JP2010041896A5 - - Google Patents

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[第2従来技術]
第2従来技術として、モータリード線とモータの巻線を含むステータを一緒にワニス含浸する場合、前記シールド付リード線を使用するとワニス硬化時にシールド、シースがワニスに侵されるため、シールド付リード線を使用してワニス含浸することができず、巻線とバラ線のモータリード線を結線してワニス含浸後、モータリード線外周にシールド付後被覆式チューブを後付けしたものが提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
図8は第2従来技術を示すシールド付後被覆式チューブを使用したモータの側断面図であり、モータMの基本構成は図7と同じである。図8において、12はシールド付後被覆式チューブであり、バラ線のモータリード線1とモータの巻線6を含むステータ12をワニス含浸13後、モータリード線1に挿入し、マジックテープ(登録商標)14で被覆外周15を固定している。
上記問題を解決するため、本発明は次のような構成にしたものである。
請求項1の発明は、モータステータに巻回された巻線と、前記巻線に電流を供給するモータリード線と、前記モータリード線から外部に発生する輻射ノイズを抑制するよう、該リード線の外周を被覆したシールドと、前記シールドの外周を保護するように被覆するシースと、を備えたシールド線付モータ巻線において、前記モータリード線と前記シールドの間にストロー状をした極薄肉の絶縁チューブを設けると共に、前記絶縁チューブおよび前記シールド並びに前記シースを一体に成形した一体部品で構成したことを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1記載のシールド付モータ巻線において、前記モータリード線と前記巻線の接続部が、前記モータステータ全体を含めて一体になるようにワニス含浸処理されたものであることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のシールド線付モータ巻線において、前記一体部品は、前記モータリード線と独立して構成すると共に、長手方向に自由度を有することを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1〜3までの何れか1項に記載のシールド付モータ巻線において、前記シールドの外径部と前記シースの内径部とのクリアランスが1.5mm以下であることを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項1〜4までの何れか1項に記載のシールド付モータ巻線において、前記シースの端末を接着剤付収縮チューブで覆ったことを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項1〜5までの何れか1項に記載のシールド付モータ巻線において、前記極薄肉の絶縁チューブ及び前記シールド並びに前記シースで構成した一体部品を前記モータリード線に挿入後、前記絶縁チューブのみ抜き取って構成したことを特徴としている。
請求項7の発明は、請求項1〜6までの何れか1項に記載のシールド付モータ巻線において、前記シールドが前記絶縁チューブに対してスパイラル状に巻かれていることを特徴としている。
請求項8の発明は、請求項1〜7までの何れか1項に記載のシールド付モータ巻線において、前記シールドの先端を前記シースの端末の外周側を覆うように折り返すように構成し、前記シース端末にて折り返されたシールドの折り返し部の外側を収縮チューブで固定したことを特徴としている。
請求項9の発明は、請求項1〜7までの何れか1項に記載のシールド付モータ巻線において、前記シールドの折り返し部の端末をテープで固定したことを特徴としている。
請求項10の発明は、請求項1〜9までの何れか1項に記載のシールド付モータ巻線において、前記シースの反負荷側端末には、前記モータリード線を前記モータステータとの間でクランプするためのリードクランプを設けると共に、前記モータリード線の前記モータステータにおける取出し口にシール用のパッキンを設けたことを特徴としている。
請求項11の発明は、請求項1〜10までの何れか1項に記載のシールド付モータ巻線において、前記シースの負荷側端末に防滴性を有する防滴コネクタを備えたことを特徴としている。
請求項12の発明は、請求項1〜11までの何れか1項に記載のシールド付モータ巻線を備えたモータを特徴としている。

Claims (12)

  1. モータステータに巻回された巻線と、
    前記巻線に電流を供給するモータリード線と、
    前記モータリード線から外部に発生する輻射ノイズを抑制するよう、該リード線の外周を被覆したシールドと、
    前記シールドの外周を保護するように被覆するシースと、
    を備えたシールド線付モータ巻線において、
    前記モータリード線と前記シールドの間にストロー状をした極薄肉の絶縁チューブを設けると共に、前記絶縁チューブおよび前記シールド並びに前記シースを一体に成形した一体部品で構成したことを特徴とするシールド線付モータ巻線。
  2. 前記モータリード線と前記巻線の接続部が、前記モータステータ全体を含めて一体になるようにワニス含浸処理されたものであることを特徴とする請求項1記載のシールド線付モータ巻線。
  3. 前記一体部品は、前記モータリード線と独立して構成すると共に、長手方向に自由度を有することを特徴とする請求項1または2に記載のシールド線付モータ巻線。
  4. 前記シールドの外径部と前記シースの内径部とのクリアランスが1.5mm以下であることを特徴とする請求項1〜3までの何れか1項に記載のシールド線付モータ巻線。
  5. 前記シースの端末を収縮チューブで覆ったことを特徴とする請求項1〜4までの何れか1項に記載のシールド線付モータ巻線。
  6. 前記極薄肉の絶縁チューブ及び前記シールド並びに前記シースで構成した一体部品を前記モータリード線に挿入後、前記絶縁チューブのみ抜き取って構成したことを特徴とする請求項1〜5までの何れか1項に記載のシールド線付モータ巻線。
  7. 前記シールドが前記絶縁チューブに対してスパイラル状に巻かれていることを特徴とする請求項1〜6までの何れか1項に記載のシールド線付モータ巻線。
  8. 前記シールドの先端を前記シースの端末の外周側を覆うように折り返すように構成し、前記シース端末にて折り返された前記シールドの折り返し部の外側を前記収縮チューブで固定したことを特徴とする請求項1〜7までの何れか1項に記載のシールド線付モータ巻線。
  9. 前記収縮チューブに替えて、前記シールドの折り返し部の端末をテープで固定したことを特徴とする請求項1〜7までの何れか1項に記載のシールド線付モータ巻線。
  10. 前記シースの反負荷側端末には、前記モータリード線を前記モータステータとの間でクランプするためのリードクランプを設けると共に、前記モータリード線の前記モータステータにおける取出し口にシール用のパッキンを設けたことを特徴とする請求項1〜9までの何れか1項に記載のシールド線付モータ巻線。
  11. 前記シースの負荷側端末に防滴性を有する防滴コネクタを備えたことを特徴とする請求項1〜10までの何れか1項に記載のシールド線付モータ巻線。
  12. 請求項1〜11までの何れか1項に記載のシールド線付モータ巻線を備えたことを特徴とするモータ。
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