JP6614445B2 - 移載装置 - Google Patents

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この発明は移載装置に関し、特に、ベルト、ワイヤ、ケーブル等の駆動媒体の破断予知装置を備える移載装置に関する。
スタッカークレーンの昇降台、天井走行車の昇降台、無人搬送車に搭載されているスライドフォーク、あるいは固定のスライドフォークなどの移載装置は、ベルト、ワイヤ、ケーブル等の駆動媒体により動作する。そして駆動媒体の破断を検出することが提案されている。例えば特許文献1(実開平7−19292)では、ホイストのベルトに埋設されているワイヤに電流を加え、ワイヤが破断して電流が0になることを検出すると、ホイストのモータを停止させる。
実開平7−19292
特許文献1のホイストは、ワイヤが破断したことを検出するので、破断を検出した後、ベルトを交換するまでは、ホイストを動作させることができない。周囲の工程あるいは設備が、移載装置に強く依存している場合、ベルトの交換まで周囲の工程あるいは設備が止まってしまう。
この発明の課題は、駆動媒体の破断を予知すると共に、予知後に移載装置が長期間停止し続けることを抑制することにある。
この発明は、帯状または索状の駆動媒体を用いて、可動部を移動させる移載装置であって、
電源から、前記駆動媒体の長手方向に沿って設けられている電流経路を流れる電流を監視し、前記電流が所定値以下に低下したことを検出することにより信号を発生する検出部を備え、
前記電流経路は、前記信号が発生しても、前記電源との接続を維持するように構成され、
前記信号が発生すると、前記信号が発生したことを記憶し、前記信号が記憶されている間は前記可動部の移動を停止させると共に、前記信号が発生したことを表示もしくは報知し、かつ作業者からの異常リセット指令を受け付けることにより、前記検出部により前記電流が所定値以下かどうかを再検出し、所定値を越えている場合は前記信号の記憶を解除し、所定値以下の場合は前記信号の記憶を維持するように構成されている制御部、をさらに備えていることを特徴とする。
この発明では、破断を予知すると可動部の移動を停止させ、電流経路には電流を流し続ける。そして作業者が異常リセット指令を入力すると、電流経路を流れる電流を再度検出し、電流が所定値を越えている場合は前記信号を解除して復旧させることができる。このため駆動媒体の破断を予知でき、かつ一時的に電流が低下した場合などは異常リセット指令により復旧できるので、長期間移載装置が停止し続けることを抑制できる。なお所定値は0でも良く、また前記信号を発生させる際の所定値と、異常リセット指令により前記信号を解除する際の所定値を異ならせ、例えば前記信号を解除する際の所定値を、前記信号を発生させる際の所定値よりも高くしても良い。帯状の駆動媒体は例えばベルトで、索状の駆動媒体は例えばワイヤあるいはワイヤを複数本撚ったケーブルである。
破断を予知する所定値は好ましくは0よりも大きくし、電流経路が切断されるよりも前に破断を予知し、駆動媒体の破断に充分先だって予知できるようにすることが好ましい。破断予知の所定値を0よりも大きくすると、複数回異常をリセットすると駆動媒体を交換する等の運用により、異常をリセットできず、移載装置が停止したままになることを減らすことができる。
好ましくは、前記駆動媒体は帯状であり、前記駆動媒体の幅方向の両端部に、前記電流経路が設けられている。帯状の駆動媒体は、幅方向両端部から破断することが一般的であるので、ベルトの破断を確実にかつ破断に先だって予知できる。
好ましくは、前記駆動媒体の幅方向の両端部に、それぞれ複数の前記電流経路が設けられている。両端部にそれぞれ複数の電流経路を設けるので、ベルトの破断を早期にかつ確実に予知できる。
好ましくは、前記駆動媒体には、駆動媒体の長手方向に平行な複数の心線が、駆動媒体の幅方向に沿って配列され、前記両端部の電流経路は各々1本〜複数本の前記心線から成る。駆動媒体の両端の心線をそれぞれ1本〜複数本用いて電流経路を構成し、破断を予知すると、駆動媒体に導線を追加する必要が無い。また駆動媒体が疲労したため心線が伸びて抵抗値が増加したことから、破断のおそれを的確に検出できる。
好ましくは、移載装置がマストと台車とを有するスタッカークレーンで、可動部が昇降台で、駆動媒体が前記マストに沿って鉛直に配置されているベルトであり、前記ベルトの上下両端が、マスト、またはマストと台車とに固定され、前記ベルトの心線により前記ベルトの上下両端間に前記電流経路が形成されている。スタッカークレーンは自動倉庫などの中核的な設備で、ベルト破断の予知により停止すると、自動倉庫などの運用も停止する。これに対して、異常リセット指令により、電流を再度検出し、電流が所定値を越えている場合には異常リセットができるので、一時的に電流経路の抵抗値が増した場合は、移載装置を復旧できる。またベルトの破断のために昇降台が落下することを抑制できる。さらにベルトの上下両端から電流経路となる心線にリードを接続して、電源及び検出部に接続できるので、電流経路と、検出部及び電源等との配線が容易である。
好ましくは、作業者の携帯する携帯端末と通信する通信部をさらに備え、携帯端末からの作業者の指令に対し、所定の速度範囲内で駆動部により前記可動部を移動させるように構成されている。この発明では駆動媒体の破断を余裕を持って予知できるので、前記信号が発生した時点で、作業者が監視しながら低速等の所定の範囲内で可動部を移動させても、駆動媒体が破断する可能性は極く低い。このため、可動部を原点位置へ復帰させる等の最低限の作業を行うことができる。
ベルト(駆動媒体)の破断予知装置を備えるスタッカークレーンの、鉛直方向断面図 図1のスタッカークレーンでの、ベルトと昇降台との接続部の要部拡大側面図 実施例で用いるベルトの正面図 図1のスタッカークレーンが動作する自動倉庫のレイアウトを示す平面図 図1のスタッカークレーンでの、ベルトの破断予知装置のブロック図 図1のスタッカークレーンでの、ベルト破断の予知とその後の処理を示すフローチャート 変形例のスタッカークレーンでの、昇降台とベルトとの接続を示す側面図 ベルトの破断予知装置を備える天井走行車の側面図 ベルトの破断予知装置を備えるスライドフォークの構成を示す図 ベルトの破断予知装置を備える、第2の実施例のスタッカークレーンの正面図
以下に本発明を実施するための最適実施例を示す。この発明の範囲は、特許請求の範囲の記載に基づき、明細書の記載とこの分野での周知技術とを参酌し、当業者の理解に従って定められるべきである。
図1〜図6に、スタッカークレーン4の昇降台18を例に、最初の実施例を示す。図1に示すように、自動倉庫2は例えばクリーンルーム内に配置され、FOUP等の物品を一時保管し、例えば一対の棚6,6を備え、床面7には走行レール8が設置されて、スタッカークレーン4が走行する。
スタッカークレーン4は台車10とターンテーブル12とファンフィルタユニット13とを備え、ターンテーブル12上からマスト14が直立している。なおターンテーブル12,ファンフィルタユニット13は設けなくても良い。マスト14に沿って鉛直方向に歯付のベルト16が取り付けられ、ベルト16の上下両端はマスト14あるいはマスト14とターンテーブル12等に固定されている。昇降台18では、ベルト16と噛み合う駆動プーリを備えるプーリユニット20を昇降モータ22で駆動し、ベルト16により昇降する。
マスト14には、ベルト16の例えば両サイドにガイドレール24が設けられ、昇降台18のガイドローラをガイドする。またケーブルガイド26により、昇降台18へ電力と制御信号とを送出し、昇降台18からの信号を地上の制御部へ送出する。28はスカラアームで、棚6との間でFOUP等の物品30を受け渡しする。またマスト14の両サイドで、昇降台18に一対のベルト32の一端が取り付けられ、ベルト32はプーリ33に支持され、ベルト32の他端にはカウンターウェイト34が取り付けられている。
図2に示すように、プーリユニット20では、駆動プーリ36の上下それぞれに従動プーリ37,38が設けられ、駆動プーリ36はベルト16の歯付面35と噛み合う。なお40は、ガイドレール24にガイドされるガイドローラの取付部である。また従動プーリ37,38の数と配置は任意である。
図3はベルト16と心線のワイヤ42,43を示し、ベルト16の歯は図示を省略する。ベルト16の素材はゴムで、長手方向(駆動方向)の強度を増すため、スチールのワイヤ42,43が埋設されている。予知の信頼性を増すため、ベルト16の左右(ベルト16の表面に沿って、長手方向と垂直な方向)双方から、各1本〜数本のワイヤ42を取り出して並列に接続し、ベルト16の左右それぞれで、ワイヤ42の抵抗値を監視する。43は、抵抗値を監視しない通常のワイヤである。ベルト16を長期間使用すると、ベルト16の破断に先立ってワイヤ42が劣化し、抵抗値の増加あるいは断線が生じるので、このことを検出する。
抵抗値を監視する個所は中央の1個所、あるいは中央と左右の3個所、さらには3個所以上としても良いが、2個所で監視すると、ベルト16の破断に充分先だって予知でき、しかも部品点数の増加の程度を小さくできる。また予知に用いる個所当たりで2本のワイヤ42を用いると、ベルト16の破断を余裕を持って予知でき、しかも正常時と破断の予知時との抵抗値の差を大きくできる。
実施例では歯付のベルトの破断を予知するが、歯付以外のベルト、スチールのワイヤ、ケーブル、あるいはスチールベルトの破断も、同様にして検出できる。いずれの場合も、駆動媒体中のワイヤあるいは駆動媒体自体の抵抗値を監視し、これらの駆動媒体を流れる電流が0になるよりも前に、抵抗値が所定値以上の増加したことから、破断を予知する。
図4は自動倉庫2のレイアウトを示し、スタッカークレーン4は棚6,6との間で物品を移載し、棚6の一端に制御部44が設けられて、スタッカークレーン4を制御する。制御部44はタッチパネル等の操作部とプログラマブルコントローラ等を備え、スタッカークレーン4の地上コントローラである。
図5はベルト16の破断予知回路を示し、中央の鎖線と鎖線の間はケーブルガイド26内に有り、ケーブルガイド26よりも左側がスタッカークレーン4あり、右側は制御部44にある。ベルト16の左右一方の2本のワイヤ42を並列に接続したものを便宜上ワイヤ42aと、他方の2本のワイヤ42を並列に接続したものをワイヤ42bと呼ぶ。ワイヤ42a,42bのそれぞれの一端に接続したリードをケーブルガイド26を介して制御部44側へ引き出し、ワイヤ42a,42bのそれぞれを、固定の抵抗R1,R2を介して、直流24V等の電源+VDDに接続する。ベルト16でのゴムが剥がれる等により、ワイヤ42がプーリ等に接触した際への保護抵抗が抵抗R1,R2である。
ワイヤ42a,42bのそれぞれの他端に接続したリードを、ケーブルガイド26を介して制御部44側のリレー45,45に接続し、ワイヤ42a,42bのそれぞれに流れる電流を監視する。そしてこの電流が正常値に比べ所定値以上減少すると、ベルトの破断を予知する。前記の所定値は例えば10%以上で40%未満とし、2本のワイヤのいずれかが断線するよりも前に、破断を予知できるようにする。なおワイヤ42a,42bを流れる電流が0になった際に検出するように、前記所定値を0としても良い。
一対のリレー45,45のいずれかがオフすることにより、ワイヤ42a,42bのいずれかの破断を予知すると、制御部44のメモリ47に、破断の予知フラグをセットし、タッチパネル46によりベルトの破断を予知したことを表示する。なおタッチパネル46は、任意の表示部とマニュアル入力部とにより置き換えることができる。例えばディスプレイとマニュアル操作用のスイッチとを、タッチパネル46の代わりとしても良い。またプログラマブルコントローラ48等の処理部は、通信部49を介して、スタッカークレーン4へ、昇降モータ22の停止を指令する。昇降モータ22の停止により、駆動プーリ等からの駆動力でベルト16が破断するおそれが解除する。また制御部44が上位のコントローラと接続されている場合、破断を予知したことを上位のコントローラへ送出する。
50は走行モータで、スタッカークレーン4を走行させ、51はアームモータで、スカラアームを伸縮させる。ベルト16の破断を予知した際に、モータ50,51も停止させても良く、あるいは昇降モータ22のみを停止させても良い。
作業者が携帯し、スタッカークレーン4の近くで操作する携帯端末52によっても、スタッカークレーン4を制御できる。制御部44による制御と区別し、携帯端末52による操作をマニュアル操作という。54はスタッカークレーン4内の通信端末で、携帯端末52と通信し、マニュアル操作は低速での昇降台の昇降、低速での走行、及び低速でのスライドアームの進退、低速でのターンテーブルの回転等、低速での動作に限られる。
ワイヤ42a,42bが断線するよりも前に予知していることと、低速での動作のみを認めていること、及び作業者がスタッカークレーン4の付近で操作することのため、マニュアル操作時にベルト16が破断する可能性は極く小さい。このため、スカラアームを棚から後退させると共に昇降台を下降させる、工程上必要な物品を棚から搬出する、等の作業を行うことができ、自動倉庫の最低限の機能を維持できる。
図6は、ベルトの破断予知と予知後の処理とを示し、ステップ1で検知用のワイヤに流れる電流を監視する。一対のリレーは検知用のワイヤに流れる電流を監視し、電流が正常値に比べ所定値以上減少すると、リレーはオフする。いずれかのリレーがオフすると、破断の予知フラグを制御部のメモリにセットし、昇降モータを停止させ、タッチパネルに破断を予知したことを表示し、必要に応じて上位のコントローラへその旨を送出する(ステップ2,3)。
ステップ4で作業者の操作を待ち、携帯端末からのマニュアル操作の場合、低速での昇降、走行、移載、及びターンテーブルの回転等の、低速動作を認める(ステップ5)。制御部のタッチパネル等に「異常リセット」(異常からのリセット指令)が入力されると、リレーのオン/オフを確認し、ワイヤの抵抗値監視用の全てのリレーがオンの場合、破断予知フラグを解除し、復旧する(ステップ6)。全てのリレーがオンするのは、破断の予知時に一時的に抵抗値が増加していた場合である。
タッチパネルにリセットボタンが設けられ、あるいはハードウェアとしてのリセットボタンが設けられ、作業者がリセットボタンを押すと、異常リセット指令が入力される。異常リセットが入力された際に、いずれかのリレーがオフの状態を保つと、サービスマンを呼び(ステップ7)、ベルトの抵抗値が増加した原因を調査し、必要な補修を施す(ステップ8)。サービスマンの調査によりベルトの劣化が認められる、あるいはベルトの劣化以外の原因が見つからない場合は、ベルトを交換する。補修後に、リレーの状態をチェックし、全てのリレーがオンすると、復旧させる(ステップ9)。なお異常リセットを複数回行った場合は、異常リセットが可能でも、ベルトの交換が好ましい。
実施例の移載装置では、以下の効果がある。
1) ベルト16が破断するよりも前に、かつワイヤ42が破断するよりも前に、予知できる。従って、昇降台18の落下等の事故は生じない。
2) ベルト16の破断を予知した時点で、実際にベルト16が破断するリスクは極めて低い。このため携帯端末52により、低速で昇降台18を昇降させてもリスクは小さい。従って、自動倉庫2の最小限の機能を維持できる。
3) 充分早めに破断を予知するので、誤って予知する可能性がある。一時的な抵抗値の増加により予知した場合、異常リセットにより予知フラグを解除できる。
4) 地上の制御部44で破断を予知するので、スタッカークレーン4の部品点数を少なくでき、小さなスタッカークレーン4でもベルト破断を予知できる。
5) ベルト16の左右両側で、各複数本のワイヤ42を用いるので、ベルトの破断よりも充分前に予知できる。
6) マスト14の上下にワイヤ42の端部が固定されているので、信号の取り出しが容易である。
実施例での移載装置の範囲は、昇降台18とその附属品、ベルト16,及びワイヤの抵抗値監視用のリレー45,保護用の抵抗R1,R2,制御部44,携帯端末52と通信端末54等である。
実施例ではリレー45により抵抗値を監視したが、フォトカプラー等により監視しても、あるいはリレー45の代わりに固定の抵抗を配置し、抵抗に加わる電圧をコンパレータにより監視しても良い。また保護用の抵抗R1,R2は設けなくても良い。駆動媒体は歯付ベルトに限らず、平ベルト、Vベルト等の他のベルト、スチールワイヤ、ケーブル、スチールベルト等でも良い。スチールワイヤ等の金属自体が駆動媒体の素材である場合、駆動媒体自体の抵抗値を監視するとよい。駆動媒体に加える電流は、直流に限らず、交流でも良い。
図7〜図9は3種類の変形例を示し、図7は無限ループ型のベルト62をスタッカークレーンの昇降台60に取り付けた変形例を示す。ベルト62の両端がベルト固定部63,63で昇降台60に固定され、固定部63でベルト62に内蔵のワイヤの端部をリードに接続し、ケーブルガイド26を介してリードをスタッカークレーンの台車側へ引き出す。ベルト破断の予知と予知時の処理は、図1〜図6の実施例と同様である。
図8は天井走行車70でのベルト77の破断の予知を示し、建屋の天井部に走行レール71が設置され、天井走行車70の台車72が走行レール71内を走行する。ラテラルドライブ73はシータドライブ74を走行レール71と水平面内で直角な方向へシフトさせ、シータドライブ74は昇降ドライブ75を鉛直軸回りに回動させる。昇降ドライブ75は図示しない昇降モータによりドラム76を回転させて、ゴムベルトあるいはスチールベルト等のベルト77を繰り出しかつ巻き取り、チャック81を備えている昇降台80を昇降させる。そしてベルト77がゴムベルトの場合、内蔵のワイヤ78の下端を昇降台80で互いに直列に接続し、実施例と同様にしてワイヤ78の抵抗値を監視する。スチールベルトの場合、複数のベルトを電気的に直列に接続し、同様に抵抗値を監視する。なおラテラルドライブ73とシータドライブ74は設けなくても良い。
ベルト77の破断を予知すると、例えば昇降台80の昇降を停止し、作業者の携帯する携帯端末とヒューマンインターフェース85とを介して、異常リセットの処理と、マニュアルでの昇降台の低速昇降とを受付ける。ベルト破断の予知時も、天井走行車70の走行、ラテラルドライブ73とシータドライブ74の動作は禁止せず、マニュアル操作で昇降台を上昇させた後に、メンテナンスエリアまで走行させ、メンテナンスエリアでベルト77の点検等を行えるようにする。
図9は、スライドフォーク90での、ベルト91の破断を予知する変形例を示し、スライドフォーク90は無人搬送車等の搬送装置に搭載されているものでも、地上に固定のものでも良い。歯付きのベルト91は図示しないモータと駆動プーリ92により駆動され、93,94は従動プーリである。ベルト91は環状で両端をベルト取付部95により、進退する図示しない可動フォーク(プレート)に固定されている。
プレートが棚、移載相手の設備などと干渉しないように、プレートの位置を監視する必要がある。原点位置にセンサ97が設けられ、プレートの突起96と接触すると、原点位置へプレートが復帰したことを検出できる。原点位置からの進出量は、駆動プーリ92を回転させるモータの回転数を積算することにより検出できる。しかしながらベルト91が破断すると、プレートの位置が不明になるので、鎖線で示すセンサ98を複数設ける必要がある。
変形例では、ベルト91のワイヤの抵抗値を監視し、そのためにベルト取付部95でワイヤにリードを接続し、ケーブルガイド99等を介して抵抗R1とリレー45とに接続し、破断を予知する。100はスライドフォーク90のコントローラで、破断を予知するとその旨を表示し、図6と同様に異常リセットの処理とマニュアル操作とを受付ける。このため、センサ98が不要になる。
図10は第2の実施例のスタッカークレーン102を示し、特に指摘する点以外は図1〜図6の実施例と同様である。カウンターウェイト34と昇降台18とを接続するベルトを歯付きのベルト105とし、歯付きのスプロケットなどから成り、ベルト105と噛み合う歯を備えたプーリ103に電磁ブレーキ104を接続する。そして図3〜図6の破断予知装置により破断を予知すると、あるいはプーリ103の回転速度が所定値を越えると、電磁ブレーキ104によりプーリ103をロックする。このようにして、ベルト16が破断しても昇降台18が落下しないようにする。
2 自動倉庫
4 スタッカークレーン
6,6 棚
7 床面
8 走行レール
10 台車
12 ターンテーブル
13 ファンフィルタユニット
14 マスト
16 ベルト
18 昇降台
20 プーリユニット
22 昇降モータ
24 ガイドレール
26 ケーブルガイド
28 スカラアーム
30 物品
32 ベルト
33 プーリ
34 カウンターウェイト
35 歯付面
36 駆動プーリ
37,38 従動プーリ
40 ガイドローラ取付部
42,43 ワイヤ
44 制御部
45 リレー
46 タッチパネル
47 メモリ
48 プログラマブルコントローラ
49 通信部
50 走行モータ
51 アームモータ
52 携帯端末
54 通信端末
60 昇降台
62 ベルト
63 ベルト固定部
70 天井走行車
71 走行レール
72 台車
73 ラテラルドライブ
74 シータドライブ
75 昇降ドライブ
76 ドラム
77 ベルト
78 ワイヤ
80 昇降台
81 チャック
82 ワイヤ接続部
83 リード
85 ヒューマンインターフェース
90 スライドフォーク
91 ベルト
92 駆動プーリ
93,94 従動プーリ
95 ベルト取付部
96 突起
97,98 センサ
99 ケーブルガイド
100 コントローラ
102 スタッカークレーン
103 プーリ
104 ブレーキ
105 ベルト

Claims (6)

  1. 帯状または索状の駆動媒体を用いて、可動部を移動させる移載装置であって、
    電源から、前記駆動媒体の長手方向に沿って設けられている電流経路を流れる電流を監視し、前記電流が所定値以下に低下したことを検出することにより信号を発生する検出部を備え、
    前記電流経路は、前記信号が発生しても、前記電源との接続を維持するように構成され、
    前記信号が発生すると、前記信号が発生したことを記憶し、前記信号が記憶されている間は前記可動部の移動を停止させると共に、前記信号が発生したことを表示もしくは報知し、かつ作業者からの異常リセット指令を受け付けることにより、前記検出部により前記電流が所定値以下かどうかを再検出し、所定値を越えている場合は前記信号の記憶を解除し、所定値以下の場合は前記信号の記憶を維持するように構成されている制御部、をさらに備えていることを特徴とする、移載装置。
  2. 前記駆動媒体は帯状であり、前記駆動媒体の幅方向の両端部に、前記電流経路が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の移載装置。
  3. 前記駆動媒体の幅方向の両端部に、それぞれ複数の前記電流経路が設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の移載装置。
  4. 前記駆動媒体には、駆動媒体の長手方向に平行な複数の心線が、駆動媒体の幅方向に沿って配列され、前記両端部の電流経路は各々1本〜複数本の前記心線から成ることを特徴とする、請求項2に記載の移載装置。
  5. 前記所定値は0よりも大きいことを特徴とする、請求項1に記載の移載装置。
  6. 移載装置がマストと台車とを有するスタッカークレーンで、可動部が昇降台で、駆動媒体が前記マストに沿って鉛直に配置されているベルトであり、前記ベルトの上下両端が、マスト、またはマストと台車とに固定され、前記ベルトの心線により前記ベルトの上下両端間に前記電流経路が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の移載装置。
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