JP6105428B2 - 受発光素子 - Google Patents

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Description

本発明は、発光素子と受光素子とが同一基板上に一体形成された受発光素子に関する。
発光素子から測定対象へ光を照射し、その測定対象からの反射光を受光素子で検出して、測定対象の光学的特性を測定するようなセンサ装置が、広い分野で利用されている。たとえば、フォトインタラプタ、フォトカプラ、リモートコントロールユニット、IrDA(Infrared Data Association)通信デバイス、光ファイバ通信用装置、さらには原稿サ
イズセンサなど多岐にわたるアプリケーションで用いられている。
このようなセンサ装置において、たとえば発光素子から測定対象に照射した光の正反射光または拡散反射光を受光素子で受光する場合など、受光素子によってより正確な正反射光または拡散反射光を受光するためには、発光素子と受光素子とがより近い位置に配置されていることが好ましい。
たとえば、特許文献1には、シリコンからなる半導体基板の一方の表面に不純物をドーピングし、受光機能を担う浅いpn接合領域と、発光機能を担う深いpn接合領域とを隣接して形成した受発光素子アレイが記載されている。
特開平8−46236号
しかし、たとえばシリコン基板には、絶縁性を有するものはなく、高抵抗のものであっても抵抗率が3000〜6000Ωcm程度の抵抗率を有する。このような1枚のシリコン基板上に受光素子と発光素子とを一体的に形成した場合には、発光素子を駆動させると漏れ電流が発生し、シリコン基板を介して受光素子に流れ込む場合がある。この漏れ電流は、受光素子からの出力電流(受光強度に応じて出力される電流)にノイズとして混入する。そのため、従来の受発光素子アレイでは、このような漏れ電流の発生により、受光素子による反射光の検知精度が低下してしまうという課題があった。受光素子と発光素子とを近づけて配置するほど、この漏れ電流は大きくなる。すなわち、受光素子によってより正確な正反射光または拡散反射光を受光するためには、発光部分と受光部分とがより近いことが望まれるが、反面、漏れ電流が大きくなる。このため、従来の受発光素子アレイでは、測定精度を高くすることが難しいといった課題があった。本発明は、かかる課題を解決することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る受発光素子は、第1主面を有する第1導電型の単結晶の半導体基板と、前記半導体基板と同じ結晶性の材料からなり、前記半導体基板の前記第1主面に位置する、第1i層および前記第1i層と離れて位置する第2i層と、前記第1i層に積層された半導体層の積層体からなる発光ダイオードと、前記第2i層を挟んで前記半導体基板と反対側であって、前記第2i層に接するように設けられている第2導電型の半導体部を含むフォトダイオードと、を備えるものである。
本発明の他の実施形態に係る受発光素子は、第1主面を有する第1導電型の単結晶の半
導体基板と、前記半導体基板と同じ結晶性の材料からなり、前記半導体基板の前記第1主面に位置する第1i層と、前記第1i層に積層された半導体層の積層体からなる発光ダイオードと、前記半導体基板に接して前記第1主面側に位置する第2導電型の半導体部を含むフォトダイオードと、を備えるものである。
本発明によれば、小型で測定精度の高い受発光素子を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る受発光素子の概略構成を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る受発光素子の概略構成を示す断面図である。
以下、本発明に係る受発光素子の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の受発光素子10の一実施形態を示す断面図である。
図1に示すように、受発光素子10は、第1主面1aと第2主面1bとを有する半導体基板1と、半導体基板1の第1主面1aに互いに離れて位置する第1i層4および第2i層5と、第1i層4に積層された発光ダイオード2と、半導体基板1の第1主面1aに作り込まれたフォトダイオード3とを備える。
(半導体基板1)
半導体基板1は、第1導電型の半導体材料の単結晶からなる。第1導電型の不純物濃度に限定はないが、例えば10Ω以下、より好ましくは1〜5Ωの電気抵抗を有する。この例では、n型のシリコン基板を用いている。以下、n型を第1導電型,p型を第2導電型とする。そしてこのシリコン基板は、第1導電型の不純物としてP(リン)を含んでおり、その濃度は1×1014〜2×1017atoms/ccとしている。
(第1i層4,第2i層5)
第1i層4および第2i層5は、半導体基板1の第1主面1aに位置している。第1i層4および第2i層5は、半導体基板1と同じく、結晶性を有し、同じ材料系からなる。そして、第1i層4および第2i層5は、第1主面1a上で互いに離れて位置している。なお、ここで第1i層4および第2i層5は、いわゆる真性半導体に限定されるものではなく、高抵抗な層を指す。具体的には、第1i層4,第2i層5のシート抵抗値を2000Ω・cm以上とする。この例では、シート抵抗値が2000Ω・cm以上のシリコンの単結晶層を用いた。
このような第1i層4および第2i層5は、例えば、MOCVD(有機金属化学気相成長:Metal-organic Chemical Vapor Deposition)法を用い、半導体基板1上にエピタキ
シャル成長させることによって形成される。また、別基板上に形成した第1i層4および第2i層5を半導体基板1上に貼り合わせた後に、この別基板を除去することで、第1i層4および第2i層5を半導体基板1上に配置してもよい。なお、ここで基板同士の貼り合わせには、例えば接着面同士の表面を活性化して接合する常温接合方法等の接着層を用いることのない手法を用いてもよい。
第1i層4および第2i層5の厚みは、半導体基板1に対して、発光ダイオード2,フォトダイオード3及びそれらを駆動させるための電極,保護層を形成したり、その後の実装工程等を経たりしても、高抵抗な状態を維持できれば特に限定されない。第1i層4および第2i層5を形成後にその抵抗値が低下する要因としては、例えば、半導体基板1側
からのドーパントの熱拡散等が挙げられる。
このような、製膜後の工程を経ても高抵抗な状態を維持するために必要な厚みは、具体的には、3μm以上である。なお、第2i層5は、後述するフォトダイオード3の一部として機能する。このため、波長850nmの光を第2i層5で吸収するように、15μm以上25μm以下とするのがよい。以上より、第1i層4および第2i層5の厚みは、15μm以上25μm以下としてもよい。
このような第1i層4および第2i層5の厚みは、同一でもよいし、互いに異ならせてもよい。互いに異ならせる場合には、第1i層4の厚みを大きくしてもよい。その上に形成される発光ダイオード2の駆動による漏れ電流の影響を遮断することができるからである。
また、第1i層4および第2i層5は、半導体基板1と同じ結晶面を有していてもよいし、異なる結晶面となっていてもよい。ただし、第1i層4は、後述する通り、その上に異なる材料系からなる半導体層を積層するため、その半導体層を成長させることができるような結晶面とされている。
(発光ダイオード2)
次に、半導体基板1に設けられた発光ダイオード2について説明する。発光ダイオード2は半導体基板1の第1主面1a上に第1i層4を介して複数の半導体層を積層して形成される積層体で構成される。この例では発光ダイオード2は、上面視で第1i層4よりも小さく、第1i層4の外周部よりも内側に配置されている。
そして、このような第1i層4の上に続けて発光ダイオード2を形成する半導体層が積層される。このような半導体層の積層体の例としては、第1i層4側から順に、バッファ層,第1導電型コンタクト層,第1導電型クラッド層,活性層,第2導電型クラッド層および第2導電型コンタクト層とすればよい。
バッファ層は、第1i層4と所望の波長の発光を得る発光ダイオード2をなす半導体層との格子整合をとるために、第1i層4上にエピタキシャル成長させるものである。この例では、GaAsからなり、2〜3μmの厚さを有している。このようなバッファ層は、意図して不純物を混入させないノンドープ層となっている。
次に、第1導電型コンタクト層はn型の不純物がドーピングされたGaAsからなり、0.8〜1μmの厚さを有している。n型の不純物としては、例えばSiが挙げられ、ドーピング濃度を1×1018〜2×1018atoms/ccとしている。図1に示すように、第1導電型コンタクト層の上面の一部分は、第1導電型クラッド層,活性層,第2導電型クラッド層および第2導電型コンタクト層から露出しており、この露出した部分に後述する第1電極21が接続されている。
第1導電型クラッド層は、n型の不純物がドーピングされたAlGaAsからなり、0.3〜0.5μmの厚さを有している。n型の不純物としては、例えばSiが挙げられ、ドーピング濃度を1×1017〜5×1017atoms/ccとしている。
活性層は、不純物がドーピングされていないAlGaAsからなり、0.3〜0.5μmの厚さを有している。
第2導電型クラッド層は、p型の不純物がドーピングされたAlGaAsからなり、0.3〜0.5μmの厚さを有している。p型の不純物としては、例えばMgが挙げられ、
ドーピング濃度を1×1018〜2×1018atoms/ccとしている。
第2導電型コンタクト層は、p型の不純物がドーピングされたAlGaAsからなり、0.3〜0.5μmの厚さを有している。p型の不純物としては、例えばMgが挙げられ、ドーピング濃度を1×1019〜5×1020atoms/ccとしている。
発光ダイオード2を構成する上記の各半導体層は、例えば、MOCVD法を用い、第1i層4上にエピタキシャル成長させることによって形成される。
第2導電型コンタクト層の上面の一部分には、第2電極22が接続されている。この第2電極22は、第2導電型コンタクト層以外の半導体層および半導体基板1との接触を避けるために、絶縁膜を介して引き回す。このような第2電極22は、例えば、AuやAlと、密着層であるNi、Cr、Tiとを組み合わせたAuNi、AuCr、AuTi、AlCr合金等で、その厚さが0.5〜5μmで形成されている。
第1電極21は、第1導電型コンタクト層以外の半導体層および半導体基板1との接触を避けるために絶縁膜を介して引き回す。このような第1電極21は、例えば、AuSb合金、AuGe合金やNi系合金等を用いて、その厚さが0.5〜5μmで形成されている。
第1電極21および第2電極22は、図示しない外部の駆動回路に接続されており、両電極間に順方向電圧を印加することによって、第1導電型クラッド層と第2導電型クラッド層とでpn接合を形成する発光ダイオード2に電流が供給され、活性層が発光するようになっている。
なお、前述の絶縁膜は、例えば、SiN、SiO等の無機絶縁膜や、ポリイミド等の有機絶縁膜等を用い、その厚さが0.1〜5μmで形成されている。
(フォトダイオード3)
次に、半導体基板1に設けられたフォトダイオード3について説明する。フォトダイオード3は、第2i層5の上面に第2導電型の不純物をドーピングさせてなる第2導電型の半導体部31を設けることにより、第1導電型の半導体基板1と第2i層5とでpin接合を形成してなる。具体的には、第2導電型の半導体部31は、p型の不純物を高濃度に拡散させて形成される。この半導体部31は、第2i層5を挟んで半導体基板1と反対側に形成され、かつ、第2i層5と接してなる。このような第2導電型の不純物としては、例えばZn,Mg,C,B,Al,Ga,およびIn等の少なくともいずれか1つが挙げられる。本実施形態では、不純物としてBを0.5〜3μmの厚さとなるように拡散させ、半導体部31のドーピング濃度を1×1018〜1×1022atoms/ccとしている。
半導体部31は第2i層5の上面全面を覆うように形成してもよいし、図1に示すように第2i層5の上面の一部を覆うように形成してもよい。特に、平面視で半導体部31が第2i層5の内側に位置するように形成すると、第2i層5の側面を経て半導体基板1に電気的に導通することを抑制することができる。
なお、このように半導体部31を第2i層5に作り込むときには、半導体部31と半導体基板1との距離が15μm以上25μm以下となるように、予め第2i層5の厚みを調整する。
半導体部31には、第3電極32が接続されている。より詳細には、第3電極32は、
半導体部31に接合されている。なお、第3電極32は、半導体部31以外の半導体基板1上を引き回すときには、絶縁膜によって半導体基板1との絶縁性が確保されている。そして、半導体基板1に直接接するように形成された第4電極33が形成される。第3電極32および第4電極33は、例えば、AuとCr、AlとCr、PtとTiの合金等で、その厚さが0.5〜5μmで形成されている。そして、第3電極32および第4電極33は、図示しない外部回路に接続される。
このとき、フォトダイオード3に光が入射すると、光電流が発生し、第3電極32および第4電極33によってこの光電流を取り出すことができる。
また、フォトダイオード3の操作のために、第4電極33に接続する電位を調整することで半導体基板1の電位を数V(この例では1〜3Vの間の値)に設定している。
(凹部6)
半導体基板1の第1主面1aには凹部6が形成されているとよい。理由は後述する。凹部6は他の部位に比べて半導体基板1の厚みが小さくなっている。このような凹部6はダイシング等の切削加工により形成してもよいし、ウェットエッチング等により形成してもよい。特に、後の第1i層4,第2i層5となる一連の高抵抗層を形成した後に、高抵抗層のうち凹部となる領域の上部に位置する部分を除去すると同時に半導体基板1の上面の一部を除去して凹部6を形成すれば、凹部6の形成と同時に、互いに分離した第1i層4,第2i層5が形成されるため生産性がよい。
(受発光素子10)
上述の構成を有する受発光素子10によれば、以下のような優れた効果を奏するものとなる。
まず、本実施形態によれば、半導体基板1に直接発光ダイオード2およびフォトダイオード3を作りこんでおり、別部品を基板上に実装するものに比べ、大幅に小型化することができ、狭ピッチでアレイ化が可能となる。また、アレイ化した場合には受光量の測定量の平均化が可能となる。また、このような構成を用いることで、全ての構成要素を薄膜プロセスで形成することができるので、小型化・清浄化が可能である。
さらに、第1i層4によりフォトダイオード3への意図せぬ漏れ電流の流入を低減することができる。この効果について以下、詳述する。
フォトダイオード3に流入する漏れ電流は、外部の駆動回路から発光ダイオード2へ供給された電流が半導体基板1の表面(第1主面1a)を伝達するものと推定される。また、発明者らが鋭意検討を重ねた結果、フォトダイオード3へ流入する漏れ電流は、基板表面を伝うもののみではなく、発光ダイオード2の発光に伴い、バッファ層の界面に蓄積される正孔が、半導体基板1を拡散することによっても発生することを見出した。この知見により、漏れ電流の発生を抑制するためには、単に半導体基板1の第1主面1aにおいてのみ発光ダイオード2とフォトダイオード3とを分離するだけではなく、半導体基板1と発光ダイオード2とを電気的に分離することが有効であることを見出した。
ここで、従来までは、第1導電型を呈する半導体基板1とバッファ層とが直接接触していた。一般にバッファ層も意図して不純物を混入させるものではないため、高抵抗層となっているものと推察される。しかしながら、バッファ層はあくまでも半導体基板1と発光ダイオード2を構成する半導体材料との結晶格子を緩和するために設けるものであり、発光ダイオード2と同じ材料系からなる。この例においても、バッファ層はGaAsからなる。このような発光ダイオード2を構成する化合物系の半導体材料は、その後の熱処理等
で一方の元素が抜け、少数キャリアを有するものとなり、p,nのいずれかの導電型を呈するようになる。GaAsからなるバッファ層を用いる場合には、Asが抜けてp型を呈するようになる。
さらに、バッファ層は半導体基板1と異なる材料系からなる層であるため、その厚みに制限が生じる。このため、後の工程において熱処理が加わると、半導体基板1からの不純物拡散をうけ、バッファ層全体が一方の導電型を呈することもある。
このようなバッファ層が直接半導体基板1に形成されている場合には、第1導電型コンタクト層と半導体基板1との電位差により、バッファ層にバイアス電圧が印加され、バッファ層の少数キャリアが移動・拡散し、漏れ電流発生の要因となりうる。
このため、本実施形態においては、半導体基板1と発光ダイオード2との間に第1i層4を設けた。この第1i層4は、半導体基板1と同じ材料、すなわちSiからなるため、熱処理を加えても一方の導電型を呈することなく、高抵抗な状態を維持することができる。
また、第1i層4の厚みを3μm以上、より好ましくは15μm以上25μm以下の範囲におさめている。ここで、たとえ発光ダイオード2を構成する半導体層および半導体基板1から不純物が拡散してきたとしても、その拡散厚みはそれぞれ1μm程度である。これにより、例え第1i層4の上下面(発光ダイオード2を構成する半導体層および半導体基板1)から不純物が拡散しても大部分は影響がない。このため第1i層4を高抵抗な状態に維持することができる。
さらに、半導体基板1と同じ材料系で同じ結晶面を有することから、その膜厚に制限はなく、所望の厚みで形成することができる。これにより、半導体基板1からの不純物の拡散を受けたとしても第1i層4全体が第1導電型を呈する低抵抗な層になることを抑制することができる。
このように、第1i層4により、半導体基板1と発光ダイオード2とを電気的に分離し続けることができるため、受発光素子10を漏れ電流の発生を抑制し、高精度のものとすることができる。
また、この例では、凹部6が半導体基板1に形成されている。この凹部6により、確実に第1i層4,第2i層5を分離している。これにより、発光ダイオード2とフォトダイオード3との経路が、第1i層4、半導体基板1の内部、第2i層5の順となるので漏れ電流の発生をより確実に抑制することができる。また、凹部6により、半導体基板1の表面を漏れ電流が伝達するのを抑制するとともに、発光ダイオード2とフォトダイオード3とを電気的につなぐ経路の距離を長くして漏れ電流が伝達するのを抑制する。
また、フォトダイオード3は第2i層5を含むpin型とすることができるので、高速応答が可能となる。
以上より、小型化が可能であり、高位置精度を保ち、かつ、漏れ電流の少ない受発光素子10を提供することができる。
(他の実施形態)
上述の例では、フォトダイオード3は、半導体部31は第2i層5に作り込まれており、pin型フォトダイオードを形成しているが、図2に示す受発光素子10Aのように、第2i層を設けず、第2導電型の半導体部31Aを半導体基板1Aの一主面1Aaに直接
形成し、pn型のフォトダイオード3Aとしてもよい。この場合には、微小光電流を検出することができるフォトダイオード3Aとすることができる。
(変形例1:発光ダイオード2)
上述の例では、発光ダイオード2,2Aは、第1i層4側から順に、バッファ層,第1導電型コンタクト層,第1導電型クラッド層,活性層,第2導電型クラッド層,第2導電型コンタクト層を積層した積層体を例に説明したが、第1導電型コンタクト層と第1導電型クラッド層との間または第1導電型コンタクト層とバッファ層との間に多層膜反射鏡(DBR:distributed Bragg reflector)を挿入してもよい。
この場合には、発光ダイオード2の発光がバッファ層までに届かないため、バッファ層は励起されることなく高抵抗を保つことができる。すなわち、バッファ層の抵抗値やバンドギャップ,電位が変化することを抑制することができる。これにより、第1i層4と併せて、より確実に漏れ電流の発生を抑制することができる。なお、DBRの挿入位置は発光ダイオード2の発光強度の観点からは前者が選ばれるが、バッファ層への光の到達を遮断すればよいので、後者の挿入位置でもよい。
(変形例2:フォトダイオード3)
上述の例では、フォトダイオード3の第2導電型の半導体部31を、第2i層5の一部に不純物を拡散させて形成したがこの例に限定されない。例えば、半導体部31は、第2i層5上にMOCVD法により第2導電型の半導体層を積層して形成してもよい。
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上述の例では、凹部6を形成する半導体基板1の側壁と、第1i層4および第2i層5の側面と、が段差なく繋がっている例を用いて説明したが、これに限定されない。
また、上述の例では第1導電型をn型とし、第2導電型をp型として説明したが、第1導電型をp型とし、第2導電型をn型としてもよい。
1 半導体基板
2 発光ダイオード
3 フォトダイオード
31 半導体部
4 第1i層
5 第2i層
10 受発光素子

Claims (4)

  1. 第1主面を有する第1導電型の単結晶の半導体基板と、
    前記半導体基板と同じ結晶性の材料からなり、前記半導体基板の前記第1主面に位置する、第1i層および前記第1i層と離れて位置する第2i層と、
    前記第1i層に積層された半導体層の積層体からなる発光ダイオードと、
    前記第2i層を挟んで前記半導体基板と反対側であって、前記第2i層に接するように設けられている第2導電型の半導体部を含むフォトダイオードと、
    を備える受発光素子。
  2. 前記半導体基板は、前記第1i層と前記第2i層との間に凹部を有する、請求項1記載の受発光素子。
  3. 前記第1i層は、15μm以上25μm以下の厚みである、請求項1または2に記載の受発光素子。
  4. 第1主面を有する第1導電型の単結晶の半導体基板と、
    前記半導体基板と同じ結晶性の材料からなり、前記半導体基板の前記第1主面に位置する第1i層と、
    前記第1i層に積層された半導体層の積層体からなる発光ダイオードと、
    前記半導体基板に接して前記第1主面側に位置する第2導電型の半導体部を含むフォトダイオードと、を備える受発光素子。

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