JP2001202125A - 装置作動状態のダイナミック診断システム - Google Patents

装置作動状態のダイナミック診断システム

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JP2001202125A
JP2001202125A JP2000012136A JP2000012136A JP2001202125A JP 2001202125 A JP2001202125 A JP 2001202125A JP 2000012136 A JP2000012136 A JP 2000012136A JP 2000012136 A JP2000012136 A JP 2000012136A JP 2001202125 A JP2001202125 A JP 2001202125A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の診断システムの短所を回避し、構造
的、操作上の長所を備えた診断システムを提供する。 【解決手段】 本システムは、自動車の識別事項、自動
車が示す操縦性徴候、自動車のシステム・構成部品・構
成部品テスト、および自動車に搭載されたコンピュータ
により登録されたサービスコードに関する情報のライブ
ラリを保存する。システム・ソフトウェアにより、ユー
ザは、テストされる自動車の識別事項を入力することが
でき、また、一つの操作モードで、徴候あるはサービス
コードなどの故障ライブラリを表示することができる。
ユーザがその表示から当該自動車によって示される故障
を選択すると、(システムにより)選択された故障の原
因の診断に関係するテストが、ライブラリから選ばれ
て、故障の診断で成功する確率に基づいて階層的にラン
ク付けされる。次に、ユーザは表示されたテストをどれ
でも選択して、開始できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【関連(特許)出願のクロス・リファレンス】本願は、
1997年10月28日に提出された米国仮出願第60
/063,361号の利得を請求する。
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に機械あるい
はその他のオペレーティング装置を対象とするテストお
よび診断システムに関するものであり、自動車、特に内
燃機関を動力源とする自動車に対する特定適用から成
る。発明はエンジン分析器システムを背景として説明さ
れるが、本発明の原理はその自動車のその他の種類の診
断システム、例えば空調テストおよび整備(サービス)
システム、ホイールをバランスするためのシステム、自
動車ガス排出分析システム等との使用が可能であり、非
自動車装置とともに使用可能である。
【0003】
【従来の技術】これまで、自動車の故障の診断や修理を
助けるために、多数の異なる種類の診断ツールが使用さ
れてきた。そのようなツールとして、内燃機関の種々様
々な運転状況をモニターするために設計されたエンジン
分析器や、自動車の搭載コンピュータからデータをダウ
ンロードするためのスキャナーが挙げられる。さらに、
診断ツールに、実験室のオシロスコープ、デジタル電圧
オーム計(「DVOM」)などの標準的実験室タイプの
ツールが含められる。エンジン分析器のなかには、米国
特許第5,250,935で開示されたような、スキャ
ナーとのインタフェースが可能で、ラボ範囲およびDV
OM(電圧オーム計)あるいはそのいずれかに刺激を与
えるモードで操作可能なものもあるが、基本的には、こ
れら各種の診断ツールは、データを提供するツールとプ
ラットフォーム(基本システム)を診断するツールの2
つのカテゴリに分類される。
【0004】データ提供ツール(例えば、DVOM(電
圧オーム計)、スキャナー、および実験室オシロスコー
プ)は、単にユーザにデータを提供するだけであり、従
ってユーザは各自で診断テストの手順や結論を決定しな
ければならない。データ提供ツールでは、実行すべきテ
ストの選択や、テスト結果の解釈など、使用するツール
をどれにするか、また提供されたデータで何をするかの
決定は、ユーザの能力に完全に依存する。
【0005】プラットフォーム製品、すなわちエンジン
分析器は、典型的に多種多様なテストを実行できる最高
級システムである。それらは、自動車をある特定の順序
で系統的にテストした後、テスト結果に基づいた診断結
論を提供するという自動的に連続するテストをユーザに
提供するかも知れない。エンジン分析器などのプラット
フォーム製品は、通常、特定種類の問題あるいは特定の
自動車システムに焦点を当てる。全ての必要な導線に接
続して、包括的なアテストを実行するには相当な時間が
かかる恐れがあり、しかも、どの製品を使用して、テス
トデータを全体的診断とどのように統合するかは、ユー
ザが決定しなければならない。
【0006】また、広範囲にわたる各種の自動車のサー
ビス(整備)や修理情報を提供する独立型ソフトウェア
として利用できる情報システムもある。しかし、そのよ
うな製品を作動して診断や修理に必要な情報を発見する
ことは困難で、しかもオリジナル設備の診断情報のみに
基づくことが普通であり、当該自動車の耐用期間中に実
際に経験される問題に関する情報は含まない恐れがあ
る。
【0007】
【発明の解決しようとする課題】本発明の一般的な目的
は、従来の診断システムの短所を回避する一方、構造的
および操作上の長所が追加された改良型診断システムを
提供することである。
【0008】
【発明を解決するための手段】本発明の重要な特長は、
実行すべきテストを選択する際にユーザをガイドし、不
要なテストの実行を最小限に抑える診断システムを提供
することである。
【0009】前述の特長と関連して、本発明のさらなる
特長は、故障に基づいてテストを選択できる前述した種
類の診断システムを提供することである。
【0010】本発明のまたさらなる特長は、テストされ
る装置の耐用期間にわたり現場で経験された問題や回復
に関する情報を含めるため、修正や更新を促進する前述
した種類の診断システムを提供することである。
【0011】本発明のまた別の特長は、従来の既存診断
ハードウェアのプラットフォームと容易に統合できる前
述した種類の診断システムを提供することである。
【0012】前述の特長と関連して、本発明のまたさら
なる特長は、モジュラーである前述した種類の診断シス
テムを提供することである。
【0013】本発明のさらなるもう一つの特長は、装置
の問題の診断で成功の確率が最も高い順に、選択された
テストをランク付けするように設計された、前述した種
類の診断システムを提供することである。
【0014】本発明のまた別の特長は、後にシステム更
新時に組み入れるために、ユーザによる該システム適用
の結果に関する保管を含む前述の種類の診断システムを
提供することである。
【0015】本発明は以下で十分に説明され、付随の図
面で図解され、添付の請求項で詳細に指摘される一定の
新規な特長および部品の組合せから成り、各種の詳細に
わたる変更が本発明の精神から逸脱せずに、あるいは本
発明のどの長所も犠牲にすることなしに為され得ると理
解される。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の理解を助ける目的で、発
明の好適実施例が添付図面に図解されているので、以下
の説明と関連してそれを参照することで、発明、発明の
構成と作用、および発明の多数の長所が容易に理解され
認められるはずである。
【0017】図1を参照すると、本発明の診断システム
を組み込んだ診断プラットフォーム10の機能を説明す
るブロック線図が示されている。プラットフォーム10
はエンジン分析器システムに関連して図解されている
が、前述したように、自動車のその他の種類あるいは非
自動車の診断に適用可能であろう。プラットフォーム1
0には、テスト導線ブーム12、これには関連の自動車
エンジンの各種ポイントへの接続に適用される複数のテ
スト導線およびセンサーが含まれるが、それと、テスト
導線ブームを中央処理装置14へインタフェースするた
めの信号処理調整ハードウェア13が含まれる。診断プ
ラットフォーム10は、例えばスナップ・オン・ダイア
グノスティックス(Snap−on Diagnost
ics)により販売されるSunTMシステム500エン
ジン分析器で提供されるような、パーソナル・コンピュ
ータ(「PC」)−WINDOWSTMを基盤とするプラ
ットフォームが好ましい。しかし、本発明は米国特許第
5,250,935で開示されたようなその他の種類の
エンジン分析器システムとの使用も可能であることが高
く評価されるだろう。診断プラットフォーム10は典型
的にユーザ・インタフェースを含み、それはどれか一つ
あるいは複数の異なる入力/出力装置、例えばキーボー
ド16、マウス17、表示装置あるいはモニター18、
およびプリンタ19などを含む。また、診断プラットフ
ォーム10は典型的に記憶媒体20を備えていて、記憶
媒体には、RAM21、ROMドライブ23、フロッピ
ー・ドライブ24およびハード・ドライブ25などの、
多数の異なる種類のデータやソフトウェアの記憶媒体が
一つあるいは複数含まれているかも知れない。本発明の
ダイナミック診断システムに含まれるプログラム・ソフ
トウェアは、ROM22に常駐するか、あるいは媒体2
3−25のいずれかで保存された独立型ソフトウェアで
構成されるかも知れない。
【0018】本発明の基本的局面は、自動車の故障に基
づいた操縦性診断を可能にすることである。そのような
故障を基盤とする操作モードでは、基本的に、システム
は、例えば徴候別かサービスコード別に表示されるなど
の問題メニューをユーザに提供し、ユーザは、テストさ
れる自動車に当てはまる問題を選択する。次に、選択さ
れた故障に基づいて、システムは故障の原因を診断する
ために実行すべきテストの一覧表をユーザに示す。テス
トは、この種類の自動車に関する製造元の情報や以前の
修理および診断の経験を基に、当該自動車の故障の診断
に最も効果的と見なされる順序で一覧表にされる。
【0019】本発明の重要な局面は、当診断システムは
その他のモード、すなわち、「システム・テスト」モー
ド、「構成部品テスト」モード、および「手動」モード
でも操作可能なことである。「手動」モード以外のすべ
てのモードで、システム・テストおよび構成部品テスト
のライブラリから、当該自動車で実行すべき一つあるい
はそれ以上のテストを表示することなり、その代表的な
例が図面で示されている。
【0020】本発明の診断システムは、診断される自動
車の識別手順のどれかを使用することで始動する。図2
を参照すると、モニター18で画面表示30が示されて
いる。これはディジタル・コンピュータ種類の表示かも
知れない。表示画面30には、その上部を横切って、そ
れぞれ「自動車識別摘要」、「テスト/分析」、「手動
テスト」、「情報」、および「ショップ管理」と名づけ
られた一連のアイコン31−35が配列されている。自
動車識別手順を実行するには、アイコン31を選択する
と、図2に示されている画面表示が現れる。システムに
よりモデル年、ブランド名、モデル名、エンジンサイ
ズ、およびその他の質問あるいはフィールドが表示さ
れ、ユーザは各フィールド内に表示される独自の値から
選択できる。ユーザは周知の方法で、例えばマウス17
を使用するなどで、そのフィールドで選択をすると、そ
の値がデータベース検索キーに追加される。図2には、
そのようなフィールドとその関連メニューが示されてい
る。メニューがその関連表示画面の長さを超える場合、
メニューは知られている方法でスクロールバー・アイコ
ンを使用してスクロールされる。本システムは、自動車
を識別するためにユーザが答える必要がある質問だけ対
してダイナミックであり、ユーザは不必要な質問に答え
ることなしに自動車を識別できる。本システムの診断を
実行するための自動車識別には、少なくとも当該自動車
の製造年度、型、モデル、エンジンサイズ、エンジンコ
ード、燃料の種類、イグニションの種類、および空気測
定種類のフィールドで回答する必要がある。選択したテ
ストを実行する最中に、追加の自動車情報が必要になっ
た場合は、(システムにより)ユーザにその事実が示さ
れ、必要情報を入力するための適切なフィールドとメニ
ューが表示される。
【0021】一旦当該自動車が識別されたら、ユーザが
「テスト/分析」アイコン32を選ぶと、診断を開始で
きる。アイコン32で、図3で示されているような画面
表示が表示され、前述の自動診断モードに対応して各々
「徴候」、「構成部品/システム」、および「サービス
コード」と名づけられた3つの異なるファイル36−3
8が表示される。「徴候」および「サービスコード」フ
ァイルは故障基盤モードに関連する。次の説明は「徴候
テスト」モードに関するものであるといえ、「サービス
コード・テスト」操作モードにも一般的に適用する。
「徴候」ファイルが選択されると、図3の画面表示39
中の前景で表示される。画面表示39に含まれる徴候メ
ニュー40には、図2の画面表示30で選択された自動
車種類別に表示され、自動車種類は画面表示39の最下
部41に表示される。ユーザに表示される徴候一覧表は
業界の徴候診断を代表するものであり、操縦性に関する
大多数の不平不満を裏付けするものである。
【0022】自動車には共通技術が使われるので、徴候
標準一覧表が可能である。各自動車は機械、点火、燃
料、およびコンピュータの構成部品から成り、概して同
じ方法で機能する。その他のより特定された徴候は、通
常、主要徴候一覧表からの一つあるいは複数の徴候に割
り当てられることになる。例えば、「右折中に自動車が
作動しなくなる」という徴候は、「自動車がアイドル中
/減速/ブレーキ中に動かなくなる」というもっと一般
的な徴候に当てはまる。(作動)状態に対するテストも
概して同じだ。徴候の標準一覧表が使用される理由は、
全ての自動車向けに一貫したインタフェースを提供し、
技術者およびサービスライターの熟練度を促進し、徴候
とその原因に関する現場のデータを分類する「クローズ
ド・ループ」システム開発の最も効率的な手段を提供す
るからだ。下記で、さらに詳細に解説する。
【0023】ユーザ/技術者は、例えば自動車の所有者
との面談などで、テストされる自動車が示す徴候一覧表
から一つか二つを選択する。選択された徴候を基にし
て、表示画面39で表示される一覧表42には、テスト
される自動車特有の、選択された一つあるいは複数の徴
候の考えられる原因の一覧表と、これに相対する原因確
認のために実行すべきテスト手順一覧表が含まれる。テ
スト手順は、選択された一つあるいは複数の徴候の原因
の診断に成功する確率あるいは可能性の高い順に一覧表
される。このランクは43で表示される。
【0024】ソフトウェアの開発中、テストのランク付
けの開発では、フォーカスグループ技術者らは、各特定
自動車向けの徴候一覧表にある各徴候を個々に評価す
る。彼らは自分達の経験を基に各徴候に対する原因の一
覧表を開発し、各原因に対してユーザが実行すべきテス
ト手順を決定する。次に、彼らは一つの数字、1から5
までの数字一つを下記の基準で各原因/テストに割り当
てる。すなわち、(a)徴候の原因を決定するために、
何のテストが必要であるか、(b)原因の確率に基づい
たテスト実行の順位、(c)複数の原因が同等の確率で
あるときは、推薦テストはテスト手順を実行するのに要
する時間でランク付けされ、時間の短いものほど高位と
なる。
【0025】各テスト向けに原因の確率を決定する際、
3つの主要基準がある。重要な順に下記する。 1.徴候対原因/テストの関係の診断における実地体
験、 2.システムがどのように作動するか、またどのシステ
ムあるいは構成部品が各徴候を引き起こす可能性が最も
高いか、に関する操作理論の知識、 3.テストの簡易さ、およびテストの実行に要する時間
の両方あるいはそのいずれか。ランクを評価する際、実
地体験が第一に考慮される。技術者はランク評価の際の
指針として、下記を使用する。ランク 発生頻度 5 いつでも見られる 4 ごく普通に見られる 3 かなり普通に見られる 2 ときどき見られる 1 ほとんど見られない もしもテスト/原因が2つのランクの境界線上にある場
合、技術者は決定要因として、テストの緩和を利用す
る。例えば、ある特定徴候が3と4のランクの間に燃料
配給のテスト/原因を有するとする。そのテストは実行
が容易なら、4にランクされる。実行が困難なら、3に
ランクされる。テストの緩和は、ランクを評価する際に
調整要因としてだけ使用される。
【0026】万一、技術者が徴候と原因/テストの関係
に関する実地経験を持っていない場合には、その徴候は
操作理論の観点から検査される。その技術者は、当該シ
ステムがどのように作動するかについて所定の知識と、
原因/テストと類似システムとを比較して、各徴候にそ
の他の原因/テストが存在するかどうか検査する。それ
が存在する場合は、それらを下記のようにランク付けす
る。ランク 確率 3 非常に高い確率 2 普通の確率 1 潜在的な確率 ある原因/テストが2つのランク間の境界線上にある場
合、ランクの緩和を使用して、上記で概略したように、
ランクを割当てる。
【0027】図3にあるように、ユーザが複数の徴候を
選択し、ある特定原因が選択の複数徴候に対して可能な
場合、その原因が根本問題である確率は増大することに
なり、関連テストへの推薦は、推薦テスト順位でより高
位へ移動することになる。
【0028】一旦一つ以上の徴候が選択されて、関連推
薦テスト手順が表示されたら、ユーザはその表示された
テスト手順の一つを選択できる。すると、システムによ
りその手順が起動あるいは始動することになる。画面表
示39は、テストを実行する推薦手順の一覧表を表示す
るが、ユーザは自由にどの順序ででもテストして構わな
い。
【0029】画面表示39は、その画面の最下部沿いに
一連のアイコン44−48を含み、それぞれのアイコン
は、選択されたテスト手順の実行に有用なシステム・モ
ジュールに対応する。図3で示されるモジュール・アイ
コンは説明のためだけであり、それぞれに「クイック・
ティップ」、「分析プログラム」、「スキャン・ツー
ル」、「ショップ・キー」、および「ラボ・スコープ/
DVOM」の名前が付いている。
【0030】「クイック・ティップ」は診断される自動
車の徴候に関する情報項目である。このモジュールは、
最小限の接続とテストで自動車診断を可能にする情報を
技術者に提供する。これらの情報(ティップ)は、技術
者のフォーカス・グループにより、選択された徴候診断
での彼らの経験に基づいて作成される。この最前線情報
は診断タイプの時間を節約することになる。ユーザに提
示されるとき、「クイック・ティップス」は、最重要を
5とする1−5の等級で、重要順にランクされるのが好
ましい。ランク付けは、「知る必要がある」と「知って
いると良い」情報とを区別する。
【0031】「ショップ・キー」モジュールはテスト・
リンクであり、それでユーザは関連OEMテスト手順が
提供される項目ライブラリに直接アクセスできる。
【0032】「分析器」モジュールはプラットフォーム
10のエンジン分析器の機能へのリンクであり、他方
「ラボ・スコープ/DVOM」モジュールはラボ・スコ
ープおよびDVOM機能へのリンクである。「スキャン
・ツール」モジュールは、例えばスナップ・オン・ダイ
アグノスティックス(Snap−on Diagnos
tics)によりMT2500の名称で販売されるスキ
ャナーなどへのリンクであり、テストされる自動車に搭
載のコンピュータに適応して接続される。
【0033】実行されるテストをユーザが選択すると、
(システムにより、)どのモジュールが当該特定テスト
実行をサポートするのかとの問い合せがテスト・ライブ
ラリ・データベースに送られ、それに対応するアイコン
が使用可能になり、高輝度表示される。テストが複数の
モジュールでサポートされる場合は、どのモジュールが
最も効果的であるかは、高輝度表示されたアイコンの点
滅によって示される。ユーザが高輝度表示のアイコンを
選択すると、(システムにより)適切なテストが開始す
るか、あるいは選択したアイコンが「ショップ・キー」
の場合には、「ショップ・キー」内の対応項目が表示さ
れる。
【0034】ある特定テスト手順は、典型的に、当該テ
スト手順の実行でユーザを導くことになる一連の画面表
示の開始で始まる。例えば、「スキャン・ツール」モジ
ュールが導入されている場合は、ユーザはあらゆる周知
の方法で、自動車の搭載コンピュータから情報をダウン
ロードするための、および一定のコンピュータ機能の作
動を制御するための、あるいはそのいずれかのための、
関連スキャナーの接続方法およびその使用方法が示され
るだろう。導入されていない場合は、「分析器」モジュ
ールが選択されると、選択されたテスト手順を行なうた
めの指示には、典型的に、あらゆる知られている方法
で、関連自動車へのテスト導線の接続、望ましいエンジ
ンの作動状態などが含まれることになる。
【0035】本システムの最初の診断データは、主に、
OEM技術者で構成されるフォーカス・グループからこ
つこつと集められたものだ。その理由は、彼らの特定O
EMとの附属的関係によりそれらの自動車との集中的接
触、およびOEM情報へのアクセスが増大するからだ。
しかし、彼らの経験は、通常、年齢が3年以下の自動車
に限られている。さらに、彼らのデータは、当該OEM
技術者が住む地理的領域に存在する問題を反映する傾向
がある。フロリダで集めたデータは、ミネソタの冬に存
在する問題を正確に反映するとは限らない。現在のシス
テムの診断法は、自動車の走行距離の累積に従って生じ
る問題を正確に反映するために、そして地理的により広
い地域での適用を獲得するために、自動車の耐用期間に
わたり変化しなければならない。
【0036】従って、徴候診断中、「診断確認」アイコ
ン(表示されない)は画面上で使用有効になることがあ
る。ある選択された手順を実行して、一つあるいは複数
の選択された徴候の根本的原因が発見されたら、ユーザ
は「診断確認」アイコンを選択する。すると、システム
により、診断の開始で選択された徴候と推薦テストの一
覧表が表示される。ユーザは問題を発見したテストを選
択でき、そのデータはデータベースに保存される。その
データベースの中に現在の自動車、選択された徴候、テ
スト名が保存され、選択された各徴候のテストにカウン
ト1が賦与される。推薦テスト以外のテストで当該問題
が発見された場合、当該徴候の原因を隔離するために使
用したテストについて簡単な説明を記入するためのテキ
スト・ボックスが、ユーザに提供される。そのデータも
保存される。保存されたデータは、ソフトウェア更新処
理中に、モデムを通して検索される。データの検証およ
び分析のルーチンが更新されたデータを選別する。こう
して、各特定自動の診断された各徴候の各原因/テスト
が何回も検討されることになる。こうして、このレシオ
とデータベースに保存された推薦とを比較し、必要に応
じてランク付けが調整されることになる。ユーザが入力
した各々の修理も、本システム向けに新規テストを開発
すべきかどうか、あるいは当該情報を「クイック・ティ
ップ」として追加すべきかどうか決定するために、検討
される。
【0037】図6は、例えば「徴候テスト」モードある
いは「サービスコード・テスト」モードなどの、故障基
盤モードを使用する本発明のためのソフトウェア・プロ
グラムを示すフローチャートである。先ず50で、ユー
ザは図2にあるような画面を使って自動車識別情報を入
力した後、「テスト/分析」アイコンを選択する。する
と、そのアイコンにより表示される画面で、ユーザは
「徴候テスト」、「構成部品テスト」か、「システム・
テスト」か、あるいは「サービスコード・テスト」の操
作モードが選択できる。「徴候テスト」あるいは「サー
ビスコード・テスト」モードのいずれかが選択される
と、51で当該プログラムが適切なデータベースにアク
セスして、図3にあるように、ユーザに故障(徴候ある
いはサービスコード)を表示する。52でユーザが一つ
あるいは複数の故障を選択すると、53でシステムは選
択された故障を用いてデータベースにアクセスし、適切
な原因と関連テスト手順を構築する。これに関して、5
4でプログラムは、幾つかの故障を選択したか尋ね、一
つの場合は55で図3のようにランク別にまとめた一覧
表を表示し、以前に実行したことがあるテストは56で
高輝度で表示する。54で複数故障の場合には、プログ
ラムは、57で計算法を使って各原因/テストのランク
付け一覧表をまとめ、図3に示されているような画面形
態でそれを表示する。次に58で、実行すべきテストを
ユーザが選択すると、システムは59でテストを生成し
て、その実行に必要なユーザプロンプトを表示する。次
に、ユーザは適切なアイコン(表示なし)を使って、当
該テストで故障原因が識別されたかどうかを示して、プ
ログラム60での質問に答える。識別されなかった場合
は、プログラムは61の一覧表でそのテストを高輝度表
示し、ユーザは別のテストを選択する。テストで故障が
識別された場合は、62でプログラムはその情報を後日
検索のために保存する。63でシステムはテストを継続
するかどうか尋ねる。継続する場合は、実行した最終テ
ストが61で高輝度表示され、継続しない場合は、64
でシステムは「故障テスト」モードを終了する。
【0038】「サービスコード・テスト」診断モードで
の操作は、基本的に上記のとおりだが、違う点は、技術
者は診断の開始時点で自動車のサービスコードを使用す
ること、およびサービスコードが個々の自動車に固有で
あることだ。ユーザが図3の画面でファイル38を選択
してこのモードを使用する場合、2つの異なる開始モー
ドが使用可能になる。第一のモードでは、(システムに
より)サービスコード・アクセス手順全体でユーザ・プ
ロンプトが必要に応じて表示され、「スキャン・ツー
ル」モジュールを使用して自動車から既存サービスコー
ドが読み取られる。次に、(システムにより)自動車の
コンピュータのメモリー内に現在保存されているサービ
スコードだけのメニューがユーザに表示される。次に、
ユーザは診断したいコードを選択する。第二のモードで
は、自動車のサービスコードは技術者が前もって検索済
みだ。次に、(システムにより)テストされる自動車に
可能な全てのサービスコードのメニューを表示する画面
表示がユーザに示される。ユーザは診断したいコードを
選択する。
【0039】選択した一つあるいは複数のサービスコー
ドに基づいて、表示画面には、上記の図3で示されたよ
うに、選択したサービスコードの可能な原因の一覧表、
およびそれに相対する、それらの原因を確認するために
実行されるテスト手順の一覧表が表示される。テスト手
順は、選択されたサービスコードの原因を診断するテス
トが成功する確率あるいは可能性の高い順に一覧表にさ
れる。表示されたテスト手順の選択および開始は、図3
の「徴候テスト」モードに関する上記説明と同じ方法で
達成される。
【0040】「システム・テスト」モードは、図3の画
面39で「コンピュータ/システム」ファイル・アイコ
ン37を選択することで入力できるのだが、このテスト
・モードは自動車サブシステムの作動を評価し、主とし
てエンジン分析器のシステム・テストを使用する。この
テスト・モードでは、技術者が実行すべきテストを決定
する際に、システムによるガイドはない。技術者は各自
の経験から、どのテストが必要であり、テストをどの順
序で実行するか決定する。これらのテストの多数は手続
きに関するものだ。各テストにはプロンプトとデータ収
集能力が入っている。テストが完了すると、診断エンジ
ンによりデータが評価され、診断結果が表示される。
【0041】(システムにより)初めに、画面表示65
で、適用可能なシステム・テストのメニュー66が表示
される。図4を参照。技術者がそのメニューから希望す
るテストを選択すると、(システムにより)モジュール
・アイコン44−48の内の適用可能なものが高輝度で
表示される。ユーザが一つの高輝度表示されたモジュー
ルを選択すると、関連テストが始動する。ユーザが図4
のシステム・テスト画面へ戻ると、すでに完了したテス
トは違う色で表示される。このメカニズムにより、どの
テストがこの診断セッションですでに実行済みであるか
追跡できる。一旦テストが完了すると、(システムによ
り)完了したことが示されるので、誤ってテストを繰り
返すことがない。
【0042】「構成部品テスト」モードが選択される
と、図5の画面表示67が表示される。構成部品のテス
トは自動車の単一構成部品の作動を評価する。このテス
ト・モードでは、技術者がどのテストを実行すべきか決
定する際に、システムによるガイドはない。技術者は各
自の経験を基に、どのテストが必要か、またテストをど
の順序で実行するか決定する。
【0043】構成部品テストのデータベースには、テス
ト中の特定自動車に適用するテスト・ライブラリ中のテ
ストに対するポインタが含まれる。ユーザにとって使用
可能な自動車部品テストの一覧表は、各自動車が潜在的
にユニークな構成部品一式を有するので、ダイナミック
である。構成部品テスト・ライブラリには何百もの構成
部品テストが含まれる。図5の画面表示67で、診断中
の自動車に有効な構成部品テストの一覧表が表示され
る。ユーザは適切なテストを選択する。アイコン44−
48を使うと、選択された構成部品のテストを支えるモ
ジュールが(システムにより)高輝度で表示される。ユ
ーザは、システム基盤の診断モードに関連して上述した
方法と根本的に同じ方法で、高輝度表示されたモジュー
ルを選択して、適切なテストを開始する。
【0044】以上の説明から、問題基盤の診断を始めと
する、多数の異なる診断方法を受け入れ、しかもその実
質的な寿命中の当該自動車に関するサービス経験を考慮
するために容易に更新できる改良型ダイナミック診断シ
ステムが提供されたことがわかる。
【0045】これまで本発明の特定の実施例が示され説
明されたが、本発明の広範な局面で当発明から逸脱する
ことなしに各種変更および修正をなし得ることは、当業
界の熟練者には自明であろう。前述の説明および添付の
図面で示された事項は、説明の手段としてのみ提供され
たものであり、限定として提供されたものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の診断システムを組み入れたエンジン分
析器の機能に関するブロック線図である。
【図2】本発明の診断システムを組み入れたエンジン分
析器の画面表示である。
【図3】図2のエンジン分析器の画面表示のシステム・
テスト・モードの表示である。
【図4】図2のエンジン分析器の画面表示の適用システ
ムのテストメニューの表示である。
【図5】図2のエンジン分析器の画面表示の構成部品テ
スト・モードの表示である。
【図6】本発明の診断システムのためのプログラム・ソ
フトウェアのフローチャートである。
【符号の説明】
10 診断プラットフォーム 16 キーボード 17 マウス 18 モニター 19 プリンター 20 記憶媒体 21 ROM 23 ROMドライブ 24 フロッピ・ドライブ 25 ハードドライブ 30 画面表示 31−35 アイコン 36−38 ファイル 39 画面表示 44−48 アイコン

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保存されたプログラム制御の下で作動す
    るプロセッサ、 プロセッサに接続され、診断を受ける装置が示す可能性
    がある故障に関連する情報項目ライブラリと、故障の原
    因を診断することを目的とする装置によって実行可能な
    テスト・ライブラリを含む知識データベースとに接続さ
    れた記憶機構、 プロセッサに接続され、それにより対話型に制御される
    表示画面およびデータ入力装置を含むユーザ・インタフ
    ェース、および表示画面の作動を制御するためのプロセ
    ッサーにより実行されるコンピュータ・ルーチン、を含
    む診断システムであって、前記コンピュータ・ルーチン
    は、 (a)情報項目収集を表示するために作動する第一の部
    分と、 (b)ユーザが前記データ入力装置を使用して、表示さ
    れた情報項目から一つあるいは複数を選択すると、それ
    に応答して、ユーザ選択の一つあるいは複数の情報項目
    に関連する故障原因の診断に適用可能なテストをテスト
    のライブラリから選択し、故障原因の診断に成功する確
    率順に階層的に選択テストを配列し、およびその階層的
    に配列されたテストの一覧表を表示する第二の部分、を
    含むことからなる診断システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシステムにおいて、前記
    情報項目は診断される装置が示す徴候を含む診断システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のシステムにおいて、前記
    情報項目は診断される装置のサービスコードを含む請求
    項1記載の診断システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のシステムにおいて、前記
    コンピュータ・ルーチンは装置識別情報の一覧表を表示
    するために作動する部分を含み、ユーザが前記データ入
    力装置を使って診断される特定装置種類を選択すること
    を可能にし、選択された装置の種類に関連する情報項目
    およびテストのみを作動する前記コンピュータ・ルーチ
    ンの前記の第一および第二部分を含む診断システム。
  5. 【請求項5】 記憶装置に保存されたプログラム制御に
    より作動するプロセッサ、 該プロセッサに接続され、診断される装置により示され
    る故障に関連する情報項目ライブラリと、該故障原因を
    診断することを目的とする装置で実行可能なテストのラ
    イブラリを含む知識データベースを保存する記憶機構、 対話型制御のためにプロセッサーに接続された表示画面
    とデータ入力装置の両方を含むユーザ・インタフェー
    ス、 該プロセッサーに接続され、ある装置に関するテストを
    実行するためにそのパラメータ・データをそれから取得
    するために、それに適応して接続されたテスト・プロー
    ブ組立、および該プロセッサーにより実行される表示装
    置の作動を制御するためのコンピュータ・ルーチンを含
    む診断システムであって、前記コンピュータ・ルーチン
    は: (a)情報項目の収集を表示するために作動する第一の
    部分、 (b)ユーザが前記データ入力装置を使用して選択した
    一つあるいは複数の表示された情報項目に応答して、選
    択された一つあるいは複数の情報項目に関連する故障の
    原因の診断に適用可能なテストを該テスト・ライブラリ
    から選択し、該故障の原因の診断に成功する確率順に配
    列し、且つその階層的に配列されたテストの一覧表を表
    示する第二の部分、および (c)ユーザが前記データ入力装置を使用して選択した
    一つの表示されたテストに応答して、選択されたテスト
    手順の実行に関連する表示順番をテストプローブ組立を
    使用して始動する第三の部分、を含むことからなる診断
    システム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のシステムにおいて、前記
    情報項目は診断される装置が示す徴候を含む診断システ
    ム。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のシステムにおいて、前記
    情報項目は診断される装置のためのサービスコードを含
    む診断システム。
  8. 【請求項8】 請求項5記載のシステムにおいて、前記
    コンピュータ・ルーチンは、装置識別情報の一覧表を表
    示して、診断される特定の装置の種類をユーザが前記デ
    ータ入力装置を使用して選択できるように作動する部分
    を含み、選択された装置の種類に適切な情報項目および
    テストに関してのみ作動する前記コンピュータ・ルーチ
    ンの前記第一、第二、および第三の部分を含むことから
    なる診断システム。
  9. 【請求項9】 請求項5記載のシステムにおいて、前記
    コンピュータ・ルーチンは、装置の故障の原因を診断す
    る際、前記データ入力装置に応答して、選択されたテス
    ト手順の実行結果に関するユーザ入力情報の記憶を促す
    部分を含むことからなる診断システム。
  10. 【請求項10】 保存されたプログラム制御により作動
    するプロセッサ、 該プロセッサに接続されて、テスト可能な装置のパラメ
    ータのライブラリを含む知識データベースを保存する記
    憶機構、 対話型制御のために該プロセッサに接続された表示画面
    およびデータ入力装置の両方を含むユーザインタフェー
    ス、 該装置に適応して接続されたハードウェア・モジュール
    を用いて該プロセッサに接続されたハードウェアおよび
    ソフトウェア診断モジュール、 故障の原因を診断するための装置で実行可能なテストの
    手順に関連している前記の各モジュール、 該表示装置の作動を制御するために該プロセッサにより
    実行されるコンピュータ・ルーチンを含む自動車診断シ
    ステムであって、前記コンピュータ・ルーチンは: (a)該ライブラリからの装置パラメータの一覧表を表
    示するために作動する第一の部分、 (b)ユーザが前記データ入力装置を使用して、表示さ
    れたパラメータから一つ選択すると、それに応答して、
    選択されたパラメータに適切なテスト手順に関連する一
    つあるいは複数の診断モジュールを表示する第二の部
    分、 (c)ユーザが前記データ入力装置を使用して、表示さ
    れたモジュールを選択すると、それに応答して、関連テ
    スト手順の実行順序の表示を始動する第三の部分、を含
    むことからなる自動車の診断システム。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のシステムにおいて、
    前記パラメータ・ライブラリは装置サブシステムの識別
    事項、およびそれらに関連するテスト手順を含む自動車
    の診断システム。
  12. 【請求項12】 請求項10記載のシステムにおいて、
    前記パラメータのライブラリは装置構成部品の識別事項
    と、それに関連するテスト手順を含む自動車の診断シス
    テム。
  13. 【請求項13】 請求項10記載のシステムにおいて、
    関連装置はコンピュータを搭載しており、前記パラメー
    タ・ライブラリーは前記の搭載コンピュータにより登録
    される可能性のあるサービスコードを含む自動車の診断
    システム。
  14. 【請求項14】 請求項10記載のシステムにおいて、
    前記モジュールは、サービスコードをダウンロードする
    ために、該装置に搭載されたコンピュータに適応して接
    続されたスキャナーへのリンクを含む自動車の診断シス
    テム。
  15. 【請求項15】 請求項10記載のシステムにおいて、
    そこで診断される装置は自動車エンジンであり、前記モ
    ジュールはエンジン分析器へのリンクを含む自動車の診
    断システム。
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