JP2017170942A - 車両用シート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の車両用シート装置では、自動運転状態時において、例えば、運転席シートの変位に限りがあり、運転手がよりリラックスした姿勢を取り難いという問題があった。
【解決手段】
本発明の車両用シート装置1では、自動運転状態時において、例えば、運転席シート11の各部位の相対的な動きが手動運転状態時よりも許容され、シートクッション12とシートバック13が相対的に動き、運転席シート11がフルフラットのリクライニング状態まで変位することが可能となる。そして、運転手は、運転席シート11上にて体全体を伸ばした状態にて横たわることができ、よりリラックスした姿勢にて休息をとることが出来る。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用シート装置に関し、自動運転状態時におけるシートの各部位の相対的な動きの変位量を手動運転状態時よりも広い範囲まで許容することで、乗員のよりリラックスした姿勢を実現する車両用シート装置に関する。
従来の運転席シートに着座した運転手の運転姿勢を適正に調整する運転姿勢調整装置として、以下の構造が知られている。図6に示す如く、運転姿勢調整装置101は、シートレールを介して運転席シート102を車両の前後方向に移動させる機構(図示せず)と、シートクッション103の設置高さ及び座面角度を調整するシート位置調整機構104と、運転席シート102に着座した運転手の足元に位置する車体フロア105の上面を覆うように設置されたフロアボード106を昇降変位させるフロア昇降機構107等を有している。
そして、運転手は運転席シート102に着座した後、上記機構102、104、107等を操作することで、自らに適したドライビングポジションを決定し、車両を手動運転する(例えば、特許文献1参照。)。
また、従来の車両用シートであり、搭乗者がリラックスできる車両用シートとして、以下の構造が知られている。図7(A)に示す如く、車両用シート111は、車両のフロア112に支持されたシート座部113と、シート座部113に対して水平軸芯X周りで揺動操作可能に支持されたバックレスト114と、バックレスト114の上方には乗員の頭部Hを支持するヘッドレスト115とを有している。そして、バックレスト114の上端部には、乗員の頸部Nを支持するためのネックレスト116が配設され、ネックレスト116は退避位置と突出位置との間で切り替え可能となっている。
図7(B)に示す如く、バックレスト114を寝かせたリクライニング状態にて、ネックレスト116が突出位置に配置されることで、ネックレスト116が乗員の頸部Nまたは頭部Hを支持することができる。そして、乗員の腰部がシート座部113から浮き上がることを防止し、乗員はリラックスし易くなる(例えば、特許文献2参照。)。
特許5233145号公報 特開2008−194298号公報
図6を用いて上述したように、従来の運転姿勢調整装置101では、運転席シート102全体がシートレールを介して車両の前後方向に移動し、シート位置調整機構104を介してシートクッション103の設置高さ及び座面角度が調整される。しかしながら、従来の運転姿勢調整装置101は、運転手が自らに適したドライビングポジションを決定し、快適に、そして安全に車両を運転するという視点から設計されている。そのため、車両の自動運転状態時に、運転手が運転席シート102上にてリッラクスした姿勢を取るために、運転席シート102の態勢を運転手の要望に応じて様々な態勢に変位させることが難しいという問題がある。
また、図7(A)及び(B)を用いて上述したように、従来の車両用シート111では、車両用シート111の構成として、バックレスト114の上端部に凹部117を形成し、その凹部117内にネックレスト116が配設されている。この構造では、車両用シート111の構造として、凹部117やネックレスト116等、新たな構造を付加する必要があり、構造が複雑となり製造コストが増大するという問題がある。
また、車両用シート111を構成するシート座部113、バックレスト114及びヘッドレスト115間の相対的な動きは、特に、従前の一般的なシートの動きと変化するものではなく、車両用シート111の態勢を運転手の要望に応じて様々な態勢に変位させることが難しいという問題がある。
更には、車両用シート111においても、手動運転状態時における安全な走行を実現する視点から車両用シート111が設計されており、車両の自動運転状態時に、運転手が車両用シート111上にてリッラクスした姿勢を取るために、車両用シート111を様々な態勢に変位させることが難しいという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、自動運転状態時におけるシートの各部位間の相対的な動きの変位量を手動運転時よりも広い範囲まで許容することで、走行中における乗員のよりリラックスした姿勢を実現する車両用シート装置を提供することにある。
本発明の車両用シート装置は、シートクッション、シートバック及びヘッドレストを有するシートと、車両の手動運転状態または前記車両の自動運転状態を検知する走行モード検知手段と、前記シートクッション、前記シートバックまたは前記ヘッドレストの少なくとも2つの相対的な動きにより前記シートの態勢を変位させる制御手段と、を有し、前記走行モード検知手段が前記自動運転状態を検知した場合に、前記制御手段は、前記自動運転状態時の前記相対的な動きを前記手動運転状態時の前記相対的な動きに対して異なる領域まで変位させることを特徴とする。
また、本発明の車両用シート装置は、前記制御手段は、前記手動運転状態時に規制されている前記相対的な動きを前記自動運転状態時の前記相対的な動きとして許容することを特徴とする。
また、本発明の車両用シート装置は、前記手動運転状態時の前記相対的な動き及び前記自動運転状態時の前記相対的な動きを操作する操作スイッチと、を有し、前記制御手段は、前記自動運転状態時にのみ許容される前記操作スイッチによる操作を前記手動運転状態時には無効とすることを特徴とする。
また、本発明の車両用シート装置は、前記シートは運転席シートを有し、前記走行モード検知手段が前記自動運転状態を検知した場合に、前記制御手段は、前記運転席シートにおける前記シートクッションと前記シートバックとの前記相対的な動きをフルフラットとなるまで許容することを特徴とする。
本発明の車両用シート装置では、シートクッション、シートバック及びヘッドレストを有するシートにおいて、走行モード検知手段が前記自動運転状態と検知した場合には、制御手段がシートを構成する各部位間の相対的な動きの変位量を手動運転状態よりも更に許容することで、乗員がよりリラックス出来る状態までシートを変位させることが可能となる。
また、本発明の車両用シート装置では、手動運転状態時におけるシートの動きを規制することで安全な走行を実現しつつ、自動運転状態時では乗員がよりリラックス出来る状態までシートを変位させ、走行中における乗員のリラックスした状態を実現できる。
また、本発明の車両用シート装置では、シートの動きを操作する操作スイッチにおいて、自動運転状態時にのみ許容される操作スイッチによる操作が、手動運転状態時には無効となることで、運転手の急なアイポイントの変位等が防止され、手動運転時における安全な走行が実現される。
また、本発明の車両用シート装置では、自動運転状態時には、運転席シートがフルフラットな状態まで変位することで、走行中における運転者のよりリラックスした状態が実現される。
本発明の一実施形態の車両用シート装置の概要を示すブロック図である。 本発明の一実施形態の車両用シート装置に用いられる運転席シートを説明する模式的な側面図である。 本発明の一実施形態の車両用シート装置に用いられる運転席シートの動きの一例を説明する模式的な(A)側面図、(B)側面図である。 本発明の一実施形態の車両用シート装置に用いられる運転席シートの動きの変形例を説明する模式的な(A)側面図、(B)側面図である。 本発明の一実施形態の車両用シート装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。 従来の運転姿勢調整装置の概略を説明する側面図である。 従来の車両用シートを説明する(A)斜視図、(B)側面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る車両用シート装置1を図面に基づき詳細に説明する。尚、一実施形態の説明の際には、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。
図1は本実施形態の車両用シート装置1の概要を示すブロック図である。車両用シート装置1は、車両2に搭載され、車両2の走行モードに応じてシートの態勢の変位量を変化させる装置である。
図1に示す如く、車両2は、主に、車両制御装置3と、操作スイッチ4と、シート駆動装置5と、入力装置6と、車外環境認識装置7と、駆動装置8と、操舵装置9と、制動装置10と、を備えている。
車両制御装置3は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有して構成され、車両制御のための各種の演算等を実行する電子制御ユニット(ECU)等である。そして、車両制御装置3は、入力装置6や車外環境認識装置7から入力された情報に基づき各種の演算等を行うことで、自車両の走行モードや自車両の走行状況を検知することができる。
操作スイッチ4は、例えば、可動式バーであり、運転席シート11(図2参照)のシートクッション12(図2参照)の運転席ドア側の側面15(図2参照)に複数個配設されている。そして、操作スイッチ4は、車両制御装置3に接続されており、運転席シート11に着座した運転手が、操作スイッチ4を操作することで、運転席シート11の態勢を調整することができる。詳細は後述するが、手動運転状態時には操作スイッチ4による運転席シート11の操作範囲が安全上の観点から規制されている。しかしながら、自動運転状態時には、操作スイッチ4による運転席シート11の操作範囲が手動運転状態時よりも許容されることで、運転手がよりリラックス出来る姿勢に運転席シート11の態勢を変化させることが可能となる。
シート駆動装置5は、例えば、運転手が着座する運転席シート11やその運転席シート11を構成する各部位を相対的に変位させるためのリンク機構、電動モータ、電動油圧装置等から構成される駆動機構である。尚、シート駆動装置5は、運転席シート11だけでなく、助手席シートや2列等の後部座席シートに対して設けられても良い。
入力装置6は、乗員が操作可能な押ボタン等のスイッチやタッチパネル等を有している。入力装置6としては、例えば、エンジンをスタートし、停止させるためのエンジンスイッチや自動運転を開始し、終了させるための自動運転スイッチ等を有している。
車外環境認識装置7は、車両2の外部環境を認識するステレオカメラ、GPS装置、ミリ波レーダ装置等のセンサ、ナビゲーションシステム等を有している。例えば、ステレオカメラでは車両2の周囲の状況を取得でき、GPS装置では車両2の位置を測位でき、センサでは車両2の周囲を走行する他車両との車間距離を計測でき、ナビゲーションシステムではGPS装置等と連動し車両2が自動運転可能な位置にいるかを判定できる。
駆動装置8は、車両2を走行させるための動力源であるエンジン等有し、操舵装置9は、車両2の操舵を行うためのステアリング等を有し、制動装置10は、車両2の減速及び停止を行うブレーキ等を有している。
車両制御装置3は、入力装置6からの指示により、運転者が運転操作を行う通常の手動運転と、車両制御装置3が自動で運転を行う自動運転と、を切り替える。自動運転時には、車両制御装置3は、車外環境認識装置7等からの情報に基づき、各種の演算を実行し、現在の走行状態や外部環境等を常に監視する。そして、車両制御装置3は、制動装置10、駆動装置8及び操舵装置9等を制御し、現在の状況に応じて適切な自動運転を行う。このように、車両制御装置3は自動運転機能を有し、車両2の運転操作を自動で行うことができる。
図2は、本実施形態の車両の運転席シート11を説明する模式的な側面図であり、図3(A)及び(B)は、本実施形態の自動運転状態時における運転席シート11の各部位の相対的な動きを変位させた状態を説明する模式的な側面図の一例であり、図4(A)及び(B)は、本実施形態の自動運転状態時における運転席シート11の各部位の相対的な動きを変位させた状態を説明する模式的な側面図の変形例である。
図2に示す如く、運転席シート11は、運転手が着座するシートクッション12と、シートクッション12の後方から上方に延び運転手の背面を支持するシートバック13と、シートバック13の上端部に配設されるヘッドレスト14とを有している。シートクッション12の運転席ドア側の側面15には、操作スイッチ4として、例えば、3つの可動式バー4A、4B、4Cが配設されている。そして、運転手が運転席シート11の各部位を移動させたい方向へ可動式バー4A、4B、4Cを一定量スライドさせることで、運転席シート11やその各部位はその方向へと移動する。また、運転手が、可動式バー4A、4B、4Cのスライドした状態を維持することで、運転席シート11やその各部位は移動可能な範囲内にてその方向へと移動する。
可動式バー4Aは、運転席シート11のシートクッション12を移動させるスイッチであり、シートクッション12の側面15に対し、例えば、車両2の前後方向に長い抓み形状のバーとして配設されている。そして、手動運転状態時には、運転手が可動式バー4Aを車両2の前後方向へとスライドさせることで、シートクッション12を含む運転席シート11全体が一対のシートレール16を介して車両2の前後方向へと移動する。また、可動式バー4Aは、車両2の上下方向へもスライド可能であり、この場合も運転手が可動式バー4Aを車両2の上下方向へとスライドさせることで、シートクッション12を含む運転席シート11全体が車両2の上下方向へと移動する。
一方、自動運転状態時には手動運転状態時のシート操作の規制が解除され、可動式バー4Aの上記手動運転時の操作に加えて、例えば、可動式バー4Aの車両2の後端側を車両2の上下方向に回転するようにスライドさせることが可能となる。詳細は図3(A)を用いて後述するが、例えば、シートクッション12の車両2の後方側が、車両2の上方へと移動すると共に、シートバック13が車両2の後方側へと傾斜する。つまり、シートクッション12とシートバック13が相対的に動くことで、運転席シート11がフルフラットのリクライニング状態まで変位することが可能となる。
尚、手動運転状態時には自動運転状態時にのみ可能なシート操作が規制されるが、可動式バー4Aの動き自体が規制されることでシート操作が規制される場合でも、可動式バー4Aは動くがその動きに連動して運転席シート11が変位しないことでシート操作が規制される場合でも良い。尚、以下の説明の可動式バー4B、4Cの場合も同様である。
可動式バー4Bは、運転席シート11のシートバック13を移動させるスイッチであり、シートクッション12の側面15に対し、例えば、車両2の上下方向に長い抓み形状のバーとして配設されている。そして、手動運転状態時には、運転手が可動式バー4Bの車両上端側を車両2の前後方向へ回転するようにスライドさせることで、シートバック13が車体のフロアパネル等に固定されたヒンジ機構(図示せず)を介して車両2の前後方向に傾斜する。
一方、自動運転状態時には手動運転状態時のシート操作の規制が解除され、可動式バー4Bの上記手動運転状態時の操作に加えて、例えば、可動式バー4Bが車両2の前後方向にスライドされることが可能となる。詳細は図4(A)及び図4(B)を用いて後述するが、例えば、シートバック13が、シートクッション12から独立して単独にて車両2の前後方向に移動する。そして、シートバック13が車両2の後方側へ移動することで、シートクッション12が単独にて車両2の上下方向に移動することが可能となる。つまり、シートクッション12とシートバック13が相対的に動くことで、運転席シート11が様々な態勢へと変位し、運転手のリラックスした姿勢を実現できる。
可動式バー4Cは、運転席シート11のヘッドレスト14を移動させるスイッチであり、シートクッション12の側面15に対し、例えば、車両2の前後方向に長い抓み形状のバーとして配設されている。そして、手動運転状態時には、運転手が可動式バー4Cを車両2の上下方向へスライドさせることで、ヘッドレスト14はシートバック13内に配設されたスライド機構(図示せず)を介してシートバック13の上端部から車両2の上下方向へとスライド移動する。
一方、自動運転状態時には手動運転状態時のシート操作の規制が解除され、可動式バー4Cの上記手動運転状態時の操作に加えて、例えば、可動式バー4Cの車両2の上端側を車両2の前後方向へ回転するようにスライドさせることが可能となる。詳細は図3(B)を用いて後述するが、例えば、ヘッドレスト14がシートバック13の上端部に対して車両2の前後方向に回動する。つまり、ヘッドレスト14がシートバック13に対して相対的に動くことで、運転手の頭部を様々な態勢にて支持することができ、運転手のリラックスした姿勢を実現できる。
先ず、図3(A)に示す如く、車両制御装置3(図1参照)が、車両2が自動運転状態であると判断した場合には、操作スイッチ4(図1参照)及びシート駆動装置5(図1参照)を制御し、手動運転状態時のシート操作の規制を解除する。そして、運転手が、操作スイッチ4としての可動式バー4Aの車両2の後端側を車両2の上方に回転するようにスライドさせることで、例えば、シートクッション12の車両2の後方側に一対配設された電動油圧シリンダ17が車両2の上方へと伸び、シートクッション12の車両2の後方側が、車両2の上方へと移動する。このとき、シートクッション12の動きに連動して、シートバック13が車両2の後方側へと傾斜し、シートクッション12とシートバック13とが一列に並ぶまで相対的に動くことで、運転席シート11のフルフラットのリクライニング状態が実現される。
つまり、手動運転状態時には、ペダル操作がし難くなる事やアイポイントが大きく動く事等、適格なドライビングポジションが取れなくなるため規制されていたシートクッション12の車両2の後方側の動作が可能となり、シートクッション12のシートバック13に対する新たな相対的な動きが実現される。
運転席シート11がフルフラットのリクライニング状態まで変位することで、運転手は運転席シート11上にて体全体を伸ばした状態にて横たわることができ、よりリラックスした姿勢にて休息をとることが出来る。そして、運転手の腰部がシートクッション12やシートバック13から浮き上がることも防止でき、腰部への負担も大幅に低減でき、運転手のよりリラックスした状態が実現される。
図3(B)に示す如く、運転席シート11がフルフラットのリクライニング状態において、運転手が、可動式バー4Cの車両2の上端側を車両2の前方へと回転スライドさせることで、ヘッドレスト14が、車両2の前方側へと回動して起き上がる。例えば、ヘッドレスト14を駆動させるシートバック13内に配設されたスライド機構(図示せず)にヘッドレスト14を車両2の前後方向に回動させる係脱回動ピン(図示せず)が挿入されることで、ヘッドレスト14の回動動作が実現される。
つまり、手動運転状態時には、運転者のアイポイントが動き易くなるため規制されていたヘッドレスト14の回動動作が可能となり、ヘッドレスト14のシートバック13に対する新たな相対的な動きが実現される。
そして、運転者の頭部がヘッドレスト14に支持されることで、運転者は仰向けの状態にて運転席シート11上に横たわっているが、頭部は車両2の斜め前方を向いていることで、ある程度、車両2の走行状況を目視にて把握することができ、緊急時には直ぐにハンドル操作やブレーキを掛ける等により緊急事態への対応が可能となる。
次に、図4(A)に示す如く、車両制御装置3(図1参照)が、車両2が自動運転状態であると判断した場合には、操作スイッチ4(図1参照)及びシート駆動装置5(図1参照)を制御し、手動運転状態時のシート操作の規制を解除する。そして、運転手が、操作スイッチ4としての可動式バー4Bを車両2の前方にスライドさせることで、シートバック13が、シートクッション12から独立して単独にて車両2の前方へ移動する。例えば、自動運転状態時に上記可動式バー4Bの操作があった場合には、シートクッション12とシートバック13との連結機構(図示せず)が解除され、シートレール16を介してシートバック13のみの移動が可能となる。尚、シートバック13は、シートレール16を利用して車両2の前後方向に移動する場合に限定されるものではなく、例えば、シートレール16の内側にシートバック移動用のシートレールが配設されても良い。
つまり、手動運転状態時には、ペダル操作がし難くなる事やアイポイントが大きく動く事等、適格なドライビングポジションが取れなくなるため規制されていたシートバック13単独の車両2の前方への移動が可能となり、シートバック13のシートクッション12に対する新たな相対的な動きが実現される。
そして、シートバック13がシートクッション12に対して車両2の前方側へと移動することで、運転手は背筋を伸ばした状態にて運転席シート11に着座することができる。手動運転状態時には、運転手は、安定したドライビングポジションを取るために、シートクッション12の奥側まで腰掛け、背筋が丸まった猫背の姿勢となり易い。しかしながら、自動運転状態時には、運転者が運転席シート11に着座しながら、背筋を伸ばした姿勢が取れ、ストレッチ効果も得られることで、運転手のよりリラックスした状態が実現される。
次に、図4(B)に示す如く、運転手が、可動式バー4Bを車両2の後方にスライドさせることで、シートバック13が、シートクッション12から独立して単独にて車両2の後方へ移動する。その後、運転手が、可動式バー4Aを車両2の上方にスライドさせることで、シートバック13が、シートクッション12から独立して単独にて車両2の上方へ移動する。例えば、シートクッション12の4つのコーナー部に配設された電動油圧シリンダ17、18が車両2の上方へと伸びることで、シートクッション12のみが車両2の上方へと移動する。
つまり、手動運転時には、ペダル操作がし難くなる事やアイポイントが大きく動く事等、適格なドライビングポジションが取れなくなるため規制されていたシートクッション12及びシートバック13の動作が可能となり、シートクッション12とシートバック13の相互に対する新たな相対的な動きが実現される。
シートクッション12が車両2の上方へと移動することで、運転手は椅子に腰掛けたときのように脚を直角に曲げた状態にて、運転席シート11に着座することができる。そして、運転者は、腰の位置が膝の位置と同等か、膝の位置よりも高くなる姿勢を実現でき、腰に対する圧力が緩和され、腰痛防止の姿勢を取ることができ、運転手のよりリラックスした状態が実現される。
尚、運転手が可動式バー4Aを車両2の上方にスライド移動した際に、シートクッション12の車両2上方への移動と連動して、シートバック13が車両2後方へと傾斜する場合でも良い。この場合には、運転手の頭部が車両2の天井部にて圧迫されることを防止すると共に、アイポイントの変動を緩和し、運転手が車両2の走行状況を目視にて把握し易くなる。
図5は、本実施形態の車両用シート装置1の制御動作の一例を示すフローチャートである。
図5に示す如く、ステップS1において、運転手が入力装置6のエンジン始動ボタンを操作すると、車両制御装置3は、駆動装置8等を制御し、エンジン等を始動させ、運転手が操舵装置9及び制動装置10を操作することで、車両2の手動運転が開始される。次に、ステップS2において、手動運転状態時において、運転手が入力装置6の自動運転ボタンを操作すると、ステップS3において、車両制御装置3は、車外環境認識装置7を制御し、車外環境認識装置7からの情報に基づき、各種の演算を実行し、現在の走行状態や外部環境等を認識し、自動運転を開始可能であるか、否かを判断する。
ステップS3のYESにおいて、車両制御装置3が自動運転を開始可能であると判断した場合には、ステップS4において、車両制御装置3は、駆動装置8、操舵装置9及び制動装置10を制御し、現在の状況に応じて適切な自動運転を実行する。尚、ステップS3のNOにおいて、車両制御装置3が自動運転を開始不可であると判断した場合には、ステップS2へと戻り、引き続き手動運転状態のままであり、運転手は繰り返し自動運転ボタンを操作することが可能である。
そして、自動運転開始後、ステップS5に移行し、車両制御装置3が操作スイッチ4及びシート駆動装置5を制御し、自動運転状態時にのみ操作可能な操作スイッチ4の操作を有効にする。そして、運転手が、自動運転状態時において、操作スイッチ4を操作することで、図3から図4を用いて上述した運転席シート11の各部位の相対的な動きが可能となり、運転手のよりリラックスした状態が実現される。
尚、本実施形態では、車両2の運転席シート11を用いて、手動運転状態時及び自動運転状態時におけるシートの各部位の相対的な動きの変位を説明したが、運転席シート11に限定するものではない。例えば、車両2の助手席シートにおいても、上述した運転席シート11と同様に、手動運転状態時と自動運転状態におけるシートの各部位の相対的な動きが実現される場合でも良い。また、後部座席シートにおいても、自動運転状態に手動運転状態時よりもシートの各部位の相対的な動きの変位量を更に許容する場合でも良い。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲にて種々の変更が可能である。
1 車両用シート装置
2 車両
3 車両制御装置
4 操作スイッチ
5 シート駆動装置
6 入力装置
7 車外環境認識装置
8 駆動装置
9 操舵装置
10 制動装置
11 運転席シート
12 シートクッション
13 シートバック
14 ヘッドレスト
16 シートレール

Claims (4)

  1. シートクッション、シートバック及びヘッドレストを有するシートと、
    車両の手動運転状態または前記車両の自動運転状態を検知する走行モード検知手段と、
    前記シートクッション、前記シートバックまたは前記ヘッドレストの少なくとも2つの相対的な動きにより前記シートの態勢を変位させる制御手段と、を有し、
    前記走行モード検知手段が前記自動運転状態と検知した場合に、前記制御手段は、前記自動運転状態時の前記相対的な動きを前記手動運転状態時の前記相対的な動きに対して異なる領域まで変位させることを特徴とする車両用シート装置。
  2. 前記制御手段は、前記手動運転状態時に規制されている前記相対的な動きを前記自動運転状態時の前記相対的な動きとして許容することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート装置。
  3. 前記手動運転状態時の前記相対的な動き及び前記自動運転状態時の前記相対的な動きを操作する操作スイッチと、を有し、
    前記制御手段は、前記自動運転状態時にのみ許容される前記操作スイッチによる操作を前記手動運転状態時には無効とすることを特徴とする請求項2に記載の車両用シート装置。
  4. 前記シートは運転席シートを有し、
    前記走行モード検知手段が前記自動運転状態と検知した場合に、前記制御手段は、前記運転席シートにおける前記シートクッションと前記シートバックとの前記相対的な動きをフルフラットとなるまで許容することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用シート装置。
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