JP2010056100A - ショットキーバリアダイオード - Google Patents

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Abstract

【課題】 フィールドプレート構造により逆方向耐電圧の向上したショットキーバリアダイオードを提供する。
【解決手段】 主表面を有する窒化ガリウム系化合物のエピタキシャル層と、 前記主表面上に形成され、開口部が形成されている窒化絶縁層と、前記開口部の内部に、前記主表面に接触するように形成されたショットキー電極と、前記ショットキー電極に電気的に接続するとともに、前記窒化絶縁層に重なるように形成された、フィールドプレート電極と、を備え、前記窒化絶縁層と前記エピタキシャル層との界面での固定電荷密度が、1.2×1012cm−2未満である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ショットキーバリアダイオード関し、特に、逆方向耐電圧を向上させたショットキーバリアダイオードに関する。
窒化ガリウム(以下、GaNともいう)は、シリコン(Si)に比べて約3倍のバンドギャップ、約10倍の高い絶縁破壊電界強度、さらに大きな飽和電子速度などの様々な優れた特性を有している。GaNは、従来のSiパワーデバイスでは困難な高耐圧化と、低損失化(低オン抵抗化)との両立が期待できるため、パワーデバイス(電力用半導体素子)への応用が期待されている。
従来、GaN基板を用いたショットキーバリアダイオード、pn接合ダイオード、MIS(Metal−Insulator−Semiconductor)トランジスタなどの半導体素子が提案されている(例えば、特許文献1参照)。従来、パワーデバイスに用いられるGaN材料としては、サファイアやSiC(シリコンカーバイド)などの異種基板上に形成されたGaNエピタキシャル層が、一般的に用いられてきた。これに対し、GaN基板上に形成したGaNエピタキシャル層は、異種基板上に形成したGaNエピタキシャル層に対し、不純物濃度が低く、転位密度が低い。そのため、GaN基板上にGaNエピタキシャル成長を行なうことで、高耐圧・低オン抵抗のパワーデバイスを実現できることが開示されている(例えば、非特許文献1参照)。
また、パワーデバイスの電極端部への電界集中を抑制し高耐圧化を図るための構造として、フィールドプレート構造が開示されている(例えば、非特許文献2参照)。
特開2006−100801号公報 田辺達也他「GaN基板上GaNエピタキシャル成長とパワーデバイスへの応用」、SEIテクニカルレビュー第170号、2007年1月、p34〜p39 高田賢治他「AlGaN/GaN HEMT パワーデバイス」、東芝レビュー59巻7号、2004年7月、p35〜p38
GaN基板を用いたショットキーバリアダイオードの高耐圧化を図る上で、GaN基板上に形成したGaNエピタキシャル層を用いて作製したショットキーバリアダイオードにフィールドプレート構造を適用しても、フィールドプレート構造によるショットキー電極端の電界集中緩和に基づく逆方向リーク電流の減少・逆方向耐電圧上昇の効果が抑制される、という問題があった。
本発明は、フィールドプレート構造によるショットキー電極端の電界集中緩和に基づく逆方向耐電圧上昇の効果が抑制されることがなく、逆方向耐電圧を向上させたショットキーバリアダイオードを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1発明に係るショットキーバリアダイオードは、主表面を有する窒化ガリウム系化合物のエピタキシャル層と、前記主表面上に形成され、開口部が形成されている窒化絶縁層と、前記開口部の内部に、前記主表面に接触するように形成されたショットキー電極と、前記ショットキー電極に電気的に接続するとともに、前記窒化絶縁層に重なるように形成された、フィールドプレート電極と、を備え、前記窒化絶縁層と前記エピタキシャル層との界面での固定電荷密度が、1.2×1012cm−2未満のものである。
窒化絶縁層中とエピタキシャル層との界面に固定電荷が存在することにより、禁制帯中に欠陥準位が出来る。この準位を介した遷移はバンドギャップエネルギーに比べて低エネルギーで起こることから、低エネルギーでリークが生じてしまうことになる。つまり、界面に固定電荷が存在することで低電圧で逆方向リーク電流が生じ、逆方向耐電圧が低下することとなる。
この発明によれば、窒化絶縁層中とエピタキシャル層との界面の固定電荷密度を1×1012cm−2以下にすることで、禁制帯中での欠陥準位の存在を減少させ、低電圧での逆方向リーク電流を抑制することができる。すなわち、固定電荷密度を低減することで、逆方向耐電圧を向上させることができる。
ここでフィールドプレート構造とは、窒化絶縁層と、窒化絶縁層上に形成されたフィールドプレート電極と、によって構成される構造をいう。フィールドプレート電極はショットキー電極と電気的に接続されており、ショットキー電極とフィールドプレート電極とは同電位である。フィールドプレート構造によって、デバイス破壊の原因となる動作時のショットキー電極端部での電界集中を緩和し、ショットキーバリアダイオードの高耐圧化、高出力化を可能としている。窒化絶縁層とは、例えばSiN(窒化シリコン)やAlN(窒化アルミニウム)などの、絶縁性を有する、窒化物を含む膜をいう。
また、窒化ガリウム系の化合物とは、例えばAlGaIn(1−x−y)N(0≦x<1、0<y≦1)で表される化合物である。
また、第2発明に係るショットキーバリアダイオードは、第1発明において、前記窒化絶縁層中の水素濃度が、3.8×1022cm−3未満のものである。
一般に、フィールドプレート構造を構成する窒化絶縁層はプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)によって形成され、通常、原料ガスとしてアンモニアを用いている。そのため、成膜時にアンモニア分子が解離し、水素ラジカル、水素イオンなどが発生する。なお、水素ラジカル、水素イオンなどをまとめて以下、水素種ともいう。
ここで、固定電荷密度上昇の原因の一つとしてこの水素種による影響が挙げられる。この水素種の発生により水素がエピタキシャル層に取り込まれることで、窒化絶縁層とエピタキシャル層との界面の固定電荷密度が上昇し、フィールドプレート構造によるショットキー電極端の電界集中緩和に基づく逆方向耐電圧上昇の効果が抑制されることになる。
この発明によれば、フィールドプレート構造を構成する窒化絶縁層中の水素濃度を、3.8×1022cm−3未満にすることで、窒化絶縁層とエピタキシャル層との界面の固定電荷密度を低減し、逆方向耐電圧を向上させることができる。
また、第3発明に係るショットキーバリアダイオードは、第1発明または第2発明において、前記ショットキーバリアダイオードはさらに窒化ガリウム基板を含み、前記エピタキシャル層の前記主表面の反対側が前記窒化ガリウム基板の主表面と接触するように形成されている。
この発明によれば、エピタキシャル層が前記窒化ガリウム基板の主表面上に形成されているため、逆方向のリーク電流が低減し、電界集中緩和に基づく逆方向耐電圧上昇の効果をより顕著にすることができる。
また、第4発明に係るショットキーバリアダイオードは、第3発明において、前記窒化ガリウム基板の転位密度は1×10cm−2以下のものである。
この発明によれば、低転位密度の窒化ガリウム基板を用いることで、さらに逆方向のリーク電流が低減し、電界集中緩和に基づく逆方向耐電圧上昇の効果を顕著にすることができる。また、窒化ガリウム基板の転位密度は低いほど好ましく、例えば、転位密度が1×10−2以下であればより好ましい。
また、第5発明に係るショットキーバリアダイオードは、第1発明〜第4発明において、前記エピタキシャル層において、前記ショットキー電極と接触する領域の転位密度が1×10cm−2以下のものである。
この発明によれば、エピタキシャル層において、ショットキー電極と接触する領域の転位密度が低いため、逆方向のリーク電流が低減し、電界集中緩和に基づく逆方向耐電圧上昇の効果をより一層顕著にすることができる。また、ショットキー電極と接触する領域の転位密度は低いほど好ましく、例えば、転位密度が1×10−2以下であればより好ましい。
また、第6発明に係るショットキーバリアダイオードは、第1発明〜第5発明において、前記窒化絶縁層の厚みは10nm以上5μm以下のものである。
窒化絶縁層の厚みが10nm未満であれば、窒化絶縁層の耐圧が低く、窒化絶縁層が先に破壊されてフィールドプレート構造の効果は得られない。また、窒化絶縁層の厚みが5μm超であれば、フィールドプレート構造による電界緩和自体が得られない。例えば、耐圧1kV設計においては、窒化絶縁層の厚みは0.2μm以上2μm以下であればより好ましい。
また、第7発明に係るショットキーバリアダイオードは、第1発明〜第6発明において、前記窒化絶縁層上に形成された、第2の絶縁層をさらに備えている。
この場合、窒化絶縁層と第2の絶縁層は、積層構造となっている。このとき、エピタキシャル層との界面の固定電荷密度の低い窒化絶縁層を形成すれば、第2絶縁膜中の固定電荷密度に関わらず、逆方向リーク電流が低減し電界集中緩和に基づく逆方向耐電圧上昇の効果を得ることができる。第2の絶縁層の材質は、例えばSiN、SiO(酸化シリコン)、SiON(酸窒化シリコン)などを用いることができる。
また、第8発明に係るショットキーバリアダイオードは、第7発明において、前記窒化絶縁層の厚みは0.5nm以上5μm以下のものである。
第2絶縁膜が窒化絶縁層上に積層している場合、第2絶縁膜に耐圧を負担させることができるので、窒化絶縁層の厚みは、窒化ガリウム系化合物のエピタキシャル層との界面の固定電荷密度を低くしてフィールドプレート構造の効果が得られるために必要な厚みである0.5nm以上5μm以下であればよい。
また、第9発明に係るショットキーバリアダイオードは、第1発明〜第8発明において、前記窒化絶縁層の屈折率が1.7以上2.2以下のものである。
屈折率が2.2以下では、窒化絶縁層中の導電性が高くなることを抑制することができるので絶縁性の低下を防止でき、逆方向リーク電流を抑制できる。また、屈折率が1.7以上では、膜密度の低下を抑制することができるので、窒化絶縁層の逆方向耐電圧を向上させることができる。なお、ここでいう屈折率は波長633nmにおける屈折率である。
また、第10発明に係るショットキーバリアダイオードは、第1発明〜第9発明において、前記フィールドプレート電極が前記窒化絶縁層と重なる長さが1μm以上1mm以下のものである。
上記長さが1μm未満であれば、窒化絶縁層形成時の膜厚制御が難しく、安定してフィールドプレート構造の効果が得られない。また、上記長さが1mmより大きければ、フィールドプレート構造による電界緩和自体が得られない。例えば、耐圧1kV設計においては空乏層幅は2μm以上20μm以下に拡がるので、上記長さは5μm以上40μm以下であればより好ましい。
また、第11発明に係るショットキーバリアダイオードは、第1発明〜第10発明において、前記ショットキー電極は、金、プラチナ、ニッケル、パラジウム、コバルト、銅、銀、タングステン、およびチタンからなる群より選ばれた少なくとも一種の物質を含んでいる。
ショットキー電極の材質として金などを用いることにより、低リーク電流ショットキー電極が実現できるので、フィールドプレート構造による電界集中緩和効果を得ることができる。その結果、逆方向リーク電流が減少し、逆方向耐電圧を上昇させることができる。
本発明によれば、フィールドプレート構造によるショットキー電極端の電界集中緩和に基づく逆方向耐電圧上昇の効果が抑制されることのない、逆方向耐電圧を向上させたショットキーバリアダイオードを提供することができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るショットキーバリアダイオードの断面図である。また、図2は、図1に示すショットキーバリアダイオードの斜視図である。同図に示すように、ショットキーバリアダイオード1は、GaN自立基板2と、GaN自立基板2の主表面2a上に形成されたGaNエピタキシャル層3と、GaNエピタキシャル層3の主表面3a上に形成された窒化絶縁層4を備える。さらに窒化絶縁層4には開口部が形成されており、電極5は、GaNエピタキシャル層3の主表面3aに接触するとともに、窒化絶縁層4に重なるように形成されている。電極5は図2に示すように、例えば平面形状が円形になるように形成されている。また、電極6はGaN自立基板2の主表面2aと反対側の主表面2b上に形成されている。
電極5は、窒化絶縁膜4の開口部の内部においてGaNエピタキシャル層3の主表面3aに接触する部分であるショットキー電極5aと、窒化絶縁層4に重なる部分であるフィールドプレート電極5bとで構成されている。また、フィールドプレート電極5bと窒化絶縁層4とでフィールドプレート構造を構成している。
また、上記電極5aは、GaNエピタキシャル層3とショットキー接合を形成するショットキー電極である。一方、電極6は、GaN自立基板2とオーミック接合を形成するオーミック電極である。
窒化絶縁層4とGaNエピタキシャル層3との界面の固定電荷密度は、1.2×1012cm−2未満であり、好ましくは1.7×1011cm−2以下である。このように、窒化絶縁層中とエピタキシャル層との界面の固定電荷密度を低減することで、禁制帯中での欠陥準位の存在を減少させ、低電圧での逆方向リーク電流を抑制することができる。すなわち、固定電荷密度を低減することで、逆方向耐電圧を向上させることができる。
ここで、上記固定電荷密度は、例えばC−V(Capacitance−Voltage:容量−電圧)法により測定される値である。
窒化絶縁層4は、SiN(窒化シリコン)によって形成することができる。また、窒化絶縁層4中の水素濃度は、3.8×1022cm−3未満、好ましくは2.0×1022cm−3未満、より好ましくは1.6×1022cm−3以下とすることができる。このように層中水素濃度の低いSiNを、フィールドプレート構造を形成する窒化絶縁層4に適用することで、水素濃度が高い窒化絶縁層を用いる場合と比べて、水素がGaNエピタキシャル層3に取り込まれて、窒化絶縁層4とGaNエピタキシャル層3との界面の固定電荷密度が上昇することが抑制でき、逆方向耐電圧を向上させることができる。
ここで、上記水素濃度は、例えばSIMS(Secondary Ion Mass Spectrometry:二次イオン質量分析)により測定される値である。
窒化絶縁層4の屈折率は、好ましくは1.7以上2.2以下、より好ましくは1.8以上2.1以下である。ここで、屈折率が大きくなると、Siがリッチになり、Siに近い組成となるので、絶縁物であるSiNに比べて導電性が高くなる。このため、屈折率が高すぎると、窒化絶縁層4による逆方向リーク電流が発生しやすくなり逆方向耐電圧が低下してしまう。従って、屈折率が2.2以下では、窒化絶縁層4中の導電性が高くなることを抑制することができるので絶縁性の低下を防止でき、逆方向リーク電流を抑制し逆方向耐電圧を向上させることができる。さらに屈折率が2.1以下ではより効果的に逆方向耐電圧を向上させることができる。
一方、窒化絶縁層4の密度と逆方向耐電圧との間には相関関係があり、窒化絶縁層4の密度が低いと高い逆方向耐電圧が得られない。すなわち、窒化絶縁層4の密度が低いと、窒化絶縁層4を構成する物質が密に詰まっていないため屈折率が低くなり、十分な逆方向耐電圧を得ることができない。従って、屈折率が1.7以上では、窒化絶縁層4の密度を高くすることができるため、逆方向耐電圧を向上させることができる。さらに屈折率が1.8以上ではより効果的に逆方向耐電圧を向上させることができる。
例えば、屈折率が1.7のとき1MV/cm、屈折率が1.85のとき9MV/cmの逆方向耐電圧を得ることができる。なお、上記のように屈折率が1.7以上の密度の高い窒化絶縁層4が、例えば平行平板型プラズマCVDにより形成される場合には、200mW/cm2を超える高いプラズマパワー密度を要する。この場合、反応ガスの解離が促進され、SiとNとの結合が促進される。その結果、屈折率が1.7以上の密度の高い窒化絶縁層4を実現することができる。
なお、上記屈折率は、例えば分光エリプソメータにより分光エリプソメトリー(偏光解析法)を用いて測定することができ、波長633nmにおける値である。
GaN自立基板2の転位密度は、1×10cm−2以下であることが望ましい。これにより、GaN自立基板2上に成長させて形成するGaNエピタキシャル層3の転位密度も、GaN自立基板2と同等で1×10cm−2以下となり、ショットキーバリアダイオード1における逆方向リーク電流が低減し、電界集中緩和に基づく逆方向耐電圧上昇の効果を顕著にすることができる。
なお、転位密度は、例えば溶解KOHを用いたエッチングによりできるピットの個数をTEM(Transmission Electron Microscope:透過型電子顕微鏡)で観察することにより数えて、単位面積で割るという方法によって測定することができる。
また、GaNエピタキシャル層3において電極5のショットキー電極5aと接触する領域3cの転位密度は、1×10cm−2以下が望ましく、1×10cm−2以下がより望ましい。これにより、上述したように、同様の逆方向耐電圧向上の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態では、窒化ガリウム系化合物のエピタキシャル層としてGaNを用いているが、例えばAlGaIn(1−x−y)N(0≦x<1、0<y≦1)で表される化合物であってもよい。
電極5は、金、プラチナ、ニッケル、パラジウム、コバルト、銅、銀、タングステン、およびチタンからなる群より選ばれた少なくとも一種の物質を含むことが望ましい。電極5の、GaNエピタキシャル層3の主表面3aに接触する部分は、ショットキー電極であるために、ショットキー電極の材質として上記材料を用いることになる。これにより、低リーク電流を実現できる。
電極6は、チタン、アルミ、金からなる群より選ばれた少なくとも一種の物質を含むことが望ましい。電極6の、GaN自立基板2の主表面2bに接触する部分は、オーミック電極であるために、オーミック電極の材質として上記材料を用いることになる。これにより、低抵抗化を実現できる。
また、図1に窒化絶縁層4の厚みを寸法tとして示している。窒化絶縁層4の厚み(寸法t)は、10nm以上5μm以下であることが望ましい。窒化絶縁層4の厚み(寸法t)が10nm未満であれば、窒化絶縁層4の耐圧が低く、窒化絶縁層4が先に破壊されてフィールドプレート構造の効果は得られない。また、窒化絶縁層4の厚みが5μmより厚ければ、フィールドプレート構造による電界緩和効果自体が得られないことになる。
また、図1にフィールドプレート長を寸法Lとして示している。フィールドプレート長とは、フィールドプレート電極5bが窒化絶縁層4と重なる長さをいう。本実施の形態では、フィールドプレート長とは、図1に示すように、ショットキーバリアダイオード1の、平面形状が円形の電極5の中心を通る断面において、フィールドプレート電極5bが窒化絶縁層4と重なっている長さである。つまり、窒化絶縁層4の開口部の平面形状が円形状であって、電極5の一部であるショットキー電極5aの平面形状が円形である場合、フィールドプレート長とは、ショットキー電極5aの半径方向における、フィールドプレート電極5bが窒化絶縁層4と重なる長さである。
換言すると、フィールドプレート長とは、ショットキー電極5aの平面形状に対する重心と、当該平面形状の外周部上のある一点と、を結ぶような直線の方向において、フィールドプレート電極が絶縁層と重なっている長さをいう。このようなフィールドプレート長は、1μm以上1mm以下であることが望ましい。フィールドプレート長が1μm未満であれば、安定したフィールドプレート構造による電界緩和効果が得られない。また、フィールドプレート長が1mmより長ければ、フィールドプレート構造による電界緩和効果自体が得られない。
次に、ショットキーバリアダイオード1の製造方法について説明する。図3は、ショットキーバリアダイオードの製造方法の各工程を示す流れ図である。図1〜図3を参照して、本発明のショットキーバリアダイオードの製造方法について説明する。
まず、図3に示す工程(S10)において、GaN自立基板2を形成する。具体的には、HVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy、ハイドライド気相成長法)で作製された、n導電型の、(0001)面GaN自立基板2を準備する。GaN自立基板2のキャリア濃度は例えば3×1018cm−3であり、厚みは例えば400μmであり、平均転位密度は例えば1×10cm−2である。次に工程(S20)において、エピタキシャル層3を形成する。具体的には、GaN自立基板2上に、キャリア密度が例えば5×1015cm−3であり厚みが例えば7μmであるn導電型エピタキシャル膜を、OMVPE(Organo−Metallic Vapor Phase Epitaxy、有機金属気相成長)法により成長させて、GaNエピタキシャル層3を作製する。
次に工程(S30)において、窒化絶縁層4を形成する。具体的には、GaNエピタキシャル層3上に、窒化絶縁層4としてSiNを、プラズマCVDによりNH(アンモニア)ガスを用いずにSiHガス、N(窒素)ガスから成膜する。つまり、主要成分としてNHを含まない原料ガスを用いて、窒化絶縁層4を形成する。窒化絶縁層4の膜厚(寸法t)は、例えば約100nmである。次に工程(S40)において、オーミック電極を形成する。具体的には、GaN自立基板2の主表面2bを有機洗浄および塩酸洗浄した後に、Ti/Al/Ti/Au(20nm/100nm/20nm/200nm)を、EB(Electron Beam)蒸着法を用いて主表面2bの全体に形成する。その後、窒素雰囲気下で約2分間600℃に加熱し、合金化を行ない、オーミック電極としての電極6を形成する。
次に工程(S50)において、窒化絶縁層4のエッチングを行なう。具体的には、フォトリソグラフィーにより、窒化絶縁層4上にパターニングを行なう。その後、BHF(Buffered Hydrogen Fluoride、バッファードフッ酸)により、窒化絶縁層4のウェットエッチングを行なう。その後、有機洗浄によってレジストの除去を行なう。このようにして窒化絶縁層4をエッチングし、窒化絶縁層4に開口部を形成する。この時点で、開口部ではGaNエピタキシャル層3が露出している。開口部は例えば、その側面が、直径の最大値が200μmである円錐台の円錐面形状をなすように、形成することができる。
次に工程(S60)において、ショットキー電極5aおよびフィールドプレート電極5bを形成する。具体的には、フォトリソグラフィーによりパターニングを行なう。続いて、塩酸洗浄によるGaNエピタキシャル層3の表面処理を、室温で3分間行なった後、電極材料としてNi/Au(80nm/300nm)を、EB蒸着法と抵抗加熱蒸着法とにより形成する。その後レジストを除去する際に、レジスト上に成膜された電極材料は同時に除去され(リフトオフ)、電極5が形成される。電極5の形状は、窒化絶縁層4に形成された開口部よりも直径の大きい形状とすることができ、例えば平面形状が直径220μmの円形となるように形成することができる。
これにより、窒化絶縁層4の開口部の内部においてGaNエピタキシャル層3の主表面3aに接触する部分であるショットキー電極5aと、ショットキー電極5aに電気的に接続するとともに窒化絶縁層4に重なる部分であるフィールドプレート電極5bと、が形成される。つまり、電極5の直径が、窒化絶縁層4に形成された開口部の直径よりも大きいために、窒化絶縁層4上に電極5の一部が重なって、フィールドプレート電極5bとなるようになっている。
以上の製造方法によって、図1および図2に示すショットキーバリアダイオード1を製造することができる。このショットキーバリアダイオード1の製造方法では、窒化絶縁層4を形成する工程(S30)において、水素種発生の主要因であるアンモニアを用いずに、窒化絶縁層4を形成している。これにより、絶縁層4中の水素濃度が低減できる。つまり、窒化絶縁層4形成時の水素種のGaNエピタキシャル層3への影響を低減させることができるので、窒化絶縁層4とGaNエピタキシャル層3との界面の固定電荷密度を低減し、逆方向耐電圧を向上させることができる。
ここで、窒化絶縁膜を形成する工程(S30)では、窒化絶縁層4を、PVD(Physical Vapor Deposition、物理蒸着)法を用いて形成してもよい。PVDとしては、例えば、真空蒸着やイオンプレーティングなどの蒸発系PVD、スパッタリングなどを用いることができる。PVDでは、気相中でGaNエピタキシャル層3の表面に物理的手法により窒化絶縁層4を形成する物質の薄膜を堆積させるので、水素種発生の主要因であるアンモニアを用いずに、窒化絶縁層4を形成することができる。従って、上記と同様に、水素がGaNエピタキシャル層3に取り込まれ、悪影響を及ぼすことを排除することができるので、フィールドプレート構造により大きな電界緩和効果が得られ、逆方向耐電圧を向上させる効果が得られる。
また、上記のショットキーバリアダイオードの製造方法においては、工程(S60)においてショットキー電極5aおよびフィールドプレート電極5bを同時に形成する例を説明したが、ショットキー電極5aを形成する工程の後にフィールドプレート電極5bを形成する工程を設けてもよい。つまり、図1および図2を参照して、絶縁層4に形成された開口部の内部に、GaNエピタキシャル層3に接触するようにショットキー電極5aを形成し、続いて、ショットキー電極5aに電気的に接続するとともに窒化絶縁層4に重なるように、フィールドプレート電極5bを形成してもよい。この場合、フィールドプレート電極5bは、ショットキー電極5aと同じ材質で形成してもよく、窒化絶縁層4との接着性のよい材料など、ショットキー電極5aの材質と異なる材料を用いて、フィールドプレート電極5bを形成してもよい。
また、本実施の形態では、GaN自立基板2とGaNエピタキシャル層3とを含む構造を例に挙げて説明したが、本発明は特にこれに限定されない。GaN自立基板2を含んでいなくてもよく、GaN自立基板2の代わりに他の基板を用いてもよい。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係るショットキーバリアダイオードの断面図である。同図に示すように、実施の形態2のショットキーバリアダイオード11は実施の形態1のショットキーバリアダイオード1に対し、窒化絶縁層が第1の窒化絶縁層14と第2の窒化絶縁層17の二層構造となっている点で実施の形態1と異なっている。なお、図1と同一符号のものは、同一又は相当物であり、以下の説明を省略する。
第1の窒化絶縁層14はGaNエピタキシャル層3の主表面3a上に形成されており、第2の窒化絶縁層17は第1の窒化絶縁層14条であってフィールドプレート電極5bの下に形成されている。従って、フィールドプレート電極5bはGaNエピタキシャル層3上に第1の窒化絶縁層14と第2の窒化絶縁層17の二層構造を介して形成されている。
第1の窒化絶縁層14は、実施の形態1の窒化絶縁層4と同様に、プラズマCVDにより原料ガスとしてNH3ガスを用いずにSiHガス、N2ガスから成膜されたSiNであり、厚みは、0.5nm以上5μm以下とすることができ、例えば約100nmである。これより、水素濃度は3.8×1022cm−3未満とすることができ、GaNエピタキシャル層3との界面における固定電荷密度は1.2×1012cm−2未満である。
一方、第2の窒化絶縁層17は、NH3を用いたプラズマCVDにより成膜されたSiNガスであり、厚みは、例えば約200nmである。また、第2の窒化絶縁層17は水素濃度および固定電荷密度に制限は無い。
本実施の形態のショットキーバリアダイオード11では、水素濃度の低い第1の窒化絶縁層14を適用することで、水素がGaNエピタキシャル層3に取り込まれて、第1の窒化絶縁層14とGaNエピタキシャル層3との界面の固定電荷密度が上昇することを防止し、低電圧での逆方向リーク電流を抑制することができるとともに、第2の窒化絶縁層17に耐圧を負担させることで、さらに逆方向耐電圧を向上させることができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3に係るショットキーバリアダイオードの断面図である。同図に示すように、実施の形態3のショットキーバリアダイオード21は実施の形態1のショットキーバリアダイオード1に対し、GaN自立基板2の代わりに支持基板23と、GaN下地層22を含んでいる点で実施の形態1と異なっている。なお、図1と同一符号のものは、同一又は相当物であり、以下の説明を省略する。
支持基板23は、導電性の基板である。この支持基板23の主表面23a上にGaN下地層22が形成され、GaN下地層22の主表面22a上にGaNエピタキシャル層3が形成されている。
また、GaNエピタキシャル層3においてショットキー電極と接触する領域3cの転位密度は、好ましくは1×10cm−2以下であり、より好ましくは1×10cm−2以下である。なお、GaNエピタキシャル層3の転位密度は領域3cと同じであっても異なっていてもよい。
次に、ショットキーバリアダイオード21の製造方法について説明する。図6は、本発明の実施の形態3におけるショットキーバリアダイオードの製造方法の各工程を示す流れ図である。本実施の形態におけるショットキーバリアダイオード21の製造方法は、基本的には実施の形態1におけるショットキーバリアダイオード1の製造方法と同様の構成を備えているが、貼り合わせ基板を形成するための工程をさらに備えている点において異なっている。
具体的には、実施の形態1の工程(S10)と同様に、GaN自立基板2を準備する。次に、工程(S71)で、GaN自立基板2の表面または裏面から不純物をイオン注入する。これにより、GaN自立基板2の表面または裏面近傍に不純物を多く含む層が形成される。次に、工程(S72)で、イオン注入した面と支持基板23とを貼り合わせる。次に、工程(S73)で、GaN自立基板2と支持基板23とが貼り合わされた状態で熱処理する。これにより、GaN自立基板2における不純物を多く含む領域を境界として、分割される。その結果、支持基板23と、支持基板23上にGaN自立基板2よりも薄いGaN下地層22が形成された貼り合わせ基板を作成することができる。
次に、工程(S20)では、GaN下地層22上にGaNエピタキシャル層3を形成する。このGaNエピタキシャル層3において後述するショットキー電極5aと接触する領域3cの転位密度は、1×108cm-2以下であることが好ましい。
次に、実施の形態1と同様に、窒化絶縁層形成工程(S30)、オーミック電極形成工程(S40)、絶縁層エッチング工程(S50)、ショットキー電極およびフィールドプレート電極形成工程(S60)を実施する。
以上の工程(S10〜S73)を実施することにより、図5に示すショットキーバリアダイオード21を製造することができる。
また、支持基板23として金属を用いた場合は、オーミック電極6は不要となり、工程をより簡略化することができる。
実施の形態3の構成によれば、高価なGaN自立基板2の一部のみを使用しているため、GaN自立基板2の残部を再利用できるので、製造コストを低減することができる。
以下、本発明の実施例について説明する。実施の形態1で説明したショットキーバリアダイオード1をサファイア基板を用いて作製し、逆方向耐電圧を測定する実験を行なった。なお、ショットキーバリアダイオード1の具体的な製造方法およびサイズなどの特性は、実施の形態1で説明した通りである。
窒化絶縁層4を作成する工程において、プラズマCVD法により作成し、SiHガスを5sccm、Nガスを500sccm、プラズマパワー200W、圧力300Paの条件においてNHガス流量をパラメータとし、SiN層を100nmの厚みで形成した。
こうして作成した各ショットキーバリアダイオードの固定電荷密度を、C−V(Capacitance−Voltage:容量−電圧)法により測定した。
図7は窒化絶縁層を成膜時のNH流量と固定電荷密度の関係を示すグラフである。これによれば、NHガス流量(sccm)が0、10、50、100で固定電荷密度(cm−2)がそれぞれ1.7×1011、1.2×1012、4.1×1012、4.3×1012、NHガス流量が少ないほど固定電荷密度が小さくなり、特に、NHガス流量(sccm)が10以下で急激に固定電荷密度が小さくなっていた。
次に、NHガス流量(sccm)が0であるものと100であるものについて、逆方向耐電圧について測定した。図8はショットキーバリアダイオードの逆方向電圧と電流密度との関係を示すグラフである。図中のNHガスなしはNHガス流量が0sccm、NHガスありは100sccmでのショットキーバリアダイオードの特性を示すものである。これより、NHガスなしで作成したショットキーバリアダイオードの方が逆方向耐電圧を向上させることが明らかである。
以上のように、本発明のショットキーバリアダイオードは窒化絶縁層中の固定電荷密度が低いために、固定電荷密度の高い窒化絶縁層を用いる場合と比べて、逆方向耐電圧は約2倍となり大きく増加していた。従って、本発明のショットキーバリアダイオードでは、窒化絶縁層中の固定電荷密度が低減されているために、フィールドプレート構造により大きな電界緩和効果が得られ、逆方向耐電圧を上昇させることができることが示された。また、窒化絶縁層と第2の絶縁層とを積層構造とした場合、GaNエピタキシャル層との界面に水素濃度の低い窒化絶縁膜を形成すれば、同様の効果が得られることが明らかとなった。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態1に係るショットキーバリアダイオードの断面図である。 図1に示すショットキーバリアダイオードの斜視図である。 ショットキーバリアダイオードの製造方法の各工程を示す流れ図である。 本発明の実施の形態2に係るショットキーバリアダイオードの断面図である。 本発明の実施の形態3に係るショットキーバリアダイオードの断面図である。 本発明の実施の形態3におけるショットキーバリアダイオードの製造方法の各工程を示す流れ図である。 窒化絶縁層を成膜時のNH流量と固定電荷密度の関係を示すグラフである。 ショットキーバリアダイオードの逆方向電圧と電流密度との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 ショットキーバリアダイオード
2 GaN自立基板
2a 主表面
2b 主表面
3 GaNエピタキシャル層
3a 主表面
4 窒化絶縁層
5 電極
5a ショットキー電極
5b フィールドプレート電極
6 電極
11 ショットキーバリアダイオード
14 第1の窒化絶縁層
17 第2の絶縁層
21 ショットキーバリアダイオード
22 下地層
23 支持基板

Claims (11)

  1. 主表面を有する窒化ガリウム系化合物のエピタキシャル層と、
    前記主表面上に形成され、開口部が形成されている窒化絶縁層と、
    前記開口部の内部に、前記主表面に接触するように形成されたショットキー電極と、
    前記ショットキー電極に電気的に接続するとともに、前記窒化絶縁層に重なるように形成された、フィールドプレート電極と、を備え、
    前記窒化絶縁層と前記エピタキシャル層との界面での固定電荷密度が、1.2×1012cm−2未満であることを特徴とするショットキーバリアダイオード。
  2. 前記窒化絶縁層中の水素濃度が、3.8×1022cm−3未満である、請求項1に記載のショットキーバリアダイオード。
  3. 前記ショットキーバリアダイオードはさらに窒化ガリウム基板を含み、前記エピタキシャル層の前記主表面の反対側が前記窒化ガリウム基板の主表面と接触するように形成されている、請求項1または請求項2に記載のショットキーバリアダイオード。
  4. 前記窒化ガリウム基板の転位密度は1×10cm−2以下である、請求項3に記載のショットキーバリアダイオード。
  5. 前記エピタキシャル層において、前記ショットキー電極と接触する領域の転位密度が1×10cm−2以下である、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のショットキーバリアダイオード。
  6. 前記窒化絶縁層の厚みは10nm以上5μm以下である、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のショットキーバリアダイオード。
  7. 前記窒化絶縁層上に形成された、第2の絶縁層をさらに備える、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のショットキーバリアダイオード。
  8. 前記窒化絶縁層の厚みは0.5nm以上5μm以下である、請求項7に記載のショットキーバリアダイオード。
  9. 前記窒化絶縁層の屈折率が1.7以上2.2以下である、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のショットキーバリアダイオード。
  10. 前記フィールドプレート電極が前記窒化絶縁層と重なる長さが1μm以上1mm以下である、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載のショットキーバリアダイオード。
  11. 前記ショットキー電極は、金、プラチナ、ニッケル、パラジウム、コバルト、銅、銀、タングステン、およびチタンからなる群より選ばれた少なくとも一種の物質を含む、請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載のショットキーバリアダイオード。
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