JP2013248780A - 液体容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】収容する液体量を減少させることなく、内部に発生した気泡が流出することを防止可能とする。
【解決手段】液体容器内に、空気流入口が開口する第1液体室と、隔壁によって第1液体室と仕切られ、液体流出口が開口する第2液体室とを設けておく。隔壁は、略水平の第1隔壁部と、第1隔壁部よりも上方に向いた第2隔壁部とを有しており、第1隔壁部には第1連通口を設け、第2隔壁部、または第2隔壁部と第1液体室の天井との境目に、第2連通口を設ける。こうすれば、第2連通口から新たに気泡が発生することを抑制することができ、且つ、第1連通口から気泡が引き込まれることを抑制できるので、第2液体室から気泡が流出することを防ぐことができる。また、このように気泡の流出を防止すれば、液体容器内に負圧発生部材を収容する必要が無いので、液体容器の液体の収容量が少なくなってしまうこともない。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体を噴射する液体噴射装置に装着されて、内部に液体を収容する液体容器に関する。
印刷装置などの液体噴射装置に装着されて、内部に収容した液体を液体噴射装置に供給する液体容器が知られている。この液体容器には、液体が流出する液体流出口と、空気が流入する空気流入口とが設けられており、液体流出口から液体噴射装置に向けて液体が流出すると、流出した液体に相当する体積の空気が空気流入口から流入する。
このような構成の液体容器では、空気流入口から流入した空気によって、液体容器内に気泡が発生することがあり、その気泡が液体流出口から液体噴射装置に流出する結果、液体噴射装置内で目詰まりが発生することがある。そこで、液体容器内を、液体を収容した液体収容室と、負圧発生部材を収容した負圧発生部材収容室とに区切り、液体収容室から負圧発生部材収容室を経由して液体を供給することで、液体容器内に発生した気泡が液体流出口から流出することを防ぐ技術が提案されている(特許文献1)。
特開2006−205565号公報
しかし、上述した従来技術では、負圧発生部材を収容した負圧発生部材収容室を液体容器内に設ける必要があるので、収容可能な液体量が少なくなるという問題があった。
この発明は、従来技術が有する上述した課題を解決するためになされたものであり、収容する液体量を減少させることなく、発生した気泡が液体容器から流出することを防止可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の液体容器は次の構成を採用した。すなわち、
液体噴射装置に装着されて、内部に収容した液体を前記液体噴射装置に供給する液体容器であって、
前記液体噴射装置に向けて液体が流出する液体流出口と、
前記液体容器内に外部から空気が流入する空気流入口と、
前記空気流入口と直接または間接的に連通する第1液体室と、
隔壁によって前記第1液体室と仕切られ、直接または間接的に前記液体流出口と連通する第2液体室と、
を備え、
前記隔壁は、略水平に形成された第1隔壁部と、前記第1隔壁部よりも上方に向けて形成された第2隔壁部とを有しており、
前記第1隔壁部には、前記第1液体室と前記2液体室とを連通させる第1連通口が形成され、
前記第2隔壁部、または前記第2隔壁部の上端と前記第1液体室の天井との境目には、前記第1液体室と前記2液体室とを連通させる第2連通口が形成されていることを要旨とする。
このような本発明の液体容器においては、第1液体室内に液体が残っている間は、液体流出口から液体が流出するに従って、空気流入口から第1液体室に気泡が流入する。第1液体室内に液体が残っている間は、第1液体室内の液面が揺れる度に、気泡の液体膜に液体が供給されて気泡が補強されるので、気泡はなかなか消えることがない。そして、第1液体室の液体を全て使い切る頃には、第1液体室内が気泡でほぼ満たされた状態となる。この状態から、更に液体流出口から液体を流出させると、今度は第1液体室内から第2液体室内に気泡が流入する。
ここで、本発明の液体容器では、第1液体室と第2液体室とを仕切る隔壁に、上方に向いた第2隔壁部が形成されており、この第2隔壁部、または第2隔壁部の上端と第1液体室の天井との境目に、第2連通口が形成されている。このため、第2連通口にあった気泡がはじけた時に、気泡の膜を形成していた液体が第2隔壁部を下るので、液体が第2連通口の位置に留まることがない。その結果、第2連通口から空気が流入する際に新たな気泡が発生することを抑制することができる。また、第2連通口から空気が流入することによって、第1液体室内の気泡が第1連通口から第2液体室内に引き込まれることも抑制できる。これにより、第2液体室内に気泡が混入して液体流出口から流出することを抑制することができるので、液体噴射装置内で目詰まりが発生することを抑制可能となる。また、こうすれば、液体容器内に負圧発生部材を収容する必要が無いので、液体容器に収容可能な液体量が少なくなることもない。
尚、本発明の液体容器では、隔壁の第1隔壁部を略水平に形成することとしているが、「略水平に形成する」とは、完全な水平に形成することに限られず、第2隔壁部の傾斜角度を超えない範囲で緩やかに傾斜させて形成することが含まれる。そして、第1隔壁部を緩やかに傾斜させて形成することとすれば、第1隔壁部に形成された第1連通口においても、第1連通口の位置に液体が留まることを抑制できるので、第1連通口から第2液体室に気泡が引き込まれることを確実に抑制することが可能となる。
また、上述した本発明の液体容器においては、第2液体室の内壁面に、隔壁の第2隔壁部と向かい合う対向部を形成することとしてもよい。
こうすれば、気泡が第2連通口を通過して第2液体室に混入した場合に、第2隔壁部と対向部とによって仕切られた領域に気泡が集められて、気泡が積み重なった状態となる。この状態では、積み重なった気泡のうち、上層の気泡の液体膜に液体が供給されて気泡が補強されることを防ぐことができる。その結果、第2液体室に気泡が混入した場合であっても、その気泡を消泡させることができるので、気泡が液体流出口から流出することを回避することが可能となる。
尚、上述したように対向部と第2隔壁部とに仕切られた領域に気泡を積み重ねることによって消泡させる場合には、気泡が縦長に積み重なっていた方が、液体膜に液体が供給されて補強される気泡が少なくなるので、気泡を消泡させ易い。このため、対向部と第2隔壁部とに仕切られた領域の高さは、対向部と第2隔壁部とに仕切られた領域の平均の幅よりも大きく設定されていることが望ましい。
また、上述した本発明の液体容器においては、第2隔壁部と向かい合う対向部に、袋小路状に形成された第3液体室に接続された第3連通口を設けることとしてもよい。ここで「袋小路状」とは、一箇所にのみ出入り口(本発明では、第3連通口)が形成され、その出入口以外が閉鎖されている形状をいう。こうすれば、第2連通口から第2液体室内に混入した気泡を第3液体室内に導いて、気泡を第3液体室内に留めておくことができる。その結果、第2液体室に混入した気泡が液体流出口から流出することを確実に回避可能となる。
また、上述した本発明の液体容器においては、第2隔壁部と向かい合う対向部と第2隔壁部とを、下方に向かって末広がりに設けることとしてもよい。
こうすれば、気泡が第2連通口から第2液体室に気泡が混入した場合に、対向部および第2隔壁部に沿わせて気泡を引き伸ばし、気泡の液体の膜を薄くすることができる。その結果、やがて気泡を消泡させることができるので、第2液体室に混入した気泡が液体流出口から流出することを回避することが可能となる。
また、上述した本発明の液体容器においては、第1連通口の大きさに対して、第2連通口の大きさを大きく設定することとしてもよい。こうすれば、第1連通口から空気(気泡)が流入するよりも、第2連通口から空気が流入する方が流入し易くなるので、第1連通口から気泡が引き込まれることを確実に抑制して、液体流出口からの気泡の流出を回避することが可能となる。
また、上述した本発明の液体容器においては、第2連通口を第2隔壁部と第1液体室の天井との境目に設けることとし、第1液体室の天井を、第2連通口に向かって上方に傾斜させて設けることとしてもよい。こうすれば、第1液体室内に発生した気泡を、第1液体室の天井に沿わせて第2連通口に導くことができるので、第1液体室内の気泡を、空気として第2液体室内に確実に流入させることができる。その結果、第1液体室内に気泡が残り、その気泡が第1連通口から第2液体室内に引き込まれて、液体流出口から流出してしまうことを抑制することが可能となる。
本実施例の液体噴射装置の大まかな構成を示した説明図である。 本実施例のインクカートリッジの構造を示した説明図である。 本実施例のインクカートリッジの内部構造によって、インクカートリッジからの気泡の流出が回避される理由を示した説明図である。 第2インク室の内壁面に対向部を形成することによって、第2連通口から第2インク室に混入した気泡を消泡可能な理由を示した説明図である。 第2隔壁部の途中に第2連通口を設けたインクカートリッジを例示した説明図である。 、第2インク室の内壁面に対向部を形成することによって、第2連通口から第2インク室に混入した気泡を消泡可能な別の理由を示した説明図である。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.装置構成:
B.インクカートリッジの構造:
C.インクカートリッジからの気泡の流出が防止される理由:
A.装置構成 :
図1は、いわゆるインクジェットプリンターを例に用いて本実施例の液体噴射装置の大まかな構成を示した説明図である。図示されているように、インクジェットプリンター10は、主走査方向に往復動しながら印刷用紙2上にインクドットを形成するキャリッジ20と、キャリッジ20を往復動させる駆動機構30などから構成されている。キャリッジ20には、インクを収容したインクカートリッジ100や、インクカートリッジ100が装着されるキャリッジケース22や、インクを噴射する噴射ヘッド24などが設けられている。噴射ヘッド24の底面側(印刷用紙2に向いた側)には複数のノズルが設けられており、インクカートリッジ100内のインクを噴射ヘッド24に導いて、ノズルから印刷用紙2にインクを噴射することが可能となっている。
尚、図示したインクジェットプリンター10では、シアン色、マゼンタ色、イエロー色、黒色の4種類のインクを用いてカラー画像を印刷することが可能であり、これに対応して噴射ヘッド24にはインクの種類毎にノズルが設けられている。そして、それぞれのノズルには、対応するインクカートリッジ100から通路(図示せず)を介してインクが供給される。
キャリッジ20を往復動させる駆動機構30は、内側に複数の歯形が形成されたタイミングベルト32や、タイミングベルト32を駆動するための駆動モーター34などから構成されている。タイミングベルト32の一部はキャリッジケース22に固定されており、タイミングベルト32を駆動すると、主走査方向に延設されたガイドレールによってガイドしながら、キャリッジ20を主走査方向に往復動させることが可能となる。
図2は、本実施例のインクカートリッジ100の構造を示した斜視図である。図2(a)に示されているように、インクカートリッジ100は、硬質の樹脂材料で形成された本体ケース102や、本体ケース102の片側の側面を覆うフィルム103などから構成されている。本体ケース102の底面には、噴射ヘッド24にインクを供給するためのインク流出口104が設けられており、本体ケース102の上面には、インクカートリッジ100内のインクの消費に伴い、インクカートリッジ100内に空気を取り入れるための空気流入口105が設けられている。尚、本実施例のインク流出口104は、本発明の液体流出口に対応する。
図2(b)には、フィルム103を破ることによって、本実施例のインクカートリッジ100の内部構造の一部が示されている。図示されているように、インクカートリッジ100の内部は、大まかには隔壁112によって2つの部屋に仕切られており、隔壁112の上側の部屋が第1インク室110となっており、隔壁112の下側の部屋が第2インク室120となっている。尚、本実施例の第1インク室110は本発明の第1液体室に対応し、本実施例の第2インク室は、本発明の第2液体室に対応する。
第1インク室110と第2インク室120とを仕切る隔壁112は、右下方に向かって緩やかに傾斜する第1隔壁部113と、第1隔壁部113よりも急角度で左上方に向かって傾斜する第2隔壁部114とを有している。また、第2インク室120の内壁面には、隔壁112の第2隔壁部114と向かい合う対向部117が形成されており、対向部117と第2隔壁部114とは、下方に向かって末広がりに設けられている。さらに、対向部117の左側(第2隔壁部114とは反対側)には第3インク室130が形成されており、第3インク室130は、対向部117の下端に設けられた第3連通口118を介して第2インク室120と連通している。
第1インク室110と第2インク室120とは、第1隔壁部113の2か所に設けられた第1連通口115と、第2隔壁部114と第1インク室110の天井との境目に設けられた第2連通口116とによって、互いに連通している。また、第1インク室110は、図面右側の連絡通路106や、連絡通路106の上流に設けられたインク室および空気通路(図示せず)などを介して、本体ケース102上面の空気流入口105に接続されており、第2インク室120は、図示しない連絡通路を介してインク流出口104に接続されている。このような構造のインクカートリッジ100では、インク流出口104から噴射ヘッド24にインクが流出すると、先ず上流側の図示しないインク室内のインクが無くなり、次に第1インク室110内のインクが無くなり、最後に第2インク室120内のインクが無くなってインクカートリッジ100が空になる。
ここで、インク流出口104からインクが流出する際には、流出したインクに相当する体積の空気が空気流入口105から流入するので、流入した空気によってインクカートリッジ100内に気泡が発生することがある。この気泡がインクとともにインクジェットプリンター10に流出してしまうと、インクジェットプリンター10内で目詰まりを発生させることが起こり得る。そこで、本実施例のインクカートリッジ100では、上述した内部構造を採用することによって、インクカートリッジ100内に生じた気泡がインクジェットプリンター10に流出することを回避している。
C.インクカートリッジからの気泡の流出が回避される理由 :
図3は、本実施例のインクカートリッジ100の内部構造によって、インクカートリッジからの気泡の流出が回避される理由を示した説明図である。図3には、第1インク室110内のインクの消費が開始されてからの、インクカートリッジ100の内部の様子が示されている。
図3(a)に示されているように、第1インク室110内のインクの消費が開始されると、連絡通路106を介して上流側から第1インク室110に空気が流入することによって第1インク室110内に気泡が発生する。そして、このように気泡が発生し続けることによって、第1インク室110内のインクが無くなる頃には、図3(b)に示されているように第1インク室110内が気泡で満たされた状態となる。
ここで、本実施例のインクカートリッジ100では、第1インク室110と第2インク室120との隔壁112の第2隔壁部114が上方に傾斜しており、この第2隔壁部114と第1インク室110の天井との境目に第2連通口116が設けられている。このため、第2連通口116の位置の気泡がはじけた時に、気泡の膜を形成していたインクが第2隔壁部114を下るので、第2連通口116にインクの膜が形成されることが抑制される。その結果、第2インク室120内のインクが消費されると、図3(c)に破線の矢印で示されているように、第2連通口116を介して第1インク室110から第2インク室120に空気が流入するので、第1インク室110内の気泡が第1隔壁部113の第1連通口115から第2インク室120内に引き込まれることが抑制される。これにより、第1連通口115から第2インク室120内に気泡が混入し、その気泡がインクジェットプリンター10に流出することを抑制することができるので、インクジェットプリンター10内で目詰まりが発生することを抑制することができる。
また、図2(b)に示したインクカートリッジ100の内部構造から明らかなように、本実施例のインクカートリッジ100の第2隔壁部114の第2連通口116は、第1隔壁部113の第1連通口115よりも大きく形成されている。こうすることで、第1連通口115から空気(気泡)が流入するよりも、第2連通口116から空気が流入する方が流入し易くなるので、第1連通口115から気泡が引き込まれることを確実に抑制することができる。
さらに、本実施例のインクカートリッジ100では、第1連通口115が設けられた第1隔壁部113も下方に向かって緩やかに傾斜している(図2(b)を参照)。このため、第1連通口115にインクの膜が形成されることを抑制することもできるので、第1連通口115からの気泡の引き込みをより確実に抑制可能となる。
尚、図3に示されているように、本実施例のインクカートリッジ100では、第1インク室110の天井が、第2連通口116に向かって緩やかに上方に傾斜させて形成されている。このため、第1インク室110に発生した気泡を、第1インク室110の天井に沿わせて第2連通口116に導くことができ、第1インク室110内の気泡を、空気として第2インク室120内に確実に流入させることができる。その結果、第1インク室110内に気泡が残り、その気泡が第1連通口115から第2インク室120内に引き込まれて、インク流出口104から流出することを抑制可能となる。
ここで、上述したインクカートリッジ100の構造を用いても、インクの膜が維持されたまま気泡が第2連通口116を通過して、第2インク室120内に気泡が混入することが起こり得る。そこで、本実施例のインクカートリッジ100では、第2インク室120の内壁面に第2隔壁部114と向かい合う対向部117を形成しておくことによって、第2連通口116から第2インク室120に混入した気泡を消泡させている。
図4は、第2インク室120の内壁面に対向部117を形成することによって、第2連通口116から第2インク室120に混入した気泡を消泡可能な理由を示した説明図である。図4(a)に示されているように、第2隔壁部114と向かい合う位置に対向部117を形成しておくと、第2連通口116から混入した気泡が第2隔壁部114と対向部117とに仕切られた領域内に集められて、気泡が積み重なった状態となる。この状態では、積み重なった気泡のうち、上層の気泡をインク面から遠ざけておくことができるので、気泡にインクが振りかかってインクの膜が補強される(膜の厚みが維持される)ことを防ぐことができる。その結果、時間の経過とともに上層の気泡のインクの膜が薄くなり、やがて図4(b)に示されているように、気泡を消泡させることができる。このため、第2連通口116から第2インク室120に混入しても、その気泡がインクジェットプリンター10に流出し、インクジェットプリンター10内で目詰まりが発生することを回避することが可能である。
尚、上述したように対向部117と第2隔壁部114とに仕切られた領域に気泡を積み重ねて消泡させる場合には、気泡が縦長に積み重なっていた方が、インクが振りかかってインクの膜が補強される気泡が少なくなるので、気泡を消泡させ易い。このため、対向部117と第2隔壁部とに仕切られた領域の高さは、対向部117と第2隔壁部114に仕切られた領域の平均の幅よりも大きく設定されていることが望ましい。
また、図4(b)に示されているように、対向部117の下端には第3連通口118が設けられており、第3連通口118は、袋小路状の第3インク室130と連通している。このため、第2隔壁部114と対向部117とに仕切られた領域の外に気泡が出てきてしまった場合でも、その気泡を第3インク室130内に留めておくことができるので、気泡がインクジェットプリンター10に流出することをより確実に回避可能となる。
また、本実施例のインクカートリッジ100では、第2隔壁部114と第1インク室110の天井との境目に第2連通口116が設けられているが、図5に示したインクカートリッジ200のように、第2隔壁部114の途中に第2連通口116を設けることとしても、第2隔壁部114と対向部117とに仕切られた領域に気泡を集めて(積み重ねて)気泡を消泡することが可能である。
図6は、第2インク室120の内壁面に対向部117を形成することによって、第2連通口116から第2インク室120に混入した気泡を消泡可能な別の理由を示した説明図である。前述したように、本実施例のインクカートリッジ100では、第2隔壁部114と第2隔壁部114に向かい合う対向部とが、下方に向かって末広がりに形成されている(図2(b)を参照)。このため、図6(a)に示されているように、第2連通口116から第2インク室120内に気泡が混入した場合に、混入した気泡のインクの膜を、対向部117と第2隔壁部114とに沿わせて引き伸ばすことができる。その結果、気泡のインクの膜が薄くなり、やがて図6(b)に示されているように、気泡を消泡させることができるので、この気泡が第2インク室120から流出してインクジェットプリンター10を目詰まりさせることを回避可能となる。
以上に説明したように、本実施例のインクカートリッジ100では、図2(b)に示した内部構造を採用することによって、気泡がインク流出口104から流出することを回避している。従って、気泡がインク流出口104から流出することを防止する目的で、インクカートリッジ100内に多孔質材などの負圧発生部材を収容した負圧発生部材収容室をインクカートリッジ100内に設ける必要が無い。その結果、インクカートリッジ100に収容可能なインクの量を減少させることなく、気泡がインク流出口104から流出することを防止することが可能となる。
以上、各種の実施形態を説明したが、本発明は上記すべての実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。例えば、本実施例のインクカートリッジの第2インク室内に、インクの残量を検出するためのセンサーを設けることとしてもよい。上述したように、本実施例のインクカートリッジでは、第2インク室への気泡の混入が抑制され、且つ、気泡が混入したとしても、気泡の消泡が促される。このため、第2インク室内にセンサーを設けてインク残量を検出することとすれば、センサーに気泡が付着するなどしてインク残量を誤検出することなく、インク残量を正確に検出することが可能となる。
10…インクジェットプリンター、 100…インクカートリッジ、
102…本体ケース、 103…フィルム、 104…インク流出口、
105…空気流入口、 106…連絡通路、 110…第1インク室、
112…隔壁、 113…第1隔壁部、 114…第2隔壁部、
115…第1連通口、 116…第2連通口、 117…対向部、
118…第3連通口、 120…第2インク室、 130…第3インク室、

Claims (6)

  1. 液体噴射装置に装着されて、内部に収容した液体を前記液体噴射装置に供給する液体容器であって、
    前記液体噴射装置に向けて液体が流出する液体流出口と、
    前記液体容器内に外部から空気が流入する空気流入口と、
    前記空気流入口と直接または間接的に連通する第1液体室と、
    隔壁によって前記第1液体室と仕切られ、直接または間接的に前記液体流出口と連通する第2液体室と、
    を備え、
    前記隔壁は、略水平に形成された第1隔壁部と、前記第1隔壁部よりも上方に向けて形成された第2隔壁部とを有しており、
    前記第1隔壁部には、前記第1液体室と前記2液体室とを連通させる第1連通口が形成され、
    前記第2隔壁部、または前記第2隔壁部の上端と前記第1液体室の天井との境目には、前記第1液体室と前記2液体室とを連通させる第2連通口が形成されている
    液体容器。
  2. 請求項1に記載の液体容器であって、
    前記第2液体室の内壁面には、前記隔壁の前記第2隔壁部と向かい合う対向部が形成されている液体容器。
  3. 請求項2に記載の液体容器であって
    前記対向部には、袋小路状の第3液体室に接続された第3連通口が形成されている液体容器。
  4. 請求項2または請求項3に記載の液体容器であって、
    前記対向部と前記第2隔壁部とは、下方に向かって末広がりに設けられている液体容器。
  5. 前記第2連通口の大きさは、前記第1連通口の大きさよりも大きく設定されている請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載の液体容器。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか一項に記載の液体容器であって、
    前記第2連通口は、前記第2隔壁部と前記第1液体室の天井との境目に設けられており、
    前記第1液体室の天井は、前記第2連通口に向かって上方に傾斜させて設けられている液体容器。
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