JP2011207291A - 荷受台昇降装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者がメンテナンス管理について簡易に把握することができる荷受台昇降装置を提供する。
【解決手段】車両後方に設けられて荷台と地面との間を昇降する荷受台と、当該荷受台を昇降駆動させる油圧制御装置を備えた作動手段と、前記荷受台の作動指令を出力する操作装置とを備えた荷受台昇降装置であって、前記油圧制御装置4は、前記作動手段における所定の作動状態を検知する検知部41と、当該検知部41による検知データに基づいた信号を送信する送信部44とを有し、前記操作装置5は、前記送信部44からの出力信号が入力される入力部52と、当該入力部52に接続された報知部5dとを有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、地面と荷台との間を昇降する荷受台を備えた荷受台昇降装置に関する。
荷受台昇降装置には、荷受台の昇降作動を制御する油圧制御装置が設けられており、この油圧制御装置に対して作業者が荷受台の昇降作動の指令を送ることで、荷受台は荷台と地面との間を昇降する。この昇降作動の指令は、上昇又は下降のスイッチが設けられた操作装置を介して行われる。この操作装置には、例えば作業者が把持できる程度の大きさのものがあり、作業者は操作装置を持って荷受台の動きを注視しながら簡易に昇降操作を行うことができる。
このように昇降操作が簡易になることで、荷受台昇降装置を安全に作動させることができるが、当該装置を長い間使用すると、荷受台を実際に作動させる部品(油圧ポンプ、モータ、バルブ等)や作動油が劣化し、昇降性能が徐々に低下してしまう。その対応として、これらの部品や作動油の交換などのメンテナンスが行われているが、荷受台昇降装置は、運搬する荷物の量や大きさ、又は使用する時期などによって使用頻度が異なる。そのため、適正なメンテナンス管理を行うことは難しく、交換等が遅れると荷受台昇降装置の故障などが生じる恐れがある。そこで、使用状況に関係なく、予め交換等の時期を設定し、単にその時期になれば交換等の作業が行われることが多い。
こうした部品や作動油のメンテナンス管理を効率良く行うために、荷受台を昇降させる駆動回数を計測し、その駆動部に駆動回数を表示する荷受台昇降装置が提案されている(特許文献1)。これにより、時間の経過に基づいたものではなく、実際の駆動回数に基づいたメンテナンス管理の実施が図られている。
特開2009−202659号公報
しかしながら、特許文献1などで提案される構成であっても、メンテナンス管理について作業者が簡易に把握できる構成という点で改善の余地がある。
第一の要因は、製品品質の向上に伴って上記の交換などの作業は頻繁には行われておらず、日常の作業では作業者があまりメンテナンス管理を意識する必要がないことである。そのため、駆動回数を単に計測して表示するだけでは作業者が意識的に表示部を注視しない限り、メンテナンス管理の必要性に気付かず、部品の交換などが行われることはない。また、設定した駆動回数に達すると作業者が気付くように警報装置を鳴らす構成とすれば、街中で作業中に大きな音が不意に発生してしまう。特に夜間作業などで大きな音が発生することは好ましくない。
第二の要因は、実際に作業を行う際、例えば作業中や作業直後にメンテナンス管理の必要性について把握することが困難なことである。荷受台には大きな荷物や精密な荷物が積まれることが多く、駆動回数等の表示部が荷受台昇降装置に設けられていても載置される荷物等で様々な箇所が死角となりやすい。また、油圧制御装置に表示部を設けても当該装置は荷台下方で車両の左右いずれかの側部に設けられるため、常時確認することは煩雑となる。特に、荷受台昇降装置の全体を見渡しながら操作できるように作業者が操作装置を持って荷受台昇降装置から離れて操作しているにも関わらず、表示部を目視するために表示部まで移動することは作業効率の点で好ましくない。
これらの要因は、荷受台昇降装置の利用が、車両で移動した場所において、作業者が限られた時間及びスペースの中で行われるために生じる。また、日頃からメンテナンス管理について把握していなければ、車両で長距離移動した場所で経年劣化している状態に気付いても部品の交換等をすることができない。
本発明は、上記の問題を鑑みてなされており、作業者がメンテナンス管理について簡易に把握することができる荷受台昇降装置の提供を目的とする。
本発明では、車両後方に設けられて荷台と地面との間を昇降する荷受台と、当該荷受台を昇降駆動させる油圧制御装置を備えた作動手段と、前記荷受台の作動指令を出力する操作装置とを備えた荷受台昇降装置であって、前記油圧制御装置は、前記作動手段における所定の作動状態を検知する検知部と、当該検知部による検知データに基づいた信号を送信する送信部とを有し、前記操作装置は、前記送信部からの出力信号が入力される入力部と、当該入力部に接続された報知部とを有するものとする。
ここで、「作動手段」とは、油圧制御装置を駆動する駆動手段(例えばモータ)や、駆動手段の駆動源となる車両バッテリ、又は荷受台の昇降作動に関する油圧シリンダ、作動油、もしくは作動油の供給を行うための油圧回路に設けられた切替弁、もしくは荷受台の昇降に用いられるアーム等の部材などを指す。また、「所定の作動状態」とは、これらの作動手段の経年変化を示す指標を意味し、例えば、モータの駆動による上昇温度や、作動油の温度や粘性、荷受台の昇降回数等を示している。
こうした油圧制御装置は、前記作動手段を作動させる制御部を有しており、前記検知部による検知データに基づいた信号は、前記制御部を介してから前記送信部に出力されるようにすることが望ましい。
さらに、前記検知部には、記憶部が接続されており、当該記憶部によって前記検知部が検知した検知データが記憶される構成とすることが望ましい。
また、前記油圧制御装置は、前記操作装置からの出力を受けて前記送信部から前記検知データに基づいた信号が送信される構成を有しているとすることもできる。
また、前記所定の駆動状態の検知は、前記作動手段の駆動回数に基づいて行われるとしても良い。なお、前記所定の駆動状態の検知は、前記作動手段における駆動回数と駆動時間とに基づいて行われる構成としても良い。
例えば前記作動手段には、油圧を供給する動力源としてモータが配されており、前記所定の駆動状態の検知は当該モータの温度検知としても良い。
本発明によれば、作動手段の所定の作動状態を検知部が検知し、検知部が検知した情報は送信部を介して操作装置の報知部に送られるので、作業者は作動手段の状態を把握しやすい。よって、メンテナンス管理を的確に実施することができる。
本実施形態に係る荷受台昇降装置の駆動を示す斜視図及び側面図である。 本実施形態に係る荷受台昇降装置の油圧回路図である。 本実施形態に係る油圧制御装置及び操作装置の構成を示す模式図である。 油圧制御装置の駆動状態を検知する手順を示すフローチャートである。 油圧制御装置の駆動状態の利用を説明する模式図である。 第2の実施形態に係る検知手順を示すフローチャートである。
本発明に係る荷受台昇降装置の実施形態に関して、図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1(a)のように荷受台昇降装置100は、車両後方に架装されており、荷箱1の後方扉1aに沿って起立した状態で格納された荷受台2と、荷受台2に連結された平行リンクアーム3を介して荷受台2の昇降作動を制御する油圧制御装置4と、油圧制御装置4に対して荷受台2の昇降作動の指令を出力する操作装置5とを備えている。
荷受台2は、図1(b)に示すように、車両走行時には起立格納(一点鎖線部2a)されており、荷受台昇降装置100の使用時には、回動(矢印A1)されて荷箱床面1bの高さで水平状態(実線部2b)とされる。荷受台2はさらに矢印A2に沿って昇降作動して接地状態(二点鎖線部2c)となり、荷受台先端側を下方に傾斜(矢印A3)させた状態(一点鎖線部2d)となる。この昇降作動によって荷物が荷台と地面との間で積み降ろしされる。
平行リンクアーム3は、左右一対で先端部が荷受台2に連結され、基端部が車両後方下部の支持部材(不図示)に取付けられており、チルトリンク3a、テンションアーム3b、コンプレッションアーム3c、リンクアーム3d、リフトシリンダ3eを備えている。
チルトリンク3aは、上下方向に延び、その上部が支持ブラケット3eの上部にピンを介して回動自在に連結され、下部が車両前後方向に揺動自在に形成されている。リフトアーム3bは、基端がチルトリンク3aの上部にピンを介して回動自在に連結され、リフトアーム3b先端は、荷受台2の上端部に回動自在に連結されている。テンションアーム3bは車両前後方向に延びて、車両前側の一端(基端)がチルトリンク3aの上端部側にピンを介して回動自在に連結され、車両後側の他端(先端)は、荷受台2にピンを介して回動自在に連結されている。コンプレッションアーム3cは、テンションアーム3bの下方において車両前後方向に延びており、車両前側の一端(基端)は支持ブラケット11と支持ブラケット11に対して外側から対向するブラケット片12との間にピンを介して回動自在に連結され、車両後側の他端(先端)はリンクアーム3dの下端部にピンを介して回動自在に連結されている。このリンクアーム3dは、上端部が荷受台2の基端側にテンションアーム3bの先端とともにピンによって軸支されて回動自在に連結されている。コンプレッションアーム3cの先端は、リンクアーム3dを介して荷受台2の基端側に連結されている。そして、リフトシリンダ3eは、油圧シリンダよりなり、テンションアーム3cの下方で車両前後方向に延びている。リフトシリンダ3eの車両前側の一端(基端)は、チルトリンク3aの下端にピンを介して回動自在に連結され、車両後側の他端(先端)は、テンションアーム3cの略中間部にピンを介して回動自在に連結されている。
荷受台2が起立格納状態2aのとき、リフトシリンダ3eは伸長しており、伸長状態のまま手動で回動作動されて荷受台2を水平状態2bとする。そして、リフトシリンダ3eが収縮されると荷受台2は水平な状態を維持したまま接地状態2cとなるまで下降し、荷受台2の自重等によってリフトシリンダ3eが収縮されて、荷受台2はその先端が接地した傾斜状態となる。
油圧制御装置4は、図示は省略するが、内部に電動モータ、油圧ポンプ、ソレノイドバルブ等を備えており、リフトシリンダ3eへの作動油供給を制御する。この制御は、作業者による指令が操作装置5を油圧制御装置4に送られることで行われる。
操作装置5は、油圧制御装置4への信号出力を行う電子部品等が樹脂製のケース5aで覆われてなり、作業者が荷受台2の昇降指令を送るための操作ボタン(「上げ」指令を出力する上げボタン5b、及び「下げ」指令を出力する下げボタン5c)や油圧制御装置4の駆動状態を報知する報知部5dが外方に臨む構成となっている。この操作装置5を用いて油圧制御装置4との間で信号の入出力が行われる。
操作装置5から油圧制御装置4に向けて荷受台2の「上げ」、「下げ」指令のデータを有する無線信号R1が出力され、当該出力を受けた後、油圧制御装置4から操作装置5に向けて油圧制御装置4の駆動状態に関するデータを有する無線信号R2が出力される。
油圧制御装置4の駆動について図2の油圧回路図を用いて説明する。
油圧ポンプPは、その吸込側がオイルタンクTに連通され、吐出側が供給路80により各リフトシリンダ3eのボトム側に連通されている。供給路80には、油圧ポンプPからリフトシリンダ3eへの作動油の流入を許容するチェック弁81が介挿されている。また、チェック弁81よりもリフトシリンダ3e側となる第一供給路80からは切替弁SOL1を備えた排出路82が分岐されてオイルタンクTに連通されるとともに、チェック弁81よりも油圧ポンプP側となる供給路80と、切替弁SOL1よりもオイルタンクT側となる排出路82とがリリーフ弁83を備えた油路84とで連通されている。リリーフ弁83は、チェック弁81よりもリフトシリンダ3e側となる供給路80からの外部パイロット圧によって油路84を開放するように構成されている。
荷受台2の姿勢変更に関して説明すると、起立状態から水平状態へ手動で姿勢変更させた後に、下げボタン5cをON操作することで荷受台2が下降される。このとき、下げボタン5cのON操作により切替弁SOL1が連通位置に切り替えられて、リフトシリンダ3eのボトム側から作動油が押し退けられてリフトシリンダ3eが収縮作動される。荷受台2を上昇作動させる際には、上げスイッチ5bがONされる。これにより、モータMが駆動されて油圧ポンプPが駆動し、作動油が供給路80を経由してリフトシリンダ3eのボトム側に供給され、リフトシリンダ3eが伸長作動される。
こうして駆動される油圧制御装置4は、モータMの温度上昇について検知し、作業者への報知を行っている。
油圧制御装置4は、図3で示すように、車両用のバッテリBにメインスイッチSWを介して接続された駆動手段4Aと、駆動手段4Aを駆動制御する制御手段4Bとを備えている。駆動手段4Aには、上記のモータM、切替弁SOL1、又は上げボタン5bのON操作によって閉じられるリレーCTが含まれている。リレーCTによってバッテリBとモータMとの接続回路の開閉が制御されている。なお、メインスイッチSWは、車両運転室内に設けられ、荷受台昇降装置の使用前後でON又はOFFの切換が行われる。
制御手段4Bには、上記のモータMに接続または近接配置されてモータMの温度を検知する検知部41と、検知部41に接続されて検知部41の検知データを記憶する記憶部42と、検知部41に接続されて駆動手段4Aに制御信号を出力する制御部43と、制御部43に接続されてモータMに関する検知データに基づいた信号を出力(送信)する送信部44とが設けられ、これらによって駆動手段4Aの駆動状態、特にモータMの温度上昇の状態が監視されている。制御部43には、モータMの温度が所定値を超えるときに、発光ダイオード(LED)が発光する制御報知部43aが接続されている。
制御手段4Bにはその他、制御部43に接続されて操作装置5から出力される指令データが入力(受信)される受信部45も設けられており、これにより作業者の指令に適宜対応して荷受台2の昇降作動が行われている。
一方、油圧制御装置4との間で信号データの入出力が行われる操作装置5には、上げボタン5b、下げボタン5cの他、受信部45に指令データを出力する指令データ出力部51と、送信部44から出力された信号が入力される検知データ入力部52と、検知データ入力部52に接続されて入力データの種類を判定する判定部53と、判定部53に接続されて外部に対して報知する報知部5dとが設けられている。
制御手段4Bの検知部41は、油圧制御装置4の所定の駆動状態を把握するために、駆動されたモータMの温度を検知して記憶部42及び制御部43に検知データを出力する。記憶部42では、その検知データ(モータMの駆動時間や温度等)がモータMの駆動履歴として記憶される。制御部43は、受信部45を介した操作装置5からの指令データに対応して駆動部4Aの駆動制御を行うとともに、モータMに関する検知データに基づいた信号を送信部44に出力する。送信部44から出力される信号は、モータMの温度や所定時間における温度上昇率等が予め設定された数値よりも大きい(異常温度)ものであるか否かに基づいたデータである。
操作装置5の検知データ入力部52では、送信部44から出力された信号を入力後に判定部53にその信号を出力する。判定部53ではその信号が異常温度を報知する信号の場合は報知部5dを駆動させ、報知する信号ではない場合は報知部5dを駆動させない。なお、報知部5dは発光ダイオード(LED)等で外部に発光することで報知する構成としているが、振動を発して報知する構成や、音を発生させて報知する等の構成でも構わない。音で報知する構成においては、作業者が手元で把持している操作装置5に報知部5dが設けられているので、大きな音を鳴らさなくても作業者に認識させることができるため構わない。また、予め設定した温度値に関しては、メンテナンスの実施が必要となる直前の値や、その直前の値よりも安全を考慮した値などを用いることができる。さらに、その値の種類ごとに報知部5dが駆動されるように設定し、例えば、直前の値と、それよりも安全を考慮した値になった場合とで異なる色で報知されるように設定するなど、その種類ごとに報知方法が異なるようにしても構わない。また、上述した制御報知部43aは制御部43に接続された構成であるが、操作装置5の報知部5dと同様の構成としても構わない。
以上のように、油圧制御装置4と操作装置5とは、互いにデータの入出力を行うことができる構成を有しているため、作業者が荷受台2の昇降作動を行うために上げボタン5bや下げボタン5cを介した操作を行うたびに、モータMの温度に関する情報を受け取ることができる。また、報知部5dは操作装置5に設けられており、作業者は操作装置5を把持して作業することの多いため、作業中に随時モータMに関する情報を容易に認識することができる。
制御手段4Bの検知部41による検知は、具体的には図4のフローチャートで示す手順で行われる。
荷受台昇降装置を使用する際、作業者がメインスイッチSWをOFFからONに切り替えた(ステップSS)後に、操作装置5の上げボタン5b又は下げボタン5cのON又はOFF操作(ステップS1)をすることによってモータMの駆動が行われる(ステップS2)。検知部41は、駆動されているモータMの温度を検知し(ステップS3)、その検知データが記憶部42と制御部43に検知データが出力される。作業者が荷受台2の昇降作動を止めるために上げボタン5b又は下げボタン5cをOFFにすると(ステップS4)、そのOFF信号を受けた後に、制御部43では検知部41から入力された検知データの判定を行う。具体的には、モータMの状態が報知部5dを駆動させるべき状態か否かについて、モータMの温度が予め設定された温度以上であるか否かを指標として判断する(ステップS5)。駆動させるべき状態と判断すれば送信部44に対して報知部5dを駆動させる信号(報知信号)を出力させ(ステップS6)、報知部5dを駆動させる必要がないと判断した場合には非報知信号を出力させる(ステップS6a)。これらの信号が入力されることで報知部5dが駆動され、又は非駆動とされる(ステップS7、S7a)。このように検知部41はモータMが駆動されるたびに温度検知を行い、かつ、報知部5dにはモータMが駆動されるたびに報知信号又は非報知信号が入力される。また、改めて操作装置5の上げボタン5b又は下げボタン5cがON又はOFF操作されると、同様の手順で報知部5dの駆動又は非駆動の制御が繰り返される。
次に、一つの場所で荷受台2の昇降を複数回繰り返すように操作装置5の上げボタン5b又は下げボタン5cのON又はOFF操作(ステップS1〜S41)を所定回数繰り返した場合、制御部43でモータMの駆動時間と温度上昇との比率が分析される。この分析値が予め設定された値以上となれば報知信号として送信部44に出力し、設定値より小さければ非報知信号として送信部44に出力する。例えば、車両を停車させた場所で連続して荷受台2の昇降作動が行われる場合がある。荷受台昇降装置100を過度に連続作動させる場合や経年劣化が進んだ場合には、こうした連続した昇降作動がメンテナンスの時期を早める要因ともなる。そのため、モータMの駆動時間と温度上昇との分析結果を用いて報知部5dを駆動させれば、以前と同様の使い方を行っている場合でも、作業者はメンテナンスの必要性について操作装置5を見て認識することができる。なお、報知部5dは、モータMの温度が設定値以上であることと、駆動時間と温度上昇との比率が設定値以上であることとを報知するものとして兼用されているが、報知部5dを複数個設けてそれぞれ個別に報知するものとしても構わない。
また、検知部41によって検知されたデータの情報は、制御手段4Bの記憶部42において記憶されているので、図5で示すように、荷受台昇降装置100の不使用時に、油圧制御装置4と記憶部42で記憶されている検知データを抽出するための装置(例えばパソコンPC)とを接続させて、記憶された検知データの検証・分析することもできる。こうして検証・分析することにより、さらに適切なメンテナンス時期の推定等も可能となる。また、記憶部42で検知データが記憶されることで、報知部5dで報知されたことを作業者自身が記憶していなくても、記憶部42における記憶データをチェックすれば適切なメンテナンスの実施も可能となる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態と比較して報知部5dの駆動手順が異なり、その異なる部分を中心に説明する。
検知部41を備えた制御手段4B(図3参照)は、図6で示すように、モータMの温度が設定値より小さい場合には、非報知信号を出力せずに、繰り返しモータMの温度検知を行う。検知部41によってモータMの温度が検知され、操作ボタンをOFF(例えば上げボタン5bをOFF)操作した際(ステップS3、S4)にモータMの温度が設定値以上と制御部43が判断すれば、送信部44に報知部5dを駆動させるための報知信号を出力する(ステップS6)。一方、モータMの温度が設定値より小さい場合には、制御部43は送信部44には信号出力を行わない。つまり、送信部44から操作手段5の検知データ入力部52への信号出力は、報知部5dを駆動させる場合のみ行われる。そのため、本実施形態では、操作手段5が判定部53を備えていない構成とすることができる。
(その他の事項)
検知部41は、油圧制御装置4の所定の状態を検知する代表例としてモータMの温度を検知するものとしたが、検知対象はこれに限定するものではなく、油圧制御装置4の駆動手段4Aを含め、荷受台2の昇降作動に関する他の部材等で構成される作動手段であれば、その作動手段の所定の作動状態を検知対象とすることができる。
例えば、駆動手段4A以外の作動手段の一つであるバッテリBの電圧検知を行う構成としても構わない。これにより、操作装置5を介した荷受台2の作動指令に対する電圧変動を検知することでモータMやバッテリBなどの経年劣化を判断することができる。この際、検知部41はバッテリBに接続する構成とする。
また、切替弁SOL1を検知する構成としても構わない。例えば、操作装置5を介した操作指令と、切替弁SOL1の挿通又は遮断状態の切り替え時間とを指標として検知すれば、これらの経年劣化を判断することも可能である。
さらに、作動油の油圧検知を行う検知部を設けても構わない。油圧検知を行うことで、荷受台2上の荷物が過積載状態であるか否かを検知でき、その情報を報知することや、過積載状態で繰り返し荷受台2の昇降作動が行われていることを報知することも可能である。また、作動油の劣化状態を検知して所定の状態になれば作動油の交換を報知する構成としても構わない。
その他、所定の作動手段の状態を検知する対象として、荷受台2の昇降回数を計測する検知部41を設けても構わない。荷受台2が荷台床面高さと、接地する高さとの間の昇降作動を1回として計測することが多いが、単にその回数だけを計測するのではなく、連続した昇降作動の回数なども計測し、これらをメンテナンス時期の判断指標とすることもできる。これらの昇降回数や昇降時間又は昇降速度を計測することで、モータMや作動油等の劣化を把握することも可能である。
上記の様々な報知対象に関しては、個別に報知する構成でも、これらを組み合わせた検知対象を指標としても構わない。また、それぞれの報知対象の数に対応した報知部をそれぞれ設けても構わない。
操作装置5に関しては、油圧制御装置4との間で無線電波を介して信号の入出力を行う構成としたが、これに限定されない。例えば、油圧制御装置4と信号の入出力を行うことができれば、油圧制御装置4に有線接続された操作装置を用いることも可能である。
操作装置5に設けられた操作ボタンは、上げボタン5bと下げボタン5cの2つのみとしたが、個数は2つに限定するものではなく、3つ以上でも1つでも構わない。
荷受台昇降装置100の種類に関しては、荷受台2が荷箱後方で起立格納されて起立状態から水平状態までは手動で荷受台2を回動させるものとしたが、これに限定されない。例えば、操作装置5を介した指令により自動で回動するものでも構わない。荷箱下方に格納されるもの、荷箱内に格納されるもの、又は地面に対して略垂直に昇降作動するものなどでも構わない。
本発明は、油圧制御装置及び操作装置を備える全種類の荷受台昇降装置に対して有用である。
1 荷箱
2 荷受台
3 平行リンクアーム
4 油圧制御装置
4A 駆動手段
4B 制御手段
41 検知部
42 記憶部
43 制御部
44 送信部
45 受信部
5 操作装置
51 指令データ出力部
52 検知データ入力部
53 判定部
5b 上げボタン(操作ボタン)
5c 下げボタン(操作ボタン)
5d 報知部
M モータ
B バッテリ

Claims (7)

  1. 車両後方に設けられて荷台と地面との間を昇降する荷受台と、当該荷受台を昇降駆動させる油圧制御装置を備えた作動手段と、前記荷受台の作動指令を出力する操作装置とを備えた荷受台昇降装置であって、
    前記油圧制御装置は、前記作動手段における所定の作動状態を検知する検知部と、当該検知部による検知データに基づいた信号を送信する送信部とを有し、
    前記操作装置は、前記送信部からの出力信号が入力される入力部と、当該入力部に接続された報知部とを有している
    ことを特徴とする荷受台昇降装置。
  2. 前記油圧制御装置は、前記作動手段を作動させる制御部を有し、
    前記検知部による検知データに基づいた信号は、前記制御部を介してから前記送信部に出力される
    ことを特徴とする請求項1に記載の荷受台昇降装置。
  3. 前記検知部には、記憶部が接続されており、
    当該記憶部によって前記検知部が検知した検知データが記憶される
    ことを特徴する請求項2に記載の荷受台昇降装置。
  4. 前記油圧制御装置は、
    前記操作装置からの出力を受けて前記送信部から前記検知データに基づいた信号が送信される
    構成を有している
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の荷受台昇降装置。
  5. 前記所定の駆動状態の検知は、前記作動手段の駆動回数に基づいて行われる
    ことを特徴とする請求項4に記載の荷受台昇降装置。
  6. 前記所定の駆動状態の検知は、前記作動手段における駆動回数と駆動時間とに基づいて行われる
    ことを特徴とする請求項4に記載の荷受台昇降装置。
  7. 前記作動手段には、油圧を供給する動力源としてモータが配されており、
    前記所定の駆動状態の検知は当該モータの温度検知である
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の荷受台昇降装置。
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