JPH0885359A - 車輛の非常停止装置 - Google Patents

車輛の非常停止装置

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JPH0885359A
JPH0885359A JP25281894A JP25281894A JPH0885359A JP H0885359 A JPH0885359 A JP H0885359A JP 25281894 A JP25281894 A JP 25281894A JP 25281894 A JP25281894 A JP 25281894A JP H0885359 A JPH0885359 A JP H0885359A
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JP
Japan
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emergency
vehicle
driver
emergency switch
operated
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JP25281894A
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English (en)
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Hiroshi Kojima
寛 小島
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Hino Motors Ltd
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Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】運転者が気分が悪くなったり、身体に異常を感
じたとき、或いは事故、緊急時等に非常スイッチ21を
押すだけの極めて簡単な操作により、自動的に車輛を安
全かつ確実に停止させて乗降扉を開いて警報を発し、二
次災害の発生を防止する。 【構成】運転席26の近くに非常スイッチ21を設ける
と共に、該非常スイッチ21で作動するニュートラル復
帰ユニット22、非常ブレーキ作動装置23、警報装置
24及び扉開放装置25を配設し、非常スイッチ21を
押すだけで自動的にエンジンの回転数を低下させ、トラ
ンスミッションのギヤ位置を強制的にニュートラル状態
に切り換え、更に非常ブレーキ作動装置23を作動させ
て車輛を停止させ、警報装置24を作動させ、かつ車輛
の乗降扉を開放するようにした構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輛の非常停止装置に
係り、特に運転者が気分が悪くなったり、身体に異常を
感じたときに非常スイッチを極めて簡単にワンタッチで
操作するだけで、車輛を安全かつ確実に停止させて二次
災害の発生を防止できるようにしたバス等の車輛に好適
な車輛の非常停止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】バス等の車輛では、万一運転者の具合が
悪くなったときの影響は深刻な結果となることが想定さ
れるが、通常は突然全く何の動作もできなくなる状態と
なることはほとんどなく、多くの場合車輛を停止させて
乗客の安全を確保する動作を行う程度の余裕があると推
定されるが、運転者にそのような余裕もないような状況
においても緊急時の十分な安全対策が採られていること
が必要である。
【0003】従来の緊急時の安全対策としては、図3に
おいて、運転者1の頭部に脳波センサ2を装着し、中央
処理装置3が脳波の異常を検出したとき、非常エンジン
停止装置4を作動させて車輛のエンジンを停止させると
共に、非常制動装置5を作動させて制動力を付与して車
両を停止させ、かつ非常警報装置6を作動させて警報を
発するようにしたものが、実開昭58−194923に
開示されている。
【0004】しかし、該従来例は、極めて微弱な脳波を
検出する脳波センサ2を用いるものであり、該センサは
精密機器であるため取扱に細心の注意を必要とし、誰で
もが容易に操作することは難しく、また装置自体が高価
となる点で不利であった。
【0005】また頭部に異物を装着することになるの
で、運転者1に違和感を与え、また導線8で装置とつな
がれてしまうので、運転者1の運動が制約されて使いに
くいため、未だ実用化されていないのが実情である。
【0006】また他の従来例としては、図4において、
運転者用シートベルト10に心電センサ11を内蔵し、
異常検出器12が運転者13の身体異常を検出すると、
ハザードランプ14を作動させ、次いでエアマスタ15
を作動させて車輛を停止させるようにしたものが、実開
平3−72031に開示されている。
【0007】該従来例は、心電センサ11が運転者用シ
ートベルト10に内蔵されているので、運転者13が運
転者用シートベルト10を装着した時にだけしか作動せ
ず、また運転者用シートベルト10を装着していても心
電センサ11が検出できる程度以上の大きな異常が運転
者13に生じないと作動せず、心臓に異常を感じない程
度の軽い異常では作動させることができなかった。
【0008】更に装置が大掛かりとなって小型化するこ
とが難しく、また高価となる点で不利であった。
【0009】また他の従来例が実開昭58−1554
0、実開平2−38229等にも開示されているが、こ
れらの従来例はいずれも装置が高価であったり、作動の
確実性に欠けるきらいがあり、実用化されていないのが
現状である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、運転席の近くに非常スイッチを設
け、運転者が非常スイッチを押すだけで、あとはすべて
自動的に、エンジンの回転数を低下させ、トランスミッ
ションのギヤ位置を強制的にニュートラル状態に切り換
え、更に非常ブレーキ作動装置を作動させて車輛を停止
させることにより、運転者が身体に異常を感じたとき、
非常スイッチを押すだけの簡単な操作を行うだけで車輛
を自動的に停止させて乗客の安全を確保できるようにす
ることである。
【0011】また他の目的は、非常スイッチを運転席の
近くの運転者が極めて容易に操作できる位置に配設する
ことにより、万一運転者の身体に極めて短時間で動くこ
とができなくなるような異常が生じても、確実に非常ス
イッチを操作できるようにすることであり、またこれに
よって車輛を確実に停止させることができるようにする
ことである。
【0012】更に他の目的は、運転席の近くに非常スイ
ッチを設け、運転者が非常スイッチを押すだけで、あと
はすべて自動的に、エンジンの回転数を低下させ、トラ
ンスミッションのギヤ位置を強制的にニュートラル状態
に切り換え、非常ブレーキ作動装置を作動させて車輛を
停止させ、更に警報装置を作動させることにより、まず
車輛を自動的に停止させて乗客の安全を確保した後、自
動的に異常事態を周囲に警告して早急に救助を求めるこ
とができるようにすることである。
【0013】また他の目的は、運転席の近くに非常スイ
ッチを設け、運転者が非常スイッチを押すだけで、あと
はすべて自動的に、エンジンの回転数を低下させ、トラ
ンスミッションのギヤ位置を強制的にニュートラル状態
に切り換え、非常ブレーキ作動装置を作動させて車輛を
停止させ、警報装置を作動させ、更に車輛が停止したこ
とを検出して該車輛の乗降扉を開放することにより、異
常事態を周囲に警告して早急に救助を求めると共に、乗
客が自力で車輛から脱出できるようにすることである。
【0014】更に他の目的は、上記構成により、安価な
装置で、運転者の身体に異常が生じたときだけでなく、
事故或いは災害発生時などにも運転者が複雑な操作をす
ることなく短時間で簡単かつ確実に乗客の安全を確保で
きるようにすることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項
1)は、運転者が非常時に容易に操作できるように運転
席の近くに配設された非常スイッチと、該非常スイッチ
が操作されたときエンジンの回転数を低下させてアイド
リング状態にした後トランスミッションのギヤ位置を強
制的にニュートラル状態に切り換えるニュートラル復帰
ユニットと、前記非常スイッチが操作されたとき車輪に
制動力を加えて車輛を停止させる非常ブレーキ作動装置
とを備えたことを特徴とするものである。
【0016】また本発明(請求項2)は、運転者が非常
時に容易に操作できるように運転席の近くに配設された
非常スイッチと、該非常スイッチが操作されたときエン
ジンの回転数を低下させてアイドリング状態にした後ト
ランスミッションのギヤ位置を強制的にニュートラル状
態に切り換えるニュートラル復帰ユニットと、前記非常
スイッチが操作されたとき車輪に制動力を加えて車輛を
停止させる非常ブレーキ作動装置と、前記非常スイッチ
が操作されたとき作動して異常事態を周囲に警告する警
報装置とを備えたことを特徴とするものである。
【0017】また本発明(請求項3)は、運転者が非常
時に容易に操作できるように運転席の近くに配設された
非常スイッチと、該非常スイッチが操作されたときエン
ジンの回転数を低下させてアイドリング状態にした後ト
ランスミッションのギヤ位置を強制的にニュートラル状
態に切り換えるニュートラル復帰ユニットと、前記非常
スイッチが操作されたとき車輪に制動力を加えて車輛を
停止させる非常ブレーキ作動装置と、前記非常スイッチ
が操作されたとき作動して異常事態を周囲に警告する警
報装置と、前記車輛が停止したことを検出して該車輛の
乗降扉を開放する扉開放装置とを備えたことを特徴とす
るものである。
【0018】
【作用】本発明の車輛の非常停止装置は、非常スイッチ
を運転席の近くに配設し、該非常スイッチを操作するだ
けで、あとはすべて自動的に、エンジンの回転数を低下
させ、トランスミッションのギヤ位置を強制的にニュー
トラル状態に切り換え、非常ブレーキ作動装置を作動さ
せて車輛を停止させ、警報装置を作動させ、更に車輛を
停止させた後、乗降扉を開放する一連の操作を自動的に
行うようになっており、運転者が極めて短時間に身体が
動かせないような状態になっても、確実に上記した安全
確保操作を行い、乗客の安全を確保することができる。
【0019】また、運転者の判断で非常スイッチを操作
するだけの簡単な操作で安全を確保することができるの
で、運転者の身体に異常が生じたときだけでなく、事故
等の緊急事態が発生したときにも容易に作動させること
ができ、安価な装置でありながら適用範囲が広く、あら
ゆる場合に乗客の安全を確保するのに有用である。
【0020】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。図1及び図2において、本発明に係る車輛の非常
停止装置20は、非常スイッチ21と、ニュートラル復
帰ユニット22と、非常ブレーキ作動装置23と、警報
装置24と、扉開放装置25とを備えている。
【0021】非常スイッチ21は、非常時に運転者が操
作するためのものであって、運転席26の運転者の手が
容易に届く位置、かつ通常は操作することのない位置、
例えばコンソールパネル28の縁28aに装着され、通
常は接点(図示せず)が開放状態にある、いわゆる常開
接点式の押しボタンスイッチであり、一方の接点は導線
29によって電源30に接続され、非常スイッチ21が
押されたとき接点を閉じて電流を流すようになってい
る。
【0022】ニュートラル復帰ユニット22は、トラン
スミッション(図示せず)のギヤ位置を強制的にニュー
トラル状態に切り換えるためのものであって、通常ギヤ
チェンジに使用するチェンジレバー(図示せず)の操作
によって作動するシフトユニット(図示せず)とは別に
トランスミッション(図示せず)に装着されている。
【0023】ニュートラル復帰ユニット22は、2つの
エアシンリダ31が対向して配設されて構成され、ばね
32によって常にシフトレバー33から離間するように
付勢されているピストン34が該シフトレバー33を押
圧して作動させるようになっている。
【0024】シフトレバー33の一端は、軸35に回動
自在に嵌合し、エアシンリダ31のピストン34で押圧
されて矢印A又はB方向に揺動し、該シフトレバー33
が係合するシフトセレクトシャフト(図示せず)を移動
させてトランスミッションのギヤ抜きを行ってニュート
ラル状態に切り換えるように構成されている。
【0025】夫々のエアシンリダ31は、エアパイプ3
6により復帰ユニットバルブ38を介してエアタンク3
9に接続され、また該復帰ユニットバルブ38に内蔵さ
れたコイル40は、導線41により非常スイッチ21に
電気的に接続され、該非常スイッチ21が操作されたと
きコイル40に通電して復帰ユニットバルブ38を作動
させてエアタンク39から圧縮空気を2つのエアシンリ
ダ31に同時に供給(矢印F方向)してシフトレバー3
3を中立位置(図2)とし、トランスミッションのギヤ
抜きを行うようになっている。
【0026】非常ブレーキ作動装置23は、緊急時に車
輛に制動力を付与して停止させるためのものであって、
リレーバルブ42がエアパイプ43によりエアタンク3
9と接続され、該リレーバルブ42はエアパイプ44に
よりスプリングブレーキ45と接続されている。
【0027】リレーバルブ42のコントロールポート4
2aは、ブレーキ弁46及びホィールパーキングブレー
キレバー48を介してエアパイプ49によりエアタンク
39と接続されており、コントロールポート42aにエ
アタンク39からの圧縮空気を供給して内蔵された弁
(図示せず)を作動させ、エアパイプ43とエアパイプ
44とを連通させ、エアタンク39の圧縮空気をスプリ
ングブレーキ45に供給するように構成されている。
【0028】なお、スプリングブレーキ45に圧縮空気
が矢印D方向に供給されているときには、内蔵されたば
ね(図示せず)の力に抗してピストンロッド45aを図
中右方向に突出させて制動力は解除されており、スプリ
ングブレーキ45への圧縮空気の供給が停止するとばね
の力によりピストンロッド45aを引き込んで強力な制
動力が車輛に作用するように構成されている。
【0029】またブレーキ弁46のコイル50は、導線
51により非常スイッチ21に電気的に接続され、該非
常スイッチ21が操作されたときコイル50に通電して
排気ポート46aを開放してリレーバルブ42の制御室
(図示せず)内の圧縮空気を排気して該リレーバルブ4
2の弁を閉じ、エアパイプ43とエアパイプ44との連
通を遮断してスプリングブレーキ45への圧縮空気の供
給を停止させるようになっている。
【0030】ブレーキ弁46が非作動状態にある通常時
には、エアタンク39からの圧縮空気は、ブレーキ弁4
6を介してコントロールポート42aに供給されている
ので、リレーバルブ42の弁が開き、エアパイプ43と
エアパイプ44とが連通して圧縮空気をスプリングブレ
ーキ45に供給(矢印D方向)し、スプリングブレーキ
は非作動状態となるように構成されている。
【0031】警報装置24は、異常事態を周囲の人に知
らせるためのものであって、警報ランプ52及び非常ベ
ル53からなり、警報ランプ52はハザードリレー55
を介して導線56により、非常ベル53は導線58によ
り非常スイッチ21に電気的に接続され、該非常スイッ
チ21が操作されたとき、警報ランプ52を点灯させて
視覚によって、また非常ベル53を鳴らして聴覚によっ
て異常事態を外部に知らせるようになっている。
【0032】扉開放装置25は、車輛の乗降扉(図示せ
ず)を開放して乗客が脱出できるようにするためのもの
であって、扉開放エアシリンダ59がドアバルブ60を
介しパイプ61によりエアタンク39と接続されてい
る。
【0033】ドアバルブ60のコイル62は、速度セン
サ63を介して導線64により非常スイッチ21に電気
的に接続されており、速度センサ63によって車輛が停
止したことを検出するとコイル62に通電してドアバル
ブ60を作動させ、エアタンク39と扉開放エアシリン
ダ59とを連通させてエアタンク39から圧縮空気を矢
印H方向に供給して扉開放エアシリンダ59を作動さ
せ、乗降扉(図示せず)を開放するように構成されてい
る。
【0034】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。まず図1において、通
常状態での作用について説明すると、通常状態では非常
スイッチ21は操作されておらず、復帰ユニットバルブ
38の弁は閉じられ、エアタンク39からエアシンリダ
31への矢印C方向の圧縮空気の供給は該復帰ユニット
バルブ38で遮断されており、該2つのエアシンリダ3
1のピストン34は、ばね32の作用によってシフトレ
バー33から離間した状態で保持されれていて、チェン
ジレバーの操作によって作動するシフトユニット(図示
せず)によって自由に作動させることができる。
【0035】またブレーキ弁46のコイル50は非導通
状態にあり、該ブレーキ弁46の弁は開放されており、
エアタンク39からの圧縮空気は、ブレーキ弁46を介
してコントロールポート42aに供給されているので、
リレーバルブ42の弁が開放され、エアパイプ43とエ
アパイプ44とを連通させて圧縮空気をスプリングブレ
ーキ45に供給(矢印D方向)して作動させ、ブレーキ
は開放されている。
【0036】警報ランプ52及び非常ベル53の電気回
路は、非常スイッチ21によって電源30との接続が遮
断されており、警報装置24は非作動状態にあり、また
ドアバルブ60のコイル62への通電も速度センサ63
の検出信号の有無にかかわらず非常スイッチ21によっ
て遮断されているので、エアタンク39からの矢印E方
向への圧縮空気の流れは、ドアバルブ60によって遮断
されて扉開放エアシリンダ59は非作動位置にあり、乗
降扉は図示しない他の手動扉開閉装置によって開閉され
る。
【0037】上記した如く通常時には、車輛の非常停止
装置20は、すべて非作動位置にあって、他の操作装置
により正常に操作が行われるが、事故或いは運転者が身
体の異常を感じたときなどには、図2において、運転者
が非常スイッチ21を押圧すると、各導線41,51,
56,58及び64が電源30と接続され、まず復帰ユ
ニットバルブ38のコイル40に通電され、該復帰ユニ
ットバルブ38を開放し、エアタンク39からの圧縮空
気を矢印F方向に2つのエアシンリダ31に同時に供給
してシフトレバー33を押圧して回動させて中立位置と
し、シフトセレクトシャフト(図示せず)を移動させて
トランスミッションのギヤ抜きを行ってニュートラル状
態に切り換えると共に、キャブレター(図示せず)への
燃料の供給を絞ってエンジンの回転数を低下させてアイ
ドリング状態とする。
【0038】同時にブレーキ弁46のコイル50に通電
して該ブレーキ弁46を切換えてリレーバルブ42の制
御室内の空気を排気ポート46aから矢印G方向に排気
してリレーバルブ42を閉じ、エアタンク39からスプ
リングブレーキ45への圧縮空気の供給を停止させ、か
つスプリングブレーキ45内の圧縮空気を排気ポート4
2bより大気中に排気して該スプリングブレーキ45を
ばねにより作動させて車輛に制動力を作用させて停止さ
せる。
【0039】車輛が停止すると、速度センサ63がこれ
を検出して導通し、ドアバルブ60のコイル62に通電
して弁を開放し、エアタンク39から圧縮空気を矢印H
方向に供給して扉開放エアシリンダ59を作動させて乗
降扉(図示せず)を開放する。
【0040】また同時に警報ランプ52及び非常ベル5
3にも通電して警報ランプ52を点灯させ、また非常ベ
ル53を鳴らして異常事態を外部に知らせる。これによ
って車輛の乗員以外の外部の者に救助を求めることがで
きる。
【0041】
【発明の効果】本発明は、上記のように運転席の近くに
非常スイッチを設け、運転者が非常スイッチを押すだけ
で、あとはすべて自動的に、エンジンの回転数を低下さ
せ、トランスミッションのギヤ位置を強制的にニュート
ラル状態に切り換え、更に非常ブレーキ作動装置を作動
させて車輛を停止させるようにしたので、運転者が身体
に異常を感じたとき、非常スイッチを押すだけの簡単な
操作を行うだけで車輛を自動的に停止させて乗客の安全
を確保できるという効果がある。
【0042】また非常スイッチを運転席の近くの運転者
が極めて容易に操作できる位置に配設したので、万一運
転者の身体に極めて短時間で動くことができなくなるよ
うな異常が生じても、確実に非常スイッチを操作でき、
またこの結果車輛を確実に停止させることができるとい
う効果がある。
【0043】更には、運転席の近くに非常スイッチを設
け、運転者が非常スイッチを押すだけで、あとはすべて
自動的に、エンジンの回転数を低下させ、トランスミッ
ションのギヤ位置を強制的にニュートラル状態に切り換
え、非常ブレーキ作動装置を作動させて車輛を停止さ
せ、更に警報装置を作動させるようにしたので、まず車
輛を自動的に停止させて乗客の安全を確保した後、自動
的に異常事態を周囲に警告して早急に救助を求めること
ができるという効果がある。
【0044】また運転席の近くに非常スイッチを設け、
運転者が非常スイッチを押すだけで、あとはすべて自動
的に、エンジンの回転数を低下させ、トランスミッショ
ンのギヤ位置を強制的にニュートラル状態に切り換え、
非常ブレーキ作動装置を作動させて車輛を停止させ、警
報装置を作動させ、更に車輛が停止したことを検出して
該車輛の乗降扉を開放するようにしたので、異常事態を
周囲に警告して早急に救助を求めることができると共
に、乗客が自力で車輛から脱出できるという効果があ
る。
【0045】更には、上記構成により、安価な装置で、
運転者の身体に異常が生じたときだけでなく、事故或い
は災害発生時などにも運転者が複雑な操作をすることな
く短時間で簡単かつ確実に乗客の安全を確保できるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1及び図2は本発明の実施例に係り、図1は
車輛の非常停止装置の電気回路及びエア回路図である。
【図2】車輛の非常停止装置が作動した状態を示す電気
回路及びエア回路図である。
【図3】図3及び図4は従来例に係り、図3は車輛の非
常停止装置のブロック図である。
【図4】車輛の非常停止装置の他の従来例のブロック図
並びに電気回路及びエア回路図である。
【符号の説明】
20 車輛の非常停止装置 21 非常スイッチ 22 ニュートラル復帰ユニット 23 非常ブレーキ作動装置 24 警報装置 25 扉開放装置 26 運転席

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者が非常時に容易に操作できるよう
    に運転席の近くに配設された非常スイッチと、該非常ス
    イッチが操作されたときエンジンの回転数を低下させて
    アイドリング状態にした後トランスミッションのギヤ位
    置を強制的にニュートラル状態に切り換えるニュートラ
    ル復帰ユニットと、前記非常スイッチが操作されたとき
    車輪に制動力を加えて車輛を停止させる非常ブレーキ作
    動装置とを備えたことを特徴とする車輛の非常停止装
    置。
  2. 【請求項2】 運転者が非常時に容易に操作できるよう
    に運転席の近くに配設された非常スイッチと、該非常ス
    イッチが操作されたときエンジンの回転数を低下させて
    アイドリング状態にした後トランスミッションのギヤ位
    置を強制的にニュートラル状態に切り換えるニュートラ
    ル復帰ユニットと、前記非常スイッチが操作されたとき
    車輪に制動力を加えて車輛を停止させる非常ブレーキ作
    動装置と、前記非常スイッチが操作されたとき作動して
    異常事態を周囲に警告する警報装置とを備えたことを特
    徴とする車輛の非常停止装置。
  3. 【請求項3】 運転者が非常時に容易に操作できるよう
    に運転席の近くに配設された非常スイッチと、該非常ス
    イッチが操作されたときエンジンの回転数を低下させて
    アイドリング状態にした後トランスミッションのギヤ位
    置を強制的にニュートラル状態に切り換えるニュートラ
    ル復帰ユニットと、前記非常スイッチが操作されたとき
    車輪に制動力を加えて車輛を停止させる非常ブレーキ作
    動装置と、前記非常スイッチが操作されたとき作動して
    異常事態を周囲に警告する警報装置と、前記車輛が停止
    したことを検出して該車輛の乗降扉を開放する扉開放装
    置とを備えたことを特徴とする車輛の非常停止装置。
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