JP2010043116A - トロペノールの工業的製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、トロペノールを、場合によってはその酸付加塩として製造するために工業的規模で用いるための新規な製造法に関する。
発明の背景
化合物トロペノールは従来技術により既知であり、次の化学構造を有する。
化合物トロペノールは従来技術により既知であり、次の化学構造を有する。
該化合物は、薬理学的に有効な化合物を調製する出発化合物として用いることができる。例えば、これに関連して化合物臭化チオトロピウム、臭化イプラトロピウム又はBEA2108について挙げることができる。これらの薬理学的に有効な構造は、下記構造を特徴とする。
上記化合物の効力が強いことから、効率の良い合成法で起こりうる最も純粋な形で提供することが必要である。特に、高純度が要求されることは、一般に、治療用の化合物によって満たされなければならず、これには出発化合物における混入物の起こりうる最低レベルが要求される。相対的に高割合の不純物を含む材料を出発化合物として用いる場合、収量の大幅な減少を除いては最初に導入された不純物を合成の最後の段階で簡単に除去することができないので、最終生成物の精製はしばしば困難である。これは、存在している副産物と混入物が主生成物から構造上わずかしか違わないときに特に言えることである。
この背景に対して、本発明の目的は、トロペノールを工業的規模で、好ましくはその酸付加塩の1種として、良好な収量でかつ特に非常に純粋な形で製造することを可能にする合成法を提供することである。
この背景に対して、本発明の目的は、トロペノールを工業的規模で、好ましくはその酸付加塩の1種として、良好な収量でかつ特に非常に純粋な形で製造することを可能にする合成法を提供することである。
発明の詳細な説明
上で明確にした目的は、以下に記載される本発明によって達成される。
従って、本発明は、下記式(I)
上で明確にした目的は、以下に記載される本発明によって達成される。
従って、本発明は、下記式(I)
を有するトロペノール、場合によってはその酸付加塩としての工業的製法であって、
下記式(II)
下記式(II)
(式中、RはC1-C4-アルキル及びC1-C4-アルキレンフェニルより選ばれた基であり、各々がヒドロキシ又はC1-C4-アルコキシで置換されていてもよい。)
を有するスコピンエステルを活性化金属塩、好ましくは活性化鉄塩又は活性化銅塩の存在下に適切な溶媒中で亜鉛を用いて、場合によってはその酸付加塩として、また、場合によってはその水和物として還元し、続いて適切な塩基を用いてけん化して式(I)のトロペノールを得ることを特徴とする、前記方法に関する。
本発明の範囲内のC1-C4-アルキルは、炭素原子4個までの分枝鎖又は直鎖アルキル基である。例としてメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、又はtert-ブチルを挙げることができる。本発明のためのC1-C4-アルキレンフェニルは、分枝鎖又は直鎖アルキレン橋を介して炭素原子4個まで結合しているフェニルである。例として、ベンジル、フェニル-2-エチル、フェニル-1-エチル、フェニル-3-プロピル、フェニル-2-プロピル等を挙げることができる。特にことわらない限り、C1-C4-アルキル基もC1-C4-アルキレンフェニル基も1つ以上のヒドロキシ基及び/又はC1-C4-アルキルオキシ基で置換されていてもよい。
好ましくは、本発明は、式(I)のトロペノールを、場合によってはその酸付加塩として調製する方法であって、
下記式(II')
を有するスコピンエステルを活性化金属塩、好ましくは活性化鉄塩又は活性化銅塩の存在下に適切な溶媒中で亜鉛を用いて、場合によってはその酸付加塩として、また、場合によってはその水和物として還元し、続いて適切な塩基を用いてけん化して式(I)のトロペノールを得ることを特徴とする、前記方法に関する。
本発明の範囲内のC1-C4-アルキルは、炭素原子4個までの分枝鎖又は直鎖アルキル基である。例としてメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、又はtert-ブチルを挙げることができる。本発明のためのC1-C4-アルキレンフェニルは、分枝鎖又は直鎖アルキレン橋を介して炭素原子4個まで結合しているフェニルである。例として、ベンジル、フェニル-2-エチル、フェニル-1-エチル、フェニル-3-プロピル、フェニル-2-プロピル等を挙げることができる。特にことわらない限り、C1-C4-アルキル基もC1-C4-アルキレンフェニル基も1つ以上のヒドロキシ基及び/又はC1-C4-アルキルオキシ基で置換されていてもよい。
好ましくは、本発明は、式(I)のトロペノールを、場合によってはその酸付加塩として調製する方法であって、
下記式(II')
を有するスコポラミンを式(II)のスコピン誘導体として、場合によってはその酸付加塩として、また、場合によってはその水和物として用いることを特徴とする、前記方法に関する。
本発明によれば、次の手順をトロペノールの製法を行うために用いることができる。
溶媒を適切な反応容器中、好ましくは不活性ガス雰囲気、更に好ましくは窒素下に置く。本発明の適切な溶媒としては、メタノール、エタノール及びイソプロパノールより選ばれたアルコール又は水が含まれるが、本発明によれば水を用いることが好ましい。本発明によれば、用いられる式(II)の化合物1モル当たり0.25〜5リットル、好ましくは0.5〜3リットル、最も好ましくは0.75〜1.5リットルの溶媒が用いられる。亜鉛を、好ましくは亜鉛末、更に好ましくは平均粒径が <80μm、最も好ましくは <70μmの亜鉛末として溶媒に激しく撹拌しながら添加する。用いられる式(II)の化合物1モル当たり少なくとも1モルの亜鉛を用いることが不可欠である。本発明によれば、亜鉛を過剰量で用いることが好ましい。用いられる(II)の化合物1モルに対して好ましくは1.2〜3.5モル、更に好ましくは1.5〜3.0モルの亜鉛が用いられる。本発明の方法の特に好ましい実施態様においては、用いられる式(II)の化合物1モルに対して1.8〜2.5モルの亜鉛が用いられる。亜鉛を添加した後、それを活性化することが必要となることがある。これは、例えば、HI、HBr又はHClを添加することにより行うことができる。活性化剤として、好ましくはHIを、好ましくは水溶液として、最も好ましくは濃縮水溶液として用いる。例えば、用いられる式(II)の化合物1モル当たり0.05〜0.25モル、好ましくは0.08〜0.2モルの活性化剤を添加することが必要となることがある。活性化剤を添加する前に開始混合物の温度を上げることはおそらく有益なことである。次にその混合物を50℃より高い温度、好ましくは55〜90℃、特に好ましくは60〜80℃まで加熱することが好ましい。次に金属塩が用いられる溶媒中の亜鉛の懸濁液に添加され、場合によっては上記物質の1種によって活性化される。本発明の範囲内で用いることができる金属塩の例としては、鉄(好ましくはFe(III) 塩)又は銅(好ましくはCu(II)塩)の塩、好ましくはそのハロゲン化物が挙げられる。鉄塩としてFeCl3を用いることが好ましい。しかしながら、本発明の範囲内でCuCl2、CuI2、CuBr2及びCuBr2-ジメチルスルフィド錯体より選ばれるCu(II)塩を用いることが特に好ましく、本発明によればCuBr2が特に重要である。本発明に従って用いられる式(II)の化合物1モル当たり化学量論未満量の金属塩、好ましくは0.01〜 < 1モルの金属塩が常に用いられる。用いられる出発化合物(II) 1モル当たり、好ましくは0.05〜0.5モル、最も好ましくは0.075〜0.2モルが用いられる。金属塩は、物質の形で又は溶解した形で亜鉛懸濁液に添加することができる。本発明によれば、金属塩は上記溶媒の1種に溶解してから溶解又は懸濁した形で亜鉛懸濁液に添加することが好ましい。金属塩溶液又は懸濁液を調製する場合、亜鉛を吸収するために既に用いられている溶媒を用いることが特に好ましい。本発明によれば、用いられる金属塩1モル当たり0.5〜1.5リットル、好ましくは0.6〜1.0リットルの溶媒を用いて金属塩溶液又は懸濁液を調製する。この溶液又は懸濁液は最初の亜鉛混合液に撹拌しながら添加される。
本発明によれば、次の手順をトロペノールの製法を行うために用いることができる。
溶媒を適切な反応容器中、好ましくは不活性ガス雰囲気、更に好ましくは窒素下に置く。本発明の適切な溶媒としては、メタノール、エタノール及びイソプロパノールより選ばれたアルコール又は水が含まれるが、本発明によれば水を用いることが好ましい。本発明によれば、用いられる式(II)の化合物1モル当たり0.25〜5リットル、好ましくは0.5〜3リットル、最も好ましくは0.75〜1.5リットルの溶媒が用いられる。亜鉛を、好ましくは亜鉛末、更に好ましくは平均粒径が <80μm、最も好ましくは <70μmの亜鉛末として溶媒に激しく撹拌しながら添加する。用いられる式(II)の化合物1モル当たり少なくとも1モルの亜鉛を用いることが不可欠である。本発明によれば、亜鉛を過剰量で用いることが好ましい。用いられる(II)の化合物1モルに対して好ましくは1.2〜3.5モル、更に好ましくは1.5〜3.0モルの亜鉛が用いられる。本発明の方法の特に好ましい実施態様においては、用いられる式(II)の化合物1モルに対して1.8〜2.5モルの亜鉛が用いられる。亜鉛を添加した後、それを活性化することが必要となることがある。これは、例えば、HI、HBr又はHClを添加することにより行うことができる。活性化剤として、好ましくはHIを、好ましくは水溶液として、最も好ましくは濃縮水溶液として用いる。例えば、用いられる式(II)の化合物1モル当たり0.05〜0.25モル、好ましくは0.08〜0.2モルの活性化剤を添加することが必要となることがある。活性化剤を添加する前に開始混合物の温度を上げることはおそらく有益なことである。次にその混合物を50℃より高い温度、好ましくは55〜90℃、特に好ましくは60〜80℃まで加熱することが好ましい。次に金属塩が用いられる溶媒中の亜鉛の懸濁液に添加され、場合によっては上記物質の1種によって活性化される。本発明の範囲内で用いることができる金属塩の例としては、鉄(好ましくはFe(III) 塩)又は銅(好ましくはCu(II)塩)の塩、好ましくはそのハロゲン化物が挙げられる。鉄塩としてFeCl3を用いることが好ましい。しかしながら、本発明の範囲内でCuCl2、CuI2、CuBr2及びCuBr2-ジメチルスルフィド錯体より選ばれるCu(II)塩を用いることが特に好ましく、本発明によればCuBr2が特に重要である。本発明に従って用いられる式(II)の化合物1モル当たり化学量論未満量の金属塩、好ましくは0.01〜 < 1モルの金属塩が常に用いられる。用いられる出発化合物(II) 1モル当たり、好ましくは0.05〜0.5モル、最も好ましくは0.075〜0.2モルが用いられる。金属塩は、物質の形で又は溶解した形で亜鉛懸濁液に添加することができる。本発明によれば、金属塩は上記溶媒の1種に溶解してから溶解又は懸濁した形で亜鉛懸濁液に添加することが好ましい。金属塩溶液又は懸濁液を調製する場合、亜鉛を吸収するために既に用いられている溶媒を用いることが特に好ましい。本発明によれば、用いられる金属塩1モル当たり0.5〜1.5リットル、好ましくは0.6〜1.0リットルの溶媒を用いて金属塩溶液又は懸濁液を調製する。この溶液又は懸濁液は最初の亜鉛混合液に撹拌しながら添加される。
次に式(II)の化合物が上記方法によって得ることができる亜鉛混合液に添加される。場合によっては、(II)の酸付加塩として添加することができる。これらの酸付加塩は、本発明によれば、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸水素塩、硫酸水素塩、テトラフルオロホウ酸塩及びヘキサフルオロリン酸塩より選ばれることが好ましく、塩酸塩又は臭化水素酸塩が特に好ましい。式(II)の化合物の酸付加塩に対する言及には、あるとするならばその水和物に対する言及も含まれる。上記酸付加塩を直接添加する場合、物質の形で又は溶解した形で最初の亜鉛混合物に添加することができる。酸付加塩を溶解した形で添加する場合、式(II)の化合物の酸付加塩を上記溶媒の1種に溶解することが好ましい。好ましくは、亜鉛懸濁液を生成するために既に用いた溶媒を用いて溶液が調製される。
本発明によれば、用いられる式(II)の酸付加塩1モル当たり0.5〜1.5リットル、好ましくは0.6〜1.0リットルの溶媒を用いることが好ましい。
また、遊離塩基の形の式(II)の化合物を、最初に適切な溶媒中で別個の試験設定での対応する酸によって溶解した酸付加塩へ変換させ、次にこの溶液を最初の亜鉛混合液に添加することが可能である。この場合、溶媒として上記溶媒の1種を用いることができる。好ましくは、最初の亜鉛懸濁液を調製するために既に用いられた溶媒が用いられる。本発明によれば、用いられる式(II)の遊離塩基1モルに対して0.5〜1.5リットル、好ましくは0.6〜1.0リットルの溶媒を用いることが好ましい。得られた懸濁液を酸付加塩、即ち、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸水素塩、硫酸水素塩、テトラフルオロホウ酸塩又はヘキサフルオロリン酸塩を形成するのに必要とされる対応する酸と合わせる。用いられる式(II)の遊離塩基1モルに対して少なくとも1モルの問題の酸が用いられる。しかしながら、本発明の本発明の範囲内で酸を過剰量で用いることが確かに可能である(即ち、塩基(II) 1モルに対して1.1〜約2モル)。本発明によれば、化合物(II)の塩酸塩又は臭化水素酸塩を用いることが好ましい。塩酸塩は、水溶液として、又は気体で、好ましくは水溶液として添加することができる。好ましくは、水に溶解した濃塩酸(36%)が添加される。本発明に特に好ましいように臭化水素酸を用いる場合には、水溶液として又は気体で、好ましくは水溶液として添加することもできる。好ましくは、水に溶解した濃臭化水素酸(62%)が添加される。上記酸の1種を問題の溶媒中の式(II)の遊離塩基の懸濁液に添加することにより、pHは3.5〜5.5、好ましくは4.5〜5に調整される。
本発明によれば、用いられる式(II)の酸付加塩1モル当たり0.5〜1.5リットル、好ましくは0.6〜1.0リットルの溶媒を用いることが好ましい。
また、遊離塩基の形の式(II)の化合物を、最初に適切な溶媒中で別個の試験設定での対応する酸によって溶解した酸付加塩へ変換させ、次にこの溶液を最初の亜鉛混合液に添加することが可能である。この場合、溶媒として上記溶媒の1種を用いることができる。好ましくは、最初の亜鉛懸濁液を調製するために既に用いられた溶媒が用いられる。本発明によれば、用いられる式(II)の遊離塩基1モルに対して0.5〜1.5リットル、好ましくは0.6〜1.0リットルの溶媒を用いることが好ましい。得られた懸濁液を酸付加塩、即ち、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸水素塩、硫酸水素塩、テトラフルオロホウ酸塩又はヘキサフルオロリン酸塩を形成するのに必要とされる対応する酸と合わせる。用いられる式(II)の遊離塩基1モルに対して少なくとも1モルの問題の酸が用いられる。しかしながら、本発明の本発明の範囲内で酸を過剰量で用いることが確かに可能である(即ち、塩基(II) 1モルに対して1.1〜約2モル)。本発明によれば、化合物(II)の塩酸塩又は臭化水素酸塩を用いることが好ましい。塩酸塩は、水溶液として、又は気体で、好ましくは水溶液として添加することができる。好ましくは、水に溶解した濃塩酸(36%)が添加される。本発明に特に好ましいように臭化水素酸を用いる場合には、水溶液として又は気体で、好ましくは水溶液として添加することもできる。好ましくは、水に溶解した濃臭化水素酸(62%)が添加される。上記酸の1種を問題の溶媒中の式(II)の遊離塩基の懸濁液に添加することにより、pHは3.5〜5.5、好ましくは4.5〜5に調整される。
次に、上記、場合によっては種々の方法により得ることができる式(II)の酸付加塩の溶液が最初の亜鉛懸濁液に添加される。しかしながら、必要な場合には、例えば、高温で添加することができる。活性化試薬を添加する前に混合液が既に加熱されている場合には、高温の使用が特に好ましい。添加が高温で行われる場合には、本発明によれば50℃より高い温度、好ましくは55〜90℃、最も好ましくは60〜80℃が適切である。
添加が終了した後、反応混合液は50〜100℃、好ましくは60〜95℃、最も好ましくは約70〜85℃の範囲にある温度で撹拌される。溶媒の選択によっては、用いられる溶媒が指定された最高温度より低い温度で沸騰する場合には、上記温度範囲で述べた最高温度が低くなることは当然のことである。反応が完了するまで一定温度で撹拌が続けられる(0.5〜4時間)。反応の進行は、例えば、薄層クロマトグラフィーでモニタすることができる。
反応が終了した後に、反応混合液と適切な塩基とを合わせてエステル官能をけん化する。適切な塩基は、好ましくは、アルカリ又はアルカリ土類金属炭酸塩、アルカリ又はアルカリ土類金属アルコキシド及びアルカリ又はアルカリ土類金属水酸化物より選ばれた無機塩基である。リチウム、ナトリウム、カリウム又はカルシウムの水酸化物が特に好ましく、最も好ましくはナトリウム又はカルシウムの水酸化物である。本発明によれば、塩基として水酸化ナトリウムを用いることが特に好ましい。上記塩基は、純粋な形で、更に好ましくは濃縮水溶液の形で用いることができる。例えば、本発明に特に好ましい水酸化ナトリウムを塩基として用いる場合には、少なくとも40 wt.%の濃度の水溶液として添加することが好ましい。最初に用いられる式(II)の化合物1モル当たり少なくとも化学量論量の塩基を用いなければならない。しかしながら、塩基を過剰量で用いることも可能である。いずれの塩基も0〜50℃、好ましくは10〜40℃、最も好ましくは約20〜30℃の範囲にある温度で添加され、塩基を添加した直後に上記温度も調節される。変換が完了するまでこの温度で撹拌が続けられる(12〜24時間、混合物のサイズに左右される)。バッチサイズが小さくなるにつれて(例えば、キログラム規模で)、高温(50〜100℃、好ましくは55〜90℃、最も好ましくは約60〜80℃)でけん化を行うことができる。このようにして、反応時間は約15分〜10時間、好ましくは0.5〜3時間短縮することができる。反応の進行は、例えば、薄層クロマトグラフィーでモニタすることができる。
添加が終了した後、反応混合液は50〜100℃、好ましくは60〜95℃、最も好ましくは約70〜85℃の範囲にある温度で撹拌される。溶媒の選択によっては、用いられる溶媒が指定された最高温度より低い温度で沸騰する場合には、上記温度範囲で述べた最高温度が低くなることは当然のことである。反応が完了するまで一定温度で撹拌が続けられる(0.5〜4時間)。反応の進行は、例えば、薄層クロマトグラフィーでモニタすることができる。
反応が終了した後に、反応混合液と適切な塩基とを合わせてエステル官能をけん化する。適切な塩基は、好ましくは、アルカリ又はアルカリ土類金属炭酸塩、アルカリ又はアルカリ土類金属アルコキシド及びアルカリ又はアルカリ土類金属水酸化物より選ばれた無機塩基である。リチウム、ナトリウム、カリウム又はカルシウムの水酸化物が特に好ましく、最も好ましくはナトリウム又はカルシウムの水酸化物である。本発明によれば、塩基として水酸化ナトリウムを用いることが特に好ましい。上記塩基は、純粋な形で、更に好ましくは濃縮水溶液の形で用いることができる。例えば、本発明に特に好ましい水酸化ナトリウムを塩基として用いる場合には、少なくとも40 wt.%の濃度の水溶液として添加することが好ましい。最初に用いられる式(II)の化合物1モル当たり少なくとも化学量論量の塩基を用いなければならない。しかしながら、塩基を過剰量で用いることも可能である。いずれの塩基も0〜50℃、好ましくは10〜40℃、最も好ましくは約20〜30℃の範囲にある温度で添加され、塩基を添加した直後に上記温度も調節される。変換が完了するまでこの温度で撹拌が続けられる(12〜24時間、混合物のサイズに左右される)。バッチサイズが小さくなるにつれて(例えば、キログラム規模で)、高温(50〜100℃、好ましくは55〜90℃、最も好ましくは約60〜80℃)でけん化を行うことができる。このようにして、反応時間は約15分〜10時間、好ましくは0.5〜3時間短縮することができる。反応の進行は、例えば、薄層クロマトグラフィーでモニタすることができる。
反応が完了した後、反応液を撹拌しながら0〜50℃、好ましくは15〜45℃の範囲の温度にし、ろ過により亜鉛塩を除去する。場合によっては、反応に用いた溶媒でフィルタ残留物を洗浄することができる。抽出の場合、ろ液を反応に選ばれた溶媒と全く混ざり合わないものからわずかしか混ざらない有機溶媒と合わせる。好ましくは、メチル-tert-ブチルエーテル、ジクロロメタン及びクロロホルム、好ましくはジクロロメタンより選ばれた有機溶媒が用いられる。本発明によれば、用いられる式(II)の化合物1モル当たり0.5〜5、好ましくは0.75〜4リットルの有機溶媒が抽出に用いられる。本発明によれば、抽出は3〜8回、好ましくは4〜6回行われる。抽出が終了した後、有機層を合わせ、有機溶媒を減圧下で留去する。
残存する粗生成物をメタノール、エタノール及びイソプロパノール、好ましくはイソプロパノールより選ばれた有機溶媒に溶解する。本発明によれば、最初に用いられる式(II)の化合物1モル当たり0.1〜2.0リットル、好ましくは0.3〜1.0リットルのその上記溶媒が用いられる。得られた溶液は、ろ過により沈殿した固形物(酸RCOOHの金属塩、ここで、Rは上で示した意味を有する)から分離される。ろ液は、式(I)のトロペノールをその遊離塩基として含有している。その遊離塩基を次の反応に用いる場合、この時点で溶媒を減圧下で留去する。残存する遊離塩基を精製せずに合成の次のステップで用いることができる。しかしながら、本発明によれば、トロペノールの遊離塩基は酸付加塩の1種に変換することが好ましい。トロペノールの酸付加塩は、本発明のためには、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸水素塩、硫酸水素塩、テトラフルオロホウ酸塩又はヘキサフルオロリン酸塩より選ばれた塩を意味する。臭化水素酸塩や塩酸塩が特に好ましいが、本発明によればトロペノール塩酸塩が特に重要である。酸付加塩を調製するために、ろ液は-10℃〜20℃、好ましくは-5℃〜15℃の範囲の温度に冷却される。このようにして得られた懸濁液を、次に、酸付加塩、即ち、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸水素塩、硫酸水素塩、テトラフルオロホウ酸塩又はヘキサフルオロリン酸塩を形成するのに必要とされる対応する酸と合わせる。最初に用いた式(II)の遊離塩基1モル当たり少なくとも1モルの問題の酸を用いなければならない。本発明の方法の範囲内で酸を過剰量で用いることは可能である(即ち、最初に用いた塩基(II) 1モル当たり1.1〜約2〜3モル)。本発明によれば、トロペノールの塩酸塩を調製することが好ましい。これに必要とされる塩酸は、溶液としてか又は気体で添加することができる。好ましくは、気体の塩化水素が別個の反応容器中上記溶媒の1種に飽和点に達するまで添加される。最も好ましくは、このHCl溶液は、トロペノールろ液を調製するために用いた溶媒を用いて調製される。上記酸の1種は、トロペノール(I)の遊離塩基の溶液にpH 1.5〜6.5、好ましくは2〜6が得られるまで添加される。酸がすべて添加された後、場合によっては、一定の温度で更に0.5〜2時間撹拌を続けることができる。最後に、トロペノールの沈殿した酸付加塩を分離し、場合によってはアセトン、メチルイソブチルケトン及びメチルエチルケトンより選ばれた溶媒で洗浄し、減圧下で乾燥する。
残存する粗生成物をメタノール、エタノール及びイソプロパノール、好ましくはイソプロパノールより選ばれた有機溶媒に溶解する。本発明によれば、最初に用いられる式(II)の化合物1モル当たり0.1〜2.0リットル、好ましくは0.3〜1.0リットルのその上記溶媒が用いられる。得られた溶液は、ろ過により沈殿した固形物(酸RCOOHの金属塩、ここで、Rは上で示した意味を有する)から分離される。ろ液は、式(I)のトロペノールをその遊離塩基として含有している。その遊離塩基を次の反応に用いる場合、この時点で溶媒を減圧下で留去する。残存する遊離塩基を精製せずに合成の次のステップで用いることができる。しかしながら、本発明によれば、トロペノールの遊離塩基は酸付加塩の1種に変換することが好ましい。トロペノールの酸付加塩は、本発明のためには、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸水素塩、硫酸水素塩、テトラフルオロホウ酸塩又はヘキサフルオロリン酸塩より選ばれた塩を意味する。臭化水素酸塩や塩酸塩が特に好ましいが、本発明によればトロペノール塩酸塩が特に重要である。酸付加塩を調製するために、ろ液は-10℃〜20℃、好ましくは-5℃〜15℃の範囲の温度に冷却される。このようにして得られた懸濁液を、次に、酸付加塩、即ち、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸水素塩、硫酸水素塩、テトラフルオロホウ酸塩又はヘキサフルオロリン酸塩を形成するのに必要とされる対応する酸と合わせる。最初に用いた式(II)の遊離塩基1モル当たり少なくとも1モルの問題の酸を用いなければならない。本発明の方法の範囲内で酸を過剰量で用いることは可能である(即ち、最初に用いた塩基(II) 1モル当たり1.1〜約2〜3モル)。本発明によれば、トロペノールの塩酸塩を調製することが好ましい。これに必要とされる塩酸は、溶液としてか又は気体で添加することができる。好ましくは、気体の塩化水素が別個の反応容器中上記溶媒の1種に飽和点に達するまで添加される。最も好ましくは、このHCl溶液は、トロペノールろ液を調製するために用いた溶媒を用いて調製される。上記酸の1種は、トロペノール(I)の遊離塩基の溶液にpH 1.5〜6.5、好ましくは2〜6が得られるまで添加される。酸がすべて添加された後、場合によっては、一定の温度で更に0.5〜2時間撹拌を続けることができる。最後に、トロペノールの沈殿した酸付加塩を分離し、場合によってはアセトン、メチルイソブチルケトン及びメチルエチルケトンより選ばれた溶媒で洗浄し、減圧下で乾燥する。
導入で述べたように、本発明の製造方法で得ることができるトロペノールは、例えば、臭化チオトロピウム、臭化イプラトロピウム又はBEA2108のような治療的に活性な化合物を調製するのに価値のある出発化合物である。本発明に従って得ることができるトロペノールが高純度であることから、上記活性物質を医薬用に必要とされる規格で調製することが可能である。
従って、本発明は、更に、例えば、臭化チオトロピウム、臭化イプラトロピウム又はBEA2108、好ましくは臭化チオトロピウムのような治療的に活性な化合物を調製するための出発物質としてのトロペノール、場合によってはその酸付加塩としての使用に関する。
更に、本発明は、臭化チオトロピウム、臭化イプラトロピウム又はBEA2108、好ましくは臭化チオトロピウムのような治療的に活性な化合物を調製するための出発物質としての下記式(II)
従って、本発明は、更に、例えば、臭化チオトロピウム、臭化イプラトロピウム又はBEA2108、好ましくは臭化チオトロピウムのような治療的に活性な化合物を調製するための出発物質としてのトロペノール、場合によってはその酸付加塩としての使用に関する。
更に、本発明は、臭化チオトロピウム、臭化イプラトロピウム又はBEA2108、好ましくは臭化チオトロピウムのような治療的に活性な化合物を調製するための出発物質としての下記式(II)
(式中、RはC1-C4-アルキル及びC1-C4-アルキレンフェニルより選ばれた基であり、各々がヒドロキシ又はC1-C4-アルコキシで置換されていてもよい。)
を有する化合物、場合によってはその酸付加塩として、また、場合によってはその水和物としての使用に関する。
好ましくは、本発明は、臭化チオトロピウム、臭化イプラトロピウム又はBEA2108、好ましくは臭化チオトロピウムのような治療的に活性な化合物を調製するための出発物質としてのスコポラミン、場合によってはその酸付加塩、また、場合によってはその水和物としての使用に関する。
ダイアグラム1に示された手順は、トロペノールから開始する臭化チオトロピウムを調製するために用いることができる。
を有する化合物、場合によってはその酸付加塩として、また、場合によってはその水和物としての使用に関する。
好ましくは、本発明は、臭化チオトロピウム、臭化イプラトロピウム又はBEA2108、好ましくは臭化チオトロピウムのような治療的に活性な化合物を調製するための出発物質としてのスコポラミン、場合によってはその酸付加塩、また、場合によってはその水和物としての使用に関する。
ダイアグラム1に示された手順は、トロペノールから開始する臭化チオトロピウムを調製するために用いることができる。
ダイアグラム1:
本発明に従って得ることができるトロペノール(I)から出発してジ-(2-チエニル)グリコール酸誘導体(III)と反応させることにより最初のトロペノールジ-(2-チエニル)グリコレート(IV)が形成される。オレフィン二重結合を対応するスコピンエステル(V)に酸化することによりこのエステルを変換し、それを臭化メチルと反応させることにより臭化チオトロピウムを得ることができる。
それ故、特に好ましい態様においては、本発明は、下記臭化チオトロピウムの製法であって、
本発明に従って得ることができるトロペノール(I)から出発してジ-(2-チエニル)グリコール酸誘導体(III)と反応させることにより最初のトロペノールジ-(2-チエニル)グリコレート(IV)が形成される。オレフィン二重結合を対応するスコピンエステル(V)に酸化することによりこのエステルを変換し、それを臭化メチルと反応させることにより臭化チオトロピウムを得ることができる。
それ故、特に好ましい態様においては、本発明は、下記臭化チオトロピウムの製法であって、
第1ステップにおいては、下記式(II)
(式中、RはC1-C4-アルキル及びC1-C4-アルキレンフェニルより選ばれた基であり、各々がヒドロキシ又はC1-C4-アルコキシで置換されていてもよい。)
を有するスコピンエステルを活性化金属塩、好ましくは活性化鉄塩又は活性化銅塩の存在下に適切な溶媒中で亜鉛を用いて、場合によってはその酸付加塩によって還元し、同時に、適切な塩基を用いてけん化して下記式(I)
を有するスコピンエステルを活性化金属塩、好ましくは活性化鉄塩又は活性化銅塩の存在下に適切な溶媒中で亜鉛を用いて、場合によってはその酸付加塩によって還元し、同時に、適切な塩基を用いてけん化して下記式(I)
を有するトロペノールを得、
第2ステップにおいては、これをその酸付加塩として下記(III)
第2ステップにおいては、これをその酸付加塩として下記(III)
を有するエステルと反応させて下記式(IV)
を有するトロペノールエステルを得てもよく、
第3ステップにおいては、これを酸化して下記式(V)
第3ステップにおいては、これを酸化して下記式(V)
を有するスコピンエステルを形成し、
第4ステップにおいては、これを臭化メチルで四基化して臭化チオトロピウムを得る、前記方法に関する。
次の実施例は、臭化チオトロピウムを調製するために例として行われるいくつかの合成法を具体的に説明するものである。それらはあり得る手順として意味するだけであり、本発明をその内容に限定せずに例示として示すものである。
第4ステップにおいては、これを臭化メチルで四基化して臭化チオトロピウムを得る、前記方法に関する。
次の実施例は、臭化チオトロピウムを調製するために例として行われるいくつかの合成法を具体的に説明するものである。それらはあり得る手順として意味するだけであり、本発明をその内容に限定せずに例示として示すものである。
実施例 1:
トロペノール(I)のその塩酸塩としての調製(キログラム規模による)
3リットルの水を窒素でフラッシュした反応器に入れ、390 gの亜鉛末(<63μm)と活性化物質として66 mlの57% ヨウ化水素酸水溶液を激しく撹拌しながら添加する。この混合液を周囲温度で約5分間撹拌する。次に、260 mlの水に溶解した67.2 gの臭化銅(II)を徐々に添加する。約2.6リットルの水に溶解した910.2 gのスコポラミン塩基をこの混合液に徐々に添加し、227 mlの62% 臭化水素酸水溶液を用いてpH 4.5〜5に調整する。添加を終了した後、その混合液を75〜80℃の温度に加熱し、この温度で約2時間撹拌する。反応が完了した後(TLCでモニタした)、約65℃に冷却する。480 mlの45% 水酸化ナトリウム水溶液を添加し、その混合液をけん化が完了するまで(約1時間)65〜70℃の温度で撹拌する。約40℃に冷却した後、Zn塩をろ別し、約200 mlの水で洗浄する。ろ液をジクロロメタンで繰り返し抽出し(3〜5回、各回2〜4リットルのジクロロメタンで)、有機相を合わせ、溶媒を減圧下で留去する。残存する残留物(371 gの粗生成物)を1.5リットルのイソプロパノールに溶解し、沈殿した固形物(トロパ酸の金属塩)をろ別する。ろ液を-10℃〜10℃に冷却し、780 mlのイソプロパノールに溶解した120 gのHClを激しく撹拌しながら徐々に添加する。pHを2.5〜4に調整する。添加が終了した後、その混合液を約-5℃で1時間撹拌する。次にその懸濁液をろ過し、フィルタ残留物を約600 mlのアセトンで洗浄し、最後に減圧下約60℃で乾燥する。
収量: 408.1 gのトロペノール塩酸塩(用いたスコポラミンに対して77.4%)
トロペノール(I)のその塩酸塩としての調製(キログラム規模による)
3リットルの水を窒素でフラッシュした反応器に入れ、390 gの亜鉛末(<63μm)と活性化物質として66 mlの57% ヨウ化水素酸水溶液を激しく撹拌しながら添加する。この混合液を周囲温度で約5分間撹拌する。次に、260 mlの水に溶解した67.2 gの臭化銅(II)を徐々に添加する。約2.6リットルの水に溶解した910.2 gのスコポラミン塩基をこの混合液に徐々に添加し、227 mlの62% 臭化水素酸水溶液を用いてpH 4.5〜5に調整する。添加を終了した後、その混合液を75〜80℃の温度に加熱し、この温度で約2時間撹拌する。反応が完了した後(TLCでモニタした)、約65℃に冷却する。480 mlの45% 水酸化ナトリウム水溶液を添加し、その混合液をけん化が完了するまで(約1時間)65〜70℃の温度で撹拌する。約40℃に冷却した後、Zn塩をろ別し、約200 mlの水で洗浄する。ろ液をジクロロメタンで繰り返し抽出し(3〜5回、各回2〜4リットルのジクロロメタンで)、有機相を合わせ、溶媒を減圧下で留去する。残存する残留物(371 gの粗生成物)を1.5リットルのイソプロパノールに溶解し、沈殿した固形物(トロパ酸の金属塩)をろ別する。ろ液を-10℃〜10℃に冷却し、780 mlのイソプロパノールに溶解した120 gのHClを激しく撹拌しながら徐々に添加する。pHを2.5〜4に調整する。添加が終了した後、その混合液を約-5℃で1時間撹拌する。次にその懸濁液をろ過し、フィルタ残留物を約600 mlのアセトンで洗浄し、最後に減圧下約60℃で乾燥する。
収量: 408.1 gのトロペノール塩酸塩(用いたスコポラミンに対して77.4%)
実施例 2:
トロペノール(I)のその塩酸塩としての調製(工業的規模による)
130リットルの水を窒素でフラッシュした反応器に入れ、21.5 kgの亜鉛末(<63μm)を激しく撹拌しながら添加する。この混合液を65〜75℃の温度に加熱する。6.2 kgの57% ヨウ化水素酸水溶液をこの混合液に添加する。次に20〜25リットルの水中の3.7 kgの臭化銅(II)の溶液を添加する。場合によっては、その混合液を5分間まで撹拌してから140〜145リットルの水中の65.8 kgのスコポラミン臭化水素酸塩3水和物の溶液を添加する。得られた混合液を75〜85℃に加熱し、2〜2.5時間撹拌する。すべて変換された後(TLCでモニタした)、35.5 kgの45% 水酸化ナトリウム水溶液を添加する。その混合液を20〜30℃の温度にし、更に20〜24時間撹拌する。すべて変換された後(TLCでモニタした)、装置の全内容物をろ過し、残存する残留物を約30リットルの水で洗浄する。ろ液を75 kgの塩化ナトリウムと一定の温度で合わせる。抽出の場合、150リットルのジクロロメタンを添加する。有機相を分離し、水相を同量のジクロロメタンで更に4回抽出する。合わせた有機相を蒸留により溶媒から除去する。約100リットルのイソプロパノールを残存する残留物に添加し、温度を0〜10℃に調節する。次に38リットルのイソプロパノール中の5.5 kgの塩化水素の溶液をpH約2.5〜5.5が得られるまで添加する。沈殿したトロペノール塩酸塩を分離し、30リットルのアセトンで洗浄する。乾燥後、21.3 kgの生成物(使用したスコポラミン臭化水素酸塩に対する収率81%)を得る。
トロペノール(I)のその塩酸塩としての調製(工業的規模による)
130リットルの水を窒素でフラッシュした反応器に入れ、21.5 kgの亜鉛末(<63μm)を激しく撹拌しながら添加する。この混合液を65〜75℃の温度に加熱する。6.2 kgの57% ヨウ化水素酸水溶液をこの混合液に添加する。次に20〜25リットルの水中の3.7 kgの臭化銅(II)の溶液を添加する。場合によっては、その混合液を5分間まで撹拌してから140〜145リットルの水中の65.8 kgのスコポラミン臭化水素酸塩3水和物の溶液を添加する。得られた混合液を75〜85℃に加熱し、2〜2.5時間撹拌する。すべて変換された後(TLCでモニタした)、35.5 kgの45% 水酸化ナトリウム水溶液を添加する。その混合液を20〜30℃の温度にし、更に20〜24時間撹拌する。すべて変換された後(TLCでモニタした)、装置の全内容物をろ過し、残存する残留物を約30リットルの水で洗浄する。ろ液を75 kgの塩化ナトリウムと一定の温度で合わせる。抽出の場合、150リットルのジクロロメタンを添加する。有機相を分離し、水相を同量のジクロロメタンで更に4回抽出する。合わせた有機相を蒸留により溶媒から除去する。約100リットルのイソプロパノールを残存する残留物に添加し、温度を0〜10℃に調節する。次に38リットルのイソプロパノール中の5.5 kgの塩化水素の溶液をpH約2.5〜5.5が得られるまで添加する。沈殿したトロペノール塩酸塩を分離し、30リットルのアセトンで洗浄する。乾燥後、21.3 kgの生成物(使用したスコポラミン臭化水素酸塩に対する収率81%)を得る。
実施例 3: 臭化チオトロピウムの調製
a) トロペノールエステル(IV)の調製
10.9 kgのトロペノール塩酸塩(実施例1に従って得られる)へトルエン(95リットル)中25℃でアンモニア(1.8 kg)を管で送る。得られた懸濁液を一定の温度で約1時間撹拌する。次に、生成したアンモニウム塩酸塩をろ別し、トルエン(26リットル)ですすぐ。約50℃のジャケット温度で、トルエン(約60リットル)を減圧下で留去する。約25℃に冷却した後、15.8 kgのメチルジ-(2-チエニル)グリコレートを添加し、得られた混合液を50℃まで加熱してそれを溶解する。トルエン(40リットル)を他の装置に入れ、それに水素化ナトリウム(2.7 kg)を約25℃で添加する。この溶液にトロペノールとメチルグリコールの予め生成した溶液を30℃で1時間以内に添加する。添加が終了した後、その混合液を減圧下で約7時間撹拌しながら75℃まで加熱する。生成したメタノールを留去する。残存する混合液を冷却し、水(958リットル)と36 % 塩酸(13.2 kg)の混合液に添加する。次に水相を分離し、塩化メチレン(56リットル)で洗浄する。塩化メチレンを更に添加した(198リットル)後、このようにして得られた混合液を調製したソーダ溶液(45リットルの水中9.6 kgのソーダ)でpH 9に調整する。塩化メチレン相を分離し、水相を塩化メチレン(262リットル)で撹拌する。塩化メチレン相を65℃で蒸発させて残留物を得る。残留物をトルエン(166リットル)に溶解し、95℃まで加熱する。トルエン溶液を0℃まで冷却する。得られた結晶を分離し、トルエン(33リットル)で洗浄し、約50℃で最大24時間窒素流下乾燥する。
収量: 18.6 kg (83%); 融点: 約160℃(加熱速度10 K/minでTLCにより求めた);
a) トロペノールエステル(IV)の調製
10.9 kgのトロペノール塩酸塩(実施例1に従って得られる)へトルエン(95リットル)中25℃でアンモニア(1.8 kg)を管で送る。得られた懸濁液を一定の温度で約1時間撹拌する。次に、生成したアンモニウム塩酸塩をろ別し、トルエン(26リットル)ですすぐ。約50℃のジャケット温度で、トルエン(約60リットル)を減圧下で留去する。約25℃に冷却した後、15.8 kgのメチルジ-(2-チエニル)グリコレートを添加し、得られた混合液を50℃まで加熱してそれを溶解する。トルエン(40リットル)を他の装置に入れ、それに水素化ナトリウム(2.7 kg)を約25℃で添加する。この溶液にトロペノールとメチルグリコールの予め生成した溶液を30℃で1時間以内に添加する。添加が終了した後、その混合液を減圧下で約7時間撹拌しながら75℃まで加熱する。生成したメタノールを留去する。残存する混合液を冷却し、水(958リットル)と36 % 塩酸(13.2 kg)の混合液に添加する。次に水相を分離し、塩化メチレン(56リットル)で洗浄する。塩化メチレンを更に添加した(198リットル)後、このようにして得られた混合液を調製したソーダ溶液(45リットルの水中9.6 kgのソーダ)でpH 9に調整する。塩化メチレン相を分離し、水相を塩化メチレン(262リットル)で撹拌する。塩化メチレン相を65℃で蒸発させて残留物を得る。残留物をトルエン(166リットル)に溶解し、95℃まで加熱する。トルエン溶液を0℃まで冷却する。得られた結晶を分離し、トルエン(33リットル)で洗浄し、約50℃で最大24時間窒素流下乾燥する。
収量: 18.6 kg (83%); 融点: 約160℃(加熱速度10 K/minでTLCにより求めた);
b) スコピンエステル(V)の調製
260リットルのDMFを適切な反応装置に入れ、50℃に加熱する。次に、16.2 kgのトロペノールエステル(IV)を添加し、その混合液を透明な溶液が得られるまで撹拌する。40℃に冷却した後、過酸化水素-尿素複合体(10.2 kg)、水(13リットル)、酸化バナジウム(V) (0.7 kg)をバッチ式で連続して添加し、装置の内容物を約50℃に加熱する。一定温度で2〜3時間撹拌した後、その混合液を約20℃に冷却する。得られた反応混合液を塩酸(36 %)でpH約4.0に調節する。調製した重亜硫酸溶液(24リットルの水中2.4 kg)を添加する。35℃の内部温度で溶媒を減圧下で一部留去する(約210リットル)。再び約20℃に冷却し、Clarcel (3.2 kg)と合わせる。希塩酸(36%、約440リットルの水中0.8 kg)でpH約2.0に調整する。得られた溶液をろ過し、塩化メチレン(58リットル)で抽出する。塩化メチレン相を捨てる。水相に塩化メチレン(130リットル)を再び添加し、調製したソーダ溶液(51リットルの水中11.0 kg)でpH約10.0に調整する。塩化メチレン相を分離し、水相を塩化メチレン(136リットル)で抽出する。合わせた塩化メチレン相から弱い真空(600〜700 mbar)中40℃で塩化メチレン(約175リットル)を留去する。装置の内容物を20℃に冷却し、塩化アセチル(約0.5 kg)を添加し、その混合液を20℃で約40分間撹拌する。その反応溶液を第2装置に移す。調製した塩酸溶液(4.7 kgの460リットルの水中36 % 塩酸)で20℃においてpH 2.0に調整する。塩化メチレン相を分離し、捨てる。水相を塩化メチレン(39リットル)で洗浄する。次に塩化メチレン(130リットル)を添加し、調製したソーダ溶液(38リットルの水中の7.8 kgのソーダ)で20℃においてpHを10.0に調整する。15分撹拌した後、有機相を分離し、水相を塩化メチレンで2回洗浄する(97リットルと65リットル)。塩化メチレン相を合わせ、塩化メチレンの一部(90リットル)を弱い真空中で30〜40℃の温度で留去する。次にジメチルホルムアミド(114 kg)を添加し、塩化メチレンの残りを減圧下40℃で留去する。装置の内容物を20℃に冷却する。
260リットルのDMFを適切な反応装置に入れ、50℃に加熱する。次に、16.2 kgのトロペノールエステル(IV)を添加し、その混合液を透明な溶液が得られるまで撹拌する。40℃に冷却した後、過酸化水素-尿素複合体(10.2 kg)、水(13リットル)、酸化バナジウム(V) (0.7 kg)をバッチ式で連続して添加し、装置の内容物を約50℃に加熱する。一定温度で2〜3時間撹拌した後、その混合液を約20℃に冷却する。得られた反応混合液を塩酸(36 %)でpH約4.0に調節する。調製した重亜硫酸溶液(24リットルの水中2.4 kg)を添加する。35℃の内部温度で溶媒を減圧下で一部留去する(約210リットル)。再び約20℃に冷却し、Clarcel (3.2 kg)と合わせる。希塩酸(36%、約440リットルの水中0.8 kg)でpH約2.0に調整する。得られた溶液をろ過し、塩化メチレン(58リットル)で抽出する。塩化メチレン相を捨てる。水相に塩化メチレン(130リットル)を再び添加し、調製したソーダ溶液(51リットルの水中11.0 kg)でpH約10.0に調整する。塩化メチレン相を分離し、水相を塩化メチレン(136リットル)で抽出する。合わせた塩化メチレン相から弱い真空(600〜700 mbar)中40℃で塩化メチレン(約175リットル)を留去する。装置の内容物を20℃に冷却し、塩化アセチル(約0.5 kg)を添加し、その混合液を20℃で約40分間撹拌する。その反応溶液を第2装置に移す。調製した塩酸溶液(4.7 kgの460リットルの水中36 % 塩酸)で20℃においてpH 2.0に調整する。塩化メチレン相を分離し、捨てる。水相を塩化メチレン(39リットル)で洗浄する。次に塩化メチレン(130リットル)を添加し、調製したソーダ溶液(38リットルの水中の7.8 kgのソーダ)で20℃においてpHを10.0に調整する。15分撹拌した後、有機相を分離し、水相を塩化メチレンで2回洗浄する(97リットルと65リットル)。塩化メチレン相を合わせ、塩化メチレンの一部(90リットル)を弱い真空中で30〜40℃の温度で留去する。次にジメチルホルムアミド(114 kg)を添加し、塩化メチレンの残りを減圧下40℃で留去する。装置の内容物を20℃に冷却する。
c) 臭化チオトロピウムの調製
上記方法によって得られたスコピンエステル溶液に20℃で臭化メチル(5.1 kg)を管で送る。装置の内容物を30℃で約2.5日間撹拌する。70リットルのDMFを減圧下50℃で留去する。その溶液を小さな装置に移す。DMF (10リットル)ですすぐ。約100リットルの蒸留物の全量が得られるまでDMFを減圧下50℃で更に留去する。これを15℃に冷却し、この温度で2時間撹拌する。吸引フィルタ乾燥機を用いて生成物を分離し、15℃の冷DMF (10リットル)と15℃の冷アセトン(25リットル)で洗浄する。最高50℃で最高36時間窒素流下で乾燥する。収量: 13.2 kg (88 %);
融点: 200-230℃ (開始生成物の純度に左右される);
このようにして得られた粗生成物(10.3 kg)をメタノール(66リットル)に添加する。その混合液を還流して溶解する。その溶液を7℃に冷却し、この温度で1.5時間撹拌する。吸引フィルタ乾燥機を用いて生成物を分離し、7℃の冷メタノール(11リットル)で洗浄し、約50℃で最大36時間窒素流下で乾燥する。
収量: 9.9 kg (96 %);
融点: 228℃(加熱速度10 K/minでTLCにより求めた)。
所望される場合には、このようにして得られた生成物を臭化チオトロピウムの結晶性1水和物に変換することができる。これは次のように行うことができる。
15.0 kgの臭化チオトロピウムを適当な反応容器中の25.7 kgの水に添加する。その混合液を80〜90℃に加熱し、透明な溶液が生じるまで一定温度で撹拌する。水で湿らせた活性炭(0.8 kg)を4.4 kgの水に懸濁し、その混合液を臭化チオトロピウムを含む溶液に添加し、4.3 kgの水ですすぐ。得られた混合液を80〜90℃で少なくとも15分間撹拌してから、70℃の外部温度に予熱した装置に加熱したフィルタによってろ過する。フィルタを8.6 kgの水ですすぐ。装置の内容物を20分につき3〜5℃の速度で20〜25℃の温度に冷却する。冷水を用いて装置を10〜15℃に冷却し、少なくとも1時間撹拌することにより結晶化を完了する。吸引フィルタ乾燥機を用いて結晶を分離し、分離した結晶スラリを9リットルの冷水(10〜15℃)と冷アセトン(10〜15℃)で洗浄する。得られた結晶を約25℃で約2時間窒素流下で乾燥する。
収量: 13.4 kgの臭化チオトロピウム1水和物(理論値の86 %)。
融点: 230℃(10 K/minの加熱速度でTLCにより求めた)。
上記方法によって得られたスコピンエステル溶液に20℃で臭化メチル(5.1 kg)を管で送る。装置の内容物を30℃で約2.5日間撹拌する。70リットルのDMFを減圧下50℃で留去する。その溶液を小さな装置に移す。DMF (10リットル)ですすぐ。約100リットルの蒸留物の全量が得られるまでDMFを減圧下50℃で更に留去する。これを15℃に冷却し、この温度で2時間撹拌する。吸引フィルタ乾燥機を用いて生成物を分離し、15℃の冷DMF (10リットル)と15℃の冷アセトン(25リットル)で洗浄する。最高50℃で最高36時間窒素流下で乾燥する。収量: 13.2 kg (88 %);
融点: 200-230℃ (開始生成物の純度に左右される);
このようにして得られた粗生成物(10.3 kg)をメタノール(66リットル)に添加する。その混合液を還流して溶解する。その溶液を7℃に冷却し、この温度で1.5時間撹拌する。吸引フィルタ乾燥機を用いて生成物を分離し、7℃の冷メタノール(11リットル)で洗浄し、約50℃で最大36時間窒素流下で乾燥する。
収量: 9.9 kg (96 %);
融点: 228℃(加熱速度10 K/minでTLCにより求めた)。
所望される場合には、このようにして得られた生成物を臭化チオトロピウムの結晶性1水和物に変換することができる。これは次のように行うことができる。
15.0 kgの臭化チオトロピウムを適当な反応容器中の25.7 kgの水に添加する。その混合液を80〜90℃に加熱し、透明な溶液が生じるまで一定温度で撹拌する。水で湿らせた活性炭(0.8 kg)を4.4 kgの水に懸濁し、その混合液を臭化チオトロピウムを含む溶液に添加し、4.3 kgの水ですすぐ。得られた混合液を80〜90℃で少なくとも15分間撹拌してから、70℃の外部温度に予熱した装置に加熱したフィルタによってろ過する。フィルタを8.6 kgの水ですすぐ。装置の内容物を20分につき3〜5℃の速度で20〜25℃の温度に冷却する。冷水を用いて装置を10〜15℃に冷却し、少なくとも1時間撹拌することにより結晶化を完了する。吸引フィルタ乾燥機を用いて結晶を分離し、分離した結晶スラリを9リットルの冷水(10〜15℃)と冷アセトン(10〜15℃)で洗浄する。得られた結晶を約25℃で約2時間窒素流下で乾燥する。
収量: 13.4 kgの臭化チオトロピウム1水和物(理論値の86 %)。
融点: 230℃(10 K/minの加熱速度でTLCにより求めた)。
次に、本発明の好ましい態様を示す。
1. 下記式(I) を有するトロペノール、場合によってはその酸付加塩としての調製方法であって、
下記式(II)
(式中、RはC1-C4-アルキル及びC1-C4-アルキレンフェニルより選ばれた基であり、各々がヒドロキシ又はC1-C4-アルコキシで置換されていてもよい。)
を有するスコピンエステルを活性化金属塩、好ましくは活性化鉄塩又は活性化銅塩の存在下に適切な溶媒中で亜鉛を用いて、場合によってはその酸付加塩として、また、場合によってはその水和物として還元し、続いて適切な塩基を用いてけん化して式(I)のトロペノールを得ることを特徴とする、前記方法。
2. 下記式(II')
を有するスコポラミンを式(II)のスコピン誘導体として、場合によってはその酸付加塩として、また、場合によってはその水和物として用いることを特徴とする、上記1記載の方法。
3. 第1ステップにおいて、亜鉛を適切な溶媒に添加し、
第2ステップにおいて、その金属塩を、場合によっては適切な活性化試薬で活性化した後に添加し、
第3ステップにおいて、式(II)の化合物を、場合によってはその酸付加塩及び/又は水和物の1種として添加し、
第4ステップにおいて、そのエステル官能を適切な塩基を用いてけん化し、最後に式(I)の化合物を、場合によってはその酸付加塩の1種として分離する
ことを特徴とする、上記1又は2記載の方法。
4. 該金属塩としてFe(III)又はCu(II)の塩、好ましくはそのハロゲン化物を用いることを特徴とする、上記1〜3のいずれか1に記載の方法。
5. 該塩がFeCl3、CuCl2、CuI2、CuBr2及びCuBr2-ジメチルスルフィド錯体、好ましくはCuBr2より選ばれることを特徴とする、上記4記載の方法。
6. 治療的に活性な化合物を調製するための出発物質としての下記式(II)
(式中、RはC1-C4-アルキル及びC1-C4-アルキレンフェニルより選ばれた基であり、各々がヒドロキシ又はC1-C4-アルコキシで置換されていてもよい。)
を有する化合物、場合によってはその酸付加塩として、また、場合によってはその水和物としての使用。
7. 臭化チオトロピウム、臭化イプラトロピウム又はBEA2108、好ましくは臭化チオトロピウムを調製するための上記6記載の使用。
1. 下記式(I) を有するトロペノール、場合によってはその酸付加塩としての調製方法であって、
を有するスコピンエステルを活性化金属塩、好ましくは活性化鉄塩又は活性化銅塩の存在下に適切な溶媒中で亜鉛を用いて、場合によってはその酸付加塩として、また、場合によってはその水和物として還元し、続いて適切な塩基を用いてけん化して式(I)のトロペノールを得ることを特徴とする、前記方法。
2. 下記式(II')
3. 第1ステップにおいて、亜鉛を適切な溶媒に添加し、
第2ステップにおいて、その金属塩を、場合によっては適切な活性化試薬で活性化した後に添加し、
第3ステップにおいて、式(II)の化合物を、場合によってはその酸付加塩及び/又は水和物の1種として添加し、
第4ステップにおいて、そのエステル官能を適切な塩基を用いてけん化し、最後に式(I)の化合物を、場合によってはその酸付加塩の1種として分離する
ことを特徴とする、上記1又は2記載の方法。
4. 該金属塩としてFe(III)又はCu(II)の塩、好ましくはそのハロゲン化物を用いることを特徴とする、上記1〜3のいずれか1に記載の方法。
5. 該塩がFeCl3、CuCl2、CuI2、CuBr2及びCuBr2-ジメチルスルフィド錯体、好ましくはCuBr2より選ばれることを特徴とする、上記4記載の方法。
6. 治療的に活性な化合物を調製するための出発物質としての下記式(II)
を有する化合物、場合によってはその酸付加塩として、また、場合によってはその水和物としての使用。
7. 臭化チオトロピウム、臭化イプラトロピウム又はBEA2108、好ましくは臭化チオトロピウムを調製するための上記6記載の使用。
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