JP2006251918A - 不具合解析システムおよび不具合情報収集方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 各車載センサーにおいて収集された情報を蓄積できる装置を乗用車に設け、不具合が生じた場合に不具合の現象と蓄積された様々な情報とを利用することで、不具合の原因を突き止めるための解析をより短時間に正確に行うことができるとともに、蓄積された情報を参考にして不具合の原因を推測することができる不具合解析システムと不具合の原因を解析するために必要な情報を収集する方法を提供することである。
【解決手段】 乗用車の各機器の状態を示す状態情報を常時把握する複数の車載センサー2と、各車載センサー2が把握した各機器の状態情報を蓄積する車載の情報蓄積装置3と、乗用車に生じた不具合の現象を入力する入力装置7によって入力された情報と情報蓄積装置に蓄積された全ての状態情報のうち不具合に関する情報とを関連付けて蓄積する共有情報データベース6とを有する不具合管理装置5とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】 乗用車の各機器の状態を示す状態情報を常時把握する複数の車載センサー2と、各車載センサー2が把握した各機器の状態情報を蓄積する車載の情報蓄積装置3と、乗用車に生じた不具合の現象を入力する入力装置7によって入力された情報と情報蓄積装置に蓄積された全ての状態情報のうち不具合に関する情報とを関連付けて蓄積する共有情報データベース6とを有する不具合管理装置5とを備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、乗用車の不具合解析システムおよび不具合解析のための不具合情報収集方法に関する。
乗用車に何らかの不具合が生じた場合、かかる不具合を修理するために不具合がどのように生じたのかを解析することが行われる。すなわち、不具合が発生すると、不具合が生じた状況を確認し、この状況の下で同じ不具合が再び生じるか否かのいわゆる再現テストが行われる。再現テストを行って不具合の現象が確認されると不具合が生じた原因の解析がなされ、その原因を特定した上で修理等がなされる。
例えば、下記特許文献1には、乗用車の不具合を診断する際に使用される装置の一例が示されている。下記特許文献1によれば、乗用車の不具合を診断する場合、まず診断パソコンが車載電子制御装置(以下、「ECU」という。)と通信を行い、ECUの内部に記録された故障コード等を読み出す。診断パソコンはこの得られた故障コード等をもとに関連付け情報から次の作業を導き出すため整備情報を検索し、関係する整備情報を得る。診断パソコンはこの得られた整備情報を作業者に提示し、作業者はこの指示に従って故障診断を進める。この作業を繰り返すことで作業者の推測を入れずに故障部位を特定することが可能となる。また、整備情報に記載された判定基準に則り診断パソコンが診断結果の良否判定等も行うことから、正確でかつ作業者の熟練度合いに左右されることなく、故障診断を実施することが可能であるとされる。
特開2001−141612号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示されている発明においては、故障診断を行うための基礎となる情報は、ECUに記録されている故障コード、各種センサーの情報のみである。そしていずれにおいても記録されているのは発生した故障状態の情報であり、例えば故障に至るまでの正常な状態については記録されていない。つまりこれまでは自動車に故障が生じた場合に、その故障の事実のみを、例えば、予め記憶されている故障コードのいずれかに該当させて記録していたに過ぎない。そのため、故障の診断を行うために診断パソコンによって提示された情報に基づいて再現テストを行っても、提示された故障情報通りの症状がでないこともあり得るため、この場合には不具合を特定することができないということが生じた。
ところで、一部商用車には、例えば、デジタルタコグラフが搭載されている。このデジタルタコグラフには、例えば、走行距離やエンジンの回転数、加減速の状態等の情報が記録され、これらの情報に基づいて会社は商用車の運行管理を行う仕組みになっている。しかしながら、このデジタルタコグラフは、運行管理のために用いられるものであるため乗用車への搭載は予定されていない。また、商用車に搭載されていてもデジタルタコグラフは、自動車の不具合情報を収集することを目的にしているわけではなく、通常不具合を解析するシステムとも連携していないため、デジタルタコグラフによって収集された情報を不具合の解析に利用することは難しい。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、各車載センサー等において収集された全ての情報を蓄積しておくことのできる装置を乗用車に設け、不具合が生じた場合に不具合の現象と蓄積された様々な情報とを利用することで、不具合の原因を突き止めるための解析をより短時間に正確に行うことができるとともに、蓄積された情報を参考にして不具合の原因を推測することができる不具合解析システムと不具合の原因を解析するために必要な情報を収集する不具合情報収集方法を提供することである。
本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、乗用車の各機器の状態を示す状態情報を常時把握する複数の車載センサーと、この複数の車載センサーが把握した各機器の状態情報を蓄積する車載の情報蓄積装置と、乗用車に生じた不具合の現象を入力する入力装置によって入力された情報と情報蓄積装置に蓄積された状態情報のうち不具合に関する情報とを関連付けて保持しておく共有情報データベースとを有する不具合管理装置と、乗用車に関して収集された不具合の情報を用いて不具合を解析する不具合解析装置とを備える。
本発明の実施の形態に係る第2の特徴は、乗用車の各機器の状態を示す状態情報を複数の車載センサーにより常時把握して収集するステップと、この収集された状態情報を車載の情報蓄積装置に蓄積するステップと、乗用車に生じた不具合の現象を入力装置より入力するステップと、この入力装置によって入力された情報と前記情報蓄積装置に蓄積された全ての状態情報のうち不具合に関する情報とを関連付けて共有情報データベースに蓄積するステップと、を備える。
本発明によれば、各車載センサー等において収集された全ての情報を蓄積しておくことのできる装置を乗用車に設け、不具合が生じた場合に不具合の現象と蓄積された様々な情報とを利用することで、不具合の原因を突き止めるための解析をより短時間に正確に行うことができるとともに、蓄積された情報を参考にして不具合の原因を推測することができる不具合解析システムと不具合の原因を解析するために必要な情報を収集する方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る不具合解析システム1は、大きく分けて乗用車内に設けられている装置と乗用車外に設けられている装置とから構成されている。乗用車内には、乗用車の各機器に設けられている複数の車載センサー2a、2b、2c、2d、2eと(以下、これらの複数の車載センサーをまとめて「車載センサー2」という。)、車載センサー2が収集した各機器の状態情報を収集し蓄積しておく情報蓄積装置3と、複数の車載センサー2を結び情報蓄積装置3に状態情報を送信するための通信線4とが備えられている。この通信線4の種類としては、インターネット(LAN、WANなど)、VPNなどのネットワークや、有線又は無線による通信手段が該当する。一方、乗用車の外には、不具合の発生した乗用車に関する情報を蓄積しておく共有情報データベース6と、対象の乗用車に発生した不具合の現象を共有情報データベース6に入力する入力装置7とから構成される不具合管理装置5、共有情報データベース6内の情報に基づいて不具合の解析を行う不具合解析装置8とが備えられている。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る不具合解析システム1は、大きく分けて乗用車内に設けられている装置と乗用車外に設けられている装置とから構成されている。乗用車内には、乗用車の各機器に設けられている複数の車載センサー2a、2b、2c、2d、2eと(以下、これらの複数の車載センサーをまとめて「車載センサー2」という。)、車載センサー2が収集した各機器の状態情報を収集し蓄積しておく情報蓄積装置3と、複数の車載センサー2を結び情報蓄積装置3に状態情報を送信するための通信線4とが備えられている。この通信線4の種類としては、インターネット(LAN、WANなど)、VPNなどのネットワークや、有線又は無線による通信手段が該当する。一方、乗用車の外には、不具合の発生した乗用車に関する情報を蓄積しておく共有情報データベース6と、対象の乗用車に発生した不具合の現象を共有情報データベース6に入力する入力装置7とから構成される不具合管理装置5、共有情報データベース6内の情報に基づいて不具合の解析を行う不具合解析装置8とが備えられている。
車載センサー2は、乗用車のエンジンや駆動装置、安全装置等に設けられており、各機器の稼働状態の情報を収集している。車載センサー2において収集された状態情報は、情報蓄積装置3に送られるとともに、図示しないECUに送られて乗用車の制御を行う際の情報として利用される。
情報蓄積装置3は、車載センサー2から送られてきた乗用車の各機器の状態情報を蓄積する。これまでも例えば、上述のように、ECUでは車載センサーから送られてきた情報のうち特定の情報(例えば、故障情報等)について記憶していた例もあった。本発明における情報蓄積装置3は、車載センサー2において収集された各機器の正常な状態情報および不具合な状態情報(以下、「全ての状態情報」という。)を保存する点に特徴がある。
不具合管理装置5は、共有情報データベース6と入力装置7から構成されており、ある乗用車に発生した不具合に関する情報は全て不具合管理装置5によって管理される。
共有情報データベース6には、情報蓄積装置3に蓄積されている車載センサー2から送信された各機器の状態情報が蓄積される。そのほかに、入力装置7から入力された、不具合が発生した乗用車の具体的な不具合の現象や不具合の解決に至るまでの進捗状況等の情報も蓄積される。
入力装置7は、例えば、不具合が生じた乗用車の使用者から指摘を受けた不具合の現象や整備時に発見された不具合の現象等を共有情報データベース6に入力する際に使用される。また、不具合の解決に至るまでの進捗状況等の情報も入力装置7を使用して共有情報データベース6内に入力される。
不具合解析装置8は、乗用車に発生した不具合の原因を解析するための装置である。解析者は、不具合解析装置8を介して共有情報データベース6にアクセスし、例えば、共有情報データベース6に蓄積されている、不具合の現象と関連付けられた乗用車の各機器における状態情報等を利用して不具合の原因を解析する。
なお、これらの入力装置7および不具合解析装置8としては、例えば、パーソナルコンピュータ(ノートパソコンやデスクトップパソコン)等が用いられている。
情報蓄積装置3に蓄積される情報は、例えば図2に示すように、各車載センサー2が収集した状態情報を項目ごとに示すリスト40の形式で蓄積される。なお、ここでは、各項目ごとにリスト形式で情報蓄積装置3内に情報を蓄積するとしたが、蓄積の方法はリスト形式に限られることはない。
このリスト40においては、左側から車体番号を示す項目41、計測の日付を示す項目42、計測値を記録した時間を示す項目43、各車載センサー2が計測した対象の状態の変化44を示す項目として、例えば、エンジンの回転数44a、スピード44b、スロットルポジション(アクセル開度)44c、水温44d、不具合が発生した場合にその不具合であることを記録する項目45が設けられている。なお、図2のリスト40には各種の数値が記入されているが、これは説明のために記入した数値であり、実際の乗用車の状態を示すものではない。また、状態変化44を示す項目は図2に挙げた項目に限らない。
図2に示すリスト40を用いて、より詳細に説明する。図2に示されているリスト40は「01」という車体番号を有する乗用車についてのリストである。このリスト40によると、「2005年1月11日(リストでは「05.01.11」と表示)」の「13時15分28秒(リストでは「13:15:28」と表示)」にはエンジンの回転数をはじめ、状態の変化を示す各項目の全てが0である。このように各項目が0であるにも拘わらず情報蓄積装置3に記録されていることからすると、この時間にエンジンが始動された、と強く推測することができる。また、リスト40の計測時間を示す項目43を見ると、情報蓄積装置3は、例えば30秒ごとに計測値を記録するように設定されている。例えば「13時18分28秒」には、エンジンの回転数は毎分1500回転、スピードは時速35km、スロットルポジションは全開を100とした場合の20%の開度、水温は65℃と記録されている。さらに30秒経過した「13時18分58秒」の時点では、エンジンの回転数は毎分2800回転、スピードは時速50km、スロットルポジションは35%の開度、水温は67℃である。これら両時点における各機器の状態変化を総合的に判断すると、例えば、計測対象の乗用車が加速をしている、ということが強く推測できる。
一方、さらに時間が経過した「13時20分28秒」の時点では、エンジンの回転数は毎分0回転、スピードは時速65km、スロットルポジションは20%の開度、水温は66℃と記録されている。情報蓄積装置3は、各機器の状態の変化を総合的に判断して、突然エンジンの回転数が0になったことは不自然であり、エンジンに不具合が生じた(例えば、エンジンが停止した)との判断を行い、不具合であることを記録する項目45に印を付ける。図2においては、不具合であることを記録する項目45に丸印を付けて不具合が発生したことを示しているが、この表示は説明の便宜上このように示しただけであり、他の印の付け方であっても良い。
なお、収集された情報が不具合であるか否かを判断する方法としては、上述のような各項目の情報を総合的に判断するとの方法の他に、例えば、状態変化44の項目に表わされた値が計測間隔との関係で予め設定されていた範囲を超えた値を示した場合に不具合であると判断する方法等が挙げられる。
上記のような形式で各車載センサー2から送られてきた各機器の状態情報が情報蓄積装置3に蓄積されるが、この状態情報が情報蓄積装置3に蓄積され、さらには共有情報データベース6に蓄積されるまでの流れを示したのが図3のフローチャートである。
まず乗用車の様々な部分に配設されている各車載センサー2が、各機器の状態を示す情報を収集する(ST1)。ここでいう「状態情報」とは、各機器の測定時点での状態を数値化したものである。例えば「エンジンの回転数」であれば、「毎分1500回転」といった情報である。収集された状態情報は、通信線4を介して情報蓄積装置3に送信される(ST2)。情報蓄積装置3は、各車載センサー2から送信されてきた情報を受信し、各機器の状態の変化を表わすものとして、例えば図2のリスト40のように項目ごとに蓄積する(ST3)。
次に、情報蓄積装置3内に蓄積された情報を共有情報データベース6に送信するために情報蓄積装置3が共有情報データベース6に接続されたか否かを判断する(ST4)。本発明においては、共有情報データベース6は乗用車外に設けられているため、通常、車載されている情報蓄積装置3は、共有情報データベース6と接続されていない(ST4のN)。一方、例えば、不具合の原因を解析するために、不具合の発生した乗用車が修理工場に入庫したような場合には、情報蓄積装置3と共有情報データベース6が接続されることが考えられる。情報蓄積装置3が共有情報データベース6と接続されると(ST4のY)、情報蓄積装置3は自ら蓄積していた各車載センサー2からの情報を共有情報データベース6に送信する(ST5)。この送信により、不具合管理装置5を構成する共有情報データベース6の中に、不具合が発生した乗用車の各車載センサー2によって収集され、情報蓄積装置3に蓄積されていた情報が蓄積されたことになる。
共有情報データベース6には、上記情報蓄積装置3内に蓄積された情報の他に、乗用車に生じた具体的な不具合の現象が入力装置7を介して入力される(ST6)。情報蓄積装置3から送信された情報には不具合であることの印が付加されており、情報蓄積装置3から送信されてきた不具合情報と入力された不具合の現象が関連付けられる(ST7)。この関連付けられた情報が共有情報データベース6に蓄積される(ST8)。
ところで、図2に示すリスト40の最右欄には、不具合であることを記録する項目45に記録された不具合情報に関連付けられて、不具合の現象が入力され表示される項目46が設けられている。リスト40では「13時20分28秒」のときの状態変化が不具合と判断されているので、この部分に関連付けられて不具合の現象が項目46に表示されている。
このようにして、共有情報データベース6には情報蓄積装置3から送信された不具合情報と入力装置7より入力された不具合の現象が関連付けられて蓄積されていることから、発生した不具合を解析する者は、これら関連付けられた情報を参照することにより、不具合の原因を突き止めるための解析をより短時間に正確に行うことができる。
また、共有情報データベース6には情報蓄積装置3に蓄積されていた情報の全てが蓄積されていることから、正常に稼働していた状態の各機器の状態情報も参照することができるため、これらの情報を利用して不具合の原因を類推することも可能となる。特に、状態情報の経過を追跡していくことで、不具合が発生した乗用車が普段どのように使用されているかについても類推できるようになり、不具合情報と併せて不具合の原因を類推することも可能となる。
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態において、上述の第1の実施形態において説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一の構成要素の説明は重複するので省略する。
次に本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態において、上述の第1の実施形態において説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一の構成要素の説明は重複するので省略する。
本実施形態の構成は、第1の実施形態に示した構成に、解析用データベース9と、分析装置50とを加えたものである。図4に示す解析用データベース9は、共有情報データベース6に接続され、不具合の解析を行うために必要な情報を選択して蓄積するデータベースである。なお、解析用データベース9および後述する分析装置50は、乗用車外にそれぞれ設けられている。
上述したように、情報蓄積装置3に蓄積される情報は、各車載センサー2が収集した全ての情報であり、不具合の情報と共に正常な状態の情報も含まれている。従って、情報蓄積装置3から共有情報データベース6に送信され蓄積されている情報は、これら良否の状態情報を含む全ての情報である。このように、共有情報データベース6内には膨大な量の状態情報が蓄積されているが、不具合の解析を行うために必要な情報を蓄積している解析用データベース9を設けることにより、より短時間に正確に解析者が不具合解析装置8を利用して不具合の解析を行うことができる。
さらに、図4に示す分析装置50は、解析用データベース9内に蓄積されている情報に基づいて不具合の原因を分析し、不具合解析装置8に分析の結果を表示する装置である。そのため、分析装置50は、解析用データベース9および不具合解析装置8に接続されている。解析用データベース9内に蓄積される情報は、時として膨大な量になることも考えられるが、簡易であっても分析装置50が可能性のある不具合の原因を解析者に提示することで、解析者は共有情報データベース6や解析用データベース9内の情報の他に、分析装置50から提示された不具合の原因を参照することができ、解析にかかる時間を短縮できるとともに正確な解析を行うことができる。
なお、不具合解析装置8は、共有情報データベース6にも接続されているため、解析者は、解析用データベース9内の情報および分析装置50が提示した可能性のある不具合の原因を参照するとともに、共有情報データベース6に蓄積されている不具合が発生した乗用車の全ての情報も参照することができる。これにより、これらの情報を利用して不具合の原因を類推することも可能となるとともに、普段の使用状態と不具合情報と併せて不具合の原因を類推することも可能となる。
(第3の実施の形態)
次に本発明の第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態において、上述の第1または第2の実施形態において説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一の構成要素の説明は重複するので省略する。
次に本発明の第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態において、上述の第1または第2の実施形態において説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一の構成要素の説明は重複するので省略する。
本実施形態においては、上述の第2の実施形態とは異なり、図5に示すように分析装置60が乗用車内に設けられた、すなわち車載された装置として構成されている。また、分析装置60は情報蓄積装置3と接続され、車載センサー2から情報蓄積装置3に送信された全ての状態情報は、分析装置60にも情報蓄積装置3を介して送信される。さらに、分析装置60には、分析結果を車内に表示するための車内モニタ61が接続されている。
分析装置60は、自らの装置内の図示しない記憶装置に予め複数の典型的な不具合の情報とその情報が示す不具合の原因例とを対の情報として蓄積している。分析装置60は、情報蓄積装置3を介して車載センサー2から送信された状態情報と自らが記憶している複数の典型的な不具合の情報と比較を行い、情報蓄積装置3から送信された状態情報の中に該当する不具合の情報が存在するか否かを判断する。
分析を行った結果、自らが記憶している複数の典型的な不具合の情報と合致しなかった、すなわち、車載センサー2から送信されてきた状態情報が正常な状態であることを示している情報であるときは、これらの情報は蓄積しない。一方、不具合の情報と合致する状態情報が発見された場合には、分析の結果発見された不具合としてその不具合情報とその情報に対応する原因例とを蓄積しておく。
解析者は、例えば、乗用車が不具合を起こした場所で不具合解析装置8を分析装置60に接続させることで、分析装置60から可能性のある不具合の原因の提示を受けることができる。これにより提示された分析結果を参照して不具合の原因を解析することが可能となるため、解析にかかる時間を短縮できるとともに正確な解析を行うことができる。
さらに、分析装置60は、車内モニタ61と接続されているので、分析結果を車内モニタ61に表示することもできる。これにより、乗員も乗用車の不具合の原因をある程度把握することができ、例えば、車内モニタ61に表示された原因を予め解析者に伝えておくことで、さらに解析にかかる時間を短縮できるとともに正確な解析を行うことができる。
情報蓄積装置3に蓄積された情報は、例えば、修理等で乗用車が工場に入庫した際に共有情報データベース6と接続されることで共有情報データベース6に送信される。不具合を解析する解析者は、不具合解析装置8を共有情報データベース6、解析用データベース9、車載された分析装置60と接続し、それぞれから解析に必要な情報を入手して不具合の解析を行う。そのため、分析装置60が提示した可能性のある不具合の原因を参照するとともに、不具合が発生した乗用車の全ての情報も参照することができる。これにより、これらの情報を利用して不具合の原因を類推することも可能となるとともに、普段の使用状態と不具合情報と併せて不具合の原因を類推することも可能となる。
(第4の実施の形態)
次に本発明の第4の実施形態について説明する。なお、第4の実施形態において、上述の第1ないし第3の実施形態において説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一の構成要素の説明は重複するので省略する。
次に本発明の第4の実施形態について説明する。なお、第4の実施形態において、上述の第1ないし第3の実施形態において説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一の構成要素の説明は重複するので省略する。
図6に示すように、本実施形態における車載された分析装置65は、その内部に通信装置66を備えている点で、第3の実施形態における分析装置60とは異なる。なお、ここでは、分析装置65の内部に通信装置66を備えているが、通信装置66は単独の機器として車載され、分析装置65と接続されていてもよい。
分析装置65は、分析装置60と同様、情報蓄積装置3を介して車載センサー2から送信された状態情報と自らが記憶している複数の典型的な不具合の情報と比較を行い、情報蓄積装置3から送信された状態情報の中に該当する不具合の情報が存在するか否かを判断する。
この分析の際、分析装置65はその内部に通信装置66を備えているので、例えば、無線であるいはLANケーブル等で解析用データベース9に接続されることで、解析用データベース9に蓄積された情報に自由にアクセスすることができる。例えば、解析用データベース9に随時アクセスし、最新の不具合に関する情報を取得し、情報蓄積装置3に蓄積されている情報とともに自己の分析に役立てることができる。
分析を行った結果、自らが記憶している複数の典型的な不具合の情報と合致する状態情報が発見された場合には、分析の結果発見された不具合としてその不具合情報とその情報に対応する原因例とを蓄積しておく。
なお、分析装置61が通信装置66を介して解析用データベース9にアクセスするタイミングは、上述したように随時と設定することもでき、また、別のタイミングでアクセスするように設定してもよい。
本実施形態の場合、分析装置65は解析用データベース9に蓄積されている最新の不具合情報に基づいて乗用車に発生した不具合を分析しており、分析装置65にさえ接続すれば、特に解析者は改めて解析用データベース9に接続して蓄積されている状態情報を確認しなくても常に最新の不具合情報に基づいて解析を行うことができる。従って、その分より短時間に正確にこれらの情報を利用して不具合の原因を類推することも可能となるとともに、普段の使用状態と不具合情報と併せて不具合の原因を類推することも可能となる。
(第5の実施の形態)
次に本発明の第5の実施形態について説明する。なお、第5の実施形態において、上述の第1ないし第4の実施形態において説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一の構成要素の説明は重複するので省略する。
次に本発明の第5の実施形態について説明する。なお、第5の実施形態において、上述の第1ないし第4の実施形態において説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一の構成要素の説明は重複するので省略する。
本実施形態では、図7に示すように、各車載センサー2から送信されてきた状態情報を一つの情報蓄積装置3内に蓄積するのではなく、第1、第2の情報蓄積装置に分けて蓄積する点に特徴がある。
すなわち、まず各車載センサー2によって収集された全ての状態情報は第1の情報蓄積装置70に集められる。第1の情報蓄積装置70では、この全ての状態情報を蓄積するとともに、乗用車の不具合を解析するために必要な状態情報のみを選別して第2の情報蓄積装置71に送信する。第1の情報蓄積装置70は、各車載センサー2から送信された全ての状態情報から第2の情報蓄積装置71に送信した乗用車の不具合を解析するために必要な状態情報を除いた状態情報を引き続き蓄積する。一方、第1の情報蓄積装置70によって選択された状態情報を受信した第2の情報蓄積装置71は、これらの状態情報を蓄積する。なお、各車載センサー2から送られてきた状態情報のうち、どのような情報を不具合を解析するために必要な状態情報であるとするかについては、予め第1の情報蓄積装置70内に記憶させておくことができる。
第2の情報蓄積装置71に蓄積された不具合を解析するために必要な状態情報は、例えば、不具合が生じた乗用車が修理のために入庫し、第1の情報蓄積装置70および第2の情報蓄積装置71と共有情報データベース6とが接続されると、共有情報データベース6には、各車載センサー2から送信された全ての状態情報、および入力装置7より入力された不具合の現象という、不具合が発生した乗用車に関する全ての情報が蓄積されることになる。また、不具合の現象が第2の情報蓄積装置71から送信されてきた状態情報と互いに関連付けられて入力されるため、共有情報データベース6が上述した実施例2ないし4における解析用データベース9の役割を果たすことになる。
各車載センサー2が収集した情報が、共有情報データベース6に蓄積されるまでの流れを見ると、図8のフローチャートに示すように、まず各車載センサー2が各機器の状態情報を収集し(ST100)、この状態情報は第1の情報蓄積装置70に送信される(ST101)。第1の情報蓄積装置70は、各車載センサー2から送信された全ての情報を受信し、各機器の状態変化を表わすものとして、例えば図3のリスト40のように項目ごとに蓄積する(ST102)。
次に、第1の情報蓄積装置70は、蓄積された情報のうち不具合の解析を行うのに必要な情報を選別する(ST103)。例えば、図3におけるリスト40の不具合であることを記録する項目45に印を付けて選別する、等である。この選別を行うための基準は予め第1の情報蓄積装置70内にある図示しない記憶装置に記憶されている。また、この基準はどのような基準で不具合の解析を行うのかによって任意に決めることができる。
不具合を解析するために必要な情報を選別した後、不具合解析情報のみを第2の情報蓄積装置71に送信する(ST103のYおよびST104)。送信された不具合解析情報は第2の情報蓄積装置71で受信され、蓄積される(ST105)。
次に、第2の情報蓄積装置71内に蓄積された情報を共有情報データベース6に送信するために第2の情報蓄積装置71が共有情報データベース6に接続されたか否かを判断する(ST106)。本発明においては、共有情報データベース6は乗用車外に設けられているため、通常、車載されている第2の情報蓄積装置71は、共有情報データベース6と接続されていない(ST106のN)。一方、例えば、不具合の原因を解析するために、不具合が発生した乗用車が修理工場に入庫したような場合には、第2の情報蓄積装置71と共有情報データベース6が接続されることが考えられる。第2の情報蓄積装置71が共有情報データベース6と接続されると(ST106のY)、第2の情報蓄積装置71は蓄積していた不具合を解析するために必要な情報を共有情報データベース6に送信する(ST107)。この送信により、不具合管理装置5を構成する共有情報データベース6の中に不具合が発生した乗用車の不具合を解析するために必要な情報が蓄積されたことになる(ST108)。
共有情報データベース6には、上記第2の情報蓄積装置71内に蓄積された情報の他に、乗用車に生じた具体的な不具合の現象が入力装置7を介して入力される(ST109)。第2の情報蓄積装置71から送信された情報は不具合を解析するために必要な情報であり、この情報と入力された不具合の現象が関連付けられる(ST110)。
一方、第1の情報蓄積装置70に蓄積されている、第2の情報蓄積装置71に送信された不具合を解析するために必要な情報以外の状態情報については、選別された後も第1の情報蓄積装置70内に蓄積される(ST103のNおよびST111)。そして、第1の情報蓄積装置70内に蓄積された情報を共有情報データベース6に送信するために、第1の情報蓄積装置70が共有情報データベース6に接続されたか否かを判断する(ST112)。第1の情報蓄積装置70が共有情報データベース6と接続されると(ST112のY)、第1の情報蓄積装置70は蓄積していた状態情報を共有情報データベース6に送信し(ST113)、共有情報データベース6に蓄積される(ST114)。これらの送信により、不具合管理装置5を構成する共有情報データベース6の中に、不具合が発生した乗用車に関する全ての状態情報が蓄積されたことになる(ST115)。
このことから、解析者は、複数のデータベースにアクセスしなくても、共有情報データベース6のみにアクセスすれば乗用車に発生した不具合の解析を行うことができるため、解析にかかる時間を短縮できるとともに正確な解析を行うことができる。また、共有情報データベース6に蓄積されている不具合が発生した乗用車の全ての情報をも参照することにより、これらの情報を利用して不具合の原因を類推することも可能となるとともに、普段の使用状態と不具合情報と併せて不具合の原因を類推することも可能となる。
(第6の実施の形態)
次に本発明の第6の実施形態について説明する。なお、第6の実施形態において、上述の第1ないし第5の実施形態において説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一の構成要素の説明は重複するので省略する。
次に本発明の第6の実施形態について説明する。なお、第6の実施形態において、上述の第1ないし第5の実施形態において説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一の構成要素の説明は重複するので省略する。
本実施形態では、図9に示すように、各車載センサー2から送信されてきた全ての状態情報を一旦情報選別装置80で不具合の情報と正常な情報とに選別し、情報蓄積装置82と共有情報データベース6に送信する点に特徴がある。
すなわち、例えば、情報選別装置80には、図示しない記憶装置に、各機器において正常な状態情報であるとされる範囲が決められて記憶されており、各車載センサー2から送信されてきた状態情報がかかる正常とされる範囲に含まれるかを判断する。つまり、この範囲を逸脱した情報は不具合の情報と判断される。その結果、送信されてきた状態情報が、記憶装置内に記憶されている正常とされる状態情報の範囲内に納まっている場合には、情報選別装置80はそのまま情報蓄積装置82に送信する。一方、この範囲の外に出た不具合の状態情報については、情報蓄積装置82には送信せず、直接通信装置81を介して共有情報データベース6に送信する。なお、ここでは、情報選別装置80の内部に通信装置81を備えた形態としているが、通信装置81は単独の機器として車載され、情報選別装置80と接続されていてもよい。
情報蓄積装置82は、情報選別装置80から送信されてきた各機器の正常な状態情報を受信して蓄積する。そして例えば、不具合が生じた乗用車が入庫し、共有情報データベース6と接続された場合に、この蓄積していた各機器の正常な状態情報を情報蓄積装置82から共有情報データベース6に移す。共有情報データベース6には、既に情報選別装置80から送信されてきた、各車載センサー2から送信されてきた状態情報の中で、不具合の情報であると判断された情報が蓄積されており、この情報は入力装置7より入力された不具合の現象と関連付けられて蓄積される。そのため、共有情報データベース6が上述した実施例2ないし4における解析用データベース9の役割を果たすことになる。
各車載センサー2が取得した情報が、共有情報データベース6に蓄積されるまでの流れを見ると、図10のフローチャートに示すように、まず各車載センサー2が各機器の状態情報を収集し(ST200)、この状態情報は情報選別装置80に送信される(ST201)。情報選別装置80は、各車載センサー2から送信された全ての情報を受信する(ST202)。
情報選別装置80は、この送信された情報が、予め自己の記憶装置に記憶されている各機器において正常な状態情報であるとされる範囲に含まれるか否かを判断し、正常な状態情報と不具合の情報とを選別する(ST203)。なお、正常な状態情報の範囲は、例えば車種ごとやグレードごと等に任意に決めることができる。
各機器において正常な状態情報であるとされる範囲に含まれるか否かを判断した後、正常な状態情報のみを情報蓄積装置82に送信する(ST203のYおよびST204)。送信された正常な状態情報は情報蓄積装置82で受信されて蓄積される(ST205)。
次に、情報蓄積装置82内に蓄積された情報を共有情報データベース6に送信するために情報蓄積装置82が共有情報データベース6に接続されたか否かを判断する(ST206)。本発明においては、共有情報データベース6は乗用車外に設けられているため、通常、車載されている情報蓄積装置82は、共有情報データベース6と接続されていない(ST206のN)。一方、例えば、不具合の原因を解析するために、不具合が発生した乗用車が修理工場に入庫したような場合には、情報蓄積装置82と共有情報データベース6が接続されることが考えられる。情報蓄積装置82が共有情報データベース6と接続されると(ST206のY)、情報蓄積装置82は蓄積していた正常な状態情報を共有情報データベース6に送信する(ST207)。この送信により、不具合管理装置5を構成する共有情報データベース6の中に不具合が発生した乗用車の情報のうち、正常な状態情報が蓄積されたことになる(ST208)。
一方、情報選別装置80において選別された不具合を示す情報は、通信装置81を介して共有情報データベース6に送信される(ST203のNおよびST209)。共有情報データベース6は、この送信されてきた不具合を示す情報を受信し、蓄積する(ST210)。さらに、乗用車に生じた具体的な不具合の現象が入力装置7を介して入力されて(ST211)、情報選別装置80から送信された情報と関連付けられる(ST212)。
これらの送信により、不具合管理装置5を構成する共有情報データベース6の中に、不具合が発生した乗用車に関する全ての状態情報が蓄積されたことになる(ST213)。
本実施形態においては、不具合を示す状態情報は、各車載センサー2がその状態情報を収集し、情報選別装置80によって選別されてすぐに共有情報データベース6に送信されることになる。従って、不具合が発生してからほぼ時間差なく共有情報データベース6に不具合情報が蓄積されることになり、解析者もより迅速に不具合の解析を行うことができる。また、共有情報データベース6内に不具合が発生した乗用車に関する全ての状態情報が蓄積されていることから、解析者は、複数のデータベースにアクセスしなくても、共有情報データベース6のみにアクセスすれば乗用車に発生した不具合の解析を行うことができるため、解析にかかる時間を短縮できるとともに正確な解析を行うことができる。さらに、不具合の情報以外にもその乗用車の通常状態を示す情報をも参照することにより、これらの情報を利用して不具合の原因を類推することも可能となるとともに、普段の使用状態と不具合情報と併せて不具合の原因を類推することも可能となる。
1 不具合解析システム
2 各車載センサー
3 情報蓄積装置
4 通信線
5 不具合管理装置
6 共有情報データベース
7 入力装置
8 不具合解析装置
9 解析用データベース
2 各車載センサー
3 情報蓄積装置
4 通信線
5 不具合管理装置
6 共有情報データベース
7 入力装置
8 不具合解析装置
9 解析用データベース
Claims (12)
- 乗用車の各機器の状態を示す状態情報を常時把握する複数の車載センサーと、
前記複数の車載センサーが把握した各機器の状態情報を蓄積する車載の情報蓄積装置と、
前記乗用車に生じた不具合の現象を入力する入力装置によって入力された情報と前記情報蓄積装置に蓄積された状態情報のうち不具合に関する情報とを関連付けて蓄積する共有情報データベースとを有する不具合管理装置と、
前記乗用車に関して収集された不具合の情報を用いて不具合を解析する不具合解析装置と、
を備えることを特徴とする不具合解析システム。 - 前記不具合管理装置の共有情報データベースに蓄積されている情報のうち、不具合解析の際に必要となる情報を選択、加工して蓄積しておく解析用データベースを設けていることを特徴とする請求項1記載の不具合解析システム。
- 前記解析用データベース内の情報に基づいて不具合の原因を分析し、前記不具合解析装置に対して可能性のある不具合の原因を提示する分析装置を設けていることを特徴とする請求項2記載の不具合解析システム。
- 過去の不具合情報を保持し、前記過去の不具合情報と前記情報蓄積装置に蓄積された乗用車の状態情報とを比較して可能性のある不具合の原因を提示する車載の分析装置を設けていることを特徴とする請求項2記載の不具合解析システム。
- 前記車載の分析装置は、通信装置を有し、前記解析用データベースに随時通信を行うことで最新の不具合の情報に基づいて不具合の原因を分析することを特徴とする請求項4記載の不具合解析システム。
- 前記車載分析装置からの可能性のある不具合の原因を車内のモニタに提示することを特徴とする請求項4または請求項5記載の不具合解析システム。
- 乗用車の各機器の状態を示す状態情報を常時把握する複数の車載センサーと、
前記複数の車載センサーから送信された状態情報を受信し、前記状態情報を不具合の解析をするために必要な情報とその情報以外の情報とに選別し、不具合の解析をするために必要な情報以外の情報を蓄積する第1の情報蓄積装置と、
前記第1の情報蓄積装置によって選別された前記不具合の解析をするために必要な情報を蓄積する第2の情報蓄積装置と、
前記乗用車に生じた不具合の現象を入力する入力装置によって入力された情報と前記第2の情報蓄積装置に蓄積された不具合を解析するために必要な情報を関連付けて蓄積する共有情報データベースとを有する不具合管理装置と、
前記乗用車に関して収集された不具合の情報を用いて不具合を解析する不具合解析装置と、
を備えたことを特徴とする不具合解析システム。 - 乗用車の各機器の状態を示す状態情報を常時把握する複数の車載センサーと、
前記複数の車載センサーが把握した状態情報を受信して不具合の情報と正常な情報とに選別する情報選別装置と、
前記情報選別装置により選別された情報のうち正常な情報を蓄積する情報蓄積装置と、
前記乗用車に生じた不具合の現象を入力する入力装置によって入力された情報と前記情報選別装置から送信された不具合の情報とが関連付けられた不具合情報と前記情報蓄積装置に蓄積された正常な情報とを蓄積する共有情報データベースとを有する不具合管理装置と、
前記乗用車に関して収集された不具合の情報を用いて不具合を解析する不具合解析装置と、
を備えたことを特徴とする不具合解析システム。 - 乗用車の各機器の状態を示す状態情報を複数の車載センサーにより常時把握して収集するステップと、
前記収集された状態情報を車載の情報蓄積装置に蓄積するステップと、
前記乗用車に生じた不具合の現象を入力装置より入力するステップと、
前記入力装置によって入力された情報と前記情報蓄積装置に蓄積された状態情報のうち不具合に関する情報とを関連付けて共有情報データベースに蓄積するステップと、
を備えることを特徴とする不具合情報収集方法。 - 前記共有情報データベースから前記共有情報データベースに蓄積されている情報のうち、不具合の解析の際に必要となる情報を選択、加工して蓄積しておく解析用データベースに送信するステップを備えることを特徴とする請求項9記載の不具合情報収集方法。
- 乗用車の各機器の状態を示す状態情報を複数の車載センサーにより常時把握して収集するステップと、
第1の情報蓄積装置が、前記収集された状態情報を受信し、前記状態情報を不具合の解析をするために必要な情報とその情報以外の情報とに選別し、不具合の解析をするために必要な情報以外の情報を蓄積するステップと、
前記第1の情報蓄積装置によって選別された前記不具合の解析をするために必要な情報を第2の情報蓄積装置に蓄積するステップと、
乗用車に生じた不具合の現象を入力する入力装置によって入力された情報と前記第2の情報蓄積装置に蓄積された不具合を解析するために必要な情報とを関連付けて共有情報データベースに蓄積するステップと、
前記第1の情報蓄積装置に蓄積された情報を共有情報データベースに蓄積するステップと、
を備えることを特徴とする不具合情報収集方法。 - 乗用車の各機器の状態を示す状態情報を複数の車載センサーにより常時把握して収集するステップと、
前記収集された状態情報を受信して情報選別装置が不具合の情報と正常な情報とに選別するステップと、
前記情報選別装置により選別された情報のうち、正常な情報を情報蓄積装置に蓄積するステップと、
乗用車に生じた不具合の現象を入力する入力装置によって入力された情報と前記情報選別装置から送信された不具合の情報とを関連付けて共有情報データベースに蓄積するステップと、
前記情報蓄積装置に蓄積された正常な情報を共有情報データベースに蓄積するステップと、
を備えたことを特徴とする不具合情報収集方法。
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