JP2009165735A - 座席 - Google Patents

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Hiroshi Tamura
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Abstract

【課題】着座者の胸郭をシートバックに保持させることができる。
【解決手段】本車両用シート10では、シートバック14の背凭れ本体18の幅方向両側にサイドサポート部36R、36Lが設けられている。これらのサイドサポート部36R、36Lは、背凭れ本体18に対して幅方向に変位可能とされており、これらのサイドサポート部36R、36Lがモータ42、44の駆動力によって背凭れ本体18に対し幅方向内側へ変位されると、着座乗員16の胸部16Aが一対のサイドサポート部36R、36Lによって左右から挟持される。これにより、着座者の胸郭16Bをシートバック14に保持させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、座席に関する。
従来、車両用の座席(例えば、特許文献1参照)では、シートバックが、着座者の肩甲骨の底部を中心に回転する胸郭支持体を備えている。この座席では、シートバックに対する胸郭支持体の回転によって着座者の胸郭の前後の動きを支持し、同時に着座者の骨盤を支持することによって着座者の姿勢を調節するようにしている。
特表2004−522547号公報
ところで、着座者の姿勢を調節したりする際には、着座者の胸郭をシートバックに対して一時的或いは継続的に保持(拘束)することが好ましい場合がある。
本発明は上記事実を考慮し、着座者の胸郭をシートバックに保持させることができる座席を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明に係る座席は、シートクッションに着座した着座者の背部を支持する背凭れ本体、及び、前記背凭れ本体の左右方向両側に設けられ、前記背凭れ本体に対して左右方向に変位可能とされると共に、前記背凭れ本体の左右方向内側に変位されることで着座者の胸部を左右から挟持する左右一対の胸部挟持部を備えたシートバックと、前記シートバックに設けられ、前記一対の胸部挟持部を前記背凭れ本体の左右方向に変位させる胸部挟持部駆動手段と、を有することを特徴としている。
なお、請求項1に記載の「左右方向に変位可能」には、一対の胸部挟持部が、背凭れ本体の左右方向内側へ向けて膨出する場合も含まれる。
請求項1に記載の座席では、シートバックの背凭れ本体の左右方向両側に胸部挟持部が設けられている。これらの胸部挟持部が胸部挟持部駆動手段によって背凭れ本体に対し左右方向内側に変位されると、着座者の胸部が一対の胸部挟持部によって挟持される。これにより、一対の胸部挟持部によって着座者の胸郭をシートバックに保持させることができる。
請求項2に記載の発明に係る座席は、請求項1に記載の座席において、前記一対の胸部挟持部に設けられ、前記一対の胸部挟持部によって着座者の胸部が挟持された状態で着座者の胸郭の位置を検出する胸郭位置検出手段を有することを特徴としている。
請求項2に記載の座席では、一対の胸部挟持部によって着座者の胸部が挟持されると、一対の胸部挟持部に設けられた胸郭位置検出手段によって着座者の胸郭位置が検出される。したがって、簡単な構成で着座者の胸郭位置を検出することができる。
請求項3に記載の発明に係る座席は、請求項2に記載の座席において、前記背凭れ本体は、前記背凭れ本体は、上下に分割されると共に上部が下部に対して相対移動可能に連結され、前記一対の胸部挟持部は、前記背凭れ本体の上部に設けられ、かつ、前記背凭れ本体の上部を前記背凭れ本体の下部に対して相対移動させる上部駆動手段と、前記背凭れ本体の下部及び前記シートクッションに設けられ、着座者の骨盤の位置を検出する骨盤位置検出手段と、前記胸部挟持部駆動手段を駆動して前記一対の胸部挟持部により着座者の胸部を挟持させると共に、前記胸郭位置検出手段及び前記骨盤位置検出手段の検出結果に基づいて前記上部駆動手段を駆動して前記胸郭の前記骨盤に対する相対位置を調節する制御手段と、を有することを特徴としている。
請求項3に記載の座席では、制御手段によって胸部挟持部駆動手段が駆動されると、背凭れ本体の上部に設けられた一対の胸部挟持部によって着座者の胸部が挟持されると共に、一対の胸部挟持部に設けられた胸郭位置検出手段によって着座者の胸郭位置が検出される。また、背凭れ本体の下部及びシートクッションに設けられた骨盤位置検出手段によって着座者の骨盤位置が検出される。そして、これらの検出結果に基づいて制御手段が上部駆動手段を駆動すると、背凭れ本体の上部が背凭れ本体の下部に対して相対移動され、一対の胸部挟持部によって挟持された着座者の胸郭が骨盤に対して相対移動される。これにより、胸郭の骨盤に対する相対位置が調節されるので、着座者の姿勢を適正に調節することができる。
請求項4に記載の発明に係る座席は、請求項3に記載の座席において、前記シートバックの上部は、前記背凭れ本体の上部は、前記背凭れ本体の下部に対して前後に相対移動可能とされると共に、前記上部駆動手段は、前記背凭れ本体の上部を前記背凭れ本体の下部に対して前後に相対移動させることを特徴としている。
請求項4に記載の座席では、上部駆動手段によって背凭れ本体の上部が背凭れ本体の下部に対して前後に相対移動されると、背凭れ本体上部の一対の胸部挟持部に挟持された着座者の胸部(胸郭)が骨盤に対して前後に相対移動される。これにより、例えば着座者の脊柱がS字状になるように胸郭位置を調節することができる。
請求項5に記載の発明に係る座席は、請求項3又は請求項4に記載の座席において、前記背凭れ本体の上部は、前記背凭れ本体の下部に対して上下に相対移動可能とされると共に、前記上部駆動手段は、前記背凭れ本体の上部を前記背凭れ本体の下部に対して上下に相対移動させることを特徴としている。
請求項5に記載の座席では、上部駆動手段によって背凭れ本体の上部が背凭れ本体の下部に対して上下に相対移動されると、背凭れ本体上部の一対の胸部挟持部に挟持された着座者の胸部(胸郭)が骨盤に対して上下に相対移動される。これにより、例えば着座者の腰椎の椎間板圧力が適正になるように胸郭位置を調節することができる。
請求項6に記載の発明に係る座席は、請求項3〜請求項5の何れか1項に記載の座席において、前記背凭れ本体の上部は、前記背凭れ本体の下部に対して前記背凭れ本体の左右方向に沿った軸線周りに相対回動可能とされると共に、前記上部駆動手段は、前記背凭れ本体の上部を前記背凭れ本体の下部に対して前記相対回動させることを特徴としている。
請求項6に記載の座席では、上部駆動手段によって背凭れ本体の上部が背凭れ本体の下部に対して背凭れ本体の左右方向に沿った軸線周りに相対回動されると、背凭れ本体上部の一対の胸部挟持部に挟持された着座者の胸部(胸郭)が骨盤に対して相対回動される。これにより、例えば着座者の脊柱の曲がり具合が適正になるように胸郭位置を調節することができる。
請求項7に記載の発明に係る座席は、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の座席において、前記背凭れ本体の上部は、着座者の胸郭が前記上部に対して下側へ相対移動することを規制する下方移動規制手段を有することを特徴としている。
請求項7に記載の座席では、背凭れ本体の上部に設けられた下方移動規制手段によって、着座者の胸郭の背凭れ本体上部に対する下側への相対移動が規制される。このため、一対の胸部挟持部に挟持されて背凭れ本体の上部に保持された着座者の胸郭が、背凭れ本体の上部に対して下側へ位置ズレすることを抑制できる。
請求項8に記載の発明に係る座席は、請求項7に記載の座席において、前記下方移動規制手段は、前記背凭れ本体の上部の外形形状を局部的に変形させる変形手段とされていることを特徴としている。
請求項8に記載の座席では、変形手段によって背凭れ本体上部の外形形状が局部的に変形されることで、着座者の胸郭の背凭れ本体上部に対する下側への相対移動が規制される。このため、下方移動規制手段を簡単な構成にすることができる。
請求項9に記載の発明に係る座席は、請求項8に記載の座席において、前記変形手段は、前記背凭れ本体の上部に対する前記局部的な変形部の位置を上下方向に変更可能とされていることを特徴としている。
請求項9に記載の座席では、背凭れ本体の上部に対して当該上部の局部的な変形部の位置が上下方向に変更可能とされている。このため、着座者の体格に係わらず胸郭の背凭れ本体上部に対する下側への相対移動を規制することができる。
以上説明したように、請求項1に記載の発明に係る座席では、着座乗員の胸郭をシートバックに保持させることができる。
請求項2に記載の発明に係る座席では、簡単な構成で着座者の胸郭位置を検出することができる。
請求項3に記載を発明に係る座席では、着座者の姿勢を適正に調節することができる。
請求項4に記載の発明に係る座席では、例えば着座者の脊柱がS字状になるように胸郭位置を調節することができる。
請求項5に記載を発明に係る座席では、例えば着座者の腰椎の椎間板圧力が適正になるように胸郭位置を調節することができる。
請求項6に記載の発明に係る座席では、例えば着座者の脊柱の曲がり具合が適正になるように胸郭位置を調節することができる。
請求項7に記載を発明に係る座席では、着座者の胸郭が背凭れ本体の上部に対して下側へ位置ズレすることを抑制できる。
請求項8に記載の発明に係る座席では、下方移動規制手段を簡単な構成にすることができる。
請求項9に記載の発明に係る座席では、着座者の体格に係わらず胸郭の背凭れ本体上部に対する下側への相対移動を規制することができる。
<第1の実施形態>
図1には、本発明の第1の実施形態に係る座席としての車両用シート10が正面図にて示されている。また、図2には、この車両用シート10が側面図にて示されている。さらに、図3には、図2の3−3線断面図が示されている。なお、図中矢印FRはこの車両用シート10の前方向を示し、矢印UPはこの車両用シート10の上方向を示し、矢印Wはこの車両用シート10の左右方向(幅方向)を示している。
これらの図に示されるように、本第1の実施形態に係る車両用シート10は、車両の乗員が着座するためのシートクッション12と、このシートクッション12の後端側に連結されたシートバック14とを有している。このシートバック14は、シートクッション12に着座した乗員16(着座者。以下「着座乗員16」という)の背部を支持する背凭れ本体18を備えている。
背凭れ本体18は、アッパ部20(上部)とロア部22(下部)とに上下に2分割されている。ロア部22の下端側は、図示しないリクライニング機構を介してシートクッション12の後端側に連結されており、ロア部22の上端側には、上部駆動手段としてのアクチュエータ24が取り付けられている。このアクチュエータ24の上側にはアッパ部20が配置されており、アッパ部20はアクチュエータ24を介してロア部22に連結されている。
このアクチュエータ24は、図示しない3つのモータを備えており、これらのモータの駆動力によって、アッパ部20をロア部22に対して前後方向(図2の矢印A方向)及び上下方向(図2の矢印B方向)に相対移動させると共に、アッパ部20をロア部22に対して背凭れ本体18の左右方向(図1の矢印W方向)に沿った軸線周り(図2に示される支軸26周り)に相対回動させるようになっている(図2の矢印C参照)。なお、このアクチュエータ24には、本車両用シート10に搭載された制御手段としてのCPU28(図1参照)が電気的に接続されている。
一方、図3に示されるように、アッパ部20の内部には、アッパ部20の骨格を構成するアッパフレーム30が設けられている。このアッパフレーム30は、発泡材からなるパッド32によって覆われており、このパッド32の表面は、表皮34によって覆われている。
また、アッパ部20の左右方向両側部には、それぞれ胸部挟持部としてのサイドサポート部36R、36Lが設けられている。これらのサイドサポート部36R、36Lは、アッパ部20の前方側へ突出しており、アッパ部20に凭れる着座乗員16の胸部16Aの側部に対向する。
また、図3に示されるように、各サイドサポート部36R、36Lの内部には、可動フレーム38R、38Lが設けられている。各可動フレーム38R、38Lは、後端部が連結軸40を介してアッパフレーム30の左右方向端部に回動可能に連結されており、アッパフレーム30の前方側に突出している。これらの可動フレーム38R、38Lは、アッパ部20の内部に設けられた胸部挟持部駆動手段としてのモータ42、44の駆動力によって連結軸40周りに回動されるようになっている。
そして、上述のように可動フレーム38R、38Lが連結軸40周りに回動されると、サイドサポート部36R、36Lがアッパ部20に対して左右方向に変位されるようになっている(図3の矢印D及び矢印E参照)。このため、サイドサポート部36R、36Lがアッパ部20に対して左右方向内側へ変位されると、アッパ部20に凭れる着座乗員16の胸部16Aが、サイドサポート部36R、36Lによって左右から挟持される。このように、着座乗員16の胸部16Aがサイドサポート部36R、36Lによって挟持された状態では、着座乗員16の胸郭16Bがアッパ部20に保持(拘束)される構成になっている(図4参照)。なお、図1での図示は省略するが、上述のモータ42、44には、前述したCPU28が電気的に接続されている。
また、図1に示されるように、各サイドサポート部36R、36Lには、それぞれ着座乗員16の胸部16Aに対向する側に、胸郭位置検出手段としての圧力センサ46R、46Lが設けられている。これらの圧力センサ46R、46Lには、前述したCPU28が電気的に接続されている。
右側のサイドサポート部36Rに設けられた圧力センサ46Rは、着座乗員16の胸部16Aがサイドサポート部36R、36Lによって挟持された状態で、着座乗員16の胸郭16Bの右側部分から受ける圧力を検出し、所定の電気信号をCPU28に出力する。また、左側のサイドサポート部36Lに設けられた圧力センサ46Lは、着座乗員16の胸部16Aがサイドサポート部36R、36Lによって挟持された状態で、着座乗員16の胸郭16Bの左側部分から受ける圧力を検出し、所定の電気信号をCPU28に出力する。
一方、背凭れ本体18のロア部22及びシートクッション12には、骨盤位置検出手段を構成する圧力センサ48、50が設けられている。これらの圧力センサ48、50には、前述したCPU28が電気的に接続されている。
ロア部22に設けられた圧力センサ48は、着座乗員16の骨盤16Cの上端側から受ける圧力を検出し、所定の電気信号をCPU28に出力する。また、シートクッション12に設けられた圧力センサ50は、着座乗員16の骨盤16Cの下端側から受ける圧力を検出し、所定の電気信号をCPU28に出力する。このCPU28には、着座乗員16の姿勢を調節するための所定の制御プログラムが記憶されている。また、このCPU28には、本車両用シート10に搭載された図示しないスイッチが電気的に接続されており、CPU28は、このスイッチが操作されることで上記制御プログラムを起動させるようになっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
上記構成の車両用シート10では、着座乗員16が本車両用シート10に搭載された図示しないスイッチを操作すると、CPU28がモータ42、44を作動させてサイドサポート部36R、36Lをアッパ部20の左右方向内側へ変位させる。これにより、着座乗員16の胸部16Aがサイドサポート部36R、36Lによって左右から挟持され、着座乗員16の胸郭16Bがアッパ部20に保持される。
また、着座乗員16の胸部16Aがサイドサポート部36R、36Lによって挟持されると、圧力センサ46R、46Lが胸郭16Bから受ける圧力に基づいてCPU28に電気信号を出力する。CPU28は、圧力センサ46R、46Lからの電気信号に基づいて、サイドサポート部36R、36Lに対する胸郭16Bの下端部の位置を検知し、これに基づいてアッパ部20に対する胸郭16Bの位置及び角度を検知する。また、CPU28は、圧力センサ48、50からの電気信号に基づいてロア部22及びシートクッション12に対する骨盤16Cの位置及び角度を検知する。
胸郭16Bの位置及び角度と、骨盤16Cの位置及び角度とを検知したCPU28は、アクチュエータ24を作動させてアッパ部20をロア部22に対して相対移動させる。この場合、CPU28は、着座乗員16の着座姿勢が予め記憶されている理想的な着座姿勢になるようにアクチュエータ24の作動を制御する。
具体的には、CPU28は、アクチュエータ24によってアッパ部20をロア部22に対して前後方向に相対移動させることで、アッパ部20に保持された胸郭16Bを骨盤16Cに対して前後に相対移動させる。これにより、CPU28は、着座乗員16の脊柱16Dが理想的なS字状になるように胸郭16Bの位置を調節する。
また、CPU28は、アクチュエータ24によってアッパ部20をロア部22に対して上下に相対移動させることで、アッパ部20に保持された胸郭16Bを骨盤16Cに対して上下方向に相対移動させる。これにより、CPU28は、着座乗員16の腰椎16Eの椎間板圧力が適正になるように胸郭16Bの位置を調節する。
さらに、CPU28は、アクチュエータ24によってアッパ部20をロア部22に対して支軸26周りに相対回動させることで、アッパ部20に保持された胸郭16Bを骨盤16Cに対して相対回動させる。これにより、CPU28は、着座乗員16の脊柱16Dの曲がり具合が適正になるように胸郭16Bの位置を調節する。
このように、本車両用シート10では、サイドサポート部36R、36Lを利用して着座乗員16の胸郭16Bをアッパ部20に保持させると共に、圧力センサ46R、46L、48、50の検出結果に基づいて胸郭16B及び骨盤16Cの位置及び角度を検出し、アクチュエータ24によって胸郭16Bの位置及び角度を調節する。このため、着座乗員16を理想的な着座姿勢に調節することができ、これにより、着座乗員16の疲労を最小限に抑制することができる。
しかも、本車両用シート10では、サイドサポート部36R、36Lを利用して着座乗員16の胸郭16Bをアッパ部20(シートバック14)に保持させるため、簡単な構成で胸郭16Bをシートバック14に保持させることができる。
また、本車両用シート10では、サイドサポート部36R、36Lに設けられた圧力センサ46R、46Lによって着座乗員16の胸郭16Bの位置を検出するため、簡単な構成で胸郭16Bの位置を検出することができる。またこのように、胸郭16Bの位置を検出することができるので、本車両用シート10に他の機能(例えば、マッサージ機の機能)を追加する場合には、当該胸郭位置検出機能を利用することで、追加した機能の性能(例えば、マッサージ機能の性能)を向上させることができる。
なお、上記第1の実施形態において、着座乗員16の胸部16Aをサイドサポート部36R、36Lによって挟持する際には、胸部16Aを適正な圧力で挟持することが好ましい。この場合、例えば、CPU28が圧力センサ46R、46Lからの電気信号に基づいてモータ42、44の作動を停止させる構成にすればよい。
また、上記第1の実施形態に係る車両用シート10では、着座乗員16の胸郭16Bの位置を調節するために、シートバック14がアクチュエータ24や圧力センサ48、50などを備えた構成にしたが、本発明はこれに限らず、これらの構成が省略されている場合でも、胸郭16Bの位置を検出することができるため、上述のような追加機能のために利用することができる。またこのように、胸郭16Bの位置の調節を行わない場合には、胸郭16Bの位置を検出した後で、サイドサポート部36R、36Lによる胸部16Aの挟持を解除するようにしてもよい。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、前記第1の実施形態と基本的に同様の構成・作用については、前記第1の実施形態と同符号を付与し、その説明を省略する。
<第2の実施形態>
図5には、本発明の第2の実施形態に係る座席としての車両用シート60の部分的な構成が正面図にて示されている。この車両用シート60は、前記第1の実施形態に係る車両用シート10と基本的に同様の構成とされている。但し、この車両用シート60では、シートバック14のサイドサポート部36R、36Lに、変形手段としての変形機構62が追加されている(なお、図5では右側のサイドサポート部36Rのみを図示してある。また、図5ではパッド32の図示を省略してある)。
図5に示されるように、変形機構62は、サイドサポート部36R内の下部に配置された円柱状のローラ64を備えている。このローラ64は、可動フレーム38Rに対して本車両用シート60の左右方向内側(着座乗員16側)に配置されており、アクチュエータ66を介して可動フレーム38Rに取り付けられている。
このアクチュエータ66は、ローラ64を可動フレーム38Rに対して車両用シート60の左右方向(図5の矢印G参照)及び車両用シート60の上下方向(図5の矢印H参照)へ変位させることができるように構成されている。
このため、アクチュエータ66によってローラ64が車両用シート60の左右方向内側へ変位されると、サイドサポート部36Rの一部がローラ64によって着座乗員16側へ膨出されるようになっている(図5の膨出部68参照)。そしてこの状態で、アクチュエータ66がローラ64を車両用シート60の上下方向に変位させると、膨出部68(変形部)が車両用シート60の上下方向に変位するようになっている。
なお、図示はしないが、左側のサイドサポート部36Lにも、上述の変形機構62と基本的に同様構成の変形機構62が設けられている。これらの変形機構62のアクチュエータ66には、前記第1の実施形態に係るCPU28と基本的に同様構成のCPU28(図5では図示省略)が電気的に接続されており、このCPU28によってアクチュエータ66の作動が制御される構成になっている。
具体的には、CPU28は、サイドサポート部36R、36Lによって着座乗員16の胸部16Aを挟持し、圧力センサ46R、46Lからの電気信号に基づいて胸郭16Bの位置を検出した後で、アクチュエータ66によってローラ64を駆動してサイドサポート部36R、36Lの一部を着座乗員16側へ膨出させる。次いで、CPU28は、アクチュエータ66によってローラ64を上下方向に駆動して、サイドサポート部36R、36Lの膨出部68が着座乗員16の肋骨16Fの下端部の下側付近に配置されるように膨出部68の位置(ローラ64の位置)を調節する(図5図示状態)。なお、この位置調節の際には、CPU28が圧力センサ46R、46Lの検出結果を用いて膨出部68(ローラ64)と肋骨16Fとの相対位置関係を判定する。
このように、サイドサポート部36R、36Lの膨出部68が肋骨16Fの下端部の下側付近に配置された状態では、肋骨16F(胸郭16B)が膨出部68によって下側から支持され、胸郭16Bのアッパ部20に対する下側への相対移動が規制される。したがって、この車両用シート60では、前記第1の実施形態と同様に着座乗員16の着座姿勢を調節した後で、着座乗員16の胸郭16Bがアッパ部20に対して下側へ位置ズレすることを抑制できる。このため、着座乗員16の着座姿勢を継続して理想的な状態に保つことができる。
しかも、この車両用シート60では、サイドサポート部36R、36Lに設けられた変形機構62によってサイドサポート部36R、36Lを局所的に変形させることで、胸郭16Bのアッパ部20に対する下側への相対移動を規制するので、簡単な構成で胸郭16Bのアッパ部20に対する下側への位置ズレを抑制することができる。
また、この車両用シート60では、変形機構62のアクチュエータ66がローラ64を上下方向に駆動することで、サイドサポート部36R、36Lの膨出部68を上下方向に変位させるので、着座者の体格に係わらず胸郭16Bのアッパ部20に対する下側への相対移動を規制することができる。
なお、上記第2の実施形態では、変形機構62がローラ64とアクチュエータ66とを備えた構成にしたが、変形機構62の構成はこれに限らず、例えばサイドサポート部36R、36L内に複数の空気袋(エアバック)を上下方向に並べて配設し、これらの空気袋のうち肋骨16Fの下端部の下側付近に配置されたものを膨らませて、サイドサポート部36R、36Lを局部的に膨出させるようにしてもよい。この場合でも、上記第2の実施形態と基本的に同様の効果を得ることができる。
また、上記第2の実施形態では、サイドサポート部36R、36Lに設けられた変形機構62によって、胸郭16Bのアッパ部20に対する下側への相対移動を規制する構成にしたが、この下方移動規制手段の構成はこれに限らず、シートバック14に他の機構を設けることでも成立させることもできる。
また、前記第1の実施形態及び上記第2の実施形態では、一対の胸部挟持部としてサイドサポート部36R、36Lが適用された構成にしたが、本発明はこれに限らず、例えば、サイドサポート部36R、36Lの代わりに、別の独立した一対の胸部挟持部を設け、サイドサポート部36R、36Lをアッパ部20に固定する構成にしてもよい。
さらに、前記第1の実施形態及び上記第2の実施形態では、本発明が車両用シートに対して適用された場合について説明したが、これに限らず、本発明は車両用シート以外の座席に対しても適用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る車両用シートの正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートの側面図である。 図1の3−3線断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートの部分的な構成を示し、一対のサイドサポート部によって着座乗員の胸郭が保持された状態を説明するための正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用シートのサイドサポート部の構成を示す縦断面図である。
符号の説明
10 車両用シート(座席)
12 シートクッション
14 シートバック
16 着座乗員(着座者)
16A 胸部
16B 胸郭
16C 骨盤
18 背凭れ部
20 アッパ部(上部)
22 ロア部(下部)
24 アクチュエータ(上部駆動手段)
28 CPU(制御手段)
36R、36L サイドサポート部(胸部挟持部)
42、44 モータ(胸部挟持部駆動手段)
46R、46L 圧力センサ(胸郭位置検出手段)
48、50 圧力センサ(骨盤位置検出手段)
60 車両用シート(座席)
62 変形機構(変形手段、下方移動規制手段)
68 膨出部(変形部)

Claims (9)

  1. シートクッションに着座した着座者の背部を支持する背凭れ本体、及び、前記背凭れ本体の左右方向両側に設けられ、前記背凭れ本体に対して左右方向に変位可能とされると共に、前記背凭れ本体の左右方向内側に変位されることで着座者の胸部を左右から挟持する左右一対の胸部挟持部を備えたシートバックと、
    前記シートバックに設けられ、前記一対の胸部挟持部を前記背凭れ本体の左右方向に変位させる胸部挟持部駆動手段と、
    を有する座席。
  2. 前記一対の胸部挟持部に設けられ、前記一対の胸部挟持部によって着座者の胸部が挟持された状態で着座者の胸郭の位置を検出する胸郭位置検出手段を有することを特徴とする請求項1に記載の座席。
  3. 前記背凭れ本体は、上下に分割されると共に上部が下部に対して相対移動可能に連結され、前記一対の胸部挟持部は、前記背凭れ本体の上部に設けられ、かつ、
    前記背凭れ本体の上部を前記背凭れ本体の下部に対して相対移動させる上部駆動手段と、
    前記背凭れ本体の下部及び前記シートクッションに設けられ、着座者の骨盤の位置を検出する骨盤位置検出手段と、
    前記胸部挟持部駆動手段を駆動して前記一対の胸部挟持部により着座者の胸部を挟持させると共に、前記胸郭位置検出手段及び前記骨盤位置検出手段の検出結果に基づいて前記上部駆動手段を駆動して前記胸郭の前記骨盤に対する相対位置を調節する制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の座席。
  4. 前記背凭れ本体の上部は、前記背凭れ本体の下部に対して前後に相対移動可能とされると共に、前記上部駆動手段は、前記背凭れ本体の上部を前記背凭れ本体の下部に対して前後に相対移動させることを特徴とする請求項3に記載の座席。
  5. 前記背凭れ本体の上部は、前記背凭れ本体の下部に対して上下に相対移動可能とされると共に、前記上部駆動手段は、前記背凭れ本体の上部を前記背凭れ本体の下部に対して上下に相対移動させることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の座席。
  6. 前記背凭れ本体の上部は、前記背凭れ本体の下部に対して前記背凭れ本体の左右方向に沿った軸線周りに相対回動可能とされると共に、前記上部駆動手段は、前記背凭れ本体の上部を前記背凭れ本体の下部に対して前記相対回動させることを特徴とする請求項3〜請求項5の何れか1項に記載の座席。
  7. 前記背凭れ本体の上部は、着座者の胸郭が前記上部に対して下側へ相対移動することを規制する下方移動規制手段を有することを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の座席。
  8. 前記下方移動規制手段は、前記背凭れ本体の上部の外形形状を局部的に変形させる変形手段とされていることを特徴とする請求項7に記載の座席。
  9. 前記変形手段は、前記背凭れ本体の上部に対する前記局部的な変形部の位置を上下方向に変更可能とされていることを特徴とする請求項8に記載の座席。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013180089A1 (ja) * 2012-05-29 2013-12-05 日産自動車株式会社 シート装置および車載シート装置の制御装置
WO2014054537A1 (ja) * 2012-10-03 2014-04-10 日産自動車株式会社 車載シート装置の制御装置および制御方法

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