JP5564799B2 - 窒化ガリウム系半導体電子デバイスを作製する方法 - Google Patents

窒化ガリウム系半導体電子デバイスを作製する方法 Download PDF

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本発明は、窒化ガリウム系半導体電子デバイスを作製する方法に関する。
特許文献1には、レーザリフトオフが記載されている。サファイア基板に、発光領域、n型層及びp型層を形成する。次に、n型シリコン基板を用意し、その両面に導電性多層膜を蒸着により形成する。この後に、p型層上の電極とn型シリコン基板上の導電性多層膜とを摂氏300度で熱プレスして、2つの基板を合体させる。この後に、サファイア基板の裏面からレーザ光を照射してn型層の表面のGaNを分解して、サファイア基板をリフトオフにより除去する。
特許文献2には、逆方向耐圧を向上可能な構造を有するIII族窒化物半導体素子が記載されている。このIII族窒化物半導体素子はGaN基板上に作製されている。
非特許文献1には、GaN基板上のホモエピタキシャルGaN層をSi基板に張り替えることが記載されている。
特開2007−158133号公報 特開2006−100801号公報
第69回応用物理学会学術講演会、講演予稿集(2008年、秋、中部大学)、5a−CA−9
結晶成長の視点からは、窒化ガリウム系半導体電子デバイスを作製するために、GaN基板を用いることがよい。一方、GaN基板は高価であるので、GaN基板と異なる異種材料からなる支持体を用いることが望まれる。しかしながら、GaN基板上に成長と異なり、異種材料の支持体上に窒化ガリウム系半導体層を成長するとき、支持体及び窒化ガリウム系半導体層は応力に応じて反る。発明者らの知見によれば、この反りは、異種材料の支持体上の窒化ガリウム系半導体層に導電性基板を貼り合わせるときに、窒化ガリウム系半導体層と導電性基板との密着性を低下させる。
本発明は、このような事情を鑑みて為されたものであり、窒化ガリウム系半導体層と導電性基板との密着性の低下を低減できる、窒化ガリウム系半導体電子デバイスを作製する方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、窒化ガリウム系半導体電子デバイスを作製する方法である。この方法は、(a)窒化ガリウム系半導体を堆積するための第1の面と該該1の面の反対側の第2の面とを有する基板を準備する工程と、(b)一または複数の窒化ガリウム系半導体層を含む半導体領域を前記基板の前記第1の面上に成長して、エピタキシャル基板を作製する工程と、(c)導電性基板を準備する工程と、(d)前記基板の前記第1の面と前記導電性基板との間に前記半導体領域が位置するように前記エピタキシャル基板に前記導電性基板を張り付けて、第1の基板生産物を作製する工程と、(e)前記エピタキシャル基板に前記導電性基板を張り付けた後に、前記基板の前記第2の面にレーザ光を照射するレーザリフトオフによって前記半導体領域と前記基板とを互いに分離して、前記導電性基板及び前記半導体領域を含む第2の基板生産物を作製する工程とを備える。前記第2の基板生産物の前記半導体領域に前記露出面が形成され、前記基板は、窒化ガリウム系半導体と異なる材料からなる支持体を含み、前記基板の前記第2の面には支持体が露出されており、前記基板の前記第2の面には、複数の溝及び複数のリッジの少なくともいずれか一方が配列されている。
この方法によれば、基板の第2の面には、複数の溝及び複数のリッジの少なくともいずれか一方が配列されているので、エピタキシャル基板の内部応力が緩和される。これ故に、エピタキシャル基板の反りが小さい。エピタキシャル基板と導電性基板との張り付けにおいて、エピタキシャル基板と導電性基板との密着性が得られる。これ故に、内部応力が低減された状態で、第2の基板生産物の導電性基板と半導体領域との接合における密着性が保たれる。
本発明に係る方法は、前記半導体領域と前記基板とを互いに分離した後に、前記第2の基板生産物の前記露出面に第1の電極を形成する工程を更に備えることができる。前記半導体領域は、前記n型ドーパントを添加した窒化ガリウム系半導体からなるコンタクト層を含み、前記半導体領域の前記露出面には前記コンタクト層が露出している。この方法によれば、半導体領域の露出面にコンタクト層が現れるので、コンタクト層と第1の電極との良好な接合を形成できる。
本発明に係る方法では、前記半導体領域は、窒化ガリウム系半導体からなるドリフト層を含み、前記コンタクト層は前記ドリフト層と前記支持体との間に設けられ、前記コンタクト層のキャリア濃度は、前記ドリフト層のキャリア濃度より大きく、前記ドリフト層の前記キャリア濃度は2×1016cm−3以下であることができる。この方法によれば、ドリフト層のキャリア濃度が2×1016cm−3以下であるので、所望の耐圧を得るために適切なキャリア濃度が提供される。
本発明に係る方法では、前記ドリフト層の厚さは3マイクロメートル以上であることができる。この方法によれば、ドリフト層の厚さは3マイクロメートル以上であるので、所望の耐圧を得るために適切な膜厚が提供される。
本発明に係る方法では、前記コンタクト層は窒化ガリウムからなり、前記ドリフト層は窒化ガリウムからなることができる。この方法によれば、コンタクト層及びドリフト層が窒化ガリウムからなるので、半導体領域に良好な結晶性が与えられる。
本発明に係る方法では、前記露出面は研磨面であることができる。この方法によれば、レーザリフトオフによる分離で形成された溶融面は研磨されて半導体領域に研磨面が提供される。
本発明に係る方法では、前記溝の深さは5マイクロメートル以上であり、前記溝の深さは300マイクロメートル以下であることができる。溝の深さは5マイクロメートル未満であるとき、応力の緩和効果が減少する。溝の深さは300マイクロメートルを超えるとき、電子デバイスのための半導体チップの収率が低下する。また、本発明に係る方法では、前記溝の深さは前記支持体の厚さの1/10倍以上であり、前記溝の深さは前記支持体の厚さの2/3倍以下であることができる。溝の深さは支持体の厚さの1/10倍未満であるとき、反りの緩和効果が減少する。溝の深さは支持体の厚さの2/3倍を超えるとき、電子デバイスのための半導体チップの収率が低下する。
本発明に係る方法では、前記リッジの高さは5マイクロメートル以上であり、前記リッジの高さは300マイクロメートル以下であることができる。リッジの高さは5マイクロメートル未満であるとき、応力の緩和効果が減少する。リッジの高さは5マイクロメートル未満であるとき、応力の緩和効果が減少する。また、リッジの高さは支持体の厚さの1/10倍未満であるとき、応力の緩和効果が減少する。リッジの高さは支持体の厚さの2/3倍を超えるとき、電子デバイスのための半導体チップの収率が低下する。
本発明に係る方法では、前記支持体はサファイア、炭化シリコン及び窒化アルミニウムのいずれか一つであることができる。支持体の例示された材料により、良好な結晶成長及び良好な反り低減が得られる。
本発明に係る方法は、前記第1の基板生産物の作製に先だって、前記エピタキシャル基板の前記半導体領域の主面上に絶縁膜を形成すると共に、電極構造を形成する工程を更に備えることができる。前記電極構造は、前記絶縁体上に設けられたフィールドプレート電極と、前記絶縁膜の開口を通して前記半導体領域の主面に接触を成す第2の電極を含み、前記第2の電極及び前記フィールドプレート電極は前記導電性基板に電気的に接続されることができる。この方法によれば、高耐圧電子デバイスに利用可能な電極構造が提供される。
本発明に係る方法では、前記第2の電極はショットキ電極を含むことができる。この方法によれば、ショットキ接合を含む電子デバイスを提供できる。例えば、本発明に係る方法では、前記窒化ガリウム系半導体電子デバイスはショットキバリアダイオードを含むことができる。
本発明に係る方法では、前記第2の電極はオーミック電極を含み、前記半導体領域は、p型窒化ガリウム系半導体層及びn型窒化ガリウム系半導体層を含み、前記p型窒化ガリウム系半導体層及び前記n型窒化ガリウム系半導体層はpn接合を成し、前記第2の電極は前記p型窒化ガリウム系半導体層に接合を成すことができる。この方法によれば、pn接合を含む電子デバイスを提供できる。例えば、本発明に係る方法では、前記窒化ガリウム系半導体電子デバイスはpn接合ダイオードを含むことができる。
本発明に係る方法では、前記半導体領域は、前記支持体のバンドギャップよりも小さいバンドギャップを有する半導体層を含む犠牲層を備えることができる。前記犠牲層の前記バンドギャップは前記レーザ光の波長に対応するエネルギよりも小さく、前記犠牲層は前記レーザ光の照射により溶融することができる。
この方法によれば、基板に最も近い犠牲層は、半導体領域において最も小さいバンドギャップを有するので、レーザリフトオフの際にレーザ光が半導体領域に深く進入することを避けることができる。
本発明に係る方法では、前記エピタキシャル基板の前記導電性基板への張り付けは、導電性接着剤により行われることができる。この方法によれば、導電性接着剤により電気的な接続が確保される。
本発明に係る方法では、前記エピタキシャル基板の前記導電性基板への張り付けは、圧着により行われることができる。この方法によれば、圧着により電気的な接続が確保される。また、本発明に係る方法では、前記導電性基板はモリブデン、タングステンあるいはそれらの合金からなることができる。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明によれば、窒化ガリウム系半導体層と導電性基板との密着性の低下を低減できる、窒化ガリウム系半導体電子デバイスを作製する方法が提供される。
図1は、本実施の形態に係る、窒化ガリウム系半導体電子デバイスを作製する方法、窒化ガリウム系半導体電子デバイスのためのエピタキシャル基板を作製する方法、及び窒化ガリウム系半導体電子デバイスを貼り合わせにより作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図2は、本実施の形態に係る上記の工程の主要な工程を概略的に示す図面である。 図3は、本実施の形態に係る上記の工程の主要な工程を概略的に示す図面である。 図4は、本実施の形態に係る上記の工程の主要な工程を概略的に示す図面である。 図5は、本実施の形態に係る上記の工程の主要な工程を概略的に示す図面である。 図6は、分離された電子デバイス用半導体チップの構造を概略的に示す図面である。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。
引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明の窒化ガリウム系半導体電子デバイスを作製する方法、窒化ガリウム系半導体電子デバイスのためのエピタキシャル基板を作製する方法、及び窒化ガリウム系半導体電子デバイスを貼り合わせにより作製する方法に係る実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1は、本実施の形態に係る、窒化ガリウム系半導体電子デバイスを作製する方法、窒化ガリウム系半導体電子デバイスのためのエピタキシャル基板を作製する方法、レーザリフトオフを行う方法及び窒化ガリウム系半導体電子デバイスを貼り合わせにより作製する方法における主要な工程を示す図面である。図2、図3、図4及び図5は、本実施の形態に係る上記の工程の主要な工程を概略的に示す図面である。
図1に示される工程S101では、図2(a)及び図2(b)に示されるように、基板11を準備する。基板11は、第1の面11a及び第2の面11bを有する。第2の面11bは該1の面11aの反対側にある。第1の面11aは、窒化ガリウム系半導体を堆積可能である。基板11は、窒化ガリウム系半導体と異なる材料からなる支持体13を含む。支持体13は、例えばサファイア、窒化アルミニウム、炭化シリコン、酸化ガリウム、スピネル等からなることができる。支持体がこれらの材料からなるとき、良好な結晶成長が可能である。第2の面11bには支持体13が露出されている。支持体13を構成する材料のバンドギャップの最小値は、窒化ガリウムのバンドギャップよりも大きい。
図2(a)に示される実施例では、第2の面11bには、複数の溝15が配列されている。各溝15は、底面15aと側面15bとを有する。また、第2の面11bには、溝15の配列に替えてリッジ16の配列が設けられることができ、各リッジ16は、上面16aと側面16bとを有する。或いは、複数の溝及び複数のリッジの少なくともいずれか一方が配列されていてもよい。
引き続く説明では、基板11の第2の面11bには、溝15の配列が設けられている。第1の面11aには支持体13が露出されている。また、第1の面11aは実質的に平坦な面からなることができる。しかしながら、必要な場合には、第1の面11aは、支持体13の表面と該表面上に設けられたシリコン系無機化合物からなるマスクとによって構成されることができる。マスクは、ストライプ状、格子状等のパターンを有することができる。シリコン系無機化合物としては、シリコン酸化物、シリコン窒化物等を用いることができる。或いは、支持体13上にはGaNテンプレートが形成されていてもよい。
次いで、この基板11を成長炉10内のサセプタ12上に配置する。成長炉10では、有機金属気相成長法、分子線エピタキシ法、ハイドライド気相成長法、フラックス法、昇華法等の結晶成長を行うことができる。
工程S102では、図2(c)に示されるように、半導体領域17を基板11の第1の面11a上に成長して、エピタキシャル基板Eを作製する。半導体領域17は、一または複数の窒化ガリウム系半導体層を含む。
半導体領域17は、例えば電子デバイスのための半導体積層19を含むことができる。半導体領域17は、第1導電型のコンタクト層23を含む。コンタクト層23は、第1導電型ドーパントを添加した窒化ガリウム系半導体からなる。この窒化ガリウム系半導体としては、例えばn型GaN、n型AlGaN等を用いることができる。コンタクト層23の厚さは0.001マイクロメートル以上であることができ、1原子層であってもそのあとのエピタキシャル成長に必要な結晶方位の情報を伝搬できる場合もあるからである。コンタクト層23の厚さは50マイクロメートル以下であることができ、50μmより厚い場合はコンタクト層における直列抵抗での損失が大きくなるからである。半導体領域17の主面17aには、半導体積層19の最上層の表面19aが現れている。半導体領域17は、例えばレーザリフトオフのための犠牲層21を含むことができる。犠牲層21は、支持体13のバンドギャップよりも小さいバンドギャップを有する半導体層を含み、この半導体層は半導体積層19におけるいずれの半導体より小さいバンドギャップを有する。犠牲層21のバンドギャップは、レーザリフトオフのためのレーザ光の波長に対応するエネルギよりも小さいので、犠牲層21はレーザ光の照射により溶融する。犠牲層21は、例えばInGaN、InAlGaN等からなることができる。また、犠牲層21は例えば量子井戸構造を有することができる。
半導体積層19は、窒化ガリウム系半導体からなるドリフト層25を含む。この窒化ガリウム系半導体としては、例えばGaN、AlGaN等を用いることができる。コンタクト層23はドリフト層25と支持体23との間に設けられる。コンタクト層23のキャリア濃度NCON1は、ドリフト層25のキャリア濃度NDRFTより大きい。コンタクト層23のキャリア濃度NCON1は1×1018cm−3以上であることができる。ドリフト層25のキャリア濃度NDRFTは2×1016cm−3以下であることができ、また1×1014cm−3以上あることができる。これによって、所望の耐圧を得るために適切なキャリア濃度が提供される。ドリフト層25の厚さは3μm以上であることができる。所望の耐圧を得るために適切な膜厚が提供される。ドリフト層25の厚さは1000μm以下であることができる。エピタキシャル基板Eの一例は、基板11の第1の面11a上に順に成長されたコンタクト層23及びドリフト層25を含む。コンタクト層23及びドリフト層25は接合29aを形成する。実用的な実施例では、コンタクト層23は窒化ガリウムからなり、ドリフト層25は窒化ガリウムからなる。この実施例によれば、コンタクト層23及びドリフト層25が窒化ガリウムからなるので、半導体積層19に良好な結晶性が与えられる。
半導体積層19は第2導電型の半導体層27を含む。半導体層27は、第1導電型ドーパントを添加した窒化ガリウム系半導体からなる。この窒化ガリウム系半導体としては、例えばGaN、AlGaN等を用いることができる。エピタキシャル基板Eの別の例は、基板11の第1の面11a上に順に成長された第1導電型のコンタクト層23、ドリフト層25及び第2導電型の半導体層27を含む。コンタクト層23及びドリフト層25は接合29aを形成する。半導体層27及びドリフト層25は接合29bを形成する。接合29bはpn接合である。半導体層31のキャリア濃度NCON2は、ドリフト層25のキャリア濃度NDRFTより大きいので、pn接合における空乏層は、半導体層27ではなくドリフト層25に生成される。実用的な実施例では、コンタクト層23は窒化ガリウムからなり、ドリフト層25は窒化ガリウムからなり、半導体層27は窒化ガリウムからなる。この実施例によれば、コンタクト層23、ドリフト層25及び半導体層27が窒化ガリウムからなるので、半導体積層19に良好な結晶性が与えられる。また、接合29a、29bはホモ接合であることがよい。半導体積層19は、上記の特定の構造に限定されるものではない。基板11の第2の面11b上に溝15の配列が形成されるので、半導体積層19を含むエピタキシャル基板Eの反りが小さい。
工程S103では、半導体積層19の表面19a(半導体領域17の主面17a)上に第1の電極の配列を形成する。第1の電極の各々は、電子デバイスのために設けられる。電子デバイスがショットキバリアダイオードであるとき、この第1の電極はショットキ電極であり、ショットキ電極はドリフト層25にショットキ接合を成す。電子デバイスがpn接合ダイオードであるとき、第1の電極は第2導電型の半導体層27にオーミック接合を成す。これ故に、第1の電極はオーミック電極である。
工程S104においては、図3(a)に示されるように、導電性基板33を準備する。導電性基板33は例えばモリブデン、タングステンあるいはそれらの合金といった金属基板でからなることができる。導電性基板33の主面33aのサイズは、基板11の第1の面11aのサイズ以上であることができるので、エピタキシャル基板Eの全体を十分に利用して電子デバイスを作製できる。
工程S105では、図3(b)に示されるように、エピタキシャル基板Eに導電性基板33を張り付けて、第1の基板生産物35を作製する。第1の基板生産物35では、基板11の第1の面11aと導電性基板33との間に半導体領域17が位置する。
エピタキシャル基板Eの導電性基板33への張り付けは、例えば導電性接着層37により行われることができる。導電性接着層37は例えば導電性接着剤の塗布によって形成されることができる。導電性接着層37は、半導体領域17上野オーミック電極と導電性基板33との物理的な接続だけでなく、電気的な接続を提供する。導電性接着層37により電気的な接続が確保される。導電性接着剤としては、例えばAuSn、SnPbといった半田を用いることができる。また、この張り付けは圧着により行われることができる。圧着により電気的な接続が確保される。例えば、エピタキシャル基板と導電性基板のそれぞれの貼り付け面をプラズマ処理により活性化したのち圧着させれば界面で化学結合が形成される。
工程S106では、エピタキシャル基板Eに導電性基板33を張り付けた後に、図4(a)に示されるように、レーザリフトオフによって半導体領域17と基板11とを互いに分離して、第2の基板生産物39を作製する。図4(b)に示されるように、第2の基板生産物39は、例えば導電性基板33及び半導体領域17を含む。レーザリフトオフのためには、図4(a)に示されるように、基板11の第2の面11bにレーザ光Lを照射する。レーザ光Lの波長は、基板11を構成する材料のバンドギャップの最小値に対応する波長より長い。また、レーザ光Lの波長は、窒化ガリウムのバンドギャップに対応する波長より短い。
既に説明したように、半導体領域17が犠牲層21を含むとき、犠牲層21が半導体領域17において最も小さいバンドギャップを有するので、レーザリフトオフの際にレーザ光が半導体領域17に深く進入することを避けることができ、半導体積層19を保護できる。レーザリフトオフによって、第2の基板生産物39の半導体領域17に溶融面17bが形成される。
上記の一連の工程によれば、基板11の第2の面11bには、溝の配列及びリッジの配列の少なくともいずれか一方が形成されているので、エピタキシャル基板Eの応力が低減される。エピタキシャル基板Eと導電性基板33との張り付けにおいて、エピタキシャル基板Eと導電性基板33との密着性が良好になる。これ故に、第2の基板生産物39の導電性基板33と半導体領域17との接合J0における密着性が保たれる。
必要な場合には、工程S107では、図5(a)に示されるように、研磨装置41を用いて溶融面17bを研磨して、第2の基板生産物39に露出面17cを形成する。この方法によれば、レーザリフトオフによる分離で形成された溶融面17bは研磨されて、半導体領域17に平坦に研磨された露出面17cが形成される。半導体領域17の露出面17cにはコンタクト層23が露出されている。
工程S108では、第2の基板生産物39の露出面17cに第2の電極43を形成する。半導体領域17の露出面17cにコンタクト層23が現れているので、コンタクト層23と第2の電極43との良好な接合を形成できる。この接合はオーミック接合であることができる。第2の電極43は、露出面17cの全面を覆うように形成することができる。これらの工程によって、第3の基板生産物45が提供される。第3の基板生産物45は、導電性基板33、導電性接着層37、半導体領域17及び電極43を含む。第2の電極43を形成するための処理温度T2は、貼り合わせを形成するための処理温度T1よりも低い。これによって、第2の電極43の形成において、貼り合わせの劣化を避けることができる。これ故に、貼り合わせに良好な電気的特性及び良好な信頼性を維持できる。
電極43を形成した後に、工程S109では、第3の基板生産物45を個々の電子デバイスのための半導体チップに分離する。
必要な場合には、工程S110では、工程S106において分離された基板11を再生する。再生は、基板11の第1の面11aを処理して、結晶成長可能な状態を形成する。再生処理は、例えば研磨を含むことができる。この研磨により、第1の面11aが再生される。また、工程S111では、既に説明された工程S102〜工程S109を繰り返す。
図6は、分離された電子デバイス用半導体チップの構造を概略的に示す図面である。図6(a)を参照すると、電子デバイス用半導体チップの一実施例として、ショットキバリアダイオードSBDが示されている。貼り合わせに先だって、エピタキシャル基板Eの半導体領域17の主面17a上に絶縁膜45を形成すると共に、電極構造47を形成することできる。電極構造47は、絶縁体45上に設けられたフィールドプレート電極47aと、絶縁体45の開口を介して半導体領域17の主面17cに接触を成す第2の電極47bを含む。第2の電極47b及びフィールドプレート電極47aは導電性接着層37を介して導電性基板33に電気的に接続されることができる。この方法によれば、高耐圧電子デバイスに利用可能な電極構造47が提供される。第2の電極47bはショットキ電極を含むことができる。この構造は、ショットキ接合JSHを含む電子デバイスを提供できる。また、ショットキバリアダイオードSBDは、半導体領域17の主面17c上に電極49を含む。電極49は半導体領域17のコンタクト層23にオーミック接触を成す。
図6(b)を参照すると、電子デバイス用半導体チップの一実施例として、pn接合ダイオードPNDが示されている。半導体領域17は、半導体層27(本実施例では「p型窒化ガリウム系半導体層」と記す)及びドリフト層(本実施例では「n型窒化ガリウム系半導体層」と記す)を含み、p型窒化ガリウム系半導体層27及びn型窒化ガリウム系半導体層25はpn接合JPNを成す。第2の電極47b及びフィールドプレート電極47aは導電性接着層37を介して導電性基板33に電気的に接続されることができる。第2の電極47bは、絶縁体45の開口を介してp型窒化ガリウム系半導体層27に接合を成すことができる。この方法によれば、高耐圧電子デバイスに利用可能な電極構造47が提供される。
再び図2(a)を参照すると、基板11の裏面11bには、溝15の配列が形成されている。基板11の厚さ(又は支持体13の厚さ)は、例えば50μm以上1000μm以下であることがでできる。溝15の深さは5マイクロメートル以上であることができる。溝の深さは5マイクロメートル未満であるとき、応力の緩和効果が減少する。溝15の深さは300マイクロメートル以下であることができる。溝15の深さは300マイクロメートルを超えるとき、電子デバイスのための半導体チップの収率が低下する。
溝15の深さは支持体13の厚さの1/10倍以上であることができる。溝15の深さは支持体13の厚さの1/10倍未満であるとき、反りの緩和効果が減少する。溝15の深さは支持体13の厚さの2/3倍以下であることができる。溝の深さは支持体の厚さの2/3倍を超えるとき、電子デバイスのための半導体チップの収率が低下する。
また、基板11の裏面11bには、溝15に替えてリッジの配列が形成されている。リッジの高さは5マイクロメートル以上であることができる。リッジの高さは5マイクロメートル未満であるとき、反りの緩和効果が減少する。また、リッジの高さは300マイクロメートル以下であることができる。リッジの高さは5マイクロメートル未満であるとき、反りの緩和効果が減少する。また、リッジの高さは支持体13の厚さの1/10倍未満であるとき、反りの緩和効果が減少する。リッジの高さは支持体13の厚さの2/3倍を超えるとき、電子デバイスのための半導体チップの収率が低下する。
基板裏面上の溝やリッジは、一方向だけでなく、第1及び第2の方向に配列されることができる。溝やリッジの配列は、格子を形成する。また、基板裏面上の溝やリッジのピッチは、電子デバイスのチップサイズに等しいことがよい。また、上記の溝又はリッジの密度は、0.1個/mm〜3個/mmであることがよい。
これまでの説明から、窒化物半導体を用いた低損失高耐圧縦型パワーデバイスを作製できることが理解される。縦型パワーデバイスの窒化物半導体層構造の成長に用いる支持体は、サファイア、AlNやSiC等からなる支持体を含むことができる。この支持体上に、転位密度1×10cm−2以下の窒化物半導体の層構造を成長できる。AlNやSiCの熱膨張係数は、サファイアよりGaNの熱膨張係数に近い。サファイア及びAlNは、GaNより大きいバンドギャプを有しており、或いは、SiCは間接遷移型のバンドギャップを有する。このため、これらの支持体を透過してレーザ光は層構造に到達するので、レーザリフトオフにより、支持体から層構造を分離可能である。
縦型ダイオードは、以下のような窒化物半導体層の構造を含む。この窒化物半導体層構造は、ダイオードのカソードに接続されるコンタクト層を含む。コンタクト層は、高キャリア濃度(1×1018cm−3)の窒化物半導体層からなり、その厚さは50μm以下であることがよい。このコンタクト層の転位密度は、1×10cm−2以下であることがよい。コンタクト層の形成には製造コスト低減の点で、数十枚の基板に同時に成膜できるフラックス法が有用である。
窒化物半導体層構造は、低キャリア濃度の窒化物半導体からなるドリフト層を含む。このドリフト層はコンタクト層に接合する。ドリフト層のキャリア密度は、1×1014cm−3以上2×1016cm−3以下である。このドリフト層の転位密度は、1×10cm−2以下であることがよい。
窒化物半導体層構造上に電極を形成した後に、窒化物半導体層構造及び電極を導電性基板に張り付ける。この支持体の裏面から、レーザリフトオフのためにレーザ光を照射するとき、レーザ光は、高キャリア濃度の窒化物半導体層或いはGaNのバンドギャップより狭い窒化物半導体からなる犠牲層に吸収されて、互いに接合された窒化物半導体層構造及び導電性基板から基板を分離できる。
このパワー系電子デバイスは、窒化物半導体層構造を成長するために用いた基板に替えて、導電性基板上に搭載される。これ故に、特許文献2のように、GaN基板上に作製されたパワー系電子デバイスには、GaN基板の直列抵抗が不可避となる。しかしながら、本実施の形態に係るパワー系電子デバイスでは、GaN基板の直列抵抗は導電性基板の抵抗に置き換えられる。故に、パワー系電子デバイスの直列抵抗を小さくでき、オン抵抗を低減できる。特許文献1では、サファイア基板上に窒化物半導体層を形成している。サファイア基板は絶縁体からなるので、縦型構造の電子デバイスを提供できない。
また、1×1014cm−3以上2×1016cm−3以下のキャリア密度、及び1×10cm−2以下の転位密度のドリフト層を用いることによって、大電流デバイスに有用な縦型電子デバイスのリーク電流を抑制できると共に高耐圧を確保できる。
犠牲層が量子井戸構造を含むとき、量子井戸効果を利用して支持体の裏面から照射された光を閉じ込めることができる。基板の分離に強い光源を用いるとき、デバイスを損傷させる可能性を避けることができる。また、基板の分離が容易になる。
溝及び/又はリッジの配列からなる緩和構造を有する基板を用いることによって、緩和構造で基板の反りが低減される。これ故に、エピタキシャル基板を導電性基板に貼り付けるときに両者の密着性が高い。窒化アルミニウム及び炭化シリコンの格子定数とIII族窒化物系半導体の格子定数とが近いので、III族窒化物系半導体の転位密度を下げることができる。また、窒化アルミニウム及び炭化シリコンの熱膨張係数とIII族窒化物系半導体の熱膨張係数とが近いので、III族窒化物系半導体の転位密度を低減できる。さらに、窒化アルミニウム及び炭化シリコンの熱伝導率はサファイアより高いので、レーザ光の照射時に基板と窒化物半導体との界面で発生する熱を速やかに逃がすことができる。これ故に、分離時の電子デバイスの熱劣化を避けることができる。
(実施例1)
窒化アルミニウム基板を準備した。窒化アルミニウム基板の裏面には、幅10μm、深さ10μm、ピッチ5000μmで、溝の配列が形成されていた。この窒化アルミニウム基板の主面にフラックス法により、1×1018cm−3のキャリア濃度n型窒化ガリウム層を形成した。この窒化ガリウム層の厚さは20μmであった。この後に、MOCVD法により、7×1015cm−3のキャリア濃度のn型窒化ガリウム層を成長した。この窒化ガリウム層の厚さは5μmであった。このエピタキシャル基板を成長炉から取り出した後に、エピタキシャル基板のエピタキシャル膜表面に窒化シリコンのフィールドプレート構造を形成すると共にショットキ電極を形成した。フィールドプレート構造は、窒化シリコン膜からなる。ショットキ電極は例えばAu/Niからなる。ショットキ電極はフィールドプレート構造の開口を介してエピタキシャル膜表面にショットキ接合を成す。モリブデン(Mo)支持基体を準備した。Mo支持基体の主面に、開口を有する絶縁膜を形成した。絶縁膜として例えばシリコン酸化膜を用いた。絶縁膜の開口は、ショットキ電極のサイズに合わせて加工された。この開口は反応性イオンエッチング(RIE)を用いて行った。この開口に、導電性接着剤を塗布して接着層を形成した。導電性接着剤は、例えばAu/Sn接着層を形成した。エピタキシャル膜上のショットキ電極とMo支持基体とを圧着して接合を形成して、Mo支持基体とエピタキシャル基板を貼り付けた。貼り付けた状態を保ち、エピタキシャル基板の裏面からKrFエキシマレーザ光を照射して、基板と窒化物半導体層との界面に溶融を引き起こし窒化アルミニウム基板を分離した。この窒化アルミニウム基板は、再研磨することで再利用が可能である。分離された窒化物半導体層の露出面にオーミック電極を形成した。オーミック電極として例えばTi/Auを形成した。Mo支持基体及び窒化物半導体層をダイシングして、半導体チップを形成した。個々の半導体チップは、ショットキバリアダイオードを含む。
(実施例2)
サファイア基板を準備した。サファイア基板の裏面には、幅20μm、深さ50μm、ピッチ1000μmで、溝の配列が形成されていた。サファイア基板上にMOCVD法により、高In組成のInGaN(In組成は0.07であった)層をバッファ層を形成した。この後、キャリア濃度1×1018cm−3及び厚さ10μmのn型窒化ガリウム層、キャリア濃度7×1015cm−3及び厚さ5μmのn型窒化ガリウム層、キャリア濃度1×1017cm−3及び厚さ2μmのp型窒化ガリウム層を成長して、層構造を含むエピタキシャル基板を形成した。このエピタキシャル基板をMo支持基体に接合した後に、YAGレーザ光をサファイア基板の裏面に照射した。高In組成のInGaNバッファ層が高い吸収率を示すYAGレーザ光を用いたので、InGaNバッファ層の溶融により、層構造がサファイア基板から分離された。実施例1と同じように電極を形成した。これによって、pn接合ダイオードが作製された。分離されたサファイア基板は再利用可能である。
(実施例3)
実施例1において、デバイスサイズに相当するピッチで格子状に溝を形成した裏面を有するサファイア基板を準備した。この実施例では、溝のピッチは1.5mmであった。このサファイア基板の主面に、実施例1と同じく窒化ガリウム系半導体からなる半導体領域を成長した。基板に溝入れ加工が施してあることにより、サファイア基板とエピタキシャル膜との熱膨張係数の違いに起因して、結晶成長後にサファイア基板及びエピタキシャル膜は、ひずみにより反る。このひずみが、サファイア基板の裏面の溝の配列によって低減されて、導電性支持基体への貼り付けの密着性を向上させることができた。これ故に、歩留まりよくダイオードを作成できた。
(実施例4)
炭化シリコン基板を準備した。ハライドVPE(HVPE)により、この炭化シリコン基板上に厚さ40μmのn型窒化ガリウム層を形成した。このn型窒化ガリウム層は、1×1018cm−3のキャリア濃度を有する。n型窒化ガリウム層上に、MOCVD法により、厚さ5μmのn型窒化ガリウム層を形成すると共に、このn型窒化ガリウム層上に、厚さ3μmのp型窒化ガリウム層を成長した。このエピタキシャル基板を成長炉から取り出した後に、エピタキシャル基板のエピタキシャル膜表面に窒化シリコンのフィールドプレート構造を形成すると共にオーミック電極を形成した。フィールドプレート構造は、窒化シリコン膜からなる。オーミック電極は例えばTi/Auからなる。実施例1と同様にMo支持基体を準備した。Mo支持基体の主面に、開口を有する絶縁膜を形成した。絶縁膜として例えばシリコン酸化膜を用いた。絶縁膜の開口は、オーミック電極のサイズに合わせて加工された。この開口はRIEを用いて行った。この開口に、導電性接着剤を塗布して接着層を形成した。導電性接着剤は、例えばAu/Sn接着層を形成した。エピタキシャル膜上のオーミック電極とMo支持基体とを圧着して接合を形成して、Mo支持基体とエピタキシャル基板を貼り付けた。貼り付けた状態を保ち、エピタキシャル基板の裏面からKrFエキシマレーザ光を照射して、基板と窒化物半導体層との界面において溶融を引き起こし、炭化シリコン基板を分離した。この炭化シリコン基板は、再研磨することで再利用が可能である。分離された窒化物半導体層の露出面にオーミック電極を形成した。オーミック電極として例えばTi/Auを形成した。Mo支持基体及び窒化物半導体層をダイシングして、半導体チップを形成した。個々の半導体チップは、pn接合ダイオードを含む。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
10…成長炉、11…基板、11a…第1の面、11b…第2の面、12…サセプタ、13…支持体、15…溝、15a…溝の底面、15b…溝の側面、17…半導体領域、17a…半導体領域の主面、17b…溶融面、17c…露出面、E…エピタキシャル基板、19…半導体積層、19a…半導体積層の表面、21…犠牲層、23…コンタクト層、25…ドリフト層、27…半導体層、29a、29b…接合、NCON2、NDRFT…キャリア濃度、33…導電性基板、35…第1の基板生産物、37…導電性接着層、39…第2の基板生産物、レーザ光L…、43…電極、45…第3の基板生産物、PND…pn接合ダイオード、SBD…ショットキバリアダイオード、45…絶縁膜、47…電極構造、47a…フィールドプレート電極、47b…第2の電極、JSH…ショットキ接合、JPN…pn接合

Claims (20)

  1. 窒化ガリウム系半導体電子デバイスを作製する方法であって、
    窒化ガリウム系半導体を堆積するための第1の面と該第1の面の反対側の第2の面とを有する基板を準備する工程と、
    一または複数の窒化ガリウム系半導体層を含む半導体領域を前記基板の前記第1の面上に成長して、エピタキシャル基板を作製する工程と、
    前記エピタキシャル基板の前記半導体領域の主面上に電極構造の配列を形成する工程と、
    導電性基板として金属基板を準備する工程と、
    前記電極構造の配列を形成した後に、前記基板の前記第1の面と前記導電性基板との間に前記半導体領域が位置するように前記エピタキシャル基板に前記導電性基板を張り付けて、第1の基板生産物を作製する工程と、
    前記エピタキシャル基板に前記導電性基板を張り付けた後に、前記基板の前記第2の面にレーザ光を照射するレーザリフトオフによって前記半導体領域と前記基板とを互いに分離して、前記導電性基板及び前記半導体領域を含む第2の基板生産物を作製する工程と、
    を備え、
    前記窒化ガリウム系半導体電子デバイスはショットキバリアダイオード又はpn接合ダイオードからなり
    前記第2の基板生産物の前記半導体領域に露出面が形成され、
    前記基板は、窒化ガリウム系半導体と異なる材料からなる支持体を含み、
    前記基板の前記第2の面には前記支持体が露出されており、
    前記基板の前記第2の面には、複数の溝及び複数のリッジの少なくともいずれか一方が配列されている、ことを特徴とする方法。
  2. 前記半導体領域と前記基板とを互いに分離した後に、前記第2の基板生産物の前記露出面に第1の電極を形成する工程を更に備え、
    前記半導体領域は、n型ドーパントを添加した窒化ガリウム系半導体からなるコンタクト層を含み、
    前記半導体領域の前記露出面には前記コンタクト層が露出している、ことを特徴とする請求項1に記載された方法。
  3. 前記半導体領域は、窒化ガリウム系半導体からなるドリフト層を含み、
    前記コンタクト層は前記ドリフト層と前記支持体との間に設けられ、
    前記コンタクト層のキャリア濃度は、前記ドリフト層のキャリア濃度より大きく、
    前記ドリフト層の前記キャリア濃度は2×1016cm−3以下である、ことを特徴とする請求項2に記載された方法。
  4. 前記ドリフト層の厚さは3マイクロメートル以上である、ことを特徴とする請求項3に記載された方法。
  5. 前記コンタクト層は窒化ガリウムからなり、
    前記ドリフト層は窒化ガリウムからなる、ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載された方法。
  6. 前記露出面は研磨面である、ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載された方法。
  7. 前記溝の深さは5マイクロメートル以上であり、
    前記溝の深さは300マイクロメートル以下である、ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載された方法。
  8. 前記溝の深さは前記支持体の厚さの1/10倍以上であり、
    前記溝の深さは前記支持体の厚さの2/3倍以下である、ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載された方法。
  9. 前記リッジの高さは5マイクロメートル以上であり、
    前記リッジの高さは300マイクロメートル以下である、ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載された方法。
  10. 前記リッジの高さは前記支持体の厚さの1/10倍以上であり、
    前記リッジの高さは前記支持体の厚さの2/3倍以下である、ことを特徴とする請求項1〜請求項6、及び請求項9のいずれか一項に記載された方法。
  11. 前記支持体は、サファイア、炭化シリコン及び窒化アルミニウムのいずれか一つである、ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載された方法。
  12. 前記電極構造を形成する前記工程では、前記第1の基板生産物の作製に先だって、前記エピタキシャル基板の前記半導体領域の主面上に絶縁膜が形成され、前記電極構造は、第2の電極を含む電極構造が形成され、
    前記電極構造は、前記絶縁膜上に設けられたフィールドプレート電極と、前記絶縁膜の開口を通して前記半導体領域の主面に接触を成す第2の電極を含み、
    前記第2の電極及び前記フィールドプレート電極は前記導電性基板に電気的に接続される、ことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載された方法。
  13. 前記第2の電極はショットキ電極を含む、ことを特徴とする請求項12に記載された方法。
  14. 前記窒化ガリウム系半導体電子デバイスはショットキバリアダイオードからなる、ことを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれか一項に記載された方法。
  15. 前記第2の電極はオーミック電極を含み、
    前記半導体領域は、p型窒化ガリウム系半導体層及びn型窒化ガリウム系半導体層を含み、
    前記p型窒化ガリウム系半導体層及び前記n型窒化ガリウム系半導体層はpn接合を成し、
    前記第2の電極は前記p型窒化ガリウム系半導体層に接合を成す、ことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載された方法。
  16. 前記窒化ガリウム系半導体電子デバイスはpn接合ダイオードからなる、ことを特徴とする請求項1〜請求項12、及び請求項15のいずれか一項に記載された方法。
  17. 前記半導体領域は、前記支持体のバンドギャップよりも小さいバンドギャップを有する半導体層を含む犠牲層を備え、
    前記犠牲層の前記半導体層における前記バンドギャップは前記レーザ光の波長に対応するエネルギよりも小さく、
    前記犠牲層は前記半導体領域において最も小さいバンドギャップを有し、
    前記犠牲層は前記レーザ光の照射により溶融する、ことを特徴とする請求項1〜請求項16のいずれか一項に記載された方法。
  18. 前記エピタキシャル基板の前記導電性基板への張り付けは、導電性接着剤により行われる、ことを特徴とする請求項1〜請求項17のいずれか一項に記載された方法。
  19. 前記エピタキシャル基板の前記導電性基板への張り付けは、圧着により行われる、ことを特徴とする請求項1〜請求項17のいずれか一項に記載された方法。
  20. 前記金属基板はモリブデン、タングステンあるいはそれらの合金からなる、ことを特徴とする請求項1〜請求項19のいずれか一項に記載された方法。
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