JP2010161079A - イオン注入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】注入対象を保持することに伴ってパーティクルが発生するのを抑制する。
【解決手段】ウエハ24を保持するウエハホルダ20をウエハホルダベース36、ウエハ固定部38、ホルダピン40、42、ベアリング、ハウジング、コイルばねで構成し、ウエハ固定部38をウエハホルダベース36の外周側に固定し、ホルダピン40、42をウエハ固定部38に相対向して配置し、ホルダピン40をベアリングで回転自在に支持するとともにハウジング、コイルばねによってホルダピン40、42をウエハホルダベース36の径方向に沿って移動自在に支持し、ウエハ24の側面をホルダピン40、42によって保持する過程で、ウエハ24からの力がホルダピン40、42に作用したときにZ軸を中心としてホルダピン40、42を回転させて、ホルダピン40とウエハ24との間に作用する摩擦力を軽減する。
【選択図】図4

Description

本発明は、イオン注入装置に係り、特に、シリコンウエハを注入対象として、シリコンウエハに酸素イオンを注入するに好適なSIMOX(Separation by Implanted Oxygen)用イオン注入装置に関する。
従来、シリコンウエハにイオンを注入するイオン注入装置として、イオン源からのイオンビームを処理室内に照射し、処理室内に配置されたシリコンウエハに酸素イオンなどを注入するものが知られている。この種のイオン注入装置においては、例えば、特許文献1に記載されているように、シリコンウエハを円盤状のウエハホルダ上に配置し、シリコンウエハの側面をホルダピンにより保持する構成が採用されている。
特開昭61−116746号公報
従来技術においては、シリコンウエハの側面をホルダピンによって保持する構成を採用しているが、シリコンウエハをウエハホルダに搭載するときにパーティクルが発生する等、シリコンウエハの加熱時やイオン注入時において、熱振動、機械振動などに伴ってパーティクルが発生することについては十分配慮されていない。
特に、SIMOX用イオン注入装置において、シリコンウエハ上にパーティクルが堆積すると、イオン注入過程における注入欠陥を作り、それが絶縁層のピンホールとなるため、シリコンウエハの絶縁特性が低下して絶縁不良となり、ウエハ品質の低下につながる。このパーティクルについては、シリコンウエハをウエハホルダに搭載するとき、加熱プロセス時、イオン注入時など種々の発生過程がある。
まず、ウエハ搭載時においては、シリコンウエハをウエハホルダにセットしたときに、シリコンウエハをウエハ保持機構で特定の位置に静止させて保持する構造となっているため、シリコンウエハを静止する過程の中で、ウエハと保持機構との間に摩擦またはこすれが発生し、この摩擦またはこすれによってパーティクルが発生する。
一方、加熱・注入プロセスにおいては、シリコンウエハは最初ヒータによって加熱され、その後、イオンビームの照射に伴ってさらに加熱された状態になる。そして後者による加熱と同時にヒータの出力を調整して一定の高温状態を保つように制御される過程で、シリコンウエハが加熱されると、シリコンウエハの熱伸びが発生すると同時に、シリコンウエハと保持機構との間で摩擦またはこすれが発生し、この摩擦またはこすれによってパーティクルが発生する。
このように、シリコンウエハを保持するに際して、シリコンウエハを単に保持するだけでは、シリコンウエハと保持機構との間の摩擦またはこすれによってパーティクルが発生することがある。
なお、特開平5−326676号公報に記載されているように、シリコンウエハを保持するに際して、シリコンウエハの側面を一対のクランパで保持するとともに、クランパを揺動自在に保持し、常に一定のクランプ力でシリコンウエハをクランプし、さらに、クランパを撓ませる構成を採用することも考えられるが、クランパとシリコンウエハとが接触した際クランパが単に撓むだけでは、各クランパとシリコンウエハとの接触の仕方あるいは接触のタイミングによっては各クランパとシリコンウエハとの間に摩擦あるいはこすれが生じ、パーティクルが発生する可能性がある。
本発明の課題は、注入対象を保持することに伴ってパーティクルが発生するのを抑制することができるイオン注入装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、真空の雰囲気中で注入対象に対する処理空間を形成する処理室と、イオン源から出射されたイオンビームを前記処理室内に入射するイオンビーム入射手段と、前記処理室内に配置されて前記注入対象を保持する保持手段と、前記処理室内におけるイオンビームの伝播領域内を前記注入対象の通過領域として前記保持手段を移動させる搬送手段とを備え、前記保持手段のうち前記注入対象との接触部位は、前記ホルダベースの軸心と平行な軸を回転中心として回転自在に構成されてなるイオン注入装置を構成したものである。
前記イオン注入装置を構成するに際しては、イオンビームを生成して出射するイオン源を設けたり、イオンビーム入射手段として、イオン源から出射されたイオンビームから特定のイオン種を取り出し特定のイオン種によるイオンビームを処理室内に入射する機能を有するものを用いたり、搬送手段として、処理室内における特定のイオン種によるイオンビームの伝播領域内を注入対象の通過領域として保持手段を移動させる機能を有するものを用いることもできる。
さらに、前記保持手段は、前記搬送手段に固定されて前記注入対象の底部側を保持するホルダベースと、前記ホルダベースの外周側に固定されてその一部が前記ホルダベースの径方向に沿って突出された固定部材と、前記固定部材に相対向して移動自在に前記ホルダベースの外周側に配置されて前記ホルダベース上の注入対象の側面を保持する保持部材と、前記ホルダベースの径方向に沿って移動自在に前記ホルダベースの外周側に配置されて前記保持部材を回転自在に支持する支持部材とを含み、前記支持部材は、前記ホルダベースの軸心と平行な軸を回転中心として前記保持部材を回転自在に支持してなるもので構成することができる。この場合、保持手段および支持手段をそれぞれ複数の部材で構成することもできる。
前記各イオン注入装置を構成するに際しては、以下の要素を付加することができる。
(1)前記搬送手段は、駆動源により回転駆動される回転ディスクと、前記回転ディスクに連結されるとともに前記回転ディスクの外周側に放射状に配置された複数のホルダアームとから構成され、前記複数のホルダアームの先端側に前記ホルダベースが固定されてなる。
(2)前記保持部材は、前記注入対象との接触部位となる円柱状の小径部と、この小径部より径が大きく前記小径部を間にしてその両側に形成された大径部とを備え、前記小径部と前記各大径部との間には、前記小径部から各大径部に向かって漸次径が大きくなるテーパ面が形成されてなる。
(3)前記ホルダベースには前記注入対象との接触により回転する球体が回転自在に固定されてなる。
(4)前記支持部材の前記保持部材との接触部位にはベアリングが装着されてなる。
(5)前記ベアリングはセラミックで構成されてなる。
(6)前記注入対象は、円盤状のシリコンウエハである。
前記した手段によれば、保持手段のうち注入対象との接触部位は、ホルダの軸心と平行な軸を回転中心として回転自在に構成されているため、注入対象を保持手段によって保持しているときに、注入対象と保持手段との間に摩擦あるいはこすれが生じると、保持手段のうち注入対象との接触部位が回転し、摩擦あるいはこすれが回避され、パーティクルが発生するのを抑制することができる。
具体的には、注入対象としてのシリコンウエハをホルダベースに搭載するときあるいはホルダベース上に配置されたシリコンウエハの側面側を固定部材と保持部材で保持する過程で、熱振動、機械振動に伴って保持部材とシリコンウエハとの間に摩擦あるいはこすれが生じると、保持部材が回転して保持部材とシリコンウエハとの摩擦あるいはこすれが回避され、パーティクルが発生するのを抑制することができ、シリコンウエハの品質の向上に寄与することができる。
本発明によれば、注入対象を保持することに伴ってパーティクルが発生するのを抑制することができるイオン注入装置を提供することができる。
本発明の一実施形態を示すイオン注入装置の全体構成図である。 (a)はウエハ搭載時におけるウエハホルダとホルダアームとの関係を示す側面図、(b)はビーム入射時におけるウエハホルダとホルダアームとの関係を示す側面図である。 ウエハのスキャンおよび回転方法を説明するための図である。 ウエハ固定部とホルダピンとの関係を説明するための正面図である。 ウエハ固定部とホルダピンとの関係を説明するための図であって、図4のA−Aに沿う断面図である。 ホルダピンの移動方向を説明するための正面図である。 ホルダピンの移動方向を説明するための要部拡大正面図である。 本発明の他の実施形態を説明するための要部断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態を示すイオン注入装置の全体構成図である。図1において、イオン注入装置は、イオン源10、質量分離器12、処理室(エンドステーション)14、回転ディスク16、ホルダアーム18、ウエハホルダ20などを備えて構成されている。
イオン源10は、質量分離器12と真空排気されたパイプ(図示省略)を介して連結されており、2.45GHzのマイクロ波を用いて酸素イオンによるイオンビーム22を生成し、生成したイオンビーム22を質量分離器12側へ出射するようになっている。質量分離器12は、真空排気されたパイプ(図示省略)を介して処理室14に接続されており、イオン源10からのイオンビーム22に対して電磁力を与えてイオンビーム22を約90度偏向させ、イオンビーム22の中から必要な質量を有するイオン種、例えば、酸素イオンのみを分離して取り出し、特定のイオン種である酸素イオンによるイオンビーム22を処理室14内に入射するイオンビーム入射手段として構成されている。処理室14は、真空排気装置(図示省略)によって真空に排気されており、真空の雰囲気中で注入対象としてのウエハ(シリコンウエハ)24に対する処理空間を形成するようになっている。この処理室14内には回転ディスク16、ホルダアーム18、ウエハホルダ20、モータボックス26などが収容されている。
回転ディスク16は、特定のイオン種によるイオンビーム22の伝播領域内を、ウエハ24の通過領域としてウエハホルダ20を移動させる搬送手段の一要素として、回転軸28を介して、モータボックス26内のモータ30などの駆動源に接続されて回転駆動されるようになっている。この回転ディスク16の外周側にはホルダアーム18が複数本、例えば、18本配置されており、各ホルダアーム18の基端部は、その軸心を回転中心として回転自在に回転ディスク16に連結されている。各ホルダアーム18の先端側には、ウエハホルダ20が鉛直軸に対して約3度傾斜した状態で固定され、ウエハホルダ20上にウエハ24が配置されている。すなわち、各ウエハホルダ20は、図2(a)に示すように、ウエハ搭載時には(ホルダアーム18の回転に伴ってウエハ搭載位置に達したとき)、水平面とほぼ平行(約3度傾斜した状態)になり、イオンビーム22をウエハ24に入射するビーム入射時には、(a)の位置から90度ホルダアーム18が軸心を回転中心として回転し、イオンビーム22に対してほぼ直交する位置に配置されるようになっている。そして回転ディスク16の回転に伴ってホルダアーム18およびウエハホルダ20が回転するに伴って各ウエハホルダ20上のウエハ24に対してイオンビーム22が順次入射されるようになっている。
さらにイオンビーム22をウエハ24の全面に渡って入射させるために、本実施形態においては、モータボックス26がアーム32を介して揺動機構34に連結され、揺動機構34の駆動によってモータボックス26が振り子運動するようになっている。モータボックス26が振り子運動すると、図3に示すように、回転ディスク16の回転に伴って各ウエハホルダ20上のウエハ24に対してイオンビーム22が順次全面に渡ってスキャンされ、このスキャンによってウエハ24全面にイオンビーム22が入射されるようになっている。
各ホルダアーム18はアルミニウムを用いて構成されており、各ホルダアーム18は、その先端側が各ホルダアーム18の回転面に対して直交する方向、すなわちイオンビーム24の照射方向に対して直交する方向に屈曲され、この屈曲された部位の先端部にウエハホルダベース36が固定されている。
各ウエハホルダベース36は、アルミ材を用いて円盤形状に形成されており、図4および図5に示すように、各ウエハホルダベース36の外周側には固定部材としてのウエハ固定部38が固定されているとともに、保持部材としてのホルダピン40、42がウエハホルダベース36の径方向に沿って移動可能に配置されている。
ウエハ固定部38はウエハホルダベース36の外周側に、その一部がウエハホルダベース36の径方向に沿って突出され、ウエハホルダベース36上に配置されたシリコンウエハ24外周側と接触する面が、円盤形状のウエハ24の外形形状に合った曲率を有する円弧状に形成されている。
ホルダピン40、42は、円柱状に形成されており、その底部側が回転軸40a、42aと一体となって連結されており、回転軸40a、42aはセラミック製のベアリング44に回転自在に支持されている。ベアリング44はハウジング46と、弾性体としてのコイルばね48とともに支持部材を構成するようになっている。これら支持部材は、ウエハホルダベース36の径方向に沿って移動自在に配置されているとともに、ホルダピン40を、ウエハホルダベース36の軸心と平行な軸(Z軸)を回転中心、すなわち回転軸40a、42aを回転中心としてホルダピン40を回転自在に支持するようになっている。ハウジング46は、ウエハホルダベース36とピン(図示省略)を介して揺動自在に連結されているとともに、コイルばね48を介してウエハホルダベース36に連結されている。さらにこのハウジング46の端部はプッシャ(図示省略)に連結されており、ウエハホルダベース36上にウエハ24がセットされるときに、プッシャの駆動によってハウジング46がコイルばね48のばね力(弾性力)に抗してウエハホルダベース36から離れ、ウエハホルダベース36上にウエハホルダ24がセットされるようになっている。そしてウエハ24がウエハホルダベース36上にセットされた後、プッシャによる駆動が停止されると、ハウジング46はコイルばね48のばね力によってピンを支点として揺動して、ウエハホルダベース36側に移動するようになっている。
すなわち、本実施形態においては、ウエハ24を移動自在に保持する保持手段としてのウエハホルダ20は、ウエハホルダベース36、ウエハ固定部38、ホルダピン40、42、ベアリング44、ハウジング46、コイルバネ48を備え、ウエハ固定部38と2本のホルダピン40、42によって3点でウエハ24の外周側を保持するようになっている。
さらに、本実施形態においては、ウエハ24との接触部位となるホルダピン40、42は回転自在に構成され、ウエハ24の側面側を2本のホルダピン40、42で保持する過程で、ウエハ24とホルダピン40、42との間に摩擦あるいはこすれが生じたときに、ホルダピン40、42の回転によって、ウエハ24とホルダピン40、42との摩擦あるいはこすれを回避し、パーティクルの発生を抑制するようになっている。
具体的には、ウエハ24をチャッキングするときには、ホルダピン40、42がウエハ24の側面と接触しながら、ウエハ24の端部がウエハ固定部38に接触するまでウエハ24を水平方向に移動させてチャッキングしている。このとき、ウエハ24の移動方向は矢印Bとなるが、ホルダピン40、42の移動方向は、コイルばね48の取り付け方によって決まる方向であって、矢印C1、C2となる。このときコイルばね48からホルダピン40、42にはそれぞれ力F1、F2が働く。この力F1、F2をX方向と、ウエハ24の移動方向を含むY方向に分けると、FX1、FX2、FY2に分けることができる。このとき、FX1とFX2はX方向で釣り合っているため、X方向については、ウエハ24は移動しないが、Y方向については同方向の力のため、Y方向にウエハ24が移動する。したがって、図6において、ウエハ24はB方向に移動することになる。
次に、ウエハ24がホルダピン40、42と接触しながらY方向に移動すると、図7に示すように、ウエハ24とホルダピン40との接触点は、DからD’へ移動するが、ホルダピン40はコイルばね48の弾性力により、Cの方向に移動するので、ホルダピン40の接触点はDからEに移動する。このため、D’からEの距離において、ウエハ24の側面とホルダピン40との接触部がこすれることになる。
しかし、本実施形態においては、ホルダピン40、42自身がベアリング44に回転自在に支持された状態で自由に回転するため、D’からEの距離をホルダピン40がG方向に回転しながら、且つ、D’方向にウエハ24を押しながら移動することになる。したがって、ウエハ24側面とホルダピン40との間の摩擦やこすれを防止し、ウエハ24を静止位置まで移動させることが可能になる。
なお、ホルダピン42についても同様の作用によって、ウエハ24側面との間に摩擦やこすれが生じることなく、ウエハ24を静止位置まで移動させることが可能になる。
また、ウエハ24をウエハホルダ20に搭載するときに限らず、加熱・注入プロセスにおいて、ウエハ24に熱伸びが発生し、ウエハ24からの力がホルダピン40、42に作用したときには、この力によってホルダピン40、42が回転するため、ウエハ24とホルダピン40、42との間に摩擦やこすれが生じることなく、ウエハ24の熱伸びが自由なる。これによりウエハ24とホルダピン40、42との接触部位からパーティクルが発生するのを防止することが可能になり、品質の向上に寄与することができる。
次に、本発明の他の実施形態を図8にしたがって説明する。本実施形態は、ウエハホルダベース36上にハウジング50を固定し、このハウジング50の上面側に球面状の凹部を形成し、この凹部内に球体52を回転自在に装着し、球体52の表面でウエハ24の底部側を回転自在に保持するようにしたものであり、他の構成は前記実施形態と同様である。
本実施形態においては、ウエハ24がウエハ固定部38に接触して静止するまでウエハ24が移動する過程で、ウエハ24が球体52の表面をこすりながら移動することになるが、ウエハ24の移動方向に合わせて球体52が自由に回転するので、ウエハ24と球体52との接触点を変えながらウエハ24と球体52との間に摩擦やこすれが生じることなく、ウエハ24をウエハ固定部38と接触する位置まで移動させることが可能になる。これにより、球体52とウエハ24との接触部位からパーティクルが発生するのを防止することができ、品質の向上に寄与することができる。
前記各実施形態においては、ホルダピン40、42として円柱状に形成したものについて述べたが、ホルダピン40、42としては、ホルダピン40、42の一部、すなわちウエハ24との接触部位となるところに円柱状の小径部を形成し、この小径部の両側を大径部とし、小径部と各大径部との間に、小径部から各大径部に向かって漸次径が大きくなるテーパ面を形成する構成を採用することもできる。
本発明によれば、保持手段のうち注入対象との接触部位は、ホルダの軸心と平行な軸を回転中心として回転自在に構成されているため、注入対象と保持手段との間に摩擦あるいはこすれが生じても、保持手段のうち注入対象との接触部位が回転し、摩擦あるいはこすれが回避され、パーティクルが発生するのを抑制することができ、品質の向上に寄与することが可能になる。
10 イオン源
12 質量分離器
14 処理室
16 回転ディスク
18 ホルダアーム
20 ウエハホルダ
22 イオンビーム
24 ウエハ
26 モータボックス
28 回転軸
30 モータ
32 アーム
34 揺動機構
36 ウエハホルダベース
38 ウエハ固定部
40、42 ホルダピン
44 ベアリング
46 ハウジング
48 コイルばね

Claims (1)

  1. 真空の雰囲気中で注入対象に対する処理空間を形成する処理室と、イオン源から出射されたイオンビームを前記処理室内に入射するイオンビーム入射手段と、前記処理室内に配置されて前記注入対象を保持する保持手段と、前記処理室内におけるイオンビームの伝播領域内を前記注入対象の通過領域として前記保持手段を移動させる搬送手段とを備え、前記保持手段のうち前記注入対象との接触部位は、前記ホルダベースの軸心と平行な軸を回転中心として回転自在に構成されてなるイオン注入装置。
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