JP2010034352A - 受発光素子アレイ及びこれを備えたセンサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被照射物からの拡散反射光の受光素子での受光量の減少を抑制しつつ、省スペース化が可能な受発光素子アレイ及びこれを備えたセンサ装置を提供する。
【解決手段】 本発明に係る受発光素子アレイ1は、列状に配置して設けられた複数の発光素子5と、発光素子5の配列方向に沿って、該各発光素子5と対応するように設けられた複数の第一受光素子7と、発光素子5の配列方向に沿って延びるように設けられた第二受光素子9と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、受発光素子アレイ及びこれを備えたセンサ装置に関する。
従来、発光素子から被照射物へ光を照射し、被照射物へ入射する光に対する正反射光と拡散反射光を受光素子によって受光することで、被照射物の特性を検出するセンサ装置が種々提案されている。例えば、特許文献1に記載された画像濃度検知装置では、一つの発光ダイオードと、二つのフォトダイオードとを備えており、発光ダイオードからトナー像へ光を照射し、トナー像へ入射する光に対する正反射光と拡散反射光を各フォトダイオードによって受光することで、トナー像の濃度を検知している。
特開平10−31333号公報
特許文献1の画像濃度検知装置では、感光体ドラムの周方向の一つのライン上に付着したトナー像を検知するようになっているが、複数のライン上に付着したトナー像を検知できるように、複数の発光ダイオード及びこれに対応する複数のフォトダイオードをアレイ状に配置することも考えられる。
しかしながら、特許文献1の画像濃度検知装置のように、各素子が独立したいわゆるモールドタイプのフォトダイオードを使用する場合は、フォトダイオードでの拡散反射光の受光量を大きくしようとすると、大型のフォトダイオードを使用することになる。そのため、上記のように複数の発光ダイオード及びフォトダイオードをアレイ状に並べた場合には、各フォトダイオード間の配列間隔が大きくなって、装置全体の大きさが大きくなり、ひいては省スペース化が図れないという問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、被照射物からの拡散反射光の受光素子での受光量の減少を抑制しつつ、省スペース化が可能な受発光素子アレイ及びこれを備えたセンサ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る受発光素子アレイは、列状に配置して設けられた複数の発光素子と、前記発光素子の配列方向に沿って、該各発光素子と対応するように設けられた複数の第一受光素子と、前記発光素子の前記配列方向に沿って延びるように設けられた第二受光素子と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るセンサ装置は、上記のように構成された受発光素子アレイを備えており、前記第一受光素子と第二受光素子とで発生する光電流の大きさによって、被照射物の位置、色及び濃度のうちの少なくとも1つを検出することを特徴とする。
本発明に係る受発光素子アレイ及びこれを備えたセンサ装置によれば、被照射物からの拡散反射光の受光素子での受光量の減少を抑制しつつ、省スペース化を可能にすることができる。
以下、本発明に係る受発光素子アレイ及びこれを備えたセンサ装置の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る受発光素子アレイの平面図である。図2は、図1の受発光素子アレイのII−II線断面図である。図3は、図1の受発光素子アレイのIII−III線断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る受発光素子アレイ1は、基板3と、基板3上に設けられた、複数(図示例では、16個)の発光ダイオード(発光素子)5、複数(図示例では、16個)の正反射用フォトダイオード(第一受光素子)7及び一つの拡散反射用フォトダイオード(第二受光素子)9を備えている。
基板3は、例えば、シリコン(Si)、ガリウム砒素(GaAs)、ガリウム燐(GaP)、窒化ガリウム(GaN)等の単結晶で形成されている。また、基板3は、n型不純物又はp型不純物がドープされることで、n型半導体基板又はp型半導体基板となっている。n型不純物としては、例えば、SiやSe等が挙げられ、その濃度を1×1016〜1×1020atoms/ccにする。p型不純物としては、例えば、Zn、Mg、C、B等が挙げられ、その濃度を1×1016〜1×1020atoms/ccにする。
図1に示すように、基板3上に設けられた複数の発光ダイオード5は、列状に配置して設けられている。図2に示すように、各発光ダイオード5は、基板3上に形成されたn型半導体層11と、n型半導体層11上に形成されたp型半導体層13とを備えており、これらの層11,13によって半導体のpn接合が形成されている。そして、このpn接合に後述するように電流を供給し、電子と正孔とを再結合させることによって、各発光ダイオード5が発光するようになっている。
n型半導体層11は、例えば、n型不純物としてS、Si、Se、Sn、C等の原子をドープしたGaAs、AlGaAs、GaInP、AlGaInP、GaN等の単結晶で形成し、その層厚を1μm〜4μmにする。n型不純物の濃度は、例えば、1×1016〜1×1020atoms/ccにする。
p型半導体層13は、例えば、p型不純物としてZn、Mg、C等の原子をドープしたGaAs、AlGaAs、GaInP、AlGaInP、GaN等の単結晶で形成し、その層厚を1μm〜4μmにする。n型不純物の濃度は、例えば、1×1016〜1×1020atoms/ccにする。
図2に示すように、p型半導体層13及びn型半導体層11の上面及び側面、並びに基板3の上面には、これらの面を被覆する絶縁膜15が設けられている。この絶縁膜15は、例えば、SiN、SiO等の無機絶縁膜や、ポリイミド等の有機絶縁膜等を用い、その厚さが0.1〜5μmで形成されている。
また、絶縁膜15には、以下のように複数の孔が形成されている。つまり、n型半導体層11の上面を被覆する部分には、後述する発光ダイオード用共通電極17を配置するための第1の電極用孔19が形成されている。p型半導体層13の上面を被覆する部分には、後述する発光ダイオード用個別電極21を配置するための第2の電極用孔23が形成されている。後述する第一の不純物拡散領域25を被覆する部分には、後述する正反射用フォトダイオード用個別電極27を配置するための第3の電極用孔29が形成されている。後述する第二の不純物拡散領域31を被覆する部分には、後述する拡散反射用フォトダイオード用電極33を配置するための第4の電極用孔35が形成されている。また、図3に示すように、後述するフォトダイオード用共通電極37の下方にあたる絶縁膜15の部分には、このフォトダイオード用共通電極37を基板3と接続するための第5の電極用孔39が形成されている。
図2に示すように、n型半導体層11の上面には、絶縁膜15の第1の電極用孔19を介して発光ダイオード用共通電極17が接続されている。この発光ダイオード用共通電極17は、絶縁膜15上に形成され、図1に示すように列状に配置された各発光ダイオード5のn型半導体層11間を接続している。なお、図1では、説明の便宜上、絶縁膜15の図示を省略している。また、発光ダイオード用共通電極17は、例えば、AuSb合金、AuGe合金やNi系合金等を用いて、その厚さが0.5〜5μmで形成されている。
また、図2に示すように、p型半導体層13の上面には、絶縁膜15の第2の電極用孔23を介して発光ダイオード用個別電極21が接続されている。この発光ダイオード用個別電極21は、絶縁膜15上に形成され、各発光ダイオード5のp型半導体層13に対して個別に設けられている。また、発光ダイオード用個別電極21は、例えば、AuやAlと、密着層であるNi、Cr、Tiとを組み合わせたAuNi、AuCr、AuTi、AlCr合金等で、その厚さが0.5〜5μmで形成されている。
発光ダイオード用共通電極17及び発光ダイオード用個別電極21は、図示しない外部の駆動回路に接続されており、両電極17,21間に順方向電圧を印加することによってp型半導体層13及びn型半導体層11に電流を供給するようになっている。このとき、複数の発光ダイオード用個別電極21のうちの一つを選択し、選択された発光ダイオード用個別電極21と発光ダイオード用共通電極17との間に順方向電圧を印加することで、選択された発光ダイオード用個別電極21に接続された一つの発光ダイオード5を発光させることができる。
次に、基板3上に設けられた複数の正反射用フォトダイオード7について説明する。図1に示すように、正反射用フォトダイオード7は、発光ダイオード5の配列方向に沿って、各発光ダイオード5と対応するように基板3上に設けられている。そして、図2に示すように、各正反射用フォトダイオード7は、基板3上に、p型不純物又はn型不純物が拡散された第一の不純物拡散領域25を形成し、pn接合を形成することで構成されている。つまり、基板3がn型半導体であるときはp型不純物を拡散させ、基板3がp型半導体であるときはn型不純物を拡散させることで、pn接合を形成している。そして、後述するように、このpn接合に逆方向電圧が印加された状態で光が入射すると、電子と正孔が生じて光電流が発生する。
第一の不純物拡散領域25は、例えば、p型不純物としてZn、Mg、C、B、Al、Ga等の原子を、n型不純物としてSb、P,As、Si、Se等の原子を、1×1016〜1×1020atoms/ccの濃度で、0.5〜3μmの厚さとなるように拡散させることで形成されている。
図2に示すように、第一の不純物拡散領域25の上面には、絶縁膜15の第3の電極用孔29を介して正反射用フォトダイオード用個別電極27が接続されている。この正反射用フォトダイオード用個別電極27は、絶縁膜15上に形成され、各正反射用フォトダイオード7の第一の不純物拡散領域25に対して個別に設けられている。また、正反射用フォトダイオード用個別電極27は、例えば、AuとCr、AlとCr、PtとTiの合金等で、その厚さが0.5〜5μmで形成されている。
図1に示すように、正反射用フォトダイオード用個別電極27の周辺には、フォトダイオード用共通電極37が設けられている。このフォトダイオード用共通電極37は、絶縁膜15上に各正反射用フォトダイオード用個別電極27と離間して形成されている。そして、図3に示すように、フォトダイオード用共通電極37は、絶縁膜15の第5の電極用孔39を介して基板3に接続されている。また、フォトダイオード用共通電極37は、例えば、AuとSbとの合金等で、その厚さを0.5〜5μmにして形成されている。
正反射用フォトダイオード用個別電極27及びフォトダイオード用共通電極37は、図示しない外部の駆動回路に接続されており、基板3と第一の不純物拡散領域25とによって形成されたpn接合に逆方向電圧が印加されるようになっている。このとき、正反射用フォトダイオード7に光が入射すると、光電流が発生して外部の駆動回路へ出力される。
次に、基板3上に設けられた一つの拡散反射用フォトダイオード9について説明する。図1に示すように、拡散反射用フォトダイオード9は、発光ダイオード5の配列方向に沿って延びており、複数の発光ダイオード5の配列方向において、両端に配置された2つの発光ダイオード5a,5bにおける発光領域の当該配列方向における外側端部間の間隔Xより若干長くなるように形成されている。本実施形態においては、n型半導体層11とp型半導体層13との接合領域が発光領域となるため、この間隔Xとは、列の両端に配置された二つの発光ダイオード5a,5bにおけるp型半導体層13a,13bの列方向外側の端部の間隔に該当する。
また、この拡散反射用フォトダイオード9は、図2に示すように、基板3上に、p型不純物又はn型不純物が拡散された第二の不純物拡散領域31を形成し、pn接合を形成することで構成されている。この第二の不純物拡散領域31は、第一の不純物拡散領域25と同様に形成されており、その作用についても同様である。
図2に示すように、第二の不純物拡散領域31の上面には、絶縁膜15の第4の電極用孔35を介して拡散反射用フォトダイオード用電極33が接続されている。この拡散反射用フォトダイオード用電極33は、図1及び図2に示すように、絶縁膜15上を延びるように形成されており、図示しない外部の駆動回路と接続されている。また、拡散反射用フォトダイオード用電極33は、例えば、AuとCr、AlとCr、PtとTiの合金等で、その厚さが0.5〜5μmで形成されている。
拡散反射用フォトダイオード9は、図示しない外部の駆動回路に接続された拡散反射用フォトダイオード用電極33とフォトダイオード用共通電極37とによって、基板3と第二の不純物拡散領域31とによって形成されたpn接合に逆方向電圧が印加されるようになっている。このとき、拡散反射用フォトダイオード9に光が入射すると、光電流が発生して外部の駆動回路へ出力される。
発光ダイオード5と拡散反射用フォトダイオード9との間の基板3上の領域には、発光ダイオード5の配列方向に沿って延びる溝41が形成されている。この溝41は、外部の駆動回路から発光ダイオード5へ供給された電流が、基板3を介して拡散反射用フォトダイオード9及び正反射用フォトダイオード7へ漏れ出るのを抑制するためのものである。こうすることで、拡散反射用フォトダイオード9及び正反射用フォトダイオード7による受光強度のより精度の高い測定が可能になる。溝41の好適な深さは、基板3の材質や抵抗率等によって変わるが、例えば、抵抗率が3000〜6000Ω・cmのシリコン基板であれば、その深さを100μm以上にする。
次いで、以上のように構成された受発光素子アレイ1の製造方法について説明する。
まず、n型半導体又はp型半導体である基板3を準備し、基板3上に、熱酸化法、スパッタリング法、プラズマCVD法等を用いて、SiO2、SiNx等からなる拡散阻止膜(不図示)を形成する。
次に、拡散阻止膜上にレジスト膜を塗布し、フォトリソグラフィー法により所望のパターンを露光、現像した後、ウェットエッチング法により第一の不純物拡散領域25及び第二の不純物拡散領域31を形成するための開口部を拡散阻止膜に形成する。
そして、熱拡散法やイオン注入法等を用いて、拡散阻止膜の開口部を介し、p型又はn型の不純物を基板3上に拡散させる。これによって、基板3上に第一の不純物拡散領域25及び第二の不純物拡散領域31が形成される。その後、拡散阻止膜及びレジスト膜を除去する。
次に、MOCVD法等を用いて、基板3上にn型半導体層11及びp型半導体層13を順次形成する。そして、p型半導体層13上にレジスト膜を塗布し、フォトリソグラフィー法により所望のパターンを露光、現像した後、ウェットエッチング法によりp型半導体層13の一部をエッチングして、n型半導体層11の上面を露出させる。その後、レジスト膜を除去する。
次に、熱酸化法、スパッタリング法、プラズマCVD法等を用いて、p型半導体層13及びn型半導体層11の上面及び側面、並びに基板3の上面に、これらの面を被覆する絶縁膜15を形成する。続いて、絶縁膜15上にレジスト膜を塗布し、フォトリソグラフィー法により所望のパターンを露光、現像した後、ウェットエッチング法により、第1の電極用孔19、第2の電極用孔23、第3の電極用孔29、第4の電極用孔35及び第5の電極用孔39を絶縁膜15に形成する。その後、レジスト膜を除去する。
次に、絶縁膜15上にレジスト膜を塗布し、フォトリソグラフィー法により所望のパターンを露光、現像した後、抵抗加熱蒸着法やスパッタリング法等を用いて、発光ダイオード用個別電極21、正反射用フォトダイオード用個別電極27及び拡散反射用フォトダイオード用電極33を形成するための合金膜を形成する。そして、リフトオフ法を用いて、レジスト膜を除去するとともに、各電極21,27,33を所望の形状に形成する。また、発光ダイオード用共通電極17及びフォトダイオード用共通電極37も同様の工程によって形成する。
次いで、基板3にダイヤモンドブレード等によって切り込みを入れることによって、電流遮断溝41を形成する。
以下、本実施形態に係る受発光素子アレイ1を備えたセンサ装置の使用方法について説明する。なお、以下では、このセンサ装置を、コピー機やプリンタ等の画像形成装置における中間転写ベルトV上に付着したトナーT(被照射物)の位置、色及び濃度を検出するセンサ装置に適用する場合を例に挙げて説明する。
図4に示すように、本実施形態に係るセンサ装置は、受発光素子アレイ1の発光ダイオード5が形成された面が中間転写ベルトVと対向するように配置される。そして、発光ダイオード5から中間転写ベルトV上のトナーTへ光が照射される。なお、本実施形態では、発光ダイオード5の上方にプリズムP1,P2を配置し、発光ダイオード5のpn接合領域の直上に放出される光がプリズムP1で屈折して、中間転写ベルトV上のトナーに入射する。そして、この入射光L1に対する正反射光L2がプリズムP2で屈折して、正反射用フォトダイオード7によって受光される。この正反射用フォトダイオード7には、受光した光の強度に応じて光電流が発生し、正反射用フォトダイオード用個別電極27を介して、外部の駆動回路でこの光電流が検出される。
本実施形態に係るセンサ装置では、以上のようにトナーTからの正反射光の強度に応じた光電流を検出することができる。そのため、例えば、左からn番目の正反射用フォトダイオード7から出力される光電流値が一番大きい場合は、このn番目の正反射用フォトダイオード7に対応する位置にトナーTが位置するというように、中間転写ベルトV上のトナーTの位置を測定することができる。また、正反射光の強度はトナーTの濃度にも対応するため、発生した光電流に大きさに応じて、トナーTの濃度を検出することもできる。
また、発光ダイオード5からトナーTに入射した入射光L1に対する拡散反射光L3は、拡散反射用フォトダイオード9に受光される。この拡散反射用フォトダイオード9には、受光した光の強度に応じて光電流が発生し、拡散反射用フォトダイオード用電極33を介して、外部の駆動回路でこの光電流が検出される。
本実施形態に係るセンサ装置では、以上のようにトナーTからの拡散反射光の強度に応じた光電流を検出することができる。ここで、一般的に、被照射物がトナーである場合は、トナーの色の違いによって、拡散反射光の反射率が異なることが知られている。そのため、拡散反射用フォトダイオード9によって、トナーTからの拡散反射光L3を受光し、発生した光電流を用いて拡散反射光の強度を検出することで、トナーの色を識別することができる。
以上のように、本実施形態に係る受発光素子アレイによれば、発光ダイオード5及び正反射用フォトダイオード7が列状に配置されている。そのため、この配置を活かし、発光ダイオード5の配列方向に沿って拡散反射用フォトダイオード9が延びるように形成することで、拡散反射光を受光するための領域を大きくすることができる。したがって、発光ダイオード5及び正反射用フォトダイオード7の形状を小型化しても、拡散反射光の受光領域を広くとることができる。一般的にこのような受発光素子アレイでは、正反射光を効率良く受光するように構成されているが、本実施形態に係る受発光素子アレイ1では、このように拡散反射光の受光領域を広くとることができるため、拡散反射光の受光量不足による検出不良等の問題を回避することができる。したがって、本実施形態の受発光素子アレイ1によれば、被照射物からの拡散反射光の受光素子での受光量の減少を抑制しつつ、省スペース化を可能にすることができる。
また、本実施形態に係る受発光素子アレイ1によれば、対応する発光ダイオード5及び正反射用フォトダイオード7が複数並べて配置されているため、これらの素子が配置された広い範囲で被照射物を検知することができる。そのため、正反射光及び拡散反射光を用いた被照射物の濃度や色の検出のみならず、これらの素子が配置された範囲で被照射物の位置を測定することができる。
また、上記実施形態では、発光ダイオード5、正反射用フォトダイオード7及び拡散反射用フォトダイオード9が1つの基板3上に設けられている。そのため、各ダイオード5,7,9の位置合わせを容易にすることができる。
また、本実施形態に係る受発光素子アレイ1では、拡散反射用フォトダイオード9を発光ダイオード5と正反射用フォトダイオード7との間に配置している。こうすることで、拡散反射光が被照射物から拡散反射用フォトダイオード9に至るまでの光路長を短くすることができる。そのため、拡散反射用フォトダイオード9によって、拡散反射光をより効率良く受光することができる。
また、本実施形態に係る受発光素子アレイ1では、発光ダイオード5からの光を一定の角度をもって被照射物に入射させ、被照射物による正反射光を正反射用フォトダイオード7で受光している。そのため、必然的に発光ダイオード5と正反射用フォトダイオード7との間に一定の間隔が生じる。したがって、本実施形態のように発光ダイオード5と正反射用フォトダイオード7との間に拡散反射用フォトダイオード9を配置することによっても、受発光素子アレイ1の省スペース化が可能となる。
また、上記実施形態では、発光ダイオード5の配列方向に沿って延びる一つの拡散反射用フォトダイオード9によって、被照射物からの拡散反射光を受光することができる。したがって、拡散反射用フォトダイオード9の構成を簡単にすることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、拡散反射用フォトダイオード9が、複数の発光ダイオード5の配列方向において、両端に配置された2つの発光ダイオード5a,5bにおける発光領域の当該配列方向の外側端部間の間隔Xより若干長くなるように形成されているが、これに限定されるものではなく、隣接する二つの発光ダイオード5における発光領域の前記配列方向における外側端部間の間隔(図5のYで示す間隔Y)と少なくとも同じ長さを有するように形成されていればよい。図5にこの間隔Yより若干長く形成された拡散反射用フォトダイオード9を例示する。この場合でも、一つの発光ダイオード5から被照射物へ入射する光に対する拡散反射光の受光領域を広くとることができるので、上記実施形態と同様、拡散反射光の受光量の減少を抑制しつつ、省スペース化を図ることができる。なお、この場合、図5に示すように、拡散反射用フォトダイオードは、発光ダイオード5の配列方向に沿って複数個(図示例では8個)形成すればよい。
また、上記実施形態では、図1に示すように、拡散反射用フォトダイオード9が、発光ダイオード5と正反射用フォトダイオード7との間に配置されているが、発光ダイオード5の配列方向に延びるように形成されていれば、これに限定されるものではない。例えば、図6に示すように、発光ダイオード5から見て、正反射用フォトダイオード7と反対側の基板3上に形成してもよい。また、図示しないが、複数の発光ダイオード5で構成される列を取り囲むように、拡散反射用フォトダイオード9を矩形の環状に形成してもよい。
また、上記実施形態では、図1に示すように、発光ダイオード5と正反射用フォトダイオード7とが1対1で対をなしているが、これに限定されるものではなく、例えば、発光ダイオード1個に対し、正反射用フォトダイオード7が複数個で対をなすように形成してもよい。
また、上記実施形態では、溝41が、発光ダイオード5と拡散反射用フォトダイオード9との間に形成されているが、正反射用フォトダイオード7及び拡散反射用フォトダイオード9のうちの少なくとも1つとの間に形成されていればよい。例えば、図6に示すように、溝41が、発光ダイオード5と正反射用フォトダイオード7との間、並びに発光ダイオード5と拡散反射用フォトダイオード9との間の両方にそれぞれ形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、発光ダイオード5、正反射用フォトダイオード7及び拡散反射用フォトダイオード9を、1つの基板3上に設けているが、これに限定されるものではなく、例えば、図7に示すように、発光ダイオード5、正反射用フォトダイオード7及び拡散反射用フォトダイオード9を別の基板3a,3b,3c上にそれぞれ設けてもよい。そして、各基板3a,3b,3cを、例えば外部の駆動回路が形成された実装基板43上に実装するようにしてもよい。また、図示しないが、発光ダイオード5、正反射用フォトダイオード7及び拡散反射用フォトダイオード9のうちの少なくとも2つを、1つの基板上に設けるようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る受発光素子アレイの平面図である。 図1の受発光素子アレイのII−II線断面図である。 図1の受発光素子アレイのIII−III線断面図である。 図1の受発光素子アレイを備えたセンサ装置の一実施形態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る受発光素子アレイの変形例を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る受発光素子アレイの変形例を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る受発光素子アレイの変形例を示す平面図である。
符号の説明

1 受発光素子アレイ
3 基板
5 発光ダイオード(発光素子)
7 正反射用フォトダイオード(第一受光素子)
9 拡散反射用フォトダイオード(第二受光素子)
T トナー(被照射物)

Claims (6)

  1. 列状に配置して設けられた複数の発光素子と、
    前記発光素子の配列方向に沿って、該各発光素子と対応するように設けられた複数の第一受光素子と、
    前記発光素子の前記配列方向に沿って延びるように設けられた第二受光素子と、を備える受発光素子アレイ。
  2. 前記複数の発光素子、前記複数の第一受光素子及び前記第二受光素子のうちの少なくとも2つは、1つの基板上に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の受発光素子アレイ。
  3. 前記第二受光素子は、前記複数の発光素子の前記配列方向において、両端に配置された2つの前記発光素子における発光領域の前記配列方向における外側端部間の間隔と少なくとも同じ長さを有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の受発光素子アレイ。
  4. 前記第二受光素子は、前記発光素子と前記第一受光素子との間に配置されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の受発光素子アレイ。
  5. 前記複数の第一受光素子及び第二受光素子のうちの少なくとも1つと、前記複数の発光素子との間に、前記発光素子の前記配列方向に沿って延びる溝が形成されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の受発光素子アレイ。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の受発光素子アレイを備えたセンサ装置であって、
    前記第一受光素子と第二受光素子とで発生する光電流の大きさによって、被照射物の位置、色及び濃度のうちの少なくとも1つを検出することを特徴とするセンサ装置。
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