JP2010055545A - 車両用異常解析システム及び車両用異常解析方法 - Google Patents

車両用異常解析システム及び車両用異常解析方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010055545A
JP2010055545A JP2008222459A JP2008222459A JP2010055545A JP 2010055545 A JP2010055545 A JP 2010055545A JP 2008222459 A JP2008222459 A JP 2008222459A JP 2008222459 A JP2008222459 A JP 2008222459A JP 2010055545 A JP2010055545 A JP 2010055545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abnormality
vehicle
identification information
factor identification
cause
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008222459A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4826609B2 (ja
Inventor
Tomoyasu Ishikawa
智康 石川
Toshiyuki Abe
俊之 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2008222459A priority Critical patent/JP4826609B2/ja
Priority to US12/543,902 priority patent/US8260488B2/en
Priority to CN2009101668118A priority patent/CN101660974B/zh
Publication of JP2010055545A publication Critical patent/JP2010055545A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4826609B2 publication Critical patent/JP4826609B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07CTIME OR ATTENDANCE REGISTERS; REGISTERING OR INDICATING THE WORKING OF MACHINES; GENERATING RANDOM NUMBERS; VOTING OR LOTTERY APPARATUS; ARRANGEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS FOR CHECKING NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • G07C5/00Registering or indicating the working of vehicles
    • G07C5/08Registering or indicating performance data other than driving, working, idle, or waiting time, with or without registering driving, working, idle or waiting time
    • G07C5/0841Registering performance data
    • G07C5/085Registering performance data using electronic data carriers
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07CTIME OR ATTENDANCE REGISTERS; REGISTERING OR INDICATING THE WORKING OF MACHINES; GENERATING RANDOM NUMBERS; VOTING OR LOTTERY APPARATUS; ARRANGEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS FOR CHECKING NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • G07C5/00Registering or indicating the working of vehicles
    • G07C5/008Registering or indicating the working of vehicles communicating information to a remotely located station

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、車両の異常解析の処理負荷を低減することができる車両用異常解析システム及び車両用異常解析方法を提供することを目的とする。
【解決手段】車両70の状態を示す車両状態値から前記車両の異常を検出したときに、異常原因を推定する車両用異常解析システム100、100aであって、
前記車両状態値の中から前記異常の要因特定に使用する要因識別情報を抽出する要因識別情報抽出手段10と、
前記要因識別情報毎に、異常が発生したときの異常原因及び車両状態値が蓄積されたデータ群21〜26を記憶したデータベース20、20aと、
前記要因識別情報抽出手段により抽出された前記要因識別情報に対応する前記データ群を用いて、前記車両の異常原因を推定する異常原因推定手段30と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用異常解析システム及び車両用異常解析方法に関し、特に、車両の状態を示す車両状態値から車両の異常を検出したときに、異常原因を推定する車両用異常解析システム及び車両用異常解析方法に関する。
従来から、乗用車の各機器の状態を示す状態情報を常時把握する複数の車載センサと、複数の車載センサが把握した各機器の状態情報を蓄積する車載の情報蓄積装置と、車外に設置され、乗用車に生じた不具合の現象を入力する入力装置によって入力された情報と、情報蓄積装置に蓄積された状態情報のうち不具合に関する情報とを関連付けて蓄積する共有情報データベースと、乗用車に関して収集された不具合の情報を用いて不具合を解析する不具合解析装置とを備え、乗用車で検出された不具合の原因を推測するとともに、不具合情報とそのときの車両状態をデータベースに蓄積するようにした不具合解析システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−251918号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の構成では、不具合解析装置は、共有情報データベースの不具合に関する情報総てを用いて不具合の解析を行うため、不具合解析の処理負荷が増大するという問題があった。
そこで、本発明は、車両の異常解析の処理負荷を低減することができる車両用異常解析システム及び車両用異常解析方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係る車両用異常解析システムは、車両の状態を示す車両状態値から前記車両の異常を検出したときに、異常原因を推定する車両用異常解析システムであって、
前記車両状態値の中から前記異常の要因特定に使用する要因識別情報を抽出する要因識別情報抽出手段と、
前記要因識別情報毎に、異常が発生したときの異常原因及び車両状態値が蓄積されたデータ群を記憶したデータベースと、
前記要因識別情報抽出手段により抽出された前記要因識別情報に対応する前記データ群を用いて、前記車両の異常原因を推定する異常原因推定手段と、を有することを特徴とする。
これにより、車両の異常を検出したときに、直ちに詳細なデータベースを用いた異常解析を行うのではなく、異常の要因識別情報を抽出して要因の性質に応じた要因識別をまず行い、それから範囲を絞って本格的な異常解析を行うことにより、異常解析の処理負荷を低減できるともに、処理時間を短縮することができる。また、要因識別情報抽出の段階で、故障とそれ以外の誤操作等の識別を行うことができ、適切な対処を行うことが可能となる。
第2の発明は、第1の発明に係る車両用異常解析システムにおいて、
前記要因識別情報抽出手段は、前記車両に搭載され、
前記データベース及び前記異常原因推定手段は、前記車両の外部に車外診断装置として備えられていることを特徴とする。
これにより、車両側では要因識別のみを行い、本格的な異常解析は車外診断装置で行うことができ、役割分担による異常解析の効率化を図ることができる。また、車載装置には最小限の能力の演算手段を搭載し、車外診断装置には高精度の装置を準備することが可能となり、車両側の軽量化を図りつつ異常解析の高精度化を実現することができる。
第3の発明は、第2の発明に係る車両用異常解析システムにおいて、
前記要因識別情報抽出手段により抽出された前記要因識別情報を、前記車外診断装置に送信する通信手段を更に備えることを特徴とする。
これにより、要因識別情報を、車外診断装置にリアルタイムで送信することができ、車外診断装置による異常解析結果を迅速に取得することができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれかの発明に係る車両用異常解析システムにおいて、
前記データベースが記憶する前記データ群は、教師データであることを特徴とする。
これにより、データベースが記憶するデータ群を、学習により精度を向上させたり、必要なデータを追加したりすることが容易にでき、学習の進行に伴い、より高精度な異常解析を行うことができる。
第5の発明は、第1〜4のいずれかの発明に係る車両用異常解析システムにおいて、
前記要因識別情報は、部品故障又はシステム故障ではない一時異常の情報を含むことを特徴とする。
これにより、運転者の誤操作や、走行状態の一時的な急変動、一時的な処理負荷の増大等による一時異常を、故障と区別して把握することができ、高精度の異常解析を行うことが可能となる。
第6の発明は、第1〜5のいずれかの発明に係る車両用異常解析システムにおいて、
前記要因識別情報抽出手段は、前記一時異常の要因識別情報の抽出を、前記部品故障又は前記システム故障の要因識別情報の抽出よりも先に実行し、前記一時異常の要因識別情報に該当しない前記車両状態値を、前記部品故障又は前記システム故障の要因識別情報として抽出することを特徴とする。
これにより、故障以外の一時異常を優先的に抽出し、故障の異常検出から早めに除外することができ、故障原因解析の処理負担を軽減することができるともに、故障でないのに故障と推定してしまう誤判定を減少させ、故障原因推定の精度を高めることができる。
第7の発明に係る車両用異常解析方法は、車両の状態を示す車両状態値から前記車両の異常を検出したときに、異常原因を推定する車両用異常解析方法であって、
前記車両状態値の中から前記異常の要因特定に使用する要因識別情報を抽出する要因識別情報抽出ステップと、
前記要因識別情報毎に、異常発生時の異常原因及び車両状態値が蓄積されたデータ群を記憶したデータベースから、前記要因識別情報抽出ステップで抽出された前記要因識別情報に対応する前記データ群を選択するステップと、
選択された前記データ群を用いて、前記車両の異常原因を推定する異常原因推定ステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、車両の異常解析の処理負担を低減させるとともに、異常原因判定の判定精度を向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明を適用した実施例に係る異常解析システム100の全体構成図の一例を示した図である。図1において、本実施例に係る異常解析システム100は、要因識別情報抽出手段10と、データベース20と、異常原因推定手段30とを備える。また、必要に応じて、データベース20と、異常原因推定手段30は、車外診断装置40として一体的に構成され、車外に備えられてよい。また、データベース20及び異常原因推定手段30が、車外診断装置40として構成された場合には、本実施例に係る異常解析システム100は、更に通信手段50を備えてもよい。
要因識別情報抽出手段10は、車両の異常が検出されたときに、検出された異常時における車両状態値から、異常の要因を特定するために使用する要因識別情報を抽出する手段である。
車両状態値は、例えば、車両を制御するECU(Electronic Control Unit、電子制御ユニット)が記録する種々の検出値が、車両状態を示すデータとして用いられてよい。例えば、ドアスイッチ、ミラースイッチ等の操作系のセンサによる検出値や、加速度や車両速度等の走行情報系のセンサによる検出値等が、ECU60に車両状態値として入力されるので、ECU60は、それらの検出値を、車両状態値として検出、記憶する。なお、ECU60は、上述のように、操作系、走行情報系、というように、機能別又はセンサ系統別に車両内に複数設けられているので、各ECU60の機能又は用途に応じて、ECU A61、ECU B62というように、複数備えられていてよい。各ECU60により検出された車両状態値は、異常解析の診断用データとして要因識別情報抽出手段10に入力される。
なお、車両70の異常の検出は、例えば、上述のような車両に設けられた各種のセンサの検出値等から検出してもよい。例えば、エンジン制御に関連したセンサとしては、アクセルペダル開度を検出するアクセルポジションセンサ、スロットルバルブ開度を検出するスロットルポジションセンサ、カムシャフト角度を検出するカムポジションセンサ、クランク角度とエンジン回転速度を検出するクランクポジションセンサ、及びエンジン冷却水温を検出する水温センサ等がある。例えば、これらのセンサの検出値が、所定の正常値の範囲内にあるか否かを検出することにより、エンジン駆動に異常が発生していないか否かを検出することができる。つまり、各センサの検出値が、車両の状態を示す車両状態値となる。また、これらのセンサは、エンジンコントロールコンピュータに接続され、検出値がエンジンコントロールコンピュータに入力されるので、異常が発生したか否かをエンジンコントロールコンピュータで判定及び検出することができる。この場合、複数のセンサの検出値に基づいて、燃料の噴射時期や点火時期が制御されているので、複合的なセンサ値と時期との関係から、制御異常や各部品の異常を検出してもよい。これにより、種々の検出値が関係している複合的な異常の検出も行うことができる。そして、異常の発生を検出したときには、その時の車両状態値をフリーズフレームデータにより車両情報として記憶することができる。
また、例えば、電動パワーステアリングにおいては、トルクセンサーで検出したトルクセンサー信号からアシスト方向を演算し、ドライブ回路を駆動してモータへ駆動用電流を出力する。ここでは、トルクセンサー信号の値からトルクセンサー自体の異常、モータの電流値からモータの駆動異常、モータの温度から過熱や過電流等の異常等の発生を検出することができる。つまり、この場合、トルクセンサー信号の値、モータ電流値、モータの温度等が車両状態値となる。また、演算したアシスト方向と、モータの回転角度が一致していない場合には、ドライブ回路を含む複合的な異常を検出することができる。電動パワーステアリングにおいても、電動パワーステアリングコンピュータにより制御が行われているので、異常の発生を電動パワーステアリングコンピュータで検出できるとともに、異常発生の際の車両状態値を車両情報として記憶しておくことができる。
その他、ブレーキ系、トランスミッション系等の駆動系や、ヒータやエアコンのコンデショニング系、ウィンドウやミラー等のボデー系、ナビゲーションやオーディオ等の電装系等の種々の系列についても、同様にして異常の発生を検出することができる。
要因識別情報抽出手段10は、診断用データとして入力された車両状態値が、要因毎に識別されて分類された要因識別情報データ11のどの要因識別情報に分類されるかを判定し、該当する要因識別情報を抽出する。よって、要因識別情報抽出手段10は、要因識別情報のデータを蓄積した要因識別情報データ11を有する。
要因識別情報データ11は、車両の異常の原因を特定するため、異常原因推定手段30で行う本格的な異常原因推定の要因データ群の分類に合わせて分類されている。図1においては、要因識別情報データ11は、操作F1、走行F2、劣化F3、処理負荷F4及び故障F5の5つの要因識別情報の分類を有している。要因識別情報抽出手段10は、車両の異常が車両状態値から検出されたときに、検出した車両状態値から、要因識別情報データ11のどの要因識別情報が異常の要因特定のために抽出されるべきかを判定する。これにより、要因識別情報抽出手段10は、車両の異常が、分類された要因識別情報のどの分類に起因する異常なのかを判定することができる。なお、判定の具体的方法の詳細については、後述する。
要因識別情報抽出手段10で行う要因識別情報の抽出は、異常の要因を分類できる程度の演算処理でよいので、要因識別情報データ11は、異常解析に必要とされる膨大なデータを保持する必要が無く、異常の要因を識別できる程度のデータを保持すればよい。また、要因識別情報抽出手段10で行う演算処理も、要因識別の分類のための演算処理でよいので、演算処理量を少なくすることができ、要因識別演算に耐え得る程度の演算処理能力のCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)を用いることができる。
データベース20は、要因識別情報毎に、車両に異常が発生したときの異常原因及び車両状態値をデータ群として蓄積する記憶手段である。データベース20には、要因識別情報抽出手段10の要因情報識別データ11内に、要因の種類に応じて設けられた要因識別情報F1〜F4、Fxに対応した各々のデータ群21、22、23、24、26が備えられる。図1においては、データベース20内には、操作要因データ群21、走行要因データ群22、劣化要因データ群23、処理負荷要因データ群24及び故障要因データ群26が示されている。
データベース20内の要因識別情報毎の各データ群21〜26は、車両に異常が発生したときの異常原因とそのときの車両状態値のデータを豊富に有し、各要因識別情報において、異常の要因を推定するのに十分なデータ量を備える。よって、データベース20を用いることにより、要因識別情報抽出手段10で抽出した要因識別情報を、より詳細に解析することが可能となる。
データベース20は、教師データを保持していてよい。データベース20は、より詳細に正確な異常原因解析を行うために用いられるので、学習機能を有し、データ自体を更新し、解析機能を高めていくような教師データを保持することにより、異常解析を高精度化することができる。
異常原因推定手段30は、要因識別情報抽出手段10により抽出された要因識別情報に対応するデータ群21〜26を用いて、異常原因の推定を行う手段である。従って、異常原因推定手段30は、要因識別情報抽出手段10に抽出された要因識別情報に対応するデータベース20にアクセスし、データベース20に蓄積された異常発生時の異常原因及び車両状態値のデータを用い、必要に応じてこれらのデータから更に演算処理を行い、異常原因の推定演算を行う。従来であれば、データベース20内のデータは分類されておらず、データベース20内の総てのデータについて照合、解析を行う必要があったが、本実施例に係る車両用異常解析システム100においては、異常原因推定手段30は、要因識別情報毎の特定の範囲のデータ群21〜26のいずれかを選択して解析すればよいので、異常原因推定手段30の処理負担は従来よりも大幅に低減される。
図1においては、異常原因推定手段30は、故障判定、劣化による異常判定及び操作による異常判定をした例が示されている。例えば、要因識別情報抽出手段10において、故障による異常であると要因識別情報が抽出された場合には、異常原因推定手段30は、データベース20の故障要因データ群26にアクセスし、故障要因データ群26が蓄積するデータ群から故障原因の推定を行い、例えば、A故障であると特定して判定を行う。同様に、別な故障では、同様の処理を行い、例えば、B故障であるとの判定を行う。
劣化の場合も同様であり、車両の異常が検出されたときに、要因識別情報抽出手段10において、劣化による要因であると要因識別情報が抽出されたときには、異常原因推定手段30は、データベース20の劣化要因データ群23にアクセスして異常解析を行い、a部品の劣化であるとの判定を行う。また、同様の処理を行い、b部品が劣化していた場合には、b部品劣化との判定を行う。更に、a部品とb部品の双方が劣化しているとの解析結果が得られた場合には、a部品及びb部品が劣化しているという判定を行う。
更に、操作による状態変化である場合も同様であり、車両の異常検出時に、要因識別情報抽出手段10により、誤操作による一時的な状態変化であるとの要因識別情報の抽出がなされたときには、異常原因推定手段30は、操作要因データ群21にアクセスを行う。そして、詳細に異常解析のための演算処理を行い、例えば、Xスイッチ操作による状態変化、Yボタンによる状態変化、又はXスイッチ操作とYボタン操作による状態変化というような異常原因の特定を行う。
ここで、故障の場合は、車両の部品故障又はシステム故障等の故障判定を行った後に、故障原因について修理等を行う必要があるが、耐用範囲内の劣化や、誤操作により車両の異常が検出された場合には、故障ではなく一時異常に過ぎないので、修理等を行う必要は無い。よって、故障以外の一時異常の場合と、故障の場合では、異常であってもその後の対応処置が異なる。本実施例に係る車両用異常解析装置100によれば、このような対応処置に応じた異常解析を行うことが可能となる。例えば、故障の異常原因解析の場合には、より詳細な故障要因データ群26を用い、異常原因解析の演算処理の優先度を高め、故障以外の場合には、空き時間を用いて、異常原因解析を行うようにする、等である。このように、本実施例に係る車両用異常解析装置によれば、故障かそれ以外の一時異常かを早く認識することにより、柔軟で適切な対応処理が可能となる。
なお、異常原因推定手段30は、データベース20を利用して、車両の異常原因を推定する演算処理を行うので、CPUやROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶手段を備えたコンピュータとして構成されてよい。
データベース20及び異常原因推定手段30は、車両側に備えることも可能ではあるが、通常は、車両外部の車両販売店や遠隔のセンタに備えられる。上述のように、データベース20及び異常原因推定手段30は、豊富なデータ群を用いて、高精度に異常解析の演算処理を行うので、データベース20の蓄積データ量及び異常原因推定手段30の演算処理量は大きくなるので、車両の外部に設けることが好ましい。データベース20及び異常原因推定手段30が車両の外部に備えられる場合には、これらを一体的に構成し、車外診断装置40として構成してもよい。例えば、車外診断装置40が、車両販売店に設けられている場合には、車両が車両販売店に持ち込まれたときに、車載の要因識別情報抽出手段10を車外診断装置40に接続線を用いて接続し、異常原因の解析を行うようにしてもよい。
一方、車両側と車外診断装置とを通信可能にした通信手段50を設け、車載の要因識別情報抽出手段10から、抽出した要因識別情報を車外診断装置40に送信するようにしてもよい。例えば、車両側には車両側通信手段51を設け、車外診断装置40には車外通信手段52を設けるようにして、要因識別抽出手段10から要因識別情報を車外診断装置40に送信可能に構成することができる。
なお、通信手段50は、通信形態は問わず、無線又は有線によるいずれの通信であってもよく、LAN(Local Area Network)等のネットワークによる通信を利用してもよい。通信手段50を利用する場合、車外診断装置50は、車両販売店以外の任意の場所に設けることができ、例えば、G−Book等のセンタを利用することもできる。また、通信手段50を利用することにより、リアルタイムの異常解析を行うことも可能となる。
次に、図2を用いて、要因識別情報抽出手段10による要因情報識別の具体的な方法について説明する。図2は、本実施例に係る車両用異常解析システム100の要因識別情報抽出手段10の処理内容の一例について説明するための説明図である。
図2(a)は、故障以外の要因について識別可能な種々の制御値を、要因識別情報毎に分類して示した例を示す図である。図2(a)において、検出される情報の性質、種類に応じて、要因識別情報A、B、C、Dの5つに要因識別情報が分類されている。
要因識別情報Aには、操作系・入力センサ系情報を示す車両状態値の項目が示されている。例えば、ドアスイッチ状態は、ドアの開閉状態を示す情報であり、ミラースイッチは、ドアミラーの開閉状態を示す情報である。同様に、ロックスイッチ状態は、ドアの施解錠を示す情報であり、電動シートスイッチ状態は、電動シートのスイッチ状態を示す情報である。これらの車両状態値の情報は、総てユーザのスイッチ等の操作に基づく情報である。よって、これらの車両状態値を要因として、車両の異常が検出されたときには、ユーザの誤操作に基づく異常である可能性が高く、操作系・入力センサ系情報の要因識別情報に分類することができる。
他の車両状態値の項目としては、ランプスイッチ状態及びクルーズスイッチ状態は、ユーザのスイッチのオン・オフ状態を要因とする車両状態値の項目であり、ステアリング状態、ブレーキペダル状態及びアクセルペダル状態は、運転者の運転操作を要因とする項目である。また、トランスミッションレバー状態及びパーキングブレーキ状態は、運転者のレバー固定位置や、ブレーキレバーの引き具合を要因とする車両状態値の項目である。
要因識別情報Bには、走行情報に関する車両状態値を示す項目が示されている。これらは、車両の走行状態により変化しうる車両状態値であり、例えば、粗い砂利道を走行していて上下動が大きい場合には、上下方向の加速度が大きく変化するし、長く急な下り坂を走行すれば、アクセル開度が小さい割に、車両速度及び加速度が大きな値を示す。このように、走行情報に関する車両状態値の項目としては、例えば、図2(a)に示すように、加速度、車両速度、エンジン回転数、トランスミッション変速状態、噴射状態、走行道路情報及び天候情報等が例として挙げられている。
要因識別情報Cには、システム情報に関する車両状態値を示す項目が挙げられている。例えば、電気負荷の大きさの状態により、電源電圧は変化し得るし、処理負荷の大きさにより、マイコン状態も変化し得る。図1においては、このような、システム情報を要因とする車両状態値の項目として、電源電圧、電気負荷状態及びマイコン状態を例に挙げている。
要因識別情報Dには、補正・学習状態を要因とする車両の異常として識別できる車両状態値の項目が示されている。車両に搭載されているECUには、種々の学習機能が搭載されている場合があり、かかる学習の不適正や、制御値の補正が不適切であることにより、車両の異常が発生し得るので、そのような車両状態値を、補正・学習状態を要因とする要因識別情報として分類する。図1においては、補正・学習状態の要因識別情報の車両状態値として、制御学習値、0点補正値、レンズ学習値、ステアリング補正値、加速度補正値及びアクセルセンサ学習値を例として挙げている。
図2(b)は、図2(a)において説明した車両状態値の項目を要因とする車両の異常状態の例を説明するための図である。
例えば、要因識別情報Aの項目に基づく車両の異常としては、複数のスイッチを同時にオンとした場合や、トランスミッションレバーを中間の位置に固定してしまった場合や、ブレーキを最大に踏みながらアクセルを踏み込んだ場合や、据え切りで最大ステアリングを長時間継続してしまった場合等が挙げられる。これらの中で、例えば、トランスミッションレバーを中間に固定した場合の異常は、トランスミッションレバー状態のみから検出できるが、ブレーキを最大に踏みながら、アクセルを踏み込んだ場合の異常は、ブレーキペダル状態と、アクセルペダル状態の双方の状態を検出して初めて検出される。同様に、複数のスイッチを同時にオンとした場合は、どのスイッチと特定される訳ではなく、スイッチ状態を示す任意の車両状態値の項目を用いて検出する。よって、図2(a)に挙げた要因識別情報Aのうち、適宜必要な項目を組み合わせて、異常状態は判定される。例えば、要因識別情報抽出手段10は、そのような異常発生時の車両状態値の種々の組み合わせパターンを要因識別情報データ11に記憶しておき、検出した要因識別情報Aの車両状態値をこれと照合することにより、ユーザ操作による一時異常に該当するか否かの判定を行ってもよい。要因識別情報Aを用いたマイニングにより、車両の異常状態が認定された場合には、ユーザ操作による一時異常と判定され、識別子F1が付される。
要因識別情報Aを用いた診断に、車両状態値が該当しなかった場合には、要因識別情報Bを用いたマイニングが行われる。要因識別情報Bは、走行情報を示す制御値が分類されている。要因識別情報Bの車両状態値から識別される異常としては、例えば、雨天スリップにより検出速度が急激に低下した場合や、走行路面のアップダウンが激しく、負荷が急増した場合等が例として挙げられる。例えば、雨天スリップにより検出速度が急激に低下した異常の場合は、天候情報と車両速度の組み合わせで異常要因を抽出することができる。また、走行路面のアップダウンが激しく、負荷が急増した異常の場合には、走行道路情報、上下加速度等の車両状態値の項目により、異常要因が要因識別情報Bに含まれていることが分かる。要因識別情報Bを用いたマイニングにより、車両の異常要因を発見したときには、走行状態による一時異常と判定され、識別子F2が付される。
要因識別情報A、Bによる単独のマイニングにより異常の要因が抽出されなかったときには、要因識別情報A及びBを用いたマイニングが行われる。例えば、アクセルを踏んでいるのに回転が上がらない現象の異常の場合には、図2(a)の要因識別情報Aに分類されているアクセルペダル状態と、要因識別情報Bに分類されているエンジン回転数の項目から、異常要因を特定することができる。また、ステアリングを最大にしているのに、アイドルアップしない現象の異常の場合には、図2(a)の要因識別情報Aに分類されているステアリング状態と、要因識別情報Bに分類されているエンジン回転数の項目の組み合わせから、異常要因を定めることができる。また、スイッチをオンとしたのに、動作しない現象の異常の場合には、要因識別情報Aに分類される各種のスイッチ状態の項目と、スイッチ動作により変化を生じるはずの要因識別情報Bの項目との組み合わせで異常要因を特定し得る。更に、トランスミッションレバーを倒したのに、変速しない現象の異常の場合には、要因識別情報Aに分類されているトランスミッションレバー状態と、要因識別情報Bに分類されているトランスミッション変速状態の項目の組み合わせにより、異常要因を定めることができる。このような、要因識別情報A及びBを用いたマイニングにより、車両の異常が要因識別情報A及びBに含まれる車両状態値を要因とすると判定された場合には、部品劣化による一時異常F3を要因とする異常であると判定される。例えば、スイッチをオンとしたのに動作しない場合や、トランスミッションレバーを倒したのに変速しない場合は、一時的な接触不良とも考えられ、操作状態と走行状態が良好であれば、通常は正常に動作する場合も多いので、そのような場合は、部品劣化による一時異常と判定し、識別子F3を付する。
要因識別情報A及びBを用いたマイニングによっても、該当する要因識別情報の抽出がなされなかった場合には、要因識別Cを用いたマイニングが行われる。要因識別情報Cにおいては、例えば、電気負荷大量使用による電圧低下の現象により異常が検出された場合や、マイコン処理能力が低下して異常が検出された場合が例として挙げられる。電気負荷大量使用による電圧低下の場合は、電気負荷大量使用により、一時的に電気負荷値が増加するともに、電源電圧が低下するので、要因識別情報Cの項目に起因する異常と判定できる。またマイコン処理能力低下の場合は、例えば、一時的に負荷が増大し、マイコン状態が異常となる場合には、処理負荷値とマイコン状態の項目から、異常要因を識別できる。要因識別情報Cのマイニングにより、異常要因が特定された場合には、車両異常は、処理負荷急増による一時異常と判定され、識別子F4が付される。
要因識別情報Cを用いたマイニングによっても、該当する要因識別情報の抽出が行われなかった場合には、要因識別情報Dを用いたマイニングが行われる。要因識別情報Dに含まれる車両状態値の項目を要因とする異常の現象は、例えば、学習不良による一時状態不安定や、補正値書き込み不良による一時状態不安定が挙げられる。例えば、学習不良による一時状態不安定は、要因識別情報Dの制御学習値、レンズ学習値又はアクセルセンサ学習値等の項目で異常が生じているときに発生する。また、補正値書き込み不良による一時状態不安定は、要因識別情報Dの0点補正値、ステアリング補正値又は加速度補正値等の項目で異常があったときに発生する現象である。よって、要因識別情報Cを用いたマイニングにより、これらの車両状態値の異常を要因として車両の異常が発生している状態であることが分かる。そして、この場合には、学習不良による一時異常と判定され、識別子F5が付される。
要因識別情報Dを用いたマイニングによっても、該当する要因識別情報の抽出が行われなかった場合には、車両の異常は、一時異常ではなく、部品故障又はシステム故障を要因とすると判定される。つまり、一時異常の要因のいずれにも識別されず、該当する要因識別情報を抽出できなかった場合には、車両の異常の要因は、部品故障又はシステム故障にあると判定され、識別子Fxが付される。この場合には、故障に対する異常解析が必要とされる。
このように、本実施例に係る車両用異常解析システム100によれば、車両側の要因識別情報抽出手段10において、車両の異常が検出されたときに、車載の各センサ等から検出された車両状態値の中から、まず故障以外の異常を要因とする一時異常の要因識別情報の抽出を行い、一時異常の要因識別情報が抽出されなかったときに、故障が異常の要因であると判定する。これにより、修理の不必要な一時異常を、車両側で早期に認識して、多大な処理負担を要する故障の異常解析の対象から排除することができる。また、要因識別情報の抽出では、限られた制御値を対象として要因識別情報のグループの判別のみを行うので、車両側での演算処理負担を軽くすることができ、車両に搭載するCPUの能力を低減することができる。
なお、車両側で、要因識別情報の抽出が終了し、識別子F1〜Fxのいずれに該当するかが判定されたら、該当する識別子F1〜Fxの情報及び車両内の総ての車両状態値が記憶される。車両が車両販売店で異常解析を行う際には、記憶された識別子F1〜Fx及び車両異常時に検出された車両状態値が、要因識別情報抽出手段10から、データベース20及び異常原因推定手段30に送られる。その際、要因識別情報抽出手段10と、データベース20及び異常原因推定手段30とは、接続線等により有線でデータ伝送が行われてもよいし、通信手段50が利用されてもよい。また、通信手段50により、要因識別情報抽出手段10から、データベース20及び異常原因推定手段30を備える車外診断装置40に送信される場合には、同様に、要因識別情報抽出手段10で抽出された識別子F1〜Fx及び異常検出時の車両状態値が、車両側通信手段51により車外診断装置40の車外通信手段52に送信される。
図3は、データベース20及び異常原因推定手段30を有する車外診断装置40の処理内容を詳細に説明するための図である。
図3において、データベース20は、操作要因データ群21、走行要因データ群22、劣化要因データ群23、処理負荷要因データ群24、未学習要因データ群25及び故障要因データ群26の要因識別情報毎の複数のデータ群21〜26を有する。各データ群21〜26には、異常が発生したときの発生原因及び車両状態値が、各要因識別情報に対応して蓄積されている。よって、例えば、操作要因データ群21には、ユーザの誤操作を要因とする一時異常の具体的な発生原因と、その異常が発生したときの車両状態値のデータが蓄積記憶されている。また、走行要因データ群22には、車両の走行状態を要因とする一時異常の具体的な発生原因と、その異常が発生したときの車両状態値が記憶されており、劣化要因データ群23には、部品の劣化を要因とする異常が発生したときの異常原因と車両状態値が蓄積されている。同様に、処理負荷要因データ群24には処理負荷増大を要因とする異常の原因と車両状態値、未学習要因データ群25には未学習部位の存在や補正値の不適正を要因とする異常の原因と車両状態値、故障要因データ群26には部品故障又はシステム故障を要因とする異常の原因と車両状態値が蓄積されている。
各データ群21〜26は、詳細なデータマイニングによる異常診断を行うことが可能な豊富なデータを有しており、これらの専門化したデータ群21〜26を用いることにより、車外診断装置40は、高精度な異常解析を行うことができ、異常の具体的な原因を確定することができる。
異常原因推定手段30は、要因識別情報抽出手段10からの識別子F1〜Fx及び車両状態値の情報を受けて、特定された識別子F1〜Fxに対応するデータを備えたデータ群21〜26を用いて、異常解析を行う。異常原因推定手段30による異常解析は、特定されたデータ群21〜26のいずれかについてのみ行われるので、データベース20内の総てのデータについて解析を行う場合よりも、処理負担は著しく低減され、短時間で異常解析を行うことができる。異常原因推定手段30による異常解析は、本格的なデータマイニングの手法により、項目間の相関関係や特徴的なパターンなどを探し出し、知識を獲得してゆくような解析手法が採られてよい。これにより、高精度な異常解析を行えるとともに、データが蓄積されてゆくにつれて更にその解析精度を高めることができる。
異常原因推定手段30により、異常の要因が、識別子F1〜F5の一時異常を要因とするものと確定された場合には、故障ではないので、例えば、メインテナンス、設計見直し等の処置を行うようにしてよい。また、異常原因推定手段30により、識別子Fxの部品故障又はシステム故障を要因とする異常と確定された場合には、故障部位が特定されているので、その故障箇所の修理を実施するようにする。これにより、異常原因が故障以外の一時異常と判定された場合には、無駄な修理を行う必要が無くなり、故障と判定された場合には、必要な修理を速やかに実施することができる。また、故障の判定の場合にも、一時異常による要因は除かれた状態で異常解析を行うことができるので、絞り込まれたデータを対象として原因解析を行うことができ、解析精度を高めることができる。
図4は、データベース20に蓄積される教師データの例を示した図である。上述のように、異常原因推定手段30では、データマイニングによる学習が実行されるので、獲得された知識は、データベース20に教師データとして反映され、蓄積されてゆく。図4においては、データベース20内の各データ群21〜26に蓄積される教師データが、データ群21〜26毎に示されている。
例えば、推定分類が故障である故障要因データ群26には、故障の学習値として、センサ故障、スイッチ断線、アクチュエータ故障、システム故障等が挙げられている。これらの項目は、異常発生時の車両状態値として記憶される。なお、異常発生時の車両状態値は、異常が発生したときの各車載センサによる検出値の集合体であるので、FFD(Freeze Flame Data、フリーズフレームデータ)と呼んでもよい。故障要因データ群26には、例えば、センサ故障という故障発生原因とともに、フリーズフレームデータ、つまり車両状態値が記憶されることになる。同様に、スイッチ断線については、スイッチ断線という故障発生原因とともに、スイッチ断線時の車両状態値が記憶される。また、アクチュエータ、システム故障についても、これら故障発生原因とともに、車両状態値が記憶され、更に図示されていない他の故障についても、発生原因とともに、車両状態値が記憶される。
同様に、ユーザ操作一時異常の推定分類である操作要因データ群21については、ハンドル末切りと急ブレーキ操作の異常原因が挙げられているが、これらの異常原因に対応する車両状態値が、操作要因データ群21に記憶されている。また、走行状態の一時異常の推定分類の走行要因データ群22では、段差走行、スリップ走行の場合の異常原因が記憶されるとともに、これらに対応した車両状態値が記憶される。例えば、スリップ走行であれば、エンジン回転数、車両速度等の項目を含む車両状態値が記憶されることになる。同様に、処理負荷の一時異常が推定分類である処理負荷要因データ群24では、各CPU負荷が異常原因として挙げられ、これに対応する車両状態値が、異常原因とともに蓄積されている。また、部品劣化一時異常の推定分類の劣化要因データ群23では、Z部品劣化、Yスイッチ劣化といった具体的な部品の劣化が異常原因として挙げられ、これに対応する車両状態値がともに記憶されて教師データとして蓄積される。
なお、これらの教師データは、学習が進むにつれて増減が起こり、必要なものは追加され、不要なものは削除され、より精度の高いデータを蓄積してゆくことができる。
次に、図5を用いて、このようなデータベース20で蓄積されている教師データが、車両側の要因識別情報抽出手段10の要因識別情報データ11にダウンロードされる例について説明する。図5は、ダウンロード機能を有する要因識別情報データ11を有する実施例に係る車両用異常解析システム100aを示した図である。
図5において、本実施例に係る車両用異常解析システム100aは、車両70に備えられた要因識別抽出手段10と、車両側通信手段である通信モジュール51aと、車外診断装置40aとを有する。車両70には、要因識別情報抽出手段10が備えられるとともに、要因識別情報データ11aと、ECU60と、通信モジュール51aが備えられている。また、車外診断装置40aには、教師データを蓄積しているデータベース20aと、異常原因推定手段30の機能を含むサーバ30aが備えられている。
図5の実施例に係る車両用異常解析システム100aにおいては、車両側の通信モジュール51aが、ネットワーク50aを介して、定期的に更新された教師データをサーバ30aからダウンロードする。サーバ30aは、異常原因推定手段30を含むコンピュータであり、教師データを有するデータベース20aにアクセスし、異常解析を行うとともに、教師データの削除や追加等の書き込みを行う。
車両70においては、通信モジュール51aを用いて、サーバ30aから教師データを定期的にダウンロードして更新する。なお、データベース20aに蓄積されているデータは膨大であるので、通信モジュール51aは、要因識別情報抽出手段10による要因識別情報の抽出を行うのに足りるレベルで、選択的に教師データをダウンロードするようにしてもよい。
他の構成要素については、図1〜図4における説明と同様であり、ECU60は、ECU A61、ECU B62というように、車両内の位置や制御値の種類に応じて複数のECU61、62が備えられてよく、車両の異常が検出されたときには、各ECU61、62から、車両状態値のデータが要因識別情報抽出手段10に転送される。要因識別情報抽出手段10は、更新された要因識別情報データ11aを用いて、検出した車両状態値から、どの要因に識別されるかを判定し、該当する要因識別情報を特定する。要因識別情報抽出手段10で抽出された要因識別情報は、車両状態値とともに、通信モジュール51aを用いて、ネットワーク50aを介して車外診断装置40aのサーバ30aに送られる。
車外診断装置40aでは、要因識別情報により特定されたデータベース20aの教師データを用いて、異常原因推定手段を含むサーバ30aにより、データマイニングによる詳細な異常原因の解析が行われる。異常の原因が、一時異常か、故障かに応じて、その後の処置を実行してよいことは、今までの説明と同様である。
このように、図5に係る実施例によれば、ネットワーク50aを用いることにより、車両70側においても、最新の教師データを用いて、要因識別情報の抽出を行うことができる。
次に、図6を用いて、本実施例に係る車両用異常解析システム100、100aを用いた車両用異常解析方法の処理フローについて説明する。図6は、本発明を適用した実施例に係る車両用異常解析方法の処理フローを示した図である。
ステップ100では、車両70内で異常が発生したか否かを検出する。異常の検出は、例えば、図1で説明したように、各種のセンサの検出値に基づいて行ってよい。車両70内で異常が検出されなければ、処理フローを終了し、最初から処理フローを繰り返す。一方、異常が検出された場合には、ステップ110に進む。
ステップ110では、要因識別情報抽出ステップが実行される。要因識別情報抽出ステップでは、異常が発生したときに各ECU60で記録された各種車両情報から、要因識別情報抽出手段10により、異常の要因となる要因識別情報が抽出され、各種車両情報の車両状態値とともに記録される。
ステップ120では、車両70が車両販売店に入庫する。これにより、要因識別情報抽出手段10により抽出した要因識別情報及び車両状態値に基づいて、異常原因の解析を行うことが可能な環境となる。
ステップ130では、車両70側から、要因識別情報抽出手段10で抽出した要因識別情報が車外診断装置40に送信され、車外診断装置40は、要因識別情報の識別子F1〜Fxを識別する。車外診断装置40は、要因識別情報毎に、異常発生時の異常原因及び車両状態値が蓄積されたデータ群を記憶したデータベース20を備える。なお、この識別は、車外診断装置40内の異常原因推定手段30により行われてよい。
ステップ140では、異常原因推定手段30が、データベース20から、識別子F1〜Fxに該当する教師データを有するデータ群21〜26を選択する。このデータ群選択ステップにより、複数のデータ群21〜26を備えたデータベース20から、抽出された前記要因識別情報に対応したデータ群が選択される。
ステップ150では、異常原因推定手段30により、選択されたデータ群21〜26を用いて、異常原因を推定する異常原因推定ステップが実施される。異常原因を推定する異常解析は、例えばデータマイニングの手法により実行されてよく、選択されたデータ群21〜26の範囲内で、異常原因を確定する処理を行う。ステップ150の終了で、本実施例に係る異常原因解析システム100、100aによる処理フローは終了するが、更なる処置として、異常原因の推定結果に応じて、ステップ150から、ステップ160〜ステップ190のいずれかのステップに進む。
ステップ150において、異常の要因は故障と推定された場合には、ステップ160に進む。ステップ160では、故障部品と判定された部品について、修理を行う。これにより、故障による異常を解消することができる。
また、ステップ150において、異常の要因は部品の劣化であると推定された場合には、ステップ170に進む。ステップ170では、劣化していると推定された部品の点検が行われる。部品の劣化の程度によっては、交換や調整を実施することが好ましい。
ステップ150において、異常の要因は、走行状態、ユーザによる誤操作又は処理負荷の過大による一時異常であると推定された場合には、その内容に応じて、ステップ180又はステップ190に進む。
ステップ180では、設計修正が実施される。異常の要因が、設計上の不具合に起因すると考えられる場合には、ユーザの使い勝手が良くなるように、設計修正を行い、異常の発生し難い設計とすることが好ましい。
ステップ190では、顧客への説明が行われる。ユーザの誤操作や、劣悪な走行状態による一時異常や、処理負荷が限界を超えたような場合には、ユーザの車両の使用方法に問題があり、ユーザに理解を深めて戴いた方が好ましい場合もある。そのような場合には、顧客への説明を実施し、異常が発生しないようにユーザの協力をお願いすることが好ましい。
本処理フローにおいては、本実施例に係る異常解析システム100、100aによる処理は、ステップ100〜150で完結しており、ステップ160〜190は、追加の処置の例示である。これらのステップのうち、本実施例に係る車両用異常解析方法においては、ステップ110及びステップ130〜150を含んでいればよい。また、本処理フローにおいては、車両販売店に車両70を入庫して、車外診断装置40による詳細な異常解析を実行する例を挙げて説明したが、これらは、通信手段50を用いて、遠隔のセンタ等で行うようにしてもよい。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
本実施例に係る異常解析システム100の全体構成図の一例を示した図である。 本実施例に係る車両用異常解析システム100の要因識別情報抽出手段10の処理内容の一例の説明図である。図2(a)は、制御値を要因識別情報毎に分類した例を示す図である。図2(b)は、図2(a)の車両状態値の項目を要因とする車両の異常状態の例の説明図である。 車外診断装置40の処理内容の詳細説明図である。 データベース20に蓄積される教師データの例を示した図である。 ダウンロード機能を有する要因識別情報データ11を有する実施例に係る車両用異常解析システム100aを示した図である。 本実施例に係る車両用異常解析方法の処理フロー図である。
符号の説明
10 要因識別情報抽出手段
11、11a 要因識別情報データ
20、20a データベース
21 操作要因データ群
22 走行要因データ群
23 劣化要因データ群
24 処理負荷要因データ群
25 未学習要因データ群
26 故障要因データ群
30 異常原因推定手段
30a サーバ
40、40a 車外診断装置
50、50a、51、51a、52 通信手段
60、61、62 ECU
70 車両
100、100a 車両用異常解析システム

Claims (7)

  1. 車両の状態を示す車両状態値から前記車両の異常を検出したときに、異常原因を推定する車両用異常解析システムであって、
    前記車両状態値の中から前記異常の要因特定に使用する要因識別情報を抽出する要因識別情報抽出手段と、
    前記要因識別情報毎に、異常発生時の異常原因及び車両状態値が蓄積されたデータ群を記憶したデータベースと、
    前記要因識別情報抽出手段により抽出された前記要因識別情報に対応する前記データ群を用いて、前記車両の異常原因を推定する異常原因推定手段と、を有することを特徴とする車両用異常解析システム。
  2. 前記要因識別情報抽出手段は、前記車両に搭載され、
    前記データベース及び前記異常原因推定手段は、前記車両の外部に車外診断装置として備えられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用異常解析システム。
  3. 前記要因識別情報抽出手段により抽出された前記要因識別情報を、前記車外診断装置に送信する通信手段を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の車両用異常解析システム。
  4. 前記データベースが記憶する前記データ群は、教師データであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両用異常解析システム。
  5. 前記要因識別情報は、部品故障又はシステム故障ではない一時異常の情報を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車両用異常解析システム。
  6. 前記要因識別情報抽出手段は、前記一時異常の要因識別情報の抽出を、前記部品故障又は前記システム故障の要因識別情報の抽出よりも先に実行し、前記一時異常の要因識別情報に該当しない前記車両状態値を、前記部品故障又は前記システム故障の要因識別情報として抽出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の車両用異常解析システム。
  7. 車両の状態を示す車両状態値から前記車両の異常を検出したときに、異常原因を推定する車両用異常解析方法であって、
    前記車両状態値の中から前記異常の要因特定に使用する要因識別情報を抽出する要因識別情報抽出ステップと、
    前記要因識別情報毎に、異常発生時の異常原因及び車両状態値が蓄積されたデータ群を記憶したデータベースから、前記要因識別情報抽出ステップで抽出された前記要因識別情報に対応する前記データ群を選択するステップと、
    選択された前記データ群を用いて、前記車両の異常原因を推定する異常原因推定ステップと、を有することを特徴とする車両用異常解析方法。
JP2008222459A 2008-08-29 2008-08-29 車両用異常解析システム及び車両用異常解析方法 Expired - Fee Related JP4826609B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008222459A JP4826609B2 (ja) 2008-08-29 2008-08-29 車両用異常解析システム及び車両用異常解析方法
US12/543,902 US8260488B2 (en) 2008-08-29 2009-08-19 Abnormality analysis system for vehicle and abnormality analysis method for vehicle
CN2009101668118A CN101660974B (zh) 2008-08-29 2009-08-31 用于车辆的异常分析系统和用于车辆的异常分析方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008222459A JP4826609B2 (ja) 2008-08-29 2008-08-29 車両用異常解析システム及び車両用異常解析方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010055545A true JP2010055545A (ja) 2010-03-11
JP4826609B2 JP4826609B2 (ja) 2011-11-30

Family

ID=41726578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008222459A Expired - Fee Related JP4826609B2 (ja) 2008-08-29 2008-08-29 車両用異常解析システム及び車両用異常解析方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8260488B2 (ja)
JP (1) JP4826609B2 (ja)
CN (1) CN101660974B (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011201336A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Hitachi Ltd 移動体異常判断支援システム
JP2011207291A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Shinmaywa Industries Ltd 荷受台昇降装置
JPWO2013047408A1 (ja) * 2011-09-30 2015-03-26 住友重機械工業株式会社 ショベル、ショベル管理装置、及びショベル管理方法
WO2016016956A1 (ja) * 2014-07-30 2016-02-04 株式会社日立製作所 装置劣化の発生原因推定方法、及びその装置
KR20160112551A (ko) * 2015-03-19 2016-09-28 현대자동차주식회사 차량, 차량의 통신 방법 및 차량에 포함된 무선 통신 장치
JP2017218045A (ja) * 2016-06-08 2017-12-14 株式会社日立製作所 異常候補情報分析装置および行動予測装置
JP2017537330A (ja) * 2014-11-05 2017-12-14 インテル コーポレイション センサ状態を決定するシステム
JP2018073363A (ja) * 2016-11-04 2018-05-10 株式会社日立製作所 車両稼働データ収集装置、車両稼働データ収集システムおよび車両稼働データ収集方法
JP2019064447A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 極東開発工業株式会社 制御装置及び荷受台昇降装置
JP2020192925A (ja) * 2019-05-29 2020-12-03 トヨタ自動車株式会社 車両用故障解析装置
CN113778025A (zh) * 2020-06-10 2021-12-10 株式会社日立制作所 分散系统
JP2022101308A (ja) * 2020-12-24 2022-07-06 トヨタ自動車株式会社 特定運転操作識別システム

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4640475B2 (ja) * 2008-09-11 2011-03-02 トヨタ自動車株式会社 車両の修理交換情報管理システム、車両の修理交換情報管理装置、車両の異常原因情報管理システム、車両の異常原因情報管理装置、複数組の教師データの処理方法
JP5633262B2 (ja) * 2010-01-07 2014-12-03 株式会社デンソー 車両用情報記憶装置、車両診断システム、プログラム
US20110238259A1 (en) * 2010-03-25 2011-09-29 Gm Global Technology Operations, Inc. V2X-Connected Cooperative Diagnostic & Prognostic Applications in Vehicular AD HOC Networks
US8718862B2 (en) * 2010-08-26 2014-05-06 Ford Global Technologies, Llc Method and apparatus for driver assistance
US20120215491A1 (en) * 2011-02-21 2012-08-23 Snap-On Incorporated Diagnostic Baselining
JP5512569B2 (ja) * 2011-02-23 2014-06-04 日立建機株式会社 建設機械制御システム
CN102999793A (zh) * 2011-09-08 2013-03-27 Igt公司 用于管理有多个游戏机的游戏场的数据的系统和方法
KR101604063B1 (ko) 2011-12-22 2016-03-16 스카니아 씨브이 악티에볼라그 차량 제어 시스템을 위한 적어도 하나의 기준 값의 결정을 위한 방법 및 모듈
BR112014012324A2 (pt) * 2011-12-22 2017-05-30 Scania Cv Ab método e módulo para controlar uma velocidade do veículo com base em regras e/ou custos
KR101577754B1 (ko) 2011-12-22 2015-12-16 스카니아 씨브이 악티에볼라그 기준 값 결정 시에 모드 선택에 관한 모듈 및 방법
RU2598494C2 (ru) 2011-12-22 2016-09-27 Сканиа Св Аб Способ и модуль для определения, по меньшей мере, одного опорного значения
CN103998276A (zh) 2011-12-22 2014-08-20 斯堪尼亚商用车有限公司 在确定参考值时与模式选择相关的模块和方法
WO2013095234A1 (en) 2011-12-22 2013-06-27 Scania Cv Ab Method and module for determining of at least one reference value for a vehicle control system
GB2501291A (en) * 2012-04-19 2013-10-23 Project Vanguard Ltd Diagnostic system with predicted problem cause feedback
JP6215446B2 (ja) * 2014-03-03 2017-10-18 株式会社日立製作所 機械の材料疲労の表示方法、及びその装置
JP6417407B2 (ja) 2014-05-08 2018-11-07 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 車載ネットワークシステム、電子制御ユニット及び不正検知方法
CN107449613B (zh) * 2016-05-30 2019-07-16 上海汽车集团股份有限公司 车辆起动故障原因的检测方法及装置
CN105911939B (zh) * 2016-06-04 2018-08-10 深圳市航天无线通信技术有限公司 汽车工作模式的判定实现方法及其系统
CN108111363A (zh) * 2016-11-25 2018-06-01 厦门雅迅网络股份有限公司 一种分析车联网系统中通信链接是否异常的方法及装置
JP6406365B2 (ja) * 2017-01-06 2018-10-17 住友電気工業株式会社 スイッチ装置、通信制御方法および通信制御プログラム
JP6956624B2 (ja) * 2017-03-13 2021-11-02 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 情報処理方法、情報処理システム、及びプログラム
JP6530775B2 (ja) * 2017-03-24 2019-06-12 株式会社Subaru 車両の制御装置、サーバ、車両のモータ制御システム、及び車両のモータ制御方法
CN110678727B (zh) * 2017-06-02 2021-08-31 富士通株式会社 判定装置、判定方法和存储介质
CN109558220B (zh) * 2017-09-26 2021-02-05 汉海信息技术(上海)有限公司 一种故障车辆的管理方法和设备
WO2019133696A1 (en) * 2017-12-27 2019-07-04 Horiba Europe Gmbh Apparatus and method for testing using dynamometer
CN109300315B (zh) * 2018-10-12 2020-09-04 山东交通学院 基于车辆检测概率的地磁数据异常判别方法及系统
CN109506955B (zh) * 2018-12-25 2021-10-15 重庆工商大学 一种扭矩限制因素的获取方法、装置及系统
CN111367906B (zh) * 2019-07-23 2023-09-05 杭州海康威视系统技术有限公司 异常车辆识别方法、装置、设备及计算机可读存储介质
CN111694341A (zh) * 2020-06-05 2020-09-22 中国第一汽车股份有限公司 一种故障数据存储方法、装置、车载设备及存储介质
CN112269374B (zh) * 2020-11-05 2022-03-22 恒大新能源汽车投资控股集团有限公司 一种电控单元中刷写错误数据的返修方法和装置
JP2022081952A (ja) * 2020-11-20 2022-06-01 株式会社日立製作所 分散システム、及びデータ送信方法
JP2022146749A (ja) * 2021-03-22 2022-10-05 株式会社日立製作所 分散システムおよび診断方法
JP7447855B2 (ja) 2021-03-23 2024-03-12 トヨタ自動車株式会社 異常診断装置
CN114756299A (zh) * 2022-04-21 2022-07-15 国汽智控(北京)科技有限公司 车辆故障处理方法及装置、电子装置和存储介质

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0932039A (ja) * 1995-07-17 1997-02-04 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作業機械の一時的異常の検出装置、および作業機械の異常通知システム
JPH09120312A (ja) * 1995-10-26 1997-05-06 Kokusai Electric Co Ltd エラー表示装置
JPH11119823A (ja) * 1997-10-21 1999-04-30 Yaskawa Electric Corp 故障診断装置
JP2002236690A (ja) * 2001-02-13 2002-08-23 Honda Motor Co Ltd 自動車整備のための検索プログラム
JP2003316423A (ja) * 2002-04-25 2003-11-07 Daikin Ind Ltd 設備機器診断装置及び設備機器診断システム
JP2006251918A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Toshiba Corp 不具合解析システムおよび不具合情報収集方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2842922B2 (ja) 1990-03-16 1999-01-06 マツダ株式会社 車両用故障診断装置
JPH06160245A (ja) 1992-11-24 1994-06-07 Toyota Motor Corp 車両の異常診断装置
US7765039B1 (en) * 1994-02-15 2010-07-27 Hagenbuch Leroy G Apparatus for tracking and recording vital signs and task-related information of a vehicle to identify operating patterns
JP2001202125A (ja) 2000-01-20 2001-07-27 Snap On Tools Corp 装置作動状態のダイナミック診断システム
JP2004013138A (ja) 2002-06-03 2004-01-15 Toshifumi Maeda 交通誘導棒
JP4306349B2 (ja) 2003-07-25 2009-07-29 株式会社日立製作所 車両情報端末装置
JP2005263196A (ja) 2003-12-02 2005-09-29 Calsonic Kansei Corp 車載機器制御システム
JP4369825B2 (ja) 2004-08-11 2009-11-25 株式会社日立製作所 車両故障診断装置および車載端末
US7865278B2 (en) * 2006-06-14 2011-01-04 Spx Corporation Diagnostic test sequence optimization method and apparatus
US8423226B2 (en) * 2006-06-14 2013-04-16 Service Solutions U.S. Llc Dynamic decision sequencing method and apparatus for optimizing a diagnostic test plan

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0932039A (ja) * 1995-07-17 1997-02-04 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作業機械の一時的異常の検出装置、および作業機械の異常通知システム
JPH09120312A (ja) * 1995-10-26 1997-05-06 Kokusai Electric Co Ltd エラー表示装置
JPH11119823A (ja) * 1997-10-21 1999-04-30 Yaskawa Electric Corp 故障診断装置
JP2002236690A (ja) * 2001-02-13 2002-08-23 Honda Motor Co Ltd 自動車整備のための検索プログラム
JP2003316423A (ja) * 2002-04-25 2003-11-07 Daikin Ind Ltd 設備機器診断装置及び設備機器診断システム
JP2006251918A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Toshiba Corp 不具合解析システムおよび不具合情報収集方法

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011201336A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Hitachi Ltd 移動体異常判断支援システム
JP2011207291A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Shinmaywa Industries Ltd 荷受台昇降装置
JPWO2013047408A1 (ja) * 2011-09-30 2015-03-26 住友重機械工業株式会社 ショベル、ショベル管理装置、及びショベル管理方法
WO2016016956A1 (ja) * 2014-07-30 2016-02-04 株式会社日立製作所 装置劣化の発生原因推定方法、及びその装置
JPWO2016016956A1 (ja) * 2014-07-30 2017-04-27 株式会社日立製作所 装置劣化の発生原因推定方法、及びその装置
US10234360B2 (en) 2014-07-30 2019-03-19 Hitachi, Ltd. Device degradation cause estimation method and device
JP2017537330A (ja) * 2014-11-05 2017-12-14 インテル コーポレイション センサ状態を決定するシステム
KR102034722B1 (ko) * 2015-03-19 2019-10-21 현대자동차주식회사 차량, 차량의 통신 방법 및 차량에 포함된 무선 통신 장치
KR20160112551A (ko) * 2015-03-19 2016-09-28 현대자동차주식회사 차량, 차량의 통신 방법 및 차량에 포함된 무선 통신 장치
JP2017218045A (ja) * 2016-06-08 2017-12-14 株式会社日立製作所 異常候補情報分析装置および行動予測装置
JP2018073363A (ja) * 2016-11-04 2018-05-10 株式会社日立製作所 車両稼働データ収集装置、車両稼働データ収集システムおよび車両稼働データ収集方法
JP2019064447A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 極東開発工業株式会社 制御装置及び荷受台昇降装置
JP2020192925A (ja) * 2019-05-29 2020-12-03 トヨタ自動車株式会社 車両用故障解析装置
CN113778025A (zh) * 2020-06-10 2021-12-10 株式会社日立制作所 分散系统
DE102021114191A1 (de) 2020-06-10 2021-12-16 Hitachi, Ltd. Verteiltes System
CN113778025B (zh) * 2020-06-10 2024-04-30 株式会社日立制作所 分散系统
JP7491746B2 (ja) 2020-06-10 2024-05-28 株式会社日立製作所 分散システム
JP2022101308A (ja) * 2020-12-24 2022-07-06 トヨタ自動車株式会社 特定運転操作識別システム

Also Published As

Publication number Publication date
CN101660974A (zh) 2010-03-03
US8260488B2 (en) 2012-09-04
JP4826609B2 (ja) 2011-11-30
CN101660974B (zh) 2011-09-21
US20100057292A1 (en) 2010-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4826609B2 (ja) 車両用異常解析システム及び車両用異常解析方法
KR102406182B1 (ko) 빅데이터 기반의 차량 예측 제어 시스템 및 방법
US7047117B2 (en) Integrated vehicle control system
US8180519B2 (en) Cooperative vehicle diagnostics
CN111311914B (zh) 车辆行驶事故监控方法、装置和车辆
CN109973217B (zh) 连续可变气门持续时间系统的故障诊断方法及装置
US20140095016A1 (en) Vehicle data analysis apparatus, vehicle data analysis method, and defect diagnosis apparatus
JP2009294004A (ja) 異常解析装置及び異常解析方法
JP5206126B2 (ja) 車両用故障診断装置、故障診断方法
KR101591975B1 (ko) 자동차의 보조 출발 시스템의 동작 상태를 진단하는 방법 및 시스템
JP2003516275A (ja) 自動車のエラーを識別する方法
US10984613B2 (en) Method for estimating the travel time of a vehicle based on the determination of the state of the vehicle
CN105317577B (zh) 利用点火电源监视确定发动机停止的原因的方法和系统
US11210870B2 (en) On-board diagnostic monitor planning and execution
US20070136015A1 (en) Diagnosis apparatus for diagnosing state of equipment
CN113631431A (zh) 汽车用运算装置
US9664595B2 (en) Engine RPM monitoring method using mode of priority and engine RPM monitoring controller therefore
US20150081605A1 (en) Apparatus and method for determining careless driving
CN115563503A (zh) 基于车辆历史数据的故障预测方法、系统和存储介质
US20220153287A1 (en) Method for determining the values of parameters
CN111465543A (zh) 用于在自动驾驶车辆的情形中执行自诊断的方法
US20210179120A1 (en) Vehicle data classifying method and vehicle data classifying device
KR20200141239A (ko) 차량 고장 진단 서비스 제공 시스템 및 방법
WO2021111728A1 (ja) 故障予兆検知装置、故障予兆検知システム、故障予兆検知方法および故障予兆検知プログラム
JP5232629B2 (ja) 車両運転ログ処理システムと車両運転ログ処理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110816

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110829

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4826609

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees