JP2010075534A - 車椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車椅子のシートに着座者が座る際に、車椅子が着座者の意図に反して独りでに動き出そうとするのを防止する車椅子を提供する。
【解決手段】 車輪40を操縦するハンドリム50に対し、着座者がハンドリム50を触っているか否かを検知する第一接触センサ51と、車輪40を制動するブレーキ装置70と、第一接触センサ51からの第一センサ信号52が入力され、第一センサ信号52に基づいてハンドリム50へ着座者が接触しているかどうかを検知し、ハンドリム50へ着座者が接触しているか否かに基づいて、ブレーキ装置70を制御する制御装置80とを備えた構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は車椅子に関するものであり、特に、着座者または介護者の意思を反映できるブレーキ装置を備えた車椅子に係わる。
従来、車椅子のブレーキ装置は、タイヤを押圧するブレーキアームと、ブレーキアームがタイヤを押圧するように復元力で付勢するタイヤロックスプリングと、人(着座者)が車椅子に座っている時にタイヤロックスプリングの付勢力に打ち勝つ力でブレーキアームをタイヤと反対の方向に移動させるタイヤ解放シリンダーとを備えている。
上記した構成の車椅子では、着座者が車椅子に座っていない時は、タイヤロックスプリングにより付勢されたブレーキアームがタイヤを押圧し、ブレーキ装置が作用するようになっている。一方、着座者が車椅子に座っている時は、車椅子のタイヤのブレーキ装置が自動的に解除されるようになっており、着座者が車椅子に座ると自動的にブレーキが解除され、着座者が車椅子から離れると自動的にブレーキがかかるようになっている(例えば、特許文献1)。
また、別のブレーキ装置の構成では、車軸締め付け式のブレーキ手段と、ブレーキ手段を作動させるブレーキ作動板と、ブレーキ作動板を上方に付勢するための張力付与手段と、ブレーキを作動させるためのブレーキ作動ワイヤとを備えるものが知られている。
上記した構成の車椅子では、ブレーキ作動板は車椅子のシートに取り付けられており、車椅子に着座者が座っていない場合は、張力付与手段により上方に付勢されている。この時、ブレーキ作動ワイヤの張力で、車椅子の車軸にはブレーキがかかった状態となっている。車椅子に座ると張力付与手段により上方に付勢されていたブレーキ作動板が、張力付与手段の張力よりも大きな力で押し下げられる。その結果として、ブレーキ作動ワイヤがゆるみ、車椅子の車軸のブレーキが解除される。つまり、車椅子に座ると車椅子の車軸のブレーキが自動的に解除され、車椅子から離れると自動的にブレーキがかかるようになっている(例えば、特許文献2)。
更に、別の車椅子のブレーキ装置では、主輪の回転速度又は回転加速度、及び回転方向をそれぞれ検出する回転センサ手段と、回転センサ手段により検出された回転方向、及び回転速度又は回転加速度に基づいて、制動手段により主輪を制動する制御手段とを備えたものが知られている。
上記したブレーキ装置では、例えば勾配のある所(下り坂等)で車椅子を使用する場合、車椅子の速度が所定速度よりも大きい場合に、制動手段により車椅子の主輪を制動する。この場合、主輪の回転方向を検出するため、速度の所定値は、車椅子が前方に進行するか後方に後退するかによって、異なるしきい値を設定している(例えば、特許文献3)。
特開2007−215723号公報(第1頁、図1) 特開2004−195193号公報(第1頁、図1) 特開2003−153962号公報(第1頁)
しかしながら、特許文献1及び特許文献2の車椅子のブレーキ装置では、車椅子に座った時に車椅子のブレーキ装置が自動的に解除されることから、例えば、車椅子に座る時の反動で車椅子が、着座者の意図に反して独りでに動き出してしまう恐れがある。
また、特許文献3に示す車椅子のブレーキ装置では、車椅子の速度の制御を行うためのものであり、車椅子に座る時に車椅子が着座者の意図に反して、独りでに動き出してしまうのを防止するものではない。
そこで、本発明は上記した問題点に鑑みてなされたものであり、車椅子のシートに着座者が座る場合に車椅子が着座者の意図に反して、独りでに動き出すのを防止することができる車椅子を提供することを課題とする。
上記した課題を解決するため講じた手段は、車輪を操縦するハンドリムに対し、着座者が前記ハンドリムを触っているか否かを検知する第一接触センサと、前記車輪に対して制動を行うブレーキ装置と、前記第一接触センサからの第一信号が入力され、前記ハンドリムへ前記着座者が接触しているか否かに基づいて前記ブレーキ装置を制御する制御装置とを備えた構成とした。
この場合、介護者用のハンドルに設けられ、前記ハンドルへ前記介護者が援助し接触しているか否かを検知する第二接触センサを備え、前記制御装置は、前記第二接触センサからの第二信号が入力され、前記第二信号に基づいて前記ハンドルに対して、前記介護者が援助し接触しているか否かに基づいて前記ブレーキ装置を制御することが好ましい。
また、シートに着座者の着座を検知する着座検知センサを備え、前記制御装置は、前記着座検知センサからの第三信号が入力され、該第三信号に基づいて前記ブレーキ装置を制御すると良い。
本発明では、着座者が車椅子を操縦する際にハンドリムに手をかける自然な動作で、車椅子のブレーキ装置に対してブレーキを解除することが可能である。例えば、車椅子に着座者が座った時に自動的にブレーキを解除するような従来の車椅子のブレーキ装置では、車椅子に座る時の反動で、車椅子が着座者の意図に反して、独りでに動き出してしまう恐れがあるが、本発明では着座者が車椅子に座ってもブレーキが解除されずに、その後に移動しようとして着座者が車輪を操縦するハンドリムに手をかけると、ブレーキ装置を解除することができ、車椅子への乗り降りが安全になる。
この場合、介護者が援助するために車椅子のハンドルに手をかけるというごく自然な動作で、車椅子のブレーキ装置のブレーキを解除させることが可能である。例えば、車椅子に座った時に自動的にブレーキを解除する従来の車椅子のブレーキ装置では、着座者が座っていない時に車椅子を移動させる場合は手動でブレーキ装置を解除する必要があるが、本発明では、そのような場合であっても、手動でブレーキ装置を解除することなく、単にハンドルに触れるだけでブレーキ装置を解除して、車椅子を移動させることができる。
また、制御装置は、シートに着座者が着座しているか否かを検知する着座検知センサからの第三信号が入力され、この第三信号に基づいてブレーキ装置を制御するようにすれば、着座者が車椅子への着座動作の途中にハンドリムに触れた場合に、ブレーキ装置のブレーキを解除しないようにすることが可能である。よって、車椅子への乗降性がさらに安全なもとなる。
本発明の実施形態について、図面を参照しつつ詳細を説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1における車椅子10の斜視図である。車椅子10は、人(着座者)が着座するシート20と、シート20を支持するフレーム30と、フレーム30の左右両側に回転自在に取り付けられた車輪40と、各々の車輪40の外側に設けられ着座者が車椅子10を手により操縦するハンドリム50と、着座面後方のフレーム30からシート20の上方へと延在し、端部が後方へと屈曲して、介護者等が手で持って車椅子10の移動を支援する際に用いられる1対のハンドル60と、フレーム30に対して直接または間接的に両側に設けられ、車輪40の回転を制動するブレーキ装置70とを備えている。
ハンドリム50は、車輪40より若干小径な環状を呈し、車輪40に固定され車輪40と一体回転する。環状のハンドリム50には、着座者の手が触れているか否かといった着座者との接触を検知する第一接触センサ51が設けられている。また、ハンドル60の端部に被せられるグリップ内部には、介護者等が移動の支援を行う際に介護者の手がグリップに触れているかといった接触を検知する第二接触センサ61が設けられている。第一接触センサ51としては、着座者の手とハンドリム50との間の静電容量変化を検知する静電容量センサがハンドリム50の外周の一部または全体に取り付けられており、第二接触センサ61としては介護者の手とハンドル50のグリップとの間の静電容量変化を検知する静電容量センサが用いられている。第一接触センサ51及び第二接触センサ61は、これに限定されるものではなく、第ニ接触センサ61としては接触の際にハンドリム50あるいはグリップを握る際に圧力変化を検知する圧電素子、接触することによって導通が得られるマイクロスイッチや感圧スイッチ等を用いることができる。
第1接触センサ51により検出された接触を検知する電気信号は、環状のハンドリム50から車輪40を支持するスポークを通って車輪中心に導かれ、中央の車軸を通って車椅子10のフレーム30に導かれて、着座面の後方の背面に設けられた制御装置80に入力される構成となっている。一方、第二接触センサ61はグリップよりフレーム30に導かれて、制御装置80に入力される構成となっている。制御装置80は、車椅子10に搭載された図示しないバッテリーにより動作するようになっている。
図2は、本発明の実施例1におけるブレーキ装置70の要所部分拡大図であり、ブレーキが車輪40にかかった状態を示す動作説明図である。ブレーキ装置70は、車輪40を押圧するための押圧部71、押圧部71を車輪40側に付勢するためのスプリング72、押圧部71を車輪40と反対側に、スプリング72の付勢力に抗して移動させて車輪40のブレーキを解除するソレノイド73(動力付与装置)を備えている。図2に示すように、ソレノイド73に通電されていない場合は、スプリング72の付勢力により押圧部71が車輪40に押圧され、車輪40にブレーキがかかった状態となる。
図3は、本発明の実施例1におけるブレーキ装置70のブレーキが解除されている状態を示す動作説明図である。ソレノイド73に対して制御装置80より通電が成されると、押圧部71を車輪側に付勢しているスプング72の付勢力に抗して、押圧部71が車輪40と反対側に移動することにより、車輪40のブレーキが解除される構成となっている。
車椅子10は、第一接触センサ51、第二接触センサ61及びソレノイド73を制御する制御装置80を備え、制御装置80によりブレーキをかけることができる。図4に示すように、第一接触センサ51、第二接触センサ61、ソレノイド73を含むブレーキ装置70および制御装置80は、車椅子10のブレーキ制御システム100を構成する。
このブレーキ制御システム100では、第一接触センサ51、第二接触センサ61及びソレノイド73は、図示しないハーネスによって、制御装置80に電気的に接続されている。第一接触センサ51からの信号52(第一センサ信号)及び第二接触センサ61からの信号62(第二センサ信号)が制御装置80に入力され、この信号に基づいて制御装置80はソレノイド73を通電することが可能である。
図5は、本発明の実施例1における車椅子10の動作を示すフローチャートである。制御装置80は、第一接触センサ51及び第二接触センサ61から入力される信号52、62を監視する。制御装置80は、第一接触センサ51から入力される第一センサ信号52に基づいて、ステップ11(S11)で、第一接触センサ51へ着座者の手の接触があるかどうかを判断する。ステップ11(S11)で、第一接触センサ51への接触がある(Yes)と判断すると、制御装置80はステップ12(S12)へ進み、ソレノイド73を通電し、ブレーキを解除する。一方、ステップ11(S11)で、着座者の手がハンドリム50に触れていなく、第一接触センサ51への接触がない(No)と判断すると、制御装置80の処理はステップ13(S13)へ進む。ステップ13(S13)では、第二接触センサ61から入力される第ニセンサ信号62に基づいて、今度は第二接触センサ61への介護者が車椅子10の移動を援助し、ハンドル61のグリップに触れているか否かを制御装置80は判断する。ステップ13(S13)にて、第二接触センサ61への接触がある(Yes)と判断すると、制御装置80はステップ12(S12)へ進み、ソレノイド73を通電し、ブレーキを解除する。一方、ステップ13(S13)で、第二接触センサ61への接触がない(No)と判断すると、制御装置80はステップ11(S11)へ戻り、上記したステップ11からの処理を繰り返す。上記の処理手順で、制御装置80は、第一接触センサ51からの第一センサ信号52又は第二接触センサ61からの第ニセンサ信号62に基づいて、着座者又は介護者による接触を検知して、ソレノイド73を通電する。ソレノイド73を通電すると、図3に示す状態となり車輪40のブレーキが解除される構成となっている。
以上のように、着座者や介護者等が、第一接触センサ51が設けられたハンドリム50又は第二接触センサ61が設けられたハンドル60に接触すると、ブレーキがかかった状態からブレーキ装置70のブレーキが解除されるので、着座者や介護者にとっては自然な動作で車椅子10のブレーキ装置70のブレーキが解除されるようになる。例えば、車椅子10の着座面に座った際に自動的にブレーキを解除するようにした従来の車椅子のブレーキ装置では、車椅子に座る時の反動で車椅子が着座者の意図に反して独りでに動き出してしまう恐れがある。しかし、本発明の車椅子10では着座者が車椅子10に座っても着座だけではブレーキは解除されず、その後、着座者が車椅子10を移動しようとしてハンドリム50に手をかける動作を行うとブレーキ装置70の作動によりブレーキが解除されるので、車椅子10への乗降性が従来よりも安全なものとなる。また、例えば、車椅子に人が座った時に自動的にブレーキを解除する従来の車椅子のブレーキ装置では、人が座っていない時に車椅子を移動させる場合は手動でブレーキ装置を解除する必要があるが、本発明では、そのような場合でも、手動でブレーキを解除することなく着座者の意思を反映させて車椅子10を移動可能とすることができる。
(実施例2)
次に、実施例2について説明する。実施例2では、実施例1の車椅子10と共通の構成要素を示す部材については同一の符号を付与し、同じ構成について、説明は省略する。実施例2に示す車椅子10では、実施例1の車椅子10に加え、車椅子10のシート20の着座面に着座者が存在して着座しているか否かを検知するため着座検知センサ21を備えている点が図1に示す実施例1と異なっている。
着座検知センサ21としては、シートの着座面の下に設けられ、着座面での圧力が作用するとスイッチ状態がオフ状態からオン状態に切り換わる公知の感圧スイッチが用いられている。その他、着座検知センサ21としては、着座の際の圧力変化を検知する圧電素子や押圧されることによって導通が得られるマイクロスイッチを用いることもできる。車椅子10の制御装置80は、第一接触センサ51、第二接触センサ52、ソレノイド73に加え、着座検知センサ21の情報も入力して着座検知状態に基づいて制御することができる。この場合、第一接触センサ51、第二接触センサ61、着座検知センサ21、制御装置80、ソレノイド73を含むブレーキ装置70は、ブレーキ制御システム200を構成する。
図6は、本発明の実施例2における車椅子10のブレーキ制御システム200を示すシステム構成図である。実施例1の車椅子10のブレーキ制御システム100と共通する部分については説明を省略する。着座検知センサ21は、制御装置80に接続され、制御装置80に対し第三センサ信号22を入力する。なお、車輪40の空気圧を検知するため空気圧検知センサ41を車輪40に設け、着座の際に車輪40の空気圧の変化によって着座の状態を検知しても良い。この場合、空気圧検知センサ41は、車輪40の内部に設けられ、電波により情報を伝え、その情報が制御装置80に対して第四センサ信号42が入力されるようにしても良い。車椅子10の車輪40の空気圧は、着座者がある際は、着座者の体重によって着座者が着座面にいない時よりも高い値となり、着座者の有無を判別することができる。
図7は、本発明の実施例2における車椅子10のブレーキ制御システム200の動作を示すフローチャートである。制御装置80は、着座検知センサ21(又は空気圧検知センサ41)、第一接触センサ51及び第二接触センサ61から入力される第一センサ信号52、第ニセンサ信号62、第三センサ信号22(又は空気圧検知センサ41からの第四センサ信号42)からの信号の変化を常に監視している。
制御装置80はステップ21(S21)で、着座検知センサ21(又は空気圧検知センサ41)からの第三センサ信号22(又は第四センサ信号42)に基づいて、車椅子10のシート20に着座者が着座しているか否かを判断する。ステップ21(S21)で、着座が存在している(Yes)と判断すると、制御装置80はステップ22(S22)へ進み、第一接触センサ51からの第一センサ信号52に基づいて、第一接触センサ51への接触があるかどうかを判断する。ステップ22(S22)で、第一接触センサ51への接触がある(Yes)と判断すると、制御装置80は、ステップ23(S23)へ進み、ソレノイド73を通電し、ブレーキを解除する。
一方、ステップ21(S21)でシート20の着座面に着座が存在する(Yes)と判断した後、ステップ22(S22)で第一接触センサ51への接触がない(No)と判断すると、制御装置80はステップ25(S25)へ進む。ステップ25(S25)では、第二接触センサ61からの第ニセンサ信号62に基づいて、介護者による第二接触センサ61への接触があるかどうかを判断する。ステップ25(S25)で、介護者による第二接触センサ61への接触がある(Yes)と判断すると、制御装置80はステップ23(S23)へ進み、ソレノイド73を通電しブレーキを解除してステップ21に戻り処理を繰り返すが、ステップ25にて介護者による第二接触センサ61への接触がない(No)と判断すると、制御装置80はステップ21(S21)に戻り、この場合にはブレーキの状態を保持する。
また、ステップ21(S21)で着座者が存在しない(No)と判断すると、制御装置80はステップ24(S24)へ進み、第二接触センサ61からの第ニセンサ信号62に基づいて、第二接触センサ61への接触があるかどうかを判断する。ステップ24(S24)で、介護者による第二接触センサ61への接触がある(Yes)と判断すると、制御装置80はステップ23(S23)へ進み、ソレノイド73を通電し、ブレーキを解除する。一方、ステップ24(S24)で第二接触センサ61への接触がない(No)と判断すると、制御装置80はステップ21(S21)へ戻り、ステップ21からの処理を繰り返す。
Figure 2010075534
上記した処理手順をまとめたものを表1に示す。制御装置80は、表1のように、着座検知センサ21(又は空気圧検知センサ41)からの第三センサ信号22(又は42)、第一接触センサ51からの第一センサ信号52、第二接触センサ61からの第ニセンサ信号62に基づいて、ブレーキ装置70のソレノイド73に通電するかどうかを選択する。表1の着座検知センサ21(又は空気圧検知センサ41)の行の○:着座あり、×:着座なしを示し、第一接触センサ51及び第二接触センサ61の行の○:接触あり、×:接触なしを示し、ソレノイド73の行の○:通電する、×:通電しないことを示す。
以上のように、着座者がシート20の着座面に着座している時といない時で、第一接触センサ51が設けられたハンドリム50又は第二接触センサ61が設けられたハンドル60への接触があった際に、ブレーキを解除するか否かの動作が別々に設定されている。例えば、着座者が車椅子10への着座動作の途中にハンドリムに触れた場合に、ブレーキを解除しないようにすることが可能である。よって、車椅子10への乗降性が従来よりもさらに安全なもとなる。
(実施例3)
次に、実施例3の車椅子10について説明する。実施例3では、実施例2の車椅子10と共通の構成要素を構成する部材については同一の符号を付与し、詳細な説明は省略する。実施例3の車椅子10は、実施例2の車椅子10において、着座を検知するために車輪40の空気圧検知センサ41を使用しているのに加え、光、音、警告文、警告図等の少なくともいずれか一つで警告をする警報装置90を着座面の近傍の着座者に警報を気づかせる場所に備えることも可能である。車椅子10の制御装置80は、第一接触センサ51、第二接触センサ61、空気圧検知センサ41に加えて警報装置90も制御するようにしても良い。この場合、第一接触センサ51、第二接触センサ61、空気圧検知センサ41、制御装置80、ソレノイド73、警報装置90によりブレーキ制御システム300を構成する。
図8に示すブレーキ制御システム300において、警報装置90は制御装置80と接続されている。制御装置80は、空気圧検知センサ41からの第三センサ信号42を常時監視している。制御装置80に入力される空気圧検知センサ41からの第三センサ信号42が予め設定された所定値(空気圧が正常な通常状態よりも、空気圧が所定量だけ下がった値)を下回ると、制御装置80は警報装置90に対して光、音、警告文、警告図等の少なくともいずれかで着座者に警報を行うように警報信号91を出力する構成とすることもできる。
以上のように、車椅子10のブレーキ制御システム300は、警報装置90を備えており、空気圧検知センサ41からの第三センサ信号42が所定値を下回ると、制御装置80は警報装置90に警報を行うように信号91を出力する。よって、車椅子10の利用者は、車輪40の空気圧が所定値を下回っていることを警報装置90により知ることが出来る。車輪40の空気圧は、車輪40のブレーキ性能にも影響を与えるので、車椅子10の利用者は、車輪40の空気圧が適正値となるように車椅子10を維持・管理することにより、ブレーキ性能を好適に保つことが出来る。また、空気圧検知センサ41は、着座者が着座しているかどうかを検知するのに用いているものを共用するため、車椅子10の部品点数を増加させることなく、ブレーキ装置70の効果に影響を及ぼす車輪40の空気圧を監視することが出来る。よって、本発明の車椅子10により、車椅子10のブレーキ装置70の安全性を高めることが出来る。
本発明の実施例1における車椅子の斜視図である。 図1に示す車椅子のブレーキ装置のブレーキがかかった状態を示す側方の要所部分拡大図である。 図2に示す状態からブレーキが解除されている状態を示す側方の要所部分拡大図である。 本発明の実施例1における車椅子のブレーキ制御システムを示すシステム構成図である。 図4に示す制御装置の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例2における車椅子のブレーキ制御システムを示すシステム構成図である。 図6に示す制御装置の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例3における車椅子のブレーキ制御システムを示すシステム構成図である。
符号の説明
10 車椅子
20 シート
21 着座検知センサ
22 第三センサ信号(第三信号)
40 車輪
42 第四センサ信号(第四信号)
50 ハンドリム
51 第一接触センサ
52 第一センサ信号(第一信号)
60 ハンドル
61 第二接触センサ
62 第二センサ信号(第ニ信号)
70 ブレーキ装置
80 制御装置

Claims (3)

  1. 車輪を操縦するハンドリムに対し、着座者が前記ハンドリムを触っているか否かを検知する第一接触センサと、
    前記車輪に対して制動を行うブレーキ装置と、
    前記第一接触センサからの第一信号が入力され、前記ハンドリムへ前記着座者が接触しているか否かに基づいて前記ブレーキ装置を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする車椅子。
  2. 介護者用のハンドルに設けられ、前記ハンドルへ前記介護者が援助し接触しているか否かを検知する第二接触センサを備え、
    前記制御装置は、前記第二接触センサからの第二信号が入力され、前記第二信号に基づいて前記ハンドルに対して、前記介護者が援助し接触しているか否かに基づいて前記ブレーキ装置を制御することを特徴とする請求項1に記載の車椅子。
  3. シートに着座者の着座を検知する着座検知センサを備え、
    前記制御装置は、前記着座検知センサからの第三信号が入力され、該第三信号に基づいて前記ブレーキ装置を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車椅子。
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