JP2010173199A - インクジェットヘッドおよびそれを備えたプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】インク収容部への顔料の堆積を防止し、インクの吐出不良を防止できるインクジェットヘッドおよびそれを備えたプリンタを提供する。
【解決手段】インク収容部61の底面から立設される仕切り壁56により、インク収容部61は第一インク室51および第二インク室52に仕切られる。第一インク室51には外部からインクを流入するインク流入口54が設けられている。第二インク室52にはインクをインクジェットノズル側に排出するインク排出口55が設けられている。第一インク室51および第二インク室52は仕切り壁56により上部が連通するように仕切られている。そして、仕切り壁56には、第一インク室51および第二インク室52との間をインク収容部61の底面側で連通する貫通孔53が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、インクジェットヘッドおよびそれを備えたプリンタに関し、詳細には、記録媒体にインクを吐出するインクジェットヘッドおよびそれを備えたプリンタに関する。
従来、紙やTシャツなどの記録媒体にインクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタが知られている。インクジェットプリンタでは、白、黒、シアン、マゼンタおよびイエローなど、様々な色のインクを個別に吐出して印刷を行なう。それぞれのインクは溶媒である水や有機溶剤と、着色済みの顔料または染料により構成される。中には粘着剤であるエマルジョンを含むものも知られている。また、インクジェットプリンタには、インクを吐出するためのインクジェットヘッド、および印刷時に移動するキャリッジが設けられている。インクジェットヘッドには、インクが収容されるインク収容部が設けられている。そして、キャリッジはインクジェットヘッドを支持しており、キャリッジの移動方向は、記録媒体の搬送方向とほぼ直交する方向である。インク収容部は固定のインク容器とチューブで接続されているものが多い。
インク収容部の底面から立設された仕切り壁を有するインク収容部が知られている(例えば、特許文献1参照)。仕切り壁の延設方向は、キャリッジの移動方向とほぼ直交する方向である。インク収容部は、仕切り壁により仕切られた二つのインク室を有し、一方がインクの流入口が設けられた第一インク室として形成され、他方がインクの排出口が設けられた第二インク室として形成される。この仕切り壁は、キャリッジの移動に伴うインク収容部内でのインク液面の波立ちによって生じるインクの泡立ちを減少させることができる。インクの泡立ちが少ないため、インクに気泡が混在するのを抑制することができ、インクジェットヘッドのインク吐出性を安定させ印刷品質を向上させる。
キャリッジの往復運動に伴うチューブ内のインクの移動によりインク収容部内部には圧力変動が生じる。圧力変動が大きいとインクジェットヘッドの吐出が不安定になる。この圧力変動を吸収するために、インク収容部のキャリッジの移動方向に直交して設けられた側壁には、樹脂等の可撓膜が形成されている。その可撓膜が変形しインク収容部の容積が変わることでインク収容部内の圧力変動を吸収し、インクジェットヘッドの吐出性を安定させている。可撓膜がキャリッジの移動により発生するインクの圧力変動を吸収する働きをダンパー性能という。
特開2004−291297号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のインクジェットプリンタでは、白色顔料として酸化チタンのような比重の大きい顔料を用いた場合、従来のインク収容部では、仕切り壁があるため、第一インク室の底面に顔料が堆積するという問題点があった。その結果、第一インク室に顔料などの堆積物が堆積するため、第一インク室に貯留可能なインク量が不足し、ヘッドからのインクの吐出不良を招くおそれがあった。また、側壁に設けられている可撓膜が変形できる有効面積が減るため、ダンパー性能が低下し吐出不良を引き起こすことがあった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、インク収容部への顔料の堆積を防止し、インクの吐出不良を防止できるインクジェットヘッドおよびそれを備えたプリンタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明のインクジェットヘッドは、記録媒体に吐出するインクを収容するインク収容部を備えたインクジェットヘッドであって、前記インク収容部は、前記インク収容部の底面から立設され、前記インク収容部を複数のインク収容室に仕切る少なくとも一つの仕切り壁を有し、前記複数のインク収容室のうちの第一インク室には外部からインクを流入するインク流入口が設けられ、前記複数のインク収容室のうちの第二インク室にはインクをインクジェットノズル側に排出するインク排出口が設けられ、前記第一インク室と前記第二インク室とは前記仕切り壁によって上部が連通するように仕切られ、前記仕切り壁には、前記第一インク室と前記第二インク室との間を前記インク収容部の底面側で連通する貫通孔が設けられていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明のインクジェットヘッドは、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記仕切り壁に設けられた貫通孔がインク収容部底壁に隣接していることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明のインクジェットヘッドは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記貫通孔の流路抵抗値と、前記第一インク室の流路抵抗値との比が14:1以上であることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明のインクジェットヘッドは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記貫通孔は、前記インク流入口とは反対側の前記仕切り壁の端部に設けられていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明のインクジェットヘッドは、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記第一インク室は、前記インク流入口からインクが流入する方向に伸びる延長壁を備え、前記延長壁の端部は、前記仕切り壁の上端より下方に位置することを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明のインクジェットヘッドは、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記貫通孔の直径は、インク中に分散している分散粒子の最大粒子径以上とすることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明のインクジェットヘッドは、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記第一インク室の底面が傾斜しており,その底面は仕切り壁側の方が低くなっていること特徴とする。
また、請求項8に記載の発明のインクジェットヘッドは、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記貫通孔は複数設けられていることを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明のインクジェットヘッドは、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記貫通孔にフィルタを設け、前記フィルタが設けられた前記貫通孔の流路抵抗値と、前記第一インク室の流路抵抗値との比が14:1以上となるように前記貫通孔の大きさを形成することを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明のインクジェットヘッドは、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記仕切り壁の延設方向は、前記インク収容部を支持するキャリッジの移動方向とほぼ直交する方向であることを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明のインクジェットヘッドは、請求項1乃至10のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記仕切り壁は二つ以上設けられ、前記仕切り壁の全てに貫通孔が設けられており、前記インク流入口に最も近い仕切り壁の前記貫通孔は第一インク室の底面に沿ってインク流入口から離れた位置に設けられ、前記第一インク室から下流に並ぶインク室の各々を仕切る仕切り壁には、上流側の仕切り壁の貫通孔と下流側の仕切り壁の貫通孔の位置が互いに逆になるように設けられていることを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明のプリンタは、請求項1乃至11のいずれかに記載のインクジェットヘッドを備えている。
また、請求項13に記載の発明のプリンタは、請求項12に記載の発明の構成に加えて、前記インク収容部と、前記インク収容部へとインクを供給するための固定インク容器とがチューブにより接続されていることを特徴とする。
以上詳述したように、請求項1に記載の発明のインクジェットヘッドでは、記録媒体に吐出するインクを収容するインク収容部を備えたインクジェットヘッドであって、インク収容部は、インク収容部の底面から立設され、インク収容部を複数のインク収容室に仕切る少なくとも一つの仕切り壁を有する。複数のインク収容室のうち第一インク室には外部からのインクを流入するインク流入口が設けられ、複数のインク収容室のうち第二インク室にはインクをインクジェットノズル側に排出するインク排出口が設けられている。そして、第一インク室と第二インク室は仕切り壁によって上部が連通するように仕切られている。さらに、仕切り壁には、前記第一インク室と前記第二インク室とを前記インク収容部の底面側で連通する貫通孔が設けられている。よって、インクに比重の大きい顔料等を使用していたとしても、仕切り壁に設けられた貫通孔を通じて、第一インク室に沈んだ顔料等の堆積物を下流側の第二インク室へ流入させ、上流側の第一インク室に顔料等が堆積することを少なくすることができる。
請求項2に記載のインクジェットヘッドでは、請求項1に記載の発明の効果に加え、仕切り壁に設けられた貫通孔がインク収容部低壁に隣接している。よって、第一インク室に堆積する堆積物の量を極めて少なくできる。
請求項3に記載のインクジェットヘッドでは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、貫通孔の流路抵抗値と、第一インク室の流路抵抗値との比が14:1以上である。貫通孔の流路抵抗値が第一インク室の流路抵抗値よりも大きく構成される。よって、インク吐出時には殆どのインクが第一インク室から仕切壁の上部を通って第二インク室に負圧吸引され、インク室の底面近傍のインクが顔料等の堆積物とともに貫通孔を通過して第2インク室に吸引される。このため、貫通孔を通じて第二インク室に流入してしまうインクの量を抑え、第一インク室および第二インク室にインク充填されない充填不良を起こすことがなく第一インク室の堆積物量も少なくできる。
請求項4に記載のインクジェットヘッドでは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加え、貫通孔は、インク流入口とは反対側の仕切り壁の端部に設けられている。よって、第一インク室の底面の全領域で沈降した顔料等の堆積物をインクとともに貫通孔を通じて第二インク室に流入させることができる。沈降した顔料等の堆積物を第一インク室内から第二インク室へ効果的に排出できるので、第一インク室の堆積物量も少なくすることができる。
請求項5に記載のインクジェットヘッドでは、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加え、第一インク室は、インク流入口からインクが流入する方向に伸びる延長壁を備え、延長壁の端部は、仕切り壁の上端より下方に位置する。よって、インク流入口からインクが流入する際の泡立ちを抑えることができる。
請求項6に記載のインクジェットヘッドでは、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の効果に加え、貫通孔の直径は、インク中に分散している顔料などの分散粒子の最大粒子径以上である。よって、インク中に分散している分散粒子はすべて貫通孔を通過することができ、第一インク室の堆積物量を少なくすることができる。
請求項7に記載のインクジェットヘッドでは、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の効果に加え、第一インク室の底面が傾斜しており,その底面は仕切り壁側の方が低くなっている。よって、堆積物等が第二インク室側へ流れやすくなっているので第一インク室の堆積物量をさらに少なくすることできる。
請求項8に記載のインクジェットヘッドでは、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明の効果に加え、貫通孔は複数設けられている。よって、インクに予め最大粒子径と設定していた大きさよりも大きい粒子径の分散粒子が混入していた場合であっても、仮に一つの貫通孔を塞いだ場合にも、残りの貫通孔が分散粒子を第一インク室から第二インク室へ流入させることができ、第一インク室の堆積物量を少なくすることができる。
請求項9に記載のインクジェットヘッドでは、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明の効果に加え、貫通孔にフィルタを設け、フィルタが設けられた貫通孔の流路抵抗値と、第一インク室の流路抵抗値との比が14:1となるように貫通孔の大きさを形成する。よって、フィルタにより第一インク室から第二インク室へ異物が流入することを抑制することができるとともに第一インク室の堆積物量を少なくできる。
請求項10に記載のインクジェットヘッドでは、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明の効果に加え、仕切り壁の延設方向は、インク収容部を支持するキャリッジの移動方向とほぼ直交する方向である。よって、キャリッジの移動によるインク収容部内のインクの移動の幅を狭くでき、キャリッジの往復運動によるインク液面の波立ちによって生じるインクの泡立ちを少なくすることができる。
請求項11に記載のインクジェットヘッドでは、請求項1乃至10のいずれかに記載の発明の効果に加え、複数の仕切り壁が存在する場合であっても上流側にある仕切り壁の貫通孔と反対側に貫通穴を設けることにより、インクの充填不良が発生しない。第一貫通孔、および第二貫通孔により、インク収容部における顔料等の堆積物を少なくすることができる。さらに、二つの壁によりさらにインクの波立ちを抑え、インクの泡立ちを抑えることができる。
請求項12に記載のプリンタは、請求項1乃至11のいずれかに記載のインクジェットヘッドを備えているので、請求項1乃至11のいずれかに記載の発明の効果を得ることができる。
請求項13に記載のプリンタでは、請求項12に記載の発明の効果に加え、インク収容部と、インク収容部へインクを供給するための、固定インク容器とがチューブにより接続されている。よって、固定インク容器を取り換え易い位置に固設することにより、容易に固定インク容器の交換ができる。
インクジェットプリンタ1の平面図である。 インクジェットプリンタ1の正面図である。 インクジェットプリンタ1の第一インクジェットヘッド21およびインク供給チューブ34を示す正面図である。 第一インクジェットヘッド21の側面図である。 図4に示すA−A線矢視方向断面図である。 インクジェットプリンタ1における制御部100の電気的構成を示すブロック図である。 図4に示すA−A線矢視方向断面図において、インクの流れを図示した断面図である。 図4に示すA−A線矢視方向断面図において、第一インク室51および第二インク室52にインクが充填された状態を示す断面図である。 第一の変形例で示す貫通孔にフィルタが設けられたインクジェットヘッド201の側面図である。 第二の変形例で示す第一インク室51の底面67と、貫通孔53が段差なく構成されているインクジェットヘッド211の側面図である。 第三の変形例で示す貫通孔81、82および83が設けられたインクジェットヘッド221の側面図である。 第四の変形例で示す仕切り壁68および69が設けられたインクジェットヘッド231の側面図である。 図12に示すB−B線矢視方向断面図である。
以下、本発明に係るインクジェットプリンタ1の実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1乃至図3を参照して、インクジェットプリンタ1の物理的構成について説明する。なお、図1において、紙面の下方向、上方向をインクジェットプリンタ1の前後方向、紙面の左右方向をインクジェットプリンタ1の左右方向と定義する。また、図2において、紙面の上下方向をインクジェットプリンタ1の上下方向と定義する
図1および図2に示すように、インクジェットプリンタ1は、左右方向を短手方向とする平面板状のベース2を底面に備えており、装置全体を側面から覆う本体カバー10を備えている。ベース2の略中央には、前後方向に延びるレール7が配設されており、このレール7は、取り換え可能な平板状のプラテン5を、ベース2の前後方向に移動可能に支持している。また、レール7の後端部には、プラテン5をレール7に沿って移動させるためのステッピングモータであるプラテン搬送モータ40(図6参照)が配設されている。プラテン5は、ベース2の前後方向を長手方向とする略長方形状の板状部材であり、例えばTシャツ等の布帛からなる記録媒体が、プラテン5の上面に載置される。
本実施の形態におけるインクジェットプリンタ1の記録機構は、周知のインクジェット式記録機構であり、インクを噴射するノズル面を具備する第一の記録ヘッドとしての第一インクジェットヘッド21を搭載したキャリッジ13が設けられている。そして、インクジェットプリンタ1の左右方向にキャリッジ13を案内するためのガイドレール11が架設されている。このガイドレール11の右端付近に第一キャリッジモータ24(図6参照)が設けられている。そして、第一キャリッジモータ24の駆動によって、ガイドレール11に沿って、キャリッジ13が往復移動する。
また、図1および図2に示すように、本体カバー10の側面の右端部には白色のインクが第一インクカートリッジ31に収納されている。この第一インクカートリッジ31と第一インクジェットヘッド21の間には、インク供給管としてのインク供給チューブ34が設けられており、第一インクカートリッジ31内の白インクを第一インクジェットヘッド21に供給している。
インク供給チューブ34は、可撓性のチューブであり、キャリッジ13がガイドレール11の右端と左端との間を移動する際に、このキャリッジ13に追従して第一インクジェットヘッド21への白インクの供給を行う。このため、インク供給チューブはガイドレール11よりも長く形成されている。このように長く形成されたインク供給チューブ34を、キャリッジ13の移動に円滑に追従させるため、棒状、かつ中央で曲折した第一アーム36を備えている。
第一アーム36は、本体カバー10内に設けられた支点36Aを中心に回動する後アーム部36Dと、この後アーム部36Dに設けられた支点36Bを中心に回動し、キャリッジ13に支点36Cにより連結された前アーム部36Eとを備えている。第一アーム36は、キャリッジ13の移動に伴って回動する。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ1は、インクを噴射するノズル面を具備する第二の記録ヘッドとしての第二インクジェットヘッド22を搭載したキャリッジ14が設けられている。そして、インクジェットプリンタ1の左右方向(ガイドレール11と平行)にキャリッジ14を案内するためのガイドレール12が架設されている。図2に示すように、ガイドレール12は、本体カバー10の高さ方向において、ガイドレール11よりも高い位置に設けられている。このガイドレール12の左端付近に第二キャリッジモータ25(図6参照)が設けられている。第二キャリッジモータ25の駆動によって、ガイドレール12に沿って、キャリッジ14が往復移動する。
図1および図2に示すように、本体カバー10の側面の左端部には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)および黒(K)の各色のインクが第二インクカートリッジ32に収納されている。この第二インクカートリッジ32と第二インクジェットヘッド22との間には、インク供給管としてのインク供給チューブ35が設けられており、第二インクカートリッジ32内のCMYK各色インクを第二インクジェットヘッド22に供給している。
インク供給チューブ35は、可撓性のチューブであり、キャリッジ14がガイドレール12の左端と右端との間を移動する際に、このキャリッジ14に追従して第二インクジェットヘッド22へのCMYK各色インクの供給を行う。そのために、インク供給チューブ35は、ガイドレール12よりも長く形成されている。このように長く形成されたインク供給チューブ35を、キャリッジ14の移動に円滑に追従させるため、棒状、かつ中央で曲折した第二アーム37を備えている。
第二アーム37は、本体カバー10内に設けられた支点37Aを中心に回動する後アーム部37Dと、この後アーム部37Dに設けられた支点37Bを中心に回動し、キャリッジ14に支点37Cにより連結された前アーム部37Eとを備えている。第二アーム37は、キャリッジ14の移動に伴って回動する。
図1および図2に示すように、インクジェットプリンタ1の前面の右端部には、インクジェットプリンタ1の操作を行うための操作パネル28が設けられている。この操作パネル28には、印刷などを指示する操作ボタン29、および各種の表示を行うLCDから構成されたディスプレイ30が設けられている。
図3を参照して、第一インクジェットヘッド21について説明する。図3に示すように、本実施の形態のインクジェットプリンタ1においては、白インク用の第一インクジェットヘッド21と白インクを収容した第一インクカートリッジ31(図1参照)とを連結するインク供給管としてのインク供給チューブ34が設けられている。
第一インクジェットヘッド21は、ダンパーケース50、ベースプレート62およびインクジェットノズル部60から構成される。第一インクジェットヘッド21は正面視長方形状のベースプレート62を備え、ベースプレート62に設けられたネジ孔64(図4参照)を通じて図示外のネジによりキャリッジ13に固定されている。ダンパーケース50は、上下方向に長辺を有する略直方体形状である。このダンパーケース50は、第一インクカートリッジ31からインク供給チューブ34を介して供給されるインクを貯留する。そして、インクジェットノズルを下面に備えたインクジェットノズル部60は、ベースプレート62の下部に設けられ、正面視左右方向に長辺を有する正面視長方形状である。このインクジェットノズル部60は、ダンパーケース50に貯留されたインクを記録媒体へ吐出する。尚、インクジェットノズル部60側のダンパーケース50の基部には、フランジ部63が形成されている。そして、このフランジ部63とインクジェットノズル部60との間にベースプレート62が挟まっている。
このように、第一インクジェットヘッド21と第一インクカートリッジ31とをインク供給チューブ34により連結することで、第一インクカートリッジ31内のインクをダンパーケース50に供給できる。また、第一インクカートリッジ31を取り換えやすい位置に設けることが可能となる。そのため、第一インクカートリッジ31のインクが無くなっ
次に、図4および図5を参照して、第一インクジェットヘッド21の詳細について説明する。図4は、第一インクジェットヘッド21の側面図である。図5は、図4に示すA−A線矢視方向断面図である。なお、本実施の形態では、第一インクジェットヘッド21のみを説明するが、第二インクジェットヘッド22についても同様の構成であるため、本実施の形態での説明は省略する。
図4および図5に示すように、前述のように第一インクジェットヘッド21は、ダンパーケース50、ベースプレート62およびインクジェットノズル部60から構成される。それぞれの形状について以下、詳述する。ダンパーケース50は、内部に第一インクカートリッジ31から供給されるインクを貯留する略直方体形状の容器である。ベースプレート62は、ダンパーケース50の下部に位置し図示外のネジによりダンパーケース50に固定される。そして、ベースプレート62には、自身をキャリッジ13(図3参照)に図示外のネジで固定するためのネジ孔64が前後端部に設けられている。インクジェットノズル部60は、ダンパーケース50から供給されるインクを記録媒体に吐出する直方体形状の部品である。また、インクジェットノズル部60とベースプレート62とは複数の図示外のネジにより接合されている。
また、図4および図5に示すように、ダンパーケース50は、インク流入口54、インクガイド59、第一インク室51、仕切り壁56、右側面カバー57、左側面カバー58、貫通孔53、第二インク室52およびインク排出口55から構成される。
インク流入口54は、インク供給チューブ34(図3参照)が接続される。そして、インク流入口54は、第一インクカートリッジ31からインク供給チューブ34を介して供給されるインクをインクガイド59の方向へ流入させる。インクガイド59は、インク流入口54から第一インク室51の方向へ上下方向に伸びる壁であり、インク流入口54から流入してきたインクの進む方向を矯正して第一インク室51の方向へインクを流入させる。第一インク室51は、インクガイド59に沿って流入してきたインクを貯留する。インクガイド59によりインクはダンパーケース50の底面側から,つまり仕切り壁56の上端よりも低い位置からインクは第一インク室51へ流入する。
仕切り壁56は、第一インク室51と第二インク室52とで構成されるインク収容部61の底面から立設され、第一インク室51および第二インク室52を上部が連通するように仕切る壁である。仕切り壁56の延設方向は、キャリッジの移動方向とほぼ直交する方向である。仕切り壁56により第一インク室51および第二インク室52に貯留されたインクのキャリッジ13の往復運動による泡立ちを防ぐことができる。
右側面カバー57および左側面カバー58は、可撓性を有するフィルムであり、ダンパーケース50の側面に蓋をする。このような構成によると、右側面カバー57および左側面カバー58は、キャリッジの移動方向とほぼ直交する方向に設けられていることになるので、キャリッジの往復運動に伴って生じる圧力変動を吸収することができる。この右側面カバー57および左側面カバー58がキャリッジ13の往復運動により発生するインクの圧力変動を吸収する働きのことをダンパー性能という。
貫通孔53は、詳細は後述するが、第一インク室51に堆積した顔料等を、貫通孔53を通して第二インク室52へ流入させる働きをもつ。第二インク室52は、第一インク室51から仕切り壁56の上方を通って流入してくるインク、および貫通孔53を介して流入してくるインクを貯留する。そして、インク排出口55は、第二インク室52に貯留されたインクをインクジェットノズル部60へ流入させる。
次に、図6を参照して、インクジェットプリンタ1の電気的構成について説明する。
図6はインクジェットプリンタ1における制御部100の電気的構成を示すブロック図である。図6に示すように、インクジェットプリンタ1の制御部100には、インクジェットプリンタ1全体の制御を司るCPU110が設けられ、CPU110には、バス115を介して、CPU110が実行する各種の制御プログラム等を記憶したROM120と、データを一時的に記憶するRAM130とが接続されている。
また、CPU110には、バス115を介して、通信処理部150が接続されており、USB、あるいはパラレル等のケーブル160を介して、パーソナルコンピュータ170と接続されている。さらに、CPU110には、インクジェットプリンタ1の印刷制御を行う印刷制御部140がバス115を介して接続されている。印刷制御部140には、第一インクジェットヘッド21および第二インクジェットヘッド22を駆動させるための記録ヘッド駆動制御部141が設けられている。また、印刷制御部140には、第一キャリッジモータ24と第二キャリッジモータ25とを駆動させるためのヘッド搬送制御部142が設けられている。そして、プラテン搬送モータ40を駆動させるためのプラテン搬送モータ駆動部143が設けられている。
さらに、印刷制御部140には、操作パネル28(図1参照)に設けられた操作ボタン29、およびカートリッジ挿入センサ43からの信号を入力するセンサ入力部144が設けられている。そして、操作パネル28上に設けられたディスプレイ30を制御する表示制御部146とが設けられている。
また、本実施の形態においては、ガイドレール11およびガイドレール12の右または左の端部の何れかに、第一インクジェットヘッド21および第二インクジェットヘッド22のメンテナンスを行う周知の第一メンテナンス機構および第二メンテナンス機構が設けられている。この第一メンテナンス機構および第二メンテナンス機構には、第一メンテナンスモータ41と第二メンテナンスモータ42が設けられている。そして、印刷制御部140には、この第一メンテナンスモータ41と第二メンテナンスモータ42をそれぞれ制御するメンテナンス制御部147が設けられている。
次に、図7および図8を参照して、ダンパーケース50の第一インク室51および第二インク室52内のインク変化状況について説明する。図7は、図4に示すA−A線矢視方向断面図において、インクの流れを図示した断面図である。図8は、図4に示すA−A線矢視方向断面図において、第一インク室51および第二インク室52にインクが充填された図である。
図7に示すように、インク流入口54から流入したインクは、一旦、第一インク室51の底面まで達し、その後、第一インク室51には、上部までインクで満たされる。そして、第一インク室51と第二インク室52とが連通するインク収容部61の上部を通って、第二インク室52へとインク流入される。インクは、図8に示すように、第一インク室51と第二インク室52とに貯留される。
そして、インクジェットノズル部60からインクが吐出されると、インク収容部61の内部のインク流路には負圧が生じる。その負圧によって自然に第二インク室52内のインクがインク排出口55を通ってインクジェットノズル部60内へ流入する。そして、第一インク室51内のインクが仕切り壁56を超えて第二インク室52へ移動する。さらに、インク供給チューブ34(図3参照)のインクがダンパーケース50の第一インク室51にインク流入口54を通って流入するとともに第一インクカートリッジ31(図1参照)内のインクがインク供給チューブ34内に流入する。こうして、第一インクカートリッジ31のインクがインクジェットノズル部60に負圧により供給される。
ところで、白色顔料として酸化チタンのような比重の大きい顔料を用いた場合、第一インク室51に顔料が堆積することが分かっている。仕切り壁56に第一インク室51から第二インク室52へ流入できる流路が無い場合は第一インク室51に顔料が堆積し続ける。一方仕切り壁56に貫通穴53を設けた場合、仕切り壁56に設けられた貫通孔53を通って、第一インク室51に堆積した酸化チタン等の堆積物が第一インク室51から第二インク室52へと移動する。第二インク室52へ移動した酸化チタン等の堆積物は、インク排出口55から排出される。よって、本実施の形態の第一インクジェットヘッド21および第二インクジェットヘッド22を用いれば、インクに比重の大きい顔料等を使用していたとしても、仕切り壁56に設けられた貫通孔53を通じて、第一インク室51に沈んだ顔料等の堆積物を下流側の第二インク室へ流入させ、上流側の第一インク室に顔料等が堆積することを少なくすることができる。貫通穴53の位置はインク流入口と反対側に設けることで第一インク室51内の堆積物を効率良く排出することができる。また,貫通穴53は第一インク室51の底面に隣接して配置することで第一インク室内の堆積物を効率よく排出することができる。貫通穴53の大きさは穴詰まりを防止するため,インク中に分散している分散粒子の最大粒子径以上とする必要がある。
また、前述のように、右側面カバー57(図7参照)および左側面カバー58(図7参照)は、可撓性を有するフィルムである。そして、右側面カバー57および左側面カバー58は、キャリッジの移動方向とほぼ直交する方向に設けられていることになるので、キャリッジの往復運動に伴って生じる圧力変動をより吸収することができる。しかし、第一インク室51に顔料等が堆積すると、可撓性を有する右側面カバー57が変形できる有効面積が減るため、ダンパー性能が低下し吐出不良を引き起こすことがあった。しかし、仕切り壁56に設けられた貫通孔53により、インクが第一インク室51から第二インク室52へ流入し酸化チタン等の堆積がないため、ダンパー性能が低下して吐出不良を引き起こすことがない。
次に、上記構造の第一インクジェットヘッド21の仕切り壁56に形成される貫通孔53の最適な直径および数を決定するため、以下に示す評価および検証を行った。
[評価1]
まず、表1に示すように、仕切り壁56に設けられた貫通孔53の直径および数が異なる11種類の第一インクジェットヘッド21のサンプルを作製した。ここで、貫通孔53が仕切り壁56に形成されていない従来のインクジェットヘッドも第11サンプルとして用意し、比較対象とした。
Figure 2010173199
具体的には、第1サンプルは、貫通孔53の直径が0.05cmであり、貫通孔53の個数は一個である。第2サンプルは、貫通孔53の直径が0.08cmであり、貫通孔53の個数は一個である。第3サンプルは、貫通孔53の直径が0.10cmであり、貫通孔53の個数は一個である。第4サンプルは、貫通孔53の直径が0.12cmであり、貫通孔53の個数は一個である。第5サンプルは、貫通孔53の直径が0.15cmであり、貫通孔53の個数は一個である。第6サンプルは、貫通孔53の直径が0.10cmであり、貫通孔53の個数は九個である。第7サンプルは、貫通孔53の直径が0.20cmであり、貫通孔53の個数は一個である。第8サンプルは、貫通孔53の直径が0.15cmであり、貫通孔53の個数は四個である。第9サンプルは、貫通孔53の直径が0.25cmであり、貫通孔53の個数は一個である。第10サンプルは、貫通孔53の直径が0.30cmであり、貫通孔53の個数は一個である。第11サンプルは、仕切り壁56に貫通孔53は設けられていない従来のダンパーケースである。
次に、各サンプルの貫通孔において流路抵抗値を計算した。流路抵抗値とは、液体の流れに対する流路(この場合は貫通孔)の抵抗の大きさをいう。具体的には、流路抵抗値Rは、以下の式で表わされる。
R=8×インク粘度×流路長さ/(等価半径)/流路断面積
また,等価半径は以下の式で表される。
等価半径=2×流路断面積/濡れ縁
濡れ縁とは液体が接する部分の外周である。断面積が円の場合は半径をrとすると2πrになる。
流路長さは仕切り壁56の厚みの0.18cmで、各サンプル共通である。そして、11個のサンプルの貫通孔の流路抵抗値を計算した。インクの粘度は、1mPa・sとし、各サンプル共通として計算を行った。その結果を表1の「流路抵抗比」欄に示す。表1の流路抵抗比欄は、第一インク室51の流路抵抗値Riを1とした時の各サンプルの貫通孔53の流路抵抗比を示す。ここで、第一インク室51の流路抵抗値Riは、Ri=1008である。
そして、以下の試験を行った。ダンパーケース50の第一インク室51内に酸化チタンを顔料とする白インクを流入させ、第一インク室51および第二インク室52が図8に示すように、仕切り壁56の上端の高さまでインクが充填されるようにした。ここで、インクが第一インク室51および第二インク室52の両方,すなわち、インク収容部61内に充填されるか否かの試験である「インク充填量の試験」を行った。インク充填量の試験とは、インクジェットノズル部60のノズルにパージ吸引ポンプを接続し、ポンプを所定時間駆動して第一第二インク室にインクをインクタンク側から吸引する試験である。
仕切り壁56に設ける貫通穴53が大きく流路抵抗が小さいと,第一インク室51に流入したインクは貫通穴53からしか第二インク室に流入しない(仕切り壁56を越えて流入するインクが無い)のでインク収容部61内にインクが十分に充填されない。表2にその試験の結果を示す。表2の「インク充填量判定」欄に示す判定印の意味は、以下の通りである。インク収容部61の充填率が80%以上であればインク充填が優れるとして「○」と評価した。インク収容部61の充填率が60%以上、80%未満であればインク充填が良いとして「△」と評価した。インク収容部61の充填率が60%未満であればインク充填が悪いとして「×」と評価した。60%以上充填される「○」判定および「△」判定を合格範囲とした。
表2に示すように、評価1では、第1サンプル〜4および11では、インク収容部61に白インクが100%充填され、第5サンプルでのインク充填率は60%以上、80%未満である。また、第6サンプル〜10では、インク収容部61にインクが十分に充填されない結果となった。よって、最も小さい流路抵抗比で60%以上、インク収容部61にインクが充填されるのは、第5サンプルであり、この場合の貫通孔53の流路抵抗比は14:1である。
[評価2]
評価1に引き続き、インクが流入された第一インクジェットヘッド21をそのまま一週間放置し、放置後にインクを流し堆積物の除去能力があるかを判別するために「酸化チタン等の堆積物の評価」を行った。表2の「放置後の堆積物判定」欄に示す判定印の意味は、以下の通りである。第一インク室51に残る酸化チタン等の堆積物を視認できなければ堆積物除去性が優れるとして「○」と評価した。第一インク室51に残る酸化チタン等の堆積物を視認できれば堆積物除去性が悪いとして「×」と評価した。また、「−」は、評価を行っていないことを示す。
表2に示すように、評価を行った8つのサンプルの内、放置後の酸化チタン等の堆積物が目視できたのが第11サンプルであり、仕切り壁56に貫通孔53が設けられていないサンプルである。第11サンプルを除く、試験を行った7つサンプルは、いずれも放置後の堆積物は目視できなかった。
Figure 2010173199
以上の2つの評価より、第5サンプルであれば、最も大きい直径,すなわち最も小さい流路抵抗値でインク充填量、および放置後の酸化チタン堆積物の両方の試験の規定を満足させる結果となることが分かる。第5サンプルの流路抵抗比は、14:1である。つまり、仕切り壁56に設けられた貫通孔53の流路抵抗値と、第一インク室51の流路抵抗値との比が14:1以上の値であれば、インク収容部61にインクが充填され、かつ酸化チタン等も堆積しないことがわかった。インクを十分にインク収容部61に充填する場合は,貫通穴53の流路抵抗値と第一インク室51の流路抵抗値との比は35:1以上であることが望ましい。
なお、第一インクカートリッジ31および第二インクカートリッジ32が本発明の「固定インク容器」に相当し、インク供給チューブ34、35が本発明の「チューブ」に相当する。
なお、上記の実施形態に示されるインクジェットヘッドの構成は例示であり、本発明は各種の変形が可能なことは言うまでもない。以降、前述の実施の形態と同様の構成については同じ符号を用いて説明する。
図9に示す第一の変形例のインクジェットヘッド201のように、仕切り壁56に設けられた長孔貫通孔71をフィルタ72で覆っても良い。図9は、第一の変形例で示す貫通孔にフィルタが設けられたインクジェットヘッド201の側面図である。これにより、予期せぬ大きさの異物を捕捉することができ、インクジェットノズル部60へ流入する異物を排除できる。この場合、前述の実施形態と同様、長孔貫通孔71と第一インク室51との流路抵抗比が14:1以上となるように長孔貫通孔71の大きさを設定する。図9では長孔となっているが,同等の働きをするものであればこの形状に限定されるものではない。
また、図10に示す第二の変形例のインクジェットヘッド211のように、第一インク室51の底面67を傾斜させて仕切り壁56側が低くなるように形成しても良い。図10は、第二の変形例で示す第一インク室51の底面67が傾斜しており,仕切り壁56側が低くなっている形状のインクジェットヘッド211の側面図である。これにより、第一インク室51から第二インク室52へインクが流れやすくなるとともに堆積物も第二インク室52へ流れやすくなるので第一インク室51に堆積する顔料等の量を少なくすることができる。
また、図11に示す第三の変形例のインクジェットヘッド221のように、仕切り壁56に複数の貫通孔81、82および83が設けられていても良い。図11は、第三の変形例で示す貫通孔81、82および83が設けられたインクジェットヘッド221の側面図である。これにより、予期せぬ大きさの顔料が第一インク室51に流入し、一つの貫通孔を塞いだ場合でも、他の二つの貫通孔により、顔料等を第一インク室51から第二インク室52へ流入することができる。この場合、前述の実施形態と同様、長孔貫通孔71と第一インク室51との流路抵抗比が14:1以上となるように貫通孔71の大きさを設定する。
また、図12および図13に示す第四の変形例のインクジェットヘッド231のように、仕切り壁が二つ以上設けられていても良い。図12は、第四の変形例で示す仕切り壁68および69が設けられたインクジェットヘッド231の側面図である。図13は、図12に示すB−B線矢視方向断面図である。図12に示すように、第一仕切り壁68および第二仕切り壁69は、第一インク室91、第二インク室92および第三インク室93により構成されるインク収容部94の底面から立設される。そして、第一インク室91、第二インク室92および第三インク室93の左右横幅は、インク収容部が二つに区切られた場合よりも狭く形成される。これにより、印刷時のインクジェットヘッド231内のインクの泡立ちを、インク収容部が二つに区切られた場合よりも少なくすることができ、結果として、インクに気泡が混在するのを抑制することができ、印刷品質を向上させることができる。
さらに、図12および図13に示すように、第一仕切り壁68および第二仕切り壁69には、インク収容部94の底面側にそれぞれ第一貫通孔95および第二貫通孔96が設けられている。第一貫通孔95は、インク流入口54から離れた位置に設けられている。そして、上流側の第一仕切り壁68に設けられた第一貫通孔95と、下流側の第二仕切り壁69に設けられた第二貫通孔96とは前後方向で互いに逆になるように設けられている。よって、複数の仕切り壁が存在する場合であっても上流側にある仕切り壁の貫通孔と反対側に貫通穴とを設けることにより、インクの充填不良を発生させず、インク収容部94の底面における顔料等の堆積を少なくすることができる。
また、前述の実施の形態では、記録媒体に布帛を用いるインクジェットプリンタであったが、記録媒体に紙を用いるインクジェットプリンタでも良い。
1 インクジェットプリンタ
50 ダンパーケース
51 第一インク室
52 第二インク室
53 貫通孔
54 インク流入口
55 インク排出口
56 仕切り壁
57 側面カバー
58 側面カバー
59 インクガイド
60 インクジェットノズル部
61 インク収容部

Claims (13)

  1. 記録媒体に吐出するインクを収容するインク収容部を備えたインクジェットヘッドであって、
    前記インク収容部は、
    前記インク収容部の底面から立設され、前記インク収容部を複数のインク収容室に仕切る少なくとも一つの仕切り壁を有し、
    前記複数のインク収容室のうちの第一インク室には外部からインクを流入するインク流入口が設けられ、
    前記複数のインク収容室のうちの第二インク室にはインクをインクジェットノズル側に排出するインク排出口が設けられ、
    前記第一インク室と前記第二インク室とは前記仕切り壁によって上部が連通するように仕切られ、
    前記仕切り壁には、前記第一インク室と前記第二インク室との間を前記インク収容部の底面側で連通する貫通孔が設けられていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記仕切り壁に設けられた貫通孔がインク収容部底壁に隣接していることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記貫通孔の流路抵抗値と、前記第一インク室の流路抵抗値との比が14:1以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 前記貫通孔は、前記インク流入口とは反対側の前記仕切り壁の端部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  5. 前記第一インク室は、前記インク流入口からインクが流入する方向に伸びる延長壁を備え、
    前記延長壁の端部は、前記仕切り壁の上端より下方に位置することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  6. 前記貫通孔の直径は、インク中に分散している分散粒子の最大粒子径以上とすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  7. 前記第一インク室の底面が傾斜しており,前記底面は前記仕切り壁側の方が低くなっていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  8. 前記貫通孔は複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  9. 前記貫通孔にフィルタを設け、
    前記フィルタが設けられた前記貫通孔の流路抵抗値と、前記第一インク室の流路抵抗値との比が14:1以上となるように前記貫通孔の大きさを形成することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  10. 前記仕切り壁の延設方向は、前記インク収容部を支持するキャリッジの移動方向とほぼ直交する方向であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  11. 前記仕切り壁は二つ以上設けられ、前記仕切り壁の全てに貫通孔が設けられており、
    前記インク流入口に最も近い仕切り壁の前記貫通孔は第一インク室の底面に沿ってインク流入口から離れた位置に設けられ、
    前記第一インク室から下流に並ぶインク室の各々を仕切る仕切り壁には、上流側の仕切り壁の貫通孔と下流側の仕切り壁の貫通孔の位置が互いに逆になるように設けられていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載のインクジェットヘッドを備えたことを特徴とするプリンタ。
  13. 前記インク収容部と、前記インク収容部へとインクを供給するための固定インク容器とがチューブにより接続されていることを特徴とする請求項12に記載のプリンタ。
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