JP2015076577A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高耐圧な半導体装置を提供する。【解決手段】半導体装置は、半導体層20と、半導体層に接するショットキー電極30とを備える。半導体層20は、ショットキー電極30に隣接する部分に凹部を有する。凹部の底面および凹部の側面には、半導体層よりも高抵抗な高抵抗層50が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、好適にはショットキーバリアダイオードおよびその製造方法に関する。
近年の自動車、家電製品または電子端末機器などに対する高電力化または信頼性向上などの要求に伴い、パワーエレクトロニクス分野の半導体装置には高耐圧化が要求されている。上記半導体装置の耐圧を高めるためには電極の端部での電界集中を緩和させる必要があり、たとえば、電極が設けられる半導体層をメサ構造とする、または、半導体層内であって電極の端部近傍に高抵抗層を形成する(たとえば非特許文献1、2)などが提案されている。
A. Merve Ozbek et al.,"Planar Nearly Ideal Edge-Termination Technique for GaN Devices"IEEE ELECTRON DEVICE LETTERS, Vol.32, No.3, March 2011, p.300-302 Dev Alok et al.,"SiC Device Edge Termination Using Finite Area Argon Implantation"IEEE TRANSACTIONS ON ELECTRON DEVICES, Vol.44, No.6, June 1997, p.1013-1017
電極が設けられる半導体層をメサ構造とすることにより半導体装置の高耐圧化を図る場合、半導体層をエッチングしてメサ構造とするので、エッチングにより露出した半導体層の表面にはエッチングに起因するダメージ層が形成される。ダメージ層が形成されると、表面準位の形成などを招き、よって、半導体装置を高耐圧化できないことがある。そのため、ダメージ層を不活性化して表面準位の形成を阻止することが好ましい。しかし、非特許文献2に記載のように、ダメージ層の不活性化は困難である。
半導体層内であって電極の端部近傍に高抵抗層を形成することにより半導体装置の高耐圧化を図る場合、高抵抗層を半導体層と電極との接触面から半導体層内へ向かって形成する。高抵抗層が半導体層内の深い位置まで形成されるほど、電極の端部における電界集中が緩和される。しかし、イオン注入により高抵抗層を形成する場合、半導体層を高抵抗化するための材料(以下「高抵抗化材料」と記す)を半導体層内の深い位置まで注入することが難しいことがある。そのため、電極の端部における電界集中が十分に緩和されないことがあり、よって、半導体装置を高耐圧化できないことがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、高耐圧化が実現された半導体装置の提供である。本発明の別の目的は、そのような半導体装置の製造方法の提供である。
本発明に係る半導体装置は、半導体層と、半導体層に接するショットキー電極とを備える。半導体層は、ショットキー電極に隣接する部分に凹部を有する。凹部の底面および凹部の側面には、半導体層よりも高抵抗な高抵抗層が設けられている。
本発明に係る半導体装置では、高耐圧化を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る半導体装置の断面図である。 図1に示す半導体装置の第1の製造方法を工程順に示すフロー図である。 (A)〜(C)は、図2に示す半導体装置の製造方法の一部を工程順に示す断面図である。 図1に示す半導体装置の第2の製造方法を工程順に示すフロー図である。 (A)〜(C)は、図4に示す半導体装置の製造方法の一部を工程順に示す断面図である。 図1に示す半導体装置の第3の製造方法を工程順に示すフロー図である。 (A)〜(C)は、図6に示す半導体装置の製造方法の一部を工程順に示す断面図である。 図1に示す半導体装置の第4の製造方法を工程順に示すフロー図である。 (A)〜(C)は、図8に示す半導体装置の製造方法の一部を工程順に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の断面図である。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の断面図である。 (A)〜(D)は、図11に示す半導体装置の製造で使用する複合基板の製造方法の一例を工程順に示す断面図である。 (A)〜(B)は、図12に示す半導体装置の製造方法の一部を工程順に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の断面図である。 (A)〜(D)は、図14に示す半導体装置の製造方法の一部を工程順に示す断面図である。
[本願発明の実施形態の説明]
本実施形態に係る半導体装置は、半導体層と、半導体層に接するショットキー電極とを備える。半導体層は、ショットキー電極に隣接する部分に凹部を有する。凹部の底面および凹部の側面には、半導体層よりも高抵抗な高抵抗層が設けられている。このような半導体装置では、高抵抗層を半導体層の深い位置に形成することができる。また、エッチングにより凹部を形成した場合であっても、エッチングにより生じたダメージ層は高抵抗層により不活性化される。これらによって、ショットキー電極の端部における電界集中が緩和される。
「半導体層は、ショットキー電極に隣接する部分に凹部を有する」は、半導体装置をショットキー電極側から見たときに(以下では「平面視において」と記す)ショットキー電極と凹部とが隣接していることを意味し、平面視においてショットキー電極と凹部とが高抵抗層を挟んで設けられている場合も含む。
「凹部」は、半導体層とショットキー電極との接触面よりも半導体層の内側に位置する底面と、半導体層とショットキー電極との接触面と凹部の底面とをつなぐ側面とを備えている。本実施形態には、凹部が前記側面と前記側面よりも周縁に位置する別の側面とを有する場合(凹部が溝状である場合)だけでなく、前記底面および前記側面よりも周縁に半導体層が存在しない場合も含まれる。
「高抵抗層」は、半導体層よりも抵抗が高い層を意味し、半導体層の一部分であってホウ素(B)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、亜鉛(Zn)、炭素(C)、鉄(Fe)、窒素(N)、フッ素(F)およびマグネシウム(Mg)の少なくとも1つを含んでなる層を意味する。高抵抗層は、1×104Ω・cm2以上の抵抗値を有することが好ましい。高抵抗層は、B、Ne、Ar、Zn、C、Fe、N、FおよびMgのうちの少なくとも1つを1×1015cm-3以上含むことが好ましい。高抵抗層がB、Ne、Ar、Zn、C、Fe、N、FおよびMgのうちの2つ以上を含む場合には、その合計の濃度が1×1015cm-3以上であることが好ましい。高抵抗層におけるB、Ne、Ar、Zn、C、Fe、N、FまたはMgの濃度は、2次イオン質量分析法にしたがって測定された値を意味する。
「半導体装置の高耐圧化」とは、半導体装置のブレークダウン電圧を高めることを意味する。半導体装置の電流電圧特性を測定すれば、半導体装置のブレークダウン電圧が求まる。
ショットキー電極の端面は、凹部の側面に設けられた高抵抗層の上に位置していることが好ましい。これにより、ショットキー電極の端面と凹部の側面に設けられた高抵抗層との間には、半導体層は存在しない。よって、ショットキー電極の端部における電界集中による半導体層への影響は小さくなる。ここで、「ショットキー電極の端面は、凹部の側面に設けられた高抵抗層の上に位置している」とは、ショットキー電極の端面が凹部の側面と面一である場合と、ショットキー電極の端面が凹部の側面に設けられた高抵抗層と半導体層との界面と面一である場合と、ショットキー電極の端面が凹部の側面よりも内側であって上記界面(凹部の側面に設けられた高抵抗層と半導体層との界面)よりも外側に位置する場合とを含む。また、ショットキー電極の一部が凹部の側面上に設けられていても良い。
半導体層に対してショットキー電極とは反対側に設けられたオーミック電極をさらに備えることが好ましい。半導体層とオーミック電極との間に設けられた支持基体をさらに備えても良い。または、オーミック電極は半導体層に接しており、ショットキー電極上に設けられた導電性支持基体をさらに備えても良い。
半導体層は、窒化物半導体からなることが好ましい。ここで、「窒化物半導体」は、III族元素とV族元素とを用いた半導体(III−V族半導体)であってV族元素として窒素元素を用いた半導体を意味し、一般式AlxInyGa(1-x-y)N(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)で表わされる。
本実施形態に係る半導体装置の製造方法は、半導体層を準備する工程と、ショットキー電極を半導体層に接触させて形成する工程と、半導体層にイオン注入を行うことにより半導体層よりも高抵抗な高抵抗層を形成する工程と、凹部を半導体層に形成する工程とを備える。凹部は、ショットキー電極に隣接する半導体層の部分に、または、ショットキー電極が設けられるべき部分に隣接する半導体層の部分に、形成される。ショットキー電極を形成してから凹部を形成するとき、凹部はショットキー電極に隣接する半導体層の部分に形成される。一方、凹部を形成してからショットキー電極を形成するとき、凹部はショットキー電極が設けられるべき部分に隣接する半導体層の部分に形成される。
本実施形態に係る半導体装置の製造方法では、高抵抗層を形成する工程と凹部を半導体層に形成する工程とを繰り返し行うことが好ましい。このとき、高抵抗層を形成する工程の後で行われる凹部を形成する工程は、高抵抗層の一部が残存するように半導体層を部分的に除去する工程を含むことが好ましい。これにより、高抵抗層におけるB、Ne、Ar、Zn、C、Fe、N、FまたはMgの濃度が高くなるので、ショットキー電極の端部における電界集中がさらに緩和される。「高抵抗層を形成する工程の後で行われる凹部を形成する工程は、高抵抗層の一部が残存するように半導体層を部分的に除去する工程を含む」とは、2回目以降の凹部の形成工程では、それよりも前の高抵抗層の形成工程において形成された高抵抗層の一部が残存するように半導体層を部分的に除去することを意味する。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、図面を用いて本実施形態に係る半導体装置をさらに説明する。なお、図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表すものである。また、長さ、幅、厚さ、深さなどの寸法関係は図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更されており、実際の寸法関係を表すものではない。
[第1の実施形態]
(半導体装置の構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の断面図である。本実施形態に係る半導体装置は、ショットキーバリアダイオードであり、支持基体10と、半導体層20と、ショットキー電極30と、オーミック電極40と、高抵抗層50とを備える。ショットキー電極30は半導体層20に接しており、半導体層20はショットキー電極30に隣接する部分に凹部25を有し、高抵抗層50は凹部25の底面25Aおよび凹部25の側面25Bに設けられている。オーミック電極40は半導体層20に対してショットキー電極30とは反対側に設けられており、支持基体10は半導体層20とオーミック電極40との間に設けられている。
凹部を形成せずに高抵抗層を半導体層内に設けることにより半導体装置の高耐圧化を図る場合、上述したように、高抵抗層が半導体層内の深い位置まで形成されるほど、ショットキー電極の端部における電界集中が緩和される。しかし、イオン注入により高抵抗層を形成する場合、高抵抗化材料を半導体層内の深い位置までイオン注入することが難しい場合がある。たとえば、不純物を窒化物半導体層内の深い位置までイオン注入することは難しく、形成される不純物領域(高抵抗層)の厚さは1μm程度である。
一方、本実施形態に係る半導体装置では、凹部25がショットキー電極30に隣接する半導体層20の部分に形成されており、高抵抗層50は凹部25の底面25Aおよび凹部25の側面25Bに設けられている。よって、凹部を形成することなく半導体層内に高抵抗な層を設ける場合に比べて、高抵抗層50を半導体層20の深い位置に形成できる。したがって、凹部を形成することなく半導体層内に高抵抗な層を設ける場合に比べて、ショットキー電極30の端部における電界集中が緩和される。
また、本実施形態に係る半導体装置では、凹部25はエッチングにより形成される(後述)ので、凹部25の底面25Aおよび凹部25の側面25Bにはダメージ層が形成されている。しかし、凹部25の底面25Aおよび凹部25の側面25Bには高抵抗層50が形成されているので、ダメージ層による半導体層への影響は小さくなる。よって、凹部を形成することによってのみで半導体装置の高耐圧化を図る場合に比べて、ショットキー電極30の端部における電界集中が緩和される。以上のことから、本実施形態では、凹部を形成することなく半導体層内に高抵抗な層を設ける場合に比べて、また、凹部を形成することによってのみで半導体装置の高耐圧化を図る場合に比べて、半導体装置が高耐圧化される。
さらに、本実施形態に係る半導体装置では、ダメージ層が高抵抗層50により不活性化されるので、キャリアがダメージ層内を移動することを阻止できる。よって、半導体装置の性能低下を防止することができる。以下、本実施形態に係る半導体装置の構成要素をそれぞれ示す。
支持基体10は、窒化物半導体からなることが好ましく、たとえば窒化ガリウム(GaN)からなることが好ましい。支持基体10は、n型不純物を含むことがより好ましく、1×1017cm-3以上1×1019cm-3以下のn型不純物を含むことがさらに好ましい。n型不純物は、たとえばシリコン(Si)などであることが好ましい。支持基体10の厚さは、50μm以上500μm以下であることが好ましい。
半導体層20は、窒化物半導体からなることが好ましく、n型不純物を含むことがより好ましく、たとえばn型GaN層である。半導体層20におけるn型不純物の濃度は、1×1014cm-3以上1×1017cm-3以下であることが好ましい。半導体層20は、単層であっても良いし、半導体層の組成またはn型不純物濃度などが互いに異なる2以上の半導体層が積層されたものであっても良い。支持基体10と半導体層20との間には、n型不純物濃度が半導体層20よりも高い半導体層が設けられていても良い。
凹部25は、平面視において、ショットキー電極30の周方向全体にわたってショットキー電極30に隣接していることが好ましい。これにより、凹部25の底面25Aに設けられた高抵抗層50は、ショットキー電極30を囲むように半導体層20に設けられる。よって、凹部25がショットキー電極30の周方向の一部分においてショットキー電極30に隣接する場合に比べて、ショットキー電極30における電界集中が緩和される。したがって、半導体装置はさらに高耐圧化される。
凹部25は、ショットキー電極30側および半導体層20の周縁側へ向かって開口しており、1つの底面25Aと1つの側面25Bとを有する。凹部25の底面25Aは、半導体層20とショットキー電極30との接触面20Aよりも半導体層20内側に位置している。凹部25の側面25Bは、凹部25の底面25Aからショットキー電極30側へ向かって延びており、半導体層20とショットキー電極30との接触面20Aに達している。凹部25の底面25Aおよび凹部25の側面25Bよりも周縁には半導体層20は存在していない。
凹部25の大きさは限定されない。ショットキー電極30の大きさなどを考慮して凹部25の底面25Aの大きさを決定することが好ましい。半導体層20の最大厚さTまたは凹部25の底面25Aに設けられた高抵抗層50の厚さt1などを考慮して凹部25の深さを決定することが好ましい。凹部25の深さは、半導体層20とショットキー電極30との接触面20Aと凹部25の底面25Aとの間の距離であり、半導体層20の最大厚さTに対してたとえば0.2倍以上0.8倍以下であることが好ましい。ここで、半導体層20の最大厚さTとは、凹部25が形成されていない部分の半導体層20の厚さを意味し、オーミック電極40側に位置する半導体層20の面(本実施形態では支持基体10と半導体層20との界面であり、後述の第3の実施形態では半導体層20とオーミック電極40との界面である)と、半導体層20とショットキー電極30との接触面20Aとの間の最短距離である。
ショットキー電極30は、半導体層20とショットキー接合可能な材料からなることが好ましく、1種類の金属からなっても良いし、2種以上の金属を含んでいても良い。ショットキー電極30は、ニッケル(Ni)/金(Au)層、チタン(Ti)/Au層、白金(Pt)/Au層またはNi/Au/Ti/アルミニウム(Al)層などであることがより好ましい。これにより、ショットキー電極30を構成する金属の仕事関数と半導体層20を構成する窒化物のフェルミレベルとの差を最適にすることができる。ショットキー電極30が2種以上の金属を含んでいる場合、ショットキー電極30は、上述のように2種以上の金属層が積層されて構成されていてもよいし、一部分において合金化されていてもよい。
ショットキー電極30の端面30Bは、凹部25の側面25Bに設けられた高抵抗層50の上に位置しており、本実施形態では凹部25の側面25Bと面一である。これにより、後述の第2の実施形態で示すように、ショットキー電極の端面が凹部の側面に設けられた高抵抗層と半導体層との界面よりも内側に位置している場合に比べて、ショットキー電極30の端部における電界集中による半導体層20への影響が小さくなる。
オーミック電極40は、支持基体10とオーミック接合可能な材料からなることが好ましく、Alなどからなることがより好ましい。
高抵抗層50は、1×104Ω・cm2以上の抵抗値を有することが好ましい。高抵抗層50の抵抗値が1×104Ω・cm2以上であれば、ショットキー電極30の端部における電界集中が十分に緩和されるので、半導体装置は十分に高耐圧化される。
高抵抗層50は、B、Ne、Ar、Zn、C、Fe、N、FおよびMgのうちの少なくとも1つを1×1015cm-3以上含むことが好ましい。これにより、高抵抗層50の抵抗値を1×104Ω・cm2以上とすることができる。
凹部25の底面25Aに設けられた高抵抗層50の厚さt1は、半導体層20の最大厚さTの0.2倍以上0.8倍以下であることが好ましい。凹部25の底面25Aに設けられた高抵抗層50の厚さt1が半導体層20の最大厚さTの0.2倍以上であれば、凹部25の底面25Aに設けられた高抵抗層50の厚さt1が半導体層20の最大厚さTの0.2倍未満である場合に比べて、ショットキー電極30の端部における電界集中が緩和される。よって、半導体装置はさらに高耐圧化される。凹部25の底面25Aに設けられた高抵抗層50の厚さt1が半導体層20の最大厚さTの0.8倍以下であれば、凹部25の底面25Aに設けられた高抵抗層50の厚さt1が半導体層20の最大厚さTの0.8倍を超える場合に比べて、半導体層20における高抵抗層50の占有割合を低く抑えることができる。よって、半導体層20をキャリアの移動経路層として機能させることができる。
凹部25の側面25Bに設けられた高抵抗層50の厚さt2は、凹部25の底面25Aに設けられた高抵抗層50の厚さt1よりも小さいことが好ましい。これにより、凹部25の側面25Bに形成されたダメージ層を不活性化させつつ、ショットキー電極30の直下に位置する半導体層20におけるキャリアの移動経路を確保できる。たとえば、凹部25の側面25Bに設けられた高抵抗層50の厚さt2は、0.01μm以上50μm以下であることが好ましい。凹部25の側面25Bに設けられた高抵抗層50の厚さt2が0.01μm以上50μm以下であれば、凹部25の側面25Bには、凹部25の形成により生じたダメージ層を不活性化させるために必要十分な高抵抗層50が設けられることとなる。よって、ショットキー電極30の直下に位置する半導体層20におけるキャリアの移動経路を最大限、確保できる。
(半導体装置の製造方法)
本実施形態に係る半導体装置の製造方法としては、下記第1〜第4の製造方法のいずれかを用いることができる。
(第1の製造方法)
図2は、本実施形態に係る半導体装置の第1の製造方法を工程順に示すフロー図である。図3(A)〜(C)は、図2に示す半導体装置の製造方法の一部を工程順に示す断面図である。
まず、ステップS101において、半導体層20を準備する。たとえばHVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy(ハイドライド気相成長))法、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition(有機金属気相成長)法またはMBE(Molecular Beam Epitaxy(分子線エピタキシー)法などにより半導体層20を支持基体10上に形成する。
次に、ステップS102において、図3(A)に示すようにショットキー電極30を半導体層20に接触させて形成する。ショットキー電極30の形成方法としては、たとえば、次に示す方法が挙げられる。まず、フォトリソグラフィー法などによりレジストパターン(図示せず)を半導体層20上に形成する。レジストパターンのうちショットキー電極30が設けられるべき領域には、開口が形成されている。次に、EB((Electron Beam)電子線)蒸着法、抵抗加熱法またはスパッタ法などにより、レジストパターンの開口から露出する半導体層20上とレジストパターン上とに金属層を形成する。そののち、レジストパターンを除去することにより、レジストパターン上に形成された金属層を除去する(リフトオフ)。互いに異なる金属からなる2種以上の層が積層されて金属層を構成しているときには、互いに異なる金属をアニールにより合金化しても良い。
続いて、ステップS103において、図3(B)に示すように凹部25をショットキー電極30に隣接する半導体層20の部分に形成する。本実施形態では、ショットキー電極30をマスクとして半導体層20をエッチングする。エッチングとしては、ドライエッチングであっても良いし、ウエットエッチングとドライエッチングとを組み合わせても良い。エッチングの条件としては公知の条件を限定されることなく用いることができる。ドライエッチングを行う場合には、エッチングガスとしてたとえば塩素(Cl2)などを用いることができる。
続いて、ステップS104において、凹部25の底面25Aおよび凹部25の側面25Bに対してイオン注入を行う。これにより、図3(C)に示すように、高抵抗層50が凹部25の底面25Aおよび凹部25の側面25Bに形成される。イオン注入の条件は限定されない。たとえば、注入角度は、5度以上10度以下であることが好ましい。これにより、チャネリング効果を防止できる。また、形成される高抵抗層50におけるB、Ne、Ar、Zn、C、Fe、N、FおよびMgの少なくとも1つの濃度が1×1015cm-3以上となるように、イオン注入の条件を設定することが好ましい。B、Ne、Ar、Zn、C、Fe、N、FまたはMgの要求される濃度プロファイルに応じて、イオン注入の条件を決定することが好ましい。このように、イオン注入の条件としては公知の条件を特に限定されることなく用いることができるので、大がかりな装置を用いることなく、また、イオン注入に要する時間が長期化することなく、高抵抗層50を形成できる。したがって、製造コストの増加または生産性の低下などを招くことなく高耐圧な半導体装置を製造することができる。
続いて、ステップS105において、支持基体10のうち半導体層20が形成された面とは反対側に位置する面上にオーミック電極40を形成する。たとえばEB蒸着法、抵抗加熱法またはスパッタ法などによりオーミック電極40を形成することが好ましい。
第1の製造方法では、凹部の形成と高抵抗層の形成とを繰り返し行っても良い。イオン注入によるイオン注入深さには限度がある。しかし、凹部の形成と高抵抗層の形成とを繰り返し行えば、実質的に深い位置までイオンを注入することができる。このとき、2回目以降の凹部の形成工程では、それよりも前の高抵抗層の形成工程において形成された高抵抗層50の一部が残存するように半導体層20を部分的に除去することが好ましい。これにより、高抵抗層50におけるB、Ne、Ar、Zn、C、Fe、N、FまたはMgの濃度が高くなるので、ショットキー電極30の端部における電界集中がさらに緩和される。このことは、後述の第2〜第4の製造方法においても言える。
(第2の製造方法)
図4は、本実施形態に係る半導体装置の第2の製造方法の一例を工程順に示すフロー図である。図5(A)〜(C)は、図4に示す半導体装置の製造方法の一部を工程順に示す断面図である。第2の製造方法では、凹部を形成する前にプレ高抵抗層を形成する。以下では、上記第1の製造方法との相違点を主に示す。
まず、上記第1の製造方法にしたがって、半導体層20を準備してから(ステップS101)ショットキー電極30を形成する(ステップS102)。
次に、ステップS201において、図5(A)に示すようにショットキー電極30に隣接する半導体層20の部分に対してプレイオン注入を行う。これにより、半導体層20よりも高抵抗なプレ高抵抗層51が形成される。上記第1の製造方法のステップS104でのイオン注入の方法にしたがってプレイオン注入を行うことができ、後で行うステップS203でのイオン注入の条件と同一の条件でプレイオン注入を行っても良い。プレイオン注入の後でイオン注入を行うことを考慮すれば、プレイオン注入では、B、Ne、Ar、Zn、C、Fe、N、FまたはMgを凹部25の側面25Bにイオン注入しなくても良い。ここで、「プレイオン注入」とは、凹部25を形成する前に行われるイオン注入を意味する。凹部25の形成工程とイオン注入とを繰り返し行う場合、n回目の凹部25の形成工程と(n+1)回目の凹部25の形成工程との間に行われるイオン注入はプレイオン注入に相当しない。また、「プレ高抵抗層」は、プレイオン注入により形成され、後で行われる高抵抗層50の形成工程において注入されたイオンとともに高抵抗層50を構成する。
続いて、ステップS202において、図5(B)に示すようにショットキー電極30に隣接する半導体層20の部分に凹部25を形成する。上記第1の製造方法のステップS103での方法にしたがって凹部25を形成することができるが、プレ高抵抗層51の一部が残存するように半導体層20を部分的に除去することが好ましい。
続いて、ステップS203において、上記第1の製造方法のステップS104での方法にしたがって高抵抗層50を形成する(図5(C))。ステップS202においてプレ高抵抗層51の全てを除去した場合には、高抵抗層50は凹部25の底面25Aおよび凹部25の側面25Bに形成される。ステップS202においてプレ高抵抗層51の一部が残存するように半導体層20を部分的に除去した場合には、B、Ne、Ar、Zn、C、Fe、N、FまたはMgは、プレ高抵抗層51とプレ高抵抗層51の下に位置する半導体層20の部分とに注入され、プレ高抵抗層51は、本ステップにおいて注入されたB、Ne、Ar、Zn、C、Fe、N、FまたはMgとともに高抵抗層50を構成する。よって、凹部25の底面25Aに設けられた高抵抗層50では、B、Ne、Ar、Zn、C、Fe、N、FまたはMgの濃度は、凹部25の底面25A側の方が半導体層20と高抵抗層50との界面側よりも高くなる。その後は、上記第1の製造方法にしたがってオーミック電極40を形成する(ステップS105)。
(第3の製造方法)
図6は、本実施形態に係る半導体装置の第3の製造方法の一例を工程順に示すフロー図である。図7(A)〜(C)は、図6に示す半導体装置の製造方法の一部を工程順に示す断面図である。第3の製造方法では、高抵抗層50を形成してからショットキー電極30を形成する。以下では、上記第1の製造方法との相違点を主に示す。
まず、上記第1の製造方法にしたがって半導体層20を準備してから(ステップS101)、ステップS301において凹部25を形成する。ステップS301では、図7(A)に示すようにショットキー電極30が設けられるべき位置にマスク81を形成してから、上記第1の製造方法のステップS103での方法にしたがって凹部25を形成することが好ましい。これにより、図7(B)に示すように、ショットキー電極30が設けられるべき位置(マスク81)に隣接する半導体層20の部分に、凹部25が形成される。マスク81は、半導体層20がエッチングされてもエッチングされない材料からなることが好ましく、たとえばSiNからなることが好ましい。また、マスク81は、フォトリソグラフィーなどにより形成されることが好ましい。
次に、ステップS302において、凹部25の底面25Aおよび凹部25の側面25Bに対してイオン注入を行う。マスク81をマスクとすることを除いては上記第1の製造方法のステップS104での方法にしたがってイオン注入を行うことができる。これにより、図7(C)に示すように、高抵抗層50が凹部25の底面25Aおよび凹部25の側面25Bに形成される。
続いて、ステップS303において、ショットキー電極30を形成する。ステップS303では、マスク81を除去してから、上記第1の製造方法のステップS102での方法にしたがってマスク81が形成されていた部分にショットキー電極30を形成することが好ましい。その後、上記第1の製造方法にしたがってオーミック電極40を形成する(ステップS105)。
第3の製造方法では、凹部25を形成し、マスク81を除去し、マスク81が設けられていた部分にショットキー電極30を形成し、その後、高抵抗層50を形成しても良い。つまり、マスク81をマスクとして凹部25を形成し、ショットキー電極30をマスクとして高抵抗層50を形成しても良い。このように、高抵抗層50を形成するさいに用いるマスクは、凹部25を形成するさいに用いるマスクとは異なっても良く、平面視において、凹部25を形成するさいに用いるマスクよりも小さいことが好ましい。これにより、半導体層20へのB、Ne、Ar、Zn、C、Fe、N、FまたはMgの注入量が多くなるので、ショットキー電極30の端部における電界集中がさらに緩和され、よって、半導体装置はさらに高耐圧化される。このことは、後述の第4の製造方法においても言える。
(第4の製造方法)
図8は、本実施形態に係る半導体装置の第4の製造方法の一例を工程順に示すフロー図である。図9(A)〜(C)は、図8に示す半導体装置の製造方法の一部を工程順に示す断面図である。第4の製造方法は、上記第3の製造方法の変形例であって、凹部を形成する前に上記第2の製造方法にしたがってプレ高抵抗層を形成する。以下では、上記第1〜第3の製造方法との相違点を主に示す。
まず、上記第1の製造方法にしたがって半導体層20を準備してから(ステップS101)、ステップS401においてプレ高抵抗層を形成する。ステップS401では、図9(A)に示すようにショットキー電極30が設けられるべき位置にマスク81を形成してから、上記第2の製造方法のステップS201での方法にしたがってプレ高抵抗層51を形成することが好ましい。
次に、ステップS402において凹部25を形成する。マスク81をマスクとすることを除いては上記第2の製造方法のステップS202での方法にしたがって凹部25を形成することができる。これにより、図9(B)に示すように、ショットキー電極30が設けられるべき位置(マスク81)に隣接する半導体層20の部分に、凹部25が形成される。
続いて、ステップS403において高抵抗層50を形成する。マスク81をマスクとすることを除いては上記第2の製造方法のステップS203での方法にしたがって高抵抗層50を形成することができる。よって、ステップS402においてプレ高抵抗層51の全てを除去した場合には、高抵抗層50は凹部25の底面25Aおよび凹部25の側面25Bに形成される。ステップS402においてプレ高抵抗層51の一部が残存するように半導体層20を部分的に除去した場合には、プレ高抵抗層51は、本ステップにおいて注入されたB、Ne、Ar、Zn、C、Fe、N、FまたはMgとともに高抵抗層50を構成する。よって、凹部25の底面25Aに設けられた高抵抗層50では、B、Ne、Ar、Zn、C、Fe、N、FまたはMgの濃度は、凹部25の底面25A側の方が半導体層20と高抵抗層50との界面側よりも高くなる。その後は、上記第3の製造方法にしたがってショットキー電極30を形成してから(ステップS303)、上記第1の製造方法にしたがってオーミック電極40を形成する(ステップS105)。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、ショットキー電極の端面は、凹部の側面に設けられた高抵抗層と半導体層との界面と面一である。以下では、上記第1の実施形態との相違点を主に示す。
(半導体装置の構成)
図10は、本実施形態に係る半導体装置の断面図である。本実施形態に係る半導体装置は、上記第1の実施形態と同じく、支持基体10と、半導体層20と、ショットキー電極30と、オーミック電極40と、高抵抗層50とを備える。ショットキー電極30の端面30Bは、凹部25の側面25Bに設けられた高抵抗層50と半導体層20との界面50Bと面一である。
ショットキー電極の端面が凹部の側面に設けられた高抵抗層と半導体層との界面よりも内側に位置している場合、ショットキー電極の端面と凹部の側面に設けられた高抵抗層との間には半導体層が存在している。そのため、ショットキー電極の端部における電界集中による半導体層への影響が大きくなることがある。しかし、本実施形態におけるショットキー電極30の端面30Bは、凹部25の側面25Bに設けられた高抵抗層50と半導体層20との界面50Bと面一である。よって、ショットキー電極30の端面30Bと凹部25の側面25Bに設けられた高抵抗層50との間には、半導体層20は存在しない。したがって、ショットキー電極の端面が凹部の側面に設けられた高抵抗層と半導体層との界面よりも内側に位置している場合に比べて、ショットキー電極30の端部における電界集中による半導体層20への影響が小さくなる。このことは、後述の第3〜第4の実施形態でも言える。
本実施形態では、ショットキー電極30の端面30Bは、凹部25の側面25Bよりも内側であって、凹部25の側面25Bに設けられた高抵抗層50と半導体層20との界面50Bよりも外側に、位置しても良い。この場合であっても、ショットキー電極30の端面30Bと凹部25の側面25Bに設けられた高抵抗層50との間には、半導体層20は存在しない。よって、ショットキー電極の端面が凹部の側面に設けられた高抵抗層と半導体層との界面よりも内側に位置している場合に比べて、ショットキー電極30の端部における電界集中による半導体層20への影響が小さくなる。このことは、後述の第3〜第4の実施形態でも言える。
(半導体装置の製造方法)
本実施形態に係る半導体装置の製造方法としては、上記第1の実施形態に記載の第1〜第4の製造方法のいずれを用いても良い。上記第1または第2の製造方法にしたがって本実施形態に係る半導体装置を製造するときには、ショットキー電極30の周囲に設けられたマスクとショットキー電極30とをマスクとして凹部25を形成することができ、ショットキー電極30をマスクとして高抵抗層50を形成することができる。上記第3または第4の製造方法にしたがって本実施形態に係る半導体装置を製造するときには、平面視における大きさがショットキー電極30よりも大きなマスクをマスク81として用いることが好ましい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、導電性支持基体がショットキー電極上に設けられている。以下では、上記第1の実施形態との相違点を主に示す。
(半導体装置の構成)
図11は、本実施形態に係る半導体装置の断面図である。本実施形態に係る半導体装置は、半導体層20と、ショットキー電極30と、オーミック電極40と、高抵抗層50と、導電性支持基体60と、絶縁層70とを備える。本実施形態に係る半導体装置では、オーミック電極40は半導体層20に接しており、導電性支持基体60はショットキー電極30に接しており、絶縁層70は高抵抗層50と導電性支持基体60とで挟まれている。
導電性支持基体60は、導電性を有していれば良く、たとえばシリコンなどからなることが好ましい。後述するように、導電性支持基体60はショットキー電極30に接着されているので、半導体層20との格子整合度合いなどを考慮することなく導電性支持基体60の材料を選択できる。よって、上記第1〜第2の実施形態のように窒化物半導体からなる支持基体10を用いる場合に比べて、半導体装置を安価で提供できる。導電性支持基体60の厚さはたとえば100μm以上800μm以下であることが好ましい。
絶縁層70は、絶縁性を有していれば良く、たとえば、SiO2またはSiNなどからなることが好ましい。絶縁層70を設けることにより、ショットキー電極30とオーミック電極40とが短絡を起こすことを防止できる。また、導電性支持基体60をショットキー電極30上に安定して設けることができる。
(半導体装置の製造方法)
図12(A)〜(D)は、本実施形態に係る半導体装置の製造で使用する複合基板の製造方法の一例を工程順に示す断面図である。図13(A)〜(B)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を工程順に示す断面図である。本実施形態に係る半導体装置の製造方法では、まず、図12(A)〜(D)に示す方法にしたがって、下地複合基板100を製造する。次に、上記第1の実施形態の第1〜第4の製造方法のいずれかの方法にしたがって、下地複合基板100上に半導体層20、凹部25、ショットキー電極30、オーミック電極40および高抵抗層50を形成する(図13(A))。続いて、図13(A)〜(B)に示す方法にしたがって、導電性支持基体60および絶縁層70を設けてから下地複合基板100を取り除く。以下では、上記第1の実施形態との相違点を主に示す。
(下地複合基板の製造)
まず、図12(A)に示すように、下地支持基板101の主面101m上に第1の下地接合層102aを形成する。下地支持基板101は、たとえば、モリブデン基板、ムライト(Al23−SiO)基板またはイットリア安定化ジルコニア−ムライト基板などであることが好ましい。これにより、下地支持基板101の熱膨張係数は、下地窒化物層103(後述)の熱膨張係数および半導体層20の熱膨張係数と同じとなる、または、下地支持基板101と下地窒化物層103および半導体層20との熱膨張係数の差の絶対値は2×10-6-1以下となる。よって、転位密度が低く結晶性の高い半導体層20を下地複合基板100の下地窒化物層103上に割れを発生させることなく成長させることができる。第1の下地接合層102aは、後述する第2の下地接合層102bと一体化して下地接合層102を形成するものである。第1の下地接合層102aを形成する方法は、スパッタ法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、PLD(Pulse Laser Deposition(パルスレーザ堆積))法、MBE法またはEB蒸着法などであることが好ましく、CVD法であることがより好ましい。CVD法により第1の下地接合層102aを形成すると、第1の下地接合層102aの成膜速度が高まり、また、高品質な第1の下地接合層102aを形成できる。
また、図12(B)に示すように、下地窒化物母材基板103Dの主面103n上に第2の下地接合層102bを形成してから、下地窒化物母材基板103Dの主面103nから所定の深さの位置にイオン注入領域103iを形成する。下地窒化物母材基板103Dは、窒化物半導体からなり、たとえばGaNからなる。第2の下地接合層102bの材料およびその形成方法は、それぞれ、第1の下地接合層102aの材料およびその形成方法と同じであることが好ましい。イオン注入領域103iは、水素イオンの注入により形成されることが好ましい。
次に、図12(C)に示すように、第1の下地接合層102aと第2の下地接合層102bとを貼り合わせる。貼り合わせる前に、下地支持基板101および下地窒化物母材基板103Dのそれぞれをアニールしても良い。かかるアニールにより、第1の下地接合層102aおよび第2の下地接合層102bが脱ガスされるので、第1の下地接合層102aおよび第2の下地接合層102bのそれぞれが緻密化される。よって、第1の下地接合層102aと第2の下地接合層102bとの接着強度を高めることができる。
次に、図12(D)に示すように、下地接合層102を介して貼り合わされた下地支持基板101および下地窒化物母材基板103Dをアニールする。これにより、下地窒化物母材基板103Dがイオン注入領域103iで分離され、下地支持基板101の主面101m上に下地接合層102を介在させて下地窒化物層103が接合された下地複合基板100が得られる。
下地複合基板100の製造方法は上記方法に限定されない。たとえば、下地窒化物母材基板103Dに対してイオン注入を行わずに下地複合基板100を製造しても良い。この場合には、下地接合層102を介して貼り合わされた下地支持基板101および下地窒化物母材基板103Dをアニールする代わりに、下地接合層102と下地窒化物母材基板103Dとの界面から所定の位置離れた箇所において下地窒化物母材基板103Dを切断すれば良い。下地窒化物母材基板103Dを切断する方法としては、たとえば、ワイヤーソー工法、ブレードソー工法、レーザ加工、放電加工またはウォータージェット工法などを限定されることなく使用できる。
下地窒化物母材基板103Dの代わりに下地支持体が下地窒化物母材基板に貼り合わされた支持体付き下地窒化物母材基板を用いても良い。これにより、下地窒化物母材基板が下地支持体により支持されるので、下地窒化物母材基板が自立できない程度に薄くなっても下地窒化物母材基板を繰り返し用いることができる。下地支持体は、下地支持基板101と同様の物性を有し、且つ、下地支持基板101と同様の材料からなることが好ましい。これにより、下地窒化物母材基板を支持する強度を確保でき、また、割れおよび反りの発生を防止できる。下地支持体は接合層を介在して下地窒化物母材基板に貼り合わされていることが好ましく、接合層はSiO2、Si34、TiO2またはGa23などからなることが好ましい。
(半導体装置の製造)
まず、図13(A)に示すように、下地複合基板100上に半導体層20、ショットキー電極30および高抵抗層50を形成する。これらの形成方法としては、上記第1の実施形態に記載の第1〜第4の製造方法のいずれを用いても良い。
次に、図13(A)に示すように、導電性支持基体60とショットキー電極30とを貼り合わせ、高抵抗層50と導電性支持基体60との間に絶縁層70を設ける。AuSnはんだ等の接着剤を用いて導電性支持基体60とショットキー電極30とを貼り合わせることが好ましい。ショットキー電極30との貼り合わせ面上に絶縁層70が設けられた導電性支持基体60をショットキー電極30と貼り合わせても良い。
続いて、図13(B)に示すように、下地複合基板100を除去する。下地複合基板100を除去する方法は、下地支持基板101、下地接合層102および下地窒化物層103のそれぞれの材料によって異なる。下地支持基板101がモリブデン基板であれば、硝酸などによるエッチングにより下地支持基板101を除去することができる。下地支持基板101がムライト基板またはイットリア安定化ジルコニア−ムライト基板であれば、フッ化水素酸などによるエッチングにより下地支持基板101を除去することができる。下地接合層102がSiO2層またはSi34層であれば、フッ化水素酸などによるエッチングにより下地接合層102を除去することができる。塩素ガスをエッチングガスとして用いたICP(Inductively Coupled Plasma(誘導結合型))−RIE(Reactive Ion Etching(反応性イオンエッチング))などにより下地窒化物層103を除去することができる。その後、上記第1の実施形態の上記第1の製造方法にしたがってオーミック電極40を形成する。このようにして本実施形態に係る半導体装置を製造できる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態は、上記第1〜第3の実施形態とは凹部の形状が異なる。以下では、上記第1の実施形態との相違点を主に示す。
(半導体装置の構成)
図14は、本実施形態に係る半導体装置の断面図である。本実施形態に係る半導体装置は、支持基体10と、半導体層20と、ショットキー電極30と、オーミック電極40と、高抵抗層50とを備える。半導体層20には、凹部125が形成されている。
凹部125は、ショットキー電極30側においてのみ開口しており、溝状に形成されている。よって、凹部125は、1つの底面125Aと、2つの側面125Bとを有する。凹部125の底面125Aは、半導体層20とショットキー電極30との接触面20Aよりも半導体層20の内側に位置している。中央寄りに位置する側面125Bは、凹部125の底面125Aからショットキー電極30が設けられた側へ向かって延び、半導体層20とショットキー電極30との接触面20Aに達している。周縁寄りに位置する側面125Bは、凹部125の底面125Aからショットキー電極30が設けられた側へ向かって延び、その側面125Bよりも周縁に存在する半導体層20の表面20Cに達している。凹部125の大きさは特に限定されない。
上記第1の実施形態などには1つの支持基体の上に1つの半導体装置を形成する方法を記している。しかし、1つの母材支持基体の上に多数の半導体装置を形成してから、その母材支持基体を分割して一度に複数の半導体装置を製造することもある。本実施形態では、凹部125は溝状に形成されている。よって、周縁寄りに位置する側面125Bよりも周縁に位置する半導体層20に、分割用溝を形成することができる。したがって、分割時に高抵抗層50の一部分が欠けるなどの不具合の発生を防止できるので、高耐圧の半導体装置の量産が可能となる。
なお、本実施形態に係る半導体装置は、上記第3の実施形態で示すように、支持基体10ではなく導電性支持基体60を備えていても良い。
(半導体装置の製造方法)
本実施形態に係る半導体装置の製造方法としては、上記第1の実施形態に記載の第1〜第4の製造方法のいずれを用いても良い。以下では、本実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例として上記第1の製造方法にしたがって半導体装置を製造する方法を記す。図15(A)〜(D)は、上記第1の製造方法を用いて本実施形態に係る半導体装置を製造する場合の製造工程の一部を工程順に示す断面図である。
まず、図15(A)に示すように、上記第1の製造方法のステップS101にしたがって半導体層20を準備してから、上記第1の製造方法のステップS102にしたがってショットキー電極30を形成する。
次に、図15(B)に示すように、半導体層20の上面の周縁であってショットキー電極30とは離隔した位置にマスク81を形成する。その後、ショットキー電極30およびマスク81をマスクとして、上記第1の製造方法のステップS103にしたがって凹部125を形成する(図15(C))。
続いて、マスク81を除去してから、上記第1の製造方法のステップS104にしたがってイオン注入を行う。これにより、図15(D)に示すように、高抵抗層50が形成される。その後、上記第1の製造方法のステップS105にしたがってオーミック電極40を形成する。これにより、本実施形態に係る半導体装置を製造できる。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
(半導体層の形成)
まず、GaN母材基板をMOCVD装置のチャンバ内に入れ、GaN母材基板の温度を1100℃とした。その後、MOCVD装置のチャンバ内にアンモニア(NH3)および水素(H2)を供給してサーマルクリーニングを行った。
次に、GaN母材基板の温度を1100℃に保持した状態で、トリメチルガリウム(TMG(Trimethylgallium))と、NH3と、モノシラン(SiH4)とを供給して、GaN母材基板上にn+型GaN層(厚さ1nm)を形成した。形成されるn+型GaN層におけるSi濃度が1×1018cm-3となるように、SiH4の供給量を調整した。
続いて、GaN母材基板の温度を1100℃に保持した状態で、TMGと、NH3と、SiH4とを供給して、n+型GaN層上にn型GaN層(半導体層、厚さ7nm)を形成した。形成されるn型GaN層におけるSi濃度が6×1015cm-3となるように、SiH4の供給量を調整した。その後、GaN母材基板の温度を室温まで下げて、n+型GaN層およびn型GaN層が形成されたGaN母材基板をチャンバから取り出した。
(ショットキー電極の形成)
まず、レジストをn型GaN層の上面全体に塗布し、スピンコータを用いて当該レジストの厚さを均一にした。次に、フォトマスクをレジスト上に形成し、アライナによる露光を行ってから現像処理を行った。これにより、ショットキー電極が設けられるべき領域に開口(平面視において一辺が1mmの正方形)が形成されたレジストパターンが得られた。続いて、レジストパターンに形成された開口から露出するn型GaN層上とレジストパターン上とに、Ni層(厚さ50nm)およびAu層(厚さ300nm)を順にEB蒸着させた。続いて、レジストパターンを除去することにより、レジストパターン上に形成されたNi層およびAu層を除去(リフトオフ)した。その後、RTA(rapid thermal annealing(高速アニール炉))を用いて、窒素雰囲気下400℃で3分間アニールした。
(凹部、高抵抗層の形成)
まず、n+GaN層、nGaN層およびショットキー電極が形成されたGaN母材基板をイオン注入装置内に入れた。その後、ショットキー電極から露出するn型GaN層の部分に、Arを170keVのエネルギーで加速することにより得られたArイオンを注入した。注入角度を10度として、サンプルを回転させながら、イオン注入を行った。これにより、5×1014cm-3のArイオンがn型GaN層に注入された。
次に、Arイオンがn型GaN層に注入されたGaN母材基板を反応性イオンエッチング装置内に入れた。ショットキー電極をマスクとしてCl2によるドライエッチングを行い、ショットキー電極に隣接するn型GaN層の部分をエッチングした。これにより、凹部(深さが1μm)がn型GaN層に形成された。
続いて、凹部が形成されたGaN母材基板を、上記イオン注入装置内に入れた。先ほどと同一のイオン注入条件で、Arイオンを凹部の底面および凹部の側面に注入した。これにより、高抵抗層が凹部の底面および凹部の側面に形成された。凹部の底面に形成された高抵抗層の厚さは1μmであり、凹部の側面に形成された高抵抗層の厚さは1μmであった。高抵抗層の抵抗は1×106Ω・cm2であり、高抵抗層におけるArイオンの濃度は1×1018cm-3であった。
(オーミック電極の形成)
+GaN層などが形成されていないGaN母材基板の面(GaN母材基板の下面)に対して機械研磨およびドライエッチングを行った。その後、GaN母材基板の下面上にTi層およびAl層(厚さが100nm)を順に蒸着させた。
(パッケージ)
GaN母材基板をダイシングしたのち、AuSnを用いてリードフレームにハンダ付けした。その後、Alワイヤーをショットキー電極に接続してから、トランスファーモールド法による樹脂封止を行い、タイバーカットを行った。これにより、本実施例の半導体装置を得た。
(比較例1)
凹部の形成と2回目のイオン注入とを行わなかったことを除いては上記実施例1に記載の方法にしたがって、比較例1の半導体装置を製造した。形成された高抵抗層の厚さは1μmであった。高抵抗層の抵抗は1×106Ω・cm2であり、高抵抗層におけるBイオンの濃度は1×1018cm-3であった。
(比較例2)
イオン注入を全く行わなかったことを除いては上記実施例1に記載の方法にしたがって、比較例2の半導体装置を製造した。
(評価)
半導体カーブトレーサを用いて、実施例1、比較例1および比較例2の半導体装置の特性を調べた。順方向に電圧を印加したところ、実施例1、比較例1および比較例2の半導体装置のいずれにおいても、1.5Vの電圧を印加したときに5Aの電流が流れることを確認した。一方、逆方向に電圧を印加したところ、ブレークダウン電圧は、実施例1では1000Vであったのに対して、比較例1では400Vであり、比較例2では300Vであった。ブレークダウン電圧のこれらの結果から、実施例1では比較例1〜2に比べて半導体装置の耐圧が高められたと言える。
比較例1の半導体装置を用いて、高抵抗層の厚さを変えてショットキー電極の端部における最大電界強度を算出した。その結果を表1に示す。表1に示す結果から、比較例1の半導体装置では、高抵抗層の厚さが1μm以下であれば、ショットキー電極の端部における最大電界強度が非常に大きいことがわかった。
Figure 2015076577
10 支持基体、20 半導体層、20A 接触面、20C 表面、25,125 凹部、25A,125A 底面、25B,125B 側面、30 ショットキー電極、30B 端面、40 オーミック電極、50 高抵抗層、50B 界面、51 プレ高抵抗層、60 導電性支持基体、70 絶縁層、81 マスク、100 下地複合基板、101 下地支持基板、101m 主面、102 下地接合層、102a 第1の下地接合層、102b 第2の下地接合層、103 下地窒化物層、103D 下地窒化物母材基板、103i イオン注入領域、103n 主面。

Claims (12)

  1. 半導体層と、
    前記半導体層に接するショットキー電極とを備え、
    前記半導体層は、前記ショットキー電極に隣接する部分に凹部を有し、
    前記凹部の底面および前記凹部の側面には、前記半導体層よりも高抵抗な高抵抗層が設けられている半導体装置。
  2. 前記高抵抗層は、1×104Ω・cm2以上の抵抗を有する請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記高抵抗層は、ホウ素(B)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、亜鉛(Zn)、炭素(C)、鉄(Fe)、窒素(N)、フッ素(F)およびマグネシウム(Mg)のうちの少なくとも1つを1×1015cm-3以上含む請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記ショットキー電極の端面は、前記凹部の側面に設けられた高抵抗層の上に位置している請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記半導体層に対して前記ショットキー電極とは反対側に設けられたオーミック電極をさらに備える請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記半導体層と前記オーミック電極との間に設けられた支持基体をさらに備える請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記支持基体は、窒化物半導体からなる請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記オーミック電極は、前記半導体層に接しており、
    前記ショットキー電極上に設けられた導電性支持基体をさらに備える請求項5に記載の半導体装置。
  9. 前記導電性支持基体は、シリコンからなる請求項8に記載の半導体装置。
  10. 前記半導体層は、窒化物半導体からなる請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の半導体装置。
  11. 半導体層を準備する工程と、
    ショットキー電極を前記半導体層に接触させて形成する工程と、
    前記半導体層にイオン注入を行うことにより前記半導体層よりも高抵抗な高抵抗層を形成する工程と、
    凹部を前記半導体層に形成する工程とを備え、
    前記凹部は、前記ショットキー電極に隣接する半導体層の部分に、または、前記ショットキー電極が設けられるべき部分に隣接する半導体層の部分に、形成される半導体装置の製造方法。
  12. 前記高抵抗層を形成する工程と前記凹部を前記半導体層に形成する工程とを繰り返し行い、
    前記高抵抗層を形成する工程の後で行われる前記凹部を形成する工程は、前記高抵抗層の一部が残存するように前記半導体層を部分的に除去する工程を含む請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
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