JP2006253029A - イオン注入装置及びイオン注入方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 イオンビームがウェハに照射される角度のウェハ面内ばらつきを抑制するイオン注入装置及びイオン注入方法を提供する。
【解決手段】 ウェハW1〜W8を装着する装着部51、その装着部51を取り付ける支持部52及び装着部51と支持部52とがなすコーン角度θcを調整する角度調整機構53とを備える回転ディスク50と、ウェハW1〜W8に照射されるイオンビーム100の進行方向とウェハW1〜W8の表面Sの法線方向200とがなすチルト角度θtを検出する検出器40と、チルト角度θtに基づき角度調整機構53を制御する角度制御装置70とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置の製造装置に係り、特にイオン注入装置及びイオン注入方法に関する。
半導体装置の製造工程におけるウェハへの不純物のドーピング方法として、イオン注入装置が用いられている。複数のウェハを一度に処理するバッチ式イオン注入装置では、複数のウェハが円周に沿って並べて装着された回転ディスクを回転させながらイオン注入を行う。回転ディスクを回転させた際の遠心力によってウェハが移動しないように、回転ディスクの回転軸に垂直な面に対して、ウェハを装着した部分に傾きを設ける。そして回転ディスクを回転させてウェハのイオン注入を行っている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、回転ディスクの回転軸に垂直な面に対してウェハを装着した部分に傾きがある場合、イオンビームがウェハに照射される角度がウェハ面内で一定でなくなる。そのため、ウェハ径が大きくなるに従い、ウェハ面内に生じる不純物濃度のばらつきが問題となる。更に、その結果、半導体装置の特性にウェハ面内ばらつきが発生し、大口径ウェハでは、特に問題となってきている。
特開2002−184345号公報
本発明は、イオンビームがウェハに照射される角度のウェハ面内ばらつきを抑制するイオン注入装置及びイオン注入方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、(イ)ウェハを装着する装着部、その装着部を取り付ける支持部及び装着部と支持部とがなすコーン角度を調整する角度調整機構とを備える回転ディスクと、(ロ)ウェハに照射されるイオンビームの進行方向とウェハの表面の法線方向とがなすチルト角度を検出する検出器と、(ハ)チルト角度に基づき角度調整機構を制御する角度制御装置とを備えるイオン注入装置であることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、(イ)回転ディスクの装着部に複数のウェハを装着するステップと、(ロ)回転ディスクを回転させるステップと、(ハ)ウェハ及びウェハ間にイオンビームを照射するステップと、(ニ)イオンビームの進行方向とウェハの表面の法線方向とがなすチルト角度をウェハ間において検出するステップと、(ホ)チルト角度に基づき、装着部とその装着部が取り付けられた回転ディスクの支持部とがなすコーン角度を調整するステップとを含むイオン注入方法であることを要旨とする。
本発明によれば、イオンビームがウェハに照射される角度のウェハ面内ばらつきを抑制するイオン注入装置及びイオン注入方法を提供することができる。
次に、図面を参照して、本発明の第1及び第2の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。又、以下に示す第1及び第2の実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るイオン注入装置は、図1及び図2に示すように、ウェハW1〜W8を装着する装着部51、その装着部51を取り付ける支持部52及び装着部51と支持部52とがなすコーン角度θcを調整する角度調整機構53とを備える回転ディスク50と、ウェハW1〜W8に照射されるイオンビーム100の進行方向とウェハW1〜W8の表面Sの法線方向200とがなすチルト角度θtを検出する検出器40と、チルト角度θtに基づき角度調整機構53を制御する角度制御装置70とを備える。
図2に示すように、回転ディスク50にウェハW1〜W8が装着されている。図1は、図2のI−I方向の回転ディスク50の構造断面図である。そのため、図1では、ウェハW1、W5のみが示されている。図1に示したイオン注入装置では、回転ディスク50が回転軸300を中心に回転しながら、ウェハW1〜W8にイオン注入を行う。図2は、回転ディスク50にウェハW1〜W8を装着した例を示しているが、回転ディスク50に装着されるウェハの数は8枚に限定されないことは勿論である。
又、図1に示すように、ウェハW1〜W8はペディスタルP1〜P8によって、回転ディスクに固定される。ウェハW1〜W8を回転ディスク50に固定する部分を、「ペディスタル」という。図1では、ペディスタルP1、P5のみ図示されているが、ウェハW1〜W8がペディスタルP1〜P8によって回転ディスク50にそれぞれ固定される。ペディスタルP1〜P8の材料には、シリコンゴム等の絶縁物が採用可能である。
図1に示したイオン注入装置は、イオン源10、質量分離器20、加速器30及びディスク制御器60を更に備える。イオン源10は、イオンビーム100を出力する。質量分離器20は、イオンビーム100から所定の質量のイオンのみを分離して取り出す。加速器30は、質量分離器20により所定の質量のイオンのみが取り出されたイオンビーム100を加速する。ディスク制御器60は、回転ディスク50の回転軸300方向に対する垂直方向への移動を制御する。つまり、図1に示したイオン注入装置は、回転ディスク50を上下左右に機械的に移動してイオン注入を行うメカニカルスキャン方式のイオン注入を行う。
図1に示したイオン注入装置では、装着部51と支持部52とがなす鋭角の大きさコーン角度θcを調整する角度調整機構53を備える。角度調整機構53は、回転ディスク50の回転軸300に垂直な面とウェハW1〜W8の表面Sとがなす角度を調整可能である。以下では、説明をわかりやすくするために、回転軸300に垂直な面とウェハW1〜W8の表面Sとがなす角度がコーン角度θcである場合を説明する。
既に述べたように、チルト角度θtは、イオンビーム100の進行方向と、イオンビーム100が照射されるウェハW1〜W8の表面Sの法線方向200とがなす鋭角の大きさである(図3参照)。又、図4に示すように、イオンビーム100のウェハ面への射影線101と、ウェハ中心とノッチを通過する直線201とがなす角度を、「ツイスト角度θw」とする。
コーン角度θcが設定されているため、回転ディスク50の回転軸300方向とイオンビーム100の進行方向が平行ではない場合は、ウェハの一点、例えばウェハ中心でチルト角度θtを設定してイオン注入したときに、チルト角度θtの面内ばらつきが生じる。特に、イオンビーム100が回転ディスク50の端部に近い部分に照射される場合と、回転ディスク50の中心部に近い部分に照射される場合のチルト角度θtの差が大きい。
一方、回転ディスク50の回転軸300の方向とイオンビーム100の進入方向を一致させた場合は、ウェハ面内でチルト角度θtはばらつかない。しかし、不純物を注入するウェハ面の結晶方位等の条件によって、回転ディスク50の回転軸300の方向とイオンビーム100の進入方向に任意の角度を保持してイオン注入を行いたい場合がある。そのため、回転ディスク50の回転軸300方向とイオンビーム100の進入方向を常に一致させることはできない。
図5に、コーン角度θc=5°の場合に、ウェハ中心のチルト角度θt=5°且つツイスト角度θw=0°に設定してウェハW1〜W8にイオン注入したときの、チルト角度θtのウェハ面内ばらつきΔθtを示す。又、図6にコーン角度θc=5°の場合に、ウェハ中心のチルト角度θt=7°且つツイスト角度θw=23°に設定してイオン注入したときの、チルト角度θtのウェハ面内ばらつきΔθtを示す。図6と比較して、図5で示したチルト角度θtのウェハ面内ばらつきΔθtは小さい。つまり、コーン角度θcとチルト角度θtを一致させてイオン注入を行うことにより、チルト角度θtのウェハ面内ばらつきΔθtを抑制できる。
ここで、検出器40がチルト角度θtを検出する方法の例を図7(a)及び図7(b)を用いて説明する。イオンビーム100を検出器40に入射させるには、例えば装着部51に装着されたウェハW1〜W8の間にそれぞれ隙間を設け、イオンビーム100が回転ディスク50を通過するようにすればよい。
図7(a)及び図7(b)に示すように検出器40は、第1スリット41、第2スリット42及び検出部43を有する。第1スリット41及び第2スリット42を通過したイオンビーム100が検出部43に照射される。検出部43は、照射されたイオンビーム100の照射量によってチルト角度θtを検出する。尚、図7(a)及び図7(b)においては、イオンビーム100をグレイ表示している。
例えば、図7(a)に示すように、第1スリット41と第2スリット42を結ぶ直線と平行にイオンビーム100が検出器40に入射された場合、検出部43に照射されるイオンビーム量は最大になる。又、第1スリット41、第2スリット42或いは検出部43を移動して、移動量とイオンビーム100の照射量を解析することで、チルト角度θtを検出できる。一方、図7(b)に示すように、第1スリット41と第2スリット42を結ぶ直線に対して角度をもってイオンビーム100が検出器40に入射された場合、その角度に応じて検出部43に照射されるイオンビーム量は変化する。その結果、検出部43はチルト角度θtの変化を検出できる。図7(a)及び図7(b)では、スリットが2つである例を示したが、スリットが3つ以上あってもよい。
以下に、第1の実施の形態に係るイオン注入方法を説明する。図1に示すイオン源10からイオンビーム100が出力される。出力されたイオンビーム100は、質量分離器20により所定の質量のイオンが取り出された後、加速器30によって加速され、回転ディスク50に装着されたウェハW1〜W8に照射される。その際、検出器40が、チルト角度θtを検出する。検出器40によって検出されたチルト角度θtは、角度制御装置70に送られる。角度制御装置70は、角度調整機構53を制御するため制御信号を角度調整機構53に送り、チルト角度θtに応じてコーン角度θcを調整して、コーン角度θcとチルト角度θtを一致させるようにフィードバック制御する。
コーン角度θcを調整する角度調整機構53としては、例えば図8(a)及び図8(b)に示すように、回転ディスク50の支持部52と装着部51の間隔を調整する調整部53aを回転軸300方向に移動させる機構がある。図8(a)は、図示を省略したマイクロアクチュエータを駆動して調整部53aがイオン源10の方向に移動した状態を示す。マイクロアクチュエータとしては、ステップモータ、電磁駆動素子、電歪素子、磁歪素子、或いはこれらの組み合わせを使用できる。一方、図8(b)は、調整部53aが支持部52に設けられた孔をマイクロアクチュエータによりスライドして検出器40の方向に移動した状態を示す。そのため、図8(a)に示したコーン角度θca1より図8(b)に示したコーン角度θca2が小さくなるように調整できる。
コーン角度θcを調整する他の方法としては、図9(a)及び図9(b)に示すように、回転ディスク50の支持部52と装着部51の間に設置される調整部53bを、回転ディスク50の中心部と周辺部の間で回転ディスク50のラジアル方向(半径方向)にシフトさせる方法がある。図9(a)は、マイクロアクチュエータを駆動して調整部53bが回転ディスク50の中心部に近い位置に配置した状態を示す。一方、図9(b)は調整部53bが回転ディスク50の周辺部に近い位置に配置された状態を示す。そのため、図9(a)に示したコーン角度θcb1より図9(b)に示したコーン角度θcb2が小さくなるように調整できる。
コーン角度θcを調整する更に他の方法としては、例えば図10(a)及び図10(b)に示すように、回転ディスク50の支持部52と装着部51の間隔をばね等の伸縮性のある調整部53cにより調整する方法がある。図10(a)は、調整部53cが伸びた状態を示す。一方、図10(b)は調整部53cが縮んだ状態を示す。そのため、図10(a)に示したコーン角度θcc1より図10(b)に示したコーン角度θcc2が小さくなるように調整できる。
図1に示したイオン注入装置は、イオンビーム100とイオンビーム100が照射されるウェハW1〜W8の表面Sの法線方向200とがなすチルト角度θtを検出し、検出されたチルト角度θtに一致するようにコーン角度θcを調整する。そのため、チルト角度θtのウェハ面内ばらつきを抑制できる。その結果、半導体装置の特性のウェハ面内ばらつきを抑制できる。
<第1の変形例>
本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係るイオン注入装置は、ペディスタルP1〜P8の、少なくともウェハW1〜W8とそれぞれ接する部分が導電性を有する。
一般に、イオン注入装置では、ウェハW1〜W8との接触面積が広くなるシリコンゴム等の絶縁物がペディスタルP1〜P8に使用される。一方、ウェハ裏面は、イオン注入工程の段階では、絶縁性の保護膜や自然酸化膜等の酸化膜が存在している場合が多い。そのため、イオン注入工程後にウェハW1〜W8をペディスタルP1〜P8から取り外すときに、絶縁物同士を引き離すことになる。その結果、静電気が発生する。発生した静電気により、イオン注入装置内に存在する微粒子等がウェハW1〜W8の裏面に付着する。そして、ウェハW1〜W8の裏面に付着した微粒子が、イオン注入工程後の製造工程においてウェハW1〜W8の表面に付着する。その結果、ウェハW1〜W8の表面に形成する膜の形状不良や、導電層間のコンタクト不良等が発生して、半導体装置の歩留まりが低下する場合がある。
一方、ペディスタルP1〜P8を導電性の材料で形成する、或いは、少なくともウェハW1〜W8とそれぞれ接するペディスタルP1〜P8の部分を導電性の材料にすることにより、上記の静電気の発生を防止することができる。ペディスタルP1〜P8を形成する材料は、シート抵抗が1×1012Ω以下程度であることが好ましい。
ペディスタルP1〜P8を形成する材料には、導電性シリコンゴム、導電性ポリマー(ポリアセチレン、ポリチオフェン、ポリフェニレン等)、導電性セラミック、金属等が採用可能である。
或いは、ペディスタルP1〜P8を絶縁性のシリコンゴム等で形成し、少なくともウェハ裏面と接触する部分を含むペディスタルP1〜P8の表面を、上記の導電性の材料でコーティングしても良い。
その結果、ウェハW1〜W8をペディスタルP1〜P8から取り外すときに発生する静電気を抑制することができる。そのため、半導体装置の歩留まりの低下を抑制することができる。
<第2の変形例>
第1の変形例では、ペディスタルP1〜P8の材料を導電性にすることにより、ウェハW1〜W8をペディスタルP1〜P8から取り外すときに発生する静電気を抑制する方法を説明した。一方、ウェハW1〜W8の裏面を導電性にすることにより、上記の静電気の発生を抑制することができる。
ウェハW1〜W8の裏面を導電性にするために、例えば、ウェハW1〜W8の裏面に砒素(As)イオンを注入する。具体的には、加速電圧50keV、ドーズ量5×1015個/cm2程度の条件でAsイオンをウェハW1〜W8の裏面に注入し、900℃、30分の条件でアニールする。その結果、ウェハW1〜W8の裏面のシート抵抗を60Ω程度にすることができる。
以上の説明では、Asイオンをウェハ裏面に注入する例を説明したが、Aイオンの代わりにボロン(B)、燐(P)等をウェハW1〜W8の裏面に注入してもよい。
又、ウェハW1〜W8の裏面に金属膜を蒸着等で形成することにより、ウェハW1〜W8の裏面を導電性にすることができる。金属膜としては、以下の材料が採用可能である。即ち、アルミニウム(Al)、Alシリサイド、チタン(Ti)、Tiシリサイド、窒化チタン(TiN)、タングステン(W)、Wシリサイド、コバルト(Co)、Coシリサイド、ニッケル(Ni)、Niシリサイド、銅(Cu)、CuAl、モリブデン(Mo)、Moシリサイド、タンタル(Ta)、窒化タンタル(TiN)、プラチナ(Pt)、Ptシリサイド、インジウム(In)等である。或いは、上記の金属以外の、例えばインジウム錫酸化物(ITO)、アンチモン含有機酸化錫(ATO)、導電性ポリマー等の導電性材料を、ウェハW1〜W8の裏面に塗布してもよい。
又、導電性のポリシリコン膜をウェハW1〜W8の裏面に形成してもよい。即ち、ポリシリコン膜をウェハW1〜W8の裏面に形成する。そして、このポリシリコン膜にAsイオン、Bイオン、Pイオン等を注入する。その後、ポリシリコン膜の加熱処理を行うことにより注入したイオンを活性化させ、ウェハW1〜W8の裏面を導電性にする。
以上に説明した方法により、イオン注入する前にウェハW1〜W8の裏面を導電性にする工程を実施することにより、ウェハW1〜W8をペディスタルP1〜P8から取り外すときの静電気の発生を抑制することができ、半導体装置の歩留まりを上げることができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係るイオン注入装置は、図11に示すように、回転ディスク50が、ウェハ中心の法線を回転軸としてウェハW1〜W8をそれぞれ回転させる回転機構541〜548を更に備える点が、第1の実施の形態と異なる。ただし、図11では、ウェハW1を回転させる回転機構541、及びウェハW2を回転させる回転機構545のみ図示されている。回転機構541〜548は、例えば装着部51に配置され、ペディスタルP1〜P8にそれぞれ接続される。そして、回転機構541〜548は、回転制御装置80により制御され、ペディスタルP1〜P8を回転させることによりウェハW1〜W8を回転させ、ウェハW1〜W8のツイスト角度θw1〜θw8をそれぞれ調整する。例えば、回転機構541は、ウェハW1の中心点の法線を回転軸としてペディスタルP1を回転させ、ウェハW1のツイスト角度θw1を調整する。
イオン注入を行うウェハ面の結晶方位によっては、ツイスト角度θwを一定の値にしてイオン注入を実施しなければ、注入される不純物濃度にばらつきが生じる場合がある。したがって、ウェハ面の結晶方位に応じて、回転ディスク50に装着したウェハW1〜W8のツイスト角度θw1〜θw8を所望の角度に調整する必要がある。図11に示した回転ディスク50によれば、イオン注入をする前に、ウェハW1〜W8のツイスト角度θw1〜θw8を所望の角度にそれぞれ調整することができる。
又、スキャン動作させながらイオン注入した場合に、スキャン動作の途中でイオンビーム100の表面Sへの進入角度のばらつきが変化することがある。その結果、ウェハ面内に不純物濃度のばらつきが生じ、例えば図12に示すように高濃度領域A1と低濃度領域A2が形成される場合がある。
そのため、回転機構541〜548によって、非イオン注入時にウェハW1〜W8を、例えば時計方向に90度、180度、270度回転させる。その結果、イオン注入毎にツイスト角度θw1〜θw8が変化するため、ウェハW1〜W8における不純物濃度のウェハ面内ばらつきを抑制することができる。
本発明の第2の実施の形態に係るイオン注入装置によれば、ツイスト角度θwを調整することにより、結晶方位を持つウェハ面に対して不純物濃度のばらつきを抑制したイオン注入を行うことができる。更に、スキャン動作に起因するウェハ面内の不純物濃度のばらつきを抑制できる。他は、第1の実施の形態と実質的に同様であり、重複した記載を省略する。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は第1及び第2の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
既に述べた第1及び第2の実施の形態の説明においては、装着部51と支持部52の間に配置された角度調整機構53を用いてチルト角度θtとコーン角度θcを一致させる例を示したが、図13(a)及び図13(b)に示すように、装着部51の中心部を折ることにより、コーン角度θcを調整する角度調整機構53を構成することができる。図13(b)は、装着部51の中心部をイオン源10の方向に折ることにより、図13(a)に示したコーン角度θcd1よりコーン角度θcd2を小さくした状態を示す。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の第1の実施の形態に係るイオン注入装置の構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態に係るイオン注入装置の回転ディスクを示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態に係るチルト角度を説明するための模式図である。 本発明の第1の実施の形態に係るツイスト角度を説明するための模式図である。 チルト角度のウェハ面内ばらつきを示す図である(その1)。 チルト角度のウェハ面内ばらつきを示す図である(その2)。 本発明の第1の実施の形態に係るイオン注入装置の検出器の構成を示す模式図であり、図7(a)はイオンビームが検出器に垂直に入射した場合、図7(b)はイオンビームが検出器に角度をもって入射した場合である。 本発明の第1の実施の形態に係るイオン注入装置によってコーン角度を調整する方法の例を説明するための模式図であり、図8(a)はコーン角度を広くする場合、図8(b)はコーン角度を狭くする場合である。 本発明の第1の実施の形態に係るイオン注入装置によってコーン角度を調整する方法の他の例を説明するための模式図であり、図9(a)はコーン角度を広くする場合、図9(b)はコーン角度を狭くする場合である。 本発明の第1の実施の形態に係るイオン注入装置によってコーン角度を調整する方法の更に他の例を説明するための模式図であり、図10(a)はコーン角度を広くする場合、図10(b)はコーン角度を狭くする場合である。 本発明の第2の実施の形態に係るイオン注入装置の構成を示す模式図である。 ウェハ面内の不純物濃度のばらつきを説明するための模式図である。 本発明のその他の実施の形態に係るイオン注入装置によってコーン角度を調整する方法の他の例を説明するための模式図であり、図13(a)はコーン角度を広くする場合、図13(b)はコーン角度を狭くする場合である。
符号の説明
10…イオン源
20…質量分離器
30…加速器
40…検出器
50…回転ディスク
51…装着部
52…支持部
53…角度調整機構
60…ディスク制御器
70…角度制御装置
80…回転制御装置
100…イオンビーム
541〜548…回転機構
P1〜P8…ペディスタル

Claims (5)

  1. ウェハを装着する装着部、該装着部を取り付ける支持部及び前記装着部と前記支持部とがなすコーン角度を調整する角度調整機構とを備える回転ディスクと、
    前記ウェハに照射されるイオンビームの進行方向と前記ウェハの表面の法線方向とがなすチルト角度を検出する検出器と、
    前記チルト角度に基づき前記角度調整機構を制御する角度制御装置
    とを備えることを特徴とするイオン注入装置。
  2. 前記回転ディスクが、前記法線方向を回転軸として前記ウェハを回転する回転機構を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のイオン注入装置。
  3. 導電性を有し、前記ウェハを前記装着部に固定するペディスタルを更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のイオン注入装置。
  4. 回転ディスクの装着部に複数のウェハを装着するステップと、
    前記回転ディスクを回転させるステップと、
    前記ウェハ及びウェハ間にイオンビームを照射するステップと、
    前記イオンビームの進行方向と前記ウェハの表面の法線方向とがなすチルト角度を前記ウェハ間において検出するステップと
    前記チルト角度に基づき、前記装着部と該装着部が取り付けられた前記回転ディスクの支持部とがなすコーン角度を調整するステップ
    とを含むことを特徴とするイオン注入方法。
  5. 前記法線方向を回転軸として前記ウェハを回転するステップを更に含むことを特徴とする請求項4に記載のイオン注入方法。
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