JP6710937B2 - 乗物用シート - Google Patents

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本発明は、乗物用シートに関し、詳しくは、シートクッションおよびシートバックのポジションを調節可能なアジャスター機能と、着座者に対してサポート可能なサポート機能と備えている乗物用シートに関する。
従来、シートクッションおよびシートバックのポジションを調節可能なアジャスター機能と、着座者に対してサポート可能なサポート機能と備えている乗物用シートが既に知られている。このアジャスター機能として、例えば、スライド機構、リフター機構、チルト機構、リクライニング機構が知られている。また、このサポート機能として、例えば、ペルビス機構、ランバー機構、胸郭機構が知られている。これら両機能により、着座者に最適なドライビングポジションとなるようにシートの位置を調節できる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平7−69107号公報
しかしながら、上述した従来技術では、着座者に最適なドライビングポジションとなるようにシートの位置を調節していても、一定の時間が経過すると、例えば、ストレッチ目的のために、再度、シートの位置を調節してしまうことがある。このように再調節してしまうと、着座者のヒップポイントが前後にズレ動くことがあるため、着座者のアイポイント(目線位置)が前方視認性ラインより下方にズレ動くことがあった。したがって、着座者の前方視認性が確保できないことがあった。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、着座者の前方視認性を確保しつつ、着座者に対してストレッチを施すことができる乗物用シートを提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。請求項1に記載の発明は、シートクッションおよびシートバックのポジションを調節可能なアジャスター機能と、着座者に対してサポート可能なサポート機能と、備えている乗物用シートである。この乗物用シートには、カメラによって着座者のアイポイントを検出可能な制御装置を備えている。アジャスター機能は、シートクッションを乗物の床フロアに対してスライド可能なスライド機構と、シートクッションを乗物の床フロアに対して昇降可能なリフター機構と、シートクッションに対するシートバックの傾きを切り替え可能なリクライニング機構とから成っている。制御装置は、アジャスター機能とサポート機能による姿勢変更に伴うアイポイントの移動を予想し、アイポイントを確保した状態でシートポジションを変更させるようアジャスター機能とサポート機能とを予め記憶のプログラムに基づいて作動させる。プログラムは、着座者のヒップポイントが不動で、アジャスター機能とサポート機能により変更した姿勢になった場合のアイポイントと、変更した姿勢の外形とを予測し、このときのアイポイントと前方視認性ラインとの差を算出する処理を実行するステップAと、その後、ステップAにて算出されたアイポイントと前方視認性ラインとの差をなくすように、アンクルポイントと予め決められたアンクルアングルより算出した式と、ヒップポイントと予め決められたヒップアングルより算出した式と、の交点により算出したニーポイントを中心にして、着座者を持ち上げるとき又は持ち下げるときのニーアングルを算出するステップBと、その後、算出したニーアングルをスライド機構とリフター機構との動作量に置き換えるステップCと、その後、ステップAにおいて予測した変更した姿勢の外形となるようにサポート機能の動作量を算出するステップDと、その後、ステップAにおいて予測した変更した姿勢の外形となるようにリクライニング機構の動作量を算出するステップEと、その後、ステップAからステップEにおいて置き換えられた動作量及び算出された動作量に基づいて、アジャスター機能とサポート機能とを作動させるステップFと、を備えている。

請求項1の発明によれば、例えば、ドライビングポジションを猫背姿勢から後傾姿勢に切り替えることができるため、着座者に対してストレッチを施すことができる。なお、この切り替えは、ニーポイントを中心にして着座者を持ち上げてまたは持ち下げて行われるため、着座者のアイポイントを前方視認性ラインに沿わせることができる。したがって、着座者の前方視認性を確保しつつ、着座者に対してストレッチを施すことができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の乗物用シートであって、アジャスター機能とサポート機能との作動は、所定の周期で繰り返される。
請求項2の発明によれば、着座者に対して所定の周期で変化を付与できるため、マッサージ効果を高めることができる。
実施例に係る運転席を適用した車内の側面図である。 図1の運転席の電気的構成を示すブロック図である。 図1の運転席に着座者が着座した状態を示す図である。 図1の運転席の制御装置における第1の動作を説明するフロー図である。 図4のステップS3を説明する図である。 図4のステップS8を説明する図である。 図1の運転席の制御装置における第2の動作を説明するフロー図である。 図7のステップS103を説明する図である。 図7のステップS108を説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜9を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、『乗物用シート』の例として、『自動車(図示しない)の運転席1(以下、「運転席1」と記す)』を説明することとする。また、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、運転席1を自動車に組み付けた状態を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。
まず、図1を参照して、実施例に係る運転席1の構成を説明する。この運転席1は、主として、シートクッション2とシートバック3とから構成されている。この運転席1には、例えば、スライド機構Sとリフター機構Lとチルト機構Tとリクライニング機構Rとから成るアジャスター機能Aと、例えば、ペルビス機構Pとランバー機構LAと胸郭機構Kとから成るサポート機能SAとを備えている。以下に、これらスライド機構Sとリフター機構Lとチルト機構Tとリクライニング機構Rとペルビス機構Pとランバー機構LAと胸郭機構Kとを個別に説明していく。
はじめに、スライド機構Sから説明していく。スライド機構Sは、運転席1(具体的には、シートクッション2)を自動車の床フロアFに対して前後に動かすことができる機構である、そのため、このスライド機構Sは、左右一対のロアレール10と、この両ロアレール10にスライド可能な左右一対のアッパレール12とを備えている。この両ロアレール10は、床フロアFの前後に沿って組み付けられている。一方、この両アッパレール12は、後述するリフター機構Lに組み付けられている。
これにより、例えば、両ロアレール10に対して両アッパレール12を前側にスライドさせていくと、運転席1を前側に動かすことができる。これとは逆に、例えば、両ロアレール10に対して両アッパレール12を後側にスライドさせていくと、運転席1を後側に動かすことができる。したがって、運転席1を自動車の床フロアFに対して前後に動かすことができる。なお、このスライド機構Sには、両アッパレール12に連結した第1のモータ40(図1において、図示しない)が備えられている。そのため、このスライド機構Sは、電動タイプの機構となっている。
次に、リフター機構Lを説明する。リフター機構Lは、自動車の床フロアF(具体的には、スライド機構S)に対して運転席1(具体的には、シートクッション2)を上下に昇降させることができる機構である。そのため、このリフター機構Lは、左右一対の平行リンク(前リンク20、後リンク22)を備えている。この前リンク20の一端側は、シートクッション2のクッションフレーム(図示しない)の前側に枢着され、この前リンク20の他端側は、スライド機構Sのアッパレール12の前側に枢着されている。
これと同様に、この後リンク22の一端側は、シートクッション2のクッションフレームの後側に枢着され、この後リンク22の他端側は、スライド機構Sのアッパレール12の後側に枢着されている。これにより、例えば、両アッパレール12に対して両平行リンク(前リンク20、後リンク22)を前起こしさせていくと、運転席1を上昇させることができる。
これとは逆に、例えば、両アッパレール12に対して両平行リンク(前リンク20、後リンク22)を後倒しさせていくと、運転席1を下降させることができる。したがって、自動車の床フロアFに対して運転席1を昇降させることができる。なお、このリフター機構Lには、後リンク22に連結した第2のモータ42(図1において、図示しない)が備えられている。そのため、このリフター機構Lは、電動タイプの機構となっている。
次に、チルト機構Tを説明する。チルト機構Tは、運転席1(具体的には、シートクッション2)の座面2aの前側から後側にかけての傾きを切り替えることができる機構である。そのため、このチルト機構Tは、袋部材(図示しない)を備えている。この袋部材は、シートクッション2の内部の前側に設けられている。これにより、例えば、袋部材を膨らませていくと、シートクッション2の座面2aの傾きを大きくできる。
これとは逆に、例えば、袋部材を萎ませていくと、シートクッション2の座面2aの傾きを小さくできる。したがって、運転席1の座面2aの前側から後側にかけての傾きを切り替えることができる。なお、このチルト機構Tには、袋部材と連通したコンプレッサに連結した第3のモータ44(図1において、図示しない)が備えられている。そのため、このチルト機構Tは、電動タイプの機構となっている。
次に、リクライニング機構Rを説明する。リクライニング機構Rは、シートクッション2に対するシートバック3の傾きを切り替えることができる機構である。そのため、このリクライニング機構Rは、一対の同期するリクライナ24を備えている。このリクライナ24は、シートクッション2のクッションフレーム(図示しない)とシートバック3のバックフレーム(図示しない)の間に設けられている。
これにより、例えば、リクライナ24におけるシートクッション2側のハウジング(図示しない)に対してシートバック3側のハウジング(図示しない)を前側に回転させていくと、シートバック3を引き起こすことができる。これとは逆に、例えば、リクライナ24におけるシートクッション2側のハウジングに対してシートバック3側のハウジングを後側に回転させていくと、シートバック3を押し倒すことができる。なお、このリクライニング機構Rには、シートバック3側のハウジングに連結した第4のモータ46(図1において、図示しない)が備えられている。そのため、このリクライニング機構Rは、電動タイプの機構となっている。
次に、ペルビス機構Pを説明する。ペルビス機構Pは、運転席1の着座者Mの骨盤を押すことができる機構である。そのため、このペルビス機構Pは、袋部材(図示しない)を備えている。この袋部材は、シートバック3の内部の下側に設けられている。これにより、例えば、袋部材を膨らませていくと、運転席1の着座者Mの骨盤を押すことができる。
これとは逆に、例えば、袋部材を萎ませていくと、運転席1の着座者Mの骨盤に施した押しを解消できる。したがって、運転席1の着座者Mの骨盤に対してストレッチを施すことができる。なお、このペルビス機構Pには、袋部材と連通したコンプレッサに連結した第5のモータ48(図1において、図示しない)が備えられている。そのため、このペルビス機構Pは、電動タイプの機構となっている。
次に、ランバー機構LAを説明する。ランバー機構LAは、運転席1の着座者Mの腰椎を押すことができる機構である。そのため、このランバー機構LAは、袋部材(図示しない)を備えている。この袋部材は、シートバック3の内部の中央側に設けられている。これにより、例えば、袋部材を膨らませていくと、運転席1の着座者Mの骨盤を押すことができる。
これとは逆に、例えば、袋部材を萎ませていくと、運転席1の着座者Mの腰椎に施した押しを解消できる。したがって、運転席1の着座者Mの腰椎に対してストレッチを施すことができる。なお、このランバー機構LAには、袋部材と連通したコンプレッサに連結した第6のモータ50(図1において、図示しない)が備えられている。そのため、このランバー機構LAは、電動タイプの機構となっている。
最後に、胸郭機構Kを説明する。胸郭機構Kは、運転席1の着座者Mの胸の角度を動かすことができる機構である。そのため、この胸郭機構Kは、袋部材(図示しない)を備えている。この袋部材は、シートバック3の内部の上側に設けられている。これにより、例えば、袋部材を膨らませていくと、運転席1の着座者Mの胸の角度を動かすことができる。
これとは逆に、例えば、袋部材を萎ませていくと、運転席1の着座者Mの胸に施した動かしを解消できる。したがって、運転席1の着座者Mの胸に対してストレッチを施すことができる。なお、この胸郭機構Kには、袋部材と連通したコンプレッサに連結した第7のモータ52(図1において、図示しない)が備えられている。そのため、この胸郭機構Kは、電動タイプの機構となっている。
続いて、図2を参照して、上述した運転席1の電気的構成を説明する。この運転席1には、着座者Mが操作可能な開始ノブ32と、第1の操作ノブ60と、第2の操作ノブ62と、第3の操作ノブ64と、第4の操作ノブ66と、第5の操作ノブ68と、第6の操作ノブ70と、第7の操作ノブ72とが設けられている。また、この運転席1のシートクッション2の内部には、制御装置30が設けられている。
また、自動車のインストルメントパネル4には、着座者MのアイポイントEPを検出可能なカメラCが組み付けられている。これら各ノブ32、60、62、64、66、68、70、72とカメラCとは、制御装置30に対してそれぞれ電気的に接続されている。また、上述した各モータ40、42、44、46、48、50、52も、制御装置30に対してそれぞれ電気的に接続されている。
これにより、各ノブ60、62、64、66、68、70、72を操作すると、スライド機構S、リフター機構L、チルト機構T、リクライニング機構R、ペルビス機構P、ランバー機構LA、胸郭機構Kを個別に操作できる。また、上述した各モータ40、42、44、46、48、50、52は、それぞれステップモータとなっている。そのため、制御装置30は、この各モータ40、42、44、46、48、50、52から発信されるパルスを検出することによって、運転席1のポジションを検出できると共に着座者Mの体格を推測できる。また、これにより、制御装置30は、着座者Mの前方視認性ラインFLを算出できる。
最後に、図4〜9を参照して、上述した運転席1の動作を説明する。この動作の説明にあたって、運転席1の第1の動作と、運転席1の第2の動作とを個別に説明することとする。なお、この運転席1の第1の動作とは、着座者Mのドライビングポジションが猫背姿勢に調節されており、このドライビングポジションを猫背姿勢から後傾姿勢に切り替える動作のことである。また、この運転席1の第2の動作とは、着座者Mのドライビングポジションが後傾姿勢に調節されており、このドライビングポジションを後傾姿勢から猫背姿勢に切り替える動作のことである。
まず、図4〜6を参照して、運転席1の第1の動作から説明する。はじめに、着座者Mは、運転席1が自身に最適なドライビングポジションとなるようにアジャスター機能A(スライド機構S、リフター機構L、チルト機構T、リクライニング機構R)を調節する作業を行う(図4において、ステップS1)。この例では、図5の実線に示すように、このステップS1において、着座者Mのドライビングポジションが猫背姿勢となるように調節されることとなる。
次に、着座者Mは、開始ノブ32を操作する作業を行う(図4において、ステップS2)。次に、制御装置30は、図5に示すように、着座者MのヒップポイントHPが不動で、ドライビングポジションが後傾姿勢になった場合のアイポイントEPとこの後傾姿勢の外形とを予測し、このときのアイポイントEPと前方視認性ラインFLとの差を算出する処理を実行する(図4において、ステップS3)。
次に、制御装置30は、図6に示すように、ニーポイントNPを中心にして、着座者Mを持ち上げるときのニーアングルθNを算出する処理を実行する(図4において、ステップS4)。なお、このニーポイントNPは、式(1)と式(2)との交点より算出できる。この式(1)は、アンクルポイントAPとアンクルアングルθAより算出できる。このアンクルアングルθAは、予め、決められている。一方、この式(2)も、ヒップポイントHPとヒップアングルθHより算出できる。このヒップアングルθHは、アジャスター機能Aより算出可能となっている。
次に、制御装置30は、ステップS4において算出したニーアングルθNをスライド機構Sとリフター機構Lとの動作量に置き換える処理を実行する(図4において、ステップS5)。次に、制御装置30は、ステップS3において予測した後傾姿勢の外形となるようにサポート機能SAの動作量を算出する処理を実行する(図4において、ステップS6)。
次に、制御装置30は、ステップS3において予測した後傾姿勢の外形となるようにリクライニング機構Rの動作量を算出する処理を実行する(ステップS7)。最後に、制御装置30は、ステップS5〜7において置き換えと算出したアジャスター機能Aとサポート機能SAとを作動させる処理を実行する(ステップS8)。
このようにしてドライビングポジションを猫背姿勢から後傾姿勢に切り替えることができる。このように切り替えることができると、着座者Mに対してストレッチを施すことができる。なお、この切り替えは、図6からも明らかなように、ニーポイントNPを中心にして着座者Mを持ち上げて行われるため、着座者MのアイポイントEPを前方視認性ラインFLに沿わせることができる。したがって、着座者Mの前方視認性を確保しつつ、着座者Mに対してストレッチを施すことができる。
次に、図7〜9を参照して、運転席1の第2の動作を説明する。はじめに、着座者Mは、運転席1が自身に最適なドライビングポジションとなるようにアジャスター機能A(スライド機構S、リフター機構L、チルト機構T、リクライニング機構R)を調節する作業を行う(図7において、ステップS101)。この例では、図8の実線に示すように、このステップS101において、着座者Mのドライビングポジションが後傾姿勢となるように調節されることとなる。
次に、着座者Mは、開始ノブ32を操作する作業を行う(図7において、ステップS102)。次に、制御装置30は、図8に示すように、着座者MのヒップポイントHPが不動で、ドライビングポジションが猫背姿勢になった場合のアイポイントEPとこの猫背姿勢の外形とを予測し、このときのアイポイントEPと前方視認性ラインFLとの差を算出する処理を実行する(図7において、ステップS103)。
次に、制御装置30は、図9に示すように、ニーポイントNPを中心にして、着座者Mを持ち下げるときのニーアングルθNを算出する処理を実行する(図7において、ステップS104)。なお、このニーポイントNPは、式(1)と式(2)との交点より算出できる。この式(1)は、アンクルポイントAPとアンクルアングルθAより算出できる。このアンクルアングルθAは、予め、決められている。一方、この式(2)も、ヒップポイントHPとヒップアングルθHより算出できる。このヒップアングルθHは、アジャスター機能Aより算出可能となっている。
次に、制御装置30は、ステップS104において算出したニーアングルθNをスライド機構Sとリフター機構Lとの動作量に置き換える処理を実行する(図7において、ステップS105)。次に、制御装置30は、ステップS103において予測した猫背姿勢の外形となるようにサポート機能SAの動作量を算出する処理を実行する(図7において、ステップS106)。
次に、制御装置30は、ステップS103において予測した猫背姿勢の外形となるようにリクライニング機構Rの動作量を算出する処理を実行する(ステップS107)。最後に、制御装置30は、ステップS105〜107において置き換えと算出したアジャスター機能Aとサポート機能SAとを作動させる処理を実行する(ステップS108)。
このようにしてドライビングポジションを後傾姿勢から猫背姿勢に切り替えることができる。このように切り替えることができると、着座者Mに対してストレッチを施すことができる。なお、この切り替えは、図9からも明らかなように、ニーポイントNPを中心にして着座者Mを持ち下げて行われるため、着座者MのアイポイントEPを前方視認性ラインFLに沿わせることができる。したがって、着座者Mの前方視認性を確保しつつ、着座者Mに対してストレッチを施すことができる。
実施例では、乗物用シートとして、自動車の運転席1を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、各種の乗物のシート、例えば、船舶のシート、飛行機のシート、鉄道車両のシート等であっても構わない。また、運転席1に限られることなく、様々なシート(助手席、後部座席等)であっても構わない。
なお、ステップS8において、アジャスター機能Aとサポート機能SAとの作動は、所定の周期で繰り返されても構わない。その場合、着座者Mに対して所定の周期で変化を付与できるため、マッサージ効果を高めることができる。
1 運転席(乗物用シート)
2 シートクッション
3 シートバック
30 制御装置
A アジャスター機能
C カメラ
EP アイポイント
SA サポート機能

Claims (2)

  1. シートクッションおよびシートバックのポジションを調節可能なアジャスター機能と、着座者に対してサポート可能なサポート機能と、備えている乗物用シートであって、
    カメラによって着座者のアイポイントを検出可能な制御装置を備えており、
    前記アジャスター機能は、前記シートクッションを乗物の床フロアに対してスライド可能なスライド機構と、前記シートクッションを乗物の床フロアに対して昇降可能なリフター機構と、前記シートクッションに対する前記シートバックの傾きを切り替え可能なリクライニング機構と、を備えており、
    前記制御装置は、前記アジャスター機能と前記サポート機能による姿勢変更に伴う前記アイポイントの移動を予想し、前記アイポイントを確保した状態でシートポジションを変更させるよう前記アジャスター機能と前記サポート機能とを予め記憶のプログラムに基づいて作動させ、
    前記プログラムは、前記着座者のヒップポイントが不動で、前記アジャスター機能と前記サポート機能により変更した姿勢になった場合のアイポイントと、前記変更した姿勢の外形とを予測し、このときのアイポイントと前方視認性ラインとの差を算出する処理を実行するステップAと、その後、前記ステップAにて算出されたアイポイントと前方視認性ラインとの差をなくすように、アンクルポイントと予め決められたアンクルアングルより算出した式と、ヒップポイントと予め決められたヒップアングルより算出した式と、の交点により算出したニーポイントを中心にして、着座者を持ち上げるとき又は持ち下げるときのニーアングルを算出するステップBと、その後、算出したニーアングルを前記スライド機構と前記リフター機構との動作量に置き換えるステップCと、その後、前記ステップAにおいて予測した前記変更した姿勢の外形となるように前記サポート機能の動作量を算出するステップDと、その後、前記ステップAにおいて予測した前記変更した姿勢の外形となるように前記リクライニング機構の動作量を算出するステップEと、その後、前記ステップAから前記ステップEにおいて置き換えられた動作量及び算出された動作量に基づいて、前記アジャスター機能と前記サポート機能とを作動させるステップFと、を備えている乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記アジャスター機能と前記サポート機能との作動は、所定の周期で繰り返される乗物用シート。



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