前記第1及び第2の繋ぎ溝47,48が設けられている。
なお、各基板I,Jにおける溝3の延設ルートは、上記のルートに限定されない。
この床暖房マット1Aのその他の構成は、前述の第1〜8図の床暖房マット1と同様であり、第9,10図において第1〜8図と同一符号は同一部分を示している。
このように構成された床暖房マット1Aの作用効果は次の通りである。
この床暖房マット1Aにあっても、基板Iの樹脂ボード55及び基板Jの樹脂ボード67の各溝群のうち2条の溝が、それぞれ、該樹脂ボード55,67の手前側の端辺近傍部から該樹脂ボード55,67の長手方向の中間付近まで延在する第1の短溝45a,45bと、該樹脂ボード55,67の奥側の端辺近傍部から該樹脂ボード55,67の長手方向の中間付近まで延在する第2の短溝46a,46bと、隣接する第1の短溝45a,45bの奥側の端部同士を繋ぐ第1の繋ぎ溝47と、隣接する第2の短溝46a,46bの手前側の端部同士を繋ぐ第2の繋ぎ溝48とを有したものとなっている。そのため、温水配管4をこの第1又は第2の繋ぎ溝47,48に配設することにより、温水配管4を各樹脂ボード55,67の延在方向の中間付近で折り返すことができ、各温水配管4を必ず各樹脂ボード50〜71の手前側の端辺近傍部から奥側の端辺近傍部まで引き回す必要がないので、各温水配管4の長さ調節の自由度が高い。
この実施の形態でも、各温水配管4によって形成される3個の温水循環回路同士の間の流通圧力損失の差が同程度となるように、各温水配管4の長さが決定されている。そして、この床暖房マット1Aを構成する基板I,Jの連結体においては、該基板I,Jを巡回する各溝3の長さが、各々に引き回される各温水配管4の長さと略同等となるように、基板Iの樹脂ボード55及び基板Jの樹脂ボード67の長手方向の中間付近にそれぞれ第1及び第2の繋ぎ溝47,48が設けられている。これにより、基板I,J間で温度ムラが生じることが防止ないし抑制される。
なお、この実施の形態でも、第1の繋ぎ溝47は、奥側に向って突出するように湾曲しており、第2の繋ぎ溝48は、手前側に向って突出するように湾曲しているので、隣接する一方の第1の短溝45aから他方の第1の短溝45bへ、又は隣接する一方の第2の短溝46aから他方の第2の短溝46bへ、各温水配管4を座屈させることなく各繋ぎ溝47,48に沿って湾曲させて引き回すことができる。
[板状ピースのその他の構成例]
i) 上記の各実施の形態では、1枚の板状ピースr,sに第1の繋ぎ溝47及び第2の繋ぎ溝48の双方が設けられているが、第1の繋ぎ溝と第2の繋ぎ溝とは、別々の板状ピースに設けられてもよい。
第11図(a)は、板面に繋ぎ溝が1個だけ形成された板状ピースtの平面図、第11図(b)は、この板状ピースtを用いて構成された基板の第1及び第2の繋ぎ溝付近の平面図である。なお、第11図(b)は、この板状ピースtを用いて前述の第1〜8図の実施の形態における床暖房マット1の基板Cを構成した例を示している。
第11図の通り、この板状ピースtは、上記の板状ピースsを第1の繋ぎ溝47と第2の繋ぎ溝48との間で半分にカットした如き構成となっている。即ち、この板状ピースtの板面には、両端が該板状ピースtの一辺に連なる1個の略半円弧状の繋ぎ溝49のみが形成されている。
この板状ピースtを用いて第1及び第2の繋ぎ溝を有する基板を構成する場合には、板状ピースr,sの代わりに、板状ピースc,c間又は板状ピースf,f間において、この板状ピースtを2枚、小根太方向に配列する。この際、各板状ピースtは、各々の繋ぎ溝49の両端が互いに反対方向を指向するように配設される。この2枚の板状ピースt,tのうち基板の手前側に配置された板状ピースtの繋ぎ溝49が第1の繋ぎ溝となり、基板の奥側に配置された板状ピースtの繋ぎ溝49が第2の繋ぎ溝となる。この手前側の板状ピースtの繋ぎ溝49の両端は、それぞれ、手前側の板状ピースc又はfの各第1の短溝45a,45bに連なり、奥側の板状ピースtの繋ぎ溝49の両端は、それぞれ、奥側の板状ピースc又はfの各第2の短溝46a,46bに連なる。
なお、第11図(b)の通り、板状ピースsの代わりに板状ピースtを用いる場合には、これらの板状ピースt,tを2枚、小根太方向に配列するだけでいいが、板状ピースrの代わりに板状ピースtを用いる場合には、これらの板状ピースt,tの配列体に隣接して、板状ピースfをこの板状ピースt,tの配列体と同長さにカットした如き、2条の溝3,3を有する短い板状ピース(図示略)を配設する。これにより、板状ピースc,cの残りの2条の溝3,3同士を連続させる。
このように、第1の繋ぎ溝と第2の繋ぎ溝とを別々の板状ピースt,tに設けることにより、これらの第1の繋ぎ溝と第2の繋ぎ溝との配置の自由度が向上する。即ち、例えば板状ピースt,t同士を離して配設することにより、第1の繋ぎ溝と第2の繋ぎ溝とを、所望の間隔をあけて配置することができる。
ii) 上記の板状ピースr,sにおいては、各繋ぎ溝47,48は、その延在方向の中間部が半円弧状に延在し、その両端側は、それぞれ板状ピースc,fの各第1の短溝45a,45b又は各第2の短溝46a,46bと一直線状に連続するように、互いに平行に直線状に延在した略U字形状となっているが、繋ぎ溝の形状はこれに限定されない。例えば、第11図(a)の板状ピースtにおける繋ぎ溝49のように、その一端から他端まで繋ぎ溝の全体が半円弧状に延在していてもよい。もちろん、繋ぎ溝は、これ以外の形状であってもよい。
iii) 上記の各実施の形態では、各繋ぎ溝と各第1及び第2の短溝とが別々の板状ピースに設けられているが、各繋ぎ溝と各第1及び第2の短溝との分割方法はこれに限定されない。例えば、第1の繋ぎ溝と、これに連なる各第1の短溝とが連続して1枚の板状ピースに形成され、第2の繋ぎ溝と、これに連なる各第2の短溝とが連続して別の1枚の板状ピースに形成されてもよい。第1及び第2の繋ぎ溝と、これらに連なる各第1及び第2の短溝とが全て1枚の板状ピースに形成されてもよい。もちろん、これ以外の分割方法とされてもよい。
[材質等]
上記の床暖房マット1,1Aの各部材の材質の一例として次のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
床暖房マットの基板を構成する樹脂ボード(板状ピース)としては、例えば発泡ポリプロピレン、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリウレタン等の発泡合成樹脂を用いることができる。発泡合成樹脂としては、断熱性の点から、内部の気泡が独立気泡となっているものが好ましい。この樹脂ボードの代わりに木材等にて基板を構成することもできる。
小根太及び短小根太としては、木材や、釘打ち可能な合成木材又は合成樹脂あるいは合成樹脂発泡体等が好ましい。図示は省略するが、小根太本体の上下両面に補強板を貼り付けた構成であってもよい。
均熱シート及び均熱板としては、アルミ又は銅等の金属箔が好ましい。
均熱シートの表面にポリエチレンテレフタレート等のフィルムをラミネートすることにより、床暖房マットの梱包時や運搬時等に均熱シートの破損を防止することができる。なお、このフィルムの材質はポリエチレンテレフタレート以外であってもよい。
温水配管としては、可撓性のポリエチレン等の合成樹脂チューブや銅パイプが例示される。
なお、上記の実施の形態は、いずれも本発明の一例を示すものであり、本発明は図示の構成に限定されない。
例えば、上記の各実施の形態では、各基板において、各小根太間の4条又は6条の溝によって1個の溝群が構成されているが、溝群を構成する溝の数はこれに限定されない。
上記の各実施の形態では、第1及び第2の繋ぎ溝47,48は、それぞれ、樹脂ボードの長手方向の中間付近に配置されているが、該第1及び第2の繋ぎ溝47,48の配置はこれに限定されない。また、上記の各実施の形態では、第1及び第2の繋ぎ溝47,48同士は近接して配置されているが、樹脂ボードの手前側と奥側とに離隔して配置されてもよい。
本発明の温調マットを構成する基板の枚数は、上記の各実施の形態の枚数に限定されない。また、各基板の形状も、上記の各実施の形態の形状に限定されない。
本発明の温調マットの基板を構成する樹脂ボードの枚数に特に制限はなく、上記以外の枚数の樹脂ボードを用いて各基板を構成してもよい。上記の実施の形態では、各基板は複数枚の樹脂ボードを配列してなるものであるが、全体が1枚の樹脂ボードにより構造されてもよい。上記の実施の形態では、基板同士の突き合わせ辺に沿って温調マットを折り畳むようにしているが、これ以外の箇所、例えば樹脂ボードと小根太との突き合わせ辺等に沿って温調マットを折り畳むように構成してもよい。
上記の実施の形態は、床暖房マットに関するものであるが、本発明の温調マットは、壁や天井等に配置されてもよい。また、水以外のオイル、不凍液等の熱媒体を流通させてもよい。冷媒を流通させて冷房に使用してもよい。
第1の実施の形態に係る床暖房マット1の平面図である。 床暖房マット1の均熱シートを省略した平面図である。 図1のIII−III線に沿う断面図である。 図3と同様部分の分解断面図である。 図1のV−V線に沿う断面図である。 床暖房マット1を構成する基板Aの平面図である。 第1及び第2の繋ぎ溝を有した板状ピースの平面図である。 床暖房マット1のヘッダ付近の平面図である。 第2の実施の形態に係る床暖房マット1Aの平面図である。 床暖房マット1Aのヘッダ付近の平面図である。 板状ピースのその他の構成例を示す平面図である。 従来例に係る温調マットの平面図である。 図12のXIII−XIII線に沿う断面図である。
符号の説明
1,1A 床暖房マット
2 小根太
3 配管配設用溝
4 温水配管
5 6回路用ヘッダ
5a 温水流入口
5b 温水流出口
5c 温水往口
5d 温水戻口
6 均熱シート
7 均熱板
7a U字部
7b フランジ部
11〜42,50〜71 樹脂ボード
43 連結部
44 ヘッダ設置用スペース
a〜t 板状ピース

Claims (7)

  1. 基板の板面に、該基板の一端側近傍部から他端側近傍部に向って延在する複数条の温調配管配設用溝よりなる溝群が設けられている温調マット用基板を複数枚連結してなる温調マット用基板連結体と、
    該温調マット用基板連結体の温調配管配設用溝に配設された複数本の温調配管と
    を備えてなる温調マットであって、
    各温調マット用基板に、前記溝群の延在方向と直交方向に間隔をおいて複数本の小根太が配設されており、各小根太は該溝群の延在方向と略平行方向に延在しており、
    該温調マット用基板同士は、各々の小根太の延在方向が略同一方向となるように連結されており、
    該温調マット用基板連結体において、該溝群の延在方向と直交方向に隣り合う小根太間の各温調マット用基板の板面(以下、溝群形成領域という。)に、それぞれ該溝群が設けられており、該溝群の延在方向と直交方向に隣り合う少なくとも一部の該溝群形成領域の溝群同士が連続したものとなっており、
    該温調マット用基板連結体において、各温調マット用基板の溝群は、隣接する少なくとも1枚の他の温調マット用基板の溝群と連続したものとなっており、
    各温調配管は、別々の温調媒体流通経路を構成するものであり、
    少なくとも一部の温調配管は、複数枚の温調マット用基板に跨って配設されており、
    少なくとも一部の温調マット用基板(以下、配管折り返し基板という。)において、
    少なくとも隣接する2条の前記温調配管配設用溝は、
    該配管折り返し基板の一端側近傍部から該溝群の延在方向の途中まで延在する第1の短溝と、
    該配管折り返し基板の他端側近傍部から該溝群の延在方向の途中まで延在する第2の短溝と、
    隣接する第1の短溝の該他端側の端部同士を繋ぐ第1の繋ぎ溝と、
    隣接する第2の短溝の該一端側の端部同士を繋ぐ第2の繋ぎ溝と
    を有しており、
    該第1の繋ぎ溝は、該第2の短溝側に向って突出するように湾曲しており、
    該第2の繋ぎ溝は、該第1の短溝側に向って突出するように湾曲しており、
    対をなす第1の短溝と第2の短溝とのうち、該第1の短溝の該一端側に連なる温調配管配設用溝(以下、第1の温調配管配設用溝といいます。)と、該第2の短溝の該他端側に連なる温調配管配設用溝(以下、第2の温調配管配設用溝といいます。)とは、前記温調マット用基板連結体の全体において非連続となっており、
    該配管折り返し基板に、少なくとも異なる2個の温調媒体流通経路を構成する温調配管が引き回されており、これらのうちの一方の温調媒体流通経路を構成する温調配管は該第1の温調配管配設用溝に配設され、他方の温調媒体流通経路を構成する温調配管は該第2の温調配管配設用溝に配設されていることを特徴とする温調マット。
  2. 請求項において、該温調マットに、複数の温調媒体往口及び温調媒体戻口を有したヘッダが設置され、各温調配管の一端が該温調媒体往口に接続され、他端が該温調媒体戻口に接続されていることを特徴とする温調マット。
  3. 請求項において、該ヘッダは、熱源機からの温調媒体の流入口と、熱源機への温調媒体の流出口とを有しており、
    該流入口から温調媒体往口、温調配管及び温調媒体戻口を経て流出口に至る温調媒体流通経路の流通圧力損失が各温調媒体流通経路において略同等であることを特徴とする温調マット。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記温調マットは、各温調配管を、これらが配設される全ての溝群形成領域において該溝群形成領域の前記一端側近傍部から他端側近傍部まで引き回した場合には、各温調配管により構成される温調媒体流通経路の流通圧力損失が各温調媒体流通経路において略同等とならないものであることを特徴とする温調マット。
  5. 請求項4において、前記温調マットに、6個の温調媒体流通経路が設けられており、
    少なくとも前記配管折り返し基板において、前記小根太間の前記溝群は、4条の前記温調配管配設用溝よりなることを特徴とする温調マット。
  6. 請求項4において、前記温調マットに、3個の温調媒体流通経路が設けられており、
    少なくとも前記配管折り返し基板において、前記小根太間の前記溝群は、4条の前記温調配管配設用溝よりなることを特徴とする温調マット。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項において、前記温調マット用基板は、複数の板状ピースを組み合わせて形成されており、
    前記配管折り返し基板において、
    前記第1の繋ぎ溝と第2の繋ぎ溝とは、共通の板状ピース(以下、配管折り返し板状ピースという。)に設けられており、
    該第1の繋ぎ溝の両端側は、直接的に又は前記第1の短溝を介して、該配管折り返し板状ピースの前記一端側の端辺に連なっており、
    該第2の繋ぎ溝の両端側は、直接的に又は前記第2の短溝を介して、該配管折り返し板状ピースの前記他端側の端辺に連なっていることを特徴とする温調マット。
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