JP2009082725A - ウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システムを提供する。
【解決手段】ウインチを少なくとも高さ調整方向、形状調整方向の相違する2方向にそれぞれ間隔を開けて複数台設置し、各ウインチをそれぞれ回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を引き出し移動してネット又はシート等の吊張体を取り付け、各ウインチの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を巻き取り移動して第1の吊り張り位置までネット又はシート等の吊張体を移動した後、高さ調整方向の複数台のウインチをそれぞれ回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を巻き取り移動し高さ調整し、その後形状調整方向の複数台のウインチをそれぞれ回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を巻き取り移動するとともに形状維持手段を介してネット又はシート等の吊張体の形状維持して吊り張りする空間部の形状に応じてネット又はシート等の吊張体を吊り張りする。
【選択図】図1
【解決手段】ウインチを少なくとも高さ調整方向、形状調整方向の相違する2方向にそれぞれ間隔を開けて複数台設置し、各ウインチをそれぞれ回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を引き出し移動してネット又はシート等の吊張体を取り付け、各ウインチの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を巻き取り移動して第1の吊り張り位置までネット又はシート等の吊張体を移動した後、高さ調整方向の複数台のウインチをそれぞれ回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を巻き取り移動し高さ調整し、その後形状調整方向の複数台のウインチをそれぞれ回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を巻き取り移動するとともに形状維持手段を介してネット又はシート等の吊張体の形状維持して吊り張りする空間部の形状に応じてネット又はシート等の吊張体を吊り張りする。
【選択図】図1
Description
本発明は、屋内外施設の空間部に防球用のネット又はシート等の吊張体を吊り張りするのに使用するウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システムに関する。
例えば、屋内外の各種の施設でウインチを使用してネットを吊り張りするシステムとしては、屋内外の球技用に使用される防球用のネットを吊り張りするシステムや、屋内外の空間部を球技の種類に応じて間仕切りするのに使用する間仕切りのネット又はシートを吊り張りするシステムがある。
これらシステムの基本構成は、防球用等に使用するネットと、該ネットの両端側にそれぞれ連結された2本のワイヤロープと、該ワイヤロープをそれぞれ巻き取り/引き出し移動する2台のウインチとから構成され、各ウインチの巻回ドラムを回転駆動することで、ドラムに巻回されたワイヤロープを引き出し移動して該ワイヤロープにネットの両上端部に連結し、各ウインチの巻回ドラムを再度回転駆動することで、ドラムに巻回されたワイヤロープを巻き取り移動して該ワイヤロープに連結されたネットを左右両側に引っ張って所望の位置で吊り張りする。
また、近年において日本各地で屋内施設として大空間部を有する多目的の室内球技場が多数建設され、該大空間部で使用する、防球用や間仕切り用としてのネットは、その面積が大きくなりそれにともなってネット自体の重量も重くなっている。
上記重量にあるネットを吊り張りする場合は、通常空間部にネットのみを取り付けたガイドワイヤーを吊り張りした後、該ガイドワイヤーに平行に移動用のワイヤーを吊り張りし、該移動用のワイヤーにガイドワイヤーを吊り張りしたネットの先端側を連結し、移動用のワイヤーをウインチで巻き取り又は引き出し移動することで、ネットをガイドワイヤーに沿って移動するシステムが採用されている。
しかしながら、上記従来より使用されているガイドワイヤーを使用するシステムでは、ネットの重量があるために常に緊張状態にガイドワイヤーを吊り張りする工程が煩雑であるという欠点があった。
また、ガイドワイヤーの取り付けは屋内空間部の天井側で行う必要があるために、その作業に危険が伴うとともに、ネットの重量があるために頻繁なメンテナンスを必要としコストの面でも経済的でないという欠点があった。
また、ネットの特性である中央側に縮む性質により、面積が大きくなるとその分中央側に縮む部分の面積の割合が大きくなり、空間部に適切にネットを広げた状態で吊り張りすることができない。
また、ネットの上端部に天秤体を取り付けることによりネットを直線状に吊り張りする方法も考えられたが、上部側に重さを有するために安全性の面で大きな問題があった。
さらに、大面積のネットの場合上方側に複数のワイヤーを用いて1つのワイヤーにかかる荷重を分散して吊り下げるシステムも利用されているが、ネットの自重と、ネットの特性である中央側に縮む性質により、ワイヤーの連結された間が中央側に弛むことが多々あり、広げた状態でのネットの吊り張りが長時間できないという欠点があった。
そこで、本発明は、ウインチを利用して大空間部の設置位置の形状に応じて適切に防球用のネット又はシート等の吊張体を吊り張りすることができるウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システムを提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決するためのウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システムの第1の解決手段は、請求項1に記載のように、屋内外の空間部に設けられた複数個のウインチの巻回ドラムを回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を移動し、該ワイヤロープ等の紐状体に設けられたネット又はシート等の吊張体を吊り張りするウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システムにおいて、ウインチを少なくとも高さ調整方向、形状調整方向の相違する2方向にそれぞれ間隔を開けて複数台設置し、各ウインチの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を引き出し移動してネット又はシート等の吊張体を取り付け、各ウインチの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を巻き取り移動して第1の吊り張り位置までネット又はシート等の吊張体を吊り張り移動した後、高さ調整方向の複数台のウインチの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を巻き取り移動し高さ調整し、その後形状調整方向の複数台のウインチの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を巻き取り移動するとともに形状維持手段を介してネット又はシート等の吊張体の形状維持して吊り張りする空間部の形状に応じてネット又はシート等の吊張体を吊り張りことを特徴とする。
また、巻取式ウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の移動システムの第2の解決手段は、請求項2に記載のように、屋内外の空間部に設けられた複数個のウインチの巻回ドラムを回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を移動し、該ワイヤロープ等の紐状体に設けられたネット又はシート等の吊張体を吊り張りするウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システムにおいて、ウインチを少なくとも水平調整方向、形状調整方向の相違する2方向にそれぞれ間隔を開けて複数台設置し、水平調整方向のウインチの巻回ドラムを回転駆動して水平方向にワイヤロープ等の紐状体に吊り張り移動し、該ワイヤロープ等の紐状体に間接的に設けられたネット又はシート等の吊張体を吊り張りした後、形状調整方向の複数台のウインチの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を巻き取り移動するとともに形状維持手段を介してネット又はシート等の吊張体の形状維持して吊り張りする空間部の形状に応じてネット又はシート等の吊張体を吊り張りことを特徴とする。
次に、本発明のウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システムの作用及び効果について記載する。
先ず、屋内外空間部の屋内外の空間部の防球用ネット又はシート等の吊張体を設ける所望の空間部にウインチを少なくとも高さ調整方向、形状調整方向の相違する2方向にそれぞれ間隔を開けて(ネット又はシート等の吊張体の面積に応じて)複数台設置する。
次に、前記高さ調整方向、形状調整方向の相違する2方向にそれぞれ間隔を開けて設置した複数個のウインチの巻回ドラムを回転駆動してそれぞれワイヤロープ等の紐状体を取り出し移動し、 該ワイヤロープ等の紐状体にネット又はシート等の吊張体を直接、又は間接的に取り付ける。
そして、各ウインチの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を巻き取り移動して、第1の吊り張り位置(所望の空間部分の仮の吊り張り位置)までネット又はシート等の吊張体を吊り張り移動する。
次に、空間部の形状に応じたネット又はシート等の吊張体の吊り張りを行う。
先ず、第1の吊り張り位置より高さ調整方向の複数台のウインチの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動して各ワイヤロープ等の紐状体を巻き取り移動して、ネット又はシート等の吊張体を直線状に設置する高さ位置に沿って吊り張り移動する。
ネット又はシート等の吊張体の高さ位置を決定した後、形状調整方向の複数台のウインチの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を巻き取り移動して、ネット又はシート等の吊張体の直線状の形状を吊り張りする空間部の下方側の形状に対応するように、ネット又はシート等の吊張体を引っ張って形状を維持するように吊り張り移動する。
この際、ネット又はシート等の吊張体には、ネット又はシート等の吊張体の形状維持する形状維持手段が設けられているために、吊り張りする空間部の形状に応じてネット等の中央側への縮む性質を解消してネット又はシート等の吊張体を適切に吊り張り移動することができる。
このように、少なくとも2以上の相違する方向よりネット又はシート等の吊張体をワイヤロープ等の紐状体で引っ張り移動することにより、あらゆる形状に応じて空間部にネット又はシート等の吊張体を吊り張りすることができる。
また、ネット又はシート等の吊張体の面積の大きさや重量に応じてウインチを設置する数を数台増加するだけで、安全に且つ確実にネット又はシート等の吊張体を吊り張り移動することができる。
次に、他の手段による本発明のウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システムの作用及び効果について記載する。
先ず、屋内外の空間部のネット又はシート等の吊張体を設ける所望の空間部分にウインチを少なくとも水平調整方向、形状調整方向の相違する少なくとも2方向にそれぞれ間隔を開けて複数台設置する。
次に、前記複数個のウインチの巻回ドラムを回転駆動してそれぞれワイヤロープ等の紐状体を取り出し移動して、該ワイヤロープ等の紐状体に間接的にネット又はシート等の吊張体を取り付ける。
次に、各ウインチの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を巻き取り移動して、第1の吊り張り位置(所望の空間部分の仮の吊り張り位置)までネット又はシート等の吊張体を吊り張り移動する。
次に、空間部の形状に応じたネット又はシート等の吊張体の吊り張りを行う。
先ず、水平調整方向のウインチの巻回ドラムを回転駆動して水平方向にワイヤロープ等の紐状体に吊り張り移動し、該ワイヤロープ等の紐状体に間接的に設けられたネット又はシート等の吊張体を直線状に設置する高さ位置に沿って吊り張り移動する。
ネット又はシート等の吊張体の水平方向位置を決定した後、形状調整方向の複数台のウインチの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を巻き取り移動して、ネット又はシート等の吊張体の直線状の形状を吊り張りする空間部の下方側の形状に対応するように、ネット又はシート等の吊張体を引っ張って形状を維持するように吊り張り移動する。
この際も同様に、ネット又はシート等の吊張体には、ネット又はシート等の吊張体の形状維持する形状維持手段が設けられているために、吊り張りする空間部の形状に応じてネット等の中央側への縮む性質を解消してネット又はシート等の吊張体を適切に吊り張り移動することができる。
このように、相違する方向に設けられたウインチで所望の空間部の形状に応じてネット又はシート等の吊張体を吊り張りすることができ、設置工程における費用を低減することができる。
また、同一の方向の複数台のウインチは同時に駆動できるので、制御が容易であり、メンテナンスにおいてもその作業がスムーズに行うことができる。
また、ウインチの設置台数に対応してネット又はシート等の吊張体の大きさ、重量に対応することができ、確実に且つ安全にワイヤロープ等の紐状体を移動することができる。
このように、本発明のウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システムは、簡易な構成で大空間部を間仕切り移動することができる。
また、ウインチの設置台数に対応してネット又はシート等の吊張体の大きさ、重量に対応することができ、確実に且つ安全にワイヤロープ等の紐状体を移動することができる。
以下、本発明のウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システムの一実施例について下記のような図面を用いて説明する。
図1は本発明のウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システムの一実施例を示す概略説明図であり、図2は図1のウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システムのネット又はシート等の吊張体を吊り張りする際の移動状態を示す概略説明正面図であり、図3は金網との連結状態を示す概略説明一部断面図であり,図4は幅調整手段を示す概略説明正面図であり、図5は幅調整手段の他実施例を示す概略説明正面図であり、図6、図7、図8はウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システムの他実施例を示す概略説明図である。
本発明のウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システムの第1の実施例について説明する。
先ず本発明に使用するウインチについて説明する。ウインチの構成については、基本的にウインチ本体と駆動源とから構成されウインチ本体には駆動源に連結(直接的/間接的)し回転駆動(手動電動又はアシスト電源で回転駆動する構成等その駆動手段は目的に応じて自在に選択することができる)する駆動軸と、該駆動軸に設けられた巻回ドラムが設けられている構成である。そして巻取式ウインチを使用する場合は、巻回ドラムに巻回された複数の紐状体2としてのワイヤーロープを引き出し移動又は巻き取り移動して使用し、エンドレス状のウインチの場合は巻取リールを近接して設置し、巻回ドラムを利用してリールより紐状体2としてのワイヤーロープを引き出し移動又は巻き取り移動する。
次に、吊張体3としてのネットを吊り張りする空間部の上方側に吊張体3幅方向の長さに応じて間隔をあけて、実施例では2台の高さ調整方向用の第1ウインチ1A,1Bを取り付け(取り付けは、屋内空間部の場合に屋根部分に屋外空間部の場合は、支柱を立設して取り付け位置を確保する。)、次に該空間部の左右方向上方に一対の高さ調整方向用の第2ウインチ1C,1Dを取り付け、該空間部の後方側に取り付け部分の空間部の円弧状の形状に応じて、2台の形状調整方向用のウインチ1E,1Fを取り付ける。
上記各方向に設置するウインチの台数、ウインチを設置する方向は空間部の大きさ、形状に応じて、吊り張りする吊張体3により決定される。
上記2台の高さ調整方向用の第1ウインチ1A,1Bにより、上下方向に移動する紐状体2a,2bとし、左右上方の一対の高さ調整方向用の第2ウインチ1C,1Dにより、左右方向に移動する紐状体2c,2dとし、後方側に2台の形状調整方向用のウインチ1E,1Fにより、前後方向に移動する紐状体2e,2fとする。
上記紐状体2a,2bを吊張体3の上端側を連結し、紐状体2c,2dを吊張体3の上端左右側を連結し、紐状体2e,2fを吊張体3の上端側の紐状体2a,2bと同じ位置に連結する。
上記吊張体3には、上部端に沿って形状維持手段としての横紐状体4がリング体(図示せず)を介して取り付けられ、縦方向に沿って一定の間隔で形状維持手段としての縦紐状体5(同様に吊張体3に一定の間隔で取り付けられたリング体6にそう通して)が取り付けられている。これにより、上記各紐状体4,5で吊張体3を引っ張った状態とし、その形状を維持することができるために、ネットの場合に特に強くある中央に沿って縮む性質を解消することができ、吊張体3が大面積の場合であっても適切に引っ張った状態で吊り張りすることができる。
尚、上記横紐状体4の代わりに左右方向の紐状体2c,2dの先端を吊張体3の上端中央部分で連結し、吊張体3とリング体等の連結具で吊り張りすることで、横紐状体4と同様に吊張体3の上端側を引っ張った状態とすることができる。
また、縦紐状体5の代わりに、上下方向の紐状体2a,2bをリング6に挿通することで同様に使用することも可能であり、また、両側端側は別体の引張紐状体7(一端側を吊張体3の中途部に連結し、他端側を左右方向の紐状体2c,2dに連結)を利用することも可能である。
上記各ウインチ1A,1B,1C,1D,1E,1Fはそれぞれ制御盤(図示せず)で制御された状態で順に各ウインチを駆動する。
次に、上記のように構成された第1実施例のウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システムを使用する場合について説明する。
先ず、吊張体3としては、防球用としてのネット(高強度繊維ネット…細くて、軽くて、取り付け、取り外し、収納が容易にでき、可視率の良い色を用いる)を使用する。
先ず、屋内外の空間部の形状等に応じて、高さ調整方向用のウインチ1A,1B,1C,1Dを設置する方向及び形状調整方向用のウインチ1E,1Fを設置する方向及びそれぞれのウインチの数、吊張体3の大きさ及び形状を確認する。上記実施例では空間部の上方側に間隔をあけて、2台の高さ調整方向用の第1ウインチ1A,1Bを取り付け、空間部の左右上方に一対の高さ調整方向用の第2ウインチ1C,1Dを取り付け、空間部の後方側に2台の形状調整方向用のウインチ1E,1Fを取り付ける。
次に、上記各方向にそれぞれ設置された各ウインチ1A,1B,1C,1D,1E,1Fの巻回ドラムを回転駆動してそれぞれ紐状体2a,2b,2c,2d,2e,2fを床面/地面側に取り出し移動し、紐状体2a,2bを吊張体3の上端部の中央側に間隔を開けて取り付け、紐状体2c,2dを横紐状体4の両端側で連結し、紐状体2e,2fを上記紐状体2a,2bと同じ位置で連結する。
そして、各ウインチ1A,1B,1C,1D,1E,1Fの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動して紐状体2a,2b,2c,2d,2e,2fを巻き取り移動して、第1の吊り張り位置H(所望の空間部分の仮の吊り張り位置)まで吊張体3を吊り張り移動する。
その後、第1の高さ調整方向の2台のウインチ1A,1Bの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動して紐状体2a,2bを巻き取り移動することで、吊張体3を高さ位置に吊り張り移動する。
次に、第2の高さ調整方向の2台のウインチ1C,1Dの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動して紐状体2c,2dを巻き取り移動することで、水平方向に引っ張った吊り張った直線状の位置に吊り張りする。
その後、床面/地面側の吊張体3の取り付け位置の形状に応じて2台の形状調整方向用のウインチ1E,1Fの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動して紐状体2e,2fを巻き取り移動することで、その形状(後方側に円弧状に形成された形状)に応じた形に吊張体3の形状を変更する。
この状態で、吊張体3の下端側を床面/地面側の形状に沿って取り付けられた金属製の金網等に連結することで下端側を固定して、空間部に対応した吊張体3を吊り張りすることができる。
この際、吊張体3には形状維持手段としての横紐状体4と縦紐状体5とが設けられているために、横紐状体4と縦紐状体5とが吊張体3を引っ張った状態としてその形状を維持することができるために、ネットの場合に特く発生する中央に沿って縮む性質を解消することができる。従って、大面積の吊張体3を適切に引っ張った状態で吊り張りすることができる。
しかも、上記各ウインチ1A,1B,1C,1D,1E,1Fの駆動する順、及び駆動時間は予め制御盤に入力されているために、制御盤を操作するだけで一定の順でスムーズに吊張体3を吊り張り移動することができる。
尚、上記実施例では、第1の高さ調整方向のウインチを2台とし、形状調整方向用のウインチを2台としたが、本発明において各方向のウインチの数はこれに限定されるものでなく、吊張体3の自重、面積によってそれぞれ数を決定するものである。
又、上記実施例では第1の高さ調整方向の2台のウインチ1A,1Bを空間部の上部側に設置し、それぞれ紐状体2a,2bを引出し移動したが、第1の高さ調整方向の2台のウインチ1A,1Bの代わりに、地面/床面に対して水平方向に吊り張りした一対の紐状体10,10に吊り下げワイヤー11を介して吊張体3の上端側を連結することで、吊張体3の高さ位置を維持することもかょうである。
又、上記実施例では高さ調整方向の第1の2台のウインチ1A,1Bと高さ調整方向用の第2ウインチ1C,1Dとで、吊張体3の高さ位置を維持したが、吊張体3の上下方向の長さが従来より長い場合は、高さ調整方向の第1の2台のウインチ1A,1Bのみで吊張体3の高さ位置を維持することも可能である。
次に、第2の実施例のウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システムを使用する場合について説明する。
本実施例において、使用するウインチは、所望の空間部の上部側水平方向にの左右方向に一対設けられた水平方向の高さ調整方向用ウインチ1C,1Dと、形状調整方向の2方向に一対設けられた形状調整方向用ウインチ1E,1Fとが設けられ、吊張体3の上端側は吊下用ワイヤー12を介して水平調整方向用ウインチ1C,1Dの巻回ドラムを回転駆動する紐状体2c,2dに連結されている。
上記吊下用ワイヤー12は形状維持手段としての縦紐状体5と一体として吊張体3の下端側まで、吊張体3の縦方向に挿通することが可能である。
尚、他の構成については実施例1と同様とする。
次に、上記のように構成された第2実施例のウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システムを使用する場合について説明する。
先ず、屋内外の空間部の形状等に応じて、高さ調整方向用のウインチ1C,1Dを設置する方向及び形状調整方向用のウインチ1E,1Fを設置する方向及びそれぞれのウインチの数、吊張体3の大きさ及び形状を確認する。上記実施例では空間部の上部側左右方向に一対の高さ調整方向用のウインチ1C,1Dを取り付け、空間部の後方側に2台の形状調整方向用のウインチ1E,1Fを取り付ける。
次に、上記各方向にそれぞれ設置された各ウインチ1C,1D,1E,1Fの巻回ドラムを回転駆動してそれぞれ紐状体2c,2d,2e,2fを床面/地面側に取り出し移動し、紐状体2a,2bの先端を連結し、該紐状体2a,2bに複数の吊下用ワイヤー12を一定の間隔で取り付け、該吊下用ワイヤー12に吊張体3の上端部を連結する。又、紐状体2a,2bの所望の位置に形状調整方向用のウインチ1E,1Fの紐状体2e,2fを連結する。
次に、各ウインチ1C,1D,1E,1Fの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動して紐状体2c,2d,2e,2fを巻き取り移動することで、紐状体2a,2bを床面/地面側に対し水平状態にし、該紐状体2a,2bに取り付けられた複数の吊下用ワイヤー12を介して吊張体3を吊り張りし、第1の吊り張り位置H(所望の空間部分の仮の吊り張り位置)まで吊張体3を吊り張り移動する。
次に、高さ調整方向の2台のウインチ1C,1Dの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動して紐状体2c,2dを巻き取り移動することで、水平方向に引っ張った吊り張った直線状の位置に吊り張りする。
その後、床面/地面側の吊張体3の取り付け位置の形状に応じて2台の形状調整方向用のウインチ1E,1Fの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動して紐状体2e,2fを巻き取り移動することで、その形状(後方側に円弧状に形成された形状)に応じた形に吊張体3の形状を変更する。
この状態で、吊張体3の下端側を床面/地面側の形状に沿って取り付けられた金属製の金網等に連結することで下端側を固定して、空間部に対応した吊張体3を間接的に吊り張りすることができる。
この際、吊張体3には形状維持手段としての横紐状体4と縦紐状体5とが設けられているために、横紐状体4と縦紐状体5とが吊張体3を引っ張った状態としてその形状を維持することができるために、ネットの場合に特く発生する中央に沿って縮む性質を解消することができる。従って、大面積の吊張体3を適切に引っ張った状態で吊り張りすることができる。
このように、本発明のウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システムは、吊張体3の大きさや重量に応じてウインチを所望の数設することが可能であり、安全性及び確実に吊張体3を吊り張りすることができる。
また、紐状体2で直接吊張体3を移動することで、その取り付けが容易であり、その取り付け及び取り外し作業が容易である。
また、メンテナンスにおいても従来にない、容易な方式であるために、スムーズなメンテナンスを行うことができる。
2…紐状体、3…吊張体
Claims (2)
- 屋内外の空間部に設けられた複数個のウインチの巻回ドラムを回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を移動し、該ワイヤロープ等の紐状体に設けられたネット又はシート等の吊張体を吊り張りするウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システムにおいて、ウインチを少なくとも高さ調整方向、形状調整方向の相違する2方向にそれぞれ間隔を開けて複数台設置し、各ウインチの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を引き出し移動してネット又はシート等の吊張体を取り付け、各ウインチの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を巻き取り移動して第1の吊り張り位置までネット又はシート等の吊張体を吊り張り移動した後、高さ調整方向の複数台のウインチの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を巻き取り移動し高さ調整し、その後形状調整方向の複数台のウインチの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を巻き取り移動するとともに形状維持手段を介してネット又はシート等の吊張体の形状維持して吊り張りする空間部の形状に応じてネット又はシート等の吊張体を吊り張りことを特徴とするウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システム。
- 屋内外の空間部に設けられた複数個のウインチの巻回ドラムを回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を移動し、該ワイヤロープ等の紐状体に設けられたネット又はシート等の吊張体を吊り張りするウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システムにおいて、ウインチを少なくとも水平調整方向、形状調整方向の相違する2方向にそれぞれ間隔を開けて複数台設置し、水平調整方向のウインチの巻回ドラムを回転駆動して水平方向にワイヤロープ等の紐状体に吊り張り移動し、該ワイヤロープ等の紐状体に間接的に設けられたネット又はシート等の吊張体を吊り張りした後、形状調整方向の複数台のウインチの巻回ドラムをそれぞれ回転駆動してワイヤロープ等の紐状体を巻き取り移動するとともに形状維持手段を介してネット又はシート等の吊張体の形状維持して吊り張りする空間部の形状に応じてネット又はシート等の吊張体を吊り張りことを特徴とするウインチを用いたネット又はシート等の吊張体の吊張移動システム。
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2008
- 2008-09-08 JP JP2008261132A patent/JP2009082725A/ja active Pending
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