JP2006310066A - ハーネス及びハーネスの製造方法 - Google Patents
ハーネス及びハーネスの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006310066A JP2006310066A JP2005130793A JP2005130793A JP2006310066A JP 2006310066 A JP2006310066 A JP 2006310066A JP 2005130793 A JP2005130793 A JP 2005130793A JP 2005130793 A JP2005130793 A JP 2005130793A JP 2006310066 A JP2006310066 A JP 2006310066A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric wires
- harness
- string
- electric wire
- electric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】 複数本の電線同士を挿通した状態で筒状部材を曲げ加工する場合において、電線に生じる長さ方向の剪断力を低減できるようにする。
【解決手段】 シールドパイプ20(筒状部材)に挿通される複数本の電線10は、長さ方向への相対変位を許容された状態で結束されているので、電線10が挿通された状態でシールドパイプ20が曲げられたときに、シールドパイプ20における曲げの内側の面に接する電線10と、曲げの外側の面に接する電線10とが長さ方向に相対変位することができる。したがって、複数本の電線が長さ方向への相対変位を規制された状態で結束されているものに比べると、電線10に作用する長さ方向の剪断力が低減される。
【選択図】 図1
Description
ところで、シールドパイプを曲げ加工するときには、電線が、シールドパイプの内周面との間の摩擦抵抗によりシールドパイプの内面の動きに追従して長さ方向へ移動しようとするのであるが、シールドパイプの曲げの内側の面と外側の面とでは移動量が異なるため、曲げの内側の面に接している電線と曲げの外側の面に接している電線は長さ方向に相対変位しようとすることになる。
てころが、上記のように粘着テープで電線同士を結束してしまった場合には、電線同士が長さ方向へ相対変位することが困難となる。そのため、電線の絶縁被覆が剪断力を受けて破損する等の不具合が懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、複数本の電線同士を挿通した状態で筒状部材を曲げ加工する場合において、電線に生じる長さ方向の剪断力を低減できるようにすることを目的とする。
筒状部材に挿通される複数本の電線は、長さ方向への相対変位を許容する形態とされているので、電線が挿通された状態で筒状部材が曲げられた場合には、筒状部材における曲げの内側の面に接する電線と、曲げの外側の面に接する電線とが長さ方向に相対変位することができる。本発明によれば、複数本の電線が長さ方向への相対変位を規制された状態で結束されているものに比べて、電線に作用する長さ方向の剪断力が低減される。
帯状部材における電線との接触領域には、接着層が存在しないので、電線の長さ方向の動きが帯状部材よって拘束されることがなく、これにより、電線同士の長さ方向の相対変位が許容される。
紐状部材における電線との接触領域には、接着層が存在しないので、電線の長さ方向の動きが紐状部材よって拘束されることがなく、これにより、電線同士の長さ方向の相対変位が許容される。
紐状部材は1本だけで済むので、部品点数が少なくて済む。
紐状部材を引っ張ることによって電線を筒状部材内に引き込むようにしたので、電線を筒状部材内に押し込む方法に比べると、引っ掛かりが生じ難く、電線の挿通作業性がよい。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図4を参照して説明する。本実施形態のハーネスHaは、シールド機能を有する導電路であり、シールド機能を有しない3本の電線10を、シールド機能と電線10の保護機能とを兼ね備えた金属製のシールドパイプ20(本発明の構成要件である筒状部材)で一括して包囲した形態のものであり、屈曲した経路を構成する。ハーネスHaは、後述するように真っ直ぐな状態のシールドパイプ20に電線10を挿通し、電線10が挿通された状態でシールドパイプ20に曲げ加工を施すことによって製造される。
これら3本の電線10は、後述するテープ30(本発明の構成要件である帯状部材)により俵積み状(三角形をなすように外接した形態)に配置された状態で結束されるようになっている。
テープ30は、合成樹脂などの可撓性を有する材料からなり、その一方の端部における表面と、他方の端部における裏面には、接着層31,32が形成されている。
シールドパイプ20は、金属製(例えば、アルミ合金製)であり、肉厚が一定の真円筒状をなす。ハーネスHaの製造前の段階では、シールドパイプ20は一直線状をなしている。また、シールドパイプ20の長さは、電線10の全長よりも短い寸法とされている。
次に、本発明を具体化した実施形態2を図5ないし図8を参照して説明する。本実施形態のハーネスHbは、シールド機能を有する導電路であり、シールド機能を有しない6本の電線10a,10bを、シールド機能と電線10a,10bの保護機能とを兼ね備えた金属製のシールドパイプ20(本発明の構成要件である筒状部材)で一括して包囲した形態のものであり、屈曲した経路を構成する。ハーネスHbは、後述するように真っ直ぐな状態のシールドパイプ20に電線10a,10bを挿通し、電線10a,10bが挿通された状態でシールドパイプ20に曲げ加工を施すことによって製造される。
これら6本の電線10a,10bは、後述する紐状部材40により概ね円形をなすように(俵積み状に配置した3本の大径の電線10aの隙間に小径の電線10bを収容した状態で)配置されて結束されるようになっている。
紐状部材40は、電線10a,10bの長さに比べて充分に長い寸法を有し、自在に変形させることができるものである。
シールドパイプ20は、金属製(例えば、アルミ合金製)であり、肉厚が一定の真円筒状をなす。ハーネスHbの製造前の段階では、シールドパイプ20は一直線状をなしている。また、シールドパイプ20の長さは、電線10a,10bの全長よりも短い寸法とされている。
また、紐状部材40における結び目42から先端までの長さを確保し、シールドパイプ20の長さよりも充分に長い寸法を余長部43として延ばしておく。
また、1本の紐状部材40を、電線10a,10bに沿って配索しつつ、電線10a,10bの長さ方向に間隔を空けた複数位置に一括包囲部41と結び目42を順次に形成するようにしているので、使用する紐状部材40が1本だけで済み、部品点数が少なくなっている。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では筒状部材がシールドパイプである場合について説明したが、本発明によれば、筒状部材は、シールドパイプに限らず、シールドパイプに接続した編組線からなる可撓性シールド部材を包囲する保護用のコルゲートチューブや、可撓性シールド部材を包囲する防水用のゴム製グロメットであってもよい。
(2)上記実施形態1では1つの筒状部材に挿通される電線の本数を3本としたが、本発明によれば、電線の本数は2本以下でも、4本以上でもよい。
(3)上記実施形態2では電線を結束した紐状部材は、電線を筒状部材に挿通した後も結束したままにしたが、本発明によれば、電線を筒状部材に挿通した後で、紐状部材を電線から外してもよい。
(4)上記実施形態2では1本の紐状部材を電線に沿って配索しつつ順次に一括包囲部と結び目を形成したが、本発明によれば、1本の紐状部材で形成する一括包囲部と結び目を1つずつしてもよい。
(5)上記実施形態2では1つの筒状部材に挿通される電線の本数を6本としたが、本発明によれば、電線の本数は5本以下でも、7本以上でもよい。
(6)上記実施形態ではハーネスがシールド機能を有するものである場合について説明したが、本発明は、シールド機能を有しないハーネスにも適用することができる。
10…電線
20…シールドパイプ(筒状部材)
30…テープ(帯状部材)
31…接着層
32…接着層
Hb…ハーネス
10a…電線
10b…電線
40…紐状部材
41…一括包囲部
42…結び目
Claims (9)
- 複数本の電線を筒状部材に挿通した形態のハーネスを製造する方法であって、
前記複数本の電線を、長さ方向への相対変位を許容した状態で結束し、
結束状態とされた前記複数本の電線を前記筒状部材に挿通することを特徴とするハーネスの製造方法。 - 前記複数本の電線を、両端部のみに接着層が設けられた帯状部材により一括して包囲するとともに、前記接着層同士を接着させることで、結束状態に保つことを特徴とする請求項1記載のハーネスの製造方法。
- 前記複数本の電線を、紐状部材の巻き付けにより一括して包囲するとともに、その一括包囲部に結び目を形成することで、結束状態に保つことを特徴とする請求項1記載のハーネスの製造方法。
- 1本の前記紐状部材を前記電線に沿って配索しつつ、前記電線の長さ方向に間隔を空けた複数位置に前記一括包囲部と前記結び目を順次に形成することを特徴とする請求項3記載のハーネスの製造方法。
- 前記紐状部材の端部を前記筒状部材に先通しし、
前記紐状部材の端部を引っ張ることで、前記電線を前記筒状部材内に引き込むことを特徴とする請求項3または請求項4に記載のハーネスの製造方法。 - 複数本の電線を筒状部材に挿通した形態のハーネスであって、
前記複数本の電線が、長さ方向への相対変位を許容されて結束された状態で前記筒状部材に挿通されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のハーネス。 - 前記複数本の電線が、両端部のみに接着層が設けられた帯状部材により一括して包囲されるとともに、前記接着層同士を接着させることで、結束状態に保たれていることを特徴とする請求項6記載のハーネス。
- 前記複数本の電線が、紐状部材の巻き付けにより一括して包囲されるとともに、その一括包囲部に結び目を形成することで、結束状態に保たれていることを特徴とする請求項6記載のハーネス。
- 1本の前記紐状部材を前記電線に沿って配索することで、前記電線の長さ方向に間隔を空けた複数位置に前記一括包囲部と前記結び目が順次に形成されていることを特徴とする請求項8記載のハーネス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005130793A JP2006310066A (ja) | 2005-04-28 | 2005-04-28 | ハーネス及びハーネスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005130793A JP2006310066A (ja) | 2005-04-28 | 2005-04-28 | ハーネス及びハーネスの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006310066A true JP2006310066A (ja) | 2006-11-09 |
Family
ID=37476731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005130793A Pending JP2006310066A (ja) | 2005-04-28 | 2005-04-28 | ハーネス及びハーネスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006310066A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013251051A (ja) * | 2012-05-30 | 2013-12-12 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | ケーブル |
JP2017055537A (ja) * | 2015-09-09 | 2017-03-16 | 矢崎総業株式会社 | ワイヤハーネスの配索構造 |
JP2019021592A (ja) * | 2017-07-21 | 2019-02-07 | 住友電装株式会社 | 導電線及びワイヤハーネス |
JP2019139871A (ja) * | 2018-02-07 | 2019-08-22 | 矢崎総業株式会社 | ワイヤハーネス及びワイヤハーネス製造方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS544381A (en) * | 1977-06-13 | 1979-01-13 | Kojima Press Kogyo Kk | Formed wire harness and method of making same |
JPS5536507A (en) * | 1978-09-02 | 1980-03-14 | Nippon Koki Kk | Bladeeshielded excavator |
JPH088596A (ja) * | 1994-06-20 | 1996-01-12 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤハーネス外装シート用治具および該治具を用いた外装シートのワイヤハーネス取付方法 |
JPH09106708A (ja) * | 1995-10-11 | 1997-04-22 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 通信ケーブル |
JP2002140942A (ja) * | 2000-11-06 | 2002-05-17 | Chubu Electric Power Co Inc | 光複合引込線及びその製造方法 |
JP2003197036A (ja) * | 2001-10-19 | 2003-07-11 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤハーネス保護材及びそれを用いたワイヤハーネス |
JP2004505426A (ja) * | 2000-07-28 | 2004-02-19 | テサ・アクチエンゲゼルシヤフト | シース付きケーブル・アセンブリーのような長手方向に伸びた物体を提供する方法 |
-
2005
- 2005-04-28 JP JP2005130793A patent/JP2006310066A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS544381A (en) * | 1977-06-13 | 1979-01-13 | Kojima Press Kogyo Kk | Formed wire harness and method of making same |
JPS5536507A (en) * | 1978-09-02 | 1980-03-14 | Nippon Koki Kk | Bladeeshielded excavator |
JPH088596A (ja) * | 1994-06-20 | 1996-01-12 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤハーネス外装シート用治具および該治具を用いた外装シートのワイヤハーネス取付方法 |
JPH09106708A (ja) * | 1995-10-11 | 1997-04-22 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 通信ケーブル |
JP2004505426A (ja) * | 2000-07-28 | 2004-02-19 | テサ・アクチエンゲゼルシヤフト | シース付きケーブル・アセンブリーのような長手方向に伸びた物体を提供する方法 |
JP2002140942A (ja) * | 2000-11-06 | 2002-05-17 | Chubu Electric Power Co Inc | 光複合引込線及びその製造方法 |
JP2003197036A (ja) * | 2001-10-19 | 2003-07-11 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤハーネス保護材及びそれを用いたワイヤハーネス |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013251051A (ja) * | 2012-05-30 | 2013-12-12 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | ケーブル |
JP2017055537A (ja) * | 2015-09-09 | 2017-03-16 | 矢崎総業株式会社 | ワイヤハーネスの配索構造 |
JP2019021592A (ja) * | 2017-07-21 | 2019-02-07 | 住友電装株式会社 | 導電線及びワイヤハーネス |
JP2019139871A (ja) * | 2018-02-07 | 2019-08-22 | 矢崎総業株式会社 | ワイヤハーネス及びワイヤハーネス製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5935518B2 (ja) | 多芯ケーブルおよびその整線方法 | |
JP2011150991A (ja) | 車両用導電路 | |
GB2496791A (en) | Wire harness waterproof structure | |
JP6086323B2 (ja) | シールドパイプ | |
JP6252538B2 (ja) | 外装部材付配線モジュール | |
JP2018063764A (ja) | 導電路 | |
JP6156636B2 (ja) | ワイヤハーネス | |
JP2018078761A (ja) | 電線接合部の保護構造及びワイヤハーネス | |
JP2017055570A (ja) | 導電路とシールド部材とのズレ防止構造、及びワイヤハーネス | |
WO2012070266A1 (ja) | ワイヤーハーネス及び線状部材付保護筒部 | |
JP2006310066A (ja) | ハーネス及びハーネスの製造方法 | |
US20160064906A1 (en) | Wire harness electrical line exterior structure | |
JP2009205982A (ja) | 導電体および導電体の製造方法 | |
JP2020195272A (ja) | 配線部材 | |
JP6496478B2 (ja) | シールド電線及びシールド電線の製造方法 | |
JP5480004B2 (ja) | ワイヤーハーネスの配索方法 | |
JP2010126648A (ja) | ワイヤハーネス結束用テープ | |
JP2017108486A (ja) | ワイヤハーネスの長さ調整構造 | |
JP2007288972A (ja) | ワイヤハーネス分岐部の保護構造 | |
WO2016080306A1 (ja) | ワイヤーハーネス | |
JP2010049947A (ja) | ワイヤハーネス | |
WO2013035363A1 (ja) | ワイヤーハーネス及びワイヤーハーネス用保護部材 | |
JP2011228136A (ja) | 車両用導電路 | |
US20190092255A1 (en) | Wire harness | |
JP2007115456A (ja) | ワイヤーハーネスの製造方法、ワイヤーハーネス、サブハーネス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20070427 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080225 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20090909 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20090909 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110628 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20111025 |