JP3877561B2 - 光半導体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体発光素子を備えた光半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体レーザ装置に代表されるような光半導体装置では、発光素子の光出力をモニターする光検知部を設け、発光素子の光出力が一定になるように光検知部の検知値に基づき発光素子への印加電圧を制御している。図14に、従来の光半導体装置の一例を示す断面図を示す。
【0003】
図14の光半導体装置は、n型高濃度不純物層(n+層)5にn型低濃度不純物層(n-層)6を積層した半導体基板2の一部表面下に、ボロンなどのp型不純物の拡散層3を設けてPIN型受光素子1を形成し、そして半導体基板2の表面に酸化ケイ素などの絶縁層8を形成している。さらに、拡散層3が設けられていない半導体基板2表面の絶縁層8上に発光素子配置用電極(以下「配置用電極」と記すことがある)10を設け、そこに発光素子18を実装している。
【0004】
このような構成の光半導体装置では、活性層(発光点)18a、18bで発生した熱は発光素子18および配置用電極10の表面からしか放散できず、このため発光素子の温度が上昇しその機能が低下することもあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、発光素子の活性層で発生する熱を効率的に外部に放散できる光半導体装置を提供することをその目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、基板表面に形成された絶縁層上に発光素子配置用電極が形成され、この配置用電極に発光素子が実装された光半導体装置であって、前記配置用電極が前記絶縁層に形成された貫通孔上に形成され、この貫通孔を介して前記配置用電極と前記基板とが直接接触していることを特徴とする光半導体装置が提供される。
【0007】
また本発明によれば、半導体基板上に発光部と光検知部とを設けた光半導体装置であって、前記発光部は、前記半導体基板に少なくとも一部が接触するように形成された発光素子配置用電極上に発光素子が実装されてなり、前記光検知部は、前記半導体基板の一部に形成されたフォトダイオードであることを特徴とする光半導体装置が提供される。
【0008】
また本発明によれば、発光素子の発光点が光検知部の受光領域に平面視で重なるように発光素子を配置した光半導体装置において、発光素子配置用電極の受光領域に対向する側に凹部を設け、平面視で前記凹部に前記受光領域の一部が嵌まるように前記発光素子配置用電極と前記受光領域を配置したことを特徴とする光半導体装置が提供される
【0009】
また、平面視で前記受光領域と前記発光素子配置用電極の間に位置するように前記半導体基板の表面に高濃度不純物層を形成するのが好ましい
【0010】
また、発光素子への印加電圧による受光素子の出力電流の変動を抑える観点から、前記配置用電極の外縁の少なくとも一部に沿って、前記半導体基板の表面下に高濃度不純物層が形成するのが好ましい。
【0011】
さらに静電気などの逆方向過電圧(以下、「サージ」と記すことがある)から発光素子を保護する観点から、半導体基板の抵抗値を発光素子の作動時抵抗値よりも大きくし、且つ発光素子に形成された2つの表面電極のうち、配置用電極と接触していない方の表面電極と、半導体基板の下面電極とを同電位とするのが好ましい。ここで、半導体基板の抵抗値としては50〜15,000Ωの範囲が好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明者等は、発光素子の活性層(発光点)で発生する熱を効率的に外部に放散すべく鋭意検討を重ねた結果、絶縁層よりも基板の方が熱伝導率が一般に高いことを突き止め本発明をなすに至った。
【0013】
すなわち第1の発明に係る光半導体装置の大きな特徴は、絶縁層に貫通孔を形成して発光素子配置用電極を基板と直接接触させたことにある。このような構成により、発光素子の活性層で発生した熱は、発光素子中を伝導して配置用電極に至り、さらにこの配置用電極から基板及び絶縁層に伝導して外部に放散する。基板は絶縁層に比べて熱伝導率が高いため、配置用電極が絶縁層とのみ接触していた従来の装置に比べ、この発明に係る光半導体装置では効率的に熱が外部に放散される。
【0014】
図1に、第1の発明に係る光半導体装置の一例を示す縦断面図を示す。図1の光半導体装置では、基板2’の表面に絶縁層8が形成されている。そしてこの絶縁層8に貫通孔8bが設けられ、その上にアルミニウム等の金属が蒸着され不要部分がフォトリソグラフにより除去されて、基板2’に接触するように配置用電極10が形成されている。そして、Agペーストなどの導電性接着剤Bで配置用電極10上に発光素子18が固着されている。
【0015】
ここで用いる発光素子18としては特に限定はないが、放熱性を向上させる観点からは、発光素子の活性層が基板2’の表面から120μm以下の高さのものが好ましい。
【0016】
次に、第2の発明に係る光半導体装置について説明する。この発明に係る光半導体装置は発光部からの光出力を光検知部で検知して、光出力を一定に制御するものである。具体的には、同一の半導体基板上に発光部と光検知部とが設けられ、発光部の配置用電極が半導体基板と接触するように形成されている点に特徴がある。
【0017】
この発明の光半導体装置の一例を示す平面図を図2に、そのI−I線断面図を図3にそれぞれ示す。図3の光半導体装置は、リンなどのn型不純物を拡散したn型高濃度不純物層(n+層)5にn型低濃度不純物層(n-層)6を積層したシリコン基板(半導体基板)2の一部表面下に、ボロンなどのp型不純物の高濃度不純物層(p+層)3を設けてPIN型フォトダイオードを形成している。ここでp型不純物層3が形成された部分が受光領域4(図2に図示)となる。
【0018】
また図3においてシリコン基板2の表面には、表面保護および反射防止のために酸化ケイ素などからなる絶縁層8が形成されている。この絶縁層8には貫通孔8a、8bが設けられ、この上にアルミニウム等の金属が蒸着され、不要部分がフォトリソグラフにより除去されて、貫通孔8aにはp型不純物層3に接触するように信号電極9が、貫通孔8bにはシリコン基板2と接触するように配置用電極10がそれぞれ形成されている。そして、この配置用電極10には、Agペーストなどの導電性接着剤Bにより発光素子18が固着されている。
【0019】
このような構成により発光素子18での発熱をシリコン基板2を介して効率的に放散できる。したがって、発光素子18が放熱の必要性の高いものである場合や、絶縁層8の熱伝導性が低い場合などに有効である。
【0020】
なお、図3の光半導体装置ではPIN型フォトダイオードとしたが、PN型フォトダイオードであってももちろん構わない。また、p、nの導電性を逆にした場合も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0021】
以上、上・下面に表面電極を有する発光素子を例に説明したが、同一面側に2つの表面電極を有する発光素子を用いる場合について次に説明する。このような発光素子としては例えば窒化ガリウム系発光素子が挙げられる。
【0022】
図4は、同一面側に2つの表面電極を有する発光素子18’を搭載した光半導体装置の平面図、図5は図4のII−II線断面図である。図3に示した光半導体装置とは、配置用電極が絶縁層上に2つ形成されている点が異なる。
【0023】
図5において、絶縁層8上に形成された2つの配置用電極10a,10bのうち、一つの配置用電極(第1配置用電極)10aは、絶縁層8に形成された貫通孔8b上に形成され、貫通孔8bを介してシリコン基板2と直接接触している。もう一方の配置用電極(第2配置用電極)10bは絶縁層8上に形成され、シリコン基板2とは接触していない。そして、発光素子18’は、その2つの表面電極181,182が第1配置用電極10aと第2配置用電極10bとにそれぞれ接続するように導電性接着剤Bで固着されている。放熱性の観点からは、絶縁層8に貫通孔をさらに設けて第2配置用電極10bもシリコン基板2と接触せさるのがよいが、ここでは静電気から発光素子を保護する効果をも得るために配置用電極10bをシリコン基板2と非接触としている。耐静電気のための装置の構成については後述する。
【0024】
発光素子の発光点での発熱を半導体基板から一層効率的に放熱するには、発光点の高さHの低い発光素子を用いるのがよい。しかし、発光点の高さHが低いと、発光点からの距離によって受光感度が変化する問題がある。図6に、発光点の高さHと受光素子18の出力電流Imとの関係を示す。この図は、高さHが10μmと130μmの場合について、発光素子の発光点18bから受光領域4までの距離Lと出力電極Imとの関係を示したものである。高さHが130μmの場合(実線)は、発光点から受光領域までの距離Lに拘わらず受光素子の出力電流Imは一定であるのに対して、高さHが10μmと低い場合(破線)には、距離Lが長くなるにしたがって受光素子の出力電流Imは急激に減少していることがわかる。そこで、発光点の高さの低い発光素子を用いながら、受光感度のバラツキを防止するためには、発光素子の発光点が受光素子の受光領域の少なくとも一部が、平面視において重なるように配置するのがよい。
【0025】
このような光半導体装置の一例を示す平面図を図7に、図7のIII−III線断面図を図8に示す。図7の平面図において、受光領域4は、左側の一部中央が左側に延出して凸部4aを形成した四角形をなし、凸部4aは発光素子18の発光点18bと平面視において重なっている。この構成よって、発光素子18の取り付け位置が若干変動しても、図6におけるL=0の状態を保つことができる。すなわち発光点18bからの光を受光領域4で高感度に受光できるのである。
【0026】
図9及び図10に他の実施態様を示す。図9は光半導体装置の平面図であり、図10は図9の光半導体装置のIV−IV線断面図である。なお図7の装置と共通の構成についてはその説明を省略することとし、相違点を中心に説明する。
【0027】
第1の相違点は、配置用電極10の外縁に沿うようにしてシリコン基板2の表面下に、p型高濃度不純物層3と同程度かそれ以上の不純物濃度に設定された高濃度不純物層11を形成した点である。この高濃度不純物層11は、リンなどのn型不純物を選択的に拡散することによって形成されている。この高濃度不純物層11の導電型はp型およびn型のどちらでもよい。
【0028】
この高濃度不純物層11が受光領域4と配置用電極10との間に位置するので、配置用電極10に印加された電圧によってシリコン基板2表面に生じる不用電荷が効果的に吸収され、受光素子1の照度―出力電流特性への悪影響が最小限に抑えるられる。これにより高濃度不純物層11がない場合に比べて受光領域4と配置用電極10の距離を短く設定でき装置の小型化が図れる。
【0029】
第2の相違点は、前記高濃度不純物層11をシリコン基板2の表面下に形成したことに起因して、受光領域4の凸部4aと発光素子18の発光点18bとの平面的な重なりを充分に確保するために、配置用電極10の受光領域4の凸部4aに対向する側に凹部10aを設けた点である。これにより、平面的に見ると配置用電極10の凹部10aに受光領域4の凸部4aが嵌まる形となり、その結果、発光素子18の後面中央にある発光点18bが凸部4a上に位置することになる。これにより、発光点18bからの光を受光領域4で高感度に受光できる。
【0030】
次に、同一面側に2つの表面電極を有する発光素子を用いる場合について説明する。図11は、同一面側に2つの表面電極を有する発光素子を搭載した光半導体装置の平面図である。図9に示した光半導体装置とは、配置用電極が絶縁層上に2つ形成されている点が異なり、それ以外の基本構造は同じである。
【0031】
図11において、受光領域4は、左側の一部中央が左側に延出して凸部4aを形成した四角形をなしている。一方、絶縁層8上に形成された2つの配置用電極10a,10bのうち、絶縁層8に形成された貫通孔8b上に形成され電極(第1配置用電極)10aは、受光領域4の凸部4aに対向する部分(右下角)が切り欠かれた四角形をなしている。そしてもう一方の配置用電極(第2配置用電極)10bも、受光領域4の凸部4aに対向する部分(右上角)が切り欠かれた四角形をなしている。そして、第1配置用電極10aの外縁に沿ってシリコン基板2の表面下に前記説明した高濃度不純物層11が形成されており、この高濃度不純物層11も受光領域4の凸部4aに対向する部分(右下角)が切り欠かれた四角形となっている。そして、発光素子18’は、その2つの表面電極181,182が第1配置用電極10aと第2配置用電極10bとにそれぞれ接触するように導電性接着剤(不図示)で固着されている。
【0032】
このような構成によれば、同一面側に2つの表面電極181,182を有する発光素子18’を用いる場合であっても、受光領域4の凸部4aと発光素子18’の発光点18bとの平面的な重なりを充分に確保でき、発光点18bからの光を高感度で受光できる。
【0033】
次に、第2の発明に係る光半導体装置を半導体レーザに搭載したときの平面図を図12に示す。なお、ここでは発光素子として、図3に示す上下面に表面電極を有する半導体レーザ素子を用いている。
【0034】
この半導体レーザ装置13aは、3本のリード14、15、16を樹脂枠17によって連結固定して構成したパッケージに、図3に示した光半導体装置Mを配置しワイヤボンド配線して構成している。リード14、15、16はリードフレームタイプのもので構成され、光半導体装置Mの配置領域を先端に備える主リード15の左右に副リード14、16を配置している。
【0035】
主リード15には放熱用の翼部19a,19bが左右に一体に形成され、これらが樹脂枠17から左右に突出している。受光素子1はその裏面電極12(図3に図示)を主リード15先端の素子配置部にAgペースト等の導電性接着剤(不図示)によって固着されている。
【0036】
受光素子1上面の配置用電極10上には半導体レーザ素子18が、導電性接着剤B(図3に図示)で固着されている。それによって、半導体レーザ素子18の下面電極(不図示)が配置用電極10に電気的に接続されている。そして、半導体レーザ素子18によって覆われていない配置用電極10の露出部分と副リード16とはボンディングワイヤW1で接続されている。
【0037】
一方、半導体レーザ素子18の上面電極181と主リード15とは、ボンディングワイヤW2で接続され、受光素子1の信号電極9と副リード14とは、ボンディングワイヤW3で接続されている。
【0038】
このような構成の半導体レーザ装置13aにおいて、主リード15と副リード16の間に所定のレーザ駆動電圧を印加すると、半導体レーザ素子18の上・下面電極に駆動電圧が印加されて半導体レーザ素子18が発振し、レーザ光が軸X方向に出射される。そして、図の下方向に出射されるレーザ光の一部は受光素子1の受光領域4に入射して、信号電極9に所定のモニター信号を発生させる。
【0039】
この信号を副リード14と主リード15の間から外部に取り出し所定の処理を施すことによって、半導体レーザ素子18の光出力が一定になるように半導体レーザ素子18への印加電圧が制御される。
【0040】
上記実施例では、発光素子として半導体レーザ素子を用いたが、本発明の光半導体装置では、LED素子などの半導体レーザ素子以外の発光素子を用いることができる。
【0041】
ここで、逆電圧によって壊れやすい発光素子を組み立て作業中のサージなどから保護するためには、光半導体装置の構成を次のようにするのが望ましい。すなわち、受光素子1の半導体基板2(図3に図示)の抵抗値を発光素子18の作動時抵抗値よりも大きくし、且つ図12のように、発光素子18に形成された2つの表面電極のうち、半導体基板2に接触している配置用電極10に接続していない表面電極181を、半導体基板2の下面電極12(図3に図示)と同電位となるように接続するのである。
【0042】
半導体基板2の抵抗値は下記式(1)から算出できるから、配置用電極10が半導体基板2に直接接触している面積Sおよび半導体基板2の厚さd、半導体基板2の抵抗率kを変えることにより(図3を参照、なお高濃度不純物層5の抵抗は小さいのでここでは無視している)、発光素子の作動時抵抗値よりも大きくなるように半導体基板の抵抗値Rを調整すればよい。
【0043】
R=k×(d/S)・・・・・・(1)
このような光半導体装置を搭載した図12の半導体レーザ13aでは、2つの電流通過回路が形成される。一つは、副リード16−ボンディングワイヤW1−配置用電極10−半導体レーザ素子18−上面電極181−ボンディングワイヤW2−主リード15と流れる第1電流通過回路である。もう一つは、副リード16−ボンディングワイヤW1−配置用電極10−受光素子1の低濃度不純物層6(図9に図示)−受光素子1の高濃度不純物層5(図9に図示)−裏面電極12(図9に図示)−主リード15と流れる第2電流通過回路である。
【0044】
ここで、主リード15と副リード16の間に順方向に所定の電流又は所定のレーザ駆動電圧を与えた場合には、n型低濃度不純物層6の抵抗値Rが半導体レーザ素子18の作動時抵抗値よりも大きいことから第1電流通過回路に電流が流れる。これにより半導体レーザ素子18が発振し、レーザ光が軸X方向に出射される。
【0045】
一方、静電気などによって主リード15と副リード16の間に逆方向に電圧が加わった場合には、半導体基板の抵抗に比べて発光素子の抵抗が格段に高いため主として第2電流通過回路に電流が流れる。これにより半導体レーザ素子18の破壊が防止される。
【0046】
また、2つの表面電極を同一面側に有する発光素子を用いる光半導体装置の場合には、次のようにして電極間の配線を行い、サージから発光素子を保護すればよい。なお、ここで用いる光半導体装置は図5に示した装置であって、第1配置用電極10aの底面からn型低濃度不純物層6の裏面までの抵抗値Rは、発光素子18’の作動時抵抗値よりも大きくしてある(高濃度不純物層5の抵抗は小さいのでここでは無視している)。
【0047】
図13に、前記の光半導体装置M’を搭載した半導体レーザ装置13bの平面図を示す。第1配置用電極10a上の半導体レーザ素子18’によって覆われない露出部分と副リード16とをボンディングワイヤW1で接続する。そして、第2配置用電極10bと主リード15とをボンディングワイヤW2で接続する。また受光素子1の信号電極9と副リード14とをボンディングワイヤW3で接続する。
【0048】
前記と同様に、このような電極間配線により半導体レーザ装置13bには2つの電流通過回路が形成される。一つは、副リード16−ボンディングワイヤW1−第1配置用電極10a−半導体レーザ素子18’−第2配置用電極10b−ボンディングワイヤW2−主リード15と流れる第1電流通過回路である。もう一つは、副リード16−ボンディングワイヤW1−第1配置用電極10a−受光素子1の低濃度不純物層6(図5に図示)−受光素子1の高濃度不純物層5(図5に図示)−裏面電極12(図5に図示)−主リード15と流れる第2電流通過回路である。
【0049】
このような配線により、前記と同様に、主リード15と副リード16の間に順方向に所定の電流又は所定のレーザ駆動電圧を与えた場合には、第1電流通過回路に電流が流れて半導体レーザ素子18’が発振し、レーザ光が軸X方向に出射される。一方、静電気などによって主リード15と副リード16の間に逆方向に電圧が加わった場合には、主として第2電流通過回路に電流が流れ、半導体レーザ素子18’の破壊が防止される。
【0050】
【発明の効果】
発明に係る光半導体装置では、発光素子発生する熱を半導体基板を介して効率的に外部に放散できる。発光素子の発光点と受光領域との平面的な重なりを充分確保することができる。発光点からの光を受光領域で高感度に受光できる。発光素子への印加電圧による受光素子の出力電流の変動を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の発明に係る光半導体装置の一例を示す縦断面図である。
【図2】 第2の発明に係る光半導体装置の一例を示す平面図である。
【図3】 図2の光半導体装置のI−I線断面図である。
【図4】 同一面側に2つの表面電極を有する発光素子を搭載した、第2の発明に係る光半導体装置の一例を示す平面図である。
【図5】 図4の光半導体装置のII−II線断面図である。
【図6】 発光素子の発光点の高さによる、発光素子からの距離と受光素子の出力電流との関係を示す図である。
【図7】 第2の発明に係る光半導体装置の他の例を示す平面図である。
【図8】 図7の光半導体装置のIII−III線断面図である。
【図9】 第2の発明に係る光半導体装置のまた他の例を示す平面図である。
【図10】 図9の光半導体装置のIV−IV線断面図である。
【図11】 同一面側に2つの表面電極を有する発光素子を搭載した、第2の発明に係る光半導体装置の他の例を示す平面図である。
【図12】 第2の発明に係る光半導体装置を半導体レーザに実装した一例を示す平面図である。
【図13】 同一面側に2つの表面電極を有する発光素子を搭載した、第2の発明に係る光半導体装置を半導体レーザに実装した一例を示す平面図である。
【図14】 従来の光半導体装置の一例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 受光素子
2 シリコン基板(半導体基板)
2’ 基板
3 不純物層
4 受光領域
5 n+型不純物層
6 n-型不純物層
8 絶縁層
9 信号電極
10 配置用電極
11 高濃度不純物層
12 下面電極
18,18’ 発光素子
M、M’ 光半導体装置

Claims (3)

  1. 貫通孔を有する絶縁層が表面に形成された半導体基板と、前記絶縁層上に形成されその一部が前記貫通孔を介して前記半導体基板に直接接触する発光素子配置用電極と、前記半導体基板に設けられた光検知部と、前記発光素子配置用電極に固着された発光素子を備え、前記発光素子の発光点が前記光検知部の受光領域に平面視で重なるように前記発光素子を配置した光半導体装置において、前記発光素子配置用電極の前記受光領域に対向する側に凹部を設け、平面視で前記凹部に前記受光領域の一部が嵌まるように前記発光素子配置用電極と前記受光領域を配置したことを特徴とする光半導体装置。
  2. 前記発光素子配置用電極の外縁に沿うように前記半導体基板の表面に高濃度不純物層を形成したことを特徴とする請求項1記載の光半導体装置。
  3. 平面視で前記受光領域と前記発光素子配置用電極の間に位置するように前記半導体基板の表面に高濃度不純物層を形成したことを特徴とする請求項1記載の光半導体装置。
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