JPH10112958A - 電気機器の端子箱 - Google Patents

電気機器の端子箱

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JPH10112958A
JPH10112958A JP8262921A JP26292196A JPH10112958A JP H10112958 A JPH10112958 A JP H10112958A JP 8262921 A JP8262921 A JP 8262921A JP 26292196 A JP26292196 A JP 26292196A JP H10112958 A JPH10112958 A JP H10112958A
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JP
Japan
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terminal
terminal box
power cable
shield
rod
Prior art date
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Application number
JP8262921A
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English (en)
Inventor
Yoshinaga Hirano
嘉良 平野
Hiroshi Hamano
濱野  宏
Hiroshi Yamashita
博 山下
Tatsuyuki Yamamoto
立行 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、シールドを必要とするリード
線であるシールドパワーケーブルに使用することがで
き、しかも、防水性の信頼性の向上した電気機器の端子
箱を提供することにある。 【解決手段】シールド線を有するシールドパワーケーブ
ル8の一端には、ターミナルロッド11が半田固定され
ている。シールドパワーケーブル8は、フロント側エン
ドブラケット4に設けられた貫通穴4aを通して、外部
に取り出される。このシールドパワーケーブル8には、
防水グロメット14とクランプキャップ15が被せら
れ、クランプキャップ15をフロント側エンドブラケッ
ト4の外壁に固定することにより、防水グロメット14
を変形させるようにしている。フロント側エンドブラケ
ット4の貫通穴4aには、スリット17が形成されてお
り、シールド引出線16は、このスリット17を通し
て、フロント側エンドブラケット4の内部に通される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器の端子箱
に係り、特に、電気自動車用電動機のような電気機器に
使用するに好適な電気機器の端子箱に関する。
【0002】
【従来の技術】電気機器の入出力端子のための端子箱の
構造としては、機器筐体壁に絶縁された貫通スタッドボ
ルトを取り付け、この貫通スタッドボルトに外部リード
線の加締め端子をねじ止め固定するものが一般的であ
る。しかし、このような端子箱構造では充分な防水性が
確保できないという問題がある。
【0003】そこで、防水性を有する電気機器の端子箱
としては、例えば、特開平6−98494号公報に記載
されているように、電気機器の筐体壁の通孔にアダプタ
端子を用い、機器内外のリード線を接続し、Oリングに
て防水性を確保する構造が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の端子箱に
おいては、通孔部の防水性を図るため、外部リード線の
接続部に樹脂材を注入するようにしている。しかしなが
ら、樹脂材の注入部の信頼性が低く、防水性を保てない
という問題があった。
【0005】また、この構造では、シールドを必要とす
るリード線の処理が困難であるという問題があった。
【0006】本発明の目的は、シールドを必要とするリ
ード線であるシールドパワーケーブルに使用することが
でき、しかも、防水性の信頼性の向上した電気機器の端
子箱を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、芯線を覆うシールド線を有するシールド
パワーケーブルと、このシールドパワーケーブルの芯線
の一端に固定されたターミナルロッドと、筺体に設けら
れた貫通穴を通して、外部に取り出された上記シールド
パワーケーブルに被せられた防水グロメットと、この防
水グロメットに被せられたクランプキャップを備え、上
記クランプキャップを上記筺体の外壁に固定することに
より、上記防水グロメットを変形させ、上記筺体の貫通
穴に設けられたスリットを通して、上記シールド線を筺
体内部に導いた上で、上記筺体の内壁に固定し、上記タ
ーミナルロッドにリード線を固定するようにしたもので
あり、かかる構成により、シールド線を有するシールド
パワーケーブルに使用することができ、しかも、防水性
を向上し得るものとなる。
【0008】上記電気機器の端子箱において、好ましく
は、さらに、上記筺体の貫通穴の内側と上記ターミナル
ロッドの外側の間に配置された絶縁材からなる絶縁管を
備えるようにしたものであり、かかる構成により、筺体
とターミナルロッドの絶縁距離を確保し得るものとな
る。
【0009】上記電気機器の端子箱において、好ましく
は、さらに、上記筺体の内部に配置される絶縁材からな
る絶縁板を備え、上記絶縁板に形成した貫通穴に上記タ
ーミナルロッドの外周の一部を係合させるようにしたも
のであり、かかる構成により、ターミナルロッドの回り
止めを行い得るものとなる。
【0010】上記電気機器の端子箱において、好ましく
は、上記シールドパワーケーブルの芯線を上記ターミナ
ルロッドに設けられた凹部に挿入し、上記芯線と上記タ
ーミナルロッドの間を半田固定するようにしたものであ
り、かかる構成により、接続部の接続抵抗を小さくし得
るものとなる。
【0011】上記電気機器の端子箱において、好ましく
は、上記ターミナルロッドの凹部内にタップを形成し、
このタップの部分において、上記芯線と上記ターミナル
ロッドの間を半田固定するようにしたものであり、かか
る構成により、接続部の強度を大きくし得るものとな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を用いて、本発
明の一実施形態による電気機器の端子箱について説明す
る。図1は、本発明の一実施形態による電気機器の端子
箱を適用する電気自動車用の電動機の上半断面図であ
る。
【0013】シャフト1の中央部の周囲には、ロータ2
が固定されている。シャフト1の両端には、ベアリング
3a,3bが取り付けられている。ベアリング3a,3
bの外輪側は、それぞれ、フロント側エンドブラケット
4及びリア側エンドブラケット5によって保持されてい
る。従って、ロータ2及びシャフト1は、フロント側エ
ンドブラケット4及びリア側エンドブラケット5に対し
て、ベアリング3a,3bにより回転可能なように支持
されている。
【0014】略円筒形状のステータフレーム7の中央部
の内面側には、ステータ6が保持されている。ステータ
フレーム7の両端部は、それぞれ、フロント側エンドブ
ラケット4及びリア側エンドブラケット5にインロー嵌
合され、ボルト等によって締結される。
【0015】また、リヤ側エンドブラケット5には、電
動機の回転速度を検出する回転検出器10が取り付けら
れている。
【0016】図中、右上に示される部分が本実施形態に
よる端子箱の構造部分である。シールドパワーケーブル
8の先端は、フロント側エンドブラケット4のケーブル
貫通穴4a内に挿入されている。シールドパワーケーブ
ル8の先端は、ターミナルロッド11の凹部内に挿入さ
れ、ターミナルロッド11に半田固定されている。ステ
ータ6に電気的に接続されたリード線9の端部には、端
子9aが固定されている。端子9aは、ボルト13aに
よって、ターミナルロッド11に導通、固定されてい
る。このようにして、シールドパワーケーブル8は、タ
ーミナルロッド11を介して、電動機内部のリード線9
の端子9aに接続することができる。なお、端子箱の詳
細な構造については、図2を用いて後述する。
【0017】なお、図1は、電動機本体の上半部のみを
図示しているが、回転検出器10を除いては、上下が対
称な構造を有しているため、下半部も図示した上半部と
同様な構造となっている。
【0018】次に、図2を用いて、本発明の一実施形態
による電気機器の端子箱の詳細構造について説明する。
図2は、本発明の一実施形態による電気機器の端子箱の
拡大断面図である。
【0019】シールドパワーケーブル8は、シールドを
必要とするリード線であり、4層構造を有している。即
ち、数本の良導体からなる芯線8aの外周は、絶縁体8
bで被覆され、その外周は、編状のシールド8cで覆わ
れ、最外周は、耐熱性に優れたシース8dによって被覆
されている。
【0020】シールドパワーケーブル8の先端部は、図
示するように、最外周のシース8dを所定の長さだけ取
り除いて、シールド8cを露出させておく。シールド8
cは、網を解いて、絶縁体8bから取り外すとともに、
寄り纏めておく。さらに、図示するように、絶縁体8b
の先端部を所定の長さだけ取り除き、芯線8aが露出す
る状態とされている。
【0021】シールドパワーケーブル8の先端部の露出
した芯線8aは、良導体からなるターミナルロッド11
の凹部内に挿入された上で、半田付けにより接続されて
おり、芯線8aとターミナルロッド11の接続部の接続
抵抗を小さくする構造としてある。
【0022】ターミナルロッド11の凹部(図示の左側
の部分)の内部は、2段構造となっている。即ち、凹部
の開口端側の部分は、芯線8aの先端の接続部の外径よ
り大きな第1の内径部となっており、さらに、この第1
の内径部の奥(図示の右側の部分)は、芯線8aの先端
の接続部の外径より小さな第2の内径部となっており、
第1の内径部と第2の内径部からなる2段構造となって
いる。芯線8aの先端の接続部は、第1の内径部に挿入
され、第2の内径部に対して当接する。ここで、第1の
内径部の内面には、タップ11aが形成されており、タ
ーミナルロッド11とシールドパワーケーブル8の芯線
8aとの半田接続強度を向上する構造としている。
【0023】フロント側エンドブラケット4のケーブル
貫通穴4aには、絶縁材からなる絶縁管12が挿入され
ている。絶縁管12の外径は、ケーブル貫通穴4aの内
径よりも小さくしてある。絶縁管12は、ターミナルロ
ッド11の首下長さより長くし、フロント側エンドブラ
ケット4とターミナルロッド11との表面上の絶縁距離
を確保できる構造としている。また、絶縁管12の機器
内部側には、円環状のツバ12aが一体的に形成されて
おり、絶縁管12がシールドパワーケーブル8側に抜け
るのを防止できる形状となっている。
【0024】ターミナルロッド11のケーブル側と反対
側(図示の右側)には、タップ11bが形成されてい
る。機器内部のリード線9の端子9aは、ボルト13a
にて、タップ11bに固定できる構造となっている。従
って、端子9aの着脱が容易に可能な構造となってい
る。
【0025】シールドパワーケーブル8の先端部の外周
には、弾性体からなる防水グロメット14を被せてあ
る。防水グロメット14の構造については、図3を用い
て後述する。防水グロメット14の外側には、円環状の
ツバ15aを有するクランプキャップ15を被せてあ
る。シールドパワーケーブル8の先端部に、防水グロメ
ット14及びクランプキャップ15を被せた上で、クラ
ンプキャップ15の円環状のツバ15aが、ボルト13
bを用いて、フロント側エンドブラケット4に対して、
ケーブル方向から固定される。従って、機器内の端子が
容易に着脱できる構造となっている。このとき、防水グ
ロメット14の内径側に設けた2本のリング状のリブ1
4aとフロント側エンドブラケット4側に設けた円環状
のツバ14bが強制変形され、防水を図れる構造となっ
ている。
【0026】フロント側エンドブラケット4のケーブル
貫通穴4aの一部には、シールドパワーケーブル8のシ
ールド引出し線16を通すスリット17が設けられてお
り、シールドパワーケーブル8を着脱する際に、容易に
シールド引出し線16の接続処理を行える構造となって
いる。シールド引出し線16には、絶縁材からなる絶縁
チューブ16aが被せられている。シールド引出し線1
6の先端には、接続用端子16bが取付けられており、
接続用端子16bは、ボルト13cによってフロント側
エンドブラケット4に固定され、これによって、シール
ド処理を行える構造となっている。従って、接続用端子
16bの着脱が容易に可能な構造となっている。以上の
構造を備えることにより、シールドを必要とするシール
ドパワーケーブル8に対応した構造とすることができ
る。
【0027】複数のシールドパワーケーブル8を並べて
使用した場合に、各々のシールドパワーケーブル8の先
端に固定された各々のターミナルロッド11の回り止め
を図るため、絶縁材からなる絶縁板18が設けられてい
る。回り止め構造の詳細については、図4及び図5を用
いて後述する。絶縁板18は、ターミナルロッド11が
挿入される貫通穴18aを有している。また、絶縁板1
8は、フロント側エンドブラケット4との表面上の絶縁
距離を確保するためにも用いられている。
【0028】以上のように、防水性は、防水グロメット
14とクランプキャップ15により確保し、シールド引
出線16は、スリット17を介して取り出し、ボルト1
3cにより取付、リード線9は、ボルト13aにより、
シールドパワーケーブル8の端部に固定されたターミナ
ルロッド11に取り付ける構造としたため、端子箱をコ
ンパクトに構成することができる。電気自動車用の電動
機としては、その取付スペースとの関係で、小型化が要
求されており、必然的に端子箱自体も小型化する必要が
あるが、上述した構成により、端子箱を小型化すること
ができる。
【0029】次に、本実施形態による端子箱による端子
の接続手順について説明する。シールドパワーケーブル
8の一端には、ターミナルロッド11が半田固定され
る。この時、シールドパワーケーブル8の他端には、何
も取り付けられていない。次に、シールドパワーケーブ
ル8は、絶縁管12の開口部の中に挿入される。絶縁管
12は、円環状のツバ部12aを有しており、この円環
状のツバ部12aがターミナルロッド11の段付き部に
係合して、抜け止めが図れている。
【0030】シールドパワーケーブル8は、図示の右側
方向から、シールドパワーケーブル8のターミナルロッ
ド11が固定されていない側の端部が、フロント側エン
ドブラケット4のケーブル貫通穴4aに挿入される。タ
ーミナルロッド11の外周には、絶縁管12が取り付け
られており、絶縁管12の円環状のツバ部12aが、フ
ロント側エンドブラケット4のケーブル貫通穴4aの端
部と係合することにより、シールドパワーケーブル8
は、フロント側エンドブラケット4からの抜け止めが図
れる。
【0031】次に、シールドパワーケーブル8のターミ
ナルロッド11が固定されていない側の端部から、防水
グロメット14が被せられ、さらに、クランプキャップ
15が被せられる。クランプキャップ15の円環状のツ
バ15aが、ボルト13bを用いて、フロント側エンド
ブラケット4に対して、ケーブル方向から固定される。
このとき、防水グロメット14の内径側に設けた2本の
リング状のリブ14aとフロント側エンドブラケット4
側に設けた円周状のツバ14bが強制変形され、防水を
図れる。かかる防水構造においては、樹脂材の注入等を
行うことなく、防水性を確保するようになっているた
め、防水の信頼性を向上することができるものである。
【0032】フロント側エンドブラケット4の右側の開
口部から、フロント側エンドブラケット4内に絶縁板1
8を挿入する。そして、ターミナルロッド11の頭部
が、絶縁板18の貫通穴18aを通して挿入される。
【0033】リード線9の端子9aは、ターミナルロッ
ド11にボルト13aにより、固定される。また、シー
ルド引出線16の接続用端子16aは、ボルト13cに
より、フロント側エンドブラケット4に固定される。
【0034】以上により、端子の接続が行われる。な
お、図1に本実施形態による電動機の全体構造を示して
いるが、フロント側エンドブラケット4の右側に設けら
れた開口部は、ボルト13aの固定等が行われた後に
は、電気自動車の減速機構のケースが取り付けられ、防
水性を確保している。他の形式の電気機器の端子箱にお
いては、この開口部は、防水キャップ等によって防水封
止される。
【0035】端子の接続が行われた後、シールドパワー
ケーブル8のターミナルロッド11が固定されていない
側の端部には、接続端子が固定される。従って、端子の
接続は、上述したように簡単に行え、しかも、容易に防
水性を確保し得るものである。
【0036】次に、図3を用いて、本発明の一実施形態
による端子箱に用いる防水グロメット14の構造につい
て説明する。図3は、本発明の一実施形態による端子箱
に用いる防水グロメット14の断面図である。
【0037】防水グロメット14の内径側には、シール
ドパワーケーブル8のシース8d外径より小さくしたリ
ング状のリブ14aが2本設けてある。リブ14aの本
数は、2本に限らず、1本若しくは、3本以上でもよ
い。
【0038】また、リング状のリブ14aが設けられて
いる側との反対側の先端部には円環状のツバ14bが形
成されている。
【0039】ここで、防水グロメット14の長さ寸法
を、クランプキャップ15の内寸法より長くすることに
より、クランプキャップ15をボルト13bにより固定
する時に、圧縮変形された防水グロメット14が、リン
グ状リブ14aとフロント側エンドブラケット4側に設
けた円周状のツバ14bとにより縦横2方向で強制変形
される形状としてなっており、防水性を図れる構造とな
っている。
【0040】また、シールド引出し線16を通すため
に、防水グロメット14内径部には切欠き溝14cを設
けてある。
【0041】次に、図4を用いて、本発明の一実施形態
による端子箱に用いるターミナルロッド11の構造につ
いて説明する。図4は、本発明の一実施形態による端子
箱に用いるターミナルロッド11の斜視図である。
【0042】ターミナルロッド11の一端側は、円筒形
の形状を有するとともに、他端側は、円筒形状の一部に
平面部11cを有する構造となっている。2面の平面部
11cは、端子9aの取付け時に、ターミナルロッド1
1の回り止めを図るために用いられており、その詳細に
ついては、図5を用いて後述する。
【0043】また、絶縁管12への挿入部には、2面の
平面11c部にツバ11dを設け、ターミナルロッド1
1が絶縁管12の円環状のツバ12a部に接触すること
により、シールドパワーケーブル8側に抜けるのを防止
できる形状としている。
【0044】ターミナルロッド11の内径部の内面に
は、タップ11aが形成されており、ターミナルロッド
11とシールドパワーケーブル8の芯線8aとの半田接
続強度を向上する構造としている。
【0045】次に、図5を用いて、ターミナルロッド1
1の回り止め構造について説明する。図5は、本発明の
一実施形態による端子箱を反ケーブル側から見た形状図
である。図5は、図1若しくは図2における図示上の右
側から見た図である。
【0046】図示の例では、3本のシールドパワーケー
ブル8を併置してフロント側エンドブラケット4内に固
定している。フロント側エンドブラケット4に設けられ
た3個のケーブル貫通穴4aに、それぞれターミナルロ
ッド11の半田固定されたシールドパワーケーブル8が
挿入された状態で、絶縁板18がフロント側エンドブラ
ケット4内に挿入される。絶縁板18は、3個の矩形の
貫通穴18a1,18a2,18a3を有している。貫
通穴18aは、図4に示したターミナルロッド11の2
つの平面部11cと係合する高さを有している。従っ
て、3個のターミナルロッド11A,11B,11C
は、それぞれ、絶縁板18の矩形の貫通穴18a1,1
8a2,18a3に係合することにより、回り止めを図
っている。
【0047】リード線9Aの端部に取り付けられた端子
9a1は、ボルト13a1によって、ターミナルロッド
11Aに固定される。また、リード線9Bの端部に取り
付けられた端子9a2は、ボルト13a2によって、タ
ーミナルロッド11Bに固定され、リード線9Cの端部
に取り付けられた端子9a3は、ボルト13a3によっ
て、ターミナルロッド11Cに固定される。
【0048】シールド引出線16A及びシールド引出線
16Bの端部には、一体的に接続用端子16b1が取り
付けられ、ボルト13c1によって、フロント側エンド
ブラケット4に固定される。また、シールド引出線16
Cの端部には、接続用端子16b2が取り付けられ、ボ
ルト13c2によって、フロント側エンドブラケット4
に固定される。
【0049】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、フロント側エンドブラケットのケーブル貫通穴の一
部に設けたスリットを介して、シールドパワーケーブル
のシールド引出し線を引出すようにしているため、シー
ルドパワーケーブルを着脱する際に、容易にシールド引
出し線の接続処理を行えるものであり、シールドを必要
とするシールドパワーケーブルに対応した構造とするこ
とができる。
【0050】また、シールドパワーケーブルの先端部
に、防水グロメット及びクランプキャップを被せた上
で、クランプキャップをフロント側エンドブラケットに
対して、ケーブル方向から固定するため、信頼性を向上
して、防水を図れる構造とすることができる。
【0051】また、端子の着脱が容易な構造となってい
る。
【0052】また、シールドパワーケーブルに対して、
ターミナルロッドを半田固定しているため、この接続部
の接続抵抗を小さくすることができる。
【0053】また、ターミナルロッドの内周側にタップ
を設けた上で、半田接続しているため、半田接続強度を
向上することができる。
【0054】また、ターミナルロッドの取付部に、絶縁
管及び絶縁板を使用することにより、エンドブラケット
との絶縁距離を容易に確保し得るものとなる。
【0055】また、ターミナルロッドの2つの平面部を
絶縁板の開口部と係合させることにより、ターミナルロ
ッドの回り止めを図ることができる。
【0056】また、上述した構成とすることにより、電
気機器の端子箱をコンパクトにでき、特に、電気自動車
等に適用するに好適なものとなる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、電気機器の端子箱にお
いて、シールドを必要とするリード線であるシールドパ
ワーケーブルに使用することができ、しかも、防水性の
信頼性が向上するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による電気機器の端子箱を
適用する電気自動車用の電動機の上半断面図である。
【図2】本発明の一実施形態による電気機器の端子箱の
拡大断面図である。
【図3】本発明の一実施形態による端子箱に用いる防水
グロメットの断面図である。
【図4】本発明の一実施形態による端子箱に用いるター
ミナルロッドの斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態による端子箱を反ケーブル
側から見た形状図である。
【符号の説明】
1…シャフト 2…ロータ 3a,3b…ベアリング 4…フロント側エンドブラケット 4a…ケーブル貫通穴 5…リヤ側エンドブラケット 6…ステータ 7…ステータフレーム 8…シールドパワーケーブル 8a…芯線 8b…絶縁体 8c…シールド 8d…シース 9…リード線 9a…端子 10…回転検出器 11…ターミナルロッド 11a,11b…タップ 11c…平面部 11d…ツバ 12…絶縁管 12a…円環状ツバ 13a,13b,13c…ボルト 14…防水グロメット 14a…リング状リブ 14b…円環状ツバ 14c…切欠き溝 15…クランプキャップ 15a…円環状ツバ 16…シールド引出し線 16a…絶縁チューブ 16b…端子 17…スリット 18…絶縁板 18a…貫通穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 博 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 山本 立行 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯線を覆うシールド線を有するシールド
    パワーケーブルと、 このシールドパワーケーブルの芯線の一端に固定された
    ターミナルロッドと、 筺体に設けられた貫通穴を通して、外部に取り出された
    上記シールドパワーケーブルに被せられた防水グロメッ
    トと、 この防水グロメットに被せられたクランプキャップを備
    え、 上記クランプキャップを上記筺体の外壁に固定すること
    により、上記防水グロメットを変形させ、 上記筺体の貫通穴の部分に設けられたスリットを通し
    て、上記シールド線を筺体内部に導いた上で、上記筺体
    の内壁に固定し、 上記ターミナルロッドにリード線を固定するようにした
    ことを特徴とする電気機器の端子箱。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電気機器の端子箱におい
    て、さらに、 上記筺体の貫通穴の内側と上記ターミナルロッドの外側
    の間に配置された絶縁材からなる絶縁管を備えたことを
    特徴とする電気機器の端子箱。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電気機器の端子箱におい
    て、さらに、 上記筺体の内部に配置される絶縁材からなる絶縁板を備
    え、 上記絶縁板に形成した貫通穴に上記ターミナルロッドの
    外周の一部を係合させたことを特徴とする電気機器の端
    子箱。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電気機器の端子箱におい
    て、 上記シールドパワーケーブルの芯線を上記ターミナルロ
    ッドに設けられた凹部に挿入し、上記芯線と上記ターミ
    ナルロッドの間を半田固定したことを特徴とする電気機
    器の端子箱。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電気機器の端子箱におい
    て、 上記ターミナルロッドの凹部内にタップを形成し、この
    タップの部分において、上記芯線と上記ターミナルロッ
    ドの間を半田固定したことを特徴とする電気機器の端子
    箱。
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