JP2010040593A - イオン注入装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体ウェーハを振り子状に揺動させながらイオンを照射してイオン注入スキャンを行った際のウェーハの揺動方向のストライプの発生を低減する。
【解決手段】本発明のイオン注入は、回転駆動機構により回転される回転体の回転軸回りに同心円状に配置された複数の半導体ウェーハ28を回転させ、かつ回転体を振り子状に揺動させる揺動機構により揺動させながらイオンを照射するものであり、回転駆動機構、揺動機構、及びイオンの照射タイミングを制御してイオンをウェーハの全面にわたってスキャンする。特に、(b)に示すように、イオン注入プロセス全体を2回に分けて、1回目のイオンビーム40のウェーハの揺動方向Aのイオン注入スキャンピッチの間に、2回目のイオンビーム42のイオン注入スキャンピッチを設定することにより、ウェーハ揺動方向のSOI膜厚及びBOX膜厚の周期的なムラを抑制し、ストライプの発生を低減する。
【選択図】図4

Description

本発明は、イオン注入装置及び方法に係り、特に、半導体ウェーハに対するイオン注入に起因して発生する半導体ウェーハのストライプを低減する技術に関する。
近年、LSI(Large Scale Integration)などの集積回路の高速・低消費電力化を図るために、SOI(Silicon on Insulator)ウェーハが用いられている。SOIウェーハは、シリコン支持体と表面シリコン層との間に酸化膜からなる絶縁層が埋め込まれて構成される。
このようなSOIウェーハの製造方法の1つとして、シリコンウェーハに例えば酸素イオンを注入した後熱処理を行い、酸化膜からなる絶縁層つまりBOX(Buried Oxide)層を形成するSIMOX(Separation by IMplanted OXygen)法と称される方法が用いられている。
特許文献1に記載されているように、SIMOX法に用いられるイオン注入装置は、モータにより回転される回転ディスクの回転軸回りに同心円状に配置された複数の半導体ウェーハホルダと、回転ディスク及びウェーハホルダ等を一体に振り子状に揺動させる揺動機構と、半導体ウェーハに対してイオンビームを照射するイオン注入手段などを備えて構成されている。そして、各半導体ウェーハをモータによって回転させかつ揺動機構により振り子状に揺動させながらイオンビームを照射することにより、イオンビームをウェーハ全面に渡ってスキャンさせることが知られている。
特開2002−231177号公報
ところで、特許文献1に記載されたイオン注入方法は、半導体ウェーハの揺動方向におけるSOI層及びBOX層の膜厚の周期的なムラに起因するウェーハ表面の外観ストライプの発生を抑制することについて配慮されていない。
すなわち、イオンビーム内の電流密度は全面均一でなく、一般的に中心部の密度が高く、外周ほど密度が低い。このため、半導体ウェーハを揺動させながらイオンビームを照射して複数回にわたって半導体ウェーハの揺動方向のイオン注入スキャンを行なうと、イオンビームの電流密度が高い部分もしくは、低い部分で半導体ウェーハの揺動方向におけるイオン注入スキャン位置が毎回重なる場合がある。その結果、イオンビームの電流密度が高い部分及び低い部分でイオン注入が重ねて行われる位置があるとSOI層及びBOX層の膜厚に差違が生じ、これが揺動方向に周期的に現れることによりストライプが発生する場合がある。
そこで、本発明は、半導体ウェーハを揺動させながらイオンを照射してイオン注入スキャンを行った際の半導体ウェーハの揺動方向のストライプの発生を低減することを課題とする。
本発明の半導体ウェーハに対するイオン注入装置は、回転駆動機構により回転される回転体と、この回転体の回転軸回りに放射状に延在された複数のアームと、この各アームに設けられた半導体ウェーハの支持盤と、回転体、各アーム、及び各支持盤を一体に振り子状に揺動させる揺動機構と、回転駆動機構により回転されながら揺動機構により揺動される半導体ウェーハに対してイオンを照射するイオン注入手段とを備え、回転駆動機構、揺動機構、及びイオンの照射タイミングを制御してイオンを半導体ウェーハの全面にわたってスキャンするものである。
特に、上記課題を解決するため、半導体ウェーハの全面にわたるイオン注入は、半導体ウェーハの揺動開始位置及びイオンの照射タイミングの少なくとも一方の条件を変えて複数回行われ、各回のイオン注入時の半導体ウェーハの揺動方向のイオン注入位置が互いにずらされてなることを特徴とする。
すなわち、半導体ウェーハに対するイオン注入プロセスの全工程を複数回に分けて、各回で半導体ウェーハの揺動方向のイオン注入位置を互いにずらすことにより、揺動方向のイオン注入位置がイオンビームの電流密度分布の影響を受けずにまんべんなくイオン注入がなされる。その結果、イオン注入位置を互いにずらさない場合に比べてSOI層及びBOX層の膜厚の均一化が図られ、半導体ウェーハの揺動方向におけるストライプの発生を低減することができる。
例えば、半導体ウェーハの揺動開始位置を各回でずらせて設定することにより揺動方向のイオン注入位置をずらせることができる。また、半導体ウェーハの揺動開始位置を変えずに、イオン照射タイミングを各回でずらせることによっても揺動方向のイオン注入位置をずらせることができる。また、半導体ウェーハの揺動開始位置とイオン照射タイミングの両方の条件を変えて揺動方向のイオン注入位置をずらせてもよい。
この場合において、半導体ウェーハの全面にわたるイオン注入を、半導体ウェーハの揺動開始位置及びイオンの照射タイミングの少なくとも一方の条件を変えて2回行い、1回目のイオン注入時の半導体ウェーハの揺動方向のイオン注入スキャンピッチの間に、2回目のイオン注入スキャンピッチを設定することが好ましい。
つまり、1回目の条件設定と2回目の条件設定とを変えて、半導体ウェーハの揺動方向の1回目のスキャンピッチ間に2回目のスキャンピッチを設定することにより、ビームの電流密度が強調された箇所がずれてビーム電流密度の強弱が相殺されて均一に注入されるようになる。その結果、イオン注入位置を互いにずらさない場合に比べてSOI層及びBOX層.の膜厚の均一化が図られ、半導体ウェーハの揺動方向におけるストライプの発生を低減することができる。
本発明の半導体ウェーハに対するイオン注入方法は、回転駆動機構により回転される回転体の回転軸回りに同心円状に配置された複数の半導体ウェーハを回転駆動機構により回転させ、かつ回転体を揺動させる揺動機構により揺動させながらイオンを照射して、回転駆動機構、揺動機構、及びイオンの照射タイミングを制御してイオンを半導体ウェーハの全面にわたってスキャンするものである。
特に、上記課題を解決するため、半導体ウェーハの全面にわたるイオン注入を、半導体ウェーハの揺動位置及びイオンの照射タイミングの少なくとも一方の条件を変えて複数回行い、各回のイオン注入時の半導体ウェーハの揺動方向のイオン注入位置を互いにずらすことを特徴としている。
例えば、半導体ウェーハの全面にわたるイオン注入を、半導体ウェーハの揺動位置及びイオンの照射タイミングの少なくとも一方の条件を変えて2回行い、1回目のイオン注入時の半導体ウェーハの揺動方向のイオン注入スキャンピッチの間に、2回目のイオン注入スキャンピッチを設定するのが好ましい。
本発明によれば、半導体ウェーハを揺動させながらイオンを照射してイオン注入スキャンを行った際の半導体ウェーハの揺動方向のストライプの発生を低減することができる。
以下、本発明を適用してなるイオン注入装置及び方法の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、同一機能部品については同一符号を付して重複説明を省略する。
図1は、本実施形態のイオン注入装置の全体概略構成の側面図である。図2は、本実施形態のイオン注入装置の全体概略構成の正面図であり、イオン注入時の半導体ウェーハの動作状態を説明するものである。
図1に示すように、イオン注入装置10は、イオン源12と質量分離器14などを含んで構成され、例えば酸素などのイオンを処理対象物に注入するイオン注入手段と、処理対象物としてイオンが注入される例えばシリコンなどの半導体ウェーハが収納される処理室16とを備えて構成されている。
イオン源12は、質量分離器14と図示していない真空排気されたパイプを介して連結されており、マイクロ波を用いて例えば酸素イオンによるイオンビーム17を生成し、生成したイオンビーム17を質量分離器14側へ出射するようになっている。質量分離器14は、図示していない真空排気されたパイプを介して処理室16と接続されており、イオン源12からのイオンビーム17に対して電磁力を与えてイオンビーム17をほぼ90度偏向させるとともに、イオンビーム17の中から必要な質量を有するイオン種、例えば酸素イオンのみを分離して取り出し処理室16内に入射するようになっている。
処理室16内には、回転駆動機構としてのモータ18と、モータ18を収容するモータボックス20と、モータ18により回転される回転軸22と、回転軸22に嵌合された回転体24と、回転体24の回転軸22の回りに放射状に延在された複数のアーム26と、各アーム26の先端部に設けられた半導体ウェーハ28の支持盤30とが収納されている。
また、モータボックス20に連結された揺動アーム32を介してモータ18、回転体24、アーム26、及び支持盤30などを処理室16内で振り子状に揺動させる揺動機構34が、処理室16の天面上に設けられている。
図2に示すように、本実施形態のイオン注入装置は、揺動機構34により図示矢印Aのように半導体ウェーハ28を振り子状に揺動し、かつモータ18により回転軸22中心に図示矢印Bのように回転しながら、イオン注入手段によりイオンを注入するものである。
また、図1に示すように、本実施形態のイオン注入装置10では、イオン注入時には、支持盤30は、盤面が回転軸22にほぼ直交する方向に向けられた状態で回転されるので、支持盤30上に載置された半導体ウェーハ28に遠心力が働く。この遠心力により半導体ウェーハ28が外に飛び出さないように、各支持盤30は回転軸22のほうに盤面を向けるようにわずかに傾けられており、遠心力の分力を盤面で受けるように構成されている。
また、イオン注入の制約上、支持盤の傾きをあまり大きくできないことから、各支持盤30には、載置された半導体ウェーハ28の回転体24の回転軸22から遠い側の周縁部に当接するように図示していないストッパが設けられている。また、半導体ウェーハ28の回転体24の回転軸22から近い側の裏面に当接するように図示していない裏面ピンが設けられている。
図3は、本実施形態のイオン注入装置のイオンスキャン方式を説明する概略図である。図3に示すように、本実施形態のイオン注入装置10は、イオン注入手段は位置固定して設けられており、イオンビーム17は固定された位置に照射される。また、半導体ウェーハ28はモータ18により図示矢印B方向に回転されかつ揺動機構34により図示矢印A方向に揺動される。そして、モータ18による半導体ウェーハ28の回転速度及び回転開始位置、揺動機構34による揺動速度及び揺動開始位置、及びイオン注入手段によるイオンの照射タイミングなどを制御することにより、イオンビーム17が半導体ウェーハ28の全面にわたってスキャンされる。
なお、図1では説明の簡単のために、上下一対のアーム26、半導体ウェーハ28、及び支持盤30しか図示されていないが、実際には、図2或いは図3に示すように回転体24の回転軸22の回りに同心円状に例えば12枚、或いは18枚など複数の半導体ウェーハ28が、それぞれのアーム26と支持盤30とともに配置されている。
また、図1では、上下一対のアーム26、半導体ウェーハ28、及び支持盤30しか図示していないため、イオンビーム17が半導体ウェーハ28に照射されていないが、実際には、図3に示すように、回転体24の回転軸22に対して水平方向に位置する半導体ウェーハ28にイオンビーム17が照射されるようになっている。また、説明の便宜上、本実施形態の説明では、半導体ウェーハ28に対するイオンビーム17のビーム径を実際より大きく図示している。
ところで、このように半導体ウェーハ28を振り子状に揺動させながらイオンを照射することにより半導体ウェーハ28の揺動方向のイオン注入スキャンを行うイオン注入方法では、半導体ウェーハの揺動方向におけるSOI層及びBOX層の膜厚の周期的なムラに起因して外観ストライプが発生する場合がある。
すなわち、半導体ウェーハ28を揺動させながらイオンビーム17を照射して複数回にわたって半導体ウェーハ28の揺動方向のイオン注入スキャンを行なうと、半導体ウェーハ28の揺動方向におけるイオン注入スキャン位置によりビームの電流密度高低が重なる場合がある。その結果、ビームの電流密度の高い部分が重なる位置と低い部分が重なる位置とでは、SOI層及びBOX層の膜厚に差違が生じ、これが揺動方向に周期的に現れることによりストライプが発生する場合がある。
この問題に対応すべく、本実施形態のイオン注入装置10は、半導体ウェーハ28の全面にわたるイオン注入を、半導体ウェーハ28の揺動開始位置及びイオンの照射タイミングの少なくとも一方の条件を変えて複数回行い、各回のイオン注入時の半導体ウェーハ28の揺動方向のイオン注入位置を互いにずらすものである。
言い換えれば、半導体ウェーハ28に対するイオン注入プロセスの全工程を複数回に分けて、各回で半導体ウェーハ28の揺動方向のイオン注入位置を互いにずらすものである。
図4は、従来のイオンスキャン方式と本実施形態のイオンスキャン方式を対比して説明する図である。図4(a)は、従来技術と同様にイオンスキャン条件を変えずにイオン注入プロセス全体を実行した場合の模式図である。図4(b)は、半導体ウェーハ28の揺動開始位置及びイオンの照射タイミングの少なくとも一方の条件を変えてイオン注入プロセス全体を2回に分けて実行した場合の模式図である。
なお、図4は説明の便宜上、位置固定された半導体ウェーハ28に対してイオンビームが移動してスキャンされているような図になっているが、実際は、イオンビームの照射位置は固定されており、半導体ウェーハが揺動されることにより揺動方向のイオン注入スキャンが行なわれる。
図4(a)に示すように、イオンスキャン条件を変えずにイオン注入プロセス全体を実行した場合、複数回にわたって半導体ウェーハに対してイオン注入スキャンを行った結果、半導体ウェーハの図示矢印Aで示した揺動方向におけるイオン注入スキャン位置で電流密度の高い部分もしくは低い部分が重なる。すなわち、イオン注入プロセス全体の前半部分のイオンビームを1回目のイオンビーム40とし、後半部分のイオンビームを2回目のイオンビーム42と仮定すると、図4(a)では、1回目のイオンビーム40と2回目のイオンビーム42のビームの電流密度の高い部分もしくは低い部分が同じ位置に照射される。
その結果、イオン注入のビームの電流密度の高い部分が重なる位置(1回目のイオンビーム40と2回目のイオンビーム42が重なる位置)と、その間のビームの電流密度の低い部分が重なる位置44とが生じる。ビームの電流密度の高い部分が重なる位置とビームの電流密度の低い部分が重なる位置44とでは、表面シリコン層及びBOX層の膜厚に差違が生じ、これが揺動方向に周期的に現れることによりストライプが発生する。
これに対して、本実施形態のイオン注入装置では、イオン注入プロセス全体を2回(前半、後半)に分け、図4(b)に示すように、1回目のイオンビーム40の半導体ウェーハ28の揺動方向のイオン注入スキャンピッチの間に、2回目のイオンビーム42のイオン注入スキャンピッチを設定している。
より具体的には、イオン注入の1回目と2回目とで、半導体ウェーハ28の揺動開始位置、イオンの照射タイミング、或いはこれらの両方の条件を変えることにより、1回目と2回目のスキャン位置を変えている。
これによれば、図4(b)に示すように、半導体ウェーハ28の揺動方向に沿ってまんべんなくイオン注入がなされて、イオン注入が行なわれない位置44がほぼ無くなる。その結果、イオン注入位置をずらさない図4(a)に比べてSOI層及びBOX層の膜厚の均一化が図られ、半導体ウェーハ28の揺動方向におけるストライプの発生を低減することができる。
図5は、本実施形態のイオン注入装置によるイオン注入による効果を示す図である。図5(a)は、従来技術と同様にイオンスキャン条件を変えずにイオン注入プロセス全体を実行した場合の半導体ウェーハのSOI膜厚とBOX膜厚を示す図である。図5(b)は、本実施形態のイオン注入装置によるイオン注入を行なった場合の半導体ウェーハのSOI膜厚とBOX膜厚を示す図である。
図5(a)では、SOI膜厚及びBOX膜厚ともに、M2方向の結果において、周期的な振幅が生じており、これが、半導体ウェーハの表面の外観ストライプとなって現れる。これに対して、図5(b)では、SOI膜厚及びBOX膜厚ともに、図5(a)に比べて周期的な振幅が抑制されている。これによって、半導体ウェーハの揺動方向の外観ストライプの発生が低減される。
なお、本実施形態では、イオン注入プロセス全体を2回に分けて、1回目と2回目とで、半導体ウェーハの揺動方向におけるイオンスキャン位置を変える例を示したが、これには限られない。すなわち、イオン注入プロセス全体を3回以上の複数回に分けて、各回のイオン注入時の半導体ウェーハの揺動方向のイオン注入位置を互いにずらすことによっても、同様に半導体ウェーハの揺動方向に沿ったSOI膜厚及びBOX膜厚の周期的なムラを抑制して、ストライプの発生を低減することができる。
本実施形態のイオン注入装置の全体概略構成の側面図である。 本実施形態のイオン注入装置の全体概略構成の正面図であり、イオン注入時の半導体ウェーハの動作状態を説明するものである。 本実施形態のイオン注入装置のイオンスキャン方式を説明する概略図である。 従来のイオンスキャン方式と本実施形態のイオンスキャン方式を対比して説明する図である。 本実施形態のイオン注入装置によるイオン注入による効果を示す図である。
符号の説明
10 イオン注入装置
12 イオン源
14 質量分離器
17 イオンビーム
18 モータ
22 回転軸
24 回転体
26 アーム
28 半導体ウェーハ
30 支持盤
32 揺動アーム
34 揺動機構
40 1回目のイオンビーム
42 2回目のイオンビーム
44 イオン注入が行なわれない位置

Claims (4)

  1. 回転駆動機構により回転される回転体と、該回転体の回転軸回りに放射状に延在された複数のアームと、該各アームに設けられた半導体ウェーハの支持盤と、前記回転体、前記各アーム、及び前記各支持盤を一体に振り子状に揺動させる揺動機構と、前記回転駆動機構により回転されながら前記揺動機構により揺動される前記半導体ウェーハに対してイオンを照射するイオン注入手段とを備え、前記回転駆動機構、前記揺動機構、及び前記イオンの照射タイミングを制御して前記イオンを前記半導体ウェーハの全面にわたってスキャンするイオン注入装置において、
    前記半導体ウェーハの全面にわたるイオン注入は、前記半導体ウェーハの揺動開始位置及び前記イオンの照射タイミングの少なくとも一方の条件を変えて複数回行われ、各回のイオン注入時の前記半導体ウェーハの揺動方向のイオン注入位置が互いにずらされてなるイオン注入装置。
  2. 前記半導体ウェーハの全面にわたるイオン注入は、前記半導体ウェーハの揺動開始位置及び前記イオンの照射タイミングの少なくとも一方の条件を変えて2回行われ、1回目のイオン注入時の前記半導体ウェーハの揺動方向のイオン注入スキャンピッチの間に、2回目のイオン注入スキャンピッチが設定されてなる請求項1のイオン注入装置。
  3. 回転駆動機構により回転される回転体の回転軸回りに同心円状に配置された複数の半導体ウェーハを前記回転駆動機構により回転させ、かつ前記回転体を揺動させる揺動機構により揺動させながらイオンを照射して、前記回転駆動機構、前記揺動機構、及び前記イオンの照射タイミングを制御して前記イオンを前記半導体ウェーハの全面にわたってスキャンするイオン注入方法において、
    前記半導体ウェーハの全面にわたるイオン注入を、前記半導体ウェーハの揺動位置及び前記イオンの照射タイミングの少なくとも一方の条件を変えて複数回行い、各回のイオン注入時の前記半導体ウェーハの揺動方向のイオン注入位置を互いにずらすイオン注入方法。
  4. 前記半導体ウェーハの全面にわたるイオン注入を、前記半導体ウェーハの揺動位置及び前記イオンの照射タイミングの少なくとも一方の条件を変えて2回行い、1回目のイオン注入時の前記半導体ウェーハの揺動方向のイオン注入スキャンピッチの間に、2回目のイオン注入スキャンピッチを設定する請求項3のイオン注入方法。
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