JP2010036457A - 液体容器、包装された液体容器及びその製造方法 - Google Patents

液体容器、包装された液体容器及びその製造方法 Download PDF

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    • B41J2/01Ink jet
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    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17513Inner structure

Abstract

【課題】液体容器において、使用される前の輸送時や販売時などに、大気開放口の封止の確実性を向上する技術を提供する。
【解決手段】液体容器は、液体噴射装置に装着して使用される容器本体に、液体噴射装置に接続可能な液体供給部と、液体供給部の上流側に配置され、液体を収容する液体収容部と、液体収容部に配置され、液体収容部の液体の消費に伴って、外部から大気を液体収容部に導入する大気導入部と、を備える。大気導入部は、液体容器の使用時に大気に連通するための大気開放口を有している。大気開放口は、前記容器本体の外面のうちの最も面積が大きい第1の外面に開口している。
【選択図】図11

Description

この発明は、液体容器、包装された液体容器及びその製造方法に関する。
液体噴射装置としては、例えば、インクジェットプリンタが知られている。インクジェットプリンタでは、インクカートリッジからインクが供給される。従来から、下流側にインクジェットプリンタと接続可能なインク供給孔を有し、上流側に大気をカートリッジ内部に導入するための大気開放口を有するインクカートリッジが知られている(例えば、特許文献1〜3)。このようなインクカートリッジでは、内部のインクの消費に伴って、大気開放口を介してカートリッジ内部に大気が導入される。
特開2008−44199号公報 特開2004−243758号公報 特開2000−33779号公報
このような大気連通型のインクカートリッジでは、使用時には、大気開放口を開いてカートリッジ内部のインク収容部を大気と連通させる必要がある。一方、使用される前の輸送時や販売時などには、インクの変質などをさけるため、大気開放口をシール部材や弁によって封止することで閉じておくことが好ましい。
本発明は、使用される前の輸送時や販売時などに、大気開放口の封止の確実性を向上する技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]液体噴射装置に装着して使用される液体容器であって、
複数の外面と、
前記液体噴射装置に接続可能な液体供給部と、
前記液体供給部の上流側に配置され、前記液体を収容する液体収容部と、
前記液体収容部に配置され、前記液体収容部の前記液体の消費に伴って、大気開放口を介して外部から大気を前記液体収容部に導入する大気導入部と、
を備え、
前記大気開放口は、前記複数の外面のうちの最も面積が大きい第1の外面に露出していることを特徴とする、液体容器。
包装部材を用いて液体容器を減圧パックした場合に、大気圧によって前記包装部材が外側から受ける押圧力は、面積が小さい外面よりも、面積が大きい外面の方に、より大きく働く。よって、このように、液体容器の外面のうち、最も面積が大きい第1の外面に大気開放口が形成されていれば、大気開放口の封止の確実性を向上することができる。
[適用例2]適用例1に記載の液体容器であって、
前記液体容器は、包装部材により包装され、
前記包装部材の内部の空間は減圧されており、
大気圧によって前記包装部材が外側から受ける押圧力により、前記包装材の内面と前記大気開放口との間が封止されていることによって、前記大気開放口が閉じられている、液体容器。
こうすれば、最も面積が大きい第1の外面に受ける包装部材の押圧力を利用して安定して大気開放口を封止することができる。
[適用例3]適用例2に記載の液体容器であって、
前記大気開放口には、前記大気導入口を開閉する弁が配置されておらず、かつ、前記大気開放口を塞ぐシール部材が取り付けられていない、液体容器。
こうすれば、利用者が包装を開封するだけで、大気開放口を介して液体収容部を大気に連通させ、液体容器を使用できる。すなわち、利用者が剥離フィルムや栓などのシール部材を外す作業が必要なくなり、利便性が向上する。利用者がシール部材を外し忘れてしまうことも無くなる。また、弁やシール部材の部品が必要ないので、部品点数や製造コストの低減が可能である。さらに、弁が配置されていないことによって、液体噴射装置側に、容器を装着した際に弁を開くための構造を設ける必要が無いので、液体容器の部品点数や製造コストのみならず、液体噴射装置の部品点数や製造コストをも低減することが可能である。
[適用例4]
適用例1ないし適用例3のいずれかに記載の液体容器であって、
前記大気開放口の外縁部は、前記第1の外面より外側に突出している、液体容器。
こうすれば、大気圧によって包装部材が外側から受ける押圧力が、第1の外面のほぼ全体に働き、さらにこの突出した部分により集中して働く。よって、より確実に大気開放口を封止することができる。
[適用例5]適用例1ないし適用例3のいずれかに記載の液体容器であって、
前記大気開放口の外縁部には、前記第1の外面より外側に突出したシール部材が配置されている、液体容器。
こうすれば、大気圧によって前記包装部材が外側から受ける押圧力が、第1の外面のほぼ全体に働き、さらにこの突出した部分により集中して働く。よって、より確実に大気開放口を封止することができる。特に、このシール部材が弾性を備えていれば、シール部材と包装部材とが密着することにより、大気開放口の外縁部の密閉性が高まる。
[適用例6]適用例5に記載の液体容器にであって
前記大気導入部の少なくとも一部、前記液体収容部の少なくとも一部、および前記液体供給部が形成されたケースを備え、
前記シール部材と前記ケースとは一体成形されている、液体容器。
こうすれば、ケースに設けられた大気導入部の入口と、その先端が大気開放口となるシール部材との間の位置のずれを低減することができるため、より確実に大気開放口を封止することができる。
[適用例7]適用例6のいずれかに記載の液体容器であって、
前記大気導入部は、
前記ケースの前期第1の外面側に溝状に形成された第1の流路と、
前記ケースの前記第1の外面側と対向する第2の外面側に溝状に形成された第2の流路と、
前記第1の外面側から前記第2の外面側に前記ケースを貫通する第1および第2の連通路と、
を有し、
前記第1の連通路は、その一端が前記大気開放口と接続し、他端が前記第2の流路と接続しており、
前記第2の連通路は、その一端が前記第1の流路と接続し、他端が前記第2の流路と接続しており、
前記第1の流路の第1の外面側の開口部と、前記第2の流路の第2の外面側の開口部は、フィルムで封止されている、液体容器。
こうすれば、ケースの第1の外面上に、外縁部が欠けていない大気導入部の入口を容易に作製することができる。また、大気導入部の入口が欠けのない形状であることにより、大気導入部の入口の外縁部全体を、シール部材によって封止することが可能となる。よって、大気開放口101がより確実に封止される。
[適用例8]適用例1ないし適用例5のいずれかに記載の液体容器であって、
前記大気導入部の少なくとも一部、前記液体収容部の少なくとも一部、および前記液体供給部が形成されたケースを備え、
前記大気導入部は、
前記ケースの前記第1の外面側に溝状に形成された第1の流路と、
前記ケースの前記第1の外面側と対向する第2の外面側に溝状に形成された第2の流路と、
前記第1の外面側から前記第2の外面側に前記ケースを貫通する第1および第2の連通路と、
を有し、
前記第1の連通路は、その一端が前記大気開放口と接続し、他端が前記第2の流路と接続しており、
前記第2の連通路は、その一端が前記第1の流路と接続し、他端が前記第2の流路と接続しており、
前記第1の流路の第1の外面側の開口部と、前記第2の流路の第2の外面側の開口部は、フィルムで封止されている、液体容器。
こうすれば、ケースの第1の外面上に、外縁部が欠けていない大気開放口を容易に作製することができる。また、突出部が欠けのない形状であることにより、大気開放口の外縁部全体を包装部材の内面によって封止することが可能となる。よって、大気開放口がより確実に封止される。
[適用例9]液体噴射装置に装着して使用される容器と、前記容器を包装する包装部材と、を有する、包装された液体容器であって、
前記容器は、
複数の外面と、
前記液体噴射装置に接続可能な液体供給部と、
前記液体供給部の上流側に配置され、前記液体を収容する液体収容部と、
前記液体収容部に配置され、前記液体収容部の前記液体の消費に伴って、大気開放口を介して外部から大気を前記液体収容部に導入する大気導入部と、
を備え、
前記大気開放口は、前記複数の外面のうち第1の外面に露出しており、
前記包装部材の内部の空間は減圧されており、
大気圧によって前記包装部材が外側から付与される押圧力により、前記包装材の内面と前記大気開放口との間が封止されていることによって、前記大気開放口が閉じられていることを特徴とする、包装された液体容器。
こうすれば、大気圧によって包装部材が外側から受ける押圧力により、大気開放口を安定して封止することができる。
[適用例10]適用例9に記載の包装された液体容器であって、
前記大気開放口には、前記大気導入口を開閉する弁が配置されておらず、かつ、前記大気開放口を塞ぐシール部材が取り付けられていない、包装された液体容器。
こうすれば、利用者が包装を開封するだけで、大気開放口を介して液体収容部を大気に連通させ、液体容器を使用できる。すなわち、利用者が剥離フィルムや栓などのシール部材を外す作業が必要なくなり、利便性が向上する。利用者がシール部材を外し忘れてしまうことも無くなる。また、弁やシール部材の部品が必要ないので、部品点数や製造コストの低減が可能である。さらに、弁が配置されていないことによって、液体噴射装置側に、容器を装着した際に弁を開くための構造を設ける必要が無いので、液体容器の部品点数や製造コストのみならず、液体噴射装置の部品点数や製造コストをも低減することが可能である。
[適用例11]適用例9または適用例10のいずれかに記載の包装された液体容器であって、
前記大気開放口の外縁部は、前記第1の外面より外側に突出している、包装された液体容器。
こうすれば、大気圧によって包装部材が外側から受ける押圧力が、第1の外面のほぼ全体に働き、さらにこの突出した部分により集中して働く。よって、より確実に大気開放口を封止することができる。
[適用例12]適用例9または適用例10のいずれかに記載の包装された液体容器であって、
前記大気開放口の外縁部には、前記第1の外面より外側に突出したシール部材が配置されている、包装された液体容器。
こうすれば、大気圧によって前記包装部材が外側から受ける押圧力が、第1の外面のほぼ全体に働き、さらにこの突出した部分により集中して働く。よって、より確実に大気開放口を封止することができる。特に、このシール部材が弾性を備えていれば、シール部材と包装部材とが密着することにより、大気開放口の外縁部の密閉性が高まる。
[適用例13]適用例12に記載の包装された液体容器であって、
前記大気導入部の少なくとも一部、前記液体収容部の少なくとも一部、および前記液体供給部が形成されたケースを備え、
前記シール部材と前記ケースとは一体成形されている、包装された液体容器。
こうすれば、ケースに設けられた大気導入部の入口と、その先端が大気開放口となるシール部材との間の位置のずれを低減することができるため、より確実に大気開放口を封止することができる。
[適用例14]適用例13に記載の包装された液体容器であって、
前記大気導入部は、
前記ケースの前記第1の外面側に溝状に形成された第1の流路と、
前記ケースの前記第1の外面側と対向する第2の外面側に溝状に形成された第2の流路と、
前記第1の外面側から前記第2の外面側に前記ケースを貫通する第1および第2の連通路と、
を有し、
前記第1の連通路は、その一端が前記大気開放口と接続し、他端が前記第2の流路と接続しており、
前記第2の連通路は、その一端が前記第1の流路と接続し、他端が前記第2の流路と接続しており、
前記第1の流路の第1の外面側の開口部と、前記第2の流路の第2の外面側の開口部は、フィルムで封止されている、包装された液体容器。
こうすれば、ケースの第1の外面上に、外縁部が欠けていない大気導入部の入口を容易に作製することができる。また、大気導入部の入口が欠けのない形状であることにより、大気導入部の入口の外縁部全体を、シール部材によって封止することが可能となる。よって、大気開放口101がより確実に封止される。
[適用例15]適用例9ないし適用例12のいずれかに記載の包装された液体容器であって、
前記大気導入部の少なくとも一部、前記液体収容部の少なくとも一部、および前記液体供給部が形成されたケースを備え、
前記大気導入部は、
前記ケースの前記第1の外面側に溝状に形成された第1の流路と、
前記ケースの前記第1の外面側と対向する第2の外面側に溝状に形成された第2の流路と、
前記第1の外面側から前記第2の外面側に前記ケースを貫通する第1および第2の連通路と、
を有し、
前記第1の連通路は、その一端が前記大気開放口と接続し、他端が前記第2の流路と接続しており、
前記第2の連通路は、その一端が前記第1の流路と接続し、他端が前記第2の流路と接続しており、
前記第1の流路の第1の外面側の開口部と、前記第2の流路の第2の外面側の開口部は、フィルムで封止されている、包装された液体容器。
こうすれば、ケースの第1の外面上に、外縁部が欠けていない大気開放口を容易に作製することができる。また、突出部が欠けのない形状であることにより、大気開放口の外縁部全体を包装部材の内面によって封止することが可能となる。よって、大気開放口がより確実に封止される。
[適用例16]複数の外面と、前記液体噴射装置に接続可能な液体供給部と、前記液体供給部の上流側に配置され前記液体を収容する液体収容部と、前記液体収容部に配置され、前記液体収容部の前記液体の消費に伴って、大気開放口を介して外部から大気を前記液体収容部に導入する大気導入部と、を備え、前記大気開放口が前記複数外面のうち第1の外面に露出した容器と、
前記容器を包装する包装部材と、
を有する包装された液体容器の製造方法であって、
前記容器を準備し、
前記容器を包装する包装部材を準備し、
減圧下で前記液体容器を前記包装部材により包装した後、
前記包装部材で包装された前記容器を大気中に移すことによって、前記包装部材が大気圧によって外側から付与される押圧力により、前記包装材の内面と前記大気開放口との間を封止することを特徴とする、製造方法。
こうすれば、大気圧によって包装部材が外側から受ける押圧力により、大気開放口を安定して封止することができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、液体容器の包装方法、液体容器の封止方法等の形態で実現することができる。
本発明の実施例について説明する。
A.第1実施例:
・インクカートリッジの概略構成:
図1は、本発明の実施例としてのインクカートリッジの第1の外観斜視図である。図2は、実施例としてのインクカートリッジ1の第2の外観斜視図である。図2は、図1とは反対方向からみた図を示している。図3は、図1に対応するインクカートリッジ1の分解斜視図である。図4は、図2に対応するインクカートリッジ1の分解斜視図である。図4は、図3とは反対方向からみた図を示している。図5は、インクカートリッジ1のひとつがキャリッジに取り付けられた状態を示す図である。なお、図1〜図5には、方向を特定するため、XYZ軸が図示されている。
インクカートリッジ1は、内部に液体のインクを収容する。図5に示すように、インクカートリッジ1は、インクジェットプリンタのキャリッジ200に装着され、当該インクジェットプリンタにインクを供給する。
図1及び図2に示すようにインクカートリッジ1は、略直方体形状を有し、Z軸正方向側の外面1aと、Z軸負方向側の外面1bと、X軸正方向側の外面1cと、X軸負方向側の外面1dと、Y軸正方向側の外面1eと、Y軸負方向側の外面1fとを有している。以下では、説明の便宜上、外面1aを上面、外面1bを底面、外面1cを右側面、外面1dを左側面、外面1eを正面、外面1fを背面とも呼ぶ。また、これらの外面1a〜1fのある側を、それぞれ上面側、底面側、右側面側、左側面側、正面側、背面側とも呼ぶ。インクカートリッジ1の6つの外面のうち、正面1eおよび背面1fが最も面積が大きい外面である。
底面1bには、インクジェットプリンタにインクを供給するための供給口を有する液体供給部50が設けられている。
図1及び図2に示すように、左側面1dには、係合レバー11が設けられている。係合レバー11には、突起11aが形成されている。突起11aが、キャリッジ200への装着時にキャリッジ200に形成された凹部210と係合することによりキャリッジ200に対してインクカートリッジ1が固定される(図5)。以上から解るように、キャリッジ200はインクカートリッジ1が装着される装着部である。インクジェットプリンタの印刷時には、キャリッジ200は、印刷ヘッド(図示省略)と一体になって、印刷媒体の紙巾方向(主走査方向)に往復移動する。主走査方向は、図5においてY軸方向である。
左側面1dの係合レバー11の下方には、回路基板35が設けられている(図2)。回路基板35上には、複数の電極端子35aが形成されており、これらの電極端子35aは、キャリッジ200に設けられた電極端子(図示省略)を介して、インクジェットプリンタと電気的に接続される。
インクカートリッジ1の上面(外面1a)と背面(外面1f)には、外表面フィルム60が貼り付けられている。
さらに、図3、図4を参照しながら、インクカートリッジ1の内部構成、部品構成について説明していく。インクカートリッジ1は、ケース10を有しており、ケース10の正面側(面1e側)は蓋部材20によって覆われている。
ケース10の正面側には、様々な形状を有するリブ10aが形成されている(図3)。ケース10と蓋部材20との間には、フィルム80が設けられている。フィルム80は、ケース10の正面側を覆っている。また、フィルム80は、ケース10のリブ10aの正面側の端面に隙間が生じないように緻密に貼り付けられている。これらのリブ10aとフィルム80により、複数の小部屋、例えば、後述するエンド室、バッファ室がインクカートリッジ1の内部に区画形成される。
ケース10の背面側には、差圧弁収容室40aと気液分離室70aとが形成されている(図4)。差圧弁収容室40aは、バルブ部材41とバネ42とバネ座43とからなる差圧弁40を収容する。気液分離室70aの底面を囲む内壁には土手70bが形成されている。そして、当該土手70bに気液分離膜71が貼着されている。気液分離室70a、土手70b、気液分離膜71は、全体で気液分離フィルタ70を構成している。
ケース10の背面側には、さらに、複数の溝10bが形成されている(図4)。これらの溝10bは、ケース10の背面側の略全体を覆うように外表面フィルム60が貼り付けられたときに、ケース10と外表面フィルム60との間に後述する各種の流路、例えば、インクや大気が流動するための流路を形成する。ただし、外表面フィルム60には、ケース10に形成された大気開放口101に対応する部分には、穴HLが設けられている。すなわち、大気開放口101は、外表面フィルム60に覆われていない。後に詳しく述べるが、インクカートリッジ1の使用時には、この大気開放口101を介して、インク収容部が大気と連通する。
次に、上述した回路基板35周辺の構造を説明する。ケース10の右側面(外面1c)の底面側(外面1b側)には、センサ収容室30aが形成されている(図4)。センサ収容室30aには、センサ31が収容されている。センサ31は、フィルム32によりカバー部材33に接着されている。センサ収容室30aの右側面側の開口は、カバー部材33によって覆われ、カバー部材33の外表面33aに、中継端子34を介して、上述した回路基板35が固定される。センサ収容室30aと、センサ31と、フィルム32と、カバー部材33と、中継端子34と、回路基板35とを全体で、センサ部30とも呼ぶ。
詳細な図示は省略するが、センサ31は、後述するインク流動部の一部を形成するキャビティと、キャビティの壁面の一部を形成する振動板と、振動板上に配置された圧電素子とを備えている。圧電素子の端子は、電気的に回路基板35の電極端子の一部に接続されており、インクジェットプリンタにインクカートリッジ1が装着されたとき、圧電素子の端子は、回路基板35の電極端子を介してインクジェットプリンタと電気的に接続される。インクジェットプリンタは、圧電素子に電気エネルギを与えることにより、圧電素子を介して振動板を振動させることができる。その後、振動板の残留振動の特性(周波数等)を、圧電素子を介して検出することにより、インクジェットプリンタはキャビティにおけるインクの有無を検出することができる。具体的には、ケース10に収容されていたインクが消尽されることにより、インクが満たされた状態から大気が満たされた状態に、キャビティの内部の状態が変化すると、振動板の残留振動の特性が変化する。かかる振動特性の変化を、センサ31を介して検出することにより、インクジェットプリンタは、キャビティにおけるインクの有無を検出することができる。
また、回路基板35には、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)などの書き換え可能な不揮発性メモリが設けられており、インクジェットプリンタのインク消費量などが記録される。
ケース10の底面側には、上述した液体供給部50と共に、減圧孔110が設けられている(図4)。減圧孔110は、インクカートリッジ1の製造工程においてインクを注入する際に、空気を吸い出してインクカートリッジ1の内部を減圧するために用いられる。
液体供給部50の開口と、減圧孔110の開口は、インクカートリッジ1が製造された直後に、それぞれ封止フィルム54、98によって封止される。封止フィルム54は、インクカートリッジ1がインクジェットプリンタのキャリッジ200に装着された際に、キャリッジ200に備えられたインク供給針240によって破られる。
液体供給部50の内部には、内部側から順に、バネ53と、バネ座52と、シール部材51とが収容されている(図4)。シール部材51は、液体供給部50にインク供給針240が挿入されているときに、液体供給部50の内壁とインク供給針240の外壁との間に隙間が生じないようにシールする。バネ座52は、インクカートリッジ1がキャリッジ200に装着されていないときに、シール部材51の内壁に当接して液体供給部50を閉塞する。バネ53は、バネ座52をシール部材51の内壁に当接させる方向に付勢する。キャリッジ200のインク供給針240が液体供給部50に挿入されると、インク供給針240の上端がバネ座52を押し上げ、バネ座52とシール部材51との間に隙間が生じ、当該隙間からインク供給針240にインクが供給される。
図6は、大気開放口から液体供給部に至る経路の概念図である。インクカートリッジ1の内部構造について説明する前に、理解の便を図って、大気開放口101から液体供給部50に至る経路を、図6を参照して概念的に説明する。
大気開放口101から液体供給部50に至るまでの経路は、インクを収容するためのインク収容部と、インク収容部の上流側の大気導入部と、インク収容部の下流側のインク流動部とに大きく分けられる。
大気導入部は、上流側から順に、大気開放口101と、大気連通孔101aと、接続流路103と、蛇行路310と、上述した気液分離膜71を収納する気液分離室70aと、気液分離室70aとインク収容部とを連結する空気室320〜360とから構成される。接続流路103は、上流側が大気連通孔101aと連通し、下流側が蛇行路310の上流側と連通している。蛇行路310は、上流端が接続流路103と連通し、下流端が気液分離室70aと連通している。蛇行路310は、大気開放口101からインク収容部までの距離を長くするために細長く蛇行して形成されている。これにより、インク収容部内のインク中の水分の蒸発を抑制することができる。気液分離膜71は、気体の透過を許容すると共に、液体の透過を許容しない素材で構成されている。気液分離膜71を、気液分離室70aの上流側と下流側との間に配置することにより、インク収容部から逆流してきたインクが、気液分離室70aより上流に進入することを抑制することができる。空気室320〜360の具体的構成は、後述する。
インク収容部は、上流から順に、タンク室370と、連通路380と、エンド室390とから構成される。連通路380の上流側はタンク室370と連通し、連通路380の下流側はエンド室390と連通している。
インク流動部は、上流側から順に、気泡トラップ流路400と、気泡トラップ室410と、第1流動路420と、上述したセンサ部30と、第2流動路430と、バッファ室440と、上述した差圧弁40を収容する差圧弁収容室40aと、第3流動路450と、第4流動路460とから構成されている。気泡トラップ流路400は、複数の屈曲部を立体的に有する形状に形成されている。かかる形状とすることで、インク内に混入した気泡を捕捉して、気泡トラップ流路400より下流側に気泡が進入することを抑制することができる。気泡トラップ室410は、気泡トラップ流路400から気泡トラップ室410の上面側に流入したインクを、気泡トラップ室410の底面側から第2流動路430を介してセンサ部30へ導出することにより、万一、気泡トラップ流路400から気泡が進入した場合に、上面側で気泡を捕捉する。このように、気泡が下流側へ進入しにくい構成としているのは、気泡がセンサ部30に進入すると、センサ31の誤動作が生じるからである。気泡トラップ室410は、気泡トラップ室410に形成された連通孔412により第1流動路420と連通しており、第1流動路420は、下流端がセンサ部30に連通している。
第2流動路430は、上流端がセンサ部30に連通し、下流端がバッファ室440に連通している。バッファ室440は、直接的に差圧弁収容室40aに連通している。差圧弁収容室40aにおいて、差圧弁40により、差圧弁収容室40aより下流側のインクの圧力は、上流側のインクの圧力より低く調整され、下流側のインクが負圧となるようにされる。これにより、インクの逆流が防止される。第3流動路450は、上流端が差圧弁収容室40aに連通し、下流端が第4流動路460を介して液体供給部50に連通している。
インクは、インクカートリッジ1の製造時には、図6において破線ML1で液面を概念的に示すように、タンク室370まで充填されている。インクカートリッジ1の内部のインクが、インクジェットプリンタによって消費されていくと、液面は下流側に移動し、その代わりに大気開放口101を介して上流から大気がインクカートリッジ1の内部に導入される。そして、インクの消費が進むと、図6において破線ML2で液面を概念的に示すように、液面がセンサ部30にまで到達する。そうすると、センサ部30に大気が導入され、プリンタによって、センサ31を通じて、センサ部30にインクが無くなったことが検出される。プリンタは、その検出の後、センサ部30より下流側(バッファ室440等)に存在するインクが完全に消費されるより前の段階で、印刷を停止し、ユーザにインク切れを通知する。こうすることで、印刷ヘッドに空気が混入した状態で、印刷が行われるのを防げる。
以上の説明を踏まえて、大気開放口101から液体供給部50に至るまでの経路の各構成要素のインクカートリッジ1内における具体的構成を、図7および図8を参照して説明する。図7は、ケース10を正面側から見た図である。図8は、ケース10を背面側から見た図である。図7において、フィルム80に覆われる部分が破線で示されている。図8において、外表面フィルム60に覆われる部分が破線で示されている。
インク収容部のうち、タンク室370及びエンド室390は、ケース10の正面側に形成されている。タンク室370及びエンド室390は、図7において、それぞれ、シングルハッチング及びクロスハッチングで示されている。連通路380は、図8に示すように、ケース10の背面側の中央部付近に形成されている。連通孔371は連通路380の上流端とタンク室370とを連通させる孔であり、連通孔391は連通路380の下流端とエンド室390とを連通させる孔である。
大気導入部のうち、大気開放口101、蛇行路310、および、気液分離室70aは、図8に示すように、ケース10の背面側のうち右側面側の位置にそれぞれ形成されている。大気導入部のうち、接続流路103は、図7に示すように、ケース10の正面側のうち、右側面側の位置に形成されている。大気連通孔101aは、その一端が大気開放口101として背面1fに露出しており、他端が接続流路103に接続する連通路である。大気連通孔101aは、背面1f側から正面1e側にケース10を貫通する貫通孔である。また、大気連通孔101aの周囲壁は、背面1f(及び正面1e)に対して垂直となっている。連通孔102は、その一端が蛇行路310の上流端と接続しており、他端が接続流路103に接続する連通路である。連通孔102は、背面1f側から正面1e側にケース10を貫通する貫通孔である。また、連通孔102の周囲壁は、背面1f(及び正面1e)に対して垂直となっている。蛇行路310の下流端は、気液分離室70aの側壁を貫通して気液分離室70aに連通している。
図6に示した大気導入部の空気室320〜360は、ケース10の正面側に配置された空気室320,340,350(図7)と、ケース10の背面側に配置された空気室330,360(図8)とから構成され、各空間は上流から符合の順に直列に一本の流路を形成している。連通孔322は、気液分離室70aと空気室320とを連通する孔である。連通孔321、341は、空気室320と空気室330との間、空気室330と空気室340との間を、それぞれ連通する孔である。空気室340と空気室350との間は、空気室340と空気室350を隔てるリブに形成された切欠342により連通している。連通孔351、372は、空気室350と空気室360との間、空気室360とタンク室370との間を、それぞれ連通する孔である。このように、複数に区画され、立体的に構成された空気室を設けることで、タンク室370から気液分離室70aへ、インクが逆流することを抑制することができる。
インク流動部のうち、気泡トラップ流路400、気泡トラップ室410は、図7に示すように、ケース10の正面側の、液体供給部50に近接する位置に形成されている。エンド室390には、気泡トラップ流路400に連通する連通孔392が形成されている。気泡トラップ流路400は、円筒形の流路が、ケース10の背面側と正面側との間を折り返しながら上面側に進み、連通孔411を介して、気泡トラップ室410に連通するように形成されている。センサ部30は、図4を参照して説明したように、ケース10の左側面の底面側に配置されている(図7、8)。
気泡トラップ室410とセンサ部30とを連通する第1流動路420、センサ部30とバッファ室440とを連通する第2流動路430は、図8に示すように、ケース10の背面側にそれぞれ形成されている。気泡トラップ室410には、連通孔412が形成され、気泡トラップ室410と第1流動路420との間を連通している。連通孔311は、第1流動路420とセンサ部30との間を連通する孔である。また、連通孔312、センサ部30と第2流動路430との間を連通する孔である。
バッファ室440、第3流動路450は、図7に示すように、ケース10の正面側のうち、左側面側にそれぞれ形成されている。連通孔441は、第2流動路430の下流端とバッファ室440とを連通する孔である。連通孔442は、バッファ室440と差圧弁収容室40aとを直接に連通する孔である。連通孔451は、差圧弁収容室40aと第3流動路450との間を連通する孔である。連通孔452は、第3流動路450と液体供給部50内部の流路(図示省略)との間を連通する孔である。
また、図7に示す空間501、503、505は、インクが充填されない未充填室である。未充填室501、503、505は、大気開放口101から液体供給部50に至る経路上にはなく、独立している。未充填室501の背面側には、大気と連通する大気開放口502が設けられている。同様に、未充填室503、505の背面側には、大気と連通する大気開放口504、506がそれぞれ設けられている。未充填室501、503、505は、インクカートリッジ1を減圧パックにより包装した時に、負圧を蓄圧した脱気室となる。これにより、インクカートリッジ1は包装された状態で、ケース10内部の気圧が規定値以下に保たれ、溶存空気の少ないインクを供給することができる。
・大気開放口近傍の構成:
図9は、第1実施例における大気開放口101近傍の構成を説明する図である。図9には、図7におけるA−A断面図と、当該断面図の大気開放口101近傍の拡大図が示されている。蛇行路310は、ケース10の背面側に開口するように形成された比較的細長く浅い溝形状と、その溝形状の開口を封止する外表面フィルム60とによって区画形成されている。一方、接続流路103は、ケース10の正面側に開口するようにZ軸方向に沿って形成された比較的深い溝形状と、その溝形状の開口を封止するフィルム80とによって区画形成されている。蛇行路310の上流側の端部は、連通孔102によって、接続流路103の上流端と接続されている。接続流路103は、大気連通孔101aによって、大気開放口101に接続されている。このように構成された結果、上流側から順に、大気開放口101、大気開放孔101a、接続流路103、連通孔102、蛇行路310と至る大気の導入経路が形成されている。これらの大気の導入経路は、ケース10の正面側や背面側に形成された溝や、正面や背面に対して垂直な貫通孔によって構成される。つまり、これらの大気の導入経路は、ケース10に対する正面および背面と垂直な方向(Y軸方向)の穴開け加工や型抜き加工と、フィルム60、80の貼り付けだけで形成でき、作製が容易なように工夫されている。
大気開放口101は外表面フィルム60に覆われておらず、背面1fに露出している。そして、大気開放口101の外縁部には、突出部PJが設けられている。つまり、大気開放口101の外縁部(突出部PJ)は、インクカートリッジ1の背面1f(外表面フィルム60の表面)より、所定の長さΔHだけ外側に突出している。突出部PJは、背面側から見ると欠けのない円形状を有している。このように、背面1f側の蛇行路310は、同じ背面側に開口する大気開放口101に直接接続していない。背面1f側の蛇行路310は、背面1f側から正面1e側にケース10を貫通する連通路102によって正面1e側に形成された接続流路103に接続し、更に背面1f側から正面1e側にケース10を貫通する連通路101aを介して、大気開放口101に接続している。このような構成により、突出部PJを欠けのない円形状とすることができる。突出部PJが欠けのない円形状であることにより、大気開放口101の外縁部全体が包装部材の内面によって封止される。よって、大気開放口101がより確実に封止される。大気開放口101を包装部材の内面によって封止することについては、後述する。
・インクカートリッジの製造方法:
図10は、インクカートリッジの製造工程のステップを示すフローチャートである。図11は、インクカートリッジの製造工程を説明する説明図である。まず、空のインクカートリッジ1が準備される(ステップS10)。そして、包装部材PCが準備される(ステップS20)。包装部材PCは、空気を透過させない気密なシートで形成され、インクカートリッジ1を搬入するための開口部分以外は、気密に構成されている(図11(A))。
そして、インクカートリッジ1にインクが注入される(ステップS30)。インクの注入の詳細は省略するが、例えば、減圧孔110から空気を吸入して、インクカートリッジ1の内部を減圧しながら、液体供給部50からインクを注入することが可能である。このとき、第3流動路450は、完全にフィルム80によって封止されていない。従って、インクは、第3流動路450とフィルム80の隙間を通って、差圧弁40を迂回して、インクカートリッジ1の内部に注入される。インクの注入後に第3流動路450は、フィルム80と熱溶着されることによって完全に封止される。
インクが注入されたインクカートリッジ1は、減圧下で包装部材PCによってパッキング(包装)される(ステップS40)。例えば、真空引きされたチャンバー内で、インクカートリッジ1は、包装部材PCの内部に搬入され(図11(A))、その後、包装部材PCの開口部が気密に封止される(図11(B))。
インクカートリッジ1が包装されると、インクカートリッジ1は、減圧下から大気下に取り出される(ステップS50)。例えば、インクカートリッジ1は、減圧されたチャンバー内から大気中に移される。そうすると、包装部材PCの内部の気圧と、包装部材PCの外部の大気圧の圧力差により、包装部材PCは、インクカートリッジ1に密着する方向に押圧される(図11(C))。この結果、大気開放口101の突出部PJに対して包装部材PCの内面が大気圧により押圧され、大気開放口101と包装部材PCの内面の間が封止され、大気開放口101が閉じられる。大気開放口101には、これを開閉する弁が配置されていない。また、大気開放口101を塞ぐシール部材(剥離フィルムや栓など)も取り付けられていない。しかし、その代わりに、大気開放口101は、大気圧によって包装部材PCが外側から受ける押圧力によって封止されているため、インクカートリッジ1内部からの水分の放出を充分に抑制することが可能である。また、たとえ、大気開放口101から、インクカートリッジ1内部の水分が、包装部材PCの内部に漏れだし、包装部材PCを透過して、外部に放出される現象が発生したとしても、その現象は、ごく僅かな部分(大気開放口101の部分)でしか発生しない。当然、この現象によって放出される水分は、ごくわずかである。この結果、インクの粘性の上昇などの不都合を抑制することができる。
また、大気開放口101がインクカートリッジ1の外面のうち、最も面積が大きい2面(正面および背面)の1つである背面に開口している。大気圧によって包装部材PCが外側から受ける押圧力、つまり、包装部材PCがインクカートリッジ1の背面に押しつけられる力(大気圧に基づく力)は、面積が大きいほど大きくなる。この結果、大気開放口101の封止の確実性を向上することができる。
また、突出部PJが背面1fの他の部分よりΔHだけ突出しているので、大気圧によって包装部材PCが外側から受ける押圧力が、背面1fのほぼ全体に働き、さらに突出部PJにより集中して働く。よって、より確実に大気開放口101を封止することができる。
また、大気開放口101は、包装部材PCの内面で封止されていることで閉じられている。大気開放口101には、これを開閉する弁が配置されていない。また、大気開放口101を塞ぐシール部材(剥離フィルムや栓など)も取り付けられていない。よって、利用者が包装部材PCを開封してインクカートリッジ1を取り出すと、それだけで大気開放口101を介してインク収容部が大気に連通して、インクカートリッジ1が使用できる状態になる。このため、利用者がシール部材を外す作業が必要なくなり、利便性が向上する。利用者がシール部材を外し忘れてしまうことも無くなる。また、弁やシール部材の部品が必要ないため、部品点数や製造コストの低減が可能である。さらに、弁が配置されていないことによって、プリンタ側に、インクカートリッジ1を装着した際に弁を開くための構造を設ける必要が無い。よって、インクカートリッジ1の部品点数や製造コストのみならず、プリンタの部品点数や製造コストをも低減することが可能である。
B.第2実施例:
図12は、第2実施例における大気開放口101A近傍の構成を説明する図である。第2実施例における大気開放口101Aは、第1実施例における大気開放口101と異なり、ケース10上に異なる部材を別途設けることによって構成されている。図12(A)に示すように、第2実施例におけるインクカートリッジ1では、第1実施例における突出部PJに対応する部分(大気開放口101Aの外縁部)に、別部材のシールリング104が設けられている。それ以外の点については、第1実施例と同様である。図12(B)は、シールリング104を図12(A)の右側から見た図を示している。シール部材は、例えば、環状の形状を有し、環状を形成する部分の径方向の断面は楕円形状を有している。シールリング104は、例えば、ゴム、エラストマーなどの弾性材料を用いて形成されている。シールリング104は、例えば、大気連通孔101Aaの開口101Abの外縁部分に接着剤で接着されている。つまり、大気連通孔101Aaの開口101Abは、ケース10における大気導入部の入口をなし、その外縁部分にシーリング104が配置されている。シールリング104の一端の開口が大気開放口101Aとなり、他端の開口は、大気連通孔101Aaの開口101Abに接続される。そして、包装部材PCでインクカートリッジ1が実施例1と同様の工程でパッキングされたとき、大気開放口101Aと包装部材PCの内面との間は、シールリング104によって、気密にシールされることで、閉じられる。
以上説明した第2実施例は、シールリング104を追加する分、部品点数とコストが若干増加するものの、それ以外の点では第1実施例と同様の効果を得ることができる。また、第1実施例では、突出部PJが欠けのない円形状であることにより、大気開放口101の外縁部全体が包装部材の内面によって封止されており、これによって、大気開放口101がより確実に封止されるという効果がもたらされていた。第2実施例でも、大気導入部の入口(開口101Ab)が欠けのない円形状であることにより、その外縁部全体がシールリング104によって封止されるので、第1実施例と同様の効果が得られる。また、シールリング104が弾性を備えていることで、シールリング104と包装部材PCとが密着するので、大気開放口101Aの外縁部の密閉性が高まり、大気開放口101の封止の確実性がより向上するので、インクカートリッジ1内部からの水分の放出をより抑制することができる。
C.第3実施例:
図13は、第3実施例におけるインクカートリッジの製造工程を説明する説明図である。用いられるインクカートリッジ1および包装部材PCは、第1実施例や第2実施例と同一のものである。これらの実施例と異なる点は、包装部材PCの内面と、インクカートリッジ1の大気開放口101の開口との間に、封止シート105が挟まれる点である(図13(A))。この状態で、図13(B)に示すように、図10の工程S40を実施すると、大気圧によって包装部材PCが外側から受ける押圧力によって、大気開放口101,101Aに封止シート105が押し付けられる。この結果、大気開放口101Aの開口と包装部材PCの内面との間は、封止シート105を挟んだ状態で、気密にシールされる。なお、封止シート105は、インクカートリッジ1に接着や挿入などの方法で取り付けられてはおらず、単にインクカートリッジ1と包装部材PCとの間に挟まれているだけである。
以上説明した第3実施例は、封止シート105を追加する分、部品点数とコストが若干増加するものの、それ以外の点では第1実施例や第2実施例と同様の効果を得ることが可能である。また、封止シート105を追加することで、第1実施例や第2実施例よりも、インクカートリッジ1内部からの水分の放出をより抑制することができる
D.変形例:
・第1変形例:
上記第2実施例において、シールリング104は、インクカートリッジ1の大気開放口101の外縁部に接着剤で接着されているが、接着されていなくても良い。また、シールリング104は、包装部材PCの内面に熱溶着などで接着されていても良い。また、ケース10を作製する工程で、シールリング104は、ケース10と共に一体成形されても良い。例えば、ケース10を樹脂で成形する場合、2色成形を用いて、ケース10とシールリング104を一体成形しても良い。具体的には、第1の型を用いて、ケース10を所定の樹脂で成形し、第2の型でエラストマーなどを用いて、ケース10における大気開放口101の開口の外縁部のうえに成形する。こうすれば、シールリング104を、接着剤によってケース10に接着する工程を省略することができる。また、シールリング104と開口101Abとの位置ずれを低減することができるため、より確実に大気開放口を封止することができる。
・第2変形例:
上記第1実施例において、包装後、包装部材PCの内面と、突出部PJとを熱溶着などで固着しても良い。この場合、包装部材PCを開封してインクカートリッジ1を取り出すとき、ある程度、容易に突出部PJと包装部材PCとの接着が剥がれる程度の弱い結合力で、接着することが好ましい。
・第3変形例:
上記実施例では、インクカートリッジが有する各種の流路や収容室、連通孔を説明したが、これらの構成の一部は任意に省略・変更が可能である。例えば、カートリッジ1の外面同士をなだらかな曲面で繋いだり、外面の形状を四角形以外の形状にしたりすることで、カートリッジ1の外観形状を変更しても良い。ケース10や蓋部材の形状を変更しても良い。ケース10側に設けている構成の一部(例えば係合レバー11)を、蓋部材20側に設けるようにしても良いし、逆に、蓋部材20側に設けている構成の一部をケース10側に設けるようにしても良い。流路構成をシンプルにしたり、収容室や流路の位置関係を変更したりすることも可能である。
・第4変形例:
上記各実施例では、インクジェットプリンタに対するインク供給システムを説明したが、本発明は、一般に液体噴射装置(液体消費装置)に液体を供給する液体供給システムに適用可能であり、微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体消費装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体消費装置が噴射させることができるような材料であれ良い。例えば、物質が液相であるときの状態のものであれば良く、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施例の形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体消費装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置の供給システムとして採用しても良い。そして、これらのうちいずれか一種の噴射装置への供給システムに本発明を適用することができる。
以上、本発明の実施例および変形例について説明したが、本発明はこれらの実施例および変形例になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の態様での実施が可能である。
本発明の実施例としてのインクカートリッジの第1の外観斜視図。 実施例としてのインクカートリッジ1の第2の外観斜視図。 図1に対応するインクカートリッジ1の分解斜視図。 図2に対応するインクカートリッジ1の分解斜視図。 インクカートリッジがキャリッジに取り付けられた状態を示す図。 大気開放口から液体供給部に至る経路の概念図。 ケース10を正面側から見た図。 ケース10を背面側から見た図。 第1実施例における大気開放口近傍の構成を説明する図。 インクカートリッジの製造工程のステップを示すフローチャート。 インクカートリッジの製造工程を説明する説明図。 第2実施例における大気開放口101A近傍の構成を説明する図。 第3実施例におけるインクカートリッジの製造工程を説明する説明図。
符号の説明
1…インクカートリッジ
10…ケース
11…係合レバー
20…蓋部材
30…センサ部
31…センサ
32…フィルム
33…カバー部材
34…中継端子
35…回路基板
40…差圧弁
41…バルブ部材
42…バネ
43…バネ座
50…液体供給部
51…シール部材
52…バネ座
53…バネ
54…封止フィルム
60…外表面フィルム
70…気液分離フィルタ
71…気液分離膜
80…フィルム
101、101A…大気開放口
101a…大気連通孔
102…連通孔
103…接続流路
104…シールリング
105…封止シート
110…減圧孔
200…キャリッジ
240…インク供給針
310…蛇行路
370…タンク室
390…エンド室
400…気泡トラップ流路
410…気泡トラップ室
440…バッファ室
PC…包装部材
PJ…突出部
HL…穴

Claims (16)

  1. 液体噴射装置に装着して使用される液体容器であって、
    複数の外面と、
    前記液体噴射装置に接続可能な液体供給部と、
    前記液体供給部の上流側に配置され、前記液体を収容する液体収容部と、
    前記液体収容部に配置され、前記液体収容部の前記液体の消費に伴って、大気開放口を介して外部から大気を前記液体収容部に導入する大気導入部と、
    を備え、
    前記大気開放口は、前記複数の外面のうちの最も面積が大きい第1の外面に露出していることを特徴とする、液体容器。
  2. 請求項1に記載の液体容器であって、
    前記液体容器は、包装部材により包装され、
    前記包装部材の内部の空間は減圧されており、
    大気圧によって前記包装部材が外側から受ける押圧力により、前記包装材の内面と前記大気開放口との間が封止されていることによって、前記大気開放口が閉じられている、液体容器。
  3. 請求項2に記載の液体容器であって、
    前記大気開放口には、前記大気導入口を開閉する弁が配置されておらず、かつ、前記大気開放口を塞ぐシール部材が取り付けられていない、液体容器。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の液体容器であって、
    前記大気開放口の外縁部は、前記第1の外面より外側に突出している、液体容器。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の液体容器であって、
    前記大気開放口の外縁部には、前記第1の外面より外側に突出したシール部材が配置されている、液体容器。
  6. 請求項5に記載の液体容器であって、
    前記大気導入部の少なくとも一部、前記液体収容部の少なくとも一部、および前記液体供給部が形成されたケースを備え、
    前記シール部材と前記ケースとは一体成形されている、液体容器。
  7. 請求項6に記載の液体容器であって、
    前記大気導入部は、
    前記ケースの前記第1の外面側に溝状に形成された第1の流路と、
    前記ケースの前記第1の外面側と対向する第2の外面側に溝状に形成された第2の流路と、
    前記第1の外面側から前記第2の外面側に前記ケースを貫通する第1および第2の連通路と、
    を有し、
    前記第1の連通路は、その一端が前記大気開放口と接続し、他端が前記第2の流路と接続しており、
    前記第2の連通路は、その一端が前記第1の流路と接続し、他端が前記第2の流路と接続しており、
    前記第1の流路の第1の外面側の開口部と、前記第2の流路の第2の外面側の開口部は、フィルムで封止されている、液体容器。
  8. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の液体容器であって、
    前記大気導入部の少なくとも一部、前記液体収容部の少なくとも一部、および前記液体供給部が形成されたケースを備え、
    前記大気導入部は、
    前記ケースの前記第1の外面側に溝状に形成された第1の流路と、
    前記ケースの前記第1の外面側と対向する第2の外面側に溝状に形成された第2の流路と、
    前記第1の外面側から前記第2の外面側に前記ケースを貫通する第1および第2の連通路と、
    を有し、
    前記第1の連通路は、その一端が前記大気開放口と接続し、他端が前記第2の流路と接続しており、
    前記第2の連通路は、その一端が前記第1の流路と接続し、他端が前記第2の流路と接続しており、
    前記第1の流路の第1の外面側の開口部と、前記第2の流路の第2の外面側の開口部は、フィルムで封止されている、液体容器。
  9. 液体噴射装置に装着して使用される容器と、前記容器を包装する包装部材と、を有する、包装された液体容器であって、
    前記容器は、
    複数の外面と、
    前記液体噴射装置に接続可能な液体供給部と、
    前記液体供給部の上流側に配置され、前記液体を収容する液体収容部と、
    前記液体収容部に配置され、前記液体収容部の前記液体の消費に伴って、大気開放口を介して外部から大気を前記液体収容部に導入する大気導入部と、
    を備え、
    前記大気開放口は、前記複数の外面のうち第1の外面に露出しており、
    前記包装部材の内部の空間は減圧されており、
    大気圧によって前記包装部材が外側から付与される押圧力により、前記包装材の内面と前記大気開放口との間が封止されていることによって、前記大気開放口が閉じられていることを特徴とする、包装された液体容器。
  10. 請求項9に記載の包装された液体容器であって、
    前記大気開放口には、前記大気導入口を開閉する弁が配置されておらず、かつ、前記大気開放口を塞ぐシール部材が取り付けられていない、包装された液体容器。
  11. 請求項9または請求項10のいずれかに記載の包装された液体容器であって、
    前記大気開放口の外縁部は、前記第1の外面より外側に突出している、包装された液体容器。
  12. 請求項9または請求項10のいずれかに記載の包装された液体容器であって、
    前記大気開放口の外縁部には、前記第1の外面より外側に突出したシール部材が配置されている、包装された液体容器。
  13. 請求項12に記載の包装された液体容器であって、
    前記大気導入部の少なくとも一部、前記液体収容部の少なくとも一部、および前記液体供給部が形成されたケースを備え、
    前記シール部材と前記ケースとは一体成形されている、包装された液体容器。
  14. 請求項13に記載の包装された液体容器であって、
    前記大気導入部は、
    前記ケースの前記第1の外面側に溝状に形成された第1の流路と、
    前記ケースの前記第1の外面側と対向する第2の外面側に溝状に形成された第2の流路と、
    前記第1の外面側から前記第2の外面側に前記ケースを貫通する第1および第2の連通路と、
    を有し、
    前記第1の連通路は、その一端が前記大気開放口と接続し、他端が前記第2の流路と接続しており、
    前記第2の連通路は、その一端が前記第1の流路と接続し、他端が前記第2の流路と接続しており、
    前記第1の流路の第1の外面側の開口部と、前記第2の流路の第2の外面側の開口部は、フィルムで封止されている、包装された液体容器。
  15. 請求項9ないし請求項12のいずれかに記載の包装された液体容器であって、
    前記大気導入部の少なくとも一部、前記液体収容部の少なくとも一部、および前記液体供給部が形成されたケースを備え、
    前記大気導入部は、
    前記ケースの前記第1の外面側に溝状に形成された第1の流路と、
    前記ケースの前記第1の外面側と対向する第2の外面側に溝状に形成された第2の流路と、
    前記第1の外面側から前記第2の外面側に前記ケースを貫通する第1および第2の連通路と、
    を有し、
    前記第1の連通路は、その一端が前記大気開放口と接続し、他端が前記第2の流路と接続しており、
    前記第2の連通路は、その一端が前記第1の流路と接続し、他端が前記第2の流路と接続しており、
    前記第1の流路の第1の外面側の開口部と、前記第2の流路の第2の外面側の開口部は、フィルムで封止されている、包装された液体容器。
  16. 複数の外面と、前記液体噴射装置に接続可能な液体供給部と、前記液体供給部の上流側に配置され前記液体を収容する液体収容部と、前記液体収容部に配置され、前記液体収容部の前記液体の消費に伴って、大気開放口を介して外部から大気を前記液体収容部に導入する大気導入部と、を備え、前記大気開放口が前記複数外面のうち第1の外面に露出した容器と、
    前記容器を包装する包装部材と、
    を有する包装された液体容器の製造方法であって、
    前記容器を準備し、
    前記容器を包装する包装部材を準備し、
    減圧下で前記液体容器を前記包装部材により包装した後、
    前記包装部材で包装された前記容器を大気中に移すことによって、前記包装部材が大気圧によって外側から付与される押圧力により、前記包装材の内面と前記大気開放口との間を封止することを特徴とする、製造方法。
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