JP2010046451A - 巻取式ウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の移動システム - Google Patents

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Abstract

【課題】取り付けが容易で、安全性にとんだ巻取式ウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の移動システムを提供する。
【解決手段】巻取式ウインチ1を用いたネット又はシート等の吊張体5の吊張移動システムにおいて、空間部の所望の箇所に間隔を有して設置された複数台の巻取式ウインチよりそれぞれ巻回ドラムの回転駆動を制御した状態でワイヤロープ等の紐状体3を引き出し移動し、ワイヤロープ等の紐状体に取り付けられたネット又はシート等の吊張体を吊り張り移動する際、上部側の傾斜又は円弧面に沿ったネット又はシート等の吊張体の各ワイヤロープ等の紐状体の各連結間(L)と、対応する下端側の各ワイヤロープ等の紐状体の連結間(N)との幅長を略同一に調整することで、ネット又はシート等の吊張体を上端側に移動し上端側の形状に応じて収納する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤロープ等の紐状体を巻回する巻取式ウインチを用いて屋内外の所望の空間部を開閉する巻取式ウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の移動システムに関する。
屋内外の各種の施設で所望の空間部を開閉するのに使用する装置としては、主として次のような構成の装置が使用されている。例えば、特許第4032315号公報に開示されている装置の構成は、防球用や間仕切り用として使用するネットと、ネットの両端側にそれぞれ連結された2本のワイヤロープと、ワイヤロープをそれぞれ巻き取り/引き出し移動する巻取式ウインチと、ネットの上端側に連結され上方側に巻き取り/引き出し移動する支持ロープとからから構成され、各巻取式ウインチの巻回ドラムを回転駆動することで、ドラムに巻回されたワイヤロープを巻き取り移動して2本のワイヤロープを逆方向に引っ張るとともに、支持ロープを上方に引っ張ることでネットの荷重を分散しながらワイヤロープに連結されたネットを水平に吊り張りして空間部の間仕切り等に利用する。
また、近年において日本各地で屋内施設として大空間部を有する多目的の室内球技場が多数建設され、大空間部を利用目的に応じて間仕切りし、又利用者の安全のための防球用として複数のネット又は複数のシートが利用されている。
上記ネットは重量があるために、ネットを吊り張りする場合は、複数のワイヤーを利用して吊り張りする必要があり、例えば、特開2003−117046号公報に開示された装置は、エンドレス状のウインチでウインチワイヤー所望の区間にエンドレス状に吊り張りし、ウインチワイヤーに所望の間隔でガイドワイヤーを取り付け、ガイドワイヤーにネットを取り付けた構成てあり、ウインチを駆動することでウインチワイヤーを移動してガイドワイヤーを昇降移動しネットを吊り張り又は収納する。
また、他の方法として巻取式ウインチを用いる方法も考えられた。例えば、特開2007−44454号公報に開示されたネット等の吊張体の吊り張り方法である。
上記ネット等の吊張体の吊り張り方法は、巻取式ウインチに巻回した複数のウインチワイヤーを天井の円弧部に沿って天頂部と該天頂部からの距離に応じて調整しながら移動することでネット等の吊張体を空間部に吊り張り又は天井側で収納する方法である。
発明が解決しようとする課題
しかしながら、上記従来より使用されているエンドレス状のウインチを使用する方法では、天井側の形状によりネットに連結したガイドワイヤーの長さが相違し、しかもネットの荷重が相違するためにスムーズなウインチワイヤーの移動ができない。
また、エンドレス状のウインチは、ウインチワイヤーをエンドレス状に設ける必要があるために、多くの滑車が必要であり、多方向への設置や捩じれのある方向への設置には適さない。
また、従来の巻取式ウインチを用いたシステムでは上端側が下端側に対して水平の状態で使用されているために、上端側が傾斜した場合や円弧状の場合には適さない。
また、上端側が傾斜した場合や円弧状の場合は、ネットを折り畳んで上端側に移動するとワイヤーロープ間の幅長が上端側と下端側で相違するために、上端側の傾斜や円弧に沿ってネットを適切に収納することができない。
また、ネットは、網目に沿って収縮する性質があるために、吊り張りしたネットの下端側が十分に広がらずに手でネットを引っ張って広げているが大空間部に使用するネットはその面積が広く、手でネットを引っ張っるには限界があった。
そこで、本発明は、巻取式ウインチを利用して大空間部を適切に間仕切り等でき、しかもその収納も容易で、安全性にとんだ巻取式ウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の移動システムを提供することを課題とする。
課題を解決するための手段
本発明は上記課題を解決するための巻取式ウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の移動システムの第1の解決手段は、請求項1に記載のように、駆動軸を介して巻回ドラムを回転駆動し、巻回ドラムに巻回されたワイヤロープ等の紐状体を巻回移動して、ワイヤロープ等の紐状体に取り付けられたネット又はシート等の吊張体を昇降移動することで上端側の傾斜又は円弧面に応じて空間部を開閉する巻取式ウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システムにおいて、空間部の所望の箇所に間隔を有して設置された複数台の巻取式ウインチよりそれぞれ巻回ドラムの回転駆動を制御した状態でワイヤロープ等の紐状体を引き出し移動し、ワイヤロープ等の紐状体に取り付けられたネット又はシート等の吊張体を吊り張り移動する際、上部側の傾斜、又は円弧面に沿ったネット又はシート等の吊張体の各ワイヤロープ等の紐状体のそれぞれの連結間(L)と、対応する下端側の各ワイヤロープ等の紐状体のそれぞれの連結間(N)との幅間距離を略同一に調整することで、ネット又はシート等の吊張体を上端側に移動し上端側の形状に応じて収納することを特徴とする。
また、具体的な解決手段は、請求項2に記載のように、ワイヤロープ等の紐状体に取り付けられたネット又はシート等の吊張体を昇降移動して空間部を開閉する際、ネット又はシート等の吊張体の下端側に設けられた第2のワイヤロープ等の紐状体を水平方向に引っ張り、又は第2のワイヤロープ等の紐状体の水平方向の引っ張りを解除することでネット又はシート等の吊張体で空間部を隙間なく開閉することである。
発明の作用・効果
次に、本発明の巻取式ウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の移動システムの作用及び効果について記載する。
先ず、屋内外の所望の空間部に複数台の巻取式ウインチを間隔を設けて設置し、その後各巻取式ウインチの巻回ドラムをそれぞれ制御した状態で回転駆動して巻回ドラムよりワイヤロープ等の紐状体を上方側より床面下方側へ下降すべく引き出し移動して、各ワイヤロープ等の紐状体をネット又はシート等の吊張体に連結する。
その後、各巻取式ウインチの巻回ドラムをそれぞれ制御した状態で上記と逆方向に所望量回転駆動し、ワイヤロープ等の紐状体を下方側より上方側へ上昇すべく巻き取り移動して、ネット又はシート等の吊張体を所望の空間部に吊り張りして空間部を閉塞(間仕切り等)する。
次に、ネット又はシート等の吊張体を一時的に収納する場合は、各巻取式ウインチの巻回ドラムをそれぞれ制御した状態で上記のように回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を下方側より上方側に上昇すべく巻き取り移動し、ネット又はシート等の吊張体を上方側に移動して空間部の閉塞を解除する。
この際、ネット又はシート等の吊張体の各ワイヤロープ等の紐状体のそれぞれの連結間(L)と対応する下端側の各ワイヤロープ等の紐状体のそれぞれの連結間(N)との幅間距離を略同一に調整することで、ネット又はシート等の吊張体は上部側の傾斜又は円弧面に沿って適切に収納することができる。
このように、巻取式ウインチの設置位置も間仕切りの方向等に応じて自在に設定することができ、しかも上端側のあらゆる形状に応じて収納することができるので、あらゆる種類の空間部に対応することができる。
また、ネット又はシート等の吊張体を所望の空間部に吊り張りして空間部を閉塞する際、第2のワイヤロープ等の紐状体をネット又はシート等の吊張体の下方側で水平方向に引っ張ることで、シート等の吊張体を空間部に沿って隙間なく広げた状態と適切に吊り張りすることができる。
次に、上記ネット又はシート等の吊張体を一時的に収納する場合は上記とは逆に、第2のワイヤロープ等の紐状体の水平方向の引っ張りを解除し、各巻取式ウインチの巻回ドラムをそれぞれ制御した状態で上記のように回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を下方側より上方側に巻き取り移動し、ネット又はシート等の吊張体を上方側に移動して空間部の閉塞を解除する。
また、ネット又はシート等の吊張体を収納する場合は、各巻取式ウインチの巻回ドラムをそれぞれ制御した状態で回転駆動して巻回ドラムよりワイヤロープ等の紐状体を上方側より床面下方側へ引き出し移動して、各ワイヤロープ等の紐状体よりネット又はシート等の吊張体を取り外した後、各巻取式ウインチの巻回ドラムをそれぞれ制御した状態で上記のように回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を下方側より上方側に巻き取り移動してその先端部を上方側に位置させることで、空間部を完全に開放する。
このように、第2のワイヤロープ等の紐状体でネット又はシート等の吊張体の下方側を水平方向に引っ張ることで、確実にネット又はシート等の吊張体を空間部に吊り張りすることができ、屋内外のあらゆる空間部に対応することができる。
また、従来のように予めワイヤロープ等の紐状体の長さを調整する必要がなく取り付けが容易であり、また取り付け後の微調整も容易に行えるために、メンテナンスにおいてもその作業がスムーズに行える。
また、ワイヤロープ等の紐状体で直接ネット又はシート等の吊張体を移動することで、その取り付けが容易であり、その取り付け及び取り外しが容易である。
発明を実施するための最良の実施の形態
以下、本発明の巻取式ウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の移動システムの一実施例について下記のような図面を用いて説明する。
図1は本発明の巻取式ウインチを用いたネットの移動システムの第1の実施例を示す概略全体説明図であり、図2はネット又はシート等の吊張体のワイヤロープ等の紐状体間の上下の幅長を示す概略正面説明図であり、図3はワイヤロープ等の紐状体のネット又はシート等の吊張体への取り付け状態を示す概略正面説明図であり、図4は本発明の巻取式ウインチを用いたネットの移動システムで吊張体の上方側への収納状態を示す概略説明図であり、図5は本発明の巻取式ウインチを用いたネットの移動システムを示すフローチャートであり、図6図7は本発明の巻取式ウインチを用いたネットの移動システムの他実施例を示す概略説明図である。
本発明の巻取式ウインチを用いたネットの移動システムの第1の実施例について説明する。(図1乃至図3参照)
巻取式ウインチを用いたネットの移動システムの構成は、上端側が斜めに傾斜した、又は円弧状の空間部に使用し、その上端側に沿って一定の間隔で複数個の巻取式ウインチ1を設置し、各巻取式ウインチ1の巻回ドラム2に巻回された複数の紐状体3としてのワイヤーロープを上端側に取り付けられた複数の滑車4を介して引出し、該複数の紐状体3に吊張体5としてのネットを連結して構成する。
上記の巻取式ウインチ1は、基本的にウインチ本体1Aと駆動源とから構成され、ウインチ本体1Aには駆動源に連結(直接的/間接的)し回転駆動(手動電動又はアシスト電源で回転駆動する構成等その駆動手段は目的に応じて自在に選択することができる)する駆動軸2Aと、該駆動軸2Aに設けられた巻回ドラム2が設けられている。
紐状体3は、予め長さ調整した後吊張体5に取り付けられ、紐状体3への取り付け及び吊張体5の収納時の取り外しがスムーズに行えるように着脱が容易に構成されている。紐状体3と吊張体5との連結は、吊張体5の縦方向で所望の間隔で複数個取り付けられたリング6に挿通し、吊張体5の下端部側で重り(吊張体5が網目に沿って伸縮するのを防止し、垂直状態に維持するための重り)7に先端部を連結具(図示せず、紐状体3の捩じれを解消する)に固定している。
上記紐状体3の長さ調整は、空間部の上端側の最も高い天井部(天頂部)と該当する滑車4との高さ方向の距離及び設置した巻取式ウインチ1と該当する滑車4との距離に沿って行う。
上記各巻取式ウインチ1はそれぞれ制御盤(図示せず)で制御された状態で駆動するが、紐状体3の長さ調整がすでにできているために、始動と停止等の時間制御等の簡易な制御で対応することができる。
吊張体5の下端側に沿って第2の紐状体8としてのワイヤーロープが設けられ、両端側をそれぞれ外方向に引っ張ることで、吊張体5を直線状に引っ張ることで、吊張体5で空間部を隙間なく適切に閉塞することができる。
吊張体5の上端側の各紐状体3の幅間(L…吊張体5の幅)と、連結間(L)に対応する下端側の各紐状体3の連結間(N…吊張体5の幅)との幅長を略同一に調整する。尚、各紐状体3の連結間の実際の距離(M)とする。
即ち通常は、実際の距離(M)=連結間(N)であるために、上部側が円弧状になる場合は通常連結間(L)>連結間(N)であるために、吊張体5を上方側に収納移動した際、一定の距離以上は円弧部分では紐状体8が移動できず吊張体5の収納できない部分が多く発生するが、連結間(L)=連結間(N)にすることで、吊張体5の収納できない部分をなくして確実に収納することができる。
上記のように構成された第1実施例の巻取式ウインチを用いたネットの移動システムを使用する場合について説明する。(図4及び図5参照)
先ず、所望の空間部の形状等に応じて、設置する巻取式ウインチ1の数、吊張体5の大きさ及び形状を確認後、空間部の上部側に複数の巻取式ウインチ1を設置し、制御盤により各巻取式ウインチ1の巻回ドラム2を回転駆動し巻回ドラム2に巻回された紐状体3をそれぞれ引き出し移動し、天井側に取り付けられた複数の滑車4を介してさらに床面側まで引き出し移動する。
その後、それぞれの紐状体3を吊張体5の縦方向に設けられたリング6に挿通し、吊張体5の下端側で重り7に連結する。
そして、再度制御盤により各巻取式ウインチ1の巻回ドラム2を回転駆動し巻回ドラム2に巻回されたそれぞれの紐状体3を巻き取り移動し、天井側に取り付けられた複数の滑車4に沿って、吊張体5を天井側に移動して空間部に吊り張りした後、吊張体5の下端側に沿って設けられた第2の紐状体8の両端側を引っ張りそれぞれ固定することで、吊張体5の下端側を直線状に広げ隙間なく空間部を閉塞(間仕切り等)することができる。
この際、吊張体5の下端側が実際の距離(M)=連結間(N)となっていないために、吊張体5の下端側が連結間(N)が弛んだ状態となるが、第2の紐状体8の両端側で引っ張られているために、吊張体5の下端側が弛んだ状態とならず実際の距離(M)間に位置することとなる。
また、第2の紐状体8が設けられているために、重り7の重量を従来のように重くする必要がなく吊張体5の下端側をスムーズに直線状に広げることができる。
次に、吊張体5を上記空間部の上方に一時的に収納する場合は、第2の紐状体8の両端側を解除した後、再度制御盤によりその駆動を制御した状態で各巻取式ウインチ1の巻回ドラム2を回転駆動し巻回ドラム2に巻回されたそれぞれの紐状体3を滑車4の近傍まで巻き取り移動すると、紐状体3は吊張体5の縦方向に設けられたリング6に沿って吊張体5を畳むようにして収納する。
この際、吊張体5に設けられた複数の紐状体3は連結間(L)=連結間(N)であるために、各巻取式ウインチ1の巻回ドラム2はそれぞれが滑車4の近傍まで紐状体3を巻き取り移動し、上方側の形状に沿って吊張体5を畳むようにして収納することができるので、従来のように上端側が斜めに傾斜又は円弧状の場合に吊張体5の収納できない部分がなく空間部を完全に開放することができる。
即ち、通常は、上部側が円弧状になる場合は通常連結間(L)>連結間(N)であるために、吊張体5を上方側に収納移動した際、吊張体5の収納できない部分が多く発生するが、連結間(L)=連結間(N)にすることで、吊張体5が円弧状に収納されることとなり、収納できない部分をなくすることができる。
また、重り7の重量が従来のように重くないために、従来のように収納時に重り7を取り外すことなく吊張体5を収納することができる。
次に、吊張体5を紐状体3より取り外して収納する場合について説明する。先ず、制御盤によりそれぞれ制御した状態で各巻取式ウインチ1の巻回ドラム2をそれぞれ回転駆動して紐状体3を巻回ドラム2より引き出し、複数の滑車4に沿って上方側より下方側へ下降移動し吊張体5を床面側に完全に位置させた後、紐状体3の下端の重り7を取り外すことで紐状体3をリング6に沿って吊張体5より取り外し、吊張体5を別の収納場所に収納した後、再度各巻取式ウインチ1の巻回ドラム2をそれぞれ回転駆動して巻回ドラム2に巻回されたそれぞれの紐状体3を巻き取り移動し、上方側に取り付けられた複数の滑車4に沿って紐状体3を上方側に移動することで、吊張体5の取り外しと収納との工程を終える。
このように、本発明の巻取式ウインチを用いたネットの移動システムは、空間部の大きさ、形状に応じて吊張体5の大きさや重量を決定し、対応する個数の巻取式ウインチ1を設置することであらゆる空間部に対応して設置することができる。
また、予め紐状体3の上端側と下端側との長さ調整を行った後に吊張体5に連結するために、取り付け後の微調整も容易に行えるために、メンテナンスにおいてもその作業がスムーズに行うことができる。
また、予め長さ調整した紐状体3を吊張体5に連結しているために巻取式ウインチ1の制御盤による制御が容易であり、使用中のトラブルを出来るかぎり押さえることができる。
また、吊張体5の下端側に沿って第2の紐状体8が設けられているために、吊張体5の下端側を第2の紐状体8に沿って自在に直線状に余裕をもって広げることができ、従来のような人の手で吊張体5の下端側を引っ張りながら上端に応じて調整しながら移動するような作業を必要としないので、従来に比し吊張体5の下端側を直線状に広げる作業が容易である。
さらに、第2の紐状体8によって吊張体5の下端側を直線状に広げているために、一端第2の紐状体8の両端側を引っ張って固定すると、従来のように使用により吊張体5の下端側が移動することなく、連続して使用することができる。
また、第2の紐状体8が設けられているために、重り7の重量を従来のように重くする必要がないために、吊張体5の収納時に重り7を取り外すことなく収納することができ、安全性の面でも格段に向上した。
また、上記実施例では巻取式ウインチ1を上方側に取り付けたが、本発明の巻取式ウインチを用いたネットの移動システムにおいては、巻取式ウインチ1の取り付け位置はこれに限定されるものでなく、例えば、巻取式ウインチ1を下端側に設置し、紐状体8のみを上方に移動するように設けることも可能である。
また、上記実施例では、吊張体5の下端側に重り7を取り付けたが重り7を取り付けることは必須の構成ではなく、吊張体5の大きさによっては第2の紐状体8のみで吊張体5の下端側を直線状に広げることも可能である。
また、吊張体5の下端側が実際の距離(M)=連結間(N)となっていないために、吊張体5の下端側が連結間(N)が弛んだ状態となるが、第2の紐状体8の両端側で引っ張られているために、吊張体5の下端側が弛んだ状態とならず実際の距離(M)間に位置することとなる。
また、吊張体5の下端側に沿って第2の紐状体8が設けられているために、吊張体5の下端側を直線状に広げることができ、従来のような人の手で吊張体5の下端側を調整しながら移動するような作業を必要としないので、吊張体5の下端側を直線状に広げる作業が容易であるとともに、吊張体5の下端側の紐状体3の連結間(N)>実際の距離(M)であるために、吊張体5の下端側を余裕がある状態で広げることができ、隙間なく間仕切りするのに更に適することとなる。
また、上記実施例1及び2では、1枚の吊張体5を昇降移動したが本発明の巻取式ウインチを用いたネットの移動システムにおいては、複数の吊張体5にそれぞれ紐状体3を設け、巻取式ウインチ1を制御して同時に複数の吊張体5を昇降移動すべく構成することも可能である。
また、上記実施例1及び2では、吊張体5の下端側に重り7を取り付けたが第2の紐状体8に重り7を取り付けることも可能である。
本発明の巻取式ウインチを用いたネットの移動システムの第1の実施例を示す概略全体説明図 ネット又はシート等の吊張体のワイヤロープ等の紐状体間の上下の幅長を示す概略正面説明図 ワイヤロープ等の紐状体のネット又はシート等の吊張体への取り付け状態を示す概略正面説明図 本発明の巻取式ウインチを用いたネットの移動システムで吊張体の上方側への収納状態を示す概略説明図 本発明の巻取式ウインチを用いたネットの移動システムを示すフローチャート 本発明の巻取式ウインチを用いたネットの移動システムの他実施例を示す概略説明図 本発明の巻取式ウインチを用いたネットの移動システムの他実施例を示す概略説明図
符号の説明
1…巻取式ウインチ、3…紐状体、5…吊張体

Claims (2)

  1. 駆動軸を介して巻回ドラムを回転駆動し、巻回ドラムに巻回されたワイヤロープ等の紐状体を巻回移動して、ワイヤロープ等の紐状体に取り付けられたネット又はシート等の吊張体を昇降移動することで上端側の傾斜又は円弧面に応じて空間部を開閉する巻取式ウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システムにおいて、空間部の所望の箇所に間隔を有して設置された複数台の巻取式ウインチよりそれぞれ巻回ドラムの回転駆動を制御した状態でワイヤロープ等の紐状体を引き出し移動し、ワイヤロープ等の紐状体に取り付けられたネット又はシート等の吊張体を吊り張り移動する際、上部側の傾斜又は円弧面に沿ったネット又はシート等の吊張体の各ワイヤロープ等の紐状体のそれぞれの連結間(L)と、対応する下端側の各ワイヤロープ等の紐状体のそれぞれの連結間(N)との幅間距離を略同一に調整することで、ネット又はシート等の吊張体を上端側に移動し上端側の形状に応じて収納することを特徴とする巻取式ウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システム。
  2. ワイヤロープ等の紐状体に取り付けられたネット又はシート等の吊張体を昇降移動して空間部を開閉する際、ネット又はシート等の吊張体の下端側に設けられた第2のワイヤロープ等の紐状体を水平方向に引っ張り、又は第2のワイヤロープ等の紐状体の水平方向の引っ張りを解除することでネット又はシート等の吊張体で空間部を隙間なく開閉する請求項1に記載の巻取式ウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011235068A (ja) * 2010-04-16 2011-11-24 Higashida Shoko Kk 昇降用ネット体、及び該昇降用ネット体の形成方法
JP2013146520A (ja) * 2011-12-21 2013-08-01 Higashida Shoko Kk 防球用等のネット体又はシート体、及び防球用等のネット体又はシート体の吊り張り方法

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