JP2010074436A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】元の画像のサイズに合わせて適切に情報を埋め込むことが可能な画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムを提供することを目的としている。
【解決手段】入力手段から入力された画像データに埋込可能な埋込データのサイズと、埋込データのサイズ毎の付与した訂正レベルと対応付けた埋込サイズテーブルを作成し、埋込データ作成部により作成された埋込データのサイズと、埋込サイズテーブルとに基づき埋込データを埋め込む際の誤り訂正レベルを決定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像データを入力する入力手段と、画像データを出力する出力手段とを有する画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムに関する。
近年では、記録媒体の一つである印刷物に対して、何らかのパターンを配置して印刷物の記載内容とは別の情報を埋め込む技術がある。印刷物に別の情報を埋め込むことにより、印刷物の不正コピーを抑制してコンテンツ保護を行ったり、印刷物の元の記載内容と電子データやWebページとの連付けを行ったりすることができる。
例えば特許文献1には、画像もしくは印刷物への情報埋め込みが可能か否かを判断し、その判定結果に応じて画像処理を制御する画像処理方法および画像処理装置および画像処理プログラムおよび記録媒体が記載されている。
特開2006−345017号公報
しかしながら、特許文献1記載の発明では、一度画像もしくは印刷物への情報埋め込みが不可能と判定された場合には、画像もしくは印刷物へ情報を埋め込むことができなかった。
本発明は、上記事情を鑑みてこれを解決すべく成されたものであり、元の画像のサイズに合わせて適切に情報を埋め込むことが可能な画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムを提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、以下の如き構成を採用した。
本発明は、画像データを入力する入力手段と、画像データを出力する出力手段とを有する画像処理装置であって、前記入力手段から出力された画像データに埋め込む埋込データを作成する埋込データ作成手段と、前記入力手段から入力された画像データに埋め込める埋込データのサイズと、前記サイズ毎に付与された誤り訂正レベルとが対応付けられた埋込サイズテーブルを算出する埋込サイズ算出手段と、前記埋込データ作成手段により作成された埋込データのサイズと、前記埋込サイズテーブルとに基づき誤り訂正レベルを決定する埋込サイズ決定手段と、前記埋込サイズ決定手段により決定された前記誤り訂正レベルにしたがって前記入力手段から入力された画像データに埋込データを埋め込む埋込手段と、を有する構成とした。
また本発明の画像処理装置において、前記埋込サイズ算出手段は、前記入力手段から入力された画像データの余白領域に基づき前記画像データに埋め込める埋込データのサイズの最大値を算出し、前記最大値を複数の段階に分け、分けられた各段階の値と誤り訂正レベルとを対応付けて埋込サイズテーブルを作成する構成としても良い。
また本発明の画像処理装置において、前記埋込データ作成手段は、地紋パターンデータと、所定の情報を示すデータとを含むデータを用いて埋込データを作成する構成としても良い。
また本発明の画像処理装置において、前記地紋データと前記所定の情報を示すデータとに優先順位が付与されており、前記埋込データ作成手段は、前記埋込データを作成する際に、前記優先順位の高いデータから順にして選択して前記埋込データを作成する構成としても良い。
また本発明の画像処理装置において、前記埋込サイズ決定手段は、前記埋込データ作成手段により作成された埋込データのサイズの方が、前記誤り訂正レベルと対応する埋込データのサイズよりも小さくなるように、前記誤り訂正レベルを調整する構成としても良い。
また本発明の画像処理装置において、前記埋込サイズ決定手段は、前記誤り訂正レベルを1レベルずつ上げて前記誤り訂正レベルを調整する構成としても良い。
また本発明の画像処理装置において、前記埋込サイズ決定手段は、前記誤り訂正レベルを1レベルずつ下げて前記誤り訂正レベルを調整する構成としても良い。
また本発明の画像処理装置において、所定の誤り訂正レベルが設定されており、前記埋込サイズ決定手段は、前記埋込データ作成手段により作成された埋込データのサイズが、前記所定の誤り訂正レベルと対応する埋込データのサイズよりも大きいとき、前記埋込データ作成手段により作成された埋込データの埋め込みを中止する構成としても良い。
本発明は、画像データを入力する入力手段と、画像データを出力する出力手段とを有する画像処理装置による画像処理方法であって、前記入力手段から出力された画像データに埋め込む埋込データを作成する埋込データ作成手順と、前記入力手段から入力された画像データに埋め込める埋込データのサイズと、前記サイズ毎に付与された誤り訂正レベルとが対応付けられた埋込サイズテーブルを算出する埋込サイズ算出手順と、前記埋込データ作成手順により作成された埋込データのサイズと、前記埋込サイズテーブルと、に基づき誤り訂正レベルを決定する埋込サイズ決定手順と、前記埋込サイズ決定手順により決定された前記誤り訂正レベルにしたがって前記入力手段から入力された画像データに埋込データを埋め込む埋込手順と、を有する方法とした。
本発明は、画像データを入力する入力手段と、画像データを出力する出力手段とを有する画像処理装置において実行される画像処理プログラムであって、前記画像処理装置に、前記入力手段から出力された画像データに埋め込む埋込データを作成する埋込データ作成ステップと、前記入力手段から入力された画像データに埋め込める埋込データのサイズと、前記サイズ毎に付与された誤り訂正レベルとが対応付けられた埋込サイズテーブルを算出する埋込サイズ算出ステップと、前記埋込データ作成ステップにより作成された埋込データのサイズと、前記埋込サイズテーブルとに基づき誤り訂正レベルを決定する埋込サイズ決定ステップと、前記埋込サイズ決定ステップにより決定された前記誤り訂正レベルにしたがって前記入力手段から入力された画像データに埋込データを埋め込む埋込ステップと、を実行させるプログラムとした。
本発明によれば、元の画像のサイズに合わせて適切に情報を埋め込むことができる。
本発明は、入力手段から入力された画像データのサイズに基づき画像データに埋め込み可能な埋込データのサイズを段階的に算出した埋込サイズテーブルを作成し、埋込サイズテーブルを参照して画像データに埋め込む埋込データのサイズを決定する。
(第一の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、第一実施形態の画像処理装置100の一例の構成図である。画像処理装置100は、それぞれバスBで相互に接続されているスキャン装置11、プロッタ装置12、ドライブ装置13、補助記憶装置14、メモリ装置15、演算処理装置16、インターフェース装置17、操作パネル18で構成される。
スキャン装置11は、スキャナエンジンとエンジン制御部等により構成されており、紙原稿等を読み込んで画像データとする。プロッタ装置12はプロッタエンジンとエンジン制御部等で構成されており、画像データを印刷用紙等の記録媒体に印刷する。インターフェース装置17は、モデム、LANカードなどで構成されており、画像処理装置100を公衆回線やネットワークに接続する為に用いられる。操作パネル18は、表示機能を有するタッチパネル等で実現され、画像処理装置100の操作ボタンや操作案内、処理の進捗等が表示される。
本発明の画像処理プログラムは、画像処理装置100を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。画像処理プログラムは例えば記録媒体19の配布やネットワークからのダウンロードなどによって提供される。画像処理プログラムを記録した記録媒体19は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
また、画像処理プログラムを記録した記録媒体19がドライブ装置13にセットされると、画像処理プログラムは記録媒体19からドライブ装置13を介して補助記憶装置14にインストールされる。ネットワークからダウンロードされた画像処理プログラムは、インターフェース装置17を介して補助記憶装置14にインストールされる。
補助記憶装置14は、インストールされた画像処理プログラムを格納すると共に、必要なファイル、データ等を格納する。メモリ装置15は、コンピュータの起動時に補助記憶装置14から画像処理プログラムを読み出して格納する。そして、演算処理装置16はメモリ装置15に格納された画像処理プログラムに従って、後述するような各種処理を実現している。
本実施形態の画像処理装置100のソフトウェアアーキテクチャには、パイプ&フィルタの概念が適用されている。画像処理装置100は後述する各フィルタを有し、各フィルタはパイプによって接続される。フィルタは、入力されたデータに対して変換を施し、その結果を出力する。パイプは、フィルタから出力されたデータを次のフィルタに伝達する。
すなわち、本実施形態の画像処理装置100では、各機能をデータに対する「変換」の連続として捉える。複合機の各機能は、データの入力、加工、及び出力によって構成されるものとして一般化することができる。そこで「入力」、「加工」、及び「出力」を「変換」として捉え、一つの「変換」を実現するソフトウェア部品がフィルタとして構成される。入力を実現するフィルタを特に「入力フィルタ」という。また、加工を実現するフィルタを特に「加工フィルタ」という。更に、出力を実現するフィルタを特に「出力フィルタ」という。尚各フィルタは独立しており、フィルタ間における依存関係(呼び出し関係)は基本的に存在しない。したがって、フィルタ単位で追加(インストール)又は削除(アンインストール)が可能とされている。
図2は、第一の実施形態の画像処理装置100のソフトウェア構成の一例を示す図である。
本実施形態の画像処理装置100は、ユーザインタフェース層110、コントロール層120、アプリケーションロジック層130、デバイスサービス層140、デバイス制御層150等により構成される。図中における各層の上下関係は、層間の呼び出し関係に基づいている。すなわち、図中において上にある層が下の層を呼び出す。
ユーザインタフェース層110は、機能(例えば、コピー、印刷、スキャン、FAX送信)の実行要求を受け付ける。ユーザインタフェース層110において受け付けられた要求は、コントロール層120に伝えられる。
コントロール層120は、要求された機能を実現するための処理を制御する。具体的には、コントロール層120は、要求された機能に応じてアプリケーションロジック層130に実装されたフィルタの組み合わせを決定する制御を行う。尚本実施形態において、「画像処理装置100の機能」とは、画像処理装置100がユーザに対して提供する一つのまとまった単位(要求が入力されて最終的な出力が得られるまで)のサービスと同義であり、ソフトウェア的には一つのまとまった単位のサービスを提供するアプリケーションと同義である。
アプリケーションロジック層130は、それぞれが画像処理装置100において提供される機能の一部を実現する部品群(フィルタ)が実装されている部分である。画像処理装置100では、アプリケーションロジック層130に実装されたフィルタを組み合わせることにより一つの機能が実現される。
アプリケーションロジック層130に実装されているフィルタには、フィルタの一種であるアクティビティ131、入力フィルタ132、加工フィルタ133、出力フィルタ134が含まれる。
アクティビティ131は、コントロール層120により組み合わされたフィルタ同士を接続し、要求された機能を実現させる。例えばコピー機能を実現するコピーアクティビティは、後述するスキャンフィルタ132aと、加工フィルタ133と、印刷フィルタ134aとを接続し、コピー機能を実現する。また例えばFAX送信機能を実現するアクティビティは、スキャンフィルタ132aと、加工フィルタ133と、FAX送信フィルタ134bとを接続し、FAX送信機能を実現する。本実施形態のアクティビティ131には、入力された画像データに埋込データを埋め込む機能を実現する埋込アクティビティ131aが含まれる。
入力フィルタ132には、画像データを入力するためのフィルタである。入力フィルタ132には、スキャンフィルタ132a、FAX受信フィルタ132b、PC受信フィルタ132c等が含まれる。スキャンフィルタ132aは、スキャン装置11を動作させて紙原稿を画像データとし、この画像データを入力する。FAX受信フィルタ132bは、インターフェース装置17により公衆回線を介して画像データを受信(入力)する。PC受信フィルタ132cは、インターフェース装置17によりネットワークを介して接続されたコンピュータ等の外部装置から送信された画像データを受信(入力)する。
加工フィルタ133は、入力フィルタ132から入力された画像データの加工を行う。画像データの加工とは、例えば画像データの集約、回転、拡大、縮小等である。
出力フィルタ134は、画像データを出力するためのフィルタである。出力フィルタ134には、印刷フィルタ134a、FAX送信フィルタ134b、文書登録フィルタ134c等が含まれる。印刷フィルタ134aは、プロッタ装置12を動作させて画像データを印刷させる。FAX送信フィルタ134bは、インターフェース装置17により公衆回線を介して画像データをFAX送信(出力)する。文書登録フィルタ134cは、補助記憶装置14内に設けられたデータベースに画像データを登録(出力)する。また文書登録フィルタ134cは、インターフェース装置17によりネットワークを介して接続された外部装置に画像データを登録(出力)しても良い。
デバイスサービス層140は、アプリケーションロジック層130における各フィルタから共通に利用される下位機能が実装されている部分である。本実施形態のデバイスサービス層140には、入力フィルタ132から入力された画像データにマーキングを行うマーキング部160、実際にデバイスを使って埋込データを埋め込んで画像データを出力させる画像出力部170が実装されている。マーキング部160は、入力フィルタ132から入力された画像データに埋込データを埋め込むための制御を行う。マーキング部160、画像出力部170の詳細は後述する。
デバイス制御層150は、デバイス(ハードウェア)を制御するドライバと呼ばれるプログラムモジュール群が実装されている部分である。例えばスキャン装置11を制御するスキャナ制御部、プロッタ装置12を制御するプロッタ制御部、補助記憶装置14に対するデータの読み書きを制御するメモリ制御部、インターフェース装置17による公衆回線(電話回線)やネットワークへの接続を制御する回線制御部、ネットワーク制御部等が含まれる。
図3を参照して本実施形態の埋込データの埋め込みについて説明する。図3は、第一の実施形態の画像処理装置100における埋込データの埋め込みを説明するための図である。
図3の例では、スキャン装置11により埋込データを埋め込む対象となる埋込対象画像20を読み取り、埋込データの埋め込みを行った埋込結果画像30を出力する処理を説明する。
画像処理装置100において、ユーザインタフェース層110により埋込対象画像20に対する埋込データの埋込要求を受け付けると、コントロール層120は、要求を実現するために必要となるフィルタの組み合わせを行う。コントロール層120は、埋込要求を実現するためのフィルタとして、スキャンフィルタ132a、加工フィルタ133、印刷フィルタ134aを組み合わせ、この組み合わせをアプリケーションロジック層130へ通知する。
アプリケーションロジック層130において埋込アクティビティ131aは、コントロール層120からフィルタの組み合わせの通知を受けて各フィルタを接続し、要求を実現するためのジョブの実行を指示する。また埋込アクティビティ131aは、出力フィルタ134に対し、加工フィルタ133から受けとった画像データをマーキング部160へ渡すように指示する。
図3の例では、スキャンフィルタ132aの後段に加工フィルタ133が接続され、加工フィルタ134の後段に印刷フィルタ134aが接続される。
スキャンフィルタ132aが、埋込対象画像20を読み取って埋込対象画像データ20Aとし、後段の加工フィルタ133へ埋込対象画像データ20Aを渡す。加工フィルタ133は、埋込要求を受け付けた際に埋込対象画像20の縮小や拡大が設定されていた場合には、埋込対象画像データ20Aの縮小、拡大等の加工処理を行う。加工フィルタ133は、埋込対象画像データ20Aの加工処理を行い、後段の印刷フィルタ134aへ加工後の埋込対象画像データ20Aを渡す。
印刷フィルタ134aは埋込対象画像データ20Aを受け取ると、埋込アクティビティ131aからの指示に基づき、埋込対象画像データ20Aをマーキング部160へ渡す。マーキング部160は、埋込対象画像データ20Aに埋め込こまれる埋込データを作成して埋め込み、埋込データが埋め込まれた埋込結果画像データ30Aを印刷フィルタ134aへ渡す。印刷フィルタ134aは、画像出力部170を介してプロッタ装置12を制御し、埋込対象画像データ20Aに埋込データが埋め込まれた埋込結果画像30を印刷(出力)する。
以下に、マーキング部160について説明する。
本実施形態のマーキング部160は、埋込データ作成部161、埋込制御部162を有する。マーキング部160は、例えば補助記憶装置14等に設けられたデータ記憶領域180を用いて埋込データの作成、埋込データの埋め込みを行う。
埋込データ作成部161は、データ記憶領域180に記憶された地紋パターンデータ181、設定データ182を読み込んで埋込データを作成する。地紋パターンデータ181は、例えば埋込対象画像20の改ざん検知や不正コピーの抑制のために埋め込まれるドットパターン等である。設定データ182は、例えば埋込対象画像データ20Aが格納される記憶領域を示すデータや、埋込対象画像20と関連のあるURLを示すデータ等である。
埋込制御部162は、埋込対象画像データ20Aに対する埋込データの埋め込みを制御する。埋込制御部162は、埋込サイズ算出部163、埋込サイズ決定部164、埋込部165、設定記憶制御部166を有する。
埋込サイズ算出部163は、埋込対象画像データ20Aに基づき埋め込み可能な埋込データのサイズを算出し、算出した埋込データのサイズから埋込サイズテーブル183を作成する。以下により具体的に埋込サイズ算出部163の処理を説明する。
例えば埋込対象画像20がA4サイズの用紙に印刷されていた場合、埋込対象画像データ20Aには、A4サイズの用紙の余白の領域(画像が何も印刷されていない領域)を示すデータも含まれる。埋込サイズ算出部163は、埋込対象画像データ20Aに含まれる余白の領域を示すデータ(以下、余白領域データ)を埋込対象画像データ20Aから抽出する。抽出された余白領域データのサイズが、埋込対象画像データ20Aに埋め込み可能な埋込データのサイズの最大値となる。
次に埋込サイズ算出部163は、抽出した余白領域データのサイズ、すなわち埋め込み可能な埋込データの最大値を複数段階に分けてレベルを付し、レベルと埋込データのサイズとを対応させた埋込サイズテーブル183を作成する。尚このレベルは、誤り訂正レベルとして付与される。
図4は、埋込サイズテーブル183の一例を示す図である。図4の例では、埋込対象画像データ20Aに埋め込み可能な埋込データの最大値が2500バイトである。図4の例では、2500バイトを5段階に分け、それぞれの段階に0から4までの誤り訂正レベルを付与した。したがって本実施形態では、埋込対象画像データ20Aに埋込データを埋め込む際に、誤り訂正レベルを選択することで埋込対象画像データ20Aに埋め込まれる埋込データのサイズを選択することができる。
誤り訂正レベルLが0のとき埋込対象画像データ20Aに埋め込み可能な埋込データのサイズを2500バイトとし、誤り訂正レベルL1のとき埋込対象画像データ20Aに埋め込み可能な埋込データのサイズを2000バイトとし、誤り訂正レベルL2のとき埋込対象画像データ20Aに埋め込み可能な埋込データのサイズを1500バイトとし、誤り訂正レベルL3のとき埋込対象画像データ20Aに埋め込み可能な埋込データのサイズを1000バイトとし、誤り訂正レベルL4のとき埋込対象画像データ20Aに埋め込み可能な埋込データのサイズを500バイトとした。
図4に示す埋込サイズテーブル183では、誤り訂正レベルLの数を大きくすると誤り訂正能力は向上するが、冗長なデータを含むことになりデータが増えるため、埋込可能な埋込データのサイズは小さくなる。尚図4の例では、埋込可能な埋込データの最大値を5段階に分けて誤り訂正レベルLを付与したが、埋込データの最大値を分ける段階は5段階に限定されない。埋込データの最大値は任意の段階に分けることができる。
図3に戻って、埋込サイズ決定部164は、埋込対象画像データ20Aと、埋込サイズテーブル183と、後述する設定記憶制御部166とに基づき、埋込データのサイズを決定する。本実施形態では、誤り訂正レベルLを設定することで埋込データのサイズを決定する。埋込サイズ決定部164による埋込データのサイズの決定については後述する。
埋込部165は、埋込サイズ決定部164により決定されたサイズの埋込データを埋込対象画像データ20Aに埋め込む。本実施形態の埋込部165は、埋込データの埋め込みの際に、MiPコードを用いるものとした。
設定記憶部166は、予め設定された誤り訂正レベルLをデータ記憶領域180に設定値データ184として記憶する。予め設定された誤り訂正レベルLとは、例えば画像処理装置100の初期設定として設定された誤り訂正レベルでも良いし、操作パネル18等からユーザにより入力された誤り訂正レベルLでも良い。
画像出力部170は、印刷フィルタ134aから、埋込結果画像データ30Aを渡されると、デバイス制御層150を介してプロッタ装置12を制御し、埋込結果画像データ30Aを出力する。本実施形態の画像出力部170による埋込結果画像データ30Aの出力は、埋込結果画像データ30Aに含まれる埋込対象画像データ20Aに、埋込結果画像データ30Aに含まれる埋込データを埋め込む方法により埋込結果画像30を出力する。
次に図5を参照して本実施形態のマーキング部160の動作について説明する。図5は、第一の実施形態のマーキング部160の動作を説明するフローチャートである。
画像処理装置100が埋込対象画像20に対する埋込データの埋込要求を受け付け、埋込対象画像データ20Aが印刷フィルタ134aへ渡されると、印刷フィルタ134aは埋込対象画像データ20Aをマーキング部160へ渡す。マーキング部160は、埋込対象画像データ20Aを取得する(ステップS51)。
次にマーキング部160は、埋込データ作成部161により、データ記憶領域180に記憶された地紋パターンデータ181、設定データ182を用いて埋込データを作成する(ステップS52)。
埋込データを作成すると、マーキング部160は、埋込サイズ算出部163により埋込可能な埋込データの最大値を算出する(ステップS53)。埋込サイズ算出部163は、埋込可能な埋込データの最大値を算出すると、この最大値を5段階に分けて誤り訂正レベルLを対応させた埋込サイズテーブル183を作成する(ステップS54)。作成された埋込サイズテーブル183は、データ記憶領域180に記憶される。
埋込サイズテーブル183が作成されると、埋込サイズ決定部164は、作成された埋込データと、埋込サイズテーブル183とに基づき誤り訂正レベルLを決定する(ステップS55)。本実施形態では、誤り訂正レベルLが決定されると、埋込対象画像データ20Aに埋め込み可能な埋込データのサイズが誤り訂正レベルLと対応したサイズに決定される。
誤り訂正レベルLが決定されると、埋込部165は埋込データを埋込対象画像データ20Aに埋め込む(ステップS56)。埋込対象画像データ20Aは、埋込データが埋め込まれた埋込結果画像データ30Aとなる。埋込結果画像データ30Aは、マーキング部160から印刷フィルタ134aへ渡される。印刷フィルタ134aは、画像出力部170を介してプロッタ装置12を制御し、埋込結果画像30を出力する(ステップS57)。
次に、図6を参照して本実施形態の埋込サイズ決定部164による誤り訂正レベルLの決定について説明する。図6は、第一の実施形態の埋込サイズ決定部164の処理を説明する第一のフローチャートである。
マーキング部160が埋込対象画像データ20Aを取得し、埋込サイズテーブル183が作成されると、埋込サイズ決定部164は、データ記憶領域180に記憶された設定値データ184を取得する(ステップS61)。図6の例では、設定値データ184に誤り訂正レベルLが最高レベルのL=4が設定されている。
次に埋込サイズ決定部164は、埋込サイズテーブル183を参照し、ステップS61で取得した誤り訂正レベルLに対応する埋込データのサイズB(L)と、埋込データ作成部161で作成された埋込データのサイズCとを比較する(ステップS62)。ステップS62において、作成された埋込データのサイズCが、埋込対象画像データ20Aに埋込可能な埋込データのサイズB(L)よりも小さい場合、埋込サイズ決定部164は、埋込データ作成部161で作成した埋込データの埋込が可能と判断し、誤り訂正レベルLをステップS61で取得した誤り訂正レベルL=4に決定する(ステップS63)。
ステップS62において、作成された埋込データのサイズCが、埋込対象画像データ20Aに埋込可能な埋込データのサイズB(L)よりも大きい場合、埋込サイズ決定部164は、埋込データ作成部161で作成した埋込データの埋込が不可能と判断し、誤り訂正レベルLを調整する。具体的には埋込サイズ決定部164は、誤り訂正レベルLをステップS61で取得した誤り訂正レベルLから1レベル下げる(ステップS64)。
次に埋込サイズ決定部164は、ステップS64で設定された誤り訂正レベルLがレベル0以下でないか否かを確認する(ステップS65)。すなわち埋込サイズ決定部164は、誤り訂正レベルLで決定される埋込可能な埋込データのサイズが、埋込対象画像データ20Aから抽出された余白領域データのサイズ(埋込対象画像データ20Aに埋込可能な埋込データのサイズの最大値)となっているか否かを確認する。
ステップS64で誤り訂正レベルLが0以下であった場合、埋込サイズ決定部164は、埋込データの埋め込みが不可能と判断し、埋込データの埋め込みを中止する(ステップS66)。埋込データの埋め込みが中止された場合、マーキング部160は、デバイス制御層150を介して操作パネル18に、埋め込みが中止された旨を示すメッセージ等を表示させても良い。
ステップS64で、誤り訂正レベルLが0以下でない場合、埋込サイズ決定部164はステップS62、ステップS64、ステップS65の処理を繰り返す。
以上に説明したように、本実施形態の埋込サイズ決定部164は、画像処理装置100に埋込対象画像データ20Aが入力されると、埋込データのサイズに合わせて自動的に誤り訂正レベルLを調整し、適切な誤り訂正レベルLで埋込データを埋込対象画像データ20Aに埋め込むことができる。
例えば図6において、作成された埋込データのサイズCが1200バイトであり、図4の埋込サイズテーブル183を参照する場合、ステップS62、ステップS64、ステップS65の処理を2回繰り返し、誤り訂正レベルL=2となったところで作成された埋込データの埋め込みが可能となる。
尚図6の例では、データ記憶領域180に記憶された設定値データ184は誤り訂正レベルL=4としたが、これに限定されない。例えば誤り訂正レベルL=3がデフォルトの設定値データ184として記憶されていても良い。また設定値データ184は、ユーザにより操作パネル18等から設定されても良い。
次に、図7を参照して本実施形態の埋込サイズ決定部164による誤り訂正レベルLの他の決定方法について説明する。図7は、第一の実施形態の埋込サイズ決定部164による処理を説明する第二のフローチャートである。
図7では、埋込可能な埋込データのサイズを決定する際に、誤り訂正レベルLを重視して決定する場合を説明する。誤り訂正レベルLを重視するとは、一定の誤り訂正能力を保つようにすることである。図7の例では、誤り訂正レベルL=3の状態を一定の誤り訂正能力を保った状態とした。
図7のステップS71からステップS74までの処理は、図6のステップS61からステップS64までの処理と同様であるから説明を省略する。
ステップS74において、誤り訂正レベルLをステップS71で取得した誤り訂正レベルL=4から1レベル下げた後に、埋込サイズ決定部164は、ステップS74で1レベル下げた後の誤り訂正レベルLがL≧3を満たすか否かを確認する(ステップS75)。
ステップS75において誤り訂正レベルLがL≧3を満たす場合、埋込サイズ決定部164はステップS72へ戻り、ステップS74、ステップS75の処理を繰り返す。ステップS75において、L≧3を満たしていないとき、埋込サイズ決定部164は、一定の誤り訂正能力を保つことができないと判断し、埋込データの埋め込みを中止する(ステップS76)。埋め込み中止後、埋込サイズ決定部164は、デバイス制御層150を介して埋め込みを中止したことを操作パネル18に表示させても良い。
このように本実施形態では、誤り訂正レベルLに基づき埋込データの埋め込みを実行するか否かを決定めることができる。
尚図7の例では、一定の誤り訂正能力が保たれる誤り訂正レベルLをL=3としたが、これに限定されない。一定の誤り訂正能力が保たれる誤り訂正レベルLは、L=2であっても良い。また一定の誤り訂正能力が保たれる誤り訂正レベルLは、ユーザにより設定されても良い。この場合設定された誤り訂正レベルLは、設定記憶制御部166によりデータ記憶領域180へ設定値データ184に含まれるデータとして記憶されても良い。
次に、図8を参照して本実施形態の埋込サイズ決定部164による誤り訂正レベルLの他の決定方法について説明する。図8は、第一の実施形態の埋込サイズ決定部164による処理を説明する第三のフローチャートである。
上で説明した図6、図7では、誤り訂正レベルLを1レベルずつ下げて誤り訂正レベルLを決定する方法を説明した。図8では、誤り訂正レベルLを1レベルずつ上げて誤り訂正レベルLを決定する方法を説明する。
マーキング部160が埋込対象画像データ20Aを取得し、埋込サイズテーブル183が作成されると、埋込サイズ決定部164は、データ記憶領域180に記憶された設定値データ184を取得する(ステップS81)。図8の例では、設定値データ184には、デフォルト値としての誤り訂正レベルLd=−1と、ユーザにより設定された誤り訂正レベルLuとが含まれていることが前提となる。図8の例では、誤り訂正レベルLu=3とした。
ステップS81において、誤り訂正レベルLu=3を取得すると、埋込サイズ決定部164は、埋込サイズテーブル183を参照し、ステップS81で取得した誤り訂正レベルLuに対応する埋込データのサイズB(Lu)と、埋込データ作成部161で作成された埋込データのサイズCとを比較する(ステップS82)。ステップS82において、作成された埋込データのサイズCが埋込対象画像データ20Aに埋込可能な埋込データのサイズB(Lu)よりも小さい場合、埋込サイズ決定部164は、埋込データ作成部161で作成した埋込データの埋込が可能と判断する。
次に埋込サイズ決定部164は、ステップS81で取得した誤り訂正レベルLuの値を誤り訂正レベルLdへ代入し、Ld=Luとする(ステップS83)。よってステップS83において、Ld=3となる。
続いて埋込サイズ決定部164は、誤り訂正レベルLuを1レベル上げる(ステップS84)。よってステップS84において、誤り訂正レベルLu=4となる。次に埋込サイズ決定部164は、誤り訂正レベルLuが、Lu<5を満たすか否かを判断する(ステップS85)。ステップS85でLu<5を満たす場合、埋込サイズ決定部164は、ステップS82からステップS84までの処理を繰り返し、誤り訂正レベルLuを1レベルずつ上げる調整を行う。図8の例では、ステップS82からステップS84までの処理を2回繰り返すと、ステップS84で誤り訂正レベルLu=5となり、ステップS85のLu<5を満たさなくなる。
ステップS85でLu<5の条件を満たさないとき、すなわち誤り訂正レベルLuが最高レベルのLu=4まで達したとき、ステップS83で誤り訂正レベルLuを代入した誤り訂正レベルLdが−1<Ldを満たすか否かを判断する(ステップS86)。
図8の例では、誤り訂正レベルLdは、ステップS83で誤り訂正レベルLuの値が代入されているため、誤り訂正レベルLd=4である。よって−1<Ldを満たす。
ステップS86で−1<Ldを満たすとき、埋込サイズ決定部164は、誤り訂正レベルLを誤り訂正レベルLdに決定する。図8の例では、誤り訂正レベルLはL=4に決定される。
ステップS82において、作成された埋込データのサイズCが埋込対象画像データ20Aに埋込可能な埋込データのサイズB(Lu)よりも大きい場合、埋込サイズ決定部164は、ステップS86へ進んで誤り訂正レベルLdが−1<Ldを満たすか否かを判断する。このとき誤り訂正レベルLd=−1であるから、ステップS86において−1<Ldを満たさない。
ステップS86において−1<Ldを満たさないとき、埋込サイズ決定部164は、埋込データの埋め込みが不可能と判断し、埋込データの埋め込みを中止する(ステップS88)。
このように図8の例では、ユーザが設定した誤り訂正レベルLuよりも誤り訂正レベルが下がることがない。よって図8の例でも、誤り訂正レベルLuに基づき埋込データの埋め込みを実行するか否かを決定めることができる。尚誤り訂正レベルLuはユーザに設定された値としたが、一定の誤り訂正能力を保つための誤り訂正レベルとして設定されても良い。
また本実施形態では、埋込データを作成する際に、埋込データに含まれるデータの選択が可能であっても良い。本実施形態では、例えば埋込データのサイズが大きい場合等に、地紋パターンデータ181と設定データ182とのうち一方のみを埋込データとしても良い。
例えば図6で説明したように、誤り訂正レベルLを1レベルずつ下げていき、誤り訂正能力が最も低い誤り訂正レベルL=0としても埋込データを埋め込めない場合に、埋込サイズ決定部164は埋込データ作成部161に対して埋込データの再作成を要求しても良い。
埋込データ作成部161は、埋込データの再作成要求を受けると、地紋パターンデータ181と設定データ182との何れか一方を埋込データとして作成しても良い。図9は、埋込データ作成部161に作成された埋込データ90の一例を示す図である。
図9に示す埋込データ90は、1900バイトの地紋パターンデータ181と800バイトの設定データ182とが含まれており、データのサイズが2700バイトである。この場合、図4に示した埋込サイズテーブル183では、誤り訂正レベルL=0としても、埋込データ90のサイズは埋込可能な埋込データのサイズの最大値である2500バイトを上回る。
よって埋込データ作成部161は、例えば1900バイトの地紋パターンデータ181を埋込データとして選択しても良い。埋込データとして選択されるデータには優先順位が付与されていることが好ましい。埋込データ作成部161は、埋込データ作成時に優先順位が高いデータから埋込データとして選択しても良い。例えば地紋パターンデータ181の優先順位が設定データ182の優先順位よりも高く設定されていた場合、埋込データ作成部161は地紋パターンデータ181を優先的に選択する。
以上に説明したように、本実施形態によれば、埋込対象画像データ20Aから抽出される余白領域に合わせて埋込可能な埋込データのサイズを決定する。よって本実施形態によれば、元の画像のサイズに合わせて適切に情報を埋め込むことができる。
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第二の実施形態について説明する。本発明の第二の実施形態では、第一の実施形態で説明した画像出力部による画像の出力方法が異なる点のみ第一の実施形態と相違する。よって、以下の本発明の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図10は、第二の実施形態の画像処理装置100Aのソフトウェア構成の一例を示す図である。
本実施形態の画像処理装置100Aのデバイスサービス層140Aは、マーキング部160A、画像出力部170Aを有する。
図11を参照して本実施形態の埋込データの埋め込みについて説明する。図11は、第二の実施形態の画像処理装置100Aにおける埋込データの埋め込みを説明するための図である。
画像処理装置100Aにおいて、ユーザインタフェース層110により埋込対象画像20に対する埋込データの埋込要求を受け付けると、コントロール層120は、要求を実現するために必要となるフィルタの組み合わせを行う。コントロール層120は、埋込要求を実現するためのフィルタとして、スキャンフィルタ132a、加工フィルタ133、印刷フィルタ134aを組み合わせ、この組み合わせをアプリケーションロジック層130へ通知する。
アプリケーションロジック層130において埋込アクティビティ131aは、コントロール層120からフィルタの組み合わせの通知を受けて各フィルタを接続し、要求を実現するためのジョブの実行を指示する。また埋込アクティビティ131aは、印刷フィルタ134aに対し、加工フィルタ133から受けとった画像データをマーキング部160Aへ渡すように指示する。以下に埋込対象画像データ20Aが渡された後のマーキング部Aの処理を説明する。
本実施形態のマーキング部160Aは、第一の実施形態のマーキング部160の有する各部に加え、地紋管理部167を有する。
地紋管理部167は、一度埋込データ作成部161が作成した埋込データをデータ記憶領域180に地紋画像データ185として記憶させる。また地紋管理部167は、受け取った埋込対象画像データ20Aに基づき、埋込対象画像20の用紙サイズと用紙の向きが前回入力された埋込対象画像20の用紙サイズと用紙の向きと同様か否かを判断する。
また本実施形態の画像出力部170Aは、埋込対象画像データ20Aとデータ記憶領域180に記憶された地紋画像データ185を重畳させて埋込結果画像30として出力する。
例えば埋込対象画像20を5部印刷する場合、最初の1部目の埋込対象画像データ20A1がマーキング部160Aに渡されると、埋込データ作成部161により埋込データを作成する。地紋管理部167は、埋込データ作成部161が作成した埋込データをデータ記憶領域180に地紋画像データ185として記憶させる。
次に埋込制御部162は、地紋画像データ185として記憶された埋込データを埋込対象画像データ20A1に埋め込んだ埋込結果画像データ30A1を作成する。このとき設定記憶制御部166は、1部目の埋込対象画像データ20A1に対する埋込データの埋め込みで決定された誤り訂正レベルLをデータ記憶領域180に記憶しておく。ここで記憶される誤り訂正レベルLは、例えば設定値データ184に含まれるデータとして記憶されても良い。
埋込結果画像データ30A1は、印刷フィルタ134aへ渡される。印刷フィルタ134aは、画像出力部170Aにより埋込結果画像データ30A1を埋込結果画像30として出力する。本実施形態の画像出力部170Aでは、埋込対象画像データ20A1に埋込データ(地紋画像データ185)を重畳する方法により、埋込結果画像30を出力する。
次にマーキング部160Aに、2部目の埋込対象画像データ20A2が渡されると、地紋管理部167は、2枚目の埋込対象画像データ20A2の用紙サイズと用紙の向きが1部目の埋込対象画像データ20A1と同様であるか否かを判断する。そして同一であった場合、埋込対象画像データ20A2と、データ記憶領域180に記憶された地紋画像データ185とを印刷フィルタ134aへ渡す。印刷フィルタ134aは、埋込対象画像データ20A2と地紋画像データ185とを画像出力部170Aへ渡す。
画像出力部170Aは、埋込対象画像データ20A2と地紋画像データ185とを重畳させて埋込結果画像データ30A2を埋込結果画像30として出力する。
また本実施形態において、2部目の埋込対象画像データ20A2の用紙サイズ又は用紙の向きが1部目の埋込対象画像データ20A1と異なる場合、地紋管理部167は地紋画像データ185をデータ記憶領域180から削除する。地紋画像データ185が削除されると、埋込データ作成部161は再度埋込データ(地紋画像データ)を作成する。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
第一実施形態の画像処理装置100の一例の構成図である。 第一の実施形態の画像処理装置100のソフトウェア構成の一例を示す図である。 第一の実施形態の画像処理装置100における埋込データの埋め込みを説明するための図である。 埋込サイズテーブル183の一例を示す図である。 第一の実施形態のマーキング部160の動作を説明するフローチャートである。 第一の実施形態の埋込サイズ決定部164の処理を説明する第一のフローチャートである。 第一の実施形態の埋込サイズ決定部164による処理を説明する第二のフローチャートである。 第一の実施形態の埋込サイズ決定部164による処理を説明する第三のフローチャートである。 埋込データ作成部161に作成された埋込データ90の一例を示す図である。 第二の実施形態の画像処理装置100Aのソフトウェア構成の一例を示す図である。 第二の実施形態の画像処理装置100Aにおける埋込データの埋め込みを説明するための図である。
符号の説明
20 埋込対象画像
20A 埋込対象画像データ
30 埋込結果画像
30A 埋込結果画像データ
100、100A 画像処理装置
160、160A マーキング部
161 埋込データ作成部
162 埋込制御部
163 埋込サイズ算出部
164 埋込サイズ決定部
165 埋込部
166 設定記憶制御部
170、170A 画像出力部
180 データ記憶領域
181 地紋パターンデータ
182 設定データ
183 埋込サイズテーブル
184 設定値データ
185 地紋画像データ

Claims (10)

  1. 画像データを入力する入力手段と、画像データを出力する出力手段とを有する画像処理装置であって、
    前記入力手段から出力された画像データに埋め込む埋込データを作成する埋込データ作成手段と、
    前記入力手段から入力された画像データに埋め込める埋込データのサイズと、前記サイズ毎に付与された誤り訂正レベルとが対応付けられた埋込サイズテーブルを算出する埋込サイズ算出手段と、
    前記埋込データ作成手段により作成された埋込データのサイズと、前記埋込サイズテーブルとに基づき誤り訂正レベルを決定する埋込サイズ決定手段と、
    前記埋込サイズ決定手段により決定された前記誤り訂正レベルにしたがって前記入力手段から入力された画像データに埋込データを埋め込む埋込手段と、を有する画像処理装置。
  2. 前記埋込サイズ算出手段は、
    前記入力手段から入力された画像データの余白領域に基づき前記画像データに埋め込める埋込データのサイズの最大値を算出し、
    前記最大値を複数の段階に分け、分けられた各段階の値と誤り訂正レベルとを対応付けて埋込サイズテーブルを作成する請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記埋込データ作成手段は、
    地紋パターンデータと、所定の情報を示すデータとを含むデータを用いて埋込データを作成する請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記地紋データと前記所定の情報を示すデータとに優先順位が付与されており、
    前記埋込データ作成手段は、
    前記埋込データを作成する際に、前記優先順位の高いデータから順にして選択して前記埋込データを作成する請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記埋込サイズ決定手段は、
    前記埋込データ作成手段により作成された埋込データのサイズの方が、前記誤り訂正レベルと対応する埋込データのサイズよりも小さくなるように、前記誤り訂正レベルを調整する請求項1ないし4の何れか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記埋込サイズ決定手段は、
    前記誤り訂正レベルを1レベルずつ上げて前記誤り訂正レベルを調整する請求項5記載の画像処理装置。
  7. 前記埋込サイズ決定手段は、
    前記誤り訂正レベルを1レベルずつ下げて前記誤り訂正レベルを調整する請求項5記載の画像処理装置。
  8. 所定の誤り訂正レベルが設定されており、
    前記埋込サイズ決定手段は、
    前記埋込データ作成手段により作成された埋込データのサイズが、前記所定の誤り訂正レベルと対応する埋込データのサイズよりも大きいとき、
    前記埋込データ作成手段により作成された埋込データの埋め込みを中止する請求項1ないし7の何れか一項に記載の画像処理装置。
  9. 画像データを入力する入力手段と、画像データを出力する出力手段とを有する画像処理装置による画像処理方法であって、
    前記入力手段から出力された画像データに埋め込む埋込データを作成する埋込データ作成手順と、
    前記入力手段から入力された画像データに埋め込める埋込データのサイズと、前記サイズ毎に付与された誤り訂正レベルとが対応付けられた埋込サイズテーブルを算出する埋込サイズ算出手順と、
    前記埋込データ作成手順により作成された埋込データのサイズと、前記埋込サイズテーブルとに基づき誤り訂正レベルを決定する埋込サイズ決定手順と、
    前記埋込サイズ決定手順により決定された前記誤り訂正レベルにしたがって前記入力手段から入力された画像データに埋込データを埋め込む埋込手順と、を有する画像処理方法。
  10. 画像データを入力する入力手段と、画像データを出力する出力手段とを有する画像処理装置において実行される画像処理プログラムであって、
    前記画像処理装置に、
    前記入力手段から出力された画像データに埋め込む埋込データを作成する埋込データ作成ステップと、
    前記入力手段から入力された画像データに埋め込める埋込データのサイズと、前記サイズ毎に付与された誤り訂正レベルとが対応付けられた埋込サイズテーブルを算出する埋込サイズ算出ステップと、
    前記埋込データ作成ステップにより作成された埋込データのサイズと、前記埋込サイズテーブルとに基づき誤り訂正レベルを決定する埋込サイズ決定ステップと、
    前記埋込サイズ決定ステップにより決定された前記誤り訂正レベルにしたがって前記入力手段から入力された画像データに埋込データを埋め込む埋込ステップと、を実行させる画像処理プログラム。
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