JP2013199798A - 機械式駐車装置の動作履歴管理装置及び動作履歴管理方法 - Google Patents

機械式駐車装置の動作履歴管理装置及び動作履歴管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】可動部の不具合の発生時期をより正確に予測し、又は、不具合箇所を迅速に特定し、外部からそれを把握することを可能とする。
【解決手段】機械式駐車装置の動作履歴管理装置11は、データロガー18によって、各パレットの動作に係る電動モータ供給される電流値に基づき、各パレットの動作時間を積算する。各パレットの使用履歴を考慮して、経年劣化により各パレット及び各パレットに関連する駆動機構に不具合が生じ得るタイミングを、より正確に予測する。又、不具合の発生原因が経年変化によるものか、それ以外の原因によるものかを把握する指標として、パレットの使用履歴を考慮する。データロガー18の記録情報を、サーバ28を介し、携帯端末30のディスプレー32等によって、機械式駐車装置10の外部から閲覧可能とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、機械式駐車装置の動作履歴管理装置及び動作履歴管理方法に関するものである。
従来から、パレットを用いた様々な形式の機械式多段駐車装置が実用化されている。その一例として、図5には、複数のパレット12を上下左右に複数配置した形式の機械式駐車装置10が示されている。この機械式駐車装置は地上4段、地下1段の5段構成であり、地上第4段(最上段)及び地下段には、入出庫段である地上第1段へと昇降可能な昇降パレット12A、12Eが3台づつ配置されている。これらの昇降パレット12A、12Eは、何れも昇降駆動機構を備えている。又、地上第2段、第3段には、横行可能かつ地上第1段へと昇降可能な横行・昇降パレット12B、12Cが2台づつ配置されている。横行・昇降パレット12B、12Cは、横行レール上を走行車輪によって走行することにより、横行する横行フレームを備え、該横行フレームに、昇降パレット12Aと同様の昇降駆動機構が設けられたものである。更に、地上第1段には、横行パレット12Dが2台配置されている。横行パレット12Dは、横行レール上を走行車輪によって走行する。なお、図5の機械式駐車装置10は、横方向に3列構成となっているが、必要に応じて列の増減が可能である。
この機械式駐車装置10において、地上第2段〜第4段の昇降パレット12A〜12C、及び、地下段パレット12Eに対し車両を入出庫させる際には、地上第1段のパレット12Dが横行退避することにより、昇降パレット12A〜12C、12Eの1台分のスペースを確保する。そして、地上第1段に形成されたスペースへと、目的の昇降パレット12A、12Eが昇降移動し、又は、昇降・横行パレット12C、12Dが、横行・昇降する。よって、入出庫段に位置する横行パレット12Dを含む、全てのパレットへの入出庫が可能となる。
これらの各パレットの、昇降・横行動作は、電動モータを動力源とし、チェーン等を介して、各パレットに動力伝達されるものである。又、図5中、符号14で示す昇降式のゲートは、機械式駐車装置10の待機時や、入出庫に係るパレットの地上第1段への移動を完了する間、機械式駐車装置内部への人や車の誤進入を防止するためのものである。このゲート14の昇降動作についても、電動モータを動力源とし、チェーン等を介して、各パレットに動力伝達される。
又、上記各可動部にはセンサを設け、動作の異常をその都度把握し、必要に応じて、自動又は手動により緊急停止させることで、安全かつ確実な運転を可能としている(例えば、特許文献1参照。)。更に、機械式駐車装置の運転状況を遠隔監視して、緊急を要するトラブルをメンテナンスセンター等に通報するシステムも発案されている。(例えば、特許文献2、3参照。)
特開平08−205259号公報 特開2003−244335号公報 特開2000−278773号公報
ところで、可動部を有する機械式駐車装置は、定期的なメンテナンスと、必要に応じた部品交換とが適切に行われることで、長期に渡り安全かつ確実な動作が保障されるものである。しかしながら、定期的なメンテナンスの時には異常が発見されず、その後に不具合が生じるような場合もある。これを回避するためには、異常の発生の有無に係わらず、可動部分の部品を定期的に交換することが望ましい。ところが、従来の機械式駐車装置の管理システムや、異常通報システムは、緊急性を要する故障に対する通報がなされるが、異常の発生が経年劣化によるものか否かを十分に把握しきれておらず、交換時期の適切な判断指標の確立が課題となっている。又、実際に不具合が生じたような場合には、その不具合部分の検査及び部品交換を行うことで復旧が可能であるが、マイナートラブルが発生した場合等、不具合箇所の発見に時間を要することもあり、復旧作業が遅れるような場合もある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、可動部の不具合の発生時期をより正確に予測し、又は、不具合箇所を迅速に特定し、外部からそれを把握することを可能として、機械式駐車装置の長期に渡る安全かつ確実な動作を、より確実に保障することにある。又、異常の発生が経年劣化によるものか否かの判断指標を、適宜、装置外部にも提供することにある。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)可動部にパレットを含む機械式駐車装置の、前記可動部の動作に係る電動モータに供給される電流値に基づき、前記可動部の動作時間を積算する記録手段と、該記録手段の記録情報を前記機械式駐車装置の外部から閲覧可能な、閲覧手段とを備える機械式駐車装置の動作履歴管理装置(請求項1)。
本項に記載の機械式駐車装置の動作履歴管理装置は、記録手段によって、可動部の動作時間を積算することで、可動部の経年劣化により不具合が生じ得るタイミングを、より正確に予測するものである。又、不具合の発生原因が経年変化によるものか、それ以外の原因によるものかを把握する指標として、可動部の動作時間を用いることを可能とするものである。しかも、可動部の動作に係る電動モータに供給される電流値に基づき、可動部の動作時間を積算する際に、電流の大小や変動幅等からノイズを区別し、ノイズの誤検知を確実に回避するものである。なお、可動部には、例えば、昇降式のパレット、横行式のパレット、昇降横行式のパレット、昇降式のゲートその他の可動部を含むものである。そして、電動モータを動力源とする可動部についての運転履歴を、記録手段によって管理するものである。
そして、閲覧手段によって記録手段の記録情報を、機械式駐車装置の外部から閲覧可能とすることで、メンテナンスセンターやその他の場所にいるメンテナンス作業員等により、記録情報の共有を可能とするものである。なお、記録手段の記録情報の閲覧手段としては、例えば、記録手段としてUSBやLANのポートを備えるデータロガーを用い、携帯電話やWi−Fiなどの無線通信機器と接続することで、専用の通信用配線を設置することなく、外部との通信を行うものが挙げられる。
(2)上記(1)項において、前記閲覧手段は、前記記録手段に記録された前記記録情報を入手して表示する表示手段を備える機械式駐車装置の動作履歴管理装置(請求項2)。
本項に記載の機械式駐車装置の動作履歴管理装置は、閲覧手段の、記録手段に記録された記録情報を入手して表示する表示手段により、機械式駐車装置の外部から、閲覧可能とすることで、メンテナンスセンターやその他の場所にいるメンテナンス作業員等により、記録情報の共有を可能とするものである。
なお、記録手段としてUSBやLANのポートを備えるデータロガーを用い、携帯電話やWi−Fiなどの無線通信機器と接続する構成を採用する場合には、表示手段として、例えば、スマートフォン、モバイルパソコン等、様々なディスプレー機能を有する携帯端末の利用が可能となる。
(3)上記(2)項において、前記閲覧手段は、前記機械式駐車装置の外部に設置され前記記録手段の記録情報を蓄積するサーバを含み、前記表示手段は、前記サーバから前記記録情報を入手する機械式駐車装置の動作履歴管理装置(請求項3)。
本項に記載の機械式駐車装置の動作履歴管理装置は、記録手段の記録情報を、メンテナンスセンター等、機械式駐車装置の外部の適切な場所に設置するサーバに蓄積することで、記録情報を適切に管理するものである。そして、表示手段によってサーバから前記記録情報を入手することで、メンテナンスセンターやその他の場所にいるメンテナンス作業員等により、記録情報の共有を可能とするものである。なお、本項では、サーバが必須の構成となっているが、記録情報についてのセキュリティー管理が十分になされるのであれば、記録手段の記録情報をサーバに蓄積することなく、表示手段から直接的に記録手段へとアクセスし、記録手段に記録された記録情報を閲覧可能としてもよい。
(4)上記(1)から(3)項において、前記記録手段の記録情報には、前記機械式駐車装置の制御手段により管理される可動部の動作情報を含む機械式駐車装置の動作履歴管理装置(請求項4)。
本項に記載の機械式駐車装置の動作履歴管理装置は、記録手段の記録情報に、機械式駐車装置の制御手段により管理される可動部の動作情報を含むことで、可動部の動作時間を含む様々な動作情報の、メンテナンスセンターやその他の場所にいるメンテナンス作業員等による共有を可能とするものである。又、可動部の動作情報としては、機械式駐車装置のシーケンサからのエラー履歴情報、パレット配置や(入出庫に係る)呼出パレット情報、各可動部の動作センサの異常検知情報等が含まれる。
(5)上記(1)から(4)項において、前記記録手段は、前記パレットの動作に係る電動モータに供給される電流値に基づき、前記パレットの空車動作時間と積車動作時間とを区別して積算する機械式駐車装置の動作履歴管理装置。
本項に記載の機械式駐車装置の動作履歴管理装置は、記録手段において、パレットの動作に係る電動モータに供給される電流値に基づき、パレットの空車動作時間と積車動作時間とを区別して積算する。なお、パレットの空車動作時間と積車動作時間との区別は、電流値の大小から把握するものである。パレットの積車動作時は、空車動作時と比較して荷重負荷が大きいことから、積車動作に起因する経年劣化の影響も、空車動作に起因するものよりも大きなものとなる。このような使用履歴を考慮して、経年劣化によりパレット及びパレットに関連する駆動機構に不具合が生じ得るタイミングを、より正確に予測するものである。又、不具合の発生原因が経年変化によるものか、それ以外の原因によるものかを把握する指標として、パレットの使用履歴を考慮するものである。
(6)上記(1)から(5)項において、前記パレットの動作に係る電動モータの動力線を流れる電流の電流値を検出する電流センサを備え、前記記録手段は、前記電流センサの検出値に基づき、前記各パレットの空車動作時間と積車動作時間とを区別して積算する機械式駐車装置の動作履歴管理装置。
本項に記載の機械式駐車装置の動作履歴管理装置は、電動モータの動力線を流れる電流に基づき、パレットの動作に係る電動モータに供給される電流値を検出し、記録手段において、パレットの空車動作時間と積車動作時間とを区別して積算する。そして、経年劣化によりパレット及びパレットに関連する駆動機構に不具合が生じ得るタイミングを、使用履歴を考慮して、より正確に予測する。又、不具合の発生原因が経年変化によるものか、それ以外の原因によるものかを把握する指標として、パレットを含む各可動部の使用履歴を考慮するものである。
(7)上記(1)から(6)項において、前記パレットを複数備え、前記電流センサは、前記各パレットの動作に係る電動モータの動力線毎に設けられている機械式駐車装置の動作履歴管理装置。
本項に記載の機械式駐車装置の動作履歴管理装置は、各電動モータの各動力線を流れる電流に基づき、各パレットの動作に係る各電動モータに供給される電流値を検出し、記録手段において、各パレットの空車動作時間と積車動作時間とを区別して積算する。そして、経年劣化により各パレット及び各パレットに関連する駆動機構に不具合が生じ得るタイミングを、使用履歴を考慮して、より正確に予測する。又、不具合の発生原因が経年変化によるものか、それ以外の原因によるものかを把握する指標として、各パレットを含む可動部の使用履歴を考慮するものである。
(8)可動部にパレットを含む機械式駐車装置の動作履歴管理方法であって、前記可動部の動作に係る電動モータに供給される電流値を検出し、該電流値に基づき前記動作時間を積算して記録手段に記録し、該記録手段の記録情報を前記機械式駐車装置の外部から閲覧する機械式駐車装置の動作履歴管理方法(請求項5)。
本項に記載の機械式駐車装置の動作履歴管理方法は、可動部の動作時間を積算することで、可動部の経年劣化により不具合が生じ得るタイミングを、より正確に予測するものである。又、不具合の発生原因が経年変化によるものか、それ以外の原因によるものかを把握する指標として、可動部の動作時間を用いることを可能とするものである。しかも、可動部の動作に係る電動モータに供給される電流値に基づき、可動部の動作時間を積算する際に、電流の大小や変動幅等からノイズを区別し、ノイズの誤検知を確実に回避するものである。なお、可動部には、例えば、昇降式のパレット、横行式のパレット、昇降横行式のパレット、昇降式のゲートその他の可動部を含むものである。そして、電動モータを動力源とする可動部についての運転履歴を管理するものである。
そして、記録手段の記録情報を、機械式駐車装置の外部から閲覧することで、メンテナンスセンターやその他の場所にいるメンテナンス作業員等により、記録情報の共有を可能とするものである。なお、記録手段の記録情報の閲覧手法としては、例えば、記録手段としてUSBやLANのポートを備えるデータロガーを用い、携帯電話やWi−Fiなどの無線通信機器と接続することで、専用の通信用配線を設置することなく、外部との通信を行うものが挙げられる。
(9)上記(8)項において、前記記録手段の記録情報に、前記機械式駐車装置の制御手段により管理される可動部の動作情報を含める機械式駐車装置の動作履歴管理方法(請求項6)。
本項に記載の機械式駐車装置の動作履歴管理方法は、記録手段の記録情報に、機械式駐車装置の制御手段により管理される可動部の動作情報を含むことで、可動部の動作時間を含む様々な動作情報の、メンテナンスセンターやその他の場所にいるメンテナンス作業員等による共有を可能とするものである。又、可動部の動作情報としては、機械式駐車装置のシーケンサから得られるエラー履歴情報、パレット配置や(入出庫に係る)呼出パレット情報、各可動部の動作センサの異常検知情報等が含まれる。
(10)上記(8)(9)項において、前記パレットの動作に係る電動モータに供給される電流値に基づき、前記パレットの空車動作時間と積車動作時間とを区別して積算する機械式駐車装置の動作履歴管理方法。
本項に記載の機械式駐車装置の動作履歴管理方法は、パレットの動作に係る電動モータに供給される電流値に基づき、パレットの空車動作時間と積車動作時間とを区別して積算する。なお、パレットの空車動作時間と積車動作時間との区別は、電流値の大小から把握するものである。パレットの積車動作時は、空車動作時と比較して荷重負荷が大きいことから、積車動作に起因する経年劣化の影響も、空車動作に起因するものよりも大きなものとなる。このような使用履歴を考慮して、経年劣化によりパレット及びパレットに関連する駆動機構に不具合が生じ得るタイミングを、より正確に予測するものである。又、不具合の発生原因が経年変化によるものか、それ以外の原因によるものかを把握する指標として、パレットの使用履歴を考慮するものである。
(11)上記(8)から(10)項において、前記パレットの動作に係る電動モータの動力線を流れる電流の電流値に基づき、前記パレットの空車動作時間と積車動作時間とを区別して積算する機械式駐車装置の動作履歴管理方法。
本項に記載の機械式駐車装置の動作履歴管理方法は、パレットの動作に係る各電動モータに供給される電流値に基づき、各パレットの空車動作時間と積車動作時間とを区別して積算する。そして、経年劣化により各パレット及び各パレットに関連する駆動機構に不具合が生じ得るタイミングを、使用履歴を考慮して、より正確に予測するものである。又、不具合の発生原因が経年変化によるものか、それ以外の原因によるものかを把握する指標として、パレットを含む各可動部の使用履歴を考慮するものである。
本発明はこのように構成したので、可動部の不具合の発生時期をより正確に予測し、又は、不具合箇所を迅速に特定し、外部からそれを把握することを可能として、機械式駐車装置の長期に渡る安全かつ確実な動作を、より確実に保障することが可能となる。又、異常の発生が経年劣化によるものか否かの判断指標を、適宜、装置外部にも提供することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る、機械式駐車装置の動作履歴管理装置の構成を、概略的に示したブロック図である。 (a)は、本発明の実施の形態に係る機械式駐車装置を簡略的に示した図であり、(b)は、(a)の機械式駐車装置の、電動モータの動力線を流れる電流の電流値と、各パレットの動作状態との関係を例示するグラフである。 図2(a)に示される機械式駐車装置の、パレットの動作状態を示す模式図であり、(a)〜(e)は図2(b)のA〜Eの各状態に対応するものである。 図2(a)に示される機械式駐車装置にて実行される、動作履歴管理手順を示すフローチャートである。 従来の機械式駐車装置の全体模式図である。
以下、本発明を実施するための形態を添付図面に基づいて説明する。ここで、従来技術と同一部分、若しくは相当する部分については、同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
本発明の実施の形態に係る機械式駐車装置10の全体構成は、図5に示される従来の機械式駐車装置と同様の構成を有している。よって、以下の説明において、適宜図5も参照されたい。
さて、図1には、本発明の実施の形態に係る、機械式駐車装置の動作履歴管理装置11が概略的に示されている。動作履歴管理装置11は、データロガー18と、サーバー28と、携帯端末30とで構成されている。ここで、データロガー18は、図2に示される機械式駐車装置10の、パレット12の動作に係る電動モータMに供給される電流値に基づき、パレット12の動作時間を積算する記録手段として機能するものである。又、サーバ28は、データロガー18に記録された記録情報を記録するものであり、サーバ28から記録情報を入手して表示する表示手段としての携帯端末30と共に、機械式駐車装置10の外部から閲覧可能な閲覧手段を構成するものである。
データロガー18は、USBやLANのポートを備えるものを用い、携帯電話やWi−Fiなどの無線通信機器と接続することで、専用の通信用配線を設置することなく、外部との通信を行うことが可能となる。又、携帯端末30は、例えば、スマートフォン、モバイルパソコン等、様々な表示機能を有するディスプレー32を備えた携帯端末の利用が可能である。
そして、データロガー18には、機械式駐車装置10の制御手段を構成するシーケンサ27により管理される、パレット12等の可動部の動作情報や、後述するような、可動部の動作履歴が含まれるものである。可動部の動作情報としては、シーケンサ27からのエラー履歴情報、パレット12の配置や(入出庫に係る)呼出パレット情報、各可動部の動作センサの異常検知情報等が含まれる。なお、データロガー18とシーケンサ27との通信手段には、例えば、RS232C、RS485等の、シリアル通信方式のインターフェースが用いられる。
又、データロガー18は、機械式駐車装置10の外部の適切な場所、例えば、メンテナンスセンター等に設置されるものである。そして、データロガー18の記録情報は、図1に矢印Aで示されるようにサーバ28へと送信されて、一旦、サーバ28に蓄積される。そして、矢印Bで示されるように、携帯端末30からサーバ28にアクセスし、サーバ28から、必要な記録情報を入手するものである。
なお、記録情報についてのセキュリティー管理が十分になされるのであれば、サーバ28は、動作履歴管理装置11の必須の構成ではない。そして、データロガー18の記録情報をサーバ28に蓄積することなしに、図1に矢印Cで示されるように、携帯端末30から直接的にデータロガー18へとアクセスし、データロガー18に記録された記録情報を閲覧することとしてもよい。
又、機械式駐車装置10は、図2(a)に示されるように、地上2段、地下1段の3段構成であり、地上第2段(最上段)及び地下段には、入出庫段である地上第1段へと昇降可能な昇降パレット12A(12AL、12AC、12AR)、12E(12EL、12EC、12ER)が3台づつ配置されている。これらの昇降パレット12A、12Eは、各々、電動モータMを動力源とし、チェーン等の動力伝達手段を用いた昇降駆動機構を備えている。又、地上第1段には、横行パレット12D(12D1、12D2)が2台配置されている。横行パレット12Dは、横行レール上を走行車輪によって走行するものであり、各々、走行車輪を駆動する動力源として、電動モータMを備えている。
又、機械式駐車装置10は、パレットの動作に係る電動モータMを制御するための制御装置16を備えている。この制御装置16は、マイクロコンピュータ等の電子演算器、リレー回路等によって適宜構成されるものであり、通常は、機械式駐車装置10に設置された制御盤の内部に配置されている。そして、この制御装置16内には、データロガー18を備えている。データロガー18は、電動モータMに供給される電流を、モータMの動力線20から検出し、動作回数、動作時間を監視、記録するものである。しかも、図2(b)に示されるように、電動モータMに供給される電流値〔A〕に基づき、各パレット12C、12D、12Eの、空車動作時間と積車動作時間とを区別して、積算することを可能としている。なお、データロガー18は、制御装置16内に構築されていてもよく、又、機械式駐車装置10の制御装置16とは別系統のものとして構築されていてもよい。
又、モータMの動力線20から電動モータMに供給される電流を検出する手段は任意であるが、CT(Current Transformer)等の非接触式の電流センサ22を用いることが望ましい。これにより、検出信号を電気ケーブル24を介してデータロガー18に送信することで、新設の機械式駐車装置はもちろんのこと、既存の機械式駐車装置にも、本発明の実施の形態に係る動作履歴管理システムを構築することが可能となる。
又、電流センサ22により検出される電流値〔A〕から、パレット12の空車動作時間と積車動作時間とを区別する基準として、図2(b)に示されるように、二段階の閾値a、bが設定されている。閾値aとしては、パレット12の空車動作時における電流値を、ノイズに起因する電流値と区別するための、適切な値が設定される。又、閾値bとしては、パレット12の実車動作時における電流値を、パレット12の空車動作時における電流値と区別するための、適切な値が設定される。
具体的には、図3(a)に示されるような、機械式駐車装置10のパレット12が空車でかつ停止している状態では、電流センサ22により検出される電流値は、図2(b)に符号Aで示されるように、零ないし閾値aよりも小さなノイズに起因する電流値となる。又、図3(b)に示されるような、パレット12の空車下降動作時には、電流センサ22により検出される電流値は、図2(b)に符号Bで示されるように、閾値aより大きく、閾値bよりも小さな電流値となる。又、パレット12の空車上昇動作時においても、閾値aより大きく、閾値bよりも小さな電流値となる。なお、閾値bの設定値は、閾値aと同様に、ノイズ成分が含まれる場合の検出値の変動幅を考慮した値が設定される。
又、図3(c)に示されるような、パレット12に車両26が載置された積車停止状態では、電流センサ22により検出される電流値は、図2(b)に符号Cで示されるように、零ないし閾値aよりも小さいノイズに起因する電流値となる。又、図3(d)に示されるような、パレット12の積車上昇動作時には、電流センサ22により検出される電流値は、図2(b)に符号Dで示されるように、閾値bより大きい電流値となる。なお、パレット12の積車下降時においても、閾値bより大きい電流値となる。
そして、図3(e)に示されるような、パレット12の格納位置での積車停止状態でも、電流センサ22により検出される電流値は、図2(b)に符号Eで示されるように、零ないし閾値aよりも小さいノイズに起因する電流値となる。
ここで、図4の制御フローに基づき、適宜図2、図3も参照しながら、本発明の実施の形態に係る機械式駐車装置の動作履歴管理方法について説明する。
S100:データロガー18は、電流センサ22により検出された電流値を監視し、電流値が閾値a以上であるか否かを判定する。
S110:上記ステップS100において、電流センサ22により検出される電流値が閾値a以上でない場合には(No)、データロガー18には、停止時間データとしての電流値データ(図2(b)のA、C、Eの電流値)が入力される。
S120:データロガー18は、上記ステップS110において検知された停止時間データを記憶し、S100へと復帰する。
S200:上記ステップS100において、電流センサ22により検出される電流値が閾値a以上である場合には(Yes)、データロガー18は、電流センサ22により検出された電流値が閾値b以上であるか否かを判定する。
S210:上記ステップS200において、電流センサ22により検出される電流値が閾値b以上でない場合には(No)、データロガー18には、空車動作時間データとしての電流値データ(図2(b)のBの電流値)が入力される。
S220:データロガー18は、上記ステップS210において検知された空車動作時間データを記憶し、S100へと復帰する。
S310:上記ステップS200において、電流センサ22により検出される電流値が閾値b以上である場合には(Yes)、データロガー18には、積車動作時間データとしての電流値データ(図2(b)のDの電流値)が入力される。
S320:データロガー18は、上記ステップS310において検知された空車動作時間データを記憶し、S100へと復帰する。
さて、上記構成をなす本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能となる。
すなわち、本発明の実施の形態に係る機械式駐車装置の動作履歴管理装置11は、記録手段であるデータロガー18によって、各パレット12の動作に係る電動モータMに供給される電流値に基づき、各パレット12の動作時間を積算することにより、電流の大小や変動幅等からノイズを区別し、ノイズの誤検知を確実に回避することが可能である。しかも、各パレット12の空車動作時間と積車動作時間との区別を、電流値の大小から把握し、各パレット12の空車動作時間と積車動作時間とを区別して積算することが可能である。各パレット12の積車動作時は、空車動作時と比較して荷重負荷が大きいことから、積車動作に起因する経年劣化の影響も、空車動作に起因するものよりも大きなものとなる。
本発明の実施の形態によれば、このような使用履歴を考慮して、経年劣化により各パレット12及び各パレット12に関連する駆動機構に不具合が生じ得るタイミングを、より正確に予測することが可能となる。又、不具合の発生原因が経年変化によるものか、それ以外の原因によるものかを把握する指標として、パレット12の使用履歴を考慮することが可能となる。そして、データロガー18の記録情報を、サーバ28を介し或いはサーバ28を介することなく、携帯端末30のディスプレー32等によって、機械式駐車装置10の外部から閲覧可能とすることで、メンテナンスセンターやその他の場所にいるメンテナンス作業員等による、記録情報の共有が可能となる。
よって、本発明の実施の形態によれば、記録情報をメンテナンス作業員等が事前に把握することによって、現場にて、メンテナンス作業を迅速的確に行うことが可能となる。又、可動部の不具合の発生時期をより正確に予測して、適切なメンテナンススケジュールを策定することが可能となる。
なお、本発明の実施の形態では、可動部としてパレット12を例示して説明したが、昇降式のゲート14(図5参照)その他の、電動モータMを動力源とする全ての可動部についても、同様の手法によって、動作履歴をより正確に管理することが可能である。
又、図2の機械式駐車装置10は、便宜上、3段構成のものを示しているが、図5の例のごとくより多段構成とすることも可能である。又、可動部としてパレット12を含むものである限り、より単純な構成の機械式駐車装置にも適用可能であることは、理解されるであろう。
10:機械式駐車装置、11:機械式駐車装置の動作履歴管理装置、12:パレット、 12A、12E:昇降パレット、12B、12C:横行・昇降パレット、12D:横行パレット、14:ゲート、16:制御装置、18:データロガー、22:電流センサ、27:シーケンサ、28:サーバ、30:携帯端末、32:ディスプレー、M:電動モータ

Claims (6)

  1. 可動部にパレットを含む機械式駐車装置の、前記可動部の動作に係る電動モータに供給される電流値に基づき、前記可動部の動作時間を積算する記録手段と、該記録手段の記録情報を前記機械式駐車装置の外部から閲覧可能な、閲覧手段とを備えることを特徴とする機械式駐車装置の動作履歴管理装置。
  2. 前記閲覧手段は、前記記録手段に記録された前記記録情報を入手して表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1記載の機械式駐車装置の動作履歴管理装置。
  3. 前記閲覧手段は、前記機械式駐車装置の外部に設置され前記記録手段の記録情報を蓄積するサーバを含み、前記表示手段は、前記サーバから前記記録情報を入手することを特徴とする請求項2記載の機械式駐車装置の動作履歴管理装置。
  4. 前記記録手段の記録情報には、前記機械式駐車装置の制御手段により管理される可動部の動作情報を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の機械式駐車装置の動作履歴管理装置。
  5. 可動部にパレットを含む機械式駐車装置の動作履歴管理方法であって、前記可動部の動作に係る電動モータに供給される電流値を検出し、該電流値に基づき前記動作時間を積算して記録手段に記録し、該記録手段の記録情報を前記機械式駐車装置の外部から閲覧することを特徴とする機械式駐車装置の動作履歴管理方法。
  6. 前記記録手段の記録情報に、前記機械式駐車装置の制御手段により管理される可動部の動作情報を含めることを特徴とする請求項5記載の機械式駐車装置の動作履歴管理方法。
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