JP2010063540A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技領域で球詰まり状態が発生した場合、詰まった遊技球を崩しても、高い還元率でそのまま遊技者に還元し得るようにした弾球遊技機を提供する。
【解決手段】本パチンコ機では、ガラス枠3bの保持枠からの開放時に遊技領域から落下する遊技球を受け止め得るように保持枠側に突出する球受け部材81を、ガラス枠3bに設けている。これにより、遊技領域で球詰まり状態が発生した場合、詰まった遊技球を崩して当該球詰まり状態を処理する際に、閉止していたガラス枠3bをやや開けた瞬間、該ガラス枠3b内面側で複数の遊技球が一斉に崩れ出しても、球受け部材81をガラス枠3bから保持枠側に突出させることで、落下する遊技球を有効に受け止めることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、パチンコ機等の弾球遊技機に係り、詳しくは、遊技領域で発生した球詰まり状態(所謂ブドウ状態)を崩した際の遊技球を遊技者に還元し得るようにした弾球遊技機に関する。
一般に、弾球遊技機、例えばパチンコ機として、球受け皿に滞留している遊技球が、発射ハンドルの操作に応じて遊技盤の遊技領域に打ち出された後、遊技領域の障害釘や風車等に導かれつつ盤面を流下して、各種入賞口に入球し、或いは入球せずに遊技盤下部のアウト口に流入するように構成されたものが知られている(特許文献1参照)。
このような従来のパチンコ機では、一般入賞口に入球した際にそれに対応した個数の遊技球が払い出され、また始動チャッカーに入球した際にはこれに基づいて大当たり抽選が行われると共に所定数の遊技球が払い出され、当該抽選の結果に応じて、例えば遊技盤の中央部分に設けられた液晶等の図柄表示装置の画面上で複数の変動図柄(多くは3つの変動図柄)の変動・停止に関する演出表示が行われる。大当たりの発生時には、アタッカーと呼ばれる大入賞口が開放し、入球に対応して多量の遊技球が払い出される状態となる。
特開2005−312902号公報
上述したようなパチンコ機では、打ち出された遊技球を分散して流下させる多数の障害釘が遊技領域の盤面の随所に打ち込まれている。これら障害釘は、流下させる経路において要所要所に遊技球を通過させ得る隙間が設けられているが、所定の時間間隔で遊技領域に連続して打ち出された遊技球が、通過すべき箇所で重なり合って積み上がる球詰まり状態(所謂ブドウ状態)を生じることがある。その場合、遊技者は打ち出しを中断して遊技場(ホール)の係員を呼び、球詰まり状態を崩して適正な状態に戻して貰うことになる。
しかし、このように球詰まり状態が崩される場合、それら遊技球は、本来適正な状態であればそれぞれに入賞口への入賞を狙えるはずであったにも拘わらず、閉止していたガラス扉をやや開けた瞬間、ガラス扉内面側でブドウ状態となっていた複数の遊技球が一斉に崩れ出して、或るものは遊技領域を流下してアウト口に流入し、また或るものはガラス扉と遊技盤との間の隙間に落ちて床面まで落下したりして、無駄になってしまう。そのため、遊技場の係員が、複数個の遊技球を、遊技領域の何れかの入賞口(例えば始動チャッカー)に手で入れて、それに応じた賞球を球受け皿に払い出してくれるようなサービスを施すこともあるが、このようなサービスは遊技場毎に対応が異なるため、必ずしも受けられるとは限らず、受けられない場合、遊技者はそれを不満に思ったり不公平感を感じたりすることがあり、遊技上の興趣を損なうことにも繋がっていた。
そこで本発明は、遊技領域で球詰まり状態(所謂ブドウ状態)が発生した場合、詰まった遊技球を崩しても、高い還元率でそのまま遊技者に還元し得るように構成し、もって上述した課題を解決した弾球遊技機を提供することを目的としている。
請求項1に係る本発明は(例えば図1ないし図17参照)、遊技領域(7a)を有する遊技盤(7)を保持する保持枠(3a)と、該保持枠(3a)に対して開閉自在に支持されたガラス扉(3b)と、を備えてなる弾球遊技機(1)において、
前記ガラス扉(3b)の前記保持枠(3a)からの開放時に前記遊技領域(7a)から落下する遊技球(Ba)を受け止め得るように前記保持枠(3a)側に突出する球受け部材(81)を、前記ガラス扉(3b)に設けてなる、
ことを特徴とする弾球遊技機(1)にある。
請求項2に係る本発明は(例えば図2ないし図5参照)、前記球受け部材(81)は、前記ガラス扉(3b)の前記保持枠(3a)への閉止状態にあっては前記ガラス扉(3b)側に退避した状態で収容され、所定の操作に応じて前記保持枠(3a)側に突出してなる、
請求項1記載の弾球遊技機(1)にある。
請求項3に係る本発明は(例えば図1、図2、図4及び図5参照)、前記ガラス扉(3b)には前記所定の操作を行う操作手段(100)が設けられ、
該操作手段(100)は、前記球受け部材(81)を前記ガラス扉(3b)側に収容した収容位置と該ガラス扉(3b)から前記保持枠(3a)側に突出した突出位置とに機械的に切換えるように構成される、
請求項2記載の弾球遊技機(1)にある。
請求項4に係る本発明は(例えば図1、図2、図4及び図5参照)、前記操作手段(100)は、前記ガラス扉(3b)に配置された操作部材(67)を有してなり、
前記球受け部材(81)は、突出状態にて前記保持枠(3a)側に閉止されると該保持枠(3a)からの反力で押し戻されて収容状態となり、かつ該収容状態にて前記操作部材(67)が操作されると解放されて前記突出状態となるように突出動作してなる、
請求項3記載の弾球遊技機(1)にある。
請求項5に係る本発明は(例えば図1及び図4ないし図6参照)、前記遊技領域(7a)に打ち出す遊技球(Ba)を貯留する上部球受け皿(例えば12)を備え、
前記球受け部材(81)は、前記ガラス扉(3b)の左右幅方向に延びる皿状に形成されると共に、底面(84a)が前記左右幅方向の両側から中央部に向かって下降するように傾斜し、かつ滞留する遊技球(Ba)を前記上部球受け皿(例えば12)に放出し得るように前記中央部にて開放する開閉部材(83)を有してなる、
請求項1ないし4のいずれか1項記載の弾球遊技機(1)にある。
請求項6に係る本発明は(例えば図1、図3、図7〜図17参照)、前記遊技領域(7a)に配置された入賞口(例えば27)と、
遊技球(Ba)を貯留する下部球受け皿(例えば15)と、
前記遊技領域(7a)に打ち出されて前記入賞口(例えば27)に入賞せずに流下した遊技球(Ba)を排出するアウト口(22)と、
前記ガラス扉(3b)の開放前の所定の契機で、前記アウト口(22)に遊技球(Ba)を到達させる到達経路(4)の一部(24、又は48,49)を開放して、該到達経路(4)の開放時に落下する遊技球(Ba)を還元路(38,39,19)を介して前記下部球受け皿(15)に還元させる経路開閉手段(72又は77)と、を備えてなる、
請求項1ないし5のいずれか1項記載の弾球遊技機(1)にある。
請求項7に係る本発明は(例えば図3、図7〜図17参照)、前記経路開閉手段(72又は77)は、前記到達経路(4)の一部を成す球受け入れ部材(24)を有し、前記所定の契機で該球受け入れ部材(24)を開放させると同時に該球受け入れ部材(24)によって前記アウト口(22)を閉塞してなる、
請求項6に記載の弾球遊技機(1)にある。
請求項8に係る本発明は(例えば図3、図7〜図17参照)、前記経路開閉手段(例えば77)は、前記到達経路(4)の一部を成す開閉部材(48,49)を有し、前記所定の契機で該開閉部材(48,49)を開放させて前記アウト口(22)の両側部(21d,21d)を開放してなる、
請求項7に記載の弾球遊技機(1)にある。
請求項9に係る本発明は(例えば図8、図9、図13、図15及び図17参照)、前記遊技領域(7a)に遊技球(Ba)を打ち出す発射装置(16)と、
該発射装置(16)の発射を規制し得る発射規制装置(69又は76)と、
前記所定の契機で前記発射規制装置(69又は76)を作動して、前記到達経路(4)の開放中は前記発射装置(16)の発射を規制する球還元制御手段(66)と、を備えてなる、
請求項6ないし8のいずれか1項に記載の弾球遊技機(1)にある。
請求項10に係る本発明は(例えば図1、図3及び図7参照)、前記ガラス扉(3b)を施錠/解錠し得る施錠装置(11)を備え、
前記所定の契機は、前記施錠装置(11)の解錠タイミングである、
請求項6ないし9のいずれか1項に記載の弾球遊技機(1)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の記載に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、ガラス扉の保持枠からの開放時に遊技領域から落下する遊技球を受け止め得るように保持枠側に突出する球受け部材を、ガラス扉に設けたので、遊技領域で球詰まり状態(所謂ブドウ状態)が発生した場合、詰まった遊技球を崩して球詰まり状態を処理する際に、閉止していたガラス扉をやや開けた瞬間、複数の遊技球が一斉に崩れ出しても、球受け部材をガラス扉から保持枠側に突出させて、落下する遊技球を有効に受け止めることができ、遊技球をガラス扉と遊技盤間の隙間に落としたり床面まで落としたりすることなく、球受け部材で受け止めた遊技球を遊技者に還元することが可能になる。従って、ブドウ状態の処理後に遊技場係員が複数個の遊技球を始動チャッカー等に手で入れてくれるようなサービスの有無に拘わらず、遊技者に不満感や不公平感を味わわせることなく、詰まっていた遊技球を無駄にすることなく還元し得る。
請求項2に係る本発明によると、球受け部材が、ガラス扉の保持枠への閉止状態にあってはガラス扉側に退避した状態で収容され、所定の操作に応じて保持枠側に突出するので、非使用時には邪魔にならないように球受け部材を収容しておき、必要なときのみ突出させて使用することができる。
請求項3に係る本発明によると、ガラス扉には所定の操作を行う操作手段が設けられ、該操作手段は、球受け部材をガラス扉側に収容した収容位置と該ガラス扉から保持枠側に突出した突出位置とに機械的に切換えるように構成されるので、ブドウ状態を処理する際に、遊技場係員が操作手段を操作してガラス扉を徐々に開けることで、該ガラス扉の開放に伴って落下する遊技球を、これに先立って突出位置に位置した球受け部材により的確に受け止めることができる。しかも、モータ等を使わない極めてシンプルな機械的構成によって球受け部材を収容位置及び突出位置の2位置に切換えることができるので、例えば球受け部材を電気的構成で2位置に切換える場合には保持枠、ガラス扉間にハーネス(電気的接続ケーブル)を渡す構成となってガラス扉の開閉の度にハーネスを痛める虞があるが、機械的構成で2位置に切換える場合にはそのような虞がない。また、シンプルにし得る機械的な2位置切換え構造は、現行の弾球遊技機(現行機)にも容易に適用することが可能になる。
請求項4に係る本発明によると、球受け部材が、突出状態にて保持枠側に閉止されると該保持枠からの反力で押し戻されて収容状態となり、かつ該収容状態にて操作部材が操作されると解放されて突出状態となるように突出動作するので、一旦突出位置に突出させた球受け部材を、単に保持枠側に閉止するだけでガラス扉側に容易に収容することができると共に、使用時には操作部材を操作するだけで速やかに突出させることができる。
請求項5に係る本発明によると、球受け部材が、ガラス扉の左右幅方向に延びる皿状に形成されると共に、底面が左右幅方向の両側から中央部に向かって下降するように傾斜し、かつ滞留する遊技球を上部球受け皿に放出し得るように中央部にて開放する開閉部材を有するので、突出位置にて受けた遊技球を、傾斜する底部に沿わせて中央部に移動させつつ、開閉部材を開放することで、それら遊技球を上部球受け皿に円滑に放出することができる。従って、上部球受け皿に球受け部材を位置合わせした状態で開閉部材を開放させるだけで、球受け部材から放出する遊技球を上部球受け皿に容易に還元することができる。
請求項6に係る本発明によると、ガラス扉の開放に先立って、アウト口に遊技球を到達させる到達経路の一部を開放して、該到達経路の開放時に落下する遊技球を還元路を介して下部球受け皿に還元させる経路開閉手段を備えるので、詰まった遊技球を崩して球詰まり状態を処理する場合、ガラス扉側から突出した球受け部材だけでは回収しきれなかった遊技球、つまり保持枠側にて流下する遊技球を、アウト口から排出させることなく下部球受け皿にそのまま還元して、遊技者による再度の遊技に供することができる。これにより、遊技者に対する遊技球の還元率を、大幅に高めることができる。
請求項7に係る本発明によると、経路開閉手段が、到達経路の一部を成す球受け入れ部材を有し、所定の契機で該球受け入れ部材を開放させると同時に該球受け入れ部材によってアウト口を閉塞するので、詰まった遊技球を崩して還元路に流入させる処理を、球受け入れ部材でアウト口を閉塞した状態で行うことができることで、該アウト口に1個も無駄に流すことなく、詰まっていた全ての遊技球を遊技者に還元することができる。
請求項8に係る本発明によると、経路開閉手段が、到達経路の一部を成す開閉部材を有し、所定の契機で該開閉部材を開放させてアウト口の両側部を開放するので、詰まった遊技球を崩して還元路に流入させる処理を、アウト口の両側部を開放した状態で効率良く行うことができることで、該アウト口に遊技球を可及的に無駄に流すことなく、遊技者に還元することができる。
請求項9に係る本発明によると、球還元制御手段が、所定の契機で発射規制装置を作動して、到達経路の開放中は発射装置の発射を規制するように制御するので、例えばガラス枠を不正にやや開放する等で所定の契機を故意に作り出し、到達経路の一部を開放した状態で、入賞口に入賞せずに球受け皿に還元される遊技球を何度も繰り返し遊技領域に打ち出し、球数を減らすことなく入賞を狙って打ち続けるような不正行為を行おうとしても、所定の契機が発生した時点で発射装置の発射を規制することで、当該不正行為を確実に防止することができる。
請求項10に係る本発明によると、ガラス扉を施錠/解錠し得る施錠装置を備え、所定の契機が施錠装置の解錠タイミングであるので、遊技領域でブドウ状態が発生した場合、遊技者に呼ばれた遊技場係員が必ず、しかも最初に行う行為が施錠装置の解錠であることから、遊技球還元に必要な処理を当該解錠する行為にリンクさせることで、遊技球の還元処理を常に適切に実行することができる。
以下、本発明に係る弾球遊技機の実施の形態として、遊技場等に設置されるパチンコ機を図に沿って説明する。なお、本実施の形態では、本発明の弾球遊技機を所謂第1種特別電動役物を使用したパチンコ機として述べるが、本発明はこれに限らず、所謂第2種特別電動役物や所謂第3種特別電動役物等を使用したパチンコ機にも適用可能であることは勿論である。なお、図1は本発明の実施の形態におけるパチンコ機の外部構造を示す正面図、図2はガラス枠(ガラス扉)を開放した状態の本パチンコ機を、保持枠から遊技盤を取り外した状態で示す斜視図である。図3はガラス枠を取り外した状態の本パチンコ機の外部構造を示す正面図である。
<第1の実施の形態>
本パチンコ機(弾球遊技機)1は、図1ないし図3に示すように、発射ハンドル17の操作による発射装置16(図7参照)の作動で遊技球を遊技盤7の遊技領域7aに向かって打ち出しつつ遊技を行うもので、所謂確率変動等の大当たりが発生した状態でアタッカー5に入賞した遊技球に対応する数の遊技球を払い出すように構成されている。上記確率変動当たり(「確変当たり」とも言う)とは、抽選の結果、確変モードの大当たりが当選したとき、少なくとも当該確変モードによる遊技状態において次なる大当たりを引くまでの間、遊技者に有利な付加価値を付与し得る特殊状態を意味する。これに対し、当該特殊状態にならない大当たりとして「通常当たり」がある。
本パチンコ機1は、開口を有する枠体状の筐体2と、遊技盤7を支持した形で筐体2に開閉可能に支持された前扉3とを有している。該前扉3は、筐体2に対して開閉自在に支持されて遊技盤7を保持する保持枠3aと、該前扉3に対してヒンジ25a,34a(図4参照)及び25b,34b(図4参照)を介して開閉自在に支持されたガラス枠(ガラス扉)3bとから構成されている。該ガラス枠3bは、前扉3の前面にて透明ガラス6を有した状態で遊技領域7aの前面を覆っている。上記透明ガラス6は、遊技盤7側に1枚が配置され、かつ該1枚から所定距離をあけて他の1枚が遊技者側に配置された二重構造とされている(図11参照)。ガラス枠3bにおける左右上方には演出用照明装置9が配設されており、ガラス枠3bにおける左下方にはスピーカー(図示せず)を有する放音装置10が配設されている。また、前扉3における右側部には、前扉3を筐体2側に施錠/解放する施錠装置11が配設されている。該施錠装置11は前扉3に対してガラス枠3bを施錠/解放(解錠)することもでき、従って、前扉3が筐体2に施錠された状態にあっては、前扉3の閉止状態のままでガラス枠3bのみを筐体2側に施錠/解放(解錠)することができる。なお、筐体2、前扉3等から遊技機本体が構成されている。
ガラス枠3bにおける下方には、遊技領域7aに打ち出すべき遊技球Baを貯留する上皿(上部球受け皿)12が前扉3に対して回動可能に設けられており、上皿12における左上部には、賞球及び貸球を含む遊技球が供給される球供給口13が設けられ、上皿12における右上部壁面には、球貸ボタン14a及び返却ボタン14bが設けられている。
また、前扉3には、上皿12より下側に位置するように下皿(下部球受け皿)15が配設されている。該下皿15も、上皿12と同様、遊技領域7aに打ち出すべき遊技球Baを貯留するものであり、該下皿15の右部には、発射装置16を操作して遊技球を遊技領域7aに向けて打ち出すための発射ハンドル17が配設されている。更に下皿15には、上皿12からオーバーフローした遊技球が放出される球放出口19が形成されており、下皿15の左部には灰皿20が配設されている。該下皿15には、後述する球受け入れ部材24の開放時に落下する遊技球も球放出口19から導入されるように構成されている。また、図1の状態においてガラス枠3bから露出する遊技領域7aの外周部には、内レール21a及び外レール21bからなり、発射ハンドル17の操作で発射された遊技球を遊技領域7aに導くガイドレール21が設けられている。遊技領域7aにおけるアタッカー5の下方には、発射装置16により該遊技領域7aに打ち出されて始動チャッカー(入賞口)27等に入賞せずに流下する遊技球Baを遊技領域7aから外方に排出するアウト口22が設けられている。また、本パチンコ機1には、遊技中に遊技領域7aにて入賞することなく落下してアウト口22に入り込んだ遊技球を本パチンコ機1の背面側に導くアウト球通路44(図11参照)が設けられている。下皿15の手前側には、該下皿15に貯留した遊技球を下方に置いた賞球箱(図示せず)に排出するための球抜きレバー23が配設されている。
また、遊技領域7aの中央部分には、ステージSを有するセンター飾り29が遊技盤7を前後方向に貫通する形で配設されている。センター飾り29の左右下方には、大当たり抽選に寄与しない一般の入賞が行われる一般入賞口25,26が配設されており、センター飾り29の中央下方には、大当たり抽選実行の契機となり得る入賞が行われる始動チャッカー(入賞口)27と、大当たり発生時に開放して遊技領域7aに打ち出される遊技球を入賞させるアタッカー5と、が順次配設されている。
始動チャッカー27は、開放位置と閉止位置とに開閉動作するように始動チャッカー開閉ソレノイド70(図13及び図17参照)によって作動させられる。始動チャッカー27の直上方には、所謂命釘としての一対の障害釘(図示せず)が打ち込まれている。
アタッカー5は、大当たり発生中、例えば、1回の開放で9個の入賞(入球)を完了した時点で閉じ、当該開閉動作を15回繰り返すように構成される。なお、これらの入球数並びに開閉動作の回数は、9個や15回に限定されることはなく、必要に応じて適宜設定され得るものである。
遊技盤7の遊技領域7aには、センター飾り29の周囲に、風車(図示せず)や、始動チャッカー27を開閉動作させる抽選の契機となる遊技球通過が行われるスルーゲート(図示せず)が配設されている。
該遊技領域7aにおけるスルーゲート、一般入賞口25,26及び始動チャッカー27等の周囲には、ステージSから零れた遊技球や、発射されてからステージSに関与せずに落下してくる遊技球を適宜散らし、或いは入球(入賞)に導くようにするための多数の障害釘(図示せず)が打ち込まれている。
更に、センター飾り29は、ステージSの中央部に球放出口30を有している。不図示のワープ導入口から入球した遊技球はステージS上に導入されるが、それらの一部は球放出口30に案内されて始動チャッカー27に向け自重落下させられる。
なお、上記「ワープ導入」という語句は、遊技領域7aに打ち出された遊技球を、当該遊技領域7aの比較的下側に位置する不図示の道釘等を経ることなく、始動チャッカー27の上に導くことを意味する概念である。また、上記「道釘」とは、遊技領域7aにおいて始動チャッカー27左右に打ち込まれた複数本の障害釘(図示せず)の列を意味するもので、上方から転動落下してきた遊技球を始動チャッカー27方向に導く役割を担っている。
ついで、本パチンコ機1の背面構造について図12を参照して説明する。同図は、本パチンコ機1の背面構造を示す背面図である。
図12に示すように、本パチンコ機1の筐体2の背面における上部左方には、賞球タンク43が取り付けられており、この賞球タンク43の下方に、副制御基板42、主制御基板40、及び払出し制御基板51がこの順に配置されている。また、筐体2の背面における上部右方には、外部端子板52が取り付けられており、この外部端子板52の下方に、整列待機通路45、賞球装置46、賞球排出通路47、電源ユニット41、及び発射装置16用の発射制御基板53がこの順に配置されている。本パチンコ機1の筐体2の背面における左側部には、施錠装置11が配設されている。
ここで、本発明を適用した球受け部材81及びその周辺構造について、図2、及び図4〜図6を参照して説明する。なお、図4は本パチンコ機から取り外したガラス枠を単体で示す背面図である。図5はガラス枠に備えた操作手段の構造を示す側面断面図であり、(a)は球受け部材が収容位置にある状態を示し、(b)は球受け部材が突出位置にある状態を示している。また、図6はガラス枠を背面から見た球受け部材の状態を示す図であり、(a)は開閉部材の閉止状態を示し、(b)は開閉部材の開放状態を示している。
図2は、保持枠3aから遊技盤7が取り外されて、球受け部材81がガラス枠3bから保持枠3a側に突出した状態で描かれている。同図に示すように、ヒンジ25a,34a及び25b,34bを介して保持枠3aに回動自在に支持されたガラス枠3bは、最下部に、該保持枠3aの左右幅方向に延在するように球受け部材81が取り付けられている。該球受け部材81は、保持枠3aから該ガラス扉3bを開放する際に、遊技領域7aから落下する遊技球Baを受け止めるように保持枠3a側に突出できるように設けられており、ガラス枠3bの保持枠3aへの閉止状態にあってはガラス枠3b側に退避した状態で収容され、所定の操作に応じて保持枠3a側に突出するように構成される。
図4及び図5(a),(b)に示すように、ガラス枠3bには、上記所定の操作を行う操作手段100が設けられており、該操作手段100は、球受け部材81を、ガラス枠3b側に収容した収容位置(収容状態)と、該ガラス枠3bから保持枠3a側に突出した突出位置(突出状態)とに機械的に切換えるように構成されている。該操作手段100は、ガラス枠3bの右側部に配置された操作ボタン(操作部材)67と、ガラス枠3bの裏面において該操作ボタン67からその下方の球受け部材81の一端部に亘るように設けられた連動ロッド80と、該連動ロッド80によって回動操作される、係止爪94aを先端に備えたロックアーム94とを有している。なお、図4及び図6(a),(b)に示す符号95は、ロックアーム94の上下方向の回動動作を妨げないようにするための切欠きを示している。
操作ボタン67は、ガラス枠3bの表裏を貫通するように形成された円孔3cに摺動自在に挿通されており、負荷が作用しない自由状態にあってはガラス枠3bから突出する方向に、不図示の圧縮バネによって付勢されている。操作ボタン67は、円孔3cからガラス枠3b表面側に突出する部分は円柱状に形成されるが、円孔3cからガラス枠3b裏面側に突出する部分は、図4における右半分にカム面67a及び当接面67bが形成されている。カム面67aは、ガラス枠3bの表側から裏側に向かって下降するように傾斜しており、上下方向に摺動自在に支持された連動ロッド80の上端の折曲部80aに対して摺接し、操作ボタン67が押し込まれるに従って、折曲部80a(つまり、連動ロッド80)を上方に持ち上げるように機能する。連動ロッド80は、図4におけるガラス枠3bの左側部に所定間隔をあけて固定された支持部材87によって上下方向(図4の矢印A方向)に摺動自在に支持されている。
ガラス枠3bの最下部には、該ガラス枠3bの左右幅方向に亘って延在する上部プレート部88及び下部プレート部97と、左右プレート部86,86とで囲まれた収容スペースが形成されており、該収容スペースに、全体的に直方体状の球受け部材81が図5(a),(b)の左右方向に摺動自在に挿入されて、所謂引き出し状に構成されている。該球受け部材81は、上記収容スペースに収容可能となるように、ガラス枠3bの左右幅方向に延びる皿状に形成されると共に、底面84aが該左右幅方向の両側から中央部に向かって下降するように傾斜している。
図4〜図6に示すように、球受け部材81は、左右幅方向の4箇所において互いに間隔をあけた状態で、スライド支持ロッド91が背面側(ガラス枠3bの前面側)に突出して設けられている。これらスライド支持ロッド91は、ガラス枠3bのプレート部3dに貫通形成された4個の案内孔101aに摺動自在に嵌挿され、かつ先端に取り付けられた係止部材91aの存在により、プレート部3dの背面側にて該プレート部3dと球受け部材81との間に縮設された圧縮バネ96の付勢力によって球受け部材81を図5(b)の位置(突出位置)で停止させるように構成される。
また、上記スライド支持ロッド91は、球受け部材81が該突出位置から図5(a)の収容位置に移動される際には、係止部材91aをガラス枠3bの裏面3cに当接させる。このとき、ロックアーム94の係止爪94aが、球受け部材81の下部面の所定位置に形成された係合凹部84bに係合することで、球受け部材81が圧縮バネ96の付勢力に抗して収容位置にロックされる。球受け部材81は、長手方向において間隔をあけて設けられた4個のスライド支持ロッド91によって平均的に支持されるので、突出位置と収容位置との間の摺動動作を、極めて安定した状態で行うことができる。
図4に示すように、球受け部材81における左右下部には、それぞれロックアーム94が配設されている。これらロックアーム94は、それぞれの両側にてガラス枠3b側に固定された支持部材92に、水平方向の軸93を介して上下方向回動自在に支持されており、負荷が作用しない自由状態にあっては、図5(a)に示すロック位置に回動させる方向(図5(a)の反時計回り方向)にトーションバネ(図示せず)で付勢されている。左右2個のロックアーム94は、球受け部材81の背面側(つまり、ガラス枠3bの前面側)において該球受け部材81に平行に延在する連結ロッド90で互いに連結されており、該連結ロッド90の図4左端部が連動ロッド80の下端部と回動自在に連結されている。このため、球詰まり状態Bgを崩すにあたり操作ボタン67が押圧操作されてカム面67aの傾斜に沿って連動ロッド80が上昇すると、連結ロッド90を介して左右のロックアーム94が軸93を中心として同時に解除方向(図5(b)の時計回り方向)に回動する。
球受け部材81における底面84aを含む収容部84は、図2を参照すると分かるように、長手方向にて遊技球Baが2列にはならない程度の幅(長手方向と直交する方向での幅)を有している。球受け部材81は、図6(a),(b)に示すように、長手方向の中央部に、所定幅で切り欠いた切欠き部99を有しており、該切欠き部99のやや紙面後方には、開閉部材83を同図左右方向に摺動自在に案内する案内溝98が形成されており、開閉部材83は、左上部に操作摘み部83aを有すると共に、案内溝98に摺動自在に嵌め込まれた状態で圧縮バネ85によって閉止方向(図6(a),(b)の左方向)に常時付勢されている。収容部84に遊技球Baが滞留した球受け部材81を上皿12の上方に位置させた状態で開閉部材83を開放すると、収容部84内の遊技球Baは、最も低くなった底面84aに移動しつつ、切欠き部99のV字状の切欠き底面99aを通って、下方の上皿12に放出されて、遊技者に還元される。この際、遊技球Baは上皿12だけに放出されるのではなく、後述する還元路の方へも放出されるため、傾斜する当て板部103(図11の二点鎖線参照)を設けることで、遊技球Baが還元路側に放出されたとしても上皿12側へスムーズに流れるようにすることができる。
上記構成を有する球受け部材81は、図5(b)に示す突出状態(突出位置)にて保持枠3a側に閉止されると、該保持枠3aにおける当接部102(図3参照)等に当接する際の反力で押し戻されてロックアーム94でロックされて図5(a)に示す収容状態(収容位置)となる。更に、該収容状態にて操作ボタン67が押圧操作されると、ロックアーム94の係止爪94aが係合凹部84bから外れて解放されることで、圧縮バネ96の付勢力に準じて突出して上記突出状態となる。なお、上記球受け部材81は、収容部84内に遊技球Baが1個でも残っている状態では、ガラス枠3bを閉めようとしても図5(a)の収容位置に移行できないように構成されている。具体的には、例えば、収容部84の深さ寸法を遊技球Baの直径より小さく(つまり、浅く)形成し、該収容部84内に滞留する遊技球Baが収容部84から上方に突出して上部プレート部88に引っ掛かることで収容状態に戻せないように構成することができる。このようにすると、常に、収容部84内に還元忘れの遊技球Baの無い状態でガラス枠3bを閉めることができる。
以上説明した構成は、遊技場係員が球詰まり状態Bgを崩す際に、操作ボタン67を押圧操作して球受け部材81を突出させて、遊技領域7aから零れる遊技球Baを床面等に落下させないようにガラス枠3b側で受け止めて遊技者に還元するためのものであったが、以下に説明する構成は、上記のように遊技領域7aから零れる遊技球Baを保持枠3a側で処理して遊技者に還元するためのものである。これらを同時に活用することで、球詰まり状態Bgを崩す際に落下して還元できなくなる遊技球Baを可及的に減少させることができる。ここで、保持枠3a側の還元構成について、図7ないし図11を参照して説明する。
なお、図8は上記ガラス枠3bを開放してアウト口22及びその周辺を拡大して示す正面図、図9は所定の契機で経路開閉手段を開放し且つ発射装置16による発射を規制した状態を示す正面図である。また、図10は本実施形態におけるアウト口22の構造を示し、(a)は球受け入れ部材24の開放状態を示す側面断面図、(b)は球受け入れ部材24によるアウト口22の閉塞状態を示す側面断面図である。図11はガラス枠3bを閉止した本パチンコ機1の下部側をアウト口22、上皿12及び下皿15を通る線分で切断して横方向に見た状態で示す側面断面図である。
すなわち、図7ないし図11に示すように、内レール21aには、アタッカー5の下方においてアウト口22を臨む部分が該アウト口22の横幅に対応するサイズだけ切断されて落下開口部21cが形成されている。該落下開口部21cには、遊技盤7側に回動自在(開閉自在)に軸37で支持された球受け入れ部材24が配置されている。該球受け入れ部材24は、施錠装置11の解錠タイミングを所定の契機として上下方向に回動し、遊技球Baをアウト口22に到達させる到達経路4の一部を開放すると共に、該アウト口22を閉塞するように動作する。遊技盤7におけるアウト口22の下側には、球受け入れ部材24の後端部を回動自在に収容し、かつ後述の回動アーム33を回動自在に収容し得るような空間が形成されている。球受け入れ部材24には、軸37から所定距離だけ斜め後方にピン36が取り付けられている。なお、上記到達経路4は、内レール21aと、落下開口部21cを塞ぐ球受け入れ部材24と、を合わせた経路を意味するものである。
図10(a),(b)に示すように、遊技盤7のアウト口22の周辺には、球受け入れ部材24、回動アーム33及び開閉ソレノイド31を有する経路開閉装置72が配置されている。即ち、遊技盤7における球受け入れ部材24の背面側には開閉ソレノイド31が固定されており、上記空間内における、該開閉ソレノイド31のプランジャ31aと上記ピン36との間には、回動アーム33がその中央部を軸33aで回動自在に支持されて配置されている。回動アーム33は、その一端部33bが上記プランジャ31aの先端部にピン32で回動自在に連結されると共に、他端部33cの二股部がピン36を上下から挟むように係合している。なお、上記経路開閉装置72は、アウト口22に遊技球を到達させる到達経路4の一部である球受け入れ部材24を開閉する、本発明に係る経路開閉手段を構成している。
したがって、上記開閉ソレノイド31がそのプランジャ31aを後退させた状態(図10(a)参照)では、回動アーム33が軸33aを中心として図10(a)の時計回り方向に回動することでピン36を持ち上げ、これにより、球受け入れ部材24が軸37を中心として反時計回り方向に回動し、同図に示すように落下開口部21c(図10(b)参照)を閉塞した状態となっている。この状態から、開閉ソレノイド31がそのプランジャ31aを進出(伸長)させると(図10(b)参照)、回動アーム33が軸33aを中心として反時計回り方向に回動することでピン36を押し下げるので、球受け入れ部材24が軸37を中心として時計回り方向に回動し、図10(b)に示すように落下開口部21cを開放した状態となる。
図11に示すように、透明ガラス6と遊技盤7の盤面とで挟まれてアウト口22に遊技球を到達させる到達経路4にあっては、上記開閉ソレノイド31の作動で球受け入れ部材24が落下開口部21cを開放したり閉塞したりするように動作し、前扉3が筐体2側に閉止されて上皿12及び下皿15が使用位置となった状態では、球受け入れ部材24が落下開口部21cを開放した状態で該落下開口部21cから落下する遊技球Baは、上皿12の後方の、ファール球回収通路を含む落下空間38,39内を落下して球放出口19を介して下皿15に送り込まれ、還元される。なお、ファール球回収通路を含む落下空間38,39及び球放出口19により、経路開閉装置72(又は後述の経路開閉装置77)により球受け入れ部材24(又は後述の開閉部材48,49)の開放時に落下した遊技球Baを下皿15に送る還元路が構成されている。なお、上記ファール球回収通路とは、発射装置16によって遊技領域7aに向けて打ち出されたもののガイドレール21から遊技領域7a側に到達し得なかった遊技球Baを、所謂ファール球として下皿15側に戻すための回収通路を意味している。
また、図8に示すように、ガラス枠3bとともに上皿12を開放した状態において、アウト口22の斜め下方には、遊技領域7aに遊技球Baを打ち出す発射装置16と、所定の契機で該発射装置16の発射を規制する発射規制装置69とが配置されている。
上記発射装置16は、発射レール8と、発射位置にある遊技球Baを叩いて該発射レール8に沿って打ち出すハンマー58とを有している。上記発射規制装置69は、発射レール8の下側に位置決め固定された規制ソレノイド82と、該規制ソレノイド82のプランジャ82aの先端部に連結された規制プレート28とを有している。発射レール8の略々中央部分には、規制プレート28の厚さより僅かに広い寸法で発射レール8の幅方向に切り欠かれたスリット8aが形成されており、該スリット8aにて上記規制プレート28が摺動自在に進退動作することにより、発射規制装置69は、図8に示す発射解除位置と、図9に示す発射規制位置とに切換えられる。
次に、本実施の形態における本パチンコ機1の制御系を図13に沿って説明する。なお、同図は本パチンコ機1の制御系を示すブロック図である。
本制御系は、遊技制御装置54と、該遊技制御装置54に電気的に接続された、始動チャッカー開閉ソレノイド70、アタッカー開閉ソレノイド71、放音装置10、演出用照明装置9、液晶等の図柄表示装置35、ガラス枠施錠検知装置68、規制ソレノイド82を有する発射規制装置69、及び、開閉ソレノイド31を有する経路開閉装置72を備えている。
遊技制御装置54は、上述の主制御基板40や副制御基板42等から構成されている。主制御基板40は、本パチンコ機1の動作全体を統括的に管理するものであり、当該パチンコ機1の動作全体を管理するシステムプログラム及び遊技用の実行プログラムが予め記憶された半導体メモリ等からなる記憶部(図示せず)と、これらのプログラムを実行する不図示のマイクロプロセッサ(MPU)とを備えている。また、副制御基板42は、主に画像表示、効果音等の演出、効果光等の表示制御を行うように構成されている。
遊技制御装置54は、入賞判定手段55、入賞信号出力手段56、抽選手段57、遊技制御手段59、保留手段60、作動制御手段61、作動判定手段62、作動決定手段63、演出制御手段64、表示制御手段65、及び球還元制御手段66を備えている。
入賞判定手段55は、発射ハンドル17の操作で作動する発射装置16(図8参照)によって遊技領域7aに打ち出された遊技球が始動チャッカー27、一般入賞口25,26、アタッカー5、スルーゲート(図示せず)の何れかに入賞(入球)したとき、当該入賞があった旨を判定する。
入賞信号出力手段56は、入賞判定手段55によって入賞(入球)が判定されたとき、対応する始動チャッカー27、一般入賞口25,26、アタッカー5、スルーゲート(図示せず)に入賞(入球)した旨の入賞信号を出力する。
抽選手段57は、入賞信号出力手段56からの始動チャッカー27に対応する入賞信号の入力時、最大保留球数(例えば4個)未満での入賞を契機として、次なる大当たりを当選させるまで遊技者に有利な付加価値を付与し得る特殊状態となる確率変動当たり、及び上記特殊状態とならない通常当たりのうちのいずれか一方に当選するように、不図示の抽選用メモリから当たり当選乱数値を取得して、大当たり抽選を実行する。
また、抽選手段57は、大当たり抽選で確変当たりに当選した場合、不図示の演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、確変当たりに対応する「111」、「333」や「777」等の図柄が、図柄表示装置35(図1も併せて参照)の大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターン信号を出力する。なお、上記「大当たり有効ライン」は、大当たりを得るため図柄が一列に並ぶべき位置(ライン)を意味する。
更に、抽選手段57は、大当たり抽選で通常当たりが当選した場合、演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、通常当たりに対応する「222」、「444」や「888」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターン信号を出力する。抽選手段57は更に、大当たり抽選で外れた場合、演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、外れに対応する「252」、「464」や「838」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターン信号を出力する。
遊技制御手段59は、放音装置10、及び演出用照明装置9に放音、発光の演出をさせる契機となる指令や予め設定された演出データを演出制御手段64に送る。また、遊技制御手段59は、抽選手段57での抽選結果に応じて、図柄表示装置35に表示すべき変動図柄に関する信号を、表示制御手段65に送る。
保留手段60は、抽選手段57から出力された変動パターン信号を入力し、変動パターンを、始動チャッカー27への入賞の都度に行われた抽選の結果となる保留球として順次記憶する。当該記憶状況は、大当たり抽選保留表示装置(図示せず)に、最大4個の保留球として点灯表示される。保留手段60は、例えば保留球数Hが0<H<5であるか否かを常時判定し、保留球数Hが4個表示されている間は、始動チャッカー27への入賞に拘わらず大当たり抽選は行わない。なお、保留球として点灯表示される保留球数は上記「最大4個」に限らず、例えば3個以下、又は5個以上として適宜設定することも可能である。
また、保留手段60は、保留(記憶)している変動パターンに係る信号を順次出力し、その変動パターン信号に基づく演出表示が終了するまでは次の変動パターン信号を出力しないようにするための図柄変動禁止フラグを立てる(オンする)と共に、当該オンした図柄変動禁止フラグを解除する時間を計測するための図柄変動タイマ(図示せず)をセットし、変動パターン信号の出力に応じて保留球数を1デクリメントする。また保留手段60は、保留球の消費に応じて保留球数HがH<4となった場合、抽選手段57で行われる始動チャッカー27への入賞に応答した大当たり抽選の結果を保留球として記憶し、保留球数を1インクリメントする。
作動制御手段61は、後述する作動決定手段63の作動開始決定の旨の信号に基づき、始動チャッカー開閉ソレノイド70に駆動信号を送って該ソレノイド70を作動させ、始動チャッカー27を開放又は閉塞動作させる。更に作動制御手段61は、アタッカー開閉ソレノイド71に駆動信号を送って該ソレノイド71を作動させ、抽選手段57での抽選による大当たり発生時にアタッカー5を開放して所定数入賞が終了する(又は所定時間が経過する)毎に閉塞する動作を所定回数(所定ラウンド)だけ繰り返すように制御する。
作動判定手段62は、始動チャッカー開閉ソレノイド70及びアタッカー開閉ソレノイド71を作動させるための条件を満たすか否かを判定する。つまり、始動チャッカー開閉ソレノイド70にあって、始動チャッカー27の開閉の「条件を満たす」時とは、抽選手段57の大当たり抽選とは別途行われる抽選で当選した場合である。アタッカー開閉ソレノイド71にあって、アタッカー5の開放の「条件を満たす」時とは、所謂リーチ(所謂スーパーリーチ、ノーマルリーチを含む)の状態から3つの同じ図柄が大当たり有効ライン上で揃って大当たりが発生した場合であり、アタッカー5の閉塞の「条件を満たす」時とは、大当たり発生時における全ての入賞を完了した場合である。
作動決定手段63は、作動判定手段62からの判定信号を受けて、始動チャッカー開閉ソレノイド70、アタッカー開閉ソレノイド71の作動開始をそれぞれに決定する。
演出制御手段64は、遊技制御手段59からの指令に応答して、放音装置10を放音駆動し、演出用照明装置9を発光させ、遊技者の聴覚や視覚に訴える演出を行う。
表示制御手段65は、遊技制御手段59からの信号に従って、図柄表示装置35を駆動し、大当たり抽選結果を中心とした内容等の演出を、遊技者の視覚に訴えるように演出表示する。
球還元制御手段66は、施錠装置11が解錠された旨の検知信号をガラス枠施錠検知装置68から受信した際、これをトリガ(所定の契機)として、経路開閉装置(経路開閉手段)72の開閉ソレノイド31を作動させ、球受け入れ部材24を回動させて落下開口部21cを開放し、ファール球回収通路を含む落下空間38,39及び球放出口19からなる還元路を介して遊技球Baを下皿15に還元するように制御する。また、球還元制御手段66は、施錠装置11が施錠された旨の検知信号をガラス枠施錠検知装置68から受信した際、上記開閉ソレノイド31を作動させて球受け入れ部材24を逆方向に回動させて落下開口部21cを閉塞し、通常通りに遊技球Baがアウト口22に流入し得る状態にする。更に、球還元制御手段66は、施錠装置11の解錠に係る検知信号を受信すると、これをトリガとして、規制プレート28をスリット8aから突出させるように発射規制装置69に指令を出力して規制ソレノイド82を作動させる。そして、球還元制御手段66は、施錠装置11の施錠に係る検知信号を受信すると、これをトリガとして、規制プレート28をスリット8aから退避させるように発射規制装置69に指令を出力して規制ソレノイド82を逆に作動させる。
始動チャッカー開閉ソレノイド70は、作動制御手段61から送信された駆動信号に応答してプランジャ(図示せず)を進退動作させて、始動チャッカー27を開閉動作させる。アタッカー開閉ソレノイド71は、作動制御手段61から送信された駆動信号に応答してプランジャ(図示せず)を進退動作させて、アタッカー5を開閉動作させる。
放音装置10は、演出制御手段64の制御に従ってスピーカー(図示せず)を駆動させ、演出に応じた効果音を発する。演出用照明装置9は、演出制御手段64の制御に従ってその内蔵する電飾ランプ(図示せず)を発光駆動(点灯、点滅)させ、演出に応じた照明を行う。
ガラス枠施錠検知装置68は、施錠装置11の近傍に配置したセンサ(図示せず)を介して、施錠状態の施錠装置11が解錠されたことを検知し、その検知信号を球還元制御手段66に送信する。また、ガラス枠施錠検知装置68は、上記センサを介して、解錠状態の施錠装置11が施錠されたことを検知し、その検知信号を球還元制御手段66に送信する。
発射規制装置69は、規制ソレノイド82の作動で規制プレート28をスリット8aから発射レール8に進退させ得るように構成されており、ガラス枠施錠検知装置68が施錠装置11の解錠を検知したことによる球還元制御手段66の制御により、規制プレート28を発射レール8から突出させ、遊技者が発射ハンドル17を握って回動させることでハンマー58が遊技球Baを叩いても、該遊技球Baが規制プレート28に当接して遊技領域7a側に打ち出されないようにする。なお、このような発射規制装置69に代えて、球還元制御手段66の制御によりハンマー58そのものが作動しないように切換えて遊技球の発射そのものを規制する後述の発射規制装置76のように構成することも可能である。
経路開閉装置72は、開閉ソレノイド31、回動アーム33(図10参照)、及び球受け入れ部材24(図8〜図11参照)を有しており、上記ガラス枠施錠検知装置68が施錠装置11の解錠を検知したことに基づく球還元制御手段66の制御により、開閉ソレノイド31を作動させてプランジャ31aを進退させ、球受け入れ部材24を回動させて落下開口部21cを開閉させるように構成されている。
次に、本パチンコ機1による作用について、図14のフローチャートを併せて参照しつつ説明する。
本パチンコ機1に対面して着座した遊技者が、発射ハンドル17を握って適宜の角度に回動操作すると(ステップS1)、発射装置16が作動して、遊技球を所定の時間間隔で遊技領域7aに向けて連続的に発射させる。すると、遊技領域7aに打ち出されて転動落下する多数の遊技球は、始動チャッカー27や一般入賞口25,26等に適時入賞し、或いは、これらに関与せずに転動落下して遊技領域7a最下部のアウト口22から遊技盤7の背面側に排出される。
つまり、遊技領域7aに向けて打ち出された多数の遊技球Baは、その一部がワープ導入口から導入されてステージS上に放出され、その一部が球放出口30から放出されて始動チャッカー27に向け落下し、この始動チャッカー27に高確率で入賞する。この際、不図示の障害釘(所謂「命釘」)への当接状況によっては、始動チャッカー27に入賞できないこともある。一方、球放出口30からではなくステージSから直接に落下する遊技球Baは、始動チャッカー27と異なる方向に向かう。この際、当該遊技球Baは、落下方向が、始動チャッカー27上の上記障害釘(命釘)の間を通過して入球し得る方向と異なっても、該命釘の左右に打ち込まれた所謂ジャンプ釘(図示せず)や、このジャンプ釘から左右方向に配列された道釘(図示せず)で弾き返されることで、命釘に絡んでその間を落下して始動チャッカー27に入球することもある。
ところで、上述したように始動チャッカー27や一般入賞口25,26等の入賞口の何れかに入賞した場合、入賞判定手段55が当該入賞を判定し、且つ入賞信号出力手段56が入賞信号を出力する(ステップS2)。この際、保留手段60は、保留球Hが0<H<5であるか否かを常時判定しており、0<H<5を満たすと判定したときには、保留している変動パターンに係る信号を、遊技制御手段59を介して表示制御手段65に順次送信し、図柄変動禁止フラグをオンすると共に、図柄変動タイマをセットし、変動パターン信号の送信に応じて保留球数を1デクリメントする。また保留手段60は、当該保留球の消費に応じて保留球数HがH<4となった場合、抽選手段57で行われる始動チャッカー27への入賞に応じた大当たり抽選の結果を保留球として記憶し、保留球数を1インクリメントする。
また、ステップS3において、大当たり抽選で当選した場合、抽選手段57が当たりフラグをオンすると、抽選手段57が、演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、大当たりの種別、つまり確変当たり又は通常当たりに対応する変動パターンを決定する。
これにより、ステップS4において、図柄表示装置35に表示されるべき当たり図柄がセットされ、抽選手段57は、その旨の変動パターン信号を出力すると共に、当該変動パターン信号に基づく演出表示が終了するまでは次の変動パターン信号を送信しないようにするために図柄変動禁止フラグをオンし、当該オンした図柄変動禁止フラグを解除する時間を計測するための図柄変動タイマをセットし、変動パターン信号の送信に応じて保留球数を1デクリメントする。
一方、ステップS3において大当たり抽選で外れた場合には、演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、外れに対応する図柄が最終的に揃う旨の変動パターンが決定される。これにより、図柄表示装置35に表示される外れ図柄がセットされ、抽選手段57は、その旨の変動パターン信号を出力すると共に、図柄変動禁止フラグをオンし、図柄変動タイマをセットし、変動パターン信号の送信に応じて保留球数を1デクリメントする。
以上のようにして、遊技制御手段59が、図柄表示装置35に表示すべき演出内容に関する信号を、表示制御手段65に送信することに基づき、表示制御手段65は、図柄表示装置35を駆動し、大当たり抽選結果に関する内容等を、遊技者の視覚に訴えるように演出表示することとなる(ステップS5)。
ところで、上述した遊技中、遊技領域7aの一部(例えば図1におけるセンター飾り29の左側)で、通るべき釘間の隙間で1個、2個と遊技球Baが詰まり出して球詰まり状態(所謂ブドウ状態)Bgが生じた場合、遊技者は、遊技に支障が出るため、パチンコ機上方の呼出しボタンを押す等で遊技場の係員を呼ぶ。すると、係員は球詰まり状態Bgを解消するべく、施錠装置11の鍵穴にキーを差し込み、前扉3全体を筐体2から開放する際とは逆の方向にキーを回し、ガラス枠3bの前扉3(つまり筐体2)に対する施錠を解除すると共に、操作ボタン67を押圧操作する。これにより、ガラス枠施錠検知装置68が、施錠装置11が解錠されたことを不図示のセンサを介して検知し、その検知信号を球還元制御手段66に送信する。
すると、上記球還元制御手段66は、ガラス枠施錠検知装置68から検知信号を受信した時点で、直ちに規制ソレノイド82を作動させてプランジャ82aを進出させ、規制プレート28をスリット8aから突出させて発射装置16による打ち出しを規制すると共に、開閉ソレノイド31を作動させてプランジャ31aを進出させる。このため、到達経路4では、球受け入れ部材24が落下開口部21cを閉塞して遊技球Baをアウト口22に導入し得る図10(a)に示す状態から、球受け入れ部材24が落下開口部21cを開放して遊技球Baをアウト口22に導入させずに落下させる図10(b)に示す状態となる。
この状態において、係員がガラス枠3bを僅かな角度だけ筐体2に対し開放させると、図11に示すように遊技領域7aの障害釘18に絡み、内側の透明ガラス6に支えられて球詰まり状態Bgを形成していた複数個の遊技球Baが、該透明ガラス6がやや離れること等により崩れ出し、内レール21a(図9参照)に流下してアウト口22側に転動し、球受け入れ部材24が上方に退避した状態の落下開口部21cから落下することになる。なお、図9においては、実際には球受け皿(上皿12)が筐体2側に閉止されているため発射装置16や発射レール8は見えてはいない。
そして、落下開口部21cから落下した遊技球Baは、上皿12の裏側の、ファール球回収通路を含む落下空間38,39を通って底部75に着地しその傾斜に沿って球放出口19側に転動し、該球放出口19から下皿15内に供給されて還元されることになる。
一方、上述したように、ガラス枠3bの解錠時に操作ボタン67が押圧操作されたことで、それまで図5(a)に示す収容位置にあった球受け部材81が、図5(a)の収容位置から図5(b)の突出位置に移行する。すなわち、連動ロッド80が、押し込まれる操作ボタン67のカム面67aに沿って折曲部80aとともに持ち上げられ(図5(b)の矢印C方向)、これにより、連結ロッド90を介して2個のロックアーム94が軸93を中心として時計回り方向(図5(b)の矢印D方向)に回動し、係合していた係合凹部84bから離脱して球受け部材81を解放する。このため、球受け部材81を4箇所で支持するスライド支持ロッド91に巻き回されてプレート部3dと球受け部材81との間で圧縮されていた圧縮バネ96の復元時の付勢力で、球受け部材81が、それぞれの係止部材91aがプレート部3dで係止される突出位置まで突出(図5(b)の矢印E方向)して、その位置に保持される。
上述のように、ガラス枠3bが閉じている状態で操作ボタン67が押圧操作されても、球受け部材81が瞬時に突出する訳ではなく、遊技場係員が、施錠装置11の解錠で開放し得る状態となったガラス枠3bを、球詰まり状態Bgの崩れ具合を見ながら僅かずつ開けるため、圧縮バネ96の付勢力で突出可能となった球受け部材81は当接部102等に突出を抑止されつつ、ガラス枠3bの開放に対応して徐々に突出することになる。このため、球詰まり状態Bgが崩れることで遊技領域7aから落下する遊技球Baは、ガラス枠3bから保持枠3a側に突出する球受け部材81で受け止められ、また、保持枠3a側で内レール21aを流下する遊技球Baは上述の経路を通って下皿15に還元されることになる。上記のように球受け部材81で受け止められた遊技球Baは、開閉部材83で閉止された切欠き部99を上皿12上に位置させた状態で、遊技場係員が該開閉部材83を図6(b)の矢印F方向にスライドさせることで、切欠き部99から上皿12に放出されて遊技者に還元されることになる。
なお、1個の遊技球Baが障害釘間に引っ掛かる等のような球詰まり状態以外の原因でガラス枠3bを開ける場合には、遊技場係員は、施錠装置11でガラス枠3bを解錠しながらも、操作ボタン67を押圧操作することなく該ガラス枠3bを開放する。このため、球受け部材81が収容位置にある状態のままガラス枠3bが開放され、1個の遊技球Baの詰まりを処理した後、該ガラス枠3bがそのまま保持枠3aに対して閉止されることになる。この際、ガラス枠3bの開放に伴い、球受け入れ部材24が落下開口部21cを開放してアウト口22を閉止するが、球詰まり状態Bgが崩れるようなことはなく、従って、遊技球Baが下皿15に還元されるようなことはない。
更に、遊技領域7aに発生していた球詰まり状態Bgが全て解消された時点で係員がガラス枠3bを筐体2側に押し込むと、施錠装置11が該ガラス枠3bを施錠することで、ガラス枠施錠検知装置68がその旨の検知信号を球還元制御手段66に送信する。
これにより、該球還元制御手段66が規制ソレノイド82を逆に作動させてプランジャ82aを後退させ、規制プレート28をスリット8aから退避させて発射装置16による打ち出し規制を解除すると共に、開閉ソレノイド31を逆に作動させてプランジャ31aを後退させる。このため、到達経路4では、球受け入れ部材24が落下開口部21cを閉塞して遊技球Baをアウト口22に流入させ得る図10(a)に示す状態となる。
更に、上述のように係員がガラス枠3bを筐体2側に押し込む際、図5(b)に示す突出位置にあった球受け部材81が当接部102等に当接するときの反力で、球受け部材81が圧縮バネ96に抗してガラス枠3bの前面側に押し込まれ、図5(a)の位置になった際に、ガラス枠3b側に固定された支持部材92に支持された状態で収容位置の球受け部材81に向かうように付勢されている係止爪94aが、係合凹部84bに係合し、これにより、球受け部材81が収容位置にてロックされる。また、球受け部材81を突出状態のまま保持枠3a側に押し込まずに、ガラス枠3bを開けたままの状態で係員が手で球受け部材81をガラス枠3b側に押し込むことによっても、該球受け部材81の底面の係合凹部84bをロックアーム94の係止爪94aに係合させることで、収容位置にロックさせることができる。
したがって、遊技者は、従来であれば球詰まり状態Bgが崩されてアウト口22から単に排出されてしまったり、ガラス枠3bと遊技盤7との間の隙間に落ちたり該隙間から遊技場床面に落ちたりする多数の遊技球を、再度使用可能な状態に還元して貰えるので、不満感等を感じることなく、再度遊技を楽しみながら続けることができる。
ところで、上記ステップS5において、図柄表示装置35の画面上に表れた抽選結果が大当たり決定である場合、作動制御手段61は、作動決定手段63の作動開始決定の旨の信号に基づき、所定のタイミングでアタッカー開閉ソレノイド71に駆動信号を送り、当該ソレノイド71を作動させてアタッカー5を開放し、所定数入賞が終了する(又は所定時間が経過する)毎に閉塞する動作を所定回数(所定ラウンド)だけ繰り返させる(ステップS6)。
以上の本実施の形態によると、ガラス枠3bの保持枠3aからの開放時に遊技領域7aから落下する遊技球Baを受け止め得るように保持枠3a側に突出する球受け部材81を、ガラス枠3bに設けたので、遊技領域7aで球詰まり状態Bgが発生した場合、詰まった遊技球Baを崩して当該球詰まり状態Bgを処理する際に、閉止していたガラス枠3bをやや開けた瞬間、該ガラス枠3b内面側で複数の遊技球Baが一斉に崩れ出しても、球受け部材81をガラス枠3bから保持枠3a側に突出させて、落下する遊技球Baを有効に受け止めることができる。これにより、遊技球Baをガラス枠3bと遊技盤7との間の隙間に落としたり床面まで落としたりすることなく、球受け部材81で受け止めた遊技球Baを遊技者に還元することができる。このため、ブドウ状態Bgの処理後に遊技場係員が複数個の遊技球Baを始動チャッカー27等に手で入れてくれるようなサービスの有無に拘わらず、遊技者に不満感や不公平感を味わわせることなく、詰まっていた遊技球Baを無駄にすることなく還元することができる。
また、本実施の形態によると、球受け部材81が、ガラス枠3bの保持枠3aへの閉止状態にあってはガラス枠3b側に退避した状態で収容され、操作ボタン67の押圧操作に応じて保持枠3a側に突出するので、非使用時には邪魔にならないように球受け部材81を収容しておき、必要なときのみ突出させて使用することができる。
更に、本実施の形態によると、ガラス枠3bには所定の操作(操作ボタン67の押圧操作)を行う操作手段100が設けられ、該操作手段100は、球受け部材81をガラス枠3b側に収容した収容位置と該ガラス扉から保持枠3a側に突出した突出位置とに機械的に切換えるように構成されるので、ブドウ状態Bgを処理する際に、遊技場係員が操作手段100を操作してガラス枠3bを徐々に開けることで、該ガラス枠3bの開放に伴って落下する遊技球Baを、これに先立って突出位置に位置した球受け部材81により的確に受け止めることができる。
そして、本実施の形態では、モータ等を使わない極めてシンプルな機械的構成によって球受け部材81を収容位置及び突出位置の2位置に切換えることができるので、例えば球受け部材81を電気的構成で2位置に切換える場合には保持枠3a、ガラス枠3b間にハーネス(電気的接続ケーブル)を渡す構成となってガラス枠3bの開閉の度にハーネスを痛める虞があるが、機械的構成で2位置に切換える場合にはそのような虞がない。また、シンプルにし得る機械的な2位置切換え構造は、現行のパチンコ機(現行機)にも容易に適用することが可能である。
また、本実施の形態によると、突出状態にて保持枠3a側に閉止されると該保持枠3aからの反力で押し戻されて収容状態となり、かつ該収容状態にて操作ボタン67が操作されると解放されて突出状態となるように突出動作するので、一旦突出位置に突出させた球受け部材81を、単に保持枠3a側に閉止するだけでガラス枠3b側に容易に収容することができると共に、使用時には操作ボタン67を操作するだけで速やかに突出させることができる。従って、良好な操作性を提供することができる。
更に、本実施の形態によると、球受け部材81が、ガラス枠3bの左右幅方向に延びる皿状に形成されると共に、底面84aが左右幅方向の両側から中央部に向かって下降するように傾斜し、かつ滞留する遊技球Baを上皿12に放出し得るように中央部にて開放する開閉部材83を有するので、突出位置にて受けた遊技球Baを、傾斜する底面84aに沿わせて中央部に移動させつつ、開閉部材83を開放することで、それら遊技球Baを上皿12に円滑に放出することができる。従って、上皿12に球受け部材81を位置合わせした状態で開閉部材83を開放させるだけで、球受け部材81から放出する遊技球Baを上皿12に容易に還元することができる。
また、本実施の形態によると、経路開閉装置(経路開閉手段)72が、ガラス枠3bの開放前の所定の契機(即ち、球還元制御手段66の制御に基づき)で、アウト口22に遊技球Baを到達させる到達経路4の一部である球受け入れ部材24を開閉して、該到達経路4の開放時に落下する遊技球Baを、ファール球回収通路を含む落下空間38,39及び球放出口19からなる還元路を介して下皿15に還元させる。このため、遊技領域7aで球詰まり状態Bgが発生した場合、詰まった遊技球Baを崩して球詰まり状態Bgを処理する際に、流下する遊技球Baをアウト口22から排出するようなことなくそのまま下皿15に還元し、遊技者による再度の遊技に供することができる。これにより、球詰まり状態Bgの処理後に遊技場係員が複数個の遊技球Baを始動チャッカー27等に手で入れてくれるようなサービスの有無に拘わらず、遊技者に不公平感等を味わわせることなく、詰まっていた遊技球Baを確実に還元することができる。
また、本実施の形態によると、経路開閉装置72が、到達経路4の一部を成す球受け入れ部材24を有し、上記所定の契機で該球受け入れ部材24を開放させると同時に該球受け入れ部材24によってアウト口22を閉塞するので、詰まった遊技球Baを崩して上記還元路に流入させる処理を、球受け入れ部材24でアウト口22を閉塞した状態で行うことができることで、該アウト口22に1個も無駄に流すことなく、詰まっていた全ての遊技球Baを遊技者に確実に還元することができる。
更に、球還元制御手段66が、所定の契機で発射規制装置69を作動して、到達経路4の開放中は発射装置16の発射を規制するように制御するので、ガラス枠3bを不正にやや開放する等で所定の契機を故意に作り出し、落下開口部21cを開放した状態で、始動チャッカー27等に入賞せずに下皿15に還元される遊技球Baを何度も繰り返し遊技領域7aに打ち出し、球数を減らすことなく入賞を狙って打ち続けるような不正行為を行おうとしても、所定の契機が発生した時点で発射装置16の発射を規制することで、当該不正行為を確実に防止することができる。同時に、発射レール8側に遊技球Baが進入してくる不都合も防止することができる。
そして、本実施の形態によると、所定の契機が施錠装置11の解錠タイミングであるので、球詰まり状態Bgが発生した際に、遊技者に呼ばれた遊技場係員が必ず、しかも最初に行う行為が施錠装置11の解錠であることから、遊技球還元に必要な処理を当該解錠する行為にリンクさせることで、遊技球Baの還元処理を常に適切に行うことができる。
<第2の実施の形態>
ついで、図15ないし図17を参照して本発明に係る第2の実施形態について説明する。なお、図15は、本第2の実施形態におけるガラス枠3bを開放してアウト口22及びその周辺を拡大して示す正面図、図16は、本第2の実施形態におけるガラス枠3bを閉止した本パチンコ機1の下部側をアウト口22、上皿12及び下皿15を通る線分で切断して横方向に見た状態で示す側面断面図である。図17は、本第2の実施形態におけるパチンコ機1の制御系を示すブロック図である。
本第2の実施形態は、図1ないし図14で説明した第1の実施形態に比し、球受け入れ部材24に代えて開閉部材48,49を備えると共に、発射規制装置69に代えて発射ハンドル17の機能を制御的に抑える構成とした点が異なるだけで、他の部分は略々同一であるため、本実施形態において先の実施形態と同様な部分は同一符号を付してその説明を省略する。
すなわち、図15及び図16に示すように、本実施形態におけるアウト口22は、下側に固定式の球受け入れ部材50を突出状態に設けた従来通りの構成を備えており、内レール21aにおける該アウト口22の左右が、所定寸法(即ち、球受け入れ部材50の左右幅と同程度の寸法)ずつ切り欠かれている。そして、左側には開閉部材48が軸73で回動自在に支持され、かつ右側には開閉部材49が軸74で回動自在に支持されている。これら開閉部材48,49は、遊技球Baをアウト口22に到達させる到達経路4の一部を成しており、施錠装置11の解錠タイミングを所定の契機として、落下開口部21d,21dを開放するように作動する。なお、本実施形態における上記到達経路4は、内レール21aと、落下開口部21d,21dを塞ぐ開閉部材48,49と、を合わせた経路を意味する。
本実施の形態における球還元制御手段66は、第1の実施形態における球還元制御手段66とはやや機能が異なっており、図17に示すように、ガラス枠施錠検知装置68から施錠装置11の解錠に係る検知信号を受信すると、これをトリガ(所定の契機)として、経路開閉装置(経路開閉手段)77の開閉ソレノイド78を作動させ、開閉部材48,49を回動させて、内レール21aにおけるアウト口22の左右の落下開口部21dを開放し、図16に示す、ファール球回収通路を含む落下空間38,39及び球放出口19からなる還元路を介して遊技球Baを下皿15に還元するように制御する。また、球還元制御手段66は、ガラス枠施錠検知装置68から施錠装置11の施錠に係る検知信号を受信すると、上記開閉ソレノイド78を作動させて開閉部材48,49をそれぞれ逆方向に回動させてアウト口22の左右の落下開口部21dを閉塞し、遊技球Baがアウト口22に流入し得る状態にする。
更に、球還元制御手段66は、施錠装置11の解錠に係る検知信号を受信すると、これをトリガとして、発射規制装置76に発射抑止指令を出力して発射装置16を作動できないように発射機能を抑え、球詰まり状態Bgの還元制御中に遊技領域7aに遊技球を打ち出すことができないように規制する。また、球還元制御手段66は、施錠装置11の施錠に係る検知信号を受信すると、これをトリガとして、発射制御基板53に発射回復指令を出力して、抑えていた発射装置16の機能を回復させる。
本実施の形態における発射規制装置76は、発射制御基板53からの発射抑止指令に応じて、発射装置16用の発射制御基板53を介して、発射ハンドル17を操作しても発射装置16のハンマー58を作動させないように規制する。一方、発射規制装置76は、発射制御基板53からの発射回復指令に応じて、発射装置16の機能を発射制御基板53を介して通常の状態に戻す。なお、本実施形態においても、先の第1の実施形態と同様の発射規制装置69を適用することが可能である。
本実施の形態における経路開閉装置(経路開閉手段)77は、開閉ソレノイド78(図17参照)、及び開閉部材48,49(図15参照)を有しており、ガラス枠施錠検知装置68が施錠装置11の解錠を検知したことに基づく球還元制御手段66の制御により、開閉ソレノイド78のプランジャ(図示せず)を進退作動させ、周知の伝達機構(図示せず)を介して開閉部材48,49にそれぞれ逆方向の回動動作として伝え、これら開閉部材48,49を一体的に回動させて落下開口部21d,21dを開閉するように構成されている。
以上の構成を備える本実施形態では、前述した第1の実施形態において経路開閉装置72の球受け入れ部材24を回動させて落下開口部21cを開放すると同時にアウト口22を閉塞していたのに比し、球還元制御手段66の指令で経路開閉装置77の開閉部材48,49を回動させてアウト口22の左右の落下開口部21d,21dを開放するように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態によれば、経路開閉装置77がアウト口22に遊技球Baを到達させる到達経路4の一部である開閉部材48,49を開閉し、ファール球回収通路を含む落下空間38,39及び球放出口19からなる還元路が、経路開閉装置77による到達経路4の開放時に落下する遊技球Baを下皿15に還元し、球還元制御手段66が、経路開閉装置77を施錠装置11の解錠タイミング(所定の契機)で開放して、上記還元路を介して遊技球Baを下皿15に還元するように制御する。これにより、遊技領域7aで球詰まり状態Bgが発生した場合、詰まった遊技球Baを崩して球詰まり状態Bgを処理する際に、流下する遊技球Baをアウト口22から排出するようなことなくそのまま下皿15に還元して、遊技者による再度の遊技に供することができる。
また、本実施形態によれば、経路開閉装置77が、球還元制御手段66の制御に基づく開閉ソレノイド78の作動でアウト口22の左右の落下開口部21d,21dを開放するだけの構成で、球詰まり状態Bgを崩した際の多数の遊技球Baを効率良く、確実に落下させることができるので、アウト口22に可及的に無駄に流すことなく、遊技球Baを遊技者に還元することができる。そして、本実施形態では、図15に示すように、発射レール8が開閉部材49の大分下方に位置しているため、該開閉部材49が該発射レール8に届くことはないが、例えば、発射レール8が開閉部材49にもっと近接したタイプであれば、開放状態の開閉部材49によって発射レール8を塞いで、ハンマー58で叩かれた遊技球Baを発射レール8から遊技領域7a側に打ち出しされないように規制することができる。その場合、発射レール8側に遊技球Baが流入しないという効果を得ることができ、また、開閉部材49を図8に示した規制プレート28と兼用する構成になることから、部品点数を削減して装置構成をシンプルにし、装置のコンパクト化を図ることも可能となる。
そして、球還元制御手段66が、所定の契機で発射規制装置76を作動して、到達経路4の開放中は発射装置16の発射を規制するように制御するので、先の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施の形態においても所定の契機が施錠装置11の解錠タイミングであるので、先の実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
なお、以上の第1及び第2の実施形態では、球受け皿が上下別体タイプの下皿15に遊技球を還元するように構成したが、これに限らず、上下一体タイプの球受け皿の場合にも本発明の遊技球還元構造を適用できることは勿論である。
また、第1及び第2の実施形態では、施錠装置11の解錠タイミングを所定の契機としていたが、これに限らず、前扉3のいずれかの位置、例えば図7における上方左側にスイッチ79を配置し、該スイッチ79の操作時点を上記所定の契機とするように構成することも可能である。
以上、本発明をその好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明の弾球遊技機は、上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施した弾球遊技機も、本発明の範囲に含まれる。
本発明の実施の形態におけるパチンコ機の外部構造を示す正面図である。 ガラス枠を開放した状態の本パチンコ機の外部構造を示す斜視図である。 ガラス枠を取り外した状態の本パチンコ機の外部構造を示す正面図である。 本パチンコ機から取り外したガラス枠を単体で示す背面図である。 ガラス枠に備えた操作手段の構造を示す側面断面図であり、(a)は球受け部材が収容位置にある状態を示し、(b)は球受け部材が突出位置にある状態を示している。 ガラス枠を背面から見た球受け部材の状態を示す図であり、(a)は開閉部材の閉止状態を示し、(b)は開閉部材の開放状態を示している。 本パチンコ機を、ガラス枠を開放した状態で示す正面図である。 第1の実施形態におけるガラス枠を開放してアウト口及びその周辺を拡大して示す正面図である。 所定の契機で経路開閉手段を開放し且つ発射装置による発射を規制した状態を示す正面図である。 第1の実施形態におけるアウト口の構造を示し、(a)は球受け入れ部材の開放状態を示す側面断面図、(b)は球受け入れ部材によるアウト口の閉塞状態を示す側面断面図である。 ガラス枠を閉止した本パチンコ機の下部側をアウト口、上皿及び下皿を通る線分で切断して横方向に見た状態で示す側面断面図である。 本パチンコ機の背面構造を示す背面図である。 第1の実施形態におけるパチンコ機の制御系を示すブロック図である。 本パチンコ機による作動を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態におけるガラス枠を開放してアウト口及びその周辺を拡大して示す正面図である。 第2の実施形態におけるガラス枠を閉止したパチンコ機の下部側をアウト口、上皿及び下皿を通る線分で切断して横方向に見た状態で示す側面断面図である。 第2の実施形態におけるパチンコ機の制御系を示すブロック図である。
符号の説明
1 弾球遊技機(パチンコ機)
3a 保持枠
3b ガラス扉(ガラス枠)
4 到達経路
7 遊技盤
7a 遊技領域
11 施錠装置
12 上部球受け皿(上皿)
15 下部球受け皿(下皿)
16 発射装置
19,38,39 還元路(球放出口、落下空間)
21c 落下開口部
22 アウト口
24 球受け入れ部材
27 入賞口(始動チャッカー)
48,49 開閉部材
66 球還元制御手段
67 操作部材(操作ボタン)
69,76 発射規制装置
72,77 経路開閉手段(経路開閉装置)
81 球受け部材
83 開閉部材
84a 底面
100 操作手段
Ba 遊技球

Claims (10)

  1. 遊技領域を有する遊技盤を保持する保持枠と、該保持枠に対して開閉自在に支持されたガラス扉と、を備えてなる弾球遊技機において、
    前記ガラス扉の前記保持枠からの開放時に前記遊技領域から落下する遊技球を受け止め得るように前記保持枠側に突出する球受け部材を、前記ガラス扉に設けてなる、
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記球受け部材は、前記ガラス扉の前記保持枠への閉止状態にあっては前記ガラス扉側に退避した状態で収容され、所定の操作に応じて前記保持枠側に突出してなる、
    請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 前記ガラス扉には前記所定の操作を行う操作手段が設けられ、
    該操作手段は、前記球受け部材を前記ガラス扉側に収容した収容位置と該ガラス扉から前記保持枠側に突出した突出位置とに機械的に切換えるように構成される、
    請求項2記載の弾球遊技機。
  4. 前記操作手段は、前記ガラス扉に配置された操作部材を有してなり、
    前記球受け部材は、突出状態にて前記保持枠側に閉止されると該保持枠からの反力で押し戻されて収容状態となり、かつ該収容状態にて前記操作部材が操作されると解放されて前記突出状態となるように突出動作してなる、
    請求項3記載の弾球遊技機。
  5. 前記遊技領域に打ち出す遊技球を貯留する上部球受け皿を備え、
    前記球受け部材は、前記ガラス扉の左右幅方向に延びる皿状に形成されると共に、底面が前記左右幅方向の両側から中央部に向かって下降するように傾斜し、かつ滞留する遊技球を前記上部球受け皿に放出し得るように前記中央部にて開放する開閉部材を有してなる、
    請求項1ないし4のいずれか1項記載の弾球遊技機。
  6. 前記遊技領域に配置された入賞口と、
    前記遊技領域に打ち出す遊技球を貯留する下部球受け皿と、
    前記遊技領域に打ち出されて前記入賞口に入賞せずに流下した遊技球を排出するアウト口と、
    前記ガラス扉の開放前の所定の契機で、前記アウト口に遊技球を到達させる到達経路の一部を開放して、該到達経路の開放時に落下する遊技球を還元路を介して前記下部球受け皿に還元させる経路開閉手段と、を備えてなる、
    請求項1ないし5のいずれか1項記載の弾球遊技機。
  7. 前記経路開閉手段は、前記到達経路の一部を成す球受け入れ部材を有し、前記所定の契機で該球受け入れ部材を開放させると同時に該球受け入れ部材によって前記アウト口を閉塞してなる、
    請求項6に記載の弾球遊技機。
  8. 前記経路開閉手段は、前記到達経路の一部を成す開閉部材を有し、前記所定の契機で該開閉部材を開放させて前記アウト口の両側部を開放してなる、
    請求項7に記載の弾球遊技機。
  9. 前記遊技領域に遊技球を打ち出す発射装置と、
    該発射装置の発射を規制し得る発射規制装置と、
    前記所定の契機で前記発射規制装置を作動して、前記到達経路の開放中は前記発射装置の発射を規制する球還元制御手段と、を備えてなる、
    請求項6ないし8のいずれか1項に記載の弾球遊技機。
  10. 前記ガラス扉を施錠/解錠し得る施錠装置を備え、
    前記所定の契機は、前記施錠装置の解錠タイミングである、
    請求項6ないし9のいずれか1項に記載の弾球遊技機。
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