JPH09106708A - 通信ケーブル - Google Patents
通信ケーブルInfo
- Publication number
- JPH09106708A JPH09106708A JP26314395A JP26314395A JPH09106708A JP H09106708 A JPH09106708 A JP H09106708A JP 26314395 A JP26314395 A JP 26314395A JP 26314395 A JP26314395 A JP 26314395A JP H09106708 A JPH09106708 A JP H09106708A
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- JP
- Japan
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- communication cable
- twisted pair
- groove
- hollow spacer
- twisted
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- Insulated Conductors (AREA)
- Communication Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の課題は、近端漏話特性が良く、かつ
必要に応じて内部に光ファイバを挿通できる通信ケーブ
ルを提供することにある。 【解決手段】 外表面に溝9が長手方向に螺旋状に形成
され、かつ中心に空洞部18を有する中空スペーサ8
と、絶縁電線3を対撚した対撚線4を複数本撚り合わせ
てなる対撚ユニット5とを有し、前記中空スペーサ8の
溝9内に前記対撚ユニット5が収納されていることを特
徴とする通信ケーブル。
必要に応じて内部に光ファイバを挿通できる通信ケーブ
ルを提供することにある。 【解決手段】 外表面に溝9が長手方向に螺旋状に形成
され、かつ中心に空洞部18を有する中空スペーサ8
と、絶縁電線3を対撚した対撚線4を複数本撚り合わせ
てなる対撚ユニット5とを有し、前記中空スペーサ8の
溝9内に前記対撚ユニット5が収納されていることを特
徴とする通信ケーブル。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信ケーブルに関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】図6に従来、LAN回線などに利用され
ていた通信ケーブルの一例を示す。図6に示すように、
この通信ケーブルは、例えば銅などからなる導体1の外
側にポリエチレンなどからなる絶縁層2を押し出し被覆
して絶縁電線3にし、これを対撚りして対撚線4にし、
さらに、この対撚線4を複数本(ここでは4本)撚り合
わせて対撚ユニット5にして、こうしてできた対撚ユニ
ット5を介在17の外側に撚り合わせ、その外側にプラ
スチックテープ等の押え巻きによる押さえ巻き層10と
ポリエチレン等からなるシース層11を施したものであ
る。
ていた通信ケーブルの一例を示す。図6に示すように、
この通信ケーブルは、例えば銅などからなる導体1の外
側にポリエチレンなどからなる絶縁層2を押し出し被覆
して絶縁電線3にし、これを対撚りして対撚線4にし、
さらに、この対撚線4を複数本(ここでは4本)撚り合
わせて対撚ユニット5にして、こうしてできた対撚ユニ
ット5を介在17の外側に撚り合わせ、その外側にプラ
スチックテープ等の押え巻きによる押さえ巻き層10と
ポリエチレン等からなるシース層11を施したものであ
る。
【0003】ここで、従来、介在17は、PP(ポリプ
ロピレン)ヤーンなどの柔らかい材質で形成され、単に
ケーブル中心の空間を埋めていただけであった。そのた
めこの通信ケーブルでは、ケーブルを曲げるなどして動
かすたびに、隣合う対撚ユニット5同士間の距離が変動
し、対撚ユニット5同士が近づくことがあった。
ロピレン)ヤーンなどの柔らかい材質で形成され、単に
ケーブル中心の空間を埋めていただけであった。そのた
めこの通信ケーブルでは、ケーブルを曲げるなどして動
かすたびに、隣合う対撚ユニット5同士間の距離が変動
し、対撚ユニット5同士が近づくことがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように対撚ユニッ
ト5同士間が近づくと、対撚ユニット5内の絶縁電線3
の電気信号が他の絶縁電線3側に漏れ出してしまい、そ
の結果、絶縁電線3内でノイズが発生し、通信の障害と
なっていた。すなわち従来の通信ケーブルでは、いわゆ
る近端漏話特性が悪かった。
ト5同士間が近づくと、対撚ユニット5内の絶縁電線3
の電気信号が他の絶縁電線3側に漏れ出してしまい、そ
の結果、絶縁電線3内でノイズが発生し、通信の障害と
なっていた。すなわち従来の通信ケーブルでは、いわゆ
る近端漏話特性が悪かった。
【0005】このような近端漏話特性を改善するために
は、近隣の対撚線4同士を異なる撚りピッチで対撚する
ことが有効であることが知られている。従って、従来、
それぞれの対撚線4の撚りピッチを、同じ対撚ユニット
5内の対撚線4の撚りピッチや、隣接する対撚ユニット
5内の対撚線4の対撚ピッチとできるだけ大きく異なる
ようにしていた。しかし、それぞれの対撚線4の撚りピ
ッチを、上記のように多数の対撚線4の撚りピッチと大
きく異なるようにすることは困難で、効果的に近端漏話
特性を改善することはできなかった。
は、近隣の対撚線4同士を異なる撚りピッチで対撚する
ことが有効であることが知られている。従って、従来、
それぞれの対撚線4の撚りピッチを、同じ対撚ユニット
5内の対撚線4の撚りピッチや、隣接する対撚ユニット
5内の対撚線4の対撚ピッチとできるだけ大きく異なる
ようにしていた。しかし、それぞれの対撚線4の撚りピ
ッチを、上記のように多数の対撚線4の撚りピッチと大
きく異なるようにすることは困難で、効果的に近端漏話
特性を改善することはできなかった。
【0006】またこれまで、このような通信ケーブルは
光ケーブルと別途布設されてきたが、それではケーブル
の布設効率が悪いので、予めこの種の通信ケーブルを布
設し、必要に応じてこの通信ケーブル内に光ファイバを
挿通する、いわゆる光複合ケーブルの要求が高まってき
た。しかし、図6に示すような構造の通信ケーブルで
は、この要求を実現できなかった。
光ケーブルと別途布設されてきたが、それではケーブル
の布設効率が悪いので、予めこの種の通信ケーブルを布
設し、必要に応じてこの通信ケーブル内に光ファイバを
挿通する、いわゆる光複合ケーブルの要求が高まってき
た。しかし、図6に示すような構造の通信ケーブルで
は、この要求を実現できなかった。
【0007】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、その目的は、近端漏話特性が良く、かつ必要
に応じて内部に光ファイバを挿通できる通信ケーブルを
提供することにある。
たもので、その目的は、近端漏話特性が良く、かつ必要
に応じて内部に光ファイバを挿通できる通信ケーブルを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願請求項1記載の発明
の通信ケーブルは、外表面に溝が長手方向に螺旋状に形
成され、かつ中心に空洞部を有する中空スペーサと、絶
縁電線を対撚した対撚線を複数本撚り合わせてなる対撚
ユニットとを有し、前記中空スペーサの溝内に前記対撚
ユニットが収納されていることを特徴とする。
の通信ケーブルは、外表面に溝が長手方向に螺旋状に形
成され、かつ中心に空洞部を有する中空スペーサと、絶
縁電線を対撚した対撚線を複数本撚り合わせてなる対撚
ユニットとを有し、前記中空スペーサの溝内に前記対撚
ユニットが収納されていることを特徴とする。
【0009】本願請求項2記載の発明の通信ケーブル
は、請求項1記載のものであって、中空スペーサの空洞
部内に光ファイバが収納されていることを特徴とする。
は、請求項1記載のものであって、中空スペーサの空洞
部内に光ファイバが収納されていることを特徴とする。
【0010】本願請求項3記載の発明の通信ケーブル
は、請求項1または請求項2記載のものであって、中空
スペーサの溝は、適宜間隔で螺旋方向が反転する反転螺
旋状の溝であることを特徴とする。
は、請求項1または請求項2記載のものであって、中空
スペーサの溝は、適宜間隔で螺旋方向が反転する反転螺
旋状の溝であることを特徴とする。
【0011】本願請求項1記載の発明の通信ケーブルで
は、対撚ユニットは、中空スペーサ外表面に形成された
溝内に収納されている。従って対撚ユニット同士の距離
は前記中空スペーサの溝によって規定され、ケーブルを
曲げたりしても変化しない。それ故、対撚ユニット同士
の距離が近づき過ぎることはなくなるので、この通信ケ
ーブルの近端漏話特性が向上する。
は、対撚ユニットは、中空スペーサ外表面に形成された
溝内に収納されている。従って対撚ユニット同士の距離
は前記中空スペーサの溝によって規定され、ケーブルを
曲げたりしても変化しない。それ故、対撚ユニット同士
の距離が近づき過ぎることはなくなるので、この通信ケ
ーブルの近端漏話特性が向上する。
【0012】しかも、このような通信ケーブルでは、上
述のように隣接する対撚ユニット同士の近端漏話特性が
改善されるため、対撚線の撚りピッチを、隣接する対撚
ユニット内の対撚線の撚りピッチと大きく異なるように
する必要はない。したがって従来よりも、対撚線の撚り
ピッチの選択幅が広がり、この対撚線の撚りピッチを、
同じ対撚ユニット内の対撚線と大きく異なるようにする
ことができるので、同じ対撚ユニット内の対撚線同士の
近端漏話特性が向上し、この通信ケーブルの近端漏話特
性を改善できる。
述のように隣接する対撚ユニット同士の近端漏話特性が
改善されるため、対撚線の撚りピッチを、隣接する対撚
ユニット内の対撚線の撚りピッチと大きく異なるように
する必要はない。したがって従来よりも、対撚線の撚り
ピッチの選択幅が広がり、この対撚線の撚りピッチを、
同じ対撚ユニット内の対撚線と大きく異なるようにする
ことができるので、同じ対撚ユニット内の対撚線同士の
近端漏話特性が向上し、この通信ケーブルの近端漏話特
性を改善できる。
【0013】また本願請求項2記載の発明の通信ケーブ
ルでは中空スペーサの空洞部内に光ファイバを容易に挿
通できるので、必要に応じて簡単に光複合ケーブルにす
ることができる。尚、このようなケーブルを製造するた
めには、例えば、予め光ファイバ未挿通の、前記通信ケ
ーブルを所定の場所に布設し、必要に応じてこの通信ケ
ーブルの中空スペーサの空洞部内に光ファイバを圧縮ガ
ス等により送り込んでやればよい。このようにすること
で、光ケーブルを別途布設する手間を省くことができ
る。
ルでは中空スペーサの空洞部内に光ファイバを容易に挿
通できるので、必要に応じて簡単に光複合ケーブルにす
ることができる。尚、このようなケーブルを製造するた
めには、例えば、予め光ファイバ未挿通の、前記通信ケ
ーブルを所定の場所に布設し、必要に応じてこの通信ケ
ーブルの中空スペーサの空洞部内に光ファイバを圧縮ガ
ス等により送り込んでやればよい。このようにすること
で、光ケーブルを別途布設する手間を省くことができ
る。
【0014】さらに本願請求項3記載の発明の通信ケー
ブルでは、中空スペーサの溝は、その長手方向に、適宜
間隔で反転するように形成されているため、端末処理の
ため、中空スペーサの溝内から対撚ユニットを取り出す
際には、この対撚ユニットの先端側をつかんで中空スペ
ーサから引き離すように引っ張るだけでよい。このよう
にこの通信ケーブルでは、端末処理作業が簡単である。
ブルでは、中空スペーサの溝は、その長手方向に、適宜
間隔で反転するように形成されているため、端末処理の
ため、中空スペーサの溝内から対撚ユニットを取り出す
際には、この対撚ユニットの先端側をつかんで中空スペ
ーサから引き離すように引っ張るだけでよい。このよう
にこの通信ケーブルでは、端末処理作業が簡単である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って詳細に説明する。図1に本発明の実施の形態の
一例となる通信ケーブルを示す。図1に示すように、ま
ず導体1に絶縁層2を被覆した絶縁電線3を対撚して対
撚線4にし、これをさらに複数本撚り合わせて対撚ユニ
ット5にした。そして、例えば押し出し成形により、中
心に空洞部18を有する円筒パイプ7の外側に隔壁6が
形成された溝付きの中空スペーサ8を作製し、このよう
にしてその外表面に形成された前記溝9内に、前述の対
撚ユニット5を各々収納した後、この中空スペーサ8の
外側に、プラスチックテープの押さえ巻きからなる押さ
え巻き層10とポリエチレン等からなるシース層11を
施して、通信ケーブルを完成させた。
に従って詳細に説明する。図1に本発明の実施の形態の
一例となる通信ケーブルを示す。図1に示すように、ま
ず導体1に絶縁層2を被覆した絶縁電線3を対撚して対
撚線4にし、これをさらに複数本撚り合わせて対撚ユニ
ット5にした。そして、例えば押し出し成形により、中
心に空洞部18を有する円筒パイプ7の外側に隔壁6が
形成された溝付きの中空スペーサ8を作製し、このよう
にしてその外表面に形成された前記溝9内に、前述の対
撚ユニット5を各々収納した後、この中空スペーサ8の
外側に、プラスチックテープの押さえ巻きからなる押さ
え巻き層10とポリエチレン等からなるシース層11を
施して、通信ケーブルを完成させた。
【0016】ただし、この中空スペーサ8の溝9は、図
2に示すように、その螺旋方向が長手方向に適宜間隔で
反転するように形成されたもの、いわゆる反転螺旋状溝
であってもよいし、図3に示すように、その螺旋方向が
長手方向で一定方向になるように形成されたものであっ
てもよい。
2に示すように、その螺旋方向が長手方向に適宜間隔で
反転するように形成されたもの、いわゆる反転螺旋状溝
であってもよいし、図3に示すように、その螺旋方向が
長手方向で一定方向になるように形成されたものであっ
てもよい。
【0017】このような通信ケーブルの有用性を確認す
るために、外径0.511mmの銅製の導体1と、この
導体1の外側に押し出し被覆した発泡ポリエチレンとか
らなる絶縁層2とで、外径0.95〜0.96mmの絶
縁電線3を製造し、これを用いて図1に示したような通
信ケーブルと、図6に示したような従来型の通信ケーブ
ルとを製造して、両者について周波数100MHzにお
ける近端漏話減衰量を比較した。
るために、外径0.511mmの銅製の導体1と、この
導体1の外側に押し出し被覆した発泡ポリエチレンとか
らなる絶縁層2とで、外径0.95〜0.96mmの絶
縁電線3を製造し、これを用いて図1に示したような通
信ケーブルと、図6に示したような従来型の通信ケーブ
ルとを製造して、両者について周波数100MHzにお
ける近端漏話減衰量を比較した。
【0018】その結果、近端漏話減衰量は、図6に示し
た従来の通信ケーブルでは35dB、図1に示した本発
明の通信ケーブルでは38dBであった。ここで、この
近端漏話減衰量の国際規格値は32dBであり、これに
対し図6に示した通信ケーブルの近端漏話減衰量は3d
Bしか越えていないため、通信ケーブル内でノイズがか
なり発生していた。これに対し、図1に示したもので
は、その近端漏話減衰量が、従来のものよりさらに3d
B改善されて38dBとなっているため、通信ケーブル
内でのノイズの発生量が大幅に低減された。
た従来の通信ケーブルでは35dB、図1に示した本発
明の通信ケーブルでは38dBであった。ここで、この
近端漏話減衰量の国際規格値は32dBであり、これに
対し図6に示した通信ケーブルの近端漏話減衰量は3d
Bしか越えていないため、通信ケーブル内でノイズがか
なり発生していた。これに対し、図1に示したもので
は、その近端漏話減衰量が、従来のものよりさらに3d
B改善されて38dBとなっているため、通信ケーブル
内でのノイズの発生量が大幅に低減された。
【0019】このように、本発明の実施の形態の一例と
なる通信ケーブルは、従来のものに比べて近端漏話特性
が良くなり、ノイズが低く高品質のものであった。
なる通信ケーブルは、従来のものに比べて近端漏話特性
が良くなり、ノイズが低く高品質のものであった。
【0020】また図4に、このような通信ケーブルの中
空スペーサ8の空洞部18内に収納される光ファイバユ
ニット16を示す。図4に示すように、この光ファイバ
ユニット16は、光ファイバに被覆を施した光ファイバ
心線12の外側に、シリコン樹脂等からなる第一被覆層
13を形成し、さらにその外側に発泡ポリエチレン等か
らなる第二被覆層14を形成し、第一被覆層13と第二
被覆層14との間に、端末処理用の引き裂き紐15を埋
設したものである。
空スペーサ8の空洞部18内に収納される光ファイバユ
ニット16を示す。図4に示すように、この光ファイバ
ユニット16は、光ファイバに被覆を施した光ファイバ
心線12の外側に、シリコン樹脂等からなる第一被覆層
13を形成し、さらにその外側に発泡ポリエチレン等か
らなる第二被覆層14を形成し、第一被覆層13と第二
被覆層14との間に、端末処理用の引き裂き紐15を埋
設したものである。
【0021】そして、前述のような通信ケーブルを所定
の場所に布設した後、必要が生じた際、前記光ファイバ
ユニット16を当該通信ケーブルの中空スペーサ8の空
洞部18内に圧縮ガスとともに送り込んで、光複合ケー
ブルを完成させることができる。
の場所に布設した後、必要が生じた際、前記光ファイバ
ユニット16を当該通信ケーブルの中空スペーサ8の空
洞部18内に圧縮ガスとともに送り込んで、光複合ケー
ブルを完成させることができる。
【0022】上記のような方法によれば、単に光ファイ
バユニット16を通信ケーブル内に挿通するだけ光複合
ケーブルを完成させることができ、光ケーブルを別途布
設する手間が省けるので好ましい。勿論、最初から中空
スペーサ8の空洞部18内に光ファイバユニット16を
収納しておいてもよい。
バユニット16を通信ケーブル内に挿通するだけ光複合
ケーブルを完成させることができ、光ケーブルを別途布
設する手間が省けるので好ましい。勿論、最初から中空
スペーサ8の空洞部18内に光ファイバユニット16を
収納しておいてもよい。
【0023】ここで本発明の実施の形態の一例における
中空スペーサ8の溝9の深さHは、対撚ユニット5を円
形断面とみなしたときの直径hに対し30%以上かつ8
0%未満が好ましい。
中空スペーサ8の溝9の深さHは、対撚ユニット5を円
形断面とみなしたときの直径hに対し30%以上かつ8
0%未満が好ましい。
【0024】これは、溝9の深さH(あるいは隔壁6の
高さ)を前記対撚ユニット5の直径hに対し30%未満
とすると、隣合う対撚ユニット5同士が接してしまい、
近端漏話特性があまり改善されないからであり、他方、
溝9の深さHを前記対撚ユニット5の直径hに対し80
%以上とすると、この溝9による凸凹が生じてケーブル
の外観が悪くなり、かつ可撓性等も悪くなってしまうか
らである。
高さ)を前記対撚ユニット5の直径hに対し30%未満
とすると、隣合う対撚ユニット5同士が接してしまい、
近端漏話特性があまり改善されないからであり、他方、
溝9の深さHを前記対撚ユニット5の直径hに対し80
%以上とすると、この溝9による凸凹が生じてケーブル
の外観が悪くなり、かつ可撓性等も悪くなってしまうか
らである。
【0025】また本発明の実施の形態の一例となる通信
ケーブルでは、中空スペーサ8の外側に押さえ巻き層1
0とシース層11を形成したが、これら以外の他の層を
中空スペーサ8の外方に形成してもよい。
ケーブルでは、中空スペーサ8の外側に押さえ巻き層1
0とシース層11を形成したが、これら以外の他の層を
中空スペーサ8の外方に形成してもよい。
【0026】さらに、本発明の実施の形態の一例となる
通信ケーブルでは、中空スペーサ8内に図4に示すよう
な光ファイバユニット16を収納したが、本願請求項2
記載の発明で中空スペーサ8内に収納される光ファイバ
の形態は、このような光ファイバユニット16に限定さ
れず、光ファイバが入ってさえいればよい。また中空ス
ペーサ8の空洞部18内に光ファイバを挿通する手段
は、圧縮ガスによるものに限定されるものではなく、例
えば予め中空スペーサ8の空洞部18内に光ファイバユ
ニット16を引き込むための紐を挿通しておき、光ファ
イバユニット16の先端をこの紐に結んで引き込むこと
もできる。
通信ケーブルでは、中空スペーサ8内に図4に示すよう
な光ファイバユニット16を収納したが、本願請求項2
記載の発明で中空スペーサ8内に収納される光ファイバ
の形態は、このような光ファイバユニット16に限定さ
れず、光ファイバが入ってさえいればよい。また中空ス
ペーサ8の空洞部18内に光ファイバを挿通する手段
は、圧縮ガスによるものに限定されるものではなく、例
えば予め中空スペーサ8の空洞部18内に光ファイバユ
ニット16を引き込むための紐を挿通しておき、光ファ
イバユニット16の先端をこの紐に結んで引き込むこと
もできる。
【0027】加えて、本願請求項1、2、3記載の発明
の通信ケーブルでは、導体1、絶縁層2、中空スペーサ
8等の材質は前述したものに限定されるわけではなく、
通常のものが使用できる。
の通信ケーブルでは、導体1、絶縁層2、中空スペーサ
8等の材質は前述したものに限定されるわけではなく、
通常のものが使用できる。
【0028】また本発明における中空スペーサ8は、単
に図1に示すように、例えば回転口金を利用して、押し
出し成形したものに限定されるものではなく、例えば図
5に示すように、厚みのある円筒パイプ7の外周に機械
加工などにより溝9を形成したものでもよいし、図1に
おける円筒パイプ7と隔壁6とを別途製造し、この円筒
パイプ7の外側に隔壁6を、接着剤を介して、あるいは
熱融着により、接合したものであってもよい。
に図1に示すように、例えば回転口金を利用して、押し
出し成形したものに限定されるものではなく、例えば図
5に示すように、厚みのある円筒パイプ7の外周に機械
加工などにより溝9を形成したものでもよいし、図1に
おける円筒パイプ7と隔壁6とを別途製造し、この円筒
パイプ7の外側に隔壁6を、接着剤を介して、あるいは
熱融着により、接合したものであってもよい。
【0029】さらに本発明の通信ケーブルをさらに複数
本、撚り合わせて大容量の通信ケーブルを構成してもよ
い。
本、撚り合わせて大容量の通信ケーブルを構成してもよ
い。
【0030】
【発明の効果】本願請求項1記載の発明の通信ケーブル
によれば、従来のものとに比べて近端漏話特性が向上す
る。本願請求項2記載の発明の通信ケーブルは、いわゆ
る光複合ケーブル化が容易で、光ケーブルを別途布設す
る手間が省ける。本願請求項3記載の発明の通信ケーブ
ルは、対撚ユニットの先端側を中空スペーサから引き離
すように引っ張るだけで、この対撚ユニットを容易に中
空スペーサの溝内から取り出すことができるので、便利
である。
によれば、従来のものとに比べて近端漏話特性が向上す
る。本願請求項2記載の発明の通信ケーブルは、いわゆ
る光複合ケーブル化が容易で、光ケーブルを別途布設す
る手間が省ける。本願請求項3記載の発明の通信ケーブ
ルは、対撚ユニットの先端側を中空スペーサから引き離
すように引っ張るだけで、この対撚ユニットを容易に中
空スペーサの溝内から取り出すことができるので、便利
である。
【図1】 本発明の実施の形態の一例となる通信ケーブ
ルを示す横断面図。
ルを示す横断面図。
【図2】 本発明の実施の形態の一例となる通信ケーブ
ルの中空スペーサの溝の螺旋形状を模式的に示す斜視
図。
ルの中空スペーサの溝の螺旋形状を模式的に示す斜視
図。
【図3】 本発明の実施の形態の一例となる通信ケーブ
ルの中空スペーサの溝の螺旋形状を模式的に示す斜視
図。
ルの中空スペーサの溝の螺旋形状を模式的に示す斜視
図。
【図4】 本発明の実施の形態の一例となる通信ケーブ
ル内に挿通される光ファイバユニットの一例を示す横断
面図。
ル内に挿通される光ファイバユニットの一例を示す横断
面図。
【図5】 本発明の実施の形態の一例となる通信ケーブ
ルの中空スペーサの他の例を示す横断面図。
ルの中空スペーサの他の例を示す横断面図。
【図6】 従来の通信ケーブルの一例を示す横断面図。
1 導体 2 絶縁層 3 絶縁電線 4 対撚線 5 対撚ユニット 6 隔壁 7 円筒パイプ 8 中空スペーサ 9 溝 10 押さえ巻き層 11 シース層 12 光ファイバ心線 13 第一被覆層 14 第二被覆層 15 引き裂き紐 16 光ファイバユニット 17 介在 18 空洞部
Claims (3)
- 【請求項1】 外表面に溝が長手方向に螺旋状に形成さ
れ、かつ中心に空洞部を有する中空スペーサと、 絶縁電線を対撚した対撚線を複数本撚り合わせてなる対
撚ユニットとを有し、前記中空スペーサの溝内に前記対
撚ユニットが収納されていることを特徴とする通信ケー
ブル。 - 【請求項2】 中空スペーサの空洞部内に光ファイバが
収納されていることを特徴とする請求項1記載の通信ケ
ーブル。 - 【請求項3】 中空スペーサの溝は、適宜間隔で螺旋方
向が反転する反転螺旋状の溝であることを特徴とする請
求項1または請求項2記載の通信ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26314395A JPH09106708A (ja) | 1995-10-11 | 1995-10-11 | 通信ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26314395A JPH09106708A (ja) | 1995-10-11 | 1995-10-11 | 通信ケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09106708A true JPH09106708A (ja) | 1997-04-22 |
Family
ID=17385411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26314395A Pending JPH09106708A (ja) | 1995-10-11 | 1995-10-11 | 通信ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09106708A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN1327455C (zh) * | 2005-08-30 | 2007-07-18 | 中利科技集团有限公司 | 光电综合缆 |
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EP3214626A1 (en) * | 2016-03-03 | 2017-09-06 | FIBRAIN Spolka z ograniczona odpowiedzialnoscia | A hybrid information and communication cable for data transmission |
CN111696710A (zh) * | 2020-07-03 | 2020-09-22 | 吴孝杰 | 一种市政建设用易于铺设的防冻耐热型电缆及配套电缆支架 |
-
1995
- 1995-10-11 JP JP26314395A patent/JPH09106708A/ja active Pending
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