JP2010034372A - 気相成長装置用のサセプタ及び気相成長装置 - Google Patents

気相成長装置用のサセプタ及び気相成長装置 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体ウェーハの裏面のシリコンマストランス現象を抑制できると共に、エピタキシャル層の成長を低減させるサセプタを提供すること。
【解決手段】半導体ウェーハWを載置する凹状のウェーハ載置部21を上面に有するサセプタ2であって、ウェーハ載置部21は、第1凹部211と、第2凹部212とからなる。第2凹部212の外周縁側の位置に第1凹部211の底面でウェーハWを支持するウェーハ支持部213が形成されており、第2凹部212の径方向に沿うウェーハ支持部213の長さLは、L=(A−B)+C+D+E<6(mm)(Aはウェーハ載置部21の内径、Bは半導体ウェーハWの直径、Cは半導体ウェーハWのノッチNの深さ、Dはノッチの面取り部分の幅、及びEは安全係数。)の関係を満たし、かつ、半導体ウェーハWがウェーハ載置部21に載置された状態で、サセプタ2の上面が半導体ウェーハWの上面よりも10〜400μm高くなるように設定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、気相成長装置用のサセプタ及び気相成長装置に関する。
エピタキシャルウェーハは、半導体ウェーハの主表面にエピタキシャル層を成長させたものである。近年、半導体デバイスの集積度、デザインルール(微細化パターン)の微細化等に伴い、高平坦度で高精度なエピタキシャルウェーハが求められている。エピタキシャルウェーハを製造するために、エピタキシャル層を半導体ウェーハの主表面に成長させる気相成長装置が使用されている。
気相成長装置によれば、例えば、以下の手順により半導体ウェーハの主表面にエピタキシャル層を成長させることができる。内部に円盤状のサセプタを有し、内部に反応ガスを供給可能な反応容器におけるサセプタの上に半導体ウェーハを載置する。サセプタの上面は凹状のウェーハ載置部となっており、ウェーハ載置部に半導体ウェーハを載置し、反応容器の外面に配置したヒータにて半導体ウェーハを加熱しながら、反応容器の内部を通過する反応ガスと半導体ウェーハとを反応させ、半導体ウェーハの主表面にエピタキシャル層を成長させる。
しかし、サセプタにて半導体ウェーハの主表面にエピタキシャル層を成長させる際、半導体ウェーハの裏面にエピタキシャル層が成長する傾向がある。半導体ウェーハの裏面にエピタキシャル層が成長することで、高平坦度で高精度な半導体ウェーハを提供できないという問題があった。
一般的に使用されるサセプタの上面には、内部に半導体ウェーハが配置されるウェーハ載置部が形成されている。ウェーハ載置部は、上面から下側に凹んだ円形の第1凹部と、第1凹部よりも中心側下段に形成された第2凹部とを有し、第2凹部の外周縁側の位置に第1凹部の底面で半導体ウェーハを支持するウェーハ支持部が形成されている(例えば、特許文献1参照)。第2凹部は、半導体ウェーハが加熱されて撓んだ場合に、撓んだ半導体ウェーハが落ち込み、撓みを吸収する空間として活用される。
また、半導体ウェーハの外周縁には、各種処理の際に結晶方位の判別や整列を容易にするために用いられるノッチを有することが多い。
特開2003−229370号公報
半導体ウェーハの裏面の品質の低下を防止するために、エピタキシャル成長工程の前に、サセプタの第1凹部の底面にシリコン被膜を形成し、その状態で、エピタキシャル層を形成することが行われることがある。その場合、反応ガスと半導体ウェーハとを反応させる際、ヒータによる加熱によりシリコン被膜が半導体ウェーハに転写する、いわゆるシリコンマストランス現象が起こる場合がある。
また、反応ガスがサセプタの上面を通過する際、反応ガスが半導体ウェーハの裏面側に回りこむ場合がある。このため、半導体ウェーハの裏面側に回りこんだ反応ガスと半導体ウェーハの裏面とが反応し、半導体ウェーハの裏面にエピタキシャル成長が起こるという問題があった。
前述の問題に対して、本発明者は、鋭意研究をした結果、ノッチの深さ等を考慮してサセプタの第2凹部の径方向に沿うウェーハ支持部の長さを設定すると共に、半導体ウェーハの上面の高さを考慮してサセプタの第1凹部の深さを設定することで、シリコンマストランス現象を抑制できると共に、半導体ウェーハの裏面のエピタキシャル成長を低減できることを知見した。
本発明は、前記知見に基づいてなされたもので、シリコンマストランス現象を抑制できると共に、半導体ウェーハの裏面のエピタキシャル層の成長を低減させることができる気相成長装置用のサセプタ及び気相成長装置を提供することを目的とする。
(1) 本発明の気相成長装置用のサセプタは、半導体ウェーハを載置する凹状のウェーハ載置部を上面に有する気相成長装置用のサセプタであって、前記ウェーハ載置部は、該サセプタの上面から下側に凹んだ円形の第1凹部と、前記第1凹部よりも小径で前記第1凹部の底面から下側に凹んでおりかつ前記第1凹部と同心の円形の第2凹部と、からなり、前記第2凹部の外周縁側の位置に前記第1凹部の底面で前記半導体ウェーハを支持するウェーハ支持部が形成されており、前記第2凹部の径方向に沿う前記ウェーハ支持部の長さL(mm)は、下記式(1)の関係を満たすように設定されており、
(1)L=(A−B)+C+D+E<6(mm)
(Aは第1凹部の内径(mm)、Bは半導体ウェーハの直径(mm)、Cは半導体ウェーハのノッチの深さ(mm)、Dはノッチの面取り部分の幅(mm)、Eは安全係数(mm)である。)かつ、前記第1凹部の深さは、前記半導体ウェーハが前記ウェーハ載置部に載置された状態で、該サセプタの上面が前記半導体ウェーハの上面よりも10〜400μm高くなるように設定されていることを特徴とする。
(2) 前記安全係数Eは、0〜2mmであることが好ましい。
(3) 本発明の気相成長装置は、前記サセプタを備える気相成長装置である。
本発明の気相成長装置用のサセプタによれば、シリコンマストランス現象を抑制できると共に、半導体ウェーハの裏面のエピタキシャル層の成長を低減させることができる。
以下、本発明のサセプタ及び気相成長装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。まず、本発明の気相成長装置の一実施形態について説明する。本発明のサセプタの一実施形態は、本実施形態の気相成長装置の一部を構成している。図1は、本発明の気相成長装置の一実施形態を模式的に示す断面図である。図2は、本発明のサセプタの一実施形態を模式的に示す断面図で、(A)は半導体ウェーハがウェーハ載置部の中心付近に位置する場合を示した図であり、(B)は、半導体ウェーハがウェーハ載置部の片側に寄る場合を示した図である(半導体ウェーハWはノッチの先端部分からの断面図である。)。図3は、図2(B)の平面図である。
本実施形態の気相成長装置1は、半導体ウェーハWを1枚ずつ処理する枚葉式の気相成長装置である。図1に示すように、シリコンウェーハからなる半導体ウェーハWの主表面にエピタキシャル層EPを気相成長させて、エピタキシャルウェーハEWを製造する装置である。この気相成長装置1は、サセプタ2と、反応容器3と、加熱装置4とを備える。
図2に示すように、サセプタ2は、半導体ウェーハWを載置する部材であり、反応容器3の内部に設置される。サセプタ2は、回転軸Rに連なるサセプタ支持部34によって、その下面が支持され、回転軸Rの駆動により回転する。サセプタ2の材質は特に限定されないが、例えば炭素基材の表面にSiC被膜をコーティングしたものが好ましい。
サセプタ2へ半導体ウェーハWを搬入する方式、サセプタ2から半導体ウェーハWを搬出する方式としては特に限定されず、例えば、ベルヌイチャックを用いて搬送治具の昇降により半導体ウェーハWを移載するものや、半導体ウェーハWの下面をピンで支持してピンの昇降により半導体ウェーハWを移載するもの等が挙げられる。サセプタ2の詳細については後述する。
反応容器3は、その内部にサセプタ2が設置され、その内部に反応ガスを供給可能に構成されている。そして、反応容器3は、サセプタ2の上に載置された半導体ウェーハWに反応ガスを供給することで、半導体ウェーハWの主表面にエピタキシャル層EPを成長させる。この反応容器3は、上側ドーム31と、下側ドーム32と、ドーム取付体33と、サセプタ支持部34とを備える。
上側ドーム31及び下側ドーム32は、石英等の透光性部材から構成され、それぞれ、平面視で略中央部分が反応容器3の内部から上側及び下側に向けて窪む略凹状に形成されている。
ドーム取付体33は、上方及び下方が開放された略筒状部材から構成され、上方側の開口部分及び下方側の開口部分にて上側ドーム31及び下側ドーム32を支持する。
このドーム取付体33の側面には、反応ガス供給管331が設けられており、反応ガス供給管331に対向するドーム取付体33の側面には、反応ガス排出管332が設けられている。反応ガス供給管331及び反応ガス排出管332は、反応容器3の内部と反応容器3の外部とを連通するように形成されている。
反応ガス供給管331からは、反応ガスが反応容器3の内部に供給される。反応ガスは、例えば、SiHClのSiソースを水素ガスで希釈し、それにドーパンドを微量混合してなる。供給された反応ガスは、サセプタ2に載置された半導体ウェーハWの主表面を水平に通過した後、反応ガス排出管332から反応容器3の外に排出される。
サセプタ支持部34は、石英等の透光性部材から構成され、図1に示すように、反応容器3の下側ドーム32の略中央部分から反応容器3の内部に突出し、サセプタ2を水平状態で反応容器3の内部に支持する。そして、サセプタ支持部34は、例えば、制御装置(図示せず)による制御の下、回転軸Rを中心として回転自在に構成されている。
加熱装置4は、反応容器3の上方側及び下方側にそれぞれ配設され、反応容器3の上側ドーム31及び下側ドーム32を介して、サセプタ2及びその上に載置された半導体ウェーハWを放射熱により加熱し、半導体ウェーハWを所定温度に設定するものである。この加熱装置4としては、例えば、ハロゲンランプや赤外ランプ等を採用できる。また、加熱装置4としては、放射熱により加熱するものの他、誘導加熱により半導体ウェーハWを加熱する高周波加熱方式を採用してもよい。
図1、図2(A)、(B)及び図3に示すように、サセプタ2の上面には、半導体ウェーハWの直径よりも大きい径の凹部からなるウェーハ載置部21が形成されている。このウェーハ載置部21は、第1凹部211と、第2凹部212とからなる。第1凹部211は、サセプタ2の上面から下側に凹んだ円形の凹部である。第2凹部212は、第1凹部211よりも小径で第1凹部211の底面から下側に凹んでおり、かつ、第1凹部211と同心の円形の凹部である。また、第2凹部212の外周縁側の位置に、第1凹部211の底面で半導体ウェーハWを支持するウェーハ支持部213が形成されている。
図4(A)は半導体ウェーハWの平面図で、(B)は半導体ウェーハWのノッチNの周辺の拡大図である。半導体ウェーハWは略円形状であるが、各種処理の際に結晶方位の判別や整列を容易にするために用いられるノッチNを有する。図4(B)に示すように、ノッチNの断面は、割れ防止のため、直角ではなく面取り形状となっている。なお、図2に示すように、半導体ウェーハWの外周も割れ防止のために直角ではなく面取り形状となっている。
半導体ウェーハWは、ウェーハ支持部213で支持されることでウェーハ載置部21の内側に載置される。なお、ウェーハ支持部213は、第1凹部211の外周側から第2凹部212の外周側にかけて下方に傾斜する形状にして半導体ウェーハWの外周縁部を線接触で支持するようにしてもよい。
第1凹部211の内径Aは、半導体ウェーハWの直径Bよりも大きい。このため、ウェーハ載置部21に載置された半導体ウェーハWは、サセプタ2が回転したり動くことにより、図2(A)に示すようにウェーハ載置部21の中心付近に半導体ウェーハWが位置する場合もあれば、図2(B)及び図3に示すように、半導体ウェーハWがウェーハ載置部21の片側に寄る場合がある。このため、第2凹部212の径方向に沿うウェーハ支持部213の長さLは、図2(B)及び図3に示すような第1凹部211の片側に寄る場合でも半導体ウェーハWが第2凹部212に落下しないような長さにする必要がある。
本発明者は、鋭意研究の結果、サセプタ2の上面の温度が半導体ウェーハWの裏面の温度より高い場合、サセプタ2の表面に形成されたシリコン被膜が半導体ウェーハWに転写するいわゆるシリコンマストランス現象により、半導体ウェーハWの裏面にシリコン被膜が転写することを知見した。このため、シリコンマストランス現象を抑制させるために、第2凹部212の径方向に沿うウェーハ支持部213の長さL(単位はmm)は、以下の式(1)を満たすように設定する必要があることを知見した。
(1) L=(A−B)+C+D+E<6
(Aはウェーハ載置部21の内径(mm)、Bは半導体ウェーハWの直径(mm)、Cは半導体ウェーハWのノッチの深さ(mm)、DはノッチNの面取り部分の幅(mm)、Eは安全係数(mm)である。)
半導体ウェーハWのノッチNの深さC及びノッチNの面取り部分の幅Dを考慮して半導体ウェーハWの長さを設定することで、半導体ウェーハWのノッチNから反応ガスが流れ、第2凹部212に反応ガスが満たされることを防止できる。
安全係数Eは、加熱装置4で反応容器3を加熱する際、半導体ウェーハWの熱膨張による変化量を考慮した数値である。安全係数Eは、0〜2mmであることが好ましい。安全係数Eが2mmを超えると、ウェーハ支持部213の長さ(第2凹部212の径方向のウェーハ支持部213の長さ)が長くなり、シリコンマストランス現象の影響を大きく受けてしまう場合がある。また、必要に応じて安全係数Eを0にしてもよい。
上記Lの上限値は、6mm未満であることが好ましく、5mm未満であることがより好ましく、4.5mm未満であることが最も好ましい。Lの上限値が6mm以上であると半導体ウェーハWとウェーハ支持部213との接触面積が大きくなり、シリコンマストランス現象の影響を大きく受けてしまう。
本発明者は、さらに、鋭意研究の結果、図5に示すように反応ガスがサセプタ2の上面を通過する際、反応ガスが半導体ウェーハWの裏面側に回りこむことによって、半導体ウェーハWの裏面にエピタキシャル成長が起こることを知見した。
図5(A)のように、半導体ウェーハWがウェーハ載置部21に載置された状態で、サセプタ2の上面が半導体ウェーハWの上面よりも低い場合、反応ガスは、半導体ウェーハWの面取り部分と接触し、必要以上に反応ガスが半導体ウェーハWの裏面側に回り込むこととなる。
また、図5(B)のように、半導体ウェーハWがウェーハ載置部21に載置された状態で、サセプタ2の上面と半導体ウェーハWの上面とが同じ高さである場合、反応ガスは、図5(A)の場合に比べて反応ガスが半導体ウェーハWの裏面側に回り込む可能性が低くなるが、高平坦度で高精度なエピタキシャル層EPを有する半導体ウェーハWを提供するには、半導体ウェーハWの裏面におけるエピタキシャル層EPの成長をより低減させる必要がある。
このため、図5(C)のように、半導体ウェーハWがウェーハ載置部21に載置された状態で、サセプタ2の上面が半導体ウェーハWの上面よりも高くすることで、反応ガスが半導体ウェーハWの裏面側に回り込む可能性を極力低くすることができる。
本発明においては、半導体ウェーハWがウェーハ載置部21に載置された状態で、サセプタ2の上面が半導体ウェーハWの上面よりも10〜400μm高くなるように設定されている。
半導体ウェーハWがウェーハ載置部21に載置された状態で、サセプタ2の上面が半導体ウェーハWの上面より10μm未満となるように設定されると、半導体ウェーハWの裏面側に回りこむ反応ガスの量が多くなり、半導体ウェーハWの裏面のエピタキシャル成長を低減させることができない。一方、半導体ウェーハWがウェーハ載置部21に載置された状態で、サセプタ2の上面が半導体ウェーハWの上面より400μmを超えるように設定されると、反応ガスが半導体ウェーハWの主表面の上側を通過してしまい、半導体ウェーハWの主表面にエピタキシャル層EPを半導体ウェーハWの面内で均一に成長させることが困難となる場合がある。
以上、本発明の実施形態について図面を参照にしながら詳細に説明したが、本発明は、以上の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
例えば、上述した実施形態では、本発明の気相成長装置を枚葉式の気相成長装置1に適用したものであるが、本発明の気相成長装置はこれに限定されるものではなく、複数枚の半導体ウェーハWを一度に処理するバッチ式の気相成長装置に適用することができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[比較例1、実施例1及び実施例2]
内径Aが301.5mmのウェーハ載置部21を有し、半導体ウェーハWがウェーハ載置部21に載置された状態で、サセプタ2の上面が半導体ウェーハWの上面よりも10μm高くなるように設定したサセプタ2を用いた。サセプタ2の第1凹部211には、厚さが2μmのシリコン被膜を形成した。
半導体ウェーハWの直径Bは300mmであり、ノッチNの深さCは1mm、ノッチNの面取り部分の幅Dは0.35mmである半導体ウェーハWを使用した。
安全係数Eを0.25mm(ウェーハ支持部213の長さLが3.1mm)とし、半導体ウェーハWをウェーハ支持部213に支持させ、反応ガスを排出させ、半導体ウェーハWにエピタキシャル層EPを形成させた。その際、シリコンマストランス現象に起因する半導体ウェーハWの裏面のシリコン被膜の厚さ及び反応ガスが半導体ウェーハWの裏面に回りこむことによる半導体ウェーハWの裏面のエピタキシャル層の厚さをそれぞれ測定した。
なお、反応ガスが半導体ウェーハWの裏面に回りこむことによる半導体ウェーハWの裏面のエピタキシャル層の厚さ(以下、「反応ガスの流れによるエピタキシャル層の厚さ」という)は以下の方法で測定した。第1凹部211の底面にシリコン被膜が形成されていないサセプタ2を用いて、予めエピタキシャル層EPの厚さを計測したエピタキシャルウェーハEWを主表面が第1凹部211側に向くようにウェーハ支持部213に載置してエピタキシャル成長を行い、エピタキシャルウェーハEWの主表面に付着したエピタキシャル層の厚さを計測した。エピタキシャルウェーハEWの主表面に付着したエピタキシャル層の厚さから予め計測したエピタキシャル層EPの厚さを減ずることで、反応ガスの流れによるエピタキシャル層の厚さを算出した。
また、シリコンマストランス現象に起因する半導体ウェーハWの裏面のシリコン被膜の厚さは以下の方法で測定した。第1凹部211の底面にシリコン被膜が形成されているサセプタ2を用いた以外は反応ガスの流れによるエピタキシャル層の厚さを算出した際のエピタキシャル成長の条件と同一条件で測定し、シリコンマストランス現象に起因する半導体ウェーハWの裏面のシリコン被膜の厚さ及び反応ガスの流れによるエピタキシャル層の厚さの合計値を算出した。この合計値から前述の反応ガスの流れによるエピタキシャル層の厚さを減ずることでシリコンマストランス現象に起因する半導体ウェーハWの裏面のシリコン被膜の厚さを算出した。
同様に、安全係数Eを1.25mm(ウェーハ支持部213の長さLが4.1mm)及び3.15mm(ウェーハ支持部213の長さが6mm)と設定した場合についても測定を行った。以下、結果を表1に示す。
Figure 2010034372
[比較例2、実施例3及び実施例4]
半導体ウェーハWがウェーハ載置部21に載置された状態で、サセプタ2の上面が半導体ウェーハWの上面よりも300μm高くなるように設定した以外はそれぞれ比較例1、実施例1及び実施例2と同様に測定を行った。結果を表2に示す。
Figure 2010034372
[比較例3、実施例5及び実施例6]
半導体ウェーハWがウェーハ載置部21に載置された状態で、サセプタ2の上面が半導体ウェーハWの上面よりも400μm高くなるように設定した以外はそれぞれ比較例1、実施例1及び実施例2と同様に測定を行った。結果を表3に示す。
Figure 2010034372
[比較例4〜6]
半導体ウェーハWがウェーハ載置部21に載置された状態で、サセプタ2の上面が半導体ウェーハWの上面よりも250μm低くなるように設定した以外はそれぞれ比較例1、実施例1及び実施例2と同様に測定を行った。結果を表4に示す。
Figure 2010034372
[比較例7〜9]
半導体ウェーハWがウェーハ載置部21に載置された状態で、サセプタ2の上面と半導体ウェーハWの上面とを同じ高さに設定した以外はそれぞれ比較例1、実施例1及び実施例2と同様に測定を行った。結果を表5に示す。
Figure 2010034372
[比較例10〜12]
半導体ウェーハWがウェーハ載置部21に載置された状態で、サセプタ2の上面が半導体ウェーハWの上面よりも500μm高くなるように設定した以外はそれぞれ比較例1、実施例1及び実施例2と同様に測定を行った。結果を表6に示す。
Figure 2010034372
実施例1〜6及び比較例1〜12より、ウェーハ支持部213の長さを4.1mm、3.1mmと短くするにしたがって、シリコンマストランス現象によるシリコン被膜の転写が抑制されていることがわかる。すなわち、安全係数Eを0〜2mmの範囲にし、ウェーハ支持部213の長さLを短くすることで、シリコンマストランス現象を抑制することができる。
また、半導体ウェーハWがウェーハ載置部21に載置された状態で、サセプタ2の上面が半導体ウェーハWの上面よりも10〜400μm高くなるように設定することで、反応ガスが半導体ウェーハWの裏面側に回りこむことによるエピタキシャル成長が低減していることがわかる。なお、比較例10〜12のように、半導体ウェーハWの上面よりも500μm高くなるように設定した場合、反応ガスが半導体ウェーハWの裏面側に回りこむことによるエピタキシャル成長を低減させることができるが、半導体ウェーハWの主表面にエピタキシャル層EPを半導体ウェーハWの面内で均一に成長させることが困難となる。
これらのことから、半導体ウェーハWがウェーハ載置部21に載置された状態で、上記式(1)を満たすようにウェーハ支持部213を設定し、かつ、サセプタ2の上面が半導体ウェーハWの上面よりも10〜400μm高くなるように設定することで半導体ウェーハWの裏面のシリコンマストランス現象を抑制できると共に、エピタキシャル成長を低減させることができる。
本発明の気相成長装置の一実施形態を模式的に示す断面図である。 本発明のサセプタの一実施形態を模式的に示す断面図で、(A)は半導体ウェーハがウェーハ載置部の中心付近に位置する場合を示した図であり、(B)は、半導体ウェーハがウェーハ載置部の片側に寄る場合を示した図である。 図2(B)の平面図である。 (A)は半導体ウェーハWの平面図で、(B)は半導体ウェーハWのノッチNの周辺の拡大図である。 (A)、(B)及び(C)は、反応ガスが半導体ウェーハの裏面側に回りこむ状態を模式的に示した断面図である。
符号の説明
1 気相成長装置
2 サセプタ
21 ウェーハ載置部
211 第1凹部
212 第2凹部
213 ウェーハ支持部
3 反応容器
4 加熱装置
A 第1凹部(ウェーハ載置部)の内径
B 半導体ウェーハの直径
C 半導体ウェーハのノッチの深さ
D ノッチの面取り部分の幅
E 安全係数
EP エピタキシャル層
EW エピタキシャルウェーハ
N ノッチ
W 半導体ウェーハ

Claims (3)

  1. 半導体ウェーハを載置する凹状のウェーハ載置部を上面に有する気相成長装置用のサセプタであって、
    前記ウェーハ載置部は、該サセプタの上面から下側に凹んだ円形の第1凹部と、前記第1凹部よりも小径で前記第1凹部の底面から下側に凹んでおりかつ前記第1凹部と同心の円形の第2凹部と、からなり、前記第2凹部の外周縁側の位置に前記第1凹部の底面で前記半導体ウェーハを支持するウェーハ支持部が形成されており、
    前記第2凹部の径方向に沿う前記ウェーハ支持部の長さL(mm)は、下記式(1)の関係を満たすように設定されており、
    (1)L=(A−B)+C+D+E<6(mm)
    (Aは第1凹部の内径(mm)、Bは半導体ウェーハの直径(mm)、Cは半導体ウェーハのノッチの深さ(mm)、Dはノッチの面取り部分の幅(mm)、Eは安全係数(mm)である。)
    かつ、前記第1凹部の深さは、前記半導体ウェーハが前記ウェーハ載置部に載置された状態で、該サセプタの上面が前記半導体ウェーハの上面よりも10〜400μm高くなるように設定されている気相成長装置用のサセプタ。
  2. 前記安全係数Eは、0〜2mmである請求項1に記載の気相成長装置用のサセプタ。
  3. 請求項1または2に記載のサセプタを備える気相成長装置。
JP2008195990A 2008-07-30 2008-07-30 気相成長装置用のサセプタ及び気相成長装置 Active JP5098873B2 (ja)

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