JP2010057824A - 車両用シート構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】左右一対のサポート部材によって、着座者の骨盤部を左右方向に良好に支持することができる車両用シート構造を得る。
【解決手段】車両用シート10は、シートバック14に着座乗員Oの骨盤部Pを支持可能に設けられた左右一対のサポートワイヤ48を有する。左右のサポートワイヤ48は、それぞれシート幅方向の内端48Cがシート前方を向くと共にシート幅方向の外端48Dが該シート幅方向の内方を向くように湾曲形成されている。左右のサポートワイヤ48は、ペルビスサポート機構38によって、互いのシート幅方向外端部48Dシート幅方向に接離することで、骨盤部P左右にしっかりと支持するようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、着座者の骨盤部を支持するためのサポート部材を有する車両用シート構造に関する。
ペルビスサポートとバックサポートとの間に配置されたエアバッグの空気圧を調整することで、ペルビスサポートの前後位置を変化させるシートバック調整装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−136038号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、ペルビスサポートによる左右方向の支持について改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、左右一対のサポート部材によって、着座者の骨盤部を左右方向に良好に支持することができる車両用シート構造を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る車両用シート構造は、シートバックに着座者の骨盤部を支持可能に設けられ、シート幅方向の内端側がシート前方を向くと共にシート幅方向の外端側が該シート幅方向の内方を向くように湾曲形成された左右一対のサポート部材と、前記一対のサポート部材を、互いのシート幅方向外端部がシート幅方向に接離するように駆動する支持幅調整機構と、を備えている。
請求項1記載の車両用シート構造では、例えば左右一対のサポート部材のシート幅方向外端部が互いに離間された状態(初期状態等)から、支持幅調整機構を所定方向に動作させることで、左右一対のサポート部材のシート幅方向外端部がシート幅方向に互いに近接される。これにより、本車両用シート構造では、着座者の骨盤部を左右のサポート部材によって支持(ホールド)することができる。
ここで、本車両用シート構造では、上記の如く湾曲された左右のサポート部材がシート幅方向内方を向くシート幅方向外端部を互いに接離させる構造であるため、左右のサポート部材のシート幅方向外端部間で着座者の骨盤部をシート幅方向すなわち左右方向にしっかりと支持することができる。また、支持幅調整機構による左右のサポート部材の幅方向外端部の接離量を調整することで、左右方向の支持性(サポート性)を調整したり、骨盤部の大きさの個人差を吸収したりすることができる。
このように、請求項1記載の車両用シート構造では、左右一対のサポート部材によって、着座者の骨盤部を左右方向に良好に支持することができる。
請求項2記載の発明に係る車両用シート構造は、請求項1記載の車両用シート構造において、前記支持幅調整機構は、前記一対のサポート部材の少なくとも一部をそれぞれシート前方に移動させながら、該サポート部材のシート幅方向外端部同士をシート幅方向に近接させるように構成されている。
請求項2記載の車両用シート構造では、支持幅調整機構に作動によって、左右のサポート部材はシート前方に移動されながら、すなわち着座者の骨盤部側に押し付けられながら、左右のサポート部材のシート幅方向外端部が近接される。このため、本車両用シート構造では、左右のサポート部材によって、着座者の骨盤部を後方及び左右側方からしっかりと支持することができる。
請求項3記載の発明に係る車両用シート構造は、請求項1又は請求項2記載の車両用シート構造において、前記一対のサポート部材による着座者の骨盤部の支持高さを調整するための支持高さ調整機構をさらに備えた。
請求項3記載の車両用シート構造では、支持高さ調整機構によって、一対のサポート部材による着座者の骨盤部の支持高さを調整することができる。このため、より左右のサポート部材によって着座者の骨盤部を一層良好に支持することができる。
以上説明したように本発明に係る車両用シート構造は、左右一対のサポート部材によって、着座者の骨盤部を左右方向に良好に支持することができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る車両用シート構造が適用された車両用シート10について、図1〜図6に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印IN、矢印OUTは、それぞれ車両用シート10が適用された自動車の前方向(進行方向)、上方向、車幅方向に略一致するシート幅方向の内側、外側をそれぞれ示している。
図2には、車両用シート10の概略全体構成が一部切り欠いた正面図にて示されており、図3には、車両用シート10の概略全体構成が側断面図にて示されている。また、図1には、図2の1−1線に沿った平断面図が示されている。これらの図に示される如く、車両用シート10は、座部としてのシートクッション12と、下端部がシートクッション12の後端部に連結されたシートバック14とを備えている。
図2に示される如く、シートバック14は、シートバックフレーム16を備えている。シートバックフレーム16は、それぞれ上下方向に延在された左右一対のサイドフレーム18と、左右のサイドフレーム18の上端間を架け渡すアッパフレーム20と、左右のサイドフレーム18の下端間を架け渡すロアフレーム22とを含んで構成されている。シートバック14は、左右のサイドフレーム18の下端部においてリクライナ24を介してシートクッション12側のロアアーム26に連結されている。これにより、シートバック14は、シートクッション12に対する傾斜角を調整可能に該シートクッション12に連結されている。
また、図3に示される如く、シートバック14では、アッパフレーム20とロアフレーム22との間にシート(薄膜)状に形成されたマット28が張設されている。図6にも示される如く、マット28は、上下方向及びシート幅方向に延在するシート状を成しており、その上端がシート幅方向に離間して配置された複数(この実施形態では2つ)のタイラップ30を介してアッパフレーム20に係止されている。図3に示される如く、マット28の下端は、ロアフレーム22に巻き掛けられると共に図示しないフック等によって該ロアフレーム22に係止されている。マット28は、樹脂材等にて構成されることで、上下方向の一部及びシート幅方向の一部の何れをも前後方向に変形させ得る(可撓性を有する)構成とされている。
さらに、図3に示される如く、シートバック14は、クッション材としてのパッド32を備えている。パッド32は、例えばポリウレタンフォーム等より成り、アッパフレーム20を上方から、ロアフレーム22を下方から、マット28を前方からそれぞれ覆うように形成されている。また、パッド32は、表皮34によって上方、下方、前方から覆われている。またさらに、シートバック14は、シートバックボード36にて後方から覆われている。
そして、図1及び図3に示される如く、車両用シート10では、マット28とシートバックボード36との間に空間が形成されており、この空間にペルビスサポート機構38が配設されている。支持幅調整機構としてのペルビスサポート機構38は、図3に示す着座乗員Oの骨盤部Pを支持するようになっている。以下、具体的に説明する。
図1〜図3に示される如く、ペルビスサポート機構38は、ベースプレート40を備えている。ベースプレート40は、正面視でシート幅方向に長手の略矩形板状に形成され、前後方向が板厚方向に略一致されるように配置されている。ベースプレート40は、左右のサイドフレーム18の下部間を架け渡したロアパネル42との間に、スタビライザスプリング44が配設されることで、シートバック14内で支持されている。
図4及び図5に示される如く、ベースプレート40は、左右一対のサポート部材としてのサポートワイヤ48を支持している。各サポートワイヤ48は、正面視で図4に示される如く枠状を成している。具体的には、左右のサポートワイヤ48は、シート幅方向外側では、上部48A、下部48Bが同じ高さになるように構成されると共に、シート幅方向内側においては、上下方向にオーバラップしないように上下にオフセットされている。また、図5に示される如く、サポートワイヤ48は、ベースプレート40のシート幅方向略中央部に位置するシート幅方向内端部48Cが略前方を向くと共に、シート幅方向外端部48Dが前方及びシート幅方向内方を共に向くように、平面視で湾曲されている。
これらのサポートワイヤ48は、図4に示される如く、それぞれのシート幅方向内端で上下に延びる支軸部48Eにおいて、軸受ブラケット50を介して、該支軸部48Eに廻りに回動可能にベースプレート40に支持されている。すなわち、各サポートワイヤ48は、図5に示される如く、ベースプレート40に対し、矢印A方向、及び矢印Aとは逆向きの矢印B方向の往復回動(揺動)が可能な構成とされている。
この実施形態では、左右のサポートワイヤ48は、図1に実線にて示される如くシート幅方向内端部48Cがほぼ前方を向く姿勢が初期状態とされ、この初期状態から図1に想像線にて示される如く矢印A方向に回動することで骨盤部Pを支持する支持状態に移行する構成とされている。支持状態では、左右のサポートワイヤ48のシート幅方向外端部48D間の間隔は、初期状態に対し小さくなり、該左右のサポートワイヤ48は、互いのシート幅方向外端部48D間で着座乗員Oの骨盤部Pを左右方向に支持(ホールド)するようになっている。また、左右のサポートワイヤ48は、それぞれの支持状態から矢印B方向に回動して初期状態に復帰する構成とされている。
また、図4及び図5に示される如く、ペルビスサポート機構38は、動力によってサポートワイヤ48を初期状態と支持状態との間で駆動するためのモータアクチュエータ52を備えている。モータアクチュエータ52は、ベースプレート40のシート幅方向略中央部で固定的に支持され、その回転軸に設けられた駆動ギヤ54が各サポートワイヤ48の支軸部48Eに設けられた従動ギヤ56噛み合わされることで、左右のサポートワイヤ48を同期して駆動するようになっている。この実施形態では、駆動ギヤ54は、右側のサポートワイヤ48の従動ギヤ56に噛み合う部分と、左側のサポートワイヤ48の従動ギヤ56に噛み合う部分とで歯すじ方向が逆のはすばギヤとされている。
これにより、ペルビスサポート機構38では、モータアクチュエータ52が正回転することで左右のサポートワイヤ48がそれぞれの矢印A方向に回動し、モータアクチュエータ52が逆回転することで左右のサポートワイヤ48がそれぞれの矢印B方向に回動する構成とされている。モータアクチュエータ52内には、例えばウォーム減速機構などが内蔵されており、そのセルフロックによってサポートワイヤ48からの入力荷重(骨盤部Pの支持反力)を支持するようになっている。このため、ペルビスサポート機構38では、任意の支持位置(初期状態に対する矢印A側の回動角)で左右のサポートワイヤ48によって骨盤部Pを支持させることができる構成である。なお、例えば駆動ギヤ54と従動ギヤ56とが、ウォーム減速機構等のセルフロックを生じる構成とされても良い。
以上説明したペルビスサポート機構38による骨盤部Pの支持状態では、スタビライザスプリング44を介してロアパネル42が前後方向の支持反力をとり、かつスタビライザスプリング44の弾性変形によって前後方向の入力を吸収するようになっている。スタビライザスプリング44は、シート幅方向に離間して複数(この実施形態では2つ)設けられており、着座乗員Oからのヨー入力を安定して支持し得る構成とされている。
また、ペルビスサポート機構38による骨盤部Pの支持状態では、図1に想像線にて示される如く、マット28が左右のサポートワイヤ48に倣って前向きに凹となるように撓み変形されるようになっている。これにより、支持状態をとる各サポートワイヤ48のシート幅方向外端部48Dがパッド32にめり込む(食い込む)ことが防止される構成とされている。
さらに、図2及び図3に示される如く、車両用シート10は、ペルビスサポート機構38による骨盤部Pの支持高さを調整するための支持高さ調整機構としてのペルビス支持高さ調整機構58を備えている。ペルビス支持高さ調整機構58は、アッパフレーム20の下方で左右のサイドフレーム18の上部間を架け渡すクロスワイヤ60と、クロスワイヤ60から垂下された縦ワイヤ62、ロッド64とを有している。縦ワイヤ62、ロッド64は、ベースプレート40を上下動可能に支持するようになっている。この実施形態では、スタビライザスプリング44の変形によるベースプレート40の前後動を許容するように、縦ワイヤ62、ロッド64は、下端側が自由端とされると共に、クロスワイヤ60(シート幅方向に沿った軸)廻りに回動可能に該クロスワイヤ60に係止され(引掛けられ)ている。
そして、図4に示される如く、縦ワイヤ62は、ベースプレート40のシート幅方向の一端に固定されたガイドブラケット66に、上下方向にスライド可能に挿通されている。一方、ロッド64の下部には、送りねじ部64Aが形成されており、送りねじ部64Aにはナット68が螺合されている。ナット68は、ベースプレート40のシート幅方向の他端に固定されたガイドブラケット70に相対回転可能に支持されている。このナット68は、ガイドブラケット70に固定されたモータアクチュエータ72によって回転駆動されるようになっている。この実施形態では、モータアクチュエータ72の回転軸に設けられた駆動ギヤ74及びナット68の外周に形成された従動ギヤ68Aがそれぞれアイドラギヤ76に噛み合わされることで、モータアクチュエータ72のトルクがナット68に伝達されるようになっている。
これにより、ペルビス支持高さ調整機構58では、モータアクチュエータ72が正回転するとナット68がベースプレート40と共に上昇され、モータアクチュエータ72が逆回転するとナット68がベースプレート40と共に下降される構成とされている。この際、ベースプレート40の一端側はガイドブラケット66及び縦ワイヤ62によってガイドされ、スタビライザスプリング44は、ベースプレート40及びロアパネル42の少なくとも一方に対し摺動するようになっている。なお、この例では、モータアクチュエータ72がベースプレート40と共に上下動する例を示したが、例えば、ロッド64を回転駆動する構成としたり、送りねじ部64Aをベースプレート40側に設けたり、送りねじ機構に代えてラックアンドピニオン機構を用いたりすることで、モータアクチュエータ72をペルビスサポート機構38の上下動から切り離す構成としても良い。
また、車両用シート10は、ペルビスサポート機構38のモータアクチュエータ52、ペルビス支持高さ調整機構58のモータアクチュエータ72にそれぞれ電気的に接続された制御回路78を備えている。この制御回路78には、ペルビスサポート機構38による支持状態を調整するためのサポート操作スイッチ80、ペルビス支持高さ調整機構58によるペルビスサポート機構38の上下位置を調整するための上下操作スイッチ82に電気的に接続されている。
サポート操作スイッチ80、上下操作スイッチ82は、それぞれ車両用シート10の着座乗員Oによる操作がしやすい位置に配置されている。制御回路78は、サポート操作スイッチ80の前進側操作によって、モータアクチュエータ52を正回転させるように該モータアクチュエータ52に給電(図示しない電源からの給電を制御)し、サポート操作スイッチ80の後進側操作によって、モータアクチュエータ52を逆回転させるように該モータアクチュエータ52に給電(図示しない電源からの給電を制御し)するようになっている。この実施形態では、制御回路78は、サポート操作スイッチ80が操作されている期間中だけモータアクチュエータ52への給電を行う構成(左右のサポートワイヤ48による骨盤部Pの支持位置を任意に調整し得る)とされている。
また、制御回路78は、上下操作スイッチ82の上昇側操作によって、モータアクチュエータ72を正回転させるように該モータアクチュエータ72に給電(図示しない電源からの給電を制御)し、操作スイッチ80の下降側操作によって、モータアクチュエータ72を逆回転させるように該モータアクチュエータ72に給電(図示しない電源からの給電を制御し)するようになっている。この実施形態では、制御回路78は、上下操作スイッチ82が操作されている期間中だけモータアクチュエータ72の給電を行う構成(ペルビスサポート機構38の上下位置を任意に調整し得る)とされている。なお、制御回路78に代えて、CPU、ROM、RAM等を有する制御装置としてのECUを用いる構成としても良い。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成の車両用シート10では、例えば着座乗員Oがサポート操作スイッチ80を前進側に操作すると、ペルビスサポート機構38のモータアクチュエータ52が正回転され、左右のサポートワイヤ48が初期位置側からそれぞれの矢印Aに回動される。着座乗員Oがサポート操作スイッチ80の操作を停止すると、モータアクチュエータ52が停止され、左右のサポートワイヤ48は、モータアクチュエータ52の停止時点での位置で保持される。
これにより、サポートワイヤ48は、支持状態に移行され、スタビライザスプリング44を介して着座乗員Oの骨盤部Pを前後方向に支持すると共に、左右のシート幅方向外端部48D間で着座乗員Oの骨盤部Pを左右方向に支持する。
一方、車両用シート10では、着座乗員Oがサポート操作スイッチ80を後進側に操作すると、モータアクチュエータ52が逆回転され、左右のサポートワイヤ48がそれぞれの矢印Bに回動されて初期位置側に変位される。これにより、サポートワイヤ48による骨盤部Pの主に左右方向の支持(ホールド)が緩和され又は支持(拘束)状態が解消される。
また、車両用シート10では、着座乗員Oが上下操作スイッチ82を上昇側又は下降側に操作することで、ペルビス支持高さ調整機構58のモータアクチュエータ72が正回転又は逆回転され、ペルビスサポート機構38の上下位置が調整される。すなわち、左右のサポートワイヤ48による骨盤部Pの支持高さが調整される。
ここで、本車両用シート10では、それぞれのシート幅方向外端部48Dがシート幅方向内方を向くように湾曲された左右のサポートワイヤ48が、シート幅方向内端部に位置する支軸部48E廻りに矢印A方向に回動する構成であるため、モータアクチュエータ52の作動によって、左右のシート幅方向外端部48Dをシート幅方向に接離させることができる。
したがって、本車両用シート10では、左右のサポートワイヤ48の位置(姿勢)を骨盤部Pにフィットするように調整することで、着座乗員Oの骨盤部Pを左右方向にしっかりとサポートすることができる。また、ペルビスサポート機構38による左右のサポートワイヤ48の変位量を調整することで、骨盤部Pの大きさの個人差(体格さ)を吸収することができる。
しかも、車両用シート10では、左右のサポートワイヤ48がシート幅方向の内端部48Cの一部である支軸部48E回りに回動する構造であるため、該サポートワイヤ48が初期位置側から前方に移動されながら、左右のシート幅方向外端部48Dが互いに近接される。このため、本車両用シート10では、着座乗員Oの骨盤部Pを後方及び左右両側から一層しっかりと支持することができる。
これらにより、本車両用シート10では、着座乗員Oの骨盤部Pが左右のサポートワイヤ48によって包み込むように支持され、骨盤部Pの位置、姿勢が安定化される。このため、車両用シート10では、ピッチ、ロール、ヨー等のどの方向からの入力に対しても、骨盤部Pをしっかりとホールドすることができる。このように左右のサポートワイヤ48によって骨盤部Pをしっかりとホールドすることで、車両用シート10が適用された自動車のコーナリング時において着座乗員Oの着座姿勢の安定性が確保される。また、定常走行時に着座乗員Oの腰椎カーブが崩れ難くなるので、該着座乗員Oが疲れにくい(疲れが緩和される)効果が得られる。
またここで、車両用シート10では、ペルビスサポート機構38による骨盤部Pの支持高さを調整するためのペルビス支持高さ調整機構58を備えるため、上下方向においても骨盤部Pの体格差を吸収することができる。このため、骨盤部Pの位置、姿勢が一層安定化され、上記したコーナリング時の乗員姿勢の安定性確保、定常走行時の疲れ防止等の効果が一層良好に得られる。
このように、第1の実施形態に係る車両用シート10では、左右一対のサポートワイヤ48によって、着座乗員Oの骨盤部Pを左右方向に良好に支持することができる。
また、車両用シート10では、左右のサポートワイヤ48とパッド32との間にマット28が介在されているため、可動部材であるサポートワイヤ48がパッド32にめり込むことが抑制又は防止され、サポートワイヤ48による骨盤部Pの支持姿勢を可変とした構成において、着座乗員Oに異物感を与えることが防止又は効果的に抑制される。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る車両用シート90について、図7に基づいて説明する。なお、基本的に上記第1の実施形態と同様に構成された部品・部分については、上記第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
図7には、車両用シート90の要部が図1に対応する平断面図にて示されている。この図に示される如く、車両用シート90は、左右一対のサポートワイヤ48を有するペルビスサポート機構38に代えて、左右一対のサポート部材としてのサポートパドル92を有する支持幅調整機構としてのペルビスサポート機構94を備える点で、第1の実施形態に係る車両用シート10とは異なる。以下、具体的に説明する。
左右のサポートパドル92は、それぞれベースプレート40のシート幅方向外端近傍又はベースプレート40のシート幅方向外端よりもシート幅方向外側に配置されている。左右のサポートパドル92は、シート幅方向略中央部に位置するシート幅方向内端部92Aが略前方を向くと共に、シート幅方向外端部92Bが前方及びシート幅方向内方を共に向くように、それぞれ平面視で湾曲されている。
また、左右のサポートパドル92は、それぞれ対応するモータアクチュエータ96、ブラケット98、及びガイドブラケット66又はガイドブラケット70を介して、ベースプレート40に支持されている。各モータアクチュエータ96は、正回転することで、左右のサポートパドル92を前方かつシート幅方向内方(図7の矢印C参照)に駆動し、逆回転することで、左右のサポートパドル92を後方かつシート幅方向外方(図7の矢印D参照)に駆動する構成とされている。
これにより、車両用シート90では、左右のサポートパドル92が図7に実線にて示す初期位置と、想像線にて示す支持位置との間で、モータアクチュエータ96の動力によって駆動される構成とされている。図示は省略するが、各モータアクチュエータ96は、制御回路78によって、車両用シート10のモータアクチュエータ52と同様に制御されるようになっている。車両用シート90の他の構成は、図示しない部分を含め、車両用シート10の対応する構成と基本的に同様に構成されている。
したがって、第2の実施形態に係る車両用シート90によっても、サポートワイヤ48が支軸部48E廻りに回動することによる作用効果を除いて、基本的に第1の実施形態に係る車両用シート10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
なお、上記した各実施形態では、モータアクチュエータ52、96がサポート操作スイッチ80の操作によって作動される例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図8(A)、図8(B)に例示される如く、モータアクチュエータ52、96の作動を制御するように構成しても良い。
図8(A)には、時間に対するモータアクチュエータ52、96の作動量(この例では、サポートワイヤ48の回動角θの制御用マップ)が示されている。この制御例では、所定パターンで(例えば周期的に)サポートワイヤ48の回動角θを変化させるようになっている。この構成では、モータアクチュエータ52、96の作動によって骨盤部Pにはサポートワイヤ48から指圧の如き刺激が入力されるので、マッサージ機能により着座乗員Oの疲労軽減に寄与する。
図8(B)には、車両用シート10等が適用された自動車の横加速度(ステアリングホイール角度でも良い)に対するモータアクチュエータ52、96の作動量(この例では、サポートワイヤ48の回動角θの制御用マップ)が示されている。この制御例では、横角度が所定値を越えると、モータアクチュエータ52、96が正回転されてサポートワイヤ48の回動角θが増し、左右方向のホールド性が自動的に向上(アクティブ制御)されるようになっている。
本発明の第1の実施形態に係る車両用シートを示す、図2の1−1線に沿った平断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートを示す一部切り欠いた正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートを示す側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートを構成するペルビスサポート機構、ペルビス支持高さ調整機構を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートを構成するペルビスサポート機構、ペルビス支持高さ調整機構を示す底面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートを構成するマットの係止構造を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用シートを示す、図1に対応する平断面図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートの制御の別例を示す図であって、(A)は第1の制御例の制御用マップを示す線図、(B)は第2の制御例の制御用マップを示す線図である。
符号の説明
10 車両用シート(車両用シート構造)
14 シートバック
38 ペルビスサポート機構(支持幅調整機構)
48 サポートワイヤ(サポート部材)
58 ペルビス高さ調整機構(支持高さ調整機構)
90 車両用シート
92 サポートパドル(サポート部材)
94 ペルビスサポート機構(支持幅調整機構)

Claims (3)

  1. シートバックに着座者の骨盤部を支持可能に設けられ、シート幅方向の内端側がシート前方を向くと共にシート幅方向の外端側が該シート幅方向の内方を向くように湾曲形成された左右一対のサポート部材と、
    前記一対のサポート部材を、互いのシート幅方向外端部がシート幅方向に接離するように駆動する支持幅調整機構と、
    を備えた車両用シート構造。
  2. 前記支持幅調整機構は、前記一対のサポート部材の少なくとも一部をそれぞれシート前方に移動させながら、該サポート部材のシート幅方向外端部同士をシート幅方向に近接させるように構成されている請求項1記載の車両用シート構造。
  3. 前記一対のサポート部材による着座者の骨盤部の支持高さを調整するための支持高さ調整機構をさらに備えた請求項1又は請求項2記載の車両用シート構造。
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