JP2014050989A - 画像形成装置 - Google Patents

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文隆 掬川
Yoichi Ito
陽一 伊東
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幹夫 大橋
Sunao Saito
直 齊藤
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Abstract

【課題】滴吐出方向を水平方向とする記録ヘッドに対して液体を供給する液体カートリッジに確実に気泡を戻すことができない。
【解決手段】キャリッジ23には、液体カートリッジ202が装着され、液体カートリッジ202の液体収容部210と記録ヘッド24とを通じる流路260を有する流路ユニット202が搭載され、液体カートリッジ202は、第1の供給口部250と第2の供給口部251とを有し、第1の供給口部250は第2の供給口部251よりも下方に設けられ、流路ユニット202は、第1の供給口部250と連結される第1の流路口部252と、第2の供給口部251と連結される第2の流路口部253とを有し、第1の供給口部250と第1の流路口部252とを連結して形成される第1の流路236の流体抵抗は、第2の供給口部251と第2の流路口部253とを連結して形成される第2の流路237の流体抵抗よりも小さい。
【選択図】図3

Description

本発明は画像形成装置に関し、液滴を吐出する記録ヘッドを備える画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。
このような画像形成装置として、記録ヘッドを搭載しキャリッジに、記録ヘッドの供給する液体を収容した液体カートリッジ(例えばインクカートリッジ)を交換可能に搭載するオンキャリッジ方式で液体を供給するものが知られている。
例えば、従来、フィルタ部材よりも上流側のインクカートリッジ側に、インク流路を閉塞又は流路抵抗を増大させることができる流路制御手段を配置し、特に中空針内のフィルタ部材上にとどまる気泡に対しても、負圧を効果的に与え、またこれを瞬間的に解除させることにより、気泡がフィルタ部材を通過することができるようにしたものが知られている(特許文献1)。
特許第4552703号公報
ところで、上述したように、キャリッジに液体カートリッジを交換可能に搭載する方式にあっては、液体カートリッジの容積を大容量化することが難しく、インク切れを起こしやすくなり、カートリッジの交換頻度が高くなる。そのため、カートリッジ交換の手間(時間的、経済的)が増加する
そこで、液体カートリッジの液体の有効利用率を高めることが求められる。この場合、記録ヘッドのメンテナンス動作(維持回復動作)では印刷に無関係に液体が消費されるため、メンテナンス動作における無駄な液体消費を低減することが有効である。
このメンテナンス動作の一例として気泡の排気動作がある。液体カートリッジを抜き差ししたときや、液体カートリッジからの供給口のシールが不良となったときに、記録ヘッドと液体カートリッジとの間に気泡が生じることがある。
この気泡を除去する方法として、ノズル面をキャップ部材でキャップして吸引ポンプで液体と共に気泡を吸引排出する方向がある。しかしながら、この方式では、気泡と共に大量の液体が無駄に消費される。
特に、液滴を水平方向に向けて吐出する記録ヘッドを備える場合、液体カートリッジと記録ヘッドの間に気泡が生じると、滴吐出方向と気泡に働く浮力の方向が異なり、気泡が重力方向上向きに上昇し、記録ヘッドの供給口から離れた位置まで上昇してしまうために、上述した吸引排出方式で気泡を排出ためには大量の液体消費が必要になるという課題がある。
また、気泡を液体カートリッジに戻して液体カートリッジ交換のときに気泡を取り除く方法もある。しかしながら、この場合も、滴吐出方向が水平方向である場合には、気泡が浮力で上昇するため気泡を液体カートリッジに戻せないという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、滴吐出方向を水平方向とする記録ヘッドに対して液体を供給する液体カートリッジに確実に気泡を戻せるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出するノズルを有するノズル面を水平方向に向けて配置した記録ヘッドと、
前記記録ヘッドを搭載したキャリッジと、
前記記録ヘッドに供給する液体を収容する液体収容部を有する交換可能な液体カートリッジと、を備え、
前記キャリッジには、前記液体カートリッジが装着され、前記液体カートリッジの液体収容部と前記記録ヘッドとを通じる流路を有する流路部材が搭載され、
前記液体カートリッジは、第1の供給口部と第2の供給口部とを有し、
前記第1の供給口部は前記第2の供給口部よりも下方に設けられ、
前記流路部材は、前記液体カートリッジの前記第1の供給口部と連結される第1の流路口部と、前記液体カートリッジの前記第2の供給口部と連結される第2の流路口部とを有し、
前記液体カートリッジの第1の供給口部と前記流路部材の第1の流路口部とを連結して形成される第1の流路の流体抵抗は、前記液体カートリッジの第2の供給口部と前記流路部材の第2の流路口部とを連結して形成される第2の流路の流体抵抗よりも小さい
構成とした。
本発明に係る画像形成装置によれば、滴吐出方向を水平方向とする記録ヘッドに対して液体を供給する液体カートリッジに確実に気泡を戻すことができる。
本発明に係る画像形成装置の機構部の側面説明図である。 図1を矢示A方向から見た説明図である。 本発明の第1実施形態の説明に供するキャリッジ部分の側面説明図である。 液体カートリッジの内部構成の説明に供する図3の矢印C方向から見た説明図である。 液体カートリッジ内部と流路ユニット内の圧力状態の説明に供する側面説明図である。 同実施形態における流路ユニット内の気泡を液体カートリッジに戻す作用の説明に供するキャリッジ部分の側面説明図である。 同じく第2の流路部分の拡大説明図である。 第1の流路の説明に供する液体カートリッジと流路ユニットの連結前の説明図である。 同じく連結移行時の説明図である。 第2の流路の説明に供する液体カートリッジと流路ユニットの連結前の説明図である。 同じく連結移行時の説明図である。 本発明の第2実施形態におけるキャリッジ部分の側面説明図である。 本発明の第3実施形態における液体カートリッジの模式的側面説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の機構部の側面説明図、図2は図1を矢示A方向から見た説明図である。
この画像形成装置は、シリアル型画像形成装置であり、装置本体の内部に画像形成部2、搬送機構部5等を有し、装置本体の下方側に被記録媒体である用紙10を積載可能な給紙トレイ(給紙カセットを含み、給紙部の意味で使用する。)4を備えている。
そして、この給紙トレイ4から給紙される用紙10を取り込み、搬送機構部5によって用紙10を垂直方向(鉛直方向に沿う方向)に間歇的に搬送しながら、画像形成部2によって水平方向に液滴を吐出させて所要の画像を記録した後、排紙搬送部6を通じて画像が形成された用紙10を更に上方向に搬送して、装置本体の上方側に設けられた排紙トレイ7に用紙10を排紙する。
また、両面印刷を行うときには、一面(表面)印刷終了後、排紙搬送部6から反転部8内に用紙10を取り込み、搬送機構部5によって用紙10を逆方向(下方向)に搬送しながら反転させて他面(裏面)を印刷可能面として再度搬送機構部5に送り込み、他面(裏面)印刷終了後排紙トレイ7に用紙10を排紙する。
ここで、画像形成部2は、左右の側板101L、101R間に横架した主ガイド部材21及び従ガイド部材22で、記録ヘッド24を搭載したキャリッジ23を移動可能に保持している。
キャリッジ23は、キャリッジ移動機構の主走査モータ113によって駆動プーリ116と従動プーリ117間に架け渡したタイミングベルト114を介して主走査方向に移動走査される。
キャリッジ23には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための液体吐出ヘッドからなる4この記録ヘッド24a〜24d(区別しないときは「記録ヘッド24」という。)を搭載している。
記録ヘッド24は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、滴吐出方向を水平方向に向けて装着している。つまり、液滴を吐出するノズルが形成されたノズル面が垂直方向に配置され、水平方向に向けて液滴を吐出する記録ヘッド24を備える水平打ち方式を採用している。
記録ヘッド24は、それぞれ複数の液滴を吐出するノズルが列設された2つのノズル列を有し、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(Y)、シアン(C)、ブラック(K)の液滴を、それぞれ吐出する。
なお、液体吐出ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどの液体を吐出させる圧力を発生させる圧力発生手段(アクチュエータ手段)を備えたものなどを使用できる。
また、キャリッジ23には、記録ヘッド24に供給する当該色の液体を貯留した液体カートリッジ201が交換可能に装着される。また、キャリッジ23には、液体カートリッジ201と記録ヘッド24との間の流路を構成し、液体カートリッジ201を装着する流路部材(流路ユニット)202が設けられている。
給紙トレイ4の用紙10は、給紙コロ(半月コロ)43と分離パッド44によって1枚ずつ分離されて装置本体内に給紙され、搬送ガイド部材45に沿って、搬送機構部5の搬送ベルト51と押えコロ48との間に送り込まれ、搬送ベルト51に吸着されて搬送される。
搬送機構部5は、駆動ローラである搬送ローラ52と従動ローラ53との間に掛け渡した無端状の搬送ベルト51と、この搬送ベルト51を帯電させるための帯電ローラ54と、画像形成部2に対向する部分で搬送ベルト51の平面性を維持するプラテン部材55となどを有している。
搬送ベルト51は、副走査駆動機構の副走査モータ151によってタイミングベルト152及びタイミングプーリ153を介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって、用紙搬送方向(副走査方向)に周回移動する。
排紙搬送部6は、排紙ガイド部材61と、排紙搬送ローラ62及び拍車63と、排紙ローラ64及び拍車65とが配置され、画像が形成された用紙10を排紙ローラ64及び拍車65間から排紙トレイ7上にフェイスダウンで排紙する。
また、反転部8は、排紙トレイ7に一部を排出した用紙10をスイッチバック方式で反転して搬送ベルト51と押えコロ48との間に送り込むため、排紙経路と反転経路を切り替える切替爪81と、反転ガイド部材82と、反転ローラ83及び反転コロである拍車84と、従動ローラ53に対向する搬送補助ローラ85と、搬送ベルト51の逆搬送部分(用紙送り方向と逆方向に移動する部分)と、搬送ベルト51の逆搬送部分から分離された用紙10を、帯電ローラ54を迂回させて、搬送ベルト51と押えコロ48との間に案内する迂回ガイド部材86などを備えている。
また、キャリッジ23の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド24のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構(メンテナンスユニット)9を配置している。
この維持回復機構9には、記録ヘッド24の各ノズル面124(図1参照)をキャピングするための吸引キャップ91及び保湿キャップ92と、ノズル面124をワイピング(払拭)するワイパ部材(ワイパブレード)94などが保持されている。吸引キャップ91には図示しない吸引手段である吸引ポンプが接続されている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ4から用紙10が1枚ずつ分離給紙され、帯電された搬送ベルト51に用紙10が静電吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙10が垂直方向に搬送される。そこで、キャリッジ23を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド24を駆動することにより、停止している用紙10にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙10を所定量搬送後、次の行の記録を行い、記録が終了した用紙10を排紙トレイ7に排紙する。
そして、記録ヘッド24のノズルの維持回復を行うときには、キャリッジ23をホーム位置である維持回復機構9に対向する位置に移動して、吸引キャップ91によるキャッピングを行ってノズルからの吸引排出を行うノズル吸引、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出などの維持回復動作を行うことにより、安定した液滴吐出による画像形成を行うことができる。
また、両面印刷を行う場合には、第1面印刷は上述したとおりの動作を行い、用紙10の後端が反転部分岐(切替爪81)を通過すると、排紙ローラ64が反転駆動されて用紙10がスイッチバックされ、反転ガイド部材82側に案内され、反転ローラ83と拍車84の間で搬送され、搬送ベルト51の逆搬送部分と搬送補助ローラ85との間へと用紙10が送り込まれる。
これにより、用紙10は搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって搬送され、搬送ローラ52側で搬送ベルト51から分離されて、迂回ガイド部材86で案内され(迂回パスを経由し)、再度搬送ベルト51の正搬送部分(用紙搬送方向に移動する部分)とコロ48との間に送り込まれて搬送ベルト51に吸着され、再度記録ヘッド24による画像形成領域に吸着搬送されることで第2面印刷が行われた後、排紙トレイ7に排紙される。
次に、本発明の第1実施形態について図3を参照して説明する。図3は同実施形態の説明に供するキャリッジ部分の側面説明図であり、(a)は液体カートリッジ装着前の状態、(B)は液体カートリッジ装着後の状態の説明図である。
液体カートリッジ201は、ケース部材211の内部に液体を収容する(貯留する)液体収容部210が設けられ、ケース部材211には液体収容部210に通じる第1の供給口部250及び第2の供給口部251を有している。
ここで、第1の供給口部250は、液体カートリッジ201のケース部材211の底部に設けられて、液体収容部210の内底面に通じている。これにより、液体収容部210内の液体をより多く供給することができる。
第2の供給口部251は、第1の供給口部250よりも高い位置(上方)に設けられている。これにより、流路ユニット202内の気泡を第2の供給口部251に到達させることができる。ここでは、液体カートリッジ201を装着した状態で、流路ユニット202の流路260の最も高い位置に通じる部分に設けられている。
流路ユニット202は、側面形状(記録ヘッド24のノズル面から見た方向を正面とする。)でL字形状のハウジング部材221を有し、ハウジング部材221の内部に記録ヘッド24に通じる流路260が形成されている。
そして、ハウジング部材221には、液体カートリッジ201を装着したときに、第1の供給口部250と対応する位置に、第1の供給口部250が連結される第1の流路口部252が設けられ、第2の供給口部251と対応する位置に、第2の供給口部251が連結される第2の流路口部253が設けられている。
また、液体カートリッジ201の側面にはガイド用凸部256が設けられ、流路ユニット202にはガイド用凸部256が嵌り合う溝部255が設けられている。
そして、液体カートリッジ201を流路ユニット202に装着するために、図3(a)の矢印方向に液体カートリッジ201を下ろすとき、ガイド用凸部256が溝部255に嵌り込み、液体カートリッジ201の下降(移動)が案内される。
これにより、液体カートリッジ201を流路ユニット202に装着するとき、第1の供給口部250が第1の流路口部252に、第2の供給口部251が第2の流路口部253に確実に連結される。
液体カートリッジ201の第1の供給口部250と流路ユニット202の第1の流路口部252が連結されることで、第1の供給口部250の後述する供給口250a(図8参照)と第1の流路口部252の流路252a(図8参照)がつながって、第1の流路236が形成される。
また、液体カートリッジ201の第2の供給口部251と流路ユニット202の第2の流路口部253が連結されることで、第2の供給口部251の後述する供給口251a(図9参照)と第2の流路口部253の流路253a(図9参照)がつながって、第2の流路237が形成される。
ここで、下側の第1の流路236の流体抵抗は、上側の第2の流路237の流体抵抗よりも小さくしている。
また、流路ユニット202の流路60の上部壁面には、第2の流路口部253に向かって傾斜する傾斜部257が形成されている。また、流路ユニット202の流路60は記録ヘッド24の内部流路に通じているが、両者の間には液体中に混入した異物をろ過するためのフィルタ部材254を設けている。
次に、液体カートリッジ201の内部構成について図4を参照して説明する。図4は同液体カートリッジの図3の矢印C方向から見た説明図である。
液体カートリッジ201の液体収容部210の少なくとも1つの側壁面は、圧力によって変形する変形可能部材であるフィルム部材258で形成されている。また、液体収容部210内には、フィルム部材258を内側から外側(図4の矢印方向)に向けて加圧するばね213が設けられている。このばね213の復元力により液体収容部210内に負圧が形成される。
なお、液体カートリッジ201の液体収容部210内に形成される負圧は、記録ヘッド24が安定的に吐出可能な値になるように設定される。また、液体収容部210内は密閉空間となるため、記録ヘッド24から液滴を吐出するにつれて、内部の負圧値が次第に大きくなっていくことから、負圧が一定かつ所望の値になるように、フィルム部材258の変形可能な容積とばね213の復元力(ばね定数)を設計することが好ましい。
次に、液体カートリッジ201内部と流路ユニット202内の圧力状態について図5を参照して説明する。図5は同説明に供する側面説明図である。
まず、記録ヘッド24から液滴を吐出していないときには、図5(a)に示すように、液体カートリッジ201と流路ユニット202が通じており、かつ、液体の動きが生じず、静止しているため、液体カートリッジ201内(液体収容部210内部)の圧力P1と流路ユニット202内(流路260内部)の圧力P2の負圧値は等しくなっている。
ただし、等しいと言えるのは、重力方向に対して、同じ高さの圧力である。液体の自重が作用するため、重力方向に低い位置、即ち底面側の圧力は、重力方向でより高い位置に比べて、圧力が高まることになる。
一方、記録ヘッド24から液滴を吐出しているときには、図5(b)に示すように、液体カートリッジ201の液体収容部210内部に収容された液体が流路ユニット202の流路260内部に供給される。
このとき、液体は、図5(b)に矢印で示すように、主に下側の第1の流路236を通過することで圧力損失が生じる。そのため、液体カートリッジ201内と流路ユニット202内にある液体の圧力関係は、圧力P1<圧力P2という関係にある。
ここで、圧力P2は、ばね213の作用により負圧であるので、圧力P1は圧力P2よりも負圧が大きい状態、つまり、大気圧よりもより低い圧力となる。
そして、記録ヘッド24が液滴を吐出するとき、液体は流路ユニット202の流路260からフィルタ部材254を通過し、更に記録ヘッド24の内部にある流路を通過する。その過程で圧力損失が生じるため、記録ヘッド24内部の圧力発生手段によって液滴を吐出させる圧力が加えられる個別流路の圧力は、流路ユニット202内の圧力P1よりも更に低下することになる。
この場合、記録ヘッド24内部の個別流路に供給される液体の圧力が適正範囲を外れると、液滴の着弾位置ずれや乱れが発生し、吐出性能を低下させることになる。そのため、記録ヘッド24に供給する液体の圧力は、所望の範囲に収める必要がある。
したがって、液体カートリッジ201のばね213によって形成される液体収容部210内の負圧値は、滴吐出によって下側の第1の流路236、フィルタ部材254、記録ヘッド24内で生じる圧力損失を考慮し、圧力が低下しても個別流路に供給される液体の圧力が、所望の範囲に収まるように設定する。
また、液体カートリッジ201のばね213は、重力方向下部に位置するほど圧力が高くなるため、液体カートリッジ201及び流路ユニット202の上面から底面までの圧力差を考慮し、その圧力差があっても、記録ヘッド24が液滴を吐出可能な範囲に収まるようにすることが好ましい。
次に、本実施形態における流路ユニット202内の気泡を液体カートリッジ201に戻す作用について図6及び図7を参照して説明する。図6は同説明に供するキャリッジ部分の側面説明図、図7は同じく第2の流路部分の拡大説明図である。
まず、液体カートリッジ201を流路ユニット202から抜いたとき、あるいは、液体カートリッジ201を流路ユニット202に取り付けたときに、例えば、図6(a)に示すように、液体カートリッジ201の第1の供給口部250、第2の供給口部251と接続(連結)される流路ユニット202の下側の第1の流路236と上側の第2の流路237付近に、それぞれ気泡259B、259Aが生じることがある。
なお、流路ユニット202内への気泡の混入は、液体カートリッジ201の着脱時以外にも、供給口部250、251と流路口部252、253のシール性不良などでも生じることがある。
この状態から、図6(b)に示すように、記録ヘッド24を駆動させて液滴を吐出すると、前述したように、液体カートリッジ201の液体収容部210から流路ユニット202の流路260内に液体が供給される。
このときの液体の供給ルートは、下側の第1の流路236と上側の第2の流路237の二通りがあるが、上述したように、下側の第1の流路236の流体抵抗は、上側の第2の流路237の流体抵抗よりも小さくしているので、液体カートリッジ201の液体は下側の第1の流路236から優先的に流路ユニット202の流路260内へと供給される。
このとき、液体の流れにより、下側の第1の流路236近傍に滞留した気泡259Bが記録ヘッド24方向に移動する。気泡259Bがエッジ部260aよりも記録ヘッド24側に流れると、気泡259Bは、矢印Eで示すように、浮力により上昇し、上側の第2の流路237に到達する。
また、気泡259Bは、上側の第2の流路237の位置から外れても、傾斜部257があるため、傾斜部257に沿って確実に上側の第2の流路237に到達する。
また、記録ヘッド24と流路ユニット202の間にはフィルタ部材254が備わっている。気泡259Bがフィルタ部材254を通過するには、大きな圧力差が必要である。記録ヘッド24にある全てのノズルから液滴を吐出しても、気泡259Bがフィルタ部材254を通過するために必要な圧力差を作ることは難しく、液体のみが矢印Dで示すようにフィルタ部材254を通過する。そのため、気泡259Bは、記録ヘッド24に流れず、上側の第2の流路237に到達する。
なお、仮に気泡259Bが記録ヘッド24に入ると、気泡259Bは滴吐出動作時にノズルに入り込み、圧力発生手段で生じた吐出エネルギーを吸収してしまい、ノズルから液滴が吐出されず、画像品質に影響を及ぼすことになる。そのため、フィルタ部材254は液体の濾過の目的以外に、気泡の混入を防ぐ意味でも重要である。
そして、上述したように、流路ユニット202内で上側の第2の流路237近傍に到達した気泡259Bは、図7に示すように、浮力により上側の第2の流路237を通過し、液体カートリッジ201内に移動する。気泡259Bが上側の第2の流路237の鉛直方向から外れても、傾斜部257に沿って浮力により上昇し、上側の第2の流路237を通過することができる。
また、液体カートリッジ201の着脱時に上側の第2の流路237近傍に生じた気泡259Aも上側の第2の流路237を通じて液体カートリッジ201内に戻される。
このようにして、流路ユニット202内で生じた、あるいは、流路ユニット202内に混入した気泡259(259A、259B)は、図6(c)に示すように、全て液体カートリッジ201内に戻されて貯留される。
以上のように、本実施形態では、流路ユニット202内に生じた気泡あるいは流路ユニット202内に混入した気泡を、流路ユニット202から交換可能な液体カートリッジ201に戻すことができる。
そして、気泡259が戻された液体カートリッジ201は内部の液体が無くなってくると、別の液体カートリッジ201に交換される。
これにより、気泡を定期的に液体カートリッジ201と共に画像形成装置から取り除くことができる。
そのため、液体カートリッジ201から流路ユニット202までの空間で、気泡が一定量以上の体積に成長することを防ぐことができる。
したがってまた、画像形成装置が高温環境下に置かれても、気泡の圧力上昇はわずかであり、記録ヘッド24が安定的に吐出可能な負圧範囲を維持することができる。つまり、画像品質を保つことができる。
しかも、画像形成装置から気泡を排出するために、余計なメンテナンス動作を行って無駄に液体を消費することもない。そのため、液体カートリッジ201内にある液体の有効利用率を高め、液体カートリッジ201の交換頻度を下げることができる。
次に、液体カートリッジ201の第1の供給口部250と流路ユニット202の第1の流路口部252とで構成する第1の流路236について図8及び図9を参照して説明する。図8(a)は連結前の要部拡大断面説明図、(b)は平面説明図、図9は連結移行時の説明図である。
まず、上述したように、下側の第1の流路236近傍に滞留した気泡259Bは、記録ヘッド24からの滴吐出により、流路ユニット202に生じた流れによって移動する。気泡259Bを移動させるには、上側の第2の流路237と下側の第1の流路236のうち、下側の第1の流路236から流路260内に液体を流入させて流れを作る必要がある。そのためには、下側の第1の流路236の流体抵抗は、上側の第2の流路237の流体抵抗よりも小さくする必要がある。
同時に、下側の第1の流路236近傍に生じる気泡259Bのサイズは、上側の第2の流路237の流路径よりも小さくする必要がある。なぜなら、下側の第1の流路236近傍にある気泡259Bが浮力によって上昇し、上側の第2の流路237に到達したときに、気泡サイズが上側の第2の流路237の流路径よりも大きいと、そこで気泡259Bの上昇が停止してしまうからである。気泡259Bが上昇しなくなると、液体カートリッジ201内に移動できなくなるおそれがある。
そのためには、下側の第1の流路236の流路径を上側の第2の流路237の流路径よりも小さくしなければならない。
以上より、流体抵抗は上側の第2の流路237よりも下側の第1の流路236のほうが小さく、かつ流路径は上側の第2の流路237よりも下側の第1の流路236の方を小さくしなければならない。
ところが、流路径は、流体抵抗に対して反比例の関係にある。したがって、第1の流路236の流体抵抗を小さくしつつ、流路径を小さくするという、相反する要求を満足する構成とする必要がある。
そこで、図8を参照して、液体カートリッジ201の供給口250aを形成した第1の供給口部250を、流路ユニット202の流路252aを形成した第1の流路口部252内に嵌め込むことで、第1の供給口部250と第1の流路口部252が連結(接続)される。
ここで、第1の流路口部252の内周面には第1の供給口部250外周面との間をシールするシール部材261が設けられている。
また、第1の流路口部252には、流路252aに通じる複数の小径の流路262が設けられている。
このように構成したので、図8(a)に示す状態から、図9(a)に示すように、液体カートリッジ201の第1の供給口部250を、流路ユニット202の第1の流路口部252内に嵌め込み、第1の供給口部250が第1の流路口部252を塞いでいくと、両者の間に気泡259B(即ち空気)が残る。
この状態から、更に液体カートリッジ201を矢印方向に押し込んでいくと、図9(b)に示すように、第1の供給口部250が第1の流路口部252に完全に嵌め込まれる。
このとき、気泡259Bの一部は、第1の供給口部250を通じて液体カートリッジ201の液体収容部210内に戻る。
しかし、気泡259Bのサイズは、第1の供給口部250の供給口250aの開口径よりも大きいため、残りの気泡は小径の流路262が複数設けられた第1の流路口部252を通過して、流路ユニット202の流路260内に入る。
このとき、気泡259Bは小径の流路262を通過するため、そのサイズは流路262の径に合わせて小さくなり、更に複数の気泡259Bに変化する。
このようにして、第1の供給口部250と第1の流路口部252の間に生じた気泡を、サイズの小さい気泡にすることができる。そして、この場合、小径の流路262を複数設けているため、第1の流路236の流体抵抗を小さくすることができる。
次に、液体カートリッジ201の第2の供給口部253と流路ユニット202の第3の流路口部253とで構成する第2の流路237について図10及び図11を参照して説明する。図10(a)は連結前の要部拡大断面説明図、(b)は平面説明図、図11は連結移行時の説明図である。
図10を参照して、液体カートリッジ201の供給口251aを形成する第2の供給口部251を流路ユニット202の第2の流路253aを形成する流路口部253内に嵌め込むことで、第2の供給口部251と第2の流路口部253が連結(接続)される。
ここで、第2の流路口部253の内周面には第2の供給口部251外周面との間をシールするシール部材261が設けられている。
また、第2の流路口部253には、流路を狭める絞り部263が設けられている。この絞り263の開口径(流れの方向と直交する方向の径)は、第2の供給口部251の開口径よりも小さい径としている。また、絞り部263の開口径は、前述した第1の流路236に設けた小径の流路262の開口径よりも大きくしている。
このように構成したので、図10(a)に示す状態から、図11(a)に示すように、液体カートリッジ201の第2の供給口部251を、流路ユニット202の第2の流路口部253内に嵌め込み、第2の供給口部251が第2の流路口部253を塞いでいくと、両者の間に気泡259A(即ち空気)が残る。
この状態から、更に液体カートリッジ201を矢印方向に押し込んでいくと、図11(b)に示すように、第2の供給口部251が第2の流路口部253に完全に嵌め込まれる。
このとき、気泡259Aは、第2の供給口部251を通じて液体カートリッジ201の液体収容部210内に戻るものと、流路ユニット202に入りこむものに分離する。流路ユニット202に移動した気泡259Aは、絞り部263によって、第2の供給口部251よりも小さくなる。そのため、流路ユニット202内に進入した場合でも、浮力によって、液体カートリッジ201に戻ることができる。
また、前述した第1の流路236に設けた小径の流路262を通過した気泡259Bのサイズ(径)は、絞り部263の開口径よりも小さい。したがって、第1の流路236から生じた気泡259Bが上側の第2の流路237に到達すると、絞り部263と第2の供給口部251を通過して、液体カートリッジ201の液体収容部210内に戻ることができる。これにより、気泡259Bが上側の第2の流路237で留まることはない。
また、絞り部263によって上側の第2の流路237の流路は、一箇所で局所的に狭まっている。前述した第1の流路236の小径の流路262単体の流体抵抗は、絞り263よりも大きいが、第1の流路口部252に複数設けられているので、複数の流路262全体での流体抵抗は、絞り部263の流体抵抗よりも小さくなる。
つまり、第2の流路237の絞り部263の流体抵抗値は、第1の流路口部252に設けた複数の小径の流路262の合成抵抗値よりも大きくなっている。
したがって、記録ヘッド24から液滴を吐出すると、液体カートリッジ201の液体収容部210の液体は、流体抵抗の小さい下側の第1の流路236を通じで流路ユニット202の流路260に流れ込み、気泡259Bを移動させることができる。
以上のように、第1の流路236近傍に生じた気泡259Bのサイズを第2の流路237を通過可能なサイズまで小さくし、また、第2の流路237よりも第1の流路236の方が流体抵抗を小さくなるように構成することで、第1の流路236に生じた、あるいは、混入する気泡259Bを、確実に液体カートリッジ201に戻すことができる。
これにより、前述したように、液体カートリッジ201内の液体の有効利用率を高め、液体カートリッジ201の交換頻度を下げることができる。
なお、流体抵抗は、流路径の4乗に反比例し、流路長に比例する。また、同一断面内に、複数の流路がある場合、合成抵抗として1つの流体抵抗と見なすことができ、同一断面内に流路が増えるほど流体抵抗は低下する。
したがって、流路262と絞り部263の径、流路262の数、流路長は、第2の流路237と第1の流路236の流体抵抗に鑑みて決定する。
次に、本発明の第2実施形態について図12を参照して説明する。図12は同実施形態におけるキャリッジ部分の側面説明図である。
本実施形態では、第1の流路236の流路径と第2の流路237の流路径を、第2の流路237<第1の流路236とし、かつ、流体抵抗を第2の流路237>第1の流路236となるようにしている。
つまり、第2の供給口部251と第2の流路口部253を合わせた第2の流路237の流路長L2を、第1の流路236の流路長L1よりも長くしている。
また、第2の流路237の流路径よりも第1の流路236の流路径の方を大きくしている。
上述したように、流体抵抗は流路長さに比例するため、第1の流路236の流路長よりも、第2の流路237の流路長を長くすることで、第2の流路237の流体抵抗は第1の流路236の流体抵抗よりも大きくなる。
また、第1の流路236の流路径は第2の流路237の流路径よりも小さい。
これにより、第1の流路236に生じた気泡は、滴吐出により生じた流れに乗り、確実に液体カートリッジ201に戻される。そして、前記第1実施形態と同様に、液体カートリッジ201内に移動・貯留した気泡は、カートリッジ交換時に別の液体カートリッジに取り替えられるときに、装置から取り除かれる。
なお、流体抵抗は、流路径の4乗に反比例し、流路長に比例することから、流路長よりも流路径の寄与が大きくなる。そのため、第1の流路236の流路径を第2の流路237の流路径に比べて極端に小さくすることは難しく、第2の流路237の流路長と第1の流路236の流路長と流路径のバランスを考えて設定する。
次に、本発明の第3実施形態について図13を参照して説明する。図13は同実施形態における液体カートリッジの模式的側面説明図である。
まず、前述した各実施形態では、液体カートリッジ201は、液体収容部210を密閉空間内として負圧を形成する構成としている。このように、密閉区間内で負圧を形成する構成であれば、収容液体が大気と触れることがなく、外部からの異物混入を抑えることができる。しかも、液体の水分が蒸発し、液体粘度が大幅に変化することも防ぐことができる。
しかしながら、その反面、液体収容部210内部の液体を消費することでフィルム部材258が凹み、一定量以上の液体を使用すると、負圧を形成するばね213が縮み込み、負圧を維持できなくなってしまう。その結果、内部の液体を最後まで使い切れずに、未使用の液体が残ったまま液体カートリッジ201が交換されることになる。
そこで、本実施形態では、液体カートリッジ201の内部(液体収容部)を、液体を貯留する液室271と負圧を形成する負圧室270とに分離している。負圧室270は側面形状でL字形状として、少なくとも一部は液室271の下方に配置している。
そして、負圧室270には、前述した第1の供給口部250と第2の供給口部251を設けている。
液室271は、大気開放口272を有し、大気に開放されている。この場合、大気開放口272は、例えば流路径が細い蛇腹経路とし、流路長を延ばすような構成にすることで、液室271内部からの水分蒸発を抑制するようにすることが好ましい。
また、負圧室270の液室271の下方に位置する部分に、液室271と負圧室270とを通じる供給口273を設けている。そして、負圧室270内には、供給口273を開閉するため差圧弁277を設けている。差圧弁277は供給口273を開閉する弁体274と、弁体274を供給口273に押し付けるばね275とを有している。
この差圧弁277は、ばね275で弁体274が供給口273側に押し付けられているため、図13(a)に示すように、常時、閉弁状態となっている。つまり、通常、液室271から負圧室270には液体は供給されない状態にある。
そして、記録ヘッド24から液滴が緒出されると、図13(b)に示すように、第1の供給口部250から矢印方向に流路ユニットに液体が供給されると、負圧室270内の負圧が大きくなる。この状態で印字が続くと、大気圧である液室271と負圧室270との間での圧力差が大きくなる。
そして、液室271と負圧室270との間の圧力差が一定以上になると、ばね275が縮み、弁体274が供給口273から離間して、差圧弁277が開くので、液室271から負圧室270に液体が供給される。負圧室270に液体が供給されることで、負圧室270の負圧が低下して、ばね275が復元して弁体274が供給口273を閉じる。
このように、差圧弁277が適時開弁、閉弁して負圧室270内の負圧が所定の範囲内に保たれる。
ここで、液室271が負圧室270よりも上方に配置された部分に供給口273を設けているので、液室271内に貯留されている液体は、供給口273が開かれることで、自然にすべて負圧室270内に供給することができる。
なお、液体カートリッジ201を装置本体に初めて装着するときは、記録ヘッド24のノズル面をキャップ91によってキャッピングし、キャップ91に接続した吸引ポンプにより、ノズルから液体を吸引することで、強制的に負圧室270に負圧を形成する。その結果、差圧弁277が開いて、液室271から負圧室270に液体が供給される。
以上のように、本実施形態によれば、流路ユニット202や液体カートリッジ201で、気泡が一定量以上貯留される前に液体を無駄に使用することなく気泡を取り除くことができ、更に液室271内の液体を残さずに使用することができ、液体カートリッジ201内にある液体の有効利用率を高め、液体カートリッジ201の交換頻度を少なくすることができる。
なお、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
また、上記実施形態では、用紙を鉛直方向に沿う方向(垂直方向)に搬送し、液滴を水平方向に吐出する例で説明しているが、用紙を鉛直方向に沿う方向(垂直方向)に対して傾斜した方向に搬送し、液滴を水平方向に対して傾斜した方向に吐出する構成であっても、本発明を同様に適用することもできる。
2 画像形成部
4 給紙部
5 搬送機構
6 排紙搬送部
7 排紙トレイ
8 反転部
9 維持回復機構
10 用紙(被記録媒体)
23 キャリッジ
24 記録ヘッド
51 搬送ベルト
91 吸引キャップ
201 液体カートリッジ
202 流路ユニット(流路部材)
210 液体収容部
250 第1の供給口部
251 第2の供給口部
252 第1の流路口部
253 第2の流路口部
260 流路

Claims (7)

  1. 液滴を吐出するノズルを有するノズル面を水平方向に向けて配置した記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを搭載したキャリッジと、
    前記記録ヘッドに供給する液体を収容する液体収容部を有する交換可能な液体カートリッジと、を備え、
    前記キャリッジには、前記液体カートリッジが装着され、前記液体カートリッジの液体収容部と前記記録ヘッドとを通じる流路を有する流路部材が搭載され、
    前記液体カートリッジは、第1の供給口部と第2の供給口部とを有し、
    前記第1の供給口部は前記第2の供給口部よりも下方に設けられ、
    前記流路部材は、前記液体カートリッジの前記第1の供給口部と連結される第1の流路口部と、前記液体カートリッジの前記第2の供給口部と連結される第2の流路口部とを有し、
    前記液体カートリッジの第1の供給口部と前記流路部材の第1の流路口部とを連結して形成される第1の流路の流体抵抗は、前記液体カートリッジの第2の供給口部と前記流路部材の第2の流路口部とを連結して形成される第2の流路の流体抵抗よりも小さい
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記液体カートリッジの前記第1の供給口部は、前記液体カートリッジの前記液体収容部の内底面に通じて設けられ、
    前記液体カートリッジの前記第2の供給口部は、前記流路部材の流路の最も高い位置に対応する部分に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の流路は複数の流路部で構成され、前記複数の流路部のそれぞれの口径は前記第2の流路の口径よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の流路は前記第2の流路よりも流路長が短いことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記液体カートリッジの液体収容部は、前記液体を貯留する液室と、負圧を形成する負圧室とを有し、
    前記液室には大気と通じる大気開放口が設けられ、
    前記負圧室には前記第1の供給口部及び前記第2の供給口部が設けられ、
    前記負圧室の少なくとも一部は前記液室より下方に配置され、
    前記液室より下方に配置された前記負圧室の部分に前記液体が流れる通路が設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記流路部材には、前記液体カートリッジを案内するガイド部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記流路部材と前記記録ヘッドとの間にはフィルタ部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017144660A (ja) * 2016-02-18 2017-08-24 株式会社リコー 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置
JP2017170637A (ja) * 2016-03-18 2017-09-28 富士機械製造株式会社 インクカートリッジの交換方法および印刷装置

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