JP5012359B2 - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットプリンタ等のような液滴吐出装置に関するものである。
従来、インクジェットプリンタとして、インク滴を吐出するための複数のノズルを有するインクジェットヘッドと、インクカートリッジからインクジェットヘッドに供給するインクを一時貯留するためのインク貯留室とを備え、そのインク貯留室を画定する壁の一部が、インクの圧力変動を吸収する可撓性フィルムで形成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この可撓性フィルムによりインクの圧力変動を十分に吸収するためには、可撓性フィルムの面積を大きく確保する必要がある。しかし、可撓性フィルムの面積を大きくすると、インク貯留室の流路断面積が大きくなるので、インクの流れに部分的なよどみが生じうる。そこで、特許文献1に記載された構成では、インク貯留室のインク流入口からインク流出口にインクがスムーズに流れるように案内する一対の整流リブが設けられている。
特開2005−262723号公報
しかしながら、インク貯留室に整流リブを配置すると、整流リブの外側に空間ができるため、インク流入口から流入するインクにエアが混入していた場合に、整流リブの外側にエアが滞留することがある。その溜まったエアが、何らかのきっかけで一気にインク流出口に流れ出すことが考えられるため、整流リブの外側に溜まるエアの最大量を想定し、その最大量のエアを捕捉できるように、エアトラップ室を大きく設けておく必要が生じる。そうすると、メンテナンスとしてインクジェットヘッドのノズルからインクを排出させるパージ動作では、エアトラップ室の容量の全てを排出するようにインク排出量が設定されるため、廃インク量が増大してしまうこととなる。
そこで本発明は、インク貯留室においてインクがスムーズに流れるようにしつつ、パージ時における廃インク量を低減することを目的としている。
本発明は上述のような事情に鑑みてなされたものであり、本発明に係る液滴吐出装置は、液体供給源から供給された液体が液体貯留室に貯留され、前記液体貯留室の液体が複数のノズルを有する液滴吐出ヘッドに供給される液滴吐出装置であって、前記液体貯留室は、前記液体供給源からの液体が流入する液体流入口と、前記液滴吐出ヘッドへ液体を流出する液体流出口と、前記液体流入口から前記液体流出口へ向かう液体の流れ方向と略平行でかつ互いに上下に離間して対向する一対の壁と、その一対の壁の間の空間の周囲を囲む周側壁とを備え、前記一対の壁のうち一方の壁は、可撓性を有するダンパー壁であり、前記一対の壁のうち他方の壁は、前記ダンパー壁へ向けて突出し且つ前記ダンパー壁と間隔をあけた状態で前記流れ方向と略平行に延びる一対の段差部を有しており、前記一対の段差部に挟まれる空間が前記液体流入口から前記液体流出口へ向かう主流域であり、前記各段差部と前記周側壁との間の空間が副流域であり、前記一対の壁の間の距離は、前記主流域よりも前記副流域の方が小さくなっていることを特徴とする。
前記構成によれば、一対の段差部によって、液体流入口から液体流出口へ向かうインクの流れをスムーズにすることができる。また、副流域では一対の壁の間の距離が小さいことで容積が小さくなっているので、液体流入口からエアが流入してしまっても、副流域に溜まるエア量は低減される。よって、メンテナンスのために液滴吐出ヘッドのノズルから液体を排出させるパージ動作における廃インク量を低減することが可能となる。また、副流域では一対の壁の間の距離が小さいことで流路断面積が小さくなっているので、副流域における流速が速まることとなる。よって、間違った種類の液体が液体貯留室に供給されてしまった場合でも、パージ動作により副流域に溜まった液体をスムーズに排出させて、異なる種類の液体が混合した状態を迅速に回復させることが可能となる。
前記ダンパー壁は、前記周側壁に溶着された樹脂フィルムからなり、前記副流域における前記他方の壁と前記ダンパー壁との間の距離は、前記段差部の近傍位置よりも前記周側壁の近傍位置の方が大きくなっていてもよい。
前記構成によれば、樹脂フィルムからなるダンパー壁を周側壁に溶着する際に、樹脂フィルムが溶けた塊が副流域に若干垂れたとしても、前記他方の壁には到達しにくくなる。よって、樹脂フィルムが溶けた塊が前記他方の壁に接続されてダンパー壁の振動可能面積が小さくなることが防止され、ダンパー壁の圧力変動吸収性能が低下するのを防止することが可能となる。
前記段差部は、前記他方の壁から前記ダンパー壁へ向けて突出する整流リブにより形成されていてもよい。
前記構成によれば、主流域と副流域とが整流リブにより区分けされることで、主流域と副流域との間の独立性が高まり、主流域における液体のスムーズな流れを促進することが可能となる。
前記段差部の上面は前記ダンパー壁に対向し、前記上面は前記側壁面の上端から前記周側壁に向けて、前記ダンパー壁との距離が徐々に大きくなるように傾斜していてもよい。

前記構成によれば、樹脂フィルムが溶けた塊が前記他方の壁に到達することを防止しながらも、副流域の容積を極力小さくすることが可能となる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、液体流入口から液体流出口へインクがスムーズに流れるように構成しつつ、メンテナンスのために液滴吐出ヘッドのノズルから液体を排出させるパージ動作における廃インク量を低減することが可能となる。また、間違った種類の液体が液体貯留室に供給されてしまった場合でも、パージ動作により副流域に溜まった液体をスムーズに排出させて、異なる種類の液体が混合した状態を迅速に回復させることも可能となる。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。なお、以下の説明ではインクジェットヘッドからインクを吐出する方向を下方とし、その反対側を上方とする。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタ1の要部を示す概略斜視図である。図1に示すように、インクジェットプリンタ1(液滴吐出装置)は、一対のガイドレール2,3が略平行に配設されており、そのガイドレール2,3にヘッドユニット4が走査方向にスライド可能に支持されている。ヘッドユニット4は、一対のプーリー5,6に巻き掛けられたタイミングベルト7に接合されており、タイミングベルト7はガイドレール3の延在方向と略平行に配設されている。一方のプーリー6には正逆回転駆動するモータ(図示せず)が設けられており、そのプーリー6が正逆回転駆動されることでタイミングベルト7が往復移動し、ヘッドユニット4がガイドレール2,3に沿って一方向に往復走査される。
ヘッドユニット4には、カートリッジ装着部8に装着された4つのインクカートリッジ9(液体供給源)からの4色のインク(ブラック、シアン、マゼンダ、イエロー)を夫々供給する4本の可撓性を有するインク供給チューブ10が接続されている。ヘッドユニット4には、インクジェットヘッド21(図2参照)が搭載されており、その下方で走査方向と直角する方向(紙送り方向)に搬送される用紙等からなる被記録体11(図2参照)に向けてインクジェットヘッド21からインク(液体)が吐出される構成となっている。
図2は図1に示すインクジェットプリンタ1を模式的に説明する一部断面図である。図2に示すように、インクジェットプリンタ1の底側には給紙トレイ13が配置されている。給紙トレイ13の上側には、給紙トレイ13に積載された用紙からなる被記録体11のうち最上層のものを搬送路14へ供給する給紙駆動ローラ15が設けられている。搬送路14は、給紙トレイ13の背面側から上方へ向かった後に正面側へ向けてUターンし、印刷領域15を通過して排紙トレイ(図示せず)へと導かれている。
印刷領域15には、ヘッドユニット4が設けられている。ヘッドユニット4の下方には、被記録体11を支持するプラテン16が配設されている。ヘッドユニット4の上流側には、搬送路14を流れる被記録体記録11を狭持してプラテン16上へ搬送する搬送ローラ17及びピンチローラ18が設けられている。ヘッドユニット4の下流側には、印刷が行われた被記録体11を狭持して排紙トレイ(図示せず)へ搬送する排紙ローラ19及びピンチローラ20が設けられている。
ヘッドユニット4は、多数のノズルからインクをプラテン16に向けて吐出する公知のインクジェットヘッド21(液滴吐出ヘッド)と、インクジェットヘッド21へ供給するインクを貯留するバッファタンク22と、これらを搭載するヘッドホルダ23とを有している。インクジェットヘッ21は、バッファタンク22から流入するインクを複数のノズル(図示せず)まで導く複数の流路(図示せず)を有する流路ユニット24と、その流路ユニット24の流路内のインクにノズルに向かう吐出圧力を選択的に付与する圧電駆動式のアクチュエータ25とを有している。
バッファタンク22にはインク供給チューブ10の一端が接続されており、インク供給チューブ10の他端はカートリッジ装着部8に接続されている。カートリッジ装着部8は、インク供給チューブ10の他端と連結される連結部26と、インクカートリッジ9に連結されるニードル状のインク流入部27(液体流入部)とを有し、連結部26とインク流入部27とは互いに連通している。インクカートリッジ9は、その内部に形成されたインク貯蔵室28と、インク貯蔵室28内のインクを流出させるインク流出部29とを有している。インクカートリッジ9がカートリッジ装着部8に装着されてインク流出部29にインク流入部27が差し込み結合されると、インク貯蔵室28は、インク流出部29、インク流入部27、連結部26及びインク供給チューブ10を介してバッファタンクに連通する。そして、バッファタンク22は、カートリッジ装着部8のインク流入部27よりも高い位置に配置されている。つまり、バッファタンク22の後述するインク貯留室41〜44(図5参照)におけるインクの水頭圧により、カートリッジ装着部8のインク流入部27にあるインクにはインク供給チューブ10を介して圧力が加わっている。
図3は図1に示すインクジェットプリンタ1のヘッドユニット4の上方から見た斜視図である。図4は図1に示すインクジェットプリンタ1のヘッドユニット4の上面図である。なお、図4は図3に示すジョイント30及びそのシール部材の図示を省略している。図3及び図4に示すように、ヘッドユニット4は、ガイドレール2,3(図1参照)に案内されるキャリッジとなるヘッドホルダ23を備えている。ヘッドホルダ23は、上面を開口しバッファタンク22が収容される箱形状に形成されており、その底壁の下面にインクジェットヘッド21(図2参照)が取り付けられている。バッファタンク22には、ジョイント30が取り付けられている。ジョイント30は、バッファタンク22のインク導入口31に接続される基部30aと、基部30aから走査方向に導出された4本のインク継手管部30bとを有している。このインク継手管部30bには、インク供給チューブ10(図1参照)の一端が接続されている。
図5は図4のV−V線断面図である。なお、図5ではバッファタンク22を見易くするためにヘッドホルダ23を二点鎖線で表示している。図5に示すように、バッファタンク22は、下側タンク部32と上側タンク部33とが互いに平行に接合されて構成されており、前後方向において前側から順にインク導入エリアS1、バッファエリアS2およびインク導出エリアS3となっている。
バッファエリアS2では、下側タンク部32には、中間壁部34を挟んだ上側にシアンインクを貯留するインク貯留室41(液体貯留室)が、下側にはブラックインクを貯留するインク貯留室42(液体貯留室)がそれぞれ形成されている。上側タンク部33には、中間壁部35を挟んだ上側にイエローインクを貯留するインク貯留室43(液体貯留室)が、下側にはマゼンタインクを貯留するインク貯留室44(液体貯留室)がそれぞれ形成されている。これらインク貯留室41〜44は、互いに平行に配置されて上下方向に積層状態に配置されている。インク導入エリアS1では、上側タンク部33に、4つのインク導入口31とインク貯留室41〜44とを接続する流路36が形成されている。インク導出エリアS3では、インク貯留室41〜44にそれぞれ対応する4つのインク導出路37が、バッファエリアS2の後方にインクジェットヘッド21の走査方向に並べて形成されている。
図6は図5に示す下側タンク部32を上方から見た斜視図である。図7は図6に示す下側タンク部32の上面図である。図6及び図7に示すように、下側タンク部32の中間壁部34の上側には、シアンインクの扁平なインク貯留室41が、周側壁部38により区画されて上方に開口されている。シアンインクのインク貯留室41の開口面は、平面視で四角形状の可撓性を有する樹脂フィルム39を周側壁部38の上端に溶着させることで封止されている。即ち、樹脂フィルム39が、中間壁部34と上下に離間して対向するダンパー壁39となっている。この際、ダンパー壁39を形成する樹脂フィルムは、ロールフィルムをフィルムカッターで切断した状態の四角形状のまま周側壁部38に溶着することで、切断後の形状加工を省いている。
インク流入口45とインク流出口46とは、インク貯留室41のほぼ対角位置に設けられている。シアンインクのインク流入口45(液体流入口)は、インク貯留室41内の右前方の角部近傍の底面に開口されており、下側タンク部32の中間壁部34を厚さ方向に貫通して、中間壁部34の下面側で連通路54aに接続されている。連通路54aは、インク貯留室41の右前側において中間壁部34に立設された円筒部54より形成されており、後述する連絡路117a(図13参照)と接続されている。即ち、インク流入口45は、連通路54a及び連絡路117a(図13参照)を介して上側タンク部33(図5参照)の流路36と連通している。
インク貯留室41のインク流出口46は、インク貯留室41内の左後方の角部近傍の底面に開口されており、下側タンク部32の中間壁部34を厚さ方向に貫通して下側タンク部32の下面側で接続導出路55と接続されている。接続導出路55は、インク導出路37と連通している。そして、インク流入口45からインク流出口46へ向かうインクの流れ方向と略平行に前記した中間壁部34及びダンパー壁39が設けられている。
また、インク貯留室41における中間壁部34の上面には、一対の整流リブ47,48がダンパー壁39に向けて突出するように設けられている。それら一対の整流リブ47,48は、インク流入口45からインク流出口46へ向かうインクの流れ方向と略平行に延在しており、その延在方向に直交する断面が四角形状となっている。また、一対の整流リブ47,48は、ダンパー壁39の動きを制限しないようにダンパー壁39から離間した状態で設けられている。このように、一対の整流リブ47,48の対向する内側面により段差部が形成され、その一対の整流リブ47,48で挟まれる内側空間がインク流入口45からインク流出口46へ向かう主流域A1となり、整流リブ47,48と周側壁部38との間の外側空間が副流域B1となる。また、整流リブ47,48のインク流れ方向の端部は、その延在方向において周側壁部38と若干の隙間50〜53をあけている。これにより、主流域A1と副流域B1とが隙間50〜53を介して接続されている。
さらに、周側壁部38は、平面視で四角形状の副流域B1に対応する角部を角取りした形状となっている。具体的には、周側壁部38が平面視で略六角形状となるように角取部38a,38bは直線状に形成されている。このように、角取部38a,38bが整流リブ47,48に近づくように形成されることで、副流域B1の容積が小さくなるとともに、副流域B1の流れ方向に直交する流路断面積が小さくなっている。すなわち、インク貯留室41の容積は、角取りをしていない四角形状である場合に比べて小さくなっている。具体的には、周側壁部38が角取りしていない四角形状である場合に比べて、平面視におけるインク貯留室41の面積は10〜30%、好ましくは15〜25%低減されている。なお、角取部38a,38bは、滑らかな曲線状となるように形成されてもよい。
通常の印刷のためのインク吐出に伴うインクの流れは、インク流入口45から一対の整流リブ47,48間の主流域A1を通ってインク流出口46へと流れるように形成される。整流リブ47,48の外側の副流域B1には、そこがよどみ部となってエアが滞留する可能性があるが、通常印刷時のインクの流速において、そのエアをインク流出口46に引き込むことが整流リブ47,48により防止される。
また、インクジェットヘッド21のノズル面に公知の吸引キャップを気密的に接触させて吸引ポンプにより残留インクをノズルから負圧吸引するパージ動作によって、通常の印刷のためのインク吐出にともなうインクの流れよりも速い流れを生成したとき、一対の整流リブ47,48の間の主流域A1に安定した流れが形成され、インク中のエアを速やかに排出することができる。さらに、よどみ部となっている副流域B1のインクやエアも、隙間50〜53を通じて吸引されるので、副流域B1に混色インクが存在していても、パージ動作により排出されることとなる。なお、パージ動作は、インクジェットヘッド21のノズル側から負圧吸引を行う代わりに、バッファタンク22側から正圧を加えてインクをノズルから排出させるようにしてもよい。
図8は図7のVIII−VIII線断面図である。図8に示すように、主流域A1における底面34aは平坦であり、整流リブ47,48よりも外側の副流域B1における底面34b、34cも平坦となっている。副流域B1における中間壁部34とダンパー壁39との間の最大距離は、主流域A1における中間壁部34とダンパー壁39との間の最小距離よりも小さくなっている。これにより、副流域B1の容積がさらに小さくなるとともに、副流域B1の流れ方向に直交する流路断面積もさらに小さくなっている。また、副流域B1における中間壁部34とダンパー壁39との間の距離は、整流リブ47,48の上端とダンパー壁39との間の距離よりも大きくなっているので、ダンパー壁39となる樹脂フィルムを周側壁部38の上端に溶着する際に、その樹脂フィルムの溶けた塊が周側壁部38をつたって中間壁部34に到達することが防止されている。
図9は図5に示す下側タンク部32を下方から見た斜視図である。図10は図9に示す下側タンク部32の下面図である。なお、図9は下方から見た図であるので、図中の上方向が下方向で、図中の下方向が上方向となる。図9及び図10に示すように、下側タンク部32の中間壁部34の下側には、ブラックインクの扁平なインク貯留室42が、周側壁部58により区画されて下方に開口されている。ブラックインクのインク貯留室42の開口面は、平面視で四角形状の可撓性を有する樹脂フィルム59を周側壁部58の下端に溶着させることで封止されている。即ち、樹脂フィルム59が、中間壁部34と上下に離間して対向するダンパー壁59となっている。
インク流入口65とインク流出口66とは、インク貯留室42のほぼ対角位置に設けられている。ブラックインクのインク流入口65は、インク貯留室42内の左前方の角部近傍の底面に開口されており、下側タンク部32の中間壁部34を厚さ方向に貫通している。インク貯留室42の前方部分は、連通路56a(図6参照)と平面視において重なって位置しており、連通路56aの下端開口がインク貯留室42のインク流入口65となっている。この連通路56aは、インク貯留室42の左前側において中間壁部34に立設された円筒部56より形成されており、後述する連絡路116a(図13参照)と接続されている。即ち、インク流入口65は、連通路56a及び連絡路116a(図13参照)を介して上側タンク部33(図5参照)の流路36と連通している。
インク貯留室42のインク流出口66は、インク貯留室42内の右後方の角部近傍の底面に開口されており、下側タンク部32の中間壁部34を厚さ方向に貫通して下側タンク部32の上面側でインク導出路37と連通している。また、ブラックインクのインク貯留室42とシアンインクのインク貯留室41とは、下側タンク部32の中間壁部34を介して上下に隣接する関係にあり、ブラックインクのインク流入口65とインク流出口66とを結ぶ線と、シアンインクのインク流入口45とインク流出口46とを結ぶ線とは、中間壁部34に沿って異なる方向に延び、互いに対角線のように交差している。
インク貯留室42における中間壁部34の上面には、一対の整流リブ67,68がダンパー壁59に向けて突出するように設けられている。それら一対の整流リブ67,68は、インク流入口65からインク流出口66へ向かうインクの流れ方向と略平行に延在しており、その延在方向に直交する断面が四角形状となっている。また、一対の整流リブ67,68は、ダンパー壁59の動きを制限しないようにダンパー壁59から離間した状態で設けられている。このように、一対の整流リブ67,68の対向する内側面により段差部が形成され、その一対の整流リブ67,68で挟まれる内側空間がインク流入口65からインク流出口66へ向かう主流域A2となり、整流リブ67,68と周側壁部58との間の外側空間が副流域B2となる。また、ブラックインクについては他の色と混じっても黒色のままであり混色の問題が生じにくいので、整流効果を高めるために、整流リブ67,68の延在方向の端部は周側壁部58の内壁面と接続されて隙間をあけていない。
さらに、周側壁部58は、中間壁部34及びダンパー壁39の法線に直交する平面視で四角形状の副流域B2に対応する角部を平面視で内側に窪んだ略L字形状に角取りした形状となっている。このように、角取部58a,58bが整流リブ67,68に近づくように形成されることで、副流域B2の容積が小さくなるとともに、副流域B2の流れ方向に直交する流路断面積が部分的に小さくなっている。すなわち、インク貯留室42の容積は、角取りをしていない四角形状である場合に比べて小さくなっている。
図11は図10のXI−XI線断面図である。図11に示すように、主流域A2における底面34dは平坦であり、整流リブ67,68よりも外側の副流域B2における底面34e,34fも平坦となっている。中間壁部34とダンパー壁59との間の距離は、主流域A2と副流域B2との両者で互いに同一である。これは、ブラックインクについては他の色との混色の問題が生じにくいので、よどみ部となる副流域B2の流速をシアンインクのインク貯留室41ほどまでには速めなくてもよいからである。また、副流域B2の周側壁部58近傍における中間壁部34とダンパー壁59との間の距離は、整流リブ67,68の上端とダンパー壁59との間の距離よりも大きくなっているので、ダンパー壁59となる樹脂フィルムを周側壁部58の上端に溶着する際に、その樹脂フィルムの溶けた塊が周側壁部58をつたって中間壁部34に到達することが防止されている。
図12は図5に示す上側タンク部33を上方から見た斜視図である。図12に示すように、バッファエリアS2(図5参照)において上側タンク部33の中間壁部35の周囲上面には、平面視で略四角形状である周側壁部78が設けられており、その周側壁部78によりイエローインクのインク貯留室43が区画されて下方に開口している。このイエローインクのインク貯留室43の開口面は、平面視で四角形状の可撓性を有する樹脂フィルム79を周側壁部78の上端に溶着させることで封止されている。即ち、樹脂フィルム79が、中間壁部35と上下に離間して対向するダンパー壁79となっている。なお、以下に説明するイエローインクのインク貯留室43は、前述したシアンインクのインク貯留室41とほぼ同様の構成である。
インク貯留室43には、周側壁部78の右前方の角部近傍にて、インク導入口31と連通したインク導入エリアS1における流路36の下流端がインク流入口85として連通している。また、インク貯留室43のインク流出口86は、インク貯留室43内の左後方の角部近傍の底面に開口されており、上側タンク部33の中間壁部34を厚さ方向に貫通して上側タンク部33の下面側でインク導出路37と連通している。
また、インク貯留室43における中間壁部35の上面には、一対の整流リブ87,88がダンパー壁79に向けて突出するように設けられている。それら一対の整流リブ87,88は、インク流入口85からインク流出口86へ向かうインクの流れ方向と略平行に延在しており、その延在方向に直交する断面が四角形状となっている。また、一対の整流リブ87,88は、ダンパー壁79の動きを制限しないようにダンパー壁79から離間した状態で設けられている。このように、一対の整流リブ87,88の対向する内側面により段差部が形成され、その一対の整流リブ87,88で挟まれる内側空間がインク流入口85からインク流出口86へ向かう主流域A3となり、整流リブ87,88と周側壁部78との間の外側空間が副流域B3となる。
整流リブ87,88のインク流れ方向の端部は、その延在方向において周側壁部78と若干の隙間90〜93をあけている。これにより、主流域A3と副流域B3とが隙間90〜93を介して接続されている。さらに、周側壁部78は、平面視で四角形状の角部のうち右後側の副流域B3に対応する角部を直線状の角取部78aにより角取りした形状となっている。このように、角取部78aが整流リブ88に近づくように形成されることで、副流域B3の容積が小さくなるとともに、副流域B3の流れ方向に直交する流路断面積が部分的に小さくなっている。すなわち、インク貯留室43の容積は、角取りをしていない四角形状である場合に比べて小さくなっている。また、ダンパー壁79を形成する樹脂フィルムは、バッファエリアS2における周側壁部78の上部開口だけでなく、インク導入エリアS1における流路36及びインク導出エリアS3におけるインク導出路37の上方に開放した部分も封止している。そして、インク導出路37の樹脂フィルムからなるダンパー壁79で封止された上部空間がエアトラップ室94として用いられている。
図13は図5に示す上側タンク部33を下方から見た斜視図である。なお、図13は下方から見た図であるので、図中の上方向が下方向で、図中の下方向が上方向となる。図13に示すように、バッファエリアS2(図5参照)において上側タンク部33の中間壁部35の上側には、マゼンダインクの扁平なインク貯留室44が、周側壁部98により区画されて上方に開口されている。マゼンダインクのインク貯留室44の開口面は、平面視で四角形状の可撓性を有する樹脂フィルム99を周側壁部98の上端に溶着させることで封止されている。即ち、樹脂フィルム99が、中間壁部35と上下に離間して対向するダンパー壁99となっている。なお、この以下に説明するマゼンダインクのインク貯留室44は、前述したシアンインクのインク貯留室41と同様の構成である。
インク流入口105とインク流出口106とは、インク貯留室44のほぼ対角位置に設けられている。マゼンダインクのインク流入口105は、インク貯留室44内の左前方の角部近傍の底面に開口されており、上側タンク部33の中間壁部35を厚さ方向に貫通して、中間壁部35の上面側で流路36(図5参照)に接続されている。インク貯留室44のインク流出口106は、インク貯留室44内の右後方の角部近傍の底面に開口されており、上側タンク部33の中間壁部35を厚さ方向に貫通して上側タンク部33の上面側でインク導出路37と連通している。
インク貯留室44における中間壁部35の下面には、一対の整流リブ107,108がダンパー壁99に向けて突出するように設けられている。それら一対の整流リブ107,108は、インク流入口105からインク流出口106へ向かうインクの流れ方向と略平行に延在しており、その延在方向に直交する断面が四角形状となっている。また、一対の整流リブ107,108は、ダンパー壁99の動きを制限しないようにダンパー壁99から離間した状態で設けられている。このように、一対の整流リブ107,108の対向する内側面により段差部が形成され、その一対の整流リブ107,108で挟まれる内側空間がインク流入口105からインク流出口106へ向かう主流域A4となり、整流リブ107,108と周側壁部98との間の外側空間が副流域B4となる。また、整流リブ107,108のインク流れ方向の端部は、その延在方向において周側壁部98と若干の隙間110〜113をあけている。これにより、主流域A4と副流域B4とが隙間110〜113を介して接続されている。
周側壁部98は、平面視で四角形状の副流域B4に対応する角部を角取りした形状となっている。具体的には、周側壁部98が平面視で略六角形状となるように角取部98a,98bは直線状に形成されている。また、中間壁部35とダンパー壁99との間の距離は、主流域A4よりも副流域B4の方が小さくなっている。このように、角取部98a,98bが整流リブ107,108に近づくように形成されることで、副流域B4の容積が小さくなるとともに、副流域B4の流れ方向に直交する流路断面積が小さくなっている。すなわち、インク貯留室44の容積は、角取りをしていない四角形状である場合に比べて小さくなっている。そして、周側壁部98の右前側における中間壁部35には円筒部116が立設されている。この円筒部116により流路36からのインクが流れる連絡路116aが形成されており、この連絡路116aが下側タンク部32におけるブラックインクの連通路56a(図6参照)と接続される。かつ、周側壁部98の左前側における中間壁部35には、円筒部117が立設されている。この円筒部117により流路36からのインクが流れる連絡路117aが形成されており、この連絡路117aが下側タンク部32におけるシアンインクの連通路54a(図6参照)と接続される。また、上側タンク部33のインク導入エリアS1(図5参照)における下面にも、別の樹脂フィルム115が溶着されて流路36が形成されている。
以上に説明した構成によれば、それぞれ一対の整流リブ47,48,67,68,87,88,107,108によって、インク流入口45,65,85,105からインク流出口46,66,86,106へ向かうインクの流れをスムーズにすることができる。また、シアン・イエロー・マゼンダのインク貯留室41,43,44における副流域B1,B3,B4では、中間壁部34,35とダンパー壁39,79,99との間の距離が小さいことで容積が小さくなっているので、インク流入口45,85,105からエアが流入してしまっても、副流域B1,B3,B4に溜まるエア量は低減される。よって、インク貯留室41〜44から流出したエアを捕捉するためのエアトラップ室94の容積を抑制して、インクジェットヘッド21のノズルからインクを排出させるパージ動作における廃インク量を低減させることが可能となる。
また、副流域B1,B3,B4では、中間壁部34,35とダンパー壁39,79,99との間の距離が小さいことで流路断面積が小さくなっているので、副流域B1,B3,B4における流速が速まることとなる。よって、間違った種類のインクがインク貯留室41,43,44に供給されてしまった場合でも、パージ動作により副流域B1,B3,B4に溜まったインクをスムーズに排出させて、異なる種類のインクが混合した状態を迅速に回復させることが可能となる。
さらに、副流域B1〜B4における中間壁部34,35とダンパー壁39,59,79,99との間の距離は、整流リブ47,48,67,68,87,88,107,108の位置よりも周側壁部38,58,78,98の近傍位置の方が大きくなっている。そうすると、樹脂フィルムからなるダンパー壁39,59,79,99を周側壁部38,58,78,98に溶着する際に、その樹脂フィルムの溶けた塊が副流域B1〜B4に若干垂れたとしても、中間壁部34,35には到達しにくくなる。よって、樹脂フィルムが溶けた塊が中間壁部34,35に接続されてダンパー壁39,59,79,99の振動可能面積が小さくなることが防止され、ダンパー壁39,59,79,99の圧力変動吸収性能が低下するのを防止することができる。
また、周側壁部38,58,78,98は、副流域B1〜4に対応する角部を角取りした形状であるので、副流域B1〜4の容積が小さくなり、インク流入口45,65,85,105からエアが流入してしまっても、副流域B1〜4に溜まるエア量が低減される。インク貯留室41〜44から流出したエアを捕捉するためのエアトラップ室94の容積を抑制して、よって、メンテナンスのためにインクジェットヘッド21のノズルからインクを吐出するパージ時において、エアを排出するために要する廃インク量を低減することができる。
さらに、平面視略四角形の周側壁部38,58,78,98の角部は、その角部を構成する2辺がダンパー壁39,59,79,99を固定して動圧吸収性能がもともと弱い箇所であるので、そこを角取部38a,38b,58a,58b,78a,98a,98bにより角取りしてインク貯留室41〜44におけるダンパー壁39,59,79,99の面積を減らすことで、動圧吸収性能を極力維持しながらも、装着圧の開放に要する時間を短くできる。よって、インクカートリッジ9をカートリッジ装着部8に装着後すぐに抜いた場合でも、カートリッジ装着部8のインク流入部27からインクが垂れることを防止することができる。
また、ダンパー壁39,59,79,99を形成する樹脂フィルムは、ロールフィルムをフィルムカッターで切断した状態である四角形状のまま周側壁部38,58,78,98に溶着されているので、切断後の加工が不要なり、製造工程の増加を防止することができる。
(第2実施形態)
図14は本発明の第2実施形態における図8相当の図面である。図14に示すように、インク貯留室141における中間壁部134の上面には、一対の段差部147,148が設けられており、それら一対の段差部147,148は、第1実施形態の整流リブ47,48と同様にインク流入口からインク流出口へ向かうインクの流れ方向と略平行に延在している。その一対の段差部147,148で挟まれる内側空間が主流域A5となり、段差部147,148と周側壁部38との間の外側空間が副流域B5となる。主流域A5における底面134aは平坦で、副流域B5における底面134b、134cも平坦となっている。即ち、副流域B5における底面134b、134cに窪みは設けられていない。そして、中間壁部134とダンパー壁39との間の距離は、主流域A5よりも副流域B5の方が小さくなっている。
以上の構成によれば、副流域B5の容積がさらに小さくなるとともに、副流域B5の流れ方向に直交する流路断面積もさらに小さくなるので、インク貯留室141にエアが流入してしまっても、副流域B5に溜まるエア量は低減される。よって、パージ動作における廃インク量を低減することができる。また、副流域B5では、中間壁部134とダンパー壁39との間の距離がより小さくなることで流路断面積がさらに小さくなっているので、副流域B5における流速がさらに速まることとなる。よって、間違った種類のインクがインク貯留室141に供給されてしまった場合でも、パージ動作により副流域B5に溜まったインクをスムーズに排出させて、異なる種類のインクが混合した状態をより迅速に回復させることが可能となる。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
(第3実施形態)
図15は本発明の第3実施形態における図8相当の図面である。図15に示すように、インク貯留室241における中間壁部234の上面には、一対の段差部247,248が設けられており、それら一対の段差部247,248は、第1実施形態の整流リブ47,48と同様にインク流入口からインク流出口へ向かうインクの流れ方向と略平行に延在している。その一対の段差部247,248で挟まれる内側空間が主流域A6となり、段差部247,248と周側壁部38との間の外側空間が副流域B6となる。主流域A6における底面234aは平坦で、副流域B6における底面234b、234cは段差部247,248から周側壁部38に向けてダンパー壁39との距離が徐々に大きくなるように傾斜している。そして、副流域B6における中間壁部134とダンパー壁39との間の最大距離は、主流域A6における中間壁部134とダンパー壁39との間の距離よりも小さくなっている。
以上の構成によれば、ダンパー壁39を形成する樹脂フィルムの溶けた塊が、中間壁部134に到達することを防止しながらも、副流域B6の容積を極力小さくすることが可能となる。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
なお、前述した各実施形態は本発明をインクジェットヘッドに適用したものであるが、インク以外の液体、例えば着色液を吐出して液晶表示装置のカラーフィルタを製造する装置、導電液を吐出して電気配線を形成する装置などに使用する液滴吐出装置に適用してもよい。
以上のように、本発明に係る液滴吐出装置は、パージ時における廃インク量が低減するする優れた効果を有し、この効果の意義を発揮できるインクジェットプリンタ等に広く適用すると有益である。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタの要部を示す概略斜視図である。 図1に示すインクジェットプリンタを模式的に説明する一部断面図である。 図1に示すインクジェットプリンタのヘッドユニットの上方から見た斜視図である。 図1に示すインクジェットプリンタのヘッドユニットの上面図である。 図4のV−V線断面図である。 図5に示す下側タンク部を上方から見た斜視図である。 図6に示す下側タンク部の上面図である。 図7のVIII−VIII線断面図である。 図5に示す下側タンク部を下方から見た斜視図である。 図9に示す下側タンク部の下面図である。 図10のXI−XI線断面図である。 図5に示す上側タンク部を上方から見た斜視図である。 図5に示す上側タンク部を下方から見た斜視図である。 本発明の第2実施形態における図8相当の図面である。 本発明の第3実施形態における図8相当の図面である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ(液滴吐出装置)
47,48,67,68,87,88,107,108 整流リブ
9 インクカートリッジ(液体供給源)
21 インクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)
22 バッファタンク
32 下側タンク部
33 上側タンク部
34,35,134,234 中間壁部
38,58,78,98 周側壁部
39,59,79,99 ダンパー壁(樹脂フィルム)
41〜44,141,242 インク貯留室(液体貯留室)
45,65,85,105 インク流入口(液体流入口)
47,48,67,68,87,88,107,108 整流リブ
46,66,86,106 インク流出口(液体流出口)
147,148、247,248 段差部
A1〜4 主流域
B1〜4 副流域

Claims (4)

  1. 液体供給源から供給された液体が液体貯留室に貯留され、前記液体貯留室の液体が複数のノズルを有する液滴吐出ヘッドに供給される液滴吐出装置であって、
    前記液体貯留室は、前記液体供給源からの液体が流入する液体流入口と、前記液滴吐出ヘッドへ液体を流出する液体流出口と、前記液体流入口から前記液体流出口へ向かう液体の流れ方向と略平行でかつ互いに上下に離間して対向する一対の壁と、その一対の壁の間の空間の周囲を囲む周側壁とを備え、
    前記一対の壁のうち一方の壁は、可撓性を有するダンパー壁であり、
    前記一対の壁のうち他方の壁は、前記ダンパー壁へ向けて突出し且つ前記ダンパー壁と間隔をあけた状態で前記流れ方向と略平行に延びる一対の段差部を有しており、
    前記一対の段差部に挟まれる空間が前記液体流入口から前記液体流出口へ向かう主流域であり、前記各段差部と前記周側壁との間の空間が副流域であり、
    前記一対の壁の間の距離は、前記主流域よりも前記副流域の方が小さくなっていることを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記ダンパー壁は、前記周側壁に溶着された樹脂フィルムからなり、
    前記段差部は、
    前記ダンパー壁と交差する方向に延び、前記主流域を区画する側壁面と、
    前記側壁面に連なり、前記ダンパー壁と対向し、前記周側壁とは離れており、前記主領域から前記周側壁に向かって延びる上面と、を含み
    前記周側壁の近傍位置における前記他方の壁と前記ダンパー壁との間の距離は、前記上面と前記ダンパー壁との間の距離よりも大きい、請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記段差部は、前記他方の壁から前記ダンパー壁へ向けて突出し、前記側壁面と前記上面を有するとともに、前記主流域と前記副流域とを区分けする整流リブにより形成されている請求項2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記ダンパー壁は、前記周側壁に溶着された樹脂フィルムからなり、
    前記段差部は、
    前記ダンパー壁と交差する方向に延び、前記主流域を区画する側壁面と、
    前記側壁面に連なり、前記ダンパー壁と対向し、前記主領域から前記周側壁に向かって延びる上面を含み
    前記上面は、前記側壁面の上端から前記周側壁に向けて、前記ダンパー壁との距離が徐々に大きくなるように傾斜している、請求項に記載の液滴吐出装置。
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